JP2002539297A - 親水性高分子化合物 - Google Patents

親水性高分子化合物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、光活性基を担持する置換エチレン基の重合体骨格を有する高分子親水性光架橋剤に関する。光架橋剤は、305nmより長い波長の光にさらされた場合に、高分子光架橋剤に保持されるラジカルを生成し、そして架橋ネットワーク構造を達成するように反応する能力がある。本発明は、さらに、光架橋剤の製造、いろいろな水性システムでのそれらの用途、および眼科用レンズを含めた医療機器の製造におけるそれらの有用性に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 (発明の分野) 本発明は、水性環境で作用し、そして可視光によって活性化され得る、光開始
工程および架橋工程の組合せを提供する光架橋剤に関する。 【0002】 (発明の背景) 樹脂配合物のUV硬化は、被覆、接着、そしてさらに最近では塗料の固化工程
として産業界で広く使用される。このような配合物は、光開始剤と一緒に、ビニ
ル、通常アクリレート、モノマーおよび架橋剤の組合せを備えることが出来る。
配合物の他の可能な構成成分としては、架橋剤およびビヒクルが挙げられる。一
般に、光硬化性配合物の利点は、モノマーが、それら自身のビヒクルとして作用
し、そして溶媒の使用が不要になることであり、そしてそれは、環境的利点を示
す。 【0003】 光硬化の技術における進歩、UV光、エポキシド基本の配合物についての陽イ
オン開始剤、水硼素コーティング、および多くの新規モノマーのような改善は、
多くの重要な製造部門を貫くこれらの生産プロセスを可能にした。光重合化は、
プリント回路および超小型電子工学についての、ホトリソグラフィー、磁気記録
媒体、ガラス繊維積層体および医療機器のための、特に歯科および眼科用途のた
めの光樹脂化で現在使用されている。 【0004】 欧州特許番号第0800657号には、共重合性モノマーおよび架橋剤と一緒
に生じるネットワーク中に光開始剤ラジカルを保有する眼科用レンズのような重
合生成物を形成する能力のあるマクロマー構造に連結した光開始剤が記述されて
いる。これは、このような強力に有害なラジカルが、注意深く制御されなければ
ならない医療用途で有益である。しかし、このシステムは、可視範囲にある光に
よって活性化される光開始剤に向けられないので、眼球被膜で直接的に重合され
る生成物を生成するために使用できない。 【0005】 光重合の医療用途については、UVよりむしろ可視光を使用して、樹脂配合物
の硬化を生じさせることが通常である。可視、通常青色光の使用は、患者および
歯科医または外科医を有害な照射にさらすことを避ける。ますます、このアプロ
ーチの利点は、工業的の実施について認識されつつあり、そしてそれは、熟練者
も、有害なUVに対する露出が長期化されることから保護する必要がある。 【0006】 配合物が架橋される前述の型の用途に使用される、全てではない場合でも、ほ
とんど全ての配合物の特徴である。コーティングまたは前述の工業製品の人工物
を構築する重合体基本の架橋は、それらに重大な利点を付与する。架橋重合体は
、等価の線状重合体より優れた環境(例えば、温度および湿度)耐性、溶媒耐性
、および立体および機械的安定性を示す。これは、特に、今のところ、等価の線
状重合体が、光重合によって生成される場合であり、それは、アタクチクな非結
晶性構造を示す。 【0007】 架橋は、樹脂、コーティングまたはゲル化システムについての配合物中に、ア
クリレート、または2種またはそれ以上の架橋性アクリレートまたはビニル官能
基を有することによって特徴付けられる類似の架橋剤を含むことによって光重合
製品に導入される。ある種の配合物では、この架橋種は、低分子量の重合体であ
る。架橋剤は、配合物のモノマーと共重合して、ネットワーク構造を生じる。 【0008】 架橋用の官能基、またはビニル、アクリルおよびメタクリルモノマーを提供し
た多数の異なる重合体システムについての親水性光架橋剤として水溶液中で作用
し、そしてそれにより架橋ネットワーク中に光活性ラジカルを保有する高分子化
合物を提供することが、本発明の目的である。 【0009】 305nmより長い波長で活性化される能力のある安定な親水性光架橋剤を提
供することが、本発明の別の目的である。 【0010】 水性溶液中で、特に架橋用の官能基を示しつつ、それらか製造された親水性重
合体または水溶性高分子の粒子で作用する許容性を示す光架橋剤を提供すること
が、本発明のさらに別の目的である。 【0011】 光開始剤残渣を最小限の特に光開始剤成分のビニル修飾まで減少させ、そして
それにより組成物のドリフト、ドライズ(Draize)および他の環境有害物
を減少させる増強された光活性(モノマーの、水溶液中の重合体への100%変
換)を示す光架橋剤を提供することが、本発明のさらに別の目的である。 【0012】 下に表されるとおり本発明は、別の明確な利点を検討しつつ、どのように明記
された目的に適合されるかを説明する。 【0013】 (本発明の説明) 本発明は、 (i)A、BおよびCは、高分子構造中の置換エチレン基の単位である; (ii)A、BおよびCは、任意に分布され、そして単位Cは、光活性基を担
持する; (iii)n=0−98モル%、m=0−98モル%、n+m=50−98モ
ル%およびp=0.5−50モル%)である、一般式(A)(B)(C) を有する、高分子親水性光架橋剤に関係する。単位Cの光活性基は、305nm
より上の決定波長の光にされされる場合、高分子光架橋剤で維持されるラジカル
が発生され、そして反応して、架橋ネットワーク構造を形成する。好ましくは、
最終構造は、固形加工物である。 【0014】 光架橋剤は、さらに好ましくは、架橋のための官能基を備える。このような基
は、任意的に、ビニル、アクリルまたはメタクリル基であり、重合体の骨格上で
のそれらの特性および導入は、当業者に十分に知られており、「架橋のための官
能基」と称される。 【0015】 本発明の1つの態様によって、適切な量での光架橋剤の水性組成物は、十分な
照射により、最終固形製品に直接架橋されうる。別の態様では、固形人工物に架
橋するための水性組成物は、適切な量の光架橋剤、および架橋のための官能基を
担持する親水性重合体を備える。それにより、このようなシステムでの光架橋剤
は、架橋剤および光開始剤の従来の組合せを交換する。適切な官能基を有する利
用可能な親水性高分子は、所望の人工物を架橋する目的のために当業者に容易に
供される。例えば、眼内レンズとして許容しうる十分に高い反射指数を示す重合
体を使用することが考えられる。さらなる適切な実施例として、国際特許出願番
号PCT/EP99/04715による親水性重合体の水溶性の前成形官能基粒
子の水性組成物である。本発明のさらに別の態様では、光架橋剤は、組成物中に
使用でき、好ましくは、水性組成物は、さらに、少なくとも1種の共重合ビニル
、アクリルまたはメタクリルモノマーを備える。このようなモノマーおよびその
組合せは、当業界で十分に知られており、さらなる詳細はここでは記述されない
。しかし、光架橋剤は、このようなシステム中の従来の架橋剤およびそれらの光
開始剤との組合せを交換させると解釈されるべきである。 【0016】 光架橋剤中の光活性基は、架橋のために必要なラジカルを、可視光の露出から
発生させるために、酸化ホスフィンを備えることが非常に好ましい。より好まし
くは、光活性基は、アシルまたはアロイルホスフィンオキシドである。 【0017】 好ましい態様により、光活性基は、フェニレン基を含む連結基によって光架橋
剤の単位Cのエチレン基に連結される。任意的に、このようなフェニレン基は、
いっそう安定性を得るために置換される。光活性基は、構造−O−C(O)−N
H−、すなわち、ウレタン架橋を示す基を含む連結基の手段により上記エチレン
基に連結もされうる。好ましくは、このような連結基は、−O−C(O)−NH
−Ph−(式中、Phは、任意的に置換したフェニレン基を示す)の構造を示す
。 【0018】 本発明の1つの実施形態により、光架橋剤は、 Rは、水素またはメチルである; Rは、−CON(Me)、−COCHCHOH、−OCOCH
−OCOCHCHPh、−OHまたはラクタム基である; Rは、Bが−CH−C(R)−であるが、ただしRおよびR
−OHでない限りRおよびRが、同じでない場合、−CON(Me)、−
COCHCHOH、−OCOCH、−OCOCHCHPh、−OH
またはラクタム基である;および Rは、−RC(O)P(O)Rまたは−RP(O)ROC(O
)R(式中、R、RおよびRは、フェニル、メチルフェニル、ジメチル
フェニル、トリメチルフェニル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、トリ
メトキシフェニル、メチロルフェニル、ジメチロルフェニル、トリメチロルフェ
ニルまたはスチリルラジカルを含めた同じかまたは異なるアリール基の中から選
択される)であるか、または Rは、−RC(O)P(O)R10(式中、RおよびR10は、上
のR、RおよびRと同じであるが、しかしRは、基−O−C(O)−N
H−R11(式中、R11は、RおよびR10と同じである)である)である
、A=−CH−C(R)−、B=−CH−C(R)−、C=−
CH−C(R)−による高分子光架橋剤の置換エチレン単位A、B、C
を備える。 【0019】 上の一般式で、−OHは、水酸基を示し、Meは、メチル基であり、そしてP
hは、フェニル基である。ラクタム基は、一般に、その内少なくとも1つが窒素
である4から7個の原子の複素環構造である。適切なこのようなラクタム基は、
上記エチレン性骨格上の単位AまたはBの1つとしてN−ビニルピロリドン構造
を提供する。明記した置換基の他に、架橋のための官能基は、従来の方法によっ
て高分子に付加されうるとも解釈されるべきである。 【0020】 1つの有益な実施形態では、上によって光架橋剤、RおよびRは、水溶性
分子を形成するために選択される。 【0021】 一般式(A)(B)(C)における適切な単位AおよびBは、それに限
定されないが、N−ビニルピロリドン(NVP)、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート、N−N−ジメチルアクリルアミドおよび酢酸ビニルの中から選択され
る。引用される酢酸ビニルは、好ましくは、ビニルアルコールに都合よく加水分
解される。光開始基としてこのような単位(またはコモノマー)および4−ビニ
ルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド(VBPO)に基づいた多くの特
異的光架橋剤についての説明の例示の部分で下の表1にもまた引用される。した
がって、VBPO単位は、上の上記一般式中の単位Cを構築する。本発明による
ある種の特に適切な水溶性の青色光活性化光架橋剤は、NVPを、酢酸ビニル単
位と共に、N,N−ジメチルアクリルアミド単位単独、または2−ヒドロキシエ
チルエタクリレート単位と一緒に備え、全ては、VBPO単位と合せられる。こ
れらの光架橋剤は、水溶液中で高い変換率(モノマーから重合体への)および適
切に高い安定性を示す。この型の光架橋剤は、従来のラジカル重合によって製造
されうる。 【0022】 代替の態様によって、上記一般式ラジカルRの単位Cは、−O−C(O)−
NH−R−C(O)P(O)R10(式中、R、RおよびR10は、
上のとおりである)である。ラジカルRは、この前後関係で、好ましくは、式
O=C=N−R−C(O)P(O)R10を示すイソシアネート置換光活
性化合物を、高分子の骨格(A)(B)(C)(式中、単位Cは、上のと
おり、単位AおよびBとして選択された)上の水酸基と反応させることによって
導入された。典型的に、このような骨格は、従来の加水分解ステップを受けた酢
酸ヒニルのモノマーまたは共重合体から誘導されるビニルアルコール単位を備え
る。このような高分子の骨格の例は、NVPと酢酸ビニルまたはポリ(酢酸ビニ
ル)の共重合体である。 【0023】 本発明は、さらに、固形人工物を形成するために十分な時間、約305nmの
波長を越える光を照射することによって、上による光架橋剤を含む水性組成物か
ら、高分子架橋ネットワークを形成する方法に関する。先に明記されるとおり、
このような組成物は、さらに、1種または数種の共重合性ビニル、アクリルまた
はメタクリルモノマー(類)、または官能性ビニル、アクリルまたはメタクリル
基を備えた親水性重合体、またはそのようなモノマーおよびポリマーの組合せを
包含しうる。 【0024】 本発明は、特に親水性組成物によって付与される生物適合性が、有益である眼
科用レンズを製造するために特に有用である。本発明の光架橋剤の特に適切な用
途は、欠陥のある自然のレンズを手術で取除いた後に、眼球被膜に直接的に作製
される眼内レンズの製造においてそれらを使用することである。その後、光架橋
剤は、眼に従来の装置で注入されるのに適切な粘度および流動特徴を示す眼科学
上許容しうる組成物の一部である。 【0025】 本発明の光架橋剤は、光開始および架橋方法の組合せを提供する。重合体また
は高分子構造に光活性基を付着させることによって、この組合せの機能を有効に
することは、本発明の重要な特性である。適切な波長の光に露出された場合、光
活性基は、光誘導した分断を受け、そして重合体または高分子構造に保有される
ラジカルを発生する。その後、これらの保有されるラジカルは、開始、終結、ま
たはある種の他の場合には、光材料の照射硬化の目的であるゲル形成工程に関与
する。発明の光架橋剤の使用は、別個の光開始剤および架橋剤の組合せと比較し
た場合、化学および環境の両方の固有の利点を付与する。化合物の含有量で、光
架橋剤の使用は、従来の光硬化性システムを光硬化させることによって生成され
るものよりいっそう均質であるネットワークを生成する機会を付与する。それら
が硬化するときに関与する後者のシステムであるモノマーの組合せは、モノマー
および架橋剤の反応性比により構造を示す。例えば、しばしば、コーディングが
、高い比率の生成で製造される場合に、架橋剤は、その反応性が高いので選択さ
れる。配合物の成分の再活性化での差異は、重合の過程の間の平均単位組成物の
変化である、組成物のドリフトを生じ、そしてこれは、反応性架橋剤との関係で
、硬化工程で後半に形成するネットワークの区分が、前半に形成される区分より
低い架橋密度を示すことを暗に示す。架橋ネットワークの均質性を改善すること
は、技術的需要が、工業製品の増大を課すときにより大きな注目を受ける主題で
ある。例えば、均質なネットワークは、異種のネットワークより高い破壊靱性と
、より優れた光学特性を示す。それらの形成の間に起こる収縮は、いっそう均質
であり、それにより注型する上でよりいっそうの精密さに対処する。光開始剤お
よび架橋剤の組合せと比較した場合、ネットワーク形成剤として光架橋剤を使用
する利益は、それらが生成するラジカル種が、それらが付着される重合鎖を介し
て架橋剤として作用するため生じる。さらにこのようなラジカルは、固化相を通
して発生され、それらの濃度は、光開始種のクアンタム効力および光の強度によ
って制御され、そしてそれは、その濃度に加えて固化の間調節されうる。この相
違点は、いっそう制御され、そして均一の構造を示すネットワークの形成を生じ
る。 【0026】 コンタクトレンズまたは歯科用充填材のような医療用製品のネットワークでの
光開始剤残渣を保有することは、所望の生理学上の結果を示す。それらの重合体
または高分子の特性のため、別の光架橋剤は、皮膚および肺の刺激を引起すこと
が知られる多くの従来の架橋剤より環境的にいっそう許容できる。 【0027】 本発明の含有量内で、光架橋剤を、完全に、または部分的にのいずれかで、従
来の光開始剤および従来の架橋剤の組合せに置換することが可能である。代わり
に、発明の光架橋剤は、架橋のためのシステムを配合する上で習熟者によって理
解さるとおり、従来の光開始剤または従来の架橋剤と組合せて使用することがで
きる。 【0028】 この技術の習熟者は、可視光に応答性のある光活性システムについてのここで
記述されるとおり発明の光架橋剤が、UV光に応答するシステムに同等に使用し
うることも予測し、したがって、本発明は、非常に一般的に使用可能なものであ
る。 【0029】 (本発明の詳細な例示の説明) 実施例1 光架橋剤重合体製造 【0030】 【表1】 【0031】 以下の実施例では、それぞれ、P32−1(3)、P40−3およびP41−
1(比較)およびP40−4の製造が記述されている。さらに、DMAおよび4
−ビニル−2,6−ジメチルベンゾイルホスフィン・オキシドの光架橋剤を示す
実施例が加えられる(実施例1Eおよび1F)。 【0032】 実施例1A N−ビニルピロリドンおよび酢酸ビニルを使用する光架橋剤コポリマー 8gモノマー規模で、この製品は、86.5部N−ビニルピロリドン(VP)
:10部酢酸ビニル(Vac):3.5部ビニルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキシド(VBPO)のモル比でモノマーを使用した。 【0033】 メトキシジフェニルホスフィン(0.520g)を、中隔で封印された一つの
首を有し、アルミニウム箔で被覆して光を除去した乾燥した100mlの二首フ
ラスコに秤量した。トルエン(3ml)および磁性攪拌棒を加え、そしてフラス
コに、乾燥窒素を流した。栓を簡便に除き、そして4−ビニルベンゾイルクロリ
ド(0.409g)を添加し、再度、フラスコに、乾燥窒素を流し、その後、磁
性攪拌しながら、65℃で浴に置いた。 【0034】 15分後、他のモノマー:VP(6.620g)およびVac(0.595g
)を、先に製造した8mlトルエン中のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN
)(0.080g)の溶液で希釈し、そして混合物を、フラスコに注入し、そし
てさらに4mlトルエンで洗浄した。重合混合物を、8時間、磁性攪拌しながら
、65℃で加熱し、それにより透明な光沢のある黄色溶液を得て、それを、柔ら
かい光でジエチルエーテルに析出させた。上清を除去し、光沢のあるスラジ様の
析出物を、30mlメタノールに採取し、粗析出物としてエーテルに析出させた
。上清を捨て、重合体製品を、35℃で、真空下で、一定重量まで乾燥させた。
収量は、5.751g(72%)の砕けやすい光沢のある黄色の重合体であった
。要素の分析は、6.9%wwVBPO単位(0.209ミリモル/g)に対応
する0.65%P、および84.5%wwVP単位に対応する10.70%Nを
、したがって、115ダルトンの平均単位質量を示した。SECは、Mn32,
000、Mw103,000を示した。これは、鎖当たり約7の光活性単位と共
に、約280単位の数平均鎖長を暗示する。 【0035】 実施例1B N−ジメチルアクリルアミド(I)を使用する光架橋剤コポリマー この実施例で、4−ビニルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(VBP
O)(4モル%)を、6g規模で、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)
(96モル%)と共重合させた。 【0036】 メトキシジフェニルホスフィン(0.481g)を、乾燥24×150mmク
イックフィット管で秤量し、2.5ml乾燥トルエンを添加した。その後、その
管を、アルミ箔で覆って、光を除いた。4−ビニルベンゾイルクロリド(0.3
68g)および磁性攪拌棒を加え、管中隔を封印し、Nを流し、そして65℃
で攪拌しながら、浴に載せた。15分後、トルエン(5ml)中のDMA(5.
26g)およびAIBN(0.060g)の溶液を、シリンジによって注入し、
さらに3.6mlトルエンで洗浄した。混合物を、6時間、65℃で攪拌し、そ
れにより粘性のオレンジ黄色溶液を得て、それを、メタノールで希釈し、ジエチ
ルエーテルに析出させた。生成物を、メタノールからエーテルに再析出させ、そ
して室温で真空乾燥させた。2.56g(43%)の砕けやすい光沢のある黄色
の重合体を得て、分析0.82%Pは、8.8%wwVBPO単位(0.265
ミリモル/g)に対応した。ポリ(エチレングリコール)標準を用いたGPCは
、Mn25,000;Mw100,000を示した。 【0037】 実施例1C N−ジメチルアクリルアミド(II)を使用する光架橋剤コポリマー 実施例2Bを、12g規模で、しかしモノマー比6モル%VBPO(2.12
g)、94モル%DMA(9.89g)で、0.120gAIBN、22.3m
lトルエンで、重合時間を8時間に拡張し、65℃で繰返した。収量は、7.1
7g(60%)の黄色重合体であり、分析1.49%Pは、16.0%wwVB
PO(0.481ミリモル/g)に対応した。GPCは、Mn12,000;M
w88,000を示した。 【0038】 実施例1D 2−フェニルエチルメタクリレートを使用する光架橋剤コポリマー この実施例で、4−ビニルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(VBP
O)(4モル%)を、6g規模で、2−フェニルエチルメタクリレート(PEM
A)(96モル%)と共重合させた。 【0039】 メトキシジフェニルホスフィン(0.271g)を、乾燥24×150mmク
イックフィット管で秤量し、2.5ml乾燥トルエンを添加した。その後、その
管を、アルミ箔で覆って、光を除いた。4−ビニルベンゾイルクロリド(0.2
04g)および磁性攪拌棒を加え、そして管中隔を封印し、Nを流し、65℃
で攪拌しながら、浴に載せた。15分後、トルエン(5ml)中のPEMA(5
.60g)およびAIBN(0.060g)の溶液を、シリンジによって注入し
、そしてさらに3.6mlトルエンで洗浄した。混合物を、6時間、65℃で攪
拌し、それにより相当に砕けやすい粘性の光沢のある黄色溶液を得て、それを、
クロロホルムで希釈し、そしてメタノールに析出させた。生成物を、クロロホル
ム(溶液を澄ませるために添加されたTHF共に)から再析出させ、そして室温
で真空乾燥させた。収量は、4.67g(78%)の砕けやすい光沢のある黄色
の重合体であり、分析0.48%Pは、5.2%wwVBPO単位(0.155
5ミリモル/g)に対応した。ポリスチレン標準を用いたTHF中のGPCは、
Mn49,300;Mw108,500を示した。 【0040】 実施例1E この実施例で、4−ビニル−2,6−ジメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキシド(VDMBPO)(4モル%)を、12g規模で、N,N−ジメチル
アクリルアミド(DMA)(96モル%)と共重合させた。 【0041】 メトキシジフェニルホスフィン(0.979g)を、乾燥フラスコで秤量し、
そして5ml乾燥トルエンを添加した。フラスコを、アルミ箔で覆って、光を除
いた。4−ビニル−2,6−ジメチルベンゾイルクロリド(0.885g)およ
び磁性攪拌棒を加え、そしてフラスコ中隔を封印し、Nを流し、そして65℃
で攪拌しながら、浴に載せた。15分後、トルエン(9.3ml)中のDMA(
10.426g)およびAIBN(0.121g)の溶液を、シリンジによって
注入し、そしてさらに8mlトルエンで洗浄した。混合物を、8時間、65℃で
攪拌し、それにより粘性の光沢のある黄色溶液を得て、それを、20mlエタノ
ールで希釈し、そしてジエチルエーテルに析出させた。生成物を、エタノールか
らヘキサンに再析出させ、そして室温で真空乾燥させた。収量、8.53g(7
1%)の砕けやすい光沢のある黄色の重合体であり、分析0.58%Pは、6.
75%ww(1.95モル%)VDMBPO単位(0.187meq/g)に対
応した。 【0042】 その重合体は、水溶性であり、そして優れた加水分解安定性を示した;1年の
過程をかけて試験して、生成物は、光活性で測定可能な減少を示さなかった。G
PCは、Mn6,000;Mw26,000を示した。 【0043】 実施例1F 実施例1Eを、VDMBPO(5モル)およびDMA(95モル%)を使用し
て繰り返した。収量は、43%の光沢のある黄色重合体であり、分析0.86%
Pは、10.0%ww(2.97モル%)VDMBPO単位(0.278meq
/g)に対応する。GPCは、Mn7,000;Mw32,500を示した。 【0044】 実施例1G 実施例1Fを、VDMBPO(5モル%)およびDMA(95モル%)を使用
して繰り返した。収量は、55%の光沢のある黄色重合体であり、分析0.73
%Pは、8.5%ww(2.49モル%)VDMBPO単位(0.236meq
/g)に対応する。GPCは、Mn5,600;Mw24,000を示した。 【0045】 実施例1H 1,3,5−トリメチルベンゾイル−スチリルフェニルホスフィンオキシド(
TMBSPO)(4モル%)を、12g規模で、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド(DMA)(96モル%)と共重合させた。 【0046】 最初のメトキシスチリルフェニルホスフィン(0.800g)を、乾燥フラス
コに秤量し、そして5ml乾燥トルエンを添加した。フラスコを、アルミ箔で覆
って、光を除いた。1,3,5−トリメチルベンゾイルクロリド(1.061g
)および磁性攪拌棒を加え、そしてフラスコ中隔を封印し、Nを流し、そして
65℃で攪拌しながら、浴に載せた。15分後、順次、15mLのトルエン中の
DMA(10.241g)の溶液および5.0mLのトルエン中のAIBN(0
.120g)の溶液を、シリンジによって注入した。混合液を、8時間、65℃
で攪拌し、粘性の光沢のある黄色溶液を得て、それを、20mlエタノールで希
釈し、そしてジエチルエーテルに析出させた。生成物を、エタノールからジエチ
ルエーテルに再析出させ、そして室温で真空乾燥させた。収量は、55%の光沢
のある黄色の重合体であり、分析0.87%Pは、10.4%ww(2.40モ
ル%)TMBSPO単位(0.227meq/g)に対応した。GPCは、Mn
9,000;Mw35,000を示した。 【0047】 実験を、TMBSPO(2.5モル%)およびDMA(97.5モル%)を使
用して繰り返した。収量は、79%の光沢のある黄色重合体であり、分析0.4
3%Pは、5.1%ww(1.19モル%)TMBSPO単位(0.112me
q/g)に対応した。GPCは、Mn15,000;Mw94,000を示した
。 【0048】 最後に、実験を、TMBSPO(4モル%)およびPEMA(96モル%)を
使用して繰り返した。収量は、68%の砕けやすい光沢のある黄色重合体であり
、分析0.56%Pは、5.4%wwTMBSPO単位(0.149ミリモル/
g)に対応した。GPCは、Mn19,000;Mw165,000を示した。 【0049】 実施例1I この実施例は、ウレタン結合を含む基によって、エチレン骨格に連結した光活
性剤を有する光架橋剤の製造を例示する。 【0050】 1 ポリ(N−ビニルピロリドン−ビニルアセテート)60:40の加水分解 この製造については、ポリ(NVP−コ−VAc)60:40(ポリサイエン
シズ・インク.(Polysciences Inc.)、Mw100,000
;40g、0.16モルアセテート基)を、メタノール(200ml)中の窒素
下で溶解させ、そして40℃まで加熱した。この溶液に、蒸留水(8.0ml)
中のNaOH(6.4g、0.16モル)を添加した。反応の一夜後、溶液を、
室温に冷却し、そして塩酸(33%水溶液)で中和した。重合体溶液を、析出塩
から分離し、そして2日間、頻繁に交換した蒸留水で透析(スペクトラポー6透
析管、MWCO:1000)した。透析後、その重合体溶液を、回転エバポレー
ターで濃縮し、そしてメタノール(150ml)で希釈した。1リットルのジエ
チルエーテルに析出させた。析出ポリ(NVP−コ−VA)60:40を粉砕し
、そして一定重量が達成されるまで、1週間、40℃で、油圧ポンプに連結した
真空オーブンSICAPENT(メルク)上で乾燥させた。 【0051】 2 4−イソシアナートベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(IBPO
)の合成 この反応を、不活性窒素雰囲気下で、柔らかい光の中で行った。オーブンで乾
燥させた三つ首フラスコに、メトキシジフェニルホスフィンオキシド(0.17
7g、6.65×10−4モル)を添加し、続いて乾燥テトラヒドロフラン(T
HF、10ml)を添加した。フラスコを、アルミ箔で覆って、外部の光から反
応を保護した。温度を、65℃に上昇させた。ここで、4−イソシアナートベン
ゾイルクロリド(アルドリッチ;0.116g、6.98×10−4モル、1.
05eq.)を、乾燥THF(10ml)に添加した。1時間の反応時間の後、
溶媒を蒸散させ、そして生成物を、光沢のある黄色固形物として回収した。収量
:0.192g、83%。DMSO−d6でのH−NMRを用いた分析は、芳
香族領域のスペクトル中で開始剤(PI)についての典型的なパターンを示した
一方で、出発製品についての吸収は、実質的には消滅した。この生成物は、次の
ステップでさらなる精製なしに直接的に使用した。 【0052】 3 4−イソシアナート−3,5−ジメチルベンゾイルジフェニルホスフィン
オキシドの合成 実施例2での反応を、4−イソシアナートベンゾイルクロリドの代わりに4−
イソシアナート−3,5−ジメチルベンゾイルクロリドで繰返した。 4 IBPOを用いたポリ(NVP−コ−VA)60:40の修飾による光架橋
剤の合成 この反応は、不活性窒素雰囲気下で柔らかい光の中で行った。オーブンで乾燥
させた三つ首フラスコに、2gのポリ(NVP−コ−VA)60:40を添加し
、そして40℃で、50mlのジメチルアセトアミド(DMAA)に溶解させた
。ここで、10mlのDMAAを、先に製造したIBPOと共に、反応フラスコ
に添加し、そして生じた明るい黄色溶液を、ポリ(NVP−コ−VA)60:4
0溶液に添加した。一夜の反応時間の後、ジエチルエーテル(350ml)に析
出させた。明るい黄色の粘着性の重合体を、再度30mlのメタノールに溶解さ
せ、そして300mlのジエチルエーテルに再析出させた。重合体を、ブフナー
漏斗で収集し、そして35℃で、真空オーブン中で一夜乾燥させた。明るい黄色
のゴム状重合体を回収した。収量:1.824g(91%)。DMSO−d6で
H−NMRで、IBDPPOが、共重合体と反応し、そしてこの含量は、2
.7モル%として概算されることが分かった。重合性架橋剤と一緒に水に溶解さ
れる実験で、青色光の照射の後、架橋したウォータズウエラブル(waters
wellable)弾性材料を生成した。 【0053】 5 IDMBPOを用いたポリ(NVP−コ−VA)60:40の修飾による
光架橋剤の合成 実施例4での反応を、IBPOの代わりにIDMBPOで繰返した。同様の収
量および結果が達成されえた。 【0054】 【化1】 【0055】 実施例2 以下の実施例は、市販で入手可能な光開始剤での光重合と比べて、発明の光架
橋剤を含めた光重合に該当する。 【0056】 実施例2A 技術の現状である光開始剤イルガキュア1800(例えば、チバ−ガイギー、
10.0mg)を、柔らかい光の中で、2−ヒドロキシエチルメタクリレートジ
アクリレート(HEMA、眼科学グレード、例えばポリサイエンシズ、970m
g)および1,6−ジヒドロキシヘキサンジアクリレート(HDDA、例えば2
0.0mg)に溶解させ、そして10.0mgサンプルを、開放DSCアルミニ
ウムサンプルパンにピペット採取した。薄いガラス製のカバースリップで覆った
サンプルパンを、TA装置差異光熱量計(DPC)のヘッドのサンプル位置に載
せた。ヘッドの温度を、37℃で、N下で安定化させ(または、ある種の場合
には、23°)、そしてサンプルを、8−9mWcm−2の強度で、青色光に照
射した)。 【0057】 重合発熱の領域を、従来のコンピューター解析によって測定し、そしてモノマ
ーのJg−1を計算した。Jg−1から、モノマーの重合体への変換率を、モノ
マーの重合の潜熱ΔHについての文献の値を使用して計算した。所見は、表2
に収集される。 【0058】 DPC試験のために使用されたものと同じ組成物を使用して、ポリHEMAの
ディスク(2mm厚×16mm直径)を、PTFE注型セルに注型した。モノマ
ーおよび光開始剤の約500mgの混合物を、セルに導入し、それを、ガラスス
ライドに封じ、そして3分間、青色光の歯科用ゴムから、または商標登録された
光発生装置(エフォス・ノバキュア)からのいずれかから、青色光で照射した。 【0059】 実施例2B 実施例2Aで記述される方法を、技術の現状で、イルガキュア1800の代わ
りに、光開始剤ルシリンTPO(例えば、BASF、10.0mg)を使用して
繰返した。 【0060】 実施例2C 実施例2Aで記述される方法を、HDDAでなくHEMA(900.0mg)
、およびイルガキュア1800の代わりに、本発明による光架橋剤(P31−1
、表1参照。組成物について、100.0mg)を使用して繰返した。 【0061】 実施例2D 実施例2Cで記述される方法を、本発明による光架橋剤(P32−1、表1参
照。組成物について、100.0mg)を使用して繰返した。 【0062】 実施例2E 実施例2Cで記述される方法を、本発明による光架橋剤(P40−3、表1参
照。組成物について、100.0mg)を使用して繰返した。 【0063】 実施例2F 実施例2Cで記述される方法を、本発明による光架橋剤(P41−1、表1参
照。組成物について、100.0mg)を使用して繰返した。 【0064】 実施例2G 実施例2Aで記述される方法を、イルガキュア1800の代わりに、本発明に
よる光架橋剤(P32−1、表1参照。100.0mg)、HEMA(600.
0mg)、水(300mg)を使用し、そしてHDDAはなしで繰返した。 【0065】 実施例2H 実施例2Gのように、P32−1の代わりにP40−3(50.0mg)、お
よびHEMA(500.0mg)、水(450.0mg)を使用した。 【0066】 実施例2I 実施例2Hのように、P40−3の代わりにP41−1(50.0mg)を使
用した。 【0067】 実施例2J 実施例2Aに記述される方法を、HEMAの代わりに2−フェニルエチルアク
リレート(PEA、990.0mg、例えば、ポリマー・アンド・ダジャック・
ラボラトリーズ(Polymer & Dajac Laboratories
))を使用し、そしてHDDAなしで繰返した。 【0068】 実施例2K 実施例2Aに記述される方法を、イルガキュア1800の代わりに光架橋剤(
P40−4、表1参照。組成物について、100.0mg)およびPEA(90
0mg)を使用して、しかしHDDAまたはHEMAなしに繰返した。 【0069】 実施例2Aおよび2bでの表2の重合体、実施例2cから2Eまでの市販の光
開始剤および光架橋剤に対するモノマーの変換率(%)は、光架橋剤が、十分な
光開始剤として働くことを示し、特に、光活性種、アクリルホスフィンオキシド
(表1参照)の濃度によって示すことに匹敵する。さらに、これらの所見が、実
施例2Gから2Iと比較される場合、その比較は、最近設計された光架橋剤(実
施例2Hおよび2I)が、水中の溶液中で100%変換を示すことを示す。 【0070】 2−フェニルエチルアクリレートモノマーについては、2−フェニルエチルメ
タクリレートに基づいた光架橋剤P40−4は、重合の熱から判断した場合(実
験的に測定したΔHに基づいて)に、重合性ゲルへのモノマーの100%変換
を示す光開始剤として(実施例2Jおよび2Kを比較して)非常に十分でもある
。 【0071】 【表2】 【0072】 実施例3 ゲル化試験についての実施例: 実施例3Aおよび3B 実施例2Jおよび2Kで上に記述される配合物、および実施例2Aに記述され
る注型方法を使用して、ディスクを作成した。 【0073】 実施例3C イルガキュア2959(例えば、チバ−ガイギー、10.0mg)を、柔らか
な照射の中で、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA、眼科用グレー
ド、例えばポリサイエンシズ、550.0mg)および水(440.0mg)中
に溶解させた。重合体の試験ディスク(2mm厚×16mm直径)を、PTFE
注型セルに注型した。モノマーおよび光開始剤の約800mgの混合物を、セル
に導入し、それを、ガラス製スライドで閉じ、そして3分間、商標登録した光発
生装置(エフォス・ノバキュア)で照射した。 【0074】 実施例3D イルガキュア2959(30.0mg)、HEMA(540.0mg)および
水(430.0mg)を用いて実施例3Cのとおり。 【0075】 実施例3E イルガキュア2959の代わりにP40−3(100.0mg)、HEMA(
500.0mg)および水(400.0mg)を用いて実施例3Cのとおり。 【0076】 実施例3F イルガキュア2959の代わりにP41−1(70.0mg)、HEMA(5
10.0mg)および水(420.0mg)を用いて実施例3Cのとおり。 【0077】 実施例3G イルガキュア1800の代わりにP40−4(50.0mg)、PEA(90
0.0mg)および追加の架橋剤、CE7−2(2−フェニルエチルメタクリレ
ート/2−ヒドロキシ−3−アクリロキシプロピルメタクリレート共重合体[0
.9:0.1モル比]、50.0mg)を用いて実施例4Cのとおり。 【0078】 実施例3H P40−4の代わりにイルガキュア1800(21.0mg)、PEA(94
0.0mg)および架橋剤、CE7−2(2−フェニルエチルメタクリレート/
2−ヒドロキシ−3−アクリロキシプロピルメタクリレート共重合体[0.9:
0.1モル比]、60.0mg)を用いて実施例3Gのとおり。 【0079】 実施例3I PEA(750.0mg)および光架橋剤P40−4(250.0mg)を用
いて実施例3Bのとおり。 【0080】 表3で、様々の配合のゲル化を調べるために行われた試験を収集する。組成物
が、ゲル化される場合、それは、溶媒中に溶解しないが、その架橋密度に関した
範囲まで膨張する。非架橋(ゾル)重合体は溶解する。 【0081】 低分子量の従来の光開始剤で光重合したモノマーの実施例番号4A、4Cおよ
び4Dは、適切な溶媒、ポリHEMAについては水、ポリPEAについてはアセ
トンで容易に溶解した。実施例番号4Bは、中間体作用を示し、そしてある種の
残渣ゲルを放出するアセトン中で溶解した。光架橋剤の部分を25%まで(3.
9m.eqのアクリルホスフィンオキシド、実施例4I)まで増加させること、
または別個の架橋剤CE7−2(実施例4G、下を参照)を添加することは、ア
セトン不溶性ゲルを生じた。 【0082】 2−フェニルエチルメタクリレート/2−ヒドロキシ−3−アクリルオキシプ
ロピルメタクリレート[0.9:0.1モル比]の共重合体である、混和性のC
E7−2、不飽和化されるポリPEMAおよびPEAを、実施例4Gおよび4H
で光架橋剤P40−4に対する補足架橋剤として使用した。そのCE7−2は、
照射によりイルガキュア1800と組合せてゲル化生成物をも生じる実施例番号
4Hで例示される光重合PEAについての有効な架橋剤である。照射による生成
物は、PEA/PEMA共重合体についての特性に類似して、高い反射指数(R
I>1.54)の透明なゲル化エラストマーである。 【0083】 HEMA/水組成物のための従来の光開始剤に代わる光架橋剤を使用した実施
例3Eおよび3Fは、ゲル化され、そして実施例4Dおよび4Eと異なり水に溶
解しなかった。 【0084】 【表3】 【0085】 水で膨張したハイドロゲル(4Eおよび4F)の架橋した構造は、圧力弛緩試
験によって確認された。 【0086】 実施例4 実施例2Aで記述される方法は、以下の配合を使用して繰返された。 配合(重量%) 4A 水(80)/実施例1Fによる光架橋剤(20) 4B 水(80)/実施例1Hによる光架橋剤(20) 4C HEMA(45)/水(35)/実施例1Cによる光架橋剤(20) 4D HEMA(45)/水(35)/実施例1Fによる光架橋剤(20) 4E HEMA(45)/水(35)/実施例1Hによる光架橋剤(20) 4F HEMA(45)/H2O(35) 【0087】 青色光を用いた配合物の照射から生じた凝集性で透明なゲル、およびそれらの
相対的な架橋特性は、2つの方法で特徴づけられる。第一の方法は、レオメトリ
ックスのRDA−11を用いてネットワークの圧力弛緩を測定することであり、
そして使用された第二の方法は、水中のゲルのスマイリング(smiling)
を測定することであった。 【0088】 圧力弛緩試験方法 RDA−11を、25mmの平行プレートの間で湿された16mmゲル化サン
プルと共に設置し、35℃に加熱し、そして30%の株を、塗布した。試験の間
、その装置は、35%を維持するために必要な瞬時の圧力を測定し、そしてログ
tに対する瞬時のせん断モジュール(Gi)をプロットする。表3で、i=10
および100の間の配合例4Aから4FまでについてのモジュラスGiを、水中
での膨張の前後の両方に、(G(10)−G(100)/G(10))×100
として比較した。結果は、光架橋したゲルが、凝集性ネットワーク構造を保有す
ることを確認する。 【0089】 【表4】 【0090】 膨張試験方法 配合例4Aから4Fまでから得られるサンプルディスクを秤量し、24時間、
20℃で水に浸漬し、乾燥させ、そして再秤量した。表4は、含有率に基づいて
、各配合例によって吸収された水を比較する。 【0091】 【表5】 【0092】 青色光を用いた照射により、架橋剤なしで製造された配合例(4F)は、ゲル
でなく、そして任意の測定に適切なディスクで形成されたものはないことが観察
された。満足なディスクは、他の配合例そして圧力弛緩結果から製造され、そし
て水吸収の結果は、順序:非常に架橋した4A>4C<4E高度が低く架橋され
たに一致していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 218/10 C08F 218/10 220/28 220/28 220/56 220/56 226/06 226/06 G02B 1/04 G02B 1/04 G02C 7/04 G02C 7/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 デイリンガム,キース・アルフレツド オランダ国、エヌ・エル−9717・ヘー・ヘ ー・フローニンゲン、フエルレングド・フ ラハトストラート (72)発明者 デ・フロート,ジヤクリーネ オランダ国、エヌ・エル−9351・エス・エ ル・レーク、スロトブルフ・8 (72)発明者 ハイトイエマ,ヘンリツク オランダ国、エヌ・エル−9321・アー・テ ー・ペイズ、ボルスター・25 Fターム(参考) 2H006 BB06 4C081 AB22 AB23 CA091 CC05 DA02 DA13 EA05 4C089 AA06 BD02 BE02 BE03 CA03 CA09 4J100 AB07R AD02P AD02Q AG04P AG04Q AG08P AG08Q AL08P AL08Q AM17P AM17Q AQ06P AQ06Q AQ07P AQ07Q BA03P BA03Q BA63R BC43P BC43Q BC43R CA05 DA37 HA53 HE22 HG28 JA50 JA51 JA52

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 一般式(A)(B)(C)を有する高分子親水性光架
    橋剤であって、 (i)A、BおよびCは、高分子構造中の置換エチレン基の単位であり; (ii)A、BおよびCはランダムに分布しており、単位Cは光活性基を担持
    しており; (iii)n=0−98モル%、m=0−98モル%、n+m=50−98モ
    ル%およびp=0.5−50モル%であり、光への露出により架橋ネットワーク
    を生じる事が出来、 該光活性基が305nmより長い波長の光に露出されたとき、ラジカルが発生
    して、高分子光架橋剤に保持され、架橋ネットワーク構造を達成するように反応
    する、前記光架橋剤。 【請求項2】 前記光活性基が、ホスフィンオキシドを備えることを特徴と
    する請求項1に記載の光架橋剤。 【請求項3】 前記光活性基が、アシルまたはアロイルホスフィンオキシド
    であることを特徴とする請求項2に記載の光架橋剤。 【請求項4】 前記光活性基が、置換されていてもよいフェニレン基を含む
    連結基によって単位Cのエチレン基に連結されていることを特徴とする請求項3
    に記載の光架橋剤。 【請求項5】 前記光活性基が、構造−O−C(O)−NH−を有する基を
    含む連結基によって単位Cのエチレン基に連結されていることを特徴とする請求
    項3に記載の光架橋剤。 【請求項6】 連結基が、−O−C(O)−NH−Ph−の構造(式中、P
    hは、置換されていてもよいフェニレン基を示す)を有する請求項5に記載の光
    架橋剤。 【請求項7】 高分子構造のエチレン単位A、B、Cが、A=−CH−C
    (R)−、B=−CH−C(R)−、C=−CH−C(R )−となるような置換基を含んでおり、Rは、水素またはメチルであり; Rは、−CON(Me)、−COCHCHOH、−OCOCH
    −OCOCHCHPh、−OHまたはラクタム基である; Rは、Bが−CH−C(R)−である場合、−CON(Me)
    −COCHCHOH、−OCOCH、−OCOCHCHPh、−O
    Hまたはラクタム基であるが、ただしRおよびRが−OHでない限り、R およびRは同じはでなく;および Rは、−RC(O)P(O)Rまたは−RP(O)ROC(O
    )R(式中、R、RおよびRは、フェニル、メチルフェニル、ジメチル
    フェニル、トリメチルフェニル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、トリ
    メトキシフェニル、メチロールフェニル、ジメチロールフェニル、トリメチロー
    ルフェニルまたはスチリル基を含めた同じかまたは異なるアリール基の中から選
    択される)であるか、または Rは、−RC(O)P(O)R10(式中、RおよびR10は、上
    のR、RおよびRと同じであるが、しかしRは、基−O−C(O)−N
    H−R11(式中、R11は、RおよびR10と同じである)である)である
    、請求項1に記載の光架橋剤。 【請求項8】 RおよびRが、水溶性分子を形成するように選択される
    請求項7に記載の光架橋剤。 【請求項9】 前記ラクタム単位が、単位AまたはBと共にN−ビニルピロ
    リドン単位を構成する請求項7に記載の光架橋剤。 【請求項10】 RおよびRの少なくとも1つが、ヒドロキシルである
    請求項7に記載の光架橋剤。 【請求項11】 Aが、N−ビニルピロリドンであり、Bが、ビニルアルコ
    ールである請求項7に記載の光架橋剤。 【請求項12】 Rは、−O−C(O)−NH−R−C(O)P(O)
    10である請求項7に記載の光架橋剤。 【請求項13】 架橋のための官能基を有する請求項1または7に記載の光
    架橋剤。 【請求項14】 ビニル、アクリルおよびメタクリル基の中から選択される
    官能基を有する請求項13に記載の光架橋剤。 【請求項15】 親水性高分子(A)(B)(C)[ここで、 (i)A、BおよびCは、高分子構造中の置換エチレン基の単位である; (ii)A、BおよびCはランダムに分布しており、そして少なくとも単位C
    は、ヒドロキシル基を担持する; (iii)n=0−98モル%、m=0−98モル%、n+m=50−98モ
    ル%およびp=0.5−50モル%である]から光架橋剤を製造する方法であっ
    て、前記高分子を、構造−C(O)=N−R−C(O)P(O)R10
    式中、R、RおよびR10は、フェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニ
    ル、トリメチルフェニル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、トリメトキ
    シフェニル、メチロルフェニル、ジメチロルフェニル、トリメチロルフェニルま
    たはスチリルラジカルを含めた同じかまたは異なるアリール基の中から選択され
    る)を有するイソシアネート置換光活性剤と反応させることを含む、前記方法。 【請求項16】 固形物品を形成するために十分な時間、約305nmの波
    長を越える光を照射することによって、請求項1から14までのいずれか1項に
    記載の光架橋剤を含む水性組成物から、高分子架橋ネットワークを形成する方法
    。 【請求項17】 前記組成物が、少なくとも1種の共重合性ビニル、アクリ
    ルまたはメタクリルモノマーをさらに含む請求項16に記載の方法。 【請求項18】 前記組成物が、官能性ビニル、アクリルまたはメタクリル
    基を有する親水性重合体をさらに含む請求項16に記載の方法。 【請求項19】 前記親水性重合体が、水溶性粒子の形態の不連続な架橋性
    単位を形成する請求項18に記載の方法。 【請求項20】 眼科用レンズが前記組成物から製造される請求項16から
    19までのいずれか1項に記載の方法。 【請求項21】 前記組成物を、眼ののう胞(capsular bag)に注入し、そ
    して305nmを越える波長の照射によって、それを最終レンズ製品に架橋させ
    るステップを含む請求項20に記載の方法。 【請求項23】 少なくとも1.39の屈折率および15ゲージまたはより
    微細な標準カニューレを通して注射されるべき適切な粘度を示す請求項1から1
    5までのいずれか1項に記載の光架橋剤を含む眼科学上許容しうる組成物。 【請求項24】 眼ののう胞に注入するための眼科学上許容しうる組成物で
    の、請求項1から15までのいずれか1項に記載の光架橋剤の使用法。
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