JP2002533709A - シグマ−デルタ帯域通過アナログ−デジタル変換器を備えた超音波流体流量測定法及び装置 - Google Patents

シグマ−デルタ帯域通過アナログ−デジタル変換器を備えた超音波流体流量測定法及び装置

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JP2002533709A
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リオネル ベネトー
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Abstract

(57)【要約】 流量を求めようとする流体内に第1及び第2トランスジューサ(1,2)を配置した、流体流量を測定するための超音波装置が開示されている。本装置は、受信器トランスジューサからのアナログ信号を処理して、流体流量を求めるために用いられるデジタル化済み信号に変換するためのプロセッサ手段(21)を備えている。アナログ信号を処理するための前記手段(21)は、入力が前記受信器トランスジューサの出力に接続されている帯域通過ループフィルタ(22)と、入力が前記ループフィルタ(22)の出力に接続されており、出力が前記プロセッサ手段(21)のデジタル出力を形成するアナログ−デジタル変換器(24)と、フィードバックループを形成し、前記アナログ−デジタル変換器(24)の出力を前記ループフィルタ(22)の入力に接続するデジタル−アナログ変換器(26)とを有する帯域通過シグマ−デルタ変換器を含んでいる。好適な実施例では、帯域通過シグマ−デルタ変換器の帯域通過ループフィルタ(22)は、受信器トランスジューサで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する技術分野) 本発明は、シグマ−デルタ帯域通過アナログ−デジタル変換器を備えた超音波
流体流量測定法及び装置に関する。
【0002】 (発明の背景) 超音波流体メータは2つの超音波トランスジューサを備えており、両者の間に
測定経路を規定している。各トランスジューサは、交互に発信モード及び受信モ
ードで用いられている。
【0003】 流量を音響的に測定する原理は、音響信号が、2つのトランスジューサの間で
流体の流れに関して上流方向及び下流方向の両方向に伝播するのに掛かる時間を
求めることにより、流れている流体の速度を決定することにある。超音波の移動
時間は、測定時間及び/又は測定位相に基づいて計算される。
【0004】 流量及び所与の時間内に流れた流体の量は、測定された流体の速度に基づいて
容易に求めることができる。
【0005】 そのような超音波装置は、当業者にはよく知られており、例えばフランス国特
許出願第FR96/06258号に記載されている。同じことは、例えばフラン
ス国特許出願第FR95/11221号に記載されている超音波測定法にも当て
はまる。
【0006】 流量を測定するのに超音波の原理を使っている流体メーターは、完全に自給式
であり、配電網には依存していない。これらのメーターは、益々高性能になり続
ける電子機器を含んおり、測定性能を改善して、消費者に消費量に関する様々な
情報を与え、消費量が遠隔読み取り可能となり、及び/又は料金を遠隔支払い可
能にすことができるようになっており、又これら電子機器は、寿命が限定されて
いるバッテリーによって給電されているので、寿命は、使用される電子回路のア
ーキテクチャによるところが大きい。
【0007】 (従来技術) 従来技術の超音波流体メーターにおける測定値捕捉及び処理のための全システ
ムのアーキテクチャを、図1に示す。このような超音波流体メーターは、流体が
中を流れるキャビティ3内に配置されている2つのトランスジューサ1及び2を
備えている。トランスジューサは各々、第1トランスジューサ1が発信モードで
作動するときには第2トランスジューサ2が受信モードで作動するように、或い
はその逆に作動するように、スイッチユニット4に接続されている。第1トラン
スジューサ1が流体の流れの中を伝播する超音波UWを発信すると、トランスジ
ューサ2は、流速の特性である或る長さの時間の後に前記超音波を受信し、その
超音波をアナログ信号に変換する。スイッチユニット4は、アナログ−デジタル
変換器8に適用するためのアナログ信号のフルスケールの増幅及びフィルタリン
グを提供するのに役立つプログラム可能なゲインを有する増幅器6に接続されて
いる。プログラム可能なゲイン増幅器6は、320キロヘルツのサンプリング周
波数で作動している8ビットのアナログ−デジタル変換器に接続されている。ア
ナログ−デジタル変換器8は、2つのトランスジューサ1と2との間での音響信
号UWの伝播時間を求めるのに必要なデジタル信号を発する。アナログ−デジタ
ル変換器8は、信号がマイクロコントローラ12によって処理されるまで信号を
記憶する、容量が2×256バイトのランダムアクセスメモリ(RAM)10に
接続されている。記憶されている信号を処理して流量に関する結果を計算するマ
イクロコントローラ12は、例えば表示、外部との連絡、エネルギー節約モード
の管理及び演算データの記憶という目的に貢献する一式の各種ユニット13に接
続されている。マイクロコントローラ12は、シーケンサ14にも接続されてい
る。シーケンサ14は、トランスジューサ1及び2によって発射される連続超音
波を、デジタル−アナログ変換器及び増幅器を備えている伝達バッファ16を通
して制御し、更に、アナログ−デジタル変換器8により実行されるサンプリング
と、メモリ10内での信号記憶とを制御する。バッテリー(図示せず)は、一式
の接続部(図示せず)を通して従来の方式で作動し、各種の構成要素を作動可能
にするのに必要なエネルギーを供給する。
【0008】 プログラム可能ゲイン増幅器とアナログ−デジタル変換器を組み合わせると、
複雑で、メーターの電子機器が必要とするエネルギーの30から40パーセント
を消費するアーキテクチャとなる。更に、そのようなアナログ−デジタル変換器
ではデジタル化の際に量子化ノイズが入ってくるので、測定の精度が低下する。
そのような「従来型」アナログ−デジタル変換器は、信号を、DC領域の周波数
状態を提供する一定の分解能で、サンプリング周波数の半分に変換する。
【0009】 当業者には、アナログ−デジタル変換器によるアナログ信号のデジタル信号へ
の変換が、一般的に量子化ノイズとして知られているエラーの主な源であること
は、よく知られている。当業者に知られている、そのような量子化ノイズを低減
する技術は、シグマ−デルタ変換(例えば、1997年、ニューヨーク、IEE
E出版の、スティーブR.ノースワージー等による「デルタ−シグマ・データ変
換器、その理論と設計及びシミュレーション」を参照されたい)を用いている。
シグマ−デルタ変換器のアーキテクチャは、将来の変換を正すために過去の変換
中に起こった変換エラーを考慮することができるようになっているので、ノイズ
の低減をシグマ−デルタ変換によって行うことができる。
【0010】 更に、シグマ−デルタ変換の別の態様は、シグマ−デルタ変換から生じる情報
がエンコードされる特定の方法に関係する。シグマ−デルタ変換は、高周波数で
サンプリングされた少数のビット上の情報を、その後に分解能が高められるよう
にエンコードするための原理である。この変換の原理はデルタ変換の操作に似た
操作に基づいており、1つのサンプルの振幅と前のサンプルの振幅との間の差を
エンコードすることにある。例えば単一のビット上でエンコードする場合、シグ
マ−デルタ変換器は、基本的な周期が入力電圧に比例する周期体制となっている
2進出力ストリーム(交互に「0s」と「1s」になる)を作り出す。変換器は
、サンプリングクロックに同期化されている電圧−周波数変換器として応答する
。「デシメータ」デジタルフィルターは、シグマ−デルタ変換器からの出力位置
に配置され、高周波数で小数のビットにエンコードされている信号を、低ビット
速度ではあるが多数のビットにエンコードされた信号に変換する。
【0011】 シグマ−デルタ変換器の原理は、信号を特定の周波数の回りに変換することに
まで広げられる。従って、用いられる変換器は帯域通過シグマ−デルタ変換器で
ある。以前は積分器であった変換器のフィルターは、共振器に置き換えられてい
る。シグマ−デルタ変換器からの出口にあるデジタルィルターは、もはやデシメ
ータではなく、後に復調器が続く帯域通過フィルターである。電気通信、特にデ
ジタル無線の分野では、量子化ノイズを除去するために、帯域通過シグマ−デル
タ・アナログ−デジタル変換器を用いることが知られている(例えば、1993
年3月、半導体回路のIEEE会報、第28巻第3号、282頁から291ペー
ジに記載の、スティーブン A.ジャンティ他による「4次帯域通過シグマ−デ
ルタ変調器」を参照されたい)。
【0012】 (発明の概要) 本発明の目的は、従来技術による超音波メーターの測定値捕捉及び処理システ
ムに関する欠点を取り除くことであり、特に、ディジタイザの複雑性及び電力消
費を低減することである。
【0013】 本発明の別の目的は、特に、アナログ信号のデジタル化中の量子化ノイズを低
減し、変換器の性能を高めることである。
【0014】 本発明では、これらの目的は、従来技術によるデジタル化システムをシグマ−
デルタ変換器に置き換えることにより達成される。
【0015】 更に正確には、本発明は、流体流量を測定するための超音波装置を提供し、前
記装置は、 ・流量を求めようとする流体内に配置されている第1及び第2トランスジューサ
であって、一方のトランスジューサは「発信器」トランスジューサと呼ばれ、発
信モードで作動し、他方のトランスジューサは「受信器」トランスジューサと呼
ばれ、受信モードで作動し、発信器トランスジューサは超音波を流体中に発信す
るように設計されており、受信器トランスジューサは前記超音波信号をアナログ
信号に変換するように設計されている第1及び第2トランスジューサと、 ・前記受信器トランスジューサに接続されており、前記アナログ信号を、流体流
量を求めるのに用いられるデジタル化された信号に変換するように設計されてい
る、前記アナログ信号を処理するためのプロセッサ手段とを備えており、 前記装置は、前記アナログ信号処理手段が、 ・入力が前記受信器トランスジューサの出力に接続されている帯域通過ループフ
ィルタと、 ・入力が前記ループフィルタの出力に接続されており、出力が前記アナログ信号
処理手段のデジタル出力を形成するアナログ−デジタル変換器と、 ・前記アナログ−デジタル変換器の出力を前記ループフィルタの入力に接続し、
フィードバックループを形成するデジタル−アナログ変換器とを備えた帯域通過
シグマ−デルタ変換器を備えていることを特徴とする装置である。
【0016】 本発明の装置に用いられているトランスジューサは、例えば40キロヘルツ±
1.5キロヘルツの周波数内に限定されている帯域通過伝達関数を処理する圧電
型のトランスジューサである。有用な情報は専らこの周波数帯域内に存在してい
るでの、この周波数帯域内に在る信号だけを増幅し、変換するのが有用である。
【0017】 本発明の好適な実施例では、流体流量を測定するための超音波装置は、帯域通
過シグマ−デルタ変換器の帯域通過ループフィルタが受信器トランスジューサか
ら構成されていることを特徴とする。
【0018】 従って、トランスジューサは、帯域通過シグマ−デルタ変換器のループ内で、
交互に受信器として、そして帯域通過フィルタとして作用するので、対象とする
周波数帯域内でのアナログ−デジタル変換を最適にすることができる。
【0019】 本発明は更に、帯域通過シグマ−デルタ・アナログ−デジタル変換器を含む超
音波流体流量測定法を提供する。
【0020】 本発明では、流れている流体内で、2つのトランスジューサの間を、前記流体
の流れの上流方向及び下流方向に伝播する音響信号の、伝播時間を測定し、及び
/又は位相偏移を測定することによって流体流量を求める、2つのトランスジュ
ーサの間の流体流量を測定する超音波法は、 ・流量を求めようとする流体内に音響信号UWを発信する発信段階と、 ・前記音響信号UWをアナログ信号S2に変換する音響−アナログ変換段階と、
・前記アナログ信号S2をデジタル信号S3に変換する、N番目のアナログ−デ
ジタル変換段階と、 ・デジタル化された信号S3に基づいて音響位相偏移及び伝播時間を求める、音
響位相偏移と伝播時間を求める段階とから成り、 前記N番目のアナログ−デジタル変換段階が、 ・N番目のデジタル化段階で用いるために、N―1番目のデジタル化段階中に発
生する量子化エラーqN-1を見積もる見積もり段階と、 ・アナログ信号S2から、見積もられた量子化エラーqN-1を減算する減算段階
と、 ・アナログ信号S2から、見積もられた量子化エラーqN-1を減じたものを、デ
ジタル化するデジタル化段階とから成ることを特徴とする。
【0021】 有用なことに、前記音響信号UWをアナログ信号S2に変換する、音響−アナ
ログ変換段階は、 ・音響信号UWをアナログ信号S1に変換する段階と、 ・アナログ信号S1をアナログ信号S2に切り捨てする段階とを備えている。
【0022】 有用な方法では、デジタル化された信号S3に基づいて音響位相偏移及び伝播
時間を求める、音響位相偏移と伝播時間を求める段階は、 ・デジタル信号S3にフィルタを掛けて、フィルタリング済みデジタル信号S4
にする段階と、 ・フィルタリング済みデジタル信号S4に基づいて、音響位相偏移及び/又は伝
播時間を計算する段階とを備えている。
【0023】 有用なことに、量子化エラーの見積もりを求める見積もり段階は、受信器トラ
ンスジューサによって実行される。
【0024】 本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照しながら、様々な実施例につ
いての以下の詳細な説明を読めば理解頂けるであろうが、これは本発明に制限を
加えるものではないと承知されたい。
【0025】 (好適な実施例の詳細な説明) 図2は、超音波流体メータ、厳密には本発明のアナログ−デジタル変換器シス
テムの捕捉システムのブロック線図である。測定値捕捉及び処理システムの残り
部分は図1に示されているものと同じなので、図2には再表示していない。同じ
く、バッテリー(図示せず)は、各種構成要素を動かすために必要なエネルギー
を供給するため一式の接続部(図示せず)を通して従来の方式で作用する。時間
及び位相偏移測定が行われる基となる超音波UWは、その周波数が、例えば40
キロヘルツの、トランスジューサの「発信」周波数を中心とする狭帯域信号であ
る。直接圧電効果によって、この超音波UWは、受信器トランスジューサーの端
末でアナログ信号S1を発生させる。アナログ信号S1は、時間の関数としてそ
の変動を図2.aに示すが、これは、図2.bに示すように、発信器トランスジ
ューサの共振周波数を中心とした信号である。受信器トランスジューサー2から
のアナログ信号S1は、スイッチユニット4経由で受信器トランスジューサー2
の出力に接続されている増幅器20によって増幅される。アナログ信号S1は、
時間切り捨てを受け、これにより、キャビティ内での連続する超音波の反射から
起こる妨害エコーが取り除かれる。切り捨てを受けたアナログ信号S2の時間外
観及びスペクトル外観を、図2.c及び2.dに示す。増幅器20は、帯域通過
シグマ−デルタ変換器21に接続されている。シグマ−デルタ変換器は、入力が
増幅器20の出力に接続されている帯域通過ループフィルター22と、入力が前
記帯域通過ループフィルターの出力に接続されているアナログ−デジタル変換器
24と、フィードバックループ内に配置されていて前記アナログ−デジタル変換
器24の出力を前記ループフィルター22の入力に接続するデジタル−アナログ
変換器26とを備えている。有用にも、アナログ−デジタル変換器24は、例え
ば比較器のような1ビットのアナログ−デジタル変換器であり、デジタル−アナ
ログ変換器26は、1ビットのデジタル−アナログ変換器である。アナログ信号
S2は、帯域通過シグマ−デルタ変換器からの出力において、デジタル信号S3
に変換されており、その時間外観は、図2.eに示すように、2進ストリームに
なっている。図2.eの信号S3は、例えば320キロヘルツのような高いサン
プリング周波数で、1ビット上にエンコードされる信号である。図2.fを見れ
ば分かるように、そのノイズスペクトルは有用な信号のスペクトルとは異なって
いるので、フィルタを掛けることにより効果的に妨害ノイズを取り除くことがで
きる。帯域通過シグマ−デルタ・アナログ−デジタル変換器21からの出力は、
帯域通過フィルタ28に接続されている。このフィルタは、変換器21からの出
力において良好な同期検波を捕捉し、更に信号をサンプリング周波数より低周波
数で多数のビット上にエンコードできるように、使用帯域外に存在するノイズを
排除するように作用する。その結果得られる信号を図2.gに示し、そのスペク
トル外観を図2.hに示す。帯域通過フィルタ28は、RAM10に接続されて
いる。
【0026】 帯域通過シグマ−デルタ・アナログ−デジタル変換器は、使用されている変換
器アーキテクチャによって構成できる周波数帯域で、非常に大きなSN比を提供
する。それに対して、この周波数帯域の外では、変換ノイズのレベルは非常に高
い。従って、トランスジューサ発信に対して対象の帯域内でアナログ−デジタル
変換を最適化するのに、帯域通過シグマ−デルタ・アナログ−デジタル変換器を
利用することができる。
【0027】 更に、信号は1ビット上に変換され、それよって帯域通過シグマ−デルタ・ア
ナログ−デジタル変換器に続くデジタル処理がかなり簡素化される。
【0028】 特に帯域通過アナログ−デジタル変換器はプログラム可能ゲイン増幅器を使う
必要がないので、アナログ−デジタル変換器のアナログ部分が簡素になると、超
音波流体メータの電子部品の総電力消費量を、40パーセントも大幅に低減する
ことができる。
【0029】 更に、帯域通過シグマ−デルタ・アナログ−デジタル変換器を、超音波流体メ
ータの測定値捕捉及び処理システムに用いると、測定性能が大幅に高まる。
【0030】 図3は、本発明の好適な実施例中の流体流超音波測定装置の捕捉システムのブ
ロック線図である。本発明の好適な実施例の特徴は、図2の装置の帯域通過フィ
ルタ22を受信器トランスジューサ自身に置き換えることにある。従って、トラ
ンスジューサは受信器トランスジューサとして使用されるだけでなく、シグマ−
デルタ変換器のフィードバックループのフィルタとしても使用される。フィード
バックは、受信器トランスジューサの機械的大きさを通して物理的に生じる。
【0031】 有用な方法では、トランスジューサ1及び2はそれぞれ圧電プレートを備えて
おり、各圧電プレートは向かい合う2つの表面を有しており、前記表面は、トラ
ンスジューサの接続端子との接続のために金属被覆されている。各トランスジュ
ーサ1及び2の2つの端子の内の1つは、地面35と永久的に接続されている。
トランスジューサ1又は2のもう1つの端子は、スイッチ31、32、33又は
スイッチ41、42、43にそれぞれ接続されている。有用なことに、スイッチ
31、32、33及びスイッチ41、42、43は、2つの別のマルチプレクサ
として機能する。トランスジューサ1及び2はそれぞれのスイッチ32又は42
を通して地面35に接続することができる。
【0032】 トランスジューサ1は、スイッチ33を通して増幅器20に接続されている。
前記増幅器20の出力は、アナログ−デジタル変換器24に接続されている。有
用なことに、このアナログ−デジタル変換器は、例えば比較器のような1ビット
のアナログ−デジタル変換器である。デジタル−アナログ変換器26は、トラン
スジューサ1に付帯するフィードバックループ内に配置されており、前記デジタ
ル−アナログ変換器26の入力は、スイッチ61を通してアナログ−デジタル変
換器24の出力に接続されている。前記デジタル−アナログ変換器26からの出
力は、スイッチ31を通してトランスジューサ1に接続されている。有用なこと
に、デジタル−アナログ変換器26は、1ビットのデジタル−アナログ変換器で
ある。従ってトランスジューサ1は、以下に説明するように、スイッチ61が閉
じられて、続いてスイッチ31及び33が閉じられている場合は、フィードバッ
クループ内に配置されていることになる。
【0033】 トランスジューサ2は、スイッチ43を通して増幅器20に接続されている。
デジタル−アナログ変換器46は、トランスジューサ2に付帯するフィードバッ
クループ内に配置されており、前記デジタル−アナログ変換器46の入力は、ス
イッチ51を通してアナログ−デジタル変換器24の出力に接続されている。前
記デジタル−アナログ変換器46からの出力は、スイッチ41を通してトランス
ジューサ2に接続されている。有用なことに、デジタル−アナログ変換器46は
1ビットのデジタル−アナログ変換器である。従ってトランスジューサ2は、ス
イッチ51及びスイッチ41、43が続いて閉じられている場合は、フィードバ
ックループ内に配置されていることになる。
【0034】 図7に示す別の実施例では、少なくとも1つの追加の帯域通過フィルタ110
が設けられているが、これは純粋に電気的なものであり、増幅器20とアナログ
−デジタル変換器24との間に従来の方式で接続されている。この追加のフィル
タの機能は、シグマ−デルタ変換器の性能を高めることである。
【0035】 流体流量超音波測定装置の捕捉システムの残りの部分は、図3に示したものと
同じなので、図示しない。
【0036】 図3では、アナログ−デジタル変換器24からの出力は、フィルタ28の入力
に接続されている。フィルタ28からの出力は、RAM10に接続されている。
RAM10は、マイクロコントローラ12に接続されている。マイクロコントロ
ーラ12は、スイッチ61又は52を通してそれぞれデジタル−アナログ変換器
26又は46に接続されている。
【0037】 バッテリー(図示せず)は、従来型の方法で、一式の接続部(図示せず)を通
して作動し、種々の構成要素を作動させるのに必要な電力を供給する。
【0038】 図3の装置の作動について以下に説明するが、先ず図4に示すようにトランス
ジューサー1からトランスジューサー2へ超音波を発信し、次に図5に示すよう
にトランスジューサー2からトランスジューサー1へ超音波を発信する。
【0039】 図4及び5では、スイッチ51、52、61、62、31、32、33及び4
1、42、43の状態が時間の関数として示されており、状態「1」及び「0」
はそれぞれ、スイッチが閉じている、又は開いていることに対応している。全ス
イッチの開閉は、マイクロコントローラによって従来方式で制御されている。マ
イクロコントローラは、適切な配線(図示せず)を通してスイッチに接続されて
いる。信号Seは、発信器トランスジューサを励起するためにマイクロコントロ
ーラ12によって生成される信号に対応する。励起信号Seは、矩形波信号であ
り、例えば、40キロヘルツの周波数の8周期の構成で、ピークツーピークの振
幅が、デジタル−アナログ変換器26又は46からの出力で、例えば200ミリ
ボルト(mV)である。キャビティに沿って進行する超音波信号の捕捉は、約8
00マイクロ秒(μs)間続き、発信器トランスジューサが信号Seによって励
起され始めた約400μs後に始まるが、この持続時間は発信器トランスジュー
サと受信器トランスジューサとの間の移動時間と一致する。捕捉段階の間に、関
連するスイッチの開閉を制御する矩形波信号は、例えば320キロヘルツの周波
数で作動する。図4及び5の、捕捉段階の間のスイッチ41、42、43又は3
1、32、33に関するタイミング線図のスケールは、他のスイッチ及び信号S
eに対するものとは同じではないということがわかる。
【0040】 超音波UW1−2がトランスジューサー1からトランスジューサー2へ発信さ
れている段階の間に、マイクロコントローラ12は、矩形波信号Seを生成する
ことにより超音波を連続的に発信する。スイッチ62及び31が閉じられると、
マイクロコントローラからの矩形波信号がアナログ信号に変換され、その共振周
波数でトランスジューサ1が励起される。トランスジューサ1の端子に掛かる周
波数は、逆圧電効果によって力を作り出し、それによって超音波UW1−2が生
じ、流体の流れの中をトランスジューサ2に向かって伝播する。必ずという訳で
はないが、スイッチ51は発信段階中、既に閉じられていてもよい。しかし、他
の全スイッチ52、61、32、33及び41、42、43は開いている。
【0041】 超音波を捕捉する段階の間は、スイッチ52、61及び32、33は開いたま
まだが、スイッチ51は閉じている。スイッチ62及び31の位置はどうでもよ
く、例えば閉じられたままでも構わない。スイッチ41、42及び43は、例え
ば、何れか1つのスイッチが周期の三分の一と同じ時間閉じられている場合、残
りの2つのスイッチは開いているように、320キロヘルツの周波数で連続的に
開閉される。3.125μsの持続時間を有する各周期には、スイッチ41が閉
じている書き込み段階、スイッチ42が閉じている安定化段階、スイッチ43が
閉じている読み取り段階という3つの連続する段階がある。
【0042】 1ビットのアナログ−デジタル変換器24は、入力が絶対閾値を上回る入力電
圧を受ける場合は、ロジック「1」に対応する高電圧レベルを出力する。アナロ
グ−デジタル変換器24は、入力が絶対閾値電圧を下回る入力電圧を受ける場合
は、ロジック「0」に対応する低電圧レベルを出力する。比較器46は、入力が
「0」の場合は正の基準電圧+Vrefを出力し、入力が「1」の場合は負の基
準電圧−Vrefを出力する、反転デジタル−アナログ変換器である。アナログ
−デジタル変換器24からの出力は、捕捉段階の開始時にはランダムに「1」又
は「0」状態にある。出力が「1」状態である場合を例に取ると、スイッチ41
を閉じることによって書き込み段階中に比較器によって受信器トランジューサ2
に掛けられる電圧は+Vrefである。更に、安定化段階中にスイッチ42が閉
じられている場合は、受信器トランスジューサ2の両方の端子が地面35に接続
されている。圧電プレートで構成されているトランスジューサは共振器であるの
で、書き込み段階中に電圧+Vrefを掛け、次に安定か段階中にゼロ電圧を掛
ければ、受信器トランスジューサは強制振動を受けることになる。次に、振動中
の圧電プレートの位置が、スイッチ43を閉じることによって読み取り段階中に
求められる。捕捉段階は、受信器トランスジューサ2内に安定した振動状況を確
立できるように、受信器トランスジューサ2に超音波信号UW1−2が到着する
直前に始まる。これらの安定した振動状態は、シグマ−デルタ変換器のループ内
に、交互に「0」及び「1」の状態になる2進ストリームを引き起こす。この2
進ストリームが、デジタル−アナログ変換器46を経由するルーピングによって
安定した状況の下でトランスジューサの振動を維持できるようにする。従って、
受信器トランスジューサをシグマ−デルタ変換器のループに組み込むと、サーボ
制御を確立できて、2進ストリームが圧電プレートを、おおむね平衡位置に安定
的に保持することができる。超音波UW1−2は、超音波UW1−2が受信器ト
ランスジューサ2に到達した時に、安定した状況内の変動を検出することによっ
て測定される。振動はすべて、書き込み段階中の変位力と、受信器トランスジュ
ーサに到達する超音波信号によって起こる妨害の和となる。従って、2進ストリ
ームは、圧電プレートがおおむね平衡位置に安定的に留まるように電子フィード
バックによって圧電プレートをサーボ制御するために、妨害の影響を打ち消すよ
うに修正される。受信器トランスジューサが共振器だとすれば、それは、捕捉段
階が長くなるほど、妨害の和によって振動がより多く修正されるようになり、変
換器がより多く小さな信号を検出できるようになるという点で、メモリ装置とし
て作用する。従って、トランスジューサの端子の間に掛かる電圧は、重ね合わせ
の原理によって、超音波に由来する寄与と電気的フィードバックに由来する寄与
との合計である。
【0043】 超音波UW2−1を発信器トランスジューサ2から受信器トランスジューサ1
へ発信する場合、装置は全く同様に作動する。超音波UW2−1を捕捉するとき
にスイッチのセットが作動する方法については、図5を参照するとよい。 従って、本発明の装置は、従来の捕捉システムに完全に取って代わる直接デジ
タル出力を提供しているのだが、非常に簡単になっている。本発明の装置だと、
信号の通過帯域内の量子化ノイズを取り除くことができる。本発明の装置を使え
ば、1つの比較器だけで、フィルタリング後に、信号の通過帯域内で16ビット
を上回る、シグマ−デルタ変換器からの出力における分解能を得ることができる
ようになるので、複雑なインプリメンテーションを用いることなく優れた精度を
手に入れることができる。本発明の装置では、プログラム可能ゲイン増幅器を、
アナログ−デジタル変換器用にフルスケールの信号を捕捉するために使用する必
要がないので、その結果、複雑さと、変換器システムによる電力消費が低減され
る。 図6は、流体流量を測定するのに超音波を用いる本発明の方法の様々な段階を
示している。
【0044】 流体流量は、流れている流体内を、2つのトランスジューサの間で、流体の流
れの上流方向及び下流方向の両方向に伝播する音響信号の伝播時間の測定値と音
響位相偏移の測定値とを組み合わせることによって巧く求めることができる。
【0045】 超音波流体流量測定法の第1段階90は、音響信号UWを、流量を求めようと
する流体に、例えば上流方向に発信する段階に在る。音響信号UWは、音響−ア
ナログ変換段階92の間に、受信器トランスジューサによりアナログ信号S1に
変換される。信号S1の外観を図2.aに示す。トランスジューサの間で多重な
往復運動を行った音響波を捕捉するのを避けるため、信号S1は、切り捨て段階
94の間に時間で切り捨てられる。切り捨ては、実際には、スイッチを使って信
号の捕捉の開始と停止の時を制御することにより行われる。この時間切り捨ての
結果生じるアナログ信号S2を図2.cに示す。次にアナログ信号S2は、アナ
ログ−デジタル変換段階95の間に、処理手段21によりデジタル信号S3に変
換される。このアナログ−デジタル変換段階95は、上記シグマ−デルタ変換技
術を用いる。図2.eに示すデジタル化された信号S3は、320キロヘルツの
サンプリング周波数で、1ビット上にエンコードされる。アナログ信号S2のデ
ジタル信号S3への第1変換の間に、見積もり段階98で、シグマ−デルタ変換
器は見積もられた変換エラーqを与えるよう働く。次の変換の間に、この見積も
られた変換エラーqは、減算段階99の間に、デジタル化されようとするアナロ
グ信号S2から減算され、シグマ−デルタ変換器はその見積もり済みのデジタル
化しているエラーqを、連続変換を進める際に改良する。従って、一般的に、シ
グマ−デルタ変換器は、N番目のアナログ−デジタル変換段階の間に、アナログ
信号S2のN−1番目の前段階の間に求められた見積もり済みの量子化エラーq N-1 を減算する。次に、アナログ信号から見積もり済み量子化エラーqN-1を引い
たS2−qN-1が、デジタル化段階96の間にデジタル化される。見積もり段階
98の間に、アナログ信号S2から見積もり済み量子化エラーqN-1を引いたも
のが、N番目のデジタル化段階96の間に発生する見積もり済み量子化エラーq N を新たに決定することになる。この見積もりは、次に行われるN+1番目のデ
ジタル化を改良するのに用いられる。シグマ−デルタ変換器から出力されるデジ
タル信号S3は、高周波数で1ビット上にエンコードされる信号である。有用な
ことに、音響信号UWをアナログ信号S1に変換する段階と、アナログ−デジタ
ル変換器により実行される見積もり済み量子化エラーqを求める段階とは、シグ
マ−デルタ変換器の受信器及び帯域通過フィルタの両方として用いられるトラン
スジューサによって、続けて行われる。
【0046】 フィルタリング段階100の間に、信号S3は低データ速度の信号に変換され
るが、デジタルフィルタによって多数のビット上にエンコードされる。このフィ
ルタリング段階100から生じる信号S4を図2.gに示す。音響位相偏移及び
伝播時間は、決定段階102の間に、デジタル化された信号S4に基づいて求め
られる。
【0047】 上記の全段階は、再度、下流方向においても実行される。これによって、流れ
ている流体内で、2つのトランスジューサの間を、流体の流れの上流方向及び下
流方向に伝播する音響信号の伝播時間及び/又は音響位相偏移に基づいて、流量
を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術による超音波流体メーターの測定値捕捉及び処理システム全体のブロ
ック線図である。
【図2】 本発明の超音波流体メーターの捕捉システムのブロック線図である。
【図2.a】 信号S1のタイムプロットである。
【図2.b】 信号S1のスペクトルプロットである。
【図2.c】 信号S2のタイムプロットである。
【図2.d】 信号S2のスペクトルプロットである。
【図2.e】 信号S3のタイムプロットである。
【図2.f】 信号S3のスペクトルプロットである。
【図2.g】 信号S4のタイムプロットである。
【図2.h】 信号S4のスペクトルプロットである。
【図3】 本発明の好適な実施例における、流体の流れを測定するための、超音波装置の
捕捉システムのブロック線図である。
【図4】 図3の装置で、トランスジューサ1が発信し、トランスジューサ2が受信して
いる場合の、スイッチを制御するための信号のタイミング線図である。
【図5】 図3の装置で、トランスジューサ1が受信し、トランスジューサ2が発信して
いる場合の、スイッチを制御するための信号のタイミング線図である。
【図6】 本発明の方法の様々な段階を示している。
【図7】 図3の装置の別の実施例を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AE,AL,A M,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY ,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK, DM,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,G M,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW Fターム(参考) 2F035 DA14 DA22 5J064 BA03 BB02 BC01 BC02 BC06 BC07 BC08 BC12 BD01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体流量を測定するための超音波装置において、 流量を求めようとする流体内に配置されている第1及び第2トランスジューサ
    (1,2)であって、前記トランスジューサ(1,2)の一方は「発信器」トラ
    ンスジューサと呼ばれ、発信モードで作動し、他方は「受信器」トランスジュー
    サと呼ばれ、受信モードで作動し、前記発信器トランスジューサは超音波を流体
    内に発信するように設計されており、前記受信器トランスジューサは前記超音波
    信号をアナログ信号に変換するように設計されている第1及び第2トランスジュ
    ーサと、 前記受信器トランスジューサに接続され、前記アナログ信号を、流体流量を求
    めるのに用いられるデジタル化された信号に変換するように設計されている、前
    記アナログ信号を処理するためのプロセッサ手段(21)とを備えており、 前記アナログ信号処理手段(21)が、 入力が前記受信器トランスジューサの出力に接続されている帯域通過ループフ
    ィルタ(22)と、 入力が前記ループフィルタ(22)の出力に接続されており、出力が前記アナ
    ログ信号処理手段の出力を形成するアナログ−デジタル変換器(24)と、 前記アナログ−デジタル変換器(24)の出力を前記ループフィルタ(22)
    の入力に接続して、フィードバックループを形成するデジタル−アナログ変換器
    (26,46)とを備えた帯域通過シグマ−デルタ変換器を備えていることを特
    徴とする超音波装置。
  2. 【請求項2】 前記帯域通過シグマ−デルタ変換器の前記帯域通過ループフ
    ィルタ(22)が受信器トランスジューサで構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の流体流量を測定するための超音波装置。
  3. 【請求項3】 前記帯域通過シグマ−デルタ変換器が、 1ビットのアナログ−デジタル変換器と、 1ビットのデジタル−アナログ変換器とを備えていることを特徴とする請求項
    1又は2の何れかに記載の流体流量を測定するための超音波装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの追加的帯域通過ループフィルタ(110)
    が、前記受信器トランスジューサ(1,2)と前記アナログ−デジタル変換器(
    24)との間に介在していることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の
    流体流量を測定するための超音波装置。
  5. 【請求項5】 前記トランスジューサ(1,2)はそれぞれ、2つの向かい
    合う表面を有する圧電プレートを備えており、前記両表面は、前記トランスジュ
    ーサの各接続端子に接続されるように金属被覆されており、各トランスジューサ
    の2つの端子の内の1つは地面に永久的に接続されており、他方の端子は、スイ
    ッチ(31、32、33及び41、42、43)によって、前記アナログ−デジ
    タル変換器(26)の出力、地面、及び前記帯域通過ループフィルタ(22)の
    入力にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載
    の流体流量を測定するための超音波装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ(31、32、33及び41、42、43)は
    マルチプレクサとして機能することを特徴とする請求項5に記載の流体流量を測
    定するための超音波装置。
  7. 【請求項7】 前記デジタル化された信号から前記流体流量を求めるための
    手段(10,12)を含むことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の流
    体流量を測定するための超音波装置。
  8. 【請求項8】 前記デジタル化された信号から前記流体流量を求めるための
    前記手段は、メモリ(10)とマイクロコントローラー(12)とを備えている
    ことを特徴とする請求項7に記載の流体流量を測定するための超音波装置。
  9. 【請求項9】 流れている流体内で、2つのトランスジューサの間を、前記
    流体の流れの上流方向及び下流方向に伝播する音響信号の、伝播時間を測定し、
    及び/又は位相偏移を測定することによって流体流量を求める、2つのトランス
    ジューサの間の流体流量を測定する超音波法において、 流量を求めようとする流体内に音響信号UWを発信する発信段階(90)と、 前記音響信号UWをアナログ信号S2に変換する音響−アナログ変換段階(9
    2,94)と、 前記アナログ信号S2をデジタル信号S3に変換する、N番目のアナログ−デ
    ジタル変換段階(95)と、 前記デジタル化された信号S3に基づいて前記音響位相偏移及び前記伝播時間
    を求める、音響位相偏移及び伝播時間を求める段階(100,102)とから成
    り、 前記N番目のアナログ−デジタル変換段階(95)が、 前記N番目のデジタル化段階で用いるため、N―1番目のデジタル化段階(9
    6)の間に発生する量子化エラーqN-1を見積もる見積もり段階(98)と、 前記アナログ信号S2から、前記見積もられた量子化エラーqN-1を減算する
    減算段階(99)と、 前記アナログ信号S2から前記見積もられた量子化エラーqN-1を減算したも
    のをデジタル化するデジタル化段階(96)とから成ることを特徴とする超音波
    法。
  10. 【請求項10】 前記音響信号UWをアナログ信号S2に変換する前記音響
    −アナログ変換段階が、 前記音響信号UWをアナログ信号S1に変換する段階(92)と、 前記アナログ信号S1をアナログ信号S2に切り捨てする段階(94)とから
    成ることを特徴とする請求項9に記載の流体流量を測定するための超音波法。
  11. 【請求項11】 前記デジタル化された信号S3に基づいて前記音響位相偏
    移及び前記伝播時間を求める前記音響位相偏移及び伝播時間を求める段階(10
    0,102)が、 前記デジタル信号S3にフィルタを掛けてフィルタリング済みデジタル信号S
    4にする段階(100)と、 前記フィルタリング済みデジタル信号S4に基づいて音響位相偏移及び/又は
    伝播時間を計算する段階(102)とから成ることを特徴とする請求項9又は1
    0の何れかに記載の流体流量を測定するための超音波法。
  12. 【請求項12】 前記音響信号UWをアナログ信号S1に変換する段階(9
    2)と、前記デジタル化段階(96)の間に生じる前記量子化エラーを見積もる
    前記見積もり段階(98)とが、受信器及び前記シグマ−デルタ変換器の帯域通
    過フィルタの両方として用いられるトランスジューサにより、連続して実行され
    ることを特徴とする請求項9から11の何れかに記載の流体流量を測定するため
    の超音波法。
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