JP3026831B2 - セグメント化したポリウレタン尿素エラストマー溶液ならびにそれから製造したフイラメントおよびフイルム - Google Patents

セグメント化したポリウレタン尿素エラストマー溶液ならびにそれから製造したフイラメントおよびフイルム

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、比較的高分子量のジヒドロキシ化合物と
(好ましくは芳香族の)ジイソシアネートとを基剤とす
るNCO予備重合体の脂肪族および/または環状脂肪族ジ
アミン連鎖成長剤との反応に、ある種の第1級および第
2級環状脂肪族モノアミンまたは環状脂肪族モノイソシ
アネートを連鎖停止剤/ブロック剤として使用すること
を特徴とする、溶液粘性が驚くほど高く、かつ/または
ペースト状になる傾向がかなり減少した、セグメント化
した(segmented)ポリウレタン尿素エラストマーの、
高度に極性の溶媒たとえばジメチルホルムアミドおよび
ジメチルアセタミド中の、高度に濃縮した溶液の製造方
法に関するものである。本発明記載の連鎖停止剤はま
た、エラストマー溶液の自然の色において、また最終製
品、好ましくはフィラメントの光および有害気体に対す
る安定性において、予期しなかった改良をも示す。
本発明はまた、光および排気ガスに対する改良された
安定性を特徴とする、特定の停止剤を含有する、好まし
くはフィラメント、フィルムまたは被覆剤の形状の、相
当する組成のエラストマーに関するものでもある。
エラスタン繊維は、その少なくとも85重量%がセグメ
ント化したポリウレタン(尿素)よりなるフィラメント
である。エラスタン繊維を製造するには、典型的には、
まず長鎖のジオール(マクロジオール)をジイソシアネ
ートで末端遮蔽してマクロジイソシアネート(NCO予備
重合体)を得る。第2段階においては、このNCO予備重
合体を典型的にはジアミンよりなる連鎖成長剤と反応さ
せて、高分子量のポリウレタン尿素を形成する。予備重
合体段階で合成したマクロジイソシアネートを、典型的
には溶液中でジアミンと反応させる。最終的な固体分濃
度は一般に20ないし30重量%である。
これらのポリウレタン尿素は、マクロ分子がセグメン
ト構造を有する、すなわち、結晶性ブロックと無定形ブ
ロック(硬いセグメントと軟らかいセグメント)とより
なるものとなるような方法で合成される。その結晶性の
ために、硬いセグメントはここでは網状構造(networ
k)に関して固定点として作用し、したがって、この重
合体から製造した成形品の強度を決定する。対照的に、
軟らかいセグメントは、そのガラス転移温度は使用温度
以下でなければならないが、エラストマーの弾性を決定
する。
経済性を改良する(高速紡糸)のために、また、環境
的な観点から(エラスタン紡糸溶液の溶媒含有量を減少
させる)、エラスタン紡糸溶液は≧30%の固体分濃度を
持つべきであるが、このような高い固体分濃度は、限定
された溶解度との関連で、特に紡糸溶液の長期の貯蔵に
関して、ペーストの形成および/または粘性の増加に反
映される問題を提起する。粘性の増加によりしばしば生
ずる結果は、エラスタン溶液がもはやさらに加工/紡糸
し得なくなるということである。この現象は幾つかの原
因を持ち得る。
高度に濃縮したエラスタン溶液の場合には、たとえば
以下の要因が溶解度の低下という結果を生じ得る: (1) 溶媒の含有量を低下させると、好ましくは分子
量2,000の高分子量のポリエステルジオールおよび/ま
たはポリエーテルジオール(マクロジオール)よりなる
軟らかいセグメントが、より速やかに脱溶媒和(desolv
ation)を受ける。
加えて、ポリエーテルジオールは、典型的な溶媒に対
してポリエステルジオールより貧弱な溶解度を示す。特
にポリエーテル/ポリエステルジオール混合物を使用す
る場合には、この種の混合物はその溶解度が異なるため
に最初から微少相分離(microphase separation)を通
じて分離する傾向を有するので、脱溶媒和が強調され
る。
(2) 特に高い強度と熱安定性とが要求される特殊な
応用面に対しては、通常より高いジイソシアネート含有
量を使用する(固体分を基準とするNCO含有量、≧2.5重
量%)。このようにしてエラスタン中に生成したポリ尿
素セグメントの高い百分率はエラスタン溶液の溶解性を
減少させ、ペースト状になる傾向を増加させる。
(3) 温度のいかなる上昇も溶液粘性の減少につなが
ることが知られているので、高度に濃縮されたエラスタ
ン溶液はしばしば高温、たとえば50℃で貯蔵される。し
かし、これは多くの場合、僅か1日ないし2日ののち
に、しばしば分子量の増加に基づくエラスタン溶液の粘
性の劇的な増加が起こる結果となる。この過程には、第
2級モノアミンが(ジアミン連鎖成長剤、たとえばエチ
レンジアミンからの)末端第1級アミノ基により尿素結
合から置き換えられる、末端基の加アミン分解が基本的
に含まれると考えられている。
(4) エラスタン溶液またはペーストの、たとえば80
℃ないし120℃で2ないし5時間の長期の加熱は、加熱
(exposure)強度の増加に伴う重合体のηrel値の低下
に反映されるように、分子量の減少に導くが、これは制
御が困難で、エネルギーを消費し、かつ、多くの場合紡
糸可能なエラスタン溶液が得られない。
付加重合反応(連鎖成長)を典型的に使用される極性
有機溶媒中で、より特定的にはエチレンジアミンを用い
て実施するならば、分子量が増加するにつれて溶解度が
減少し、溶液がペースト状になることが予期される。こ
の理由から、付加重合反応はしばしばあらかじめ決定し
た粘性にまで続けられ、ここで、単官能性連鎖停止剤、
たとえばジブチルアミン、オクチルアミン、ブタノンオ
キシム(フーベン・ワイル(Houben−Weyl),巻 E 20
/2部,1642ページ)、好ましくはジエチルアミン(ウル
マン工業化学事典(Ullmann's Encyclopedia of Indust
rial Chemistry),巻 A 10,612ページ)を添加する。
この方法で、狭い分子量分布が同時に得られる。
DE−OS 2 323 393は均一な、再現性のあるレオロジー
的性質と一定の分子量を有するポリウレタンの製造を記
載している。この目的には、式 に相当する立体障害のある第2アルコールを連鎖停止剤
として使用する。
しかし、このOH−官能性連鎖停止剤をポリウレタン尿
素の製造に使用するならば、連鎖停止剤として通常使用
されるエチレンジアミンと比較して、より貧弱な反応性
という形の問題が生ずる。エチレンジアミンの反応性が
より高いために連鎖成長が連鎖停止に優先して起こると
いう事実の結果として制御されない粘性の増加が起こ
り、これに伴って、ペースト形成に向かう傾向が増加す
る。この効果は、高度に濃縮された溶液の場合には、さ
らに大きい。
単官能性アルコールを用いる付加重合反応の停止は極
めて緩徐に起こるので、単官能性の、低分子量のオキシ
ム、好ましくはブタノンオキシムを使用して安定な粘性
のポリウレタン溶液を製造する企図がなされてきた(DE
−OS 3 142 706)。ここには、付加重合反応のオキシム
を用いる停止ののちに、任意に高温で反応を継続し得る
ことも述べられている。
しかし、高度に濃縮されたエラスタン溶液は、その粘
性を減少させるために、しばしば比較的高い温度で貯蔵
されるので、オキシムの使用は実際的ではない。貯蔵温
度が50℃に上昇すると、環境的な立場から望ましくない
ヒドキシラミンの放出に加えて、オキシム連鎖停止剤が
再度放出されてエラスタン溶液の粘性の制御されない顕
著な増加を生む結果となることがあり得るのである。
DE−OS 2 500 921によれば、所望の最終粘性に達した
ところで、なお存在するNCO基を基準にして過剰のモノ
アミンを、ポリヒドロキシ化合物とポリイソシアネート
との反応混合物に添加し、ついで、残留するモノアミン
をモノイソシアネートと結合させることにより、制御さ
れた粘性を有するポリウレタンが得られる。
DE−OS 2 418 075は、一般的構造式 R−OH、R′−NH2またはR′−NH−R″ 式中、 R、R′およびR″は1ないし30個の炭素原子を含有
する直鎖の、または枝分かれのある炭素鎖を表す を有する連鎖停止剤を用いる熱可塑性ポリウレタンエラ
ストマーの製造を記載している。
上記のアミノ官能性連鎖停止剤は、その反応性におい
て連鎖成長剤のエチレンジアミンと同等であるが、高度
に濃縮したポリウレタン尿素溶液に使用する場合には、
溶解性に所望の改良をもたらさない。
数モルパーセントの連鎖成長助剤(co−chain extend
ing agent)、たとえば1,2−ジアミノプロパン、1,3−
ジアミノシクロヘキサン、ピペラジンまたは水でさえ
も、連鎖成長剤、一般的にはエチレンジアミンに加えて
使用して、硬いセグメントの合成における撹乱をを通し
て、より良好なエラストマーの溶解性が得られることも
公知の事実である(フーベン・ワイル(Houben−Wey
l),巻 E 20/2部,1643ページ)。しかし、これは多か
れ少なかれ、それから製造したエラスタンフィラメント
の熱的性質および弾性に、明確な損失を生む結果とな
る。
硬いセグメントの数を減少させる(より低いジイソシ
アネート含有量)ことにより溶解性の改良を得ようとす
る企図もなされているが、この改良もまた、強度が低下
し、熱安定性が乏しくなるという犠牲を払って得られる
のである。
したがって、本発明により扱われる問題は、改良され
たレオロジー的流動特性(必要な分子量を維持したまま
でのより低い溶液粘性を通しての紡糸可能性の改良)を
有する高度に濃縮されたエラスタン溶液の、経費削減的
な、かつ、環境にとってより好ましい(低溶媒、および
高速紡糸による経済性の改良)製造方法、およびエラス
タン溶液を長期貯蔵する場合に、これから得られる最終
製品の熱的または弾性的挙動の劣化を伴わない、改良さ
れた粘性安定性を提供することであった。諸記述および
実施例から詳細に見られるであろうように、これらの進
歩が本発明記載の製造方法により、また、対応する組成
のセグメント化したポリウレタン尿素エラスタン溶液に
より達成されたのである。
驚くべきことには、以下に特定する式に相当する立体
的に過酷な(sterically demanding)連鎖停止剤(モノ
アミン)および/または任意に連鎖停止剤の第1級アミ
ンからアミノ基をNCO基で遮蔽することにより誘導した
モノイソシアネートを単官能性連鎖停止剤として使用す
れば、ポリエステルジオールまたはポリエーテルジオー
ルの双方の、および特にポリエステルジオールとポリエ
ーテルジオールとの混合物の、優れた流動特性を有し、
したがってより良好な紡糸可能性を有する、高い粘性安
定性を有する均質な、高度に濃縮された紡糸溶液が、簡
単な方法により製造し得ることがここに見いだされたの
である。
本発明に従って使用する連鎖停止剤を用いれば、改良
された自然の色を有する紡糸溶液を製造することが、さ
らには、光および有害気体に対する改良された安定性を
良好な熱的および弾性的性質と組み合わせて有するエラ
スタンフィラメントを与えることが可能であるという事
実は、同様に驚くべきことである。
したがって本発明は、改良されたレオロジー的流動特
性と長期貯蔵に関する高い粘性安定性とを通常の熱的お
よび弾性的性質と組み合わせて有する、高度に濃縮され
たエラスタン溶液の、対応して製造したセグメント化し
たポリウレタン尿素からの、ある種のモノアミンおよび
/またはモノイソシアネートを連鎖停止剤として用いる
製造方法に関するものである。
比較的多数の硬いセグメントを有しながら、すなわち
比較的高いジイソシアネート含有量を有しながら、優れ
た溶解性と粘性安定性とを、また、驚くべきことにはエ
ラスタン溶液の自然の色の改良をも結合させた、40重量
%以内の固体分含有量を有するポリウレタン尿素を基剤
とする、高度に濃縮されたエラスタン溶液を製造するこ
とが、本発明記載の方法により容易に可能である。した
がって、驚くべきことには、本発明に従って使用する連
鎖停止剤の特定の構造を通して、エラスタン溶液の自然
の色および溶解性の双方に、ならびに、それから紡糸し
たフィラメントの光および有害気体に対する安定性に積
極的に影響を与えることが可能であり、本発明記載の連
鎖停止剤/ブロック剤を用いて、連鎖停止剤を使用しな
い、または公知の連鎖停止剤、たとえばジエチルアミン
またはジブチルアミンを用いた同等の組成物より良好な
性質がえられるのである。
したがって本発明は、第1級および/または第2級環
状脂肪族モノアミンまたは第2級環状、異節環状モノア
ミンを連鎖停止剤またはブロック剤として、NCO予備重
合体中に存在する当量を基準にして0.01ないし10当量%
の量で、好ましくは0.5ないし7当量%の量で使用する
ことを特徴とする、比較的高分子量のジヒドロキシ化合
物と過剰量のジイソシアネートとを基剤とするNCO予備
重合体とNH−官能基により末端遮蔽した連鎖成長剤と
の、連鎖停止剤としての単官能性第1級および/または
第2級アミンの存在下における反応による、セグメント
化したポリウレタン尿素の溶媒中溶液の製造方法に関す
るものである。
好ましい具体例においては、本発明は一般式A1ないし
A6 (環状脂肪族アミンまたは異節環状モノアミン) これらの式において、 RはH、直鎖の、もしくは枝分かれのあるC1-4のアルキ
ル基またはシクロアルキル基(好ましくはH、CH3、シ
クロヘキシル)であり、 R1、R2、R3はHまたは直鎖の、もしくは枝分かれのある
C1-4のアルキル基であるが、RがHである場合には、置
換基R1、R2およびR3の少なくとも一つはアルキル基であ
る。
に相当する第1級および/または第2級環状モノアミン
を連鎖停止剤/ブロック剤g)として使用することを特
徴とする、上記の型の方法に関するものである。
より特定的には、本発明は、 第1段階において、 a)1,000ないし8,000の、好ましくは1,500ないし4,000
の分子量を有する比較的高分子量のジヒドロキシ化合
物、たとえばポリエステルジオールもしくはポリエーテ
ルジオールまたはポリエステルジオールとポリエーテル
ジオールとの混合物または共重合ポリエーテルエステル
のNCO予備重合体を b)任意に62ないし399の分子量を有する低分子量のジ
ヒドロキシ化合物(たとえばN,N−ビス−(β−ヒドロ
キシプロピル)−N−メチルアミン)の最高でもa)を
基準にして15モル%までの量と、 c)過剰のモル量の芳香族および/または(環状)脂肪
族のジイソシアネート(1,4−シクロヘキサンジイソシ
アネートを除く)、またはジイソシアネートの混合物と
を添加して、 d)任意に触媒、より特定的にはスズ触媒(0.002ない
し0.5重量%)の存在下に、 e)熔融状態で、または溶媒、好ましくは高度に極性の
アミド溶媒、たとえばジメチルホルムアミドまたは、よ
り好適にはジメチルアセタミド中で 反応させて、(固体分を基準にして)1.4ないし4.5重量
%の、好ましくは1.8ないし4.0重量%のNCO含量を有す
るNCO予備重合体を形成させ、 第2段階において、上記のようにして形成させたNCO予
備重合体を、 f)(環状)脂肪族ジアミン、より特定的にはアルキレ
ンジアミン、たとえばエチレンジアミンの溶液を用い
て、高度に極性のアミド溶媒中で連鎖成長させ、この連
鎖成長反応を g)NCO予備重合体中に存在するNCO当量を基準にして0.
01ないし10当量%の量の、好ましくは0.5ないし7当量
%の量の、より好ましくは1.0ないし5当量%の量の(N
CO当量は連鎖成長剤中の理論的アミン当量に相当す
る)、以下の一般式 (これらの式において、各置換基は上に定義したものと
同様である) に相当するモノアミンを基剤とする特定の単官能性連鎖
停止剤/ブロック剤の存在下に実施し、 反応させて、少なくとも15重量%の、好ましくは20ない
し40重量%の固体分濃度を有するエラストマー溶液を形
成させる。
(A5)および(A6)の例はN−(ω−アミノアルキ
ル)−カプロラクタムおよびN−(ω−アミノアルキ
ル)−モルホリン、より好ましくはN−(3−アミノプ
ロピル)−モルホリンおよびN−(3−アミノプロピ
ル)−カプロラクタムである。
好ましくは、置換基R、R1−R3の少なくとも2個が
(シクロ)アルキル基である。
本発明記載の特に好ましい具体例においては、3,3,5
−トリメチル−1−アザシクロヘプタン(TMD イミ
ン)、1−アミノ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1−アミノ−3−メチルシクロヘキサン、1−アミ
ノ−2−メチルシクロシクロヘキシルアミン、α−アミ
ノカプロラクタムもしくは化合物 または上記の第1級アミン類の相当するモノイソシアネ
ートを連鎖停止剤/ブロック剤として使用する。
本件エラストマー溶液は、任意に典型的な添加剤
(i)を添加したのちに、標準的な方法により、より特
定的には乾式紡糸もしくは湿式紡糸によりフィラメント
に紡糸することが、または、乾燥もしくは凝集させてフ
ィルムを形成させることができる。
したがって、本発明はまた、上記の方法により製造し
た以下の式 および/または および/または および/または これらの式において、 Rは水素、C1-4のアルキル基またはシクロアルキル基で
あり、 R1、R2およびR3は水素または直鎖の、もしくは枝分かれ
のあるC1-4のアルキル基であるが、Rが水素である場合
には、これらの置換基の少なくとも一つはアルキルであ
る に相当する末端基を含有するセグメント化したポリウレ
タン尿素のフィラメント、フィルムまたは被覆剤に、好
ましくはフィラメントに関するものでもある。
本発明に従って製造したセグメント化したポリウレタ
ン尿素エラストマーは、高い固体分濃度(たとえば30な
いし40重量%)においても通常の方法で、容易に湿式紡
糸および特に乾式紡糸し得る、十分な安定性を有する透
明な紡糸溶液を与える。本発明に従って製造した、好ま
しい程度に高度に濃縮された紡糸溶液は、25℃において
も50℃においても、少なくとも5日間の、またはそれ以
上の長期の貯蔵中に(たとえばより高い濃度において
も)優れた粘性安定性を示す。驚くべきことには、本発
明に従って製造した紡糸溶液は自然の色において、ある
場合には光安定剤を添加しない場合にも、顕著な改良を
示すのである。驚くべきことには、本発明に従って製造
した紡糸溶液より得たエラストマーフィラメントもま
た、光および有害気体に対してかなり改良された安定性
を示すのである。
本発明記載の製造方法は、特定の連鎖停止剤/ブロッ
ク剤の使用を通して、高温における長期の貯蔵において
も見られる溶解性および粘性安定性の改良、自然の色の
改良、光および有害気体に対する安定性の改良のような
利点を使用することにより、フィラメントの熱的(sol
e)および機械的性質を全く損なわずに、改良されたエ
ラストマーフィラメントを得ることを可能にする。
予期し得なかったことであるが、本発明記載の連鎖停
止剤/ブロック剤は典型的なブロック剤、たとえばジエ
チルアミンまたはジブチルアミンとの関連で、改良され
た性質を提供する。
本発明記載のポリウレタン尿素エラストマーは、それ
自体は公知の方法により製造することができる。NCO予
備重合体法による合成が特に成果を挙げ得ることが実証
されている。この方法の第1段階においては、比較的高
分子量のジオールa)をジイソシアネートc)と、溶媒
中で、または熔融状態で、任意に低分子量ジオールb)
の存在下に反応させて、NCO予備重合体が一定量の末端N
CO基を含有するようにしてNCO予備重合体を形成させ
る。
特に好適な長鎖の、比較的高分子量のジヒドロキシ化
合物a)(マクロジオールとしても知られる)はポリエ
ステルジオールおよびポリエーテルジオールである。こ
れらのジオールは一般に1,000ないし8,000の、好ましく
は1,500ないし4,000の分子量を有する。
適当なポリエステルジオールは、たとえば数個のジオ
ールと数個のジカルボン酸またはヒドロキシカルボン酸
との双方を含有していてもよい脂肪族ジカルボン酸のジ
カルボン酸ポリエステルである。特に好適なポリエステ
ルジオールはアジピン酸、ヘキサン−1,6−ジオールお
よびネオペンチルグリコールの、アジピン酸、ブタン−
1,4−ジオールおよびネオペンチルグリコールの、また
はアジピン酸、ブタン−1,4−ジオール、ネオペンチル
グリコールおよびヘキサン−1,6−ジオールのアジピン
酸混合エステルである。
特に好適な長鎖のポリエーテルジオールはポリ酸化テ
トラメチレンジオールまたはその、他のエーテル形成性
化合物、たとえば酸化エチレンまたは酸化プロピレンと
の共重合ポリエーテルである。上記の化合物の混合物も
使用することができる。
先行技術より知られるように、他の比較的高分子量の
ジオール化合物(マクロジオール)、たとえばジヒドロ
キシラクトンエステルまたはジヒドロキシポリカーボネ
ートも使用することができる。先行技術より公知の他の
比較的高分子量のジオールにも、同様のことが適用でき
る。他の適当なマクロジオールは、本件出願と同時に受
理された未公開の特許出願、DE(P 3 932 949)に述べ
られている。
適当な低分子量ジオールb)は、たとえばエチレング
リコール、ブタン−1,2−ジオール、ブタン−1,4−ジオ
ール、1,4−および/または1,3−シクロヘキサンジメタ
ノール、N,N−ビス−(β−ヒドロキシプロピル)−メ
チルアミン、N,N′−ビス−(β−ヒドロキシエチル)
−ピペラジン、N,N−ジメチル−N′,N′−ヒドロキシ
エチルヒドラジンおよびこれらの類の他の化合物であ
る。
ジイソシアネートc)には典型的な芳香族ジイソシア
ネートが可能である。これらは、任意に(比較的少量
の)(環状)脂肪族ジイソシアネートとの組合わせで使
用することができるが、(環状)脂肪族ジイソシアネー
ト単独でも使用することができる。本件出願の特許請求
の範囲は、同時に受理された別個の出願(P 3 932 95
8)に開示されている型の組成物にある1,4−シクロヘキ
サンジイソシアネートを除外している。
特に有用な結果は以下のジイソシアネートを用いて得
られる:2,4−トルエンジイソシアネートおよび2,4−/2,
6−ジイソシアネートの対応する異性体混合物、特に4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネートおよび少量の
2,4′−および/または2,2′−異性体を含有する対応す
る異性体混合物。芳香族ジイソシアネートの混合物を使
用することももちろん可能である。加えて、たとえば以
下の(環状)脂肪族ジイソシアネートも混合物中で、ま
たは単独で使用することができる:1,6−ヘキサメチレン
ジイソシアネート、1,8−オクタメチレンジイソシアネ
ート、2,3−ジメチルヘキサメチレン−1,6−ジイソシア
ネートまたは2,4−ジイソシアナト−1−メチルシクロ
ヘキサンおよびその種々の立体異性体または立体異性体
混合物の形状の4,4′−ジシクロヘキシルメタン、4,4′
−ジシクロヘキシルアルキリデン、4,4′−ジシクロヘ
キシルエーテルジイソシアネート。
NCO予備重合体法によるセグメント化したエラストマ
ーの合成において、マクロジオールは熔融状態で、また
は溶媒中で、反応生成物が末端イソシアネートを含有す
るような方法で、ジオール(a+b)を経て過剰量のジ
イソシアネートc)と反応する。OH:NCO比は好ましくは
1:1.4ないし1:4.0、より好ましくは1:1.6ないし1:3.8で
あって、1.4ないし約4.5重量%のNCO含有量を、好まし
くは1.8ないし4.0重量%のNCOを有するNCO予備重合体が
形成される。OH:NCO比はマクロジールの分子量に応じ
て、上記の範囲内でNCO予備重合体のNCO含有量が上記の
範囲内にあるように選択する。
NCO予備重合体の製造に適した触媒はルイス酸触媒、
たとえばスズ塩、またはたとえば有機スズ化合物、たと
えば有機スズのカルボン酸塩またはハロゲン化物、二ラ
ウリン酸ジブチルスズ;有機酸の無機塩、たとえばオク
タン酸スズ、ステアリン酸スズ、酢酸スズ、オクタン酸
鉛;付着(insertion)触媒、たとえば有機スズアルコ
ラート、β−ジカルボニル化合物、酸化物、メルカプチ
ド、硫化物;有機アミンスズ化合物およびホスフィンス
ズ化合物。他の適当な触媒はルイス塩基触媒、たとえば
先行技術においてポリウレタンの製造用に原理的には公
知の第3級アミン、ホスフィン、ピリジンである。二ラ
ウリン酸ジブチル(デスモラピッド(Desmorapid Z、
バイエル社の製品)またはジアザビシクロオクタン(DA
BCO )が好適に使用される。一般に、NCO予備重合体は
無触媒で製造される)。
予備重合反応に溶媒を使用する場合には、クロロベン
ゼン、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシドが
特に好適であるが、高度に極性のアミド溶媒は一般に紡
糸溶媒として使用される。すなわち、ジメチルホルムア
ミドおよびジメチルアセタミドが特に好適である。
セグメント化したポリウレタン尿素を合成するには、
NCO予備重合体とジアミンとの連鎖成長反応により、所
望の尿素基をマクロ分子に導入する。NCO予備重合体段
階で合成したNCO予備重合体(マクロジイソシアネート
としても知られる)を連鎖成長剤f)、好ましくは脂肪
族ジアミン、および本発明記載の連鎖停止剤/ブロック
剤g)と、高度に極性の溶媒中で反応させる。硬いセグ
メントの溶解性および結晶性、ならびに融解範囲は連鎖
成長剤の選択を通じて有利に最適化することができる。
好ましいジアミンf)は直鎖の、または枝分かれのあ
るジアミン、たとえば1,2−プロピレンジアミン、1,4−
ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,3−ジアミ
ノシクロヘキサン、さらには1,3−ジアミノ−2,2−ジメ
チルプロパンであるが、エチレンジアミンは単独で、ま
たは圧倒的大量部分で連鎖停止剤として好適に使用され
る。
環状脂肪族ジアミン、たとえば1,3−ジアミノシクロ
ヘキサンは、<50モル%の量で連鎖成長助剤として使用
することができる。
第2級アミン、たとえばピペラジン、N−メチルエチ
レンジアミンまたはN,N′−ジメチルエチレンジアミン
も、より好ましくはないが、ジアミン助剤(co−diamin
e)として使用することができる。
連鎖成長反応は好ましくは高度に極性の溶媒、たとえ
ばジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、好ま
しくはジメチルホルムアミドを、より特定的にはジメチ
ルアセタミドを用いて溶液中で実施する。
好ましい乾式紡糸工程に必要なエラストマー溶液の粘
性は一般に、18ないし34重量%の紡糸溶液濃度に対応し
て、20℃において30ないし350Pa・sの範囲である。本
発明記載の方法により製造したエラストマー溶液は40%
までの、またはそれ以上の固体分濃度を有いていてもよ
く、この場合にはエラストマー溶液の濃度は50℃におい
て100ないし250Pa・sの範囲である。
乾式紡糸工程においては、20℃において少なくとも30
Pa・sの粘性を有する紡糸溶液を−任意に約120℃に加
熱して−ジェットを通して長さ約4ないし8メートルの
紡糸ダクト中に紡糸し、150ないし250℃に加熱し、これ
に空気もしくは不活性気体、たとえば窒素を、または約
150ないし350℃に加熱した水蒸気を吹き込む。
本発明に従って製造した溶液は、ペーストに変化する
まで少なくとも5日間、好ましくは7日間安定に留ま
り、停止剤を含有しない、または同等の量の従来から典
型的な停止剤、たとえばジエチルアミンを含有する溶液
中の重合体より明らかに好ましい。
所望の分子量は、少量の本発明記載の単官能性連鎖停
止剤を連鎖成長反応中に用いて、容易に調節することが
できる。
驚くべきことには、先行技術に使用されるモノアミン
(たとえばジエチルアミンまたはジブチルアミン)とは
対照的に、式A1)ないしA6)(本発明の記述および特許
請求の範囲を参照)に相当する環状モノアミンは、劇的
に改良された溶解性(ペーストになる傾向の減少)を有
するエラストマー溶液を与えることが、また、この種の
紡糸溶液が長期間、効率的に紡糸し得る状態に留まるこ
とが見いだされたのである。上記の好ましい連鎖停止剤
/ブロック剤の中でも、特にモノアミン、たとえばジシ
クロヘキシルアミン、N−メチルシクロヘキシルアミ
ン、1−アミノ−2−メチルシクロヘキサン、1−アミ
ノ−3,5−ジメチルシクロヘキサン、1−アミノ−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、1−アミノ−3−メチル
シクロヘキサン、1−アミノ−3−エチルシクロヘキサ
ン、1−アミノ−3−イソプロピルシクロヘキサン、1
−アミノ−4−メチルシクロヘキサン(より好ましくは
ないが3,3,5−トリメチル−1−アザシクロヘプタン(T
MDイミン))またはα−アミノカプロラクタムが好まし
い。
A6)として特許請求された化合物は、脂肪族性の第3
級アミノ基をエラスタン分子に組み込む結果となり、改
良された染色性が得られる。
適当なモノイソシアネート連鎖停止剤B)は、たとえ
ば1−イソシアナト−2−メチルシクロヘキサン、1−
イソシアナト−3,5−ジメチルシクロヘキサン、1−イ
ソシアナト−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1−
イソシアナト−3−メチルシクロヘキサンまたは1−イ
ソシアナト−3−イソプロピルシクロヘキサンである。
単核異節環状モノアミン化合物、たとえば も、環状化合物として使用することができる。モノアミ
ン連鎖停止剤は、前もって(NCO予備重合体とともに)
使用してもよいが、ジアミン連鎖成長剤と混合して使用
するのが有利であろう。
上記の変更例も使用することができる。
種々の機能を果たす典型的な添加剤a)は、本発明に
従って製造したエラストマー溶液に有効量で添加しても
よい。この種の添加剤には、たとえば酸化防止剤、光安
定剤、UV吸収剤、明化染料(brightening dye)、顔
料、染料添加剤(たとえば第3級アミンを含有するオリ
ゴマーまたは重合体)、帯電防止剤、接着性添加剤、た
とえば長鎖のカルボン酸のマグネシウム、カルシウム、
リチウム、亜鉛およびアルミニウム塩、たとえばステリ
ン酸塩、パルミチン酸塩、もしくは二量体脂肪酸塩また
はこれらの塩の混合物、さらには15重量%までの他の酸
化物、たとえば酸化マグネシウムもしくは酸化カルシウ
ム、または炭酸塩、たとえば炭酸カルシウムもしくは炭
酸マグネシウムの添加を含んでいてもよい、微細に分割
された酸化亜鉛が含まれる。添加剤としてのアルカリ土
類の酸化物または炭酸塩との組合わせにおける酸化亜鉛
は、たとえば酸化亜鉛中の、または痕跡量の硫黄に関す
る高い純度の要求を満たす必要なしに、塩素添加した水
(洗剤/プール/漂白剤)の形状の塩素に対する優れた
抵抗性を有するエーテルおよびポリエステルエラストマ
ーフィラメントを与える。
本発明記載の方法により得られるエラストマー溶液
は、上記の方法によりエラストマーフィラメントに紡糸
することもできるが、基剤上で乾燥することにより、ま
たは凝集させることにより、フィルム被覆剤または同様
の被覆剤に加工することもできる。
本発明記載のエラストマー溶液は高温においても、ま
た長い貯蔵期間を経ても、優れた可溶性と粘性安定性と
の通常でない組合わせと優れた光安定性とを示し、これ
が本件紡糸溶液の改良された自然の色と、それから得ら
れるフィラメントの光に対する、および有害気体に対す
る改良された安定性とに反映している。
測定方法: 実施例で述べる測定量は、以下のようにして測定し
た: エラストマーの固有粘性は、ジメチルアセタミド100m
lあたり≦0.5gの希釈溶液について30℃で、純粋な溶媒
に対する相対粘性ηを測定し、以下の方程式に従って
変換することにより測定する: 粘着力(tenacity)はDIN 53 815に従って測定した(cN
/dtex)。最大引っ張り伸長度(%で表記)もDIN 53 81
5に従って測定した。100%および300%初期伸長度にお
けるモデュラスは毎秒4×10-3メートルの伸長速度で、
cN/dtexで測定した。残留伸長度は5×伸長後300%ま
で、60秒の回復時間後に測定した。熱歪み温度(HD
T)、熱破断時間(HBT)および熱水中の張力降下(FTH
W)は、化学繊維/織物工業(Chemiefasern/Textilindu
strie),1978年1月,1/78号,28/80巻,44−49ページに記
載された方法により測定した。関連する特定値はDE−OS
25 42 500(1975)にも見られる。
光安定性は、クセノ試験(Xeno−Test)150(DIN 54
004)において、300時間の露光時間後に測定した。
排気ガスに対する抵抗性は、DIN 54 025に従う酸化窒
素安定性試験(軽度処理1×、重度処理3×)により測
定した。
実施例 1(実施例2aおよびbとの比較) アジピン酸、ヘキサン−1,6−ジオール、ブタン−1,4
−ジオールおよびネオペンチルグリコール(モル比48:3
3:9:10)を基剤とする分子量3,404のポリエステルジオ
ール2,100gとポリ酸化テトラメチレンを基剤とするポリ
エーテルジオール(分子量2,000、テラサン(Terathane
)2000、デュポン社(DuPont,Wilmington,Del.,USA)
の製品)900gとの混合物を、1.497gの無水ジメチルアセ
タミドと混合し、得られた混合物に492gのジフェニルメ
タン−4,4′−ジイソシアネート(デスモドゥール 4
4、バイエル社(Bayer AG)の製品)を添加し、続いて5
0℃に75分間、NCO予備重合体が2.21重量%(予備重合体
固体を基準にして)のNCO含有量を有するようになるま
で加熱した。
エチレンジアミン32.8gとジエチルアミン(DEA)3.3g
とを4,084gのジメチルアセタミドに入れた混合物を製造
し、これにCO270gを添加した。このカルバミン酸エステ
ルけん濁液に、NCO予備重合体溶液3,104gを、激しく撹
拌しながら15分かけて添加した。30%のエラストマー固
体分含量と218.8Pa・s/50℃の溶液粘性とを有する透明
な、均質なエラストマー溶液が得られた。固有粘性は1.
19dl/g(ジメチルアセタミド1リットルあたりエラスト
マー固体5gで30℃で測定)であった。0.3重量%のステ
アリン酸Mg、1%のポリエーテルシロキサン(シルウェ
ット(Silwet )L 7607、ユニオンカーバイド社製のポ
リエーテル/ポリジメチルシロキサン共重合体)、1%
のシアノックス(Cyanox )1790(アメリカンサイアナ
ミド社(American Cyanamide),USA)、0.5%のチヌヴ
ィン(Tinuvin )622(チバガイギー社(Ciba Geig
y))、2%のTiO2(ルチル(Rutil)KB−3、バイエル
社の製品)、7ppmのマクロレックス(Makrolex )−ヴ
ィオレットB(バイエル社)および4%の、N−メチル
ジイソプロパノールアミンと4,4′−ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネートとの1:0.99の比での反応により
製造した染料添加剤を、この粘稠なエラストマー溶液に
添加した(全ての添加量はPUH固体分を基準とする
値)。
この溶液を、0.3mmの孔径を有する12孔スピネレット
を通して乾式紡糸した。紡糸ダクト温度は220℃、空気
温度は270℃、引き出し速度は400m/分で、空気ねじり素
子(air twisting element)を使用した。織物データは
表1に示してあり、一方、長期粘性挙動は表2に示して
ある。
実施例 2 2,100gの実施例1に記載したものと同様のポリエステ
ルジオールと900gのテラサン 2000との混合物を1,497g
のジメチルアセタミドと混合し、得られた混合物にジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート492gを添加
し、続いて50℃に75分間、NCO予備重合体が2.1重量%の
NCO含有量を有するようになるまで加熱した。この予備
重合体溶液を2種の連鎖成長用に分割した。
実施例 2a エチレンジアミン21.6gとN−メチルシクロヘキシル
アミ(MCHA)3.4gとを2,725gのジメチルアセタミドに入
れた混合物を製造し、これにCO250gを添加した。得られ
たカルバミン酸エステルけん濁液に、NCO予備重合体の
溶液2,074gを15分かけて添加した。30%のエラストマー
固体分含量と238Pa・s(50℃)の溶液粘性とを有する
透明な、均質なエラストマー溶液が得られた。固有粘性
は1.21dl/gであった。
実施例 2b エチレンジアミン21.6gとジシクロヘキシルアミン(D
CHA)5.4gとを2,730gのジメチルアセタミドに入れた混
合物を製造し、これにCO250gを添加した。得られたカル
バミン酸エステルけん濁液に、NCO予備重合体溶液2,113
gを添加した。30%の固体分含量と127Pa・s(50℃)の
溶液粘性とを有する透明な、均質なエラストマー溶液が
得られた。固有粘性は1.21dl/gであった。
0.3重量%のステアリン酸Mg、1%のシルウェット L
7607、1%のシアノックス 1790、0.5%のチヌヴィン
622、2%のTiO2、7ppmのマクロレックス −ヴィオ
レットBおよび4%の実施例1に記載した染料添加剤
を、実施例2aおよび2bの粘稠なエラストマー溶液に添加
した(全ての添加量はPUH固体分を基準とする値)。
実施例1と同様の条件下で乾式紡糸を実施した。織物
データは表1に示してあり、一方、長期粘性挙動は表2
示してある。
表1から見られるように、本発明記載の連鎖停止剤MC
HAおよびDCHAはエラスタンフィラメントの織物データに
不利益な影響を与えない。対照的に、本発明記載の連鎖
停止剤MCHAおよびDCHAが少なくとも5日の期間にわたっ
てDEA(先行技術に記載されているジエチルアミン)よ
りはるかに安定なエラストマー溶液を与えることは、表
2から明らかである。
実施例 3(実施例4aおよびbとの比較) 910gの実施例1に記載したポリエステルジオール(分
子量3,313)と390gのテラサン 2000との混合物を650g
のジメチルアセタミドと混合し、得られた混合物に217g
のジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネートを添加
し、続いて50℃に60分間、NCO予備重合体が1.92%のNCO
含有量を有するようになるまで加熱した。
エチレンジアミン18.84gとジエチルアミン(DEA)1.9
gとを2,582gのジメチルアセタミドに入れた混合物を製
造し、これにCO240gを添加した。得られたカルバミン酸
エステルけん濁液に、NCO予備重合体溶液1,919gを添加
した。30%のエラストマー固体分含量と119Pa・s(50
℃)の溶液粘性とを有する透明な、均質なエラストマー
溶液が得られた。固有粘性は1.11dl/gであった。0.3重
量%のステアリン酸Mg、1%のシルウェット L 7607、
1%のシアノックス 1790および4%の実施例1に記載
した染料添加剤を、この粘稠なエラストマー溶液に添加
した(全ての添加量はPUH固体分を基準とする値)。実
施例1に記載したものと同様の条件下で乾式紡糸を実施
した。織物データは表1に示してあり、一方、25℃およ
び50℃における長期粘性挙動は表3に示してある。
実施例 4 1,820gの実施例1に記載したポリエステルジオール
(分子量3,313)と780gのテラサン 2000との混合物を1
300gのジメチルアセタミドと混合し、得られた混合物に
433gのジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート
(デスモドゥール 44、バイエル社(Bayer AG)の製
品)を添加し、続いて50℃に60分間、NCO予備重合体が
1.97%のNCO含有量を有するようになるまで加熱した。
得られた予備重合体溶液を2種の連鎖成長用に分割し
た。
実施例 4a エチレンジアミン19.3gと 3.8gとを2,587gのジメチルアセタミドに入れた混合物を
製造し、これにCO245gを添加した。得られたカルバミン
酸エステルけん濁液に、NCO予備重合体溶液1,917gを添
加した。30%のエラストマー固体分含量と110Pa・s(5
0℃)の溶液粘性とを有する透明な、均質なエラストマ
ー溶液が得られた。固有粘性は1.08dl/gであった。
実施例 4b エチレンジアミン19.3gと 4.1gとを2,587gのジメチルアセタミドに入れた混合物を
製造し、これにCO245gを添加した。得られたカルバミン
酸エステルけん濁液に、NCO予備重合体溶液1,917gを添
加した。30%のエラストマー固体分含量と244Pa・s(5
0℃)の溶液粘性とを有する透明な、均質なエラストマ
ー溶液が得られた。固有粘性は1.14dl/gであった。
0.3重量%のステアリン酸Mg、1%のシルウェット L
7607、1%のシアノックス 1790および4%の実施例
1に記載した染料添加剤を、実施例4aおよびbの粘稠な
エラストマー溶液に添加した(全ての添加量はPUH固体
分を基準とする値)。
実施例1に記載したものと同様にして乾式紡糸を実施
した。表1には織物データを示し、一方、表3には25℃
および50℃における長期粘性挙動を示している。
表1から見られるように、本発明記載の連鎖停止剤TM
DイミンおよびIPDイミンはエラスタンフィラメントの織
物データに不利益な影響を与えない。対照的に、表3は
本発明記載の連鎖停止剤が溶解性および高温における長
期粘性挙動に関してDEAをはるかに越える大きな利点を
有することを示している。かくして、TMDイミンの使用
は極めて高い粘性安定性に導き、一方、IPDイミンの使
用は実際に、PUH固体の固有粘性にいかなる有意の変化
をも与えることなく、溶液粘性の若干の望ましい減少に
導く。
実施例 5(実施例6との比較) アジピン酸、1,6−ヘキサンジオールおよびネオペン
チルグリコールを基剤とするポリエステル(分子量2,02
2)4,000gを1,229gのジメチルアセタミドと混合し、得
られた混合物に915gのジフェニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネートを添加し、続いて50℃に40分間、NCO予備
重合体のNCO含有量が2.60%になるまで加熱した。
エチレンジアミン38.7gとジエチルアミン(DEA)2.9g
とを3,292gのジメチルアセタミドに入れた混合物を製造
し、これにCO280gを添加した。得られたカルバミン酸エ
ステルけん濁液に、NCO予備重合体溶液2,522gを添加し
た。35%のエラストマー固体分含量と213Pa・s(50
℃)の溶液粘性とを有する透明な、均質なエラストマー
溶液が得られた。固有粘性は1.14dl/gであった。
1%のシアノックス 1790、0.5%のチヌヴィン 62
2、0.4%のステアリン酸Mgおよび1%のシルウェット
L 7607を、この粘稠なエラストマー溶液に添加した(全
ての添加量はPUH固体分を基準とする値)。織物データ
は表1に示してある。
この溶液を、実施例1に記載したものと同様にして乾
式紡糸した。
しかし、実施例5で製造した溶液は50℃の貯蔵温度で
僅か3日目でペーストに変化し、また25℃においては、
4日目の溶液粘性が300Pa・s(50℃)にまで上昇し
た。
実施例 6 実施例5に記載したポリエステル4,000gを1,229gのジ
メチルアセタミドを混合し、得られた混合物に915gのジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネートを添加し、
続いて50℃で40分間、NCO予備重合体のNCO含有量が2.62
%になるまで加熱した。
エチレンジアミン38.3gとジシクロヘキシルアミン12.
1gとを2,576gのジメチルアセタミドに入れた混合物を製
造し、これにCO280gを添加した。得られたカルバシン酸
エステルけん濁液に、NCO予備重合体溶液2,500gを添加
した。40%のエラストマー固体分含量と169Pa・s(50
℃)の溶液粘性とを有する透明な、均質なエラストマー
溶液が得られた。固有粘性は1.20dl/gであった。
1%のシアノックス 1790、0.5%のチヌヴィン 62
2、0.4重量%のステアリン酸Mgおよび1%のシルウェッ
L 7607を、この粘稠なエラストマー溶液に添加した
(全ての添加量はPUH固体分を基準とする値)。
この溶液を、実施例1に記載したものと同様にして乾
式紡糸した。
織物データは表1に示してある。見られるように、得
られたエラストマーフィラメントは良好な織物特性を示
す。
ここに記載したエラストマー溶液は5日間安定に留ま
った。ジエチルアミンを用いて相当するエラストマー溶
液を製造する企図がなされたが、これは不可能であっ
た。このエラストマー溶液は製造後短期間でペーストに
変化して、紡糸することができなかった。
実施例 7 実施例1に記載したポリエステルジオール350gと150g
のテラサン との混合物を250gのジメチルアセタミドを
混合し、得られた混合物に83.3gのジフェニルメタン−
4,4′−ジイソシアネートを添加し、続いて50℃で60分
間、NCO予備重合体のNCO含有量が2.05%になるまで加熱
した。
この予備重合体溶液を数種の連鎖成長用に分割した。
連鎖成長用の製造データは表4に示してある。
エラストマー溶液には紡糸用添加剤も光安定剤も添加
しなかった。
5種のエラストマー溶液の、25℃で7日間にわたる粘
性挙動を表5に示してある。本発明記載の連鎖停止剤
の、ジエチルアミンおよび2−メチルピペリジン(2M
P)に対する顕著な利点が、明らかに示されている。加
えて、本発明記載の連鎖停止剤を含有するエラストマー
溶液は、光安定剤が存在しないにも拘わらず、7日後に
も透明で無色であったが、DEAおよび2MPのエラストマー
溶液は明るい黄色に変化し、曇った。
実施例8 実施例8(連鎖成長) 追加実施例 8 1%のシアノックス 1790、0.4%のステアリン酸M
g、1%のシルウェット L 7607および4%の実施例1
に記載した染料添加剤を、対応するエラストマー溶液に
添加した(全ての添加量はPUH固体分を基準とする
値)。
本発明記載の連鎖停止剤を含有するエラストマー溶液
は、実施例1と同様にして容易に、良好な織物特性を有
するエラスタンフィラメントに乾式紡糸することができ
た。ジエチルアミンを含有するエラストマー溶液(比較
例8a)は、ペーストに変化していたために、紡糸するこ
とができなかった。対照的に、本発明記載の溶液は12日
間の観察期間にわたって自由流動性に留まり、かつ、安
定であった。
実施例9(比較例) 実施例9(連鎖成長) 表10から、本発明に従って使用する連鎖停止剤とは異
なり、連鎖停止剤アミノシクロヘキサンは溶液粘性を安
定化しない、すなわち、7日後にはエラストマー溶液が
粘性の顕著な増加を示すことが見られる。したがって、
実施例9に挙げた連鎖停止剤は、高度に濃縮されたエラ
ストマー溶液での所望の使用には不適当である。
実施例10 実施例10(連鎖成長) クセノ試験150による光安定性の評価およびNOx試験によ
る有害気体に対する安定性の評価: 実施例8c−f(本発明記載の連鎖停止剤を用いたも
の)の、および実施例3(比較のためにジエチルアミン
を用いたもの)のエラスタンフィラメントからストッキ
ングを製造した。これらのストッキングを3種の配合剤
を用いて処理した。
1.原型 石油エーテル中室温で2時間 溶液1:30 2.過酸化物漂白 MgSO4・7H2O 0.2 g/ レバポン AN液 0.5ml/ 水ガラス 2 ml/ H2O235% 6 ml/ ブランコフォールBA液 0.7 % ブランコフォールDCB超微細 0.2 % 90ないし95℃で80分 溶液1:30 3 酸光沢化 ブランキット1N 2 g/ カルゴンT 2 g/ ジアダビンEWN200% 0.5g/ ブランコフォールCl液 0.5g/ 80ないし85℃で40分、pH4(酢酸) 溶液1:30 ブランコフォール(Blankophor )はバイエル社の
製品 ジアダビン(Diadavin )はバイエル社の製品 レバポン(Levapon )はバイエル社の製品 ブランキット(Blankit )はバイエル社の製品 カルゴン(Calgon )Tはベンキーザー(Benckise
r)社の製品 その光に対する安定性を試験するために、上記のよう
に処理したエラスタンストッキングを300時間クセノ試
験150にかけ、また、酸化窒素安定性試験(DIN 54 02
5)にかけた。
クセノ試験は、本発明記載の連鎖停止剤がジエチルア
ミンと比較して明確な光安定性の改良を生み、連鎖停止
剤TMDイミンおよび1−アミノ−3−メチルシクロヘキ
サンがエラスタンに最高の光安定性を生み出すことを示
している。
酸化窒素安定性試験は、特に過酸化物漂白後に連鎖停
止剤1−アミノ−2−メチルシクロヘキサンを用いて、
また、酸光沢化後に連鎖停止剤TMDイミン、1−アミノ
−3−メチルシクロヘキサンおよび1−アミノ−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサンを用いて、ジエチルアミン
と比較してより良好な排気ガスに対する安定性が得られ
ることを示している。
本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりであ
る。
1. A1ないしA6 これらの式において、 RはH、直鎖の、もしくは枝分かれのあるC1-4のアルキ
ル基またはシクロアルキル基(好ましくはH、CH3、シ
クロヘキシル)であり、 R1、R2、R3はHまたは直鎖の、もしくは枝分かれのある
C1-4のアルキル基であるが、Rが既にアルキルまたはシ
クロアルキルである場合を除いて、これらの置換基の少
なくとも一つはアルキルである を連鎖停止剤として、NCO予備重合体中に存在する当量
を基準にして0.01ないし10当量%の量で、好ましくは0.
5ないし7当量%の量で使用することを特徴とする、比
較的高分子量のジヒドロキシ化合物と過剰量のジイソシ
アネートとを基剤とするNCO予備重合体とNH−官能基で
停止している連鎖成長剤との、連鎖停止剤としての単官
能性第1級および/または第2級アミンの存在下におけ
る反応によるセグメント化したポリウレタン尿素の溶液
の製造方法。
2. 第1段階において、 a)1,000ないし8,000の分子量を有する比較的高分子量
のジヒドロキシ化合物の予備重合体を b)任意に62ないし399の分子量を有する低分子量のジ
ヒドロキシ化合物の最高でもa)を基準にして15モル%
までの量と、 c)過剰のモル量の芳香族および/または(環状)脂肪
族のジイソシアネート(1,4−シクロヘキサンジイソシ
アネートを除く)とを添加して、 d)任意に触媒、より特定的にはスズ触媒の存在下に、 e)熔融状態で、または溶媒、好ましくは高度に極性の
アミド溶媒、たとえばジメチルホルムアミドまたは、よ
り好適にはジメチルアセタミド中で 反応させて、(固体分を基準にして)1.4ないし4.5%の
NCO含量を有するNCO予備重合体を形成させ、 第2段階において、上記のようにして形成させたNCO予
備重合体を、 f)(環状)脂肪族ジアミン、より特定的にはアルキレ
ンジアミンの溶液を用いて、アミド基を含有する高度に
極性の溶媒中で連鎖成長させ、この連鎖成長反応を g)連鎖停止剤としての、NCO予備重合体中に存在するN
COの当量を基準にして0.01ないし10当量%の量の一般式
A1)ないしA6) (これらの式において、 RはH、直鎖の、もしくは枝分かれのあるC1-4のアルキ
ル基またはシクロアルキル基(好ましくはH、CH3、シ
クロヘキシル)であり、 R1、R2、R3はHまたは直鎖の、もしくは枝分かれのある
C1-4のアルキル基であるが、Rが既にアルキルまたはシ
クロアルキルである場合を除いて、これらの置換基の少
なくとも1つはアルキルである) に相当するモノアミンを基剤とする特定の単官能性連鎖
停止剤/ブロック剤の存在下に実施し、 反応させて、少なくとも15重量%の、好ましくは20ない
し40重量%の固体分濃度を有するエラストマー溶液を形
成させる ことを特徴とする上記の第1項記載の方法。
3. 式A1)、A2)、A3)および/またはA4)に相当する
モノアミンを連鎖成長剤f)との混合物中で、連鎖停止
剤g)として使用することを特徴とする上記の第1およ
び第2項記載の方法。
4. 1−アザ−3,3,5−トリメチルシクロヘプタン、1
−アミノ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1−ア
ミノ−3−メチルシクロヘキサン、1−アミノ−2−メ
チルシクロシクロヘキサン、α−アミノカプロラクタム
もしくは もしくは1−イソシアナト−3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン、1−イソシアナト−3−メチルシクロヘキサ
ンまたは1−アミノ−2−メチルシクロヘキサンを連鎖
停止剤/ブロック剤として使用することを特徴とする、
上記の第1ないし第3項記載の方法。
5. 第1項記載の方法により得た、式 および/または および/または および/または および/または および/または これらの式において、 Rは水素、C1-4のアルキル基またはシクロアルキル基で
あり、 R1、R2およびR3は水素または直鎖の、もしくは枝分かれ
のあるC1-4のアルキル基であるが、Rが水素である場合
には、これらの置換基の少なくとも一つはアルキルであ
る に相当する末端基を含有するセグメント化したポリウレ
タン尿素から製造したフィルム、フィラメントまたは被
覆剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D01F 6/72 D01F 6/72 // C08L 75:02 (72)発明者 ロルフ―フオルカー・マイヤー ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト‐ボツクム・ブーフハイマーシユトラ ーセ 23 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/10,18/65 C08L 75/02 - 75/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A1ないしA6 これらの式において、 RはH、直鎖の、もしくは枝分かれのあるC1-4のアルキ
    ル基またはシクロアルキル基(好ましくはH、CH3、シ
    クロへキシル)であり、 R1、R2、R3はHまたは直鎖の、もしくは枝分かれのある
    C1-4のアルキル基であるが、Rが既にアルキルまたはシ
    クロアルキルである場合を除いて、これらの置換基の少
    なくとも一つはアルキルである を連鎖停止剤として、NCO予備重合体中に存在する当量
    を基準にして0.01ないし10当量%の量で、好ましくは0.
    5ないし7当量%の量で使用することを特徴とする、比
    較的高分子量のジヒドロキシ化合物と過剰量のジイソシ
    アネートとを基剤とするNCO予備重合体とNH−官能基で
    停止している連鎖成長剤との、連鎖停止剤としての単官
    能性第1級および/または第2級アミンの存在下におけ
    る反応によるセグメント化したポリウレタン尿素の溶液
    の製造方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の製造方法によ
    り得られる および/または および/または および/または および/または および/または これらの式において、 Rは水素、C1-4のアルキル基またはシクロアルキル基で
    あり、 R1、R2およびR3は水素または直鎖の、もしくは枝分かれ
    のあるC1-4のアルキル基であるが、Rが水素である場合
    には、これらの置換基の少なくとも一つはアルキルであ
    る に相当する末端基を含有するセグメント化したポリウレ
    タン尿素の溶液。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項記載のセグメント化
    したポリウレタン尿素の溶液から製造したフィルム。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第2項記載のセグメント化
    したポリウレタン尿素の溶液から製造したフィラメン
    ト。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第2項記載のセグメント化
    したポリウレタン尿素の溶液から製造した被覆剤。
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