JPH0983370A - データ処理装置およびデータ処理方法 - Google Patents

データ処理装置およびデータ処理方法

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JPH0983370A
JPH0983370A JP23952295A JP23952295A JPH0983370A JP H0983370 A JPH0983370 A JP H0983370A JP 23952295 A JP23952295 A JP 23952295A JP 23952295 A JP23952295 A JP 23952295A JP H0983370 A JPH0983370 A JP H0983370A
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JP
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JP23952295A
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Atsushi Kikuchi
敦 菊池
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1ビットオーバサンプリングされたディジタ
ル信号AおよびBを、間引き、補間を行わずに加算す
る。 【解決手段】 演算器11において、1または−1のう
ちのいずれかの値をとる1ビットオーバサンプリングデ
ータAおよびBが加算され、演算器12において、その
加算値と、遅延回路15で遅延された1ビット量子化器
14の出力との差分が演算されて、積分器13に出力さ
れる。積分器13では、演算器12からの差分値が積分
され、1ビット量子化器14に出力される。1ビット量
子化器14では、積分器13からの積分値が0より大き
いとき、または0より小さいとき、1または−1がそれ
ぞれ出力される。また、1ビット量子化器14は、積分
器13の出力が0に等しいとき、1と−1とを交互に出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理装置お
よびデータ処理方法に関する。特に、オーバサンプリン
グして得られた1ビットのデータを、例えば間引きや補
間などを行わず処理することができるようにするデータ
処理装置およびデータ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】信号を、例えばフィルタリングするなど
の信号処理を行う場合、その信号がアナログ信号である
ときには、回路構成の容易さその他から、アナログ信号
をサンプリングすることによりディジタル信号に変換
し、そのディジタル信号に対して、ディジタル信号処理
が施されることが多い。
【0003】さらに、最近では、例えばダイナミックレ
ンジの向上などのため、アナログ信号をオーバサンプリ
ングしてディジタル信号に変換するようになされてい
る。例えば特開平6−232755号公報などに開示さ
れているような、オーバサンプリングを行う1ビットA
/D変換器では、いわゆるΔΣ変調と等価な処理が行わ
れ、これにより、量子化雑音に、高域上がりの微分特性
が与えられ、信号帯域における雑音が低減される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなA/D変換器で1ビットオーバサンプリングされた
ディジタル信号に対して信号処理を施すには、まず、そ
のディジタル信号を間引いて、周波数の低い複数ビット
の信号(以下、適宜、間引き信号という)とする必要が
ある。そして、間引き信号に、信号処理を施し、その
後、その信号を、例えば伝送したり、あるいは記録媒体
などに記録する場合には、信号処理を施した間引き信号
を補間する必要がある。
【0005】従って、1ビットオーバサンプリングされ
たディジタル信号に対して信号処理を施すために、間引
きや補間を行わなければならず、処理が煩雑となる課題
があった。さらに、この場合、そのような処理を行うブ
ロック(例えば、ディジタルフィルタなど)を設ける必
要があり、装置が大型化、高コスト化する課題があっ
た。
【0006】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、1ビットオーバサンプリングされたディ
ジタル信号を、間引き、補間を行わずに信号処理するこ
とができるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ処理装置
は、1ビットのデータと、所定の信号との差分値を求め
る差分値演算手段と、差分値を積分し、その積分値を出
力する積分手段と、積分値を、所定の2値のうちのいず
れか一方に量子化し、その量子化値を、所定の信号とし
て、差分値演算手段に供給する量子化手段とを備え、量
子化手段が、積分値を、所定の閾値と比較し、積分値
が、所定の閾値より大きいまたは小さいとき、所定の2
値のうちの一方または他方を、それぞれ出力し、積分値
が、所定の閾値に等しいとき、所定の2値を交互に出力
することを特徴とする。
【0008】本発明のデータ処理方法は、オーバサンプ
リングして得られた1ビットのデータと、所定の信号と
の差分値を求め、その差分値を積分し、その結果得られ
る積分値を、所定の2値のうちのいずれか一方に量子化
し、その量子化値を、所定の信号とするデータ処理方法
であって、積分値を量子化する場合に、その積分値を、
所定の閾値と比較し、積分値が、所定の閾値より大きい
または小さいとき、所定の2値のうちの一方または他方
を、それぞれ出力し、積分値が、所定の閾値に等しいと
き、所定の2値を交互に出力することを特徴とする。
【0009】本発明のデータ処理装置においては、差分
値演算手段は、1ビットのデータと、所定の信号との差
分値を求め、積分手段は、差分値を積分し、その積分値
を出力するようになされている。量子化手段は、積分値
を、所定の2値のうちのいずれか一方に量子化し、その
量子化値を、所定の信号として、差分値演算手段に供給
するようになされている。この場合において、量子化手
段は、積分値を、所定の閾値と比較し、積分値が、所定
の閾値より大きいまたは小さいとき、所定の2値のうち
の一方または他方を、それぞれ出力し、積分値が、所定
の閾値に等しいとき、所定の2値を交互に出力するよう
になされている。
【0010】本発明のデータ処理方法においては、オー
バサンプリングして得られた1ビットのデータと、所定
の信号との差分値を求め、その差分値を積分し、その結
果得られる積分値を、所定の2値のうちのいずれか一方
に量子化し、その量子化値を、所定の信号とするように
なされている。そして、積分値を量子化する場合に、そ
の積分値を、所定の閾値と比較し、積分値が、所定の閾
値より大きいまたは小さいとき、所定の2値のうちの一
方または他方を、それぞれ出力し、積分値が、所定の閾
値に等しいとき、所定の2値を交互に出力するようにな
されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を説明す
るが、その前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段
と以下の実施例との対応関係を明らかにするために、各
手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し、一例)を
付加して、本発明の特徴を記述すると、次のようにな
る。
【0012】即ち、請求項1に記載のデータ処理装置
は、オーバサンプリングして得られた1ビットのデータ
を処理するデータ処理装置であって、1ビットのデータ
と、所定の信号との差分値を求める差分値演算手段(例
えば、図4、図7、または図9に示す演算器12など)
と、差分値を積分し、その積分値を出力する積分手段
(例えば、図4、図7、または図9に示す積分器13な
ど)と、積分値を、所定の2値のうちのいずれか一方に
量子化し、その量子化値を、所定の信号として、差分値
演算手段に供給する量子化手段(例えば、図4、図7、
または図9に示す1ビット量子化器14など)とを備
え、量子化手段が、積分値を、所定の閾値と比較し、積
分値が、所定の閾値より大きいまたは小さいとき、所定
の2値のうちの一方または他方を、それぞれ出力し、積
分値が、所定の閾値に等しいとき、所定の2値を交互に
出力することを特徴とする。
【0013】請求項2に記載のデータ処理装置は、2つ
の1ビットのデータを加算する加算手段(例えば、図4
または図9に示す演算器11など)をさらに備え、差分
値演算手段が、加算手段の出力と、所定の信号との差分
値を求めることを特徴とする。
【0014】請求項3に記載のデータ処理装置は、1ビ
ットのデータをN倍する乗算手段(例えば、図7に示す
アンプ21や、図9に示すアンプ31または32など)
をさらに備え、差分値演算手段が、乗算手段の出力と、
所定の信号との差分値を求めることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載のデータ処理装置は、所定
の信号として、差分値演算手段に供給する量子化値をM
倍する乗算手段(例えば、図7に示すアンプ22や、図
9に示すアンプ33など)をさらに備えることを特徴と
する。
【0016】請求項5に記載のデータ処理装置は、1ビ
ットのデータをN倍する第1の乗算手段(例えば、図9
に示すアンプ31など)と、他の1ビットのデータをM
倍する第2の乗算手段(例えば、図9に示すアンプ32
など)と、第1および第2の乗算手段の出力を加算する
加算手段(例えば、図9に示す演算器11など)と、所
定の信号として、差分値演算手段に供給する量子化値を
M倍する第3の乗算手段(例えば、図9に示すアンプ3
3など)とをさらに備え、差分値演算手段が、加算手段
の出力と、第3の乗算手段によりM倍された量子化値と
の差分値を求めることを特徴とする。
【0017】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0018】図1は、アナログ信号を、本発明による処
理の対象となるディジタル信号(1ビットオーバサンプ
リングデータ)にA/D変換する1ビットオーバサンプ
リング型A/D変換器の構成例を示している。このA/
D変換器では、アナログ信号が、オーバサンプリングさ
れ、1ビットのディジタルデータ(ディジタル信号)に
量子化されて出力されるようになされている。
【0019】即ち、演算器1には、ディジタルデータに
変換すべきアナログ信号(アナログ入力)と、後述する
1ビット量子化器3から、遅延回路(z-1)4を介して
所定の信号が入力されるようになされている。そして、
演算器1は、アナログ信号と所定の信号との差分値を求
め、積分器2に出力するようになされている。積分器2
は、演算器1からの差分値を積分し、その積分値を、1
ビット量子化器3に出力するようになされている。1ビ
ット量子化器3は、積分器2からの積分値を、所定の2
値としての、例えば1または−1のうちのいずれか一方
に量子化し、その量子化値を、1ビットオーバサンプリ
ングしたデータ(1ビットオーバサンプリングデータ)
として出力するようになされている。即ち、1ビット量
子化器3は、積分器2からの積分値を、所定の閾値TH
1と比較し、その積分値が、閾値TH1以上のとき(あ
るいは、閾値TH1より大きいとき)、または閾値TH
1未満のとき(あるいは、閾値TH1以下のとき)、例
えば、1または−1を、それぞれ出力するようになされ
ている。
【0020】なお、1ビット量子化器3より出力された
1ビットオーバサンプリングデータ(量子化値)は、遅
延回路4に供給され、そこで1クロック分だけ遅延され
た後、所定の信号として、演算器1に供給されるように
なされている。
【0021】また、クロックは、オーバサンプリングす
るのに必要な周波数を有するものが、図示せぬクロック
発生回路で発生され、演算器1、積分器2、1ビット量
子化器3、および遅延回路4に供給されるようになされ
ており、これらのブロックは、クロックが供給されるタ
イミングで動作するようになされている。
【0022】以上のように構成されるA/D変換器にお
いては、演算器1において、アナログ信号と、遅延回路
4を介して、1ビット量子化器3から供給される1ビッ
トオーバサンプリングデータとの差分が演算され、その
差分値が、積分器2に供給される。積分器2では、演算
器1からの差分値が積分され、即ち、例えば、式1/
(1−z-1)にしたがった演算が行われ、その結果得ら
れる積分値が、1ビット量子化器3に出力される。1ビ
ット量子化器3では、積分器2からの積分値が、所定の
閾値TH1としての、例えば0と比較され、積分値が、
0以上のとき、1が1ビットオーバサンプリングデータ
として出力される。また、積分値が、0未満のとき−1
が、1ビットオーバサンプリングデータとして出力され
る。
【0023】この1ビットオーバサンプリングデータ
は、遅延回路4で遅延され、演算器1に供給される。そ
して、以下、上述した動作が繰り返されることで、1ビ
ット量子化器3からは、アナログ信号を、1ビットオー
バサンプリングしたディジタルデータが出力される。
【0024】なお、演算器1で、1クロック前に出力さ
れた1ビットオーバサンプリングデータが、アナログ信
号から減算されることで、1ビット量子化器3における
量子化誤差が低減される。
【0025】また、以上のようにしてアナログ信号を、
1ビットオーバサンプリングデータに変換することは、
アナログ信号を、ΔΣ変調することと等価である。
【0026】ここで、アナログ信号として、振幅が0.
9のsin波を、図1のA/D変換器に入力した場合に
得られる1ビットオーバサンプリングデータを、図2に
示す。なお、同図において、点線は、アナログ信号とし
て入力したsin波を示している。
【0027】また、振幅が0.5で、周波数が3Hzの
sin波を、図1のA/D変換器に入力した場合に得ら
れる1ビットオーバサンプリングデータを、FFT(高
速フーリエ変換)した結果(周波数特性)を、図3に示
す。同図から、3Hzの振幅は0.5(正確には、0.
49969になっている)となっており、また、ノイズ
が、高周波数帯域に集中している、即ち、ノイズシェイ
ピングがかかっていることが分かる。なお、原信号(振
幅が0.5で、周波数が3Hzのsin波そのもの)を
FFTした場合には、3Hzの振幅は0.5となり、そ
の他の周波数成分は0となる。
【0028】次に、図4は、例えば図1のA/D変換器
から出力される1ビットオーバサンプリングデータを処
理するデータ処理装置の第1実施例の構成を示してい
る。なお、このデータ処理装置によれば、1ビットオー
バサンプリングデータどうしの加算処理が行われるよう
になされている。
【0029】演算器11には、加算すべき1ビットオー
バサンプリングデータ(1ビット信号)AおよびBが入
力されるようになされている。演算器11は、1ビット
オーバサンプリングデータAとBとを加算し、その加算
値を、演算器12に出力するようになされている。演算
器12、積分器13、または遅延回路15は、図1のA
/D変換器を構成する演算器1、積分器2、または遅延
回路4とそれぞれ同様に構成されている。
【0030】1ビット量子化器14は、基本的には、図
1の1ビット量子化器3と同様に、積分器13より供給
される積分値を量子化するようになされている。但し、
1ビット量子化器14は、積分器2からの積分値を、所
定の閾値TH2と比較し、その積分値が、閾値TH2よ
り大きいとき、または閾値TH2未満のとき、所定の2
値としての、例えば、1または−1を、それぞれ、量子
化値として出力し、積分値が、所定の閾値TH2に等し
いとき、量子化値として、1と−1とを交互に出力する
ようになされている。
【0031】以上のように構成されるデータ処理装置に
おいては、1ビットオーバサンプリングデータ(1ビッ
ト信号)AおよびBが、演算器11で加算され、その加
算値が、演算器12に出力される。演算器12では、演
算器11からの加算値と、遅延回路15を介して、1ビ
ット量子化器14から供給される量子化値(1ビットオ
ーバサンプリングデータ)との差分が演算され、その差
分値が、積分器13に供給される。積分器13では、演
算器12からの差分値が積分され、その結果得られる積
分値が、1ビット量子化器14に出力される。1ビット
量子化器14では、積分器13からの積分値が、所定の
閾値TH2としての、例えば0と比較され、積分値が、
0より大きいとき、1が量子化値として出力される。ま
た、積分値が、0未満のとき−1が、量子化値として出
力される。
【0032】ここで、図1のA/D変換器において、演
算器1に対する2つの入力のうち、一方の入力はアナロ
グ信号であるから、積分器2の出力が0となることは稀
である。一方、図1のA/D変換器から出力される1ビ
ットオーバサンプリングデータは、1か−1のいずれか
であるから、演算器11の出力は、2,0,−2の3つ
の値のうちのいずれかとなり、従って、積分器13の出
力は、図1における場合に比較して、頻繁に0になる。
【0033】このように、積分器13の出力が0となっ
た場合、1ビット量子化器14では、量子化値として、
1と−1とが交互に出力される(この点が、ΔΣ変調と
異なる)。即ち、1ビット量子化器14は、積分器13
の出力が0となった場合、1および−1のうちの、例え
ば1を出力し、その次に、積分器13の出力が0となっ
た場合、−1を出力する。さらに、その次に、積分器1
3の出力が0となった場合、1ビット量子化器14は、
1を出力し、以下、同様に、積分器13の出力が0とな
ると、1ビット量子化器14は、1と−1とを交互に出
力する。
【0034】1ビット量子化器14が出力する量子化値
は、遅延回路15で遅延され、演算器12に供給され
る。以下、上述した動作が繰り返されることで、1ビッ
ト量子化器14からは、1ビットオーバサンプリングデ
ータAおよびBを間引いて加算した後、補間して得られ
る1ビットのデータと同様のデータが出力される。
【0035】図5は、1ビットオーバサンプリングデー
タAまたはBとして、振幅がいずれも0.5で、周波数
がそれぞれ3または10Hzのsin波を、図1のA/
D変換器でオーバサンプリングしたものを入力した場合
に、図4の1ビット量子化器14が出力する1ビットの
データをFFTしたものを示している。3Hzおよび5
Hzの振幅が0.5となっており、従って、1ビット量
子化器14からは、1ビットオーバサンプリングデータ
AおよびBを間引いて加算した後、補間して得られる1
ビットのデータと同様のデータが出力されることがわか
る。
【0036】以上のように、図4のデータ処理装置によ
れば、間引きや補間を行わず、1ビットオーバサンプリ
ングデータを処理することができる。即ち、図4のデー
タ処理装置によれば、オーバサンプリングされた1ビッ
トのデータのままで、信号の加算処理を行うことができ
る。
【0037】ここで、図6は、上述の1ビットオーバサ
ンプリングデータAおよびBを原信号の状態で加算した
後、即ち、振幅がいずれも0.5で、周波数がそれぞれ
3または10Hzの2つのsin波を加算した後、図1
のA/D変換器によって、1ビットオーバサンプリング
データとしてからFFTしたものを示している。図5お
よび図6から、図4のデータ処理装置により得られる加
算結果(図5)に含まれるノイズの方が、原信号を加算
した場合(図6)に比較して、低周波数において大きく
なることがわかる。
【0038】次に、図7は、1ビットオーバサンプリン
グデータを処理するデータ処理装置の第2実施例の構成
を示している。なお、図中、図4における場合と対応す
る部分については、同一の符号を付してある。即ち、こ
のデータ処理装置は、演算器11が削除され、演算器1
2の前段、または遅延回路15と演算器12との間に、
それぞれ、アンプ21、または22が新たに設けられて
いる他は、図4のデータ処理装置と同様に構成されてい
る。また、このデータ処理装置によれば、1ビットオー
バサンプリングデータAと定数N/Mとの乗算処理が行
われるようになされている。
【0039】即ち、アンプ21は、1ビットオーバサン
プリングデータ(1ビット信号)AをN倍し、演算器1
2に出力するようになされている。アンプ22は、遅延
回路15を介して供給される1ビット量子化器14の出
力をM倍し、演算器12に出力するようになされてい
る。
【0040】以上のように構成されるデータ処理装置で
は、演算器12において、1ビットオーバサンプリング
データAと、遅延回路15で遅延され、アンプ22でM
倍された1ビット量子化器14の出力との差分が演算さ
れ、その差分値が、積分器13を介して、1ビット量子
化器14に供給される。1ビット量子化器14では、上
述したような量子化がなされ、その結果得られる量子化
値は、遅延回路15を介して、アンプ22に供給され
る。アンプ22では、遅延回路15を介して供給される
1ビット量子化器14の量子化値がM倍され、演算器1
2に供給される。以下、上述した動作が繰り返されるこ
とで、1ビット量子化器14からは、1ビットオーバサ
ンプリングデータAを間引いてN/M倍した後、補間し
て得られる1ビットのデータと同様のデータが出力され
る。
【0041】図8は、定数N/Mを2/3とするととも
に、1ビットオーバサンプリングデータAとして、振幅
が0.75で、周波数が3Hzのsin波を、図1のA
/D変換器でオーバサンプリングしたものを入力した場
合に、図7の1ビット量子化器14が出力する1ビット
のデータをFFTしたものを示している。3Hzの振幅
が0.5となっており、従って、1ビット量子化器14
からは、1ビットオーバサンプリングデータAを間引い
て2/3倍した後、補間して得られる1ビットのデータ
と同様のデータが出力されることがわかる。
【0042】以上のように、図7のデータ処理装置によ
れば、間引きや補間を行わず、1ビットオーバサンプリ
ングデータを処理することができる。即ち、図7のデー
タ処理装置によれば、オーバサンプリングされた1ビッ
トのデータのままで、信号の乗算処理を行うことができ
る。
【0043】なお、図8の場合においては、図3の場合
と比較して、低周波数におけるノイズが大きくなってい
る。
【0044】次に、図9は、1ビットオーバサンプリン
グデータを処理するデータ処理装置の第3実施例の構成
を示している。なお、図中、図4における場合と対応す
る部分については、同一の符号を付してある。即ち、こ
のデータ処理装置は、演算器11の前段にアンプ31お
よび32が、遅延回路15と演算器12との間にアンプ
33が、それぞれ新たに設けられている他は、図4のデ
ータ処理装置と同様に構成されている。また、このデー
タ処理装置によれば、1ビットオーバサンプリングデー
タAをN/M倍し、それを、1ビットオーバサンプリン
グデータBと加算する処理が行われるようになされてい
る。
【0045】即ち、アンプ31または32は、1ビット
オーバサンプリングデータ(1ビット信号)AまたはB
を、それぞれNまたはM倍し、演算器11に出力するよ
うになされている。アンプ33は、遅延回路15を介し
て供給される1ビット量子化器14の出力をM倍し、演
算器12に出力するようになされている。
【0046】以上のように構成されるデータ処理装置で
は、1ビットオーバサンプリングデータAまたはBが、
アンプ31または32において、それぞれNまたはM倍
され、演算器11に供給される。NまたはM倍された1
ビットオーバサンプリングデータAまたはBは、演算器
11で加算され、その加算値は、演算器12に出力され
る。演算器12では、演算器11からの加算値と、遅延
回路15で遅延され、アンプ33でM倍された1ビット
量子化器14の出力との差分が演算され、その差分値
が、積分器13を介して、1ビット量子化器14に供給
される。1ビット量子化器14では、上述したような量
子化がなされ、その結果得られる量子化値は、遅延回路
15を介して、アンプ33に供給される。アンプ33で
は、遅延回路15を介して供給される1ビット量子化器
14の量子化値がM倍され、演算器12に供給される。
以下、上述した動作が繰り返されることで、1ビット量
子化器14からは、1ビットオーバサンプリングデータ
AおよびBを間引いて、データAをN/M倍し、それ
を、データBと加算した後、補間して得られる1ビット
のデータと同様のデータが出力される。
【0047】図10は、定数N/Mを4/3とするとと
もに、1ビットオーバサンプリングデータAまたはBと
して、振幅が0.375または0.5で、周波数がそれ
ぞれ10または3Hzのsin波を、図1のA/D変換
器でオーバサンプリングしたものを入力した場合に、図
9の1ビット量子化器14が出力する1ビットのデータ
をFFTしたものを示している。3Hzまたは10Hz
の振幅が、いずれもほぼ0.5となっており、従って、
1ビット量子化器14からは、1ビットオーバサンプリ
ングデータAまたはBを間引いて、データAを4/3倍
し、それを、データBと加算した後、補間して得られる
1ビットのデータと同様のデータが出力されることがわ
かる。
【0048】以上のように、図9のデータ処理装置によ
れば、間引きや補間を行わず、1ビットオーバサンプリ
ングデータを処理することができる。即ち、図9のデー
タ処理装置によれば、オーバサンプリングされた1ビッ
トのデータのままで、信号の積和演算処理を行うことが
できる。
【0049】なお、本発明は、例えばディジタルフィル
タ、さらにはディジタルフィルタを含んで構成される、
例えば光ディスク装置や光磁気ディスク装置、磁気テー
プ装置などの、画像や音声その他のディジタルデータを
ディジタル信号処理するあらゆる装置に適用可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】以上の如く、本発明のデータ処理装置お
よびデータ処理方法によれば、オーバサンプリングして
得られた1ビットのデータと、所定の信号との差分値が
求められ、その差分値を積分される。そして、その結果
得られる積分値が、所定の2値のうちのいずれか一方に
量子化され、その量子化値が、所定の信号とされる。こ
の場合において、積分値は、所定の閾値と比較され、そ
の積分値が、所定の閾値より大きいまたは小さいとき、
所定の2値のうちの一方または他方が、それぞれ出力さ
れ、積分値が、所定の閾値に等しいとき、所定の2値が
交互に出力される。従って、オーバサンプリングして得
られた1ビットのデータを、間引きや補間をすることな
く処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アナログ信号を、本発明による処理の対象とな
るディジタル信号にA/D変換する1ビットオーバサン
プリング型A/D変換器の構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】振幅が0.9のsin波をA/D変換して得ら
れる1ビットオーバサンプリングデータを示す波形図で
ある。
【図3】振幅が0.5で、周波数が3Hzのsin波を
A/D変換して得られる1ビットオーバサンプリングデ
ータの周波数特性を示す図である。
【図4】本発明を適用したデータ処理装置の第1実施例
の構成を示すブロック図である。
【図5】図4のデータ処理装置によるデータ処理結果の
周波数特性を示す図である。
【図6】振幅がいずれも0.5で、周波数がそれぞれ3
または10Hzの2つのsin波を加算したものをA/
D変換して得られる1ビットオーバサンプリングデータ
の周波数特性を示す図である。
【図7】本発明を適用したデータ処理装置の第2実施例
の構成を示すブロック図である。
【図8】図7のデータ処理装置によるデータ処理結果の
周波数特性を示す図である。
【図9】本発明を適用したデータ処理装置の第3実施例
の構成を示すブロック図である。
【図10】図9のデータ処理装置によるデータ処理結果
の周波数特性を示す図である。
【符号の説明】
11,12 演算器 13 積分器 14 1ビット量子化器 15 遅延回路 21,22,31乃至33 アンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーバサンプリングして得られた1ビッ
    トのデータを処理するデータ処理装置であって、 前記1ビットのデータと、所定の信号との差分値を求め
    る差分値演算手段と、 前記差分値を積分し、その積分値を出力する積分手段
    と、 前記積分値を、所定の2値のうちのいずれか一方に量子
    化し、その量子化値を、前記所定の信号として、前記差
    分値演算手段に供給する量子化手段とを備え、 前記量子化手段は、前記積分値を、所定の閾値と比較
    し、前記積分値が、前記所定の閾値より大きいまたは小
    さいとき、前記所定の2値のうちの一方または他方を、
    それぞれ出力し、前記積分値が、前記所定の閾値に等し
    いとき、前記所定の2値を交互に出力することを特徴と
    するデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 2つの前記1ビットのデータを加算する
    加算手段をさらに備え、 前記差分値演算手段は、前記加算手段の出力と、前記所
    定の信号との差分値を求めることを特徴とする請求項1
    に記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記1ビットのデータをN倍する乗算手
    段をさらに備え、 前記差分値演算手段は、前記乗算手段の出力と、前記所
    定の信号との差分値を求めることを特徴とする請求項1
    に記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の信号として、前記差分値演算
    手段に供給する前記量子化値をM倍する乗算手段をさら
    に備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記1ビットのデータをN倍する第1の
    乗算手段と、 他の前記1ビットのデータをM倍する第2の乗算手段
    と、 前記第1および第2の乗算手段の出力を加算する加算手
    段と、 前記所定の信号として、前記差分値演算手段に供給する
    前記量子化値をM倍する第3の乗算手段とをさらに備
    え、 前記差分値演算手段は、前記加算手段の出力と、前記第
    3の乗算手段によりM倍された前記量子化値との差分値
    を求めることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理
    装置。
  6. 【請求項6】 オーバサンプリングして得られた1ビッ
    トのデータと、所定の信号との差分値を求め、その差分
    値を積分し、その結果得られる積分値を、所定の2値の
    うちのいずれか一方に量子化し、その量子化値を、前記
    所定の信号とするデータ処理方法であって、 前記積分値を量子化する場合に、その積分値を、所定の
    閾値と比較し、前記積分値が、前記所定の閾値より大き
    いまたは小さいとき、前記所定の2値のうちの一方また
    は他方を、それぞれ出力し、前記積分値が、前記所定の
    閾値に等しいとき、前記所定の2値を交互に出力するこ
    とを特徴とするデータ処理方法。
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