JP2002538380A - 等速ジョイント及びこの等速ジョイント用の機械伝動部材 - Google Patents

等速ジョイント及びこの等速ジョイント用の機械伝動部材

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JP2002538380A
JP2002538380A JP2000601341A JP2000601341A JP2002538380A JP 2002538380 A JP2002538380 A JP 2002538380A JP 2000601341 A JP2000601341 A JP 2000601341A JP 2000601341 A JP2000601341 A JP 2000601341A JP 2002538380 A JP2002538380 A JP 2002538380A
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roller
joint
track
arm
tracks
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JP2000601341A
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マージェリー,ミシェル
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ゲーカーエヌ アウトモチーフェ ゲーエムベーハー
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
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    • F16D3/2055Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、自動車の伝動システム用の等速トライポッドジョイントに関しており、この等速トライポッドジョイントは、幾つかの分岐部(4)を含んでいる雄エレメント(2)と、平面(P)に関して対称な1対のトラック(9A,9B)を各分岐部について画成している雌エレメント(8)と、各分岐部上に装着される機械伝動部材(11)であって、対応するトラックのうちの一方のトラック上を走るべく設計されている外部ローラを備えているものとを具備している。各トラックは、中央領域(14A,14B)と、ローラを半径方向に維持する支持部(15A,15B)とを備えており、その中央領域(14A,14B)は、直線の横断面を有していると共に、平面(P)に対して角度αだけ傾いている。各ローラは、周面と、前面(32)とを有しており、その周面の中央領域(31)は、円錐状であり且つトラックの中央領域と整合しており、そして、その前面(32)は、駆動トルクの下で、トラックの前記支持面と多かれ少なかれ垂直に接触すべく押圧されるよう、構成されている。本発明は、自動車における伝動システム用の等速トライポッドジョイントに適用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、請求項1の前段に述べられているタイプの、等速ユニバーサルジョ
イントに関する。
【0002】 本発明は、特に、自動車の伝動用のトライポッド等速ジョイントに適用される
【0003】 この種のトライポッド等速ジョイントは、一般的に、三対称性を備えている雄
エレメント(即ちトライポッド)であって、第1の回転シャフトに固定されるもの
と、三対称性を備えている雌エレメント(即ちベルハウジング)であって、第2の
回転シャフトに固定されるものとを具備している。
【0004】 文献FR−A−2 701 741から知られる具体例においては、各機械伝動
部材は、外部ローラの内側に配設される内部リングを備えており、この内部リン
グは、対応するアームの支持周面の周りで回動し且つ摺動する。
【0005】 各機械伝動部材は、また、内部リングと外部ローラとを連結する手段であって
、共通の回転軸の周りでのそれらの相対的な回動を可能にするものをも備えてい
る。この連結手段は、共通の回転軸に沿う、内部リングと外部ローラとの間の限
られた相対的な並進運動のみを許容する。
【0006】 一般的に、外部ローラは、断面がトーラス形状である周面を備えている。各ト
ラックの横断面は、破断された円弧の形態をしており、この円弧は、対応する縦
方向・半径方向平面に直交する中間平面に関して対称である。
【0007】 このような構造は、駆動トルクが加えられた際に、対応するトラックの対のう
ちの一方のトラックに沿う、外部ローラの転動を通して、2つの回転シャフトの
間の不整合の角度においても等速ジョイントが作動することを可能にする。
【0008】 トルク下でのそのような作動の間、外部ローラの各周面は、対応するトラック
の対のうちの一方のトラックに当接し、そして、その周面と上記対のうちの他方
のトラックとの間には、僅かな隙間が、存在する。更に、アームは、対応する縦
方向・半径方向平面に平行な、対応するトラックの対に対する前後並進運動を与
えられる。縦方向・半径方向平面内におけるその前後運動は、一方において、ア
ームの傾斜に起因しており、他方において、この分野において良く知られている
ように、回転速度の3倍の周期数での、トライポッドの軌道運動(オフセットと
して知られている)に起因している。
【0009】 そのようなアームの前後運動は、各外部ローラについて、トラックのうちの一
方のトラックに当接しているその外部ローラの周面の部分の周りでの、ローラの
前後揺動運動を生じさせる。この揺動運動は、一方において、アームの支持球面
と対応内部リングとの間の摩擦により、そして、他方において、アームの支持面
と対応内部リングとの間の接触点の移動により、もたらされる。
【0010】 この結果、各アームについて、当接している部分とは直径方向において反対側
にあるローラの周面の部分が、その周面が当接していないトラックの破断円弧断
面を形成している2つの半円弧の間で振動する。
【0011】 そのような振動運動は、摩擦現象を生じさせると共に、ローラと、それが当接
していないトラックとの間で、特に、ベルハウジングの内側に向かって最も遠く
に位置させられているトラック断面の半円弧内において、ジャミングをさえ引き
起こしかねない。
【0012】 本発明の目的は、機械的なジョイントであって、不整合の角度においても少な
い摩擦で作動し得、同時に、ジャミングの危険を制限するものを提供することに
より、それらの問題を克服することである。
【0013】 この目的のために、本発明の主題は、請求項1の特徴部分の特徴を有している
、上述したタイプの等速ユニバーサルジョイントである。
【0014】 幾つかの具体的な実施形態によると、ジョイントは、従属の請求項2〜請求項
8に規定されている特徴のうちの1つ以上の特徴を有し得る。
【0015】 本発明の別の主題は、上で定義されているユニバーサルジョイント用の機械伝
動部材である。
【0016】 単に例として与えられている以下の記載を、添付図面を参照して読むことによ
り、本発明は、より良く理解されよう。
【0017】 図1は、自動車の伝動用に意図されているトライポッド型等速ジョイント1を
示しており、このトライポッド型等速ジョイント1は、以下の構成要素を本質的
に具備している。 (1) 中心軸X−X(図1の面に直交している)に関しての三対称性を備えている
、雄エレメント即ちトライポッド2であって、ハブ3と、120°の角度で離隔
されている半径方向の3つのアーム4(これらのアームのうちの1つのアームの
みが描かれている)とを具備しているもの。各アーム4の端部は、支持球面5を
形成しており、この支持球面5は、アームと一体に形成されていると共に、対応
するアーム4の軸Y−Y上に中心を定められている。この雄エレメント2は、第
1回転シャフト6に固定されている。 (2) 中心軸X′−X′に関しての三対称性を備えている、雌エレメント即ちベ
ルハウジング8であって、その中心軸X′−X′は、図示されている整合位置に
ジョイントがあるときには、軸X−Xと一致する、もの。このベルハウジングは
、各アーム4の各側部に、互いに他方に面している2つのトラック9A及び9B
を有している。この雌エレメント8は、第2回転シャフト(図示せず)に固定され
ている。 (3) 各アーム4についての、機械伝動部材11であって、回転軸Z−Zの外部
ローラ12を具備しており、その回転軸Z−Zは、図1に描かれている位置にお
いては、対応するアーム4の軸Y−Yと一致している、もの。外部ローラ12は
、対応するトラック9A及び9Bのうちの一方又は他方に沿って転動すべく意図
されている。
【0018】 3つの機械伝動部材11は、同一であり、そして、雄エレメント2及び雌エレ
メント8の三対称性の故に、図1に描かれているジョイント1の部分についての
み、説明する。
【0019】 トラック9A及び9Bの準線は、例えば、軸X′−X′に平行な、実質的に真
直ぐな線である。これらのトラックは、雌エレメント8の縦方向・半径方向平面
P(図1の面に直交している)に関して、互いに他方と対称である。
【0020】 各トラック9A,9Bは、中央領域14A,14Bであって、この中央領域に沿
ってローラ12が転動するものと、ローラ12を半径方向に保持するための支持
面15A,15Bとを有している。
【0021】 中央領域14A及び14Bは、各々、トラック9A及び9Bの中間平面Q(平
面Pに直交している)の各側に延びている。
【0022】 トラック9A,9Bの中央領域14A,14Bの横断面(即ち、軸X′−X′を
横断する平面(例えば図1の面)において見られる断面)は、実質的に真直ぐであ
ると共に、縦方向・半径方向平面Pに対して角度αだけ傾けられている。従って
、中央領域14A及び14Bの横断面は、実質的に2αに等しい角度で、ベルハ
ウジング8の内側に向かって半径方向に収束している。
【0023】 支持面15A及び15Bの横断面は、実質的に真直ぐであると共に、縦方向・
半径方向平面Pに直交している。
【0024】 支持面15A及び15Bは、ベルハウジング8の半径方向外側に即ち中央領域
14A及び14Bの横断面の半径方向発散側に、位置させられている。
【0025】 従って、各トラック9A,9Bについて、中央領域14A,14Bの横断面と支
持面15A,15Bの横断面とは、鋭角をなしている。
【0026】 支持面15A,15Bと各トラック9A,9Bの中央領域14A,14Bとは、
湾曲した横断面を有している部分によって接続されている。
【0027】 機械伝動部材11は、一方において、全体形状が円筒状の内部リング18であ
って、回転軸Z−Zを備えており且つ外部ローラ12の内側に配設されているも
のを具備していると共に、他方において、内部リング18と外部ローラ12とを
連結する手段19を具備している。
【0028】 これらの連結手段19は、ニードルリング21を具備しており、このニードル
リング21は、軸Z−Zに対して半径方向外側にある、リング18の円筒面22
と、軸Z−Zに対して半径方向内側にある、外部ローラ12の円筒面23との間
に配設されている。これらの連結手段19は、更に、2つの平らなスラストワッ
シャ24及び25を具備しており、これらのスラストワッシャ24及び25は、
リング18及びニードルリング21の各側部に配設されている。
【0029】 各スラストワッシャ24,25の周縁部は、面23に形成されている環状溝内
に収容されている。ワッシャ24及び25は、ニードルリング21と内部リング
18とを、軸Z−Zに沿う僅かな隙間を持って、それらの間に保持している。
【0030】 従って、連結手段19は、軸Z−Zの周りでの、ローラ12とリング18との
間の相対的な回転運動を可能にすると共に、軸Z−Zに沿う、それらの限定され
た相対的な並進運動を可能にする。
【0031】 内部リング18は、軸Z−Zに対して半径方向内側の面27を具備しており、
この面27は、実質的に円筒状であり、アーム4を収容する開口部の境界を画し
ている。アーム4の支持球面5とリング18の面27とは、リング18とアーム
4との間の、軸Y−Yの周りでの、回動及び摺動を可能にする。
【0032】 外部ローラ12は、軸Z−Zに対して半径方向外側の周面30を有しており、
この周面30は、中央領域31を有している。このローラ12は、また、前面3
2及び後面33を有している。
【0033】 中央領域31は、ローラ12の中間平面Q′の各側に、軸Z−Zの方向に延び
ている。軸Z−Zに直交しているその平面Q′は、図1に描かれている位置にお
いては、平面Qと実質的に一致している。
【0034】 トラック9A及び9Bは、ローラ12の中間平面Q′を、平面Pに実質的に直
交した状態に保っている。
【0035】 中央領域31は、実質的に円錐台状であり、実質的に2αに等しい角度で、ト
ライポッド2のハブ3に向かって収束しており、即ち、トラック9A及び9Bの
中央領域14A及び14Bの横断面が収束しているのと同じ半径方向に収束して
いる。従って、ローラの中央領域31は、子午線断面において、実質的に、トラ
ック9A及び9Bの中央領域14A及び14Bの共役体である。
【0036】 前面32は、実質的に、軸Z−Zの平坦な環状体である。この面32は、外部
ローラ12の領域31の半径方向発散側に位置させられている。従って、ローラ
12の前面32は、子午線断面において、実質的に、トラック9A及び9Bの支
持面15A及び15Bの共役体である。後面33は、実質的に、軸Z−Zの平坦
な環状体であると共に、ジョイント1の半径方向内側に位置させられている。
【0037】 外部ローラ12の領域31は、幾つかの部分を介して、前面32と後面33と
に接続されており、それらの部分の断面は、ローラ12の子午線断面内で湾曲し
ている。
【0038】 ジョイント1が作動する仕方は、以下の通りである。
【0039】 例えば、雄エレメント2が図1における反時計回りに駆動される場合、ローラ
12は、トラック9Aに当接し、もって、トルクが、雌エレメント8に伝達され
る。
【0040】 従って、アーム4は、平面Q′に平行な力Fを、対応する機械伝動部材11に
伝達する。この力Fの作用点Mは、支持面5とリング18の面27との間の接触
点である。
【0041】 各機械伝動部材11について、トラック9Aの中央領域14Aとローラ12の
中央領域31とは、互いに他方に当接している。これらの中央領域における横断
面は、それらが実質的に平坦に圧し合って反力を発生し得るということを意味し
、それらの中央部分の横断面の傾斜の故に、その反力は、ジョイント1の半径方
向外側に向けられている成分Rを有している。
【0042】 この半径方向成分Rは、ローラ12を、ベルハウジング8の外側に向けて半径
方向に移動させる傾向にあり、これにより、ローラ12の前面32は、トラック
9A及び9Bの支持面15A及び15Bに当接する。ローラ12の面32は、支
持面15A及び15Bと殆ど直角に接触し、このことは、ジャミングの危険をも
たらさない。
【0043】 ジョイント1が軸X−Xのシャフトと軸X′−X′のシャフトとの間の不整合
の角度で作動している場合、一方において、アームの傾斜の故に、他方において
、この分野において良く知られているように、回転速度の3倍の周期数でのトラ
イポッドの軌道運動(オフセットとして知られている)の故に、アーム4は、平面
P内での、トラック9A及び9Bに対する、半径方向の並進状態における前後運
動を与えられる。この運動の振幅は、ジョイント1の半径方向外側に向けられて
いる方向におけるよりも、ジョイント1の半径方向内側に向けられている方向に
おいて、より大きい。
【0044】 この前後運動の間、アーム4がジョイント1の内側に向かって半径方向に(図
1における下方に)移動すると、力Fが加えられているところの点Mは、ジョイ
ント1の内側に向かって半径方向に移動し、ローラ12が図1における時計回り
方向に揺動することを引き起こすであろう。更に、この運動の間、アーム4は、
摩擦を通して、力F1を、軸Z−Zに沿って、内部リング18に加え、その力F
1は、ベルハウジング8の半径方向内側に向けられている。この力F1も、やは
り、ローラ12が図1における時計回り方向に揺動することを引き起こすであろ
う。
【0045】 ローラの周面30とトラック9Aとの間の、それらの中央領域14A及び31
における平坦な押圧、並びにこれらの中央部分の横断面の傾斜は、成分Rを通し
て、その力F1及び点Mの移動の作用を補償し、この結果、ローラ12は、トラ
ック9A及び9Bの支持面15A及び15Bに当接し続ける。
【0046】 アーム4がジョイント1の外側に向かって半径方向に(図1における上方に)移
動すると、力Fの作用点Mは、同じ方向に移動する。同時に、アーム4は、摩擦
を通して、力F2を、軸Z−Zに沿って、内部リング18に加え、その力F2は
、ベルハウジング8の外側に向けられている。点Mの移動及び力F2は、外部ロ
ーラ12がトラック9A及び9Bの支持面15A及び15Bに当接するのを維持
する傾向にある。
【0047】 従って、外部ローラ12は、安定したままであり、その外部ローラの部分であ
って、トラック9Bの中央領域14Bに面してはいるが当接していないものが、
振動することはない。
【0048】 角度αは、力F1の作用と、ジョイント1の半径方向内側に向かっての、力F
の作用点Mの移動の作用とを、それが補償するように、決定されている。このよ
うにして、トラック9A及び9Bの支持面15A及び15Bによって外部ローラ
12に加えられる反力F3は、アーム3が移動する方向に拘らず、限定される。
【0049】 この結果、ローラ12の振動と、従って、ジョイント1が不整合の角度で作動
している際のローラ12のジャミングの危険とが、制限される。
【0050】 最後に、中央領域14A及び14Bをトラック9A及び9Bの支持面15A及
び15Bに接続している部分における湾曲した断面は、外部ローラ12の中央領
域とトラック9A及び9Bとの間の当接領域の端部における高い圧力を避けるこ
とを可能にする。
【0051】 これらの湾曲した断面は、支持面30の中央領域31の端部を浮彫加工するこ
とによって部分的に得られる、ということが、留意されるべきである。
【0052】 一般的に、角度αは、約1〜10°、好ましくは約3〜5°であってよい。
【0053】 変形例によると、トラック9A及び9Bの中央領域14A及び14Bの横断面
は、ベルハウジング8の外側に向かって半径方向に収束する。後者の場合、外部
ローラ12の中央部分31も、外側に向かって半径方向に収束すると共に、トラ
ック9A及び9Bの周辺保持部分は、ベルハウジング8の半径方向内側に位置さ
せられる。
【0054】 図2は、本発明に係る等速ジョイント1の第2実施形態を示しており、この第
2実施形態は、以下の点において、図1に示されているものと区別され得る。
【0055】 内部リング18が、このリング18の半径方向内側の面27上に、軸Z−Zの
環状肩部40を有している。この肩部40は、ジョイント1の半径方向外側に位
置させられている。
【0056】 リング18の面22の、軸Z−Zに沿う長さは、図1におけるジョイント1の
面22の長さよりも大きい。
【0057】 外部ローラ12の面23は、軸Z−Zの2つの環状肩部41を有しており、こ
れらの環状肩部41は、その軸に沿うニードルリング21の各側部に配設されて
いる。
【0058】 また、連結手段19は、スラストワッシャ24又は25を有していない。
【0059】 このようにして、連結手段19は、軸Z−Zの周りでの回動と、外部ローラ1
2及び内部リング18の間のその軸に沿う摺動とを可能にしている。
【0060】 更に、内部リング18は、回動すると共に、アーム4の支持球面5についての
軸Z−Zに沿って摺動する。
【0061】 しかしながら、後者の摺動は、ジョイント1の内側に向けては、肩部40によ
り、そして、外側に向けては、支持面15Aと支持面15Bとの間のベルハウジ
ングの端部42により、半径方向に制限されている。
【0062】 外部ローラ12の肩部41は、ニードルリング21がローラ12に対して所定
の場所に保持されるのを可能にする。
【0063】 この第2実施形態は、内部リング18によってローラ12に伝達される、軸Z
−Zに沿う力を弱めることを可能にする。何故ならば、内部リング18と外部ロ
ーラ12との間の、その軸に沿う相対運動が、ニードルリングを介してもたらさ
れるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るトライポッド型等速ユニバーサルジョイントの部
分断面図である。
【図2】 本発明に係るトライポッド型等速ユニバーサルジョイントの別の実施形態を示
している、図1と同様の図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW 【要約の続き】 可能である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄エレメント(2)と、雌エレメント(8)と、機械伝動部材(
    11)とを具備しているタイプの等速ユニバーサルジョイント(1)であって、 雄エレメント(2)は、幾つかのアーム(4)を備えており、 雌エレメント(8)は、各アームについて、互いに他方と反対の1対のトラック(
    9A,9B)を画成しており、これらのトラックは、前記アームの各側にそれぞれ
    横たわっており、雌エレメントの縦方向・半径方向平面(P)に関して対称であり
    、且つ各アーム(4)上に装着されており、 機械伝動部材(11)は、回転する外部ローラ(12)を備えており、この外部ロ
    ーラは、それがアームに対して回動し且つ摺動し得るように装着されていると共
    に、対応する2つのトラックのうちの一方又は他方に沿って転動すべく意図され
    ており、これらのトラックは、ローラの中間平面(Q′)を、前記半径方向・縦方
    向平面(P)に垂直に、且つ雌エレメントの中心軸(X′−X′)から一定の距離の
    所に、実質的に維持し、 前記機械伝動部材(11)は、更に、外部ローラ(12)の内側に置かれている内
    部リング(18)と、内部リング(18)及び外部ローラ(12)を連結する手段(1
    9)であって、共通の回転軸(Z−Z)の周りでのそれらの相対的な回動を可能に
    するものとを具備しており、内部リングは、前記アーム(4)の周りで回動し且つ
    摺動し得るように装着されている、 ものにおいて、 各アームについて、各トラック(9A,9B)が、一方において、実質的に真直
    ぐな横断面の中央領域(14A,14B)であって、前記縦方向・半径方向平面(P
    )に対してゼロではない角度αだけ傾斜しているものを具備していると共に、他
    方において、ローラ(12)を半径方向に保持する支持面(15A,15B)を具備
    しており、この面は、前記中央領域(14A,14B)の半径方向発散側に横たわ
    っており、且つ ローラ(12)が、一方において、周面であって、この周面の中央領域(31)は
    、実質的に円錐状であり、且つ、子午線断面において、前記トラックの中央領域
    (14A,14B)の共役体である、ものを有していると共に、他方において、前
    面(32)であって、駆動トルクの作用の下で、トラック(9A,9B)の前記支持
    面(15A,15B)と殆ど直角に接触すべく設計されているものを有している、
    ことを特徴とする等速ユニバーサルジョイント。
  2. 【請求項2】 子午線断面におけるローラ(12)の前面(32)が、実質的に
    、トラックの支持面(15A,15B)の共役体であることを特徴とする請求項1
    のジョイント。
  3. 【請求項3】 トラックの前記中央領域(14A,14B)の横断面が、ジョ
    イント(1)の雌エレメント(8)の内側に向かって半径方向に収束していることを
    特徴とする請求項1又は請求項2のジョイント。
  4. 【請求項4】 角度αが、約1〜10°、好ましくは約3〜5°であること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項のジョイント。
  5. 【請求項5】 トラック(9A,9B)の前記支持面(15A,15B)が、各々
    、実質的に真直ぐな横断面を有していることを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれか一項のジョイント。
  6. 【請求項6】 トラック(9A,9B)の前記支持面(15A,15B)の横断面
    が、対応する縦方向・半径方向平面(P)に実質的に直交していることを特徴とす
    る請求項1〜請求項5のいずれか一項のジョイント。
  7. 【請求項7】 前記ローラ(12)が、ローラの回転軸(Z−Z)に沿って、内
    部リング(18)に対して摺動可能であることを特徴とする請求項1〜請求項6の
    いずれか一項のジョイント(図2)。
  8. 【請求項8】 内部リング(18)が、ジョイントの雄エレメント(2)の中心
    軸(X−X)に向かうその摺動を制限する内部浮彫り部(40)を有していることを
    特徴とする請求項7のジョイント。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれか一項の機械的なジョイント用
    の機械伝動部材(11)。
JP2000601341A 1999-02-24 2000-02-23 等速ジョイント及びこの等速ジョイント用の機械伝動部材 Pending JP2002538380A (ja)

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