JP2002542210A - マクロ細孔含有触媒を用いる非置換またはアルキル置換芳香族化合物の水素添加方法 - Google Patents

マクロ細孔含有触媒を用いる非置換またはアルキル置換芳香族化合物の水素添加方法

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Abstract

(57)【要約】 非置換または少なくとも1個のアルキル基により置換されていてもよい、少なくとも1種の単環式または多環式芳香族化合物を、担体に適用される活性金属として周期表第VIII遷移族の少なくとも1種の金属を包含する触媒の存在において水素含有ガスと接触させることにより水素添加する方法において、担体はマクロ細孔を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、芳香族化合物をマクロ細孔を含有する触媒の存在において水素含有
ガスと接触させることにより、非置換またはアルキル置換の単環式または多環式
芳香族化合物を相応する脂環式化合物に、たとえばベンゼンをシクロヘキサンに
水素添加する方法に関する。
【0002】 ベンゼンをシクロヘキサンに水素添加するための多数の方法が存在する。これ
らの水素添加はおもに、ニッケルおよび白金触媒上で気相または液相中で実施さ
れる(たとえばUS3597489号、US2898387号およびGB799
396号参照)。典型的に、ベンゼンの大部分が最初に主反応器中でシクロヘキ
サンに水素添加され、次いで1個以上の二次反応器中でシクロヘキサンへの変換
が完成される。
【0003】 強い発熱水素添加反応は、高い選択率で完全な変換を達成するために慎重な温
度および滞留時間の制御を要求する。とくに、比較的高い温度で起きるメチルシ
クロペンタンの顕著な形成を抑圧することが必要である。典型的なシクロヘキサ
ンの規格は、<100ppmの残留ベンゼン含量および<200ppmのメチル
シクロペンタン含量を要求する。n−パラフィン(n−ヘキサン、n−ペンタン
等)の含量も重要である。これらの不所望の化合物は同様に、たいてい比較的高
い水素添加温度で形成しおよび、メチルシクロペンタンのように、複雑な分離操
作により(抽出、精留またはGB1341057号に記載されたように、モレキ
ュラーシーブの使用により)シクロヘキサン生成物から分離しうるにすぎない。
水素添加に使用される触媒も、不所望のメチルシクロヘキサン形成の程度に強い
影響を有する。
【0004】 この背景を考慮して、水素添加をできるだけ低い温度で実施することが望まし
い。しかしこれは、使用される水素添加触媒のタイプに依存して、経済的な空時
収量を達成するために十分に高い触媒の水素添加活性は、比較的高い温度で達成
されるにすぎない。
【0005】 ベンゼンの水素添加のために使用されるニッケルおよび白金触媒は一連の欠点
を有する。ニッケル触媒は、ベンゼン中の硫黄含有不純物に対し非常に敏感であ
り、それで水素添加のために非常に純粋なベンゼンを使用するかまたはGB11
04275号に記載されているように、ニッケル触媒が装入されている二次反応
器を保護するために、主反応器中で比較的高い硫黄含量を許容する白金触媒を使
用することが必要である。もう1つの手段は、触媒をレニウムでドーピングする
(GB1155539号)かまたは触媒をイオン交換体を用いて製造する(GB
1144499号)ことである。しかし、このような触媒の製造は複雑で費用が
かかる。水素添加は、ラネーニッケル上で実施する(UB3202723号)こ
ともできるが、この触媒の容易な可燃性が不利である。水素添加のために、均質
ニッケル触媒を使用することもできる(EP−A0668257号)。しかし、
これらの触媒は水に非常に敏感であり、それで使用するベンゼンは、水素添加に
先立ち、乾燥塔中で<1ppmの残留水含量に乾燥しなければならない。均質触
媒のさらなる欠点は、それを再生することができないことである。
【0006】 白金触媒は、ニッケル触媒よりも少ない欠点を有するが、製造のためにより多
額の費用がかかる。白金およびニッケルの両触媒は、非常に高い水素添加温度の
使用を要求し、これが不所望の副生物の顕著な形成を生じうる。
【0007】 ルテニウム触媒は、シクロヘキサンへのベンゼンの水素添加において工業的に
使用されないが、特許文献中にこの適用のためルテニウム含有触媒の使用に関す
る記載が存在する: SU319582号においては、ベンゼンからシクロヘキサンを製造するため
にPd、PtまたはRhでドーピングされたRu懸濁触媒が使用される。しかし
、Pd、PtまたはRuの使用は触媒を非常に高価にする。さらに、懸濁触媒の
場合には触媒の加工および回収が複雑で費用がかかる。
【0008】 SU403658号においては、シクロヘキサンを製造するためにCrドーピ
ングRu触媒が使用される。しかし、水素添加は180℃で実施され、著量の不
所望の副生物が生成する。
【0009】 US3917540号は、シクロヘキサン製造用のAl担体付き触媒を
請求する。これらの触媒は、活性金属として周期表第VIII遷移族からの貴金
属をアルカリ金属およびテクネチウムまたはレニウムと一緒に包含する。しかし
、ベンゼンの水素添加はこのような触媒上でたんに99.5%の選択率で実施す
ることができる。
【0010】 最後に、US3244644号は、就中ベンゼンの水素添加のために適当であ
ると言われるη−Al担体付きレニウム水素添加触媒を記載する。しかし
、この触媒は活性金属少なくとも5%を含有し、η−Alの製造は複雑で
費用がかかる。
【0011】 本発明の1つの目的は、非置換または少なくとも1個のアルキル基により置換
されていてもよい単環式または多環式芳香族化合物の、相応する脂環式化合物を
形成するための、とくにシクロヘキサンを得るためのベンゼンの水素添加方法を
提供することであり、該方法は脂環式化合物を非常に高い選択率および非常に高
い空時収量で得ることを可能にする。
【0012】 この目的は、非置換または少なくとも1個のアルキル基により置換されていて
もよい少なくとも1種の単環式または多環式芳香族化合物を、マクロ細孔を含有
する担体に適用される活性金属として、周期表第VIII遷移族の少なくとも1
種の金属、とくにレニウムを包含する触媒の存在において水素含有ガスと接触さ
せることにより水素添加する方法により達成されることを見出した。
【0013】 意外にも、このような芳香族化合物は、先行技術において使用されるよりも著
しく低い温度でさえ、このようなマクロ細孔含有触媒上で選択的におよび高い空
時収量で水素添加して相応する脂環式化合物を得ることができることが判明した
。本発明により使用することのできる低い温度において、メチルシクロペンタン
または他のn−パラフィン類のような不所望の副生物の形成は実質的に完全に抑
圧され、それで生成した脂環式化合物の複雑な精製は不要になる。
【0014】 活性金属としてレニウムを使用するさらなる利点は、パラジウム、白金または
ロジウムのような他の水素添加金属と比べてその著しく低い価格である。
【0015】 好ましい実施態様において本発明は、触媒が、少なくとも50nmの平均孔径
および30m/g以下のBET表面積を有する担体に適用される活性金属とし
て、周期表第VIII遷移族の少なくとも1種の金属を単独または周期表第Iま
たはVII遷移族の少なくとも1種の金属と一緒に含有し、活性金属の量が、触
媒(触媒1)の全質量に対して、0.01〜30質量%であるこのような方法を
提供する。より好ましくは、この触媒中の担体の平均孔径は少なくとも0.1μ
mであり、BET表面積は15m/gよりも大きくない(触媒1a)。
【0016】 さらに本発明は、触媒が、細孔体積の10〜50%が50nm〜10000n
mの範囲内の孔径を有するマクロ細孔により構成されおよび細孔体積の50〜9
0%が2〜50nmの範囲内の孔径を有するメソ細孔により構成されている担体
に適用される活性金属として、周期表第VIII遷移族の少なくとも1種の金属
を単独または周期表第IまたはVII遷移族の少なくとも1種の金属と一緒に含
有し、細孔体積の合計は100%になる(触媒2)このような方法を提供する。
使用することのできる担体は原則として、マクロ細孔を含有するすべての担体、
つまり専らマクロ細孔を含有する担体およびマクロ細孔だけでなく、メソ細孔お
よび/またはミクロ細孔をも含有する担体である。
【0017】 活性金属としては、原則として周期表第VIII遷移族のすべての金属を使用
することが可能である。好ましい活性金属は、アルミニウム、ロジウム、パラジ
ウム、コバルト、ニッケルまたはルテニウムまたはその2種以上の混合物であり
、とくに好ましくはルテニウムである。同様に使用することのできる周期表第I
またはVII遷移族、さもなければ周期表第IおよびVII遷移族の金属のうち
、原則として同様にその任意またはすべての金属を使用することができ、銅およ
び/またはレニウムを使用するのが好まれる。
【0018】 用語“マクロ細孔”および“メソ細孔”は、本発明の目的のために、Pure
Appl.Chem.、45巻、79ページ(1976年)に定義されている
ように、即ちその直径が50nm以上である細孔(マクロ細孔)またはその直径
が2nm〜50nmの範囲内にある細孔(メソ細孔)として使用される。“ミク
ロ細孔”は、同様に上記参照におけるように定義され、<2nmの直径を有する
細孔に関する。
【0019】 活性金属含量は、一般にそれぞれの場合使用される触媒の全質量に対して、約
0.01〜約30質量%、好ましくは約0.01〜約5質量%、とくに約0.1
〜約5質量%であり、下記に記載した触媒1および2において好んで使用される
含量については、これら触媒の討論において個々にもう一度指摘する。
【0020】 次に、好ましい触媒1おうおび2をより詳細に記載する。記載は、例として活
性金属としてルテニウムの使用に基づいている。しかし下記の詳細は、使用する
ことのできる他の活性金属に対しても、ここに定義されたように適用できる。
【0021】 触媒1 本発明により使用される触媒1は、周期表第VIII遷移族の少なくとも1種
の金属および所望の場合には、周期表第IまたはVII遷移族の少なくとも1種
の金属を適当な担体に適用することにより工業的に製造することができる。
【0022】 金属の適用は、担体を金属塩水溶液、たとえばルテニウム塩水溶液中に浸漬す
ることにより、担体上に相応する金属塩溶液を噴霧することによるかまたは他の
適当な方法により達成することができる。周期表第I、VIIまたはVIII遷
移族の適当な金属塩は、相応する金属の硝酸塩、硝酸ニトロシル、ハロゲン化物
、炭酸塩、カルボン酸塩、アセチルアセトネート、クロロ錯体、ニトロ錯体また
はアミノ錯体であり、硝酸塩および硝酸ニトロシルが好ましい。
【0023】 周期表第VIII遷移族の金属だけでなく、他の金属も活性金属として担体に
適用された触媒の場合には、金属塩または金属塩溶液は同時にまたは連続して適
用することができる。
【0024】 金属塩溶液で塗布または含浸された担体は、次いで好ましくは200〜150
℃で乾燥され、所望の場合には、200〜600℃、好ましくは350〜450
℃でか焼される。別個の含浸の場合には、触媒は乾燥され、所望の場合には、各
含浸工程後上記に記載したようにか焼される。活性成分が適用される順序は、随
意に選択することができる。
【0025】 塗布および乾燥され、および所望の場合には、か焼された担体は、引き続き遊
離水素を包含するガス気流中で約30〜約600℃、好ましくは約150〜約4
50℃での処理により活性化される。ガス気流は好ましくは、H50〜100
体積%およびN0〜50体積%からなる。
【0026】 金属塩溶液は担体に、全活性金属含量が、それぞれの場合に触媒の全質量に対
して、約0.01〜約30質量%、好ましくは約0.01〜約5質量%、より好
ましくは約0.01〜約1質量%およびとくに約0.05〜約1質量%であるよ
うな量で適用される。
【0027】 触媒1上の全金属表面積は、好ましくは触媒1gあたり約0.01〜約10m 、より好ましくは触媒1gあたり約0.05〜約5mおよびとくに触媒1g
あたり約0.05〜約3mである。金属表面積は、ルメイトル(J.Lema
itre)により“Characteriation of Heteroge
neous Catalysts”(Francis Delanney、Ma
rcel Dekkerにより編集、ニューヨーク1984年)310〜324
ページに記載された化学吸着法により決定される。
【0028】 本発明により使用される触媒1において、活性金属の表面積対触媒担体の表面
積の比は、好ましくは約0.05よりも小さく、下限は約0.0005である。
【0029】 本発明により使用される触媒を製造するために使用することのできる担体材料
は、マクロ細孔性であり、少なくとも約50nm、好ましくは少なくとも約10
0nm、とくに少なくとも約500nmの平均孔径を有しおよびそのBET表面
積が約30m/gより大きくなく、好ましくは約15m/gより大きくなく
、より好ましくは約10m/gより大きくなく、とくに約5m/gより大き
くなくおよびとくに好ましくは約3m/g以下の材料である。担体の平均孔径
は、好ましくは約100nm〜約200μm、より好ましくは約500nm〜約
50μmである。担体のBET表面積は、好ましくは約0.2〜約15m/g
、より好ましくは約0.5〜約10m/g、とくに約0.5〜約5m/gお
よびとくに好ましくは約0.5〜約3m/gである。
【0030】 担体の表面積は、とくにDIN66131に従って、N吸着を用いるBET
法により決定される。平均孔径および孔径分布の決定は、とくにDIN6613
3に従って、Hg多孔度測定(porosimetry)により実施される。
【0031】 担体の孔径分布は、有利にほぼ双峰性であってもよく、本発明の特殊な実施態
様を表す双峰性分布における孔径分布は約500nmおよび約20μmに最大を
有する。
【0032】 さらに、1.75m/gの表面積を有しおよびこの双峰性孔径分布を有する
担体が好まれる。この好ましい担体の細孔体積は、好ましくは約0.53ml/
gである。
【0033】 使用することのできるマクロ細孔性担体材料は、たとえばマクロ細孔性活性炭
、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコ
ニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛またはその2種以上の混合物であり、酸化
アルミニウムおよび二酸化ジルコニウムを使用するのが特に好ましい。
【0034】 触媒1およびその製造に関する詳細はDE−A19624484.6号に見出
すことができ、その関連する内容は参照により本出願中に十分に編入される。
【0035】 触媒1の好ましい実施態様を表す、本発明により使用される触媒1aを製造す
るために使用することのできる担体材料は、マクロ細孔性であり、少なくとも0
.1μm、好ましくは少なくとも0.5μmの平均孔径を有しおよび15m
g以下の、好ましくは10m/g以下の、とくに好ましくは5m/g以下の
、とくに3m/g以下の表面積を有する材料である。使用される担体の平均孔
径は、好ましくは0.1〜200μm、とくに0.5〜50μmの範囲内にある
。担体の表面積は、好ましくは担体1gあたり0.2〜15m、とくに好まし
くは担体1gあたり0.5〜10m、とくに担体1gあたり0.5〜5m
殊に担体1gあたり0.5〜3mである。この触媒も、上記に記載した双峰性
孔径分布を、類似の分布および相応する好ましい細孔体積と共に有する。触媒1
に関する詳細はDE−A19604791.9号中に見出すことができ、その関
連する内容は参照により本出願中に十分に編入される。
【0036】 触媒2 本発明により使用される触媒2は、ここに定義されたように、担体上に活性成
分として周期表第VIII遷移族の1種以上の金属を包含する。活性成分として
ルテニウム、パラジウムおよび/またはロジウムを使用するのが好ましい。
【0037】 本発明により使用される触媒2は、周期表第VIII遷移族の少なくとも1種
の活性金属、好ましくはルテニウムおよび、所望の場合には、周期表第Iまたは
VII遷移族の少なくとも1種の金属を適当な担体に適用することにより工業的
に製造することができる。金属の適用は、担体を金属塩水溶液、たとえばルテニ
ウム塩溶液中に浸漬することにより、担体上に相応する金属塩溶液を噴霧するこ
とによるかまたは他の適当な方法により達成することができる。金属塩溶液を製
造するための適当な金属塩は、相応する金属の硝酸塩、硝酸ニトロシル、ハロゲ
ン化物、炭酸塩、カルボン酸塩、アセチルアセトネート、クロロ錯体、ニトロ錯
体またはアミン錯体であり、硝酸塩および硝酸ニトロシルが好ましい。
【0038】 担体に適用される複数の活性金属を包含する触媒の場合には、金属塩または金
属塩溶液は同時にまたは連続して適用することができる。
【0039】 金属塩溶液で塗布または含浸された担体は次いで乾燥され、100〜150℃
の温度が好ましい。所望の場合には、これらの担体を200〜600℃、好まし
くは350〜450℃でか焼することができる。塗布された担体は、その後遊離
水素を包含するガス気流中で30〜600℃、好ましくは100〜450℃およ
びとくに100〜300℃での処理により活性化される。ガス気流は好ましくは
、H50〜100体積%およびN0〜50体積%からなる。
【0040】 2種以上の活性金属を担体に適用し、適用を連続的に実施する場合には、担体
を100〜150℃で乾燥し、所望の場合には、各適用後200〜600℃でか
焼することができる。金属塩溶液を適用する順序は、随意に選択することができ
る。
【0041】 金属塩溶液は担体に、活性金属含量が、触媒の全質量に対して、0.01〜3
0質量%、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.01〜5質量
%およびとくに0.3〜1質量%であるような量で適用される。
【0042】 触媒上の全金属表面積は、好ましくは触媒1gあたり0.01〜10m、と
くに好ましくは触媒1gあたり0.05〜5mおよびより好ましくは触媒1g
あたり0.05〜3mである。金属表面積は、ルメイトル(J.Lemait
re)等、“Characterization of heterogene
ous catalysis”(Francis delanney,Marc
el Dekkerにより編集される、ニューヨーク(1984年))、310
〜324ページに記載された化学吸着法により測定された。
【0043】 本発明により使用される触媒2において、活性金属の表面積対触媒担体の表面
積の比は、約0.3より小さく、好ましくは約0.1より小さくおよびとくに約
0.05以下であり、下限は約0.0005である。
【0044】 本発明により使用される触媒2を製造するために使用することのできる担体材
料は、マクロ細孔およびメソ細孔を有する。
【0045】 ここで、本発明により使用することのできる担体は、細孔体積の約5〜約50
%、好ましくは約10〜45%、より好ましくは約10〜約30%およびとくに
約15〜約25%が、約50nm〜約10000nmの範囲内の孔径を有するマ
クロ細孔により構成されおよび細孔体積の約50〜約95%、好ましくは約55
〜約90%、より好ましくは約70〜約90%およびとくに約75〜約85%が
、約2〜約50nmの孔径を有するメソ細孔により構成され、細孔体積の合計は
100%である。
【0046】 本発明により使用される担体の全細孔体積は、約0.05〜1.5cm/g
、好ましくは0.1〜1.2cm/gおよびとくに約0.3〜1.0cm
gである。本発明により使用される担体の平均孔径は、約5〜20nm、好まし
くは約8〜約15nmおよびとくに約9〜約12nmである。
【0047】 担体の表面積は、好ましくは担体1gあたり約50〜約500m、より好ま
しくは担体1gあたり約200〜約350mおよびとくに担体1gあたり約2
50〜300mである。担体の表面積は、とくにDIN66131に従って、
を用いるBET法により決定される。平均孔径および孔径分布の決定は、と
くにDIN66133に従って、Hgポロシメトリーにより実施される。
【0048】 原則として上記に定義された孔径分布を有する、触媒製造における公知のすべ
ての担体材料を使用することができるが、活性炭、炭化ケイ素、酸化アルミニウ
ム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸
化亜鉛またはその混合物を使用するのが好ましく、より好ましくは酸化アルミニ
ウムおよび二酸化ジルコニウムの使用である。
【0049】 触媒2に関する詳細はDE−A19624485.4号中に見出すことができ
、その関連する内容は参照により本出願中に十分に編入される。
【0050】 方法の実施 本発明の方法においては原則として、非置換または1個以上のアルキル基を有
するすべての単環式または多環式芳香族化合物を個々にまたはその2種以上の混
合物として、好ましくは個々に使用することが可能である。ここで、アルキル基
の長さは特別の制限を受けないが、アルキル基は一般にC1〜C3アルキル基、
好ましくはC1〜C18アルキル基、とくにC1〜C4アルキル基である。本方
法の出発物質の詳細な例は、とくに次の芳香族化合物である: ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、ジフェニルメタン、トリベンゼン、
テトラベンゼン、ペンタベンゼンおよびヘキサベンゼン、トリフェニルメタン、
アルキル置換ナフタレン、ナフタレン、アルキル置換アントラセン、アントラセ
ン、アルキル置換テトラリンおよびテトラリン。
【0051】 本方法においては、ベンゼンをシクロヘキサンを形成するために水素添加する
のが好ましい。
【0052】 本発明の方法において、水素添加は一般に約50〜250℃、好ましくは約7
0〜200℃、より好ましくは約80〜180℃およびとくに約80〜150℃
で実施される。ここで、活性金属としてルテニウムを使用する場合、最低温度を
使用することが可能である。使用される圧力は、一般に1bar以上、好ましく
は約1〜約200bar、より好ましくは約10〜50barである。
【0053】 本発明の方法は、連続的またはバッチ式に実施することができ、連続的に実施
するのが好ましい。
【0054】 連続的な方法手順において、水素添加すべき芳香族化合物の量は触媒1リット
ルあたり毎時約0.05〜約3kg、より好ましくは触媒1リットルあたり毎時
約2kgである。
【0055】 水素添加ガスとしては、遊離水素を包含しおよびCOのような有害量の触媒毒
を含有しない任意のガス使用することが可能である。たとえば、リフォーミング
装置廃ガスを使用することができる。水素添加ガスとして純水素を使用するのが
好ましい。
【0056】 本発明の水素添加は、溶剤または希釈剤の存在または不在において実施するこ
とができる、つまり水素添加を溶液中で実施する必要はない。
【0057】 溶剤または希釈剤としては、任意の適当な溶剤または希釈剤を使用することが
可能である。使用される溶剤または希釈剤が水素添加すべき芳香族化合物と均質
な溶液を形成する限り、選択は重大ではない。
【0058】 使用される溶剤または希釈剤の量は、特殊な方法で制限されず、必要により自
由に選択することができるが、水素添加すべき芳香族化合物の10〜70質量%
濃度溶液を生じる量が好ましい。
【0059】 溶剤を使用する場合、水素添加中に形成した生成物、つまりそれぞれの脂環式
化合物は、所望の場合他の溶剤または希釈剤と共に、溶剤として使用される。そ
れぞれの場合に、方法において形成した生成物の部分はなお水素添加すべき芳香
族化合物中に混合することができる。溶剤または希釈剤中に混合される生成物の
量は、水素添加すべき芳香族化合物の質量に対して、好ましくは1〜30倍、と
くに好ましくは5〜20倍、とくに5〜10倍である。とくに本発明は、ベンゼ
ンをここに定義された触媒2の存在において80〜150℃でシクロヘキサンに
水素添加するここで言及されるタイプの水素添加を提供する。
【0060】 方法の特殊な実施態様において、ベンゼンを80〜150℃で反応させおよび
使用される活性金属はルテニウム単独である。
【0061】 本発明を次の例により説明する: 例 触媒の製造例 0.44cm/gの全細孔体積を有し、0.09cm/g(全細孔体積の
20%)が50nm〜10000nmの範囲内の直径を有する細孔により構成さ
れおよび0.35cm/g(全細孔体積の80%)が2nm〜50nmの範囲
内の直径を有する細孔により構成され、11nmの平均孔径および268m
gの表面積を有する3〜5mm球の形のメソ細孔性/マクロ細孔性酸化アルミニ
ウム担体を、硝酸ルテニウム(III)水溶液で含浸した。含浸の間担体により
吸収された溶液の体積は、ほぼ使用した担体の細孔体積に一致した。硝酸ルテニ
ウム(III)溶液で含浸された担体は、次に120℃で乾燥し、水素の気流中
200℃で活性化(還元)した。こうして製造した触媒は、触媒の質量に対して
、ルテニウム0.5質量%を含有していた。ルテニウム表面積は0.72m
gであり、ルテニウム表面積対担体表面積の比は0.0027であった(触媒A
)。
【0062】 液相中での水素添加 例1 触媒A10gを300mlの加圧反応器中のバスケットインサートに入れた。
次に、反応器にベンゼン100gを装入した。水素添加を、純水素を使用し、8
0℃および50barの圧力で実施した。水素添加を、水素がもはや吸収されな
くなるまで継続し、その後反応器をガス抜きした。シクロヘキサンの収率は99
.99%であった。メチルシクロペンタンは検出できなかった。
【0063】 例2 触媒A10gを、300mlの加圧反応器中のバスケットインサートに入れた
。次に、反応器にベンゼン100gを装入した。水素添加を、純水素を使用し、
80℃および20barの圧力で実施した。水素添加を、水素がもはや吸収され
なくなるまで継続し、その後反応器をガス抜きした。シクロヘキサンの収率は9
9.99%であった。メチルシクロペンタンは検出できなかった。
【0064】 例3 触媒A10gを、300mlの加圧反応器中のバスケットインサートに入れた
。次に、反応器にベンゼン100gを装入した。水素添加を、純水素を使用し、
120℃および20barの圧力で実施した。水素添加を、水素がもはや吸収さ
れなくなるまで継続し、その後反応器をガス抜きした。シクロヘキサンの収率は
99.99%であった。メチルシクロペンタンは検出できなかった。
【0065】 例4 触媒A10gを、300mlの加圧反応器中のバスケットインサートに入れた
。次に、反応器にベンゼン100gを装入した。水素添加を、純水素を使用し、
150℃および20barの圧力で実施した。水素添加を、水素がもはや吸収さ
れなくなるまで継続し、その後反応器をガス抜きした。シクロヘキサンの収率は
99.98%であった。シクロヘキサン中に、メチルシクロペンタン57ppm
が検出された。
【0066】 例5 電気加熱の流通反応器に、触媒A2kgを装入した。次に、先行活性化なしに
、ベンゼンの水素添加を2×10Paおよび75℃で開始した。水素添加を、
逆流方式で連続的に実施し、水素添加生成物の部分を循環ポンプにより循環させ
、反応器の出発物質上向流中へ混合した。ベンゼンの量に対して、10倍の水素
添加生成物量を溶剤として加えた。分離器の頂部で、H200l/hをガス抜
きした。反応器に連続的に供給されるベンゼンの量は、0.76kg/l×hの
触媒上の空間速度に一致した。水素添加生成物を85℃および2×10Paで
逆流方式で、同様に触媒A2kgが装入されている第二水素添加反応器(二次反
応器)を通してポンプ輸送した。この反応器においては、水素添加生成物を循環
させなかった。
【0067】 水素添加生成物は、80ppmの残留ベンゼン含量(ガスクロマトグラフィーに
より決定)を有していた。メチルシクロペンタンは検出されなかった。
【0068】 例6 電気加熱の流通反応器に、触媒A2kgを装入した。次に、先行活性化なしに
、ベンゼンの水素添加を5×10Paおよび150℃で開始した。水素添加を
、逆流方式で連続的に実施し、水素添加生成物の部分を循環ポンプにより循環さ
せ、反応器の出発物質上向流中へ混合した。ベンゼンの量に対して、20倍の水
素添加生成物量を溶剤として加えた。分離器の頂部で、H200l/hをガス
抜きした。反応器に連続的に供給されるベンゼンの量は、1.5kg/l×hの
触媒上の空間速度に一致した。水素添加生成物を85℃および5×10Paで
逆流方式で、触媒A1kgが装入されている第二水素添加反応器(二次反応器)
を通してポンプ輸送した。この反応器においては、水素添加生成物を循環させな
かった。水素添加生成物、50ppmの残留ベンゼン含量(ガスクロマトグラフ
ィーにより決定)を有していた。メチルシクロペンタンは検出されなかった。
【0069】 気相中での水素添加 例7 油加熱の流通反応器(ガラス)に、触媒A110ml(70g)を装入した。
次に、先行活性化なしに、ベンゼンの水素添加を大気圧下に開始した。ここで、
ベンゼンを予備蒸発器(80℃)により蒸発させ、水素と一緒に(モル比=1:
7.4)触媒層にワンパスで、100℃および0.3kg/l×hの空間速度で
通過させた。生成物を、コールドトラップ中で凝縮させた。こうして、ベンゼン
を完全にシクロヘキサンに水素添加することができた。シクロヘキサン中に、メ
チルシクロペンタン31ppmが検出された。
【0070】 例8 油加熱の流通反応器(ガラス)に、触媒A40ml(25g)を装入した。次
に、先行活性化なしに、ベンゼンの水素添加を大気圧下に開始した。ここで、ベ
ンゼンを予備蒸発器(80℃)により蒸発させ、水素と一緒に(モル比=1:7
.4)触媒層にワンパスで、120℃および1.0kg/l×hの空間速度で通
過させた。ベンゼンの変換率は93%であった。
【0071】 凝縮した水素添加生成物を、逆流方式でワンパスで、触媒A50gが装入され
ている下向流管型反応器に通過させた。水素添加生成物は、30ppmの残留ベ
ンゼン含量(ガスクロマトグラフィーにより決定)を有していた。メチルシクロ
ペンタン41ppmが検出された。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年4月9日(2001.4.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランク フンケ ドイツ連邦共和国 リンブルガーホーフ フォン−デニス−シュトラーセ 3 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BA01A BA01B BA02A BA04A BA05A BA06A BA08A BB04A BB06A BB15A BC30A BC35A BC61A BC65A BC69A BC70A BC70B BD05A CB02 CB03 DA06 EC02X EC03Y EC06Y EC14X EC14Y EC18Y FB14 FB44 4H006 AA02 BA05 BA06 BA07 BA09 BA10 BA16 BA17 BA30 BA32 BA33 BA55 BA56 BC10 BC37 BD21 BE20 4H039 CA40 CB10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マクロ細孔含有担体に適用される活性金属として周期表第V
    III遷移族の少なくとも1種の金属を包含する触媒の存在において1種以上の
    芳香族化合物を水素含有ガスと接触させることにより、非置換または少なくとも
    1個のアルキル基により置換されていてもよい、少なくとも1種の単環式または
    多環式芳香族化合物の水素添加方法。
  2. 【請求項2】 触媒が、少なくとも50nmの平均孔径および30m/g
    以下のBET表面積を有する担体に適用される活性金属として、周期表第VII
    I遷移族の少なくとも1種の金属を単独かまたは周期表第IまたはVII遷移族
    の少なくとも1種の金属と一緒に包含し、活性金属の量は触媒の全質量に対して
    0.01〜30質量%である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 触媒が、細孔体積の10〜50%が50nm〜10000n
    mの範囲内の孔径を有するマクロ細孔により構成されおよび細孔体積の50〜9
    0%が2〜50nmの範囲内の孔径を有するメソ細孔により構成される担体に適
    用される活性金属として、周期表第VIII遷移族の少なくとも1種の金属を単
    独または周期表第IまたはVII遷移族の少なくとも1種の金属と一緒に、触媒
    の全質量に対して0.01〜30質量%の量で包含し、細孔体積の比率の合計は
    100%である、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 触媒が、少なくとも0.1μmの平均孔径および15m
    g以下のBET表面積を有する担体に適用される活性金属として、周期表第VI
    II遷移族の少なくとも1種の金属を単独または周期表第IまたはVII遷移族
    の少なくとも1種の金属と一緒に、触媒の全質量に対して0.01〜30質量%
    の量で包含する、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 単環式または多環式芳香族化合物が、ベンゼン、トルエン、
    キシレン、クメン、ジフェニルメタン、トリベンゼン、テトラベンゼン、ペンタ
    ベンゼンおよびヘキサベンゼン、トリフェニルメタン、アルキル置換ナフタレン
    、ナフタレン、アルキル置換アントラセン、アントラセン、アルキル置換テトラ
    リンおよびテトラリンのうちから選択される、請求項1から4までのいずれか1
    項記載の方法。
  6. 【請求項6】 ベンゼンをシクロヘキサンを形成するために反応させる、請
    求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 水素添加を、50〜250℃で実施する、請求項1から6ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 ベンゼンを80〜150℃で反応させ、使用される活性金属
    がルテニウム単独である、請求項3記載の方法。
  9. 【請求項9】 担体が活性炭、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、二酸化珪素
    、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛またはその
    2種以上の混合物からなる、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 水素添加を連続的に実施する、請求項1から9までのいず
    れか1項記載の方法。
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