JP2002543396A - 化学毒素用バイオセンサとしての固定化酵素 - Google Patents
化学毒素用バイオセンサとしての固定化酵素Info
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Abstract
Description
化学兵器試薬及び殺虫剤の検出に有用な方法、組成物、装置及びそのキットに関
する。
られ、人間を含む多くの組織に高い毒性を有する。殺虫剤残留物は土壌及び地下
水中に見出され、これらの残留物の検出は環境からのこれらの除去及び人類及び
動物の健康を保護する為に重要である。OP化合物は、化学的軍事行動の目的で
、サリン、フォスファイン、ソマン、タバンのような神経試薬中にも使用される
。
ChE)の特異的阻害剤である。AChE中毒の後遺症はコリン作動性発症であ
る。臨床的影響は直接アセチルコリンの蓄積に関連する。神経試薬はG試薬(G
D、ソマン;GB,サリン;GA,タバン)及びV試薬(VX)に分類される。
これらの試薬は物性が異なり、例えばVXはG試薬より遥かに低い蒸気圧を有す
る。しかしながら、これらの試薬の毒性及び主な効果は非常に類似するアセチル
コリンエステラーゼ阻害とその後の自動的中央神経組織の正常動作の破壊である
。このように有機りん化合物の検出は、OPに曝されることによる惨事を阻止す
るために最重要である。
及び液体クロマトグラフィーと質量分光計の使用を含む、多くの巧妙な器具によ
る方法の開発を促した。また、殆どがルミノール及びペルオキシオクサレート反
応を利用した、無機及び有機の種のための多くの液相化学ルミネセンス工程も開
発された。Robards K.及びWorsfold P. J.(1992) Aal. Chem.Acta, 266:147参照
。
ち運び不可、高度のメンテナンスを要するため、個人的な使用には不向きである
。また、これらの伝統的方法で混合物中の神経剤を測定するには、煩雑な抽出と
手作業が要求される。
わるものとして、バイオセンサが開発された。一般に、バイオセンサは、酵素を
ベースとするものと、生化学的親和性をベースとするものとがある。酵素による
バイオセンサは、入ってくる基質と固定化された酵素との間に生じる反応物を検
出するために、酵素あるいは代謝プロセスを使用する。生化学的親和性によるバ
イオセンサは、ターゲットの物質の生物学的結合現象に依存する。
する電極装置である。このバイオセンサは、生化学的活動が電気的活動に変換さ
れるように電子的変換器に接続された生物学的レセプタを備えている。バイオセ
ンサの電気的構成部品は、電圧、アンペア、波長、温度、或いは質量を測定する
。Lowe. C. R.(1984) Biosensors 1:3-16参照。
使用されている。一般に、酵素バイオセンサは、選択的で敏感且つ特別なもので
ある。これらは形態可能かつ簡易で、使用が容易である。酵素バイオセンサは、
目標の物質のみ検出でき、他の環境や生物学的干渉は全て無視する。
のバイオセンサは、支持体に非共有結合で固定されたChEを備えている。コリ
ンエステラーゼは、ガラス、シリカ、イオン交換樹脂、アガロースないしナイロ
ン製の支持体等、全ての固体又はゲル状の支持体の上に固定されている。理想的
には、固体の支持体上に酵素を固定するための好ましい方法は、結合速度が高く
、好ましいバイオセンサは、酵素活性を維持しかつ安定である。しかしながら、
非共有結合の酵素を有するバイオセンサは、環境及び/又は変性条件で酵素が不
安定で、非共有結合の表面から浸出し、溶液では寿命が短い等、望ましくない性
質を有する。
減ずるハーシュ又はプロテインによる不都合な条件を使用している。米国特許第
4,342,834号は、イソシアネートをベースとするポリウレタン発泡体を製造する
方法を開示しており、ここでは種々の活性度を持つ酵素を共有結合するが、OP
化合物の検出に有用な材料やそのような材料を使用する方法については何ら開示
されていない。
されるせん断力を減らし酵素活性を維持するような方法も、開示されていない。
る多孔性支持体からなる物質に関し、その物質はOP化合物のような危険化合物
の検出及び測定のためのバイオセンサとしての使用に適している。
を含み、この固定化された酵素は極端な温度及び/又は変性条件で酵素安定性及
び可溶形態の同様の動的特性を示す。この酵素は多孔性又は非多孔性支持体から
しみ出ず、この物質は延長保存後にも酵素活性を維持する。
ている多孔性支持体を含む複数の物質であって、その複数の物質は特異的OP化
合物の存在を検出する為の複数のゾーンを有する差別的バイオセンサとしての使
用に適している。好ましい実施態様において、バイオセンサの寸法は約0.25
インチx0.25インチx0.03125インチから約6インチx4インチx0
.25インチである。
多孔性支持体を含む物質であってOP化合物のような危険な化合物の検出の為の
バイオセンサとしての使用に適する物質の製造方法に関する。この多孔性支持体
の合成はポリエステルのようなプレポリマー及びP−65のような界面活性剤の
使用を含む。好ましい実施態様において、この物質の製造方法は酵素活性を減少
させる空気誘導せん断力又はせん断応力を減少させる。従来技術の方法例えば混
合ドリルによるこの物質の合成において、用いられる酵素は流力又はせん断応力
に委ねられる。各構成物を穏やかに互いに包む装置の使用は流力又はせん断応力
を大いに減少させ、酵素、特にドリル混合機の高せん断応力に敏感な酵素にとっ
て好ましい装置である。この低せん断混合機は、高せん断装置で調製された同じ
混合物と比較すると結果として得られるAChE又はBChE固定化酵素活性を
2倍以上にする。加えて、表面活性ポリマー,例えばP−65などの添加物又は
低濃度グリセロールの使用はせん断力により誘導される酵素変性に対する保護に
なる。
で多様な多孔性支持体を合成し得る。
件で安定である。これらの酵素はコリンエステラーゼ、コリンオキシラーゼ、ハ
イドロジェンパーオキシダーゼ、有機リン酸ハイドロラ−ゼ,ラッカーゼ、及び
その誘導体を含む。
している。例えば、このバイオセンサは、水中及び/又は土壌中のOP化合物を
検出するのに用いられ得る。また、このバイオセンサは、木材、プラスチック、
スキンのような、天然、合成及び/又は生物の表面上のOP化合物を検出するの
に用いられる。ウナギのコリンエステラーゼ以外のFBS−AChE又はEq−
BChEのようなマンマリアンコリンエステラーゼを用いることにより、M27
2チケット(現在、有機リン化合物を検出する為に使用されている。Truetech,I
nc.から入手できる)中に見出されるように、この固定化センサは、人が影響を
受ける現在の、又は、将来人に対して製造される如何なる新しい新規なOP化合
物に同じ感度を示すだろう。
によりOP化合物の存在を示す少なくとも1つのインジケータを含む。
測定することにより、OP化合物を検出する為の炭素電極を含む。
。
い、OP化合物の量及び質の両方の検出の為のインディケータと、検出結果を中
央の収集ポイント、例えばコンピュータ、アップリンクのサテライト、無線中継
所、携帯型の電池駆動計測装置などへ送信するための手段とを備えている。例え
ば、携帯型の電池駆動計測装置を用いてコンピュータに接続し、反応速度を計算
して中央の収集ポイントに伝送することにより、OP化合物の量を分析すること
ができる。このキットには、装置の使用を容易にするアイテム、例えば、指示書
、容器、試験管などを備えることができる。
にインスタントなバイオセンサを使用する方法を含む。
国特許第4,342,834号参照。ハイポプレポリマーはポリエーテル(又は
ポリエステル)ポリオールを架橋剤の存在下にイソシアネートと反応させること
により合成される。havens, P.L., 他、Ind Eng Chem Res (1992) 32:2254-2258; 米国特許第4,137,200号;LeJeun
e, K.El, 他、Biotechnology and Bioengineering (1999) 20; 62(6):659-665を
参照。合成はこのポリウレタンプレポリマー中で存在するイソシアネートに水分
子を接触させることにより開始される。
ボン酸が形成し、次にCO2を生成してアミンに分解する。CO2は多孔性支持
体を持ち上げそれが起ち上がるのを可能にする。このアミンは直ちにイソシアネ
ートと反応して尿素結合が生成する。酵素はイソシアネートと反応しうるアミン
類やハイドロキシル類などの多機能基を有しているので、合成中に酵素は多孔性
支持体の一部として一体化する。かなりの量の酵素がポリマー合成の進行を混乱
させることなく多孔性支持体に結合できる。このポリマー合成中に生ずる反応を
以下に示す。
み換え、その他)及び化学物質はこの発明においての使用に適するものの例であ
る: OP感応酵素類 アセチルコリンエステラーゼ(AChE); ブチリルコリンエステラーゼ(BChE); プソイドコリンエステラーゼ; 測定酵素類 コリンオキシダーゼ; パーオキシダーゼ; OP区別検出 有機リン酸ハイドロラーゼ(OPH); リン酸トリエステラーゼ; プソイドモナスヂミヌタバクテリアOPH(パラオキソナーゼ); ラッカーゼ(laccase); 他の試薬 ABTS及びそのアナローグ類; ジイソプロピルフルオロリン酸(DFP); 7−(メトキシフォスフィニオキシ)−1−メトキシキノリウムアイオダイド
(MEPQ); アセチルチオコリンアイオダイド(ATC); S−ブチリルチオコリンアイオダイド(BTC); 5,5‘−ジチオ−ビス(2−ニトロベンゾイックアシッド)(DTNB); N,N‘−トリメチレンビス(ピリジニウム−4‐アルドキシム)ジブロマイ
ド(TMB4);及び 1−(2−ヒドロキシイミノメチル−1−(4−カルボキシアミノピリジニウ
ム)−ジメチルエステルハイドロクロライド(HI−6)。
、布,ナイロン、ラバーなどの担体の上にしっかり固定された多孔性支持体の表
面又は内部に固定化されたChE類を有する物質からなる。OP化合物の検出は
色により定性測定され得る。OP化合物をテストするために、バイオセンサはテ
ストされるべき試料に曝される。OP化合物による固定化ChEの阻害が定性的
に溶液形態で観察される阻害と同様であるので、試料への暴露はほんの短時間で
よい。表1参照。
合しているので、妨害を引き起こす化合物や組成物を除去する為に洗浄され、絞
られ、又は他の方法で綺麗にされても良い。基質がこの多孔性支持体の上又は中
に埋め込まれ、又は試料に曝された後にこの物質にあてがわれても良い。この物
質においてその基質は溶液のままであり、可動性を維持している。適切なバッフ
ァがこの物質にあてがわれても良い。物質の色又は発色の変化はOP化合物の存
在を示す。
のバイオセンサを再使用することにより、この物質はそのOP化合物を蓄積し、
それにより、定義された時間を超えてOP化合物の集積量を示す。このバイオセ
ンサは、このOP化合物を取り除く試薬、例えばフルオライド塩を使用して再生
されても良い。このバイオセンサの精度は使用に先立って再度キャリブレートさ
れるならば確かめられる。
置を必要としない。しかし、このバイオセンサは、H2O2により表示されるよ
うなコリンエステラーゼ活性を測定することによりOP化合物の検出の為の炭素
電極を具備する。この実施態様において、ChEがその表面又は内部に固定化さ
れる物質は炭素電極にしっかり固定される。本発明において、このバイオセンサ
は極端な温度で長期間保存されて良い。また、何度も繰返し使用されても良い。
は非常によくこのChE類(又は全てのたんぱく質)の表面に存在するリジンや
アルギニンのような遊離アリファチックアミンと反応してこの物質の永久架橋部
になるので、この物質のコンピュータ企画分子モデルは、各酵素の表面で手に入
るアミノ基に的を絞って遂行され、多孔性支持体にこれらの基をカップリングさ
せることが酵素の機能を妨害するか否か測定された。これはその結晶構造が既に
知られている全ての酵素又はホモロジーによりモデル化され得る酵素について行
われ得る。
フォトリエステラーゼのモデル化表面を説明し、このプレポリマーにカップリン
グする為に入手できるChE類の表面のリジン及びアルギニン残基を示す。これ
は、Biosym Technologiesによる分子モデル作成ソフトウエアであるInsight II
により生成された。この分子モデルに基きこの多孔性支持体にカップルするFB
S−AChEの表面に少なくとも1個のリジンと29個のアルギニンの水に影響
されやすい残基があり、一方、エキン−BChEには26個のリジンと26個の
アルギニン残基がモデル化された。大抵のリジン及びアルギニン残基はこのCh
E類の後ろ側で発見され、ほんの少しが酵素の触媒作用位置の谷間が位置する側
に見出された。AChE及びBChEの両方の縁及び触媒作用位置の谷間の開口
は必然的にリジンとアルギニンを欠いていると思われた。従ってこの多孔性支持
体にこれらの酵素をカップリングすることは基質、OP類などの阻害剤、又はモ
ノジスクオタナリオキシムを含むオキシム類などの再活性剤の入り込み、触媒生
成物の活性位置へ及びからの放出及び酵素の動的速度に及ぼす影響が最小となる
はずである。同様に、ラッカーゼの表面のモデル(図1B)はこのプレポリマー
に共有結合できる残基を示している。実施例2 酵素結合ポリウレタン物質の合成 この物質の典型的合成は、1%(最終濃度)の界面活性剤を含むリン酸バッフ
ァ中で酵素をプレポリマーと混合することからなる。トリルジイソシアネート(
TDI)から誘導されたポリエーテルプレポリマー、ハイポールプレポリマーT
DI3000(Hampshire Chemical, Lxington, MA),及びプルロニックP−65
界面活性剤(BASF Specialty Chemicals, Parsippany, NJ)が用いられた。この
2層システムは混合され、適切な型に注がれ、硬化のため放置された。図2は、
スポンジ状多孔性支持体からなる硬化した物質を示す。図12は固定化されたA
ChEを含む小さな物質を示す。
子がポリウレタンプレポリマー中に存在するイソシアネート基と反応するとき開
始する。イソシアネートは水と反応して不安定なカルボン酸を生成し、これはC
O2を生成しながらアミンに分解する。このCO2はこのポリマーを膨らませ多
孔性にする。同時に、このアミンは直ちにイソシアネート基と反応して尿素結合
を生成する。
で、合成中にポリウレタン支持体の一部になり一体化できる。この物質にはシク
ロデキストリンで見られるような酵素の深刻な罠又は活性化炭素に見られるよう
な酵素の物理的吸着はない。Pluronic P-65のような界面活性剤を約1%最終濃
度で含ませることはこの物質の最終構造及び吸着ポテンシャルを制御する。
バッファを含みpH8.0の50mMリン酸バッファ約30mLを600mLの
プラスチックビーカに入れた。精製FBS−AChE(7500単位)又は精製
Eq−BChE(5000単位)の3から5mLを加え、次にハイポ3000プ
レポリマー(トリルジイソシアネート)を加えた。この2層システムは混合され
、10分間膨らむままにされ、容器から押し出された。この物質はpH8.0の
50mMリン酸バッファ約50mLで十分に洗浄され、乾燥され、将来の使用の
為にジッパー付きバッグ中に保存された。実施例3 合成された物質の特性 約20−90%の酵素が遊離のアミノ基又は水酸基により多孔性支持体と共有
結合していた。これはこの物質の第1洗浄液及び第2洗浄液中の酵素の惣菜によ
り測定された。
部となっている。この架橋したポリマー支持体は結合酵素に対して大きな安定性
を与える。大量の酵素が小さなポリウレタン支持体中に取り込まれているので、
架橋ポリマー支持体はOP化合物の検出のための高安定且つ高感度物質になって
いる。
−BChEを含む物質の5つの試料がpH8.0の50mMリン酸バッファ2.
8mL中に懸濁され、エルマン法で分析された。Ellman,G.L.他(1961)Biochm
Phamacol.7:88-95参照。FBS‐AChEの固定化及びEq−BChEの固定化
の両方において、スポンジの重量と酵素活性の間には直線関係が見出された。図
16AおよびB参照。スポンジの重量と酵素活性の間には直線関係は、物質全体
に渡って均一なFBS‐AChE又はEq−BChEの固定化を示す。
えない10mMアンモニウムビカーボネートで洗浄された。従って、プレポリマ
ー、界面活性剤及び酵素をそのままで22°Cで混合することで溶液ChEの初
期活性の約50%を保持する有用な効果のある物質が得られた。
容量を有する。この物質に固定化されたBChEの最終活性は合成中の酵素の量
をより高くすることにより増大されうる。図4参照。非特異性蛋白質(うし血清
アルブミン、BSA)に精製AChEを一定量加えたが、ChE活性は減少しな
かった。図5参照。このように、より高い効果のある物質を蛋白質、酵素類、他
のChE類を追加して合成することができる。加えて、多種の酵素又は複数の酵
素の組合せにより、多種類のOP化合物の組合せを検出するのに効果のある物質
を速やかに合成できる。
り長い間、25°C及び45°Cでそれぞれ12ヶ月より長い間、酵素安定性を
維持した。この物質が液体窒素で凍結されたなら、殆どの初期活性を保持する。
TDIは固定化ChEに顕著な安定性を与える。即ち、固定化AChEno初期
活性の約50%及び固定化BChEの活性の20%が、溶液酵素では活性が示さ
れない80°Cで16時間後にも維持された。このChE物質は22°Cで徹底
的に真空乾燥されることができ、その後、再水和されても酵素活性の損失がない
。AChE又はBChE物質が徹底的に洗浄され、活性の分析が行われたとき、
洗浄、分析サイクルは3日にわたって20回より多く繰りかえらせたが、活性の
減少は生じなかった。図7参照。これはこの物質が繰返し使用され得ることを示
している。
hE類が皮膚、水又は装置にしみ出てこないことを示している。従って、固定化
された酵素がOP化合物と結合すると、そのOP化合物をその表面から除去する
には脱不純物処理を必要とする。
7−(メチルエトキシフォスフィニルオキシ)−1−メチルキノリニウムアイオ
ダイドを用いた滴定により測定された。このAChE物質及びBChE物質とそ
れぞれの溶液酵素の25°CにおけるMEPQによる阻害の2分子速度常数は溶
液酵素と共有結合した酵素の間には大きな差が無いことを示した。表1参照。こ
れらの結果はChE類の固定化形態と溶液形態は同じようにOP化合物と相互作
用することを示している。従って、通常入手し得る業界公知の酵素活性分析法が
用いられうる。
のパラメータKm、kcat,及びkcat/Kmを決定する為に用いられた。
結合又は溶液ChE類の活性位置の数はMEPQでの滴定により測定された。表
12及びAChEのための図8に示すように、固定化ChE類のKm値は対応す
る溶液酵素より約10倍であった。kcat値は劇的に影響されより低くかった
。基質の親和性とkcatの組み合わされた効果はアセチル化(kcat/Km)
における約20から50倍の減少をもたらした。興味深いことに、溶液BChE
は基質阻害を欠いたが、固定化BChEは基質阻害を生じた。これらの結果はC
hE類の表面の残基の多孔性支持体への共有結合が結合酵素の活性位置領域の何
らかの性質を直接的又は間接的に変えたことを示唆する。
されるように基質カーブに殆どシフトがないことから同じであると観察された。
この基質カーブはこの酵素が固定化に非常に適しているばかりでなく、コリンエ
ステラーゼとの共固定化に非常に適していることご示している。溶液及びスポン
ジの観察されたKmはそれぞれ2.5mM及び6.7mMである。図19B参照
。
範囲7−8.5で活性を示す。溶液コリンエステラーゼ、コリンオキシダーゼ,
及びOPハイドロラーゼのpH曲線がこの同じpH範囲で至適活性を有するので
、多孔性支持体の表面又は内部に固定化されたこれら多種類の酵素の複数個を用
いてこの物質を至適化及び多様化することができる。
定化アセチルコリンエステラーゼのpH曲線と比較してください。 F.溶液コリンエステラーゼとセンサ(固定化)コリンエステラーゼの温度依存 活性 固定化AChE及びBChEを含むセンサは、それらの溶液相補体と比較して
殆ど同一の温度依存活性を示した。しかし、図6に示すように、固定化酵素は長
時間、高温での変性条件に更に耐性があるが、溶液酵素は耐性がない。固定化酵
素は液体窒素中での凍結にも耐性がある。これらのグラフは低温において、この
センサが反応速度を増す為に体温又は外部の熱源により暖められうることを示す
。実施例4 多種類の酵素の複数個の固定化 ChE類がバクテリアルOPハイドラーゼ(OPHB)及び/又は兎血清ハイ
ドロラーゼ(OPHR)と一緒に共固定化された。独自に固定化された各酵素の
酵素活性と比較して、OPHと共固定化されたAChE又はBChEの酵素活性
に低下は無かった。図10参照。更に、共固定化されたOPHの酵素活性におい
ても低下はなかった。従って、複数個の酵素であって、それらが種々のOP化合
物と異なって反応する酵素を選択して広い範囲のOP化合物に対して効果的な不
純物除去物質を生成するために1つの物質中に利用することもできる。 最後に、相互検出図解(図13A)に必要な多種類酵素の例も又図10に示され
る。コリンオキシダーゼのAChE又はBChEとの共固定化は独自に固定化さ
れた酵素と比較して固定化プロセス又は酵素の活性を変更しない。実施例5 高速混合合成 接着剤工業(CPA,Greenville, RI02828から改良された合成方法を用いる
ことにより、酵素活性を低下させるせん断力が減少される。図11参照。個の方
法において、酵素は幾つかの固定化技術において要求されるような有機バッファ
中にはない。これは空気誘導せん断の減少をもたらし、酵素活性が維持される。
この方法は操作が簡単で,素早く且つ再現性もある。この低せん断混合装置は結
果として生ずる固定化AChE及び/又はBChEの酵素活性を、混合ドリルな
どの高せん断装置で調製された同一混合物と比較して2倍以上にする。表3参照
。
OP化合物の定性検出は、目に見える発色及び/又は化学蛍光発色を用いて視覚
的に遂行される。定量検出は手に持てる装置を用いて行うことができ、蛍光、化
学蛍光又は発色の値を測定する。加えて、使い捨て炭素マイクロ電極からなる電
子バイオセンサはH2O2生成からの電気化学信号を検出するために用いること
ができる。
てアセチルチオコリンを含有する、BChEの為には基質としてブチリルチオコ
リンを含有する水性リン酸バッファ環境中で評価された。黄色を生成するこれら
の反応は分光光度分析で412nmで監視された。エルマン分析の最終反応性生物
はChEを欠く物質に吸着しなかった。生成された生成物は時間と共に線状であ
った。それにより反応性生物の水性環境中への放出は速度制限が無いことを示し
ている。OPハイドロラーゼ活性の測定のために、用いられた基質はp−ニトロ
ヘニルフォスフェートであり、反応は500nmで監視された。
、黄色色素を生成する。酵素が阻害するなら無色である。又、コリンエステラー
ゼのためには、2,6−ジクロロインドフェニルアセテート(赤色)、ChEに
より加水分解で青(2,6‐ジクロロインドフェニレート)に変わる。再度、青
色の存在しないことはOPによるChE阻害を示す。
ムアイオダイド、又は蛍光マレイミド、n-(4−(7−ジメチルアミノ−コウマ
リン−3−イル)フェニル)−マレイミドでよい。1−メチル−7−アセトキシ
キノリニウムアイオダイドは、加水分解で高い蛍光物質である1−メチル−7−
ハイドロキシ生成する。蛍光マレイミド、n-(4−(7−ジメチルアミノ−コウ
マリン−3−イル)フェニル)−マレイミドはChE類によるでアセチル又はブ
チリルチオコリンの加水分解で形成されるチオールと縮合する。即ち、390nm
/ex 473nm発光。
て、コリンオキシダーゼとパーオキシダーゼがルミノールの含む混合物に追加さ
れる。この化学発色方法に於いて、光源は必要でない。従って、より小型のより
エネルギー効率の高い検出器にすることができる。更に、化学発光は暗さに慣れ
た目での検出をできるようにする。Amplex Red(Molecular Probes,Inc.)とH2
O2の反応生成物であるこのインジケータレゾルフィンは、感度を増大できる蛍
光 と可視赤色色素の両方であるという利点を有する。(図13参照)。
凡そOPの35フェムトグラムである。この限界はChEが固定化された物質の
1cm2で得ることができる。この量はこの物質の合成中に大きくすることも小さ
くすることもできる。このように、この物質に共有結合するOP神経剤の最大累
積量は約100pgである。
前記共有結合設計は、例えば、ChE類、コリンオキシダーゼ、及びパーオキシ
ダーゼの多酵素で用いられ得る。この混合物は炭素電極の周りにスポットされ、
硬化される。図14参照。この酵素−炭素電極は酵素の損失なしに水のような流
れる液体を連続的に分析するために用いることができる。
の研究室の装置は定量的バイオセンサに発展させるのために用いることができる
。
れられいてもよく、多孔性支持体に詰め込まれ、取込まれていても良い。その物
質が圧搾され、押さ付けられ、他の方法で操作されるとき、基質とインジケータ
は放出され、結果として生ずる色の変化でOP化合物の存在を示す。
セチルコリン)、インジケータ(Molecular Probes,Inc.のAmplex Red)及び西
洋わさびパーオキシダーゼを含むバッファ2.5mLの入ったキュベット中でイン
キュベートされた。1つのスポンジは25°Cで5分間MEPQに曝され、水で
すすがれ、次いで同じバッファの第2キュベット中に入れられた。別のキュベッ
トは上記と同じバッファだけが入れられ、バイオセンサスポンジは入れられなか
った。
度計で観察された。蛍光分析では560nm励起、580nm発光である。白紙に対す
る可視鑑定で、左の試料(ラベルA)はセンサがアクティブで基質と反応すると
き、強い色(赤)を示す。中央の試料(ラベルB)はOP MEPQに曝された
後のセンサの状態を示す。これは毒されもはや発色しない。実に、右の試料、ラ
ベルCではバッファのみでセンサを含まないものは、識別できない。
れ得る。蛍光分析の利点は可視スペクトルでの分析にわたって感度が非常に強化
されることである。実験室の分光光度計を用ると、蛍光測定されたときキュべッ
ト中で信号及び感度が4000倍強化された。
で有機リン酸塩の不存在及び存在の基で表示するために用いることができる。A
ChE/コリンオキシダーゼ固定化センサは基質(アセチルコリン)、ルミノー
ル(5−アミノ−2,3‐ジヒドロ−1,4−フターラジンジオン)、10ug/m
Lの西洋わさびパーオキシダーゼを含むバッファ2.5mL中でインキュベートさ
れた。蛍光は蛍光計で定量された。励起もなく(光源がない)、放出も0のオー
ダーでなっかった(毒されていないセンサの反応により生成する光を測定するた
めの広い開口)。AChEは基質を加水分解し、コリンオキシダーゼは生成物(
図13の図解参照)に作用する。その結果は、化学蛍光である。化学蛍光は、暗
さに慣れた人の目のしきい値以上で4分間以上観察された(水平な点線で示され
ている)。実施例7 DFPでの固定化FBS―AChEの阻害 固定化FBS―AChEの試料100mgが色々な濃度のDFPで、pH8.0
の50mMリン酸バッファ2mL中で25°Cで1時間インキュベートされた。
試料中の残留DFPが、新しい1U/mL溶液の0.5mLへ反応混合物の0.5mL
づつを加えて1時間インキュベートし、エルマン分析で用いる10μlを分析す
ることにより、測定された。この結果は図17に示されている。
加えられたDFP理論量と比例した。実施例8 DFPでの固定化Eq―BChEの阻害 固定化Eq―BChEの試料50mgが色々な濃度のDFPで、pH8.0の5
0mMリン酸バッファ2mL中で25°Cで18時間インキュベートされた。試
料中の残留DFPが、新しい1U/mLEq―BChE溶液の0.5mLへ反応混合
物の0.5mLづつを加えて1時間インキュベートし、エルマン分析で用いる10
μlを分析することにより、測定された。この結果は図18に示されている。実施例9 多固定化酵素からなる区別バイオセンサ コリンエステラーゼ、OPハイドロラーゼ、及びOP以外を加水分解する酵素
類からなる物質は多孔性支持体の表面又は内部に共有結合で固定化されると,区
別バイオセンサを生成することができる。区別バイオセンサは、多孔性支持体の
表面又は内部に固定された種々のChE類、OPハイドロラーゼ類、及び/又は
ラッカーゼ類から作ることができ、各ChE類、OPハイドロラーゼ類、及び/
又はラッカーゼ類は、プラスチック片のような担体上に独自に且つ別々に固定さ
れている。例えば、ラビットからの血清OPハイドロラーゼは、サリンに高い活
性を示すが、ソーマンには示さない。従って、固定化OPHrを有する物質とラ
ッビットの血清以外のソースからのOPハイドロラーゼを有する物質を1枚のプ
ラスチック片に固定するとサリンとソマンを識別するバイオセンサとして作用で
きる。
らの酵素は、有機リン化合物に対する酵素活性に大きな違いを有しているので、
これらの酵素が多孔性支持体の表面又は内部に共有結合で固定化されている複数
の物質は区別作用バイオセンサとして用いるために1つの担体に別々に固定する
ことができる。例えば、A.undiからのOPHはサリンやタバンに対してよりもソ
マンに対して高い酵素活性を示すので、A.undiからのOPHと他のソースからの
OPHとで、サリンやタバンを越えてソマンを区別して検出するバイオセンサと
して作用できる。更に,種々のOPハイドロラーゼ、ChE類、ラッカーゼ、ラ
ッカーゼのメディエイタ、及びそれらの変異物は、複数のOP化合物に対して異
なる特性及び/又は活性を示すようにスクリーニングしたり、発展させたりする
ことができる。
び定性同定に用いられる。
つかの区分に分けられ得る。例えば、1つのOP薬がテストされる試料に存在す
るなら、AChE及び/又はBChE阻害があるだろう。即ちAChE及び/又
はBChE中で色の変化がない。もしOP薬がサリンなら、ラビットOPハイド
ロラーゼはサリンを加水分解して、その結果ラビットOPハイドロラーゼの区分
で色が変化するはずである。更に,A.undinaを含む区分は、サリンは基質のほん
の一部であるので与えられた基質を控えめに阻害するだけなので、控えめな色の
変化があるだろう。VXが存在するなら、ラッカーゼを含む区分の色はラッカー
ゼがVXを加水分解するので変化するだろう。
れうる。これらの物質を具備する担体がテストされる試料に曝されて後、特定の
OP薬の存在は適切な基質の存在で与えられた物質の色の変化を観察することに
より測定され得る。
は、テストの場所から、与えられたOP化合物の存在及び量を分析する別の場所
へ移送されてもよい。更に、この物質は所定の時間OP化合物を監視する場所に
おいて置かれても良い。このOP被阻害酵素は直ぐには元に戻らないので、阻害
化合物及び組成物はテストの場所,又は、異なる場所でこの物質から除去されて
もよい。更に,この分析は、サンプリング後、直ちに又は間もなく行われる必要
はない。
物の放出を引き起こす。図15参照。これにより可溶性のフォスフォフルオリデ
ートが生成し、これは存在するOP化合物に特異的である。このフォスフォフル
オリデートはガスクロマトグラフィーで同定及び定量され得る。更に,元のOP
化合物を決定する為にマススペクとロメトリーで確認できる。特に、阻害された
ChEを含むが洗浄された有毒物質を含まない物質をpH4まで酸性にし、2M
弗化カリウムでインキュベートした。この溶液は、次にC18SipPak(Waters Assoc
iates, Milford, Mass.)で抽出される。このOP化合物は遊離され、ガスクロマ
トグラフィー及びマススペクとロメトリーで同定される。関心のある殆どのOP
試薬が同定できる。OP除草剤からも識別される。この実施例において、この物
質は機械的ストレス、厳しい化学的条件、及び極端な及び変化する温度に非常に
抵抗性があるので、後日OP化合物をテストするために、試料を凍結する必要は
ない。
良い。このOP化合物は多孔性支持体かに固定された酵素から放出され、pH1
0の1Mトリスバッファとアルカリ性フォスファタ−ゼで消化されても良い。そ
の後、高分子生成物が濃縮され、ピリジンととトリメチルシリル化試薬の溶液に
溶かされる。このサンプルは次にガスクロマトグラフィー及びマススペクとロメ
トリーで分析される。実施例11 この物質の形成に先立つ酵素カップリング これらの酵素は当業界で知られている手段でこの物質を形成するに先だってカ
ップリングさせ、架橋結合した酵素錯体を形成することができる。Hashida, S.,
Imagawa, M,. Inoue, S., Ruan, K.-h, 及びIshikawa, E(1984)J.Applied Bio
chem 6, 56-63及びSamaoszuk,M>K>, Petersen,A., Lo-Hsueh, M., 及びRietveld
, C.(1989)(A peroxide-generating immunocongugate directed to eosinophil
peroxidase is cytotooxic to Hodgkin's disease cells in vitro.).Antibody
Immunocon..Radiopharm.2(1), 37-46を参照。
ることができる。従って、AChEとコリンオキシダーゼは近接して存在し、A
ChEの加水分解物であるコリンは次にコリンオキシダーゼによりH2O2wo
生成する。このタイプの酵素のカスケードは更に効果的な酵素のカップリングを
提供し、より速いより感度のよいものを提供する。加えて、コリンオキシダーゼ
の近接により、コリンオキシダーゼのAChEに対する割合を減少できる。2種
以上の異なった酵素が用いられてよい。実施例12 水性環境での有機リン酸塩に対する長期感度 固定化酵素の最大の利点はそれらがポリウレタンマトリックスのな化で永久的
に共有結合で固定されていることである。このことは以下の溶液状態の酵素又は
紙、チケット、又は指示Sとリップに共有結合ではなく付与される酵素にはない
特性をセンサに与える。
とBChE酵素の活性が図21Aと21Bにそれぞれ示される。
21C及び図21Dに観察されている。
わっている。このチケットは非共有結合したEelコリンエステラーゼを含む。固
定化したAChE及びBChEセンサが1−2ヶ月後にも活性を保持しているの
に対し、M272チケットは、湾の水中で(図21E)及びバッファ中で(図2
1F)5分後に、80%以上の活性を失った。実施例13 フェイルスポジティブに対する抵抗性 このセンサはフェイルスポジティブに対する抵抗性を有することが好ましい。
この定義においてOPのフェイルスポジティブは酵素を変成させる全ての化合物
である。有機化合物は溶液状態の多くの蛋白質及び項をを阻害し変成させること
が知られているので、このAChEセンサを標準ガソリン(図21A)及びジー
ゼル排気ガス(図21B)に曝して活性を評価した。連続して2−3時間曝した
後にも初期活性の80%以上を保持していた。ポリマーマトリックスも破壊され
ていなかった。これらの結果は、このマトリックスが固定化されたアセチルコリ
ンエステラーゼを有機燃料の蒸気などの変成条件に対して安定化し、フェイルス
ポジティブ応答を減少させたことを示している。実施例14 農薬(ジクロロフォス)及び有機リン酸(ソマン,GD)に対する溶液且つ固 定化マンマリアンAChEの感度 AChEセンサと溶液AChEを、50mLのフォスフォレートバッファに2.5
mLのジクロロフォス希釈液に5分間曝した後、溶液状の酵素と固定化したセン
サの活性を測定した。図23Aに示すように、溶液状の酵素と固定化したセンサ
の感度は非常に近いEC50の値を示したが、スポンジに関する傾斜は、溶液酵
素よりも約20%緩かった。これらの結果は、農薬の阻害に対して、AChEス
ポンジは溶液状のマンマリアン酵素よりも少し感度が低いことを示している。
いても、同様な結果が観察された。図23Bは、酵素をソマンに5分間曝して酵
素の阻害を測定した時、ソマンへの曝しによる酵素活性の喪失を表わす曲線が意
味のある程変化していないことを示している。ソマンなしでは、色発展と酵素活
性(100%レベル)があるのに対し、30pgのソマンでは、殆ど色反応がなく
、活性は制御レベルの20%低い。
解と開示に必要な限り、この明細書の開示に含まれる。
リエステラーゼのモデル化した表面を示す図。
素の上面、正面と酵素の底面、背面)。
間の直線関係を示す図。
示す図。
定を維持したことを示す図。
固定化されたEq−BChEの酵素活性を示す。
再活性化を示す図。
活性化を示す図。
は、可溶性ポリウレタン結合コリンオキシダーゼの基質濃度依存曲線を示す。
定化された可溶性BChEの温度曲線を示す。
動作を示す。
作を示す。
ットの感度を示す。
を示す。図22Bは、飽和ガソリンに連続的に曝された時の抵抗となるAChE
センサを示す。
hEの用量依存阻害を示し、図23Bは、有機リン酸ソマン(GD)に対する固
定化AChE(センサ)と可溶性AChEの用量依存阻害を示す。
Claims (31)
- 【請求項1】 少なくとも1つの有機リン及び/又は有機硫黄化合物を分析するためのバイオ
センサであって、共有結合により発泡支持体の表面又は内部に固定された少なく
とも1つの酵素を含み、該酵素はアセチルコリンエステラーゼ(AChE)、ブ
チリルコリンエステラーゼ(BChE)、トリエステラーゼ、プソイドコリンエ
ステラーゼ、コリンオキシダーゼ、パーオキシダーゼ、有機リン酸ハイドロラー
ゼ(OPH),フォスフォトリエステラーゼ及びパラオキシダーゼからなる群か
ら選ばれ、前記有機リン及び/又は有機硫黄化合物は前記酵素の1又は2以上の
阻害物であることを特徴とするバイオセンサ。 - 【請求項2】 更に、多ゾーンを含み、各ゾーンは前記有機リン及び/又は有機硫黄化合物の
種類で異なるように選択された前記酵素の1又は2以上の独自の酵素を含むこと
を特徴とする請求項1記載のバイオセンサ。 - 【請求項3】 前記多ゾーンは配列を形成していることを特徴とする請求項2記載のバイオセン
サ。 - 【請求項4】 前記有機リン及び/又は有機硫黄化合物を検出するための測定に適していること
を特徴とする請求項1記載のバイオセンサ。 - 【請求項5】 前記検出はコリンエステラーゼの阻害に基づいていることを特徴とする請求項
1記載のバイオセンサ。 - 【請求項6】 更に、コリンエステラーゼ活性を測定することによる前記有機リン及び/又は
有機硫黄化合物の検出のための炭素電極を備えていることを特徴とする請求項1
記載のバイオセンサ。 - 【請求項7】 前記発泡体はウレタンである請求項1記載のバイオセンサ。
- 【請求項8】 前記発泡体はウレタン、ポリエーテル又はポリエステルポリオールを架橋剤の
存在下にイソシアネートと反応させることで合成されることを特徴とする請求項
7記載のバイオセンサ。 - 【請求項9】 前記発泡体は前記酵素の存在下で合成されることを特徴とする請求項8記載の
バイオセンサ。 - 【請求項10】 前記酵素は発泡体構造の中に組込まれていることを特徴とする請求項9記載の
バイオセンサ。 - 【請求項11】 前記合成は素早い混合で行われることを特徴とする請求項8記載のバイオセン
サ。 - 【請求項12】 前記発泡支持体は担体上でしっかり固定されていることを特徴とする請求項1
記載のバイオセンサ。 - 【請求項13】 前記酵素である第1の酵素は、該第1の酵素によって製造された生成物と反応
するか、或いはOPと反応する、もう1つの酵素である第2の酵素と共固定化さ
れていることを特徴とする請求項1記載のバイオセンサ。 - 【請求項14】 前記第1の酵素はコリンエステラーゼであり、前記第2の酵素はコリンオキシ
ダーゼである請求項13記載のバイオセンサ。 - 【請求項15】 前記第1の酵素はコリンエステラーゼであり、前記第2の酵素はOPハイド
ロラーゼである請求項13記載のバイオセンサ。 - 【請求項16】 前記酵素の存在はその活性により測定されることを特徴とする請求項1記載の
バイオセンサ。 - 【請求項17】 前記活性は蛍光、化学蛍光又は可視的発色検出用のインジケータにより検出さ
れることを特徴とする請求項16記載のバイオセンサ。 - 【請求項18】 前記活性は、アセチルコリン、ブチリルチオコリン、ジエチルp−ニトロフェ
ニルフォスフェート、2,6−ジクロロインドフェニルアセテート、1−メチル
−7−アセトキシキノリニウムアイオダイド、n-(4−(7−ジメチルアミノ−
コウマリン−3−イル)フェニル)−マレイミド又はその他の公知のコリンエス
テラーゼ類の基質から選ばれた酵素の基質に基づいて決定されることを特徴とす
る請求項16記載のバイオセンサ。 - 【請求項19】 試料中の少なくとも1つの危険化学物質を検出し測定する方法であって、請求
項1のバイオセンサを試料と接触させ、前記危険化学物質を検出し及び/又は測
定することからなる方法。 - 【請求項20】 更に、視覚的に、化学的に、及び/又は電気的に危険化学物質を検出し測定す
るためのインジケータを用いることを含み、視覚的、化学的、及び/又は電気的
変化が前記インジケータの存在で危険化学物質の存在と量を示す請求項19記載
の方法。 - 【請求項21】 前記接触させるステップと検出するステップは他方の後すぐには遂行されない
請求項19記載の方法。 - 【請求項22】 前記危険物質はOPであり、前記接触と検出は前記OPが酵素から放出された
後に発生する請求項19記載の方法。 - 【請求項23】 前記OPは前記酵素がフッ素アニオンと接触することにより放出され、前記検
出及び測定ステップはOPの分離及びその測定を含む請求項22記載の方法。 - 【請求項24】 複数の酵素又は架橋結合した酵素錯体を多孔性支持体の表面、内部又はカプセ
ル化されて固定することからなり、前記複数の酵素又は架橋結合した酵素錯体は
アセチルコリンエステラーゼ(AChE)、ブチリルコリンエステラーゼ(BC
hE)、トリエステラーゼ、プソイドコリンエステラーゼ、コリンオキシダーゼ
、パーオキシダーゼ、有機リン酸ハイドロラーゼ(OPH),フォスフォトリエ
ステラーゼ、パラオキシダーゼ、ラッカーゼ、ラッカーゼのメディエイタ、ラッ
カーゼのコファクタ及びABTSからなる群から選ばれた少なくとも1つの酵素
からなることを特徴とする危険化合物の検出及び測定のためのバイオセンサの製
造方法。 - 【請求項25】 前記固定化ステップは前記複数の又は前記架橋結合した酵素錯体をポリウレタ
ンプレポリマーと混合することからなる請求項24記載の方法。 - 【請求項26】 前記ポリウレタンプレポリマーは少なくとも1つのジイソシアネートの混合物
からなる請求項25記載の方法。 - 【請求項27】 前記ジイソシアネートはトリルジイソシアネートである請求項26記載の方法
。 - 【請求項28】 同じ量の前記複数の又は前記架橋結合した酵素錯体と前記ポリウレタンプレポ
リマーは、前記複数の又は前記架橋結合した酵素錯体を前記ポリウレタンプレポ
リマーで包み込む条件で同時に混合される請求項25記載の方法。 - 【請求項29】 前記混合は静的混合装置で行われる請求項27記載の方法。
- 【請求項30】 試料中の少なくとも1つの危険化学物質を検出し測定するキットであって、請
求項1記載のバイオセンサと前記化学物質を視覚的に、化学的に及び/又は電気
的に検出及び測定する試薬とからなるキット。 - 【請求項31】 更に、中央集積ポイントへ結果を送信する手段を具備している請求項30記載
のキット。
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