JP3854425B2 - レジ用インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ本体が左右方向の一方側で上体が下体に連結されかつその他方側で当該上体が当該下体に非連結とされた片持梁構造に形成され、印字対象用紙を前後方向に搬送するための搬送装置として上体側に設けた上搬送ローラーと下体側に設けた下搬送ローラーと,下搬送ローラー側を上搬送ローラー側に付勢する付勢手段とを有し、上体の一方側から他方側に向けて増大する撓み変形の影響を除去しつつ用紙の上面とインクジェット印字ヘッドとの上下方向間隔を一定範囲内に保持可能に形成されているレジ用インクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
独立的に使用しあるいはPOSシステムのターミナルとして使用される例えば電子キャッシュレジスタ型の商品販売データ処理装置(この明細書では、以下、単に“レジ”と略称する。)では、顧客買上商品について商品登録し、1取引終了宣言の締め操作を条件として会計処理を行う。登録商品情報および会計処理情報等を含むレシート印字情報は編集されかつレジ用プリンタを駆動制御してレシート用紙に印字される。そして、カットされたレシートを発行し当該顧客に手渡される。
【0003】
従来、レジ用プリンタは、サーマルプリンタを採用すると消耗品であるレシート用紙(感熱用紙)が高価であることから、ニードルを用いたドットインパクト方式の印字ヘッドを採用したプリンタが多用されている。
【0004】
また、レジでは、支払い方法の多様化等から、各種伝票に当該各種伝票情報を印字する場合が増大している。伝票には店内事務処理等のためのものも含まれる。また、伝票情報には、レシート印字情報の全部または一部、さらには当該各伝票に固有的な情報が含まれる。
【0005】
しかし、レシートと伝票とでは、平面的形態や印字態様が異なるので、レシート用プリンタと伝票用プリンタとを別個に設けているが、当然にコスト高および装置全体の大型化を招く。
【0006】
そこで、レシート用紙と伝票とを1台のレジ用プリンタで印字可能に構築したものが提案・利用されている。つまり、レシートと伝票とを同一のプリンタで印字・発行するのが得策である。また、業務能率の点から印字後のレシートおよび伝票を同一方向(キャッシャーの立っている方向)に排出(発行)するのが好ましい。
【0007】
すなわち、印字後のレシートと伝票とは同一方向(例えば、本体の手前)つまりキャッシャーの手元で排出させたい。すると、レシート用紙(レシート)の幅寸法よりも伝票の横幅の方が長いので、伝票はレシート用紙の搬送方向(例えば、奥行側→手前側)と逆の方向(手前側→奥行側)から挿入しかつ印字後に逆搬送(奥行側→手前側)して排出させなければならない。
【0008】
かくして、レシートと伝票との上記相異から、用紙および伝票の搬送方向を変更しかつインパクト印字のために例えば印字ヘッドおよび印字ガイド面(印字領域)を平面内で位置ずれさせたりしなければならないので、構造複雑で印字ヘッドの往復移動時間が長くなる。つまり、印字処理時間が長くなる。条件によっては別個の印字ヘッドを用いなければならないので、装置小型化および装置低コスト化を十分に達成できているとは言い難いとの指摘がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
さらに近年、レシートの利用性が高まっている。例えば、顧客がレシートからレシート印字情報を黙読して自宅パソコンに当該レシート印字情報をキー入力し、あるいはOCRを用いて読取り入力して、家計簿を管理する等である。伝票の場合も同様である。したがって、レシート印字情報・伝票情報のレシート・伝票への鮮明・高画質印字が強く望まれつつある。
【0010】
一方において、キャッシャーおよび顧客ともに、ドットインパクトプリンタによる印字時の騒音が大きく耳障りである。つまり、使用環境上の改善が望まれている。また、用紙搬送機構等を含むプリンタをレジ本体内に組込む従来構造では、レジ自体としては電子化による小型化ができ得るのに、プリンタが大きなスペースを占有するので、結果としてレジ全体の小型化を阻止する要因となっている。
【0011】
さらに、各顧客に手渡しされるレシートを当該店舗等の宣伝媒体に有効利用(使用)したいとの要請が一段と強まっている。印字機能の高度化により、例えば、特売商品や新規入荷商品を高密度の文字情報やモノクロ・カラー画像情報としてアピールする等である。同様に、伝票印字機能を利用して例えば伝票類似形態の割引券等を発行したいとの要請も多い。
【0012】
本発明の目的は、印字対象用紙にインクジェット印字へッドを利用して各種の印字対象情報を高画質で高速印字できる低騒音のレジ用インクジェットプリンタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
従来は、レシート用紙および伝票の双方を印字しなければならずかつ伝票を可逆搬送しなければならないことから、印字ヘッドは慣行的に上記のドットインパクト方式が採用されている。
【0014】
これに対してインクジェット印字ヘッドを採択すれば、レシート用紙および伝票の双方にそれぞれ非接触印字ができることから、同一のインクジェット印字ヘッドを用いかつ同一の印字領域においてレシート用紙および伝票の印字処理高速化を達成できかつ小型化を図れるとともに、高画質印字かつ低騒音印字ができる筈である。
【0015】
ここに、本発明は、インクジェット印字ヘッドを用いたプリンタでは印字対象媒体(伝票)を印字後にインク汚れ防止の観点から逆搬送するという技術的観念がないのに対して、これを打破する新規な発想に基づき、インクジェット印字ヘッドを採択してその利益を発揮可能とするとともに、その採択による欠点(インク汚れ等)を巧みに解消できるように構成したものである。
【0016】
すなわち、本願の請求項1に係る発明は、プリンタ本体が上体と下体とから構成され、上記上体は、左右方向の一方側で前記下体に連結されかつその他方側で前記下体に非連結とされた片持梁構造に構成され、前記上体に左右方向に伸びるガイドロッドと、このガイドロッドに左右方向に移動可能に装着されたキャリアと、このキャリアに装着されたインクジェット印字ヘッドとが設けられ、印字対象用紙を前後方向に搬送する搬送装置として、前記上体側の上流側と下流側とにそれぞれ設けられ、左右方向に伸びる上搬送ローラーと、前記下体側に上記上搬送ローラにそれぞれ対向して設けられ、左右方向に伸びる下搬送ローラーと、下搬送ローラー側を左右方向の複数点で上搬送ローラー側に常にばね付勢する付勢手段とを有し、上記付勢手段のばね付勢力は、前記一方側より前記他方側を大きく設定し、前記上体の前記一方側から前記他方側に向けて増大する撓み変形の影響を除去したものである。
【0017】
かかる発明では、プリンタ本体が左右方向の一方側で上体が下体に連結されかつその他方側で当該上体が当該下体に非連結とされた片持梁構造に形成されているので、非連結の上体と下体との隙間を通して非連続紙である伝票を挿入できる。しかし、上体にはインクジェット印字ヘッドが装着されかつ左右方向に伸びるガイドロッドに左右方向に移動可能に装着されたキャリアが設けられているので、上体の一方側から他方側に向けて増大する撓み変形が発生する虞が強い。
【0018】
ここに、印字対象用紙を前後方向に搬送するための搬送装置が、下体側に設けられた左右方向に伸びる下搬送ローラーを常に付勢手段の付勢力によって上体側に設けられた左右方向に伸びる上搬送ローラー側を押し上げる構成とされているので、上体の一方側から他方側に向けて増大する撓み変形の影響を除去しつつ下搬送ローラーと上搬送ローラーとで搬送される用紙の上面とインクジェット印字ヘッドとの上下方向間隔を一定範囲内に保持することができる。
【0019】
つまり、ともに上体側に設けられたキャリアのガイドロッドと上搬送ローラーとは左右方向に渡って上下方向の相対位置が一定であるが、上体が他方側に行くにしたがって下方への撓みが増大する虞がある。しかし、下搬送ローラーが上搬送ローラー側に常に付勢されているので、上搬送ローラーの下側接触位置と下搬送ローラーの上側接触位置とは左右方向の何処でも密接している。すなわち、各接触位置は、ガイドロッドを左右方向に往復移動(例えば、摺動)するインクジェット印字ヘッドとの上下方向相対位置が一定である。
【0020】
したがって、連続紙たるレシート用紙(印字対象用紙)や他方側の隙間を通した非連続紙たる伝票(印字対象用紙)を前後方向に搬送しつつ高密度な文字列や図形を高品質で静かに印字することができる。
【0027】
さらに、請求項2の発明は、前記印字対象用紙が非連続紙である伝票とされ、前記搬送装置は、前記非連結とされた他方側で、前記下体と前記上体との隙間を通して前記伝票の一部がプリンタ本体内に挿入されかつ前記伝票の残部がプリンタ本体外に突出する伝票を、前記伝票の一部と接触して前記前後方向に搬送可能に形成されているレジ用インクジェットプリンタである。
【0028】
かかる発明では、伝票の左右方向の手前側(残部)を持ちかつ隙間を通してその先端側(一部)をプリンタ本体内に挿入すると、搬送装置がプリンタ本体外に残部が突出した状態でかつ当該一部と接触して当該伝票を前後方向に搬送する。したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに伝票の平面的大きさに関する適応性が広い。
【0029】
さらにまた、請求項3の発明では前記印字対象用紙は、非連続紙である伝票および連続紙であるレシート用紙であり、前記搬送装置は、前記非連続紙である伝票を、前記前後方向である伝票搬送方向に搬送する伝票搬送装置と前記レシート用紙を前記前後方向である用紙搬送方向に搬送する用紙搬送装置とを備えたものである。
かかるレジ用インクジェットプリンタでは、前記搬送装置を、例えば、上下方向に2組配設し、上方側の搬送装置が前記伝票を搬送可能でかつ下方側の用紙搬送装置が前記印字対象用紙を形成しかつ連続紙であるレシート用紙を搬送可能に形成されたレジ用インクンジェットプリンタである。
【0030】
かかる発明では、下方側の搬送装置は、連続紙であるレシート用紙を前後方向に搬送でき、かつ上方側の搬送装置が伝票を前後方向に搬送することができる。つまり、連続紙を下方側で搬送可能な状態を保持しつつ、その上方で非連続紙の伝票を適宜に挿入して印字させることができるとともに、上下関係にあるのでレシート用紙上の印字面(上面)に伝票の非印字面(下面)が直接に触れることがない。したがって、請求項1から請求項4までの各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにレシート用紙および伝票の搬送を一段と円滑に行えかつ印字品質を一段と向上できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本レジ用インクジェットプリンタ20は、図1〜図9示す如く、プリンタ本体21が左右方向の一方側(固定端側)RTで上体23が下体25に連結されかつその他方側(自由端側)FTで当該上体23が当該下体25に非連結とされた片持梁構造に形成され、上体23に左右方向に伸びるガイドロッド31と,このガイドロッド31に左右方向に移動可能に装着されたキャリア32と,このキャリア32に装着されたインクジェット印字ヘッド40とを設け、印字対象用紙(レシート用紙110,伝票120)を前後方向に搬送するための搬送装置(50,60)として、上体23側に設けた左右方向に伸びる上搬送ローラー(52,62)と,下体25側に設けた左右方向に伸びる下搬送ローラー(55,65)と,下搬送ローラー(55,65)側を上搬送ローラー(52,62)側に付勢する付勢手段70とを有し、上体23の一方側から他方側に向けて増大する撓み変形の影響を除去しつつ下搬送ローラー(55,65)と上搬送ローラー(52,62)とで搬送される用紙(110,120)の上面とインクジェット印字ヘッド40との上下方向間隔(Chs,Chs+伝票厚さ分+Csr)を一定範囲内に保持可能に形成されている。
【0032】
この実施形態では、印字対象用紙がレシート用紙110および伝票120とされ、搬送装置が連続用紙であるレシート用紙110を用紙搬送方向Xrへ搬送するための用紙搬送装置50および非連続用紙である伝票120を伝票搬送方向(Xs1,Xs2)へ搬送する伝票搬送装置60とされ、また上搬送ローラーを用紙搬送装置50を形成する用紙搬送用ローラー52および伝票搬送装置60を形成する伝票搬送用ローラー62としかつ下搬送ローラーを用紙搬送装置50を形成する用紙搬送用ローラー55および伝票搬送装置60を形成する伝票搬送用ローラー65とした場合について説明する。
【0033】
本プリンタ20は、図1に示す電子キャッシュレジスタ(レジ)10にケーブル10Cを介して接続され、商品登録および会計処理に伴うレシート印字情報をレシート(110)に印字しかつ伝票120に伝票情報を印字するために使用される。
【0034】
この電子キャッシュレジスタ10は、図1の本体10B内に格納された制御部(CPU,ROM,RAM)に、HDD,FDD,キーボード14,スキャナ(図示省略),キャッシャー用表示器16Aおよび顧客用表示器16Bからなる表示器16および自動解放型のドロワ17を接続した構成とされている。
【0035】
また、本プリンタ20の駆動制御部は、MPU等を含む制御部に、メモリ,表示部83,ボタン(スイッチ)部84,モータ駆動部,センサー部,カッター部およびインターフェイスを含み、電子キャッシュレジスタ10から受信したレシート印字情報等を含む印字要求信号に基づきインクジェット印字ヘッド40を駆動制御して、当該各情報を当該用紙(110,120)に印字する。
【0036】
ここに、プリンタ20は、図1に示すように、プリンタ本体21(上体23,下体25)の後方側にロール用紙収容部27を設け、前方側に伝票挿入部(伝票排出部)25Sおよびレシート発行部25Rを設けた外観とされている。
【0037】
そして、伝票120は伝票挿入部25Sから上体23と下体25との間の隙間25Hを通して正搬送方向Xs1へ挿入され、伝票情報が印字されつつロール用紙収容部27の開口部を覆う上蓋24上にその先端側(一部)が一時保留されかつ印字終了後に伝票排出部25Sから排出される。つまり、キャッシャーは、レシート(110)と伝票120とをその場(手前側)で取り扱える。
【0038】
図2〜図4において、プリンタ本体21は、左右方向の一方側RT(図3で右側)で上体23が下体25に連結されかつその他方側FT(左側)で当該上体23が当該下体25に非連結とされた片持梁構造に形成されている。
【0039】
上体23側に装着されたインクジェット印字ヘッド40は、キャリア移動機構30(左右方向に伸びるガイドロッド31,このガイドロッド31に摺動可能に装着されたキャリア32)によってかつガイドロッド31に沿って左右方向に往復移動可能である。
【0040】
キャリア32には、インクジェット印字ヘッド40にインクを供給するためのインクカセット45が着脱自在に設けられている。図2,図3中の100は、インクジェット印字ヘッド40からインクを強制吐出させて当該ヘッド(ノズル)をメンテナンスするヘッドメンテナンス手段である。
【0041】
印字対象用紙[110(120)]を前後方向に搬送するための搬送装置50(60)は、上体23側に設けた左右方向に伸びる上搬送ローラー[用紙搬送用ローラー52U・52D(伝票搬送用ローラー62U・62D)]と,下体25側に設けた左右方向に伸びる下搬送ローラー[用紙搬送用ローラー55U・55D(伝票搬送用ローラー65U・65D)]と,下側の各搬送用ローラー55U・55D(65U・65D)側を当該上側の各搬送用ローラー52U・52D(62U・62D)側に付勢する付勢手段70とを有し、上体23の一方側RTから他方側FTに向けて増大する撓み変形の影響を除去しつつ下側の各搬送用ローラー55U・55D(65U・65D)と,上側の各搬送用ローラー52U・52D(62U・62D)とで搬送される用紙[レシート用紙110(伝票120)]の上面とインクジェット印字ヘッド40との上下方向間隔(Chs,Chs+伝票厚さ分+Csr)を一定範囲内に保持可能に形成されている。
【0042】
かくして、非連結の上体23と下体25との他方側FTの隙間25Hを通して非連続紙である伝票120を挿入できる。しかし、上体23にはインクジェット印字ヘッド40が装着されかつ左右方向に伸びるガイドロッド31に左右方向に摺動可能に装着されたキャリア32が設けられているので、上体23の一方側RTから他方側に向けて増大する撓み変形が発生する虞が強いが、図3,図8に示す付勢手段70(バネ70L,70R)が下側の各搬送ローラー55U・55D(65U・65D)を上体23側に設けられた左右方向に伸びる上側の各搬送用ローラー52U・52D(62U・62D)側へ常に押し上げるので、その撓み変形の影響を除去できる。
【0043】
つまり、ともに上体23側に設けられたキャリア32のガイドロッド31と上側の各搬送ローラー52U・52D(62U・62D)[回転軸51U,51D(61U,61D)]とは左右方向に渡って上下方向の相対位置が一定であるが、上体23が他方側に行くにしたがって下方への撓みが増大する虞がある。しかし、下側の各搬送用ローラー55U・55D(65U・65D)が当該上側の各搬送用ローラー52U・52D(62U・62D)側に付勢されているので、上側の各搬送用ローラー52U・52D(62U・62D)の下側接触位置と当該下側の各搬送用ローラー55U・55D(65U・65D)の上側接触位置とは左右方向の何処でも密接している。
【0044】
すなわち、各接触位置は、ガイドロッド31を左右方向に摺動(往復移動)するインクジェット印字ヘッド40との上下方向相対位置が一定である。したがって、連続紙たるレシート用紙110や他方側の隙間25Hを通した非連続紙たる伝票120を前後方向に搬送しつつ高密度な文字列や図形を高品質で静かに印字することができる。
【0045】
なお、図2〜図4では、伝票搬送装置60の上流側でかつ下側の搬送用ローラー65Uを構成する2つのローラー要素65EUL,65EURを付勢手段70(2つのバネ70L,70R)で付勢した状態を示している。また、図4のバネ70RUは一方側で上流側、バネ70RDは一方側で下流側に配設されたものである。
【0046】
かくして、印字対象媒体であるレシート用紙110や伝票120に接触する面積を小さくすることができる。つまり、下側の各搬送用ローラー55U・55D(65U・65D)が印字面を擦る度合いを大幅に軽減することができるとともに、付勢手段70(バネ70L,70R、バネ70L,70R)が下側の各搬送用ローラー55U・55D,65U・65D用の各回転軸53,63を左右方向の複数(2)点で付勢するので、上体23の一方側RTの付勢力を小さくかつ他方側FTの付勢力を大きくすることが容易になる。
【0047】
すなわち、搬送装置50(60)で前後方向に搬送される印字対象媒体[110(120)]の左右方向(幅方向)における各部位とインクジェット印字ヘッド40との間隔[Chs+伝票厚さ分+Csr(Chs)]を一段と均一にできるから、印字品質を一層高められる。
【0048】
しかも、上搬送ローラー52U・52D(62U・62D)および下搬送ローラー55U・55D(65U・65D)が、左右方向に伸びる各回転軸51U・51D(61U・61D)および53U・53D(63U・63D)に離隔する複数の上搬送ローラー要素(詳細は後記する。)および下搬送ローラー要素(詳細は後記する。)から形成されているので、印字対象媒体であるレシート用紙110や伝票120に接触する面積を小さくすることができる。つまり、各上搬送ローラー52U・52D(62U・62D)が当該各印字面を擦る度合いを大幅に軽減することができる。
【0049】
また、付勢手段70(70L,70R)の付勢力を一方側(バネ70R)が弱くかつ他方側(バネ70L)が強いものと選択してある。つまり、上体23の撓みが大きい他方側FTの付勢力が強くかつ撓みの小さい一方側RTの付勢力が小さいから、上体23の片持梁構造の簡素化を図れる。
【0050】
しかも、伝票120を、下体25と上体23との隙間25Hを通して図1に示す当該伝票120の一部121がプリンタ本体21内に挿入されかつその残部122がプリンタ本体21外に突出する状態で前後方向(Xs1,Xs2)に搬送可能に形成し、伝票120の平面的大きさに関する適応性が広い。
【0051】
さらに、搬送装置の2組(50,60)を上下方向に配設し、上方側の搬送装置60が伝票120を搬送可能でかつ下方側の搬送装置50がレシート用紙110を搬送可能に形成し、つまり、連続紙(110)を下方側で搬送可能な状態を保持しつつ、その上方で非連続紙(120)を適宜に挿入して印字させることができるとともに、上下関係にあるのでレシート用紙110上の印字面(上面)に伝票120の非印字面(下面)が直接に触れることがないから、レシート用紙110および伝票120の搬送を一段と円滑に行えかつ印字品質を一段と向上できる。
【0052】
以下、図4〜図8を参照して、用紙搬送装置50および伝票搬送装置60を詳細に説明する。
図5〜図7において、レシート用紙110を用紙搬送方向Xrに搬送する用紙搬送装置50は、図5に示す印字領域Apの上流側(図5で上方側、図7で右側)に配設された用紙搬送用ローラー52U・55Uと、その下流側(図5で下方側、図7で左側)に配設された用紙搬送用ローラー52D・55Dと、から構成されている。
【0053】
上流側の用紙搬送用ローラー52U・55Uは、レシート用紙110の印字面(上面)に接触しないので、当該回転軸51U・53Uの左右方向の中央に設けた各1つのローラー要素(52U・55U)から形成されている。なお、各回転軸51U・53Uに複数(2以上)のローラー要素を配設した構造としてもよい。
【0054】
下流側の用紙搬送用ローラー52D・55Dは、レシート用紙110の印字面(上面)に接触し得るので、当該回転軸51D・53Dの左右方向に振り分け配設した図5に示す各2つのローラー要素52EDL・55EDL,52EDR・55EDRとから形成されている。
【0055】
すなわち、配置上の余裕,レシート用紙110およびインクの性状や搬送速度の関係で、レシート印字情報に含まれる図6に示す文字列(文字情報)114のインク乾きは早いが、インクドット密度が高い画像からなるロゴマーク115のインク乾きが遅くなる虞を考慮して、各用紙搬送用ローラー52D・55Dのレシート用紙幅(110W)方向に離隔された内側2つのローラー要素52EDL・55EDL,52EDR・55EDRの図6に示す内側間隔Wrを、レシート用紙110に印字されたレシート印字情報中のロゴマーク幅115Wを超えるものとして当該回転軸51D・53D上に配設してある。
【0056】
なお、例えば搬送速度が非常に高い場合には、内側2つのローラー要素52EDL・55EDL,52EDR・55EDRの内側間隔Wrを、レシート用紙110に印字されたレシート印字情報中の文字列114を超えるものとして当該回転軸51D・53D上に配設し、さらに用紙搬送方向Xrに3以上の用紙搬送用ローラーを設けてもよい。
【0057】
また、各用紙搬送用ローラー52U・55U,52D・55D(52EDL・55EDL,52EDR・55EDR)を、レシート用紙110の非印字面(下面)111がインクジェット印字ヘッド40に対向しかつ図7に示す印字ガイド面29に接触可能として配設してある。印字ガイド面29は、図7に示した左右方向の寸法よりも実際には左右方向に長く、レシート用紙110の挿入時の用紙ガイドにも利用する。この意味で、用紙挿入ガイド面といえる。
【0058】
また、上流側用紙搬送用ローラー52U・55Uと下流側用紙搬送用ローラー52D・55D(52EDL・55EDL,52EDR・55EDR)とが、レシート用紙110に用紙搬送方向Xrの張力を加えつつ搬送可能に形成されている。
【0059】
つまり、下流側用紙搬送用ローラー52D・55Dの周速度の方が上流側用紙搬送用ローラー52U・55Uの周速度よりも、僅かに高速となっている。また、下流側用紙搬送用ローラー52D・55Dは、張力が一定範囲外になった場合には図示しないワンウェイクラッチの滑り作用により一定範囲内の張力に戻すことができる。したがって、レシート用紙110を弛みや凹凸が無く搬送できるから、非接触印字のインクジェット印字ヘッド40でも鮮明な印字ができる。
【0060】
一方、伝票120を搬送する伝票搬送装置60は、図5に示す印字領域Apの下流側(レシート用紙110では上流側である。)に配設された伝票搬送用ローラー62U・65Uと、その上流側(レシート用紙110では下流側である。)に配設された伝票搬送用ローラー62D・65Dとから構成されている。
【0061】
これら各伝票搬送用ローラー62U・65U,62D・65Dは、用紙搬送装置50を構成する各用紙搬送用ローラー52U・55U,52D・55D(52EUL・55EUL,52EDR・55EDR)間内に配設されている。レシート用紙110の剛性よりも剛性が強い場合が多い非連続紙(伝票120)を、より確実かつ安定して搬送できるようにするためである。
【0062】
上流側の伝票搬送用ローラー62D・65Dは、レシート用紙110の印字面(上面)との接触を防止するために、当該回転軸61D・63Dの左右方向に図2に示す内側間隔Wsをとって振り分け配設された各2つのローラー要素62EDL・65EDL,62EDR・65EDRから形成されている。
【0063】
同様に、下流側の伝票搬送用ローラー62U・65Uは、剛性の大きな伝票120の確実な搬送を期するためおよびレシート用紙110の印字面(上面)との接触を防止するために、当該回転軸61U・63Uの左右方向に内側間隔Wsをとって離隔配設(左右方向に振り分け配設)された各2つのローラー要素62EUL・65EUL,62EUR・65EURから形成されている。
【0064】
また、下流側伝票搬送用ローラー62U・65U(62EUL・65EUL,62EUR・65EUR)と上流側伝票搬送用ローラー62D・65D(62EDL・65EDL,62EDR・65EDR)とが、伝票120に伝票搬送方向(Xs1,Xs2)の張力を加えつつ、搬送可能に形成されている。伝票120に伝票情報を印字する正搬送方向Xs1に搬送する場合に張力を与える。
【0065】
つまり、下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uの周速度の方が上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dの周速度よりも、僅かに高速となっている。なお、各搬送ローラー(ローラー要素)に付したU(上流側)およびD(下流側)なる符号は、上記の通り、レシート用紙110の搬送方向Xrに対して定義した。したがって、伝票120の場合には、D(上流側)およびU(下流側)なる符号を付してある。
【0066】
そして、下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uは、伝票120に加わる張力が一定範囲外になった場合には図9に示すワンウェイクラッチ69の滑り作用により一定範囲内の張力に戻す(張力を一定範囲内に保持する。)ことができる。したがって、レシート用紙110に比較して高剛性の伝票120でも弛みや凹凸が無く搬送できるから、インクジェット印字ヘッド40に非接触でも、高品質かつ鮮明な印字ができる。
【0067】
また、各伝票搬送用ローラー62U・65U,62D・62Dの図3,図5に示すレシート用紙幅方向110Wに離隔された内側2つのローラー要素62EUL・65EUL,62EUR・65EUR、62EDL・65EDL,62EDR・65EDRの図5に示す内側間隔Wsが、レシート用紙幅110Wを超えるものとして当該回転軸61U・63U,61D・63D上に配設されている。したがって、各ローラー要素の最内側2つがレシート用紙110に直接接触することがない。つまり、印字されたレシート印字情報(半乾き状態のインク)に触れない。
【0068】
なお、“最内側2つ”とは、各1回転軸に対する各ローラー要素が例えば各4つ以上の場合でも、その内の左右方向の各一番内側になる各1つを意味する。
【0069】
ここに、各用紙搬送用ローラー52U・55U,52D・55Dと各伝票搬送用ローラー62U・65U,62D・65Dとの上下位置関係を、図7,図8に示すように、用紙搬送方向Xrに搬送可能な状態にあるレシート用紙110の上方でかつ当該レシート用紙110の上面と一定のクリアランスCsrを保持しつつ伝票120を搬送可能に選択してある。
【0070】
すなわち、図5に示す平面的離隔に加え、さらに図7に示す上下方向離隔(Csr)を確立することにより、各伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uと各用紙搬送用ローラー52D・55D,52U・55Uとの干渉を上下方向においても確実に回避できる。
【0071】
かくして、レシート用紙110の印字面(上面)を汚すことがないばかりか、同一の印字領域Apに2種類の用紙を取り込めかつ伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uをレシート用紙搬送領域(110W)から外側に外れた位置に配設でき、しかも伝票120の可逆搬送時に各伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uがレシート用紙110を搬送してしまうことがないわけである。
【0072】
これとの関係で、インクジェット印字ヘッド40のインクジェット特性は、図7に示すインクジェット印字ヘッド40の先端(下面)と伝票120の上面(印字面)とのクリアランスChs(例えば、1.0mm)を確保した上で、少なくとも伝票厚さ120t(例えば、0.09mm)相当の上下方向距離内で印字品質を一定に維持可能に選択すればよいが、この実施形態では、クリアランスCsrをとったので、伝票厚さ120t相当にクリアランスCsr(例えば、0.42mm)を加えた上下方向距離内で印字品質を一定に維持可能に選択されている。なお、レシート用紙110の厚さ110tは、例えば0.08mmである。
【0073】
つまり、レシート用紙110の上面(印字面)と伝票120の下面(非印字面)とを確実に非接触に保持できかつクリアランスCsrを挟んでも伝票120とレシート用紙110との印字品質を一定に維持できるから、レシート用紙110の印字面が伝票120で摺られることがなく、高画質印字のレシート(110)および伝票120を発行・排出できる。
【0074】
さらに、伝票搬送装置60を構成する各伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uを、逆搬送可能に形成してある。すなわち、伝票120を、用紙搬送方向Xrと逆の正搬送方向Xs1に正搬送できかつ印字後に用紙搬送方向Xrと同じ逆搬送方向Xs2に逆搬送することができる。
【0075】
詳しくは、正搬送における下流側(レシート搬送方向Xrで上流側)の伝票搬送用ローラー62U・65Uの周速度が上流側(レシート搬送方向Xrで下流側)の伝票搬送用ローラー62D・65Dの周速度よりも速くかつ下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uが伝票紙送り方向(Xs1,Xs2)の張力を一定範囲内に保持可能であるとともに、下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uが逆搬送時に図9に示す駆動源たるギヤ67(遊星歯車68)から切離し可能に形成されている。
【0076】
この実施形態では、下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uが、図9に示す滑り機構を含むワンウェイクラッチ(スプリングクラッチ)69を介して伝票120に加わる伝票紙送り方向の張力が一定範囲を超える場合にその滑り作用により空回りする。ワンウェイクラッチ69は、下流側伝票搬送用ローラー62U・65U内に組込んでもよい。
【0077】
図9において、遊星歯車機構66は、支軸67Sを中心に回転可能な駆動源たるギヤ67と,このギヤ67との摩擦係合によって支軸67Sを中心に回動可能なレバー68Aと,このレバー68Aの上部側に装着された遊星歯車68とからなり、ギヤ67をA方向に回転させると遊星歯車68がa方向に移動して伝票搬送用ローラー65Uに結合する。反対に、ギヤ67をB方向に回転させると遊星歯車68がb方向に移動して伝票搬送用ローラー65Uから分離させることができる。
【0078】
すなわち、下流側伝票搬送ローラー62U・65Uと遊星歯車68が係合された状態では、下・上流側伝票搬送ローラー62D・65D,62U・65Uによる正搬送時の伝票120に加えられる張力は、空回り可能な下流側伝票搬送用ローラー62U・65U側のワンウェイクラッチ69の滑り作用により一定範囲内に保持される。
【0079】
また、逆搬送時の印字後伝票120の先端側が上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dに係合している場合は、下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uは遊星歯車68から分離されて回転自在となる。したがって、遊星歯車68の係合・分離動作であるから、下流側伝票搬送ローラー62U・65Uの正逆回転および回転自在の切換を迅速かつ簡単に行え、切換制御も容易に行える。
【0080】
つまり、伝票120が上流側および下流側の各伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uに係合している期間中は、下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uの周速度が上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dの周速度よりも速いので伝票120に伝票紙送り方向の張力を加えられかつ下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uがその張力を一定範囲内に保持する。したがって、一定張力による弛みのない状態で印字できるから一段と印字品質を向上できる。
【0081】
また、逆搬送時には、下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uが遊星歯車68から切離され回転自在となるので、周速度差が伝票120に悪影響を与えることはない。したがって、レシート(110)の発行部25Rと伝票挿入部(伝票排出部)25Sとを同一方向に揃えられるから、取扱が非常に容易で業務能率を向上できる。
【0082】
かかる実施形態のレジ用インクジェットプリンタ20では、図1に示す上蓋24を開放してからロール用紙収容部27に図7に示すレール用紙110Rを収容させる。そして、ロール用紙110Rからレシート用紙110を巻癖あるまま引出しつつ、その先端を下向きとして用紙搬送装置50の上流側用紙搬送用ローラー52U,55U間に通し、さらに押込む。
【0083】
その先端は下向きのまま印字ガイド面(用紙挿入ガイド面)29上を滑り、方向転換ローラー58L,58R上を通過して下方に配設された下流側用紙搬送用ローラー52D(52EDL・52EDR),55D(55DEL・55EDR)間を通り、図1のレシート発行口25Rから外に出る。外に出た部分は、カッター部で切断して取除く。すなわち、レシート用紙110を用紙搬送装置50にセッティングすることができる。その後に上蓋24を閉じる。
【0084】
ここに、図3,図8に示す付勢手段70(バネ70L,70R)が、下側の各搬送ローラー55U・55D(65U・65D)を上体23側に設けられた左右方向に伸びる上側の各搬送用ローラー52U・52D(62U・62D)側へ常に押し上げるので、上体23の撓み変形の影響を除去できる。
【0085】
つまり、ともに上体23側に設けられたキャリア32のガイドロッド31と上側の各搬送ローラー52U・52D(62U・62D)[回転軸51U,51D(61U,61D)]とは左右方向に渡って上下方向の相対位置が一定であり、上側の各搬送用ローラー52U・52D(62U・62D)の下側接触位置と当該下側の各搬送用ローラー55U・55D(65U・65D)の上側接触位置とは左右方向の何処でも密接している。すなわち、各接触位置は、ガイドロッド31を左右方向に摺動(往復移動)するインクジェット印字ヘッド40との上下方向相対位置が一定である。
【0086】
かくして、連続紙であるレシート用紙110を、上流側(例えば、奥行側)の用紙搬送用ローラー52U・55Uと下流側(手前側)の用紙搬送用ローラー52D・55Dとで、用紙搬送方向Xrのインクジェット印字ヘッド40側へ搬送できる。レシート用紙110に張力を加えつつ搬送する。その下面が印字ガイド面29上に接触されるので、弛みや凹凸が無く搬送することができる。
【0087】
したがって、電子キャッシュレジスタ10から登録商品データ等を含むレシート印字情報を受信すると、制御部が印字領域Apに位置付けされたインクジェット印字ヘッド40を駆動制御して当該レシート印字情報を印字する。印字された後に、当該レシート用紙110は下流側に搬送され、カットされてレシートとなる。
【0088】
このレシート用紙110の搬送中においても、各伝票搬送用ローラー62U・65Uおよび62D・65Dがレシート用紙幅110W方向に離隔された各2つのローラー要素62EUL,62EUR・65EUL,65EURおよび62EDL,62EDR・65EDL,65EDRを同一回転軸61・63上に配設した構造であるから、各伝票搬送用ローラー62U(62EUL,62EUR)・65U(65EUL,65EUR)および62D(62EDL,62EDR)・65D(65EDL,65EDR)と、各用紙搬送用ローラー52U・55Uおよび52D(52EDL,52EDR)・55D(55EDL,55EDR)との平面的な干渉を回避できる。
【0089】
つまり、同一の印字領域Apに2種類の用紙(110,120)を取り込めかつ伝票搬送用ローラー62U(62EUL,62EUR)・65U(65EUL,65EUR)および62D(62EDL,62EDR)・65D(65EDL,65EDR)をレシート用紙搬送領域(110W)から外れた位置に配設でき、しかも各伝票搬送用ローラー62U(62EUL,62EUR)・65U(65EUL,65EUR)および62D(62EDL,62EDR)・65D(65EDL,65EDR)が伝票搬送時に下方のレシート用紙110を搬送してしまうことがない。
【0090】
一方、非連続紙である伝票120に伝票情報を印字させるには、当該伝票120を図1に示す伝票挿入部25Sを平面ガイドとしつつ上体23と下体25との隙間25Hを通して伝票搬送方向(正搬送方向Xs1)へ押込む。当該伝票120の図1で左側は、プリンタ本体21の左方へ突出したままでよい。
【0091】
すると、制御部が、伝票120の先端が確認(検出)されたことを条件に、図9に示す遊星歯車機構66を駆動して遊星歯車68を下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uに係合させ、当該下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uを回転駆動可能状態としかつ上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dとともに正転させる。これにより、挿入された伝票120をインクジェット印字ヘッド40側(正搬送方向Xs1)へ正搬送することができる。
【0092】
伝票120の先端が下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uに係合されると、当該伝票120に伝票搬送方向(Xs1)の張力が加わる。この段階でインクジェット印字ヘッド40が駆動されて、伝票情報が印字される。当該伝票120は、印字中も行送りされ、正搬送方向へ搬送されその先端部側が図1の上蓋24上に一時保留される。
【0093】
印字が終了すると、一旦停止された各伝票搬送用ローラー62U・65U,62D・65Dは逆転される。印字後伝票120を逆搬送方向Xs2へ逆搬送することができる。搬送中の伝票120の下面は下方のレシート用紙110の上面に接触することはない。
【0094】
そして、逆搬送中の伝票先端側が上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dの手前に係合している場合は、遊星歯車68を分離して下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uの回転を停止し(空回り)させ、上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dとの周速度差によるジャムの発生を防止する。
【0095】
したがって、これ以降は、上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dのみによって伝票120は逆搬送方向Xs2へ逆搬送され、伝票情報が印刷された伝票120を伝票排出部25S(元の位置)に排出させる。排出が終了すると、各ローラーは停止される。
【0096】
しかして、この実施形態によれば、プリンタ本体21が左右方向の一方側RTで上体23が下体25に連結されかつその他方側FTで当該上体23が当該下体25に非連結とされた片持梁構造に形成され、上体にガイドロッド31とキャリア32とインクジェット印字ヘッド40とを設け、印字対象用紙を前後方向に搬送するための搬送装置50(60)として、上体23側に設けた上搬送ローラー52U・52D(62U・62D)と,下体25側に設けた下搬送ローラー55U・55D(65U・65D)と,下搬送ローラー側を上搬送ローラー側に付勢する付勢手段70とを有し、上体23の一方側RTから他方側FTに向けて増大する撓み変形の影響を除去しつつ下搬送ローラーと上搬送ローラーとで搬送される用紙110(120)の上面とインクジェット印字ヘッド40との上下方向間隔を一定範囲内に保持可能に形成されているので、連続紙たるレシート用紙110や他方側の隙間25Hを通した非連続紙たる伝票120を前後方向に搬送しつつ高密度な文字列や図形を高品質で静かに印字することができる。
【0097】
また、上搬送ローラー52U・52D,62U・62D(下搬送ローラー55U・55D,65U・65D)が、当該各回転軸に離隔する複数の上搬送ローラー要素(下搬送ローラー要素)から形成され、かつ付勢手段70が下搬送ローラー用の回転軸を左右方向の2点(70L,70R)で付勢可能に形成されているので、搬送装置50,60で前後方向に搬送される印字対象媒体110,120の左右方向(幅方向)における各部位とインクジェット印字ヘッド40との間隔を一段と均一にできるから、印字品質を一層高められる。しかも、付勢手段70の付勢力が、一方側(70R)が弱くかつ他方側(70L)が強いものとされているので、上体21の構造簡素化を図れる。
【0098】
また、搬送装置60が非連結とされた下体25と上体23との隙間25Hを通して一部121がプリンタ本体21内に挿入されかつその残部122がプリンタ本体21外に突出する伝票120を当該一部121と接触して前後方向に搬送可能に形成されているので、伝票120の平面的大きさに関する適応性が広い。
【0099】
また、上方側の搬送装置60が伝票120を搬送可能でかつ下方側の搬送装置50が連続紙であるレシート用紙110を搬送可能に形成されているので、レシート用紙110および伝票120の搬送を一段と円滑に行えかつ印字品質を一段と向上できる。
【0100】
さらに、上流側用紙搬送用ローラー52U・55Uと下流側用紙搬送用ローラー52D・55Dとは、レシート用紙110に用紙搬送方向Xrの張力を加えつつ、かつ当該レシート用紙110の非印字面111をインクジェット印字ヘッド40に対向配設された印字ガイド面29に接触させつつ、上流側から下流側へ搬送することができるので、インクジェット印字ヘッド40とレシート用紙110の印字面との間隔(Chs+伝票厚さ分+Csr)を一定に保持できかつレシート用紙110に弛みがないから、印字品質を一段と高めることができる。
【0101】
さらに、両伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uが両用紙搬送用ローラー52D・55D,52U・55U間内に配設してあるので、両伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65U間の距離を短縮化できる。また、伝票120への印字は、当該伝票120が両伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uに接触(係合)している場合に実行されるので、伝票120上の印字不可能領域(余白部)を小さくすることができる。しかも、レジ全体の小型化にも有効である。
【0102】
さらに、各用紙搬送用ローラー52D・55D,52U・55Uのレシート用紙幅方向に離隔された内側2つのローラー要素52EDL・55EDRの内側間隔Wrが、レシート用紙110に印字されたレシート印字情報中のロゴマーク幅115Wを超える。つまり、回転軸51・53上に配設されたローラー要素52EDL・55EDRの最内側2つがレシート用紙110に印字されたインクドットが高密度であるためにインク乾きが他の文字情報等と比較して遅いロゴマーク115に触れることがない。したがって、ロゴマーク115の品質を確実に維持できかつロゴマークを複雑な図形やカラー画像とすることができるので適応性が広い。
【0103】
さらにまた、各伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uのレシート用紙幅方向に離隔された内側2つのローラー要素62EDL,62EDR・65EDL,65EDRおよび62EUL,62EUR・65EUL,65EURの内側間隔Wsが、レシート用紙幅110Wを超える。つまり、回転軸61,63上に配設されたローラー要素の最内側2つがレシート用紙に触れることがない。したがって、レシート用紙110上に印字されたレシート印字情報の品質を確実に維持できる。
【0104】
請求項1の発明によれば、プリンタ本体が上体と下体とから構成され、上記上体は、左右方向の一方側で前記下体に連結されかつその他方側で前記下体に非連結とされた片持梁構造に構成され、前記上体に左右方向に伸びるガイドロッドと、このガイドロッドに左右方向に移動可能に装着されたキャリアと、このキャリアに装着されたインクジェット印字ヘッドとが設けられ、印字対象用紙を前後方向に搬送する搬送装置として、前記上体側の上流側と下流側とにそれぞれ設けられ、左右方向に伸びる上搬送ローラーと、前記下体側に上記上搬送ローラにそれぞれ対向して設けられ、左右方向に伸びる下搬送ローラーと、下搬送ローラー側を左右方向の複数点で上搬送ローラー側に常にばね付勢する付勢手段とを有し、上記付勢手段のばね付勢力は、前記一方側より前記他方側を大きく設定し、前記上体の前記一方側から前記他方側に向けて増大する撓み変形の影響を除去したレジ用インクジェットプリンタであるから、上体の一方側から他方側に向けて増大する撓み変形の影響を除去し、連続紙たるレシート用紙(印字対象用紙)や他方側の隙間を通した非連続紙たる伝票(印字対象用紙)を前後方向に搬送しつつ高密度な文字列や図形を高品質で静かに印字することができる。
【0105】
また、請求項2の発明によれば、上・下搬送ローラーが、各回転軸に離隔する複数の上・下搬送ローラー要素から形成され、かつ付勢手段が下搬送ローラー用の回転軸を左右方向の複数点で付勢可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに搬送装置で前後方向に搬送される印字対象媒体の左右方向(幅方向)における各部位とインクジェット印字ヘッドとの間隔を一段と均一にできるから、印字品質を一層高められる。
【0107】
さらに、請求項2の発明によれば、前記印字対象用紙が非連続紙である伝票とされ、前記搬送装置は、前記非連結とされた他方側で、前記下体と前記上体との隙間を通して前記伝票の一部がプリンタ本体内に挿入されかつ前記伝票の残部がプリンタ本体外に突出する伝票を、前記伝票の一部と接触して前記前後方向に搬送可能に形成されているので、請求項1の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに伝票の平面的大きさに関する適応性が広い。
【0108】
さらにまた、請求項3の発明によれば、前記印字対象用紙は、非連続紙である伝票および連続紙であるレシート用紙であり、前記搬送装置は、前記非連続紙である伝票を、前記前後方向である伝票搬送方向に搬送する伝票搬送装置と前記レシート用紙を前記前後方向である用紙搬送方向に搬送する用紙搬送装置とを備えているので、請求項1および請求項2の各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにレシート用紙および伝票の搬送を一段と円滑に行えかつ印字品質を一段と向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す外観斜視図である。
【図2】同じく、プリンタ内部を説明するための外観斜視図である。
【図3】同じく、プリンタ内部を説明するための正面図である。
【図4】同じく、プリンタ内部を説明するための側面図である。
【図5】同じく、用紙搬送装置および伝票搬送装置を説明するための平面図である。
【図6】同じく、レシート用紙への印字態様例を説明するための平面図である。
【図7】同じく、用紙搬送装置および伝票搬送装置を説明するための側面図である。
【図8】同じく、用紙搬送装置および伝票搬送装置を説明するための外観斜視図である。
【図9】同じく、伝票搬送装置の切換動作を説明するための側面図である。
【符号の説明】
10 電子キャッシュレジスタ(レジ)
10C ケーブル
14 キーボード
16 表示器
20 レジ用インクジェットプリンタ
21 プリンタ本体
23 上体
24 上蓋
25 下体
26R レシート発行部
25S 伝票挿入部(伝票排出部)
27 ロール用紙収容部
29 印字ガイド面
30 キャリア移動機構
31 ガイドロッド
32 キャリア
40 インクジェット印字ヘッド
45 インクカセット
50 用紙搬送装置(搬送装置)
51 回転軸
52 用紙搬送用ローラー(上搬送ローラー)
52E ローラー要素
55 用紙搬送用ローラー(下搬送ローラー)
55E ローラー要素
60 伝票搬送装置(搬送装置)
61 回転軸
62 伝票搬送用ローラー(上搬送ローラー)
62E ローラー要素
65 伝票搬送用ローラー(下搬送ローラー)
65E ローラー要素
66 遊星歯車機構
70 付勢手段(搬送装置)
70L,70R バネ
100 ヘッドメンテナンス手段
110R ロール用紙
110 レシート用紙(印字対象用紙)
114 文字列
115 ロゴマーク
120 伝票(印字対象用紙)
121 一部
122 残部

Claims (3)

  1. プリンタ本体が上体と下体とから構成され、上記上体は、左右方向の一方側で前記下体に連結されかつその他方側で前記下体に非連結とされた片持梁構造に構成され、
    前記上体に左右方向に伸びるガイドロッドと、
    このガイドロッドに左右方向に移動可能に装着されたキャリアと、
    このキャリアに装着されたインクジェット印字ヘッドとが設けられ、
    印字対象用紙を前後方向に搬送する搬送装置として、
    前記上体側の上流側と下流側とにそれぞれ設けられ、左右方向に伸びる上搬送ローラーと、
    前記下体側に上記上搬送ローラにそれぞれ対向して設けられ、左右方向に伸びる下搬送ローラーと、
    下搬送ローラー側を左右方向の複数点で上搬送ローラー側に常にばね付勢する付勢手段とを有し、
    上記付勢手段のばね付勢力は、前記一方側より前記他方側を大きく設定し、前記上体の前記一方側から前記他方側に向けて増大する撓み変形の影響を除去したことを特徴とするレジ用インクジェットプリンタ。
  2. 前記印字対象用紙が非連続紙である伝票とされ、前記搬送装置は、前記非連結とされた他方側で、前記下体と前記上体との隙間を通して前記伝票の一部がプリンタ本体内に挿入されかつ前記伝票の残部がプリンタ本体外に突出する伝票を、前記伝票の一部と接触して前記前後方向に搬送可能に形成されている請求項1に記載のレジ用インクジェットプリンタ。
  3. 前記印字対象用紙は、非連続紙である伝票および連続紙であるレシート用紙であり、
    前記搬送装置は、前記非連続紙である伝票を、前記前後方向である伝票搬送方向に搬送する伝票搬送装置と前記レシート用紙を前記前後方向である用紙搬送方向に搬送する用紙搬送装置とを備えた請求項1に記載のレジ用インクジェットプリンタ。
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