JP2002538825A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項1】
発現可能な第一の核酸を含んでなるワクチンベクターであって、
該第一の核酸が哺乳類細胞中での発現に必要な1以上の発現制御配列に作動可能に連結されており、かつ、第一のポリペプチドをコードするものであり、該第一の核酸の発現によって該第一のポリペプチドに対する感染防御免疫応答が誘導され、該第一のポリペプチドが、
(i) 配列番号2で表される配列を有するポリペプチド、
(ii) 配列番号2からの少なくとも12個の連続するアミノ酸を含んでなる免疫原性断片、および
(iii) 免疫原性を失うことなく改変された(i)のポリペプチド(この改変ポリペプチドは(i)のポリペプチドとアミノ酸配列において少なくとも75%の同一性を有する)
からなる群から選択されるものである、ワクチンベクター。
【請求項2】
前記第一の核酸が、
(i) 配列番号1、または
(ii) 配列番号1からの少なくとも38個の連続するヌクレオチド
の配列を有するものである、請求項1に記載のワクチンベクター。
【請求項3】
前記第一のポリペプチドが免疫原性を失うことなく改変されたものであり、この改変ポリペプチドが配列番号2とアミノ酸配列において少なくとも75%の同一性を有するものである、請求項1に記載のワクチンベクター。
【請求項4】
前記第一のポリペプチドが、
(i) 配列番号2、または
(ii) 配列番号2からの少なくとも12個の連続するアミノ酸を含んでなる免疫原性断片
の配列を有するものである、請求項1に記載のワクチンベクター。
【請求項5】
発現可能なハイブリッド核酸を含んでなるワクチンベクターであって、
該ハイブリッド核酸が哺乳類細胞中での発現に必要な1以上の発現制御配列に作動可能に連結されており、かつ、融合タンパク質をコードするものであり、該融合タンパク質が、請求項1〜4のいずれか一項で定義される第一のポリペプチドと、第二のポリペプチドとを含んでなるものである、ワクチンベクター。
【請求項6】
前記第二のポリペプチドが異種シグナルペプチドである、請求項5に記載のワクチンベクター。
【請求項7】
前記第二のポリペプチドがアジュバント活性を有する、請求項5に記載のワクチンベクター。
【請求項8】
前記1以上の発現制御配列が、哺乳類細胞中で機能するプロモーターを含んでなるものである、請求項1〜7のいずれか一項に記載のワクチンベクター。
【請求項9】
哺乳類細胞中で機能する前記プロモーターが非組織特異的プロモーターである、請求項8に記載のワクチンベクター。
【請求項10】
前記プロモーターが、CMVプロモーターまたはラウス肉腫ウイルスプロモーターである、請求項9に記載のワクチンベクター。
【請求項11】
哺乳類細胞において実質的に複製または組み込みのできないプラスミドである、請求項1〜10のいずれか一項に記載のワクチンベクター。
【請求項12】
ヒト成人に投与するための、約1μg〜約1mg、好ましくは約10μg〜約800μg、さらに好ましくは約25μg〜約250μgの治療上または予防上有効な量である、請求項1〜11のいずれか一項に記載のワクチンベクター。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載のワクチンベクターと医薬上許容される担体とを含んでなる、組成物。
【請求項14】
請求項1〜12のいずれか一項に記載のワクチンベクターと、第一のポリペプチドに対する免疫応答を増強する付加的なポリペプチドをコードする付加的な核酸とを含んでなる、ワクチン。
【請求項15】
付加的なポリペプチドがクラミジアポリペプチドである、請求項14に記載のワクチン。
【請求項16】
多段階免疫化プロセスの要素として連続的に用いるための、請求項1〜12のいずれか一項に記載のワクチンベクターであって、該プロセスにおいて、哺乳動物にまず前記ベクターを注入し、次いで該ベクターによりコードされるポリペプチドで2回の追加免疫抗原刺激が行われる、ワクチンベクター。
【請求項17】
第一のポリペプチドをコードする発現可能な第一の核酸の、前記第一のポリペプチドに対する感染防御免疫応答を誘導することによりクラミジア感染症を予防または治療するための製剤の製造における使用であって、
該第一のポリペプチドが、
(i) 配列番号2で表される配列を有するポリペプチド、
(ii) 配列番号2からの少なくとも12個の連続するアミノ酸を含んでなる免疫原性断片、および
(iii) 免疫原性を失うことなく改変された(i)のポリペプチド(この改変ポリペプチドは(i)のポリペプチドとアミノ酸配列において少なくとも75%の同一性を有する)
からなる群から選択されるものである、使用。
【請求項18】
クラミジア感染症を予防または治療するための製剤の製造における、請求項1〜12のいずれか一項に記載のワクチンベクターの使用。
【請求項19】
図3に示される発現プラスミドpCACRMP60である、請求項1に記載のワクチンベクター。
【請求項20】
第一のポリペプチドとアジュバントとを含んでなる、該第一のポリペプチドに対する感染防御免疫応答を誘導するワクチンであって、
前記第一のポリペプチドが、
(i) 配列番号2で表される配列を有するポリペプチド、
(ii) 配列番号2からの少なくとも12個の連続するアミノ酸を含んでなる免疫原性断片、および
(iii) 免疫原性を失うことなく改変された(i)のポリペプチド(この改変ポリペプチドは(i)のポリペプチドとアミノ酸配列において少なくとも75%の同一性を有する)
からなる群から選択されるものであり、
前記アジュバントが、アルミニウム化合物、RIBI、細菌毒およびその組合せ、サブユニット、変性毒素および変異体、アジュバント活性を保有している細菌毒に対する断片、相同体、誘導体および融合物、リポソーム、細菌モノホスホリル脂質A(MPLA)、サポニン、ポリアクチドグリコリド(PLGA)ミクロスフェア、ポリホスファゼン、DC−chol(3b−(N−(N’,N’−ジメチルアミノメタン)−カルバモイル)コレステロール)、ならびにQS−21からなる群から選択されるものである、ワクチン。
【請求項21】
免疫原性を失うことなく改変された前記第一のポリペプチドを含んでなり、この改変ポリペプチドが配列番号2とアミノ酸配列において少なくとも75%の同一性を有するものである、請求項20に記載のワクチン。
【請求項22】
(i) 配列番号2、または
(ii) 配列番号2からの少なくとも12個の連続するアミノ酸を含んでなる免疫原性断片
の配列を有する前記第一のポリペプチドを含んでなる、請求項20に記載のワクチン。
【請求項23】
前記第一のポリペプチドが融合タンパク質の一部として存在し、該融合タンパク質が第二のポリペプチドをさらに含んでなるものである、請求項20〜22のいずれか一項に記載のワクチン。
【請求項24】
前記第二のポリペプチドが異種シグナルペプチドである、請求項23に記載のワクチン。
【請求項25】
前記第二のポリペプチドがアジュバント活性を有する、請求項23に記載のワクチン。
【請求項26】
前記アジュバントが、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、およびヒドロキシリン酸アルミニウムの少なくとも一つを含んでなるものである、請求項20〜24のいずれか一項に記載のワクチン。
【請求項27】
前記アジュバントが、コレラ毒(CT)、大腸菌易熱性毒(LT)、クロストリジウム・ディフィシル毒A、百日咳毒(PT)、または天然コレラ毒サブユニットB(CTB)の精製製剤を含んでなるものである、請求項20〜24のいずれか一項に記載のワクチン。
【請求項28】
前記アジュバントが、Arg−7−Lys CT変異体、Arg−192−Gly LT変異体、Arg−9−Lys PT変異体、Glu−129−Gly PT変異体、Ser−63−Lys LT変異体、Ala−69−Gly LT変異体、Glu−110−Asp LT変異体、およびGlu−112−Asp LT変異体からなる群から選択される弱毒化した細菌毒変異体を含んでなるものである、請求項20〜24のいずれか一項に記載のワクチン。
【請求項29】
前記第一のポリペプチドに対する免疫応答を増強する付加的なポリペプチドをさらに含んでなる、請求項20〜28のいずれか一項に記載のワクチン。
【請求項30】
前記付加的なポリペプチドがクラミジアポリペプチドである、請求項29に記載のワクチン。
【請求項31】
医薬上許容される担体をさらに含んでなる、請求項20〜30のいずれか一項に記載のワクチン。
【請求項32】
前記第一のポリペプチドに対する感染防御免疫応答を誘導することによりクラミジア感染症を予防または治療するための、請求項20〜31のいずれか一項に記載のワクチン。
【請求項33】
第一のポリペプチドの、該第一のポリペプチドに対する感染防御免疫応答を誘導することによりクラミジア感染症を予防または治療するためのワクチンの製造における使用であって、
前記第一のポリペプチドが、
(i) 配列番号2で表される配列を有するポリペプチド、
(ii) 配列番号2からの少なくとも12個の連続するアミノ酸を含んでなる免疫原性断片、および
(iii) 免疫原性を失うことなく改変された(i)のポリペプチド(この改変ポリペプチドは(i)のポリペプチドとアミノ酸配列において少なくとも75%の同一性を有する)
からなる群から選択されるものである、使用。
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