JP2002544693A - 受信機におけるdcオフセットの修正方法 - Google Patents
受信機におけるdcオフセットの修正方法Info
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Abstract
Description
セットを低減する方法に関する。
使いベースバンドに変換される。ホモダイン受信機では、受信した無線周波数信
号が、受信した無線周波数信号の搬送周波数と周波数が等しい局地的な発振器と
混合され、搬送周波数がDCに置き換えられ、受信した無線周波数信号の変調の
、DCでの変調への「直接変換」を提供する。よって、ホモダイン受信機は時に
、直接変換受信機とも呼ばれる。
ような受信機に関連するDCオフセットは、受信機性能に重大な問題を生じる。
より詳しくは、DCオフセットがホモダイン処理から生じる。DCオフセットの
レベルは、復調する所望の信号、すなわち変調よりも、相当に大きい場合がある
。よって、一般的に、DCオフセット補償技法が必要とされる。異なる動作状態
での柔軟性を保証するために、DCオフセット補償は、受信機のデジタルベース
バンド部の一部、好適にはデジタル信号処理(DSP)ファームウェアの一部で
あってもよい。直接変換受信機の1つの応用法として、移動式又はセル式通信シ
ステムが挙げられる。このようなシステムでは、無線チャネルで受信された信号
はまた、マルチパス無線伝搬及び送信機及び/又は受信機の濾波による、符号間
干渉(ISI)の欠点を有する。
ット補償技法が示唆されてきた。移動式通信用グローバルシステム(GSM)(
Global System for Mobile Communications)環境に関しては、これらの示唆さ
れた技法は、DCオフセットの源に大きく依存する。これは、DCオフセットの
源によって、所望の信号レベルに対して異なるレベルのDCオフセットが生じる
ためである。「IEEE transactions on circuits and systems - II: analog and
digital signal processing, June 97, pp 428-435」に掲載されたB・レザビ
(B. Rezavi)による論文「Design considerations for direct-conversion rec
eivers」に述べられている通り、直接変換受信機においてDCオフセットを生じ
る2つの主要な仕組みは、受信機の低ノイズ増幅器(LNA)及びミキサ入力へ
の局地発振器(LO)分離と、LOへの干渉漏れ(すなわち自己混合(self-mix
ing))である。この場合のDCオフセットのレベルは、所望の信号のレベルよ
りもはるかに大きい。
に様々な技法が示唆されてきた。これらの技法の例としては、ACカプリング、
コンデンサを使ったオフセット相殺、サンプル平均(平均値)推定、バーストモ
ード動作のための適応DCオフセット補償、及び再積分などが挙げられる。
タを必要とし、GSMではこれは270Hz以下である。この方法に関連する問
題点は、DC付近の信号内容の消失、フィルタの群遅延特性、及び時間分割多元
接続(TDMA)環境におけるセトリングタイム(settling time)、などであ
る。
のオフセットを、待機モード中にコンデンサに保存することができ、実際の受信
中に、このオフセットをバースト内の信号から減算できる。この方法に関する主
要な問題は、kT/Cノイズと、干渉が他のオフセットと共に保存された場合の
問題点である。
トマン及びD.ヘインズ(A. Bateman and D. Haines)による「Proc. VTC '89,
pp 57-62」の「Direct conversion transceiver design for compact low-cost
portable mobile radio terminals」に説明されるように、十分に長い期間での
平均化及び減算を含む。TDMAシステムでは、平均化処理は通常、バーストの
存在期間を通して実行される。この方法に関連する問題点は、バースト内でのD
Cオフセットの変化を考慮しない、データストリームの中に異なる数の0と1が
存在することによりバーストがゼロのDC成分を有さないため、なんらかのバイ
アスを導入する可能性がある、などである。その簡略性の他に、この方法は、い
くつかの望ましい統計学的性質を有する。サンプル平均推定は、ガウス確率密度
関数を有するゼロ平均のノイズでは、最小平均二乗エラー(最小分散不偏推定量
でもある)の意味からも、最尤法の意味からも、最適なDCオフセット推定法で
ある。ノイズの確率密度関数(pdf)が知られていない場合でも、信号の平均
値は、最良の線形不偏推定量である。S.ケイ(S.Kay)による「Fundamentals
of statistical signal processing: estimation theory, Prentice Hall, 199
3」を参照。
.フェハー(S. Sampei and K. Feher)による「Proc. VTC '92, pp 93-96」で
の「Adaptive DC offset compensation algorithm for burst mode operated di
rect conversion receivers」という題名の論文に示されている。この方法は、
プレアンブルからの、典型的には3−5ビットの既知のビットを用いてDCオフ
セットを取得する。シミュレーションにより、この技法がDCオフセット比(D
Cオフセットと送信された符号の最大振幅との振幅比率)が40%より小さい場
合に効果的であることが示された。性能の低下は、1.5dBまでである。より
一般的な連続受信の通信シナリオにおける同様の方法が、J.バーグマンズ(J.
Bergmans)による「Digital baseband transmission and recording, Kluwer A
cademic Publishers, Section 8.8.2」に示されている。本質的には、この方法
は、動的ループトラッキングDCオフセット(dynamic loop tracking DC offse
t)の1つの形式である。
バーズ(J. Cavers)及びM.リアオ(M. Liao)による「IEEE Transactions on
Vehicular Technology, November 93, pp 581-588」の「Adaptive compensatio
n for imbalance and offset losses in direct conversion receivers」に記載
されている。このような論文は、受信機及び送信機補償(変調器及び復調器)の
モデル及び理論上の発達を説明する。最小平均二乗(LMS)アルゴリズムは、
補償回路のパラメータを設定するために適用された(同相(In-phase)(I)及
び直角(quadrature)(Q)の利得及び位相不均衡及びDCオフセットを補償す
る)。事実上、システムは、3つの適応係数を有する。このアルゴリズムの欠点
は、収束時間の長さと、LMSのステップサイズパラメータの選択への感度であ
る。
g)、及びP.デント(P. Dent)による「Proc. VTC '93, pp 754-757 [7]」の
「A new approach to eliminate the DC offset in a TDMA direct conversion
receiver」という題名の論文に示される。この方法の考え方は、信号を微分し、
デジタル化し、その後再度積分することであり、これによって、DC成分を除去
する。これは、適応デルタ変調(adaptive delta modulation)に基づいており
、時間定数が存在しないため、TDMA直接変換受信機を対象とする。論文内に
提示されたシミュレーション結果は、ビットエラー率(BER)の範囲が1%か
ら0.1%の時に、静止チャネル内の信号対ノイズ比(SNR)の低下が1dB
であることを示す。
DCオフセットを抽出するために適合させることができる。よって、図1を参照
し、データ受信機は、バーストのデータ、r(k)を保存し、ここで、k=1.
..Nであり、Nはバースト内のサンプル数である。図示するように、各バース
トは、データ(すなわち情報ビット)間に既知のビットシーケンスを有するミッ
ドアンブル(mid-amble)を含む。このような既知のビットシーケンスは、等化
を助けるために使われ、より詳しくは、チャネルインパルス応答(CIR)の計
算を可能にするために使われる。図1に示すように、DCオフセットの推定値(
Ae)が計算される。k=1...Nである推定されたDCオフセット(Ae)は
、受信したバーストから減算される。この結果であるr(k)−(Ae)(ここ
でk=1...N)が処理され、チャネルインパルス応答(CIR)の推定値(
he)が求められる。チャネルインパルス応答(CIR)の推定値(he)は、[
r(k)−(Ae)]と既知のミッドアンブルビットシーケンスとの間の相互相
関によって得られる。
される他の信号処理機能(同期、等化)に関係する。残存するDCオフセットは
、データ受信機の性能に影響を及ぼす場合もある。
る。方法は、このようなDCオフセットとチャネルインパルス応答、(he)と
を同時推定するステップと、推定されたDCオフセットと推定されたチャネルイ
ンパルス応答(he)とに基づいてDCオフセットを低減するステップと、を含
む。
ムでは、情報が離散(discrete)チャネルインパルス応答h(k)(ここでkは
時間インデックス)を有するチャネルを通じて送信され、チャネルの出力として
信号r(k)を生成し、このr(k)は、
ータ符号、N(k)は加法的ノイズである。システムは、送信された情報を受信
するための受信機を含む。受信機は、以下の連立方程式を解くようプログラムさ
れたプロセッサを有する。
り、e(k)は、受信した信号と、受信した信号の推定値との差である。すなわ
ち、
ムでは、情報が一連のバーストとしてチャネルを通じて送信され、各バーストが
、所定の一連のビットと、一連の情報ビットとを含む。システムは、送信された
情報を受信するための受信機を含む。受信機は、(a)所定の一連のビット、(
b)情報ビットの一時的な判定、又は所定の一連のビット及び情報ビットの一時
的な判定の組合せからの、以下の連立方程式を解くようプログラムされたプロセ
ッサを備える。
、e(k)は、受信した信号と受信した信号の推定値との差である。すなわち、
ロック図を示し、この通信システム10は、この図では送信機12として示され
る、データビットのバーストによって変調された無線周波数搬送波を生成するた
めの送信機を含む。各バーストは、既知のビットシーケンスと、ここでは情報ビ
ットである未知の一連のビットと、を含む。このような既知のビットシーケンス
は、等化を助けるために使われ、より詳しくは、チャネルインパルス応答(CI
R)の計算を可能にするために使われる。例えば、GSMでは、各バーストは、
既知のビットシーケンスをミッドアンブルとして、一連の情報ビットの対間に配
置して含む。ここで、ミッドアンブルは、後述のような方法で、受信機信号から
のDCオフセットを、このようなDCオフセットとチャネルインパルス応答とを
同時に推定し、推定されたDCオフセットと推定されたチャネルインパルス応答
とに基づいてDCオフセットを低減することで、低減する。
バーストフォーマッタ20、変調器及びアナログ−デジタル変換器(ADC)2
2を通過した後、送信機24によって、空間(すなわち、無線伝搬チャネル26
)を通って受信機28に送信される。より詳しくは、受信機28は直接変換受信
機であり、ホモダイン受信部30と、ADC32と、データ受信機34(図3に
関してより詳しく説明される)と、バースト復調器36と、復インターリーバ3
8(de-interleaver)と、デコーダ40と、を含む。ここで、チャネル42が、
バーストフォーマッタ20の出力とADC32の出力との間に設けられているこ
とに留意されたい。このようなチャネル42は、離散インパルス応答h(k)(
ここでkは時間インデックス)によって特徴付けることができる。
るためのアンテナ43を備える。無線周波数信号搬送波は、送信機において、従
来技術のいずれかの方法によって所望のデータで変調される。ここで、受信機は
、時間領域多元接続(TDMA)システムにおいて使われる。アンテナ43は、
図示するようにミキサ44に供給される。また、局地発振器LO発生器46によ
って生成された局地発振器信号もまた、ミキサ44に供給される。ここで、局地
発振器によって生成された信号の周波数もまたf0である。ミキサ44の出力は
、低域フィルタ48を通され、混合処理からの高調波が取り除かれる。この結果
の、低域フィルタの出力において生成されるベースバンド信号、ここでは、バー
ストの列は、アナログ−デジタル変換器(ADC)32に供給され、変調が、対
応するデジタルデータに変換される。データは、データ受信機34で処理され、
このデータ受信機34は図示するように、デジタル信号プロセッサ(DSP)を
有する。
よってバーストからDCオフセットを除去するために使われ、DCオフセット(
Ae)とチャネルインパルス応答(he)との両方の同時推定によって助けられる
等化を提供するための、バースト保存装置又はメモリ50を含む。DCオフセッ
トAを除去するために使われる処理を理解するために、まず変換器の動的範囲が
、DCオフセットと所望の信号(すなわち、ベースバンドにおける変調)との両
方を収容するために十分に大きいと仮定し、アナログ−デジタル変換器(ADC
)34の出力における複素ベースバンド信号のサンプル版が、以下の式によって
表すことができると仮定する。
ータ符号、h(k)はチャネル42のインパルス応答(すなわち、送信機ベース
バンドから受信機ベースバンド)であり、変調器22と、送信機24と、無線伝
搬チャネル26と、R.F.受信機30と、ADC32と、を有し、N(k)は
加法的ノイズである。
ため、かなり一般的である。
42を通過した信号、すなわち変調された信号と、(3)熱ノイズと、である。
直感的に、変調された信号の効果を除去することができれば、DCオフセット推
定処理の全体的なノイズを低減できる。
すチャネル42の係数との同時推定問題として公式化できる。このようなチャネ
ル42の係数は、DSP52によって設けられるデータ受信機34イコライザ5
3(図3)に必要とされる。すなわち、エラーe(k)の関数を、推定されたD
Cオフセット(Ae)に対して最小化し、同時に、エラーe(k)をチャネルイ
ンパルス応答(he)に対して最小化したい。ここで、e(k)は実際に受信し
た変調された信号r(k)及び推定された変調された信号(re)の関数であり
、kは、時間インデックスである。すなわち、DCオフセット及びチャネルイン
パルス応答が、同時推定される。このf(e)の同時最小化を実行するために、
以下の2つの連立方程式を解く。
なチャネルプロフィールに基づく5つの係数に制限する。この場合、受信された
信号は、以下のようにベクトル形式で表記できる。ここで、*、T、Hはそれぞ
れ、共役、転置、エルミート行列(共役転置)を意味する。
ある。対応するデータベクトルは、
、最小平均二乗エラー(MMSE)であり、符号E{ }は統計学的平均値を意
味する。
られた傾き(gradient)をゼロと等しくすることにより、連立方程式が得られる
。すなわち、
の基準を使った場合でも、加法的ノイズがガウス分布を有すると仮定されている
ため、同じ解が得られたことに留意することが重要である)。
そうでなく、また下に言及される)、解は直感的である。DCオフセットは、一
旦チャネルの影響が取り除かれた後に、受信したサンプルを通じた平均値を求め
ることにより計算され、推定されたチャネルインパルス応答(すなわち係数)は
、受信したサンプルからDCオフセットを取り除いた後に得られる。方程式は相
互連接しているため、反復処理をはじめる必要がある。すなわち、まず、パラメ
ータの1つを推定し、DCオフセットが所望の信号よりもはるかに大きい場合が
あることを念頭に、計算を進める。DCオフセットの初期推定値は、チャネルの
影響を無視した、受信サンプルの平均値であってもよい。これもまた、直感的で
ある。ここでは、変調信号、例えば、ガウス最小シフトキーイング(Gaussian M
inimum Shift Keying)(GMSK)の受信した信号の統計学的平均値はゼロで
ある。これに加え、フェーディングチャネルを通過した所望の信号を、ガウス分
布を有するものとして近似できる(欧州電気通信標準化機構(ETSI)のモデ
ルではフェーディングチャネルのチャネル係数はガウスの複素整数(complex Ga
ussian)である)。この場合、ガウス確率密度関数(pdf)を有する、ゼロ平
均のノイズでの最適なDCオフセット推定値は、受信信号の平均値から求められ
、これは、MMSEの意味からも最尤法の意味からも最適である。ノイズのpd
fが知られていない場合でも、信号平均は、最良の線形不偏推定量である。バー
スト内のタイミング推定値を計算する必要がある。これはミッドアンブル部から
抽出されるため、DCオフセットを取り除いた後に実行されるべきである。
は、統計学的平均値は、利用不能であるが、最適な解法を実施するためにいくつ
かの方法が存在する。これらの全てが、統計学的平均値オペレータの特定の近似
に基づく。
フセットと、チャネルインパルス応答(すなわち、チャネル42(図2)を表す
係数)と、を同時に推定し、推定されたDCオフセット及び推定されたチャネル
インパルス応答に基づいてDCオフセットを低減することにより、実行される。
より詳しくは、図4を参照し、DSP52は、DSP52内のメモリによって、
図4に示すフローチャートに基づいてプログラムされ、以下の方法を受信した信
号r(k)に対して実行する。ステップ100において、受信したバーストサン
プルr(k)が、DSP52のメモリ55に保存される。次に、ステップ102
において、DCオフセットA及びチャネルインパルス応答(すなわち係数ベクト
ルh(k))とに対して共同すなわち同時最小平均二乗エラー最適化が行なわれ
、この結果、同時に解かれる連立方程式が得られる。
チャネルインパルス応答h0(すなわち、係数ベクトル(h0)とが、図3のデー
タ受信機34に送られる。
)から減算器51によって減算し、信号r(k)−A0を生成することにより、
保存されているr(k)は、そのDCオフセットAが取り除かれる。この信号r
(k)−A0は、計算されたチャネルインパルス応答h0と共にイコライザ53に
供給され、等化及びISI低減を助ける。
この場合、同時推定のための適応アルゴリズムは以下のようにまとめることがで
きる。
。ここでμは、設計される各特定のシステムのために該システムのシミュレーシ
ョンの結果決定される、最小平均二乗(LMS)ステップサイズパラメータであ
る。計算の観点からは、この解は、非常に単純である。エラー計算における1つ
の内積のみを必要とする。LMS解法の潜在的な問題の1つは、長い収束時間で
あり、これは、ミッドアンブル長よりも相当に高い場合がある。したがって、受
信機イコライザ53(図3)からフィードバックされる一時的な判断に頼る必要
がある。一方、適応解法は、バースト内のDCオフセット及びチャネル応答の遅
い変化を追跡できる。
って、図5示すフローチャートに基づきプログラムされ、受信した信号r(k)
に対して以下の方法を実行する。
からN)が、DSP52内に設けられたメモリに保存される。次のステップ20
2において、初期DCオフセットA(0)が、受信したサンプルから、バースト
を通じた平均値として計算される。次のステップ204において、初期DCオフ
セットA(0)が、受信したバーストr(n)(ここでn=1...N)から減
算される(すなわち、r(n)−A(0))。次のステップ206において、エ
ラー関数e(n)=r(n)−hH(n)b(n)−A(n)が計算される。次の
ステップ208において、DCオフセット値の更新A(n+1)=A(n)+μ
e(n)が実行される。次のステップ210において、チャネルインパルス応答
(すなわち係数ベクトル値)の更新h(n+1)=h(n)+μb(n)e*(
n)が実行される。次のステップ212において、計算されたDCオフセットA
(n+1)及びチャネルインパルス応答(すなわち係数値)h(n+1)が、各
サンプルの瞬間nにおいて、データ受信機34に送られる。処理は、バーストが
終了するまで、ステップ206に戻る(ステップ214)。バーストが終了した
時には、DSP52は、ステップ216において、データ受信機34及び復号(
すなわち図2のデコーダ40)に進む。
RLS)の利用である。しかしながら、再帰は、計算の負荷が高い。
き換えられる以外は、最適MMSE解法と同一の形式を有する。ここでも、DS
P52が、上述した(a)所定の一連のビット、(b)情報ビットの一時的な判
断、又は所定の一連のビットと情報ビットの一時的な判断との組合せ、からの方
程式を同時に解くようプログラムされることに留意することが重要である。
って決定される)である。
ト長N全体を通じて計算できる。
算。
せず、反復ステップに対応していることに留意することが重要である。GSMシ
ステムにおけるミッドアンブルの相互相関性質により、行列反転が回避され、こ
れによりチャネル推定が、既知のビットシーケンスとの単純な相互相関となる。
必要な反復数は、シミュレーションによって決定する必要がある。
DSP52に保存されたメモリによってプログラムされ、受信した信号r(k)
に対して、以下の方法を実行する。
に設けられたメモリに保存される。次のステップ302において、初期DCオフ
セットA(0)が、受信したサンプルから、バーストを通じた平均値として計算
される。次のステップ304において、初期DCオフセットA(0)が、受信し
たバーストから減算される。次のステップ306において、チャネルインパルス
応答(係数ベクトル値)、
を有するミッドアンブル長を通じて又は復号されたビット、すなわち情報ビット
の一時的な判断を有するバースト全体を通じて、計算される)、
うかの判断が行われる(すなわち、必要な反復数Pが実行されたか)。もし実行
されていなければ、処理は推定チャネルインパルス応答(すなわち係数)の更新
及びDCオフセット値の更新に戻り、処理は、ステップ306に戻る。実行され
ていた場合、計算されたDCオフセットA(P)及びチャネルインパルス応答(
係数)ベクトルh(P)が、ステップ312において、チャネル受信機に送られ
る。
行することにより得られる、性能の改善を数値化するために、シミュレーション
が実行された。マットラブ(Matlab)による第1のシミュレーションの集合は、
サンプル平均推定法におけるDCオフセット推定エラーの確率密度関数と、同時
推定法におけるDCオフセット推定エラーの確率密度関数と、を比較する。推定
エラーは、準静的チャネルモデリング(バースト中のフェーディングチャネル係
数が固定)を使い、信号の反回転(de-rotation)の後で信号の同相成分にDC
オフセットが追加される連続受信機分析を適用して1000のバーストに対して
分析された。高SNR(ノイズ無し)の場合と、低いSNR=8dBの場合、の
2つのシナリオが分析された。この結果を、図7、図8、及び図9、及び以下の
表1及び表2に示す。
を用いた場合を表し、RAはETSIによって定義される地方領域の場合を表し
、TUはETSIによって定義される典型的な都市領域の場合を表し、HTはE
TSIによって定義される丘陵性領域の地域を表す。更に、「平均」は統計学的
平均を表し、Stdは、標準偏差を表す。高SNRの場合には、同時推定では、
変調された信号の存在の直接的な結果である静止チャネルに残存するDCオフセ
ットのバイアス成分が除去される。同時に、全てのチャネル状態において、推定
値の分散が低減された。標準分散の低減は、表1に数値化されているように、約
2倍である。
ースト長を通じて実行された同時推定法は、静止チャネルのバイアスを除去し、
表2に数値化されているように、標準偏差を1/2に低減する。同時推定が、計
算の複雑性を低減するためにミッドアンブル長を通じて実行された場合、いくつ
かの点に注目できる。全てのチャネル状態において、サンプルサイズが小さいた
め(ミッドアンブル長と全体バーストの関係)、推定の標準偏差が大きい。静止
チャネルでは、残存DCオフセットが除去され、変分は、サンプル平均の場合と
同等である。フェーディングチャネルでは、同時推定が使われた時には、残存す
るDCオフセットが1/2であり、標準偏差が10%小さい。
シミュレーションが実行された。この結果を図10にまとめる。
布のランダム値を有する。
小二乗解法においては、単一の反復): (a)バーストを通じた平均値による初期DCの推定。
pulse response)(CIR)の計算。
体からのデータビット(判断にエラー無し)を推定されたCIRを通過させ、そ
の後バーストを通じた平均を求めることにより得られた。
信した信号からDC推定値を減算した後で行われた。
E−N)は、サンプル平均推定法によって導入される残存DCオフセットによる
性能低下を完全に除去できる可能性がある。ミッドアンブル長を通じた同時推定
(JE−M)の実行の結果は、8dBより低いSNRでは、0.1dB程度の損
失であり、8dBより大きいSNRでもこれより少なくない。
ここまで、直接変換受信機におけるDCオフセットの低減について述べられてき
たが、本発明をヘテロダイン受信機などの他の種類の受信機に使うこともできる
。更に、本発明は、GSM以外のシステムで使うこともできる。
かになるであろう。
信機のブロック図である。
ャネルインパルス応答とを同時に推定するために使われる処理を示すフローチャ
ートである。
存在期間中のサンプルごとに、最小平均二乗エラーに基づいてDCオフセットと
チャネルインパルス応答とを同時に推定するために使われる処理を示すフローチ
ャートである。
る、バースト全体を通じて特定数の反復によって処理することによる、最小二乗
エラーに基づいてDCオフセットとチャネルインパルス応答とを同時に推定する
ために使われる処理を示すフローチャートである。
Cオフセット推定エラーの確率密度関数(pdf)推定を示す図であり、従来技
術(すなわち「サンプル平均」)のものと、バースト全体を通じて実行された本
発明(すなわち、「同時推定」)のものを示す。
じた本発明の方法の、DCオフセット推定エラーの確率密度関数(pdf)推定
を示す図である。
ブル部を通じた本発明の方法の、DCオフセット推定エラーの確率密度関数(p
df)推定を示す図である。
Eb/No)の関数として示す図であり、DCオフセット補償が無い場合、従来
技術の方法による補償がある場合、本発明による方法をバーストN全体(JE−
N)を通じて用いた場合、及び本発明による方法をバーストのミッドアンブル部
M(JE−M)を通じて用いた場合を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 受信機信号からDCオフセットを低減する方法であって、 このようなDCオフセットとチャネルインパルス応答とを同時に推定するステ
ップと、 推定されたDCオフセットとチャネルインパルス応答の推定値に基づき、前記
DCオフセットを低減するステップと、 を含むことを特徴とするDCオフセットの低減方法。 - 【請求項2】 離散チャネルインパルス応答h(k)(ここでkは時間イン
デックス)を有するチャネルを通じて情報が送信され、チャネルの出力として信
号r(k)、 【数1】 を生成する通信システムであって、ここで、Aはオフセットであり、 【数2】 はチャネル上を送信された変調された信号であり、b(n)は送信されたデータ
符号であり、N(k)は加法的ノイズ、である、通信システムであって、 送信された情報を受信する受信機であって、以下の連立方程式を解くようにプ
ログラムされたプロセッサを有する受信機を含むことを特徴とする通信システム
。 【数3】 【数4】 ここで、f(e(k))はエラーe(k)の二次推定式であり、 【数5】 である。 - 【請求項3】 各バーストが所定の一連のビットと一連の情報ビットとを有
する、一連のバーストとして情報がチャネルを通じて送信される通信システムで
あって、 送信された情報を受信する受信機であって、(a)前記所定の一連のビット、
(b)前記情報ビットの一時的な判断、又は前記所定の一連のビットと前記情報
ビットの前記一時的判断との組み合わせからの以下の連立方程式を解くようプロ
グラムされたプロセッサを有する受信機を含むことを特徴とする通信システム。 【数6】 【数7】 ここで、f(e(k))は推定エラーe(k)の関数であり、e(k)は、受信
した信号と、受信した信号の推定値との差であり、 【数8】 である。 - 【請求項4】 受信機信号からDCオフセットを低減する方法であって、 受信したバーストサンプルr(k)をメモリに保存するステップと、 同時に、 【数9】 【数10】 を計算し、DCオフセットA0とチャネルインパルス応答h0とを計算するステッ
プと、 を含むことを特徴とするDCオフセット低減方法。 - 【請求項5】 受信機のDCオフセットを決定する方法であって、 サンプルのバーストr(n)を受信するステップと、 受信したバーストサンプルr(n)をメモリに保存するステップと、 保存された受信サンプルから、サンプルのバーストを通じた平均値として初期
DCオフセットA(0)を計算するステップと、 前記保存された受信バーストから前記初期DCオフセットA(0)を減算し、
r(n)−A(0)を生成するステップと、 エラー関数e(n)=r(n)−hH(n)b(n)−A(n)を計算するス
テップと、 DCオフセット値をA(n+1)=A(n)+μe(n)によって更新するス
テップと、 チャネルインパルス応答を、h(n+1)=h(n)+μb(n)e*(n)
にしたがって更新するステップと、 計算されたDCオフセットA(n+1)及び計算されたチャネルインパルス応
答h(n+1)をバーストの終了まで計算するステップと、 を含むことを特徴とするDCオフセット決定方法。 - 【請求項6】 既知の一連のビットと情報ビットとを含むバーストを受信す
る受信機のDCオフセットを決定する方法であって、 受信したバーストサンプルr(k)をメモリに保存するステップと、 保存された受信サンプルから、バーストを通じた平均値として、初期DCオフ
セットA(0)を計算するステップと、 前記保存された受信バーストから前記初期DCオフセットA(0)を減算する
ステップと、 チャネルインパルス応答を、 【数11】 によって更新するステップと、 DCオフセット値を、前記保存された受信サンプル内の既知の一連のビット又
はバースト全体を通じて、 【数12】 にしたがって更新するステップと、 必要反復数Pが実行されたか決定するステップであって、実行されていない場
合には推定されたチャネルインパルス応答及びDCオフセット値の更新を継続し
、実行されている場合には、計算されたDCオフセット及びチャネルインパルス
応答を受信機によって処理するステップと、 を含むことを特徴とするDCオフセットの決定方法。
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