JP2001088325A - レジ用インクジェットプリンタ - Google Patents

レジ用インクジェットプリンタ

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JP2001088325A
JP2001088325A JP26830599A JP26830599A JP2001088325A JP 2001088325 A JP2001088325 A JP 2001088325A JP 26830599 A JP26830599 A JP 26830599A JP 26830599 A JP26830599 A JP 26830599A JP 2001088325 A JP2001088325 A JP 2001088325A
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JP
Japan
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ink
slip
paper
carrier
receipt
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Application number
JP26830599A
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English (en)
Inventor
Kimio Nakamura
公夫 中村
Kozo Hara
康三 原
Hiroaki Katahira
博明 片平
Masayuki Odagiri
昌之 小田切
Kazumi Kotani
和己 小谷
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レシート用紙にインクジェット印字ヘッドを
利用してレシート印字情報を高画質印字できる低騒音か
つ廃インク処理を確実に行えるレジ用インクジェットプ
リンタを提供する。 【解決手段】 ヘッドメンテナンス手段100と基板8
0Bとの間にプリンタ本体21の前後方向に平面的に離
れかつ左右方向に伸びる2つの横長部位125F,12
5Rと各横長部位を連結する前後方向に伸びる縦長部位
125Mとを有するインク吸収マット125を装着し、
ヘッドメンテナンス手段100から排出される廃インク
を受容れ可能かつ他方側横長部位(125R)の左右方
向端を覆うケース(130U)の上面部131Uに縦長
部位125Mとの連結位置(RC)に対して平面的に距
離差を持たせた2以上の確認窓131A,131Bを設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ本体内の
左右方向に移動可能なキャリアにインクジェット印字ヘ
ッドおよびインクカセットを装着し、キャリアの下方で
前後方向にレシート用紙を搬送する用紙搬送装置とヘッ
ドメンテナンス手段とを備えたレジ用インクジェットプ
リンタに関する。
【0002】
【従来の技術】独立的に使用しあるいはPOSシステム
のターミナルとして使用される例えば電子キャッシュレ
ジスタ型の商品販売データ処理装置(この明細書では、
以下、単に“レジ”と略称する。)では、顧客買上商品
について商品登録し、1取引終了宣言の締め操作を条件
として会計処理を行う。登録商品情報および会計処理情
報等を含むレシート印字情報は編集されかつレジ用プリ
ンタを駆動制御してレシート用紙に印字される。そし
て、カットされたレシートを発行し当該顧客に手渡され
る。
【0003】従来、レジ用プリンタは、サーマルプリン
タを採用すると消耗品であるレシート用紙(感熱用紙)
が高価であることから、ニードルを用いたドットインパ
クト方式の印字ヘッドを採用したレシート発行用プリン
タが多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レシートの
利用性が一段と高まっている。例えば、顧客がレシート
からレシート印字情報を目読して自宅パソコンに当該レ
シート印字情報をキー入力し、あるいはOCRを用いて
読取り入力して、家計簿を管理する等である。したがっ
て、レシート印字情報のレシートへの鮮明・高画質印字
が強く望まれる。
【0005】一方において、キャッシャーおよび顧客と
もに、ドットインパクトプリンタによる印字時の騒音が
大きく耳障りである。つまり、使用環境上の改善が望ま
れている。
【0006】また、各顧客に手渡されるレシートを当該
店舗等の宣伝媒体に有効利用(使用)したいとの要請が
一段と強まっている。印字機能の高度化により、例え
ば、特売商品や新規入荷商品を高密度の文字情報やモノ
クロ・カラー画像情報としてアピールする等である。
【0007】さらに、レジ用プリンタは、印字ヘッドの
移動機構および用紙搬送装置しか具備しない汎用プリン
タに比較して、レシート用紙のカッター等を設け、また
レシート用紙および伝票の双方印字を可能に構築する場
合が多い。つまり、小型化が難しい。
【0008】また、デザインに関心の強い客も多いの
で、例えば制御部を実装した基板をプリンタ本体の上部
に無造作にレイアウトすることが許されない等の制約が
ある。特に、プリンタをレジ本体内に組込む構造では、
レジ自体としては電子化による小型化ができ得るのに、
プリンタが大きなスペースを占有する結果として、レジ
全体の小型化を阻害する要因とならないように注意する
ことが肝要である。
【0009】本発明の目的は、レシート用紙にインクジ
ェット印字ヘッドを利用してレシート印字情報を高画質
印字できる低騒音かつ廃インク処理を確実に行えるレジ
用インクジェットプリンタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】従来は印字ヘッドとして
慣行的に上記ドットインパクト方式が採用されているの
に対してインクジェット印字ヘッドを採択すれば、レシ
ート用紙の印字処理高速化を達成できかつ小型化を図れ
るとともに、高画質印字かつ低騒音印字ができる筈であ
る。
【0011】しかし、インクジェット印字ヘッドには、
定期的なノズルの目詰りを防止するためインクを強制的
に吐出あるいは吸引するヘッドメンテナンスおよびこれ
による廃インク処理が必要という欠点がある。特に、汎
用プリンタと異なり連続的な印字運転時間が長い業務用
のレジ用プリンタでは、より確実な廃インク処理ができ
ないと周囲にインク汚れを発生させるばかりか、レシー
ト印字・発行が困難つまりはレジを停止せざるを得なく
なる。いずれも顧客サービスが低下するばかりか店舗信
用を失墜するので、許され難い。
【0012】ここに、本発明は、インクジェット印字ヘ
ッドを採択してその利益を発揮可能とするとともに、そ
の採択による欠点(ヘッドメンテナンスに伴う廃インク
処理)を巧みに解消できるように構成したものである。
【0013】すなわち、請求項1の発明は、左右方向に
移動可能に装着されたキャリアと,このキャリアに装着
されたインクジェット印字ヘッドと,インクジェット印
字ヘッドにインクを供給可能な状態でキャリアに装着さ
れたインクカセットと,キャリアの下方で前後方向にレ
シート用紙を搬送する用紙搬送装置と,インクジェット
印字ヘッドからインクを強制的に吐出しまたは吸引して
当該インクジェット印字ヘッドをメンテナンスするヘッ
ドメンテナンス手段とを具備し、このヘッドメンテナン
ス手段の下方に当該ヘッドメンテナンス手段から排出さ
れる廃インクを受容れつつ吸収するためのインク吸収マ
ットを装着するとともに、装着されたインク吸収マット
の廃インク受容れ位置から平面的に離れた位置でかつ当
該インク吸収マットを覆うケースの上面部に廃インク受
容れ位置に対して平面的に距離差を持たせた2以上のイ
ンク吸収状態を確認するための確認窓を設けた、レジ用
インクジェットプリンタである。
【0014】かかる発明では、プリンタ本体内で、キャ
リアを左右方向に移動させ、このキャリアに装着されか
つインクカセットからインク供給を受けたインクジェッ
ト印字ヘッドを駆動してレシート用紙にレシート印字情
報を印字する。印字後のレシート用紙は、用紙搬送装置
によって搬送され、切断されてレシートとなる。所定の
印字運転時間が経過すると、レシート印字を中断して、
ヘッドメンテナンス手段を働かせることで、インクジェ
ット印字ヘッドのメンテナンス(クリーニング)を行
う。
【0015】このインクジェット印字ヘッドのメンテナ
ンスに際し、ヘッドメンテナンス手段から下方に排出さ
れる廃インクは、インク吸収マットの廃インク受容れ位
置に落下する。受容れられた廃インクは、インク吸収マ
ットの上部側から下部側に滲み進行しつつ次第に平面的
にも進行する。つまり、廃インクは、インク吸収マット
の廃インク受容れ位置から次第に滲み拡散進行して、最
終的に廃インク受容れ位置から平面的に最も離れた位置
に到達する。
【0016】例えば、レシート用紙の交換のために本体
カバーを開く場合等において、インク吸収マットを覆う
ケースの上面部に設けられたインク吸収状態を確認する
ための確認窓を覗き込む。廃インク受容れ位置に対して
平面的に距離差を持たせた2以上の確認窓のうち、廃イ
ンク受容れ位置に近い方の確認窓から廃インクを見るこ
とができなければ、インク吸収マットを急いで交換する
必要性が低い。
【0017】しかし、廃インク受容れ位置に近い方の確
認窓から廃インクが確認された場合には、近じかにイン
ク吸収マットの交換が必要になることを事前に知ること
ができるから、予備インク吸収マットの在庫確認やその
入手準備ができる。廃インク受容れ位置から最も離れた
確認窓から廃インクが確認できた場合には、直ちにイン
ク吸収マットを交換する。
【0018】したがって、廃インク処理を確実に行える
ので廃インクが溢れて周囲を汚したり、これによりレジ
を停止させる不都合を回避できるとともに、レシート印
字情報を低騒音かつ高画質で印字したレシートを発行す
ることができる。
【0019】また、請求項2の発明は、左右方向に移動
可能に装着されたキャリアと,このキャリアに装着され
たインクジェット印字ヘッドと,インクジェット印字ヘ
ッドにインクを供給可能な状態でキャリアに装着された
インクカセットと,キャリアの下方で前後方向にレシー
ト用紙を搬送する用紙搬送装置と,インクジェット印字
ヘッドからインクを強制的に吐出しまたは吸引して当該
インクジェット印字ヘッドをメンテナンスするヘッドメ
ンテナンス手段とを具備し、上方側の前記ヘッドメンテ
ナンス手段と下方側の制御部が実装された基板との間に
前記プリンタ本体の前後方向に平面的に離れかつ左右方
向に伸びる2つの横長部位と各横長部位を連結する前後
方向に伸びる縦長部位とを有するインク吸収マットを、
ヘッドメンテナンス手段から下方に排出される廃インク
をいずれか一方の横長部位の左右方向一端に設けた廃イ
ンク受容れ位置で受容れ可能に装着するとともに、装着
されたインク吸収マットの他方側横長部位の左右方向端
を覆うケースの上面部に縦長部位との連結位置に対して
平面的に距離差を持たせた2以上のインク吸収状態を確
認するための確認窓を設けた、レジ用インクジェットプ
リンタである。
【0020】かかる発明では、プリンタ本体の下方に配
設された基板上の制御部を働かせて、キャリアを左右方
向に移動させかつインクカセットからインク供給を受け
たインクジェット印字ヘッドを駆動して、レシート用紙
にレシート印字情報を印字する。印字後のレシート用紙
は、用紙搬送装置によって搬送されかつ切断されてレシ
ートとなる。所定の印字運転時間が経過すると、レシー
ト印字を中断して、ヘッドメンテナンス手段を働かせる
ことで、インクジェット印字ヘッドのメンテナンス(ク
リーニング)を行う。
【0021】このインクジェット印字ヘッドのメンテナ
ンスに際し、ヘッドメンテナンス手段から下方に排出さ
れる廃インクは、インク吸収マットの一方側横長部位の
左右方向一端に設けられた廃インク受容れ位置に落下す
る。受容れられた廃インクは、インク吸収マットの上部
側から下部側に滲み進行しつつ次第に平面的にも一方側
横長部位内を進行する。途中から縦長部位内へも進行す
る。さらに縦長部位の連結位置から他方側横長位置に滲
み進行する。
【0022】つまり、廃インクは、インク吸収マットの
廃インク受容れ位置から次第に一方側横長部位、縦長部
位および他方側縦長部位内を滲み拡散進行して、最終的
に一方側縦長部位の廃インク受容れ位置から平面的に最
も離れた他方側縦長部位の左右方向端に到達する。
【0023】例えば、レシート用紙の交換のために本体
カバーを開く場合等において、インク吸収マットの他方
側横長部位の左右方向端を覆うケースの上面部に設けら
れたインク吸収状態を確認するための確認窓を覗き込
む。縦長部位との連結位置に対して平面的に距離差を持
たせた2以上の確認窓のうち、その連結位置に近い方の
確認窓から廃インクを見ることができなければ、インク
吸収マットを急いで交換する必要性が低い。
【0024】しかし、その連結位置に近い方の確認窓か
ら廃インクが確認された場合には、近じかにインク吸収
マットの交換が必要になることを事前に知ることができ
るから、予備インク吸収マットの在庫確認やその入手準
備ができる。その連結位置から最も離れた確認窓から廃
インクが確認できた場合には、直ちにインク吸収マット
を交換する。
【0025】したがって、廃インク処理を確実に行える
ので廃インクが溢れて周囲を汚したり、基板に実装され
た制御部が破損したり、これによりレジを停止させる不
都合を回避できるとともに、レシート印字情報を低騒音
かつ高画質で印字したレシートを発行することができ
る。また、基板をプリンタ本体の最下に設けてあるの
で、上部に配設する従来汎用プリンタの場合に比較し
て、配線が容易でかつデザイン上も良好であるととも
に、プリンタ本体の上体をその下体に片持梁構造で支持
させ両者間に伝票を差し込み搬送可能に形成する等に際
し上体側の負荷(荷重)を軽減するために極めて有効で
ある。
【0026】さらに、請求項3の発明は、前記縦長部位
が1つとされ、前記横長部位間でかつ縦長部位の左右に
構成機器の一部を配設するための機器配設空間を形成し
たレジ用インクジェットプリンタである。
【0027】かかる発明では、インク吸収マットは、前
後方向に位置しかつ左右方向に長い2つの横長部位と,
これら間を連結する1つの縦長部位とから形成され、丁
度平面的にH字形状とされている。かくして、両横長部
位間でかつ縦長部位の左右に機器配設空間を形成でき、
各機器配設空間を利用して構成機器の一部を配設するこ
とができる。
【0028】したがって、請求項2の発明の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらに下
方から上方に向けて基板,インク吸収マット,キャリア
の順で配設しつつレシート用紙の用紙搬送装置やカッタ
ーの構成機器をインク吸収マットの切り欠き部を上下に
貫通する状態の機器配設空間内に配設できるから、内部
レイアウトが容易でかつプリンタ全体の大幅な小型化
(背低化)を促進できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0030】(第1の実施形態)本レジ用インクンジェ
ットプリンタ20は、図1〜図9に示す如く、プリンタ
本体21にキャリア32とインクジェット印字ヘッド4
0とインクカセット45と用紙搬送装置(50)とヘッ
ドメンテナンス手段100とを具備し、さらに上方側の
ヘッドメンテナンス手段100と下方側の制御部81が
実装された基板80Bとの間にプリンタ本体21の前後
方向に平面的に離れかつ左右方向に伸びる2つの横長部
位125F,125Rと両横長部位125F,125R
を連結する前後方向に伸びる縦長部位125Mとを有す
るインク吸収マット125を、ヘッドメンテナンス手段
100から下方に排出される廃インクをいずれか一方の
横長部位(125F)の左右方向一端(FR)に設けた
廃インク受容れ位置(FR)で受容れ可能に装着すると
ともに、装着されたインク吸収マット125の他方側横
長部位(125R)の左右方向端を覆うケース(13
0)の上面部131Uに縦長部位125Mとの連結位置
(RC)に対して平面的に距離差を持たせた2以上のイ
ンク吸収状態を確認するための確認窓131A,131
Bを設け、インク吸収マット125の廃インク吸収状態
を複数段階で容易に目視確認可能に形成されている。
【0031】また、この実施形態では、インク吸収マッ
ト125の平面的形態をH字形状つまり前後2つの横長
部位125F,125Rを1つの縦長部位125Mで連
結した形状とし、両横長部位125F,125R間でか
つ縦長部位125Mの左右に構成機器(キャリア移動機
構30,カッター部38,用紙搬送装置50,伝票搬送
装置60等)の一部(例えば、モータ85MR,85M
S)を配設するための図5に示す機器配設空間SL,S
Rを形成してある。
【0032】さらに、この実施形態では、印刷媒体(レ
シート用紙110)に非接触印字可能なインクジェット
印字ヘッド40を利用することから、同一のインクジェ
ット印字ヘッド40を用いて可逆搬送を必要とする伝票
120にも伝票情報を印字可能に構成してある。このた
めにも、基板80Bをプリンタ本体21(25)の最下
に配設するのが良い。
【0033】まず、本プリンタ20は、図1に示すケー
ブル10Cを介して電子キャッシュレジスタ(レジ)1
0に接続され、レジ(10)から受信した商品登録およ
び会計処理に伴うレシート印字情報をレシート(11
0)に印字しかつ伝票120に伝票情報を印字するため
に使用される。
【0034】この電子キャッシュレジスタ10は、図1
の本体10B内に格納された図10に示す制御部(CP
U11,ROM12,RAM13)に、HDD18,F
DD(図示省略),キーボード(KB)14,スキャナ
(SCN)15,キャッシャー用表示器16Aおよび顧
客用表示器16Bからなる表示器(IND)16および
自動解放型のドロワ(DRW)17を接続した構成とさ
れている。19はプリンタドライバである。
【0035】この電子キャッシュレジスタ10の基本的
機能は、責任者(キャッシャー)番号を入力して立ち上
げかつ登録モードを選択してから、スキャナ15を用い
て商品コードを入力すると、制御部(CPU11,RO
M12等)が商品ファイルから商品データ(商品名,単
価等)を得て商品登録する。
【0036】当該顧客の全買上商品について商品登録終
了後に、1取引宣言としての締め操作が行われると、合
計金額の算出等を含む会計処理が行われる。登録商品情
報および会計処理情報は、図1に示すキャッシャー用表
示器16Aおよび顧客用表示器16Bに表示されるとと
もに、レシート印字情報をして編集してレジ用インクジ
ェットプリンタ20に転送し当該レシートを印字・発行
させる。ドロワ17も自動解放される。
【0037】また、プリンタ20の図10に示す駆動制
御部80は、図5および図6に示す基板80Bに搭載
(実装)されたMPU等を含む制御部81に、メモリ8
2,表示部(IND)83,ボタン(スイッチ)部(S
W)84,モータ駆動部(DRV)85,センサー部8
6,カッター部38およびインターフェイス(I/F)
88を含み、電子キャッシュレジスタ10から受信した
レシート印字情報等を含む印字要求信号に基づきインク
ジェット印字ヘッド40を駆動制御して、当該各情報を
当該用紙(110,120)に印字する。
【0038】なお、基板80Bに駆動制御部80の一部
(例えば、カッター部38のカッター機構等)を除く全
部を搭載(実装)するように構成するのが好ましい。
【0039】モータ駆動部85は、キャリア32を往復
移動させるためのキャリア用モータ85MC,レシート
用紙110を搬送するためのレシート用モータ85M
R,伝票120を可逆搬送するための伝票用モータ85
MSを、回転駆動することができる。なお、カッター部
38およびインクジェット印字ヘッド40をメンテナン
スするための図4に示すヘッドメンテナンス手段100
は、いずれかのモータ(この実施形態では、85MS)
を流用して駆動される。格別のモータを設けてもよい。
【0040】ここに、プリンタ20は、図1に示すよう
に、プリンタ本体21(上体23,下体25)の後方側
(奥行側)に図9に示すロール用紙110Rを収容させ
るロール用紙収容部27を設け、前方側(手前側)に伝
票挿入部(伝票排出部)25Sおよびレシート発行部2
5Rを設けた外観とされている。
【0041】そして、伝票120は、伝票挿入部25S
から上体23と下体25との間の隙間25Hを通して正
搬送方向Xs1へ挿入され、伝票情報が印字されつつロ
ール用紙収容部27の開口部を覆う上蓋24上にその先
端側(一部)が一時保留され、かつ印字終了後に逆搬送
方向Xs2へ逆搬送されて伝票排出部25Sから排出さ
れる。つまり、キャッシャーは、レシート(110)と
伝票120とをその場(手前側)で取り扱える。
【0042】図3,図4において、プリンタ本体21
は、左右方向の一方側RT(右側)で上体23が下体2
5に連結されかつその他方側FT(左側)で当該上体2
3が当該下体25に非連結とされた片持梁構造に形成さ
れている。基板80Bをプリンタ本体21の最下に配設
することにより、上体23の負荷を大幅に軽減できるの
で片持梁構造を採用できる。
【0043】上体23側に装着されたインクジェット印
字ヘッド40は、キャリア移動機構30(左右方向に伸
びるガイドロッド31,このガイドロッド31に摺動可
能に装着されたキャリア32)によってかつガイドロッ
ド31に沿って左右方向に往復移動可能である。
【0044】キャリア32には、インクジェット印字ヘ
ッド40にインクを供給するためのインクカセット45
が着脱自在に設けられている。この実施形態では、イン
クジェット印字ヘッド40と一体のカセットボックス
(図示省略)にインクカセット45のインク供給口が供
給ガイド穴に合せた状態で着脱可能とされかつこのカセ
ットボックスのキャリア32(格納部)に格納されてい
る。
【0045】図2〜図5,図7中の100は、インクジ
ェット印字ヘッド40をメンテナンス(クリーニング)
するヘッドメンテナンス手段である。このヘッドメンテ
ナンス手段100は、この実施形態では図7に示すイン
ク吸引口101,インク吸引ポンプ102およびインク
溜め105を含むインク吸引式とされ、インクジェット
印字ヘッド40からインクを強制吸引して当該ヘッド
(ノズル)40をメンテナンスすることができる。
【0046】廃インクは、廃インク受容れ口106を通
して廃インク処理手段130を構成するケース(130
U,130D)内のインク吸収マット125に吸収され
る。
【0047】図5,図6において、上方側のヘッドメン
テナンス手段100と下方側の制御部81が実装された
基板80Bとの間に廃インク処理手段130が設けてあ
る。この廃インク処理手段130は、下ケース(ボック
ス部)130Dと上ケース(上面部)130Uとからな
るケース(130)内にインク吸収マット125を装着
した構造とされている。
【0048】ケース(130)と平面的に同一形状のイ
ンク吸収マット125は、プリンタ本体21の前後方向
に平面的に離れかつ左右方向に伸びる2つの横長部位1
25F,125Rと各横長部位125(125F,12
5R)を連結する前後方向に伸びる縦長部位125Mと
を有するH字形状である。
【0049】平面的形態をH字形状としているのは、プ
リンタ全体の大幅な小型化(背低化)を企図して、構成
機器(キャリア移動機構30,カッター部38,用紙搬
送装置50,伝票搬送装置60等)の一部(例えば、モ
ータ85MR,85MS)を配設するための機器配設空
間SL,SPを形成するためである。
【0050】すなわち、インク吸収マット125は、前
後2つの横長部位125F,125Rを1つ(2つ以上
でも良い。)の縦長部位125Mで連結した形状とさ
れ、両横長部位125F,125R間でかつ縦長部位1
25Mの左右に機器配設空間SL,SRを形成すること
ができる。
【0051】かくして、インク吸収マット125のいず
れか一方の横長部位(125F)の左右方向一端(この
実施形態では、右側FR)に設けた廃インク受容れ位置
(FR)において、ヘッドメンテナンス手段100から
下方に排出される廃インクを受容れることができる。
【0052】また、インク吸収マット125の他方側横
長部位(125R)の左右方向端(RL,RR)を覆う
ケース(130)の上面部(131U)に縦長部位12
5Mとの連結位置(RC)に対して平面的に距離差を持
たせた2以上のインク吸収状態を確認するための確認窓
131A,131Bが設けられている。
【0053】2以上とは、連結位置(RC)に対する数
を意味する。図2,図5では、2つ(131A,131
B)である。外側の確認窓131Aは、連結位置(R
C)までの距離を同じくして2組(131A,131
A)を設けてある。かくして、インク吸収マット125
の廃インク吸収状態を複数段階で容易に目視確認可能に
形成されている。
【0054】なお、図2に示す如く、確認窓131A,
131A、131Bを左右対象に設けたが、左右のいず
れかに設けるだけでも良い。但し、図2に示すようにす
れば、カバー(23)を開いたときに、より確認し易く
なる。また、構成機器の内部レイアウトの自由度を拡大
できる。
【0055】図3〜図6,図8,図9において、レシー
ト用紙110を用紙搬送方向Xrに搬送する用紙搬送装
置50は、図8に示す印字領域Apの上流側(図8で上
方側、図9で右側)に配設された用紙搬送用ローラー5
2U・55Uと、その下流側(図8で下方側、図9で左
側)に配設された用紙搬送用ローラー52D・55Dと
から構成されている。
【0056】上流側の用紙搬送用ローラー52U・55
Uは、レシート用紙110の印字面(上面)に接触しな
いので、当該軸51U・53Uの左右方向の中央に設け
た各1つのローラー要素(52U・55U)から形成さ
れている。なお、各軸51U・53Uに複数(2以上)
のローラー要素を配設した構造としてもよい。
【0057】下流側の用紙搬送用ローラー52D・55
Dは、レシート用紙110の印字面(上面)に接触し得
るので、当該軸51D・53Dの左右方向に振り分け配
設した図8に示す各2つのローラー要素52EDL・5
5EDL,52EDR・55EDRとから形成されてい
る。
【0058】すなわち、配置上の余裕,レシート用紙1
10およびインクの性状や搬送速度の関係で、レシート
印字情報に含まれる文字列(文字情報)のインク乾きは
早いが、インクドット密度が高い画像からなるロゴマー
クのインク乾きが遅くなる虞を考慮して、各用紙搬送用
ローラー52D・55Dのレシート用紙幅(110W)
方向に離隔された内側2つのローラー要素52EDL・
55EDL,52EDR・55EDRの図8に示す内側
間隔Wrを、レシート用紙110に印字されたレシート
印字情報中のロゴマーク幅を超えるものとして当該軸5
1D・53D上に配設してある。
【0059】なお、例えば搬送速度が非常に高い場合に
は、内側2つのローラー要素52EDL・55EDL,
52EDR・55EDRの内側間隔Wrを、レシート用
紙110に印字されたレシート印字情報中の文字列を超
えるものとして当該軸51D・53D上に配設し、さら
に用紙搬送方向Xrに3以上の用紙搬送用ローラーを設
けてもよい。
【0060】また、各用紙搬送用ローラー52U・55
U,52D・55D(52EDL・55EDL,52E
DR・55EDR)を、レシート用紙110の非印字面
(下面)111がインクジェット印字ヘッド40に対向
しかつ図9に示す印字ガイド面29に接触可能として配
設してある。印字ガイド面29は、図9に示した左右方
向の寸法よりも実際には左右方向に長く、レシート用紙
110の挿入時の用紙ガイドにも利用する。この意味
で、用紙挿入ガイド面といえる。
【0061】また、上流側用紙搬送用ローラー52U・
55Uと下流側用紙搬送用ローラー52D・55D(5
2EDL・55EDL,52EDR・55EDR)と
が、レシート用紙110に用紙搬送方向Xrの張力を加
えつつ搬送可能に形成されている。
【0062】つまり、下流側用紙搬送用ローラー52D
・55Dの周速度の方が上流側用紙搬送用ローラー52
U・55Uの周速度よりも、僅かに高速となっている。
また、下流側用紙搬送用ローラー52D・55Dは、張
力が一定範囲外になった場合にはワンウェイクラッチ
(図示省略)の滑り作用により一定範囲内の張力に戻す
ことができる。したがって、レシート用紙110を弛み
や凹凸が無く搬送できるから、より鮮明な印字ができ
る。
【0063】一方、伝票120を搬送する伝票搬送装置
60は、図8に示す印字領域Apの下流側(レシート用
紙110では上流側である。)に配設された伝票搬送用
ローラー62U・65Uと、その上流側(レシート用紙
110では下流側である。)に配設された伝票搬送用ロ
ーラー62D・65Dとから構成されている。
【0064】これら各伝票搬送用ローラー62U・65
U,62D・65Dは、用紙搬送装置50を構成する各
用紙搬送用ローラー52U・55U,52D・55D
(52EUL・55EUL,52EDR・55EDR)
間内に配設されている。レシート用紙110の剛性より
も剛性が強い場合が多い非連続紙(伝票120)を、よ
り確実かつ安定して搬送できるようにするためである。
【0065】上流側の伝票搬送用ローラー62D・65
Dは、レシート用紙110の印字面(上面)との接触を
防止するために、当該軸61D・63Dの左右方向に図
8に示す内側間隔Wsをとって振り分け配設された各2
つのローラー要素62EDL・65EDL,62EDR
・65EDRから形成されている。
【0066】同様に、下流側の伝票搬送用ローラー62
U・65Uは、剛性の大きな伝票120の確実な搬送を
期するためおよびレシート用紙110の印字面(上面)
との接触を防止するために、当該軸61U・63Uの左
右方向に内側間隔Wsをとって離隔配設(左右方向に振
り分け配設)された各2つのローラー要素62EUL・
65EUL,62EUR・65EURから形成されてい
る。
【0067】また、下流側伝票搬送用ローラー62U・
65U(62EUL・65EUL,62EUR・65E
UR)と上流側伝票搬送用ローラー62D・65D(6
2EDL・65EDL,62EDR・65EDR)と
が、伝票120に伝票搬送方向(Xs1,Xs2)の張
力を加えつつ、搬送可能に形成されている。伝票120
に伝票情報を印字する正搬送方向Xs1に搬送する場合
に張力を与える。
【0068】つまり、下流側伝票搬送用ローラー62U
・65Uの周速度の方が上流側伝票搬送用ローラー62
D・65Dの周速度よりも、僅かに高速となっている。
なお、各搬送ローラー(ローラー要素)に付したU(上
流側)およびD(下流側)なる符号は、上記の通り、レ
シート用紙110の搬送方向Xrに対して定義した。し
たがって、伝票120の場合には、D(上流側)および
U(下流側)なる符号を付してある。
【0069】そして、下流側伝票搬送用ローラー62U
・65Uは、伝票120に加わる張力が一定範囲外にな
った場合にはワンウェイクラッチ(図示省略)の滑り作
用により一定範囲内の張力に戻す(張力を一定範囲内に
保持する。)ことができる。したがって、レシート用紙
110に比較して高剛性の伝票120でも弛みや凹凸が
無く搬送できるから、インクジェット印字ヘッド40に
非接触でも、高品質かつ鮮明な印字ができる。
【0070】また、各伝票搬送用ローラー62U・65
U,62D・62Dの図8に示すレシート用紙幅方向1
10Wに離隔された内側2つのローラー要素62EUL
・65EUL,62EUR・65EUR、62EDL・
65EDL,62EDR・65EDRの内側間隔Ws
が、レシート用紙幅110Wを超えるものとして当該軸
61U・63U,61D・63D上に配設されている。
したがって、各ローラー要素の最内側2つがレシート用
紙110に直接接触することがない。つまり、印字され
たレシート印字情報(半乾き状態のインク)に触れな
い。
【0071】なお、“最内側2つ”とは、各1軸に対す
る各ローラー要素が例えば各4つ以上の場合でも、その
内の左右方向の各一番内側になる各1つを意味する。こ
こに、各用紙搬送用ローラー52U・55U,52D・
55Dと各伝票搬送用ローラー62U・65U,62D
・65Dとの上下位置関係を、図9に示すように、用紙
搬送方向Xrに搬送可能な状態にあるレシート用紙11
0の上方でかつ当該レシート用紙110の上面と一定の
クリアランスCsrを保持しつつ伝票120を搬送可能
に選択してある。
【0072】すなわち、図8に示す平面的離隔に加え、
さらに図9に示す上下方向離隔(Csr)を確立するこ
とにより、各伝票搬送用ローラー62D・65D,62
U・65Uと各用紙搬送用ローラー52D・55D,5
2U・55Uとの干渉を上下方向においても確実に回避
できる。
【0073】かくして、レシート用紙110の印字面
(上面)を汚すことがないばかりか、同一の印字領域A
pに2種類の用紙(110,120)を取り込めかつ伝
票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uをレ
シート用紙搬送領域(110W)から外側に外れた位置
に配設でき、しかも伝票120の可逆搬送時に各伝票搬
送用ローラー62D・65D,62U・65Uがレシー
ト用紙110を搬送してしまうことがないわけである。
【0074】これとの関係で、インクジェット印字ヘッ
ド40のインクジェット特性は、図9に示すインクジェ
ット印字ヘッド40の先端(下面)と伝票120の上面
(印字面)とのクリアランスChs(例えば、1.0m
m)を確保した上で、少なくとも伝票厚さ120t(例
えば、0.09mm)相当の上下方向距離内で印字品質
を一定に維持可能に選択すればよいが、この実施形態で
は、クリアランスCsrをとったので、伝票厚さ120
t相当にクリアランスCsr(例えば、0.42mm)
を加えた上下方向距離内で印字品質を一定に維持可能に
選択されている。なお、レシート用紙110の厚さ11
0tは、例えば0.08mmである。
【0075】つまり、レシート用紙110の上面(印字
面)と伝票120の下面(非印字面)とを確実に非接触
に保持できかつクリアランスCsrを挟んでも伝票12
0とレシート用紙110との印字品質を一定に維持でき
るから、レシート用紙110の印字面が伝票120で摺
られることがなく、高画質印字のレシート(110)お
よび伝票120を発行・排出できる。
【0076】図3,図4において、プリンタ本体21
が、左右方向の一方側(右側)で上体23が下体25に
連結されかつその他方側(左側)で当該上体23が当該
下体25に非連結とされた片持梁構造に形成されている
ので、印字対象用紙(110,120)を前後方向に搬
送するための搬送装置50(60)として、上体23側
に設けた左右方向に伸びる上側の各搬送用ローラー52
U・52D(62U・62D)と,下体25側に設けた
左右方向に伸びる下側の各搬送用ローラー55U・55
D(65U・65D)と,下側の各搬送用ローラー55
U・55D(65U・65D)側を当該上側の各搬送用
ローラー52U・52D(62U・62D)側に付勢す
る付勢手段70とを設け、上体23の一方側から他方側
に向けて増大する撓み変形の影響を除去しつつ下側の各
搬送用ローラー55U・55D(65U・65D)と,
上側の各搬送用ローラー52U・52D(62U・62
D)とで搬送される用紙(レシート用紙110,伝票1
20)の上面とインクジェット印字ヘッド40との上下
方向間隔(クリアランスDsr等)を一定範囲内に保持
可能に形成されている。
【0077】かくして、非連結の上体23と下体25と
の他方側の隙間25Hを通して非連続紙である伝票12
0を挿入できる。しかし、上体23には図3,図4に示
すようにインクジェット印字ヘッド40が装着されかつ
左右方向に伸びるガイドロッド31に左右方向に摺動可
能に装着されたキャリア32が設けられているので、上
体23の一方側から他方側に向けて増大する下向き撓み
変形が発生する虞が強いが、付勢手段70が下側の各搬
送ローラー55U・55D(65U・65D)を上体2
3側に設けられた左右方向に伸びる上側の各搬送用ロー
ラー52U・52D(62U・62D)側へ常に押し上
げるので、その撓み変形の影響を除去できる。
【0078】つまり、ともに上体23側に設けられたキ
ャリア32のガイドロッド31と上側の各搬送ローラー
52U・52D(62U・62D)[軸51U,51D
(61U,61D)]とは左右方向に渡って上下方向の
相対位置が一定であるが、上体23が他方向に行くにし
たがって下方側への撓みが増大する虞がある。
【0079】しかし、下側の各搬送用ローラー55U・
55D(65U・65D)が当該上側の各搬送用ローラ
ー52U・52D(62U・62D)側に付勢されてい
るので、上側の各搬送用ローラー52U・52D(62
U・62D)の下側接触位置と当該下側の各搬送用ロー
ラー55U・55D(65U・65D)の上側接触位置
とは左右方向の何処でも密接している。
【0080】すなわち、各接触位置は、ガイドロッド3
1を左右方向に摺動(往復移動)するインクジェット印
字ヘッド40との上下方向相対位置が一定である。した
がって、連続紙たるレシート用紙110や他方側の隙間
25Hを通した非連続紙たる伝票120を前後方向に搬
送しつつ高密度な文字列や図形を高品質で静かに印字す
ることができる。
【0081】なお、図3,図4では、伝票搬送装置60
の上流側でかつ下側の搬送用ローラー65Uを構成する
2つのローラー要素65EUL,65EURを付勢手段
70(2つのバネ70L,70R)で付勢した状態を示
している。
【0082】かくして、印字対象媒体であるレシート用
紙110や伝票120に接触する面積を小さくすること
ができる。つまり、下側の各搬送用ローラー55U・5
5D(65U・65D)が印字面を擦る度合いを大幅に
軽減することができるとともに、付勢手段70(70
L,70R、70L,70R)が下側の各搬送用ローラ
ー用の各軸53,63を左右方向の複数(2)点で付勢
するので、搬送装置50(60)で前後方向に搬送され
る印字対象媒体の左右方向(幅方向)のいずれの部位と
インクジェット印字ヘッド40との間隔(Csr等)を
一段と均一にできるから、印字品質を一層高められる。
【0083】つまり、2組の搬送装置50,60を上下
方向に配設し、上方側の搬送装置60が伝票120を搬
送可能でかつ下方側の搬送装置50が印字対象用紙を形
成しかつ連続紙であるレシート用紙120を搬送可能に
形成されているから、連続紙を下方側で搬送可能な状態
を保持しつつ、その上方で非連続紙の伝票120を適宜
に挿入して印字させることができるとともに、上下関係
にあるのでレシート用紙110上の印字面(上面)に伝
票120の非印字面(下面)が直接に触れることがな
い。
【0084】さらに、伝票搬送装置60を構成する各伝
票搬送用ローラー62D・65D,62U・65Uを、
逆搬送可能に形成してある。すなわち、伝票120を、
用紙搬送方向Xrと逆の正搬送方向Xs1に正搬送でき
かつ印字後に用紙搬送方向Xrと同じ逆搬送方向Xs2
に逆搬送することができる。
【0085】詳しくは、正搬送における下流側(レシー
ト搬送方向Xrで上流側)の伝票搬送用ローラー62U
・65Uの周速度が上流側(レシート搬送方向Xrで下
流側)の伝票搬送用ローラー62D・65Dの周速度よ
りも早くかつ下流側伝票搬送用ローラー62U・65U
が伝票紙送り方向(Xs1,Xs2)の張力を一定範囲
内に保持可能であるとともに、下流側伝票搬送用ローラ
ー62U・65Uが逆搬送時に駆動源たるギヤ(遊星歯
車)から切離し可能に形成されている。
【0086】また、逆搬送時の印字後伝票120の先端
側が上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dに係合さ
れている場合は、下流側伝票搬送用ローラー62U・6
5Uは遊星歯車から分離されて回転自在となる。したが
って、遊星歯車の係合・分離動作であるから、下流側伝
票搬送ローラー62U・65Uの正逆回転および回転自
在の切換を迅速かつ簡単に行え、切換制御も容易に行え
る。
【0087】つまり、伝票120が上流側および下流側
の各伝票搬送用ローラー62D・65D,62U・65
Uに係合している期間中は、下流側伝票搬送用ローラー
62U・65Uの周速度が上流側伝票搬送用ローラー6
2D・65Dの周速度よりも早いので伝票120に伝票
紙送り方向の張力を加えられかつ下流側伝票搬送用ロー
ラー62U・65Uがその張力を一定範囲内に保持す
る。したがって、一定張力による弛みのない状態で印字
できるから一段と印字品質を向上できる。
【0088】また、逆搬送時には、下流側伝票搬送用ロ
ーラー62U・65Uが駆動源から切離され回転自在と
なるので、周速度差が伝票120に悪影響を与えること
はない。したがって、レシート(110)の発行部25
Rと伝票挿入部(伝票排出部)25Sとを図1に示すよ
うに同一方向に揃えられるから、取扱が非常に容易で業
務能率を向上できる。
【0089】かかる実施形態のレジ用インクジェットプ
リンタ20では、図1に示す上蓋24を開放してからロ
ール用紙収容部27に図9に示すロール用紙110Rを
収容させる。そして、ロール用紙110Rからレシート
用紙110を巻癖あるまま引出しつつ、その先端を下向
きとして用紙搬送装置50の上流側用紙搬送用ローラー
52U,55U間に通し、さらに押込む。
【0090】その先端は下向きのまま印字ガイド面(用
紙挿入ガイド面)29上を滑り、方向転換ローラー58
L,58R上を通過して下方に配設された下流側用紙搬
送用ローラー52D(52EDL・52EDR),55
D(55DEL・55EDR)間を通り、図1のレシー
ト発行部25Rから外に出る。外に出た部分は、カッタ
ー部38で切断して取除く。すなわち、レシート用紙1
10を用紙搬送装置50にセッティングすることができ
る。その後に上蓋24を閉じる。
【0091】かくして、連続紙であるレシート用紙11
0を、上流側(例えば、奥行側)の用紙搬送用ローラー
52U・55Uと下流側(手前側)の用紙搬送用ローラ
ー52D・55Dとで用紙搬送方向Xrのインクジェッ
ト印字ヘッド40側へ搬送できる。レシート用紙110
に張力を加えつつ搬送する。その下面が印字ガイド面2
9上に接触されるので、弛みや凹凸が無く搬送すること
ができる。
【0092】したがって、電子キャッシュレジスタ10
から登録商品データ等を含むレシート印字情報を受信す
ると、制御部81が印字領域Apに位置付けされたイン
クジェット印字ヘッド40を駆動制御して当該レシート
印字情報を印字する。印字された後に、当該レシート用
紙110は下流側に搬送され、カットされてレシートと
なる。
【0093】このレシート用紙110の搬送中において
も、各伝票搬送用ローラー62U・65Uおよび62D
・65Dがレシート用紙幅110W方向に離隔された各
2つのローラー要素62EUL,62EUR・65EU
L,65EURおよび62EDL,62EDR・65E
DL,65EDRを同一軸61・63上に配設した構造
であるから、各伝票搬送用ローラー62U(62EU
L,62EUR)・65U(65EUL,65EUR)
および62D(62EDL,62EDR)・65D(6
5EDL,65EDR)と、各用紙搬送用ローラー52
U・55Uおよび52D(52EDL,52EDR)・
55D(55EDL,55EDR)との平面的な干渉を
回避できる。
【0094】つまり、同一の印字領域Apに2種類の用
紙(110,120)を取り込めかつ伝票搬送用ローラ
ー62U(62EUL,62EUR)・65U(65E
UL,65EUR)および62D(62EDL,62E
DR)・65D(65EDL,65EDR)をレシート
用紙搬送領域(110W)から外れた位置に配設でき、
しかも各伝票搬送用ローラー62U(62EUL,62
EUR)・65U(65EUL,65EUR)および6
2D(62EDL,62EDR)・65D(65ED
L,65EDR)が伝票搬送時に下方のレシート用紙1
10を搬送してしまうことがない。
【0095】一方、非連続紙である伝票120に伝票情
報を印字させるには、当該伝票120を図1に示す伝票
挿入部25Sを平面ガイドとしつつ上体23と下体25
との隙間25Hを通して伝票搬送方向(正搬送方向Xs
1)へ押込む。当該伝票120の図1で左側は、プリン
タ本体21の左方へ突出したままでよい。
【0096】すると、制御部81が、伝票120の先端
が確認(検出)されたことを条件に、遊星歯車機構を駆
動して遊星歯車を下流側伝票搬送用ローラー62U・6
5Uに係合させて当該下流側伝票搬送用ローラー62U
・65Uを回転駆動可能状態としかつ上流側伝票搬送用
ローラー62D・65Dとともに正転させる。これによ
り、挿入された伝票120をインクジェット印字ヘッド
40側(正搬送方向Xs1)へ正搬送することができ
る。
【0097】伝票120の先端が下流側伝票搬送用ロー
ラー62U・65Uに係合されると、当該伝票120に
伝票搬送方向(Xs1)の張力が加わる。この段階でイ
ンクジェット印字ヘッド40が駆動されて、伝票情報が
印字される。当該伝票120は、印字中も行送りされ、
正搬送方向へ搬送されその先端部側が図1の上蓋24上
にその一部が一時保留される。
【0098】印字が終了すると、一旦停止された各伝票
搬送用ローラー62U・65U,62D・65Dは逆転
される。印字後伝票120を逆搬送方向Xs2へ逆搬送
することができる。搬送中の伝票120の下面は下方の
レシート用紙110の上面に接触することはない。
【0099】そして、逆搬送中には、下流側伝票搬送用
ローラー62U・65Uの回転を停止して空回りさせ、
上流側伝票搬送用ローラー62D・65Dとの周速度差
によるジャムの発生を防止する。
【0100】したがって、これ以降は、上流側伝票搬送
用ローラー62D・65Dのみによって伝票120は逆
搬送方向Xs2へ逆搬送されて伝票情報が印刷された伝
票120を伝票排出部25S(元の位置)に排出させ
る。排出が終了すると、各ローラーは停止される。
【0101】このように印字繰り返しが続くうちに、メ
ンテナンス要求があると、キャリア32がインクジェッ
ト印字ヘッド40をヘッドメンテナンス手段100に位
置付けする。そして、インクジェット印字ヘッド40の
メンテナンス(クリーニング)を行う。
【0102】このインクジェット印字ヘッド40のメン
テナンスに際し、ヘッドメンテナンス手段100から下
方に排出される廃インクは、図5の廃インク受容れ位置
(106)を通してインク吸収マット125の一方側横
長部位125Fの左右方向一端FRに落下する。受容れ
られた廃インクは、インク吸収マット125(125
F)の上部側から下部側に滲み進行しつつ次第に平面的
にも一方側横長部位125F内を進行する。
【0103】途中から、つまり連結部位FCから縦長部
位125M内へも進行する。さらに縦長部位125Mの
連結位置RCから他方側横長位置125Rに滲み進行す
る。
【0104】つまり、廃インクは、インク吸収マット1
25の廃インク受容れ位置(106)から次第に一方側
横長部位125F、縦長部位125Mおよび他方側縦長
部位125R内を滲み拡散進行して、最終的に一方側縦
長部位125Rの廃インク受容れ位置(106…FR)
から平面的に最も離れた他方側縦長部位125Rの左右
方向端(RL)に到達する。
【0105】かくして、例えばレシート用紙110Rの
交換に際し、本体カバー(23)を開く場合等におい
て、インク吸収マット125の他方側横長部位125R
の左右方向端(RL)を覆うケース(130)の上面部
(130U)に設けられたインク吸収状態を確認するた
めの確認窓(131A,131B)を覗き込む。縦長部
位125Mとの連結位置RCに対して平面的に距離差を
持たせた2以上の確認窓131A,131Bのうち、そ
の連結位置RCに近い方の確認窓131Aから廃インク
を見ることができなければ、インク吸収マット125を
急いで交換する必要性が低い。
【0106】しかし、その連結位置RCに近い方の確認
窓131Bから廃インクが確認された場合には、近じか
にインク吸収マット125の交換が必要になることを事
前に知ることができるから、予備インク吸収マット12
5の在庫確認やその入手準備ができる。その連結位置R
Cから最も離れた確認窓131Bから廃インクが確認で
きた場合には、直ちにインク吸収マットを交換する。
【0107】したがって、廃インク処理を確実に行える
ので廃インクが溢れて周囲を汚したり、基板80Bに実
装された制御部81が破損したり、これによりレジ(1
0)を停止させる不都合を回避できるとともに、レシー
ト印字情報を低騒音かつ高画質で印字したレシートを発
行することができる。また、基板80Bをプリンタ本体
21の最下に設けてあるので、上部に配設する従来汎用
プリンタの場合に比較して、配線が容易でかつデザイン
上も良好である。
【0108】つまり、ヘッドメンテナンス時の廃インク
をより確実に処理(回収)できるから、周囲のインク汚
れが生じない。これはレシート用紙110にインク染み
が発生することも防止するので、きれいなレシートを顧
客に手渡せる。
【0109】なお、この過程をすぎて、インク減量が生
じインクカセット45のインク切れによりレシート用紙
110に印字ができなくなった場合は、キャリア32か
ら当該インクカセット45を取外すとともに、予備(新
規)のインクカセット45をキャリア32に装着する。
【0110】しかして、この第1の実施形態によれば、
ヘッドメンテナンス手段100と基板80Bとの間に2
つの横長部位125F,125Rと各横長部位125
F,125Rを連結する前後方向に伸びる縦長部位12
5Mとを有するインク吸収マット125をヘッドメンテ
ナンス手段100から下方に排出される廃インクをいず
れか一方の横長部位(125F)の左右方向一端(F
R)に設けた廃インク受容れ位置(FR)で受容れ可能
に装着し、装着されたインク吸収マット125の他方側
横長部位(125R)の左右方向端を覆うケース(13
0)の上面部131Uに縦長部位125Mとの連結位置
(RC)に対して平面的に距離差を持たせた2以上のイ
ンク吸収状態を確認するための確認窓131A,131
Bを設け、インク吸収マット125の廃インク吸収状態
を複数段階で容易に目視確認可能に形成されているの
で、廃インクが溢れて周囲を汚したり、基板80Bに実
装された制御部81が破損したり、これによりレジ(1
0)を停止させる不都合を回避できるとともに、レシー
ト印字情報を低騒音かつ高画質で印字したレシートを発
行することができる。また、基板80Bをプリンタ本体
21の最下に設けてあるので、上部に配設する従来汎用
プリンタの場合に比較して、配線が容易でかつデザイン
上も良好であるとともに、プリンタ本体の上体をその下
体に片持梁構造で支持させ両者間に伝票を差し込み搬送
可能に形成する等に際し上体側の負荷(荷重)を軽減す
るために極めて有効である。
【0111】また、縦長部位125Mが1つとされ、横
長部位125F,125R間でかつ縦長部位125Mの
左右に構成機器(50,60等)の一部(85MR,8
5MS等)を配設するための機器配設空間SL,SRを
形成されているので、下方から上方に向けて基板80
B,インク吸収マット125(130),キャリア32
の順で配設しつつレシート用紙の用紙搬送装置やカッタ
ーの構成機器をインク吸収マットの切り欠き部を上下に
貫通する状態の機器配設空間内に配設できるから、内部
レイアウトが容易でかつプリンタ全体の大幅な小型化
(背低化)を促進できる。
【0112】さらに、上流側用紙搬送用ローラー52U
・55Uと下流側用紙搬送用ローラー52D・55Dと
は、レシート用紙110に用紙搬送方向Xrの張力を加
えつつ、かつ当該レシート用紙110の非印字面111
をインクジェット印字ヘッド40に対向配設された印字
ガイド面29に接触させつつ、上流側から下流側へ搬送
することができるので、インクジェット印字ヘッド40
とレシート用紙110の印字面との間隔(Chs+伝票
厚さ分+Csr)を一定に保持できかつレシート用紙1
10に弛みや凹凸がないから、印字品質を一段と高める
ことができる。
【0113】さらに、両伝票搬送用ローラー62D・6
5D,62U・65Uが上・下流方向において両用紙搬
送用ローラー52D・55D,52U・55U間内に配
設してあるので、両伝票搬送用ローラー62D・65
D,62U・65U間の距離を短縮化できる。また、伝
票120への印字は、当該伝票120が両伝票搬送用ロ
ーラー62D・65D,62U・65Uに接触(係合)
している場合に実行されるので、伝票120上の印字不
可能領域(余白部)を小さくすることができる。しか
も、レジ全体の小型化にも有効である。
【0114】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、図11に示す如く、インク吸収マット125を四角
形状とした場合である。その他の構成・機能等はインク
吸収マット125の形態に関する差異部分を除き第1の
実施形態の場合と同様である。
【0115】すなわち、ヘッドメンテナンス手段100
の下方に当該ヘッドメンテナンス手段100から排出さ
れる廃インクを受容れつつ吸収するためのインク吸収マ
ット125を装着するとともに、装着されたインク吸収
マット125の廃インク受容れ位置(106)から平面
的に離れた位置でかつ当該インク吸収マット125を覆
うケース(130)の上面部(130U)に廃インク受
容れ位置(106…FR)に対して平面的に距離差を持
たせた2以上のインク吸収状態を確認するための確認窓
131A,131Bを設ける。
【0116】かくして、インクジェット印字ヘッド45
のメンテナンスに際し、ヘッドメンテナンス手段100
から下方に排出される廃インクは、インク吸収マッ12
5の廃インク受容れ位置(106…FR)に落下する。
【0117】受容れられた廃インクは、インク吸収マッ
ト125の上部側から下部側に滲み進行しつつ次第に平
面的にも進行する。つまり、廃インクは、インク吸収マ
ット125の廃インク受容れ位置(FR)から次第に滲
み拡散進行して、最終的に廃インク受容れ位置(106
…FR)から平面的に最も離れた位置(RL)に到達す
る。
【0118】したがって、第1の実施形態の場合と同様
な作用効果を奏することができることに加え、さらに廃
インク処理手段130(インク吸収マット125)の形
態が単純化でき、低コスト化も図れる。
【0119】但し、第1の実施形態の場合に比較して、
機器配設空間SL,SRを形成できないので大型化(背
高化)の不利がある。この場合は、基板80Bを直立配
置するなどの工夫を要す。
【0120】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ヘッドメンテ
ナンス手段の下方に当該ヘッドメンテナンス手段から排
出される廃インクを受容れつつ吸収するためのインク吸
収マットを装着し、装着されたインク吸収マットの廃イ
ンク受容れ位置から平面的に離れた位置でかつ当該イン
ク吸収マットを覆うケースの上面部に廃インク受容れ位
置に対して平面的に距離差を持たせた2以上のインク吸
収状態を確認するための確認窓を設けたレジ用インクジ
ェットプリンタであるから、廃インク処理を確実に行え
るので廃インクが溢れて周囲を汚したり、これによりレ
ジを停止させる不都合を回避できるとともに、レシート
印字情報を低騒音かつ高画質で印字したレシートを発行
することができる。
【0121】また、請求項2の発明によれば、ヘッドメ
ンテナンス手段と基板との間にプリンタ本体の前後方向
に平面的に離れかつ左右方向に伸びる2つの横長部位と
各横長部位を連結する前後方向に伸びる縦長部位とを有
するインク吸収マットを装着し、ヘッドメンテナンス手
段から排出される廃インクを廃インク受容れ位置で受容
れ可能かつインク吸収マットの他方側横長部位を覆うケ
ースの上面部に縦長部位との連結位置に対して平面的に
距離差を持たせた2以上のインク吸収状態を確認するた
めの確認窓を設けたレジ用インクジェットプリンタであ
るから、廃インク処理を確実に行えるので廃インクが溢
れて周囲を汚したり、基板に実装された制御部が破損し
たり、これによりレジを停止させる不都合を回避できる
とともに、レシート印字情報を低騒音かつ高画質で印字
したレシートを発行することができる。また、基板をプ
リンタ本体の最下に設けてあるので、上部に配設する従
来汎用プリンタの場合に比較して、配線が容易でかつデ
ザイン上も良好であるとともに、プリンタ本体の上体を
その下体に片持梁構造で支持させ両者間に伝票を差し込
み搬送可能に形成する等に際し上体側の負荷(荷重)を
軽減するために極めて有効である。
【0122】さらに、請求項3の発明によれば、両横長
部位間でかつ縦長部位の左右に構成機器の一部を配設す
るための機器配設空間が形成されているので、請求項2
の発明の場合と同様な効果を奏することができることに
加え、さらに用紙搬送装置やカッターの構成機器をイン
ク吸収マットの切り欠き部を上下に貫通する状態の機器
配設空間内に配設できるから、内部レイアウトが容易で
かつプリンタ全体の大幅な小型化(背低化)を促進でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す外観斜視図であ
る。
【図2】同じく、プリンタの内部構造(ヘッドメンテナ
ンス手段と廃インク処理手段)との関係を説明するため
の概略図である。
【図3】同じく、プリンタの内部構造を説明するための
外観斜視図である。
【図4】同じく、プリンタの内部構造を説明するための
正面図である。
【図5】同じく、廃インク処理手段,インク吸収マット
および基板の配設位置等の関係を説明するための分解斜
視図である。
【図6】同じく、廃インク処理手段(インク吸収マッ
ト)および基板の配設位置等の関係を説明するための正
面図である。
【図7】同じく、ヘッドメンテナンス手段を説明するた
めの外観斜視図である。
【図8】同じく、用紙搬送装置を説明するための平面図
である。
【図9】同じく、用紙搬送装置を説明するための側面図
である。
【図10】同じく、駆動制御部およびレジ制御部を説明
するためのブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るインク吸収マ
ットを説明するための平面図である。
【符号の説明】
10 電子キャッシュレジスタ(レジ) 20 レジ用インクジェットプリンタ 21 プリンタ本体 23 上体(カバー) 26R レシート発行部 25S 伝票挿入部(伝票排出部) 27 ロール用紙収容部 30 キャリア移動機構 32 キャリア 38 カッター部 40 インクジェット印字ヘッド 45 インクカセット 50 用紙搬送装置 52,55 用紙搬送用ローラー 60 伝票搬送装置 62,65 伝票搬送用ローラー 70 付勢手段 80 駆動制御部 80B 基板 81 制御部 85MR レシート用モータ(構成機器) 85MS 伝票用モータ(構成機器) 100 ヘッドメンテナンス手段 106 廃インク受容れ口 110R ロール用紙 110 レシート用紙 120 伝票 125 インク吸収マット 125F 一方側の横長部位 FL 左一端 FC 連結位置 FR 右一端(廃インク受容れ位置) 125M 縦長部位 125R 他方側の横長部位 RL 左一端 RC 連結位置 RR 右一端 130 廃インク処理手段(ケース) 130U 上ケース(上面部) 130D 下ケース 131A 確認窓 131B 確認窓 SL 左空間(機器配設空間) SP 右空間(機器配設空間)
フロントページの続き (72)発明者 片平 博明 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 小田切 昌之 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 小谷 和己 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA16 EA27 HA29 JC10 JC13 JC20 JC23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向に移動可能に装着されたキャリ
    アと,このキャリアに装着されたインクジェット印字ヘ
    ッドと,インクジェット印字ヘッドにインクを供給可能
    な状態でキャリアに装着されたインクカセットと,キャ
    リアの下方で前後方向にレシート用紙を搬送する用紙搬
    送装置と,インクジェット印字ヘッドからインクを強制
    的に吐出しまたは吸引して当該インクジェット印字ヘッ
    ドをメンテナンスするヘッドメンテナンス手段とを具備
    し、 このヘッドメンテナンス手段の下方に当該ヘッドメンテ
    ナンス手段から排出される廃インクを受容れつつ吸収す
    るためのインク吸収マットを装着するとともに、装着さ
    れたインク吸収マットの廃インク受容れ位置から平面的
    に離れた位置でかつ当該インク吸収マットを覆うケース
    の上面部に廃インク受容れ位置に対して平面的に距離差
    を持たせた2以上のインク吸収状態を確認するための確
    認窓を設けた、レジ用インクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 左右方向に移動可能に装着されたキャリ
    アと,このキャリアに装着されたインクジェット印字ヘ
    ッドと,インクジェット印字ヘッドにインクを供給可能
    な状態でキャリアに装着されたインクカセットと,キャ
    リアの下方で前後方向にレシート用紙を搬送する用紙搬
    送装置と,インクジェット印字ヘッドからインクを強制
    的に吐出しまたは吸引して当該インクジェット印字ヘッ
    ドをメンテナンスするヘッドメンテナンス手段とを具備
    し、 上方側の前記ヘッドメンテナンス手段と下方側の制御部
    が実装された基板との間に前記プリンタ本体の前後方向
    に平面的に離れかつ左右方向に伸びる2つの横長部位と
    各横長部位を連結する前後方向に伸びる縦長部位とを有
    するインク吸収マットを、ヘッドメンテナンス手段から
    下方に排出される廃インクをいずれか一方の横長部位の
    左右方向一端に設けた廃インク受容れ位置で受容れ可能
    に装着するとともに、装着されたインク吸収マットの他
    方側横長部位の左右方向端を覆うケースの上面部に縦長
    部位との連結位置に対して平面的に距離差を持たせた2
    以上のインク吸収状態を確認するための確認窓を設け
    た、レジ用インクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記縦長部位が1つとされ、前記横長部
    位間でかつ縦長部位の左右に構成機器の一部を配設する
    ための機器配設空間が形成されている請求項2記載のレ
    ジ用インクジェットプリンタ。
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CN109649007A (zh) * 2017-10-10 2019-04-19 精工爱普生株式会社 液体喷射装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109649007A (zh) * 2017-10-10 2019-04-19 精工爱普生株式会社 液体喷射装置
CN109649007B (zh) * 2017-10-10 2021-10-01 精工爱普生株式会社 液体喷射装置

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