JP2017043313A - 鉄道車両の台車装置 - Google Patents

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【課題】車体の強制振動の誘発を抑えることの可能な鉄道車両の台車装置を提供する。【解決手段】鉄道車両の台車装置100は、車体フレーム10に取り付けられる台車枠110と、台車枠110に車体の進行方向に沿って設けられる2組の輪軸120−1、120−2と、輪軸120の車軸122に設けられ、輪軸120を回転駆動するモータ200と、を備え、モータ220は、車軸122が軸心を回転自在に挿通し、台車枠110に固定される固定子220と、車軸122の軸方向において固定子220の両端部に磁気空間Jを構成して相対回転可能に配置され、軸心を挿通する車軸122と一体回転する回転子240と、を備え、固定子220から回転子240への電磁気の受け渡しが車軸122の軸方向間で行われることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、鉄道車両の台車装置(以下、単に台車装置ともいう。)に関する。
従来、鉄道車両の2軸ボギー台車において走行用モータ(以下の説明では、単にモータという。)の回転力を車軸に伝える手段として、モータの出力を直接車軸に伝える手段(Direct Drive Motor、以下の説明では、DMMという。)が用いられている。
2軸ボギー台車に使用されたDMMのモータ600は、図20に示したように、中空のモータ回転子620の中を車軸700が通る構造である。このようなモータ600は、モータ回転子620の中空軸622の両端が固定子フレーム640の両端から突き出しており、この突き出し部622aと車軸700が継手660を介して連結されている。従って、モータ回転子620の回転力は、継手660を介して車軸に伝達される。
継手660は、図21に示したように、モータ回転子620の中空軸622に取り付けられるモータ側円盤板662と、車軸700に取り付けられる車軸側円盤板664と、防振ゴム666によって構成される。モータ側円盤板662と車軸側円盤板664の対向する面には、V字の突起部662a、664aが車軸の径方向に複数形成されている。継手660は、モータ側円盤板662と車軸側円盤板664の両突起部662a、664aを上下に重ねあわせて、両突起部662a、664aの間に防振ゴム666を介在させて、構成されている。
継手660は、強い衝撃を受けると、防振ゴム666が圧縮方向に作用して、衝撃を吸収する。また、継手660の作動ストロークは、車軸700の軸ばねの同じ衝撃吸収ストローク(20〜30mm)よりも短いため、モータ600はばね下にあると言える。したがって、モータ600は、防振ゴムを介して車軸700に載った状態になる。
0018
NIKKEI MONOZUKURI 2006.08 p.113
ところで、このようなモータ600は、車軸700に載った状態であるため、モータ質量を車軸が支えることになり、ばね下荷重が大きくなる。さらに、防振ゴム666が劣化すると、ばね下荷重はモータ質量の影響をさらに大きく受けることになる。ばね下部分の振動は、30〜60Hz程度のものが多いが、車体の強制振動を誘発して乗り心地を害するという課題がある。また、車体の強制振動は、レール及び床下を振動させて、軌道破壊の原因となるという課題がある。
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、車体の強制振動の誘発を抑えることの可能な鉄道車両の台車装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、鉄道車両の台車装置であって、車体に取り付けられる台車枠と、前記台車枠に前記車体の進行方向に沿って設けられる2組の輪軸と、前記輪軸の車軸に設けられ、前記輪軸を回転駆動するモータと、を備え、前記モータは、前記車軸が軸心を回転自在に挿通し、前記台車枠に固定される固定子と、前記車軸の軸方向において前記固定子の両端部に磁気空間を構成して相対回転可能に配置され、軸心を挿通する前記車軸と一体回転する回転子と、を備え、前記固定子から前記回転子への電磁気の受け渡しが前記車軸の軸方向間で行われることを特徴とする、鉄道車両の台車装置が提供される。
かかる構成によれば、モータの固定子と回転子を車軸の軸方向に配置し、固定子から回転子への電磁気の受け渡しが車軸の軸方向間で行われる構成としたことにより、固定子と回転子が車軸の径方向で連結されない構造となる。よって、固定子を台車枠に固定して、固定子の質量はすべて台車枠に支持させることができる。このように、車軸に固定子の質量が直接かからない構造とすることができる。よって、台車装置のばね下荷重を低減することができるため、車体の強制振動の誘発を抑えることができる。
本発明は様々な応用が可能である。例えば、前記固定子は鉄心と、前記鉄心を収納するケースとを備えており、前記鉄心はアモルファス金属で構成されており、前記ケースには、冷却フィンが設けられているようにしてもよい。このように、固定子の鉄心をアモルファス金属で構成するため、鉄損を小さく抑えることができる。さらに、ケースに冷却フィンを設けることで、冷却ファンを別途設けなくても、冷却フィンを走行風にかざすことで鉄心からの発熱の冷却が可能である。このように、鉄心は、アモルファス金属で鉄損が小さく抑えられた上に、冷却フィンでさらに冷却されるため、効率良く冷却される。
また、前記固定子と前記回転子の全周にわたって防塵防水シールが設けられ、前記防塵防水シールは、エキスパンダコイルでシール面の外周を締め付けることによって、前記磁気空間を密封し、前記エキスパンダコイルと前記シール面は、半割れの円環状に構成されているようにしてもよい。このような構成により、半割れのシール面を突き合わせて円環状にし、円環状にしたシール面の外周を半割れのエキスパンダコイルを突き合わせて円環状にして締め付けるだけで防塵防水シールで磁気空間を密封することができるので、シール交換のメンテナンスが容易である。
また、前記回転子は、軸心に挿通する前記車軸に固定される円盤板と、円盤板の外周に設けられる集電環と、を備え、前記集電環に、前記防塵防水シールのシール面を構成するメタリックカーボン製のブラシが接触するようにしてもよい。防塵防水シールのシール面をメタリックカーボン製のブラシで構成し、メタリックカーボン製のブラシが集電間に接触するようにしたことにより、防塵防水シールに、さらに、車軸軸受などの電蝕を防止する機能を併用させることができる。
また、前記輪軸は前記台車枠に対して両者間の捩れを吸収する軸箱支持装置を介して連結されており、前記軸箱支持装置が有するモノリンクが前記台車枠とゴムブッシュを介して偏心カムによって連結されるようにしてもよい。これにより、車体と軸箱支持装置の上下動による円弧の動きは、偏心カムの分量だけ偏心カムが偏心して吸収する。よって、モータの固定子の軸心側と車軸との接触の危険度を低減することができる。
また、前記2組の輪軸のうち、進行方向において後の輪軸には、前記後の輪軸を旋回する操舵装置が設けられ、進行方向において前の輪軸には前記モータが設けられるようにしてもよい。後の輪軸に操舵装置を設け、前の輪軸にモータを設けるようにしたことにより、台車装置のばね下荷重を低減することができるうえに、後の輪軸のみ操舵して台車装置の姿勢を改善することができる。
以上の応用例は、任意に組み合わせることが可能である。
本発明によれば、鉄道車両の台車装置において、車体の強制振動の誘発を抑えることが可能である。本発明のその他の効果については、以下の発明を実施するための形態の項でも説明する。
本発明の第1の実施形態の台車装置を側方から見た図である。 台車装置を正面方向から見た図である。 台車装置を上面方向から見た図である。 輪軸に取り付けられたモータの半分を上面方向から見た図である。 図4のモータ固定子部分の拡大図である。 輪軸に取り付けた固定子の半分を正面方向から見た図である。 輪軸に取り付けた固定子の断面図である。 固定子の構成を説明するための図であり、(a)は、固定子の分解図であり、(b)は、固定子の組立図である。 輪軸に取り付けた回転子の半分を正面方向から見た図である。 図9の回転子部分の拡大図である。 輪軸に取り付けた回転子の断面図である。 回転子と固定子ケースの連結部分の分解図である。 シール部材を説明するための図であり、(a)は、シール部材の分解図であり、(b)はシール部材の組立図である。 第2の実施形態の台車装置を側方から見た図である。 台車装置を上面方向から見た図である。 台車装置を後面方向から見た図である。 操舵フレームが分解された状態を示す図であり、(a)は上面方向から見た図、(b)は正面方向から見た部分断面図、(c)は側面方向から見た部分断面図である。 操舵フレームが台車枠に組み付けられた状態を示す図であり、(a)は上面方向から見た図、(b)は正面方向から見た部分断面図、(c)は側面方向から見た部分断面図である 操舵緩衝器を説明するための図であり、(a)は組み立てられた図であり、(b)は分解された図である。 従来のDDMのモータを説明するための図である。 継手の説明をするための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、第1の実施形態の台車装置の全体構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態の台車装置100を側方から見た図であり、図2は、台車装置100を正面方向から見た図であり、図3は、台車装置を上面方向から見た図である。
本実施形態にかかる台車装置100は、図1〜図3に示したように、台車枠110と、台車枠110に進行方向に沿って設けられる前の輪軸120−1及び後の輪軸120−2(なお、前の輪軸120−1及び後の輪軸120−2は同じ構成であるため、以下、これらを区別しないで説明する場合は、輪軸120という。)と、各輪軸120の両端部に設けられる軸箱130と、軸箱130を介して各輪軸120の両端部を台車枠110に連結する軸箱支持装置140と、車体の速度を減じるブレーキ装置150と、車体のヨーイングを軽減するヨーダンパ160と、台車枠110と車体フレーム10とを連結するけん引装置170と、車体フレーム10と台車枠110との間に配置され、車体の荷重を支える車体支持空気バネ180と、各輪軸120に設けられるモータ200と、を主に備えて構成される。
以下、台車装置100の各構成要素について、図面を参照しながら説明する。
(台車枠110)
台車枠110とその周辺の構成について、主に図1〜図3を参照しながら説明する。台車枠110は、図1〜図3に示したように、輪軸120や後述するモータ200などの各装置を装備し、台車装置100に作用する各荷重を負担する主要フレームである。台車枠110は、車体100の側部に沿って延びる左右の側ばり112と、側ばり112の長さ方向中央位置において、左右の側ばり112を連結する横ばり114と、によって略H字型の枠が構成されている。
左右の側ばり112の前後の横ばり114の連結位置近傍から側ばりブロック116
が下方に延びている。側ばりブロック116には、後述の軸箱支持装置140が連結される。台車枠110は、炭素繊維強化プラスチック成型(以下、CFRPという。)の一体構造である。
(輪軸120)
輪軸120は車輪121と車軸122を組み立てたものであり、図1〜図3に示したように、1つの台車枠110に2組の輪軸120が車体の進行方向に沿って設けられる。
(軸箱130)
軸箱130は、図1及び図2に示したように、輪軸120の車軸122の左右の先端に設けられ、輪軸120の回転を保持する軸受を内蔵した箱である。軸受は、図示はしていないが、転がり軸受のころ軸受が用いられる。
(軸箱支持装置140)
軸箱支持装置140は、図1〜図3に示したように、台車枠110と軸箱130との間に設けられ、軸ばね141と円筒ゴムばね142を併用して、台車枠110と軸箱130との間の上下方向、前後方向及び左右方向の変位を受ける。軸ばね141は、コイルばねであり、軸ばね受け143と軸ダンパ144との間に配置されて、台車枠110の上下荷重を支持する。一方、円筒ゴムばね142は、台車枠110の前後方向及び左右方向の荷重を支持する。軸ばね141と円筒ゴムばね142は、台車枠110の荷重変動の状況に応じて、同時に作用する。
軸ダンパ144は、軸ばね141と並列に組み込まれている。このように組み込まれることによって、軸ダンパ144は、走行によって伸縮する軸ばね141の振動を減衰させる。
軸箱支持装置140と台車枠110の側ばりブロック116とはゴムブッシュ145を介して、モノリンク146によって連結されている。よって、モノリンク146は、ゴムブッシュ145を介して台車枠110の前後方向の荷重を支持する。側ばりブロック116と側ばりブロック116に連結されるゴムブッシュ145とを連結するピンは偏心カム147とされる。この構成により、車体フレーム10と軸箱支持装置140の上下動によるピン中心の円弧の動きは、偏心カム147の分量だけ偏心カム147が偏心して吸収する。
従来のモノリンクのピンは、固定ピンであり、車軸は固定ピンを中心に円弧の稼働分は円筒ゴムばねが吸収するようになっている。一方、本実施形態では、円筒ゴムばね142は、円弧での吸収負担をやめ、その分車軸122の上下動の吸収に集中させる。このため、円筒ゴムばねの硬さ調整に幅を持たせることができる。
このように、軸箱支持装置140は、上下方向の移動量は軸ばね141で吸収し、軸バネ141では吸収できない前後、左右方向の振動の吸収は円筒ゴムばね142が行う。これにより、本実施形態の台車装置100は、車軸122にモータ200を直接搭載しているが、車軸122が後述するモータ200の固定子ケース222の内側と接触する危険度を低減することができる。
(ブレーキ装置150)
ブレーキ装置150は、ブレーキシリンダと制輪子をユニット化した踏面ブレーキである。ブレーキ装置150は、車輪121のレール20との当接面である車輪踏面121aに制輪子を押し付けることによって輪軸120の回転を規制する。また、ブレーキ装置150は、車両が長時間停車する場合のパーキングブレーキとしての機能も兼ね備えている。ブレーキ装置150は、ブレーキシリンダと制輪子をユニット化して構成されているため、分解・組立て性が向上している。
なお、本実施形態では、ブレーキ装置150は、踏面ブレーキを例に挙げて説明したが、新幹線のような高速鉄道においては、ブレーキディスクを挟み込むディスクブレーキを用いて、安全性の向上を図ることができる。
(ヨーダンパ160)
ヨーダンパ160は、図1及び図3に示したように、車体フレーム10と、台車枠110の側ばり112とを連結するオイルダンパであり、車体のヨーイングを抑える。ヨーイングとは車体が重心を中心として、水平方向に回転するように動くことであり、ヨーイングによって台車装置100の蛇行動が引き起こされる。よって、ヨーダンパ160によって、台車装置100の蛇行動が軽減される。
(けん引装置170)
けん引装置170は、図2及び図3に示したように、Zリンク方式であり、横ばり114の長さ方向中央に配置されて、台車フレーム10と台車枠110とを連結している。けん引装置170は、前後方向の力を確実に伝達しながら、車体フレーム10と台車枠110との間の上下、左右、ヨー(台車100の旋回)などの動きを拘束しないように、ゴムブッシュなどが入れられている。さらに、けん引装置170には、振動吸収のためのダンパや大きな変異に至らないようにするためのゴム製のストッパなどが付設されている。
(車体支持空気バネ180)
車体支持空気バネ180は、図1〜図3に示したように、車体フレーム101と台車枠110とを連結している。車体支持空気バネ180は、横ばり112の両端に設けられている。車体支持空気バネ180は、ゴム製ダイヤフラム内に圧縮空気を使用して、バネ定数を小さく設定し、曲線通過時の車体フレーム10と台車装置100との間の変位を、ゴムのせん断変形を利用することで受けるものである。このような構成により、車体支持空気バネ180は、車体の荷重を支えながら、車体が曲線を通過するときにスムーズに走行させることができる。
また、横ばり112の両端に設けられている2つの車体支持空気バネ180は、1つの車体支持空気バネ180の圧力差圧が規定値以上となった場合、差圧弁が開いて2つの車体支持空気バネ180の圧力差をなくし、各車体支持空気バネ180が支える荷重が均等になるよう調整される。
(モータ200)
モータ200は、図2及び図3に示したように、車軸122に搭載され、モータ200の出力を車軸122に直接伝達するDDM(Direct Drive Motor)方式である。以下に、図4〜図13を参照しながら、モータ200の各部の構成について、説明する。
モータ200は、図4〜図6に示したように、固定子220と、回転子240と、シール260と、を備えて構成されている。モータ200は後述する固定子220のケースフレーム224によって横ばり112に連結されて支持されている。
(固定子220)
固定子220は、図4及び図5に示したように、車軸122の軸方向に幅方向中央に配置される。また、固定子220の軸心には、図6及び図7に示したように、車軸122が貫通しており、固定子220と車軸122との間には隙間Sが形成されている。これにより、車軸122の回転が固定子220に伝わらないようになっている。
固定子220は、図7及び図8に示したように、上下2つに分割された上部固定子220−1と下部固定子220−2を突き合わせて連結することによって構成されており、上部固定子220−1と下部固定子220−2は、同じ構成である。以下の説明においては、上下の固定子220を区別せず、説明する。
固定子200は、図7に示したように、巻き鉄心221と、巻き鉄心が収納される固定子ケース222と、上下の固定子ケース222を固定するケース固定ボルト223と、台車枠110の横ばり112に固定されるケースフレーム224と、ケースフレーム224を横ばり112に固定するフレーム固定ボルト225と、固定子ケース222の外周に形成されるケース冷却フィン226と、シール260を収納するシール収納室227と、シール収納室227との間でシール260を固定するシール固定枠228と、シール収納室227とシール固定枠228を固定する固定枠ボルト229と、を備えて構成される。
巻き鉄心221は、鉄系アモルファス金属で構成されており、磁気の損失が低く抑えられている。従来のラジアルギャップ構造モータの固定子鉄心は複雑な形状であるため、薄くて硬いアモルファス金属で鉄心を構成するような加工はできない。
固定子ケース222は、図8(a)に示したように、上下半割れの2つの固定子ケース222−1、222−2により成り、各ケース222−1、222−2は、中心に円弧状の凹部222−1a、222−2aが形成された半円形をしている。各ケース222−1、222−2には、複数の巻き鉄心221が放射状に収納される。固定子ケース222の軸方向両端部は、図6に示したように、巻き鉄心221よりも軸方向に突出している。
上下の固定子ケース222−1、222−2は、図8(b)に示したように、互いにつき合わせた状態で、ケース固定ボルト223によって連結される。上下のケース222−1、222−1は、連結されることにより、中心に形成されている円弧状の凹部222−1a、222−2aによって円形状の中空部Hが構成される。この中空部Hには、図8に示したように、車軸122が挿通する。
ケースフレーム224も、図8(a)に示したように、上下2つに半割れしており、各ケースフレーム224−1、224−2は、上下2つの固定子ケース222−1、222−2から径方向に延びて構成されている。上下のケースフレーム224−1、224−2は、上下の固定子ケース222−1、222−2が連結された後に、フレーム固定ボルト225によって横ばり112に固定される。
ケース冷却フィン226は、固定子ケース222の外周の周方向に複数形成される。ケース冷却フィン226は、固定子ケース222の軸方向に延びて形成されている。
シール収納室227は、図12に示したように、固定子ケース222の両端部に円周方向全周にわたって形成されている。シール収納室227の軸方向端縁には、シール固定枠228が配置されて、固定枠ボルト229によって連結される。
(回転子240)
回転子240は、図9に示したように、固定子220を挟んで回転子240の両端に配置される。固定子220の巻き鉄心221と回転子240の後述する永久磁石243とは対面して配置されている。固定子220の巻き鉄心221と回転子240の永久磁石243との間には、固定子ケース222が巻き鉄心221よりも軸方向に突出しているため、空間が形成される。この空間が磁気空間Jとなり、固定子220から回転子240への電磁気の受け渡しが車軸122の軸方向間(以下、アキシャルギャップという。)で行われる。
以下、回転子240の構成を、図9〜図11を参照しながら説明する。回転子240は、車軸122に固定される2枚の円盤板241と、円盤板241を車軸122に固定する円盤板固定金具242と、円盤板241に放射状に固定される永久磁石243と、円盤板241の外周に設けられる集電環受け244と、集電環受け244の外周に設けられる集電環245と、を備えて構成される。
円盤板241は、図11に示したように、ドーナツ状に形成されており、中心の開口部Kに車軸122が挿通する。円盤板241は、図9に示したように、2枚の円盤板241を、開口部Kに車軸122が挿通した状態で、車軸122の軸方向に間隔をあけて配置される。なお、円盤板241は、1つのドーナツ状の形成された部材としたが、上下半割れの2枚の部材を突き合わせて連結して構成してもよい。
2枚の円盤板241は、車軸122の軸方向中央部に形成される大径部122aの幅によって決定される。すなわち、2枚の円盤板241の開口部Kは、図10に示したように、大径部122aよりも小径に構成されており、円盤板241は、大径部122aを移動することができない。よって、2枚の円盤板241は、大径部122aに規制されて互いに近づくことができず、所定の間隔が保持される。
円盤板241は、大径部122aに当接した状態で、円盤板固定金具242によって車軸122に固定される。円盤板241は、軽量化のため、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の一体成型によって構成されている。なお、円盤板241は、他の素材で構成してもよい。
永久磁石243は、図11に示したように、円盤板241に放射状に埋め込まれて固定されている。永久磁石243は、モータ出力を大きくしない場合は、フェライト磁石が使用され、モータ出力を大きくしたい場合は、ネオジウムなどの強力磁石が使用される。
集電環受け244は、図12に示したように、円盤板241と永久磁石243の外周に設けられる。集電環受け244の外周には、集電環245の形状に沿った環状溝部244aが形成されている。環状溝部244aには、図10に示したように、集電環245が圧入されて固定される。
(シール260)
シール260は、図5に示したように、回転子240の永久磁石243と、固定子220の巻き鉄心221との磁気空間Jにごみや水滴などが入らないように防塵するシールである。
シール260は、図13(a)に示したように、上下半割れの円環状の上シール基部261−1と下シール基部261−2を突き合わせて固定することによって構成されている。上下のシール基部261−1、261−2の内周には、上下のカーボンブラシ262−1、262−2が圧入されて固定されている。上下のカーボンブラシ262−1、262−2は、例えばメタリックカーボン製である。
上下のシール基部261−1、261−2の外周には半円状の溝261−1a、261−2aが形成されており、半円状の溝261−1a、261−2aには、上下半割れの円環状のエキスパンダコイル263−1、263−2がはめ込まれる。上下のエキスパンダコイル263−1、263−2の両端には、フランジ263−1a、263−2aが構成されており、フランジ263−1a、263−2aはコイル締結金具で締結される。
シール260は、図13(b)に示したように、上下のシール基部261−1、261−2を突き合わせて円を形成し、円状の溝261−1a、261−2aに、上下のエキスパンダコイル263−1、263−2がはめ込まれる。また、上下のエキスパンダコイル263−1、263−2のフランジ263−1a、263−2a同士がコイル締結金具264で締結される。これにより、上下のエキスパンダコイル263−1、263−2によって上下のシール基部261−1、261−2の外周が締め付けられて固定される。
シール260は、カーボンブラシ262が軸心方向に突出するように、固定子220のシール収納室227に収納される。シール収納室227から突出したカーボンブラシ262は、エキスパンダコイル263がシール261を締め付けることによって、回転子240の集電環245に接触する。このため、集電環245からカーボンブラシ262を介して、イオン化極間で発生する電気を車体のボディアースで逃がすことができる。よって、例えば、異種金属で構成されている車軸122と軸受けなどとの電蝕を防止することができる。
ここで、電蝕は、異種金属が接触し、酸素のある空気中で水分(空気中の水分も含む)があると、イオン化されやすい金属からイオン化しにくい金属の各電極間に電位差が生じることによって生じることが知られている。金属の種類によってイオン化しやすさに違いがあるため電位差が大きくなると、早期に一方の金属が腐食される。
特に、車軸122と軸受けとの間の水分は、車軸122の腐食を早める可能性があり、早期補修や車軸122の取り換えなど、メンテナンス費用が高騰する。しかし、前述のように、回転子240の集電環245からカーボンブラシ262を介して、イオン化極間で発生する電気を車体のボディアースで逃がすことができる。このため、車軸122と軸受けとの電蝕が防止され、メンテナンス費用を抑えることができる。
以上、モータ200の構成を説明した。次に、モータ200の作用について説明する。固定子220の巻き鉄心221により生成された固定子磁気は、磁気空間J→回転子240の永久磁石243→円盤板241→車軸122の順に伝達される。このようにして、モータ200の回転力が輪軸120に伝達される。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、モータ200の固定子220から回転子240への電磁気の受け渡しをアキシャルギャプで行うため、固定子220を台車の横ばり112に固定して、固定子220の質量はすべて横ばり112に持たせることができる。このように、車軸122に直接、固定子の質量がかからない構造とすることができるので、台車装置100の軸箱支持装置140のばね下荷重を軽減することができる。
また、固定子220の巻き鉄心221にアモルファス金属を用いることができるので、鉄損を小さく抑えることができる。
さらに、固定子220の固定子ケース222の外周にケース冷却フィン226を設けたことにより、ケース冷却フィン226が走行風にかざされるため、別途冷却ファンを設けなくても、発熱冷却が可能になる。
また、シール260は、上下半割れで構成されているため、上下のシール基部261−1、261−2を突き合わせて、上下半割れの上下のエキスパンダコイル263−1、263−2でシール260の外周を締め付けて固定することができる。このため、シール交換のメンテナンスが容易である。
また、固定子220と回転子240のシールは、メタリックカーボン製のカーボンブラシ262を集電環245に接触させることにより行うため、集電環245からカーボンブラシ262を介して、イオン化極間で発生する電気を車体のボディアースで逃がすことができる。よって、異種金属で構成されている車軸122と軸受けなどの電蝕を防止することができる。
さらに、車体支持装置140側のモノリンク146のゴムブッシュ145のピンを偏心カム147とすることで、ピン中心の円弧の動きは、偏心カム147の分量だけ偏心カム147が偏心して吸収する。このため、円筒ゴムばね142は、円弧での吸収負担をやめ、その分車軸122の上下動の吸収に集中させることができるので、円筒ゴムばねの硬さ調整に幅を持たせることができる。
よって、軸箱支持装置140は、上下方向の移動量は軸ばね141で吸収し、軸バネ141では吸収できない前後、左右方向の振動の吸収は円筒ゴムばね142で行うことができる。これにより、本実施形態の台車装置100は、車軸122にモータ200を直接搭載しているが、車軸122がモータ200の固定子ケース222の内側と接触する危険度を低減することができる。
(第2の実施形態)
以上説明した第1の実施形態では、台車装置100の姿勢を制御することができないため、レール20の直線区間と曲線区間とを接続する緩和曲線区間を通過するときに、台車装置100の姿勢を改善することができない。そこで、以下に説明する第2の実施形態では、第1の実施形態のこのような課題を改善したものであり、第1の実施形態と同様にばね下荷重を低減することができるだけでなく、さらに姿勢を制御することが可能な台車装置300について説明する。
以下、第2の実施形態の台車装置300について、図14〜図16を参照しながら説明する。図14は、第2の実施形態の台車装置300を側方から見た図であり、図15は、台車装置300を上面方向から見た図であり、図16は、台車装置300を正面方向から見た図である。
本実施形態の台車装置300は、図14及び図15に示したように、後の輪軸320−2にはモータ400を搭載せず、操舵装置500を取り付け、後の輪軸320を操舵装置500によって操舵し、前の輪軸320−2は第1の実施形態と同様にモータ400を搭載し、モータ400によって前の輪軸320−2を駆動するものである。
すなわち、本実施形態の台車装置300は、レール20の曲線区間で曲線の方向に合わせて輪軸320を操舵する操舵装置500と、モータ400が車軸322を直接駆動するDMMとを組み合わせた台車装置である。
本実施形態の台車装置300は、上記の後の輪軸320−2を操舵装置500によって操舵し、前の輪軸320−1にモータ400を搭載する以外の構成は第1の実施形態と同様である。すなわち、本実施形態の台車装置300は、台車枠310、軸箱330、前の輪軸320−1に設けられる軸箱支持装置340及びブレーキ装置350、ヨーダンパ360、けん引装置370、車体支持空気バネ380、モータ400の構成は、第1の実施形態と同様である。このため、本実施形態では、第1の実施形態と重複する部分については説明を省略する。
以下、本実施形態の特徴的な構成である後の輪軸320−2に設けられる操舵装置500を中心に、本実施形態の構成について、図14〜図16を参照しながら説明する。操舵装置500は、後の輪軸320−2に設けられており、軸箱支持装置520、操舵フレーム540、操舵緩衝器560、ブレーキ装置590によって構成される。
(軸箱支持装置520)
前の軸箱支持装置520は、後の輪軸320−2の両端部に設けられる軸箱330を支持する。軸箱支持装置520は、後述する操舵フレーム540が、上部ピン542と下部ピン543とで構成されるピンを中心に旋回するときに、旋回する角度分だけ台車枠310に対して捩れか生じる。したがって、軸箱支持装置520は、この捩れを吸収できる機構を必要とする。仮に、軸箱支持装置520の捩れを吸収できる機構が摩擦抵抗の大きなものであるとすると、操舵フレーム540の旋回抵抗が大きくなる。操舵フレーム540の旋回抵抗が大きいと、レール20の急な曲線の入り口で摩擦抵抗に打ち勝った途端、はずみで操舵フレーム540が急旋回する可能性がある。操舵フレーム540が急旋回すると、最悪、脱線するなどして、非常に危険である。このため、軸箱支持装置520は、摩擦抵抗の非常に小さい機構とされる。以下に、軸箱支持装置520の構成を説明する。
軸箱支持装置520は、図16に示したように、台車枠310に固定され、球面状の受け部が形成された上部軸受け522と、上部軸受け522に噛み合う球体上部523と、球体上部523に設けられる上部バネ受け524と、軸箱330に固定され、球面状の受け部が形成された下部軸受け525と、下部軸受け525に噛み合う球体下部526と、球体下部526に設けられる下部バネ受け527と、上部バネ受け524と下部バネ受け527に取り付けられる軸バネ528を備えて構成される。
球体上部523には、軸心を貫通するカイド孔523aが設けられている。このガイド孔523aに球体下部526の軸心から軸方向に突出するガイド棒526aが嵌め合わされている。これにより、球体下部526が球体上部523にガイドされる。
軸バネ528は、本実施形態では、適切なバネ定数を有するコイルばねである。軸バネ528は、球体上部523と球体下部526よりも外側に配置され、上下の端部が上部バネ受け524と下部バネ受け527に取り付けられる。軸バネ528は、後の輪軸320−2が旋回しても捩れることなく上下方向の衝撃を吸収できる。なお、軸バネ528をバネとしたが、適切な弾性力を有するものであれば、ゴムなどの他の部材でもよい。
軸箱支持装置520の側面には、図14に示したように、軸バネ528と並列に配置されるように軸ダンパ529が付設される。軸ダンパ529は、軸バネ528そのものに振動を減衰させる機能がないため、走行によって伸縮する軸バネ528の振動を減衰させる。これにより、軸ダンパ529は、組み立てた上下の球体523、526が振動などで外れないように引っ張り方向に作用する。このように、軸箱支持装置520は、後の輪軸320−2と台車枠310とを適切なバネ定数を有する軸バネ528で結合することにより、走行中の後の輪軸320−2を台車枠310に対して適切な位置に保持すると同時に、線路状況によって発生する振動を吸収する。
(操舵フレーム540)
操舵フレーム540は、図14〜図16に示したように、中央部が台車枠310の横ばり314に旋回可能に連結されており、両端部が軸箱330を介して後の輪軸320−2に連結されている。よって、後の輪軸320−2は操舵フレーム540と一体に旋回する。
以下、操舵フレーム540の構成を、図17及び図18を参照しながら詳細に説明する。操舵フレーム540は、図17及び図18に示したように、略コ字状のフレーム541と、フレーム541の外周に上下方向から嵌め合わされる上部ピン542及び下部ピン543と、上部ピン542に取り付けられる上部ピンブラケット544と、下部ピン543に取り付けられる下部ピンブラケット545と、上部ピンブラケット544と下部ピンブラケット545を台車枠310の横ばり314に取り付けるブラケット取付けボルト546を備えて構成される。操舵フレーム540は、CFRP成形の一体品で製造され、これにより、軸箱支持装置520のバネ下荷重が軽減される。
フレーム541の左右方向中央部は、他の部分に比べて小径に形成された小径部541aとなっている。上部ピン542と下部ピン543は、同形状の部材であり、上下対称に配置して用いられる。上部ピン542と下部ピン543は、略凸状の形状をしており、互いに対向する面に半円溝542a、543aが形成されている。半円溝542a、543aはフレーム541の小径部541aに嵌め合わされる。上部ピンブラケット544と下部ピンブラケット545には、凹溝544a、545aが形成されており、上部ピン542と下部ピン543の凸部542b、543bが嵌め合わされる。
次に、操舵フレーム540の前後の横ばり314への組み付け方法を説明する。上部ピン542及び下部ピン543は、図12(a)〜(c)に示したように、フレーム541の小径部541aの上半周に上部ピン542を嵌め合わせ、下半周に下部ピン543を嵌め合わせる。これにより、フレーム541の左右方向への移動が規制される。また、上部ピン542の凸部542bに上部ピンブラケット544の凹溝544aを嵌め合わせ、下部ピン543の凸部543bに下部ピンブラケット545の凹溝545aを嵌め合わせ、上部ピンブラケット544と下部ピンブラケット545をブラケット取付けボルト546によって台車枠310の横ばり314に取り付ける。これにより、操舵フレーム540が台車枠310の横ばり314に取り付けられる。
このように、操舵フレーム540を台車枠310の横ばり314に取り付けることにより、操舵フレーム540は、操舵のための左右方向の動きを許容するとともに、輪軸320に掛かる上下方向の動きを許容する。
(操舵緩衝器560)
操舵緩衝器560とその周辺の構成について、主に図19を参照しながら説明する。本台車装置300の操舵は、台車枠310の前の輪軸320−1が固定であることから、前の輪軸320−1を起点として台車枠310の後の輪軸320−2が自己操舵機能により操舵フレーム540が旋回することによって行われる。操舵緩衝器560は、操舵フレーム540が蛇行動によりふらつかないようにするものであり、図14及び図15に示したように、前の軸箱330と側張りブロック316との間に設けられる。
操舵緩衝器560は、図19(a)、(b)に示したように、同一軸状に配置される、第1関節球体561、第1球体受け562、逆止弁565、防塵蛇腹571、空気ピストン572、上ばね受け573、下ばね受け574、操舵外ばね575、操舵内ばね576、第2関節球体578、及び第2球体受け579が同一軸状に配置され、空気ピストン572に安全弁580が設けられて構成される。
第1関節球体561は、図19(a)に示したように、第1球体受け562に回転自在に軸受され、図14に示したように、第1球体受け562を介して側張りブロック316に連結される。第1関節球体561の一端には、空気が挿通する挿通孔561aが形成されており、挿通孔561aは、略L事情をしており、第1関節球体561の一端から軸心までは径方向に延び、軸心からは軸方向に延びる。また、第1関節球体561の一端は、逆止弁565が挿入される挿入部561bが形成されている。
第1球体受け562は、図19(b)に示したように、2つの部材によって構成されており、2つの部材を球体受けボルト563と球体受けナット564で連結することによって一体化される。
逆止弁565は、図19に示したように、第1関節球体561の挿入部561bに挿入されて配設されている。逆止弁565は、逆止弁ケース566と、逆止弁ボール567、逆止弁ボール受け568、逆止弁ばね569、逆止弁ボス570が、第1関節球体561から空気ピストン572方向に向かって、軸方向に並んで配設されている。
逆止弁ケース566は、第1関節球体561の挿入部561bに挿入され、逆止弁ボール567、逆止弁ボール受け568、逆止弁ばね569、及び逆止弁ボス570を収納する。逆止弁ケース566の軸心には、第1関節球体561の挿通孔561aに連通する挿通孔566aが形成されている。
逆止弁ケース566内には、第1関節球体561から空気ピストン572方向に向かって、逆止弁ボール567、逆止弁ボール受け568、逆止弁ばね569、逆止弁ボス570の順に配設されている。逆止弁ボール567は、挿通孔566aに当接するように配設されており、逆止弁ボール受け568を介して逆止弁ばね569によって挿通孔566aを閉じる方向に付勢されている。
逆止弁ばね569は、一端が逆止弁ボール受け568に連結され、他端が逆止弁ボス570に連結されている。よって、逆止弁ばね569は、逆止弁ボール567と逆止弁ボス570を互いに離隔する方向に押圧している。逆止弁ボス570は、空気ピストン572の一端に連結されている。逆止弁ボス570の軸心には空気を挿通する挿通孔570aが形成されている。
第1関節球体561と空気ピストン572は防塵蛇腹571で連結されており、防塵蛇腹571によって逆止弁560は密封されている。
空気ピストン572は、一端に、逆止弁ボス570の挿通孔570aに連通する挿通孔572aが形成されている。また、空気ピストン572の内部には、径寸法の大きい操舵外ばね575と径寸法の小さい操舵内バネ576が同心に配置されており、操舵外ばね575と操舵内ばねの576の両端部は、上ばね受け573と下バネ受け574に連結されている。上ばね受け573の軸心には、挿通孔572aに連通する挿通孔573aが形成されている。
空気ピストン572の他端には、第2関節球体578が連結されており、第2関節球体578は、第2球体受け579を介して軸箱330に連結される。第2関節球体578と第2球体受け579の構成は、第1関節球体561と第1球体受け562と同じであるため、説明を省略する。
空気ピストン572の他端部近傍の側部には、図19に示したように、径方向に空気が挿通する挿通孔572bと安全弁580が配置される安全弁配置部572cが形成されている。
安全弁580は、安全弁配置部572cにはまり合う安全弁ケース581と、安全弁ケース581内に配設される弁582、安全弁ばね583、及び安全弁バネ受け584により構成される。弁582は、空気ピストン572の挿通孔572bに当接するように配置され、弁582の軸心に空気ピストン572の挿通孔572bに連通する挿通孔582aが形成されている。安全弁ばね583は弁582と安全弁バネ受け584との間に配置されて、弁582を挿通孔572bに当接させる。
次に、操舵緩衝器560の作用について説明する。実施形態の操舵緩衝器560は、図示していない外部の空気圧縮機より得た高圧空気を利用して、操舵力を発生させる。このため、操舵緩衝器560には、図示していない電磁開閉弁が設けられ、電気的な制御システムによりこの電磁弁を開閉して高圧空気力で空気ピストン572を稼働させて、操舵力を調整する。
制御システムによる操舵力の調整は、操舵補助力のターゲットとして外部から与えられた目標値と、実際に発生している力を比較して、必要に応じた適切な補助力を与える。また、制御システムは、走行位置ごとに、線路状態に合わせた操舵力の目標値に対応した事前に作成した操舵パターンを持っている。そして、現在車両が走行している位置を常に検出し、その位置で必要な操舵力の目標値と実際の発生量を比較して、例えば、左右の電磁開閉弁を開閉させて、操舵力を調整する。
また、操舵と逆方向に何か異常な力が作動した場合、安全弁が作動して、空気ピストン572内部の空気を大気へ放出し、強制操舵を停止し、かつ電磁時開閉弁を閉じる。その作動は、操舵補助力のターゲットとして外部から与えられた目標値と、実際に発生している力を比較して、必要に応じた適切な補助力を与える動作を行う。
(5)ブレーキ装置590(図15、図16)
ブレーキ装置590とその周辺の構成について、主に図15、図16を参照しながら説明する。ブレーキ装置590は、鉄道車両のスピードを減じるものであり、図15及び図16に示したように、後の輪軸320−2に設けられる。ブレーキ装置590は、ブレーキディスク591と、ディスクパッド592及びブレーキキャリパー593から構成される。ブレーキディスク591は、後の輪軸320−2に取り付けられて一体に回転する。ディスクパッド592は、間にブレーキディスク591を挟むように配置され、ブレーキディスク591の両面を挟み付けることにより、ブレーキディスク591の回転を止めるものである。ブレーキキャリパー593は、一端にディスクパッド592が設けられ、他端が操舵フレーム540に連結されることにより、ディスクパッド592を操舵フレーム540に連結する。
このように、ブレーキ装置590はブレーキキャリパー593を介して操舵フレーム540に取り付ける構成であるため、後の輪軸320−2が旋回する構成であっても、旋回することができない動力輪軸で用いられていた従来のブレーキ装置を、特別な改造をすることなしに用いることができる。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、操舵装置500を設けたことにより、以下のような効果を有する。
一般的に、レール20の直線区間と曲線区間とを接続する緩和曲線区間を通過するときに、操舵フレーム540を旋回させるだけでは、レール20に作用する横圧の発生をゼロにすることができない。しかし、本実施形態の操舵装置500では、緩和曲線区間での横圧低減効果を改善するために、操舵緩衝器560によって、電気的な制御システムによって外部から操舵力を補助して曲線通過性能を向上させることができる。
また、操舵緩衝器560の操舵外ばね575と操舵内ばね576の振動低減に空気ピストン572を併用できるので、別途軸ダンパを設ける必要がない。
操舵フレーム540にブレーキキャリパー593を取り付けることができるので、ブレーキ装置590を旋回のためだけに特別に改造する必要がない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、固定子200の鉄心221をアモルファス金属で構成し、固定子ケース222に冷却フィン226を設けたが、この例に限定されない。固定子220の鉄心221は他の金属で構成してもよく、また、固定子ケース222に別途冷却ファンを設けてもよい。
また、上記実施形態では、防塵防水シール260は、上下のエキスパンダコイル263−1、263−2で上下のカーボンブラシ262−1、262−2の外周を締め付けることによって、磁気空間Jを密封し、上下のエキスパンダコイル263−1、263−2と上下のカーボンブラシ262−1、262−2は、半割れの円環状に構成されているものとしたが、磁気空間Jを密封できれば他の構成でもよい。
また、上記実施形態では、回転子240の集電環245にカーボンブラシ262−1、262−2を接触させて、カーボンブラシ262−1、262−2を介して、イオン化極間で発生する電気を車体のボディアースで逃がし、イオン化し難い金属の腐食を防止するようにしたが、イオン化し難い金属の腐食を防止できる構成であれば、この例に限定されない。
また、上記実施形態では、軸箱支持装置140が有するモノリンク146が台車枠110とゴムブッシュ145を介して偏心カム147によって連結される構成としたが、この例に限定されない。例えば、モノリンク147と台車枠110を直結するようにしてもよい。
本発明は、鉄道車両の台車装置に利用可能である。
10 車体フレーム
20 レール
100 台車装置
110 台車枠
112 側ばり
114 横ばり
116 側ばりブロック
120 輪軸
120−1 前の輪軸
120−2 後の輪軸
121 車輪
121a 車輪面
122 車軸
122a 大径部
130 軸箱
140 軸箱支持装置
141 軸ばね
142 円筒ゴムばね
143 軸ばね受け
144 軸ダンパ
145 ゴムブッシュ
146 モノリンク
147 偏心カム
150 ブレーキ装置
160 ヨーダンパ
170 けん引装置
180 車体支持空気バネ
200 モータ
220 固定子
220−1 上部固定子
220−2 下部固定子
221 巻き鉄心
222 固定子ケース
222−1、222−2 上下半割れの2つの固定子ケース
222−1a、222−2a 円弧状の凹部
223 ケース固定ボルト
224 ケースフレーム
224−1、224−2 上下2つに半割れしたケースフレーム
225 フレーム固定ボルト
226 ケース冷却フィン
227 シール収納室
228 シール固定枠
229 固定枠ボルト
240 回転子
241 円盤板
242 円盤板固定金具
243 永久磁石
244 集電環受け
244a 環状溝部
245集電環
260 シール
261−1 上シール基部
261−2 下シール基部
261-1a、261−2a 半円状の溝
262、262−1、262−2 上下のカーボンブラシ
263−1、263−2 上下のエキスパンダコイル
263−1a、263−2a フランジ
264 コイル締結金具
H 中空部
J 磁気空間
K 開口部
S 隙間
300 台車装置
310 台車枠
314 横ばり
316 側ばりブロック
320 輪軸
320−1 前の輪軸
320−2 後の輪軸
330 軸箱
340 軸箱支持装置
350 ブレーキ装置
360 ヨーダンパ
370 けん引装置
380 車体支持空気バネ
400 モータ
500 操舵装置
520 軸箱支持装置
522 上部軸受け
523 球体上部
523a カイド孔
524 上部バネ受け
525 下部軸受け
526 球体下部
526a ガイド棒
527 下部バネ受け
528 軸バネ
529 軸ダンパ
540 操舵フレーム
541 フレーム
542 上部ピン
542a 半円溝
542b 凸部
543 下部ピン
543a 半円溝
543b 凸部
544 上部ピンブラケット
544a 凹溝
545 下部ピンブラケット
545a 凹溝
546 ブラケット取付けボルト
560 操舵緩衝器
561 第1関節球体
561a 挿通孔
561b 挿入部
562 第1球体受け
563 球体受けボルト
564 球体受けナット
565 逆止弁
566 逆止弁ケース
567 逆止弁ボール
568 逆止弁ボール受け
569 逆止弁ばね
570 逆止弁ボス
570a 挿通孔
571 防塵蛇腹
572 空気ピストン
572a、572b 挿通孔
572c 安全弁配置部
573 上ばね受け
573a 挿通孔
574 下ばね受け
575 操舵外ばね
576 操舵内ばね
578 第2関節球体
579 第2球体受け
580 安全弁
581 安全弁ケース
582 弁
583 安全弁ばね
584 安全弁ばね受け
590 ブレーキ装置
591 ブレーキディスク
592 ディスクパッド
593 ブレーキキャリパー
600 モータ
620 モータ回転子
622 中空軸
622a 突き出し部
640 固定子フレーム
660 継手
662 モータ側円盤板
662a、664a 突起部
664 車軸側円盤板
666 防振ゴム
700 車軸

Claims (6)

  1. 鉄道車両の台車装置であって、
    車体に取り付けられる台車枠と、
    前記台車枠に前記車体の進行方向に沿って設けられる2組の輪軸と、
    前記輪軸の車軸に設けられ、前記輪軸を回転駆動するモータと、
    を備え、
    前記モータは、
    前記車軸が軸心を回転自在に挿通し、前記台車枠に固定される固定子と、
    前記車軸の軸方向において前記固定子の両端部に磁気空間を構成して相対回転可能に配置され、軸心を挿通する前記車軸と一体回転する回転子と、
    を備え、
    前記固定子から前記回転子への電磁気の受け渡しが前記車軸の軸方向間で行われることを特徴とする、鉄道車両の台車装置。
  2. 前記固定子は鉄心と、前記鉄心を収納するケースとを備えており、
    前記鉄心はアモルファス金属で構成されており、前記ケースには、冷却フィンが設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の鉄道車両の台車装置。
  3. 前記固定子と前記回転子の全周にわたって防塵防水シールが設けられ、
    前記防塵防水シールは、エキスパンダコイルでシール面の外周を締め付けることによって、前記磁気空間を密封し、
    前記エキスパンダコイルと前記シール面は、半割れの円環状に構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の鉄道車両の台車装置。
  4. 前記回転子は、軸心に挿通する前記車軸に固定される円盤板と、円盤板の外周に設けられる集電環と、を備え、
    前記集電環に、前記防塵防水シールのシール面を構成するメタリックカーボン製のブラシが接触することを特徴とする、請求項3に記載の鉄道車両の台車装置。
  5. 前記輪軸は前記台車枠に対して両者間の捩れを吸収する軸箱支持装置を介して連結されており、
    前記軸箱支持装置が有するモノリンクが前記台車枠とゴムブッシュを介して偏心カムによって連結されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の鉄道車両の台車装置。
  6. 前記2組の輪軸のうち、進行方向において後の輪軸には、前記後の輪軸を旋回する操舵装置が設けられ、進行方向において前の輪軸には、前記モータが設けられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の鉄道車両の台車装置。
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