JP2002543429A - 金属表面上に生物分子アレイを合成する工程 - Google Patents

金属表面上に生物分子アレイを合成する工程

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JP2002543429A JP2000615815A JP2000615815A JP2002543429A JP 2002543429 A JP2002543429 A JP 2002543429A JP 2000615815 A JP2000615815 A JP 2000615815A JP 2000615815 A JP2000615815 A JP 2000615815A JP 2002543429 A JP2002543429 A JP 2002543429A
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エム コーン,ロバート
ジー フルートス,アンソニー
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ウィスコンシン アルムニ リサーチ ファウンデイション
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Abstract

(57)【要約】 開示は、大きな分子、細胞性/分子性及び細胞/細胞間相互作用のSPR画像化研究の使用に適切な多重構成の生物分子若しくは細胞性アレイを構築する工程である。手順の成功のカギは、金属基板上で自己アセンブルされた可逆的にω−機能性を有するアルカンチオールを修飾するための可逆的保護基の使用にかかっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明分野 本発明は、核酸とタンパク質の相互作用若しくは抗原を伴う細胞間相互作用の
ような巨大分子間、細胞と巨大分子間、及び細胞間の相互作用の研究に使用する
金属表面の分子生物的若しくは細胞的アレイの組み立てを導く。
【0002】 従来技術の詳細 DNAへのタンパク質の結合は、遺伝子発現の抑制と制御、複製及び組換えに
おいて、極めて重要な役割を担う。付け加えると、特定のオリゴヌクレオチド配
列を認識して修飾する酵素は、生物学的な核酸操作及び修復システムの重要な要
素である。どのようにしてそれらのタンパク質が特定のオリゴヌクレオチド配列
を認識するかについての増大した理解は、例えば、治療上のタンパク質発現の抑
制に使用されるなどの生物学的医学システムのデザインの助けとなるであろう。
このような理由のため、タンパク質核酸相互作用(例えば、タンパク質−DNA
及びタンパク質−RNAの相互作用)の研究は、分子生物学の急速に成長してい
る分野であり、今日発展しているNMR及びX線の構造の決定方法により部分的
に助けられている。時を同じくして、大きなスケールの核酸シークエンシングの
努力から得られる利用可能なゲノム及びゲノム以外(例えば、リボソーマル)の
配列情報の量における爆発的な増大は、多量にある新しい配列データのタンパク
質結合部位のための調査を必要とする。本発明は、配列のスクリーニング若しく
は化学的に修飾された金属表面に固定された核酸分子の大きなアレイへのタンパ
ク質の構造的に特異的な結合をスクリーニングする迅速で効率的な方法として表
面プラズモン共鳴(SPR)現像技術によるこの必要を表明する。
【0003】 平坦な表面へのDNA分子のアレイの付着は、ハイブリダイゼーションにおけ
るDNA配列に対する吸着実験に(Pease et al. (1994)
Proc. Natl. Acd. Sci. USA 91: 5022−5
026)、遺伝的突然変異のスクリーニングに(Winzeler et al
. (1998) Science 281: 1194−1197)、及びD
NAのコンピュターの適用(Frutos et al. (1997) Nu
cleic Acids Res. 25: 4748−4757; 及び F
rutos et al. (1998) J. Am. Chem. Soc
. 120: 10277−10282)において今日採用されている。それら
のアレイは、蛍光的に標識された相補的なDNA配列を含む溶液にさらされ、洗
浄され、次いで蛍光画像化方法を用いて解析される。
【0004】 表面プラズモン共鳴(SPR)の技術は、表面に対して感受性であり、可逆的
な、タンパク質−核酸の相互作用のモニタリングにより適した光学的検出方法で
ある。例えば、商業的に成功した“BIAcore”SPR装置(Biacor
eAB、Uppsala、Sweden)が、様々な酵素を伴う核酸分子の相互
作用の研究にかつて使用されていた。威力的であるが、“BIAcore”SP
R装置は、画像化能力を有していない。多くのDNA配列を限定するこの厳しさ
は、一度の実験においてスクリーニングされ得る。
【0005】 表面プラズモン共鳴(SPR)は、厚さ及び遊離電子金属(例えば、金、銀、
銅、カドミウム、アルミウム)と空気や水のような体積媒体間の界面での物質の
屈折率に対して感受性のある表面の光学技術である。表面プラズモン共鳴は、直
線的に極性で入射面に平行なレーザー光線が、薄い金属フィルムが塗布されたプ
リズム上に衝突する場合に発生する消失波の使用によって達成されるかもしれな
い。金属はまた、ガラスのような薄い透明な基板上に塗布されるであろうし、こ
のガラスは、プリズムを伴う光学的接触にもたらされる。SPRは、ちょうどプ
リズムの臨界角を過ぎた内部に反映された光の合計の縮小のように最も簡単に観
察される。最小の反射率のこの角度は(SPR角度として与えられた)、物質が
金属層に吸着されるように高い角度に移動する。角度における移動は、吸着の厚
さの測定に変換され得るか若しくは複合的フレスネル計算(Complex F
resnel Calculations)による物質の追加が可能で、金属層
上において物質の存在を検出するために使用され得る。 生物学的、生化学的、若しくは化学的物質を試験するSPRの使用において、レ
ーザー供給源からの光の光線は、プリズムを通過して、1つの外部表面が貴金属
の薄いフィルムで覆われ、次いで分析物と強く互いに影響する生物学的、生化学
的、若しくは化学的物質のような有機フィルムで覆われている透明な基板で、通
常ガラスで構成されるバイオセンサーに導かれる。有機フィルムは、増大された
厚さがSPR角度を移動することを引き起こすサンプル中で分析物と結合できる
抗体や抗原のような物質を含むことができる。SPR角度の位置若しくはSPR
角度近隣の固定された角度における反射率をモニターすることによって、サンプ
ル中での分析物の存在が検出できる。生物学的若しくは生化学的若しくは化学物
質のバイオセンサーを伴いSPRを使用するための様々な種類の装置が、“Se
nsors and Actuators,” Vol. 4, 1983,
page 299にて見られるLiedberg et alの記事によって記
載されている。また、欧州特許出願番号0 305 108及び米国特許番号5
,374,563も参照。
【0006】 試験道具としての従来のSPRの使用は、いつくかの利点と欠点を提供する。
例えば、比較的早く、標識の必要性がなく、部位の上で実行できる。しかしなが
ら、上述のように、“BIAcore”のような商業的に入手可能な装置は、画
像化能力を提供しない。さらに、大量処理の使用者による高処理要求を達成する
ためには、簡単で、幅広い種類の化合物を同時に試験できるために、容易く修飾
若しくは適合できる実践的なバイオセンサーである必要性がある。
【0007】 SPRの画像化において、光源は、SPR角度に近い入射角でプリズム/薄い
金のフィルムとサンプルアセンブリを照らすために使用され、反射した光は、S
PR画像を合成する固定された角度のCCDカメラで検出される。SPR画像は
、サンプルの異なる部分からの様々な反射光の強度から上がってきて、そのよう
な多様性は、有機フィルムの厚さ若しくは修飾された金の表面で起こる吸着にお
ける屈折率の任意の変化によって合成される。SPR画像が表面に隣接する(2
00nm以内)分子にのみ感受性があるため、溶液中に残存する未結合分子は、
in situでの測定を妨げない。
【0008】 金属をコーティングした表面につながれたオリゴヌクレオチドの強健で複製可
能なアレイの構成は、タンパク質−核酸結合の相互作用のSPR画像化用の必須
条件である。SPR画像化技術を使用するために、貴金属表面上に核酸のアレイ
を構成することが必要であり、この理由のために、Affymetrix社(S
anta Clara, California)のような商業的に入手可能な
供給源からのガラススポッター上のDNAアレイは、実現可能なオプションでは
ない。開始点として、置換されたアルカンチオールの自己アセンブルされた単一
層を用いると、他はすでに開発された一本鎖DNA分子を化学的に修飾された金
の表面に付着するスキームである。例えば、米国特許番号5,629,231を
参照。しかしながら、主題の発明において、UVフォトパターン化(UV ph
otopatterning)及び微接触印刷技術(microcontact
printing)は、アルカンチオールが、金属表面上の部位に導かれる方
法で組み立てられることを可能にするように導かれ、そこにおいて、複数化合物
のアレイの合成を可能にする。斬新な表面の化学反応を伴うこれらの処理技術の
組み合わせは、ここに記載したように核酸アレイの製造を可能にする。
【0009】 本発明の概要 開示は、金属基板上に、生物分子及び/若しくは細胞アレイを合成する複数段
階の化学的修飾方法であり、アレイは、表面プラズモン共鳴画像化を用いる生物
分子及び細胞相互作用の研究のために特異的に仕立て上げられる。この手法によ
るアレイの作製は、3つの特異的な要求を求め、いわゆる、(i)生物分子が表
面に共有結合で付着して、ハイブリダイゼーション及びタンパク質の結合に対す
る活性とアクセスの可能性を残して;(ii)特定のアレイの位置において生物
分子若しくは細胞の水性溶液の“ピン止め”が可能になるように、アレイのバッ
クグラウンドが、初期段階において十分に疎水性であり;(iii)最終的なア
レイのバックグラウンドが、表面へのタンパク質分子の非特異的結合が阻害され
るように行動する。この作製スキームのカギとなる化合物は、付着してω修飾さ
れたアルカンチオールの単一層の表面の疎水性及び表面の蛋白質を抵抗するよう
にするポリ(エチレングリコール)(PEG)基の付属を制御する可逆的な疎水
性の保護基の活用であり、好ましくはFmocである。偏光―変調フーリエ変換
赤外線(PM−FTIR)分光学、接触角度、及びSPR測定が、表面の修飾方
法におけるそれぞれの段階を特徴づけるために使用され、及びにアレイのバック
グラウンドがタンパク質の非特異的結合を阻害することを確認するために使用さ
れる。最終試験として、2つの化合物に対する一本鎖DNA結合タンパク質(S
SB)の吸着を測定するSPR画像化実験、オリゴヌクレオチドアレイが、タン
パク質−核酸相互作用のモニタリングのためのこれらの表面の効用を実証する。
【0010】 スポットのアレイを合成するためにここで開示している複数段階の方法が使用
される。複数段階の方法は、in situ SPR画像化測定中において、疎
水性のバックグラウンドが最初に囲まれ、水性の生物分子若しくは細胞溶液を個
々のアレイ要素上へのピン止めを可能にし、次いで、疎水性バックグラウンドを
タンパク質の非特異的吸着に抵抗するものと交換し、上記疎水性バックグラウン
ドにおいて、タンパク質の非特異的吸着を抵抗する生物分子若しくは細胞の“海
”の中の“島”を産する。
【0011】 好ましい実施態様において、アミン末端のアルカンチオール単一層が基層とし
て採用され、連続している疎水性でタンパク質の吸着に抵抗ある表面を合成する
ためにFmoc及びPEGの修飾物がそれぞれ使用される。好ましい実施態様に
おいて、化学的修飾段階は:(i)蒸発させた金の薄いフィルム上の11−メル
カプトウンデシルアミン(MUAM)単一層の吸着と自己アセンブル;(ii)
疎水性表面を合成するためにFmoc保護基を伴うMUAM単一層の反応;(i
ii)水性溶液の滴をピンで止めることができる疎水性MUAM−Fmocバッ
クグラウンドに取り囲まれたMUAM正方形(およそ750μmx750μmで
あり、これより小さいかより大きな正方形は到達可能である)のアレイを合成す
るためのMUAMの再吸着(iv)に続くアルカンチオールのフォトパターン化
した除去;(v)少量(0.1μL)のチオール化DNAのカップリング反応に
続く、ヘテロな2官能クロスリンカー(好ましくはSSMCC)を伴うアミン末
端表面の反応によるMUAM正方形上へのオリゴヌクレオチド配列の付着;(v
i)タンパク質吸着抵抗バックグラウンドを合成するためのPEG−NHSを伴
うMUAMのペギレーション(pegylation)反応(vii)によって
続くFmoc保護基の除去。
【0012】 偏光−変調FTIR分光、接触角度及び角度SPR測定の走査の組み合わせが
表面の修飾工程を特徴づけるために使用される。オリゴヌクレオチドアレイ上へ
の一本鎖DNA結合タンパク質(SSB)の吸着のSPR画像化測定は、タンパ
ク質及び他の分析物を備えた核酸相互作用を調査するこれら表面の効用を実証す
るために使用されるこの工程によって合成される。
【0013】 主題の発明の主要な利点は、固定された生物分子若しくは細胞のアレイが、ア
レイにおける他の島とは異なる限られた分子若しくは細胞の各々の“島”におい
て構成されることを可能にする。これは、選択された分析物への非常に多くの異
なる分子の大規模で同時の分析又は細胞個々のアフィニティー及び/若しくは結
合特質を考慮に入れる。ここに記載された組み立て方法は、自動化に非常に適し
ており、SPR実験は標準形態マイクロタイタ−プレート及び研究室の自動化装
置(例えば、96穴、384穴、及びさらに大きな形態)を用いて分析され得る
【0014】 ここに記載のアレイは、多くの分析にとって有用であり、そこでは、生物分子
若しくは細胞とタンパク質、抗原、若しくは他の分子が相互作用を行い、例えば
、結合能力の決定、エピトープマッピング、制限部位マッピング、核酸における
短期の2次構造の結合効果測定等である。例えば、長さ若しくは1次配列による
ような、異なる機能で核酸の島のアレイを構築することによって、任意に得られ
た分析物に対する任意に得られた核酸配列の相互作用は、素早く、しかも完全に
調査される。同様にして、核酸における短期の2次構造の効果は、アレイを構築
することによって調査され、そのアレイは、核酸の島が、より安定した2次構造
を累進的に有する核酸配列を含む島の配列とは異なり、次いで、与えられた分析
物への露出後にアレイを走査する。
【0015】 本発明の詳細な説明 略語及び市販供給先 下記の略語及び用語は、明細書及び請求項を通して使用される。その他すべて
の用語は、それらが含む標準的で、適切な技術において受容可能な意味を有する
【0016】 “生物分子”=生物学的物質において発見された任意の分子を明らかに含むが
、核酸、タンパク質、ペプチド、抗体、酵素、リン脂質などのような細胞壁化合
物、並びに標識生物分子や組換え生物分子などのそれらの修飾物及び合成形態に
限らない。
【0017】 “BSA”=ウシ血清アルブミン(Sigma Chemical社、St.
Louis、Missouri)。
【0018】 “DMF”=ジメチルホルムアミド “Fmoc−NHS”=9−フルオレニルメトキシカルボニル−N−ヒドロキ
シスクシンイミド(Novabiochem、La Jolla、Califo
rnia)。
【0019】 “金属基板”若しくは“金属フィルム”=貴金属の薄いフィルム(金、銀、銅
、プラチナ等)。金が好ましい。
【0020】 “MUAM”=11−メルカプトウンデシルアミン(ハーバード大学、ボスト
ン、マサチューセッツ、George M. Whitesides教授の研究
室からの寛大な提供物)。
【0021】 “NHSS”=N−ヒドロキシスルホスクシンイミドエステル。
【0022】 “核酸”=デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、及び任意の供
給源からのペプチド核酸、並びにそれらの修飾形態を限定なく含み、標識された
(放射線、蛍光、その他)核酸、及びチオール基やビオチンタグのような結合す
る部分を含むように修飾された核酸。
【0023】 “PEG”=ポリ(エチレングリコール)。
【0024】 “PEG−NHS”=メトキシポリ(エチレングリコール)プロピオン酸、M
W200のN−ヒドロキシスクシンイミジルエステル(Shearwater
Polymers, Inc., Huntsville, Alabama)
【0025】 “ポリ(エチレングリコール)−修飾アルカンチオール”=HS(CH (OCHCHOH(Whitesides博士の研究室より)。
【0026】 “SSB”=一本鎖DNA結合タンパク質(Pharmacia Biote
ch, Piscataway, New Jersey)。
【0027】 “SSMCC”=スルホスクシンイミジル 4−(N−マレイミドメチル)シ
クロヘキサン−1−カルボン酸塩(Pierce Chemical, Roc
kford, Illinois)。
【0028】 “TAEA”=トリス(2−アミノエチル)アミン(Aldrich Che
mical, Milwaukee, Wisconsin)。
【0029】 “TEA”=トリエタノールアミン塩酸塩(Sigma)。
【0030】 “ω―修飾されたアルカンチオール”=末端の炭素原子が、アミノ、水酸基、
カルボキシ、若しくはチオール部分のような化学的反応性部分の付加によって修
飾されたアルカンチオール。
【0031】 上記の化学薬品、また受け取られるようにすべて使用された。溶媒は、研究用
の標準規格で、ミリポア(Marlborough、Massachusett
s)によって濾過された水が、すべての水溶液及び洗浄に使用された。
【0032】 核酸アレイを合成する金属基板の化学的修飾が7つの一般的な段階で進行する
。それらの段階は、図1に概略的に及び下記に例証され: (1).金属基板上にω―修飾されたアルカンチオール単一層の自己アセンブ
リ。アルカンチオールへのω―修飾は、アルカンチオールのω―末端をさらなる
共有結合を可能にさせる任意の部分の付加であろう。そのような修飾は、限定し
ないが、アミングループの付加、水酸基、カルボニル基、若しくはアルカンチオ
ール鎖のω炭素へのチオール基を含んでいる。アルカンチオール単一層は、好ま
しくはアミノ−C−C24−アルカンチオールで、直鎖のアルカンが枝アルカ
ンに好ましく、最も好ましいω−修飾されたアルカンチオールは、MUAMであ
る。
【0033】 (2).疎水性保護基を伴うω−修飾されたアルカンチオール表面の反応、最
も好ましいのはFmoc。
【0034】 (3).露出した金属エリアのアレイを合成する表面のフォトパターン化。
【0035】 (4).露出した金属アレイ要素において充填するための追加のω−修飾され
たアルカンチオールを用いた再アセンブリ、そこでω−修飾されたアルカンチオ
ールの島が産する。
【0036】 (5).ω−修飾されたアルカンチオールの島に共有結合的に付加している生
物分子若しくは細胞。
【0037】 (6).アレイバックグラウンドから保護基の除去。
【0038】 (7).バックグラウンドを非特異的タンパク質結合に対して抵抗性にするた
めに、好ましくはPEGである物質を伴うバックグラウンドの反応。
【0039】 (上記の7段階の頭に付された括弧数字は、図1で使用の参照数字である) 最終産物の品質を確かめるために、上記の各々の段階は、PM−FTIRRA
S、接触角度測定、及びSPR角度操作を用いてモニターされるであろう。
【0040】 上記の段階は、図1が言及している特定の参照を用いて、非常に詳細に記述さ
れる。
【0041】 段階(1)。段階(1)において、好ましくはアミン末端化アルカンチオール
、最も好ましくはMUAMであるω−修飾されたアルカンチオールの単一層は、
薄い貴金属フィルムで覆われたシラン化基板(ガラス若しくは最終的な分析にお
いて使用される放射線の波長に対して透明な他の基板)上のエタノール溶液から
自己アセンブリされる。好ましい実施態様においては、厚さが約450Åの金の
フィルムが使用される。フィルムが一様に適用され、SPR画像化分析の中で機
能するであろう限りでは、金属フィルムの厚さは過度に重要ではない。金上のω
−修飾されたアルカンチオールの自己アセンブリした単一層は、すでに詳しく記
述され、例えば、Thomas et al. (1995) J.Am.Ch
em.Soc. 117:3830−3834を参照、一般的に、非常に整って
形成する大部分である単一分子フィルムによって受け入れられる。しかしながら
、残されたものが延長して露出されると、アミノ修飾されたアルカンチオールの
末端のアミングループは、二酸化炭素と反応して表面にカルバメート塩を形成す
るであろう。結果として、アミノ末端化アルカンチオールが塗布された基板は注
意深く取り扱いされるべきで、二酸化炭素への露出は最低限にする。
【0042】 中間赤外線領域におけるMUAMのPM−FTIRRASスペクトルは、図3
の(A)にて示されている。1545cm−1における小さいピークは、NH の変形に当たる。このピークの表れは、エタノール及びミリポア水(pH〜6
)による洗浄後、末端アミングループの重要な部分が、プロトン化状態において
存在することを示している。1545cm−1ピークの強度における変動は、p
Hが異なる溶液における表面の洗浄によって影響され得る。同じプロットにおけ
る1465及び1258cm−1のバンドは、CHの切除及びアルカン鎖のね
じれ変形をそれぞれに当たる。2923cm−1におけるCHの非対称の伸縮
化モード(stretching mode)及び2853cm−1におけるC
の非対称の伸縮化モード(スペクトルは示されていない)によるピークの波
長は、単一層が比較的規律正しい状態で存在することを示している。CH伸縮化
領域におけるスペクトルからの不在は、アミングループのN−H伸縮(〜320
0−3500cm−1)によるバンドであり、このバンドはあまりにも弱くて検
出できないことが推測されている。末端アミングループにより、MUAM単一層
表面は完全に疎水性で、36.2°±2.5°の接触角度の測定及びによって証
明され、単一層形成によって一貫している。Ex situにおけるSPRの走
査は、MUAMを伴い修飾された金の表面における17.5ű0.4Åの厚さ
を測定するために使用され、この厚さは、表面にほぼ通常に適応させて完全に拡
張されると思われるMUAM単一層を伴い一貫している。
【0043】 段階(2)。アレイの組み立ての段階(2)において、MUAMが塗布された
表面は、可逆的保護基と反応して疎水性表面を合成する。MUAMの場合、アミ
ン修飾されたアルカンチオールである保護基は、適切にはアミノ保護基であり、
好ましくはFmocである。Fmocは、かさばっており、疎水性で、不安定な
塩基で、固定層でのペプチド合成において日常的に使用されるアミン保護基であ
る。使用される保護基の選択は、アルカンチオールにさせるω−修飾の性質上の
大規模な手段に依存している。もし、ω−修飾がカルボキシル基の付加であるな
らば、疎水性カルボキシ保護基が利用されるであろう。同様にして、もし、ω−
修飾がヒドロキシル若しくはチオール基の付加であるならば、疎水性のヒドロキ
シ若しくはチオール保護基がそれぞれ使用されるであろう。アルカンチオール上
で使用されるω−修飾を保護するのに適切な任意の種類の疎水性の保護が本発明
において活用されるであろう。反応的な部分の任意で多数のそのような保護基で
あるアミン、水酸基、及びカルボキシ官能基が当業者によって知られている。例
えば、Fmoc及びトリチルの両者の塩化物誘導体が、可逆的に修飾するヒドロ
キシル末端化アルカンチオールとして使用できる。
【0044】 Fmocのための特異的な化学反応が図2に示され、(2)を参照する。Fm
ocのN−ヒドロキシスクシンイミドエステル(Fmoc−NHS)は、MUA
Mの末端アミン部分と反応して安定したカルバメート(ウレタン)結合を形成し
、表面に共有結合的にFmoc基が付加している。MUAMが被膜された金の基
板に結合しているFmocの赤外線スペクトルは、図3のプロット(B)で示さ
れる。このスペクトルは、表面における反応が予測通りに進行することを証明し
ていることを提供する。1720、1544、及び1267cm−1における顕
著なピークは、MUAM表面にFmoc基をつなぐカルバメート(ウレタン)結
合による。(1720cm−1におけるバンドは、カルボニル伸縮振動(アミド
I)に当たり、1544cm−1はCHN基振動に当たり、1267cm−1
対になっているC−NとC−O伸縮に当たる(アミドIV)。)1450cm におけるピークは、フルオレニル基のC=C環伸縮に帰着し、1147cm におけるバンドの中心はFmoc C−O−C(エーテル)伸縮に貢献する。
Fmoc−NHSとの反応後、アレイの表面の特質が際立って変化し、74.4
°±2.5°の接触角度の測定によって確認されるように、表面が完全に疎水性
である。さらに、22.8ű0.5Åへのフィルムの厚さの増大は、角度SP
Rの走査で測定される。
【0045】 段階(3)。段階(3)において、金属基板へのω−修飾されたアルカンチオ
ールのしっかりと固定している結合は、露出された金属の配列された表面を産す
るために選択的に切り離される。紫外線のフォトパターンニングが配列された表
面を合成するのに好ましいが、配列された表面を合成するための手段は、信頼で
きて所望の配列を産する方法に限って言えば、重要ではない。例えば、微接触印
刷技術はまた、配列された表面を生じるために使用され得る。紫外線パターンニ
ング(UV patterning)を用いて、表面がクオーツマスク(qua
rtz mask)を通して紫外線照射に露出され、光を酸化する金−硫黄結合
(photo−oxidizes the gold−sulfur)がアルカ
ンチオール単一層を表面にしっかり固定する。表面が次いで洗浄され、光が酸化
した(photo−oxidized)アルカンチオールが除去され、露出して
いる金属パッドの取り残されたアレイが疎水性のMUAM+Fmocバックグラ
ウンドによって囲まれている。フォトパターンニングを用いて、50mmほど小
さな寸法を備えた特徴が達成され、微接触印刷方法を用いると、100mmほど
小さな寸法を備えた特徴のアレイが達成可能である。
【0046】 段階(4)。段階(4)において、表面が再びω−修飾されたアルカンチオー
ル溶液(好ましい実施態様においては、MUAMのエタノール溶液)に露出され
、上記表面において、アルカンチオールが、疎水性のFmocバックグラウンド
によって囲まれた親水性のMUAMパッドからなる表面を合成する露出している
金の領域に集まる。反応性のあるMUAM領域とバックグラウンドの疎水性の違
いは、水性の生物分子若しくは細胞溶液の少量を個々のアレイ部位へのピン止め
にとって重要である。
【0047】 段階(5)。段階(5)の工程において、生物分子若しくは細胞(好ましくは
、核酸)が、次いで共有結合的に表面に付加している。例証しているように、M
UAMの反応性パッドは、初期の段階で2官能リンカーの溶液に浸される。本発
明に使用するためには、リンカーの一方がω−修飾されたアルカンチオール表面
に、もう一方が所望のアレイを形成するために固定されている生物分子若しくは
細胞に結合することができるべきである。そのような特徴を有する任意の2官能
リンカーが、本発明において使用され得る。好ましい2官能リンカーは、SSM
CCで、N−ヒドロキシスルホスクシンイミド(NHSS)エステルとマレイミ
ドの機能性を含むヘテロな2官能リンカーである。分子のNHSSエステル末端
は、MUAMスポットのようなアミノ修飾した表面上の遊離しているアミングル
ープと反応して、チオールの方向に向かって反応性があるマレイミド基で末端化
されているパッドを合成する。5´末端にチオール修飾されたDNA配列の1m
M溶液の少量(0.08から0.1L)が、次いで、個別のアレイ部位にスポッ
トされ、表面に対して共有結合の付加を形成するために反応する。図2、参照番
号(5)を参考。この技術を用いて、生物分子のすべてのホスト及び/若しくは
細胞のすべてが、異なるアレイ部位にスポットすることができる。
【0048】 チオール−DNAがSSMCCを介してMUA/PL(11−メルカプトウン
デカン酸/ポリ−L−リシン)二重層に結合するこの付加スキームの多様性は、
この研究室内で広範囲に使用された。米国特許出願番号5,629,213を参
考。他の研究者は、機能的な表面を調製するために金に対するチオール末端化D
NA分子の直接的な自己アセンブリを使用したが、しかしこの方法は、オリゴヌ
クレオチド分子の自己アセンブリのための唯一弱い力が存在し、したがってDN
Aが露出した金の表面に対して非特異的に吸着できる欠点を有する。
【0049】 ここで、2官能リンカーが5´末端にチオール修飾されたオリゴヌクレオチド
配列をアミノアルカンチオールの反応性パッドに付加するために使用される。2
官能リンカーは、好ましくはアミンに向けた機能的な反応性及びアミノアルカン
チオールに向けた機能的な反応性を有する。表面は、まず最初にリンカーの溶液
に浸され、分子の一方がアミノアルカンチオール表面と反応する。余分なリンカ
ーが、洗浄して洗い流され、次いでアレイ表面が、2官能リンカーのもう一方が
反応して核酸と表面単一層間に共有結合を形成する5´末端にチオール修飾され
たDNAでスポットされる。
【0050】 段階(6)。段階(6)において、Fmocとしてここに描写されている保護
基がアレイ表面から除去される。この作業は、好ましくは、DMF中で、2次ア
ミン、TAEAの1M溶液に浸すことによって完遂される。多くの基礎的な2次
アミンが表面からFmocを除去するために使用することができ、例えば、エタ
ノールアミン及びピペリジンの1M溶液が同じ成功率において使用することがで
きる。TAEAが、ジベンゾフルベンの副産物を効果的に除去して、アレイ表面
から効率的に洗浄されるので、脱保護剤として、特異的にTAEAが選択された
。この脱保護段階後、アレイバックグラウンドは、再度、元のω−修飾されたア
ルカンチオール表面に戻る。脱保護されたMUAM表面のスペクトルの好ましい
実施態様が図3のプロット(C)にて示され、脱保護されたMUAM表面のスペ
クトルと元のMUAMのスペクトルが強い類似性であることに注意。カルバメー
ト結合による顕著なバンドはもはや出現せず、Fmoc保護基が表面から完全に
除去されたことを示している。脱保護された表面はまた、SPR走査で計測され
、測定された厚さは開始時のMUAM表面で測定された値の±1Å以内で、これ
は、Fmoc保護基が表面から完全に除去されたことを示す追加の証明の提供と
なる。
【0051】 段階(7)。アレイ組み立ての最終段階において、ω−修飾されたアルカンチ
オールバックグラウンドが化合物と反応して、タンパク質の非特異的結合に抵抗
性のあるバックグラウンドを合成する。この目的のための好ましい化合物は、P
EG−NHSであるが、選択的にω−修飾されたアルカンチオール表面に結合し
、非選択的タンパク質結合を阻害する任意の化合物を使用することができる。ア
レイ表面に結合している生物分子若しくは細胞に対するタンパク質の結合の効率
的なモニターのために、アレイのバックグラウンドがタンパク質分子の非特異的
吸着を禁止ことが重要である。著しい量のそのような非特異的結合は、特定のア
レイ位置で結合する蛋白質の小量の測定を不明瞭にする。
【0052】 タンパク質の非特異的結合に抵抗するバックグラウンドを合成するために、図
2、参照番号(7)で示されるようにMUAM表面がPEG−NHSと反応した
。Fmoc−NHS+MUAM反応の場合のように、PEG−NHSは、MUA
Mの末端アミングループと反応してアミド結合を形成し、PEGポリマー鎖が共
有結合的に表面に付加する。好ましいPEG−NHSポリマーは2000の平均
分子量で、1つの分子に対して1つのNHSエステル部位を有し、一点での付加
を可能にする。PEG−NHSと反応したMUAM表面のスペクトルを集めたも
のが、図3のプロット(D)にて示されている。1660cm−1及び1576
cm−1にて現れるピークは、それぞれ、アミドI及びIIのバンドに当てはま
る。1457cm−1及び1250−1260cm−1のバンドは、MUAMア
ルキル鎖とエチレングリコール(EG)基の両者を含むCH基の切除及びねじ
れた変形に帰着する。1352cm−1のバンドは、EG CH基の縦ゆれモ
ード(wagging mode)により、1148cm−1のバンドの中心は
、エチレングリコールユニットのC−O−C(エーテル)伸縮による。PEG−
NHSでの脱保護された表面の反応後、表面は親水性を維持し、37.3°±2
.6°の接触角度を測定する。23.8ű0.8Åの全厚みが、PEG−NH
Sでの反応後のMUAM単一層フィルムにおいて測定された。PEGの唯一6Å
の増加が、MUAMのアミングループのほんのわずかな部分を修飾し、オリゴ(
エチレングリコール)鎖が表面に水平に横たわっていることを示唆している。
【0053】 SPR画像化実験(実施例2及び図7を参考)が二重構成表面(C18−チオ
ール/MUAM+PEG)に対するBSAの非特異的吸着を測定するために使用
され、MUAM+PEGが効果的にタンパク質の非特異的吸着に対して抵抗性が
あることをはっきりと明らかに示された。
【0054】 実施例 下記の実施例は、本発明について、より多くの完全な理解を単独で提供するこ
とが含まれている。実施例は、あらゆる様式において、ここに開示され、請求さ
れた本発明の範囲を限定しない。
【0055】 すべての実施例における標準工程: PM−FTIRにおいて使用される金の基板及び接触角度測定器は購入され(
Evaporated Metal Films)、走査若しくは画像化SPR
装置にて使用されるものは、Goss et al (1991) Anal.
Chem. 68:85−88によって報告されているのと類似の方法である
(3−メルカプトプロピル)トリメトキシシラン(Aldrich)によってシ
ラン化(silanized)することによる顕微鏡のスライドカバーへの蒸気
沈着によって調製された。
【0056】 すべてのオリゴヌクレオチドは、ウィスコンシン大学のバイオテクノロジーセ
ンターにおいてABI社(Foster, California)のDNA合
成機を用いて合成された。Glen Research社(Sterling,
Virginia)の“5´−Thiol−Modifier C6”及びA
BI社の“6−FAM”が、5´末端へのチオール修飾及び5´末端へのフルオ
レセイン修飾したオリゴヌクレオチドにそれぞれ使用され、“Spacer P
hosphoramidite 18”(Glen Research)が、エ
チレングリコールスペーサー領域への付加に使用された。チオール修飾されたオ
リゴヌクレオチドが、Glen Research社の製品添付文書にしたがっ
て脱保護された。(Glen Research Corp. (1990)
“DNAの修飾及び標識のためのユーザーガイド”)。使用前に、各々のオリゴ
ヌクレオチドが、逆層バイナリー勾配溶出HPLC(島津製作所(Columb
ia, Maryland)“SCL−10AVP”)にて精製され、DNAの
濃度がHP8452AUV−VIS分光光度計(Hewlett−Packar
d, Palo Alto, California)を用いて確定された。
【0057】 実施例1のSSB実験にて使用されたDNA分子の配列は、下記である: D1=5´HS(CH(T)16ACCGATGCAGGAGCAA(
SEQ.ID.NO:1) D2=5´HS(CH(CHCHO)24GCTTATCGAGC
TTTCG(SEQ.ID.NO:2) D2の相補鎖=5´FAM−CGAAAGCTCGATAAGC(SEQ.I
D.NO:3) SPR画像化実験のBSA及びSSBにおいて使用したバッファーは、20m
Mリン酸塩、100mM塩化ナトリウム、1mMのEDTA、1mMのDTT,
及び5mM塩化マグネシウムを含み、pH7.4に調製された。
【0058】 アレイ組み立ての複数段階:きれいな金の基板が、吸着及びアミノアルカンチ
オール単一層の自己アセンブリを可能にするために、MUAMの1mMエタノー
ル溶液に、少なくとも1時間浸される。基板が、エタノールと水で洗浄され、窒
素蒸気の下で乾燥され、次いでFmoc−NHS溶液(DMSOと100mM
TEAバッファーが1対1の比率でpH7)にて反応させた。サンプルは、表面
から未反応のFmoc−NHSを除去するためにDMSOに簡単に染み込ませ、
次いで、水銀−キセノンアークランプ(mercury−xenon arc
lamp)からのクオーツマスクを通した紫外線光をサンプルに照射することに
よってサンプルをフォトパターン化した。結果的に、エタノールと水によるサン
プルの洗浄が、浸された表面からアルカンチオールを取り除いた。サンプルが、
再度エタノールMUAM溶液に浸され、結果としてアレイのMUAM要素が疎水
性のMUAM+Fmocバックグラウンドによって囲まれた。次いで、一本鎖で
、5´末端がチオール修飾されたDNAは従来使用されていた方法がわずかに修
飾された付加スキームを用いてアレイ部位に固定された。要約すると、アミンで
末端化されたMUAMアレイ要素が、ヘテロな2官能リンカーであるSSMCC
の1mM溶液(100mM TEA、pH7)の0.1μLでスポットされ、チ
オール活性で、マレイミドが末端化された表面を合成する。5´末端にチオール
修飾されたDNA配列は、次いで、特定のアレイ部分へ1mM DNAを含む溶
液の0.1μL粒を伴うサンプルを滴下し、溶媒の蒸発を防ぐために湿った環境
下において少なくとも2時間反応によって、それらのマレイミドが末端化された
アレイの要素に共有結合して付加された。DNA溶液へ浸した後、未結合のDN
A配列を除去するために、表面が水によって洗浄してバッファーに染み込ませた
。次いで、アレイをDMF中のTAEAの1M溶液に10分間、浸すことによっ
てFmocがバックグラウンドから除去された。脱保護された表面が水で洗浄さ
れ、結果としてアレイのバックグラウンドをペギレート(pegylate)す
るために4mMのPEG−NHS(100mM TEA、pH8)で反応させ、
タンパク質の非特異的結合に対して抵抗性を与える。
【0059】 PM−FT−IRRAS測定:PM−FT−IRRASスペクトルが、狭いバ
ンドのHgCdTe検出部(中間赤外線領域のスペクトル、2000−1000
cm−1)若しくはInSb検出部(CH伸縮領域のスペクトル、3400−2
600cm−1)を装備するMattson RS−1分光計で集光された。光
学的体裁及び従来から発展したリアルタイムインターフェログラムサンプリング
方法(real−time interferogram sampling
method)が記載されているので、ここにおいて詳しく述べる必要はない。
PM−FT−IRRASの差異の反射率値(%R/R)が、従来のIRRASデ
ータとの比較のために吸着ユニットに変換される。スペクトルは、2cm−1
分離度において集められた平均1000の走査である。
【0060】 接触角度測定:水の接触角度が標準で既知の手順によって実験室の常温にて測
定された。表面上に10μLの小滴がGilsonピペットによって分注されて
、角度の測定が直ちに記録された。Fmoc及びPEGの機能性のある表面にお
ける記録された接触角度値は、4つの個々に調製されたサンプルにおいて測定さ
れた12の異なる測定値の平均で、MUAMにおける値は、10の異なるサンプ
ルにおいて測定された30の測定値の平均である。
【0061】 走査する角度のSPR測定:ex−situの光学的な技術の走査するSPR
は、475Åの金が蒸気沈着したBK7カバーガラス(Fisher Scie
ntific, Pittsburgh, Pennsylvania)にアセ
ンブルされたMUAM,MUAM+Fmoc、及びMUAM+PEGの厚さ(前
述にて報告されている)を決定するために使用された。SPR実験の詳細及び厚
さの計算は、いずれかにおいて報告されている。概略すると、サンプルアセンブ
リ(BK7プリズム/金/薄いフィルム/空気)からのp−極性化されたHeN
eレーザー光線(632.8nm)の反射率(R)がSPR曲線(%R対角度)
を合成するための入射角度の機能としてモニターされた。反射率における急激な
低下が、重要角度(〜44)をちょうど過ぎてから起こる。最低限の正しい位置
が、金の表面において吸着された物質の厚さ及び屈折率によって決定される。4
層複合フレネルの計算(4−phase complex Fresnel c
alculation)が、ここで測定される全ての薄いフィルムで推測される
1.45のフィルムの厚さ及び屈折率を決定するために使用される。
【0062】 SPR画像化装置:In situのSPR画像化装置が前述の形式に修飾さ
れて、Jordan & Corn (1997) Anal. Chem.
69(7): 1449−1456; Thiel et al. (1997
) Anal. Chem. 69:4948−4956; Jordan e
t al. (1997) Anal. Chem. 69(24):4939
−4947; Frutos et al. (1998), supra,
を参考、HeNeレーザー及び光線の増幅器がコリメート化した(collim
ated)白色光源/バンドパスフィルターの組み合わせに取って代わった。近
赤外線(NIR)SPR画像化の内容におけるこの修飾のより徹底した議論が調
製段階においていずれかに報告されている。Nelson et al (19
99)を参考。要約すると、コリメート化した光の多色光線が、SPR角度に近
い固定された入射角度においてSF10プリズム/金/薄いフィルム/バッファ
ーアセンブリを明るくするために使用された。反射光が10nmのバンドパスフ
ィルター(830nm)を通過して、安価なCCDカメラにて集光された。サン
プルにおける様々な位置において測定された反射光強度の違いが画像を合成し、
金の表面における物質結合の厚さ若しくは屈折率における違いの直接的な結果で
ある。図6に示されている画像は、450Åの金が沈着したSF10基板でサン
プルを構成するための集められたin situである。NIH画像化バージョ
ン1.61ソフトウェアを用いてデータの構築が行われた。
【0063】 実施例1:一本鎖及び二本鎖DNA配列のアレイに対する一本鎖DNA結合タ
ンパク質の結合のSPR画像化測定: 核酸アレイがタンパク質と核酸の結合をモニターするためにSPRを画像化す
る連結において使用できることを論証するために、一本鎖DNA(D1、SEQ
.ID.NO:1)及び二本鎖DNA(D2及びD2に対して相補鎖、SEQ.
ID.NOS.2及び3の各々)を含むチェッカーボード表面が上記に記載され
た方法によって構築された。次いで、アレイ表面への一本鎖DNA結合タンパク
質であるSSBの結合がSPRによってモニターされた。その名前が意味するよ
うに、SSB(全分子量が75,000Dで、4つの同等なサブユニットのテト
ラマー)は、しっかりと、選択的に、及び協力的に一本鎖DNAに結合して、D
NAの複製、修復、及び組換えにおいて中心的な役割を果す。図6は、表面のS
SBへの露出の直前と直後に集積された2つの画像の違いを示している。画像上
で浮きあがっているエリアは、表面に対するタンパク質の吸着における%R変化
の測定である。タンパク質が結合するアレイの位置は、一本鎖DNA配列で修飾
された領域と対応する。
【0064】 図5は、実験中に集められた画像から得られる様々なラインプロファイルを示
している。量的情報量を提供するそれらの“ラインプロファイル”が、画像を横
切って引かれた選択された長方形領域におけるピクセルの各々のカラムにおいて
測定された%R値を平均し、カラムの側面位置に対する平均値をプロットするこ
とによって構築された。実線は、2本の5´末端にチオールが修飾された一本鎖
DNA配列であるD1及びD2が、アレイ表面上のチェッカーボードパターンに
固定されている開始時の表面を示している。その2つのDNAプローブ鎖の配列
は、上記に記載されている。各々の配列が5´−チオール修飾、スペーサー領域
、及び16塩基長の可変配列を含んでいる。可変領域がDNA計算,Fruto
s et al. (1997) supra,の目的のために発達したライブ
ラリーから特定的に選択され、それらの可変領域とその相補鎖は、クロスハイブ
リダイゼーションを示さない。ステアリンの障害がハイブリダイゼーションの吸
着工程を妨げないように、DNAを十分に表面から遠ざけて位置するために、ス
ペーサー領域が組み込まれる。15Tのスペーサー領域がD1に使用されたが、
配列D2は同じ長さのEGスペーサーを代わりに含んだ。SSBがポリT配列に
強固に結合すると知られている事実を与えられて、この配列が必要性であった。
ダッシュ線は、D2(SEQ.ID.NO:3)に対して16塩基長の相補鎖を
含む溶液に表面をin situで浸した効果を示している。D2の場所におい
て発生した%Rの測定可能な変化は、相補的な配列のハイブリダイゼーションの
吸着が発生したことを示唆し、D1の場所におけるシグナルの上昇は見られない
。点線は、SSBの200nM溶液に浸した後の表面を示している。予期したよ
うに、タンパク質が一本鎖のアレイの位置に強固に結合しただけでなく、二本鎖
の配列を含む位置にもわずかに結合した。SSBは二本鎖DNAには結合しない
ため、D2位置におけるシグナルの増加は、不完全なハイブリダイゼーションの
結果として、その位置において存在する一本鎖DNAに対するSSBの結合に起
因すると考えられる。アレイのバックグラウンドが相補的DNA分子と一本鎖結
合タンパク質の両者の非特異的結合に対して成功裡に抵抗性を備え、高いバック
グラウンドのシグナルの干渉なしに%Rにおけるわずかな変化の測定を可能にす
ることは、注意すべき重要なことである。
【0065】 この実施例は核酸−タンパク質相互作用を調査するために使用することができ
る本発明によるアレイの組み立てを示している。
【0066】 実施例2:PEGで阻害する非特異的タンパク質結合の論証: ここにおいて、C18アルカンチオールのアレイのスポットが、上記に記載の
技術を用いてMUAM+PEGバックグラウンド上にアセンブルされた。次いで
、アレイがBSAに対して浸され、実施例1にて記述しているように、反射率が
測定された。結果が、図7に示されている。図7において、実線がBSAに露出
する前のアレイの反射率を示し、ダッシュの線がBSAに浸された後の存在反射
率を示す。
【0067】 いくらかのBSAがMUAM+PEGバックグラウンドに吸着するため、非常
に多量のBSAが未処理のC18スポットに吸着する。それゆえ、この実施例は
PEGがバックグラウンド表面に対するタンパク質の非特異的結合を阻害するた
めに使用することができることを示している。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明による複数要素のDNAアレイを構築するための組み立てスキ
ームの概要の説明である。きれいな金の表面がアミン末端化アルカンチオールと
反応し、結果として疎水性表面を合成するために保護基と反応する。この表面は
、次いで、クオーツマスクを通してUV照射に露光され、表面の特定エリアから
アルカンチオール+保護基を除去するために溶剤で洗浄され、露出した金のパッ
ドを残す。サンプル表面上のそれらの露出した金のエリアは、アルカンチオール
で満たされ、結果として疎水性保護基のバックグラウンドに囲まれたアルカンチ
オールパッドのアレイとなる。核酸溶液は、次いでピペットによって、特定のア
レイ部位まで運ばれ、2官能リンカーを介して表面と共有結合する。最後の2段
階において、アレイのバックグラウンドの保護基は除去され、バックグラウンド
への分析物タンパク質の非特異性の結合を禁止する官能基と入れ替わる。
【図2】 図2は、アレイのバックグラウンドの可逆的修飾において含まれる表面反応の
スキームを示す段階を描いている。開始時のアミン末端化アルカンチオール表面
は、Fmoc−NHS保護基と反応し、カルバメート結合を形成して、疎水性F
moc末端化表面を合成する。核酸の固定後、表面は脱保護され、結果として、
元のアルカンチオール表面に戻る。最後のアレイの組み立て段階において、脱保
護されたアルカンチオール表面は、PEG−NHSと反応して(バックグラウン
ドへの分析物タンパク質の非特異性の結合を防ぐ)アレイの表面にPEGが共有
結合で付加するアミド結合を形成する。
【図3】 図3は、アレイのバックグラウンドの修飾に含まれる表面における中間赤外線
領域のPM−FTIRRASスペクトルを描写する。(A)開始時のMUAM表
面。(B)Fmoc−NHSとの反応後、カルバメート結合及びFmoc環伸縮
(ring stretch)を示すバンドは、スペクトルに現われる。(C)
表面が脱保護され、AとCのスペクトルの類似性によって証明されるように、M
UAM表面に戻る。(D)PEG−NHSとの反応後、それらと同様にアミド結
合もエチレングリコール基と関連した示されるバンドが現れる。
【図4】 図4は、DNAの場合において、アレイの部位の固定化している生物分子を含
む表面反応スキームを示す段階を描写する。SSMCCのような2官能リンカー
が、チオール修飾されたDNAとMUAMパッドを結合するために使用される。
【図5】 図5は、in situハイブリダイゼーション及びオリゴヌクレオチド配列
D1とD2を含む二重化合物DNAアレイ上への一本鎖DNA結合タンパク質(
SSB)の吸着にて示される一連のスペクトル線の形状を描写する。実線は、交
互になっているDNAプローブのスポットD1及びD2からなる開始時表面にて
測定された反射率である。ダッシュ線は、表面をD2に対する相補物を含む溶液
に浸した後に測定した%Rである。明白なのは相補的DNA配列の結合上の位置
D2の%Rの増加である。点とダッシュの線は、表面をSSBの200nM溶液
に浸した後の測定した%Rである。測定可能な結合がアレイのD2位置(二本鎖
DNAを含んでいる)にて発生している間、タンパク質は明らかに一本鎖配列D
1により十分に結合する。
【図6】 図6は、一本鎖DNA結合タンパク質(SSB)が一本及び二本鎖オリゴヌク
レオチド配列のチェッカーボードアレイに結合していることを示しているin
situでのSPR相違画像を描写する。SSBに対する表面の露出の前後にお
いて直ちに集積された画像は、示された画像を合成するために引き抜かれた。一
本鎖DNAと共有結合をしているアレイの位置へのタンパク質の重要な結合が起
こる一方で、二本鎖DNA配列を含むアレイ位置での結合はほとんど起こらない
【図7】 図7は、ウシ血清アルブミン(BSA)がパターン化されたC18/MUAM
+PEG表面へのin situでの吸着を示す一連のスペクトル線の形状を描
写する。実線は、ペギレート化(pegylated)したMUAMバックグラ
ウンドによって囲まれるC18の350nmのアレイ表面にて測定された%Rで
ある。点線は、表面を1mg/mLのBSA溶液への露出後に測定された%Rで
ある。MUAM−PEG領域におけるほとんど低い%Rの変化は、ペギレート化
したバックグラウンドが、BSAの非特異的結合の抵抗においてC18よりも効
率性が非常に高いことを示している。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月17日(2001.3.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 金属表面上に生物分子アレイを合成する工程
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 発明分野 本発明は、核酸とタンパク質の相互作用若しくは抗原を伴う細胞間相互作用の
ような巨大分子間、細胞と巨大分子間、及び細胞間の相互作用の研究に使用する
金属表面の分子生物的若しくは細胞的アレイの組み立てを導く。
【0002】 従来技術の詳細 DNAへのタンパク質の結合は、遺伝子発現の抑制と制御、複製及び組換えに
おいて、極めて重要な役割を担う。付け加えると、特定のオリゴヌクレオチド配
列を認識して修飾する酵素は、生物学的な核酸操作及び修復システムの重要な要
素である。どのようにしてそれらのタンパク質が特定のオリゴヌクレオチド配列
を認識するかについての増大した理解は、例えば、治療上のタンパク質発現の抑
制に使用されるなどの生物学的医学システムのデザインの助けとなるであろう。
このような理由のため、タンパク質核酸相互作用(例えば、タンパク質−DNA
及びタンパク質−RNAの相互作用)の研究は、分子生物学の急速に成長してい
る分野であり、今日発展しているNMR及びX線の構造の決定方法により部分的
に助けられている。時を同じくして、大きなスケールの核酸シークエンシングの
努力から得られる利用可能なゲノム及びゲノム以外(例えば、リボソーマル)の
配列情報の量における爆発的な増大は、多量にある新しい配列データのタンパク
質結合部位のための調査を必要とする。本発明は、配列のスクリーニング若しく
は化学的に修飾された金属表面に固定された核酸分子の大きなアレイへのタンパ
ク質の構造的に特異的な結合をスクリーニングする迅速で効率的な方法として表
面プラズモン共鳴(SPR)現像技術によるこの必要を表明する。
【0003】 平坦な表面へのDNA分子のアレイの付着は、ハイブリダイゼーションにおけ
るDNA配列に対する吸着実験に(Pease et al. (1994)
Proc. Natl. Acd. Sci. USA 91: 5022−5
026)、遺伝的突然変異のスクリーニングに(Winzeler et al
. (1998) Science 281: 1194−1197)、及びD
NAのコンピュターの適用(Frutos et al. (1997) Nu
cleic Acids Res. 25: 4748−4757; 及び F
rutos et al. (1998) J. Am. Chem. Soc
. 120: 10277−10282)において今日採用されている。それら
のアレイは、蛍光的に標識された相補的なDNA配列を含む溶液にさらされ、洗
浄され、次いで蛍光画像化方法を用いて解析される。
【0004】 表面プラズモン共鳴(SPR)の技術は、表面に対して感受性であり、可逆的
な、タンパク質−核酸の相互作用のモニタリングにより適した光学的検出方法で
ある。例えば、商業的に成功した“BIAcore”SPR装置(Biacor
eAB、Uppsala、Sweden)が、様々な酵素を伴う核酸分子の相互
作用の研究にかつて使用されていた。威力的であるが、“BIAcore”SP
R装置は、画像化能力を有していない。多くのDNA配列を限定するこの厳しさ
は、一度の実験においてスクリーニングされ得る。
【0005】 表面プラズモン共鳴(SPR)は、厚さ及び遊離電子金属(例えば、金、銀、
銅、カドミウム、アルミウム)と空気や水のような体積媒体間の界面での物質の
屈折率に対して感受性のある表面の光学技術である。表面プラズモン共鳴は、直
線的に極性で入射面に平行なレーザー光線が、薄い金属フィルムが塗布されたプ
リズム上に衝突する場合に発生する消失波の使用によって達成されるかもしれな
い。金属はまた、ガラスのような薄い透明な基板上に塗布されるであろうし、こ
のガラスは、プリズムを伴う光学的接触にもたらされる。SPRは、ちょうどプ
リズムの臨界角を過ぎた内部に反映された光の合計の縮小のように最も簡単に観
察される。最小の反射率のこの角度は(SPR角度として与えられた)、物質が
金属層に吸着されるように高い角度に移動する。角度における移動は、吸着の厚
さの測定に変換され得るか若しくは複合的フレスネル計算(Complex F
resnel Calculations)による物質の追加が可能で、金属層
上において物質の存在を検出するために使用され得る。 生物学的、生化学的、若しくは化学的物質を試験するSPRの使用において、レ
ーザー供給源からの光の光線は、プリズムを通過して、1つの外部表面が貴金属
の薄いフィルムで覆われ、次いで分析物と強く互いに影響する生物学的、生化学
的、若しくは化学的物質のような有機フィルムで覆われている透明な基板で、通
常ガラスで構成されるバイオセンサーに導かれる。有機フィルムは、増大された
厚さがSPR角度を移動することを引き起こすサンプル中で分析物と結合できる
抗体や抗原のような物質を含むことができる。SPR角度の位置若しくはSPR
角度近隣の固定された角度における反射率をモニターすることによって、サンプ
ル中での分析物の存在が検出できる。生物学的若しくは生化学的若しくは化学物
質のバイオセンサーを伴いSPRを使用するための様々な種類の装置が、“Se
nsors and Actuators,” Vol. 4, 1983,
page 299にて見られるLiedberg et alの記事によって記
載されている。また、欧州特許出願番号0 305 108及び米国特許番号5
,374,563も参照。
【0006】 試験道具としての従来のSPRの使用は、いつくかの利点と欠点を提供する。
例えば、比較的早く、標識の必要性がなく、部位の上で実行できる。しかしなが
ら、上述のように、“BIAcore”のような商業的に入手可能な装置は、画
像化能力を提供しない。さらに、大量処理の使用者による高処理要求を達成する
ためには、簡単で、幅広い種類の化合物を同時に試験できるために、容易く修飾
若しくは適合できる実践的なバイオセンサーである必要性がある。
【0007】 SPRの画像化において、光源は、SPR角度に近い入射角でプリズム/薄い
金のフィルムとサンプルアセンブリを照らすために使用され、反射した光は、S
PR画像を合成する固定された角度のCCDカメラで検出される。SPR画像は
、サンプルの異なる部分からの様々な反射光の強度から上がってきて、そのよう
な多様性は、有機フィルムの厚さ若しくは修飾された金の表面で起こる吸着にお
ける屈折率の任意の変化によって合成される。SPR画像が表面に隣接する(2
00nm以内)分子にのみ感受性があるため、溶液中に残存する未結合分子は、
in situでの測定を妨げない。
【0008】 1996年5月にTarlovに発行された米国特許出願番号5,514,5 01は、基板上の異なるチオール化した分子の2つの次元の空間の分配パターン を合成する方法を記載している。この方法において、第一のチオール化した化合 物の自己アセンブルした単一層の表面は、所望のパターンにより分配された高周 波電磁放射線を伴う酸素の存在下において照らされる。上記の照らされた基板は 、次いで第2のチオール化した化合物の溶液に浸され、単一層の照らされた部分 における第一のチオール化した化合物の分子は、上記の第2のチオール化した化 合物の分子と交換される。
【0009】 1994年の11月に発行され、University of Utah R esearch Foundationに割り当てられた国際公開番号94/2 7137に、固形状のアッセイにおいて光学的基板の有用性が記載されている。 ここにおいて、捕獲分子が光学的基板に吸着される。公報に記載されているよう に、捕獲分子は、光のシグナルの手段によって検出される対応する分析物を捕獲 するために適するべきである。光学的基板は、基板に対する少量の非特異的結合 を受容することを許容する化合物で塗布された領域を含んでいる。
【0010】 金属をコーティングした表面につながれたオリゴヌクレオチドの強健で複製可
能なアレイの構成は、タンパク質−核酸結合の相互作用のSPR画像化用の必須
条件である。SPR画像化技術を使用するために、貴金属表面上に核酸のアレイ
を構成することが必要であり、この理由のために、Affymetrix社(S
anta Clara, California)のような商業的に入手可能な
供給源からのガラススポッター上のDNAアレイは、実現可能なオプションでは
ない。開始点として、置換されたアルカンチオールの自己アセンブルされた単一
層を用いると、他はすでに開発された一本鎖DNA分子を化学的に修飾された金
の表面に付着するスキームである。例えば、米国特許番号5,629,231を
参照。しかしながら、主題の発明において、UVフォトパターン化(UV ph
otopatterning)及び微接触印刷技術(microcontact
printing)は、アルカンチオールが、金属表面上の部位に導かれる方
法で組み立てられることを可能にするように導かれ、そこにおいて、複数化合物
のアレイの合成を可能にする。斬新な表面の化学反応を伴うこれらの処理技術の
組み合わせは、ここに記載したように核酸アレイの製造を可能にする。
【0011】 本発明の概要 開示は、金属基板上に、生物分子及び/若しくは細胞アレイを合成する複数段
階の化学的修飾方法であり、アレイは、表面プラズモン共鳴画像化を用いる生物
分子及び細胞相互作用の研究のために特異的に仕立て上げられる。この手法によ
るアレイの作製は、3つの特異的な要求を求め、いわゆる、(i)生物分子が表
面に共有結合で付着して、ハイブリダイゼーション及びタンパク質の結合に対す
る活性とアクセスの可能性を残して;(ii)特定のアレイの位置において生物
分子若しくは細胞の水性溶液の“ピン止め”が可能になるように、アレイのバッ
クグラウンドが、初期段階において十分に疎水性であり;(iii)最終的なア
レイのバックグラウンドが、表面へのタンパク質分子の非特異的結合が阻害され
るように行動する。この作製スキームのカギとなる化合物は、付着してω修飾さ
れたアルカンチオールの単一層の表面の疎水性及び表面の蛋白質を抵抗するよう
にするポリ(エチレングリコール)(PEG)基の付属を制御する可逆的な疎水
性の保護基の活用であり、好ましくはFmocである。偏光―変調フーリエ変換
赤外線(PM−FTIR)分光学、接触角度、及びSPR測定が、表面の修飾方
法におけるそれぞれの段階を特徴づけるために使用され、及びにアレイのバック
グラウンドがタンパク質の非特異的結合を阻害することを確認するために使用さ
れる。最終試験として、2つの化合物に対する一本鎖DNA結合タンパク質(S
SB)の吸着を測定するSPR画像化実験、オリゴヌクレオチドアレイが、タン
パク質−核酸相互作用のモニタリングのためのこれらの表面の効用を実証する。
【0012】 スポットのアレイを合成するためにここで開示している複数段階の方法が使用
される。複数段階の方法は、in situ SPR画像化測定中において、疎
水性のバックグラウンドが最初に囲まれ、水性の生物分子若しくは細胞溶液を個
々のアレイ要素上へのピン止めを可能にし、次いで、疎水性バックグラウンドを
タンパク質の非特異的吸着に抵抗するものと交換し、上記疎水性バックグラウン
ドにおいて、タンパク質の非特異的吸着を抵抗する生物分子若しくは細胞の“海
”の中の“島”を産する。
【0013】 好ましい実施態様において、アミン末端のアルカンチオール単一層が基層とし
て採用され、連続している疎水性でタンパク質の吸着に抵抗ある表面を合成する
ためにFmoc及びPEGの修飾物がそれぞれ使用される。好ましい実施態様に
おいて、化学的修飾段階は:(i)蒸発させた金の薄いフィルム上の11−メル
カプトウンデシルアミン(MUAM)単一層の吸着と自己アセンブル;(ii)
疎水性表面を合成するためにFmoc保護基を伴うMUAM単一層の反応;(i
ii)水性溶液の滴をピンで止めることができる疎水性MUAM−Fmocバッ
クグラウンドに取り囲まれたMUAM正方形(およそ750μmx750μmで
あり、これより小さいかより大きな正方形は到達可能である)のアレイを合成す
るためのMUAMの再吸着(iv)に続くアルカンチオールのフォトパターン化
した除去;(v)少量(0.1μL)のチオール化DNAのカップリング反応に
続く、ヘテロな2官能クロスリンカー(好ましくはSSMCC)を伴うアミン末
端表面の反応によるMUAM正方形上へのオリゴヌクレオチド配列の付着;(v
i)タンパク質吸着抵抗バックグラウンドを合成するためのPEG−NHSを伴
うMUAMのペギレーション(pegylation)反応(vii)によって
続くFmoc保護基の除去。
【0014】 偏光−変調FTIR分光、接触角度及び角度SPR測定の走査の組み合わせが
表面の修飾工程を特徴づけるために使用される。オリゴヌクレオチドアレイ上へ
の一本鎖DNA結合タンパク質(SSB)の吸着のSPR画像化測定は、タンパ
ク質及び他の分析物を備えた核酸相互作用を調査するこれら表面の効用を実証す
るために使用されるこの工程によって合成される。
【0015】 主題の発明の主要な利点は、固定された生物分子若しくは細胞のアレイが、ア
レイにおける他の島とは異なる限られた分子若しくは細胞の各々の“島”におい
て構成されることを可能にする。これは、選択された分析物への非常に多くの異
なる分子の大規模で同時の分析又は細胞個々のアフィニティー及び/若しくは結
合特質を考慮に入れる。ここに記載された組み立て方法は、自動化に非常に適し
ており、SPR実験は標準形態マイクロタイタ−プレート及び研究室の自動化装
置(例えば、96穴、384穴、及びさらに大きな形態)を用いて分析され得る
【0016】 ここに記載のアレイは、多くの分析にとって有用であり、そこでは、生物分子
若しくは細胞とタンパク質、抗原、若しくは他の分子が相互作用を行い、例えば
、結合能力の決定、エピトープマッピング、制限部位マッピング、核酸における
短期の2次構造の結合効果測定等である。例えば、長さ若しくは1次配列による
ような、異なる機能で核酸の島のアレイを構築することによって、任意に得られ
た分析物に対する任意に得られた核酸配列の相互作用は、素早く、しかも完全に
調査される。同様にして、核酸における短期の2次構造の効果は、アレイを構築
することによって調査され、そのアレイは、核酸の島が、より安定した2次構造
を累進的に有する核酸配列を含む島の配列とは異なり、次いで、与えられた分析
物への露出後にアレイを走査する。
【0017】 本発明の詳細な説明 略語及び市販供給先 下記の略語及び用語は、明細書及び請求項を通して使用される。その他すべて
の用語は、それらが含む標準的で、適切な技術において受容可能な意味を有する
【0018】 “生物分子”=生物学的物質において発見された任意の分子を明らかに含むが
、核酸、タンパク質、ペプチド、抗体、酵素、リン脂質などのような細胞壁化合
物、並びに標識生物分子や組換え生物分子などのそれらの修飾物及び合成形態に
限らない。
【0019】 “BSA”=ウシ血清アルブミン(Sigma Chemical社、St.
Louis、Missouri)。
【0020】 “DMF”=ジメチルホルムアミド “Fmoc−NHS”=9−フルオレニルメトキシカルボニル−N−ヒドロキ
シスクシンイミド(Novabiochem、La Jolla、Califo
rnia)。
【0021】 “金属基板”若しくは“金属フィルム”=貴金属の薄いフィルム(金、銀、銅
、プラチナ等)。金が好ましい。
【0022】 “MUAM”=11−メルカプトウンデシルアミン(ハーバード大学、ボスト
ン、マサチューセッツ、George M. Whitesides教授の研究
室からの寛大な提供物)。
【0023】 “NHSS”=N−ヒドロキシスルホスクシンイミドエステル。
【0024】 “核酸”=デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、及び任意の供
給源からのペプチド核酸、並びにそれらの修飾形態を限定なく含み、標識された
(放射線、蛍光、その他)核酸、及びチオール基やビオチンタグのような結合す
る部分を含むように修飾された核酸。
【0025】 “PEG”=ポリ(エチレングリコール)。
【0026】 “PEG−NHS”=メトキシポリ(エチレングリコール)プロピオン酸、M
W200のN−ヒドロキシスクシンイミジルエステル(Shearwater
Polymers, Inc., Huntsville, Alabama)
【0027】 “ポリ(エチレングリコール)−修飾アルカンチオール”=HS(CH (OCHCHOH(Whitesides博士の研究室より)。
【0028】 “SSB”=一本鎖DNA結合タンパク質(Pharmacia Biote
ch, Piscataway, New Jersey)。
【0029】 “SSMCC”=スルホスクシンイミジル 4−(N−マレイミドメチル)シ
クロヘキサン−1−カルボン酸塩(Pierce Chemical, Roc
kford, Illinois)。
【0030】 “TAEA”=トリス(2−アミノエチル)アミン(Aldrich Che
mical, Milwaukee, Wisconsin)。
【0031】 “TEA”=トリエタノールアミン塩酸塩(Sigma)。
【0032】 “ω―修飾されたアルカンチオール”=末端の炭素原子が、アミノ、水酸基、
カルボキシ、若しくはチオール部分のような化学的反応性部分の付加によって修
飾されたアルカンチオール。
【0033】 上記の化学薬品、また受け取られるようにすべて使用された。溶媒は、研究用
の標準規格で、ミリポア(Marlborough、Massachusett
s)によって濾過された水が、すべての水溶液及び洗浄に使用された。
【0034】 核酸アレイを合成する金属基板の化学的修飾が7つの一般的な段階で進行する
。それらの段階は、図1に概略的に及び下記に例証され: (1).金属基板上にω―修飾されたアルカンチオール単一層の自己アセンブ
リ。アルカンチオールへのω―修飾は、アルカンチオールのω―末端をさらなる
共有結合を可能にさせる任意の部分の付加であろう。そのような修飾は、限定し
ないが、アミングループの付加、水酸基、カルボニル基、若しくはアルカンチオ
ール鎖のω炭素へのチオール基を含んでいる。アルカンチオール単一層は、好ま
しくはアミノ−C−C24−アルカンチオールで、直鎖のアルカンが枝アルカ
ンに好ましく、最も好ましいω−修飾されたアルカンチオールは、MUAMであ
る。
【0035】 (2).疎水性保護基を伴うω−修飾されたアルカンチオール表面の反応、最
も好ましいのはFmoc。
【0036】 (3).露出した金属エリアのアレイを合成する表面のフォトパターン化。
【0037】 (4).露出した金属アレイ要素において充填するための追加のω−修飾され
たアルカンチオールを用いた再アセンブリ、そこでω−修飾されたアルカンチオ
ールの島が産する。
【0038】 (5).ω−修飾されたアルカンチオールの島に共有結合的に付加している生
物分子若しくは細胞。
【0039】 (6).アレイバックグラウンドから保護基の除去。
【0040】 (7).バックグラウンドを非特異的タンパク質結合に対して抵抗性にするた
めに、好ましくはPEGである物質を伴うバックグラウンドの反応。
【0041】 (上記の7段階の頭に付された括弧数字は、図1で使用の参照数字である) 最終産物の品質を確かめるために、上記の各々の段階は、PM−FTIRRA
S、接触角度測定、及びSPR角度操作を用いてモニターされるであろう。
【0042】 上記の段階は、図1が言及している特定の参照を用いて、非常に詳細に記述さ
れる。
【0043】 段階(1)。段階(1)において、好ましくはアミン末端化アルカンチオール
、最も好ましくはMUAMであるω−修飾されたアルカンチオールの単一層は、
薄い貴金属フィルムで覆われたシラン化基板(ガラス若しくは最終的な分析にお
いて使用される放射線の波長に対して透明な他の基板)上のエタノール溶液から
自己アセンブリされる。好ましい実施態様においては、厚さが約450Åの金の
フィルムが使用される。フィルムが一様に適用され、SPR画像化分析の中で機
能するであろう限りでは、金属フィルムの厚さは過度に重要ではない。金上のω
−修飾されたアルカンチオールの自己アセンブリした単一層は、すでに詳しく記
述され、例えば、Thomas et al. (1995) J.Am.Ch
em.Soc. 117:3830−3834を参照、一般的に、非常に整って
形成する大部分である単一分子フィルムによって受け入れられる。しかしながら
、残されたものが延長して露出されると、アミノ修飾されたアルカンチオールの
末端のアミングループは、二酸化炭素と反応して表面にカルバメート塩を形成す
るであろう。結果として、アミノ末端化アルカンチオールが塗布された基板は注
意深く取り扱いされるべきで、二酸化炭素への露出は最低限にする。
【0044】 中間赤外線領域におけるMUAMのPM−FTIRRASスペクトルは、図3
の(A)にて示されている。1545cm−1における小さいピークは、NH の変形に当たる。このピークの表れは、エタノール及びミリポア水(pH〜6
)による洗浄後、末端アミングループの重要な部分が、プロトン化状態において
存在することを示している。1545cm−1ピークの強度における変動は、p
Hが異なる溶液における表面の洗浄によって影響され得る。同じプロットにおけ
る1465及び1258cm−1のバンドは、CHの切除及びアルカン鎖のね
じれ変形をそれぞれに当たる。2923cm−1におけるCHの非対称の伸縮
化モード(stretching mode)及び2853cm−1におけるC
の非対称の伸縮化モード(スペクトルは示されていない)によるピークの波
長は、単一層が比較的規律正しい状態で存在することを示している。CH伸縮化
領域におけるスペクトルからの不在は、アミングループのN−H伸縮(〜320
0−3500cm−1)によるバンドであり、このバンドはあまりにも弱くて検
出できないことが推測されている。末端アミングループにより、MUAM単一層
表面は完全に疎水性で、36.2°±2.5°の接触角度の測定及びによって証
明され、単一層形成によって一貫している。Ex situにおけるSPRの走
査は、MUAMを伴い修飾された金の表面における17.5ű0.4Åの厚さ
を測定するために使用され、この厚さは、表面にほぼ通常に適応させて完全に拡
張されると思われるMUAM単一層を伴い一貫している。
【0045】 段階(2)。アレイの組み立ての段階(2)において、MUAMが塗布された
表面は、可逆的保護基と反応して疎水性表面を合成する。MUAMの場合、アミ
ン修飾されたアルカンチオールである保護基は、適切にはアミノ保護基であり、
好ましくはFmocである。Fmocは、かさばっており、疎水性で、不安定な
塩基で、固定層でのペプチド合成において日常的に使用されるアミン保護基であ
る。使用される保護基の選択は、アルカンチオールにさせるω−修飾の性質上の
大規模な手段に依存している。もし、ω−修飾がカルボキシル基の付加であるな
らば、疎水性カルボキシ保護基が利用されるであろう。同様にして、もし、ω−
修飾がヒドロキシル若しくはチオール基の付加であるならば、疎水性のヒドロキ
シ若しくはチオール保護基がそれぞれ使用されるであろう。アルカンチオール上
で使用されるω−修飾を保護するのに適切な任意の種類の疎水性の保護が本発明
において活用されるであろう。反応的な部分の任意で多数のそのような保護基で
あるアミン、水酸基、及びカルボキシ官能基が当業者によって知られている。例
えば、Fmoc及びトリチルの両者の塩化物誘導体が、可逆的に修飾するヒドロ
キシル末端化アルカンチオールとして使用できる。
【0046】 Fmocのための特異的な化学反応が図2に示され、(2)を参照する。Fm
ocのN−ヒドロキシスクシンイミドエステル(Fmoc−NHS)は、MUA
Mの末端アミン部分と反応して安定したカルバメート(ウレタン)結合を形成し
、表面に共有結合的にFmoc基が付加している。MUAMが被膜された金の基
板に結合しているFmocの赤外線スペクトルは、図3のプロット(B)で示さ
れる。このスペクトルは、表面における反応が予測通りに進行することを証明し
ていることを提供する。1720、1544、及び1267cm−1における顕
著なピークは、MUAM表面にFmoc基をつなぐカルバメート(ウレタン)結
合による。(1720cm−1におけるバンドは、カルボニル伸縮振動(アミド
I)に当たり、1544cm−1はCHN基振動に当たり、1267cm−1
対になっているC−NとC−O伸縮に当たる(アミドIV)。)1450cm におけるピークは、フルオレニル基のC=C環伸縮に帰着し、1147cm におけるバンドの中心はFmoc C−O−C(エーテル)伸縮に貢献する。
Fmoc−NHSとの反応後、アレイの表面の特質が際立って変化し、74.4
°±2.5°の接触角度の測定によって確認されるように、表面が完全に疎水性
である。さらに、22.8ű0.5Åへのフィルムの厚さの増大は、角度SP
Rの走査で測定される。
【0047】 段階(3)。段階(3)において、金属基板へのω−修飾されたアルカンチオ
ールのしっかりと固定している結合は、露出された金属の配列された表面を産す
るために選択的に切り離される。紫外線のフォトパターンニングが配列された表
面を合成するのに好ましいが、配列された表面を合成するための手段は、信頼で
きて所望の配列を産する方法に限って言えば、重要ではない。例えば、微接触印
刷技術はまた、配列された表面を生じるために使用され得る。紫外線パターンニ
ング(UV patterning)を用いて、表面がクオーツマスク(qua
rtz mask)を通して紫外線照射に露出され、光を酸化する金−硫黄結合
(photo−oxidizes the gold−sulfur)がアルカ
ンチオール単一層を表面にしっかり固定する。表面が次いで洗浄され、光が酸化
した(photo−oxidized)アルカンチオールが除去され、露出して
いる金属パッドの取り残されたアレイが疎水性のMUAM+Fmocバックグラ
ウンドによって囲まれている。フォトパターンニングを用いて、50mmほど小
さな寸法を備えた特徴が達成され、微接触印刷方法を用いると、100mmほど
小さな寸法を備えた特徴のアレイが達成可能である。
【0048】 段階(4)。段階(4)において、表面が再びω−修飾されたアルカンチオー
ル溶液(好ましい実施態様においては、MUAMのエタノール溶液)に露出され
、上記表面において、アルカンチオールが、疎水性のFmocバックグラウンド
によって囲まれた親水性のMUAMパッドからなる表面を合成する露出している
金の領域に集まる。反応性のあるMUAM領域とバックグラウンドの疎水性の違
いは、水性の生物分子若しくは細胞溶液の少量を個々のアレイ部位へのピン止め
にとって重要である。
【0049】 段階(5)。段階(5)の工程において、生物分子若しくは細胞(好ましくは
、核酸)が、次いで共有結合的に表面に付加している。例証しているように、M
UAMの反応性パッドは、初期の段階で2官能リンカーの溶液に浸される。本発
明に使用するためには、リンカーの一方がω−修飾されたアルカンチオール表面
に、もう一方が所望のアレイを形成するために固定されている生物分子若しくは
細胞に結合することができるべきである。そのような特徴を有する任意の2官能
リンカーが、本発明において使用され得る。好ましい2官能リンカーは、SSM
CCで、N−ヒドロキシスルホスクシンイミド(NHSS)エステルとマレイミ
ドの機能性を含むヘテロな2官能リンカーである。分子のNHSSエステル末端
は、MUAMスポットのようなアミノ修飾した表面上の遊離しているアミングル
ープと反応して、チオールの方向に向かって反応性があるマレイミド基で末端化
されているパッドを合成する。5´末端にチオール修飾されたDNA配列の1m
M溶液の少量(0.08から0.1L)が、次いで、個別のアレイ部位にスポッ
トされ、表面に対して共有結合の付加を形成するために反応する。図2、参照番
号(5)を参考。この技術を用いて、生物分子のすべてのホスト及び/若しくは
細胞のすべてが、異なるアレイ部位にスポットすることができる。
【0050】 チオール−DNAがSSMCCを介してMUA/PL(11−メルカプトウン
デカン酸/ポリ−L−リシン)二重層に結合するこの付加スキームの多様性は、
この研究室内で広範囲に使用された。米国特許出願番号5,629,213を参
考。他の研究者は、機能的な表面を調製するために金に対するチオール末端化D
NA分子の直接的な自己アセンブリを使用したが、しかしこの方法は、オリゴヌ
クレオチド分子の自己アセンブリのための唯一弱い力が存在し、したがってDN
Aが露出した金の表面に対して非特異的に吸着できる欠点を有する。
【0051】 ここで、2官能リンカーが5´末端にチオール修飾されたオリゴヌクレオチド
配列をアミノアルカンチオールの反応性パッドに付加するために使用される。2
官能リンカーは、好ましくはアミンに向けた機能的な反応性及びアミノアルカン
チオールに向けた機能的な反応性を有する。表面は、まず最初にリンカーの溶液
に浸され、分子の一方がアミノアルカンチオール表面と反応する。余分なリンカ
ーが、洗浄して洗い流され、次いでアレイ表面が、2官能リンカーのもう一方が
反応して核酸と表面単一層間に共有結合を形成する5´末端にチオール修飾され
たDNAでスポットされる。
【0052】 段階(6)。段階(6)において、Fmocとしてここに描写されている保護
基がアレイ表面から除去される。この作業は、好ましくは、DMF中で、2次ア
ミン、TAEAの1M溶液に浸すことによって完遂される。多くの基礎的な2次
アミンが表面からFmocを除去するために使用することができ、例えば、エタ
ノールアミン及びピペリジンの1M溶液が同じ成功率において使用することがで
きる。TAEAが、ジベンゾフルベンの副産物を効果的に除去して、アレイ表面
から効率的に洗浄されるので、脱保護剤として、特異的にTAEAが選択された
。この脱保護段階後、アレイバックグラウンドは、再度、元のω−修飾されたア
ルカンチオール表面に戻る。脱保護されたMUAM表面のスペクトルの好ましい
実施態様が図3のプロット(C)にて示され、脱保護されたMUAM表面のスペ
クトルと元のMUAMのスペクトルが強い類似性であることに注意。カルバメー
ト結合による顕著なバンドはもはや出現せず、Fmoc保護基が表面から完全に
除去されたことを示している。脱保護された表面はまた、SPR走査で計測され
、測定された厚さは開始時のMUAM表面で測定された値の±1Å以内で、これ
は、Fmoc保護基が表面から完全に除去されたことを示す追加の証明の提供と
なる。
【0053】 段階(7)。アレイ組み立ての最終段階において、ω−修飾されたアルカンチ
オールバックグラウンドが化合物と反応して、タンパク質の非特異的結合に抵抗
性のあるバックグラウンドを合成する。この目的のための好ましい化合物は、P
EG−NHSであるが、選択的にω−修飾されたアルカンチオール表面に結合し
、非選択的タンパク質結合を阻害する任意の化合物を使用することができる。ア
レイ表面に結合している生物分子若しくは細胞に対するタンパク質の結合の効率
的なモニターのために、アレイのバックグラウンドがタンパク質分子の非特異的
吸着を禁止ことが重要である。著しい量のそのような非特異的結合は、特定のア
レイ位置で結合する蛋白質の小量の測定を不明瞭にする。
【0054】 タンパク質の非特異的結合に抵抗するバックグラウンドを合成するために、図
2、参照番号(7)で示されるようにMUAM表面がPEG−NHSと反応した
。Fmoc−NHS+MUAM反応の場合のように、PEG−NHSは、MUA
Mの末端アミングループと反応してアミド結合を形成し、PEGポリマー鎖が共
有結合的に表面に付加する。好ましいPEG−NHSポリマーは2000の平均
分子量で、1つの分子に対して1つのNHSエステル部位を有し、一点での付加
を可能にする。PEG−NHSと反応したMUAM表面のスペクトルを集めたも
のが、図3のプロット(D)にて示されている。1660cm−1及び1576
cm−1にて現れるピークは、それぞれ、アミドI及びIIのバンドに当てはま
る。1457cm−1及び1250−1260cm−1のバンドは、MUAMア
ルキル鎖とエチレングリコール(EG)基の両者を含むCH基の切除及びねじ
れた変形に帰着する。1352cm−1のバンドは、EG CH基の縦ゆれモ
ード(wagging mode)により、1148cm−1のバンドの中心は
、エチレングリコールユニットのC−O−C(エーテル)伸縮による。PEG−
NHSでの脱保護された表面の反応後、表面は親水性を維持し、37.3°±2
.6°の接触角度を測定する。23.8ű0.8Åの全厚みが、PEG−NH
Sでの反応後のMUAM単一層フィルムにおいて測定された。PEGの唯一6Å
の増加が、MUAMのアミングループのほんのわずかな部分を修飾し、オリゴ(
エチレングリコール)鎖が表面に水平に横たわっていることを示唆している。
【0055】 SPR画像化実験(実施例2及び図7を参考)が二重構成表面(C18−チオ
ール/MUAM+PEG)に対するBSAの非特異的吸着を測定するために使用
され、MUAM+PEGが効果的にタンパク質の非特異的吸着に対して抵抗性が
あることをはっきりと明らかに示された。
【0056】 実施 べての実施例における標準工程: PM−FTIRにおいて使用される金の基板及び接触角度測定器は購入され(
Evaporated Metal Films)、走査若しくは画像化SPR
装置にて使用されるものは、Goss et al (1991) Anal.
Chem. 68:85−88によって報告されているのと類似の方法である
(3−メルカプトプロピル)トリメトキシシラン(Aldrich)によってシ
ラン化(silanized)することによる顕微鏡のスライドカバーへの蒸気
沈着によって調製された。
【0057】 すべてのオリゴヌクレオチドは、ウィスコンシン大学のバイオテクノロジーセ
ンターにおいてABI社(Foster, California)のDNA合
成機を用いて合成された。Glen Research社(Sterling,
Virginia)の“5´−Thiol−Modifier C6”及びA
BI社の“6−FAM”が、5´末端へのチオール修飾及び5´末端へのフルオ
レセイン修飾したオリゴヌクレオチドにそれぞれ使用され、“Spacer P
hosphoramidite 18”(Glen Research)が、エ
チレングリコールスペーサー領域への付加に使用された。チオール修飾されたオ
リゴヌクレオチドが、Glen Research社の製品添付文書にしたがっ
て脱保護された。(Glen Research Corp. (1990)
“DNAの修飾及び標識のためのユーザーガイド”)。使用前に、各々のオリゴ
ヌクレオチドが、逆層バイナリー勾配溶出HPLC(島津製作所(Columb
ia, Maryland)“SCL−10AVP”)にて精製され、DNAの
濃度がHP8452AUV−VIS分光光度計(Hewlett−Packar
d, Palo Alto, California)を用いて確定された。
【0058】 実施例1のSSB実験にて使用されたDNA分子の配列は、下記である: D1=5´HS(CH(T)16ACCGATGCAGGAGCAA(
SEQ.ID.NO:1) D2=5´HS(CH(CHCHO)24GCTTATCGAGC
TTTCG(SEQ.ID.NO:2) D2の相補鎖=5´FAM−CGAAAGCTCGATAAGC(SEQ.I
D.NO:3) SPR画像化実験のBSA及びSSBにおいて使用したバッファーは、20m
Mリン酸塩、100mM塩化ナトリウム、1mMのEDTA、1mMのDTT,
及び5mM塩化マグネシウムを含み、pH7.4に調製された。
【0059】 アレイ組み立ての複数段階:きれいな金の基板が、吸着及びアミノアルカンチ
オール単一層の自己アセンブリを可能にするために、MUAMの1mMエタノー
ル溶液に、少なくとも1時間浸される。基板が、エタノールと水で洗浄され、窒
素蒸気の下で乾燥され、次いでFmoc−NHS溶液(DMSOと100mM
TEAバッファーが1対1の比率でpH7)にて反応させた。サンプルは、表面
から未反応のFmoc−NHSを除去するためにDMSOに簡単に染み込ませ、
次いで、水銀−キセノンアークランプ(mercury−xenon arc
lamp)からのクオーツマスクを通した紫外線光をサンプルに照射することに
よってサンプルをフォトパターン化した。結果的に、エタノールと水によるサン
プルの洗浄が、浸された表面からアルカンチオールを取り除いた。サンプルが、
再度エタノールMUAM溶液に浸され、結果としてアレイのMUAM要素が疎水
性のMUAM+Fmocバックグラウンドによって囲まれた。次いで、一本鎖で
、5´末端がチオール修飾されたDNAは従来使用されていた方法がわずかに修
飾された付加スキームを用いてアレイ部位に固定された。要約すると、アミンで
末端化されたMUAMアレイ要素が、ヘテロな2官能リンカーであるSSMCC
の1mM溶液(100mM TEA、pH7)の0.1μLでスポットされ、チ
オール活性で、マレイミドが末端化された表面を合成する。5´末端にチオール
修飾されたDNA配列は、次いで、特定のアレイ部分へ1mM DNAを含む溶
液の0.1μL粒を伴うサンプルを滴下し、溶媒の蒸発を防ぐために湿った環境
下において少なくとも2時間反応によって、それらのマレイミドが末端化された
アレイの要素に共有結合して付加された。DNA溶液へ浸した後、未結合のDN
A配列を除去するために、表面が水によって洗浄してバッファーに染み込ませた
。次いで、アレイをDMF中のTAEAの1M溶液に10分間、浸すことによっ
てFmocがバックグラウンドから除去された。脱保護された表面が水で洗浄さ
れ、結果としてアレイのバックグラウンドをペギレート(pegylate)す
るために4mMのPEG−NHS(100mM TEA、pH8)で反応させ、
タンパク質の非特異的結合に対して抵抗性を与える。
【0060】 PM−FT−IRRAS測定:PM−FT−IRRASスペクトルが、狭いバ
ンドのHgCdTe検出部(中間赤外線領域のスペクトル、2000−1000
cm−1)若しくはInSb検出部(CH伸縮領域のスペクトル、3400−2
600cm−1)を装備するMattson RS−1分光計で集光された。光
学的体裁及び従来から発展したリアルタイムインターフェログラムサンプリング
方法(real−time interferogram sampling
method)が記載されているので、ここにおいて詳しく述べる必要はない。
PM−FT−IRRASの差異の反射率値(%R/R)が、従来のIRRASデ
ータとの比較のために吸着ユニットに変換される。スペクトルは、2cm−1
分離度において集められた平均1000の走査である。
【0061】 接触角度測定:水の接触角度が標準で既知の手順によって実験室の常温にて測
定された。表面上に10μLの小滴がGilsonピペットによって分注されて
、角度の測定が直ちに記録された。Fmoc及びPEGの機能性のある表面にお
ける記録された接触角度値は、4つの個々に調製されたサンプルにおいて測定さ
れた12の異なる測定値の平均で、MUAMにおける値は、10の異なるサンプ
ルにおいて測定された30の測定値の平均である。
【0062】 走査する角度のSPR測定:ex−situの光学的な技術の走査するSPR
は、475Åの金が蒸気沈着したBK7カバーガラス(Fisher Scie
ntific, Pittsburgh, Pennsylvania)にアセ
ンブルされたMUAM,MUAM+Fmoc、及びMUAM+PEGの厚さ(前
述にて報告されている)を決定するために使用された。SPR実験の詳細及び厚
さの計算は、いずれかにおいて報告されている。概略すると、サンプルアセンブ
リ(BK7プリズム/金/薄いフィルム/空気)からのp−極性化されたHeN
eレーザー光線(632.8nm)の反射率(R)がSPR曲線(%R対角度)
を合成するための入射角度の機能としてモニターされた。反射率における急激な
低下が、重要角度(〜44)をちょうど過ぎてから起こる。最低限の正しい位置
が、金の表面において吸着された物質の厚さ及び屈折率によって決定される。4
層複合フレネルの計算(4−phase complex Fresnel c
alculation)が、ここで測定される全ての薄いフィルムで推測される
1.45のフィルムの厚さ及び屈折率を決定するために使用される。
【0063】 SPR画像化装置:In situのSPR画像化装置が前述の形式に修飾さ
れて、Jordan & Corn (1997) Anal. Chem.
69(7): 1449−1456; Thiel et al. (1997
) Anal. Chem. 69:4948−4956; Jordan e
t al. (1997) Anal. Chem. 69(24):4939
−4947; Frutos et al. (1998), supra,
を参考、HeNeレーザー及び光線の増幅器がコリメート化した(collim
ated)白色光源/バンドパスフィルターの組み合わせに取って代わった。近
赤外線(NIR)SPR画像化の内容におけるこの修飾のより徹底した議論が調
製段階においていずれかに報告されている。Nelson et al (19
99)を参考。要約すると、コリメート化した光の多色光線が、SPR角度に近
い固定された入射角度においてSF10プリズム/金/薄いフィルム/バッファ
ーアセンブリを明るくするために使用された。反射光が10nmのバンドパスフ
ィルター(830nm)を通過して、安価なCCDカメラにて集光された。サン
プルにおける様々な位置において測定された反射光強度の違いが画像を合成し、
金の表面における物質結合の厚さ若しくは屈折率における違いの直接的な結果で
ある。図6に示されている画像は、450Åの金が沈着したSF10基板でサン
プルを構成するための集められたin situである。NIH画像化バージョ
ン1.61ソフトウェアを用いてデータの構築が行われた。
【0064】 実施例1:一本鎖及び二本鎖DNA配列のアレイに対する一本鎖DNA結合タ
ンパク質の結合のSPR画像化測定: 核酸アレイがタンパク質と核酸の結合をモニターするためにSPRを画像化す
る連結において使用できることを論証するために、一本鎖DNA(D1、SEQ
.ID.NO:1)及び二本鎖DNA(D2及びD2に対して相補鎖、SEQ.
ID.NOS.2及び3の各々)を含むチェッカーボード表面が上記に記載され
た方法によって構築された。次いで、アレイ表面への一本鎖DNA結合タンパク
質であるSSBの結合がSPRによってモニターされた。その名前が意味するよ
うに、SSB(全分子量が75,000Dで、4つの同等なサブユニットのテト
ラマー)は、しっかりと、選択的に、及び協力的に一本鎖DNAに結合して、D
NAの複製、修復、及び組換えにおいて中心的な役割を果す。図6は、表面のS
SBへの露出の直前と直後に集積された2つの画像の違いを示している。画像上
で浮きあがっているエリアは、表面に対するタンパク質の吸着における%R変化
の測定である。タンパク質が結合するアレイの位置は、一本鎖DNA配列で修飾
された領域と対応する。
【0065】 図5は、実験中に集められた画像から得られる様々なラインプロファイルを示
している。量的情報量を提供するそれらの“ラインプロファイル”が、画像を横
切って引かれた選択された長方形領域におけるピクセルの各々のカラムにおいて
測定された%R値を平均し、カラムの側面位置に対する平均値をプロットするこ
とによって構築された。実線は、2本の5´末端にチオールが修飾された一本鎖
DNA配列であるD1及びD2が、アレイ表面上のチェッカーボードパターンに
固定されている開始時の表面を示している。その2つのDNAプローブ鎖の配列
は、上記に記載されている。各々の配列が5´−チオール修飾、スペーサー領域
、及び16塩基長の可変配列を含んでいる。可変領域がDNA計算,Fruto
s et al. (1997) supra,の目的のために発達したライブ
ラリーから特定的に選択され、それらの可変領域とその相補鎖は、クロスハイブ
リダイゼーションを示さない。ステアリンの障害がハイブリダイゼーションの吸
着工程を妨げないように、DNAを十分に表面から遠ざけて位置するために、ス
ペーサー領域が組み込まれる。15Tのスペーサー領域がD1に使用されたが、
配列D2は同じ長さのEGスペーサーを代わりに含んだ。SSBがポリT配列に
強固に結合すると知られている事実を与えられて、この配列が必要性であった。
ダッシュ線は、D2(SEQ.ID.NO:3)に対して16塩基長の相補鎖を
含む溶液に表面をin situで浸した効果を示している。D2の場所におい
て発生した%Rの測定可能な変化は、相補的な配列のハイブリダイゼーションの
吸着が発生したことを示唆し、D1の場所におけるシグナルの上昇は見られない
。点線は、SSBの200nM溶液に浸した後の表面を示している。予期したよ
うに、タンパク質が一本鎖のアレイの位置に強固に結合しただけでなく、二本鎖
の配列を含む位置にもわずかに結合した。SSBは二本鎖DNAには結合しない
ため、D2位置におけるシグナルの増加は、不完全なハイブリダイゼーションの
結果として、その位置において存在する一本鎖DNAに対するSSBの結合に起
因すると考えられる。アレイのバックグラウンドが相補的DNA分子と一本鎖結
合タンパク質の両者の非特異的結合に対して成功裡に抵抗性を備え、高いバック
グラウンドのシグナルの干渉なしに%Rにおけるわずかな変化の測定を可能にす
ることは、注意すべき重要なことである。
【0066】 この実施例は核酸−タンパク質相互作用を調査するために使用することができ
る本発明によるアレイの組み立てを示している。
【0067】 実施例2:PEGで阻害する非特異的タンパク質結合の論証: ここにおいて、C18アルカンチオールのアレイのスポットが、上記に記載の
技術を用いてMUAM+PEGバックグラウンド上にアセンブルされた。次いで
、アレイがBSAに対して浸され、実施例1にて記述しているように、反射率が
測定された。結果が、図7に示されている。図7において、実線がBSAに露出
する前のアレイの反射率を示し、ダッシュの線がBSAに浸された後の存在反射
率を示す。
【0068】 いくらかのBSAがMUAM+PEGバックグラウンドに吸着するため、非常
に多量のBSAが未処理のC18スポットに吸着する。それゆえ、この実施例は
PEGがバックグラウンド表面に対するタンパク質の非特異的結合を阻害するた
めに使用することができることを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明による複数要素のDNAアレイを構築するための組み立てスキ
ームの概要の説明である。きれいな金の表面がアミン末端化アルカンチオールと
反応し、結果として疎水性表面を合成するために保護基と反応する。この表面は
、次いで、クオーツマスクを通してUV照射に露光され、表面の特定エリアから
アルカンチオール+保護基を除去するために溶剤で洗浄され、露出した金のパッ
ドを残す。サンプル表面上のそれらの露出した金のエリアは、アルカンチオール
で満たされ、結果として疎水性保護基のバックグラウンドに囲まれたアルカンチ
オールパッドのアレイとなる。核酸溶液は、次いでピペットによって、特定のア
レイ部位まで運ばれ、2官能リンカーを介して表面と共有結合する。最後の2段
階において、アレイのバックグラウンドの保護基は除去され、バックグラウンド
への分析物タンパク質の非特異性の結合を禁止する官能基と入れ替わる。
【図2】 図2は、アレイのバックグラウンドの可逆的修飾において含まれる表面反応の
スキームを示す段階を描いている。開始時のアミン末端化アルカンチオール表面
は、Fmoc−NHS保護基と反応し、カルバメート結合を形成して、疎水性F
moc末端化表面を合成する。核酸の固定後、表面は脱保護され、結果として、
元のアルカンチオール表面に戻る。最後のアレイの組み立て段階において、脱保
護されたアルカンチオール表面は、PEG−NHSと反応して(バックグラウン
ドへの分析物タンパク質の非特異性の結合を防ぐ)アレイの表面にPEGが共有
結合で付加するアミド結合を形成する。
【図3】 図3は、アレイのバックグラウンドの修飾に含まれる表面における中間赤外線
領域のPM−FTIRRASスペクトルを描写する。(A)開始時のMUAM表
面。(B)Fmoc−NHSとの反応後、カルバメート結合及びFmoc環伸縮
(ring stretch)を示すバンドは、スペクトルに現われる。(C)
表面が脱保護され、AとCのスペクトルの類似性によって証明されるように、M
UAM表面に戻る。(D)PEG−NHSとの反応後、それらと同様にアミド結
合もエチレングリコール基と関連した示されるバンドが現れる。
【図4】 図4は、DNAの場合において、アレイの部位の固定化している生物分子を含
む表面反応スキームを示す段階を描写する。SSMCCのような2官能リンカー
が、チオール修飾されたDNAとMUAMパッドを結合するために使用される。
【図5】 図5は、in situハイブリダイゼーション及びオリゴヌクレオチド配列
D1とD2を含む二重化合物DNAアレイ上への一本鎖DNA結合タンパク質(
SSB)の吸着にて示される一連のスペクトル線の形状を描写する。実線は、交
互になっているDNAプローブのスポットD1及びD2からなる開始時表面にて
測定された反射率である。ダッシュ線は、表面をD2に対する相補物を含む溶液
に浸した後に測定した%Rである。明白なのは相補的DNA配列の結合上の位置
D2の%Rの増加である。点とダッシュの線は、表面をSSBの200nM溶液
に浸した後の測定した%Rである。測定可能な結合がアレイのD2位置(二本鎖
DNAを含んでいる)にて発生している間、タンパク質は明らかに一本鎖配列D
1により十分に結合する。
【図6】 図6は、一本鎖DNA結合タンパク質(SSB)が一本及び二本鎖オリゴヌク
レオチド配列のチェッカーボードアレイに結合していることを示しているin
situでのSPR相違画像を描写する。SSBに対する表面の露出の前後にお
いて直ちに集積された画像は、示された画像を合成するために引き抜かれた。一
本鎖DNAと共有結合をしているアレイの位置へのタンパク質の重要な結合が起
こる一方で、二本鎖DNA配列を含むアレイ位置での結合はほとんど起こらない
【図7】 図7は、ウシ血清アルブミン(BSA)がパターン化されたC18/MUAM
+PEG表面へのin situでの吸着を示す一連のスペクトル線の形状を描
写する。実線は、ペギレート化(pegylated)したMUAMバックグラ
ウンドによって囲まれるC18の350nmのアレイ表面にて測定された%Rで
ある。点線は、表面を1mg/mLのBSA溶液への露出後に測定された%Rで
ある。MUAM−PEG領域におけるほとんど低い%Rの変化は、ペギレート化
したバックグラウンドが、BSAの非特異的結合の抵抗においてC18よりも効
率性が非常に高いことを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,LR,L S,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN ,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU, SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,T R,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (72)発明者 フルートス,アンソニー ジー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92705 サンタ・アナ サンドハースト・ プレイス 13521 (72)発明者 ブロックマン,ジェニファー エム アメリカ合衆国 コネティカット州 06340 グロトン メリディアン・ストリ ート・エクステンション 600 アパート メント 1427 Fターム(参考) 4B024 AA19 GA01 GA11 HA11 4B029 AA07 AA23 CC03 CC08 FA15

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)金属基板上にω−修飾されたアルカンチオール単一層
    が沈着することと; (b)疎水的な保護基が前記単一層と反応することと; (c)露出された金属基板のアレイを合成するために前記単一層を配列化するこ
    とと; (d)露出された金属基板の部分にω−修飾されたアルカンチオールが沈着し、
    該部分において脱保護されてω−修飾されたアルカンチオールのスポットである
    個別のアレイを産することと; (e)脱保護されてω−修飾されたアルカンチオールのスポットである前記個別
    の部分に生物分子若しくは細胞が付加し、該部分において生物分子若しくは細胞
    が固定された個別のスポットのアレイを産することと; (f)前記(b)段階の保護基を除去することと;及び (g)非特異的なタンパク質の結合に対して抵抗性を有する単一層を製造するこ
    と からなる前記金属基板上に生物分子若しくは細胞アレイを製造する方法。
  2. 【請求項2】 前記段階(a)において、アミノ−C−C24−アルカン
    チオールが前記金属基板に沈着する特徴を有する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記段階(a)において、MUAMが前記金属基板に沈着す
    る特徴を有する請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 前記段階(b)において、Fmocが単一層と反応される特
    徴を有する請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 前記段階(c)において、前記単一層が紫外線照射への選択
    的な露光によってパターン化される特徴を有する請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 前記段階(d)において、露出した金属基板の前記部分にお
    いてMUAMが沈着される特徴を有する請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 前記段階(e)において、核酸分子が、2官能リンカーを用
    い、個別の脱保護してω−修飾されたアルカンチオールのスポットに付加される
    特徴を有する請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 前記段階(e)において、DNA分子が、個別の脱保護して
    ω−修飾されたアルカンチオールのスポットに付加される特徴を有する請求項1
    の方法。
  9. 【請求項9】 前記段階(e)において、RNA分子が、個別の脱保護して
    ω−修飾されたアルカンチオールのスポットに付加される特徴を有する請求項1
    の方法。
  10. 【請求項10】 前記段階(e)において、ヘテロな2官能リンカーが使用
    される特徴を有する請求項1の方法。
  11. 【請求項11】 前記段階(e)において、SSMCCがリンカーとして使
    用される特徴を有する請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 前記段階(f)において、2次アミンを伴う前記単一層の
    処理によって前記保護基が除去される特徴を有する請求項1の方法。
  13. 【請求項13】 前記段階(f)において、TAEA、エタノールアミン、
    及びピペリジンからなるグループから選択される溶液の処理によって前記保護基
    が除去される特徴を有する請求項1の方法。
  14. 【請求項14】 前記段階(g)において、前記単一層が、PEG部分を該
    単一層に付加することによって非特異的タンパク質の結合に対して抵抗させる特
    徴を有する請求項1の方法。
  15. 【請求項15】 前記段階(a)において、ω−修飾アルカンチオールの単
    一層が金の基板上に沈着している特徴を有する請求項1の方法。
  16. 【請求項16】 前記段階(a)において、アミノ−C−C24−アルカ
    ンチオールが前記金の基板上に沈着する特徴を有する請求項15の方法。
  17. 【請求項17】 前記段階(a)において、MUAMが前記金の基板上に沈
    着する特徴を有する請求項15の方法。
  18. 【請求項18】 前記段階(b)において、Fmocが前記単一層と反応さ
    れる特徴を有する請求項15の方法。
  19. 【請求項19】 前記段階(c)において、前記単一層が紫外線照射への選
    択的な露光によってパターン化される特徴を有する請求項15の方法。
  20. 【請求項20】 前記段階(d)において、露出した金の基板の前記部分に
    おいてMUAMが沈着される特徴を有する請求項15の方法。
  21. 【請求項21】 前記段階(e)において、核酸分子が、2官能リンカーを
    用い、個別の脱保護してω−修飾されたアルカンチオールのスポットに付加され
    る特徴を有する請求項15の方法。
  22. 【請求項22】 前記段階(e)において、ヘテロな2官能リンカーが使用
    される特徴を有する請求項15の方法。
  23. 【請求項23】 前記段階(e)において、SSMCCがリンカーとして使
    用される特徴を有する請求項22の方法。
  24. 【請求項24】 前記段階(f)において、2次アミンを伴う前記単一層の
    処理によって前記保護基が除去される特徴を有する請求項15の方法。
  25. 【請求項25】 前記段階(g)において、前記単一層が、PEG部分を該
    単一層に付加することによって非特異的タンパク質の結合に対して抵抗させる特
    徴を有する請求項15の方法。
  26. 【請求項26】 請求項1を参照した方法により合成したアレイであって、
    金属基板上の生物分子若しくは細胞のアレイ。
  27. 【請求項27】 請求項15を参照した方法により合成したアレイであって
    、金の基板上の生物分子若しくは細胞のアレイ。
  28. 【請求項28】 ω−修飾されて、アルカンチオールが塗布された金属基板
    上に共有結合した多数の個別の生物分子若しくは細胞のスポットからなるアレイ
    であって、非特異的なタンパク質結合に対して抵抗性のあるバックグラウンドの
    物質によって個別のスポットがお互いに分離している金属基板上の生物分子若し
    くは細胞のアレイ。
  29. 【請求項29】 前記スポットがDNAスポットである特徴を有する請求項
    28のアレイ。
  30. 【請求項30】 前記スポットがRNAスポットである特徴を有する請求項
    28のアレイ。
  31. 【請求項31】 前記バックグラウンド物質がPEGの部分からなる特徴を
    有する請求項28のアレイ。
  32. 【請求項32】 各々の生物分子若しくは細胞のスポットとω−修飾されて
    アルカンチオールが塗布された金属基板との間に挿入した2官能リンカーからな
    る特徴を有する請求項28のアレイ。
  33. 【請求項33】 前記金属基板が金である特徴を有する請求項28のアレイ
JP2000615815A 1999-05-04 2000-03-02 金属表面上に生物分子アレイを合成する工程 Pending JP2002543429A (ja)

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