JP2002537490A - スパンデックス繊維の熔融紡糸法 - Google Patents

スパンデックス繊維の熔融紡糸法

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Abstract

(57)【要約】 精製されたキャッピング・グリコールからつくられたポリウレタン尿素重合体、直鎖脂肪族ジアミンおよびモノアミン連鎖終結剤を用いるスパンデックスの熔融紡糸方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (本発明の分野) 本発明はポリウレタン尿素を熔融紡糸することによりスパンデックス繊維を製
造する方法、特にポリウレタン尿素をつくる前にキャッピングされたグリコール
(以後キャッピング・グリコールと称する)を予備精製する方法に関する。
【0002】 (背景となる技術の説明) スパンデックスは伝統的には重合体のグリコールをジイソシアネートと反応さ
せてキャッピング・グリコール(未反応のジイソシアネートを含む或る分布をも
った反応生成物を含有するイソシアネート末端予備重合体)をつくり、このキャ
ッピング・グリコールを適当な溶媒に溶解し、この溶液をジアミン連鎖伸長剤お
よび随時モノアミン連鎖終結剤と接触させてセグメント化したエラストマーのポ
リウレタン尿素をつくり、この溶液を乾式または湿式で紡糸してスパンデックス
をつくることによって製造されて来た。
【0003】 米国特許3,415,790号には、キャッピング・グリコールを抽出した後
にこれを溶媒に溶解し、二官能性の連鎖伸長剤と接触させ、乾式紡糸してフィラ
メントにするスパンデックスの製造法が記載されている。この方法では、溶液を
輸送する経費を避けるために、同じ場所で重合体を製造し紡糸して繊維にしなけ
ればならない。
【0004】 米国特許3,503,933号には熔融紡糸されたスパンデックスが記載され
ているが、この場合二つのイソシアネート基の反応性が少なくとも5倍異なって
いる特殊な非対称的なジイソシアネートが必要である。このようなジイソシアネ
ートが存在するために、得られたスパンデックスは加工時において不満足な点を
もち(粘着性が大きく、従って巻き戻しが困難)、繊維の性質(負荷をかけない
力が低い)も不満足であり、また染色、仕上げおよび洗濯のような繊維布の処理
にも不満足な点をもっている(高温湿潤クリープが大きい)。
【0005】 このような方法は、スパンデックスを製造するために紡糸用の溶媒または特殊
なジイソシアネートを必要とし、そのため紡糸工程または得られたスパンデック
スに欠点が生じるという点で不適切である。良好な性質をもったスパンデックス
の製造法は今もなお必要とされている。
【0006】 (本発明の概要) 本発明は、 (a)重合したグリコールを実質的に同じ反応性をもったイソシアネート基を
もつジイソシアネートとキャッピング比1.3〜2.2において反応させてキャ
ッピング・グリコールをつくり、 (b)工程(a)の生成物から (i)下記工程(c)において使用される連鎖伸長剤が炭素数3、5および
7〜18の直鎖ジアミンから成る群から選ばれる場合には未反応ジイソシアネー
トの少なくとも約70%を、 (ii)下記工程(c)において使用される連鎖伸長剤が1,6−ジアミノ
ヘキサンの場合には未反応ジイソシアネートの少なくとも約80%を、 (iii)下記工程(c)において使用される連鎖伸長剤が炭素数2および
4の直鎖ジアミンから成る群から選ばれる場合には未反応ジイソシアネートの少
なくとも約85%を、 除去し、 (c)工程(b)の生成物を炭素数2〜18の直鎖連鎖伸長剤およびモノアミ
ン連鎖終結剤と反応させてインヒーレント粘度1〜3.3、融点200℃以下の
ポリウレタン尿素重合体をつくり、 (d)工程(c)でつくられたポリウレタン尿素を熔融紡糸してスパンデック
スをつくる工程から成ることを特徴とするスパンデックスの製造法である。
【0007】 (本発明の詳細な説明) 本発明においては予想外にも、制御された特殊な条件下において特殊な成分を
使用することにより、良好な性質をもった熔融紡糸スパンデックスをポリウレタ
ン尿素から製造し得ることが見出された。本明細書において「スパンデックス」
と言う言葉は、繊維生成物質がセグメント化されたポリウレタンを少なくとも8
5重量%含む長鎖合成エラストマーである合成繊維を意味する。
【0008】 本発明方法に使用できる重合したグリコールは、ポリエーテルグリコール、ポ
リエステルグリコール、ポリカーボネートグリコール、およびそれらの共重合体
であることができる。例えばポリエーテルグリコールはポリ(テトラメチレンエ
ーテル)グリコールまたはポリ(テトラメチレンエーテル−共重合−3−メチル
テトラメチレンエーテル)グリコールであることができる。このエーテル共重合
体を使用する場合、3−メチルテトラメチレンエーテル部分は約4〜20モル%
で存在している。ポリエステルグリコールはエチレングリコール、プロピレング
リコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールおよび1,4−ブタン
ジオール、およびそれらの混合物のようなグリコールと、ジ酸、例えば琥珀酸、
アジピン酸、および1,12−ドデカンジオン酸との反応生成物であることがで
きる。ε−カプロラクトンのようなラクトンの開環によって誘導されるポリエス
テル、並びに上記ポリエーテルおよびポリエステルの要素から成るポリエーテル
エステルも使用できる。ポリカーボネートジオールはアルキレンカーボネートと
直鎖脂肪族ジオール、例えば1,6−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール等との反応生成物であることができる。ポリエーテルおよびポリエーテルグ
リコール共重合体が好適である。
【0009】 本発明方法の工程中、ジイソシアネートを重合したグリコールと接触させてキ
ャッピング・グリコールをつくる。本発明においては、ジイソシアネートの二つ
のイソシアネート基は重合したグリコールのヒドロキシル基に対して実質的に同
じ反応性をもっている。例としては1.1’−メチレンビス(4−イソシアナー
トベンゼン)(以後「MDI」と呼ぶ)、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、およびビス(4−イソシアナートシクロヘキシル)メタンがある。MDI
が好適である。キャッピング反応中のジイソシアネート対重合したグリコールの
モル比はキャッピング比と呼ばれる。本発明方法においては約1.3〜2.2、
好ましくは1.4〜1.9のキャッピング比が用いられる。
【0010】 キャッピング・グリコールを含む反応混合物から未反応のジイソシアネートを
除去できることが本発明の必要条件である。未反応のジイソシアネートの除去は
抽出および蒸溜(薄層蒸溜を含む)のような公知方法により行なうことができる
。得られた中間体を精製されたキャッピング・グリコールと呼ぶことにする。
【0011】 本発明のポリウレタン尿素を製造するためには、直鎖の中に2〜18個の炭素
原子を含む直鎖脂肪族ジアミン連鎖伸長剤を使用する。1,12−ジアミノドデ
カンが好適な連鎖伸長剤である。1,12−ジアミノドデカンを使用し、得られ
た重合体の紡糸の前のインヒーレント粘度が約1.0〜3.3、好ましくは2.
0〜2.5になるように連鎖終結剤の割合を選ぶと、熔融紡糸に必要な温度が中
程度になるため重合体の劣化は最低になる。このことは例えば約30分に亙る紡
糸の期間中に紡糸したばかりのフィラメントの溶液のインヒーレント粘度の減少
が最低限度になることにより明らかである。
【0012】 除去する必要がある未反応のジイソシアネートの割合は使用する連鎖伸長剤に
依存する。ジアミン連鎖伸長剤の炭素原子の数が小さく且つ偶数の場合には、熔
融紡糸中の重合体の劣化のような困難を避けるためには、精製されたキャッピン
グ・グリコールから未反応のジイソシアネートを大きな割合で除去しなければな
らない。即ち連鎖伸長剤が2および4個の炭素原子をもつ場合、未反応のジイソ
シアネートを少なくとも約85%除去しなければならない。ジアミン連鎖伸長剤
が3、5または7〜18この炭素原子を含む場合には、少なくとも約70%、好
ましくは約80%の未反応のジイソシアネートを除去する。直鎖の連鎖伸長剤が
6個の炭素原子を含む場合には、少なくとも約80%の未反応のジイソシアネー
トを除去する。すべての場合において、未反応のジイソシアネートの少なくとも
95%を除去することが最も好ましい。
【0013】 熔融紡糸性またはスパンデックスの性質に悪影響を与えない限り、少量の分岐
した同時に使用される連鎖伸長剤を用いることができる。例えば全連鎖伸長剤の
中の最高約10モル%が2−メチル−1,5−ジアミノペンタン(「MPMD」
)、1,3−ジアミノペンタン(「DAMP」)等であることができる。
【0014】 モノアミン連鎖終結剤を使用して分子量を制御し、本発明方法で製造されるポ
リウレタン尿素のインヒーレント粘度を約1.0〜3.3、好ましくは約2.0
〜2.5の範囲にすることが必要である。例えば、ジエチルアミンのような2級
アミン、およびn−ブチルアミンのような1級アミンを使用することができる。
1級アミンが好適である。分子量を制御するためには、連鎖終結剤でつくられる
重合体末端(アルキル尿素末端)の数は連鎖伸長剤でつくられる重合体末端(ア
ミン末端)の数よりも大きくなければならない。
【0015】 熔融紡糸中の熱分解を最低限度に防止するためには、ポリウレタン尿素の融点
は200℃以下、好ましくは190℃以下でなければならない。
【0016】 連鎖伸長反応および連鎖終結反応はポリウレタン尿素の溶媒、例えばジメチル
アセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリドン、およびジメチルフォルムア
ミド中で行なうことができる。次いで例えば溶媒を蒸発させるか、該溶媒と混合
し得るポリウレタン尿素の非溶媒の中へ沈殿させ、次いで濾過することによって
重合体を回収することができる。別法として、精製されたキャッピング・グリコ
ールとキャッピング・グリコールおよびポリウレタン尿素に対する非溶媒との境
界面において連鎖伸長反応および連鎖終結反応を行なうことができる。このよう
な非溶媒はイソシアナート部分に対し反応性がなく、例えばヘキサンまたはヘプ
タンのような炭化水素である。この場合、ポリウレタン尿素は生成すると同時に
該境界面に沈殿する。次に濾過して重合体を回収し、貯蔵、輸送および熔融紡糸
を行なうために乾燥することができる。界面における連鎖伸長反応および連鎖終
結反応が好適である。
【0017】 熔融紡糸されたフィラメントの延伸(例えば延伸比約1.5〜3で)は固定の
割合を少なくする上で助けになる。延伸は随時例えば1個またはそれ以上の高温
のピンの上での加熱と組み合わせることができる。
【0018】 実施例において、キャッピング・グリコールの全イソシアネート部分の含量は
、米国ニューヨーク、Wiley & Sons、1963年発行、S.Sig
gia著、「官能基による定量有機分析」、第3版、559〜561頁記載の方
法により測定され、重量%として報告される。本発明におけるようにジイソシア
ネートのイソシアネート基の反応性が実質的に等しく、キャッピング反応は実質
的に完了するまで進行する場合には、キャッピング・グリコール中の未反応のジ
イソシアネートの量はJ.Am.Chem.Soc.誌、58巻、1877〜8
5頁(1936年)記載のP.J.Floryによる方法から誘導された下記の
式に従って計算される。
【0019】
【数1】
【0020】 ここでCRはキャッピング比、MWは分子量、DIはジイソシアネート、Gは重
合したグリコールである。結合したNCOのg数は式(3)に基づいてNCOの
全g数から「遊離の」NCOのg数を差し引くことによって計算することができ
る。「遊離の」NCOのg数は未反応のジイソシアネートの重量(式(2)によ
る)にジイソシアネート中のNCOのモル分率を乗じた値に等しい。下記実施例
ではキャッピング・グリコール中の未反応のジイソシアネートの量を計算するた
めに式(2)が用いられる。
【0021】 重合体のインヒーレント粘度はInterscience Publishe
rs、1968年発行、W.R.Sorensen等著の「重合体化学における
製造法」第2版、44頁記載の方法によって測定した。特記しない限り、反応混
合物を水中に沈澱させ、沈澱を室温で真空中において濾過、乾燥(2日間)した
ものを30℃において100mlのm−クレゾールに溶解した溶液を使用した。
【0022】 融点は、Rensselar Polyrechnic Institute
、1981年発行、B.Wunderlich著、「熱分析」の方法によりDu
Pontの9900型示差走査熱量計(DSC)を用いて測定した。この測定は
、窒素下において室温から毎分10℃で温度を上昇させて行なった。融点は、最
初の加熱中において等方性の熔融物に転移する際の発熱が起こる最低点として定
義される。
【0023】 スパンデックスの強度および弾性特性はASTM D 2731−72の一般
的な方法によって測定した。各測定にはゲージ長2インチ(5cm)で、0〜3
00%の伸長サイクルを行なった単一フィラメントを用い、各試料に対し測定を
3回繰り返しその平均を報告した。一定の伸長速度50cm/分を用い各試料に
対し5回伸長サイクルを行なった。荷重をかけない力(unloaded po
wer)は荷重をかけないで行なった5回目のサイクルにおける伸び167%、
100%および60%の所での応力であり、有効テックス(effective
tex)当たりのデシニュートンの単位で報告した。「有効テックス」は、荷
重をかけない力を計算する際に用いられるテックスが測定された伸び所における
テックスであることを意味する。破断時における伸び(%)および破断時におけ
る強度は、滑りを少なくするためにゴムのテープを取り付けた改造Instro
nゲージを使用し6回目の伸長サイクルにおいて測定した。
【0024】 固定率(%)は糸の試料を伸び300%に伸長し、次いで伸び0%まで弛緩さ
せ、これを5回繰り返して測定した。5回目のサイクルの終りにおいてフィラメ
ントが応力0に到達してから30秒後に、糸の最終的な弛緩した長さを測定した
。固定率(%)は次式により計算される。
【0025】
【数2】
【0026】 実施例1 (A)精製されたキャッピング・グリコールの製造 数平均分子量1800のポリ(テトラメチレンエーテル)グリコール(Tet
rathane(R)1800、Du Pont de Nemours and
Company社の登録商標)をキャッピング比1.57でMDIを用いてキ
ャッピングした。得られたキャッピング・グリコールは、式(2)を用いると、
未反応のMDIを2.36%含むと計算され、これはキャッピング・グリコール
100g中未反応のNCOが0.793g含まれることに相当する。このキャッ
ピング・グリコール100gを液−液抽出装置(米国ニュージャージー州、Vi
neland、Lab Glass、LG−6980型)の中に入れ、室温にお
いてヘキサンを用い6日間に亙り連続的に抽出する。毎日ヘキサン抽出物を除去
し、ヘキサンを除去した後、残渣をNCOの重量%に関して分析した。残渣の分
析値を下記表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】 ゲル透過クロマトグラフ法による3日目の抽出物の分析の結果、抽出物中の遊
離のMDIは1%より少なく、抽出物の残りはキャッピング・グリコールの低分
子量部分を含んでいることが示された。抽出3日目以後、得られた精製されたキ
ャッピング・グリコール中のイソシアネートの分析値は1.35重量%であった
。この値は計算値1.42%NCO(式(4)による)よりも小さく、未反応の
MDIが100%抽出された後であることが期待できる。即ち、遊離のMDIは
すべて抽出され、またキャッピング・グリコールの少量の低分子量部分も除去さ
れた。
【0029】 (B)精製されたキャッピング・グリコールの連鎖伸長および熔融紡糸 実施例1(A)の生成物をヘキサンで3日間抽出して実質的にすべての未反応
のジイソシアネートを除去した。真空下でヘキサンを除去した後、得られた精製
キャッピング・グリコール51.62gを138.2gの無水DMAc中に溶解
した。この精製物は1.35%のイソシアネート含量(NCOのミリ当量=16
.58)をもっていることが測定された。アルゴン雰囲気中において1ミリ当量
/gのエチレンジアミン溶液17.4g(全部で17.4ミリ当量)および1.
2ミリ当量/gのn−ブチルアミン溶液1.30g(全部で1.56ミリ当量)
の混合物を室温において激しく撹拌しながら迅速に加える。生成した重合体の計
算量は52.41gであった。精製されたキャッピング・グリコール上において
すべてのイソシアネート末端と反応するのに必要な量よりも僅かに過剰な量の連
鎖伸長剤および連鎖終結剤を加え、得られるポリウレタン尿素が15.7ミリ当
量/kgのアミン末端と29.9ミリ当量/kgのアルキル尿素末端をもつよう
にした。DMAc中に2,4,6−トリメチル(2,6−ジメチル−4−t−ブ
チル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート(Cyanox(R)1790
、米国ニュージャージー州、Westpatterson、Cytec Ind
ustries)を含む42%溶液1gを重合体溶液各100gに対して加えた
(重合体の重量に関し添加剤1.5%を含む)。Waring Blender
中で激しく撹拌しながらこの溶液を水中に注ぐことによって重合体を沈澱させた
。60℃で2日間乾燥した後、この重合体はm−クレゾール中で測定したインヒ
ーレント粘度が2.32であり、フェノール/テトラクロロエタン60/40混
合物中で測定したインヒーレント粘度は2.50であった。
【0030】 この重合体の20gの部分を米国特許4,906,729号記載の単一孔プラ
グ・プレス型紡糸機で熔融紡糸した。紡糸槽の温度は203℃、紡糸口金の温度
は214℃であった。0.55g/分の速度でフィラメントを紡糸し、40m/
分の速度で取り上げロールの周りに通し、70m/分の速度で延伸ロール上で延
伸し、70m/分の速度でボビンに巻き取った。仕上げは施さなかった。押出さ
れた最初のフィラメントのインヒーレント粘度はm−クレゾール中で測定して2
.26であり、このことは重合した際のポリウレタン尿素と最小限の変化しかし
ていないことを示している。分析結果を表2に示す。この表は本発明方法で良好
な性質をもったスパンデックスを製造し得ることを示している。
【0031】 実施例2〜9 これらの実施例は、式H2N−(CH2n−NH2(ここでnは3〜10の整数
)の一連のジアミン連鎖伸長剤を使用し、本発明方法に良好な性質をもったスパ
ンデックスを製造する方法を例示する。重合体は実施例1と同様にして製造し、
分離し、熔融紡糸したが、ジアミン連鎖伸長剤の炭素数を変化させた。分析結果
は表2に示す。
【0032】 実施例10 実施例1(A)と同様にして製造したキャッピング・グリコールを3日間ヘキ
サンで抽出して実質的にすべての未反応のジイソシアネートを除去する。ヘキサ
ンを真空により除去した後、得られた精製キャッピング・グリコール50.78
gを140.5gの無水DMAc中に溶解した。この精製物は1.35%のイソ
シアネート含量をもっていることが測定された(NCOの全ミリ当量=16.3
2)。アルゴン雰囲気中において1ミリ当量/gの1,12−ジアミノドデカン
溶液17.1g(全部で17.1ミリ当量)および1.2ミリ当量/gのn−ブ
チルアミン溶液1.31g(全部で1.57ミリ当量)の混合物を室温において
激しく撹拌しながら迅速に加える。生成した重合体の計算量は52.42gであ
った。加えた1,12−ジアミノドデカンの量は重合体1kg当たり14.9ミ
リ当量のアミン末端レベルを与えるのに十分な量であり、加えたn−ブチルアミ
ンの量は重合体1kg当たり30.0ミリ当量のアルキル尿素末端レベルを与え
るのに十分な量であった。重合体の重量に関して1.5重量%になるのに十分な
Cyanox(R)1790を加えた後、Waring Blender中で激し
く撹拌しながらこの溶液を水中に注ぐことによって重合体を沈澱させた。60℃
で2日間乾燥した後、この重合体のm−クレゾール中で測定したインヒーレント
粘度は2.52であり、フェノール/テトラクロロエタン60/40混合物中で
測定したインヒーレント粘度は2.78であった。
【0033】 この重合体の20gの部分を実施例1(B)と同様ではあるが、紡糸槽の温度
を198℃、紡糸口金の温度を210℃にして紡糸した。0.55g/分の速度
でフィラメントを紡糸し、40m/分の速度で取り上げロールの周りに通し、7
0m/分の速度で延伸ロール上で延伸し、70m/分の速度でボビンに巻き取っ
た。仕上げは施さなかった。押出された最初のフィラメントのインヒーレント粘
度はm−クレゾール中で測定して2.26であった。分析結果を表2に示す。
【0034】 実施例11 実施例1(A)と同様にしてキャッピング・グリコールを製造したが、1.4
0のキャッピング比を用いた。これを3日間ヘキサンで抽出して実質的にすべて
の未反応のジイソシアネートを除去する。ヘキサンを真空中で除去した後、得ら
れた精製キャッピング・グリコール50.0gを104.9gの無水DMAc中
に溶解した。この精製物は1.14%のイソシアネート含量をもっていることが
測定された(NCOの全ミリ当量=13.56)。アルゴン雰囲気中において1
ミリ当量/gの1,12−ジアミノドデカン溶液14.33g(全部で14.3
3ミリ当量)および1.2ミリ当量/gのn−ブチルアミン溶液1.93g(全
部で2.32ミリ当量)の混合物を室温において激しく撹拌しながら迅速に加え
る。生成した重合体の計算量は51.34gであった。加えた1,12−ジアミ
ノドデカンの量は重合体1kg当たり15.0ミリ当量のアミン末端レベルを与
えるのに十分な量であり、加えたn−ブチルアミンの量は重合体1kg当たり4
5.2ミリ当量のジアルキル尿素末端レベルを与えるのに十分な量であった。W
aring Blender中で激しく撹拌しながらこの溶液を水中に注ぐこと
によって重合体を沈澱させた。60℃で2日間乾燥した後、この重合体のDMA
c中での固有粘度(「int])は1.33であり、これは下記の経験的に導か
れた式に従うとm−クレゾール中で測定したインヒーレント粘度2.55に対応
する。
【0035】 インヒーレント粘度=−0.72×int2+3.48×int−0.8 この重合体の20gの部分を切って小片にし、2,4,6−トリス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)メシチレン(Ethanox(R)
30、Alberrle Chemical Corporation製、フェ
ノール性酸化防止剤)を加え、この混合物を撹拌して重合体の表面上に分散させ
る。この重合体とEthanox(R)330との混合物を実施例1(B)と同様
にして熔融紡糸した。紡糸槽の温度は210℃、紡糸口金温度は224℃であっ
た。0.55g/分の速度でフィラメントを紡糸し、40m/分の速度で取り上
げロールの周りに通し、2本の高温のピンの表面を横切らせて120m/分の速
度で延伸ロールで延伸し、90m/分の速度でボビンに巻き取った。2本の高温
のピン(約100℃)は取り上げロールと延伸ロールとの間に約1cmの間隔で
配置した。仕上げは施さなかった。押出された最初のフィラメントのインヒーレ
ント粘度はDMAc中で測定して0.93であり、これはm−クレゾール中の2
.30に相当する。分析結果を表2に示す。
【0036】 実施例12 実施例1(A)と同様にして製造されたキャッピング・グリコールは抽出前に
100g当たり未反応のMDIを2.32g含んでいた。NCOを2.20%含
むこの精製されていないキャッピング・グリコールの一部を実施例1(A)と同
様にして3日間ヘキサンで抽出する。ヘキサンを真空により除去した後、イソシ
アネート含量の測定値が1.51%NCOの精製されたキャッピング・グリコー
ル53.9gを得た。遊離のNCOがすべて抽出されたとしたら、得られるNC
O含量は1.43%になるはずである。残留したNCOの割合は1.43よりも
大きいから、遊離のMDIがすべて除去されたわけではない。未反応のMDIは
9.7重量%残留していると計算された。この部分的に精製されたキャッピング
・グリコールを142.7gの無水DMAc中に溶解した。エチレンジアミンお
よび同時に使用する連鎖伸長剤の2−メチル−1,5−ペンタンジアミン(MP
MD)のモル比9:1の混合物を用い次のようにして連鎖伸長を行なった。アル
ゴン雰囲気中において1ミリ当量/gのエチレンジアミン溶液18.2g(全部
で18.2ミリ当量)および1ミリ当量/gのMPMD溶液2.0g(全部で2
.0ミリ当量)の混合物を1.2ミリ当量/gのn−ブチルアミン溶液1.36
g(全部で1.63ミリ当量)と共に室温において激しく撹拌しながら迅速に加
える。一緒に使用したジアミン連鎖伸長剤の量は重合体1kg当たり15.0ミ
リ当量のアミン末端レベルを与えるのに十分な量であり、加えたn−ブチルアミ
ンの量は重合体1kg当たり30.0ミリ当量のアルキル尿素末端レベルを与え
るのに十分な量であった。生成した重合体の計算量は54.5gであった。フェ
ノール性酸化防止剤(Irganox(R)1010、Ciba Geigy S
pecialities)をDMAc溶液に加えて酸化防止剤の濃度を重合体の
約1重量%にし、Waring Blender中で激しく撹拌しながら水中に
注ぐことによって重合体を沈澱させた。60℃で2日間乾燥した後、この重合体
のDMAc中でのインヒーレント粘度はm−クレゾール中で測定して2.03で
あった。
【0037】 この重合体の20gの部分を実施例1(B)と同様にして熔融紡糸した。紡糸
槽の温度は209℃、紡糸口金温度は218℃であった。0.55g/分の速度
でフィラメントを紡糸し、40m/分の速度で取り上げロールの周りに通し、7
0m/分の速度で延伸ロール上で延伸し、70m/分の速度でボビンに巻き取っ
た。仕上げは施さなかった。押出された最初のフィラメントのインヒーレント粘
度はm−クレゾール中で測定しての1.83であった。分析結果を表2に示す。
良好な性質をもつ熔融紡糸されたスパンデックスをつくるために、本発明の連鎖
伸長反応において低濃度の分岐したジアミンを直鎖のジアミンと組み合わせて用
いることができることをこの結果は示している。
【0038】 実施例13(対照例) 本実施例は、直鎖の連鎖伸長剤がエチレンジアミンであり、部分的に精製され
たキャッピング・グリコール中に残る未反応のMDIの濃度が15%よりも高い
場合、その方法は本発明の範囲外であることを示す。
【0039】 重合体は実施例12と同様にしてつくったが、抽出後19.6重量%の未反応
のMDIが残っていた(%NCO=1.59)。乾燥した重合体はm−クレゾー
ル中で測定したインヒーレント粘度が2.51であった。実施例1(B)記載の
方法と同じ紡糸装置および方法を用い、紡糸槽温度が約210〜225℃の場合
フィラメントを紡糸することができたが、40m/分の速度では巻き取ることが
できなかった。紡糸槽温度約235℃、紡糸口金温度約245℃では、しばしば
切断しながらもフィラメントを細くし1.8倍で延伸することができたが、フィ
ラメントはロールおよび自分自身にくっつき、延伸ロールからボビンへ巻き取る
ことはできなかった。表2に記載されているように、重合体が激しく劣化したた
め紡糸工程を直ちに停止しなければならなかった。これらの結果を実施例12お
よび21の結果と比較すると、直鎖ではない一緒に使用する連鎖伸長剤を少量用
いても、本発明方法において炭素数が少なく且つ偶数(この場合は2)の直鎖連
鎖伸長剤を使用するには未反応のジイソシアネートの約85%よりも多く抽出す
ることが必要なことは明らかである。
【0040】 実施例14(対照例) 本実施例は非直鎖ジアミン連鎖伸長剤だけを使用することは本発明の範囲に入
らないことを示す。
【0041】 実施例1(A)記載の方法でキャッピングさあれたグリコールをつくり、3日
間ヘキサンで抽出した。真空によりヘキサンを除去した後、得られた精製キャッ
ピング・グリコール57.19gを無水のDMAc210.0gに溶解した。こ
のグリコールのイソシアネート含量は1.48%NCO(NCOの全ミリ当量=
20.14)であった。アルゴン雰囲気中において1ミリ当量/gの1,2−ジ
アミノ−2−メチルプロパン(「DAMP」)の溶液21.0g(全部で21.
0ミリ当量)および1.2ミリ当量/gのジエチルアミン溶液2.18g(全部
で2.62ミリ当量)の混合物を室温において激しく撹拌しながら迅速に加える
。生成した重合体の計算量は58.07gであった。使用したDAMPの量は重
合体1kg当たり14.8ミリ当量のアミン末端レベルを与えるのに十分な量で
あり、使用したジエチルアミンの量は重合体1kg当たり45.1ミリ当量のジ
アルキル尿素末端レベルを与えるのに十分な量であった。少量のDMAcに溶解
した0.6gのEthanox(R)330を加えた後、Waring Blen
der中で激しく撹拌しながらDMAc溶液を水中に注ぐことによって重合体を
沈澱させた。示差走査熱量計法によって融点は示されなかった。インヒーレント
粘度は測定しなかったが、化学量論的な考察に基づき、また例えば実施例15の
ような他の実施例と比較すると、m−クレゾール中のインヒーレント粘度は2.
0を越えると推定される。
【0042】 この重合体の20gの部分を切って小片にし、Ethanox(R)330を0
.2g(重合体に関し1重量%)加え、この混合物を撹拌して重合体の表面上に
分散させる。この重合体とEthanox(R)330との混合物を2日間60℃
で乾燥した後、実施例1(B)と同様にして紡糸槽温度200℃で熔融紡糸した
。フィラメントを巻き取ることはできなかった。熔融強度が低いことによる問題
を避けるために紡糸口金付近で非常にゆっくりと巻き取り、またシリコーン油を
ベースにした仕上げ剤を用いた場合でも、フィラメントはボビン上でくっついて
連続した束になった。その結果フィラメントの性質を測定することはできなかっ
た。
【0043】 実施例15(対照例) 本実施例は、本発明方法において実施例14とは異なった非直鎖ジアミン連鎖
伸長剤を唯一の連鎖伸長剤として用いた場合に得られる悪い結果を示す。
【0044】 実施例1(A)記載の方法でキャッピングされたグリコールをつくり、3日間
ヘキサンで抽出した。真空下でヘキサンを除去した後、得られた精製キャッピン
グ・グリコール51.0gを無水のDMAc138.4gに溶解した。このグリ
コールのイソシアネート含量は1.34%NCO(NCOの全ミリ当量=16.
27)であった。アルゴン雰囲気中において1ミリ当量/gの2−メチル−1,
5−ペンタメチレンジアミン(「MPMD」)の溶液17.0g(全部で17.
0ミリ当量)および1.2ミリ当量/gのn−ブチルアミン溶液1.30g(全
部で1.56ミリ当量)の混合物を室温で激しく撹拌しながら迅速に加える。生
成した重合体の計算量は51.95gであった。使用したMPMDの量は重合体
1kg当たり14.0ミリ当量のアミン末端レベルを与えるのに十分な量であり
、使用したn−ブチルアミンの量は重合体1kg当たり30.0ミリ当量のアル
キル尿素末端レベルを与えるのに十分な量であった。重合体に関し1.5重量%
のCyanox(R)1790を加えた後、Waring Blender中で激
しく撹拌しながらDMAc溶液を水中に注ぐことによってポリウレタンn尿素を
沈澱させた。この重合体を濾過した後、2日間60℃で乾燥した。
【0045】 この重合体の20gの部分を切って小片にし、Ethanox(R)330を0
.2g(重合体に関し1重量%)加え、この混合物を撹拌して重合体の表面上に
分散させる。この重合体とEthanox(R)330との混合物を2日間60℃
で乾燥した後、実施例1(B)と同様にして紡糸槽温度186℃、紡糸口金温度
186℃で熔融紡糸した。紡糸したばかりのフィラメントの熔融強度は巻き取り
には十分であったが、シリコーンをベースにした仕上げ剤を用いた場合でも、フ
ィラメントはボビン上でくっついて連続した束になった。従ってフィラメントの
性質を測定することはできなかった。最初に紡糸したフィラメントのm−クレゾ
ール中のインヒーレント粘度は2.47であり、劣化が起らなかったことを示し
ている。
【0046】 実施例16 本実施例は、ヘキサン中で界面において連鎖伸長および連鎖終結反応を行なう
ことにより精製キャッピング・グリコールからポリウレタン尿素を製造する方法
を示す。
【0047】 キャッピング比を1.49にし実施例1(A)と同様にしてキャッピング・グ
リコールをヘキサンで3日間抽出した。ヘキサンを真空下で除去した後、イソシ
アネート含量が1.16%NCO(全NCO=14.26ミリ当量)の精製キャ
ッピング・グリコール51.67gを、ガラスおよび撹拌機の羽根を予備処理し
てシラン化した加熱したWaring Blenderの中でアルゴン下におい
て、約400mlの温かいヘキサン中に迅速に分散させる。室温において50m
lのヘキサン中に1.2ミリ当量/gのn−ブチルアミンを含むDMAc溶液1
.99g(全部で2.39ミリ当量)をアルゴン下で迅速に加え、この混合物を
約3分間迅速に撹拌する。次に1,12−ジアミノドデカン1.506gを含む
高温ヘキサン溶液100ml(全部で15.06ミリ当量)を撹拌しながら加え
た。直ちに重合体の固体粒子が生じた。10分間撹拌した後、チーズクロスを通
して濾過することにより重合体を分離した。生成した重合体の計算量は53.0
9gであった。使用した1,12−ジアミノドデカンの量は重合体1kg当たり
15.1ミリ当量のアミン末端レベルを与えるのに十分な量であり、使用したn
−ブチルアミンの量は重合体1kg当たり45.0ミリ当量のアルキル尿素末端
レベルを与えるのに十分な量であった。60℃で2日間乾燥した後、この重合体
のインヒーレント粘度はm−クレゾール中で測定して2.00であった。
【0048】 この重合体の20gの部分を切って小片にし、Ethanox(R)330を0
.2g(重合体に関し1重量%)加え、この混合物を撹拌して重合体の表面上に
分散させる。この重合体とEthanox(R)330との混合物を2日間60℃
で乾燥した後、実施例1(B)と同様にして紡糸槽温度186℃、紡糸口金温度
190℃で熔融紡糸した。フィラメントを0.5g/分の速度で紡糸し、40m
/分の速度で取り上げロールの周りに通し、2本の高温のピンを横切って120
m/分の速度で延伸ロールにより延伸し、次いで100m/分の速度でボビンの
上に巻き付ける。約90℃で操作されるこの2本の高温のピンは取り上げロール
と延伸ロールとの間に1cmの間隔で配置されている。仕上げ剤は使用しなかっ
た。
【0049】 分析結果を表2に示す。性質は実施例10におけるようにDMAc溶液からつ
くられたものと極めて似ていた。ヘキサンを用い界面重合を行なうと、高価で高
沸点のDMAcの使用を避けることができる。
【0050】 実施例17 実施例16記載と実質的に同様な方法でWaring Blender中で精
製されたキャッピング・グリコールをつくり、連鎖伸長および連鎖終結を行なっ
た。使用した1,12−ジアミノドデカンは重合体1kg当たり14.9ミリ当
量のアミン末端レベルを与える量であった。しかし使用したn−ブチルアミンの
量は、重合体1kg当たりアルキル尿素末端が22.5ミリ当量になるように、
即ち実施例16のレベルの半分になるように減少させたが、なおアミンのレベル
よりも高いレベルを保つようにした。60℃で2日間乾燥した後、重合体のイン
ヒーレント粘度はm−クレゾール中で測定して3.22であった。
【0051】 この重合体の20gの部分を切って小片にし、Ethanox(R)330を0
.2g(重合体に関し1重量%)加え、この混合物を撹拌して重合体の表面上に
分散させる。この重合体とEthanox(R)330との混合物を2日間60℃
で乾燥した後、実施例16と同様にして紡糸槽温度199℃、紡糸口金温度21
0℃で熔融紡糸した。フィラメントを0.55g/分の速度で紡糸し、40m/
分の速度で取り上げロールの周りに通し、2本の高温のピンを横切って120m
/分の速度で延伸ロールにより延伸し、次いで100m/分の速度でボビンの上
に巻き付ける。約90℃で操作されるこの2本の高温のピンは取り上げロールと
延伸ロールとの間に1cmの間隔で配置されている。仕上げ剤は使用しなかった
。分析結果を表2に示す。性質は実施例10におけるようにDMAc溶液からつ
くられたものと極めて似ていた。
【0052】 実施例18(対照例) 本実施例は、連鎖終結剤を存在させないで精製されたキャッピング・グリコー
ルの界面における連鎖伸長を行なうことによりポリウレタン尿素重合体を製造す
る方法は本発明の範囲外であることを例示する。
【0053】 実施例16記載と同様な方法でWaring Blender中で精製された
キャッピング・グリコールをつくり、1,2−ジアミノドデカンを用いて連鎖伸
長を行なったが、連鎖終結剤は使用しなかった。使用した1,12−ジアミノド
デカンは重合体1kg当たり15.0ミリ当量のアミン末端レベルを与える量で
あった。60℃で2日間乾燥した後、重合体はDMAcに溶解することはできず
、従ってインヒーレント粘度の測定はできなかった。m−クレゾール中のインヒ
ーレント粘度は4よりも大きいと推定された。
【0054】 この重合体の20gを切って小片にし、Ethanox(R)330を0.2
g(重合体に関し1重量%)加え、この混合物を撹拌して重合体の表面上に分散
させる。この重合体とEthanox(R)330との混合物を2日間60℃で乾
燥した後、実施例17と同様にして熔融紡糸を行なおうとしたが、紡糸に必要な
紡糸槽の温度は221℃、紡糸口金温度は226℃であったため、熱的な劣化が
起こり、表2に示すようにフィラメントを巻き取ることができなかった。
【0055】 実施例19 この実施例は、ポリエステルグリコールをベースにしたポリウレタン尿素も本
発明方法により熔融紡糸してスパンデックスにすることができることを例示する
【0056】 平均分子量3400の、エチレングリコールおよび1,4−ブタンジオール(
モル比60/40)とアジピン酸との共重合体を、キャッピング比1.83でM
DIを用いてキャッピングした。このキャッピングされたポリエステルグリコー
ル60gを液−液抽出器中で3日に亙りヘキサンを用いて抽出した。真空により
ヘキサンを除去した後、得られた精製キャッピング・グリコール53.99g(
イソシアネート含量1.20%、未反応のジイソシアネートの76%に対応)(
NCO全ミリ当量/g=15.42)を124.0gのDMAcに溶解した。ア
ルゴン雰囲気中において1ミリ当量/gの1,12−ジアミノドデカン溶液16
.25g(全部で16.25ミリ当量)および1.2ミリ当量/gのジエチルア
ミン溶液4.165g(全部で5.0ミリ当量)の混合物を室温において激しく
撹拌しながら迅速に加える。使用した1,12−ジアミノドデカンの量は重合体
1kg当たり14.9ミリ当量のアミン末端レベルを与えるのに十分な量であり
、使用したジエチルアミンの量は重合体1kg当たり89.7ミリ当量のジアル
キル尿素末端レベルを与えるのに十分な量であった。Cyanox(R)1790
(重合体の重量に関して1.5重量%)を加えた後、Waring Blend
er中で激しく撹拌しながらDMAc溶液を水中に注ぐことによって重合体を沈
澱させた後乾燥した。
【0057】 この重合体20gを切って小片にし、Ethanox(R)330を0.2g(
重合体に関し1重量%)加え、この混合物を撹拌して重合体の表面上に分散させ
る。この重合体とEthanox(R)330との混合物を2日間60℃で乾燥し
た後、実施例1(B)と同様にし紡糸槽温度を175℃にし、紡糸口金温度を2
10〜225℃の間で変化させながら熔融紡糸した。フィラメントを0.55g
/分の速度で紡糸し、40m/分の速度で取り上げロールの周りに通し、120
m/分の速度で延伸ロールにより延伸し、次いで110m/分の速度でボビンの
上に巻き取る。仕上げ剤は使用しなかった。分析結果を表2に示す。この表は良
好な性質、特に低い固定率を示している。
【0058】
【表2】
【0059】 C.E.の欄の数字はジアミン連鎖伸長剤の炭素数を表している。非直鎖のジ
アミンを使用した場合には、そのような指示がなされている。強度はdN/te
xの単位で表され、負荷かけない力はdN/有効テックス(即ち負荷をかけない
力を測定した際の%伸びにおけるtex)で表されている。インヒーレント粘度
はm−クレゾール中で測定した値であるか、またはm−クレゾール溶液として計
算された値である。Lycra(R)T−146は市販の乾式紡糸したスパンデッ
クスである。略号「nm」は「測定せず」の意味である。
【0060】 表2に示された結果によれば、本発明方法でつくられたポリウレタン尿素は容
易に熔融紡糸してスパンデックスにすることができ、得られる繊維は良好な機械
的性質と繊維に対する通常の処理、洗濯および乾燥の条件に耐えるのに十分に高
い融点をもっている。また本発明のスパンデックスは比較的粘着性が低く、繊維
を巻き取ったボビンから容易に(仕上げ剤を用いないでも)取り出すことができ
た。
【0061】 実施例20 1,6−ジアミノヘキサン連鎖伸長剤を用いて実施例5の方法で重合体を製造
し、実施例1(B)のようにして熔融紡糸した。結果を表3に示す。「20−1
」および「20−3」はそれぞれ第1および第3のボビンに対する結果を示す。
後者は約20分の全紡糸時間後に得られたボビンである。
【0062】 実施例21 対照として、実施例1(A)と実質的に同様にし実質的にすべての未反応のジ
イソシアネートを除去してつくられた精製キャッピング・グリコールに約20%
のMDIを加えた。抽出前において100gのキャッピング・グリコールは2.
39gの未反応のMDIおよび97.61gのグリコール−MDI反応生成物を
含んでいると計算された。抽出完了後、残った精製キャッピング・グリコール1
00g当たり2.448gの未反応のMDIが除去されていると期待された。
【0063】 実施例1と同様に、未精製のキャッピング・グリコールをヘキサンで3日間抽
出した。ヘキサンを真空により除去した後、1.33%NCO(15.84ミリ
当量のNCO)を含む精製されたキャッピング・グリコール50.04gが得ら
れた。NCO含量は理論値(1.41%)よりも少なく、実質的にすべての未反
応MDIが除去されたことを示している。次いで0.2418gの量のMDIを
精製されたキャッピング・グリコールに加え(未反応のMDIの元の量の19.
7%に等しい)、得られた混合物を135.1gの無水DMAc中に溶解した。
アルゴン雰囲気中において、重合体1kg当たり15.0ミリ当量のアミン末端
レベルを与えるのに十分な1ミリ当量/gの1,6−ジアミノヘキサン溶液18
.45g(全部で18.54ミリ当量)、および重合体1kg当たり30.0ミ
リ当量のアルキル尿素末端レベルを与えるのに十分な1.2ミリ当量/gのn−
ブチルアミン連鎖終結剤溶液1.28g(全部で1.54ミリ当量)の混合物を
室温において激しく撹拌しながら迅速に加える。重合体の理論的収量は51.3
2gであった。Irganox(R)1010(重合体の理論的収量に関して1重
量%)をDMAc溶液に加えた後、Waring Blender中で激しく撹
拌しながらこのDMAc溶液を水中に注ぐことによって重合体を沈澱させた。
【0064】 60℃で2日間乾燥した後、この重合体の20gを実施例1(B)と同様に(
紡糸槽温度197℃、紡糸口金温度214℃)で紡糸した。0.55g/分の速
度でフィラメントを紡糸し、40m/分の速度で取り上げロールの周りに通し、
70m/分の速度で延伸ロール上で延伸し、最後に70m/分の速度でボビンに
巻き取った。押出された最初のフィラメントのインヒーレント粘度は2.49で
あった。仕上げ剤は用いなかった。第1および第3のボビンからフィラメントを
採取して分析した。結果を表3に示す。分析結果を表3に示す。「21−1」お
よび「21−3」はそれぞれ第1および第3のボビンに対する結果を示す。後者
は約20分の全紡糸時間後に得られたボビンである。
【0065】 実施例22(対照例) 実施例21と比較するために、キャッピング反応における未反応のジイソシア
ネート約40%に相当するMDIを、実施例1(A)と同様にして実質的に全て
の未反応のジイソシアネートを最初に除去することによってつくられた精製キャ
ッピング・グリコールに加えた。抽出前において100gのキャッピング・グリ
コールは2.39gの未反応のMDIおよび97.61gのグリコール−MDI
反応生成物を含んでいると計算された(キャッピング・グリコール精製物100
g当たり2.448gの未反応のMDIに相当)。ヘキサンを真空により除去し
た後、1.36%NCO(16.21ミリ当量のNCO)を含む精製されたキャ
ッピング・グリコール53.29gが得られ、実質的にすべての未反応MDIが
除去されたことが示された。次いで0.515gの量のMDIを精製されたキャ
ッピング・グリコールに加え(未反応のMDIの元の量の42.0%に等しい)
、得られた混合物を144.4gの無水DMAc中に溶解した。アルゴン雰囲気
中において、重合体1kg当たり15.0ミリ当量のアミン末端レベルを与える
のに十分な1ミリ当量/gの1,6−ジアミノヘキサン溶液22.2g(全部で
22.2ミリ当量)、および重合体1kg当たり30.0ミリ当量のアルキル尿
素末端レベルを与えるのに十分な1.2ミリ当量/gのn−ブチルアミン連鎖終
結剤溶液1.36g(全部で1.63ミリ当量)の混合物を室温において激しく
撹拌しながら迅速に加える。重合体の理論的収量は55.0gであった。Irg
anox(R)1010(重合体の理論的収量に関して1重量%)をDMAc溶液
に加えた後、Waring Blender中で激しく撹拌しながらこのDMA
c溶液を水中に注ぐことによって重合体を沈澱させた。
【0066】 60℃で2日間乾燥した後、この重合体の20gを実施例1(B)と同様に(
紡糸槽温度222℃、紡糸口金温度242℃)で紡糸した。0.55g/分の速
度でフィラメントを紡糸し、40m/分の速度で取り上げロールの周りに通し、
70m/分の速度で延伸ロール上で延伸し、最後に70m/分の速度でボビンに
巻き取った。押出された最初のフィラメントのインヒーレント粘度は2.26で
あった。仕上げ剤は用いなかった。第1および第3のボビンからフィラメントを
採取して分析した。結果を表3に示す。分析結果を表3に示す。「22−1」お
よび「22−3」はそれぞれ第1および第3のボビンに対する結果を示す。
【0067】 実施例23(対照例) 実施例5と同様に重合体をつくったが、キャッピング・グリコールの抽出を行
なわず、キャッピング・グリコールの連鎖伸長および連鎖終結反応を行なった際
に存在する全ての未反応のMDIを残した。得られたポリウレタン尿素は熔融紡
糸できなかった。
【0068】
【表3】
【0069】 表3において、強度はdN/texで、負荷をかけないの力はdN/有効テック
スで表されている。
【0070】 表3から分かるように、製造されたキャッピング・グリコール中の未反応のM
DIの量が40%にまで増加すると(実施例22)、必要な紡糸温度(紡糸槽温
度として測定)は上昇し、該40%の点で紡糸後20分で重合体の劣化が起こり
始めるか(強度が減少し、紡糸に必要な紡糸槽温度が上昇することに注意)、或
いは重合体は全く熔融紡糸不可能になる。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年2月12日(2001.2.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 18/82 C08G 18/82 Fターム(参考) 4J034 BA08 CA13 CA15 CB01 CB03 CB07 CC03 DA01 DB04 DB07 DF11 DF16 DF20 DG06 DG08 DG10 DH02 DH06 HA01 HA07 HC03 HC12 HC17 HC22 HC46 HC52 HC64 HC67 HC71 JA04 JA14 JA42 LB06 QA01 QA05 RA09 4L035 BB31 BB91 GG01 MH02 MH09 MH13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)重合したグリコールを実質的に同じ反応性をもったイ
    ソシアネート基をもつジイソシアネートとキャッピング比1.3〜2.2におい
    て反応させてキャッピングされたグリコールをつくり、 (b)工程(a)の生成物から (i)下記工程(c)において使用される連鎖伸長剤が炭素数3、5および
    7〜18の直鎖ジアミンから成る群から選ばれる場合には未反応ジイソシアネー
    トの少なくとも約70%を、 (ii)下記工程(c)において使用される連鎖伸長剤が1,6−ジアミノ
    ヘキサンの場合には未反応ジイソシアネートの少なくとも約80%を、 (iii)下記工程(c)において使用される連鎖伸長剤が炭素数2および
    4の直鎖ジアミンから成る群から選ばれる場合には未反応ジイソシアネートの少
    なくとも約85%を、 除去し、 (c)工程(b)の生成物を炭素数2〜18の直鎖連鎖伸長剤およびモノアミ
    ン連鎖終結剤と反応させてインヒーレント粘度1.0〜3.3、融点200℃以
    下のポリウレタン尿素重合体をつくり、 (d)該ポリウレタン尿素を熔融紡糸してスパンデックスをつくる、 工程から成ることを特徴とするスパンデックスの製造法。
  2. 【請求項2】 工程(c)は工程(a)の生成物およびポリウレタン尿素に
    対する非溶媒中で界面において行なわれ、さらに工程(c)および(d)の間に
    該非溶媒からポリウレタン尿素を回収する工程を含むことを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 未反応のジイソシアネートを回収する工程は蒸溜工程である
    ことを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 未反応のジイソシアネートを回収する工程は抽出工程である
    ことを特徴とする請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 さらに、工程(d)の後で延伸比約1.5〜3でスパンデッ
    クスを延伸する工程を含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】 未反応のジイソシアネートの少なくとも約95%を除去する
    ことを特徴とする請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 重合したグリコールはポリ(テトラメチレンエーテル)グリ
    コールおよびポリ(テトラメチレンエーテル−共重合−3−メチルテトラメチレ
    ンエーテル)グリコールから成る群から選ばれ、ジイソシアネートは1,1’−
    メチレンビス(4−イソシアナートベンゼン)であることを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 連鎖伸長剤は1,12−ジアミノドデカンであり、少なくと
    も約80%の未反応のジイソシアネートを除去することを特徴とする請求項7記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 さらに、工程(b)および(c)の間において工程(b)の
    生成物をポリウレタン尿素生成物に対する溶媒に溶解する工程、および工程(c
    )と(d)との間において該溶媒からポリウレタンを回収する工程を含んでいる
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の方法で製造されたスパンデックス。
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