JP2002532360A - 領収書用排出機構部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 領収書または紙媒体用貯蔵兼提出装置（１０）は、種々の紙媒体、例えば領収書、伝票、申込用紙、ラベル、チケットまたはタグなどを貯蔵できる。領収書は隣接するプリンタ（９）によって貯蔵兼提出装置（１０）内に導入される。領収書のウェブは導入用案内部（８）を通って貯蔵兼提出装置（１０）内に進入して、胸郭状貯蔵部分（２２）内に貯蔵される。貯蔵兼提出装置は約６．０９ｍ（２０フィート）までの長さの種々の紙媒体を貯蔵できる。次いで、貯蔵兼提出装置（１０）は、プリンタ用排出方向に対して横断する角度、好ましくは９０度で回転させられる。その後、材料のウェブは、初期の導入用位置から排出用位置まで１８０度回動される案内機構部（８）を通って排出される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 発明の分野 本発明は領収書用印刷兼取扱装置、さらに特に連続するウェブに複数の取引内
容を印刷して、領収書のウェブを一時的に貯蔵して、領収書のウェブを通常の排
出方向に対して或る角度に排出する領収書用提出機構部に関する。

【０００２】 関連特許出願 本願は、１９９７年１１月７日に出願された米国特許出願第０８／９６５７１
０号の同時係属出願である。本願明細書においては同時係属出願の教示するとこ
ろを参照することによって本明細書の記載に代える。

【０００３】 発明の背景 通常、小売店の体制は売り上げの取引内容に関する領収書を供給用ロールから
の紙上に印刷している。複数の取引内容によって領収書内の印刷文書は長くなる
。長い文書によって扱いにくくて管理不可能なウェブが形成され、これによって
取扱が困難となる。長い領収書のウェブはしばしばプリント用レジスタからヒダ
を形成して、別の取引内容が進入することに干渉すると共に、最終的な領収書の
量を増大させる。

【０００４】 領収書の印刷が完了して領収書を切断するまで、長いウェブを一時的に収容す
ることのできる収容手段を提供することが望ましい。 長い領収書、複数のチケット、ラベル、申込用紙などを提出前に包含または内
包できる（すなわち「緩衝装置として働く」）包含手段を提供することも有利で
ある。

【０００５】 レジスタのキーボードまたは正面（ディスプレイ）に干渉しないようにするた
めに、長い領収書を一時的に貯蔵して通常の排出方向に対して直角に排出できる
機構を提供することは追加の利点である。 従来技術と同様に、本発明は、取引内容が印刷されていて総計されて切断され
るような長い領収書のウェブを捕獲して一時的に貯蔵する貯蔵装置を提供しよう
というものである。次いで、この貯蔵装置は通常のウェブ排出方向から約０度か
ら９０度の間の角度まで回転して領収書を発行する。装置は、左側または右側に
回転できるよう方向付けられ、１８０度の提出領域を形成する。このようにして
、レジスタの正面が、懸架された長い領収書のウェブによって邪魔されることが
ない。

【０００６】 従来技術の装置は、放出させるために逆転のループを使用して、貯蔵される材
料のループを排出することを必要としていた。紙を逆転させる機構部によって不
必要に複雑になる。 本発明は、従来技術の装置に固有の複雑さを少なくするものである。本発明に
は、新規な導入兼排出用機構部が設けられている。導入用案内部においては、こ
の導入兼排出用機構部は回動可能に駆動され、それにより、提出装置の角度が変
更されるときに導入用案内部は１８０度回動されて排出用案内部になる。次いで
、貯蔵された紙を貯蔵部分から直線状に排出することができ、従って、従来技術
のように方向を逆にすることを排除できる。この機構部は単純であって複雑でな
い形状である。

【０００７】 発明の概要 本発明によれば、印刷された領収書、ラベル、チケットまたは申込用紙を貯蔵
して、発行方向に対して或る角度に排出する提出機構部が提供される。この提出
機構部は、領収書用プリンタの出口スロットに隣接して配置される略長円形のオ
ーバーフロー用バケットを具備する。オーバーフロー用バケットは回転可能組立
体上に取り付けられている。領収書は領収書用プリンタの出口スロットから連続
ウェブとして排出される。次いで、領収書は導入用案内部を通ってオーバーフロ
ー用バケット内に進入する。導入用案内部に隣接して配置されたセンサが紙のウ
ェブを検出して、モータを起動させる。このモータは歯車列によってこのモータ
に連結されている一対の供給用ローラを駆動させる。装置が停止するのを検出す
ると共に領収書を連続的に排出させるために、同様なセンサを使用して領収書の
後縁を検出する。供給用ローラは紙のウェブを、オーバーフロー用バケット内に
配置された胸郭状支持部内に押し込む。胸郭状支持部は、紙がバケット内に貯蔵
されるときに紙を支持して、ウェブをこの支持部上に平滑に流させる。

【０００８】 オーバーフロー用バケットから排出させるときに、供給用ローラが向きを反対
にして、紙を導入用案内部に通して戻す。供給用ローラは、紙を回転させて紙を
第二の位置において排出させる歯車伝達装置に取り付けられている。材料のウェ
ブを進入させて排出させるための案内機構部が設けられている。ウェブが貯蔵部
分に進入した後に、案内部は回動して駆動され、それにより、提出装置の角度を
変更させると、導入用案内部は１８０度回動して排出用案内部になる。次いで、
貯蔵された紙を、排出用の直線状ラインに対して新規な提出装置用角度で排出用
案内部に通して貯蔵部分から排出させる。

【０００９】 本発明の目的は改良した領収書用排出装置を提供することである。 本発明の他の目的は、領収書を貯蔵して排出するための改良した導入兼排出用
案内部を有する領収書用排出装置を提供することである。

【００１０】 好ましい実施態様の説明 以下の詳細な説明を考慮しつつ、添付図面を参照することによって、本発明を
完全に理解することができる。 簡潔にすることを目的として、同様の要素と同様の構成要素とは図面全体にわ
たって同一の参照番号を用いている。

【００１１】 一般的に言えば、本発明は、領収書用貯蔵兼提出装置に関する。この領収書用
貯蔵兼提出装置によって、種々の紙媒体（ｍｅｄｉａ）、例えば領収書、伝票、
申込用紙、ラベル、チケットおよびタグなどを貯蔵することができる。領収書は
、隣接するプリンタによって領収書用貯蔵兼提出装置内に導入される。領収書の
ウェブは、導入用案内部を通って領収書用貯蔵兼提出装置内に進入する。次いで
、領収書は胸郭（ｒｉｂ−ｃａｇｅ）状貯蔵部分内に貯蔵される。

【００１２】 領収書用貯蔵兼提出装置は、種々の長さ、約６．０９ｍ（２０フィート）まで
の長さの紙媒体を貯蔵できる。この領収書用貯蔵兼提出装置は、プリンタ排出方
向に対して横断する角度、好ましくは９０度の角度まで回転される。その後、材
料のウェブは、初期の導入用位置から排出用位置まで回動される案内機構部を通
って排出される。

【００１３】 図１から図３を参照すると、領収書用貯蔵兼提出装置１０および関連づけられ
るプリンタ９の斜視図が示されている。プリンタ９は、領収書（図示しない）を
図１の領収書用貯蔵兼提出装置１０の貯蔵部分２２内に排出する。同時係属出願
の米国特許出願第０８／９６５７１０号公報に記載されるように、貯蔵部分は胸
郭状である。

【００１４】 領収書を表す紙片またはウェブは、図３から分かるように、導入用案内プレー
ト８を通ってプリンタ９によって排出される。案内プレート８は、把持用ローラ
「Ａ」および「Ｂ」によってウェブを案内する。把持用ローラ「Ａ」は、図２に
示される中間位置から分かるように、回転式駆動用シャフト１２に固定されて取
り付けられている。相補形状の把持用ローラ「Ｂ」は、図３から分かるように、
案内プレート８に回転可能に固定されている。ウェブは、駆動用シャフト１２が
駆動することによって貯蔵部分２２に進入する。この駆動用シャフト１２はロー
ラ「Ａ」を回転可能に駆動する。案内プレート８に進入するウェブは胸郭状部１
１内に巻かれる。

【００１５】 センサ（図示しない）をローラ「Ａ」および「Ｂ」の前方に配置する。センサ
は、領収書のウェブが案内機構部８に進入するときに領収書のウェブの存在を検
出する。センサは信号を発信して、歯車用ハウジング３０内に配置されたモータ
（図示しない）を起動させる。モータは、ハウジング３０内の歯車列によってシ
ャフト１２を駆動させる。ウェブが排出されるときに、モータの方向を逆転させ
て、案内機構部８によってウェブを貯蔵部分２２から放出させる。

【００１６】 図３を参照すると、領収書は領収書用貯蔵兼提出装置１０内に貯蔵された後に
、領収書用貯蔵兼提出装置１０から提出（排出）される。ローラ「Ａ」および「
Ｂ」は案内プレート８上において位置を切り換える。すなわち、ローラ「Ｂ」は
ローラ「Ａ」上に配置される。回動式案内部８は回動点「Ｃ」回りに回動されう
る（図１）。ハウジング３０内のモータは、適切な歯車装置によってこのモータ
に連結されている案内部８を駆動させる。

【００１７】 ローラ「Ａ」および「Ｂ」、導入用案内部８、ならびに歯車列用ハウジング３
０の全ては回転可能フレーム３２上に支持されている。図２に示されるようにフ
レーム３２はシャフト３４回りに回動可能に支持されている。シャフト３４は部
分的歯車３３に連結されている。この部分的歯車３３は、シャフト３５に取付ら
れている平歯車（図示しない）によって駆動される。平歯車は、連結用シャフト
３４を介して駆動用モータ３７によって回転可能に駆動される。中間位置（図２
）に示されるように、フレーム３２を回動させることによって、領収書は、領収
書入力用方向に対して或る角度で排出されうる。好ましい角度は９０度であるが
、フレーム３２を、０度から９０度までのあらゆる角度で回動して転向させられ
る。さらに、装置が左側に９０度までおよび右側に９０度まで回転されると、１
８０度の提出領域が得られる。ウェブの後縁が検出されると、センサ（図示しな
い）はモータ３７を駆動させる。

【００１８】 提出装置は、紙媒体の幅を変更できるように構成される。このことを、いくら
かの部品と組立体とが種々の幅の提出装置を製造するのに使用されているモジュ
ール方式の建築用ブロックの解決策に適用することができる。一つの提出装置を
二つの異なるプリント用機構部または二つの類似のプリント用機構部と共に構成
および使用して、別の異なる紙媒体（例えば、一方のユニットからの二色の領収
書、および他方のユニットからのチケットまたはクーポン）を形成することがで
きる。

【００１９】 当業者にとっては特別の操作条件および特別の環境に適合する他の変更例およ
び変種例は明らかであるので、本発明は図示することを目的として選択された実
施例に制限されておらず、本発明の範囲と精神とから逸脱しない変更例と変種例
とを含むと考えられる。 従って、本発明を説明したことによって、特許証により保護されるよう要求さ
れる部分は特許請求の範囲に示される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 領収書用受容位置に配置されている本発明の領収書用貯蔵兼提出装置の斜視図
である。

【図２】 図１に示される領収書用受容位置と、図３に示される領収書用排出位置との間
の中間位置に配置されている本発明の領収書用貯蔵兼提出装置の斜視図である。

【図３】 領収書用排出位置に配置されている図１の領収書用貯蔵兼提出装置の斜視図で
ある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3F049 AA10 BB06 CA01 CA31 DA12 DB02 EA24 EA28 LA06 LB03 3F053 EA05 EC06 ED02 LA06 LB03

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙媒体用貯蔵兼提出装置において、 紙媒体用材料を受容する貯蔵手段と、 前記紙媒体用材料を前記貯蔵手段まで供給するための少なくとも一対の供給用
   ローラとを具備し、前記一対の供給用ローラは回動式案内部上に支持されており
   、 さらに、 前記少なくとも一対の供給用ローラの一方を駆動させる回転可能駆動手段と、 紙媒体受容用位置から紙媒体排出用位置まで前記回動式案内部を移動させるた
   めの回動式駆動手段と、 前記支持手段を供給方向に対して或る角度に移動させるために、前記支持手段
   に取り付けられた第二の駆動手段とを具備する紙媒体用貯蔵兼提出装置。
2. 【請求項２】 前記支持手段が胸郭状貯蔵部分を具備する請求項１に記載の
   紙媒体用貯蔵兼提出装置。
3. 【請求項３】 前記第二の駆動手段が、供給方向に対して約０度から９０度
   まで前記支持手段を移動させられる請求項１に記載の紙媒体用貯蔵兼提出装置。
4. 【請求項４】 材料のウェブを形成する種々の領収書、伝票、および申込用
   紙を貯蔵するための領収書用貯蔵兼提出装置において、前記材料のウェブが、隣
   接するプリンタによって前記領収書用貯蔵兼提出装置内に導入され、前記材料の
   ウェブが、回動式案内部を通って前記領収書用貯蔵兼提出装置内に進入して、次
   いで移動可能支持部上に取り付けられた胸郭状貯蔵部分内に貯蔵され、前記領収
   書用貯蔵兼提出装置は、プリンタ排出方向に対して横断する角度まで前記移動可
   能支持部を移動させて前記材料のウェブを前記回動式案内部に通して排出する移
   動排出手段を有しており、前記回動式案内部を初期の導入用位置から排出用位置
   まで約１８０度回動させるために駆動手段が前記移動可能支持部上に支持されて
   いる領収書用貯蔵兼提出装置。
5. 【請求項５】 材料のウェブを形成する種々の紙媒体、例えば領収書、伝票
   、申込用紙、ラベル、チケットまたはタグを貯蔵するための紙媒体用貯蔵兼提出
   装置において、前記材料のウェブが、隣接するプリンタによって前記紙媒体用貯
   蔵兼提出装置内に導入され、前記材料のウェブが回動式案内部を通って前記紙媒
   体用貯蔵兼提出装置に進入して、移動可能支持部上に取り付けられた胸郭状貯蔵
   部分内に貯蔵され、前記紙媒体用貯蔵兼提出装置はプリンタ排出方向に対して横
   断する約９０度の角度まで前記移動可能支持部を移動させて前記回動式案内部を
   通って前記材料のウェブを排出する移動排出手段を有しており、前記回動式案内
   部を初期の導入用位置から排出用位置まで約１８０度回動させるために駆動手段
   が前記移動可能支持部上に支持されている紙媒体用貯蔵兼提出装置。