JP2003000276A - ローソニア・イントラセルラリス・ワクチン - Google Patents

ローソニア・イントラセルラリス・ワクチン

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ブタ増殖性腸疾患の診断,予防,治療法の開発 【解決手段】新規ローソニア・イントラセルラリス(L
awsonia intracellularis)タ
ンパク質をコードする核酸配列に関する。更に、これら
の配列を含むDNA断片、組換えDNA分子および生組
換え運搬体に関する。また、そのような核酸配列、DN
A断片、組換えDNA分子および生組換え運搬体を含む
宿主細胞に関する。更に、これらのヌクレオチド配列に
コードされるタンパク質に関する。また、ローソニア・
イントラセルラリス感染に対するワクチンおよびその製
造方法に関する。最後に、ローソニア・イントラセルラ
リスDNAの検出、ローソニア・イントラセルラリス抗
原およびローソニア・イントラセルラリスに対する抗体
の検出のための診断試験に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ローソニア・
イントラセルラリス(Lawsonia intrac
ellularis)タンパク質をコードする核酸配
列、これらの配列を含むDNA断片、組換えDNA分子
および生組換え運搬体、そのような核酸配列、DNA断
片、組換えDNA分子および生組換え運搬体を含む宿主
細胞、これらのヌクレオチド配列にコードされるタンパ
ク質、ローソニア・イントラセルラリス(Lawson
ia intracellularis)感染に対する
ワクチン、その製造方法、ならびにローソニア・イント
ラセルラリス(Lawsonia intracell
ularis)の検出のための診断手段に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ブタ
増殖性腸疾患(PPEまたはPE)は、世界中の現代の
養豚業における重要な疾患となっている。該疾患は、成
長中の家畜群の15%〜50%を冒し、確認された問題
家畜群における個々の動物の30%までを冒す。現在、
余分な飼料および施設時間経費における年間経済的損失
は、罹患ブタ1匹当たり5〜10米ドルであると見積も
られている。PPEは、多種多様な臨床的徴候(死亡、
衰弱および貧血動物、漿液性、濃い又は真っ赤な下痢、
機能低下、食欲低下および運動に対する抵抗、成長遅延
ならびにFCRの増加)の慢性および急性状態の一群で
ある。しかし、2つの一貫した特徴がある。第1に、剖
検時に認められるにすぎない病理学的変化として、小腸
および結腸粘膜の肥厚がある。第2に、罹患腸の小腸上
皮細胞内の細胞質内小湾曲細菌の存在が挙げられる。現
在、これらの細菌がPPEの病原体であると確認されて
おり、ローソニア・イントラセルラリス(Lawson
ia intracellularis)と称されてい
る。
【0003】何年にもわたり、ローソニア・イントラセ
ルラリス(Lawsonia intracellul
aris)は実質的に全ての動物[サル、ウサギ、フェ
レット、ハムスター、キツネ、ウマ、ならびにダチョウ
およびエモー(emoe)などの多様な他の動物を含
む]を冒すことが判明している。ローソニア・イントラ
セルラリス(Lawsonia intracellu
laris)は、真核生物の小腸上皮細胞内でのみ増殖
するグラム陰性有鞭毛細菌であり、無細胞培養は記載さ
れていない。ローソニア・イントラセルラリス(Law
sonia intracellularis)は、該
細胞内で維持され増殖するためには、分裂するクリプト
細胞に侵入しなければならない。該細菌は細胞膜に結合
し、侵入小胞を介して小腸上皮細胞に素早く侵入する。
ついでこれは急速(3時間以内)に分解し、該細菌は該
細胞質内で自由に繁殖し増殖する。該細菌が感染細胞の
成熟を妨げ、分裂を継続し、形成不全クリプト細胞を形
成するメカニズムは依然として不明である。
【0004】ローソニア・イントラセルラリス(Law
sonia intracellularis)の感
染、該疾患の治療および予防に関する現在の知見は、ロ
ーソニア・イントラセルラリス(Lawsonia i
ntracellularis)を無細胞培地内で培養
できないことにより妨げられている。ラット小腸上皮細
胞内でローソニア・イントラセルラリス(Lawson
ia intracellularis)を共培養する
ことに成功したという報告があるが、ローソニア・イン
トラセルラリス(Lawsonia intracel
lularis)に対するワクチンが必要とされている
ことが明らかであるにもかかわらず、これはそのような
ワクチンの開発につながっていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、ローソ
ニア・イントラセルラリス(Lawsonia int
racellularis)が、ローソニア・イントラ
セルラリス(Lawsonia intracellu
laris)に対する防御免疫を単独で又は一緒になっ
て誘導しうる3つの新規外膜タンパク質(OMP)を産
生することが、本発明において見出された。
【0006】それらの3つの新規外膜タンパク質を、1
9/21kD、37kDおよび50kDタンパク質とす
る。該19/21kDタンパク質は19kD形および2
1kD形の2つの異なる形態で見出され、一方のタンパ
ク質は他方のタンパク質の修飾体であり、両者は同一の
アミノ酸配列を含む。
【0007】該37kDおよび50kDタンパク質のア
ミノ酸配列は、配列識別番号配列番号2および4で示さ
れる。これらの2つのタンパク質をコードする遺伝子の
配列を決定し、それらの核酸配列を配列識別番号配列番
号1および3に示す。該19/21kDタンパク質は、
それぞれ7、12および12アミノ酸の3つの内部アミ
ノ酸配列により特徴づけられる。これらのアミノ酸配列
を配列番号5、6および7に示す。
【0008】多数の異なる核酸配列が1つの同一タンパ
ク質をコードしうることが、当技術分野においてよく知
られている。この現象は、一般には、アミノ酸をコード
する各トリプレットの2番目および特に3番目の塩基に
おける、ゆらぎとして知られている。この現象は、同一
タンパク質を尚もコードする2つの核酸配列に関する約
30%の非相同性を引き起こす。したがって、約70%
の配列相同性を有する2つの核酸配列は尚も1つの同一
タンパク質をコードしうる。
【0009】
【発明の実施の形態】したがって、1つの実施形態は、
ローソニア・イントラセルラリス(Lawsonia
intracellularis)タンパク質をコード
する核酸配列およびそのタンパク質の免疫原性断片をコ
ードするその核酸配列の一部であって、配列番号1の核
酸配列に対して少なくとも70%の相同性レベルを有す
る核酸配列またはその一部に関する。
【0010】好ましくは、ローソニア・イントラセルラ
リス(Lawsonia intracellular
is)タンパク質をコードする核酸配列または該核酸配
列の一部は、配列番号1の核酸配列に対して少なくとも
80%、好ましくは90%、より好ましくは95%の相
同性を有する。より一層好ましいのは、98%または更
には100%の相同性レベルである。
【0011】また、この実施形態は、ローソニア・イン
トラセルラリス(Lawsoniaintracell
ularis)タンパク質をコードする核酸配列および
そのタンパク質の免疫原性断片をコードするその核酸配
列の一部であって、配列番号3の核酸配列に対して少な
くとも70%の相同性レベルを有する核酸配列またはそ
の一部に関する。
【0012】好ましくは、ローソニア・イントラセルラ
リス(Lawsonia intracellular
is)タンパク質をコードする核酸配列または該核酸配
列の一部は、配列番号3の核酸配列に対して少なくとも
80%、好ましくは90%、より好ましくは95%の相
同性を有する。より一層好ましいのは、98%または更
には100%の相同性レベルである。
【0013】ヌクレオチド相同性のレベルは、コンピュ
ータープログラム「BLAST2SEQUENCES」
を用いて、www.ncbi.nlm.nih.gov
/blast/bl2seq/bl2.html.にお
いて見出されるサブプログラム「BLASTN」を選択
することにより測定することができる。このプログラム
に関する参考文献としては、Tatiana A,Ta
tusova,Thomas L.Madden FE
MS Microbiol.Letters174:2
47−250(1999)が挙げられる。用いるパラメ
ーターは以下のデフォルトパラメーターである:マッチ
に関するリウォード(reward):+1、ミスマッ
チに関するペナルティー:−2、オープン・ギャップ:
5、伸長ギャップ:2、ギャップx ドロップオフ(d
ropoff):50。
【0014】また、本発明のこの実施形態の1つの形態
は、配列番号2に示すアミノ酸配列を含む新規ローソニ
ア・イントラセルラリス(Lawsonia intr
acellularis)タンパク質またはそのポリペ
プチドの免疫原性断片をコードする核酸配列に関する。
【0015】その実施形態の好ましい形態においては、
その核酸配列は、配列番号1に記載の核酸配列に対して
少なくとも90%、より好ましくは95%、98%また
は更には100%の相同性を有する。
【0016】また、本発明のこの実施形態の1つの形態
は、配列番号4に示すアミノ酸配列を有する新規ローソ
ニア・イントラセルラリス(Lawsonia int
racellularis)タンパク質または該ポリペ
プチドの免疫原性断片をコードする核酸配列に関する。
【0017】その実施形態の好ましい形態においては、
その核酸配列は、配列番号3に記載の核酸配列に対して
少なくとも90、より好ましくは95%、98%または
更には100%の相同性を有する。
【0018】本発明は、新規ローソニア・イントラセル
ラリス(Lawsonia intracellula
ris)37kDおよび50kDタンパク質をコードす
る核酸配列を開示するものであるため、これらのタンパ
ク質を十分な量で得ることが今や初めて可能となった。
これは、例えば、該タンパク質をコードする遺伝子を発
現させるための発現系を用いて行うことができる。した
がって、より好ましい実施形態において、本発明は、本
発明の核酸配列を含むDNA断片に関する。そのような
DNA断片は、例えば、本発明の核酸配列がクローニン
グされるプラスミドでありうる。そのようなDNA断片
は、例えば、後記のとおり、プライマーとして使用して
DNA量を増加させるのに有用である。
【0019】該核酸配列の発現のための必須要件は、該
核酸配列に機能的に連結した適当なプロモーターであ
り、この場合、該核酸配列は該プロモーターの制御下に
ある。プロモーターの選択は、タンパク質発現のための
宿主細胞として使用する細胞内で遺伝子転写を指令しう
る任意の真核性、原核性またはウイルス性プロモーター
に及ぶことが、当業者に明らかである。
【0020】したがって、この実施形態の更に好ましい
形態は、機能的に連結したプロモーターの制御下に配置
された本発明のDNA断片または核酸配列を含む組換え
DNA分子に関する。これは、例えば、標準的な分子生
物学的技術(Maniatis/Sambrook)
(Sambrook,J.Molecular clo
ning:a laboratory manual,
1989.ISBN 0−87969−309−6)に
より得ることができる。機能的に連結したプロモーター
は、連結している核酸配列の転写を制御しうるプロモー
ターである。そのようなプロモーターは、ローソニア
(Lawsonia)プロモーター、例えば、該19/
21kD、37kDまたは50kD遺伝子のインビボ発
現に関与するプロモーターでありうる。ただし、そのプ
ロモーターは、発現に使用する細胞内で機能的でなけれ
ばならない。それはまた、異種プロモーターでありう
る。該宿主細胞が細菌である場合、使用しうる有用な発
現制御配列には、Trpプロモーターおよびオペレータ
ー(Goeddelら,Nucl.Acids Re
s.,8,4057,1980);lacプロモーター
およびオペレーター(Changら,Nature,2
75,615,1978);外膜タンパク質プロモータ
ー(Nakamura,K.およびInouge,
M.,EMBO J.,1,771−775,198
2);バクテリオファージラムダプロモーターおよびオ
ペレーター(Remaut,Eら,Nucl.Acid
s Res.,11,4677−4688,198
3);α−アミラーゼ(B.subtilis)プロモ
ーターおよびオペレーター、選択された宿主細胞に適合
した終結配列および他の発現増強配列および発現制御配
列が含まれる。該宿主細胞が酵母である場合、有用な発
現制御配列には、例えば、α−交配因子が含まれる。昆
虫細胞の場合、バキュロウイルスのポリヘドロンまたは
p10プロモーターを使用することができる(Smit
h,G.E.ら,Mol.Cell.Biol.3,2
156−65,1983)。該宿主細胞が哺乳類由来の
場合、例示的な有用な発現制御配列には、SV−40プ
ロモーター(Berman,P.W.ら,Scienc
e,222,524−527,1983)またはメタロ
チオネインプロモーター(Brinster,R.
L.,Nature,296,39−42,1982)
または熱ショックプロモーター(Voellmyら,P
roc.Natl.Acad.Sci.USA,82,
4949−53,1985)が含まれる。
【0021】細菌、酵母、真菌、昆虫および哺乳類細胞
発現系は、非常に頻繁に使用されている系である。その
ような系は当技術分野においてよく知られており、一般
には、例えば、Clontech Laborator
ies,Inc.4030Fabian Way,Pa
lo Alto,California 94303−
4607,USAから商業的に入手可能である。これら
の発現系の他には、寄生体に基づく発現系が非常に魅力
的な発現系である。そのような系は、例えば、公開番号
2 714 074を有するフランス国特許出願および
米国NTIS公開番号US 08/043109(Ho
ffman,S.およびRogers,W.:公開日1
993年12月1日)に記載されている。
【0022】本発明のこの実施形態の更に一層好ましい
形態は、本発明の19/21kD、37kDまたは50
kDタンパク質またはその免疫原性断片をコードする核
酸配列、本発明のDNA断片または本発明の組換えDN
A分子を含む生組換え運搬体(Live Recomb
inant Carrier)(LRC)に関する。そ
のような運搬体は、例えば、細菌またはウイルスであ
る。これらのLRCは、追加的な遺伝情報(この場合に
は、本発明の19/21kD、37kDまたは50kD
タンパク質またはその免疫原性断片をコードする核酸配
列)がクローニングされている微生物またはウイルスで
ある。そのようなLRCに感染した動物は、該運搬体の
免疫原に対してだけではなく、該遺伝暗号(例えば、1
9/21kD、37kDまたは50kD遺伝子)が該L
RC内に追加的にクローニングされたタンパク質の免疫
原性部分に対しても免疫原性応答を引き起こす。細菌L
RCの一例として、当技術分野で公知の弱毒化サルモネ
ラ(Salmonella)株が好ましく使用されう
る。生組換え運搬寄生体は、とりわけ、Vermeul
en,A.N.(Int.Journ.Parasit
ol.2:1121−1130(1998))に記載さ
れている。また、LRCウイルスは、標的細胞内に該核
酸配列を輸送する手段として使用することができる。生
組換え運搬ウイルスはベクターウイルスとも称される。
ベクターとしてしばしば使用されるウイルスとしては、
ワクシニアウイルス(Panicaliら;Proc.
Natl.Acad.Sci.USA,79:4927
(1982)、ヘルペスウイルス(E.P.A.047
3210A2)およびレトロウイルス(Valeri
o,Dら;Baum,S.J.,Dick,K.A.,
Lotzova,E.およびPluznik,D.H.
(編),Experimental Haematol
ogy today−1988.Springer V
erlag,New York:pp.92−99(1
989))が挙げられる。
【0023】該宿主動物において本発明の挿入核酸配列
の発現を誘導しうる選択された細菌、寄生虫またはウイ
ルスのゲノム内に組換え核酸配列を導入するためには、
当技術分野でよく知られているインビボ相同組換えの技
術を用いることができる。
【0024】最後に、本発明のこの実施形態のもう1つ
の形態は、本発明のタンパク質をコードする核酸配列、
そのような核酸配列を含むDNA断片またはそのような
核酸配列を含む組換えDNA分子(該核酸配列は、機能
的に連結したプロモーターの制御下にある)を含む宿主
細胞に関する。この形態はまた、本発明の19/21k
D、37kDまたは50kDタンパク質またはその断片
をコードする核酸分子を含有する生組換え運搬体を含有
する宿主細胞に関する。宿主細胞は、細菌に基づくプラ
スミド(例えば、pBR322)または細菌発現ベクタ
ー(例えば、pGEX)またはバクテリオファージと組
合された、細菌由来の細胞、例えば、大腸菌(Esch
erichia coli)、バシラス・サチリス(B
acillus subtilis)およびラクトバシ
ラス(Lactobacillus)種でありうる。該
宿主細胞はまた、酵母特異的ベクター分子と組合された
真核生物由来の細胞(例えば、酵母細胞)、またはベク
ターまたは組換えバキュロウイルスと組合された高等真
核細胞、例えば昆虫細胞(Luckowら;Bio−t
echnology 6:47−55(1988))、
例えばTi−プラスミドに基づくベクターまたは植物ウ
イルスベクターと組合された植物細胞(Barton,
K.A.ら;Cell 32:1033(198
3))、同様に適当なベクターまたは組換えウイルスと
組合された哺乳類細胞、例えばHela細胞、チャイニ
ーズハムスター卵巣細胞(CHO)またはクランデルネ
コ(Crandell Feline)腎細胞でありう
る。
【0025】本発明のもう1つの実施形態は、本発明の
新規タンパク質、すなわち、該19/21kDタンパク
質、該37kDおよび50kDタンパク質、ならびにそ
れらの免疫原性断片に関する。
【0026】免疫原性断片の概念は後記で定義する。
【0027】この実施形態の1つの形態は、配列番号2
に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも70%相同な
アミノ酸配列を有するローソニア・イントラセルラリス
(Lawsonia intracellulari
s)タンパク質、および該タンパク質の免疫原性断片に
関する。
【0028】好ましい形態においては、該実施形態は、
配列番号2に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも8
0%、好ましくは90%、より好ましくは95%の相同
性の配列相同性を有するローソニア・イントラセルラリ
ス(Lawsonia intracellulari
s)タンパク質、およびそのようなタンパク質の免疫原
性断片に関する。より一層好ましいのは、98%または
更には100%の相同性レベルである。
【0029】この実施形態のもう1つの形態は、とりわ
け、配列番号4に記載のアミノ酸配列に対して少なくと
も70%相同なアミノ酸配列を有するローソニア・イン
トラセルラリス(Lawsonia intracel
lularis)タンパク質、および該タンパク質の免
疫原性断片に関する。
【0030】好ましい形態は、配列番号4に記載のアミ
ノ酸配列に対して少なくとも80%、好ましくは90
%、より好ましくは95%の相同性の配列相同性を有す
るローソニア・イントラセルラリス(Lawsonia
intracellularis)タンパク質、およ
びそのようなタンパク質の免疫原性断片に関する。より
一層好ましいのは、98%または更には100%の相同
性レベルである。
【0031】この実施形態の更にもう1つの形態は、
a)外膜調製物をSDS−PAGEに付し、b)そのゲ
ルから19または21kDのバンドを切り出す工程を含
む製造方法により入手可能な、19/21kDの分子量
を有するローソニア・イントラセルラリス(Lawso
nia intracellularis)外膜タンパ
ク質、およびそのタンパク質の免疫原性断片に関する。
【0032】実施例1において、これらの工程の実施方
法の一例を詳しく説明する。まず、感染ブタ回腸からロ
ーソニア・イントラセルラリス(L.intracel
lularis)を単離する工程、ついで、ローソニア
・イントラセルラリス(L.intracellula
ris)外膜タンパク質調製物を得るための方法を説明
する。最後に、「外膜タンパク質の配列決定」の項で、
19または21kDのバンドを該ゲルから単離するため
の方法を説明する。
【0033】好ましい形態においては、このローソニア
・イントラセルラリス(Lawsonia intra
cellularis)タンパク質またはそのタンパク
質の免疫原性断片は、配列番号5に記載のアミノ酸配列
に対して少なくとも70%相同な内部アミノ酸配列、配
列番号6に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも70
%相同な内部アミノ酸配列、または配列番号7に記載の
アミノ酸配列に対して少なくとも70%相同な内部アミ
ノ酸配列を有する。
【0034】より好ましい形態においては、このローソ
ニア・イントラセルラリス(Lawsonia int
racellularis)タンパク質またはそのタン
パク質の免疫原性断片は、配列番号5、6または7に記
載のアミノ酸配列に対して少なくとも80%、好ましく
は90%、より好ましくは95%の相同性の配列相同性
を有する。より一層好ましいのは、98%または更には
100%の相同性レベルである。
【0035】タンパク質相同性のレベルは、コンピュー
タープログラム「BLAST2 SEQUENCES」
を用いて、www.ncbi.nlm.nih.gov
/blast/bl2seq/bl2.html.にお
いて見出されるサブプログラム「BLASTP」を選択
することにより測定することができる。このプログラム
に関する参考文献としては、Tatiana A,Ta
tusova,Thomas L.Madden FE
MS Microbiol.Letters174:2
47−250(1999)が挙げられる。用いるマトリ
ックス:「blosum62」。用いるパラメーターは
以下のデフォルトパラメーターである:オープン・ギャ
ップ:11、伸長ギャップ:1、ギャップx ドロップ
オフ(dropoff):50。
【0036】本発明に含まれる特定のタンパク質の場
合、個々のローソニア・イントラセルラリス(Laws
onia intracellularis)株間で自
然変異が存在しうると理解されるであろう。これらの変
異は、全体の配列中のアミノ酸の相違により又は該配列
中の欠失、置換、挿入、逆位もしくは付加により示され
うる。生物学的および免疫学的活性を実質的に改変しな
いアミノ酸の置換は、例えば、Neurathら,“T
he Proteins”Academic Pres
s New York (1979)に記載されてい
る。関連アミノ酸間のアミノ酸置換または進化中に頻繁
に生じた置換としては、とりわけ、Ser/Ala、S
er/Gly、Asp/Gly、Asp/Asn、II
e/Valが挙げられる(Dayhof,M.D.,A
tlas of protein sequence
and structure,Nat.Biomed.
Res.Found.,Washington D.
C.,1978,vol.5,suppl.3を参照さ
れたい)。他のアミノ酸の置換には、Asp/Glu、
Thr/Ser、Ala/Gly、Ala/Thr、S
er/Asn、Ala/Val、Thr/Phe、Al
a/Pro、Lys/Arg、Leu/IIe、Leu
/ValおよびAla/Gluが含まれる。この情報に
基づき、LipmanおよびPearsonは、タンパ
ク質を迅速かつ高感度に比較し(Science,22
7,1435−1441,1985)相同タンパク質間
の機能的類似性を測定するための方法を開発した。本発
明の代表的な実施形態のそのようなアミノ酸置換ならび
に欠失および/または挿入を有する変異は、生じるタン
パク質がそれらの免疫反応性を保有している限り、本発
明の範囲内に含まれる。これは、種々の野外分離体から
単離された場合の本発明のローソニア・イントラセルラ
リス(Lawsonia intracellular
is)タンパク質が、同じ免疫学的特性を有する同じタ
ンパク質を表す一方で約70%の相同性レベルを有しう
る理由を説明するものである。ローソニア・イントラセ
ルラリス(Lawsonia intracellul
aris)感染に対して又は少なくとも該感染の臨床的
徴候に対して免疫応答を誘導しうるタンパク質を尚も与
える、本発明の或るタンパク質のアミノ酸配列内の変異
は、「該免疫原性に実質的に影響を及ぼさない」とみな
される。
【0037】しかし、タンパク質を、例えばワクチン接
種の目的に又は抗体を産生させるために使用する場合に
は、必ずしも該全タンパク質を使用する必要はない。ま
た、単独で又は担体(例えばKLH)と共役してそのタ
ンパク質に対する免疫応答を誘導しうる、そのタンパク
質の断片(いわゆる免疫原性断片)を使用することが可
能である。「免疫原性断片」は、宿主において免疫応答
を誘導する能力を尚も保有する(すなわち、B−または
T−細胞エピトープを含む)、完全長タンパク質の断片
であると理解される。現在、種々の技術を利用して、抗
原断片(決定基)をコードするDNA断片を容易に同定
することが可能である。Geysenら(特許出願WO
84/03564、特許出願WO86/06487、米
国特許第4,833,092号、Proc.Natl.
Acad.Sci.81:3998−4002(198
4)、J.Imm.Meth.102,259−274
(1987))により記載されている方法(いわゆるP
EPSCAN法)は、エピトープ(免疫学的に重要な該
タンパク質の領域)検出のための、実施容易で、迅速で
十分に確立された方法である。該方法は、世界中で用い
られており、それ自体が当業者によく知られている。こ
の(実験的)方法は、B細胞エピトープの検出に特に適
している。また、いずれかのタンパク質をコードする遺
伝子の配列が与えられると、現在公知のエピトープに対
するそれらの配列上および/または構造上の一致に基づ
いて、免疫学的に重要なエピトープとして特定のポリペ
プチド断片を示すことが、コンピューターアルゴリズム
により可能である。これらの領域の決定は、Hoppお
よびWoods(Proc.Natl.Acad.Sc
i.78:38248−3828(1981))による
親水性の基準とChouおよびFasman(Adva
nces in Enzymology 47:45−
148(1987)および米国特許第4,554,10
1号)による二次構造的観点との組合せに基づく。同様
に、Berzofskyの両親媒性の基準(Scien
ce 235,1059−1062(1987)および
米国特許出願NTIS 07/005,885)の助け
によりコンピューターにより、該配列からT細胞エピト
ープを予想することが可能である。概要は、一般的原理
に関してはShan Lu,Tibtech 9:23
8−242(1991)に、マラリアエピトープに関し
てはGoodら,Science 235:1059−
1062(1987)に、概説としてはLu,Vacc
ine 10:3−7(1992)に、HIVエピトー
プに関してはBerzowsky,The FASEB
Journal 5:2412−2418(199
1)に記載されている。
【0038】したがって、本発明のもう1つの実施形態
の1つの形態は、前記のとおりの本発明の1以上のタン
パク質またはその免疫原性断片と医薬上許容される担体
とを含む、ブタに対してローソニア・イントラセルラリ
ス(Lawsonia intracellulari
s)感染を防御しうるワクチンに関する。
【0039】本発明の更にもう1つの実施形態は、ワク
チンとして使用するための本発明のタンパク質に関す
る。
【0040】更にもう1つの実施形態は、ローソニア・
イントラセルラリス(Lawsonia intrac
ellularis)感染に対するワクチンの製造のた
めの、本発明のタンパク質の使用に関する。
【0041】本発明のワクチンの製造方法の1つは、感
染腸壁から採取した粘膜擦り取りにより得た細菌から本
発明のタンパク質または免疫原性断片を生化学的に精製
することによるものである。しかし、これは、非常に時
間のかかるワクチン製造方法である。
【0042】したがって、本発明のタンパク質または免
疫原性断片をコードする遺伝子の発現産物をワクチン中
で使用することが、はるかに簡便である。該37kDお
よび50kDタンパク質をコードする遺伝子の核酸配列
は、本発明で示されている。該19/21kDタンパク
質をコードする遺伝子は、Maniatis(Mani
atis/Sambrook(Sambrook,J.
Molecularcloning:a labora
tory manual,1989.ISBN 0−8
7969−309−6)に記載の混合プローブハイブリ
ダイゼーションを用いて、容易に位置決定し単離するこ
とができる。配列番号5、6および7に示すアミノ酸配
列は、以下の配列を有する混合プローブの基礎を形成す
る。
【0043】
【表1】
【0044】これらの配列を使用して、該19/21k
Dタンパク質をコードする遺伝子を位置決定し、該37
kDおよび50kDタンパク質をコードする遺伝子を単
離したのと同様にして該遺伝子を単離することができ
る。
【0045】これらの遺伝子の発現産物に基づくそのよ
うなワクチンは、本発明の1以上のタンパク質または本
発明のその免疫原性断片を後記の医薬上許容される担体
と混合することにより容易に製造することができる。
【0046】あるいは、本発明のワクチンは、本発明の
タンパク質または本発明のその免疫原性断片を発現しう
る前記の生組換え運搬体を含みうる。胃上皮に感染する
例えばサルモネラ(Salmonella)運搬体また
はウイルス運搬体に基づくそのようなワクチンは、ロー
ソニア・イントラセルラリス(Lawsonia in
tracellularis)の自然感染態様により近
いという、サブユニットワクチンより優れた利点を有す
る。さらに、それらの自己増殖は1つの利点である。な
ぜなら、免疫化のために、少量の該組換え運搬体だけし
か必要でないからである。
【0047】前記のワクチンはすべて、能動ワクチン接
種に資する。すなわち、本発明の1以上のタンパク質ま
たはその免疫原性断片により、該宿主の免疫系が、これ
らのタンパク質に対する抗体を産生するように誘導され
るのである。あるいは、そのような抗体を、例えばウサ
ギにおいて産生させたり、あるいは後記の抗体産生細胞
系から得ることができる。ついでそのような抗体を宿主
動物に投与することができる。このワクチン接種方法、
すなわち、受動ワクチン接種は、動物が既に感染してお
り自然免疫応答を誘導する時間が無い場合に選択される
ワクチン接種である。それは、免疫低下性動物にワクチ
ン接種するのにも好ましい方法である。ローソニア・イ
ントラセルラリス(Lawsonia intrace
llularis)に対する投与抗体は、これらの場
合、該細菌に直接結合しうる。これは、それがローソニ
ア・イントラセルラリス(Lawsonia intr
acellularis)の増殖を直ちに減弱または停
止するという利点を有する。したがって、本発明のこの
実施形態の1つの形態は、本発明の3つのローソニア・
イントラセルラリス(Lawsonia intrac
ellularis)タンパク質のいずれかに対する抗
体を含むワクチンに関する。
【0048】ワクチンはまた、本発明のタンパク質また
はその免疫原性断片を含む前記の宿主細胞に基づきう
る。
【0049】もう1つの効率的なワクチン接種方法は、
関連抗原をコードするDNAでの直接ワクチン接種であ
る。タンパク質をコードするDNAでの直接ワクチン接
種は、多数の異なるタンパク質に関して成功している
(例えば、Donnellyら,The Immuno
logist 2:20−26(1993)に概説され
ているとおりである)。このワクチン接種方法は、ロー
ソニア・イントラセルラリス(Lawsonia in
tracellularis)感染に対するブタのワク
チン接種に非常に有効である。したがって、本発明のこ
の実施形態の更に他の形態は、本発明のタンパク質また
は本発明の免疫原性断片をコードする核酸配列を含むワ
クチン、およびそのような核酸配列を含むDNA断片を
含むワクチンに関する。この実施形態の更に他の形態
は、本発明の組換えDNA分子を含むワクチンに関す
る。DNAワクチンは、例えば無針注射器を使用する皮
内投与により容易に投与することができる。この投与方
法は、ワクチン接種される動物の細胞内に直接的に該D
NAを運搬する。1〜100μgのマイクログラム範囲
のDNA量が非常に良好な結果を与える。
【0050】もう1つの実施形態においては、本発明の
ワクチンは更に、他のブタ病原生物およびウイルスに由
来する1以上の抗原、またはそのような抗原をコードす
る遺伝情報を含む。そのような生物およびウイルスは、
好ましくは、仮性狂犬病ウイルス、ブタインフルエンザ
ウイルス、ブタパルボウイルス、伝染性胃腸炎ウイル
ス、ロタウイルス、大腸菌(Escherichia
coli)、エリシペロ・ルジオパシエ(Erysip
elo rhusiopathiae)、ボルデテラ・
ブロンキセプチカ(Bordetella bronc
hiseptica)、サルモネラ・コレレスイス(S
almonella cholerasuis)、ヘモ
フィルス・パラスイス(Haemophilus pa
rasuis)、パスツレラ・マルトシダ(Paste
urella multocida)、ストレプトコッ
カス・スイス(Streptococcus sui
s)、マイコプラズマ・ハイオニューモニエ(Myco
plasma hyopneumoniae)およびア
クチノバシラス・プリゥロニュウモニエ(Actino
bacillus pleuropneumonia
e)よりなる群から選ばれる。
【0051】本発明の全てのワクチンは医薬上許容され
る担体を含む。医薬上許容される担体は、例えば無菌水
または無菌生理食塩水でありうる。より複雑な形態にお
いては、該担体は、例えばバッファーでありうる。
【0052】ワクチンの製造方法は、本発明のタンパク
質またはその免疫原性断片と医薬上許容される担体とを
混合することを含む。
【0053】また、本発明のワクチンは、好ましい態様
においては、アジュバントを含有しうる。アジュバント
は、一般には、宿主の免疫応答を非特異的に増強する物
質を含む。多数の種々のアジュバントが当技術分野で公
知である。アジュバントの具体例としては、フロイント
完全および不完全アジュバント、ビタミンE、非イオン
ブロック重合体、ムラミルジペプチド、Quill A
(登録商標)、鉱油、例えばBayol(登録商標)ま
たはMarkol(登録商標)、植物油、およびCar
bopol(登録商標)(ホモ重合体)またはDilu
vac(登録商標)Forteが挙げられる。該ワクチ
ンはまた、いわゆる「ビヒクル」を含みうる。ビヒクル
は、該ポリペプチドがそれに共有結合することなく付着
している化合物である。しばしば使用されるビヒクル化
合物としては、例えば、水酸化アルミニウム、リン酸ア
ルミニウムまたは酸化アルミニウム、シリカ、カオリン
およびベントナイトが挙げられる。該抗原を部分的に包
埋するそのようなビヒクルの特別な形態は、いわゆるI
SCOM(EP 109,942、EP 180,56
4、EP 242,380)である。また、該ワクチン
は、1以上の適当な界面活性化合物または乳化剤、例え
ばSpanまたはTweenを含みうる。
【0054】しばしば、例えば分解し易いポリペプチド
の分解を防ぎ、該ワクチンの貯蔵寿命を増加させ、ある
いは凍結乾燥効率を改善させるために、該ワクチンを安
定化剤と混合する。有用な安定化剤としては、とりわ
け、SPGA(Bovarnikら;J.Bacter
iology 59:509(1950))、炭水化
物、例えばソルビトール、マンニトール、トレハロー
ス、デンプン、ショ糖、デキストランまたはグルコー
ス、タンパク質、例えばアルブミンまたはカゼインまた
はそれらの分解産物、およびバッファー、例えばリン酸
アルカリ金属が挙げられる。また、該ワクチンを、生理
的に許容される希釈剤に懸濁させることができる。言う
までもなく、アジュバント化、ビヒクル化合物または希
釈剤の添加、ポリペプチドの乳化または安定化のための
他の方法も、本発明に含まれる。
【0055】本発明のワクチンは、1〜100マイクロ
グラムの量で非常に適切に投与されうるが、原則とし
て、より少ない用量が用いられうる。100マイクログ
ラムを超える用量は、免疫学的には非常に適している
が、商業的理由からはそれほど魅力的なものではない。
【0056】生弱毒化組換え運搬体(例えば、前記のL
RC−ウイルスおよび細菌)に基づくワクチンは、該感
染中にそれ自体で増殖するため、それよりはるかに低い
用量で投与されうる。したがって、非常に適切な量は、
細菌およびウイルスに関してそれぞれ10および10
CFU/PFUの間の範囲となろう。
【0057】多数の投与方法を適用することができる。
例えば、該ワクチンの筋肉内投与による全身投与が、適
当な投与方法である。この経路に従う場合には、全身投
与のための当技術分野で公知の標準的な方法が良く適し
ている。経口投与も、有効な投与方法である。なぜな
ら、該感染は消化管感染だからである。好ましい経口投
与方法は、非常に酸性な胃環境中でのみ分解する当技術
分野で公知で頻繁に使用されるカプセル内に該ワクチン
をパッケージングすることである。また、胃のpHを一
時的に増加させるために、該ワクチンを、当技術分野で
公知の化合物と混合することが可能であろう。
【0058】例えば該ワクチンの筋肉内投与による全身
投与も適している。この経路に従う場合には、全身投与
のための当技術分野で公知の標準的な方法が良く適して
いる。
【0059】疾患に対する防御の観点からは、ローソニ
ア・イントラセルラリス(Lawsonia intr
acellularis)感染の迅速かつ正確な診断が
重要である。したがって、本発明のもう1つの目的は、
ローソニア・イントラセルラリス(Lawsonia
intracellularis)感染の検出に適した
診断手段を提供することである。
【0060】ローソニア・イントラセルラリス(Law
sonia intracellularis)の検出
のための診断試験は、例えば、被検動物から単離した細
菌DNAと、該19/21kD、37kDまたは50k
D遺伝子のコード配列に基づく特異的プローブまたはP
CRプライマーとの反応に基づく。ローソニア・イント
ラセルラリス(Lawsonia intracell
ularis)DNAが該動物において存在する場合に
は、これは、例えば、特異的PCRプライマーに特異的
に結合し、ついでPCR反応で増幅される。ついで該P
CR反応産物は、DNAゲル電気泳動において容易に検
出されうる。該DNAは、被検動物の消化管から採取し
たスワブ中に存在する微生物から最も容易に単離されう
る。ローソニア・イントラセルラリス(Lawsoni
a intracellularis)DNAによる選
択的PCR反応用のプライマーの長さを決定するための
方法は、標準的なPCRテキストに記載されている。少
なくとも12ヌクレオチドのヌクレオチド配列を有する
プライマーが頻繁に使用されるが、15、より好ましく
は18ヌクレオチドを超えるプライマーが、ある程度は
より選択的である。特に、少なくとも20、好ましくは
少なくとも30ヌクレオチドの長さを有するプライマー
が非常に一般的に適用されうる。PCR技術は、Die
ffenbach & Dreksler;PCR p
rimer,a laboratory manua
l.ISBN 0−87969−447−5(199
5)に詳細に記載されている。したがって、ローソニア
・イントラセルラリス(Lawsonia intra
cellularis)タンパク質をコードする核酸、
または少なくとも12、好ましくは15、より好ましく
は18、より一層好ましくは20、22、25、30、
35または40ヌクレオチド(その順序で好ましくな
る)の長さを有するそれらの核酸の一部であって、配列
番号1または3に記載の核酸配列に対して少なくとも7
0%の相同性を有する該核酸配列またはそれらの一部
も、本発明の一部である。そのような核酸配列をPCR
反応におけるプライマーとして使用して、それらがコー
ドするDNAの量を増加させることができる。これは、
例えば前記の組織におけるローソニア(Lawsoni
a)の検出のための診断手段として使用する特異的ヌク
レオチド配列の迅速な増幅を可能にする。
【0061】DNAに基づくもう1つの試験は、スワブ
から得た細菌物質の増殖、およびそれに続く古典的DN
A精製、およびそれに続く、放射能標識または色標識さ
れた19/21kD、37kDまたは50kDタンパク
質特異的DNA断片での古典的ハイブリダイゼーション
に基づくものである。PCR反応およびハイブリダイゼ
ーション反応は共に、当技術分野でよく知られており、
とりわけ、Maniatis/Sambrook(Sa
mbrook,J.ら,Molecularcloni
ng:a laboratory manual,IS
BN 0−87969−309−6)に記載されてい
る。
【0062】したがって、本発明の1つの実施形態は、
ローソニア・イントラセルラリス(Lawsonia
intracellularis)DNAの検出のため
の診断試験に関する。そのような試験は、本発明の核酸
配列またはその断片(該19/21kD、37kDまた
は50kDタンパク質をコードするDNAに特異的なも
の)を含む。そのDNAに特異的な断片は、ローソニア
・イントラセルラリス(Lawsonia intra
cellularis)DNAに対する相同性がより高
いため、他の細菌のDNAよりローソニア・イントラセ
ルラリス(Lawsonia intracellul
aris)DNAに対して、比較しうる条件下、より良
好に結合する断片(例えば、前記のとおりの少なくとも
12ヌクレオチドのプライマー)であると理解される。
【0063】血清中のローソニア・イントラセルラリス
(Lawsonia intracellulari
s)抗体の検出のための診断試験は、例えば、本発明の
19/21kD、37kDまたは50kDタンパク質ま
たはその抗原断片がELISAプレートのウェルの壁に
コートされた単純な標準的なサンドイッチELISA試
験でありうる。そのような抗体の検出方法は、例えば、
19/21kD、37kDまたは50kDタンパク質ま
たはその抗原断片を被検哺乳動物からの血清と共にイン
キュベートし、ついで例えば、関連哺乳動物抗体に対す
る標識抗体と共にインキュベートするものである。つい
で色反応が、ローソニア・イントラセルラリス(Law
sonia intracellularis)に対す
る抗体の存在または不存在を示しうる。診断試験系のも
う1つの例は、例えば、本発明の19/21kD、37
kDまたは50kDタンパク質またはその抗原断片を含
むウエスタンブロットを被検哺乳動物の血清と共にイン
キュベートし、ついで該ブロットを分析するものであ
る。
【0064】したがって、本発明のもう1つの実施形態
は、ローソニア・イントラセルラリス(Lawsoni
a intracellularis)に対する抗体の
検出のための診断試験に関する。そのような試験は、本
発明のタンパク質またはその断片を含む。
【0065】また、本発明は、本発明の19/21k
D、37kDまたは50kDタンパク質またはその抗原
断片と共に血清をインキュベートすることを含む、ロー
ソニア・イントラセルラリス(Lawsonia in
tracellularis)に対する抗体の血清中で
の検出方法に関する。
【0066】また、ローソニア・イントラセルラリス
(Lawsonia intracellulari
s)抗原の特異的19/21kD、37kDおよび50
kDタンパク質の抗原物質の検出に基づく従ってローソ
ニア・イントラセルラリス(Lawsonia int
racellularis)感染の検出に適した診断試
験は、例えば、標準的なELISA試験でありうる。そ
のような試験の一例においては、ELISAプレートの
ウェルの壁を、該19/21kD、37kDまたは50
kDタンパク質に対する抗体でコートする。被検物質と
共にインキュベートした後、標識された抗ローソニア・
イントラセルラリス(Lawsonia intrac
ellularis)抗体を該ウェルに加える。ついで
色反応が、ローソニア・イントラセルラリス(Laws
onia intracellularis)由来の抗
原物質の存在を示す。したがって、本発明の更にもう1
つの実施形態は、ローソニア・イントラセルラリス(L
awsonia intracellularis)の
抗原物質の検出のための診断試験に関する。そのような
試験は、本発明のタンパク質またはその断片に対する抗
体を含む。
【0067】前記で特徴づけられたとおりに表される本
発明のポリペプチドまたはその免疫原性断片は、ポリク
ローナル、単一特異性またはモノクローナルでありうる
抗体(またはその誘導体)の製造に使用することができ
る。ポリクローナル抗体が望ましい場合には、ポリクロ
ーナル血清を製造し加工するための技術が当技術分野で
公知である(例えば、MayerおよびWalter
編,Immunochemical Methods
in Cell and MolecularBiol
ogy,Academic Press, Londo
n, 1987)。本発明のポリペプチド(またはその
変異体または断片)対して反応性であるモノクローナル
抗体は、同様に当技術分野で公知の技術により近交系マ
ウスを免疫することにより製造することができる(Ko
hlerおよびMilstein,Nature,25
6,495−497,1975)。
【0068】本発明の更にもう1つの実施形態は、本発
明の19/21kD、37kDもしくは50kDタンパ
ク質またはその抗原性断片に対する抗体と共に血清、体
液の組織をインキュベートすることを含む、ローソニア
・イントラセルラリス(Lawsonia intra
cellularis)からの抗原物質の検出方法に関
する。
【0069】最後に、本発明の1つの実施形態は、ロー
ソニア・イントラセルラリス(Lawsonia in
tracellularis)タンパク質をコードする
核酸、または少なくとも20、好ましくは25、30、
35または40ヌクレオチド(その順序で好ましくな
る)の長さを有するそれらの核酸の一部であって、配列
番号1または3に記載の核酸配列に対して少なくとも7
0%の相同性を有する該核酸配列またはそれらの一部に
関する。そのような核酸配列をPCR反応におけるプラ
イマーとして使用して、それらがコードするDNAの量
を増加させることができる。これは、例えば前記の組織
におけるローソニア(Lawsonia)の検出のため
の診断手段として使用する特異的ヌクレオチド配列の迅
速な増幅を可能にする。
【0070】
【実施例】実施例1: 感染ブタ回腸からのローソニア・イントラセルラリス
(L.intracellularis)の分離 組織病理学的に及び抗酸Ziehl−Neelsen染
色により確認されたローソニア・イントラセルラリス
(L.intracellularis)感染回腸を、
PEで死亡したブタから集め、−80℃で保存した。融
解後、ローソニア・イントラセルラリス(L.intr
acellularis)細菌を、該感染腸壁から採取
した粘膜擦り取り物から分離した。Lawsonら(V
et.Microbiol.10:303−323(1
985))に記載のとおりに、細胞内細菌を遊離させる
ために、該回腸擦り取り物をオムニミキサーを用いてP
BS中で繰返しホモジナイズした。細胞残渣を除去する
ための低速遠心分離の後で得られた上清を5.0、3.
0、1.2および0.8μmフィルター(Millip
ore)で濾過した。ついで該濾液を8000gで30
分間遠心分離して、ローソニア・イントラセルラリス
(L.intracellularis)細菌の小さな
ペレットを得た。これらの細菌を、Percoll勾配
を用いて更に精製した。精製された細菌の種類をPCR
により評価し(Jonesら,J.Clin.Micr
obiol.31:2611−2615(199
3))、一方、存在しうる混入細菌または腸残渣を示す
ために、分離された細菌の純度(>95%)を位相差顕
微鏡検査により評価した。
【0071】ローソニア・イントラセルラリス(L.i
ntracellularis)外膜タンパク質調製物 ローソニア・イントラセルラリス(L.intrace
llularis)からの外膜タンパク質(OMP)
を、Barenkampら,J.Inf.Dis.14
8:1127(1983)に記載されているのと実質的
に同じ方法で精製した。簡単に説明すると、Perco
ll勾配精製細菌を超音波により破壊した。膜断片を分
画遠心により集め、Sarkosylおよび不溶性Sa
rkosyl OMPを超遠心分離によりペレット化し
た。該ペレットを50mM TRIS/HCl(pH
7.5)に再溶解した。該OMPを4〜12% BIS
/TRIS NuPAGE SDSポリアクリルアミド
ゲル(NOVEX)上で、該製造業者の説明に従い分離
した(図1;パネルA)。比較のために、該隣接レーン
に、全ローソニア・イントラセルラリス(L.intr
acellularis)細胞タンパク質をローディン
グした。該タンパク質を、CoomassieBril
liant Blue R250を使用して染色した。
該外膜調製物においては、全細胞調製物と比較した場合
の、50、37および19/21kDaにおけるタンパ
ク質バンドの明らかに認められる増強を観察することが
できた。このことは、これらのタンパク質がOMPであ
ることを示している。
【0072】精製された外膜タンパク質および全細胞に
対して産生させた及び実験的攻撃後に産生させた抗血清 ローソニア・イントラセルラリス(L.intrace
llularis)の全細胞および精製OMPに対する
抗血清をウサギにおいて産生させた。n−GNE(水:
油=45:55)中の全細胞(R291)またはOMP
(R279)の調製物を、ウサギに筋肉内注射した。免
疫前に耳静脈から血液サンプルを集めた。また、Per
coll勾配精製細菌で実験的に経口攻撃しローソニア
・イントラセルラリス(L.intracellula
ris)感染に典型的な臨床的徴候および死後病変を現
したブタ(BIG304T4)から、血清を得た。
【0073】ローソニア・イントラセルラリス(L.i
ntracellularis)外膜タンパク質の抗原
の特徴づけ ローソニア・イントラセルラリス(L.intrace
llularis)OMPの抗原性を調べるために、該
OMP調製物を4〜12% BIS/TRISNuPA
GE SDS−PAGE(NOVEX)上にローディン
グした。分離後、該タンパク質を、基本的にはTowb
inら(Natl.Proc.Acad.Sci.,7
6:4350−4354(1979))に従い、0.0
25MTRIS/0.192M グリシン/20% メ
タノール中のImmobilon−P PVDF膜(M
illipore)にブロッティングした。膜を、0.
05% Tween20(PBST)を含有する0.0
4M PBS中の1%脱脂粉乳でブロッキングし、つい
でウサギR279抗血清(図1;パネルB)およびウサ
ギR291抗血清(図1;パネルC)と共に1時間イン
キュベートし、ついでPBSTで2回洗浄した。ウサギ
血清を、1% 脱脂乳/PBST中、500の希釈度で
使用した。1:2000希釈したHRP共役ヤギ抗ウサ
ギ免疫グロブリンを適用して、該ウサギ抗体を検出し
た。血清活性産物を、Enhanced Chemol
uminescence(ECL,Amersham)
により、該製造業者のプロトコールに従い検出した。両
方の抗血清(R279およびR291)は、前記のタン
パク質を認識した。主として、全細胞タンパク質をOM
P調製物と比較して、50および37kDaのシグナル
が再び増加し、このことはこれらの2つのタンパク質が
OMPであることを示している。
【0074】外膜タンパク質の配列決定 配列決定のために、BioRadProtean II
系を該マニュアルに従い使用して、該OMP懸濁液を分
取10% SDS−PAGEゲル上にローディングし
た。4つのタンパク質バンド(19/21、37および
50kD)を該ゲルから切り出し、4℃でEurose
quence(Groningen,The Neth
erlands)に輸送した。該全タンパク質のトリプ
シン消化後に得られた単離されたペプチドの及びN末端
のタンパク質配列を、Applied Biosyst
ems 120A PTH Sequenator上で
の自動エドマン分解により決定した。得られたタンパク
質配列(表1)を、該コード遺伝子の増幅用のPCRプ
ライマーの作製に使用した。該タンパク質配列から、該
19kDおよび21kDタンパク質は、基本的には、同
一タンパク質に相当すると結論づけた。サイズの相違
は、おそらく、翻訳後修飾によるものであろう。
【0075】外膜タンパク質遺伝子の増幅 OMP遺伝子を増幅するために、QIAGEN Gen
omic Tip 100を該製造業者による記載のと
おりに使用して、ローソニア・イントラセルラリス
(L.intracellularis)ゲノムDNA
をPercoll勾配精製細菌から単離した。得られた
タンパク質配列に基づく縮重プライマーを使用して、こ
のDNAをPCRにおいて使用した。プライマー911
(ggI gtI tgg gaY ttY aa)お
よび912(tcc caI gcRtaR tcY
tt)を使用して、50kDタンパク質をコードするD
NAを増幅した。プライマー990(tcR aaI
gcR aaR ttIacI cc)および1021
(gcI gaR gtI acI gcI ag)を
使用し、2.5mM MgClと共にEXPAND
(BoehringerMannheim)を使用し
て、37kDタンパク質をコードするDNAを増幅し
た。ついで該PCR混合物からの1μlを取り、同じプ
ライマーを使用するネスティドPCRにおいて使用し
た。これは、該50kDおよび37kDタンパク質に関
してそれぞれ1260bpおよび656bpのバンドを
与えた。PCR産物をアガロースゲルから切断し、QI
AGENスピンプレップキットを使用して精製し、pC
R−TOPO−blunt II(Novagen)内
にクローニングした。該クローニング混合物を大腸菌
(E.coli)TOP 10F内に形質転換した。M
13フォワードおよびM13リバースプライマーを使用
するコロニーPCRにより、推定形質転換体をインサー
トに関してスクリーニングした。インサートを有するプ
ラスミドを含有する推定クローンから、QIAGENミ
ニプレップキットを使用してプラスミドDNAを単離し
た。ついで、M13フォワードおよびM13リバースプ
ライマーを使用し、PRISM ReadyReact
ion DyeDeoxy Terminator S
equencing Kit(Applied Bio
systems)を製造業者のプロトコールに従い使用
して、インサートを配列決定した。第1PCRにおいて
プライマー923(tat agc tgt tga
tgg tgc tt)を使用しネスティドPCRにお
いて936(ggt gat aat atg ctt
tac t)およびポリ−Gプライマー(ata tg
g ggg gggggg ggg g)を使用するc
−テーリングPCRを用いて、該50kDコード領域の
C末端部分を増幅した。これは、前記のとおりにクロー
ニングされ配列決定された840bpのバンドを与え
た。
【0076】pET24aにおける50kDタンパク質
コード化DNAのクローニング ローソニア・イントラセルラリス(L.intrace
llularis)染色体DNAを鋳型として使用し
て、該50kDタンパク質の成熟部分をコードするDN
Aを、プライマー967(gga att cca t
at gta ttg att tta agg ca
a a)および968(cgc ggatcc gcg
atc ctt gat aat tca agg)
ならびにEXPAND系を使用して増幅した。該PCR
産物を該ゲルから単離し、NdeIおよびBamHIで
切断し、NdeIおよびBamHIで切断されたpET
24a(Novagen)内に連結してプラスミドpP
5−aを得た。理論的には、pP5−aに媒介される5
0kDタンパク質の発現の誘導は、細胞質に局在する5
0kDのタンパク質を与えるはずである。なぜなら、ク
ローニングされたP5のタンパク質配列分析は、いずれ
の種類の分泌シグナルの同定にもつながらなかったから
である。OMPは、発現後にその天然局在部位である外
膜に移行した場合にのみ、適切に折りたたんで抗原的に
活性となることが、十分に確認されている。該外膜への
該50kDタンパク質の移行を可能にするために、大腸
菌(E.coli)phoEシグナル配列が該成熟50
kDタンパク質の前に融合されるようにプライマー97
2(gga att cca tat gaa aat
gaa aaa gag cac tct ggc)お
よび969(ccgctc gag gaa ttg
ata ctt cat att taa)を使用する
重複伸長PCRを適用した。該構築物をpCR−TOP
O−blunt II内にクローニングした。正しいク
ローンを配列決定により同定した後、NdeIおよびX
hoIを使用して、該インサートをpCR−TOPO−
blunt IIプラスミドから切り出した。ついで該
DNA断片を、NdeIおよびXhoIで切断されたp
ET24a内に連結して、プラスミドpP5−fを得
た。そのクローニングが該50kDタンパク質のC末端
部分に6×Hisタグの付加をもたらすように、プライ
マー969を設計した。
【0077】大腸菌(E.coli)BL21(DE
3)における該50kDタンパク質の過剰発現 プラスミドpP5−aおよびpP5−fをBL21(D
E3)内に形質転換した。得られた株BL21−P5−
aおよびBL21−P5−fを、o/n培養後、37℃
でロータリーシェーカー(180rpm)に付した(新
鮮な5mlのLB中で希釈した)。3時間の培養後、T
7 RNAポリメラーゼを50μM イソプロピルチオ
ガラクトシド(IPTG)で誘導し、培養を3時間継続
した。細胞を遠心分離により集め、サンプルを適当な対
照と共に、2つの4〜12% BIS/TRIS Nu
PAGE SDSポリアクリルアミドゲル(NOVE
X)上に該製造業者の記載に従いローディングした。該
第1ゲルをクーマシーブリリアントブルー250Rで染
色した(図2;パネルA)。該第2ゲルをウエスタンブ
ロット法に使用した。該ブロットをブタ血清(BIG3
04T4;図2;パネルB)でプローブした。誘導後、
株BL21−P5−a(レーン2)およびBL21−P
5−f(レーン3)においては、該陰性対照(レーン
5)において欠けている余分のタンパク質バンドが出現
した。株BL21−P5−fにおいて産生されたタンパ
ク質は、天然50kDタンパク質(レーン4)と比較し
て若干高い分子量で移動したが、これは、おそらく、C
末端Hisタグによるものであろう。
【0078】
【表2】
【0079】
【配列表】
【化1】
【図面の簡単な説明】
【図1】ローソニア・イントラセルラリス(L.int
racellularis)全細胞およびローソニア・
イントラセルラリス(L.intracellular
is)外膜調製物のSDS−PAGEゲル電気泳動およ
びイムノブロット(ウサギ抗血清でプローブされたも
の)。レーン1,予め染色された精度マーカー(Bio
Rad);2,ローソニア・イントラセルラリス(L.
intracellularis)全細胞抽出物;3,
ローソニア・イントラセルラリス(L.intrace
llularis)外膜調製物。パネル;A:クーマシ
ーブリリアントブルーでのタンパク質の可視化;B:精
製された外膜タンパク質(R279)に対して産生させ
た血清でプローブしたブロット;C,全細胞(R29
1)に対して産生させた血清でプローブしたブロット。
該19/21kD、37kDおよび50kDタンパク質
は、それぞれP1/P2、P4およびP5で示されてい
る。
【図2】該50kDタンパク質の過剰発現。本文中に記
載されている種々のpET24a由来構築物を含有する
BL21(DE3)内で、該タンパク質を過剰発現させ
た。全細胞抽出物をSDS−PAGEにより分離し、ク
ーマシーブルーブリリアントブルー(パネルA)で染色
するか、またはImmunobilon−P PVDF
膜上にブロットし実験的感染ブタから得た抗血清でプロ
ーブした(パネルB)。レーン1:45kDaの予め染
色された精度マーカー(BioRad)バンド;レーン
2:BL21−P5−a;レーン3:BL21−P5−
f;レーン4:精製されたローソニア・イントラセルラ
リス(L.intracellularis)外膜タン
パク質(50kDタンパク質だけが認められる)。レー
ン5:未誘導のBL21−P5−a。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 39/112 A61K 39/12 4H045 39/12 39/145 39/145 39/205 39/205 39/225 39/225 39/23 39/23 39/39 39/39 39/395 D 39/395 R 48/00 48/00 A61P 1/00 171 A61P 1/00 171 1/12 1/12 3/00 3/00 7/06 7/06 31/04 31/04 171 171 C07K 14/195 C07K 14/195 C12N 1/15 C12N 1/15 1/19 1/19 1/21 1/21 C12Q 1/68 A 5/10 C12N 15/00 ZNAA C12Q 1/68 5/00 A (72)発明者 パウル・フエルメエイ オランダ国、5845・ベー・カー・シント・ アントニス、レーペルストラート・3 Fターム(参考) 4B024 AA10 AA11 BA31 CA03 CA09 CA20 DA06 EA04 GA11 GA19 HA11 HA12 HA17 4B063 QA01 QQ43 QQ53 QR08 QR32 QR35 QR39 QR42 QR55 QR62 QS16 QS25 QS34 QS36 QX02 4B065 AA01Y AA26X AA58X AA72X AA87X AB01 AC14 BA02 CA24 CA43 CA45 CA46 4C084 AA13 NA14 ZA55 ZA66 ZA72 ZB09 ZB11 ZB35 ZC21 ZC61 4C085 AA03 AA08 AA13 AA14 AA19 BA07 BA08 BA14 BA15 BA18 BA21 BA24 BA51 BA56 BA57 BA65 BA73 BA75 BB11 BB23 CC07 CC08 CC21 DD62 DD86 EE01 EE03 FF24 4H045 AA10 AA11 AA30 BA10 CA11 DA86 EA05 EA20 EA50 FA74 GA01 GA15 GA30

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローソニア・イントラセルラリス(La
    wsonia intracellularis)タン
    パク質をコードする核酸配列または該タンパク質の免疫
    原性断片をコードする該核酸配列の一部であって、該核
    酸配列またはその該一部が配列番号1に記載の核酸配列
    に対して少なくとも70%の相同性を有することを特徴
    とする核酸配列またはその一部。
  2. 【請求項2】 該配列が、配列番号1に記載の核酸配列
    に対して少なくとも80%、好ましくは90%、より好
    ましくは95%の相同性を有する、請求項1記載の核酸
    配列またはその一部。
  3. 【請求項3】 ローソニア・イントラセルラリス(La
    wsonia intracellularis)タン
    パク質をコードする核酸配列または該タンパク質の免疫
    原性断片をコードする該核酸配列の一部であって、該核
    酸配列またはその該一部が配列番号3に記載の核酸配列
    に対して少なくとも70%の相同性を有することを特徴
    とする核酸配列またはその一部。
  4. 【請求項4】 該配列が、配列番号3に記載の核酸配列
    に対して少なくとも80%、好ましくは90%、より好
    ましくは95%の相同性を有する、請求項1記載の核酸
    配列またはその一部。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の核酸
    配列を含んでなるDNA断片。
  6. 【請求項6】 機能的に連結したプロモーターの制御
    下、請求項1〜4のいずれか1項記載の核酸配列または
    請求項5記載のDNA断片を含んでなる組換えDNA分
    子。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のDNA断片または請求項
    6記載の組換えDNA分子を含んでなる生組換え運搬
    体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれか1項記載の核酸
    配列、請求項5記載のDNA断片、請求項6記載の組換
    えDNA分子または請求項7記載の生組換え運搬体を含
    んでなる宿主細胞。
  9. 【請求項9】 配列番号2に記載のアミノ酸配列に対し
    て少なくとも70%相同なアミノ酸配列を含んでなるロ
    ーソニア・イントラセルラリス(Lawsonia i
    ntracellularis)タンパク質または該タ
    ンパク質の免疫原性断片。
  10. 【請求項10】 配列番号2に記載のアミノ酸配列に対
    して少なくとも80%、好ましくは90%、より好まし
    くは95%の配列相同性を有する、請求項9記載のロー
    ソニア・イントラセルラリス(Lawsonia in
    tracellularis)タンパク質または該タン
    パク質の免疫原性断片。
  11. 【請求項11】 配列番号4に記載のアミノ酸配列に対
    して少なくとも70%相同なアミノ酸配列を含んでなる
    ローソニア・イントラセルラリス(Lawsonia
    intracellularis)タンパク質または該
    タンパク質の免疫原性断片。
  12. 【請求項12】 配列番号4に記載のアミノ酸配列に対
    して少なくとも80%、好ましくは90%、より好まし
    くは95%の配列相同性を有する、請求項11記載のロ
    ーソニア・イントラセルラリス(Lawsonia i
    ntracellularis)タンパク質または該タ
    ンパク質の免疫原性断片。
  13. 【請求項13】 a)外膜調製物をSDS−PAGEに
    付し、b)そのゲルから19または21kDのバンドを
    切り出す工程を含む製造方法により入手可能な、19/
    21kDの分子量を有するローソニア・イントラセルラ
    リス(Lawsonia intracellular
    is)外膜タンパク質または該タンパク質の免疫原性断
    片。
  14. 【請求項14】 該タンパク質が、配列番号5に記載の
    アミノ酸配列に対して少なくとも70%相同なN末端ア
    ミノ酸配列、配列番号6に記載のアミノ酸配列に対して
    少なくとも70%相同な内部アミノ酸配列または配列番
    号7に記載のアミノ酸配列に対して少なくとも70%相
    同な内部アミノ酸配列を有する、請求項13記載のロー
    ソニア・イントラセルラリス(Lawsonia in
    tracellularis)タンパク質または該タン
    パク質の免疫原性断片。
  15. 【請求項15】 配列番号5、6または7に記載のアミ
    ノ酸配列に対して少なくとも80%、好ましくは90
    %、より好ましくは95%の配列相同性を有する、請求
    項14記載のローソニア・イントラセルラリス(Law
    sonia intracellularis)タンパ
    ク質または該タンパク質の免疫原性断片。
  16. 【請求項16】 ワクチンにおける使用のための、請求
    項9〜15のいずれか1項記載のローソニア・イントラ
    セルラリス(Lawsonia intracellu
    laris)タンパク質。
  17. 【請求項17】 ローソニア・イントラセルラリス(L
    awsonia intracellularis)感
    染に対するワクチンの製造のための、請求項9〜15の
    いずれか1項記載のローソニア・イントラセルラリス
    (Lawsonia intracellulari
    s)タンパク質の使用。
  18. 【請求項18】 請求項1〜4のいずれか1項記載の核
    酸配列、請求項5記載のDNA断片、請求項6記載の組
    換えDNA分子、請求項7記載の生組換え運搬体、請求
    項8記載の宿主細胞または請求項9〜15記載のタンパ
    ク質と医薬上許容される担体とを含むことを特徴とす
    る、ローソニア・イントラセルラリス(Lawsoni
    a intracellularis)感染に対するワ
    クチンの使用。
  19. 【請求項19】 アジュバントを含むことを特徴とす
    る、請求項18記載のワクチン。
  20. 【請求項20】 ブタに病原性のウイルスもしくは微生
    物に由来する追加的な抗原または該抗原をコードする遺
    伝情報を含むことを特徴とする、請求項18または19
    記載のワクチン。
  21. 【請求項21】 前記のブタに病原性のウイルスもしく
    は微生物が、仮性狂犬病ウイルス、ブタインフルエンザ
    ウイルス、ブタパルボウイルス、伝染性胃腸炎ウイル
    ス、ロタウイルス、大腸菌(Escherichia
    coli)、エリシペロ・ルジオパシエ(Erysip
    elo rhusiopathiae)、ボルデテラ・
    ブロンキセプチカ(Bordetella bronc
    hiseptica)、サルモネラ・コレレスイス(S
    almonella cholerasuis)、ヘモ
    フィルス・パラスイス(Haemophilus pa
    rasuis)、パスツレラ・マルトシダ(Paste
    urella multocida)、ストレプトコッ
    カス・スイス(Streptococcus sui
    s)、マイコプラズマ・ハイオニューモニエ(Myco
    plasma hyopneumoniae)およびア
    クチノバシラス・プリゥロニュウモニエ(Actino
    bacillus pleuropneumonia
    e)よりなる群から選ばれることを特徴とする、請求項
    20記載のワクチン。
  22. 【請求項22】 請求項9〜15のいずれか1項記載の
    タンパク質に対する抗体を含んでなることを特徴とす
    る、ローソニア・イントラセルラリス(Lawsoni
    a intracellularis)感染に対するワ
    クチン。
  23. 【請求項23】 請求項1〜4のいずれか1項記載の核
    酸配列、請求項5記載のDNA断片、請求項6記載の組
    換えDNA分子、請求項7記載の生組換え運搬体、請求
    項8記載の宿主細胞または請求項9〜15のいずれか1
    項記載のタンパク質と医薬上許容される担体とを混合す
    ることを含んでなる、請求項18〜21のいずれか1項
    記載のワクチンの製造方法。
  24. 【請求項24】 該抗体と医薬上許容される担体とを混
    合することを含む、請求項22記載のワクチンの製造方
    法。
  25. 【請求項25】 ローソニア・イントラセルラリス(L
    awsonia intracellularis)特
    異的DNAの検出のための診断試験であって、該試験が
    請求項1〜4のいずれか1項記載の核酸配列または少な
    くとも12、好ましくは15、より好ましくは18ヌク
    レオチドの長さを有するその断片を含むことを特徴とす
    る診断試験。
  26. 【請求項26】 ローソニア・イントラセルラリス(L
    awsonia intracellularis)に
    対する抗体の検出のための診断試験であって、該試験が
    請求項9〜15のいずれか1項記載のタンパク質または
    その断片を含むことを特徴とする診断試験。
  27. 【請求項27】 ローソニア・イントラセルラリス(L
    awsonia intracellularis)の
    抗原物質の検出のための診断試験であって、該試験が請
    求項9〜15のいずれか1項記載のタンパク質またはそ
    の断片に対する抗体を含むことを特徴とする診断試験。
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