JP2002533409A - 心臓血管に適用するためのコレステリルエステル転送タンパク質阻害剤および胆汁酸隔離剤の組み合わせ - Google Patents

心臓血管に適用するためのコレステリルエステル転送タンパク質阻害剤および胆汁酸隔離剤の組み合わせ

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ジェイムズ エイ. シコルスキ
ケヴィン シー. グレン
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、高コレステロール血症およびアテローム性動脈硬化症を含む心血管系疾患を予防または治療するための心血管系治療用化合物の組み合わせを提供する。開示される組み合わせには、コレルテリルエステル転送タンパク質阻害剤に胆汁酸隔離剤を組み合わせたものが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本出願は、1999年7月7日に出願された米国仮特許出願第60/142,682号、および
1998年12月23日に提出された米国仮特許出願第60/113,955号の優先権を主張する
ものである。
【0002】発明の背景 本発明は、心血管疾患を治療する方法、具体的には、医学、特に、哺乳動物に
おけるアテローム性動脈硬化症、高コレステロール血症、およびその他の冠状動
脈疾患などに関連する、高脂血症状態の予防および治療において、化合物、組成
物、およびそれらの使用法を組み合わせることに関する。より具体的には、本発
明は、コレステリルエステル転送タンパク質(CETP)活性阻害化合物に関する。
本発明は、胆汁酸隔離化合物にも関する。
【0003】関連技術の説明 総コレステロール濃度および低比重リポタンパク質(LDL)コレステロール濃
度の上昇に伴う高脂血症状態が、冠状動脈性心疾患、特に、アテローム性動脈硬
化症の主要な危険因子であるということは定説となっている。多くの研究によっ
て、高比重リポタンパク質(hight density lipoprotein)(HDL)コレステロー
ルの血漿内濃度が低いことは、アテローム性動脈硬化症の発生において強力な危
険因子であることが明らかになった(BarterおよびRye, Atheroscleorosis, 121
, 1-12 (1996))。HDLは、血液内での脂質輸送に作用するリポタンパク質の主要
なクラスの一つである。HDLと会合することが知られている主要な脂質には、コ
レステロール、コレステリルエステル、トリグリセリド、リン脂質、および脂肪
酸が含まれる。血液中に存在するその他のリポタンパク質のクラスは、低比重リ
ポタンパク質(LDL)、中間比重リポタンパク質(IDL)、および超低比重リポタ
ンパク質(VLDL)である。HDLコレステロールが低レベルになると、アテローム
性動脈硬化症の危険性が増大するため、血漿HDLコレステロールを増加させる方
法は、アテローム性動脈硬化症、および血管内の脂質蓄積に関連したその他の疾
病を治療する上で有益であると考えられる。このような疾患には、冠状動脈性心
疾患、末梢血管疾患、脳卒中が含まれるが、これらに限定されることはない。
【0004】 アテローム性動脈硬化症によって、現代社会における罹病および死亡の主要な
原因である多くの冠状動脈性疾患(CAD)が引き起こされている。高LDLコレステ
ロール(約180 mg/dlを上回る)および低HDLコレステロール(35 mg/dlを下回る
)が、アテローム性動脈硬化症発生の重要な原因であることが示されている。そ
の他の疾患または危険因子、例えば、末梢血管疾患、脳卒中、および高コレステ
ロール血症などは、有害なHDL/LDS比によってマイナスの影響を受ける。
【0005】 腸管の管腔からの胆汁酸の再循環を妨害することと、血清コレステロール値の
低下との間には因果関係があることが見出されている。この低下がアテローム性
動脈硬化症の病状の改善をもたらすことを示す、疫学的データが蓄積されている
。ステドロンスキー(Stedronsky)は、「胆汁酸およびコレステロールと、低コ
レステロール血症性非全身性物質との相互作用(Interaction of bile acids an
d cholesterol with nonsystemic agents having hypocholesterolemic propert
ies)」、Biochimica et Biophysica Acta, 1210, 255-287 (1994)において、胆
汁酸およびコレステロールの周囲の生化学、生理学、および既知の活性化物質に
ついて考察している。
【0006】 コレステリルエステル転送タンパク質(CETP)の阻害が、血漿HDL/LDL比を効
果的に変化させることが示されているため、特定の心血管疾患の進行および/ま
たは形成を抑制することが期待されている。CETPは、血液中にある様々なリポタ
ンパク質の間をコレステリルエステルおよびトリグリセリドが移動するのを促進
する血漿タンパク質である(Tall, J. Lipid Res., 34, 1255-74 (1993))。CET
PによってコレステリルエステルがHDLからLDLに移動すると、HDLコレステロール
が低下するという作用が生じる。したがって、CETPを阻害すると、血漿HDLコレ
ステロールの上昇と、血漿LDLコレステロールの低下がもたらされることになり
、それによって、治療上有益な血漿脂質プロフィールが提供される。このような
作用における証拠が、マッカーシー(McCarthy)、Medicinal Res. Revs., 13,
139-59 (1993)に記載されている。本作用の更なる証拠が、シトリ(Sitori)、
Pharmac. Ther., 67, 443-47 (1995)に記載されている。この現象は、最初、ス
ウェンソン(Swenson)ら(J. Biol. Chem., 264, 14318 (1989))が、CETPを特
異的に阻害するモノクローナル抗体を用いることで証明された。ウサギでは、こ
の抗体によって、血漿HDLコレステロールの上昇と、LDLコレステロールの減少が
引き起こされた。サン(Son)ら(Biochim. Biophys. Acta, 795, 743-480 (198
4))は、ヒト血漿由来のタンパク質であって、CETPを阻害するタンパク質につい
て記載している。クシュワハ(Kushwaha)らに付与され、参照として本明細書に
組み入れられる米国特許第5,519,001号は、ヒヒapo C-1由来であって、CETP活性
を阻害する36アミノ酸のペプチドについて記載している。チョー(Cho)ら(Bio
chim. Biophys. Acta, 1391, 133-144 (1998))は、ブタ血漿由来であって、ヒ
トCETPを阻害するペプチドについて記載している。ボーニン(Bonin)ら(J. Pe
ptide Res., 51, 216-225 (1998))は、CETPにおけるデカペプチド阻害剤につい
て記載している。ヘッジ(Hedge)らは、Bioorg. Med. Chem. Lett., 8, 1277-8
0 (1998)において、CETP阻害剤としてデプシペプチド(depspeptide)真菌代謝
物を開示している。
【0007】 CETP阻害剤として作用する非ペプチド化合物が、いくつか報告されている。バ
レット(Barrett)ら(J. Am. Chem. Soc., 188, 7863-63 (1996))は、シクロ
プロパンを含むCETP阻害剤について記載している。さらに、クオ(Kuo)ら(J.
Am. Chem. Soc., 117, 10629-34 (1995))も、シクロプロパンを含むCETP阻害剤
を記載している。ピエトゾンカ(Pietzonka)ら(Bioorg. Med. Chem. Lett., 6
, 1951-54 (1996))は、CETP阻害剤として、コレステリルエステルのホスホン酸
塩含有類似体について記載している。コーバル(Coval)ら(Bioorg. Med. Chem
. Lett., 5, 605-610 (1995))は、CETP阻害剤として、ヴィーデンジオール(Wi
edendiol)-Aおよび-B、ならびに関連セスキテルペン化合物を開示している。リ
ー(Lee)ら(J. Antibiotics, 49, 693-96 (1996))は、昆虫真菌(insect fun
gus)由来のCETP阻害剤について記載している。ブッシュ(Busch)ら(Lipids,
25, 216-220, (1990))は、CETP阻害剤として、コレステリルアセチルブロマイ
ドを記載している。モートン(Morton)およびジルバーシュミット(Zilversmit
)(J. Lipid Res., 35, 836-47 (1982))は、p-クロロメルクリフェニルスルホ
ン酸塩、p-ヒドロキシメルクリ安息香酸塩、およびエチルメルクリチオサリチル
酸塩が、CETPを阻害すると述べている。コノリー(Connolly)ら(Biochem, Bio
phys. Res. Comm., 223, 42-47 (1996))は、CETP阻害剤として、別のシステイ
ン修飾試薬を開示している。シア(Xia)らは、CETP阻害剤として1,3,5-トリア
ジンを記載している(Bioorg. Med. Chem. Lett., 6, 919-22 (1996))。ビスゲ
イアー(Bisgaier)ら(Lipids, 29, 811-8 (1994))は、CETP阻害剤として、4-
フェニル-5-トリデシル-4H-1,2,4-トリアゾル-チオールを開示している。参照と
して本明細書に組み入れられる米国特許出願第09/153,360号には、別のトリアゾ
ールCETP阻害剤が記載されている。シロルスキ(Sirorski)らは、さらに、国際
公開公報第9914204号において新規のCETP阻害剤を開示している。
【0008】 置換された2-メルカプトアニリンアミド化合物をCETP阻害剤として使用するこ
とができ、且つこのような治療用化合物が、国際公開公報第98/35937号において
、シンカイ(Shinkai)らにより記載されている。
【0009】 置換されたヘテロアルキルアミン化合物には、CETP阻害剤として知られている
ものがある。欧州特許出願第796846号において、シュミット(Schmidt)らは、2
-アリール置換ピリジンを、心血管物質として有用なコレステロールエステル転
送タンパク質阻害剤として記載している。ピリジン環のC3位の置換基が、ヒドロ
キシアルキル基であってもよい。欧州特許出願第801060号において、ドウ(Dow
)およびライト(Wright)は、1-ヒドロキシ-1アミンを提供するためにアルキル
アミンをアルデヒド付加産物で置換したヘテロ環状誘導体について記載している
。これらは、糖尿病およびその他の障害を治療するのに有用なβ3アドレナリン
受容体アゴニストであると報告されている。英国特許出願第2305665号において
、フィッシャー(Fisher)らは、コレステロール量やアテローム性動脈硬化症な
どの障害を治療するのに有用である3-アゴニスト第二級アミノアルコールで置換
されたピリジン誘導体を開示している。欧州特許出願第818448号(参照として本
明細書に組み入れられる)において、シュミット(Schmidt)らは、コレステロ
ールエステル転送タンパク質阻害剤としてテトラヒドロキノリン誘導体を開示し
ている。欧州特許出願第818197号において、シュメック(Schmek)らは、コレス
テロールエステル転送タンパク質阻害剤として融合されたヘテロ環を有するピリ
ジンを記載している。ブランデス(Brandes)らは、独国特許出願第19627430号
において、コレステロールエステル転送タンパク質阻害剤として二環式縮合ピリ
ジン誘導体について記載している。国際公開公報第9839299号において、ミュー
ラー-グリーマン(Muller-Gliemann)らは、コレステロールエステル転送タンパ
ク質阻害剤としてキノリン誘導体について記載している。
【0010】 また、CETP阻害剤として有用な多環式化合物も、日本特許第10287662号におい
て、オオムラ(Oomura)らによって開示されている。例えば、C-1およびC-8とい
う構造をもつ治療用化合物をペニシリウム属の種(Penicillium spp.)を培養す
ることによって調製した。
【0011】 CETP阻害剤として有用なシクロアルキルピリジンが、シュミット(Schmidt)
らによって、欧州特許第818448号において開示されている。例えば、C-9構造を
もつ治療用化合物が、CETP阻害剤として特に効果的な化合物として開示されてい
る。
【0012】 CETP阻害剤として有用である、置換されたテトラヒドロナフタレン化合物が、
国際公開公報第9914174号に記載されている。その開示において、有用なCETP阻
害剤として具体的に記載されているのは、(8S)-3-シクロペンチル-1-(4-フルオ
ロフェニル)-2-[(S)-フルオロ(4-トリフルオロメチルフェニル)メチル]-8-ヒド
ロキシ-6-スピロシクロ(spirocclobutyl)-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレンで
ある。
【0013】 国際公開公報第9914215号には、CETP阻害剤として有用な4-ヘテロアリール-テ
トラヒドロキノリンがいくつか記載されている。例えば、その開示において、有
用なCETP阻害剤として、3-(4-トリフルオロメチルベンゾイル)-5,6,7,8-テトラ
ヒドロキノリン-5-オンについて記載している。
【0014】 心血管疾患を治療するための併用療法が、いくつか文献に記載されている。心
血管疾患の治療に有用な、IBAT阻害剤とHMG CoAレダクターゼ阻害剤との組み合
わせが、米国特許出願第09/037,308号において開示されている。
【0015】 フルバスタチン(fluvastatin)とニセリトロールの併用療法が、J.ササキ(S
asaki)ら(前記)によって開示されている。この研究者らは、フルバスタチン
とニセリトロールの組み合わせを「750 mg/日で投薬すると、フルバスタチンの
有利な効果を増強も減衰もさせないようである」と結論づけている。
【0016】 L.カシン-ヘムフィル(Cashin-Hemphill)ら(J. Am. Med. Assoc., 264(23),
3013-17 (1990))は、冠状動脈のアテローム性動脈硬化症に対する、コレスチ
ポールとナイアシンの併用療法の有利な効果について記載している。そこに記載
されている効果には、生来の冠状動脈損傷の非進行および退行が含まれる。
【0017】 LDLコレステロールを低下するために別の機序で作動する物質のクラスは胆汁
酸隔離剤(「胆汁酸隔離剤」または「胆汁酸隔離化合物」)を含む。このような
薬剤は、典型的には、患者に経口投与される陰イオン交換ポリマーである。薬剤
が腸を通過するとき、胆汁酸の陰イオンは薬剤によって隔離され、排泄される。
このような隔離は腸、例えば回腸による再吸収を防止して、生体においてコレス
テロールの胆汁酸への転換を増加させ、それによって血清コレステロール濃度を
低下すると推測される。1つのこのような胆汁酸隔離剤は、胆汁酸を結合するこ
とができる四級アンモニウム陽イオン基を含有するスチレン-ジビニルベンゼン
コポリマーであるコレスチラミンである。コレスチラミンは腸管において胆汁酸
と結合し、それによって胆汁酸の通常の腸肝循環を妨害すると考えられている。
この作用は、「ヒトにおける肝臓コレステロール代謝の調節:HMG-CoAレダクタ
ーゼ活性に対するコレスチラミンの刺激作用および胆石患者における低比重リポ
タンパク質受容体発現(Regulation of hepatic cholesterol metabolism in hu
mans: stimulatory effects of cholestyramine on HMG-CoA reductase activit
y and low density lipoprotein receptor expression in gallstone patients
)」(Journal of Lipid Research, 31, 2219-2226(1990))においてレイナーら
(Reihner)によって記載されている。この作用のさらに別の記載は、サックリ
ングら(Suckling)による「コレスチラミン処理によるハムスターにおけるコレ
ステロール減少および胆汁酸排泄(Cholesterol Lowering and bile acid excre
tion in the hamster with cholestyramine treatment)」(Atherosclerosis, 89 , 183-90(1991))において見出される。これにより、肝臓がコレステロールを
使用するため、ならびにコレステロールの清浄化を増加し且つ血清LDLコレステ
ロール濃度を低下する肝臓のLDL受容体がアップレギュレーションされるため、
肝臓の胆汁酸合成が増加する。
【0018】 別の胆汁酸隔離剤は、ジエチレントリアミンと1-クロロ-2,3-エポキシプロパ
ンのコポリマーであるコレスチポールである。コレスチポールは米国特許第3,69
2,895号に記載されている。コレスチポールおよびコレスチラミンの報告の多い
副作用は胃愁訴である。
【0019】 別の胆汁酸隔離剤は、ゲルテックス・ファーマシューティカルズ・インク(Ge
ltex Pharmaceuticals, Inc.)に付与された米国特許第5,703,188号に記載され
ている。例えば、1つのこのような胆汁酸隔離剤は、コポリマーを得るため、エ
チレングリコールジメタクリレートを共重合させた3-メタクリルアミドプロピル
トリメチル-アンモニウムクロライドである。
【0020】 さらに別の胆汁酸隔離剤は、ゲルテックス・ファーマシューティカルズ・イン
ク(Geltex Pharmaceuticals, Inc.)に付与されたPCT特許出願WO 98/57652に記
載されている。WO 98/57652出願はポリアリルアミンポリマーについて記載して
いる。
【0021】 胆汁酸隔離剤の一例はCholestaGel、CAS登録番号182815-44-7である。Cholest
aGelは、(クロロメチル)オキシラン、2-プロペン-1-アミンおよびN-2-プロペ
ニル-1-デカンアミン塩酸塩とのN,N,N-トリメチル-6-(2-プロペニルアミノ)-1-
ヘキサンアミニウムクロライドポリマーである。
【0022】 胆汁酸隔離剤として提唱されているさらに別のクラスの物質は、架橋された外
郭領域と内部コア領域とを有する両親媒性コポリマーを含有する粒子を含む(特
許出願PCT/US97/11610)。このような架橋両親媒性コポリマーの構造および作製
はPCT/US97/11345に記載されている。このような粒子は「knedel」という共通の
名称が与えられている(K. B. Thurmondら、J. Am. Chem. Soc., 118(30), 7239
-40(1996))。
【0023】 心血管疾患を治療するための併用療法が、いくつか文献に記載されている。心
血管疾患の治療に有用な、IBAT阻害剤とHMG CoAレダクターゼ阻害剤との組み合
わせが、米国特許出願第09/037,308号において開示されている。
【0024】 フルバスタチン(fluvastatin)とニセリトロールの併用療法が、J.ササキ(S
asaki)ら(前記)によって開示されている。この研究者らは、フルバスタチン
とニセリトロールの組み合わせを「750 mg/日で投薬すると、フルバスタチンの
有利な効果を増強も減衰もさせないようである」と結論づけている。
【0025】 L.カシン-ヘムフィル(Cashin-Hemphill)ら(J. Am. Med. Assoc., 264(23),
3013-17 (1990))は、冠状動脈のアテローム性動脈硬化症に対する、コレスチ
ポールとナイアシンの併用療法の有利な効果について記載している。そこに記載
されている効果には、生来の冠状動脈損傷の非進行および退行が含まれる。
【0026】 アシピモクス(acipimox)とシンバスタチン(simbastatin)の併用療法は、
トリグリセリドレベルが高い患者において有利なHDL効果を示す(N. Hoogerbrug
geら, J. Inernal Med., 241, 151-55 (1997)、参照として本明細書に組み入れ
られる)。
【0027】 シトスタノールエステルマーガリンとプラバスタチンの併用療法について、H.
ギリング(Gylling)らが説明している(J. Lipid Res., 37, 1776-85 (1996)
、参照として本明細書に組み入れられる)。この療法は、インシュリン非依存性
糖尿病患者の男性において、有意にコレステロールの吸収を阻害すると同時に、
LDLコレステロールを低下させると報告されている。
【0028】 ブラウン(Brown)ら(New Eng. J. Med., 323 (19), 1289-1339 (1990)、参
照として本明細書に組み入れられる)は、ロバスタチンだけの場合に較べて、ア
テローム性動脈硬化症障害の進行を低下させ、損傷部の退行を促進させる、ロバ
スタチンとコレスチポールの併用療法について説明している。
【0029】 チャン(Chang)らは、参照として本明細書に組み入れられる国際公開公報第9
823593号において、apoB分泌阻害剤とCETP阻害剤との併用療法を開示した。
【0030】 ブーフ(Buch)ら(国際公開公報第9911263号、参照として本明細書に組み入
れられる)は、狭心症、アテローム性動脈硬化症、複合性血圧症、および高脂血
症を罹患した被験者を治療し、且つ心停止症状を治療するための、アムロジピン
とスタチン化合物を含む併用療法について説明している。ブーフ(Buch)らは、
国際公開公報第9911259号において、アムロジピンとアトルバスタチン(atorvas
tatin)を含む併用療法について説明している。
【0031】 スコット(Scott)ら(国際公開公報第9911260号)は、アトルバスタチンと降
圧剤との併用療法について説明している。
【0032】 デットマー(Dettmar)およびギブソン(Gibson)(英国特許出願第GB 232933
4 A号)は、血漿中の低比重リポタンパク質およびコレステロールの量を低下さ
せるのに有用な治療用組成物における、HMG CoAレダクターゼ阻害剤と胆汁組み
合わせ物質(bile complexing agent)を含む組成物について主張している。
【0033】 上述した参考文献は、心血管疾患を予防および治療するための安全で有効な薬
剤を見出す必要が依然として存在していることを示している。
【0034】発明の概要 循環器疾患を予防および治療するための安全で有効な薬剤を見出すことに対す
る必要が依然として存在していることに対処するための、心血管用薬剤の併用療
法をここで報告する。
【0035】 いくつかの態様において、本発明は、第1の量のCETP阻害剤、および第2の量の
別の心血管治療物質を使用することを含む、高脂血症、アテローム性動脈硬化症
、または高コレステロール血症の予防および治療に有用な併用療法であって、該
第1の量と第2の量が合わせて、化合物の抗高脂血症状態に有効な量、抗アテロー
ム性動脈硬化症状態に有効な量、または抗高コレステロール血症状態に有効な量
を含む併用療法を提供する。例えば、本発明における多くの態様の一つは、治療
用量のCETP阻害剤および胆汁酸隔離剤を含む併用療法である。
【0036】 本発明のさらなる態様において、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬
化症、または高脂血症を予防および治療するための、本明細書に開示された任意
の心血管併用療法を使用することを含む。したがって、一つの態様において、本
発明は、高脂血症状態の予防または治療を必要とする患者に、第1の量の胆汁酸
隔離化合物と第2の量のCETP阻害化合物とを含み、該第1の量と第2の量が合わせ
て、化合物の抗高脂血症状態に有効な量となる組み合わせを単位剤形にして投与
する段階を含む、高脂血症状態を予防または治療するための方法を提供する。
【0037】 別の態様において、本発明は、アテローム性動脈硬化症状態の予防または治療
を必要とする患者に、第1の量の胆汁酸隔離化合物と第2の量のCETP阻害化合物と
を含み、該第1の量と第2の量が合わせて、化合物の抗アテローム性動脈硬化症状
態に有効な量となる組み合わせを単位剤形にして投与する段階を含む、アテロー
ム性動脈硬化症状態を予防または治療するための方法を提供する。
【0038】 さらに別の態様において、本発明は、高コレステロール血症状態の予防または
治療を必要とする患者に、第1の量の胆汁酸隔離化合物と第2の量のCETP阻害化合
物とを含み、該第1の量と第2の量とが合わせて、化合物の抗高コレステロール血
症状態に有効な量となる組み合わせを単位剤形にして投与する段階を含む、高コ
レステロール血症状態を予防または治療するための方法を提供する。
【0039】 本発明の利用可能なさらなる範囲は、以下に述べる詳細な説明から明らかにな
ると思われる。しかしながら、以下の詳細な説明および実施例は、発明の好まし
い態様を示すものではあるが、当業者には、発明の精神と範囲内において、以下
の説明からさまざまに変更や修正を行いうることが明らかであるため、例示のた
めのものにすぎないと解されるべきである。
【0040】好ましい態様における詳細な説明 以下の詳細な説明は、本発明を実施する上で当業者の参考となるよう提供され
るものである。当業者は、本発明における発見の精神および範囲から逸脱するこ
となく、本明細書で検討している態様の修正および変更を行うことができるため
、以下の詳細な説明が本発明を不当に制限するものであるとして解釈してはなら
ない。
【0041】 本明細書が引用する各参考文献の内容は、これらの一次参考文献の中で引用さ
れている引用文献の内容も含め、その全体が参照として本明細書に組み入れられ
る。
【0042】a.定義 以下の定義は、本発明の詳細な説明の読み手が、その内容を理解する助けとな
るよう提供されたものである。
【0043】 「併用療法」とは、例えば、アテローム性動脈硬化症および高コレステロール
血症など高脂血症状態を治療するために2種類またはそれ以上の治療物質を投与
することを意味する。このような投与には、有効成分を一定の割合で一つのカプ
セルに入れたり、または各阻害剤を複数の別個のカプセルに入れたりして、これ
らの治療物質を実質的に同時になるような様式で、同時投与することを含む。さ
らに、このような投与は、それぞれの治療物質を連続した様式で用いることも含
む。どちらの場合も、治療レジメによって、高脂血症状態を治療する上で薬剤を
併用することの有利な効果が提供される。
【0044】 「治療上有効な」という語句は、併用療法における阻害剤の併用量が適切であ
るということが意図される。この併用量によって、高脂血症状態を低下または消
失させるという目標が達成されると考えられる。
【0045】 「治療用化合物」とは、アテローム性動脈硬化症および高コレステロール血症
を含む高脂血症状態を予防または治療する上で有用な化合物を意味する。
【0046】b.組み合わせ 本発明の組み合わせには多くの使用法があると考えられる。例えば、用量の調
整および医学的モニタリングによって、本発明の組み合わせに用いる治療用化合
物の各用量を、治療用化合物を単剤療法で使用する場合の一般的な用量よりも減
少させることができると考えられる。用量の減少によって、単剤療法に較べて、
各治療用化合物の副作用が減少するなどの利点がもたらされると思われる。さら
に、単剤療法に較べて、併用療法には副作用が少ないため、より多くの患者に治
療レジメを適用することができる。
【0047】 本発明の別の用途は、相補的な作用または相補的な作用様式を有する組み合わ
せにおいてである。例えば、胆汁酸隔離剤は、回腸における胆汁酸の再吸収を阻
害することによって血清コレステロール濃度を調節する。一方、CETP阻害剤は、
血中の種々のリポタンパク質間のコレステリルエステルおよびトリグリセリドの
移動を阻害する。
【0048】 本発明において有用な化合物には、多様な治療用化合物が含まれる。本発明に
おいて有用な各CETP阻害剤化合物のいくつかは、次の各特許出願に別途記載され
ており、それぞれ参照として本明細書に組み入れられる。
【0049】 R9. 米国特許出願第60/101661号 R10. 米国特許出願第60/101711号 R11. 米国特許出願第60/101660号 R12. 米国特許出願第60/101664号 R13. 米国特許出願第60/101668号 R14. 米国特許出願第60/101662号 R15. 米国特許出願第60/101663号 R16. 米国特許出願第60/101669号 R17. 米国特許出願第60/101667号 R18. 米国特許出願第09/401,916号 R19. 米国特許出願第09/405,524号 R20. 米国特許出願第09/404,638号 R21. 米国特許出願第09/404,638号 R22. 米国特許出願第09/400,915号 R23. 米国特許第5,932,587号 R24. 米国特許第5,925,645号
【0050】 本発明において特に関心対象となるCETP阻害剤化合物には、表1に示す化合物
、ならびに表1のCETP阻害剤のジアステレオマー、鏡像異性体、ラセミ体、塩、
および互変異性体などが含まれる。
【0051】
【表1】
【0052】 本発明の組み合わせおよび方法において有用な胆汁酸隔離剤は、多様な構造お
よび機能性を含んでいる。本発明において好ましい胆汁酸隔離剤を表2に記載す
る。表2の治療用化合物は、酸や塩という形状、ラセミ体、鏡像異性体、双性イ
オン、および互変異性体を含むさまざまな形態で、本発明において使用すること
ができる。表2で参照している各特許書類はすべて、参照として本明細書に組み
入れられる。本明細書において有用な別の胆汁酸隔離剤は、架橋された外郭領域
と内部コア領域とを有する両親媒性コポリマーを含む粒子である(Knedel、参照
として本明細書に組み入れられる特許出願PCT/US97/11610)。本発明において特
に関心のあるKnedelは、1つ以上のポリアミンが架橋したポリスチレン-b-ポリ(
アクリル酸)(PS-b-PAA)を含む。特に好ましいKnedelは、1-(3-ジメチルアミ
ノプロピル)-3-エチルカルボジイミドメチオダイドおよびトリエチレンテトラミ
ン(「Knedel A」)または1,7-ジアザ-4,10-ジアゾニウム-4,4,10,10-テトラメ
チルウンデカン二ヨウ化物(「Knedel B」)が架橋したPS-b-PAAを含む。
【0053】
【表2】
【0054】 本発明において有用な化合物(例えば、CETP阻害化合物または胆汁酸隔離化合
物)は、不斉炭素分子を持たなくてもよく、あるいは、有用な化合物は1つまた
は複数の不斉炭素分子をもつことができる。有用な化合物が1つまたは複数の不
斉炭素分子をもつ場合には、当然ながら、それらは、ジアステレオマーや鏡像異
性体などのラセミ体および立体異性体を純粋な形状および混合物の形状で含む。
このような立体異性体は、鏡像異性体の出発材料を反応させるか、または本発明
の化合物の異性体を分離するかのいずれかにより、従来の技術を用いて調製する
ことができる。
【0055】 異性体には、例えば、二重結合を挟んだシス異性体またはトランス異性体など
の幾何異性体が含まれうる。このような異性体はすべて、本発明において有用な
化合物に含まれる。
【0056】 本発明において有用な化合物には、互変異性体も含まれる。
【0057】 以下で考察されているような、本発明において有用な化合物には、塩、溶媒化
合物、およびプロドラッグが含まれる。
【0058】用量、製剤化、および投与経路 本発明に係る組成物は、これらの化合物を、それらが体内で作用する部位、例
えば、ヒトなどの哺乳動物の回腸の中、血漿、または肝臓などと接触させる何ら
かの方法によって、好ましくは経口で、高脂血疾患または症状を予防および治療
するために投与することができる。
【0059】 上記症状を予防または治療するために、本発明に係る組成物および方法におい
て有用な化合物を、化合物それ自体として使用することができる。薬学的に許容
される塩は、これらの親化合物に較べて水溶性が高いため、医学的に応用するの
に特に適している。このような塩は、明確に、薬学的に許容される陰イオンまた
は陽イオンを持っていなければならない。本発明の化合物における薬学的に許容
される適当な酸付加塩は、可能な場合には、塩酸、臭化水素酸、リン酸、無水リ
ン酸、硝酸、スルホン酸、硫酸などの無機酸;酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息
香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イ
ソチオン酸、乳酸、ラクトバイオニック(lactobionic)、マレイン酸、リンゴ
酸、メタンスルホン酸、コハク酸、トルエンスルホン酸、酒石酸、およびトリフ
ルオロ酢酸などの有機酸に由来するものである。医療目的には、塩化物塩が特に
好ましい。薬学的に許容される適当な塩基性塩には、アンモニウム塩;ナトリウ
ム塩およびカリウム塩などのアルカリ金属塩類;ならびにマグネシウム塩および
カルシウム塩などのアルカリ土類塩などがある。
【0060】 本発明において有用な陰イオンは、当然ながら薬学的に許容されることが必要
とされることから、上記のリストの中から選択される。
【0061】 本発明において有用な化合物は、許容される担体とともに、薬学的組成物の形
態で提供されうる。担体は、当然ながら組成物の他の成分に適合するものという
意味で許容されるものでなければならないし、且つ受容者に有害なものであって
はならない。担体は、固体もしくは液体であっても、またはその両方であっても
よく、化合物とともに、該有効化合物を重量にして0.05%から95%含むことので
きる、例えば錠剤などの単位投薬組成物として製剤化することが好ましい。本発
明に係る別の化合物を含む、その他の薬学的有効物質を含ませることもできる。
本発明の薬学的組成物は、本質的には、成分を混合することからなる公知の製薬
技術のいずれかを用いて調製することができる。
【0062】 選択的には、本発明の組み合わせは、回腸胆汁酸輸送阻害化合物および胆汁酸
隔離化合物を含む組成物を含むことができる。このような組成物では、CETP阻害
化合物および胆汁酸隔離化合物を、例えば、両化合物を含む丸剤、カプセル剤、
または液剤などの単一剤形を含む形態で提供することができる。
【0063】 別個の治療用化合物、または治療用化合物の組み合わせのいずれかとして、薬
剤とともに用いることができる通常の任意の手段によって、これらの化合物を投
与することができる。
【0064】 所望の生物学的作用を達成するために必要とされる化合物量は、当然ながら、
選択された具体的な化合物、意図される用途、投薬方法、および受容者の臨床症
状などの多くの要素に依存する。
【0065】 CETP阻害剤については、一日の用量は、体重1 kg当たり約0.01 mg/日から約10
0 mg/日、好ましくは、体重1 kg当たり約0.5 mg/日から約20 mg/日の間であるこ
とが、一般的に適当であると思われる。
【0066】 胆汁酸隔離剤については、1日総用量は、1回用量または分割用量として約1,0
00〜約30,000mg/日、好ましくは約5,000〜約15,000mg/日の範囲でありうる。
【0067】 さまざまな治療用化合物について上記段落で説明した一日当たり用量は、単一
用量として患者に投与することもでき、複数回の用量に配分して投与することも
できる。配分用量(subdose)は、一日当たり2回から6回に分けて投与すること
ができる。投薬用量は、所望の結果を得るのに有効な徐放性形態にすることがで
きる。
【0068】 薬学的に許容される塩の場合には、上記の重量は、該塩に由来する治療用化合
物の酸等価物または塩基等価物の重量を意味する。
【0069】 本発明の組み合わせの経口送達には、当技術分野において公知のように、いく
つかのメカニズムにより、薬剤を胃腸管への延長的送達または持続的送達を行う
ための製剤が含まれうる。これらには、小腸のpH変化に基づき、pH感受性の放出
を剤形から行わせること、錠剤またはカプセルをゆっくりと溶かすこと、製剤の
物理的な性質によって胃の中で持続させること、腸管の粘膜内側に剤形を生物学
的に接着させること、または、剤形から有効薬剤を酵素的に放出させることが含
まれるが、これらに限定されることはない。本発明において有用な治療用化合物
の中には、意図した作用が、剤形を操作することによって有効な薬剤分子が作用
部位に送達されるまでの時間を延長することのあるものもある。このように、腸
溶性、および腸溶性制御放出性の製剤は、本発明の範囲内に含まれる。適した腸
溶コーティングには、酢酸セルロースフタル酸、ポリビニル酢酸フタル酸、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースフタル酸、ならびに、メタクリル酸およびメタ
クリル酸メチルエステルの陰イオンポリマーが含まれる。別の態様において、胆
汁酸隔離剤が本発明の組み合わせとして用いられる場合、胆汁酸隔離剤は液体、
液体に分散させた固形物、またはカプセルの形態で提供されることが可能である
【0070】 本発明の組み合わせは、固体、半固体、または液体の形態のいずれかであって
、経口的に送達することができる。本発明の組み合わせを液状または半固形状に
する場合には、例えば、液剤、シロップ剤、またはゲル状カプセル(例えば、ゲ
ルキャップ)に入れた形状にすることができる。一つの態様において、CETP阻害
剤を本発明の組み合わせで用いる場合には、液剤、シロップ剤、またはゲル状カ
プセルに入れた形状でCETP阻害剤を提供することができる。
【0071】 CETP阻害剤については、静脈内投与する用量は、例えば、約0.003 mg/体重(k
g)から約1.0 mg/体重(kg)、好ましくは、約0.01 mg/体重(kg)から約0.75 m
g/体重(kg)、より好ましくは、約0.1 mg/体重(kg)から約0.6 mg/体重(kg)
の範囲となりうる。
【0072】 これらの治療用化合物いずれの用量も、1分間あたり約10 ng/体重(kg)から
約100 ng/体重(kg)の輸液として適宜投与することができる。この目的に適し
た輸液には、例えば、1ミリリットル当たり約0.1 ngから約10 mg、好ましくは、
約1 ngから約10 mgが含まれうる。単位用量には、例えば約1 mgから約10 gの本
発明の化合物が含まれうる。すなわち、注射用のアンプルには、例えば、約1 mg
から約100 mgが含まれうる。
【0073】 本発明に係る薬学的組成物には、経口投与、直腸投与、局所投与、頬投与(例
えば、舌下投与)、および非経口投与(例えば、皮下、筋肉内、皮内、または静
脈内への投与)に適した薬学的組成物が含まれるが、所与の場合にもっとも適し
た経路は、治療すべき症状の性質と重度に依存し、且つ使用すべき特定の化合物
の性質にも依存する。ほとんどの場合、好適な投与経路は経口投与である。典型
的には、胆汁酸隔離剤は経口投与される。
【0074】 経口投与に適した薬学的組成物は、予め決められた量の本発明において有用な
治療用化合物を少なくとも一つ含むカプセル剤、カシェ剤、トローチ剤、または
錠剤など;粉剤または顆粒剤など;水性または非水性液中の溶液もしくは懸濁液
など;または水中油型もしくは油中水型乳化剤などを、個別単位で提供すること
ができる。本明細書で示しているように、このような組成物は、有効化合物と担
体(1種類またはそれ以上の補助成分を構成することができる)を会合させる段
階を含む適当な製薬法によって調製することができる。一般的に、組成物は、有
効化合物を、液体担体または細かく分割した固形担体、もしくはその両方と共に
均一かつ完全に混合してから、必要な場合には、製品を成形して調製することが
できる。例えば、錠剤は、化合物の粉末または顆粒を、選択的には、1種類また
はそれ以上の補助成分と共に圧縮または鋳型に流して調製することができる。圧
縮錠剤は、場合によっては、結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、および/または表
面活性/分散剤と混合した粉末または顆粒など、自由に流動する形状の化合物を
適当な機械で圧縮して調製することができる。鋳型で成形した錠剤は、不活性液
体希釈剤で湿らせた粉末化合物を適当な機械で成型して製造することができる。
【0075】 頬に(舌下)投与するのに適した薬学的組成物には、通常、ショ糖およびアラ
ビアゴムまたはトラガカントガムなどの香味基剤の中に本発明の化合物を含むト
ローチ剤、および、ゼラチンおよびグリセリン、またはショ糖およびアラビアゴ
ムなどの不活性基剤の中に該化合物を含むトローチ剤などがある。
【0076】 非経口投与するのに適した薬学的組成物は、本発明の化合物の滅菌水性調製剤
などを適宜含む。これらの製剤は、好ましくは静脈内投与されるが、皮下、筋肉
内、または皮内への注射という手段によって投与することも可能である。このよ
うな製剤は、化合物を水と混合し、得られた溶液を滅菌し、血液と等張にして適
宜調製することができる。本発明に係る注射用組成物は、一般的に、本明細書に
おいて開示されている化合物を0.1から5%(w/w)含むと考えられる。
【0077】 直腸投与するのに適した薬学的組成物は、好ましくは、単位用量の坐薬として
提供される。これらは、本発明の化合物を1種類またはそれ以上の通常の固形担
体、例えば、ココアバターなどと混合した後、得られた混合物を成型することに
より調製することができる。
【0078】 局所投与するのに適した薬学的組成物は、好ましくは、軟膏、クリーム、ロー
ション、ペースト、ゲル、スプレー、エアロゾル、または油脂の形態をしている
。使用することのできる担体には、石油ゼリー(例えば、ワセリン)、ラノリン
、ポリエチレングリコール、アルコール類、およびこれらを2種類またはそれ以
上組み合わせたものなどがある。有効化合物は、一般的に組成物を0.1%から5%
(w/w)、例えば、0.5から2%の濃度で含んでいる。
【0079】 経皮投与も可能である。経皮投与するのに適した薬学的組成物は、長時間にわ
たって受容者の表皮と密接に接触したままであるように調整された一枚毎のパッ
チとして提供されうる。このようなパッチは、本発明の化合物を、接着剤に溶解
および/もしくは分散させた、またはポリマーの中に分散させた、選択的には緩
衝された水溶液の中に適宜含んでいる。有効化合物の濃度として適しているのは
、約1%から35%、好ましくは、約3%から15%である。一つの具体的な可能性と
しては、例えば、Pharmaceutical Research, 3(6), 318 (1986)に記載されてい
るように、電気輸送またはイオン泳動によって、パッチから化合物を送達するこ
とができる。
【0080】 いずれの場合にも、単一剤形を製造するために担体物質と組み合わせることが
できる有効成分の量は、治療を受ける本人、および特定の投与方法によって変化
しうる。
【0081】 上記のカプセル剤、錠剤、丸剤、粉剤、ゲルキャップ、および顆粒剤を含む、
経口投与するための固体剤形は、ショ糖、乳糖、またはデンプンなどの少なくと
も1つの不活性希釈剤と混合された、本発明において有用な化合物を1種類または
それ以上含む。また、このような剤形は、通常の実施におけるように、不活性希
釈剤以外の添加物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、または
、シクロデキストリンなどの溶解剤も含む。カプセル剤、錠剤、粉剤、顆粒剤、
ゲルキャップ、および丸剤の場合には、剤形が緩衝剤を含んでいてもよい。さら
に、錠剤および丸剤は、腸溶コーティングとともに調製することができる。
【0082】 経口投与するための液状剤形には、薬学的に許容される乳剤、溶液、懸濁液、
シロップ、および当技術分野において通常使用される不活性希釈剤である水など
を含むエリキシル剤などがありうる。また、このような組成物は、湿潤剤、乳化
剤および懸濁剤、ならびに、甘味料、風味料、および香料などのアジュバントも
含みうる。
【0083】 注射用調製物、例えば、滅菌した注射用の水性または油性の懸濁液を、適当な
分散剤または硬化剤および分散剤を用いて、既知の方法に従って製剤化すること
ができる。また、滅菌注射用調製物は、例えば、1,3-ブタンジオール中の溶液の
ように、非毒性の非経口で許容される希釈剤または溶剤中の滅菌注射液または懸
濁液であってもよい。許容される賦形剤および溶剤で使用できるものには、水、
リンゲル溶液、および等張塩化ナトリウム溶液などがある。さらに、滅菌した固
定油が、溶媒または懸濁培地として通常使用される。この目的には、合成モノグ
リセリドまたはジグリセリドを含む、無菌性の固定油を用いることができる。さ
らに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射液の調製に用いることができる。
【0084】 薬学的に許容される担体には、前記の担体などが含まれる。
【0085】 併用療法において、本発明において有用な治療物質の2種類以上の投与は、別
個の処方剤を連続的に投与するか、または単一製剤もしくは別個の製剤を同時に
投与して行うことができる。投与は、経口経路によって、または、静脈内注射、
筋肉内注射、もしくは皮下注射によって行うことができる。製剤は、ボーラスの
形状、または水性もしくは非水性の等張滅菌注射溶液もしくは懸濁液の形状にす
ることができる。これらの溶液および懸濁液は、1種類またはそれ以上の薬学的
に許容される担体もしくは希釈剤、またはゼラチンもしくはヒドロキシプロピル
メチルセルロースなどの結合剤を、1種類またはそれ以上の潤滑剤、保存剤、表
面活性剤、または分散剤と共に含む滅菌粉剤もしくは顆粒剤から調製することが
できる。
【0086】 経口投与するには、薬学的組成物を、例えば、錠剤、カプセル剤、懸濁液、ま
たは液剤の形状にすることができる。カプセル剤や錠剤などは、当技術分野にお
いて公知の常法によって調製することができる。薬学的組成物は、好ましくは、
特定の1種類またはそれ以上の有効成分を含む用量単位の形状にする。用量単位
の例としては、錠剤またはカプセル剤である。これらは、1種類またはそれ以上
の治療用化合物を上記の量で含みうるという利点をもつ。例えば、CETP阻害剤の
場合、用量範囲は、約0.01 mgから約500 mg、またはこれ以外の任意の用量であ
ってもよいが、当技術分野において知られているように、具体的な阻害剤によっ
て異なる。胆汁酸隔離剤の場合には、用量範囲は、約0.01 mgから約500 mg、ま
たはそれ以外の任意の用量であってもよいが、当技術分野において知られている
ように具体的な阻害剤によって異なる。
【0087】 有効成分は、例えば、食塩水、デキストロース、または水を適当な担体として
用いることのできる組成物として、注射によって投与することもできる。それぞ
れの有効な治療用化合物について一日当たりの適当な用量は、上述した経口投与
によって生じるのと同じ血液血清レベルを生じさせる用量である。
【0088】 治療用化合物は、さらに、経口/経口、経口/非経口、または非経口/非経口の
経路を組み合わせて投与してもよい。
【0089】 本発明の治療法において使用する薬学的組成物は、経口で投与するか、または
静脈内投与することができる。経口投与による併用療法が好適である。経口投与
のための投薬は、一日一回の投薬を必要とするレジメ、または、一日おきに一回
投薬する必要のあるレジメ、または一日中間隔をおいて複数回投与する必要のあ
るレジメによって行うことができる。併用療法を成り立たせる治療用化合物は、
組み合わされた剤形で、または実質的に同時に経口投与するための分離した剤形
のいずれかで、同時に投与することができる。また、併用療法を成り立たせる治
療用化合物は、二段階の摂取を必要とするレジメによって、投与すべき治療用化
合物をそれぞれ連続して投与することもできる。すなわち、あるレジメにおいて
は、別々の有効薬剤を、間隔を開けて摂取して、治療用化合物を連続的に投与す
る必要がある。複数の摂取段階間の時間的な間隔は数分から数時間であるが、治
療用化合物の有効性、可溶性、生物学的利用能、血漿半減期、および動力学的プ
ロフィールといった各治療用化合物の性質、ならびに食物摂取の効果、および患
者の年齢および状態によって異なる。標的分子濃度の概日変化によっても、最適
な投薬間隔が決定される可能性がある。併用療法における治療用化合物で、同時
に投与されるか、実質的に同時に投与されるか、または連続的に投与されるもの
は、一方の治療用化合物を経口経路によって投与し、他方の治療用化合物を静脈
内経路によって投与する必要のあるレジメを含んでいてもよい。治療用化合物が
、経口経路によって、もしくは静脈内経路によって投与されようと、または別々
に投与されるか、もしくは同時投与されようと、治療用化合物はそれぞれ、薬学
的に許容される賦形剤、希釈剤、またはその他の製剤組成物からなる適当な薬剤
に含まれていると思われる。薬学的に許容される適当な、経口投与用の治療用化
合物を含む製剤は上記している。
【0090】治療レジメ 例えば、アテローム性動脈硬化症など、疾患の要素として高脂血症を示す症状
を予防、緩和、または改善するための投薬レジメ、または本発明の化合物および
/もしくは組成物によって高コレステロール血漿もしくは血液に対する防御また
は更なる治療を行うための投薬療法を、さまざまな要素にしたがって選択する。
それらの要素には、患者のタイプ、年齢、体重、性別、食事、および臨床症状、
疾患の重症度、投与経路、使用される特定の化合物の活性、効能、薬物動力学、
および毒物学的プロフィールなどの薬学的な判断要素、薬物送達システムを利用
するか否か、ならびに化合物が薬物組み合わせの一部として投与されるか否かが
含まれる。
【0091】 高脂血症を罹患した患者の治療を、まず、先に示した用量で開始することがで
きる。一般的に、治療は、必要に応じ、高脂血症状態が抑制されるか消失するま
で数週間から数ヶ月、または数年の期間にわたって続けられるべきである。本明
細書で開示された化合物または組成物による治療を受けている患者を、例えば、
当技術分野において公知のいずれかの方法により血清中のLDL量および総コレス
テロール量を測定することによって、日常的にモニタリングして、併用療法の有
効性を判定する。このようなデータを継続的に解析することによって、治療中に
治療レジメを修正することが可能になり、その結果、いずれの時点でも、各タイ
プの治療用化合物をそれぞれ最も有効な量で投与することができるようになり、
また、治療期間を決定することも可能になる。このようにして、全治療コースに
わたって、治療レジメ/投薬スケジュールを合理的に修正することができるよう
になり、その結果、満足のゆく効果を合わせて示す最も低量の治療用化合物が投
与され、且つ高脂血症状態の治療に成功するのに必要な期間だけ投与を続けるこ
とができるようになる。
【0092】 本明細書に開示された併用療法の利点として考えられるのは、アテローム性動
脈硬化症や高コレステロール血症などの高脂血症状態を治療するのに有効な任意
の各種治療用化合物、またはすべての治療用化合物の量を減少させることができ
ることである。
【0093】 本発明のいくつかの態様の一つは、第1の量のCETP阻害剤、および第2の量の別
の心血管治療物質を使用することを含む、高脂血症またはアテローム性動脈硬化
症の予防および治療に有用な併用療法であって、該第1の量と第2の量が合わせて
、化合物の抗高脂血症状態に有効な量、または抗アテローム性動脈硬化症状態に
有効な量を含む併用療法を含む。例えば、本発明における多くの態様の一つは、
治療用量のCETP阻害剤および胆汁酸隔離剤を含む併用療法である。
【0094】 以下の実施例は、制限的なものではなく、本発明のさまざまな局面を例示する
ために提供されるものである。
【0095】c.実施例 表3は、本発明の組み合わせの例をいくつか例示したものであり、この組み合
わせは、第1の量のCETP阻害剤、および第2の量の胆汁酸隔離剤を含み、該第1の
量と第2の量が合わせて、化合物の抗高脂血症状態に有効な量、または抗アテロ
ーム性動脈硬化症状態に有効な量を含んでいる。
【0096】
【表3】
【0097】生物学的アッセイ法 本発明の組み合わせの有用性を以下のアッセイ法によって示す。これらのアッ
セイ法は、本質的には、本発明の有用性を明らかにすると認められる方法を用い
て、インビトロ、および動物モデルで行なわれる。
【0098】H14細胞において、IBATを介した[14C]-タウロコール酸(TC)の取り込みを阻害
する化合物のインビトロアッセイ法 生まれて間もないハムスターの腎細胞(BHK)をヒトIBATのcDNAで形質転換した
もの(H14細胞)を、96ウェルのトップカウント(Top-Count)組織培養プレート
に、播種後24時間以内にアッセイを行うため、60,000細胞/ウェルを播種し、48
時間以内にアッセイを行うためには30,000細胞/ウェルを播種し、および72時間
以内にアッセイを行うためには10,000細胞/ウェルを播種する。
【0099】 アッセイを行う日に、100 μlのアッセイ緩衝液(4.5 g/Lグルコース+0.2%
(w/v)脂肪酸を含有しないウシ血清アルブミン-(FAF)BSAを含むダルベッコ修正イ
ーグル培地)で一度細胞の単層を丁寧に洗浄する。各ウェルに、アッセイ緩衝液
中2倍濃度の被験化合物50 μlを、アッセイ緩衝液中6 μMの[14C]-タウロコール
酸50 μlに加える(最終濃度3 μMの[14C]-タウロコール酸)。細胞培養プレー
トを37℃で2時間インキュベートしてから、各ウェルを0.2% (w/v) (FAF)BSAを
含む4℃ダルベッコのリン酸緩衝食塩水(PBS)100 μlで2回ずつ穏やかに洗浄す
る。(FAF)BSAを含まない4℃の100 μlのPBSにて1回、穏やかに洗浄する。それぞ
れに、200 μlの液体シンチレーション測定溶液を加え、プレートをヒートシー
ルしてから、室温で30分間振盪した後、パッカード(Pachard)トップカウント
装置上で、各ウェルの放射能量を測定する。
【0100】[14C]-アラニンの取り込みを阻害する化合物のインビトロアッセイ法 標識タウロコール酸の代わりに標識アラニンを用いる以外はタウロコール酸ア
ッセイ法と同じ方法で、アラニン取り込みアッセイ法を行うことができる。
【0101】ラット回腸による[14C]-タウロコール酸の胆汁への取り込みを阻害する化合物の インビボアッセイ法 (参照として本明細書に組み入れられる、ユネ(Une)らによる、Biochimica
et Biophysica Acta, 833, 196-202 (1985)の「ハムスターにおける3α,7β-ジ
ヒドロキシ-7α-メチル-5β-コラン酸の代謝、および3α,7β-ジヒドロキシ-7α
-メチル-5β-コラン酸」を参照のこと。)
【0102】 雄のウィスター(Wister)ラット(200〜300 g)を各100 mg/kgのインアクチ
ン(inactin)で麻酔する。胆管に10”の長さのPE10チューブをカニューレ挿入
する。小腸を裸出して、ガーゼパッドの上に置く。カニューレ(1/8”のルアー
ロック、先細の雌アダプター)を、小腸と盲腸の結合部から12 cmの所に挿入す
る。これと同じ結合部から4 cmの所に切り込みを入れる(回腸8 cmを利用する)
。20 mlの温かいダルベッコのリン酸緩衝食塩水、pH 6.5(PBS)を用いて、小腸
部分を洗い流す。遠位の開口部に長さ20 cmのシリコン製チューブ(0.02” I.D.
x 0.037” O.D.)をカニューレ挿入する。近位のカニューレは、蠕動ポンプに
取り付けて、腸を温PBSで20分間、0.25 ml/分にて洗浄する。腸セグメントの温
度を連続的にモニタリングする。実験を開始するにあたって、2.0 mlの対照試料
(0.05 mCi/mLの[14C]-タウロコール酸に、5 mMの非放射性標識タウロコール酸
)を、3 ml用注射器で腸セグメント中に入れ、胆汁試料の採集を開始する。対照
試料を、0.25 ml/分の速度で21分間注入する。実験開始から27分経過するまで、
胆汁試料画分を3分毎に採取する。21分間試料注入をした後、回腸のループを(3
0 ml用注射器を用いて)20 mlの温かなPBSで洗い流してから、ループを温PBSに
よって、0.25 ml/分にて21分間洗浄する。2回目の灌流を上記のように開始する
が、投与された被験化合物でも行なって(21分間投与した後、21分間洗浄)、胆
汁を最初の27分間、3分毎に採取する。必要な場合には、一般的に対照試料を含
む3回目の灌流を上記のようにして行う。
【0103】肝臓コレステロール濃度(HEPATIC CHOL)の測定 肝臓組織の重さを計測した後、クロロホルム:メタノール(2:1)の中でホモ
ジナイズする。破砕して遠心分離した後、上清を分離して、窒素存在下で乾燥さ
せる。残渣をイソプロパノールに溶解させてから、アレイン(Allain)、C. A.
ら、Clin. Chem., 20, 470 (1974)(参照として本明細書に組み入れられる)に
記載されているように、コレステロールオキシダーゼとペルオキシダーゼを用い
て、コレステロール含量を酵素的に測定する。
【0104】肝臓HMG CoAレダクターゼ活性(HMG COA)の測定 肝臓試料をリン酸/ショ糖緩衝液の中でホモジナイズした後に遠心分離によっ
て分離して、肝臓のミクロソームを調製する。最終的な沈殿物を緩衝液に再懸濁
し、アリコートを14C-HMG-CoA(デュポン-NEN社製)存在下、37℃で60分間イン
キュベートして、HMG CoAレダクターゼ活性を測定する。6 N HCLを加えて反応を
停止させた後、遠心分離する。上清のアリコートを薄層クロマトグラフィーによ
って分離し、酵素産物に対応したスポットをプレートから掻き取って抽出し、シ
ンチレーションカウントによって放射能を測定する。(参考文献:Akerlund, J.
およびBjorkhem, I. (1990) J. Lipid Res. 31, 2159)
【0105】血清コレステロール(SER.CHOL, HDL-CHOL, TGIおよびVLDL + LDL)の測定 和光純薬(Wako Fine Chemicals)(バージニア州リッチモンド)由来の市販キ
ット;コレステロールC11、カタログ番号:276-64909を用いて、総血清コレステ
ロール(SER.CHOL)を酵素的に測定する。同じキットを用いて、HDLコレステロ
ール(HDL-CHOL)を、シグマケミカル社(Sigma Chemical Co.)のHDLコレステ
ロール試薬、カタログ番号:352-3によって(デキストラン硫酸法で)VLDLおよ
びLDLを沈殿させた後に測定する。血清中の総トリグリセリド量(ブランク)(T
GI)を、シグマケミカル社のGPO-トリンダー(GPO-Trinder)、カタログ番号:3
37-Bによって酵素的に測定する。VLDLおよびLDL(VLDL + LDL)コレステロール
濃度は、総コレステロール量とHDLコレステロール量との間の差として計算する
【0106】肝臓コレステロール7-α-ヒドロキシラーゼ活性の測定(7α-OHase) 肝臓試料をリン酸/ショ糖緩衝液中で破砕した後に、遠心分離によって分離し
て、肝臓のミクロソームを調製する。最終的な沈殿物を緩衝液に再懸濁し、アリ
コートを、NADPH存在下、37℃で5分間インキュベートして、コレステロール7-α
-ヒドロキシラーゼ活性を測定する。石油エーテル中で抽出した後、有機溶媒を
蒸発させ、残渣をアセトニトリル/メタノールに溶解させる。抽出液のアリコー
トをC18逆相HPLCカラム上に注入し、240 nmでのUV検出を用いて、溶出物の定量
を行うことによって、酵素産物を分離する。(参考文献:Horton, J.D.ら、(199
4) J. Clin. Invest. 93, 2084)
【0107】ラットの胃管栄養アッセイ法 経口胃管栄養法を用いて、雄のウィスター(Wister)ラット(275〜300 g)に
IBAT阻害剤を投与する。薬剤または賦形剤(0.2% TWEEN 80水溶液)をさまざま
な用量にし、最終容量が体重1キログラム当たり2 mLを4日間にわたり一日一回(
午前9〜10時)投与する。(TWEEN 80は、20モルのポリエチレンオキシドソルビ
タンモノオレイン酸(polyethyleneoxide sorbitan monooleate)の界面活性剤
であり、米国デラウエア州ウィルミントン(Wilmington)、ICIスペシャルティ
ケミカルズ社(ICI Specialty Chemicals)によって製造されている。)治療期
間の最後の48時間に、全部の糞便試料を集め、下述するような酵素アッセイ法を
用いて、胆汁酸含有量を分析する。治療されたラットの糞便中の胆汁酸(FBA)
濃度の上昇を、賦形剤群のラットにおける平均FBA濃度と比較して、化合物の有
効性を判定する。
【0108】糞便中の胆汁酸濃度(FBA)の測定 個体ごとに収容したラットから排泄された糞便を24時間または48時間の間、全
部集め、窒素気流下で乾燥させ、微粉砕し、重さを計測する。約0.1グラムを量
り取って、有機溶媒(ブタノール/水)に抽出させる。分離および乾燥の後、残
渣をメタノールに溶解し、NADを減少させる、胆汁酸との3α-ヒドロキシステロ
イドステロイドデヒドロゲナーゼ反応を用いて、存在する胆汁酸の量を酵素的に
測定する。(参照として本明細書に組み入れられるMashige, F.ら、Clin. Chem.
, 27, 1352 (1981)を参照のこと。)
【0109】ウサギ刷子縁膜小胞(BBMV)における[3H]-タウロコール酸の取り込み マラティ(Malathi)ら(Biochimica Biophysica Acta, 554, 259 (1979)、参
照として本明細書に組み入れられる)に記載されているカルシウム沈殿法によっ
て、凍結された回腸粘膜からウサギ回腸の刷子縁膜を調製する。タウロコール酸
塩を測定する方法は、アッセイ容量が100 μlではなく200 μlになっているとこ
ろを除けば、本質的には、クレイマー(Kramer)ら(Biochimica Biophysica Ac
ta, 1111, 93 (1992);参照として本明細書に組み入れられる)に記載されてい
るとおりである。要約すると、室温で、2 μMの[3H]-タウロコール酸(0.75 μC
i)、20 mMトリス、100 mM NaCl、100 mMマンニトール、pH 7.4を含む溶液190
μlを、10 μlの刷子縁膜小胞(60〜120 μgタンパク質)とともに5秒間インキ
ュベートする。インキュベーションは、ボルテックスをしながらBBMVを加えるこ
とによって開始し、氷冷した緩衝液(20 mM Hepes-tris、150 mM KCl)5 mlを加
えることによって停止するが、停止後、ナイロンフィルター(0.2 μm孔径)で
直ちに濾過し、さらに、5 mlの停止緩衝液でさらに洗浄する。
【0110】アシル-CoA;コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT) ハムスターの肝臓およびラットの腸ミクロソームを、前記(J. Biol. Chem.,
255, 90098 (1980);参照として本明細書に組み入れられる)のように、組織か
ら調製し、ACAT酵素の供給源として用いる。アッセイ法は、50 mMのリン酸ナト
リウムと2 mM DTT pH 7.4の緩衝液で、0.25% BSAおよび200 μgのミクロソーム
タンパク質を含む緩衝液の中に24 μMのオレオイル-CoA(0.05 μCi)を含む、2
.0 mlのインキュベーション液からなる。本アッセイ法は、オレイルCoAを添加す
ることによって開始する。反応は、37℃で5分間進行し、8.0 mlのクロロホルム
:メタノール(2:1)を添加することによって終結する。抽出液には、担体とし
て作用させるために、クロロホルムメタノール中の125 μgのコレステロールオ
レイン酸を加え、抽出液の有機相および水相を、完全にボルテックスした後に遠
心して分離する。クロロホルム相を取り出して乾燥させてから、シリカゲル60 T
LCプレートにスポットすると、ヘキサン/エチルエーテル(9:1)になる。発生す
るコレステロールエステルの量は、TLCプレート上のコレステロールオレイン酸
スポットに取り込まれた放射能量を、パッカードインスタイメージャー(Packar
d Instaimager)を用いて測定して決定することができる。
【0111】脂肪低下剤を評価するためのイヌモデル マーシャル牧場(Marshall farm)などの販売業者から入手した、体重6〜12 k
gの雄のビーグル犬に一日一回、2時間餌を与え、水は自由に飲ませておく。イヌ
たちは、それぞれ6匹から12匹のイヌからなる、例えば、賦形剤、i.g.;1 mg/kg
, i.g.;2 mg/kg, i.g.;4 mg/kg, i.g.;2 mg/kg, p.o.(カプセルに入った粉
剤)などの投薬群に無作為に振り分ける。水溶液(例えば、0.2% Tween 80溶液
[ポリオキシエチレンモノオレイン酸塩、ミズーリ州セントルイス、シグマケミ
カル会社(Sigma Chemical Co.)]に溶解した治療用物質の胃内への投薬は、胃
管栄養チューブを用いて行うことができる。投薬を開始する前には、血清中のコ
レステロール(総コレステロールおよびHDL)およびトリグリセリドを評価する
ため、食餌を与える前の午前中に橈側皮静脈から血液試料を採取する。数日間継
続して、午前中、食餌を与える前に動物に投薬を行う。動物には、残った食べ物
を食べ終わるまで、2時間の食事時間を与える。実験の最後に、2日間にわたる糞
便を採集し、胆汁酸含有量または脂肪含量について解析を行うことができる。実
験前の血清中の脂肪レベルと比較するため、血液試料も治療期間の終わりに採取
する。標準的なスチューデントT検定を、p<.05で用いて統計的有意性を判定する
【0112】 イヌの血清中の脂肪測定 絶食させたイヌの橈側皮静脈から血液を採取して、血清分離チューブの中に入
れる(バキュテナーSST(Vacutainer SST;ニュージャージー州フランクリンレ
イク、ベクトンディキンソン社)。血液を2000 rpmで20分間遠心して、血清をデ
カントする。
【0113】 比色定量的に測定できる過酸化水素を生じさせるコレステロールオキシダーゼ
反応を利用した和光の酵素診断キット(コレステロールCII)(和光純薬(Wako
Chemicals)、バージニア州リッチモンド)を用いて、96ウェルフォーマット上で
総コレステロールを測定することができる。0.5 μgから10 μgのコレステロー
ルから標準曲線をプレートの最初の2列で作成する。血清試料(20〜40 μl、予
想される脂肪濃度による)、または既知の血清対照試料を、反復して別々のウェ
ルに加える。水を加えて、それぞれのウェルを100 μlの容量にする。発色試薬
の100 μlのアリコートを各ウェルに加え、37℃で15分間インキュベートした後
、500 nmでプレートを読む。
【0114】 HDLコレステロールは、LDLとVLDLを選択的に沈殿させるためにデキストラン硫
酸とMgイオンとを利用する、シグマのキット番号:352-3(ミズーリ州セントル
イス、シグマケミカル会社(Sigma Chemical Co.))を用いてアッセイすること
ができる。各血清試料について150 μl容量を、各遠心チューブに加えた後、15
μlのHDLコレステロール試薬(シグマ352-3)を添加する。試料を混合して、500
0 rpmで5分間遠心する。次に、50 μlの上清アリコートを200 μlの食塩水と混
合して、総コレステロール量を測定する方法と同一の方法を用いてアッセイする
【0115】 シグマのキット番号:337を用いて、96ウェルフォーマット上でトリグリセリ
ドを測定する。この方法では、トリグリセリドがリポタンパク質リパーゼと反応
してグリセロールを遊離した後に、グリセロールを測定する。1 μgから24 μg
の範囲のグリセロール標準溶液(シグマ339-11)を用いて、標準曲線を作成する
。血清試料(20〜40 μl、予想される脂肪濃度による)を反復してウェルに加え
る。水を加えて、各ウェルの容量を100 μlにし、100 μlの発色試薬も各ウェル
に加える。混合し、15分間インキュベートした後、540 nmでプレートを読み、標
準曲線からトリグリセリド値を計算する。複製したプレートも、酵素試薬をブラ
ンクに用いて実験を行い、血清試料中の内因性グリセロールについて補正する。
【0116】 イヌの糞便中の胆汁酸測定 糞便試料を採集して、各動物ごとに糞便中の胆汁酸(FBA)濃度を決定すること
ができる。糞便の採集は、実験の最後の48時間の間、2つの連続する24時間の間
、投薬および餌を食べる前に、毎日午前9時から10時の間に行うことができる。
各動物からの2日分の採集物を別々にして、重さを計測し、プロセッサー(クウ
ィジナート(Cuisinart))の中で滅菌水とともにまとめて破砕して、均一なス
ラリーを作製する。約1.4 gのホモジェネートを、最終濃度50%の第3級ブタノー
ル/滅菌水(2:0.6)中、37℃の温水槽に入れ、45分間で抽出し、2000×gで13分
間遠心分離する。胆汁酸の濃度(mmoles/日)は、96ウェル酵素アッセイシステ
ム(1, 2)を用いて測定することができる。糞便抽出物の20 μlアリコートを、
3回反復(triplicate)ウェルの2組に加える。標準化されたタウロコール酸ナト
リウム溶液、および標準化された糞便抽出液(事前にプールされた試料から作製
され、その胆汁酸濃度について特徴付けられている)も、アッセイの品質管理に
ついて分析することができる。標準曲線を作成するために連続稀釈した、タウロ
コール酸ナトリウムの20ミリリットルアリコートも同様に、3回反復ウェルの2組
に加える。1 Mヒトラジン水和物、0.1 Mピロリン酸、および0.46 mg/mlのNADを
含む反応混合液230 μlを各ウェルに加える。次に、50 μlアリコートの3a-ヒド
ロキシステロイドデヒドロゲナーゼ酵素(HSD;0.8ユニット/ml)またはアッセ
イ緩衝液(0.1 Mピロリン酸ナトリウム)を、3回反復ウェル2組のうちの一つに
加える。試薬はすべて、ミズーリ州セントルイス、シグマケミカル社から入手す
ることができる。室温で60分間インキュベートした後、340 nmにおける吸光度を
測定し、3回反復試料の各セットの平均値を計算する。吸光度±HSD酵素における
差異を用い、タウロコール酸ナトリウムの標準曲線に基づいて、各試料の胆汁酸
濃度(mM)を測定する。抽出物の胆汁酸濃度、糞便ホモジェネートの重量(グラ
ム)、および動物の体重を用いて、各動物について対応するFBA濃度をmmoles/kg
/日として計算する。治療の結果としてFBA濃度が上昇した(デルタ値)ことを判
定するために、賦形剤群のFBA平均濃度(mmoles/kg/日)を、各治療群のFBA濃度
から差し引く。
【0117】ヒト血漿におけるCETP活性アッセイ法(トリチウム化コレステリルエステル) 血液を健康なボランティアから採取する。血液は、EDTAを含むチューブの中に
回収する(EDTA血漿プール)。EDTAヒト血漿プールは、予め-20℃に保存し、室
温で融解してから、5分間遠心分離して、粒状の物質を取り除く。モートン(Mor
ton)およびチルバースミット(Zilversmit)(J. Biol. Chem., 256,11992-95
(1981))が記載するところにしたがって、コレステリルエステル部位を放射標識
されたトリチウム化HDL([3H]-CE-HDL)を、最終濃度(25 μg/mlコレステロー
ル)まで血漿に添加する。阻害化合物を以下のようにして添加する:[3H]-CE-HD
L(396 μl)を含む等容量の血漿を、ピペットによって、マイクロチューブ(タ
イターチューブ(Titertube)(登録商標)、カリフォルニア州ハーキュリーズ
、バイオラドラボラトリーズ(Bio-Rad laboratories)社製)の中に入れる。通
常、20〜50 mMの貯蔵溶液としてDMSOに溶解させてある化合物を、DMSO(または
、場合によっては、ジメチルホルムアミドまたはエタノールなどの代わりの溶剤
)で段階稀釈する。次に、阻害剤化合物の段階稀釈液またはDMSOのみをそれぞれ
4 μlずつ各血漿チューブに加える。チューブは速やかに混合する。各血漿チュ
ーブからの3つのアリコート(100 μl)を96ウェルの丸底ポリスチレンマイクロ
タイタープレート(コーニング(Corning)、ニューヨーク、コーニング(Corni
ng)社製)のウェルに移す。プレートをプラスチックフィルムでシールし、37℃
で4時間インキュベートする。試験用ウェルには、阻害化合物の稀釈液を含む血
漿が含まれている。対照ウェルには、DMSOのみを含む血漿が含まれている。ブラ
ンクウェルには、DMSOのみを含む血漿をマイクロチューブに入れて4℃で4時間イ
ンキュベートしておいたものを、インキュベートする時間が終わったところでマ
イクロタイターウェルに加える。すべてのウェルに10 μlの沈殿試薬(1%(w/v
)デキストラン硫酸(デキストラリップ50(Dextralip 50)/0.5 M塩化マグネシ
ウム、pH 7.4)を加えて、VLDLおよびLDLを沈殿させる。ウェルをプレートミキ
サー上で混合した後、室温で10分間インキュベートする。その後、10℃、1000×
gで30分間プレートを遠心分離する。次に、各ウェルからの上清(50 μl)を、
マイクロシント-40(Microscint-40)(登録商標)(コネチカット州メリデン、
パッカード(Packard)社製)を250:1で含む、ピコプレート(Picoplate)(登
録商標)(コネチカット州メリデン、パッカード(Packard)社製)の96プレー
トウェルに移す。製造業者の指示に従って、プレートをヒートシールし(TopSea
l -P(登録商標)、コネチカット州メリデン、パッカード(Packard)社製)、3
0分間混合する。マイクロプレートシンチレーションカウンター(TopCount, コ
ネチカット州メリデン、パッカード(Packard)社製)上で放射能を測定する。I
C50値は、[3H]-CE-HDL上清から、沈殿しているVLDLおよびLDLに、対照ウェルで
得られた転移(transfer)と比較して50%、[3H]-CEが転移することを阻害する
阻害剤化合物の濃度として決定される。最大転移率%(対照ウェルにおける)は
、以下の等式を用いて決定される。 阻害剤化合物を含むウェルで測定される対照の転移率%は、以下のようにして決
定される。 IC50値は、対照の割合(%)と阻害化合物の濃度をプロットしたものから計算さ
れる。
【0118】 インビトロにおけるCETP活性 化合物のCETP活性を阻害する能力は、HLD供与粒子から、LDL受容体粒子への、
放射性標識されたコレステリルエステル([3H]-CE)の転移率を測定するインビ
トロアッセイ法を用いて評価される。このアッセイ法の詳細は、グレンら(Glen
n)によって提供されている(GlennおよびMelton, 「コレステリルエステル転送
タンパク質(CETP)の定量:A)CETP活性およびB)CETPタンパク質の免疫化学的
アッセイ法(Quantification of Cholesteryl Ester Transfer Protein)」,Met
h. Enzymol., 263, 339-351 (1996))。CETPは、CETPに対するcDNAで形質転換し
たCHO細胞の無血清馴化培地から得ることができる(Wang, S.ら、J. Biol. Chem
. 267, 17487-17490 (1992))。CETP活性を測定するために、[3H]-CE標識したHD
L、LDL、CETP、およびアッセイ緩衝液(50 mMトリス(ヒドロキシメチル)アミ
ノメタン、pH 7.4;150 mM塩化ナトリウム;2mMエチレンジアミン-テトラ酢酸;
1%ウシ血清アルブミン)を200 μlの容量で、96ウェルプレートの中、37℃にて
2時間インキュベートする。LDLは、50 μlの1%(w/v)デキストラン硫酸/0.5 M
塩化マグネシウムを添加して、ボルテックスにより混和し、室温で10分間インキ
ュベートすることによって差異を伴って沈殿する。この溶液(200 μl)をフィ
ルタープレート(ミリポア社(Millipore)製)に移す。濾過後、液体シンチレ
ーションカウンターで、沈殿したLDLの中の放射能を測定する。CETPを含まない
試料を入れることによって、非特異的転移または沈殿に関する補正を行う。この
アッセイ法を用いた[3H]-CE転移率は、時間およびCETP濃度に関係しており、25
〜30%の転移[3H]-CEまでは直線的である。
【0119】 さまざまな濃度の被験化合物存在下で上記のアッセイ法を行い、HDLからLDLへ
の[3H]-CEの転移を50%阻害するのに必要な濃度を決定することによって、被験
化合物の効力を判定することができる。この値をIC50と定義する。本アッセイ法
によって決定されるIC50値は、IC50が10 nMよりも大きい場合には正確であると
考えられる。化合物の阻害能力が大きい場合には、インキュベーション時間を長
くし(18時間まで)、また、CETPの最終濃度を低く(<50 nM)すれば、IC50の正
確な測定値を決定することができる。
【0120】 インビボにおけるCETP活性の阻害 被験化合物によるCETP活性の阻害は、静脈注射または経口胃管栄養法によって
化合物を動物に投与する段階、HLDからVLDLおよびLDL粒子にトリチウム標識され
たコレステリルエステル([3H]-CE)が転移する量を測定する段階、ならびにこ
の転移量を対照動物で観察された転移量と比較する段階によって判定することが
できる。
【0121】 雄のゴールデンシリアンハムスターを、0.24%コレステロールを含む固形飼料
を食餌として、実験の少なくとも2週間前から維持する。静脈内投薬を受ける動
物については、実験の直前に、ペントバルビタールで麻酔する。実験を通じて、
麻酔状態を維持する。留置カテーテルを頸静脈と頸動脈に挿入する。実験の開始
時に、[3H]-CE-HDLを含む0.2 mlの溶液をすべての動物の頸静脈に投与する。[3H
]-CE-HDLは、トリチウム標識したコレステリルエステルを含むヒトHDLの調製物
であり、グレンら(Glenn)(Meth. Enzymol., 263, 339-351 (1996))の方法に
従って調製される。被験化合物は、80 mMの貯蔵溶液として、賦形剤(2%エタノ
ール、98% PEG 400、米国ミズーリ州セントルイス、シグマケミカル社製)に溶
解し、ボーラス注射によるか、連続的な注入によって投与する。[3H]-CE-HDL用
量を投与してから2分後に、0.1 mlの被験化合物を動物の頸静脈に注射投与する
。対照動物には、被験化合物を含まない賦形剤溶液0.1 mlを静脈内投与する。5
分後、最初の血液試料(0.5 ml)を、頸動脈から採取して、エチレンジアミン四
酢酸を入れた標準的なマイクロテナー(microtainer)の中に回収する。食塩水
(0.5 ml)を注射して、カテーテルに流し、血液容量を入れ換える。その後、2
時間後と4時間後に同一の方法で血液試料を採取する。血液試料は十分に混和し
た後、実験が完了するまで氷上にて維持する。血液試料を4℃で遠心分離して血
漿を得る。この血漿(50 μl)を、5 μlの沈殿試薬(デキストラン硫酸、10 g/
l;0.5 M 塩化マグネシウム)で処理してVLDL/LDLを除去する。遠心分離した後
、HDLを含む上清(25 μl)が得られるので、液体シンチレーションカウンター
を用いて、放射能についてこれを分析する。
【0122】 HLDからLDLおよびVLDLに転移した[3H]-CEの割合%(%転移)を、沈殿前の同
等の血漿試料における全放射能を基にして計算する。一般的には、対照動物にお
ける、HLDからLDLおよびVLDLへの転移量は、4時間後に20%から35%になると思
われる。
【0123】 または、意識のある、麻酔していない動物には、被験化合物を0.1%メチルセ
ルロース水溶液に懸濁して、経口胃管投与した用量を与えることができる。各化
合物について決定された時間、すなわち、経口投与後、被験物質の血漿内レベル
がピークに達した時期(Cmax)に、動物をペントバルビタールで麻酔した後、[3 H]-CE-HDLを含む0.2 mlの溶液を上記したように頸静脈に投与する。対照動物に
は、被験化合物を含まない賦形剤溶液0.25 mlを経口で胃管注入する。4時間後、
動物を屠殺して、血液試料を採取して、上記したように、HLDからLDLおよびVLDL
に転移した[3H]-CEの割合%(%転移)を測定する。
【0124】 または、被験化合物によるCETP活性の阻害は、遺伝子組換え操作によってヒト
CETP(hCETP)を発現するものとして選択されたマウス(hCETPマウス)に化合物
を投与することにより測定することができる。静脈注射または経口胃管注入によ
って被験化合物を投与し、HLDからVLDLおよびLDL粒子にトリチウム標識されたコ
レステリルエステル([3H]-CE)が転移する量を測定し、対照動物で観察された
転移量と比較することができる。hCETP遺伝子についてホモ接合のC57Bl/6マウス
を、ニシナ(Nishina)ら、(J. Lipid Res., 31, 859-869 (1990))の記載にし
たがって、TD88051などの高脂肪の固形飼料食餌で、実験前に少なくとも2週間飼
育する。マウスに、被験化合物を0.1%メチルセルロース水溶液に懸濁したもの
を、経口胃管投与量与えるか、10%エタノールおよび90%ポリエチレングリコー
ル中に被験化合物を静脈内に投与することができる。対照動物には、被験化合物
を含まない賦形剤溶液を経口胃管投与するか、または静脈内にボーラス投与する
。実験の開始時に、すべての動物の尾の静脈に、[3H]-CE-HDLを含む0.05 mlの溶
液を投与する。[3H]-CE-HDLは、トリチウム標識したコレステリルエステルを含
むヒトHDLの調製物であり、グレンら(Glenn)の方法(Meth. Enzymol., 263, 3
39-351 (1996))に従って調製する。30分後、動物の全血を採取し、血液は、エチ
レンジアミン四酢酸を入れた標準的なマイクロテナー(microtainer)の中に回
収する。血液試料は十分に混和した後、実験が完了するまで氷上にて維持する。
血液試料を4℃で遠心分離して血漿を得る。ゲル濾過クロマトグラフィーによっ
て、この血漿を分離・分析し、VLDL、LDL、およびHDL領域における[3H]-CEの相
対比を決定する。
【0125】 HLDからLDLおよびVLDLに転移した[3H]-CEの割合%(%転移)を、沈殿前の同
等の血漿試料における全放射能を基にして計算する。一般的には、対照動物にお
ける、HLDからLDLおよびVLDLへの転移量は、30分後に、20%から35%になる。
【0126】腸コレステロール吸収アッセイ法 さまざまな化合物が、腸管からのコレステロールの吸収を阻害することが示さ
れている。これらの化合物は、外因性の供給源(食物性コレステロール)および
内因性コレステロール(胆嚢から腸管に分泌される)の双方に由来するコレステ
ロールの腸による吸収も抑制することにより、血清中のコレステロール量を低下
させる。
【0127】 ハムスターにおいては、腸によるコレステロールの吸収を測定するための二重
同位体血漿比率法(dual-isotope palsma ratio)の使用法が、ターレイ(Turle
y)による記載(J. Lipid Res. 35, 329-339 (1994))のように、改良され、評
価されている。
【0128】 12時間間隔で明暗を繰り返す部屋の中で体重80〜100 gの雄のハムスターに自
由に食餌と水を与える。明期において4時間の時点で、各ハムスターに、イント
ラリピド(Intralipid)(20%)に懸濁した2.5 μCiの[1,2-3H]コレステロールの
静脈内投与量を初回投与し、次に、中鎖トリグリセリド(medium chain triglyc
erids: MCT)の油中の[4-14C]コレステロールの経口投与量を投与する。静脈内
投与(i.v.)用量は、0.4 ml容量のイントラリピド(Intralipid)混合液を遠位
の大腿静脈に注射することにより投与する。経口投与量は、0.6 ml容量のMCT油
脂混合物を、ポリエチレン製チューブを通して、胃内に導入する胃管栄養法によ
って投与する。72時間後、ハムスターを放血させて、血漿内における3Hおよび14 Cの量、および最初に投与された標識量を、液体シンチレーション分光測定法に
よって測定する。コレステロール吸収は、以下の等式に基づいて計算する。
【0129】ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質(MTP)アッセイ法: MTPは、肝臓組織または培養細胞(例えば、HepG2細胞など)から、オーリンガ
ー(Ohringer)らが記載する方法(Acta Crystallogr. D52, 224-225(1996);
参照として本明細書に組み入れられる)など、標準的な方法を用いて精製するこ
とができる。
【0130】 その後、MTP活性解析を、ジャミル(Jamil)らが記載するように(Proc. Natl
. Acad. Sci. 93, 11991-11995 (1996);参照として本明細書に組み入れられる
)にしたがって行うことができる。
【0131】 このアッセイ法の基本は、MTP存在下で、供与体となる小胞集団から受容体と
なる小胞集団への標識トリグリセリドの転移を測定するためのものである。MTP
の阻害剤は、MTPを加える前に、MTPの阻害剤を混合液に加えることで評価するこ
とができる。供与体となる小胞は、卵のリン脂質、カルジオリピン、3H標識リン
脂質、および14C標識トリグリセリドの水性混合液を超音波破砕することにより
調製される。受容体となる小胞は、卵のリン脂質の水性混合液と超音波破砕する
ことにより調製される。この小胞溶液は、MTP阻害剤を加えて混合するか、加え
ないままにしておいてから、MTPを加えて転移反応を開始させる。このアッセイ
法では、60分後に0.5 mlのDE-52セルロースを加えて終了させ、その後、遠心分
離して供与分子を沈殿させる。沈殿物中、および混合液中に最初に存在していた
標識量中に存在する3Hと14Cの量を、液体シンチレーション分光測定法によって
測定する。脂質輸送速度は、以下の式を用いる一次反応速度に基づいて計算され
る: 式中、[S]0および[S]は、それぞれ時間0とtにおける、供与体である膜ペレット
に存在する14C標識の画分であり、kは、単位時間当たりに転移される標識画分で
ある。
【0132】ウサギにおける血漿脂質アッセイ法 血漿脂質は、参照として本明細書に組み入れられる、シュー(Schuh)ら、J.
Clin. Invest., 91, 1453-1458 (1993)によって報告されているような方法を用
いて測定することができる。ニュージーランドシロウサギの雄の群に、0.3%コ
レステロールおよび2%コーン油(ザイグラーブラザーズ社、ペンシルバニア州
ガードナー(Gardner))を添加した標準的な食餌(100 g/日)を与える。水は
自由に与える。対照群および処理動物群は、処理後1ヶ月後および3ヶ月後に屠殺
する。アテローム性動脈硬化症の病変部の特徴を調べるために組織を除去する。
血漿脂質濃度を測定するために血液試料を採取する。
【0133】 血漿脂質 脂質分析のための血漿は、耳の静脈からEDTAを含むチューブ(バキュテナー(
Vacutainer ;ニュージャージー州ラザフォード(Rutherford)、ベクトン・デ
ィキンソン社(Becton Dickinson))の中に血液を取り出した後、遠心分離して
細胞を分離する。コレステロールオキシダーゼ反応(C.A. Allainら、Clin. Che
m.,20, 470-475 (1974);参照として本明細書に組み入れられる)を用いて総コ
レステロール量を酵素的に測定した。HDLコレステロールも、マグネシウムを含
むデキストラン硫酸によってLDLとVLDLを選択的に沈殿させた後、酵素的に測定
した(G.R. Warnickら、Clin. Chem., 28, 1379-1388(1982);参照として本明
細書に組み入れられる)。血漿中のトリグリセリド量は、リポタンパク質リパー
ゼによって遊離されるグリセロール量を酵素結合アッセイ法(G. Bucoloら、Cli
n. Chem., 19, 476-482 (1973);参照として本明細書に組み入れられる)により
測定することによって決定される。
【0134】 アテローム性動脈硬化症 動物をペントバルビタール注射により屠殺する。胸大動脈を速やかに切り取り
、10%中性緩衝ホルマリンに浸漬して固定し、オイルレッド0(0.3%)にて染色
する。動脈口の反対側の壁に沿って縦に切り込みを一つ入れた後、病斑領域を評
価するために、血管を開いてピンで留める。解剖用顕微鏡に搭載されたカラー写
真用カメラ(東芝3CCD)を接続しているカラー画像解析装置(ビデオメトリック
150(Videometric 150;カリフォルニア州サンディエゴ、アメリカンイノビジョ
ン社(American Innovision))を用いる閾値解析によって、調べた領域全体に
関する値および染色した領域に関する値から、病斑の被覆率%を決定する。組織
中のコレステロールは、フォルク(Folch)ら、(J. Biol. Chem., 226, 497-50
9 (1957);参照として本明細書に組み入れられる)の方法に従い、クロロホルム
:メタノール(2:1)混合物で抽出した後、既述したように酵素的に測定する。
【0135】 インビトロにおける血管応答 ペントバルビタールナトリウムを注射した後、腹大動脈を速やかに切り出して
、酸素添加したクレブス重炭酸緩衝液の中に入れる。血管周囲の組織を取り除い
た後、3 mmの環状セグメントを切り出して、クレブス重炭酸溶液を入れた37℃の
筋肉用温水槽に入れ、1本がフォース・トランスデューサー(force transducer
)(マサチューセッツ州クインシー(Quincy)、グラスインスツルメント社(Gl
ass InstrumentCo., MA))に接触している2本のステンレス製ワイヤの間に吊す
。温水槽にアンギオテンシンIIを加えると、それに応答して、力(force)が変
化し、それがチャート記録装置に記録される。
【0136】 本明細書における実施例は、前記実施例で用いた治療用化合物または不活性成
分の代わりに、一般的または具体的に記述された治療用化合物または不活性成分
を用いて実施することができる。
【0137】 以上、本発明を説明してきたが、同一発明が多様な方法において変化すること
があるのは明らかである。このような変化は、本発明の精神と範囲に逸脱するも
のとしては見なされるべきではなく、当業者に明らかな改変や同等なものはすべ
て特許請求の範囲内に含まれるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/785 A61K 31/785 A61P 3/06 A61P 3/06 9/10 101 9/10 101 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C084 AA02 AA03 AA20 BA44 CA62 DC50 MA02 MA17 MA22 MA23 MA28 MA31 MA32 MA35 MA36 MA37 MA41 MA43 MA52 MA57 MA60 MA63 MA66 MA67 NA12 NA14 ZA452 ZC332 ZC752 ZC802 4C086 AA01 AA02 BA05 BC28 BC60 FA03 MA02 MA04 MA17 MA22 MA23 MA28 MA31 MA32 MA35 MA36 MA37 MA41 MA43 MA52 MA57 MA60 MA63 MA66 MA67 NA14 ZA45 ZC33 ZC75 ZC80 4C206 FA31 KA01 MA02 MA04 MA13 MA14 MA37 MA42 MA43 MA48 MA51 MA52 MA55 MA56 MA57 MA61 MA63 MA72 MA77 MA80 MA83 MA86 NA14 ZA45 ZC33 ZC75 ZC80

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の量のコレステリルエステル転送タンパク質阻害化合物
    と第2の量の胆汁酸隔離化合物とを含み、該第1の量と第2の量が合わせて、化合
    物の抗高脂血症状態に有効な量、抗アテローム性動脈硬化症状態に有効な量、ま
    たは抗高コレステロール血症状態に有効な量を含む治療用組み合わせ。
  2. 【請求項2】 胆汁酸隔離化合物がコレスチラミンを含む、請求項1記載の
    治療用組み合わせ。
  3. 【請求項3】 胆汁酸隔離化合物がコレスチポールを含む、請求項1記載の
    治療用組み合わせ。
  4. 【請求項4】 胆汁酸隔離化合物が、架橋された外郭領域および内部コア領
    域を有する両親媒性コポリマーを含む、請求項1記載の治療用組み合わせ。
  5. 【請求項5】 胆汁酸隔離化合物がポリアリルアミンポリマーを含む、請求
    項1記載の治療用組み合わせ。
  6. 【請求項6】 ポリアリルアミンポリマーがCholestaGelを含む、請求項6記
    載の治療用組み合わせ。
  7. 【請求項7】 ポリアリルアミンポリマーがOmegaGelを含む、請求項6記載
    の治療用組み合わせ。
  8. 【請求項8】 コレステリルエステル転送タンパク質阻害化合物および胆汁
    酸隔離化合物を含有する組成物を含む、請求項1記載の治療用組み合わせ。
  9. 【請求項9】 予防または治療が必要な患者に、第1の量のコレステリルエ
    ステル転送タンパク質阻害化合物と第2の量の胆汁酸隔離化合物とを含有する組
    み合わせを単位剤形で投与することを含む、高脂血症状態を予防または治療する
    ための方法であって、該第1の量と第2の量が合わせて、化合物の抗高脂血症状態
    に有効な量を含む方法。
  10. 【請求項10】 予防または治療が必要な患者に、第1の量のコレステリル
    エステル転送タンパク質阻害化合物と第2の量の胆汁酸隔離化合物とを含有する
    組み合わせを単位剤形で投与することを含む、アテローム性動脈硬化症状態を予
    防または治療するための方法であって、該第1の量と第2の量が合わせて、化合物
    の抗アテローム性動脈硬化症状態に有効な量を含む方法。
  11. 【請求項11】 予防または治療が必要な患者に、第1の量のコレステリル
    エステル転送タンパク質阻害化合物と第2の量の胆汁酸隔離化合物とを含有する
    組み合わせを単位剤形で投与することを含む、高コレステロール血症を予防また
    は治療するための方法であって、該第1の量と第2の量が合わせて、化合物の抗高
    コレステロール血症状態に有効な量の化合物を含む方法。
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