JP2002542057A - ガラスおよびガラスセラミックワークピースを研摩するのに好適な研摩物品 - Google Patents
ガラスおよびガラスセラミックワークピースを研摩するのに好適な研摩物品Info
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Abstract
Description
ワークピースを研摩する方法に関する。
コンピュータの記憶装置(例えば、ハードドライブ)として用いられることが知
られている。許容される磁気メモリディスクを製造するために、メモリディスク
基板は、精密に制御された寸法を有し、精密に制御された表面仕上げがなされて
いなければならない。一般に、メモリディスク基板の寸法を合わせ、所望の表面
仕上げを与えるには、粗性研摩スラリーを用いた複数の工程プロセスが含まれる
。このプロセスの第1の工程において、ガラスセラミックディスクが所望の厚さ
を有し、均一な厚さとなるように寸法を合わせる。寸法合わせの後、ディスクに
テクスチャーを与えて、所望の表面仕上げを行う。
にはこれに関連した多くの欠点がある。これら欠点としては、必要とされる大量
のスラリーの取扱いが不便なこと、研摩粒子の沈降分離を防いで、研摩界面で研
摩粒子の均一な濃度を確保するのに攪拌が必要であること、そして、粗性研摩ス
ラリーを調製、取扱い、廃棄、回収および再利用するのに追加の機器が必要であ
ることが挙げられる。さらに、品質および分散安定性を確実にするためにスラリ
ーそのものを定期的に分析しなければならない。また、粗性研摩スラリーと接触
するスラリー供給機器のポンプヘッド、バルブ、供給ライン、研削ラップおよび
その他パーツはいずれ、望ましくない摩耗を示す。さらに、粘性液体である粗性
研摩スラリーは、容易に飛び散り、含有させるのが難しいため、スラリーを用い
るプロセスは通常非常に煩雑である。
チャーを与える)ためにスラリープロセスを用いることに関連した多くの欠点か
らすると、業界において望まれているものは、これらの基板を研摩するのに好適
な固定研摩物品である。
わせる、または磨く)のに好適な研摩物品を提供するものである。研摩物品は、
裏材と、裏材の表面に接合した少なくとも1つの3次元研摩コーティングとを含
む。研摩コーティングは、複数のダイヤモンドビーズ研摩粒子と充填剤に分散さ
れたバインダーを含んでいる。充填剤は、研摩コーティングの約40〜約60重
量パーセント、より好ましくは研摩コーティングの約50〜約60重量パーセン
トである。
摩複合材料は精密に成形された複合材料、不規則成形の複合材料または上部が平
面の角錐台の形状を有する精密に成形された複合材料とすることができる。精密
に成形された複合材料は、表面積を画定する下部が、複合材料の上部表面積より
も好ましくは少なくとも50%、より好ましくは少なくとも25%、最も好まし
くは少なくとも15%広い。
ンダー前駆体から形成されるのが好ましい。エチレン化不飽和モノマーは、単官
能性アクリレートモノマー、二官能性アクリレートモノマー、三官能性アクリレ
ートモノマーおよびこれらの混合物からなる群より選択される。
ダイヤモンドビーズは、金属酸化物マトリックス、好ましくは酸化ケイ素マトリ
ックスにより保持された複数の個々のダイヤモンド粒子を含む。ダイヤモンドビ
ーズ研摩粒子の平均サイズは約6〜約100マイクロメートルであるのが好まし
い。
のに特に好適であることが知見されている。すなわち、本発明の研摩粒子は、潤
滑剤と共に用いて、ガラスまたはガラスセラミックワークピースを研摩すると、
研摩物品の寿命の続く間、比較的一定した高い切断レートを与える。従って、本
発明の他の態様は、 (a)上述した研摩物品と、ガラスまたはガラスセラミックワークピースを接
触させる工程と、 (b)ワークピースと研摩物品の界面に潤滑剤を適用する工程と、 (c)ワークピースおよび研摩物品を互いに動かす工程とを含むガラスまたは
ガラスセラミックワークピースの研摩方法である。
れたバインダーと、研摩コーティングの約40〜約60重量パーセントの量の少
なくとも1種類の充填剤とを含む。充填剤のレベルは、通常の使用条件下で腐食
して、新しいダイヤモンドビーズ研摩粒子を露出および放出する研摩コーティン
グを与えるように選ぶ。ダイヤモンドビーズ研摩粒子は、その比較的大きなサイ
ズによって、研摩コーティングに押し付けられるのを防ぐため、特に好適である
と考えられる。また、ダイヤモンドビーズ研摩粒子は、切断レートを減じる恐れ
のある摩耗による平坦化を生じ難い(目つぶれが生じ難い)。
を有している。本明細書において「精密に成形された」とは、バインダー前駆体
を裏材上に形成し、製造ツール表面のキャビティを充填しながら、前駆体を硬化
することにより形成される研摩複合材料のことを説明するものである。これらの
研摩複合材料は、様々な側部の交差により画定される明確な端部のある明確な端
部長を有する画定が良好になされた鋭角に接合および結合している比較的平滑に
表面仕上げされた側部により画定される3次元形状を有している。この種の研摩
物品は、複数のかかる精密に成形された研摩剤を適用するという点で構造化され
ていると言える。研摩複合材料はまた、本明細書で用いる場合、研摩複合材料を
形成する側部または境界が落ち込んでいて、正確でないという意味の不規則形状
を有していてもよい。不規則形状の研摩複合材料において、まず、研摩スラリー
を所望の形状および/またはパターンへと形成する。研摩スラリーを形成したら
、研摩スラリー中のバインダー前駆体を硬化または固化する。成形とバインダー
前駆体硬化の間には時間の間隔がある。この時間の間隔により、研摩スラリーは
流れ、かつ/または落ち込んで、成形された形状に幾分歪みが生じる。研摩複合
材料はまた、WO第95/07797号(1995年3月23日公開)およびW
O第95/22436号(1995年8月24日公開)に記載されているように
、単一研摩物品においてサイズ、ピッチまたは形状を変えることもできる。
定め、画定する各複合材料の露出表面および端部のことである。これらの境界は
、本発明の研摩物品の断面を顕微鏡で見たとき、容易に目視および確認される。
これらの境界は、複合材料がその基部において共通の境界に沿って互いに接して
いても、一つの研摩複合材料を他から分離し区別するものである。精密に成形さ
れた研摩複合材料については、境界および端部は鋭く、区別されている。比較と
して、精密に成形された複合材料を有していない研摩物品においては、境界およ
び端部は画定的でない(研摩複合材料は硬化終了前に垂れてしまう)。これらの
研摩複合材料は、正確または不規則に成形されていても、実質的に明確で確認で
きる境界により画定される幾何学形状とすることができ、正確な幾何学形状は、
立方体、円柱、プリズム、ブロック状、角錐、角錐台、円錐、円錐台、円柱、半
球等からなる群より選択される。
に、または不規則に成形されているかに係わらず、上述の3次元複合材料のいず
れかを有する研摩コーティングのことである。テクスチャーは、すべて実質的に
同じ幾何学形状を有する(テクスチャーは規則的である)複数の研摩複合材料か
ら形成されていてよい。同様に、幾何学形状が研摩複合材料によって異なる場合
、テクスチャーは不規則パターンであってもよい。
ワークピースを研摩する方法に関する。研摩物品は、裏材と、裏材の表面に接合
した少なくとも1つの3次元研摩コーティングとを含む。研摩コーティングは、
硬化バインダー前駆体から形成されたバインダーと、複数のダイヤモンドビーズ
研摩粒子と、研摩コーティングの約40〜約60重量パーセントの充填剤とを含
む。研摩コーティングはさらに、カップリング剤、沈殿防止剤、硬化剤(開始剤
)、光増感剤等のような任意の成分を含んでいてもよい。
または未重合状態の樹脂を含む。研摩物品の製造中、バインダー前駆体中の樹脂
は重合または硬化されて、バインダーが形成される。バインダー前駆体は、縮合
硬化性樹脂、付加重合性樹脂、遊離基硬化性樹脂および/またはこれらの組み合
わせおよびブレンドを含むことができる。
ロセスは、バインダー前駆体を、適正な触媒と共に、熱エネルギーや放射エネル
ギーのようなエネルギー源に露出することにより開始される。放射エネルギーと
しては、電子ビーム、紫外線および可視光が例示される。
リル化ポリエステル、エチレン化不飽和化合物、懸垂不飽和カルボニル基を有す
るアミノ樹脂誘導体、少なくとも1個の懸垂アクリレート基を有するイソシアヌ
レート誘導体、少なくとも1個の懸垂アクリレート基を有するイソシアネート誘
導体およびこれらの混合物および組み合わせが例示される。アクリレートという
用語には、アクリレートとメタクリレートの両方が含まれる。
はポリエーテルのアクリレートエステルでもある。それらは脂肪族または芳香族
とすることができる。市販のアクリル化ウレタンとしては、ヘンケル社(ニュー
ジャージー州、Hoboken)製PHOTOMER(例えば、PHOTOME
R6010);UCBラドキュア社(ジョージア州、Smyrna)製EBEC
RYL220(分子量1000の六官能性芳香族ウレタンアクリレート)、EB
ECRYL284(1,6−ヘキサンジオールジアクリレートで希釈された分子
量1200の脂肪族ウレタンジアクリレート)、EBECRYL4827(分子
量1600の芳香族ウレタンジアクリレート)、EBECRYL4830(テト
ラエチレングリコールジアクリレートで希釈された分子量1200の脂肪族ウレ
タンジアクリレート)、EBECRYL6602(トリメチロールプロパンエト
キシトリアクリレートで希釈された分子量1300の三官能性芳香族ウレタンア
クリレート)およびEBECRYL840(分子量1000の脂肪族ウレタンジ
アクリレート);サートマー社(ペンシルバニア州、ウエストチェスター)製S
ARTOMER(例えば、SARTMET9635、9645、9655、96
3−B80、966−A80等);およびモートンインターナショナル社(イリ
ノイ州、シカゴ)製UVITHANE(例えば、UVITHANE782)とい
う商品名で知られているものが例示される。
もよい。好ましいエチレン化不飽和モノマーは単官能性アクリレートモノマー、
二官能性アクリレートモノマー、三官能性アクリレートモノマーおよびこれらの
組み合わせである。
ーまたはオリゴマーは、一官能性、二官能性、三官能性または四官能性あるいは
これ以上の官能性であってもよい。アクリレートという用語には、アクリレート
とメタクリレートの両方が含まれる。エチレン化不飽和バインダー前駆体として
は、炭素、水素および酸素と、任意で窒素およびハロゲンを含有するモノマーと
ポリマー化合物の両方が含まれる。酸素または窒素原子またはこの両方は、通常
、エーテル,エステル、ウレタン、アミドおよびウレア基に存在している。エチ
レン化不飽和化合物の分子量は好ましくは約4,000未満であり、脂肪族のモ
ノヒドロキシ基または脂肪族のポリヒドロキシ基を含有する化合物と、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸等の
ような不飽和カルボン酸との反応から作成されたエステルであるのが好ましい。
エチレン化不飽和モノマーの代表例としては、メチルメタクリレート、エチルメ
タクリレート、スチレン、ジビニルベンゼン、ヒドロキシエチルアクリレート、
ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチル
メタクリレート、ビニルトルエン、エチレングリコールジアクリレート、ポリエ
チレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ヘキ
サンジオールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、グリセロールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラアクリレートおよびペンタエリスリトールテトラメタ
クリレートが挙げられる。その他のエチレン化不飽和樹脂としては、モノアリル
、ポリアリルおよびポリメソアリルエステルおよびジアリルフタレート、ジアリ
ルアジペートおよびN、N−ジアリルアジパミドのようなカルボン酸のアミドが
挙げられる。さらに他の窒素含有化合物としては、トリス(2アクリル−オキシ
エチル)イソシアヌレート、1,3,5−トリ(2−メタクリルオキシエチル)
−s−トリアジン、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチル−アクリル
アミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニル−ピロリドンおよびN−
ビニル−ピペリドンおよびラドキュアスペシャルティズより入手可能なCMD3
700が挙げられる。エチレン化不飽和希釈剤またはモノマーは、米国特許第5
,236,472号(Kirkら)および第5,580,647号(Larso
nら)に例示がある。
る更なる情報については、譲渡者の同時係属特許出願第08/694,014号
(1996年8月8日出願)にある。これは、特許出願第08/557,727
号(1995年11月13日出願)(Bruxvoortら)および米国特許第
4,773,920号(Chasmanら)の一部係属出願である。
テルのようなエポキシ樹脂のジアクリレートエステルである。市販のアクリル化
エポキシとしては、ラドキュアスペシャルティズより市販のCMD3500、C
MD3600およびCMD3700、サートマー(ペンシルバニア州、ウェスト
チェスター)より市販のCN103、CN104、CN111、CN112およ
びCN114が例示される。
boken)製のPhotomer5007およびPhotomer5018が
例示される。
ファ、ベータ−不飽和カルボニル基を有している。これらの不飽和カルボニル基
は、アクリレート、メタクリレートまたはアシルアミド系の基とすることができ
る。かかる材料としては、N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド、N,N’
−オキシジメチレンビスアクリルアミド、オルトおよびパラアクリルアミドメタ
クリル化フェノール、アクリルアミドメチル化フェノールノボラックおよびこれ
らの組み合わせが例示される。これらの材料については、さらに米国特許第4,
903,440号(Larsonら)および第5,236,472号(Kirk
ら)に記載されている。
なくとも1つの懸垂アクリレート基を有するイソシアネート誘導体についてはさ
らに、米国特許第4,652,27号(Boettcherら)に記載されてい
る。好ましいイソシアヌレート材料は、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レートのトリアクリレートである。
ソシアヌレート(TATHEIC)および約70部のトリメチロールプロパント
リアクリレート(TMPTA)の混合物を含む。かかる混合物は、サートマー社
(ペンシルバニア州、ウェストチェスター)より「SR368D」という商品名
で市販されている。
しており、開環重合される。かかるエポキシド樹脂としては、モノマーエポキシ
樹脂およびポリマーエポキシ樹脂が挙げられる。ある好ましいエポキシ樹脂とし
ては、2,2−ビス[4−(2,3−エポキシプロポキシ)−フェニル)プロパ
ン、ビスフェノールのジグリシジルエーテル、シェルケミカル社より入手可能な
EPON828、EPON1004およびEPON1001F、およびダウケミ
カル社よりDER−331、DER−332およびDER−334という商品名
で市販されている材料が例示される。その他の好適なエポキシ樹脂としては、環
状脂肪族エポキシ、ダウケミカル社より入手可能なフェノールホルムアルデヒド
ノボラック(例えば、DEN−431およびDEN−428)のグリシジルエー
テルが挙げられる。遊離基硬化性樹脂およびエポキシ樹脂のブレンドについては
さらに、米国特許第4,751,138号(Tumeyら)および第5,256
,170号(Harmerら)に記載されている。
材は、バインダー前駆体を硬化条件に露出した後バインダーに接合可能でなけれ
ばならなず、本発明の方法に用いる物品が、ワークピースにおける表面の輪郭、
円弧および不規則性に沿うよう前記露出後可撓性であるのが好ましい。
固で耐久性を有する必要がある。さらに、ある研摩用途においては、研摩物品が
ガラスワークピースに均一に沿うよう裏材は強固で可撓性を有する必要がある。
ワークピースがある形状またはそれに関連した輪郭を持っているとき一般にこの
ことが当てはまる。裏材は、強度および馴染み易さというこれらの特性を与える
ために、ポリマーフィルム、紙、バルカナイズドファイバー、処理済不織裏材ま
たは処理済布裏材とすることができる。裏材はポリマーフィルムであるのが好ま
しい。ポリマーフィルムとしては、ポリエステルフィルム、コ−ポリエステルフ
ィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドフィルム等が例示される。特に好まし
い裏材は、研摩コーティングの裏材への接着を促すために、エチレンアクリル酸
の下塗りコーティングを少なくとも一表面に有するポリエステルフィルムである
。
料のいずれかで飽和させることができる。
量またはM重量の布とすることができる。布を形成するファイバーまたはヤーン
は、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、コットン、ガラスファイバーおよびこ
れらの組み合わせからなる群より選択することができる。布は、編または織布(
例えば、ドリル、あや織または朱子織)またはステッチボンドまたはよこ糸挿入
布とすることができる。生機布に、テクスチャーを与え、毛焼き、のり抜きまた
は生機布に従来行われる処理を行うことができる。布をポリマー材料で処理して
、布をシールし、布繊維を保護するのが好ましい。処理には、プリサイズ、飽和
剤またはバックサイズのうち1つ以上の処理が含まれる。かかる処理の一つに、
プリサイズコーティングを先に適用し、バックサイズコーティングを次に適用す
るものがある。この代わりに、飽和剤コーティングの次にバックサイズコーティ
ングを続けてもよい。裏材の前表面は比較的平滑なのが通常好ましい。同様に、
処理コートにより、布裏材が防水となるものでなければならない。同様に、処理
コートにより、布裏材が十分な強度と可撓性を有するものとならなければならな
い。ある好ましい裏材処理は、架橋ウレタンアクリレートオリゴマーをアクリレ
ートモノマー樹脂とブレンドすることである。布処理の化学的性質がバインダー
の化学的性質と同一または類似していることは本発明の範囲に含まれる。布処理
の化学には、充填剤、染料、顔料、湿潤剤、カップリング剤、可塑剤等のような
添加剤がさらに含まれていてもよい。
的で好ましい熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、アミノ樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、エチレン化不飽和樹脂、アクリル化イソシアヌレート樹脂、
尿素−ホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、アクリル化ウレタン樹脂
、アクリル化エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂およびこれらの混合物が例示さ
れる。好ましい熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂(例えば、ナイロン)、
ポリエステル樹脂およびポリウレタン樹脂(ポリウレタン−尿素樹脂を含む)が
例示される。ある好ましい熱可塑性樹脂は、ポリエステルポリオールおよびイソ
シアネートの反応生成物から誘導されたポリウレタンである。
ム)代わりに、複合材料に近接して直接成形された裏材である一体成形裏材を有
するのが好ましいことがある。裏材は、複合材料を成形した後、複合材料の裏側
に成形または鋳造するか、または複合材料と同時に成形または鋳造してもよい。
一体成形裏材は、熱または放射線硬化性熱可塑性または熱硬化性樹脂のいずれか
から成形してよい。代表的で好ましい熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、
アミノ樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、エチレン化不飽和樹脂、アクリル化
イソシアヌレート樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、
アクリル化ウレタン樹脂、アクリル化エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂および
これらの混合物が例示される。好ましい熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂
(例えば、ナイロン)、ポリエステル樹脂およびポリウレタン樹脂(ポリウレタ
ン−尿素樹脂を含む)が例示される。ある好ましい熱可塑性樹脂は、ポリエステ
ルポリオールおよびイソシアネートの反応生成物から誘導されたポリウレタンで
ある。
を含む。本明細書で用いる「ダイヤモンドビーズ研摩粒子」とは、約35〜94
体積%の微孔質の非溶融の連続金属酸化物マトリックスに分散されている、直径
25ミクロン以下の約6〜65体積%のダイヤモンド研摩粒子を含む研摩粒子の
ことを言う。金属酸化物マトリックスは、約1,000未満のヌープ硬さを有し
、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムおよび
酸化チタンからなる群より選択された少なくとも1種類の金属酸化物を含む。ダ
イヤモンドビーズ研摩粒子は、金属酸化物マトリックスが、研摩力により破砕ま
たは破断されて、新たな露出面が作られるという点で脆いと記載される場合があ
る。ダイヤモンドビーズ研摩粒子は、米国特許第3,916,584号(How
ardら)に報告されている。
物前駆体)の水性ゾルと混合して、得られたスラリーを攪拌した脱水液体(例え
ば、2−エチル−1−ヘキサノール)に加える。水を分散スラリーから除去する
と、表面張力によりスラリーが球状複合材料へと引っ張られ、その後それをろ過
、乾燥および焼成する。得られたダイヤモンドビーズ研摩粒子は、通常、球の形
状で、ダイヤモンドビーズ研摩粒子を作成するのに用いたダイヤモンド粒子より
少なくとも2倍のサイズである。
、約0.5〜25マイクロメートル、より好ましくは約3〜約15マイクロメー
トルである。ダイヤモンドビーズ研摩粒子のサイズは一般に、約5〜約200マ
イクロメートル、より好ましくは約6〜約100マイクロメートル、最も好まし
くは約6〜約30マイクロメートルの範囲である。
い。合成ダイヤモンドに関しては、粒子は「樹脂結合ダイヤモンド」、「鋸歯等
級ダイヤモンド」または「金属結合ダイヤモンド」と考えられる。ダイヤモンド
はそれらに関して塊形状となっている、あるいは針形状であってもよい。ダイヤ
モンド粒子は、金属コーティング(例えば、ニッケル、アルミニウム、銅等)、
無機コーティング(例えば、シリカ)または有機コーティングのような表面コー
ティングを有していてもよい。
ズ研摩粒子、好ましくは約2〜約25重量パーセントのダイヤモンドビーズ研摩
粒子を含む。研摩コーティングは、より好ましくは約5〜約15重量パーセント
のダイヤモンドビーズ研摩粒子、最も好ましくは約7〜約13重量パーセントの
ダイヤモンドビーズ研摩粒子を含む。
材料で、平均粒子サイズが通常0.01〜50マイクロメートル、一般に0.1
〜40マイクロメートルである。充填剤は、研摩コーティングの腐食速度を制御
するために研摩コーティングに添加される。研摩中の研摩コーティングの腐食速
度を制御することは、高切断レート、一定した切断レートおよび長い耐用寿命の
釣合いを取るのに重要である。充填剤の充填が多すぎると、研摩コーティングの
腐食が早すぎ、研摩操作が不十分となる(例えば、低切断および研摩物品の耐用
寿命が短い)恐れがある。逆に、充填剤の充填が少なすぎると、研摩コーティン
グの腐食が遅すぎ、研摩粒子が鈍くなって、低切断レートとなる恐れがある。本
発明の研摩物品の研摩コーティングは約40〜約60重量パーセントの充填剤を
含む。より好ましくは、研摩コーティングは約45〜約60重量パーセントの充
填剤を含む。最も好ましくは、研摩コーティングは約50〜約60重量パーセン
トの充填剤を含む。
シウム(白亜、方解石、泥炭、トラバーチン、大理石および石灰石)、炭酸カル
シウムマグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム等)、シリカ(水晶、
ガラスビーズ、ガラス泡およびガラスファイバー等)、シリケート(タルク、ク
レイ(モンモリロン石)長石、マイカ、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウ
ム、アルミノケイ酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸リチウムおよびケイ
酸カリウム等)、金属硫酸塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸ナトリウム
、硫酸アルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウム等)、石膏、蛭石、木粉、三
水和アルミニウム、カーボンブラック、金属酸化物(酸化カルシウム(石灰)、
酸化アルミニウム、酸化スズ(例えば、酸化第二スズ)、二酸化チタン等)およ
び金属 亜硫酸塩(亜硫酸カルシウム等)、熱可塑性粒子(ポリカーボネート、
ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスルホン、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、ポリプロピ
レン、アセタールポリマー、ポリウレタン、ナイロン粒子)および熱硬化性粒子
(フェノール泡、フェノールビーズ、ポリウレタン泡粒子等)等が例示される。
充填剤はハロゲン化物塩のような塩であってもよい。ハロゲン化物塩としては、
塩化ナトリウム、氷晶石カリウム、氷晶石ナトリウム、氷晶石アンモニウム、四
フッ化ホウ酸カリウム、四フッ化ホウ酸ナトリウム、フッ化ケイ素、塩化カリウ
ムおよび塩化マグネシウムが例示される。金属充填剤としては、スズ、鉛、ビス
マス、コバルト、アンチモン、カドミウム、鉄、チタンが例示される。その他の
充填剤としては、硫黄、有機硫黄化合物、グラファイトおよび金属硫化物が挙げ
られる。
酸カルシウム、白色酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、シリカおよびこれらの
組み合わせが挙げられる。特に好ましい充填剤の組み合わせは、メタケイ酸カル
シウムと白色酸化アルミニウムである。精細表面仕上げが望ましいときは、小さ
い粒子サイズで入手可能な軟充填剤を用いるのが望ましい。
ング剤、膨張剤、ファイバー、帯電防止剤、硬化剤、沈殿防止剤、光増感剤、潤
滑剤、湿潤剤、界面活性剤、顔料、染料、UV安定化剤および酸化防止剤のよう
な任意の添加剤をさらに含んでいてもよい。これらの材料の量は、所望の特性を
与えるように選択される。
らに、カップリング剤は、バインダーと充填剤粒子間を結合架橋することができ
る。カップリング剤としては、シラン、チタネートおよびジルコアルミネートが
例示される。カップリング剤を組み込むには様々な手段がある。例えば、カップ
リング剤はバインダー前駆体に直接添加してもよい。研摩コーティングは約0〜
30重量%、好ましくは0.1〜25重量%のカップリング剤を含んでいてよい
。あるいは、カップリング剤は、充填剤粒子の表面に適用してもよい。さらに他
の態様において、カップリング剤は、研摩物品に組み込む前に研摩粒子表面に適
用される。研摩粒子は、研摩粒子とカップリング剤の重量に基づいて、約0〜3
重量%のカップリング剤を含んでいてもよい。市販のカップリング剤としては、
OSI製「AI74」および「AI230」が例示される。市販のカップリング
剤のさらに他の例としては、ケンリッチ石油化学(ニュージャージー州、Bay
onne)より「KR−TTS」という商品名で市販されているイソプロピルト
リイソステロイルチタネートがある。
ク)より「OX−50」という商品名で市販されている表面積が150平方メー
トル/グラムのアモルファスシリカ粒子が例示される。沈殿防止剤の添加により
、研摩スラリーの全体の粘度を下げることができる。沈殿防止剤の使用について
はさらに米国特許第5,368,619号に記載されている。
前駆体をバインダーに変換する重合または架橋プロセスを開始および終了するの
を補助する材料である。硬化剤という用語には、開始剤、光開始剤、触媒および
活性剤が含まれる。硬化剤の量および種類はバインダー前駆体の化学的性質に大
きく依存する。
り生じる。エネルギー源が電子ビームの場合、電子ビームは重合を開始する遊離
基を生成する。しかしながら、バインダー前駆体をたとえ電子ビームに露光した
としても、開始剤を用いることは本発明の範囲に含まれる。エネルギー源が熱、
紫外線または可視光の場合には、遊離基を生成するために開始剤を存在させる。
紫外線または熱に露出すると遊離基を生成する開始剤(光開始剤)としては、有
機化酸化物、アゾ化合物、キノン、ニトロソ化合物、アシルハロゲン化物、ヒド
ロキノン、メルカプト化合物、ピリリウム化合物、イミダゾール、クロロトリア
ジン、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ジケトン、フェノンおよびこ
れらの混合物が例示されるがこれに限定されるものではない。紫外線に露光して
遊離基を生成する市販の光開始剤としては、IRGACURE651およびIR
GACURE184(チバガイギー社(ニュージャージー州、ホースローン)よ
り市販)およびDAROCUR1173(メルクより市販)が例示される。可視
光に露光した際に遊離基を生成する開始剤としては米国特許第4,735,63
2号に記載されたものが例示される。可視光に露光した際に遊離基を生成するそ
の他の光開始剤は、商品名IRGACURE369(チバガイギー社より市販)
である。
0重量%、好ましくは0.5重量%〜2重量%の量で用いる。
バインダー前駆体中に開始剤を分散、好ましくは均一に分散させるのが好ましい
。
光に露光させるのが好ましい。特定の添加剤および/または研摩粒子は、紫外お
よび可視光を吸収すると、バインダー前駆体を適正に硬化させるのが難しくなる
場合がある。この現象は、セリア研摩粒子や炭化ケイ素研摩粒子の場合に特に当
てはまる。ホスフェート含有光開始剤、特にアシルホスフィンオキシド含有光開
始剤を用いると、意外なことに、この問題を回避する傾向にあることが分かって
いる。かかる開始剤としては、BASF社(ノースカロライナ州、シャーロット
)よりLUCIRIN TPOという商品名で市販されている2,4,6トリメ
チルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドが例示される。その他の市販のア
シルホスフィンオキシドとしては、メルクより市販されているDAROCUR4
263およびDAROCUR4265、チバガイギー社(ノースカロライナ州、
グリーンスボロ)よりIRGACURE819という商品名で市販されているホ
スフィンオキシド、フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)光開始
剤が例示される。
で重合に影響を及ぼす光増感剤または光開始剤を含んでいてもよい。こうした光
増感剤または光開始剤系としては、カルボニル基または第3級アミノ基を有する
化合物およびその混合物が例示される。カルボニル基を有する好ましい化合物に
は、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンジル、ベンズアルデヒド、o−クロ
ロベンズアルデヒド、キサントン、チオキサントン、9,10−アントラキノン
および光増感剤として作用可能なその他の芳香族ケトンがある。好ましい第3級
アミンは、メチルジエタノールアミン、エチルジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、フェニルメチル−エタノールアミンおよびジメチルアミノエチルベ
ンゾエートである。光増感剤または光開始剤の量は、一般的に、バインダー前駆
体の重量に基づいて約0.01重量%〜10重量%、より好ましくは約0.25
重量%〜約4.0重量%である。光増感剤としては、Biddle Sawye
r社より市販されているQUANTICURE ITX、QUANTICURE
QT−X、QUANTICURE PTX、QUANTICURE EPDが
例示される。
含まれる。研摩コーティングは、複数の研摩粒子を含んでいる。これら研摩複合
材料は精密に成形または不規則に成形することができる。精密に成形された複合
材料はより均一で一定しているため、研摩複合材料は精密に成形されているのが
好ましい。
2にそれぞれ平面および拡大断面図で示されている。研摩物品10は、一主面に
研摩複合材料16を有する裏材12を備えている。研摩複合材料16は、バイン
ダー15に分散された複数のダイヤモンドビーズ研摩粒子14を含んでいる。好
ましくは、バインダーは多官能性アクリレート、最も好ましくはトリス(ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレートおよびトリメチロールプロパントリアクリレート
の混合物を含む。研摩複合材料16はさらに、約40wt%〜約60wt%の充
填剤を含む(図示せず)。バインダー15は一般に、研摩複合材料16を裏材1
2に結合している。任意で、プリサイズコーティングまたはタイ層13を研摩複
合材料16と裏材12の間に介挿してもよい。
ビーズ研摩粒子14は、最初は、バインダー15の表面を越えて突出していない
のが好ましい。研摩物品10を用いて表面を研摩するにつれて、研摩複合材料が
壊れて未使用のダイヤモンドビーズ研摩粒子14が現れる。
する形状の基部側の断面積は、裏材から離れた複合材料の端部よりも広い。上部
表面は平坦な複合材料の形状は、立方体、ブロック状、円柱、プリズム、角錐、
角錐台、円錐、円錐台、十字、ポスト状のような数多くの幾何学形状から選択で
きる。その他の形状は半球形であり、さらにPCT WO第95/22436号
に記載されている。得られた研摩物品は、異なる研摩複合材料形状の混ざったも
のとすることができる。
同士は、ある特定の距離で互いに分離されていてもよい。この接触の定義にはま
た、近接する複合材料が、共通の研摩材料ランド、または複合材料の対向する側
壁間で接触および伸張する橋状構造を共有する構成も含まれるものと考えられる
。研摩材料ランドは、研摩複合材料を形成するのに用いられる同じ研摩スラリー
から形成される。複合材料の中心間に引かれた直接想像線上に妨害する複合材料
がないという意味では、これらの複合材料は「近接」している。
外側に張り出した基部20を有する角錐台である。異なる高さの研摩複合材料と
することも可能ではあるが、研摩複合材料16の高さHは、コートされた研摩物
品10を越えて一定であるのが好ましい。複合材料の高さHは、約10〜約15
00マイクロメートル、好ましくは約25〜約1000マイクロメートル、より
好ましくは約100〜約600マイクロメートル、最も好ましくは約300〜約
500マイクロメートルの値とすることができる。
るのが好ましい。理論に拘束されることは望むところではないが、このランド領
域22または分離部が、研摩複合材料間を流体媒体が自由に流れるのを可能にす
る手段を提供するものと考えられる。この流体媒体の自由な流れは、良好な切断
レート、表面仕上げまたは平滑度を増大させるのに寄与する傾向があると考えら
れる。研摩複合材料の間隔は、直線1cm当たり約0.3個の研摩複合材料〜直
線1cm当たり約100個の研摩複合材料、好ましくは直線1cm当たり約0.
4個の研摩複合材料〜直線1cm当たり約20個の研摩複合材料、より好ましく
は直線1cm当たり約0.5個の研摩複合材料〜直線1cm当たり約10個の研
摩複合材料、最も好ましくは直線1cm当たり約6個の研摩複合材料〜直線1c
m当たり約7個の研摩複合材料と変えることができる。
形態において、複合材料の領域の間隔は1未満〜約12,000個の研摩複合材
料/cm2である。
トルである。研摩複合材料を形成する側は直線であってもテーパがあってもよい
。側部にテーパがあると、研摩複合材料16を製造ツールのキャビティから外し
やすい。図2の角度Aは、研摩複合材料16間のランド領域22と合流する点で
、研摩複合材料16の基部20が交差する想像垂直線から測っている(すなわち
、想像線はランド領域22と法線である)。角度「A」は約1度〜約75度、好
ましくは約2度〜約50度、より好ましくは約3度〜約35度、最も好ましくは
約5度〜約15度である。
はプラットフォーム28に直接取り付けてもよい。サブパッド24はポリマー材
料、例えば、ポリカーボネートでできているのが好ましい。任意で、圧縮パッド
26をサブパッド24とプラットフォーム28の間に介挿して、研摩中、研摩物
品の緩衝材としてもよい。圧縮パッドはポリウレタン泡、ゴム、エラストマー、
ゴム泡等であってよい。研摩物品の裏材12は、サブパッド24またはプラット
フォーム28に感圧接着剤(図示せず)により接合されているのが好ましい。
形態が図3および4にそれぞれ平面および拡大断面図で示されている。本実施形
態において、研摩複合材料16’は、図4に示すように半球形状である。研摩物
品10’は、一主面が熱可塑性ポリエステルプリサイズコーティング13’でシ
ールされた織ポリエステル裏材12’を有している。硬化したプリサイズコーテ
ィング13’に、篩(図示せず)を通して研摩粒子とバインダー前駆体を含むス
ラリーを適用する。半球の研摩複合材料16’はサイズおよび形状を変えてもよ
く、プリサイズコーティング13’に不規則または均一に分散されていてよい。
半球の研摩複合材料16’は図3の平面図に示すように、同じ直径を有する円で
あるのが好ましい。
約90%、より好ましくは約40%〜約70%、最も好ましくは約50%〜約6
0%が研摩複合材料により覆われている。さらに、精密に成形された複合材料は
、表面積を画定する下部が、複合材料の上部表面積よりも好ましくは少なくとも
50%、より好ましくは少なくとも25%、最も好ましくは少なくとも15%広
い。
。研摩スラリーは、好適な混合技術により、バインダー前駆体、ダイヤモンドビ
ーズ研摩粒子、充填剤および所望の任意の添加剤を合わせて結合することにより
作成される。混合技術としては、低剪断および高剪断混合が挙げられ、高剪断混
合が好ましい。研摩スラリーの粘度を下げるために、混合工程と組み合わせて超
音波エネルギーを用いてもよい。一般に、ダイヤモンドビーズ研摩粒子はバイン
ダー前駆体に徐々に添加される。充填剤を加える前に、界面活性剤をバインダー
前駆体に加えるのが好ましい。好適な界面活性剤は、「ZYPHRUM PD9
000」(ICIアメリカ(デラウェア州、ウィルミントン)より市販)という
商品名で市販されているアニオン性ポリエステル界面活性剤である。研摩スラリ
ーは、バインダー前駆体、研摩粒子、充填剤および任意の添加剤の均一な混合物
とするのが好ましい。必要であれば、水および/または溶剤を加えて粘度を下げ
てもよい。研摩スラリー中の気泡の量は、混合工程中か後のいずれかに真空を引
いて最小にすることができる。場合によっては、研摩粒子を約30℃〜約70℃
の範囲で加熱して粘度を下げるのが好ましいこともある。良好にコートし、研摩
粒子およびその他充填剤がコーティングの前に沈殿しないようなレオロジーを確
保するために、コーティングの前に研摩スラリーをモニターするのが重要である
。
キャビティ内にある間に、バインダー前駆体を実質的に固化または硬化する。あ
るいは、実質的な硬化の前に製造ツールをバインダー前駆体から外す。すると、
落ち込んだやや不規則な形状の側壁となる。
複数のキャビティを有する製造ツールを用いるものである。これらのキャビティ
は、本質的には研摩複合材料の逆形状であり、研摩複合材料の形状を生成するた
めのものである。キャビティ/単位面積の数に対応する数の研摩複合材料/単位
面積を有する研摩物品となる。これらのキャビティは、円柱、ドーム、角錐、矩
形、角錐台、プリズム、立方体、円錐、円錐台、または三角、四角、円、矩形、
六角形、八角系等の上部表面断面を有する形状といった、いかなる幾何学形状に
もすることができる。キャビティの寸法は、研摩複合材料/単位面積に所望の数
が得られるように選ぶ。キャビティは、近接するキャビティ間の間隔がドット状
パターンで存在させることもできるし、キャビティを互いに当接させることもで
きる。
ルコーティング、転写コーティング、ナイフコーティング等のような通常の技術
により製造ツールのキャビティにコートすることができる。製造ツールが、平面
トップまたは比較的直線の側壁のいずれかを有するキャビティを含む場合には、
空気がトラップされるのを最小にするためにコーティング中真空を使うのが好ま
しい。
ルのようなコーティングロール、コーティングコール上に据え付けられたスリー
ブ、ダイ等とすることができる。製造ツールは、ニッケルめっき表面をはじめと
する金属、金属合金、セラミックまたはプラスチックから構成することができる
。製造ツールについての更なる情報は、米国特許第5,152,917号(Pi
eperら)および第5,435,816号(Spurgeonら)にある。あ
る好ましい製造ツールは、金属マスターにエンボス加工が施された熱可塑性の製
造ツールである。
硬化または重合させなければならない。この重合は、通常、エネルギー源に露出
する際に開始される。通常、エネルギーの量は、バインダー前駆体の化学的性質
、研摩スラリーの寸法、研摩粒子の量および種類、充填剤の量および種類、およ
び任意の添加剤の量および種類といったいくつかの要因に応じて異なる。放射エ
ネルギーが好ましいエネルギー源である。好適な放射エネルギーとしては、電子
ビーム、紫外線および可視光が挙げられる。電子ビーム放射は、約0.1〜約1
0Mradのエネルギーレベルで用いることができる。紫外線は、約200〜約
400ナノメートルの範囲、好ましくは約250〜400ナノメートルの範囲の
波長を有する非微粒子放射線のことである。放射源の好ましい出力は118〜2
36ワット/cmである。可視光は、約400〜約800ナノメートルの範囲、
好ましくは約400〜約550ナノメートルの範囲の波長を有する非微粒子放射
線のことである。
適な手段により裏材と研摩スラリーを接触させる。次に、例えば、接触ニップロ
ールにより、研摩スラリーを裏材と接触させる。次に、本明細書に記載したよう
なある形態のエネルギーをエネルギー源により研摩スラリーに伝達させて、バイ
ンダー前駆体を少なくとも部分的に硬化する。例えば、光放射をツールのキャビ
ティに含まれるスラリーへ伝達するために、製造ツールを透明材料(例えば、ポ
リエステル、ポリエチレンまたはポリプロピレン)とすることができる。「部分
硬化」とは、研摩スラリーを製造ツールから除去したときに研摩スラリーが流れ
ない状態までバインダー前駆体を重合することを意味している。バインダー前駆
体が完全に硬化されていない場合には、製造ツールから除去した後に何らかのエ
ネルギー源により完全に硬化することができる。製造ツールを用いて、この好ま
しい方法により研摩物品を作成するその他詳細については、さらに米国特許第5
,152,917号(Pieperら)および第5,435,816号(Spu
rgeonら)に記載されている。
はなく裏材にコートすることができる。研摩スラリーが製造ツールのキャビティ
に流れるように研摩スラリーのコートされた裏材を製造ツールと接触させる。研
摩物品を作成する残りの工程は上述のと同じである。この方法に関しては、バイ
ンダー前駆体は放射エネルギーにより硬化するのが好ましい。放射エネルギーは
、裏材および/または製造ツールを通して伝達させることができる。放射エネル
ギーを裏材か製造ツールのいずれかを通して伝達させる場合には、裏材または製
造ツールは放射エネルギーをあまり吸収してはならない。さらに、放射エネルギ
ー源は裏材または製造ツールをあまり劣化させてはならない。例えば、紫外線は
ポリエステルフィルム裏材を通して伝達させることができる。
、ポリカーボネート、ポリ(エーテルスルホン)、ポリ(メチルメタクリレート
)、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルまたはこれらの組み合わせのような特定の熱
可塑性材料からできている場合には、紫外線または可視光が製造ツールを通して
、研摩スラリーへと伝達させることができる。紫外線安定化剤および/または酸
化防止剤を熱可塑性製造ツールに組み込むのが好ましい場合もある。熱可塑性の
製造ツールについては、研摩物品を作成する操作条件は過剰の熱が発生しないよ
うに設定しなければならない。過剰の熱が生成すると、熱可塑性のツールが歪ん
だり溶ける恐れがある。
ビティにあるままとして、研摩複合材料が直接、複合材料に鋳造または成形され
た樹脂裏材に結合される。裏材は、研摩複合材料のバインダー前駆体が完全に硬
化する前に成形されて、複合材料と裏材の間の接着を良好にするのが好ましい。
裏材が鋳造される前に複合材料の表面にプライマーまたは接着促進剤を与えて、
裏材の適正な接着を確保するのが望ましい。
ら鋳造されてもよい。特に有用な裏材樹脂としては、ウレタン、エポキシ、アク
リレートおよびアクリル化ウレタンが例示される。裏材は研摩粒子を含まないの
が好ましい。というのは、これらの粒子は研削目的では通常用いられないからで
ある。しかしながら、充填剤、ファイバーまたはその他添加剤は裏材に組み込ん
でもよい。裏材と研摩複合材料間の接着を増大させるために、ファイバーを裏材
に組み込んでもよい。本発明の裏材に有用なファイバーとしては、シリケート、
金属、ガラス、カーボン、セラミックおよび有機材料から作成されたものが例示
される。裏材に用いるのに好ましいファイバーは、ケイ酸カルシウムファイバー
、スチールファイバー、ガラスファイバー、カーボンファイバー、セラミックフ
ァイバーおよび高剪断有機ファイバーである。
ことがある。これは、スクリム材料等を一体成形された裏材に含めることによっ
て実現できる。裏材の成形中、スクリムまたはその他材料を、既に樹脂を充填し
た(ただし硬化はしてない)キャビティに配置し、別の樹脂層をスクリムに適用
するか、またはスクリムまたはその他材料を未硬化の成形裏材に配置することに
より実現できる。スクリムまたは添加裏材材料は、裏材樹脂が材料に浸透しこれ
を包み込むことができるよう十分に多孔性であるのが好ましい。
ては、金属またはワイヤメッシュ、綿、ポリエステル、レーヨン、ガラス布のよ
うな布地、またはファイバーのようなその他強化材料が挙げられる。スクリムま
たは強化材料を前処理して、樹脂のスクリムへの接着を増大させてもよい。
るのに先立ち、曲げる、かつ/または湿らせることができる。
規則に成形された方法に関する。この方法において、研摩スラリーを製造ツール
から除去したら、エネルギー源に露出する。第1の工程は、裏材の前側を、ドロ
ップダイコーター、ロールコーター、ナイフコーター、カーテンコーター、真空
ダイコーターまたはダイコーターのような通常の技術により研摩スラリーでコー
トすることである。所望であれば、粘度を下げるためにコーティングする前に研
摩スラリーを加熱し、かつ/またはスラリーに超音波をかけることができる。次
に、研摩スラリー/裏材の組み合わせを製造ツールと接触させる。製造ツールは
、上述した製造ツールと同種のものとすることができる。製造ツールは、一連の
キャビティを有しており、研摩スラリーがこれらのキャビティに流れ込む。研摩
スラリーを製造ツールから除去する際、研摩スラリーがそれに応じたパターンを
持ち、研摩複合材料のパターンが製造ツールのキャビティから形成される。除去
の後、研摩スラリーのコートされた裏材をエネルギー源に露出して、バインダー
前駆体の重合を開始して研摩複合材料を形成する。研摩スラリーコート裏材を製
造ツールから外すのから、バインダー前駆体の固化までの時間は比較的短いのが
一般に好ましい。この時間が長すぎると、研摩スラリーが流れて、パターンが実
質的に見えなくなるまでパターンが歪んでしまう。
キャビティにコートすることができる。研摩スラリーが裏材を濡らし、それに接
合するように裏材を製造ツールと接触させる。この変形例において、例えば、製
造ツールは輪転グラビアロールであってもよい。研摩物品を作成する残りの工程
は上述したのと同一である。
ターンを生成するものである。次に、バインダー前駆体を硬化または固化して研
摩複合材料を形成する。
成する更なる技術は、エンボス加工される裏材を提供し、研摩スラリーを裏材に
コートするものである。研摩コーティングはエンボス化された裏材の輪郭に沿っ
て、パターンまたはテクスチャードコーティングを与える。
載されている。研摩スラリーをエンボス加工された裏材の凹部にコートする。研
摩スラリーは研摩粒子、バインダー前駆体および膨張剤を含む。得られた構造体
を、膨張剤により研摩スラリーが裏材の前表面よりも膨張するような状態に露出
する。次に、バインダー前駆体を固化して、バインダーを形成し、研摩スラリー
を研摩複合材料に変換する。
る。この変換は、切込み、ダイカットまたは好適な手段により実施することがで
きる。
する好ましい方法は、液体潤滑剤を用いた「湿潤」研摩プロセスである。潤滑剤
はそれに関連したいくつかの利点を有している。例えば、潤滑剤を存在させて研
摩すると、研摩中の熱の蓄積を防ぎ、研摩物品とワークピースの界面から異物を
除去する。「異物」という用語は、研摩物品により研摩される実際の屑のことを
説明するのに用いる。研摩しているワークピースの表面を異物が傷つける場合が
ある。このように、異物を界面から除去するのが望ましい。潤滑剤を存在させて
研摩するとまた、ワークピース表面がより精細な仕上げとなる。
性エマルジョン、ポリエチレンイミン、エチレングリコール、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロピレングリコール、ア
ミンボレート、ホウ酸、アミンカルボキシレート、パイン油、インドール、チオ
アミン塩、アミド、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリエチルトリアジン、カルボ
ン酸、ナトリウム2−メルカプトベンゾチアゾール、イソプロパノールアミン、
トリエチレンジアミン四酢酸、プロピレングリコールメチルエーテル、ベンゾト
リアゾール、ナトリウム2−ピリジンチオール−1−オキシドおよびヘキシレン
グリコールのうち1種類以上を含む水ベースの溶液が挙げられる。潤滑剤はまた
、腐食防止剤、殺菌剤、安定化剤、界面活性剤および/または乳化剤を含んでい
てもよい。
nプロダクツより市販)、CHALLENGE 300HTまたは605HT(
インターサーフィスダイナミクスより市販)、CIMTECH GL2015、
CIMTECH CX−417およびCIMTECH 100(CIMTECH
はシンシナティミラクロンより市販)、DIAMOND KOOLまたはHEA
VY DUTY(Rhodesより市販)、K−40(LOHオプティカルより
市販)、QUAKER 101(クウェーカーステートより市販)、SYNTI
LO 9930(Castrolインダストリアルより市販)、TIM HM(
マスターケミカルより市販)、LONG−LIFE 20/20(NCH社より
市販)、BLASECUT 883(Blaser Swisslubeより市
販)、ICF−31NF(Du Boisより市販)、SPECTRA−COO
L(Salemより市販)、SURCOOL K−11(テキサスNtalより
市販)、AFG−T(ノリタケより市販)、SAFETY−COOL 130(
Castrolインダストリアルより市販)およびRUSTLICK(Devo
onより市販)という商品名で知られているものが挙げられる。
剤は、3%wtのCimtech 100(シンシナティミリクロンより市販)
および97%wtの水とグリセロールの80/20%wt混合物を含む。他の好
ましい潤滑剤は、K−40(K−40は、石鹸/界面活性剤および鉱油を含み、
LOHオプティカルより市販されている)の4%wt水溶液を含む。
g/mm2〜約7.0g/mm2、より好ましくは約0.7g/mm2〜約3.
5g/mm2、最も好ましくは約2.8g/mm2の圧力でワークピースに押し
付ける。圧力が高すぎると、研摩物品が過剰に摩耗する恐れがある。逆に、圧力
が低すぎると、研摩物品は許容される高い切断レートにできない恐れがある。
中、他方に対して動かす。この動きは、回転運動、不規則運動または直線運動と
することができる。回転運動は、研摩ディスクを回転ツールに取り付けることに
より行うことができる。ワークピースおよび研摩物品は同じ方向または逆方向に
回転してよい。同じ方向の場合には異なる回転速度とする。好ましいプロセスに
おいて、ガラスセラミックディスクは、ある距離で分離された実質的に平行に回
転する研摩物品間を通過するホルダーに保持される。回転する研摩物品は、ディ
スクが研摩物品間を通る際にガラスセラミックディスクの両主面を同時に研摩す
る。任意で、ディスクホルダーは、回転パターンで研摩物品に対してディスクを
動かしてもよい。
〜約2000rpm、より好ましくは約50rpm〜約1000rpmである。
不規則軌道運動は不規則軌道ツールにより行うことができ、直線運動は連続研摩
ベルトにより行うことができる。ワークピースと研摩物品間の相対運動はまた、
ワークピースの寸法によっても異なる。ワークピースが比較的大きい場合、ワー
クピースを固定して研摩物品を動かすのが好ましい。
ートサブパッドに結合される。サブパッドは、また感圧接着剤のような取付け手
段を用いてプラットフォームに結合する。任意で、圧縮パッドをサブパッドとプ
ラットフォームの間に介挿してもよい。圧縮パッドはポリウレタン泡、ゴム、エ
ラストマー、ゴム泡等の圧縮材料からできている。あるいは、研摩物品は取付け
手段を用いて直接プラットフォームに結合してもよい。
)を不連続として、研摩物品とワークピース間に潤滑剤が流れる通路を与えても
よい。
る。サブパッドのサイズ(最大寸法)は約5cm〜1500cmとすることがで
きる。
る。この取付け手段は、感圧接着剤、フック・アンド・ループアタッチメント、
メカニカルアタッチメントまたは永久接着剤であってよい。取付け手段は、研摩
物品をサブパッドまたはプラットフォームに固着できるようなものでなければな
らない。
ポリアクリレートエステル、アクリルポリマーおよびコポリマー、例えば、ポリ
ブチルアクリレート、ポリアクリレートエステル、ビニルエーテル(例えば、ポ
リビニルn−ブチルエーテル)、アルキド接着剤、ゴム接着剤(例えば、天然ゴ
ム、合成ゴム、塩素化ゴム)およびこれらの混合物が挙げられる。感圧接着剤は
水または有機溶媒からコートしてよい。場合によっては、非極性有機溶媒からコ
ートされるゴム系感圧接着剤を用いるのが好ましい。この代わりに、感圧接着剤
は転写テープであってよい。
するためにフック・アンド・ループタイプのアタッチメントシステムを含んでい
てもよい。ループ布地をコートされた研摩剤の裏側にし、フックをバックアップ
パッドに付けてもよい。この代わりに、フックを研摩物品の裏側にし、ループを
サブパッドまたはプラットフォームに付けてもよい。フック・アンド・ループタ
イプのアタッチメントシステムについては、さらに米国特許第4,609,58
1号、第5,254,194号および第5,505,747号およびPCT W
O第95/19242号に記載されている。
る。実施例における部、パーセンテージ、比率等はすべて、特に断らない限り、
重量基準である。
HRUM PD9000」という商品名で市販されているアニオン性ポリエステ
ル界面活性剤 OX−50:デグサ社(オハイオ州、ダブリン)より「OX−50」という商
品名で市販されている表面積が50平方メートル/グラムのシリカ沈殿防止剤 CS:NYCO(ニューヨーク州、ウィルスボロ)より「NYAD400 W
OLLASTONITE」という商品名で市販されているメタケイ酸カルシウム
充填剤 IRG819:チバガイギー社(ノースカロライナ州、グリーンスボロ)より
「IRGACURE 819」という商品名で市販されているホスフィンオキシ
ド、フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)光開始剤 SR368D:サートマー社(ペンシルバニア州、ウェストチェスター)より
「SR368D」という商品名で市販されているアクリレートエステルブレンド PWA15:フジミ社(イリノイ州、Elmhurst)より「PWA15」
という商品名で市販されている白色酸化アルミニウム充填剤 DIA:Warrenダイヤモンドパウダー社(ペンシルバニア州、Olyp
hant)より「RB DIAMOND」という商品名で市販されている10〜
20マイクロメートルの工業ダイヤモンド粒子
asbauch社(カリフォルニア州、ロングビーチ)より入手可能)であった
。0.5mmのポリカーボネートでできたサブパッドを厚さ2.3mmのウレタ
ンフォームに重ね、感圧接着剤で鋼ポリッシャプラットフォームに接合した。3
0.5cmの研摩パッドを感圧接着剤でサブパッドに接合した。ワークピースは
、外径84mm、内径25mm厚さ0.99mmのチタニアアルミノシリケート
ガラスセラミックであった。ワークピースホルダーに、研摩中ガラスディスクを
固定するために、スプリングの充填されたDelrinリング(内径約85mm
)を用いた。直径84mmのDF200キャリアパッド(Rodel(ニュージ
ャージー州、Newark)より入手可能)をワークピースホルダーの鋼バック
アッププレートに据え付けた。次に、研摩する表面とは逆のガラスディスク表面
を、水で湿らせておいたキャリアパッドに乗せた。力をかけずに、Delrin
リングの表面を、ガラスディスクの表面から約0.64mm突出させた。ワーク
ピースホルダーを研摩パッドと接触させて、Delrinリングを引込め、ガラ
スディスクと研摩パッドが直接接触するようにした。得られる圧力が約564グ
ラム/cm2となるのに十分な力を加えた。ガラスディスクの中心は、研摩パッ
ドの中心から約70mm外れていた。研摩パッドを上から見たときに時計方向に
約150rpmで回転させた。ワークピースホルダーを50rpmで同じく時計
方向に回転させた。潤滑剤を研摩パッドに約80ミリリットル/分の流量で直接
滴下した。ディスクを約25mmの距離で研摩パッド上で振動させた。振動の一
周期は約15秒であった。研摩パッドを予備調整するために、ガラスディスクを
564グラム/sq.cmの圧力で15分間研摩した。次に、0.30um R
a(Mahr社(オハイオ州、シンシナティ)製の針先半径5umの型番Per
thometer M4Piにより測定)の大略表面仕上げのされた試験ディス
クをワークピースホルダーに挿入し、約282グラム/cm2の圧力で各サイク
ルの長さを5分間として3サイクル研摩した。入力仕上げが0.30um Ra
の新しい試験ディスクを追加の3サイクルに用いた。総除去量をグラムで求める
ために各サイクル前後にガラスディスクを秤量した。2.78グラム/cm3の
ディスク密度および50.51cm2のディスク面積を用いて、除去のグラムを
1分当たりのマイクロメートル(μm/分)に変換した。
ミントン)より市販)200g、AY−50界面活性剤(アメリカンシンナミド
(ニュージャージー州、Wayne)より市販)0.6gおよびDIA30gの
スラリーを825〜1350rpmで30分間鋸歯高剪断ミキサー(刃の直径3
”)で混合した。2−エチルヘキサノール約4.75ガロンを、AY−50界面
活性剤20gと共に容器に加えた。上記スラリーを攪拌を続けながら2−エチル
ヘキサノールに加えた。混合物を30分間攪拌した。2−エチルヘキサノールを
流し落とし、ビーズをアセトンで洗った。ビーズを550℃で乾燥し、篩にかけ
て寸法分けした。この場合、ビーズの直径は37μm未満であった。
上にポリプロピレン材料を鋳造することにより、製造ツールを作成した。金属マ
スターツールはダイヤモンド旋削プロセスにより作成されていた。得られたポリ
マー製造ツールは、4辺の角錐台の形状のキャビティを有していた。各角錐台の
高さは約356マイクロメートル(14ミル)、各基部は1側部当たり約142
7マイクロメートル(56ミル)、上部は1側部当たり約1334マイクロメー
トル(52.5ミル)であった。近接する円錐台の基部間は約445マイクロメ
ートルであった。
よびBを作成した。まず、製造ツールのキャビティを所望の研摩スラリーで充填
した。次に、エチレンアクリル酸下塗りコートの付いた0.127mm(5ミル
)のポリエステルフィルムのシートを、ゴムスキージロールで、研摩スラリーを
充填したツールに重ねた。1インチ当たり400ワットで2個の中圧水銀球を並
列で用いて、研摩スラリーのバインダー前駆体を硬化した。フィルム/製造ツー
ルの積層体を0.178m/s(35fpm)で2回UVランプに通した。構造
化接着コーティングが接合したフィルム裏材を製造ツールから離した。構造化研
摩物品を試験手順1(Strasbaugh試験)を用いて試験した。結果を表
3に示す。
3%wtと80/20%wtの水/グリセロール混合物97%wtを含んでいた
。
切断レートを有している。潤滑剤を水に変え、ダイヤモンドビーズ研摩粒子をダ
イヤモンド粒子(比較例A)に変え、充填剤の量を減じる(比較例B)と性能が
落ちる。
Claims (39)
- 【請求項1】 裏材と、前記裏材の表面に接合した少なくとも1つの3次元
研摩コーティングとを有し、前記研摩コーティングが、複数のダイヤモンドビー
ズ研摩粒子と、前記研摩コーティングの約40〜約60重量パーセントを構成す
る充填剤とを分散した硬化バインダー前駆体から形成されたバインダーを含む、
ガラスまたはガラスセラミックワークピースを研摩するのに好適な研摩物品。 - 【請求項2】 前記ダイヤモンドビーズ研摩粒子の平均粒子サイズが約6〜
約100マイクロメートルである、請求項1記載の研摩物品。 - 【請求項3】 前記充填剤が、メタケイ酸カルシウム、白色酸化アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、シリカおよびこれらの組み合わせからなる群より選択され
る、請求項1記載の研摩物品。 - 【請求項4】 前記充填剤がメタケイ酸カルシウムと白色酸化アルミニウム
である、請求項1記載の研摩物品。 - 【請求項5】 前記充填剤が前記研摩コーティングの約50〜約60重量パ
ーセントを構成する、請求項1記載の研摩物品。 - 【請求項6】 前記裏材が、ポリエステルフィルム、コポリエステルフィル
ム、ポリイミドフィルムおよびポリアミドフィルムからなる群より選択されるポ
リマーフィルムである、請求項1記載の研摩物品。 - 【請求項7】 前記裏材がポリエチレンアクリル酸のタイ層を有するポリエ
ステルフィルムである、請求項6記載の研摩物品。 - 【請求項8】 前記裏材および前記研摩コーティングが一体成形されている
、請求項1記載の研摩物品。 - 【請求項9】 前記一体成形された裏材がウレタンポリマーを含む、請求項
8記載の研摩物品。 - 【請求項10】 前記バインダーが、単官能性アクリレートモノマー、二官
能性アクリレートモノマー、三官能性アクリレートモノマーおよびこれらの混合
物からなる群より選択される硬化バインダー前駆体を含む、請求項1記載の研摩
物品。 - 【請求項11】 前記バインダーが、トリス(ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートおよびトリメチロールプロパントリアクリレートの混合物を含む硬化バ
インダー前駆体を含む、請求項1記載の研摩物品。 - 【請求項12】 前記3次元研摩コーティングが、複数の精密に成形された
研摩複合材料を含む、請求項1記載の研摩物品。 - 【請求項13】 前記精密に成形された研摩複合材料が、上部表面は平坦で
半球状であり、立方体、ブロック状、円柱、プリズム、角錐、角錐台、円錐、円
錐台、十字、ポスト状からなる群より選択される形状を有している、請求項12
記載の研摩物品。 - 【請求項14】 前記精密に成形された研摩複合材料が、角錘台である、請
求項12記載の研磨物品。 - 【請求項15】 前記角錘台複合材料が、下部表面領域を画定する下部表面
と、上部表面領域を画定する上部表面とを有し、前記下部表面領域は、前記上部
表面領域より約15%以下だけ広い、請求項14記載の研摩物品。 - 【請求項16】 前記ダイヤモンドビーズ研摩粒子が、約6〜65体積%の
ダイヤモンド粒子を含み、前記ダイヤモンド粒子が約35〜94体積%の微孔質
の非溶融の連続金属酸化物マトリックスに分散されている、請求項1記載の研摩
物品。 - 【請求項17】 前記金属酸化物マトリックスが、1,000未満のヌープ
硬さを有し、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウムおよび酸化チタンからなる群より選択された少なくとも1種類の金属酸化物
を含む、請求項16記載の研摩物品。 - 【請求項18】 前記金属酸化物マトリックスが酸化ケイ素である、請求項
17記載の研摩物品。 - 【請求項19】 (a)裏材と、前記裏材の表面に接合した少なくとも1つ
の3次元研摩コーティングとを有し、前記研摩コーティングが、複数のダイヤモ
ンドビーズ研摩粒子と、前記研摩コーティングの約40〜約60重量パーセント
を構成する充填剤とを分散した硬化バインダー前駆体から形成されたバインダー
を含む研摩物品の前記研摩コーティングを、ガラスまたはガラスセラミックワー
クピースと接触させる工程と、 (b)前記ワークピースと前記研摩物品との界面に潤滑剤を適用する工程と、
(c)前記研摩コーティングが前記ワークピースを研摩するように前記ワークピ
ースおよび前記研摩物品を互いに動かす工程と、 を含むガラスまたはガラスセラミックワークピースの研摩方法。 - 【請求項20】 前記潤滑剤が、水と、アミン、鉱油、灯油、ミネラルスピ
リッツ、水溶性油エマルジョン、ポリエチレンイミン、エチレングリコール、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロピレン
グリコール、アミンボレート、ホウ酸、アミンカルボキシレート、パイン油、イ
ンドール、チオアミン塩、アミド、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリエチルトリ
アジン、カルボン酸、ナトリウム2−メルカプトベンゾチアゾール、イソプロパ
ノールアミン、トリエチレンジアミン四酢酸、プロピレングリコールメチルエー
テル、ベンゾトリアゾール、ナトリウム2−ピリジンチオール−1−オキシド、
ヘキシレングリコールおよびこれらの混合物からなる群より選択される少なくと
も1種類の添加剤との混合物を含む、請求項19記載の方法。 - 【請求項21】 前記潤滑剤が、水中約20重量%のグリセロールを含む、
請求項19記載の方法。 - 【請求項22】 前記ガラスセラミックワークピースがメモリディスク基板
である、請求項19記載の方法。 - 【請求項23】 前記ダイヤモンドビーズ研摩粒子の平均粒子サイズが約6
〜約100マイクロメートルである、請求項19記載の方法。 - 【請求項24】 前記充填剤が、メタケイ酸カルシウム、白色酸化アルミニ
ウム、炭酸カルシウム、シリカおよびこれらの組み合わせからなる群より選択さ
れる、請求項19記載の方法。 - 【請求項25】 前記充填剤がメタケイ酸カルシウムと白色酸化アルミニウ
ムである、請求項19記載の方法。 - 【請求項26】 前記充填剤が前記研摩コーティングの約50〜約60重量
パーセントを構成する、請求項19記載の方法。 - 【請求項27】 前記裏材が、ポリエステルフィルム、コポリエステルフィ
ルム、ポリイミドフィルムおよびポリアミドフィルムからなる群より選択される
ポリマーフィルムである、請求項19記載の方法。 - 【請求項28】 前記裏材がポリエチレンアクリル酸のタイ層を有するポリ
エステルフィルムである、請求項27記載の方法。 - 【請求項29】 前記裏材および前記研摩コーティングが一体成形されてい
る、請求項19記載の方法。 - 【請求項30】 前記一体成形された裏材がウレタンポリマーを含む、請求
項29記載の方法。 - 【請求項31】 前記バインダーが、単官能性アクリレートモノマー、二官
能性アクリレートモノマー、三官能性アクリレートモノマーおよびこれらの混合
物からなる群より選択される硬化バインダー前駆体を含む、請求項19記載の方
法。 - 【請求項32】 前記バインダーが、トリス(ヒドロキシエチル)イソシア
ヌレートおよびトリメチロールプロパントリアクリレートの混合物を含む硬化バ
インダー前駆体を含む、請求項19記載の方法。 - 【請求項33】 前記3次元研摩コーティングが、複数の精密に成形された
研摩複合材料を含む、請求項19記載の方法。 - 【請求項34】 前記精密に成形された研摩複合材料が、上部表面は平坦で
半球状であり、立方体、ブロック状、円柱、プリズム、角錐、角錐台、円錐、円
錐台、十字、ポスト状からなる群より選択される形状を有している、請求項33
記載の方法。 - 【請求項35】 前記精密に成形された研摩複合材料が、角錘台である、請
求項33記載の方法。 - 【請求項36】 前記角錘台複合材料が、下部表面領域を画定する下部表面
と、上部表面領域を画定する上部表面とを有し、前記下部表面領域は、前記上部
表面領域より約15%以下だけ広い、請求項35記載の方法。 - 【請求項37】 前記ダイヤモンドビーズ研摩粒子が、約6〜65体積%の
ダイヤモンド粒子を含み、前記ダイヤモンド粒子が約35〜94体積%の微孔質
の非溶融の連続金属酸化物マトリックスに分散されている、請求項19記載の方
法。 - 【請求項38】 前記金属酸化物マトリックスが、1,000未満のヌープ
硬さを有し、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウムおよび酸化チタンからなる群より選択された少なくとも1種類の金属酸化物
を含む、請求項37記載の方法。 - 【請求項39】 前記金属酸化物マトリックスが酸化ケイ素である、請求項
38記載の方法。
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