JP2002531460A - アシルホスフィン類、アシルオキシド類およびアシルスルフィド類の製造方法 - Google Patents

アシルホスフィン類、アシルオキシド類およびアシルスルフィド類の製造方法

Info

Publication number
JP2002531460A
JP2002531460A JP2000585253A JP2000585253A JP2002531460A JP 2002531460 A JP2002531460 A JP 2002531460A JP 2000585253 A JP2000585253 A JP 2000585253A JP 2000585253 A JP2000585253 A JP 2000585253A JP 2002531460 A JP2002531460 A JP 2002531460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
phenyl
reaction
formula
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000585253A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4265871B2 (ja
JP2002531460A5 (ja
Inventor
ジョルジュ レッパルト,ダヴィッド
アイヒェンベルガー,オイゲン
ケーザー,ルネ
フーク,ゲープハルト
シュヴェンディマン,ウルス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF Schweiz AG
Original Assignee
Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=25690294&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2002531460(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG filed Critical Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
Publication of JP2002531460A publication Critical patent/JP2002531460A/ja
Publication of JP2002531460A5 publication Critical patent/JP2002531460A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4265871B2 publication Critical patent/JP4265871B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/50Organo-phosphines
    • C07F9/53Organo-phosphine oxides; Organo-phosphine thioxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/50Organo-phosphines
    • C07F9/5036Phosphines containing the structure -C(=X)-P or NC-P
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/50Organo-phosphines
    • C07F9/53Organo-phosphine oxides; Organo-phosphine thioxides
    • C07F9/5337Phosphine oxides or thioxides containing the structure -C(=X)-P(=X) or NC-P(=X) (X = O, S, Se)

Abstract

(57)【要約】 モノ−およびビスアシルホスフィン類、ならびにモノ−およびビスアシルホスフィンオキシド類ならびにモノ−およびビスアシルホスフィンスルフィド類の製造方法であって、最初に有機P−モノハロゲノホスフィン類またはP,P−ジハロゲノホスフィン類、もしくはこれらの混合物と、アルカリ金属またはリチウムと組み合わせたマグネシウムとを、適宜、触媒の存在下で反応させ、次に酸ハロゲン化物との反応を行い、そしてオキシド類の製造方法の場合には、酸化工程を行い、スルフィド類の製造の場合には、こうして得られたホスフィンと硫黄とを反応させることを特徴とする方法が記述される。特に、本方法は、中間体の単離を伴わずに行われることに特徴がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、中間体の単離を伴わない、アシルホスフィン類、アシルオキシド類
およびアシルスルフィド類の製造方法に関する。
【0002】 モノ−およびビスアシルホスフィン類は、モノ−およびビスアシルホスフィン
オキシドまたはモノ−およびビスアシルホスフィンスルフィド化合物を製造する
ときに得られる中間体として、技術の状況において既知である。これらのオキシ
ド類およびスルフィド類は、エチレン性不飽和化合物の光重合における反応開始
剤として、種々の応用を見出している。これについては、多数の特許、とりわけ
US 4,298,738、4,737,593、4,792,632、5,218,009、5,399,770、5,472,992また
は5,534,559に実証されている。US 4,298,738は、ジオルガニルホスフィンクロ
リドとアルコールとの反応、およびこれに続く反応生成物と酸ハロゲン化物との
反応を介する、モノアシルホスフィンオキシド類の製造を開示している。EP 40,
721では、モノアシルホスフィン類が、酸ハロゲン化物とリチウムジオルガニル
ホスフィン、ジオルガニルホスフィンまたはジオルガニルトリアルキルシリルホ
スフィン(これらは、ブチルリチウムとの反応により得られる)との反応から得
られる。Angew. Makromol. Chem. 199(1992), 1-6では、S. Banerjeeらは、ジリ
チウムフェニルホスフィンとテレフタロイルクロリドとの反応によるポリ(テレ
フタロイルホスフィン)の製造を記載している。US 5,472,992は、とりわけ、ホ
スフィンと対応する酸塩化物との塩基の存在下での反応を介して、これに続く、
生成するビスアシルホスフィンの酸化による、ビスアシルホスフィンオキシド光
開始剤の製造を実施する。
【0003】 モノ−およびビスアシルホスフィンオキシド類の技術は、これらの化合物の優
れた光開始剤の性質により、ますます重要になっているため、必要な中間体、特
に対応するモノ−およびビスアシルホスフィン類、しかしまたオキシドおよびス
ルフィド最終生成物の製造に関しても、可能な限り面倒の少ない、非常に実用的
な方法に対するニーズも存在している。
【0004】 その揮発性、悪臭、毒性ならびに空気の影響を受けやすさおよび引火性のため
に望ましくない、ホスフィン遊離体(R2−PH、R−PH2)の使用を回避する
ことが可能な方法が、今や見出された。
【0005】 本発明は、モノ−およびビスアシルホスフィン類のワンポット製造方法、なら
びにモノ−およびビスアシルホスフィンオキシド類またはモノ−およびビスアシ
ルホスフィンスルフィド類のワンポット製造方法の両方に関するものであり、こ
こで、出発物質は、揮発性、毒性および空気の影響を受けやすさがより低い、モ
ノハロゲノホスフィン類またはP,P−ジハロゲノホスフィン類であってよい。
【0006】 式(I):
【0007】
【化10】
【0008】 〔式中、 nおよびmは、それぞれ独立に1または2であり; R1は、n=1のとき、C1〜C18アルキル、1個もしくは数個の不連続のO原
子によって中断されたC2〜C18アルキル;フェニル置換C1〜C4アルキル、C2 〜C8アルケニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、C5〜C12シクロアルキル
または5員もしくは6員のO−、S−もしくはN−含有複素環(フェニル、ナフ
チル、ビフェニル、C5〜C12シクロアルキルまたは5員もしくは6員のO−、
S−もしくはN−含有複素環基は、非置換であるか、あるいは1〜5個のハロゲ
ン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルキルチオおよび/またはC1〜C8アルコキ
シにより置換されている)であり; R1は、n=2のとき、C1〜C18アルキレン、1個または数個の不連続のO原
子によって中断されたC2〜C18アルキレンであるか;あるいはR1は、C1〜C4 アルコキシ、フェニル、C1〜C4アルキルフェニル、フェニル−C1〜C4アルキ
ルまたはC1〜C4アルコキシフェニルにより置換されているC1〜C6アルキレン
であるか;あるいはR1は、フェニレンまたはキシリレン(これらの基は、非置
換であるか、あるいは1〜3個のC1〜C4アルキルおよび/またはC1〜C4アル
コキシにより置換されている)であるか;あるいはR1は、−CH2CH=CHC
2−、−CH2−C≡C−CH2−、
【0009】
【化11】
【0010】 で示される基であり; R2は、C1〜C18アルキル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C18アルケニル
、フェニル、ナフチル、ビフェニルまたは5員もしくは6員のO−、S−もしく
はN−含有複素環(フェニル、ナフチル、ビフェニルまたは5員もしくは6員の
O−、S−もしくはN−含有複素環基は、非置換であるか、あるいは1〜4個の
1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキルチオおよび/または
ハロゲンにより置換されている)であり; R3は、C1〜C18アルキル、1個もしくは数個の不連続のO原子によって中断
されたC2〜C18アルキル;フェニル置換C1〜C4アルキル、C2〜C8アルケニ
ル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、C5〜C12シクロアルキルまたは5員も
しくは6員のO−、S−もしくはN−含有複素環(フェニル、ナフチル、ビフェ
ニル、C5〜C12シクロアルキルまたは5員もしくは6員のO−、S−もしくは
N−含有複素環基は、非置換であるか、あるいは1〜5個のハロゲン、C1〜C8 アルキル、C1〜C8アルキルチオおよび/またはC1〜C8アルコキシにより置換
されている)であり; Qは、単結合、CR67、−O−または−S−であり; R4およびR5は、それぞれ独立に、水素、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4
ルコキシであり; R6およびR7は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルである〕 で示されるアシルホスフィン類の製造方法であって、 (1)式(II):
【0011】
【化12】
【0012】 〔式中、 R1、R3、nおよびmは、上記と同義であり、そして Yは、BrまたはClである〕 で示される有機ハロゲン化リンと、アルカリ金属またはリチウムと組み合わせた
マグネシウム、もしくはこれらの混合物との、適宜、触媒の存在下での反応;な
らびに (2)これに続く式(III):
【0013】
【化13】
【0014】 〔式中、R2、Yおよびmは、上記と同義である〕で示されるm個の酸ハロゲン
化物との反応 による、中間体の単離を伴わずに実施される方法が見出された。
【0015】 別の態様において、本発明は、式(IV):
【0016】
【化14】
【0017】 〔式中、 R1、R2、R3、nおよびmは、請求項1と同義であり、そして Zは、OまたはSである〕 で示されるアシルホスフィンオキシド類およびアシルホスフィンスルフィド類の
製造方法であって、 (1)式(II):
【0018】
【化15】
【0019】 〔式中、R1、R3、Y、nおよびmは、請求項1と同義である〕で示される有機
ハロゲン化リンと、アルカリ金属またはリチウムと組み合わせたマグネシウム、
もしくはこれらの混合物との、適宜、触媒の存在下での反応;ならびに (2)これに続く式(III):
【0020】
【化16】
【0021】 〔式中、R2、mおよびYは、請求項1と同義である〕で示されるm個の酸ハロ
ゲン化物との反応;および (3)反応(2)により得られる式(I):
【0022】
【化17】
【0023】 で示されるアシルホスフィンの酸化または硫黄との反応 による、中間体の単離を伴わずに実施される方法に関する。
【0024】 C1〜C18アルキルは、直鎖状または分岐状であり、そしてたとえば、C1〜C 12 −、C1〜C8−、C1〜C6−またはC1〜C4アルキルである。例としては、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル
、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、2,4,4−トリメチルペンチ
ル、2−エチルヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、
テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシルまたはオクタデシル
がある。
【0025】 C1〜C12−、C1〜C8−およびC1〜C4アルキルもまた、直鎖状または分岐
状であり、そしてたとえば、炭素原子の相当する数までの上記と同じ意味を有す
る。
【0026】 1回か、または数回の不連続の−O−によって中断されたC2〜C18アルキル
は、たとえば、1〜9回、たとえば1〜7回、1〜5回、1〜3回または1もし
くは2回、−O−によって中断されており、これらのO原子の間には、常に少な
くとも1個のメチレン基によって中断されている。アルキル基は、直鎖状または
分岐状であってよい。そのようにして得られる構造単位は、たとえば、−CH2
−O−CH3、−CH2CH2−O−CH2CH3、−〔CH2CH2O〕y−CH3
ここで、y=1〜8)、−(CH2CH2O)7CH2CH3、−CH2−CH(CH 3 )−O−CH2CH2CH3または−CH2CH(CH3)−O−CH2CH3である
【0027】 フェニル置換C1〜C4アルキルは、代表的にはベンジル、フェニルエチル、α
−メチルベンジル、フェニルブチルまたはα,α−ジメチルベンジルであり、好
ましくはベンジルである。
【0028】 C2〜C18アルケニル基は、モノ−またはポリ不飽和で、直鎖状または分岐状
であってよく、そしてたとえば、アリル、メタリル、1,1−ジメチルアリル、
プロペニル、ブテニル、ペンタジエニル、ヘキセニルまたはオクテニルであり、
好ましくはアリルである。C2〜C18アルケニルとして定義されるR2は、代表的
にはC2〜C8−、C2〜C6−、好ましくはC2〜C4アルケニルである。
【0029】 C5〜C12シクロアルキルは、たとえば、シクロペンチル、シクロヘキシル、
シクロオクチル、シクロドデシルであり、好ましくは、シクロペンチルおよびシ
クロヘキシル、さらに好ましくはシクロヘキシルである。C3〜C12シクロアル
キルは、追加的に、たとえばシクロプロピルである。
【0030】 C1〜C8アルコキシは、直鎖状または分岐状の基であり、そして代表的には、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、s−ブ
チルオキシ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシル
オキシ、ヘプチルオキシ、2,4,4−トリメチルペンチルオキシ、2−エチル
ヘキシルオキシまたはオクチルオキシであり、好ましくは、メトキシ、エトキシ
、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブチルオキシ、s−ブチルオキシ、イソブ
チルオキシ、t−ブチルオキシ、最も好ましくはメトキシである。
【0031】 ハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードであり、好ましくは、ク
ロロおよびブロモ、最も好ましくはクロロである。
【0032】 O−、S−またはN−含有の5員または6員複素環の例は、フリル、チエニル
、ピロリル、オキシニル、ジオキシニルまたはピリジルである。列挙された複素
環基は、1〜5個の、たとえば、1個または2個の、直鎖状または分岐状のC1
〜C8アルキル、ハロゲンおよび/またはC1〜C8アルコキシにより置換されて
いてもよい。このような化合物の例は、ジメチルピリジル、ジメチルピロリルま
たはメチルフリルである。
【0033】 置換フェニル、ナフチルまたはビフェニルは、1〜5個、たとえば1、2、3
または4個の、好ましくは1個または2個の、たとえば、直鎖状もしくは分岐状
のC1〜C8アルキル、直鎖状もしくは分岐状のC1〜C8アルコキシまたはハロゲ
ンにより置換されている。フェニル、ナフチルおよびビフェニルの好ましい置換
基は、C1〜C4アルキルであり、好ましくはメチルおよびC1〜C4アルコキシ、
さらに好ましくはメトキシおよびクロロである。特に好ましい置換基は、たとえ
ば、2,4,6−トリメチルフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2,6−ジ
メチルフェニルまたは2,6−ジメトキシフェニルである。
【0034】 R2は、たとえばフェニルであり、好ましくは2,4,6−トリメチルフェニ
ル、2,6−ジメチルフェニルまたは2,6−ジメトキシフェニル、最も好まし
くは2,4,6−トリメチルフェニルである。R1およびR3は、好ましくは非置
換フェニルまたはC1〜C4アルキル置換フェニルであり、最も好ましくはフェニ
ルである。
【0035】 C1〜C18アルキレンとして定義されるR1は、メチレン、エチレン、プロピレ
ン、イソプロピレン、n−ブチレン、s−ブチレン、イソブチレン、t−ブチレ
ン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、ノニレン、デシレン、
ドデシレン、テトラデシレン、ヘプタデシレンまたはオクタデシレンのような、
直鎖状または分岐状のアルキレンである。R1は、好ましくはC1〜C12アルキレ
ン、たとえば、エチレン、デシレン、
【0036】
【化18】
【0037】 で示される基である。
【0038】 R1が、1個または数個の不連続のO原子によって中断されたC2〜C18アルキ
レンであるとき、−CH2−O−CH2−、−CH2CH2−O−CH2CH2−、−
〔CH2CH2O〕y−(ここで、y=1〜9)、−(CH2CH2O)7CH2CH2 −または−CH2CH(CH3)−O−CH2CH(CH3)−のような構造単位が
得られる。アルキレンが数個のO原子によって中断されているとき、これらのO
原子は、常に少なくとも1個のメチレン基によって相互に分離されている。
【0039】 フェニル−C1〜C4アルキルは、たとえば、ベンジル、フェニルエチル、α−
メチルベンジルまたはα,α−ジメチルベンジルであり、好ましくはベンジルで
ある。フェニル−C1〜C2アルキルが、特に好ましい。
【0040】 C1〜C4アルキルフェニルは、代表的にはトリル、キシリル、メシチル、エチ
ルフェニル、ジエチルフェニルであり、好ましくはトリルまたはメシチルである
【0041】 C1〜C4アルコキシフェニルは、1〜4個のアルコキシラジカルにより置換さ
れているフェニルであり、たとえば、2,6−ジメトキシフェニル、2,4−ジ
メトキシフェニル、メトキシフェニル、エトキシフェニル、プロポキシフェニル
またはブトキシフェニルである。
【0042】 フェニレンは、1,4−、1,2−または1,3−フェニレンであり、好まし
くは1,4−フェニレンである。
【0043】 フェニレンが置換されているとき、これは、フェニル環でモノ〜テトラ置換、
たとえばモノ−、ジ−またはトリ置換され、好ましくはモノ−またはジ置換され
ている。キシリレンは、下記式:
【0044】
【化19】
【0045】 で示されるo−、m−またはp−キシリレンであり、そしてたとえば、フェニル
環でモノ〜テトラ置換され、たとえばモノ−、ジ−またはトリ置換され、好まし
くはモノ−またはジ置換されている。
【0046】 本説明および特許請求の範囲において、「および/または」とは、定義される
選択肢(置換基)の1個が存在することだけでなく、定義される選択肢(置換基
)の数個の異なるものが一緒に存在する、すなわち、異なる選択肢(置換基)の
混合物が存在することをも意味する。本記述および特許請求の範囲において、「
少なくとも1個」とは、「1個」または「1個を越える」、たとえば、1個また
は2個または3個、好ましくは1個または2個として定義される。
【0047】 モノ−およびビスアシルホスフィン類の、本発明の新規な製造方法において、
有機ハロゲン化リン(II)は、最初にアルカリ金属またはリチウムと組み合わせ
たマグネシウム、もしくはこれらの金属の混合物と反応させることにより、金属
化ホスフィン(IIa)が、種々の中間工程:
【0048】
【化20】
【0049】 〔式中、R1、R3、mおよびnは、上記と同義であり、Meは、アルカリ金属ま
たはマグネシウム、あるいはこれらの混合物である〕によって生成する。
【0050】 適切な金属は、たとえば、リチウム、ナトリウムまたはカリウムである。また
、本発明の方法では、これらの金属の混合物を使用することも可能である。リチ
ウムおよび/またはカリウムおよび/またはナトリウムと組み合わせたマグネシ
ウムもまた適している。リチウム、ナトリウムまたはカリウムを使用するとき、
ビスアシルホスフィン類の製造には4〜6原子当量のアルカリ金属を、そしてモ
ノアシルホスフィン類の製造には2〜3原子当量のアルカリ金属を使用するのが
有効である。マグネシウムと1種または数種のアルカリ金属との混合物を使用し
て反応を行うとき、z原子当量のマグネシウムを使用し、そして4〜6または2
もしくは3から、z/2原子当量を差し引いた量のアルカリ金属を加える。「z
」は、0.5〜3.5の値である。リチウムと組み合わせたマグネシウムまたは
ナトリウムを使用して反応を実施するとき、反応溶液には、最初にマグネシウム
またはナトリウムだけを仕込み、リチウムを後から加える。マグネシウムを使用
するとき、得られる塩化マグネシウムは、リチウムを加える前に濾過により除去
するのが有効である。本発明の方法において、リチウム、ナトリウムまたはカリ
ウムの使用が好ましい。
【0051】 本発明の反応は、有効には溶媒中で行われる。使用される溶媒は、特に常圧お
よび室温で液体のエーテル類であってよい。これらの例は、ジメチルエーテル、
ジエチルエーテル、メチルプロピルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、ビス
(2−メトキシエチル)エーテル、ジオキサンまたはテトラヒドロフランである
。好ましくはテトラヒドロフランが使用される。反応温度は、好ましくは−20
〜+120℃、たとえば80〜120℃の範囲である。
【0052】 必要であれば、反応は、触媒を添加して行われる。適切な触媒は、ナフタレン
、アントラセン、フェナントレン、ビフェニル、テルフェニル、クアテルフェニ
ル、トリフェニレン、trans−1,2−ジフェニルエテン、ピレン、ペリレン、
アセナフタレン、デカシクレン、キノリン、N−エチルカルバゾール、ジベンゾ
チオフェンまたはジベンゾフランのような、ヘテロ原子を含むか含まない芳香族
炭化水素である。反応(1)は、好ましくは、触媒、好ましくはナフタレンおよ
びビフェニルの存在下で実施される。
【0053】 得られる金属化ホスフィン(IIa)は、単離を伴わずに、新規な方法において
さらに処理される。
【0054】 上述のように得られる金属化ホスフィン(IIa)を、次の反応工程:
【0055】
【化21】
【0056】 〔式中、R1、R2、R3、Me、mおよびnは、上記と同義である。Yは、ブロ
モまたはクロロ、好ましくはクロロである〕において、酸ハロゲン化物(III)
と反応させて、モノ−またはビスアシルホスフィン(I)が得られる。使用され
る溶媒は、たとえば、第1の工程のために上記で使用されるものと同じであって
よい。しかしまた、第1の工程において使用された溶媒を蒸留により除去して、
残留物を別の溶媒中にとり、ついでこれをさらに処理することも可能である。前
工程におけるものと同じ溶媒中で、最も好ましくはテトラヒドロフラン中で処理
することが好ましい。酸ハロゲン化物との反応のための反応温度は、−20〜+
80℃の範囲が効果的である。
【0057】 本発明の新規な方法において、有機ハロゲン化リン(II)の反応(1)は、好
ましくは80〜120℃の温度範囲で、アルカリ金属と組み合わせたマグネシウ
ムにより行われる。本発明の新規な方法において、有機ハロゲン化リン(II)と
アルカリ金属との反応(1)は、たとえば、−20〜+120℃の温度範囲で行
われる。本発明の新規な方法において、金属化ホスフィンと酸塩化物(III)と
の反応(2)は、好ましくは−20〜+80℃の温度範囲で行われる。
【0058】 式(I)のモノ−またはビスアシルホスフィンは、当業者には既知の通常の方
法、たとえば、濾過、蒸発または蒸留により単離することができる。同様に、通
常の精製方法、たとえば、結晶化、蒸留またはクロマトグラフィーを使用するこ
とができる。しかしホスフィン類をまた、単離することなく反応させて、対応す
るモノ−もしくはビスアシルホスフィンオキシド類またはモノ−もしくはビスア
シルホスフィンスルフィド類を得ることもできる。
【0059】 使用される置換基に応じて、本発明の新規な方法により、異性体混合物が形成
されることがある。
【0060】 また、本発明の方法を使用して、モノ−およびビスアシルホスフィン類を一緒
に、1反応工程で製造することもできる。
【0061】 本発明の新規な方法により、さらに、脂肪族および芳香族モノアシルホスフィ
ン類の混合物または脂肪族および芳香族ビスアシルホスフィン類の混合物を製造
することもできる。この場合には、R1が脂肪族基である式(II)の化合物と、
1が芳香族基である式(II)の化合物の、混合物が使用される。
【0062】 必要であれば、すべての混合物は、当該分野において通常使用される方法によ
り分離してもよく、またはそのままさらに使用してもよい。
【0063】 本発明はまた、モノ−およびビスアシルホスフィンオキシド類またはモノ−お
よびビスアシルホスフィンスルフィド類を製造する方法に関する。この方法は、
最初に上述のように行って、モノ−またはビスアシルホスフィン(I)を製造す
る。粗反応生成物(I)は、次に精製することなくさらに処理することができ、
そして粗生成物の溶液を使用して、ホスフィン(I)の単離を伴わずに追加の反
応工程を行ってよい。必要であれば、たとえば、モノ−またはビスアシルホスフ
ィンを含む溶液を濃縮し、残留物を新しい溶媒中にとることにより、溶媒を交換
してもよい。また当然ながら、上述の式(I)の化合物の未分離混合物をさらに
反応させて、対応する酸化物またはスルフィドにすることも可能である。
【0064】 それぞれの酸化物(IVa)を製造するとき、ホスフィン(I)の酸化は、当該
分野において従来から使用されている酸化性物質を使用して行われる。
【0065】
【化22】
【0066】 適切な酸化性物質は、特に過酸化水素および有機過酸化物、たとえば過酢酸もし
くはt−ブチルヒドロペルオキシド、空気または純酸素である。酸化は、有効に
は溶液中で行われる。適切な溶媒は、ベンゼン、トルエン、m−キシレン、p−
キシレン、エチルベンゼンもしくはメシチレンのような芳香族炭化水素、または
アルカン類およびアルカン混合物、たとえば、石油エーテル、ヘキサンもしくは
シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素である。酸化の間、反応温度は、好まし
くは0〜120℃、好ましくは20〜80℃の範囲に維持する。反応生成物(IV
a)は、当業者には既知の従来法により、単離および精製することができる。
【0067】 それぞれのスルフィド(IVb)は、硫黄との反応によって製造される。
【0068】
【化23】
【0069】 モノ−またはビスアシルホスフィン類(I)は、この場合、実質的に、あるいは
適宜、適切な不活性有機溶媒中で、等モル〜2倍モル量の元素硫黄と反応させる
。適切な溶媒は、たとえば、酸化反応に関して記載されたものである。しかしま
た、たとえば、ジブチルエーテル、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチル
エーテルまたはジフェニルエーテルのような脂肪族または芳香族エーテルを、2
0〜250℃、好ましくは60〜120℃の温度範囲で使用することも可能であ
る。生じるモノ−もしくはビスアシルホスフィンスルフィド、またはその溶液は
、濾過により、残存する元素硫黄をまったく含まないことが効果的である。溶媒
を除去した後、モノ−またはビスアシルホスフィンスルフィドは、蒸留または再
結晶により、純粋な形態で単離することができる。
【0070】 上述のように、式(I)の化合物の混合物を、酸化またはスルフィドへの反応
のために使用することも可能である。対応して得られる酸化物またはスルフィド
の混合物は、当該分野において通常使用される方法により分離できるか、または
混合物として使用してもよい。
【0071】 上記反応のすべては、効果的には、不活性ガス雰囲気により、たとえば窒素ま
たはアルゴンガス下で、空気を排除して行われる。それぞれの反応混合物を撹拌
することもまた効果的である。
【0072】 出発物質として使用される酸ハロゲン化物(III)は、既知の物質であり、そ
のいくつかは市販されているか、または既知の化合物と同様にして製造すること
ができる。
【0073】 ハロゲン化リン(II)の製造もまた、多数の刊行物に記載されており、そこに
提供される記述と同様に実施することができる。J. Chem. Soc. (1935), 462お
よびJ. Chem. Soc. (1944), 276において、W. Daviesは、たとえば、三塩化アル
ミニウムの存在下におけるアリーレンと三塩化リンとの反応による、アリールリ
ンクロリドの製造を開示している。F. Nief, Tetrahedron 47 (1991) 33, 667ま
たはTh. Knapp, Tetrahedron 40 (1984) 4, 76によれば、ハロゲン化アリールと
、マグネシウムおよび三塩化リンとのグリニャール反応が、もう一つの可能性で
ある。S. Metzger, J. Org. Chem. 29 (1964), 627によれば、アルキルリンクロ
リドが、同じ方法で入手可能である。Helv. Chim. Act. 36 (1953), 1314におい
て、Th. Weilは、ハロゲン化アリールまたはハロゲン化アルキルとマグネシウム
との反応、これに続く塩化亜鉛との反応および次の三塩化リンとの反応を記述し
ている。対応するアリールリンクロリドに至る、ハロゲン化アリールと、ブチル
リチウムおよび三塩化リンとの反応は、G. Whitesidesにより、JACS 96 (19
74), 5398に開示されている。Th. Knapp, Tetrahedron 40 (1984) 4, 765によれ
ば、ハロゲン化アリールマグネシウムとビス(ジメチルアミノ)リンクロリドと
の反応、これに続く塩酸との反応によっても、所望の出発物質が生成する。A. B
urg, US 2,934,564によれば、対応するアルキルリンクロリドの製造のために、
同じ方法を使用してもよい。
【0074】 本発明の新規な方法の特徴は、通常使用されるホスフィン出発物質(R2PH
、RPH2)を使用することなく、アシルホスフィン類、アシルホスフィンオキ
シド類またはアシルホスフィンスルフィド類を製造できることである。また、個
々の処理工程は、それぞれの中間体を単離および特にそれらを精製することなく
、次々と直接実施することができることもまた、重要である。
【0075】 モノ−もしくはビスアシルホスフィンオキシド類またはモノ−もしくはビスア
シルホスフィンスルフィド類の上述の製造方法において、対応するホスフィン類
の製造方法で記載されたような混合物は、形成されていてもよいか、または特定
して製造してもよい。このような混合物は、当該分野において既知の方法により
分離することができ、または混合物の形態でさらに使用してもよい。
【0076】 上述の方法において、R1は、n=1のとき、C1〜C12アルキル、シクロヘキ
シル、フェニルまたはビフェニル(フェニルおよびビフェニル基は、非置換であ
るか、あるいは1〜4個のC1〜C8アルキルおよび/またはC1〜C8アルコキシ
により置換されている)であり; R1は、n=2のとき、C6〜C10アルキレン、または下記式:
【0077】
【化24】
【0078】 で示される基であり; R3は、C1〜C12アルキル、シクロヘキシル、フェニルまたはビフェニル(フ
ェニルおよびビフェニル基は、非置換であるか、あるいは1〜4個のC1〜C8
ルキルおよび/またはC1〜C8アルコキシにより置換されている)であり; Qは、単結合または−O−であり、そして R4およびR5は、水素である。
【0079】 上記方法において注目される化合物は、R2が、2,6−または2,4,6−
位でC1〜C4アルキルおよび/またはC1〜C4アルコキシにより置換されている
フェニルである、式(I)の化合物である。
【0080】 上記方法において特に好ましく使用される式(I)の化合物は、nが1である
化合物である。
【0081】 新規な方法の式(II)中のYは、好ましくはクロロである。
【0082】 上記方法における式(I)の他の好ましい化合物は、mが数2として定義され
る化合物、すなわち、ビスアシルホスフィンまたはビスアシルホスフィンオキシ
ド類もしくはビスアシルホスフィンスルフィド類である。
【0083】 好ましい方法は、式(I)において、nが1であり、mが1または2であり、
1が、非置換またはC1〜C4アルキルもしくはC1〜C8アルコキシにより置換
されているフェニルであるか、あるいはR1が、C1〜C12アルキルであり;R2
が、ハロゲン、C1〜C4アルコキシまたはC1〜C4アルキルにより置換されてい
るフェニルであり;そしてR3が、非置換か、またはC1〜C4アルキルで置換さ
れているフェニルである方法である。
【0084】 本発明はまた、本発明の新規な方法により得られる化合物および化合物の混合
物に関する。
【0085】 本発明の新規な方法により入手可能なホスフィン類は、対応するホスフィンオ
キシド類およびホスフィンスルフィド類の製造のための重要な遊離体である。ホ
スフィンオキシド類およびホスフィンスルフィド類は、光重合反応における開始
剤として当該分野において使用される。
【0086】 以下の実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。残りの説明および特許
請求の範囲と同様に、他に記載がなければ、部または百分率は重量による。
【0087】 実施例1 ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキ
シドの製造 アルゴン雰囲気により水分を排除して、リチウム7g(1.0mol;25%過
剰)を室温でテトラヒドロフラン(THF)400mlに懸濁させ、この懸濁液に
ナフタレン1.0g(0.008mol)を添加した。次にこの混合物を室温で1
0分間撹拌すると、暗褐色〜黒色の懸濁液を生じた。激しく撹拌しながら、TH
F 80ml中のP,P−ジクロロフェニルホスフィン36.50g(98%;0
.20mol)の溶液を、20〜25℃(随時、氷浴で冷却)で1時間かけて滴下
した。水分を排除し、アルゴン保護ガスを使用して、黒色の溶液をガラスフリッ
ト(多孔度G2)を通して濾過しつつスルホン化フラスコ中に入れた。氷浴中で
撹拌および冷却をしながら、THF 250ml中の2,4,6−トリメチルベン
ゾイルクロリド80.4g(0.44mol;10%過剰)の溶液を、室温で1.
5時間かけて滴下し、次にこの混合物を、さらに15分間室温で撹拌した。ロー
タリーエバポレーターでの蒸発により有機相を完全に濃縮して(生じたホスフィ
ンは、31P−NMRスペクトルのシフトが53.78ppmであった)、残留物を
トルエン200ml中にとり、40℃に加熱した。激しく撹拌し、時おり氷浴で冷
却しながら、30%過酸化水素23g(0.20mol)を30分かけて滴下し、
次にこの混合物を撹拌しながら室温に冷却した。溶液に水40mlを添加して、相
を分離した。有機相を10%炭酸水素ナトリウム溶液それぞれ30mlで2回、次
に水それぞれ30mlで2回洗浄した。硫酸マグネシウム上での乾燥、濾過および
溶媒の完全な留去の後、黄色の油状物85gを得たが、これは約0.1mbarで1
時間乾燥した後に固体になった。この粗生成物を、温かい石油エーテル/酢酸エ
チル(9:1)150ml中にスラリー状に分散させ、濾過して石油エーテル(4
0/60)30mlで洗浄することにより精製して、標題生成物71.5g(収率
85.40%)を、融点(m.p.)が131〜132℃で、31P−NMRスペ
クトルのシフトが7.43ppmの、黄色固体の形態で得た。母液から、溶媒を完
全に濃縮することにより黄色油状物をさらに14g得たが、この油状物を次にフ
ラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題生成物をさらに4.3g得た
。このようにして、総収量は、76.0g(収率90.8%)であった。
【0088】 実施例2 ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド
の製造 2,4,6−トリメチルベンゾイルクロリドを、2,6−ジメトキシベンゾイ
ルクロリド82.25gで置き換えたほかは、実施例1の手順を繰り返した。得
られたホスフィンは、31P−NMRスペクトルのシフトが52.17ppmであり
、融点が120〜125℃であった。標題生成物20.1g(収率64%)を、
融点が155℃で、31P−NMRシフトが6.24ppmの、黄色粉末の形態で得
た。
【0089】 実施例3 ビス(2,6−ジクロロベンゾイル)フェニルホスフィンオキシドの
製造 2,4,6−トリメチルベンゾイルクロリドを、2,6−ジクロロベンゾイル
クロリド85.8gで置き換えたほかは、実施例1の手順を繰り返した。得られ
たホスフィンは、融点が117〜119℃であった。標題生成物35.0g(収
率74%)を、帯黄褐色粉末の形態で得た。アセトニトリルから再結晶して、融
点が194℃の黄色固体を得た。
【0090】 実施例4 ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンスル
フィドの製造 アルゴン雰囲気下で水分を排除して、リチウム7g(1.0mol;25%過剰
)を室温でテトラヒドロフラン(THF)400mlに懸濁させ、この懸濁液にナ
フタレン1.0g(0.008mol)を添加した。次にこの混合物を室温で10
分間撹拌すると、暗褐色〜黒色の懸濁液を生じた。激しく撹拌しながら、THF 80ml中のP,P−ジクロロフェニルホスフィン36.50g(98%;0.
20mol)の溶液を20〜25℃(随時、氷浴で冷却)で1時間かけて滴下した
。水分を排除し、アルゴン保護ガスを使用して、黒色の溶液をガラスフリット(
多孔度G2)を通して濾過しつつスルホン化フラスコ中に入れた。撹拌および氷
浴で冷却しながら、THF 250ml中の2,4,6−トリメチルベンゾイルク
ロリド80.4g(0.44mol;10%過剰)の溶液を、室温で1.5時間か
けて滴下し、次にこの混合物をさらに15分間室温で撹拌した。ロータリーエバ
ポレーターでの蒸発により、有機相を完全に濃縮して、残留物をトルエン200
mlにとり、40℃に加熱した。溶液に硫黄3.7gを添加して、この混合物を6
0℃で6時間撹拌した。溶媒を除去することにより、黄色油状物39.0g(収
率89.9%)を得たが、これをアセトニトリルから再結晶して、標題生成物を
、融点が123℃の黄色固体の形態で得た。
【0091】 実施例5 ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)フェニルホスフィンスルフィ
ドの製造 2,4,6−トリメチルベンゾイルクロリドを、2,6−ジメトキシベンゾイ
ルクロリド82.25gで置き換えたほかは、実施例4の手順を繰り返した。加
えた硫黄の量は4.91gであった。溶媒の除去および酢酸エチル100mlから
の再結晶により、標題生成物21.0g(収率66.0%)を、融点が155℃
の黄色固体の形態で得た。
【0092】 実施例6 ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−(2,4−ジペントキ
シフェニル)ホスフィンオキシドの製造 アルゴン雰囲気下で水分を排除して、リチウム6.2g(0.89mol;12
%過剰)を室温でテトラヒドロフラン(THF)400mlに懸濁させ、この懸濁
液にナフタレン1.0g(0.008mol)を添加した。次にこの混合物を室温
で10分間撹拌すると、暗褐色〜黒色の懸濁液を生じた。激しく撹拌しながら、
THF 50ml中の2,4−ジペントキシフェニル−P,P−ジクロロフェニル
ホスフィン74.0g(95%;0.20mol)の溶液を、20〜25℃(随時
、氷浴で冷却)で1.5時間かけて滴下した。生じた混合物を、50℃で6時間
撹拌した。水分を排除し、アルゴン保護ガスを使用して、黒色の溶液をガラスフ
リット(多孔度G2)を通して濾過しつつスルホン化フラスコ中に入れた。撹拌
および氷浴で冷却しながら、次にTHF 200ml中の塩化2,4,6−トリメ
チルベンゾイルクロリド76.7g(0.42mol;5%過剰)の溶液を、室温
で1.5時間かけて滴下し、ついでこの混合物をさらに室温で15分間撹拌した
。ロータリーエバポレーターでの蒸発により有機相を完全に濃縮して(生じたホ
スフィンは、31P−NMRシフトが42.7ppmであった)、残留物をトルエン
300mlにとり、40℃に加熱した。激しく撹拌し、時おり氷浴で冷却しながら
、30%過酸化水素23g(0.20mol)を30分かけて滴下し、次に反応が
完結するまで、この混合物を50℃でさらに2.5時間撹拌した。ついで撹拌し
ながら、反応混合物を室温まで放冷した。黄色の反応混合物をけいそう土で濾過
した。次に溶液に水40mlを添加して、相を分離した。有機相を10%炭酸水素
ナトリウム溶液それぞれ50mlで2回、次に水それぞれ50mlで2回洗浄した。
硫酸マグネシウム上での乾燥、濾過およびロータリーエバポレーターでの溶媒の
完全な留去により、黄色油状物120gを得た。この粗生成物を加熱しながらヘ
キサン200mlに溶解し、次に最初20℃まで放冷し、ついで0℃まで冷却する
と、標題生成物が黄色固体の形態で晶出した。生成物を冷却しつつ濾過して、冷
ヘキサンそれぞれ20mlで2回洗浄し、生じた固体を真空乾燥オーブンで40℃
および155mmHgで12時間乾燥することにより、融点が91℃で、31P−NM
Rシフトが14.48ppmの固体70.0g(収率59.3%)を得た。母液か
ら、溶媒を完全に濃縮し、ついでカラムクロマトグラフィーを通して精製するこ
とによって、標題生成物をさらに16g得た。
【0093】 実施例7 ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4−ジペントキシフェ
ニルホスフィンオキシドの製造 2,4,6−トリメチルベンゾイルクロリドを、2,6−ジメトキシベンゾイ
ルクロリド72.0gで置き換えるほかは、実施例6の手順を繰り返して、黄色
の樹脂状物94.0g(収率73.4%)を得た。この粗生成物を、カラムクロ
マトグラフィーを通して精製して、融点が68℃の樹脂状物56.8gを得た。
【0094】 実施例8 ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)エチルホスフィンオキシ
ドの製造 アルゴン雰囲気下で水分を排除して、リチウム2.67g(0.38mol)を
室温でテトラヒドロフラン(THF)150mlに懸濁させ、この懸濁液にナフタ
レン0.38g(0.003mol)を添加した。次にこの混合物を室温で10分
間撹拌すると、暗褐色〜黒色の懸濁液を生じた。激しく撹拌しながら、THF
20ml中のP,P−ジクロロエチルホスフィン10.0g(0.076mol)の
溶液を20〜25℃(随時、氷浴で冷却)で1時間かけて滴下した。生じた混合
物を、室温で18時間撹拌した。水分を排除し、アルゴン保護ガスを使用して、
黒色の溶液をガラスフリット(多孔度G2)を通して濾過しつつスルホン化フラ
スコ中に入れた。撹拌および氷浴で冷却しながら、THF 100ml中の2,4
,6−トリメチルベンゾイルクロリド27.87g(0.15mol)の溶液を、
1.5時間かけて室温で加え、次にこの混合物をさらに室温で15分間撹拌した
。有機相を減圧で完全に濃縮して、残留物をトルエン100mlにとり、50〜6
0℃で30分かけて、30%過酸化水素8.7gを滴下した。反応を完結させる
ために、この混合物を60℃でさらに1時間撹拌した。ついで反応混合物を室温
まで放冷し、相を分離した。有機相を10%炭酸水素ナトリウム溶液それぞれ5
0mlで2回、次に水それぞれ50mlで2回洗浄した。硫酸マグネシウム上での乾
燥、濾過およびロータリーエバポレーターでの溶媒の完全な留去により、黄色油
状物28.0g(97.6%)を得たが、これを酢酸エチルから再結晶して、融
点が142℃の標題生成物を得た。
【0095】 実施例9〜12: 実施例9〜12の化合物を、対応する遊離体を使用して、実施例8に記載され
る方法と同様に製造した。化合物とその物性(31P−NMRシフト〔ppm〕およ
び/または融点〔℃〕)を、下記の表1にまとめた。
【0096】
【表1】
【0097】 実施例13: 2,4,6−トリメチルベンゾイルジトリルホスフィンオキシド
(ジ−オルト、ジ−パラおよびオルト−パラ−生成物からなる異性体混合物)の
製造 アルゴン下で水分を排除して、細断ナトリウム4.6g(0.20mol)を室
温でテトラヒドロフラン100mlに入れた。ゆっくり撹拌しながら、ジトリルホ
スフィンクロリド(ジ−オルト、ジ−パラおよびオルト−パラの異性体混合物)
24.9g(0.10mol)を、20〜25℃で滴下した。12時間撹拌した後
、水分を排除し、アルゴンを保護ガスとして使用して、赤色の溶液をガラスフリ
ット(多孔度G2)を通して濾過しつつスルホン化フラスコ中に入れた。撹拌お
よび冷却しながら、2,4,6−トリメチルベンゾイルクロリド19.0g(0
.105mol;5%過剰)を、室温で30分かけて滴下した。さらに2時間撹拌
した後、帯褐赤色の反応懸濁液を水に注ぎ入れて、トルエンで抽出した。有機相
を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過してロータリーエバポレーター(ロータリ
ーエバポレーター(Rotavap))での蒸発により濃縮した。生じたホスフィンは
31P−NMRスペクトルのシフトが23.24ppmであった。残留物をトルエ
ン100mlにとり、過酸化水素(30%)11.5g(0.10mol)を添加し
た。50〜60℃の温度で2時間撹拌した後、反応が完結した。反応乳濁液を水
に注ぎ入れて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウム
上で乾燥して濾過した。濾液を、ロータリーエバポレーターでの蒸発により濃縮
した。残留物をシリカゲルで精製して、高真空下で乾燥し、標題化合物33.8
g(理論値の90%)を、黄色粘性油状物の形態で得た。31P−NMRシフトは
14.54ppmであった。
【0098】 実施例14: 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシ
ドの製造 アルゴン下で水分を排除して、リチウム2.76g(0.40mol)を室温で
THF 100mlに懸濁して、この懸濁液にナフタレン0.10g(0.000
78mol)を添加した。次にこの混合物を、室温で10分間撹拌した。随時冷却
しながら激しく撹拌して、この暗褐色の懸濁液にP−クロロジフェニルホスフィ
ン45.2g(0.0mol)を10〜25℃で滴下した。4時間撹拌した後、水
分を排除し、アルゴンを保護ガスとして使用して、赤色の溶液をガラスフリット
(多孔度G2)を通して濾過しつつスルホン化フラスコ中に入れた。撹拌および
冷却しながら、2,4,6−トリメチルベンゾイルクロリド38.0g(0.2
mol)を10〜20℃で1時間かけて滴下し、次にこの混合物をさらに30分間
撹拌した。ロータリーエバポレーターでの蒸発により有機相を濃縮して、残留物
をトルエン100mlにとり、50〜60℃の温度で激しく撹拌しながら、過酸化
水素(30%)23.0g(0.20mol)を添加した。30分間撹拌した後、
反応が完結した。反応乳濁液を水に注ぎ入れて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥して濾過した。濾液を、ロータリーエ
バポレーターでの蒸発により濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチルから
晶出させて、真空乾燥オーブンで40℃で乾燥し、標題化合物55.0g(理論
値の79%)を、融点が89〜90℃の黄色粉末の形態で得た。
【0099】 実施例15: 2,6−ジメトキシベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドの
製造 2,4,6−トリメチルベンゾイルを、2,6−ジメトキシベンゾイルクロリ
ドで置き換えたほかは、実施例14に記載された方法と同様にして、2,6−ジ
メトキシベンゾイル(ジフェニル)ホスフィンオキシドを製造した。このホスフ
ィンの31P−NMRシフトは、20.17ppmであった。これによって、融点が
120〜121℃で、31P−NMRシフトが10.19ppmの2,6−ジメトキ
シベンゾイル(ジフェニル)ホスフィンオキシド25gを得た。これは、理論値
の68%の収率に相当する。
【0100】 実施例16: 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシ
ドとビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシドと
の混合物の製造 アルゴン下で水分を排除して、リチウム2.1g(0.30mol)およびナフ
タレン0.1gを室温でTHF 100mlに入れた。撹拌しながら、ジクロロフ
ェニルホスフィン2.7g(0.015mol)、ついでクロロジフェニルホスフ
ィン9.9g(0.045mol)を、20〜25℃で滴下した。12時間撹拌し
た後、水分を排除し、アルゴンを保護ガスとして使用して、赤色の溶液をガラス
フリット(多孔度G2)を通して濾過しつつスルホン化フラスコ中に入れた。撹
拌および冷却しながら、2,4,6−トリメチルベンゾイルクロリド13.7g
(0.075mol)を室温で30分かけて滴下した。さらに2時間撹拌した後、
帯褐赤色の反応懸濁液を、ロータリーエバポレーターでの蒸発により濃縮した。
残留物をトルエン100mlにとり、30%過酸化水素17g(0.15mol)を
添加した。50〜60℃の温度で2時間撹拌した後、反応が完結した。反応乳濁
液を水に注ぎ入れて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、次に硫酸マグネ
シウム上で乾燥して濾過した。濾液を、ロータリーエバポレーターでの蒸発によ
り濃縮した。残留物をシリカゲルで精製して、高真空下で乾燥し、3:1の比の
標題化合物10.3g(理論値の47%)を、黄色粘性油状物の形態で得た。
【0101】 実施例17: ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−1,1−ジメチル
エチルホスフィンオキシドとビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニ
ルホスフィンオキシドとの混合物の製造 アルゴン保護ガス雰囲気により水分を排除して、リチウム3.5g(0.50
4mol)およびナフタレン0.1gを、室温でTHF 100mlに入れた。撹拌
しながら、ジクロロフェニルホスフィン11.3g(0.063mol)、ついで
ジクロロ−t−ブチルホスフィン10g(0.063mol)を、20〜25℃で
滴下した。72時間撹拌した後、水分を排除し、アルゴンを保護ガスとして使用
して、赤色の溶液をガラスフリット(多孔度G2)を通して濾過しつつスルホン
化フラスコ中に入れた。撹拌および冷却しながら、2,4,6−トリメチルベン
ゾイルクロリド23.0g(0.126mol)を室温で30分かけて滴下した。
さらに2時間撹拌した後、帯褐赤色の反応懸濁液を、ロータリーエバポレーター
での蒸発により濃縮した。残留物をトルエン100mlにとり、30%過酸化水素
28.6g(0.252mol)を添加した。50〜60℃の温度で2時間撹拌し
た後、反応が完結した。反応乳濁液を水に注ぎ入れて、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥して濾過した。次に濾液を、ロ
ータリーエバポレーターでの蒸発により濃縮した。残留物をシリカゲルで精製し
て、高真空下で乾燥し、65:35の比の標題化合物7.6g(理論値の15%
)を黄色粘性油状物の形態で得た。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年10月25日(2000.10.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 〔式中、 nおよびmは、それぞれ独立に1または2であり; R1は、n=1のとき、C1〜C18アルキル、1個もしくは数個の不連続のO原
子によって中断されたC2〜C18アルキル;フェニル置換C1〜C4アルキル、C2 〜C8アルケニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、C5〜C12シクロアルキル
または5員もしくは6員のO−、S−もしくはN−含有複素環(フェニル、ナフ
チル、ビフェニル、C5〜C12シクロアルキルまたは5員もしくは6員のO−、
S−もしくはN−含有複素環基は、非置換であるか、あるいは1〜5個のハロゲ
ン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルキルチオおよび/またはC1〜C8アルコキ
シにより置換されている)であり; R1は、n=2のとき、C1〜C18アルキレン、1個または数個の不連続のO原
子によって中断されたC2〜C18アルキレンであるか;あるいはR1は、C1〜C4 アルコキシ、フェニル、C1〜C4アルキルフェニル、フェニル−C1〜C4アルキ
ルまたはC1〜C4アルコキシフェニルにより置換されているC1〜C6アルキレン
であるか;あるいはR1は、フェニレンまたはキシリレン(これらの基は、非置
換であるか、あるいは1〜3個のC1〜C4アルキルおよび/またはC1〜C4アル
コキシにより置換されている)であるか;あるいはR1は、−CH2CH=CHC
2−、−CH2−C≡C−CH2−、
【化2】 で示される基であり; R2は、C1〜C18アルキル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C18アルケニル
、フェニル、ナフチル、ビフェニルまたは5員もしくは6員のO−、S−もしく
はN−含有複素環(フェニル、ナフチル、ビフェニルまたは5員もしくは6員の
O−、S−もしくはN−含有複素環基は、非置換であるか、あるいは1〜4個の
1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキルチオおよび/または
ハロゲンにより置換されている)であり; R3は、C1〜C18アルキル、1個もしくは数個の不連続のO原子によって中断
されたC2〜C18アルキル;フェニル置換C1〜C4アルキル、C2〜C8アルケニ
ル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、C5〜C12シクロアルキルまたは5員も
しくは6員のO−、S−もしくはN−含有複素環(フェニル、ナフチル、ビフェ
ニル、C5〜C12シクロアルキルまたは5員もしくは6員のO−、S−もしくは
N−含有複素環基は、非置換であるか、あるいは1〜5個のハロゲン、C1〜C8 アルキル、C1〜C8アルキルチオおよび/またはC1〜C8アルコキシにより置換
されている)であり; Qは、単結合、CR67、−O−または−S−であり; R4およびR5は、それぞれ独立に、水素、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4
ルコキシであり; R6およびR7は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルである〕 で示されるアシルホスフィン類の製造方法であって、 (1)式(II):
【化3】 〔式中、 R1、R3、nおよびmは、上記と同義であり、そして Yは、BrまたはClである〕 で示される有機ハロゲン化リンと、アルカリ金属またはリチウムと組み合わせた
マグネシウム、もしくはこれらの混合物との、適宜、触媒の存在下での反応;な
らびに (2)これに続く式(III):
【化4】 〔式中、R2、Yおよびmは、上記と同義である〕で示されるm個の酸ハロゲン
化物との反応 による、中間体の単離を伴わずに実施される方法。
【化5】 〔式中、 R1、R2、R3、nおよびmは、請求項1と同義であり;そして Zは、OまたはSである〕 で示されるアシルホスフィンオキシド類およびアシルホスフィンスルフィド類の
製造方法であって、 (1)式(II):
【化6】 〔式中、R1、R3、Y、nおよびmは、請求項1と同義である〕で示される有機
ハロゲン化リンと、アルカリ金属またはリチウムと組み合わせたマグネシウム、
もしくはこれらの混合物との、適宜、触媒の存在下での反応;ならびに (2)これに続く式(III):
【化7】 〔式中、R2、mおよびYは、請求項1と同義である〕で示されるm個の酸ハロ
ゲン化物との反応;および (3)反応(2)により得られる式(I):
【化8】 〔式中、R1、R2、R3、mおよびnは、請求項1と同義である〕で示されるア
シルホスフィンの酸化または硫黄との反応 による、中間体の単離を伴わずに実施される方法。
【化9】 で示される基であり; R3が、C1〜C12アルキル、シクロヘキシル、フェニルまたはビフェニル(フ
ェニルおよびビフェニル基は、非置換であるか、あるいは1〜4個のC1〜C8
ルキルおよび/またはC1〜C8アルコキシにより置換されている)であり; Qが、単結合または−O−であり;そして R4およびR5が、水素である、請求項1または請求項2記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ケーザー,ルネ スイス国 ツェーハー−1718 レヒトハル テン シュタットガッセ 2 (72)発明者 フーク,ゲープハルト スイス国 ツェーハー−4310 ラインフェ ルデン ブッヒェンヴェーク 30 (72)発明者 シュヴェンディマン,ウルス スペイン国 バレアレス マヨルカ エ− 07590 カラ ラトハダ ヴィヴィエンダ 2 カレレス プセット 3 Fターム(参考) 4H050 AA01 AA02 AB40 AB84 BA02 BA06 BA49 BB25 BC10 WA15 WA26

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、 nおよびmは、それぞれ独立に1または2であり; R1は、n=1のとき、C1〜C18アルキル、1個もしくは数個の不連続のO原
    子によって中断されたC2〜C18アルキル;フェニル置換C1〜C4アルキル、C2 〜C8アルケニル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、C5〜C12シクロアルキル
    または5員もしくは6員のO−、S−もしくはN−含有複素環(フェニル、ナフ
    チル、ビフェニル、C5〜C12シクロアルキルまたは5員もしくは6員のO−、
    S−もしくはN−含有複素環基は、非置換であるか、あるいは1〜5個のハロゲ
    ン、C1〜C8アルキル、C1〜C8アルキルチオおよび/またはC1〜C8アルコキ
    シにより置換されている)であり; R1は、n=2のとき、C1〜C18アルキレン、1個または数個の不連続のO原
    子によって中断されたC2〜C18アルキレンであるか;あるいはR1は、C1〜C4 アルコキシ、フェニル、C1〜C4アルキルフェニル、フェニル−C1〜C4アルキ
    ルまたはC1〜C4アルコキシフェニルにより置換されているC1〜C6アルキレン
    であるか;あるいはR1は、フェニレンまたはキシリレン(これらの基は、非置
    換であるか、あるいは1〜3個のC1〜C4アルキルおよび/またはC1〜C4アル
    コキシにより置換されている)であるか;あるいはR1は、−CH2CH=CHC
    2−、−CH2−C≡C−CH2−、 【化2】 で示される基であり; R2は、C1〜C18アルキル、C3〜C12シクロアルキル、C2〜C18アルケニル
    、フェニル、ナフチル、ビフェニルまたは5員もしくは6員のO−、S−もしく
    はN−含有複素環(フェニル、ナフチル、ビフェニルまたは5員もしくは6員の
    O−、S−もしくはN−含有複素環基は、非置換であるか、あるいは1〜4個の
    1〜C8アルキル、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8アルキルチオおよび/または
    ハロゲンにより置換されている)であり; R3は、C1〜C18アルキル、1個もしくは数個の不連続のO原子によって中断
    されたC2〜C18アルキル;フェニル置換C1〜C4アルキル、C2〜C8アルケニ
    ル、フェニル、ナフチル、ビフェニル、C5〜C12シクロアルキルまたは5員も
    しくは6員のO−、S−もしくはN−含有複素環(フェニル、ナフチル、ビフェ
    ニル、C5〜C12シクロアルキルまたは5員もしくは6員のO−、S−もしくは
    N−含有複素環基は、非置換であるか、あるいは1〜5個のハロゲン、C1〜C8 アルキル、C1〜C8アルキルチオおよび/またはC1〜C8アルコキシにより置換
    されている)であり; Qは、単結合、CR67、−O−または−S−であり; R4およびR5は、それぞれ独立に、水素、C1〜C4アルキルまたはC1〜C4
    ルコキシであり; R6およびR7は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルである〕 で示されるアシルホスフィン類の製造方法であって、 (1)式(II): 【化3】 〔式中、 R1、R3、nおよびmは、上記と同義であり、そして Yは、BrまたはClである〕 で示される有機ハロゲン化リンと、アルカリ金属またはリチウムと組み合わせた
    マグネシウム、もしくはこれらの混合物との、適宜、触媒の存在下での反応;な
    らびに (2)これに続く式(III): 【化4】 〔式中、R2、Yおよびmは、上記と同義である〕で示されるm個の酸ハロゲン
    化物との反応 による、中間体の単離を伴わずに実施される方法。
  2. 【請求項2】 式(IV): 【化5】 〔式中、 R1、R2、R3、nおよびmは、請求項1と同義であり;そして Zは、OまたはSである〕 で示されるアシルホスフィンオキシド類およびアシルホスフィンスルフィド類の
    製造方法であって、 (1)式(II): 【化6】 〔式中、R1、R3、Y、nおよびmは、請求項1と同義である〕で示される有機
    ハロゲン化リンと、アルカリ金属またはリチウムと組み合わせたマグネシウム、
    もしくはこれらの混合物との、適宜、触媒の存在下での反応;ならびに (2)これに続く式(III): 【化7】 〔式中、R2、mおよびYは、請求項1と同義である〕で示されるm個の酸ハロ
    ゲン化物との反応;および (3)反応(2)により得られる式(I): 【化8】 〔式中、R1、R2、R3、mおよびnは、請求項1と同義である〕で示されるア
    シルホスフィンの酸化または硫黄との反応 による、中間体の単離を伴わずに実施される方法。
  3. 【請求項3】 R1が、n=1のとき、C1〜C12アルキル、シクロヘキシル
    、フェニルまたはビフェニルであり(フェニルおよびビフェニル基は、非置換で
    あるか、あるいは1〜4個のC1〜C8アルキルおよび/またはC1〜C8アルコキ
    シにより置換されている); R1が、n=2のとき、C6〜C10アルキレン、または下記式: 【化9】 で示される基であり; R3が、C1〜C12アルキル、シクロヘキシル、フェニルまたはビフェニル(フ
    ェニルおよびビフェニル基は、非置換であるか、あるいは1〜4個のC1〜C8
    ルキルおよび/またはC1〜C8アルコキシにより置換されている)であり; Qが、単結合または−O−であり;そして R4およびR5が、水素である、請求項1または請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 R2が、2,6−もしくは2,4,6−位でC1〜C4アルキ
    ルおよび/またはC1〜C4アルコキシにより置換されているフェニルである、請
    求項1または請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 nが1である、請求項1または請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】 式(II)中のYが、クロロである、請求項1または請求項2
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応(1)が、リチウム、ナトリウムまたはカリウムを使用
    して実施される、請求項1または請求項2記載の方法。
  8. 【請求項8】 mが2である、式(I)の化合物の製造には、4〜6原子当
    量のアルカリ金属を使用し、そしてmが1である、式(I)の化合物の製造には
    、2〜3原子当量のアルカリ金属を使用する、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 式(III)の化合物中のYが、クロロである、請求項1また
    は請求項2記載の方法。
  10. 【請求項10】 触媒、好ましくはナフタレンまたはビフェニルの存在下で
    反応(1)を行う、請求項1または請求項2記載の方法。
  11. 【請求項11】 −20〜+120℃の温度範囲で、有機ハロゲン化リン(
    II)とアルカリ金属との反応(1)を行う、請求項1または請求項2記載の方法
  12. 【請求項12】 80〜120℃の温度範囲で、有機ハロゲン化リン(II)
    と、アルカリ金属と組み合わせたマグネシウムとの反応(1)を行う、請求項1
    または請求項2記載の方法。
  13. 【請求項13】 金属化ホスフィンと酸塩化物(III)との反応(2)を、
    −20〜+80℃で行う、請求項1または請求項2記載の方法。
  14. 【請求項14】 反応工程(1)および(2)を、同じ溶媒、好ましくはテ
    トラヒドロフラン中で行う、請求項1または請求項2記載の方法。
  15. 【請求項15】 式(I)において、nが1であり;mが1または2であり
    ;R1が、非置換またはC1〜C4アルキルもしくはC1〜C8アルコキシにより置
    換されているフェニルであるか、あるいはR1が、C1〜C12アルキルであり;R 2 が、ハロゲン、C1〜C4アルコキシまたはC1〜C4アルキルにより置換されて
    いるフェニルであり;そしてR3が、非置換またはC1〜C4アルキルで置換され
    ているフェニルである、請求項1または請求項2記載の方法。
  16. 【請求項16】 請求項1または請求項2記載の方法により得られる化合物
JP2000585253A 1998-11-30 1999-11-20 アシルホスフィン類、アシルオキシド類およびアシルスルフィド類の製造方法 Expired - Lifetime JP4265871B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH237698 1998-11-30
CH2376/98 1998-11-30
CH2434/98 1998-12-08
CH243498 1998-12-08
PCT/EP1999/008968 WO2000032612A1 (en) 1998-11-30 1999-11-20 Process for preparing acylphosphines and derivatives

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002531460A true JP2002531460A (ja) 2002-09-24
JP2002531460A5 JP2002531460A5 (ja) 2005-12-22
JP4265871B2 JP4265871B2 (ja) 2009-05-20

Family

ID=25690294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000585253A Expired - Lifetime JP4265871B2 (ja) 1998-11-30 1999-11-20 アシルホスフィン類、アシルオキシド類およびアシルスルフィド類の製造方法

Country Status (14)

Country Link
US (3) US6888031B1 (ja)
EP (1) EP1135399B2 (ja)
JP (1) JP4265871B2 (ja)
KR (1) KR100653117B1 (ja)
CN (1) CN1211388C (ja)
AT (1) ATE221893T1 (ja)
AU (1) AU760237B2 (ja)
CA (1) CA2349637C (ja)
CZ (1) CZ302512B6 (ja)
DE (1) DE69902485T3 (ja)
ES (1) ES2180347T5 (ja)
SK (1) SK286152B6 (ja)
TW (1) TW492972B (ja)
WO (1) WO2000032612A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006528153A (ja) * 2003-07-18 2006-12-14 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド アシルホスファンおよびそれらの誘導体の製造方法
JP2008520623A (ja) * 2004-11-23 2008-06-19 チバ ホールディング インコーポレーテッド アシルホスファン及びその誘導体の製造方法
JP2008526918A (ja) * 2005-01-17 2008-07-24 チバ ホールディング インコーポレーテッド アシルホスファン、並びにこれらの酸化物及び硫化物の製造方法
JP2013116922A (ja) * 2003-04-04 2013-06-13 Basf Se 固体のアシルホスフィンオキシドの製造法
JP2018165249A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 国立大学法人千葉大学 アシルホスフィンの製造方法
JP2019532053A (ja) * 2016-09-19 2019-11-07 イーティーエイチ・チューリッヒ アシルホスフィンを調製するための汎用的方法
JP2022520286A (ja) * 2018-12-07 2022-03-29 アンチン ライティング オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド アシルホスフィンオキシド化合物及びその調製方法

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SK286152B6 (sk) * 1998-11-30 2008-04-07 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Spôsob prípravy acylfosfínov, acylfosfínoxidov a acylfosfínsulfidov
GB2360283B (en) * 2000-02-08 2002-08-21 Ciba Sc Holding Ag Monoacylarylphosphines and acylphosphine oxides and sulphides
GB2365430B (en) * 2000-06-08 2002-08-28 Ciba Sc Holding Ag Acylphosphine photoinitiators and intermediates
ES2324983T3 (es) * 2001-08-21 2009-08-21 Ciba Holding Inc. Oxidos y sulfuros de mono- y bis- acilfosfina batocromicos y su utilizacion como fotoiniciadores.
DE10206117A1 (de) 2002-02-13 2003-08-14 Basf Ag Acyl- und Bisacylphosphinderivate
DE10244684A1 (de) 2002-09-24 2004-04-01 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Acylphosphinoxiden
AU2003298311A1 (en) * 2002-12-04 2004-06-23 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Process for the synthesis of cycloorganylphosphanes and di(alkali metal/alkaline earth metal) oligophosphanediides
TW200523265A (en) * 2003-07-31 2005-07-16 Basf Ag A process for the preparation of acylphosphines
DE102005005946A1 (de) * 2005-02-10 2006-08-17 Basf Ag Verfahren zur Herstellung tertiärer Phosphine
JP5623416B2 (ja) 2008-11-03 2014-11-12 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 光開始剤混合物
US9181358B2 (en) * 2009-04-20 2015-11-10 Eth Zuerich Polymer nanoparticles
CN102875598B (zh) * 2011-07-11 2016-09-07 深圳市有为化学技术有限公司 (二苯膦氧基)(均三甲苯基)甲酮和(苯膦氧基)双(均三甲苯基甲酮)的制备方法
CN102875597B (zh) * 2011-07-11 2017-05-03 深圳市有为化学技术有限公司 芳香酮膦氧杂化型化合物
CN102675365A (zh) * 2012-05-16 2012-09-19 湖北固润科技股份有限公司 一种紫外光引发剂xbpo合成方法
GB201213163D0 (en) 2012-07-24 2012-09-05 Lambson Ltd Photopolymerisation processes and novel compounds therefor
CN104703995B (zh) 2012-10-01 2018-04-20 瑞士联邦苏黎世技术大学 用于制备酰基磷烷的方法
WO2014140355A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Freefly Systems Inc. Method and system for introducing controlled disturbance into an actively stabilized system
CN104592298B (zh) * 2014-12-31 2016-07-06 湖北固润科技股份有限公司 一种酰基膦高效光引发剂及其制备方法
CN105541913B (zh) * 2015-12-03 2017-08-25 天津久日新材料股份有限公司 一种2,4,6‑三甲基苯甲酰基二苯基氧化膦的制备方法
CN105732710A (zh) * 2016-03-16 2016-07-06 三峡大学 一种光引发剂联苯基四(2,4,6-三甲基苯甲酰基)氧化膦的制备方法及其应用
CN105732709A (zh) * 2016-03-16 2016-07-06 三峡大学 一种光引发剂2,4,6-三甲基苯甲酰二环己基氧膦,制备方法及其应用
CN107304220B (zh) * 2016-04-22 2020-03-31 江苏英力科技发展有限公司 一种“一锅法”合成2,4,6-三甲基苯甲酰基-二苯基氧化膦的方法
EP3409680B1 (en) 2017-05-30 2021-01-06 IGM Group B.V. Synthesis of bis(acyl)phosphines by activation of unreactive metal phosphides
EP3539924A1 (en) 2018-03-14 2019-09-18 ETH Zurich Novel vinyl phosphines and photo-initiators obtainable therefrom
CN110734461A (zh) * 2018-07-20 2020-01-31 深圳市有为化学技术有限公司 化合物2,4,6-三甲基苯甲酰基二苯基氧化膦的制备
CN111138491B (zh) * 2019-12-31 2022-08-05 天津久日新材料股份有限公司 一种制备光引发剂tpo同时副产氯苄的方法
CN111087425B (zh) 2020-01-10 2022-04-19 天津大学 一种大粒度苯基双(2,4,6-三甲基苯甲酰基)氧化膦晶型及其结晶方法
CN112279940B (zh) * 2020-04-17 2023-06-27 山东科技大学 一种酰基膦光引发剂及其制备方法
CN112159429B (zh) * 2020-10-29 2022-06-21 天津久日新材料股份有限公司 一种双(2,4,6-三甲基苯甲酰基)苯基氧化膦的制备方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2909994A1 (de) 1979-03-14 1980-10-02 Basf Ag Acylphosphinoxidverbindungen, ihre herstellung und verwendung
DE2962089D1 (en) 1978-07-14 1982-03-18 Basf Ag Light-curable moulding, impregnating and coating compositions and shaped articles prepared therefrom
DE3020092A1 (de) * 1980-05-27 1981-12-10 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Acylphosphinverbindungen und ihre verwendung
DE3034697A1 (de) 1980-09-15 1982-05-06 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Acylphosphinsulfidverbindungen, ihre herstellung und verwendung
DE3443221A1 (de) 1984-11-27 1986-06-05 ESPE Fabrik pharmazeutischer Präparate GmbH, 8031 Seefeld Bisacylphosphinoxide, ihre herstellung und verwendung
US5218009A (en) * 1989-08-04 1993-06-08 Ciba-Geigy Corporation Mono- and di-acylphosphine oxides
RU2091385C1 (ru) 1991-09-23 1997-09-27 Циба-Гейги АГ Бисацилфосфиноксиды, состав и способ нанесения покрытий
ZA941879B (en) 1993-03-18 1994-09-19 Ciba Geigy Curing compositions containing bisacylphosphine oxide photoinitiators
TW381106B (en) * 1994-09-02 2000-02-01 Ciba Sc Holding Ag Alkoxyphenyl-substituted bisacylphosphine oxides
KR100363977B1 (ko) * 1994-09-08 2003-02-17 시바 스페셜티 케미칼스 홀딩 인크. 신규아실포스핀옥시드
TW323274B (ja) * 1994-10-13 1997-12-21 Ciba Sc Holding Ag
SK286152B6 (sk) * 1998-11-30 2008-04-07 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Spôsob prípravy acylfosfínov, acylfosfínoxidov a acylfosfínsulfidov
GB2360283B (en) * 2000-02-08 2002-08-21 Ciba Sc Holding Ag Monoacylarylphosphines and acylphosphine oxides and sulphides

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013116922A (ja) * 2003-04-04 2013-06-13 Basf Se 固体のアシルホスフィンオキシドの製造法
JP2006528153A (ja) * 2003-07-18 2006-12-14 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド アシルホスファンおよびそれらの誘導体の製造方法
KR101083980B1 (ko) * 2003-07-18 2011-11-22 시바 홀딩 인크 아실포스판 및 이의 유도체의 제조방법
JP2008520623A (ja) * 2004-11-23 2008-06-19 チバ ホールディング インコーポレーテッド アシルホスファン及びその誘導体の製造方法
JP2008526918A (ja) * 2005-01-17 2008-07-24 チバ ホールディング インコーポレーテッド アシルホスファン、並びにこれらの酸化物及び硫化物の製造方法
JP2019532053A (ja) * 2016-09-19 2019-11-07 イーティーエイチ・チューリッヒ アシルホスフィンを調製するための汎用的方法
JP2018165249A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 国立大学法人千葉大学 アシルホスフィンの製造方法
JP2022520286A (ja) * 2018-12-07 2022-03-29 アンチン ライティング オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド アシルホスフィンオキシド化合物及びその調製方法
JP7432616B2 (ja) 2018-12-07 2024-02-16 アンチン ライティング オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド アシルホスフィンオキシド化合物及びその調製方法

Also Published As

Publication number Publication date
AU760237B2 (en) 2003-05-08
ES2180347T5 (es) 2007-04-01
US20060128959A1 (en) 2006-06-15
CN1328564A (zh) 2001-12-26
SK286152B6 (sk) 2008-04-07
KR20010093124A (ko) 2001-10-27
US20040248855A1 (en) 2004-12-09
EP1135399B1 (en) 2002-08-07
CA2349637C (en) 2008-12-23
JP4265871B2 (ja) 2009-05-20
US7214830B2 (en) 2007-05-08
SK7272001A3 (en) 2001-12-03
ES2180347T3 (es) 2003-02-01
TW492972B (en) 2002-07-01
CZ20011875A3 (cs) 2001-09-12
CZ302512B6 (cs) 2011-06-29
CA2349637A1 (en) 2000-06-08
KR100653117B1 (ko) 2006-12-21
WO2000032612A1 (en) 2000-06-08
EP1135399A1 (en) 2001-09-26
AU1384500A (en) 2000-06-19
US6888031B1 (en) 2005-05-03
DE69902485D1 (de) 2002-09-12
ATE221893T1 (de) 2002-08-15
DE69902485T2 (de) 2003-05-08
DE69902485T3 (de) 2007-03-15
CN1211388C (zh) 2005-07-20
US7094931B2 (en) 2006-08-22
EP1135399B2 (en) 2006-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4265871B2 (ja) アシルホスフィン類、アシルオキシド類およびアシルスルフィド類の製造方法
JP4949025B2 (ja) アシルホスファンおよびそれらの誘導体の製造方法
JP5148283B2 (ja) アシルホスファン及びその誘導体の製造方法
US5874628A (en) Method for preparation of tertiary phosphines via nickel-catalyzed cross coupling
Toyota et al. Preparation and 31P NMR study of some low‐coordinated organophosphorus compounds bearing the 2, 4‐di‐t‐butyl‐6‐isopropylphenyl group
MXPA01005323A (en) Process for preparing acylphosphines and derivatives
Grison et al. New ketone homoenolate anion equivalents derived from (alkenyl) pentamethyl phosphoric triamides
JPH08183791A (ja) ビス−ホスフェピン及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080910

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4265871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term