JP2000311278A - 商品販売データ処理装置 - Google Patents

商品販売データ処理装置

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JP2000311278A
JP2000311278A JP12205099A JP12205099A JP2000311278A JP 2000311278 A JP2000311278 A JP 2000311278A JP 12205099 A JP12205099 A JP 12205099A JP 12205099 A JP12205099 A JP 12205099A JP 2000311278 A JP2000311278 A JP 2000311278A
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JP12205099A
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Inventor
Hiroaki Katahira
博明 片平
Kozo Hara
康三 原
Kimio Nakamura
公夫 中村
Masayuki Odagiri
昌之 小田切
Kazumi Kotani
和己 小谷
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット印字へッドを利用して各種の
レシート印字情報を高画質で高速印字できかつ低騒音の
プリンタを具備する商品販売データ処理装置を提供す
る。 【解決手段】 インクジェット印字ヘッドにインクを供
給するインクカセットのインク切れを検出可能に形成
し、レシート印字情報を再印字可能にメモリに記憶保持
可能かつ記憶保持対象である当該レシート印字情報の印
字後でかつインク切れが検出された場合にメモリに記憶
保持されている当該レシート印字情報をレシート用紙に
再印字可能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、登録商品データ等
を含むレシート印字情報を連続紙であるレシート用紙に
印字ヘッドを駆動させて印字しかつ当該レシート用紙を
カットしてレシート印字情報が印字されたシートを発行
可能に形成された商品販売データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】商品販売データ処理装置を構成する例え
ば電子キャッシュレジスタ(以下、単に“レジ”と略称
する。)では、顧客買上商品について商品登録し、1取
引終了宣言の締め操作を条件として会計処理を行う。登
録商品情報および会計処理情報等を含むレシート印字情
報は編集されかつレジ用プリンタを駆動制御してレシー
ト用紙に印字される。そして、カットされたレシートを
発行し当該顧客に手渡される。
【0003】従来、レジ用プリンタは、サーマルプリン
タを採用すると消耗品であるレシート用紙(感熱用紙)
が高価であることから、ニードルを用いたドットインパ
クト方式の印字ヘッドを採用したレシート発行用プリン
タが多用されている。
【0004】なお、レジでは、支払い方法の多様化等か
ら、各種伝票に当該各種伝票情報を印字する場合が増大
している。伝票には店内事務処理等のためのものも含ま
れる。また、伝票情報には、レシート印字情報の全部ま
たは一部、さらには当該各伝票に固有的な情報が含まれ
る。
【0005】しかし、レシートと伝票とでは、平面的形
態や印字態様が異なるので、レシート用プリンタと伝票
用プリンタとを別個に設けているが、当然にコスト高お
よび装置全体の大型化を招く。
【0006】そこで、レシート用紙と伝票とを1台のレ
ジ用プリンタで双方印字可能に構築したものが提案・利
用されている。つまり、レシートと伝票とを同一のプリ
ンタで印字・発行するのが得策である。また、業務能率
の点から印字後のレシートおよび伝票を同一方向(キャ
ッシャーの立っている方向)に排出(発行)するのが好
ましい。
【0007】すなわち、印字後のレシートと伝票とは同
一方向(例えば、本体の手前)つまりキャッシャーの手
元で排出させたい。すると、レシート用紙(レシート)
の幅寸法よりも伝票の横幅の方が長いので、伝票はレシ
ート用紙の搬送方向(例えば、奥行側→手前側)と逆の
方向(手前側→奥行側)から挿入しかつ印字後に逆搬送
(奥行側→手前側)して排出させなければならない。
【0008】かくして、レシートと伝票との上記相異か
ら、用紙および伝票の搬送方向を変更しかつインパクト
印字のために例えば印字ヘッドおよび印字ガイド面(印
字領域)を平面内で位置ずれさせたりしなければならな
いので、構造複雑で印字ヘッドの往復移動時間が長くな
る。つまり、印字処理時間が長くなる。条件によっては
別個の印字ヘッドを用いなければならないので、装置小
型化および装置低コスト化を十分に達成できているとは
言い難いとの指摘がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特に近年、レシートの
利用性が高まっている。例えば、顧客がレシートからレ
シート印字情報を黙読して自宅パソコンに当該レシート
印字情報をキー入力し、あるいはOCRを用いて読取り
入力して、家計簿を管理する等である。伝票の場合も同
様である。したがって、レシート印字情報・伝票情報の
レシート・伝票への鮮明・高画質印字が強く望まれつつ
ある。
【0010】一方において、キャッシャーおよび顧客と
もに、ドットインパクトプリンタによる印字時の騒音が
大きく耳障りである。つまり、使用環境上の改善が望ま
れている。また、用紙搬送機構等を含むプリンタをレジ
本体内に組込む従来構造では、レジ自体としては電子化
による小型化ができ得るのに、プリンタが大きなスペー
スを占有するので、結果としてレジ全体の小型化を阻止
する要因となっている。
【0011】さらに、各顧客に手渡しされるレシートを
当該店舗等の宣伝媒体に有効利用(使用)したいとの要
請が一段と強まっている。印字機能の高度化により、例
えば、特売商品や新規入荷商品を高密度の文字情報やモ
ノクロ・カラー画像情報としてアピールする等である。
同様に、伝票印字機能を利用して例えば伝票類似形態の
割引券等を発行したいとの要請も多い。
【0012】本発明の目的は、レシート用紙にインクジ
ェット印字へッドを利用して各種のレシート印字情報を
高画質で高速印字できる低騒音のレジ用インクジェット
プリンタを具備する商品販売データ処理装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】従来は印字ヘッドとして
慣行的に上記のドットインパクト方式が採用されている
のに対してインクジェット印字ヘッドを採択すれば、レ
シート用紙の印字処理高速化を達成できかつ小型化を図
れるとともに、高画質印字かつ低騒音印字ができる筈で
ある。さらに、レシート用紙に非接触印字ができること
から、同一のインクジェット印字ヘッドを用いかつ同一
の印字領域において可逆搬送しなければならない伝票に
も印字できる筈である。
【0014】しかし、インクジェット印字ヘッドには、
突然のインク切れという欠点があり、これを放置すると
顧客のレシート受取りまでの待ち時間が長くなり、最悪
的にはレシートを発行できない。これでは顧客サービス
が低下するばかりか店舗信用を失墜するので、許され難
い。
【0015】ここに、本発明は、インクジェット印字ヘ
ッドを採択してその利益を発揮可能とするとともに、そ
の採択による欠点(インク切れ等)を巧みに解消できる
ように構成したものである。併せて、インクジェット印
字ヘッドを用いたプリンタでは印字対象媒体(伝票)を
印字後に逆搬送するという技術的観念がないのに対し
て、これを打破でき得る。
【0016】すなわち、請求項1の発明は、登録商品デ
ータ等を含むレシート印字情報を連続紙であるレシート
用紙に印字ヘッドを駆動させて印字しかつ当該レシート
用紙をカットしてレシート印字情報が印字されたシート
を発行可能に形成された商品販売データ処理装置におい
て、前記印字ヘッドを前記レシート用紙にインクドット
をジェットしつつ前記レシート印字情報を印字可能なイ
ンクジェット印字ヘッドから形成し、このインクジェッ
ト印字ヘッドにインクを供給するインクカセットのイン
ク切れを検出可能に形成し、前記レシート印字情報を再
印字可能にメモリに記憶保持可能かつ記憶保持対象であ
る当該レシート印字情報の印字後でかつインク切れが検
出された場合にメモリに記憶保持されている当該レシー
ト印字情報を前記レシート用紙に再印字可能に形成され
ている商品販売データ処理装置である。
【0017】かかる発明では、インクカセットからイン
クを供給しかつインクジェット印字ヘッドを駆動してレ
シート用紙にインクドットをジェットしつつレシート印
字情報を印字する。印字後にレシート用紙をカットして
レシートを発行する。
【0018】ここに、例えば、カット後にレシートにな
るレシート用紙の範囲内でかつ最後に印字された情報を
センサーで読取れない場合あるいは印字運転状況(例え
ば、印字量)が設定印字運転状況(基準印字量)を超え
た場合に、インクカセットのインク切れとして検出され
ると、当該レシート印字情報を再印字可能にメモリに記
憶保持する。
【0019】かくして、記憶保持対象である当該レシー
ト印字情報の印字後でかつインク切れが検出された場合
に、メモリに記憶保持されている当該レシート印字情報
をレシート用紙に再印字することができる。つまり、当
該レシート印字情報が完全に印字されていないことを間
接的に検出して、当該レシートを再発行することができ
得る。
【0020】したがって、高密度な文字列や画像を含む
レシート印字情報を高品質かつ低騒音で印字できるとと
もに、インクジェット印字ヘッドを利用した場合の欠点
である突然のインク切れがあったとしても顧客に鮮明な
レシートを確実に手渡せる。
【0021】また、請求項2の発明は、前記インク切れ
の検出後にインク補給完了信号が発生されたことを条件
として前記メモリに記憶保持されているレシート印字情
報の再印字が許容可能に形成された商品販売データ処理
装置である。
【0022】かかる発明では、インク切れの検出後に、
キャッシャーがインクカセットを交換する。そして、例
えばメモリに先のレシート印字情報が記憶されているこ
とをもってインク補給完了信号を自動的に発生可能に形
成しておけば、このインク補給完了信号が発生されたこ
とを条件として、メモリに記憶保持されているレシート
印字情報の再印字が許容される。かくして、この後にキ
ャッシャーが、例えば手動によりレシート再発行指令
(カセット交換済み確認信号)を発することにより、レ
シートを再発行させることができる。
【0023】したがって、請求項1の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらにイ
ンクカセット交換の確認を条件とするので、確実に再印
字レシートを再発行することができかつ再発行シートを
当該顧客に確実に手渡し得る。
【0024】また、請求項3の発明は、前記インク切れ
の検出後にインク補給完了信号が発生されたことを条件
として前記メモリに記憶保持されているレシート印字情
報を自動的に再印字可能に形成された商品販売データ処
理装置である。
【0025】かかる発明では、インク切れの検出後に、
キャッシャーがインクカセットを交換する。そして、例
えばメモリに先のレシート印字情報が記憶されているこ
とをもってインク補給完了信号を自動的に発生可能に形
成しておけば、インク補給完了信号が発生されたことを
条件として、メモリに記憶保持されているレシート印字
情報の再印字が自動的に行われる。
【0026】したがって、請求項1の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらに例
えばインクカセット交換するだけでレシートを自動再発
行させることができるので、手間が掛からずかつ簡単に
レシート再発行することができる。
【0027】また、請求項4の発明は、前記レシート印
字情報をレシート用紙内でかつ前記カット後に前記レシ
ートとなる範囲内に最終印字された最終印字情報を読取
可能に形成し、最終印字情報が読取れない場合に前記イ
ンクカセットがインク切れであると検出可能に形成され
た商品販売データ処理装置である。
【0028】かかる発明では、レシート用紙内でかつカ
ット後にレシートとなる範囲内に最終印字された最終印
字情報(レシート印字情報や読取専用の印字情報)が読
取れない場合に、インクカセットがインク切れであると
検出される。
【0029】したがって、請求項1から請求項3までの
各発明の場合と同様な作用効果を奏することができるこ
とに加え、さらにリアルタイムでの確実な検出ができる
とともに、インクカセット内のインクを完全に消費で
き、インク無駄を軽減できる。
【0030】また、請求項5の発明は、前記最終印字情
報が前記レシート印字情報中の最後に印字された情報で
ある商品販売データ処理装置である。
【0031】かかる発明では、最終印字情報がレシート
印字情報中の最後に印字された情報(例えば、責任者番
号やレジ番号)であるから、請求項4の発明の場合と同
様な作用効果を奏することができることに加え、さらに
読取専用の情報を印字する場合に比較してレシート印字
情報中の最終印字情報を印字するための時間を必要とせ
ずかつインク消費量も軽減できる。
【0032】さらに請求項6の発明は、前記最終印字情
報が前記レシート印字情報に含まれない読取専用情報で
ある商品販売データ処理装置である。
【0033】かかる発明では、最終印字情報がレシート
印字情報に含まれない読取専用情報であるから、請求項
4の発明の場合と同様な作用効果を奏することができる
ことに加え、さらにレシート印字情報およびそのレイア
ウト変更に対する適応性が広い。
【0034】さらに、請求項7の発明は、前記読取専用
情報が前記レシート用紙の幅方向に伸びる線状情報であ
る商品販売データ処理装置である。
【0035】かかる発明では、最終印字情報がレシート
印字情報に含まれない読取専用の情報であるから、請求
項6の発明の場合と同様な作用効果を奏することができ
ることに加え、さらに読取容易な情報を選択使用できか
つ読取容易な位置に印字することができるから、一段と
正確な読取ができかつ読取センサー等の簡素化を図れ得
る。
【0036】さらに、請求項8の発明は、前記読取専用
情報が前記レシート用紙のカット位置に合わせて印字可
能な商品販売データ処理装置である。
【0037】かかる発明では、読取専用情報がレシート
用紙のカット位置に合わせて印字されるので、請求項6
および請求項7の各発明の場合と同様な作用効果を奏す
ることができることに加え、さらに再発行レシートに読
取専用情報の残骸を目立たなくできるから、顧客に不愉
快感等を与えない。
【0038】さらにまた、請求項9の発明は、前記レシ
ート印字情報の前記レシート用紙への印字運転状況を記
憶可能かつ記憶された印字運転状況が予め設定された基
準運転状況を超えた場合に前記インクカセットがインク
切れであると検出可能に形成されている商品販売データ
処理装置である。
【0039】かかる発明では、印字運転中に当該印字運
転状況(例えば、印字量や印字枚数)が例えば累計記憶
される。この記憶印字運転状況が設定印字運転状況を超
えた場合に、インクカセットのインク切れが検出され
る。
【0040】したがって、請求項1から請求項3までの
各発明の場合と同様な作用効果を奏することができるこ
とに加え、さらに格別の読取センサーを必要とせずコス
ト的に有利であるとともに、インクカセットの完全イン
ク切れ前にカセット交換できるように運用することがで
きる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)本商品販売データ処理装置(10)
は、図1〜図6に示す如く、基本的構成が電子キャッシ
ュレジスタ10から形成されかつ印字ヘッドをレシート
用紙110にインクドットをジェットしつつレシート印
字情報を印字可能なインクジェット印字ヘッド40から
形成し、このインクジェット印字ヘッド40にインクを
供給するインクカセット45のインク切れを検出可能に
形成し、レシート印字情報を再印字可能にメモリ82
(13)に記憶保持可能かつ記憶保持対象である当該レ
シート印字情報の印字後でかつインク切れが検出された
場合にメモリ82(13)に記憶保持されている当該レ
シート印字情報をレシート用紙110に再印字可能に形
成されている。
【0042】また、この実施形態では、印刷媒体(レシ
ート用紙110)に非接触印字可能なインクジェット印
字ヘッド40を利用することから、同一のインクジェッ
ト印字ヘッド40を用いて可逆搬送を必要とする伝票1
20にも伝票情報を印字可能に構成してある。
【0043】すなわち、電子キャッシュレジスタ(レ
ジ)10には、図1に示す如く、ケーブル10Cを介し
てレジ用インクジェットプリンタ20が接続され、商品
登録および会計処理に伴うレシート印字情報をレシート
(110)に印字しかつ伝票120に伝票情報を印字可
能に形成されている。プリンタ20が別置きなので、レ
ジ(10)の大幅な小型化を達成できる。
【0044】この電子キャッシュレジスタ10は、図1
の本体10B内に格納された図7に示す制御部(CPU
11,ROM12,RAM13)に、HDD18,FD
D(図示省略),キーボード(KB)14,スキャナ
(SCN)15,図1に示すキャッシャー用表示器16
Aおよび顧客用表示器16Bからなる表示器(IND)
16および自動解放型のドロワ(DRW)17を接続し
た構成とされている。19はプリンタドライバである。
【0045】この電子キャッシュレジスタ10の基本的
機能は、スキャナ15を用いて商品コードを入力(図1
3のST31でYES)すると、制御部(CPU11,
ROM12等)が商品ファイルから商品データ(商品
名,単価等)を得て商品登録(ST32)する。
【0046】当該顧客の全買上商品について商品登録が
終了したら、1取引宣言としての締め操作を行う(ST
33のYES)。すると、合計金額の算出等を含む会計
処理(ST34)が行われる。登録商品情報および会計
処理情報は、図1に示すキャッシャー用表示器16Aお
よび顧客用表示器16Bに表示されるとともに、レシー
ト印字情報をして編集(ST35)してレジ用インクジ
ェットプリンタ20に転送し当該レシートを印字・発行
(ST36)させる。ドロワ17も自動解放される。
【0047】また、プリンタ20の駆動制御部80は、
MPU等を含む制御部81に、メモリ82,表示部(I
ND)83,ボタン(スイッチ)部(SW)84,モー
タ駆動部(DRV)85,センサー部86,カッター部
38およびインターフェイス(I/F)88を含み、電
子キャッシュレジスタ10から受信したレシート印字情
報等を含む印字要求信号に基づきインクジェット印字ヘ
ッド40を駆動制御して、当該各情報を当該用紙(11
0,120)に印字する。
【0048】モータ駆動部85は、キャリア32を往復
移動させるためのキャリア用モータ85MC,レシート
用紙110を搬送するためのレシート用モータ85M
R,伝票120を可逆搬送するための伝票用モータ85
MSを、回転駆動することができる。なお、カッター部
38および図6に示すインクジェット印字ヘッド40を
メンテナンスするためのヘッドメンテナンス手段100
は、いずれかのモータを流用して駆動される。
【0049】ここに、プリンタ20は、図1に示すよう
に、プリンタ本体21(上体23,下体25)の後方側
にロール用紙収容部27を設け、前方側に伝票挿入部
(伝票排出部)25Sおよびレシート発行部25Rを設
けた外観とされている。
【0050】そして、図2に示す伝票120は伝票挿入
部25Sから上体23と下体25との間の隙間25Hを
通して正搬送方向Xs1へ挿入され、伝票情報が印字さ
れつつロール用紙収容部27の開口部を覆う上蓋24上
にその先端側(一部)が一時保留され、かつ印字終了後
に逆搬送されて伝票排出部25Sから排出される。つま
り、キャッシャーは、レシート(110)と伝票120
とをその場(手前側)で取り扱える。
【0051】図2〜図4において、レシート用紙110
を用紙搬送方向Xrに搬送する用紙搬送装置50は、図
2に示す印字領域Apの上流側(図2で上方側、図4で
右側)に配設された用紙搬送用ローラー52U・55U
と、その下流側(図2で下方側、図4で左側)に配設さ
れた用紙搬送用ローラー52D・55から構成されてい
る。
【0052】上流側の用紙搬送用ローラー52U・55
Uは、レシート用紙110の印字面(上面)に接触しな
いので、当該軸51U・53Uの左右方向の中央に設け
た各1つのローラー要素(52U・55U)から形成さ
れている。なお、各軸51U・53Uに複数(2以上)
のローラー要素を配設した構造としてもよい。
【0053】下流側の用紙搬送用ローラー52D・55
Dは、レシート用紙110の印字面(上面)に接触し得
るので、当該軸51D・53Dの左右方向に振り分け配
設した図2に示す各2つのローラー要素52EDL・5
5EDL,52EDR・55EDRとから形成されてい
る。
【0054】すなわち、配置上の余裕,レシート用紙1
10およびインクの性状や搬送速度の関係で、レシート
印字情報に含まれる図3,図12に示す文字列(文字情
報)114のインク乾きは早いが、インクドット密度が
高い画像からなるロゴマーク115のインク乾きが遅く
なる虞を考慮して、各用紙搬送用ローラー52D・55
Dのレシート用紙幅(110W)方向に離隔された内側
2つのローラー要素52EDL・55EDL,52ED
R・55EDRの図2に示す内側間隔Wrを、レシート
用紙110に印字されたレシート印字情報中のロゴマー
ク幅115Wを超えるものとして当該軸51D・53D
上に配設してある。
【0055】なお、例えば搬送速度が非常に高い場合に
は、内側2つのローラー要素52EDL・55EDL,
52EDR・55EDRの内側間隔Wrを、レシート用
紙110に印字されたレシート印字情報中の文字列11
4を超えるものとして当該軸51D・53D上に配設
し、さらに用紙搬送方向Xrに3以上の用紙搬送用ロー
ラーを設けてもよい。
【0056】また、各用紙搬送用ローラー52U・55
U,52D・55D(52EDL・55EDL,52E
DR・55EDR)を、レシート用紙110の非印字面
(下面)111がインクジェット印字ヘッド40に対向
しかつ図4に示す印字ガイド面29に接触可能として配
設してある。印字ガイド面29は、図4に示した左右方
向の寸法よりも実際には左右方向に長く、レシート用紙
110の挿入時の用紙ガイドにも利用する。この意味
で、用紙挿入ガイド面といえる。
【0057】また、上流側用紙搬送用ローラー52U・
55Uと下流側用紙搬送用ローラー52D・55D(5
2EDL・55EDL,52EDR・55EDR)と
が、レシート用紙110に用紙搬送方向Xrの張力を加
えつつ搬送可能に形成されている。
【0058】つまり、下流側用紙搬送用ローラー52D
・55Dの周速度の方が上流側用紙搬送用ローラー52
U・55Uの周速度よりも、僅かに高速となっている。
また、下流側用紙搬送用ローラー52D・55Dは、張
力が一定範囲外になった場合にはワンウェイクラッチ
(図示省略)の滑り作用により一定範囲内の張力に戻す
ことができる。したがって、レシート用紙110を弛み
や凹凸が無く搬送できるから、より鮮明な印字ができ
る。
【0059】一方、伝票120を搬送する伝票搬送装置
60は、図2に示す印字領域Apの下流側(レシート用
紙110では上流側である。)に配設された伝票搬送用
ローラー62U・65Uと、その上流側(レシート用紙
110では下流側である。)に配設された伝票搬送用ロ
ーラー62D・65Dとから構成されている。
【0060】これら各伝票搬送用ローラー62U・65
U,62D・65Dは、用紙搬送装置50を構成する各
用紙搬送用ローラー52U・55U,52D・55D
(52EUL・55EUL,52EDR・55EDR)
間内に配設されている。レシート用紙110の剛性より
も剛性が強い場合が多い非連続紙(伝票120)を、よ
り確実かつ安定して搬送できるようにするためである。
【0061】上流側の伝票搬送用ローラー62D・65
Dは、レシート用紙110の印字面(上面)との接触を
防止するために、当該軸61D・63Dの左右方向に図
2に示す内側間隔Wsをとって振り分け配設された各2
つのローラー要素62EDL・65EDL,62EDR
・65EDRから形成されている。
【0062】同様に、下流側の伝票搬送用ローラー62
U・65Uは、剛性の大きな伝票120の確実な搬送を
期するためおよびレシート用紙110の印字面(上面)
との接触を防止するために、当該軸61U・63Uの左
右方向に内側間隔Wsをとって離隔配設(左右方向に振
り分け配設)された各2つのローラー要素62EUL・
65EUL,62EUR・65EURから形成されてい
る。
【0063】また、下流側伝票搬送用ローラー62U・
65U(62EUL・65EUL,62EUR・65E
UR)と上流側伝票搬送用ローラー62D・65D(6
2EDL・65EDL,62EDR・65EDR)と
が、伝票120に伝票搬送方向(Xs1,Xs2)の張
力を加えつつ、搬送可能に形成されている。伝票120
に伝票情報を印字する正搬送方向Xs1に搬送する場合
に張力を与える。
【0064】つまり、下流側伝票搬送用ローラー62U
・65Uの周速度の方が上流側伝票搬送用ローラー62
D・65Dの周速度よりも、僅かに高速となっている。
なお、各搬送ローラー(ローラー要素)に付したU(上
流側)およびD(下流側)なる符号は、上記の通り、レ
シート用紙110の搬送方向Xrに対して定義した。し
たがって、伝票120の場合には、D(上流側)および
U(下流側)なる符号を付してある。
【0065】そして、下流側伝票搬送用ローラー62U
・65Uは、伝票120に加わる張力が一定範囲外にな
った場合には図5に示すワンウェイクラッチ69の滑り
作用により一定範囲内の張力に戻す(張力を一定範囲内
に保持する。)ことができる。したがって、レシート用
紙110に比較して高剛性の伝票120でも弛みや凹凸
が無く搬送できるから、インクジェット印字ヘッド40
に非接触でも、高品質かつ鮮明な印字ができる。
【0066】また、各伝票搬送用ローラー62U・65
U,62D・62Dの図2,図3に示すレシート用紙幅
方向110Wに離隔された内側2つのローラー要素62
EUL・65EUL,62EUR・65EUR、62E
DL・65EDL,62EDR・65EDRの図2に示
す内側間隔Wsが、レシート用紙幅110Wを超えるも
のとして当該軸61U・63U,61D・63D上に配
設されている。したがって、各ローラー要素の最内側2
つがレシート用紙110に直接接触することがない。つ
まり、印字されたレシート印字情報(半乾き状態のイン
ク)に触れない。
【0067】なお、“最内側2つ”とは、各1軸に対す
る各ローラー要素が例えば各4つ以上の場合でも、その
内の左右方向の各一番内側になる各1つを意味する。
【0068】ここに、各用紙搬送用ローラー52U・5
5U,52D・55Dと各伝票搬送用ローラー62U・
65U,62D・65Dとの上下位置関係を、図4に示
すように、用紙搬送方向Xrに搬送可能な状態にあるレ
シート用紙110の上方でかつ当該レシート用紙110
の上面と一定のクリアランスCsrを保持しつつ伝票1
20を搬送可能に選択してある。
【0069】すなわち、図2に示す平面的離隔に加え、
さらに図4に示す上下方向離隔(Csr)を確立するこ
とにより、各伝票搬送用ローラー62D・65D,62
U・65Uと各用紙搬送用ローラー52D・55D,5
2U・55Uとの干渉を上下方向においても確実に回避
できる。
【0070】かくして、レシート用紙110の印字面
(上面)を汚すことがないばかりか、同一の印字領域A
pに2種類の用紙(110,120)を取り込めかつ伝
票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uをレ
シート用紙搬送領域(110W)から外側に外れた位置
に配設でき、しかも伝票120の可逆搬送時に各伝票搬
送用ローラー62D・65D,62U・65Uがレシー
ト用紙110を搬送してしまうことがないわけである。
【0071】これとの関係で、インクジェット印字ヘッ
ド40のインクジェット特性は、図4に示すインクジェ
ット印字ヘッド40の先端(下面)と伝票120の上面
(印字面)とのクリアランスChs(例えば、1.0m
m)を確保した上で、少なくとも伝票厚さ120t(例
えば、0.09mm)相当の上下方向距離内で印字品質
を一定に維持可能に選択すればよいが、この実施形態で
は、クリアランスCsrをとったので、伝票厚さ120
t相当にクリアランスCsr(例えば、0.42mm)
を加えた上下方向距離内で印字品質を一定に維持可能に
選択されている。なお、レシート用紙110の厚さ11
0tは、例えば0.08mmである。
【0072】つまり、レシート用紙110の上面(印字
面)と伝票120の下面(非印字面)とを確実に非接触
に保持できかつクリアランスCsrを挟んでも伝票12
0とレシート用紙110との印字品質を一定に維持でき
るから、レシート用紙110の印字面が伝票120で摺
られることがなく、高画質印字のレシート(110)お
よび伝票120を発行・排出できる。
【0073】図6において、プリンタ本体21が、左右
方向の一方側(図6で右側)で上体23が下体25に連
結されかつその他方側(左側)で当該上体23が当該下
体25に非連結とされた片持梁構造に形成されているの
で、印字対象用紙(110,120)を前後方向に搬送
するための搬送装置50(60)を、上体23側に設け
た左右方向に伸びる上側の各搬送用ローラー52U・5
2D(62U・62D)と,下体25側に設けた左右方
向に伸びる下側の各搬送用ローラー55U・55D(6
5U・65D)と,下側の各搬送用ローラー55U・5
5D(65U・65D)側を当該上側の各搬送用ローラ
ー52U・52D(62U・62D)側に付勢する付勢
手段70を設け、上体23の一方側から他方側に向けて
増大する撓み変形の影響を除去しつつ下側の各搬送用ロ
ーラー55U・55D(65U・65D)と,上側の各
搬送用ローラー52U・52D(62U・62D)とで
搬送される用紙(レシート用紙110,伝票120)の
上面とインクジェット印字ヘッド40との上下方向間隔
(クリアランスDsr)を一定範囲内に保持可能に形成
されている。
【0074】かくして、非連結の上体23と下体25と
の他方側の隙間25Hを通して非連続紙である伝票12
0を挿入できる。しかし、上体23には図6に示すよう
にインクジェット印字ヘッド40が装着されかつ左右方
向に伸びるガイドロッド31に左右方向に摺動可能に装
着されたキャリア32が設けられているので、上体23
の一方側から他方側に向けて増大する下向き撓み変形が
発生する虞が強いが、付勢手段70が下側の各搬送ロー
ラー55U・55D(65U・65D)を上体23側に
設けられた左右方向に伸びる上側の各搬送用ローラー5
2U・52D(62U・62D)側へ常に押し上げるの
で、その撓み変形の影響を除去できる。
【0075】つまり、ともに上体23側に設けられたキ
ャリア32のガイドロッド31と上側の各搬送ローラー
52U・52D(62U・62D)[軸51U,51D
(61U,61D)]とは左右方向に渡って上下方向の
相対位置が一定であるが、上体23が他方向に行くにし
たがって下方側への撓みが増大する虞がある。しかし、
下側の各搬送用ローラー55U・55D(65U・65
D)が当該上側の各搬送用ローラー52U・52D(6
2U・62D)側に付勢されているので、上側の各搬送
用ローラー52U・52D(62U・62D)の下側接
触位置と当該下側の各搬送用ローラー55U・55D
(65U・65D)の上側接触位置とは左右方向の何処
でも密接している。
【0076】すなわち、各接触位置は、ガイドロッド3
1を左右方向に摺動(往復移動)するインクジェット印
字ヘッド40との上下方向相対位置が一定である。した
がって、連続紙たるレシート用紙110や他方側の隙間
25Hを通した非連続紙たる伝票120を前後方向に搬
送しつつ高密度な文字列や図形を高品質で静かに印字す
ることができる。
【0077】なお、図6では、伝票搬送装置60の上流
側でかつ下側の搬送用ローラー65Uを構成する2つの
ローラー要素65EUL,65EURを付勢手段70
(2つのバネ70L,70R)で付勢した状態を示して
いる。
【0078】かくして、印字対象媒体であるレシート用
紙110や伝票120に接触する面積を小さくすること
ができる。つまり、下側の各搬送用ローラー55U・5
5D(65U・65D)が印字面を擦る度合いを大幅に
軽減することができるとともに、付勢手段70(70
L,70R、70L,70R)が下側の各搬送用ローラ
ー用の各軸53,63を左右方向の複数(2)点で付勢
するので、搬送装置50(60)で前後方向に搬送され
る印字対象媒体の左右方向(幅方向)のいずれの部位と
インクジェット印字ヘッド40との間隔(Csr)を一
段と均一にできるから、印字品質を一層高められる。
【0079】つまり、2組の搬送装置50,60を上下
方向に配設し、上方側の搬送装置60が伝票120を搬
送可能でかつ下方側の搬送装置50が印字対象用紙を形
成しかつ連続紙であるレシート用紙120を搬送可能に
形成されているから、連続紙を下方側で搬送可能な状態
を保持しつつ、その上方で非連続紙の伝票120を適宜
に挿入して印字させることができるとともに、上下関係
にあるのでレシート用紙110上の印字面(上面)に伝
票120の非印字面(下面)が直接に触れることがな
い。
【0080】次に、インクジェット印字ヘッド40は、
図4〜図6に示すキャリア移動機構30(ガイドロッド
31,キャリア32)によってかつガイドロッド31に
沿って左右方向に往復移動可能である。
【0081】キャリア32には、インクジェット印字ヘ
ッド40にインクを供給するためのインクカセット45
が着脱自在に設けられている。図6中の100は、イン
クジェット印字ヘッド40からインクを強制吐出させて
当該ヘッド(ノズル)をメンテナンスするヘッドメンテ
ナンス手段である。
【0082】さらに、伝票搬送装置60を構成する各伝
票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uを、
逆搬送可能に形成してある。すなわち、伝票120を、
用紙搬送方向Xrと逆の正搬送方向Xs1に正搬送でき
かつ印字後に用紙搬送方向Xrと同じ逆搬送方向Xs2
に逆搬送することができる。
【0083】詳しくは、正搬送における下流側(レシー
ト搬送方向Xrで上流側)の伝票搬送用ローラー62U
・65Uの周速度が上流側(レシート搬送方向Xrで下
流側)の伝票搬送用ローラー62D・65Dの周速度よ
りも早くかつ下流側伝票搬送用ローラー62U・65U
が伝票紙送り方向(Xs1,Xs2)の張力を一定範囲
内に保持可能であるとともに、下流側伝票搬送用ローラ
ー62U・65Uが逆搬送時に図5に示す駆動源たるギ
ヤ67(遊星歯車68)から切離し可能に形成されてい
る。
【0084】この実施形態では、下流側伝票搬送用ロー
ラー62U・65Uが、図5に示す滑り機構を含むワン
ウェイクラッチ(スプリングクラッチ)69を介して伝
票120に加わる伝票紙送り方向の張力が一定範囲を超
える場合にその滑り作用により空回りする。ワンウェイ
クラッチ69は、下流側伝票搬送用ローラー62U・6
5U内に組込んでもよい。
【0085】図5において、遊星歯車機構66は、支軸
67Sを中心に回転可能な駆動源たるギヤ67と,この
ギヤ67との摩擦係合によって支軸67Sを中心に回動
可能なレバー68Aと,このレバー68Aの上部側に装
着された遊星歯車68とからなり、ギヤ67をA方向に
回転させると遊星歯車68がa方向に移動して伝票搬送
用ローラー65Uに結合する。反対に、ギヤ67をB方
向に回転させると遊星歯車68がb方向に移動して伝票
搬送用ローラー65Uから分離させることができる。
【0086】すなわち、下流側伝票搬送ローラー62U
・65Uと遊星歯車68が係合された状態では、下・上
流側伝票搬送ローラー62D・65D,62U・65U
による正搬送時の伝票120に加えられる張力は、空回
り可能な下流側伝票搬送用ローラー62U・65U側の
ワンウェイクラッチ69の滑り作用により一定範囲内に
保持される。
【0087】また、逆搬送時の印字後伝票120の先端
側が上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dに係合し
ている場合には、下流側伝票搬送用ローラー62U・6
5Uは遊星歯車68から分離されて回転自在となる。し
たがって、遊星歯車68の係合・分離動作であるから、
下流側伝票搬送ローラー62U・65Uの正逆回転およ
び回転自在の切換を迅速かつ簡単に行え、切換制御も容
易に行える。
【0088】つまり、伝票120が上流側および下流側
の各伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65
Uに係合している期間中は、下流側伝票搬送用ローラー
62U・65Uの周速度が上流側伝票搬送用ローラー6
2D・65Dの周速度よりも早いので伝票120に伝票
紙送り方向の張力を加えられかつ下流側伝票搬送用ロー
ラー62U・65Uがその張力を一定範囲内に保持す
る。したがって、一定張力による弛みのない状態で印字
できるから一段と印字品質を向上できる。
【0089】また、逆搬送時には、下流側伝票搬送用ロ
ーラー62U・65Uが図5の駆動源67(遊星歯車6
8)から切離され回転自在となるので、周速度差が伝票
120に悪影響を与えることはない。したがって、レシ
ート(110)の発行部25Rと伝票挿入部(伝票排出
部)25Sとを同一方向に揃えられるから、取扱が非常
に容易で業務能率を向上できる。
【0090】ここにおいて、インク切れ検出装置90
は、この第1の実施形態では、図12に示す読取センサ
ー91と判別手段(制御部81)とから形成され、レシ
ート用紙110に最終的に印字された最終印字情報が読
取れない場合(図11のST19でNO)にインクジェ
ット印字ヘッド40にインクを供給するインクカセット
45のインク切れと判別可能に形成されている。
【0091】読取センサー91は、図8,図9に示す発
光素子92,受光素子93および検出回路95(検出信
号Sdtcを出力可能なコンパレータ96等を含む)か
らなり、図12(A)に示す下流側用紙搬送用ローラー
52D・55Dとカッター部38との間に、発光素子9
2および受光素子93を図9に示す姿態で配設されてい
る。
【0092】用紙搬送方向Xrのインクジェット印字ヘ
ッド40の位置P1と読取センサー91の配設位置P2
との間は、レシート用紙110をN行分だけ搬送できる
距離である。また、配設位置P2とカッター部38の配
設位置P3との間は、M行分だけ搬送できる距離であ
る。
【0093】なお、図12(B)〜(C)に示す114
はレシート用紙110に印字されるレシート印字情報中
の文字列、110JLは最終印字情報で、115はロゴ
マークである。また、116は、レシートとしてカット
する位置に印字された線状情報である。
【0094】ここに、インク切れが起こったか否かをイ
ンクカセット45を直接監視して検出(や判別)するこ
とは、技術的に非常に難しい。未だインク残量があるの
にインク切れと検出してしまうとインク無駄が生じるば
かりか、インクカセット45の交換インターバルが短く
なり煩わしい。反対に、完全にインク切れとなっても検
出できないと、レシートを印字・発行できずかつそれが
他の原因(例えば、電子的故障等)にあるのではとの誤
認が生じるので、インクカセット45の交換指針をえら
れない。いずれの場合も、顧客の不信感・不満が鬱積す
る。
【0095】この点に関し、インクカセット45のイン
ク切れを防止することはできないことから、インク切れ
が起こった場合にそれを検出できかつこの検出によりイ
ンクカセット45の交換時期を知り、速やかな交換をす
ることが肝要である。そこで、本発明では、インクカセ
ット45のインク切れを、レシート用紙110に実際に
レシート印字情報の全てが印字されたか否かをもって検
出・判別可能に形成している。
【0096】ここに、読取対象である最終印字情報は、
レシート印字情報の全てが印字されたか否かを検出・判
別する観点からは、レシート印字情報中の最後に印字さ
れる情報(例えば、責任者番号やレジ番号)110JL
とすればよい。かくすれば、それがための格別の印字時
間を必要としないから、レシート発行処理の高速化を担
保できる。
【0097】しかし、レシート印字情報中の最後に印字
される情報(例えば、責任者番号やレジ番号)110J
Lの全てが読取容易なものでない場合もあり得る。この
点からすれば、レシート印字情報に含まれない読取専用
情報(例えば、読取容易なマーク)をその後端側に印字
しかつこれを読取ることにより検出・判別してもよいと
理解できる。
【0098】しかも、顧客事情を考慮すれば、読取り検
出後(用済み後)は読取専用情報がレシート上で目立た
ない方が好ましい。そこで、この実施形態では読取専用
情報を図12に示すレシート用紙110の幅方向に伸び
る線状情報116としている。すると、レシート印字情
報およびそのレイアウト変更に対する適応性を拡大で
き、かつ発行されたレシート上において読取専用情報が
目立ち難い。
【0099】さらに、この第1の実施形態では、この読
取専用情報(線状情報116)を、当該プリンタ20の
印字機能を利用してレシート用紙110のカット位置P
3に合わせて印字可能に形成してある。レシートに残る
印字済読取専用情報の絶対的印字面積を少なくすること
ができるから、顧客に手渡しレシートを介した不快感や
不信感を与えない。
【0100】いずれにしても、読取対象情報は、レシー
ト印字情報中の最後に印字される情報110JLや読取
専用情報(116)を、当該プリンタ20の使用態様等
によって選択可能に形成しておくことが望ましい。読取
専用情報(116)を選択可能とするためには、メモリ
82または図示しない格別のメモリを、読取専用情報を
記憶保持可能な不揮発性としあるいは書き換え可能に形
成しておくことが好ましい。
【0101】さらに、この第1の実施形態では、読取セ
ンサー91を最終印字情報と当該レシート用紙110の
地色とを反転させて読取りできるように切換えることが
できる。判別手段(81)側で反転させて判断するよう
に判別(読取検出)するように形成してもよい。例えば
文字列114の黒色とレシート用紙110の余白(白
色)とを反転させて当該文字列を読取ることができるの
で、最終印字情報の読取容易化および読取センサー等の
選択自由度を拡大できる。
【0102】ここに、制御部81は、電子キャッシュレ
ジスタ10から印字要求を受信(図10のST10でY
ES)すると、図12の位置P1にあるインクジェット
印字ヘッド40を駆動して当該レシート印字情報をレシ
ート用紙110に印字する(ST11)。図12(A)
に示す文字列114である。1行印字ごと(ST12の
YES)に用紙搬送装置50を駆動させて行送り(ST
13)し、最終印字情報110JLまで印字する(ST
14のYES)。
【0103】次いで、読取専用情報(線状情報116)
を当該レシート用紙110上のカット位置相当に印字
(ST15)する。引続き、次のレシートとなる位置に
ロゴマーク115を印字(ST16)する。そして、線
状情報116がN行分進んだ図12(A),(C)に示
す検出位置P2まで搬送(ST17のYES)された
ら、図8,図9に示す読取センサー91で線状情報11
6[図9(A)では、最終印字情報110JLの場合を
カッコ書きで示した。]を読取動作させる(図11のS
T18)。
【0104】すると、判別手段(制御部81)が、コン
パレータ96からの検出信号Sdtcを参照してインク
カセット45内のインクが切れたか否かを判別する(S
T19)。
【0105】この判別手段(81)でインク切れでない
と判別された場合(ST19のYES)、つまり線状情
報116が鮮明に印字されており正確に検出された場合
[図9(A)]には、制御部81はレシート用紙110
を図12(A),(D)に示すカット位置P3に当該線
状情報116を搬送し(ST20)かつカッター部38
を駆動して当該位置P3でレシート用紙110をカット
(ST21)する。つまり、レシートを発行する。
【0106】しかし、判別手段(81)でインク切れで
あると判別された場合(ST19のNO)、つまり線状
情報116が印字されてない場合[図9(B)]には、
出力制御手段(制御部81)が、インク切れの旨をキャ
ッシャーが認識できるように表示部84に表示出力(図
11のST22)する。
【0107】かくして、キャッシャーが、インクカセッ
ト45の交換時期を確実に知ることができる。この実施
形態では、制御部81が当該電子キャッシュレジスタ1
0へその旨(インク切れ信号)を送信(ST22)する
ものと形成してあるので、レジ(10)側は、これを受
信(図13のST37でYES)すると、キャッシャー
用表示器16Aに表示出力するとともに、メモリ(RA
M13)に当該レシート印字情報を記憶(ST38)す
る。
【0108】したがって、インクカセット45の交換後
に、記憶有無判別手段(CPU11,ROM12)が、
インク切れの旨が記憶されていると判別(ST30でY
ES)すると、メモリ(RAM13)に記憶されている
先のレシート印字情報をレシート用紙110に再印字
(ST36)させることができる。
【0109】つまり、インク切れであると判別された場
合、当該レシート印字情報を再印字した鮮明なレシート
(110)を再発行可能に構築できる。なお、伝票情報
についても同様に構築かつ実施することが可能である。
【0110】かかる実施形態のレジ用インクジェットプ
リンタ20を具備する電子キャッシュレジスタ10で
は、図1に示す上蓋24を開放してからロール用紙収容
部27に図4に示すレール用紙110Rを収容させる。
そして、ロール用紙110Rからレシート用紙110を
巻癖あるまま引出しつつ、その先端を下向きとして用紙
搬送装置50の上流側用紙搬送用ローラー52U,55
U間に通し、さらに押込む。
【0111】その先端は下向きのまま印字ガイド面(用
紙挿入ガイド面)29上を滑り、方向転換ローラー58
L,58R上を通過して下方に配設された下流側用紙搬
送用ローラー52D(52EDL・52EDR),55
D(55DEL・55EDR)間を通り、図1のレシー
ト発行部25Rから外に出る。外に出た部分は、カッタ
ー部38で切断して取除く。すなわち、レシート用紙1
10を用紙搬送装置50にセッティングすることができ
る。その後に上蓋24を閉じる。
【0112】かくして、連続紙であるレシート用紙11
0を、上流側(例えば、奥行側)の用紙搬送用ローラー
52U・55Uと下流側(手前側)の用紙搬送用ローラ
ー52D・55Dとで用紙搬送方向Xrのインクジェッ
ト印字ヘッド40側へ搬送できる。レシート用紙110
に張力を加えつつ搬送する。その下面が印字ガイド面2
9上に接触されるので、弛みや凹凸が無く搬送すること
ができる。
【0113】したがって、電子キャッシュレジスタ10
から登録商品データ等を含むレシート印字情報を受信す
ると、制御部81が印字領域Ap[図12(A)中の位
置P1]に位置付けされたインクジェット印字ヘッド4
0を駆動制御して当該レシート印字情報を印字する。印
字された後に、当該レシート用紙110は下流側に搬送
され、カットされてレシートとなる。
【0114】このレシート印字情報の印字終了後に読取
専用情報(線状情報116)を当該レシート用紙110
上のカット位置相当に印字(図10のST15)する。
引続き、次のレシートとなる位置にロゴマーク115を
印字(ST16)する。そして、線状情報116がN行
分進んだ図12(A),(C)に示す位置P2まで搬送
(ST17のYES)されたら、図8,図9に示す読取
センサー91で線状情報116を読取動作させる(図1
1のST18)。
【0115】すると、判別手段(制御部81)が、検出
回路95(96)からの検出信号Sdtcを参照してイ
ンクカセット45内のインクが切れたか否かを判別する
(ST19)。インク切れでないと判別された場合(S
T19のYES)、つまり線状情報116が鮮明に印字
されている場合は、制御部81はレシート用紙110を
図12(A),(D)に示す位置P3に当該線状情報1
16を搬送し(ST20)かつカッター部38を駆動し
て当該位置でレシート用紙110をカット(ST21)
する。つまり、レシートを発行する。
【0116】しかし、インク切れであると判別された場
合(ST19のNO)、つまり線状情報116が印字さ
れてない場合には、出力制御手段(制御部81)が、キ
ャッシャーが認識できるようにインク切れの旨(例え
ば、“インクカセットを交換して下さい。”)を表示部
84に表示出力(ST22)する。かくして、キャッシ
ャーが、インクカセット45の交換時期を確実に知るこ
とができる。
【0117】しかも、プリンタ20から出力されたイン
ク切れ信号を受信したレジ(10)側では、インクカセ
ット45のインク切れをキャッシャー用表示器16Aに
表示出力する。また、当該レシート印字情報をメモリ
(13)に記憶(図13のST37でYES,ST3
8)しておきインクカセット45が交換された後に、こ
の実施形態ではメモリ(13)に先のレシート印字情報
が記憶されていることをもってインク補給完了信号が自
動発生されるものと形成されているので、記憶していた
前回レシート印字情報の印字要求を出力(ST36)し
て、プリンタ20に自動的に再印字させかつ当該レシー
トを再発行させることができる。
【0118】このレシート用紙110の搬送中において
も、各伝票搬送用ローラー62U・65Uおよび62D
・65Dがレシート用紙幅110W方向に離隔された各
2つのローラー要素62EUL,62EUR・65EU
L,65EURおよび62EDL,62EDR・65E
DL,65EDRを同一軸61・63上に配設した構造
であるから、各伝票搬送用ローラー62U(62EU
L,62EUR)・65U(65EUL,65EUR)
および62D(62EDL,62EDR)・65D(6
5EDL,65EDR)と、各用紙搬送用ローラー52
U・55Uおよび52D(52EDL,52EDR)・
55D(55EDL,55EDR)との平面的な干渉を
回避できる。
【0119】つまり、同一の印字領域Apに2種類の用
紙(110,120)を取り込めかつ伝票搬送用ローラ
ー62U(62EUL,62EUR)・65U(65E
UL,65EUR)および62D(62EDL,62E
DR)・65D(65EDL,65EDR)をレシート
用紙搬送領域(110W)から外れた位置に配設でき、
しかも各伝票搬送用ローラー62U(62EUL,62
EUR)・65U(65EUL,65EUR)および6
2D(62EDL,62EDR)・65D(65ED
L,65EDR)が伝票搬送時に下方のレシート用紙1
10を搬送してしまうことがない。
【0120】一方、非連続紙である伝票120に伝票情
報を印字させるには、当該伝票120を図1に示す伝票
挿入部25Sを平面ガイドとしつつ上体23と下体25
との隙間25Hを通して伝票搬送方向(正搬送方向Xs
1)へ押込む。当該伝票120の図1で左側は、プリン
タ本体21の左方へ突出したままでよい。
【0121】すると、制御部81が、伝票120の先端
が確認(検出)されたことを条件に、図5に示す遊星歯
車機構66を駆動して遊星歯車68を下流側伝票搬送用
ローラー62U・65Uに係合させ回転駆動可能状態と
しかつ、下流側伝票搬送用ローラー62U・65Uを上
流側伝票搬送用ローラー62D・65Dとともに正転さ
せる。これにより、挿入された伝票120をインクジェ
ット印字ヘッド40側(正搬送方向Xs1)へ正搬送す
ることができる。
【0122】伝票120の先端が下流側伝票搬送用ロー
ラー62U・65Uに係合されると、当該伝票120に
伝票搬送方向(Xs1)の張力が加わる。この段階でイ
ンクジェット印字ヘッド40が駆動されて、伝票情報が
印字される。当該伝票120は、印字中も行送りされ、
正搬送方向へ搬送されその先端部側が図1の上蓋24上
にその一部が一時保留される。
【0123】印字が終了すると、一旦停止された各伝票
搬送用ローラー62U・65U,62D・65Dは逆転
される。印字後伝票120を逆搬送方向Xs2へ逆搬送
することができる。搬送中の伝票120の下面は下方の
レシート用紙110の上面に接触することはない。
【0124】そして、逆搬送中の伝票先端が上流側伝票
搬送用ローラー62D・65Dしている場合は、遊星歯
車機構66を駆動して遊星歯車68を下流側伝票搬送用
ローラー62U・65Uに係合させ、当該下流側伝票搬
送用ローラー62U・65Uの回転を停止して空回りさ
せ、上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dとの周速
度差によるジャムの発生を防止する。
【0125】したがって、これ以降は、上流側伝票搬送
用ローラー62D・65Dのみによって伝票120は逆
搬送方向Xs2へ逆搬送されて伝票情報が印刷された伝
票120を伝票排出部25S(元の位置)に排出させ
る。排出が終了すると、各ローラーは停止される。
【0126】しかして、この第1の実施形態によれば、
レシート印字情報を再印字可能にメモリ(13)に記憶
保持可能、かつ記憶保持対象である当該レシート印字情
報の印字後でかつインク切れが検出された場合に、メモ
リ(13)に記憶保持されている当該レシート印字情報
をレシート用紙110に再印字可能に形成されているの
で、高密度な文字列114や画像(115)を含むレシ
ート印字情報を高品質かつ低騒音で印字できるととも
に、インクジェット印字ヘッド40を利用した場合の欠
点である突然のインク切れがあったとしても顧客に鮮明
なレシートを確実に手渡せる。
【0127】また、インク切れの検出後にインク補給完
了信号が発生(メモリに先のレシート印字情報が記憶さ
れている場合に自動発生される。)されたことを条件と
して、メモリ(13)に記憶保持されているレシート印
字情報を自動的に再印字可能に形成されているので、手
間が掛からずかつ簡単にレシート再発行することができ
る。
【0128】また、インクカセット45の交換時期を表
示・印字出力により知り直ちにインク補給(カセット交
換)できるから取扱いが簡単かく迅速に行動でき得る。
【0129】また、インクジェット印字ヘッド40を利
用したレシート用紙110への非接触印字であるから、
同一のインクジェット印字ヘッド40を利用して伝票1
20に伝票情報を印字するレシート・伝票双方の印字が
できる。また、レシート(110)および印字後伝票1
20を同一方向個所(25R・25S)で入手できるの
で取扱が簡単である。
【0130】また、最終印字情報を、レシート印字情報
中の最後に印字される情報(例えば、責任者番号やレジ
番号)110JLとすれば、格別の印字時間を必要とし
ないから、レシート発行処理の高速化を担保できる。
【0131】また、最終印字情報を、レシート印字情報
に含まれない読取専用情報つまりレシート用紙110の
幅方向に伸びる線状情報116としているので、レシー
ト印字情報およびそのレイアウト変更に対する適応性を
拡大でき、かつ発行されたレシート上において読取専用
情報が目立ち難い。
【0132】しかも、この読取専用情報(線状情報11
6)を、当該プリンタ20の印字機能を利用してレシー
ト用紙110のカット位置P3に合わせて印字するの
で、レシートに残る印字済読取専用情報の絶対的印字面
積を少なくすることができる。したがって、顧客に手渡
しレシートを介した不快感や不信感を与えない。
【0133】さらに、上流側用紙搬送用ローラー52U
・55Uと下流側用紙搬送用ローラー52D・55Dと
は、レシート用紙110に用紙搬送方向Xrの張力を加
えつつ、かつ当該レシート用紙110の非印字面111
をインクジェット印字ヘッド40に対向配設された印字
ガイド面29に接触させつつ、上流側から下流側へ搬送
することができるので、インクジェット印字ヘッド40
とレシート用紙110の印字面との間隔(Chs+伝票
厚さ分+Csr)を一定に保持できかつレシート用紙1
10に弛みや凹凸がないから、印字品質を一段と高める
ことができる。
【0134】さらに、両伝票搬送用ローラー62D・6
5D,62U・65Uが上・下流方向において両用紙搬
送用ローラー52D・55D,52U・55U間内に配
設してあるので、両伝票搬送用ローラー62D・65
D,62U・65U間の距離を短縮化できる。また、伝
票120への印字は、当該伝票120が両伝票搬送用ロ
ーラー62D・65D,62U・65Uに接触(係合)
している場合に実行されるので、伝票120上の印字不
可能領域(余白部)を小さくすることができる。しか
も、レジ全体の小型化にも有効である。
【0135】さらに、各用紙搬送用ローラー52D・5
5D,52U・55Uのレシート用紙幅方向に離隔され
た内側2つのローラー要素52EDL・55EDRの内
側間隔Wrが、レシート用紙110に印字されたレシー
ト印字情報中のロゴマーク幅115Wを超える。つま
り、軸51・53上に配設されたローラー要素52ED
L・55EDRの最内側2つがレシート用紙110に印
字されたインクドットが高密度であるためにインク乾き
が他の文字情報等と比較して遅いロゴマーク115に触
れることがない。したがって、ロゴマーク115の品質
を確実に維持できかつロゴマークを複雑な図形やカラー
画像とすることができるので適応性が広い。
【0136】さらにまた、各伝票搬送用ローラー62D
・65D,62U・65Uのレシート用紙幅方向に離隔
された内側2つのローラー要素62EDL,62EDR
・65EDL,65EDRおよび62EUL,62EU
R・65EUL,65EURの内側間隔Wsが、レシー
ト用紙幅110Wを超える。つまり、軸61,63上に
配設されたローラー要素の最内側2つがレシート用紙に
触れることがない。したがって、レシート用紙110上
に印字されたレシート印字情報の品質を確実に維持でき
る。
【0137】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、基本的構成・機能が第1の実施形態の場合と同様と
されているが、インクカセットの交換済み確認入力を条
件としてレシート再発行をするように形成してある。
【0138】すなわち、第1の実施形態では、インク切
れの検出後に、メモリ(13)に先のレシート印字情報
が記憶されている場合にインク補給完了信号が自動発生
されていたが、この実施形態では、インク切れの検出後
にインク補給完了信号が発生されたことを条件としてメ
モリ(13)に記憶保持されているレシート印字情報の
再印字が許容可能かつインクカセット45の交換の確認
を条件(例えば、確認キー入力)として、再印字レシー
トを再発行可能に形成してある。
【0139】したがって、この第2の実施形態によれ
ば、第1の実施形態の場合と同様な作用効果を奏するこ
とができることに加え、さらに確実に再印字レシートを
再発行することができかつ再発行シートを当該顧客に確
実に手渡し得る。
【0140】(第3の実施形態)この第3の実施形態
は、基本的構成・機能が第1(および第2)の実施形態
の場合と同様とされているが、インク切れ検出装置(C
PU11,ROM12)を異なるものに形成してある。
【0141】すなわち、レシート印字情報のレシート用
紙110への印字運転状況(例えば印字情報量…図13
のST35参照)をメモリ(RAM13)に記憶(図1
4のST40,ST41)できるとともに、累積記憶
(図14のST40,ST41)された印字運転状況
(印字情報量Qp)が、予めメモリ(例えば、RAM1
3)に設定記憶された基準運転状況(印字情報量Qs)
を超えた場合(ST42のYES)に、インクカセット
45がインク切れであると検出してインク切れ信号を出
力(ST43)可能に形成されている。なお、印字運転
中に印字運転状況は、印字情報量のみに限定されない。
例えば、印字枚数,印字情報量とヘッドメンテナンス回
数の和等)でもよい。
【0142】したがって、この第3の実施形態によれ
ば、第1(第2)の実施形態の場合と同様な作用効果を
奏することができることに加え、さらに格別の読取セン
サー91,95等を必要とせずコスト的に有利であると
ともに、インクカセット45の完全インク切れ前にイン
クカセット45を交換できるように運用することができ
る。
【0143】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、インクジェッ
ト印字ヘッドにインクを供給するインクカセットのイン
ク切れを検出可能に形成し、レシート印字情報を再印字
可能にメモリに記憶保持可能かつ記憶保持対象である当
該レシート印字情報の印字後でかつインク切れが検出さ
れた場合にメモリに記憶保持されている当該レシート印
字情報をレシート用紙に再印字可能に形成されている商
品販売データ処理装置であるから、高密度な文字列や画
像を含むレシート印字情報を高品質かつ低騒音で印字で
きるとともに、インクジェット印字ヘッドを利用した場
合の欠点である突然のインク切れがあったとしても顧客
に鮮明なレシートを確実に手渡せる。
【0144】また、請求項2の発明によれば、インク切
れの検出後にインク補給完了信号が発生されたことを条
件としてメモリに記憶保持されているレシート印字情報
の再印字が許容可能に形成されているので、請求項1の
発明の場合と同様な効果を奏することができることに加
え、さらにインクカセット交換の確認を条件とするの
で、確実に再印字レシートを再発行することができかつ
再発行シートを当該顧客に確実に手渡し得る。
【0145】また、請求項3の発明によれば、インク切
れの検出後にインク補給完了信号が発生されたことを条
件としてメモリに記憶保持されているレシート印字情報
を自動的に再印字可能に形成されているので、かかる発
明では、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏するこ
とができることに加え、さらにインクカセット交換の確
認を条件として自動再発行されるので、手間が掛からず
かつ簡単にレシート再発行することができる。
【0146】また、請求項4の発明によれば、レシート
印字情報をレシート用紙内でかつカット後にレシートと
なる範囲内に最終印字された最終印字情報が読取れない
場合にインクカセットがインク切れであると検出可能に
形成されているので、請求項1から請求項3までの各発
明の場合と同様な効果を奏することができることに加
え、さらにリアルタイムでの確実な検出ができるととも
に、インクカセット内のインクを完全に消費できる。
【0147】また、請求項5の発明によれば、最終印字
情報がレシート印字情報中の最後に印字された情報であ
るから、請求項4の発明の場合と同様な効果を奏するこ
とができることに加え、さらに読取専用の情報を印字す
る場合に比較して当該印字時間を省略できかつインク消
費量も軽減できる。
【0148】さらに請求項6の発明によれば、最終印字
情報がレシート印字情報に含まれない読取専用情報であ
るから、請求項4の発明の場合と同様な効果を奏するこ
とができることに加え、さらにレシート印字情報および
そのレイアウト変更に対する適応性が広い。
【0149】さらに、請求項7の発明によれば、読取専
用情報がレシート用紙の幅方向に伸びる線状情報である
ので、請求項6の発明の場合と同様な効果を奏すること
ができることに加え、さらに読取容易な情報を選択でき
かつ読取容易な位置に印字することができるから、一段
と正確な読取ができかつ読取センサー等の簡素化を図れ
得る。
【0150】さらに、請求項8の発明によれば、記読取
専用情報がレシート用紙のカット位置に合わせて印字可
能であるので、請求項6および請求項7の各発明の場合
と同様な効果を奏することができることに加え、さらに
再発行レシートに読取専用情報の残骸を目立たなくでき
るから、顧客に不愉快感等を与えない。
【0151】さらにまた、請求項9の発明によれば、記
憶された印字運転状況が予め設定された基準運転状況を
超えた場合にインクカセットがインク切れであると検出
可能に形成されているので、請求項1から請求項3まで
の各発明の場合と同様な効果を奏することができること
に加え、さらに格別の読取センサーを必要とせずコスト
的に有利であるとともに、インクカセットの完全インク
切れ前にカセット交換できるように運用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す外観斜視図であ
る。
【図2】同じく、用紙搬送装置および伝票搬送装置を説
明するための平面図である。
【図3】同じく、レシート用紙へのレシート印字情報の
印字態様を説明するための平面図である。
【図4】同じく、用紙搬送装置および伝票搬送装置を説
明するための側面図である。
【図5】同じく、下流側伝票搬送用ローラーの駆動およ
び回転自在の切換動作を説明するための側面図である。
【図6】同じく、プリンタ本体を開放した場合の内部構
造を説明するための外観斜視図である。
【図7】同じく、レジおよびプリンタを説明するための
ブロック図である。
【図8】同じく、読取センサーおよび検出回路を説明す
るための回路図である。
【図9】同じく、読取センサーの検出状態を説明するた
めの図である。
【図10】同じく、プリンタ側の搬送・読取動作等を説
明するためのフローチャート(1)である。
【図11】同じく、プリンタ側の搬送・読取動作等を説
明するためのフローチャート(2)である。
【図12】同じく、レシート用紙の搬送と読取専用情報
の読取動作等を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図13】同じく、レジ側の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図14】本発明の第3の実施形態に係るレジ側でのイ
ンク切れ検出動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 電子キャッシュレジスタ(商品販売データ処理装
置) 10C ケーブル 11 CPU(インク切れ検出装置) 12 ROM(インク切れ検出装置) 13 RAM(メモリ) 14 キーボード 16 表示器 20 レジ用インクジェットプリンタ 21 プリンタ本体 23 上体 24 上蓋 25 下体 26R レシート発行部 25S 伝票挿入部(伝票排出部) 27 ロール用紙収容部 29 印字ガイド面 30 キャリア移動機構 31 ガイドロッド 32 キャリア 38 カッター部 40 インクジェット印字ヘッド(印字ヘッド) 45 インクカセット 50 用紙搬送装置 51 軸 52 用紙搬送用ローラー 52E ローラー要素 55 用紙搬送用ローラー 55E ローラー要素 60 伝票搬送装置 61 軸 62 伝票搬送用ローラー 62E ローラー要素 65 伝票搬送用ローラー 65E ローラー要素 66 遊星歯車機構 70 付勢手段 80 駆動制御部 81 制御部 82 メモリ 83 表示部 86 センサー部 90 インク切れ検出装置 91 読取センサー 92 発光素子 93 受光素子 95 検出回路 100 ヘッドメンテナンス手段 110R ロール用紙 110 レシート用紙 110JL 最終印字情報 114 文字列 115 ロゴマーク 116 線状情報 120 伝票
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 公夫 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 小田切 昌之 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 小谷 和己 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA18 EA29 EB20 EB27 EB52 EB56 EC67 HA58 3E042 BA07 CC10 CE02 CE04 9A001 BB01 BB03 BB04 DD13 HH31 HH34 JJ35 JJ54 JJ58 KK29 KK31 KK37 KK42 LL02 LL09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 登録商品データ等を含むレシート印字情
    報を連続紙であるレシート用紙に印字ヘッドを駆動させ
    て印字しかつ当該レシート用紙をカットしてレシート印
    字情報が印字されたシートを発行可能に形成された商品
    販売データ処理装置において、 前記印字ヘッドを前記レシート用紙にインクドットをジ
    ェットしつつ前記レシート印字情報を印字可能なインク
    ジェット印字ヘッドから形成し、このインクジェット印
    字ヘッドにインクを供給するインクカセットのインク切
    れを検出可能に形成し、 前記レシート印字情報を再印字可能にメモリに記憶保持
    可能かつ記憶保持対象である当該レシート印字情報の印
    字後でかつインク切れが検出された場合にメモリに記憶
    保持されている当該レシート印字情報を前記レシート用
    紙に再印字可能に形成されている商品販売データ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記インク切れの検出後にインク補給完
    了信号が発生されたことを条件として前記メモリに記憶
    保持されているレシート印字情報の再印字が許容可能に
    形成されている請求項1記載の商品販売データ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記インク切れの検出後にインク補給完
    了信号が発生されたことを条件として前記メモリに記憶
    保持されているレシート印字情報を自動的に再印字可能
    に形成されている請求項1記載の商品販売データ処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記レシート印字情報をレシート用紙内
    でかつ前記カット後に前記レシートとなる範囲内に最終
    印字された最終印字情報を読取可能に形成し、最終印字
    情報が読取れない場合に前記インクカセットがインク切
    れであると検出可能に形成されている請求項1から請求
    項3までのいずれか1項に記載された商品販売データ処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記最終印字情報が前記レシート印字情
    報中の最後に印字された情報である請求項4記載の商品
    販売データ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記最終印字情報が前記レシート印字情
    報に含まれない読取専用情報である請求項4記載の商品
    販売データ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記読取専用情報が前記レシート用紙の
    幅方向に伸びる線状情報である請求項6記載の商品販売
    データ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記読取専用情報が前記レシート用紙の
    カット位置に合わせて印字される請求項6または請求項
    7記載の商品販売データ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記レシート印字情報の前記レシート用
    紙への印字運転状況を記憶可能かつ記憶された印字運転
    状況が予め設定された基準運転状況を超えた場合に前記
    インクカセットがインク切れであると検出可能に形成さ
    れている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記
    載された商品販売データ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112802279A (zh) * 2020-12-28 2021-05-14 西南医科大学附属医院 一种医院医保费用收取管理辅助装置

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CN112802279A (zh) * 2020-12-28 2021-05-14 西南医科大学附属医院 一种医院医保费用收取管理辅助装置
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