JP2002534312A - 車両、特に鉄道車両の駆動装置 - Google Patents

車両、特に鉄道車両の駆動装置

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JP2002534312A
JP2002534312A JP2000592173A JP2000592173A JP2002534312A JP 2002534312 A JP2002534312 A JP 2002534312A JP 2000592173 A JP2000592173 A JP 2000592173A JP 2000592173 A JP2000592173 A JP 2000592173A JP 2002534312 A JP2002534312 A JP 2002534312A
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axle
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stator
drive
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JP2000592173A
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ジャン マルク カニーニ
レイモン ミショー
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ジュモン ソシエテ アノニム
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    • B61RAILWAYS
    • B61CLOCOMOTIVES; MOTOR RAILCARS
    • B61C9/00Locomotives or motor railcars characterised by the type of transmission system used; Transmission systems specially adapted for locomotives or motor railcars
    • B61C9/38Transmission systems in or for locomotives or motor railcars with electric motor propulsion

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、車輪(11)付きの少なくとも1本の車軸(13)に取り付けられた構造体(12)を有する車両に関する。駆動装置(10)は、車両構造体(12)によって支持されていて、固定子(19)及び車軸(13)を包囲しているがこれとは非接触状態で固定子(19)に対して相対回転可能に取り付けられた回転子(20)を含む電動機(17,33,45)を有している。車軸と一体の駆動要素(18)が、車軸(13)から半径方向に延びた状態で電動機に対して側方に配置されている。回転子は、駆動手段(29)と一体であり、この駆動手段は、押圧されて駆動要素(18)に直に係合し、それにより車軸(13)を回転させるよう設計されている。好ましくは、回転子(20)の駆動手段(29)と駆動要素(18)は、噛み合いクラッチ(爪クラッチ)を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する技術分野) 本発明は、車両、特に鉄道車両の駆動装置に関する。また、本発明は、路上走
行車用の駆動装置にも利用できる。 (背景技術) 電動機、例えばラジアルフラックス(radial flux )形電動機によって回転さ
れる車輪付きの少なくとも1つの駆動車軸に取り付けられた構造体を有する車両
、特に鉄道車両が知られている。
【0002】 車両の構造体に固定されていて、場合によっては、軸受を介して車軸によって
支持された電動機は、固定子及び固定子に対して回転するよう取り付けられた回
転子を有している。減速歯車装置を構成する歯車を介して回転子によって車軸を
回転させることができる。車軸に固定された歯車のうち一つは、車軸の周りに半
径方向に延びる駆動要素を構成し、これは回転子に固定できるピニオンと噛み合
う歯を有している。 かかる駆動装置では、電動機は、車両構造体と車軸との間に垂直方向に挿入さ
れるので、車両構造体を車軸の上方の或る高さ位置に配置する必要がある。さら
に、減速歯車装置の使用により、或る幾つかの欠点が生じる。というのは、減速
歯車装置を用いると、駆動装置の全体的サイズが増大し、使用中における車両構
造体と車軸との間の変位の吸収が困難になるからである。
【0003】 車両の車軸の周りに配置され又は車輪の中央部分内に収納された電動機を有す
る鉄道車両又は路上走行車用の駆動装置を用いることが提案された。 かかる駆動装置の場合、回転子は、車軸又は車輪と直接係合する場合がある。
車軸又は車輪の直接駆動は、電動機の内側部分、一般に回転子の内側部分によっ
て達成されるのが一般的である。 回転子は又、車輪の一部を構成する場合がある。 全ての場合において、車軸と駆動装置の電動機が互いに動く見込みが僅かなが
ら残っている。
【0004】 或る場合には、車軸又は車輪は、減速歯車装置又は差動装置を介して駆動され
るが、この場合にも、駆動装置が減速歯車装置を備えている鉄道車両の場合、上
述の欠点が見受けられる。 したがって、本発明の目的は、車輪付きの少なくとも一本の車軸に取り付けら
れた構造体を有する車両の駆動装置であって、固定子及び車軸の周りにこれと非
接触状態で配置されていて、固定子に対して相対回転可能に取り付けられた回転
子を含む少なくとも1つの電動機と、車軸から半径方向に延びた状態で車軸に締
結された駆動要素とを有し、車両を車軸と電動機との間の運動を可能にした状態
で非常に満足の行く程度に駆動できるようにする駆動装置を提供することにある
【0005】 (発明の概要) この目的を達成するため、車軸を駆動する駆動要素は、車軸の軸方向に沿って
電動機に対し側方に配置され、回転子は、車軸を回転させる要素に直接係合する
よう設計された駆動手段に締結される。 本発明の明確な理解が得られるようにするため、以下に従来技術の駆動装置及
び本発明の幾つかの実施形態としての駆動装置を例示として説明する。
【0006】 (好ましい実施形態の説明) 図1は、鉄道車両を駆動する装置を示しており、この鉄道車両は、軌道4に沿
って動くよう設計された車輪3が取り付けられている車軸1を有している。 車軸1は、公知の支持(サスペンション)要素(図面には示さず)によって鉄
道車両の構造体2の下に固定されている。 駆動装置は、ラジアルフラックス形電動機6を有し、この電動機6は、公知の
固定手段5によって車両の構造体2に固定されると共に車両の車軸1により軸受
8を介して支持されている。軸受1は、歯車10に締結され、この歯車10は、
、車軸の周りに配置されると共に車軸の周りに半径方向に延びている。歯車10
は、その周囲表面に、電動機6のシャフト7に固定されたピニオン9と噛み合う
歯を有している。図1に示すように駆動装置を用いることは、電動機6及び歯車
9,10から成る減速歯車装置を収納できるようにするために車両の構造体2を
、車軸1の上方へ相当な距離を置いたところに配置しなければならないことを意
味する。さらに、電動機と減速歯車装置とから成る組立体は、部分的に車軸の上
に載っているので車軸の変位及び振動が減速歯車装置及び電動機に伝わるように
なっている。
【0007】 図2、図3及び図4は、本発明の幾つかの実施形態としての駆動装置を示して
いる。図2、図3及び図4の対応要素には、同一の符号が付けられている。 図2は、全体が符号10で示されていて、鉄道車両を駆動するのに用いられる
本発明の駆動装置の第1の実施形態を示している。この図は、鉄道車両の構造体
12及び軌道14に沿って動くようになった車輪11に締結されている車軸13
を示している。 車両の構造体12は、可撓性支持体15を介して車軸13に連結され、この可
撓性支持体15内には、車軸13が、軸受16を介して回転するよう設けられて
いる。
【0008】 駆動装置10は、車軸の周りに配置された電動機17と、車軸に締結されると
共に電動機17に対して側方に設けられたディスクから成る駆動要素18とを有
している。 電動機17は、ディスク(円板)形の電動機であり、この電動機は、固定子1
9及び軸受21,21′を介して固定子の内側で回転するよう取り付けられた回
転子20を有している。 固定子と回転子は、対称回転体であり、図2で分かるように子午線断面を有し
ている。 固定子19は、その周囲がシェル23に締結されたディスク22の形態をして
おり、このシェルを用いることにより、固定子を含む電動機17全体は、支持要
素24を介して車両の構造体12から吊り下げられている。
【0009】 固定子のディスク22は、そのフェースの各々に、即ち、電動機17及び車軸
13に共通の軸線25に沿って差し向けられた回転磁界を発生する巻線を担持し
ている。 回転子20は、固定子ディスク22の各側に位置した2つの回転子ディスク2
6,26′を有しており、これら回転子ディスクは、巻線を備えた固定子ディス
ク22のフェースと対向したこれらのフェースに巻線又は永久磁石を担持してい
る。 回転子は、合わせ領域27に沿って互いに接合される2つの部品の状態で製造
されたものであるのがよい。 回転子の内側部分は、シェル28の形態に作られており、その内径は、車軸1
3の直径よりも大きい。車軸13と回転子のシェル28から成る電動機17の内
側部分との間には半径方向の隙間が存在しているので、車両の構造体12から吊
り下げられている電動機17は、車軸とは接触せず、車軸は、車両が軌道14に
沿って走行しているとき、電動機の構造体内で或る程度動くことができる。
【0010】 回転子20のディスク26は、車軸に締結された駆動ディスク18に対向して
位置した電動機の側部に、噛み合い継手の雄型部分を構成し、電動機から外方へ
軸方向に延びる雄型部分の爪29は、ディスク18の周囲に機械加工により形成
されている半径方向に向いた切欠き(又は、歯)30と嵌合している。しかしな
がら、爪29とディスク18に形成された切欠き30とから成り、回転子と車軸
13に締結されたディスク18との直接的カップリングリンクを構成する噛み合
い継手は、回転子20又は軌道14に沿って走行中の車輪11によって車軸に伝
えられる加速力を吸収する制動システムを有するのがよい。
【0011】 トルクは、車軸の軸線25から見て半径方向に遠く離れて位置するディスク1
8の領域で回転子20により車軸13に伝えられるので、トルクの伝達具合が良
くなる。さらに、継手、例えば噛み合い継手により、トルクの非常に良好な伝達
と車軸の半径方向における或る程度の動きの両方が生じるようになる。 電動機17は、図2に示すように完全密閉形態で作られたものであるのがよく
、固定子のシェル23は、電動機の外部をぐるりと密閉し、回転子のシェル28
は電動機の内部をぐるりと密閉し、相補する閉じ要素31,31′は、固定子と
回転子との間に形成され、ころ軸受21,21′が収納された空間を事実上密閉
している。 電動機のこの密閉構造は、車両が汚れた状態の軌道に沿って走行しなければな
らない場合には有利である。 加うるに、電動機は、始動時に電動機から氷を除くことができる整流子冷却回
路32,32′を有するのがよい。このようにするため、予熱された流体が、冷
却回路内を循環するようになっている。
【0012】 図3は、全体が符号40で示された本発明の駆動装置の第2の実施形態を示し
ており、この駆動装置は、車両構造体12及び駆動装置によって駆動される車軸
13を備えた鉄道車両を駆動するために用いられる。図2及び図3の対応要素に
は、同一の符号が付けられている。 図3に示す実施形態の駆動装置40は、電動機33及び車軸13に締結される
と共に車軸13の軸線25に沿い電動機33に対して側方に設けられた駆動ディ
スク18を有している。 図3に示す駆動装置の実施形態は、電動機33の構造の点で図2に示す実施形
態と異なっているに過ぎない。
【0013】 電動機33は、2つの組立体34,35から成り、これら組立体は各々、図2
に示す第1の実施形態の電動機17と同一の方法で作られていて、車軸及び電動
機33に共通の軸線25に沿って直列に配置されている。 組立体34,35は各々、固定子部分及び回転子部分を有し、これらは、第1
の実施形態の電動機17の固定子及び回転子と実質的に類似している。 固定子部分は各々、固定子ディスク、固定子ディスクのフェースの各々に施さ
れていて、回転磁界を発生する巻線及び固定子ディスクの周囲部分に締結された
外部シェルを有している。
【0014】 組立体34,35の固定子部分の外部シェルは、合わせ領域37で互いに突き
合わされている。その目的は、電動機40の外部シェル36を形成することにあ
り、かかる外部シェルを用いることにより、電動機は、鉄道車両の構造体12か
ら支持要素38を介して吊り下げられている。 組立体34,35の回転子部分は、電動機及び車軸13に共通の軸線25に沿
って互いに突き合わされた3つの要素から成り、中央の要素は、領域39,39
′において端部要素に連結されており、組立体34の回転子部分及び組立体35
の回転子部分に共通である。電動機40の回転子は、その全体が内部シェル41
及び3つの回転子ディスクから成り、これら回転子ディスクのフェースは、巻線
を備えた固定子ディスクのフェースと対向して配置されている。固定子ディスク
のフェースと対向した回転子ディスクのフェースは、巻線又は永久磁石を担持し
ている。
【0015】 回転子は、軸受42,42′を介して固定子シェル36内で回転するよう設け
られている。 回転子のシェル41は、車軸13の直径よりも大きな内径を有し、したがって
、車軸13と回転子のシェルとの間には半径方向の隙間が存在するようになって
おり、鉄道車両が走行中、車軸13が電動機40に対して動くことができるよう
になっている。 車軸13に締結された駆動ディスク18は、組立体34と同一の側で、電動機
及び車軸の軸線25に沿い電動機40に対して側方に配置されている。駆動ディ
スク18はその周囲部分に、電動機40の回転子に締結された爪43が嵌合する
切欠き又は駆動歯を有している。
【0016】 図2に示す実施形態の場合と同様、爪43とディスク18の周囲部分とから成
る噛み合い継手は、電動機40の回転子と車軸13との間の直結伝達方式を構成
している。 力が伝達される領域も又、電動機及び車軸に共通な軸線25から或る程度の半
径方向距離、シフトされる。また、噛み合い継手による伝達により、車軸に締結
された駆動ディスク18と鉄道車両の構造体12から吊り下げられた電動機は互
いに或る程度、半径方向に動くことができる。
【0017】 図2に示す第1の実施形態としての駆動装置の場合又は図3に示す第2の実施
形態の場合、駆動ディスク18を電動機の一方の側部又は他方の側部に側方に配
置するのがよく、別法として、駆動ディスクを電動機の各側に配置してもよく、
電動機の回転子は、この場合、その軸方向端部の各々に、直結駆動装置部品、例
えば爪を有する。 例えば電動機40のような電動機を幾つかのモジュール組立体から構成するこ
とにより、互いに異なる出力の電動機を同一のモジュールから組み立てることが
できる。 図3に示すように、2つの組立体34,35を有する電動機40を、ちょうど
第1の実施形態の電動機17と同様、完全密閉形態で製造するのがよい。
【0018】 図4は、車両構造体及び少なくとも1つの駆動を車軸を有する鉄道車両の駆動
に適用される本発明の駆動装置の第3の実施形態を示している。 第1の実施形態及び第2の実施形態における駆動装置の場合、駆動電動機17
又は40は、ディスク形電動機である。 図4に示す第3の実施形態としての駆動装置は、駆動装置の電動機45の構成
が円筒形構造の電動機であるという点で第1の実施形態及び第2の実施形態と異
なっているに過ぎない。 電動機45は、車軸13の周りにこれと接触しないで位置するように製造され
、そのように配置されている。円筒形構造の電動機45は、固定子46及び軸受
47,47′により固定子内で車軸及び電動機に共通な軸線25の回りに回転す
るよう取り付けられた回転子48を有している。
【0019】 円筒環状の形をした固定子46は、固定子46の円筒形側面に連結された固定
要素49,49′を介して鉄道車両の構造体12から吊り下げられている。回転
子48は、両端のうち一方が環状ディスク48′に締結された円筒形シェルの形
態をしている。 固定子46は、その円筒形内面に、電動機の軸線25の回りに回転する磁界を
発生する巻線44を担持している。回転子48は、その円筒形部分の外面に、固
定子の巻線44と対向した巻線又は永久磁石50を担持している。回転子48の
円筒形部分は、車軸13の直径よりも大きな内径を有しているので車軸の外面と
回転子の内面との間には半径方向の隙間が存在するようになっている。
【0020】 固定子のディスク状端部48′は、駆動ディスク18の周囲部分の切欠き又は
歯と嵌合する駆動爪51を担持している。かくして、ディスク18及び車軸は、
回転子48によって直接駆動される。しかしながら、第1及び第2の実施形態の
場合と同様、爪51と駆動要素18の周囲部分とから成る噛み合い継手を、駆動
力を吸収すると共に鉄道車両の加速又は減速中の振動を無くすことができる制動
システムと組み合わせるのがよい。 第1の実施形態の場合及び第2の実施形態の場合と同様、力の伝達は、車軸の
軸線25から或る程度の半径方向距離、シフトされ、車軸と電動機は、噛み合い
継手の爪が駆動ディスク18の周囲部分の爪を受け入れる切欠きに嵌まり込んで
いるにもかかわらず互いに動くことができる。
【0021】 本発明の駆動装置は第1に、車軸の周りに配置された電動機が用いられる全て
の場合に得られる利点をもっており、電動機のこの配置により、特に、車両の構
造体を車軸の近くに持ってくることができ、したがって、車両を下げて、使用中
におけるその安定性を増すことができる。可能な限り最もコンパクトな構造を得
るために、外径が全体として車両の車輪の直径よりも小さな電動機が用いられる
。この場合、電動機は全体が車輪列中に収納される。 本発明の駆動装置の電動機は全体が車両の構造体から吊り下げられる。これに
より、駆動装置の牽引性能を向上させると共に振動の伝達を制限することができ
る。というのは、車軸が電動機と接触していないからである。
【0022】 力は、車軸の軸線から或る程度の半径方向距離を置いたところで伝達され、こ
の距離は、ディスクの寸法又は車軸に締結された他の駆動要素を選択することに
より最適化できる。 さらに、回転子と車軸との間には隙間があり、しかも或る程度の半径方向運動
自由度を備えた継手が用いられているので、車軸は駆動電動機に対して事実上自
由である。 本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
【0023】 回転子により車軸に締結された駆動要素の直結方式は、電動機の一方の側部又
は他方の側部、或いは両方の側部で側方に達成できる。噛み合い継手の場合、爪
を電動機の軸方向端部のうちの少なくとも一方のところに配置されたディスク状
回転子の一部に締結するのがよい。 電動機は、ディスクタイプのものである場合、2以上の回転子ディスク及び3
以上の回転子ディスクを有するのがよく、これらは、各固定子ディスクが電動機
の軸方向に2つの回転子ディスク相互間に挿入されるよう配置される。
【0024】 単一の電動機又は単一の電動機組立体に代えて、数個の電動機又は数個の電動
機組立体を用いてもよく、これらの回転子の各々により、車軸に締結された駆動
要素への駆動トルクの直結伝達が保証される。この場合、電動機又は電動機組立
体を全て同時に用いることができ、或いは、これら電動機又は電動機組立体のう
ち幾つかだけを用いることができるが、このようにするかどうかは任意である。 1個又は複数個の電動機、或いは電動機組立体を、車軸の軸方向に沿って心出
しされ又は対称関係をなす配列状態にしてもよく、或いは、中心からずれた又は
非対称の配列状態にしてもよい。
【0025】 電動機がディスクタイプのものである場合、かかる電動機は一般に、少なくと
も1つの固定子ディスク及び互いに反対側のフェースを備えた1つの回転子ディ
スクを有し、複数本の電気巻線が、固定子ディスクのフェースに固定され、複数
本の巻線又は永久磁石が、これに対向した回転子ディスクのフェースに固定され
る。 回転子と車軸を駆動する要素との間の結合は、噛み合い継手の形態だけでなく
、任意他の形態、例えば円板(ディスク)継手の形態でも実施できる。全ての場
合において、回転子と駆動要素との間の結合は、車軸の軸線に垂直な或る程度の
運動を可能にする直結方式でなければならない。 本発明の駆動装置は、鉄道車両の駆動だけでなく、路上走行車又はオールテレ
ーン車両の場合にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術の駆動装置の部分断面端面図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態としての駆動装置の部分断面端面図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態としての駆動装置の部分断面端面図である。
【図4】 本発明の第3の実施形態としての駆動装置の部分断面端面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年2月28日(2001.2.28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】 或る場合には、車軸又は車輪は、減速歯車装置又は差動装置を介して駆動され
るが、この場合にも、駆動装置が減速歯車装置を備えている鉄道車両の場合、上
述の欠点が見受けられる。 マシェフェール・タシン(Machefert Tassin)氏等の論文「電気運転方式の歴
史(Histoire de la traction electrique (History of electric traction))
」(La vie du rail (Rail Life )1980)第1巻第IX章第373〜395
頁には、電機子が車両の車軸の通過及び運動を可能にする中空シャフトに取付け
可能であって可撓性の伝達手段を介して車両の少なくとも1つの車輪を駆動する
ようになった原動機を利用することにより、鉄道車両の電気運転を可能にする歯
車無し伝動装置の説明が掲載されている。 フランス国特許出願公開第550,836号明細書は、車両を軌道に沿って駆
動する装置を記載しており、この駆動装置は、車両の車軸を動かせることができ
るようにした状態で車軸の周りに取り付けられた電動機を有し、電動機の回転子
は、第1の中空シャフトに取り付けられていて、車軸の挿通した第1及び第2の
中空シャフト及び2つの自在継手を介して車軸を回転させる。 したがって、本発明の目的は、車輪付きの少なくとも一本の車軸に取り付けら
れた構造体を有する車両の駆動装置であって、固定子及び車軸の周りにこれと非
接触状態で配置されていて、固定子に対して相対回転可能に取り付けられた回転
子を含む少なくとも1つの電動機と、車軸から半径方向に延びた状態で車軸に締
結された駆動要素とを有し、車両を車軸と電動機との間の運動を可能にした状態
で非常に満足の行く程度に駆動できるようにする駆動装置を提供することにある
。 この目的を達成するため、車軸を駆動する駆動要素は、車軸の軸方向に沿って
電動機に対し側方に配置され、回転子は、車軸を回転させる要素に直接係合する
よう設計された駆動手段に締結される。 本発明の明確な理解が得られるようにするため、以下に従来技術の駆動装置及
び本発明の幾つかの実施形態としての駆動装置を例示として説明する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H607 AA12 BB01 BB07 BB13 CC01 CC03 CC05 DD03 DD16 DD19 EE10 EE31 FF01 GG08 5H619 AA03 BB01 BB06 PP01 PP02 PP21 5H621 BB01 BB02 BB06 BB07 GA01 GA11 GB03 HH01 JK01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪(11)付きの少なくとも一本の車軸(13)に取り付けら
    れた構造体(12)を有する車両の駆動装置であって、固定子(19,46 )及び車軸
    (13)の周りにこれと非接触状態で配置されていて、固定子に対して相対回転可
    能に取り付けられた回転子(20,48 )を含む少なくとも1つの電動機(10,40,45
    )と、車軸(13)から半径方向に延びた状態で車軸(13)に締結された駆動要素
    (18)とを有し、車軸を駆動する駆動要素(18)は、車軸の軸方向(25)に沿っ
    て電動機(10,40,45)に対し側方に配置されており、回転子(20,48 )は、車軸
    (13)を回転させる要素(18)に直接係合するよう設計された駆動手段(29,43,
    51)に締結されていることを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】 回転子(20,48 )は、電動機から外方に軸方向へ突出してい
    て、ディスクの形態をした駆動要素(18)の周囲部分の切欠き又は歯と嵌合する
    爪(29,43,51)に締結されており、回転子の爪(29,43,51)と駆動要素(18)の
    周囲部分は、噛み合い継手を構成していることを特徴とする請求項1記載の駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 制動システムが、車両の加速又は減速中、振動を回避するよ
    う噛み合い継手(29,43,51,18 )と組み合わされていることを特徴とする請求項
    2記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 電動機(10,40 )は、少なくとも1つの固定子ディスク及び
    互いに反対側のフェースを備えた1つの回転子ディスクを有するディスク形電動
    機であり、複数本の電気巻線が、固定子ディスクのフェースに固定され、複数本
    の巻線又は永久磁石が、回転子ディスクの対向したフェースに固定されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一に記載の駆動装置。
  5. 【請求項5】 電動機(10)の固定子(19)は、そのフェースの各々に施さ
    れた電気巻線を備える固定子ディスク(22)を有し、電動機の回転子(20)は、
    固定子ディスクの各側に配置された2つの回転子ディスク(26,26')を有し、各
    回転子ディスクは、固定子ディスク(22)のフェースに対向したこれらフェース
    のうちの1つに、巻線又は永久磁石を有していることを特徴とする請求項4記載
    の駆動装置。
  6. 【請求項6】 電動機(40)の固定子は、少なくとも2つの固定子ディスク
    を有し、固定子ディスクは、これらの2つのフェースに施された電気巻線を備え
    、電動機(40)の回転子は、少なくとも3つの回転子ディスクを有し、回転子デ
    ィスクは、固定子ディスクが電動機の軸方向(25)に沿って2つの回転子ディス
    ク相互間に挿入されるよう配置されていることを特徴とする請求項2〜4のうち
    何れか一に記載の駆動装置。
  7. 【請求項7】 電動機(45)は、円筒形構造の電動機であり、同軸状に配置
    された固定子(46)と回転子(48)は、互いに向かい合った円筒面を有し、固定
    子の円筒面は、電気巻線を担持し、これに対向した回転子の円筒面は、電気巻線
    又は永久磁石を担持していることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  8. 【請求項8】 噛み合い継手の爪(29,43,51)は、電動機(10,40 )の一方
    の軸方向端部に配置された少なくとも1つの回転子ディスク(26,48')に締結さ
    れていることを特徴とする請求項2又は3記載の駆動装置。
  9. 【請求項9】 電動機の回転子は、円板継手を介して、車軸を駆動する駆動
    要素(18)と係合することを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
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