JP2002531986A - 安全上重要な用途のためのa/dコンバータを備えた回路装置 - Google Patents

安全上重要な用途のためのa/dコンバータを備えた回路装置

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JP2002531986A JP2000586000A JP2000586000A JP2002531986A JP 2002531986 A JP2002531986 A JP 2002531986A JP 2000586000 A JP2000586000 A JP 2000586000A JP 2000586000 A JP2000586000 A JP 2000586000A JP 2002531986 A JP2002531986 A JP 2002531986A
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コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト
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Abstract

(57)【要約】 安全上重要な用途のためのA/Dコンバータを備えた回路装置は、A/Dコンバータ(10)の入力に供給されるランプ波電圧を発生するためのランプ波信号発生器(11)と、試験サイクルを起動させるための試験回路(12)とを備え、この試験サイクルはランプ波の第1のランを含み、このランによって、構成要素誤差を補償するための、ランプ波信号発生器の基準測定が行われ、更にランプ波の第2のランを含み、このランの際に、A/Dコンバータの伝送特性について計算された値が、伝送特性の測定値の設定誤差範囲の外にあるときに、エラー信号(F)が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特に安全上重要な要素のためのA/Dコンバータを備えた回路装置
に関する。
【0002】 安全上重要な用途とシステムのための回路の場合、信頼性と故障のない運転が
きわめて重要である。特に、構成要素の誤動作の場合、全体システムが危険にさ
らされることを防止すべきである。これを達成するためには、当該の構成要素の
欠陥を検出し、適当な手段を講じることが必要である。
【0003】 故障のない運転の立場から監視すべきであるこのような構成要素は例えばA/
D(アナログ/デジタル)コンバータである。2つの同一のA/Dコンバータを
平行に運転し、両コンバータの出力信号の同一性を監視し、普通のコンバータ誤
差を考慮して同一性がもはや存在しないときに、エラーメッセージを生じること
が知られている。特に速度と精度に高度の要求がなされる場合、A/D変換器は
その実現に比較的にコストがかかるので、この解決策はコスト上の理由から一般
的に不利であると見なされる。
【0004】 そこで、本発明の根底をなす課題は、安全上重要な用途のために必要である、
A/Dコンバータの機能の監視が、少ない回路コストで可能である、A/Dコン
バータを備えた回路装置を提供することである。
【0005】 この課題は本発明に従い、請求項1に従い、A/Dコンバータの入力に供給さ
れるランプ波電圧を発生するためのランプ波信号発生器と、試験サイクルを起動
させるための試験回路とを備え、この試験サイクルがランプ波の第1のランを含
み、このランによって、構成要素誤差を補正するための、ランプ波信号発生器の
基準測定が行われ、更にランプ波の第2のランを含み、このランの際に、A/D
コンバータの伝送特性について計算された値が、伝送特性の測定値の設定誤差範
囲の外にあるときに、エラーメッセージが出力されることを特徴とする、冒頭に
述べた種類の回路装置によって解決される。
【0006】 この解決策の特別な効果は、第1のランにおける基準測定と、それによって可
能であるランプ波信号発生器の異なる誤差の補償とによって、回路コストが比較
的に少なく抑えられることにある。
【0007】 従属請求項は本発明の他の有利な実施形に関する。この実施形によれば、伝送
特性は出力電圧でもよいし、サンプリングの数でもよい。
【0008】 本発明の他の詳細、特徴および効果は、図に基づく好ましい実施の形態の次の
記載から明らかになる。
【0009】 本発明の解決策の要部は、普通の運転中にA/Dコンバータの動作を絶えず監
視することにある。そのために、判定基準が4つまで適用される。これは一方で
は、静的精度の誤差を維持することである。この誤差には、オフセット誤差、増
幅誤差、積分および微分の直線性誤差、量子化誤差およびノイズが含まれる。こ
れらの誤差の量はいわゆる全体変換精度にまとめられる。
【0010】 第2の判定基準として、クロック不良の検査が役立つ。第3の判定基準はA/
Dコンバータの時間的な挙動に関し、しかも許容誤差範囲内のサンプリング周波
数の位置と、通常運転中のサンプル値の正しい検出についてのA/Dコンバータ
の時間的な挙動に関する。
【0011】 第4の判定基準はA/Dコンバータの基準電圧の監視のために役立つ。 本発明による回路装置の回路が図1に示してある。監視すべきA/Dコンバー
タ10の入力部には、ランプ波信号発生器(鋸歯状信号発生器)11が接続され
ている。A/Dコンバータ10の出力部には試験回路が接続されている。A/D
コンバータ10はその入力部に供給される、図2に示すアナログのランプ波電圧
inを、デジタルの出力電圧uout に変換する。このデジタルの出力電圧は試験
回路12によって評価される。その際、試験回路はA/Dコンバータのサンプリ
ング信号fs によってトリガーされ、ランプ波信号発生器の当該のキャパシタの
ための放電信号Eを発生する。
【0012】 図2に示したランプ波電圧の勾配mは、基準電流源の電流Iとキャパシタのキ
ャパシタンスCからm=I/Cとして生じる。構成要素の誤差から、最小のラン
プ波勾配mmin =Imin /Cmax と、最大ランプ波勾配mmax =Imax /Cmin が生じる。更に、m=(umax ×fs )/clが当てはまる。この場合、umax は最大ランプ波電圧、clはumax が達成されるときのカウントレベルである。
更に、m=(uDelta ×fs )/l=uLSB /tDelta が当てはまる。この場合
、uDelta はサンプリングあたりの電圧変化、tDelta は1LSBだけ電圧を変
更するために必要な時間である。この関係は図2にも記入されている。この場合
、図示は勿論、正しい縮尺ではない。
【0013】 本発明による解決策の場合の基本原理は、A/Dコンバータ10の入力部でラ
ンプ波電圧uinを2回通過させ、出力信号uout に関して異なる測定を行うこと
にある。最初のランによって、時間が測定される。負の基準電圧−URef または
値0(接地)からランプ波ストップ、すなわち正の基準電圧+URef またはuma x までのランプ波電圧を高めるために、ランプ波信号発生器は上記時間を必要と
する。この時間はA/Dコンバータのサンプリング時間の多数倍として検出され
る。
【0014】 この測定は、第2のランの結果から、ランプ波信号発生器11のいろいろな誤
差を除去するために役立つ。
【0015】 詳しくは、これは、A/Dコンバータの基準電圧URef の誤差、ランプ波の最
終値umax の誤差(umax <>URef である場合)および基準電流源の電流Iの
誤差とキャパシタのキャパシタンスによって生じるランプ波勾配の変化である。
更に、この誤差の補正によって、ランプ波発生器の回路コストが許容される限度
内に保たれる。
【0016】 第2のランのときに、A/Dコンバータの異なる伝達特性が特別な誤差範囲内
にあるかどうかが検査される。このランのために、3つの異なる方法を説明する
。この方法のうち1つ以上が、所望される精度と信頼性に依存して行われる。
【0017】 この両ランは図3に示した、試験回路12の状態遷移図の基本構造によって示
してある。
【0018】 第1のランは初期設定(I)によって開始される。この初期設定によって、ラ
ンプ波信号発生器のキャパシタが放電信号E(図1)によって放電され、第1の
カウンタがリセットされる。続いて、ランプ波電圧が上昇する間、第1のカウン
タがサンプリング信号をカウントする。所定の時間の後で(最大カウントレベル
clmax に達した後で)ランプ波ストップが検出されないときには、エラー信号
Fが発生させられる。ランプ波ストップが検出されると、試験回路はセットアッ
プ状態(S)に移行する。この最初のランの終了時に、達成された最大ランプ波
電圧umax が特定の誤差範囲(“フルスケールエラー”)内にあるかどうかが検
査される。そうでない場合には、エラー信号Fが発生させられる。
【0019】 上記のエラー信号fが発生しないと、選択された方法uDelta またはtDelta に応じて、ランプ波信号発生器のキャパシタが改めて放電され、A/Dコンバー
タがサンプリング時間の計算時間(潜伏期)を有する場合、待機状態(W)がセ
ットされる。
【0020】 次の第2のラン(M)において、上記の3つの方法の1つまたは複数が実施さ
れる。この場合、第1と第2の方法によって、所定の時点で電圧が検査され、第
3の方法によって、所定の電圧変化時の時間が検出される。この電圧または時間
が許容誤差範囲の外にあると、エラー信号が発生させられる。他方では、ランプ
波ストップの検出時に測定が故障なしとして終了させられ、次の測定が初期設定
される(I)。
【0021】 図4は状態I(初期設定)とT(時間測定)の経過のフローチャートである。
この状態は試験回路によって実施され、3つの方法すべてにとって同じである。 初期設定IはステップS1においてランプ波信号発生器のキャパシタCのため
の放電信号の発生によって開始される。続いて、ステップS2において、第1の
カウンタのカウントレベルc1がリセットされ、しかも−2の値にリセットされ
る。それによって、アルゴリズムとA/Dコンバータの計算時間(潜伏期)によ
る遅れが補償される。更に、ステップS3において、第2のカウンタのカウント
レベルc2が零にセットされる。
【0022】 それに続いて時間の測定(T)が2つのループで行われ、ステップS4におい
て放電信号Eを零にセットすることによって開始される。更に、ステップS5に
従って、ランプ波ストップの達成までサンプリングの数を計数する第1のカウン
タのカウントレベルc1が値1だけ高められ、ステップS6に従ってA/Dコン
バータの出力電圧uout が値uold として記憶される。続いて、ステップS7に
おいて、出力電圧の新しい値uout が古い値uold に等しいかどうかが質問され
る。この質問の答が“ノー”であるときには、ステップS8に従って第2のカウ
ンタのカウントレベルc2が零にセットされ、ステップS9において、第1のカ
ウンタのカウントレベルc1がその最大値c1max に達したかどうかが質問され
る。達していないときには、この処理手順がステップS4において開始されて繰
り返される。なぜなら、一方では出力電圧uout がサンプリグの度に変化し、他
方ではランプ波ストップに達するために必要なサンプリングの数c1max がまだ
達成されていないからである。
【0023】 これに対して、ステップS9の質問の答が“イエス”であるとき、すなわち不
所望な場合に必要がサンプリングの最大数c1max が達成され、故障のないA/
Dコンバータの場合のランプ波ストップが保証されて達成されているときには、
ステップS10において、ランプ波ストップに達していないことに基づいてエラ
ーの報告がなされ、処理手順が初期設定(I)によって開始されて繰り返される
【0024】 A/Dコンバータの出力電圧uout が前のサンプリングに対して変化しておら
ず、それによってステップS7における質問の答が“イエス”であるや否や、ス
テップS11において第2のカウンタのカウントレベルc2が値1だけ高められ
、ステップS12においてこの新しいカウントレベルがtDelta-max の値に等し
いかどうか、すなわちサンプリングの数に等しいかどうかが質問される。不所望
な場合、ランプ波電圧の上昇中出力電圧uout が保証されて1LSBだけ上昇す
る。この質問の答が“ノー”であるときには、時間測定Tが繰り返され、ステッ
プS4の処理手順に進む。これに対して、質問の答が“イエス”であるとき、す
なわちランプ波ストップが達成されたときには、自動試験が状態S(“セットア
ップ”)に移行する。
【0025】 図5は、第1の方法についての他の処理手順の第2の部分(図3による状態S
.W,M)を示している。セットアップ状態Sはステップ13における、測定さ
れたランプ波ストップ電圧uout が許容誤差範囲uFSの外にあるかどうかの質問
によって開始される。この場合、uFSは範囲端部(“フルスケール”)における
A/Dコンバータの出力値である。この質問が工程されると、ステップ14にお
いて、エラー信号Fが値1にセットされ、処理手順が図4の初期設定Iから繰り
返される。
【0026】 ステップS13の質問の答が“ノー”であると、ステップS15において最大
出力電圧umax の値がこの電圧の最後の値uold にセットされ、ステップS16
においてサンプリングあたりの平均の電圧変化uDelta が計算される(uDelta =umax /c1)。続いて、ステップS17においてランプ波信号発生器のキャ
パシタが放電信号E=1を発生することによって放電され、ステップS18にお
いて、計算された電圧として測定すべき電圧と比較される比較電圧uplusが零に
セットされる。
【0027】 そして、自動試験は待機状態を占め、ステップ19においてランプ波信号発生
器のキャパシタのための放電信号Eを零にセットする。
【0028】 続いて、測定状態Mで、本来の電圧測定が行われる。そのために、ステップS
20において先ず最初に比較電圧uplusが値uDelta だけ増分される。そして、
ステップS21において、出力電圧uout が比較電圧uplusの誤差範囲の外にあ
るかどうかが質問される。誤差範囲の外にある場合には、ステップS22におい
てエラー信号Fが値1にセットされ、処理手順が図4の初期設定Iによって繰り
返される。
【0029】 ステップS21の質問の答が“ノー”であるときには、ステップS23におい
て、比較電圧uplusが最大出力電圧umax の誤差範囲内にあるかどうかが質問さ
れる。この質問の答が“イエス”であるときには、ステップS24に従ってエラ
ー信号Fが値0にセットされる。この場合、ランプ波ストップが達成され、故障
がないものとして測定が終了する。なぜなら、ステップS21において測定され
た出力電圧uout が計算された比較電圧uplusの誤差範囲の外にないからである
。そして、全体の処理手順が図4の初期設定Iによって繰り返される。
【0030】 ステップS23の質問の答が“ノー”であるときには、ランプ波ストップはま
だ達成され、電圧測定は状態Mの開始のための処理手順を戻すことによって繰り
返される。
【0031】 両誤差範囲の場合、A/Dコンバータのすべての不正確さを適切に考慮しなけ
ればならない。
【0032】 図6は上記の第2の方法についての処理手順の第2の部分(状態S,W,M)
を示している。重要な違いは、第1の方法と異なり、セットアップ状態Sにおい
てuDelta の代わりにtDelta (=1/uDelta )、すなわち電圧を1LSBだ
け変化させるために必要な時間が計算される。
【0033】 この計算は、最大ランプ波電圧umax としてA/Dコンバータの基準電圧URe f が使用される場合(その際umax の測定を省略することができる。なぜなら、
このumax が誤差範囲まで(フルスケールエラー)既に知られているからである
)、割り算によってあるいは右側へnビットだけスライド操作することによって
行われる。
【0034】 そして、測定(状態M)の間、A/Dコンバータで測定された出力電圧uout が許容誤差範囲内にあるかどうかを、すべてのtDelta について検査される。こ
の場合、この出力電圧は、すべてのtDelta を1LSB(またはその多数倍)だ
け増分した目標値uplusと比較される。その代わりに、この比較をサンプリング
の度に行うことができる。
【0035】 詳細に述べると、状態Sにおける処理手順は、ステップS25において、A/
Dコンバータの出力電圧が誤差範囲uFSの外側にあるかどうかの質問によって開
始される。誤差範囲の外側にあるときには、ステップS26においてエラー信号
Fが値1にセットされ、初期設定Iに戻すことによって処理手順が続けられる。
質問の答が“ノー”であるときには、ステップS27において値tDelta が上述
のように計算される。続いて、ステップS28によって、ランプ波信号発生器の
キャパシタのための放電信号Eが値1にセットされ、ステップS29において計
算によって定められた比較電圧uplusの値が値0にセットされ、ステップS30
において第2のカウンタのカウントレベルc2が同様に値0にセットされる。
【0036】 それに続く待機状態Wの間、ステップS31において、ランプ波信号発生器の
キャパシタのための放電信号Eが値0にセットされる。
【0037】 測定状態Mでは、本来の電圧測定が行われる。そのために先ず最初に、ステッ
プS32において、第2のカウンタのカウントレベルc2が時間tDelta に一致
しているかどうかが質問される。一致していない場合、ステップS36によって
形成されたループにより、ステップS32での質問の答が“イエス”になるまで
、カウントレベルc2が1だけ増分される。この場合、カウントレベルはステッ
プS33によって値1にセットされ、ステップS34において比較電圧uplus
値1だけ増分される。
【0038】 続いて、ステップS35におて、出力電圧uout が比較電圧uplusの誤差範囲
の外にあるかどうか質問される。誤差範囲の外にある場合には、ステップS37
においてエラー信号Fが1にセットされ、初期設定I(図4)に戻すことによっ
て処理手順が繰り返される。
【0039】 出力電圧uout が比較電圧uplusの誤差範囲の外にない場合には、ステップS
38において、比較電圧uplusがランプ波ストップ電圧uFSの誤差範囲の中にあ
るかどうかか質問される。この質問の答が“イエス”であるときには、ステップ
S39においてエラー信号Fが値0にセットされ、初期設定Iに戻すことによっ
て処理手順が続けられる。そうでない場合には、測定状態Mのスタートにリセッ
トされる。
【0040】 第1と第2の方法の場合、uDelta の加算またはtDelta の計数によって、エ
ラーが広まる。この理由から、uDelta とtDelta の計算は高い精度、すなわち
大きなワードサイズで割り算することによって行わなけれならない。これは他の
処理についても当てはまる。
【0041】 第2の方法の利点は、第1の方法と比較して、割り算器を省略できることにあ
る。更に、加算器は小さなワードサイズに設計可能である。
【0042】 所定の時点で電圧を測定する上記の第1と第2の方法と異なり、第3の方法の
場合には、所定の電圧変化時に時間が検出され、この時間が誤差範囲内にあるか
どうかが検査される。そのために、第1のカウンタ測定されたカウントレベルc
1と最大出力電圧umax (umax <>URef の場合)によって セットアップ状
態Sで最小と最大のサンプリング数が計算される。このサンプリング数はコンバ
ータのあらゆる誤差を考慮してA/Dコンバータの出力部の2つの電圧変化の間
でまだ許容範囲内にある。
【0043】 その際、測定状態Mにおいて、電圧変化の度に、カウンタがリセットされ、A
/Dコンバータの出力部に次の電圧変化が発生するまで増分される。続いて、カ
ウントレベルが電圧変化許容可能である、最小と最大のサンプリング数の間の範
囲内にあるかどうか、そして微分電圧変化が許容範囲内にあるかどうかが検査さ
れる。この第3の方法の場合、カウンタのリセットのために、エラーの広まりが
生じないので、少ないワードサイズで処理可能である。
【0044】 この方法の場合他方では、2つの電圧変化の間の時間がサンプリング時間の複
数倍として測定されることを考慮すべきである。これは定義によれば、2つのサ
ンプリング値の間の相対的な測定の形をした微分の非線形性(DNL)の測定だ
けに一致する。その際、積分の非線形性INLによって表現される理想的な伝達
特性曲線からの絶対的な偏差は、検出されない。
【0045】 “...FF”の場合の“...00”からランプ波ストップまでのDHLの
加算はINLを生じる。これに相応して、A/Dコンバータの出力の急激な変圧
変化の後でその都度、合計 tsum =tsum +c2−tDelta (uout −uold ) が求められる。tsum は+/−1LSBの場合(例えば)+/−tDelta の範囲
内でのみ移動してもよい。その際、c2はサンプリング操作の整数としての、最
後の急激な電圧変化と現在の急激な電圧変化の間の測定され時間である。理想的
には、すべてのtDelta について+1ビットの急激な変化が生じる。しかし、ノ
イズによっても、−1,+2または+3ビットの急激な変化が起こり得る。これ
は差分を求めることによって検出される(uout −uold )。この加算の場合、
エラーの広まりのために、tDelta は(第2の方法の場合よりも)高い分解能で
評価しなければならない。
【0046】 図7は第1の方法を実施するための自動試験のブロック回路図である。回路は
デジタル化され、実質的にコントロールユニット121、第1と第2のカウンタ
122a,122b、第1と第2と第3のコンパレータ123a,123b,1
23c、割り算器124、加算器125、第1と第2のマルチプレクサ126a
,126bおよび第1から第4までのレジスタ127a,127b,127c,
127dを備えている。
【0047】 サンプリング周波数fs とクロック周波数f′clk が供給されるコントロール
ユニット121は、ランプ波信号発生器のキャパシタのための放電信号Eと、エ
ラー信号Fと、いろいろな他の制御信号、リセット信号および解除信号を発生す
る。第1のレジスタ127aと、第2のマルチプレクサ126bの第1の入力部
には、A/Dコンバータの出力電圧uout が供給される。
【0048】 第1のレジスタ127aの出力は電圧値として、第1のマルチプレクサ126
aの第1の入力、第2のレジスタ127bの入力、および割り算器124の第1
の入力に接続されている。第2のレジスタ127bの出力には、第2のマルチプ
レクサ126bの第2の入力が供給される。第1と第2のマルチプレクサ126
a,126bの出力は第1のコンパレータ123aの各々1つの入力に接続され
ている。誤差範囲を考慮して入力信号がこの入力と一致しているかどうか比較さ
れる。第1のコンパレータ123aの出力はコントロールユニット121に接続
されている。
【0049】 第1のカウンタ122aの出力はカウントレベルc1として、割り算器124
の第2の入力および第2のコンパレータ123bの第1の入力に接続されている
。第2のカウンタ122bの出力はカウントレベルc2として第3のコンパレー
タ123cの第1の入力に接続されている。第2のコンパレータ123bの第2
の入力には、最大計数値c1max が供給され、第3のコンパレータ123cの第
2の入力には値tdelta-max が供給される。第2と第3のコンパレータの出力は
コントロールユニット121に接続されている。
【0050】 割り算器124の出力は第3のレジスタ127cの入力に供給される。このレ
ジスタの出力は電圧値uDelta として加算器125の第1の入力に案内される。
このレジスタの出力は電圧値uplusとして加算器125の第2の入力と第1のマ
ツチプレクサ126aの第2の入力に接続されている。第1のマルチプレクサ1
26aの第3の入力には電圧値uFSが供給される。
【0051】 3つのすべての方法の場合、A/Dコンバータの伝送特性がランプ波ストップ
の電圧と相対的にのみ測定されるので、伝送特性は2つの絶対値の間の測定だけ
補足しなければならない。この場合、その一つはオフセット電圧である。
【0052】 自動試験は全体の回路コストを低減するために、コンピュータプログラムによ
っても実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A/Dコンバータを備えた、本発明による回路装置の原理的な回路図である。
【図2】 A/Dコンバータを制御するためのランプ波信号を示す図である。
【図3】 A/Dコンバータの本発明による運転を示すための状態遷移グラフである。
【図4】 第1、第2および第3の本発明による方法の第1の部分のフローチャートであ
る。
【図5】 本発明による第1の方法の第2の部分のフローチャートである。
【図6】 本発明による第2の方法の第2の部分のフローチャートである。
【図7】 本発明による回路装置のブロック回路図である。
【符号の説明】
10 A/Dコンパータ 11 ランプ波信号発生器 12 試験回路 121 コントロールユニット 122a,122b 第1または第2のカウンタ 123a,123b,123c 第1、第2または第3のコンパレータ 124 割り算器 125 加算器 126a,126b 第1または第2のマルチプレクサ 127a,127b,127c,127d 第1乃至第4のレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 ファイ・ヴォルフガング ドイツ連邦共和国、65527 ニーデルンハ ウゼン、ネッセルヴェーク、17 Fターム(参考) 5J022 AA01 AC04 BA03 BA04 CA10 CB08 CF03 CF04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A/Dコンバータ(10)の入力に供給されるランプ波電圧
    を発生するためのランプ波信号発生器(11)と、試験サイクルを起動させるた
    めの試験回路(12)とを備え、この試験サイクルがランプ波の第1のランを含
    み、このランによって、構成要素誤差を補償するための、ランプ波信号発生器の
    基準測定が行われ、更にランプ波の第2のランを含み、このランの際に、A/D
    コンバータ(10)の伝送特性について計算された値が、伝送特性の測定値の設
    定誤差範囲の外にあるときに、エラー信号(F)が出力されることを特徴とする
    、安全上重要な用途のためのA/Dコンバータを備えた回路装置。
  2. 【請求項2】 ランプ波の第1のランによって、A/Dコンバータの基準電
    圧(URef )の誤差と、最大ランプ波電圧(umax )の誤差とランプ波信号発生
    器のランプ波電圧の勾配(m)の誤差が補償されることを特徴とする請求項1記
    載の回路装置。
  3. 【請求項3】 ランプ波の第1のランによって、ランプ波ランのために必要
    な時間が測定され、この時間が最大ランプ波電圧(umax )に達するまでのサン
    プリングの数(c1)として検出されることを特徴とする請求項1または2記載
    の回路装置。
  4. 【請求項4】 伝送特性が1つまたは多数(n)のサンプリング操作につい
    て計算された出力電圧(uplus+nuDelta )であり、出力電圧がこのサンプリ
    ングの際に測定された出力電圧(uout )の設定された誤差範囲の外にあるとき
    に、エラー信号(F)が発生させられることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か一つに記載の回路装置。
  5. 【請求項5】 出力電圧を1LSBだけ変更するために必要な時間(tDelt a )が試験回路によって計算され、伝送特性が1つまたは多数(n)の時間(t Delta )のために計算された出力電圧(uplus)であり、この出力電圧が当該の
    時点(ntDelta )で測定された出力電圧(uout )の設定された誤差範囲の外
    にあるときに、エラー信号(F)が発生さられれることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか一つに記載の回路装置。
  6. 【請求項6】 伝送特性が出力電圧(uout )を1つまたは多数のLSBだ
    け変更するために必要なサンプリングの数であり、この数が計数されたサンプリ
    ングの数の設定された誤差範囲の外にあるときに、エラー信号(F)が発生させ
    られることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の回路装置。
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