JP2002528528A - ケチミン類の製造方法 - Google Patents
ケチミン類の製造方法Info
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- JP2002528528A JP2002528528A JP2000579570A JP2000579570A JP2002528528A JP 2002528528 A JP2002528528 A JP 2002528528A JP 2000579570 A JP2000579570 A JP 2000579570A JP 2000579570 A JP2000579570 A JP 2000579570A JP 2002528528 A JP2002528528 A JP 2002528528A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C249/00—Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton
- C07C249/02—Preparation of compounds containing nitrogen atoms doubly-bound to a carbon skeleton of compounds containing imino groups
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- C07C2602/02—Systems containing two condensed rings the rings having only two atoms in common
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- C07C2602/10—One of the condensed rings being a six-membered aromatic ring the other ring being six-membered, e.g. tetraline
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、式(1)(式中、R1、R2およびR3は、互いに独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチルまたはC1〜C4アルコキシを意味する)の化合物の製造方法であって、(a)式(2)(式中、R1、R2およびR3は、式(1)で挙げられた意味を有する)の化合物を、プロトン性溶媒中でメチルアミンと反応させ、そして(b)得られた式(1)の化合物を、再結晶による精製を行う、および/または触媒の存在において反応工程(a)を行うことを特徴とする方法に関する。
Description
【0001】 本発明は、たとえば抗鬱性を示すセルトラリンのような、医薬作用物質の製造
のための出発物質である、ケチミン類の製造方法に関する。
のための出発物質である、ケチミン類の製造方法に関する。
【0002】 ケチミン類の製造の、今までの最良の方法は、たとえばUS−A−4,536
,518およびUS−A−4,855,500に記載されている。
,518およびUS−A−4,855,500に記載されている。
【0003】 US−A−4,536,518(9/10欄、例1(F))に開示されている
ケチミン類の製造方法は、ケトンを、たとえばテトラヒドロフランのような非プ
ロトン性溶媒中で、冷却しながら、四塩化チタンの存在下でメチルアミンと反応
させることを特徴とする。この方法は、易燃性のテトラヒドロフランと、エコロ
ジー的に問題なくはない四塩化チタンの後処理をせねばならないという欠点を有
する。そのうえ、この方法は、反応を冷却下に行うので高価である。この方法の
さらなる欠点は、後処理に関する。生成物は、多量のヘキサンで析出させなけれ
ばならない。
ケチミン類の製造方法は、ケトンを、たとえばテトラヒドロフランのような非プ
ロトン性溶媒中で、冷却しながら、四塩化チタンの存在下でメチルアミンと反応
させることを特徴とする。この方法は、易燃性のテトラヒドロフランと、エコロ
ジー的に問題なくはない四塩化チタンの後処理をせねばならないという欠点を有
する。そのうえ、この方法は、反応を冷却下に行うので高価である。この方法の
さらなる欠点は、後処理に関する。生成物は、多量のヘキサンで析出させなけれ
ばならない。
【0004】 US−A−4,855,500(5/6欄、例1)に開示されているケチミン
類の製造方法は、ケトンを、たとえばメチレンクロリド、トルエンまたはテトラ
ヒドロフランのような非プロトン性溶媒中で、冷却しながら、モレキュラーシー
ブの存在下で、無水のメチルアミンと反応させることを特徴とする。
類の製造方法は、ケトンを、たとえばメチレンクロリド、トルエンまたはテトラ
ヒドロフランのような非プロトン性溶媒中で、冷却しながら、モレキュラーシー
ブの存在下で、無水のメチルアミンと反応させることを特徴とする。
【0005】 この方法もまた、無水で、エコロジー的に問題なくはない溶媒、たとえばメチ
レンクロリドか、または易燃性の、たとえばテトラヒドロフランを用いて後処理
しなければならないという欠点を有する。使用するモレキュラーシーブは高価で
あり、追加の処理によって再循環しなければならない。この方法のさらなる欠点
は、分離したモレキュラーシーブと生成物とを、追加のヘキサンで析出させなけ
ればならないことである。
レンクロリドか、または易燃性の、たとえばテトラヒドロフランを用いて後処理
しなければならないという欠点を有する。使用するモレキュラーシーブは高価で
あり、追加の処理によって再循環しなければならない。この方法のさらなる欠点
は、分離したモレキュラーシーブと生成物とを、追加のヘキサンで析出させなけ
ればならないことである。
【0006】 それゆえ、上に挙げた欠点のない、そして特にアルコール類のようなプロトン
性溶媒中で機能を果たす、ケチミン類の効率的な製造方法を見出す必要が、今な
お存在する。
性溶媒中で機能を果たす、ケチミン類の効率的な製造方法を見出す必要が、今な
お存在する。
【0007】 そこで、本発明は、式(1):
【0008】
【化3】
【0009】 (式中、 R1、R2およびR3は、互いに独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチ
ルまたはC1〜C4アルコキシを意味する) の化合物の製造方法であって、 (a)式(2):
ルまたはC1〜C4アルコキシを意味する) の化合物の製造方法であって、 (a)式(2):
【0010】
【化4】
【0011】 (式中、R1、R2およびR3は、式(1)で挙げられた意味を有する)の化合物
を、プロトン性溶媒中でメチルアミンと反応させ、そして (b)得られた式(1)の化合物を、再結晶による精製を行う、および/または
触媒の存在において反応工程(a)を行う 方法に関する。
を、プロトン性溶媒中でメチルアミンと反応させ、そして (b)得られた式(1)の化合物を、再結晶による精製を行う、および/または
触媒の存在において反応工程(a)を行う 方法に関する。
【0012】 ハロゲンは、たとえば塩素、臭素またはヨウ素を意味する。好ましくは塩素で
ある。
ある。
【0013】 炭素原子4個までのアルコキシは、たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシ
、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシまたはt−ブトキシのような、
分岐状または非分岐状の炭化水素残基を意味する。好ましくはメトキシである。
、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシまたはt−ブトキシのような、
分岐状または非分岐状の炭化水素残基を意味する。好ましくはメトキシである。
【0014】 本発明は、好ましくは、 (a)式(2)の化合物を、プロトン性溶媒中でメチルアミンと反応させ、そし
て (b)得られた式(1)の化合物を、再結晶による精製を行うか;または (a)式(2)の化合物を、プロトン性溶媒中で、触媒の存在においてメチルア
ミンと反応させて式(1)の化合物とする 方法である。
て (b)得られた式(1)の化合物を、再結晶による精製を行うか;または (a)式(2)の化合物を、プロトン性溶媒中で、触媒の存在においてメチルア
ミンと反応させて式(1)の化合物とする 方法である。
【0015】 とりわけ特に好ましいのは、 (a)式(2)の化合物を、プロトン性溶媒中で、触媒の存在においてメチルア
ミンと反応させて式(1)の化合物とし、そして (b)得られた式(1)の化合物を、再結晶による精製を行う 方法である。
ミンと反応させて式(1)の化合物とし、そして (b)得られた式(1)の化合物を、再結晶による精製を行う 方法である。
【0016】 式(1)の化合物の興味深い製造方法は、R1が、水素または塩素を意味する
方法である。
方法である。
【0017】 同様に式(1)の化合物の興味深い製造方法は、R2およびR3が、互いに独立
して、水素、塩素または臭素を意味する方法である。
して、水素、塩素または臭素を意味する方法である。
【0018】 式(1)の化合物のとりわけ興味深い製造方法は、R1が、水素を意味し、そ
してR2およびR3が、塩素を意味する方法である。
してR2およびR3が、塩素を意味する方法である。
【0019】 式(1)の化合物の特別にとりわけ興味深い製造方法は、プロトン性溶媒が、
a価のアルコールを意味し、aが、数1、2、3または4を意味する方法である
。
a価のアルコールを意味し、aが、数1、2、3または4を意味する方法である
。
【0020】 式(1)の化合物の好ましい製造方法は、プロトン性溶媒が、式(3): (3)X(OH)a (式中、aが、数1、2、3または4を意味する)を意味し、そして aが1のとき、 Xは、C1〜C8アルキル、C5〜C8シクロアルキルもしくは−CH2CH2(O
CH2CH2)bR4を意味し、 bは、0、1もしくは2を意味し、そして R4は、C1〜C4アルコキシを意味し;または aが2のとき、 Xは、C2〜C8アルキレンもしくは−CH2CH2(OCH2CH2)b−を意味
し;または aが3のとき、 Xは、C3〜C8アルカントリイルまたはN(CH2CH2−)3を意味し;また
は aが4のとき、 Xは、C4〜C8アルカンテトライルを意味する 方法である。
CH2CH2)bR4を意味し、 bは、0、1もしくは2を意味し、そして R4は、C1〜C4アルコキシを意味し;または aが2のとき、 Xは、C2〜C8アルキレンもしくは−CH2CH2(OCH2CH2)b−を意味
し;または aが3のとき、 Xは、C3〜C8アルカントリイルまたはN(CH2CH2−)3を意味し;また
は aが4のとき、 Xは、C4〜C8アルカンテトライルを意味する 方法である。
【0021】 炭素原子8個までのアルキルは、たとえばメチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、2−エチルブチル、n−ペ
ンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘ
キシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−
テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル
、2−エチルヘキシルまたはイソオクチルのような、分岐状または非分岐状の炭
化水素残基を意味する。
ソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、2−エチルブチル、n−ペ
ンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘ
キシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−
テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル
、2−エチルヘキシルまたはイソオクチルのような、分岐状または非分岐状の炭
化水素残基を意味する。
【0022】 C5〜C8シクロアルキルは、たとえばシクロペンチル、シクロヘプチルまたは
好ましくはシクロヘキシルを意味する。
好ましくはシクロヘキシルを意味する。
【0023】 炭素原子4個までのアルコキシは、たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキシ
、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシまたはt−ブトキシのような、
分岐状または非分岐状の炭化水素残基を意味する。好ましくはメトキシである。
、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシまたはt−ブトキシのような、
分岐状または非分岐状の炭化水素残基を意味する。好ましくはメトキシである。
【0024】 C2〜C8アルキレンは、たとえばエチレン、プロピレン、トリメチレン、テト
ラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、またはオクタ
メチレンのような、分岐状または非分岐状の残基を意味する。
ラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、またはオクタ
メチレンのような、分岐状または非分岐状の残基を意味する。
【0025】 炭素原子3〜8個のアルカントリイルは、3個の水素原子が欠けている3〜8
個の炭素原子のアルカンのことであり、たとえば、
個の炭素原子のアルカンのことであり、たとえば、
【0026】
【化5】
【0027】 を意味する。好ましくはグリセリルである。
【0028】 炭素原子4〜8個のアルカンテトライルは、3個の水素原子が欠けている4〜
8個の炭素原子のアルカンのことであり、たとえば、
8個の炭素原子のアルカンのことであり、たとえば、
【0029】
【化6】
【0030】 を意味する。好ましくはペンタエリトリチルである。
【0031】 X(a=1について)の好ましい意味は、たとえばC1〜C6アルキル、特にC 1 〜C4アルキル、たとえばエチルまたはイソプロピルである。
【0032】 X(a=2について)の好ましい意味は、たとえばC2〜C6アルキレン、特に
C2〜C4アルキレン、たとえばエチレンである。
C2〜C4アルキレン、たとえばエチレンである。
【0033】 式(1)の化合物の特に興味深い製造方法は、プロトン性溶媒が、式(3): (3)X(OH)a (式中、aが1または2)であって、 aが1のとき、 Xが、C1〜C4アルキルもしくはC5〜C6シクロアルキルを意味し;または aが2のとき、 Xが、C2〜C4アルキレンを意味する 方法である。
【0034】 式(1)の化合物のとりわけ好ましい製造方法は、プロトン性溶媒が、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコール、
メチルセルソルブ、シクロヘキサノール、ジエチレングリコールまたはトリエタ
ノールアミンを意味する。
ール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコール、
メチルセルソルブ、シクロヘキサノール、ジエチレングリコールまたはトリエタ
ノールアミンを意味する。
【0035】 式(1)の化合物の特に好ましい製造方法は、プロトン性溶媒が、エタノール
またはイソプロパノールを意味する。
またはイソプロパノールを意味する。
【0036】 式(2)の出発物質は、知られているか、US−4,536,518に記載さ
れた方法に類似の方法で製造することができる。
れた方法に類似の方法で製造することができる。
【0037】 本発明の方法(反応工程(a))の好ましい反応条件は、下記のとおりである
: 反応は、室温または高温で、特に温度20〜100℃、たとえば25〜65℃
で、場合によっては軽い加圧下に実施することができる。
: 反応は、室温または高温で、特に温度20〜100℃、たとえば25〜65℃
で、場合によっては軽い加圧下に実施することができる。
【0038】 大過剰のモル数のメチルアミンで実施することが、特に好ましい。それゆえ、
式(2)の化合物のメチルアミンに対するモル量比が、1:1〜1:100、特
に1:1.05〜1:50、たとえば1:1.5〜1:15になる、式(1)の
化合物の製造方法が、特に好ましい。
式(2)の化合物のメチルアミンに対するモル量比が、1:1〜1:100、特
に1:1.05〜1:50、たとえば1:1.5〜1:15になる、式(1)の
化合物の製造方法が、特に好ましい。
【0039】 メチルアミンは、メチルアミンガスの形態で、またはエタノールのようなアル
コールの溶液として使用することができる。
コールの溶液として使用することができる。
【0040】 式(1)の化合物を製造する方法のための好ましい触媒は、プロトン酸、ルイ
ス酸、ケイ酸アルミニウム、イオン交換樹脂、ゼオライト、天然に存在する層状
ケイ酸塩、または改質された層状ケイ酸塩である。
ス酸、ケイ酸アルミニウム、イオン交換樹脂、ゼオライト、天然に存在する層状
ケイ酸塩、または改質された層状ケイ酸塩である。
【0041】 適切なプロトン酸は、たとえば、硫酸;リン酸;またはたとえばp−トルエン
スルホン酸、メタンスルホン酸もしくはショウノウ−10−スルホン酸のような
スルホン酸のような酸である。
スルホン酸、メタンスルホン酸もしくはショウノウ−10−スルホン酸のような
スルホン酸のような酸である。
【0042】 適切なルイス酸は、たとえばスカンジウムトリストリフラート〔Sc(OTf
)3〕である。
)3〕である。
【0043】 適切なケイ酸アルミニウムは、たとえば石油化学で広く用いられているもので
あり、非晶質ケイ酸アルミニウムとも呼ばれる。これらの化合物は、酸化ケイ素
約10〜30%と酸化アルミニウム70〜90%を含有する。
あり、非晶質ケイ酸アルミニウムとも呼ばれる。これらの化合物は、酸化ケイ素
約10〜30%と酸化アルミニウム70〜90%を含有する。
【0044】 適切なイオン交換樹脂は、たとえばRohm und HaasからのAmberlite 200(登録
商標)およびAmberlist(登録商標)、Dow ChemicalsからのDowex 50(登録商標
)のようなスルホン酸基を伴うスチレン−ジビニルベンゼン樹脂;たとえばDuPo
ntからのNafion N(登録商標)のようなペルフルオロ化イオン交換樹脂;または
T. Yamaguchi、Applied Catalyst 61, 1-25(1990)もしくはM. Hinoら、J. Chem.
Soc. Chem. Commun. 1980, 851-852に記載されているような、他の強酸性イオ
ン交換樹脂である。
商標)およびAmberlist(登録商標)、Dow ChemicalsからのDowex 50(登録商標
)のようなスルホン酸基を伴うスチレン−ジビニルベンゼン樹脂;たとえばDuPo
ntからのNafion N(登録商標)のようなペルフルオロ化イオン交換樹脂;または
T. Yamaguchi、Applied Catalyst 61, 1-25(1990)もしくはM. Hinoら、J. Chem.
Soc. Chem. Commun. 1980, 851-852に記載されているような、他の強酸性イオ
ン交換樹脂である。
【0045】 適切なゼオライトは、たとえば、石油化学でクラッキング触媒として広く用い
られているものであり、いろいろな結晶構造の結晶性ケイ素−アルミニウム酸化
物として知られている。特に好ましいものは、たとえばZeolith X(登録商標)
、Zeolith Y(登録商標)および超安定性Zeolith Y(登録商標)のような Uni
on Carbide社のフォージャサイト;Mobil Oil Co.社からのZeolith Beta(登録
商標)およびZeolith ZSM-12(登録商標);ならびに Norton社からのZeolith M
ordenit(登録商標)である。
られているものであり、いろいろな結晶構造の結晶性ケイ素−アルミニウム酸化
物として知られている。特に好ましいものは、たとえばZeolith X(登録商標)
、Zeolith Y(登録商標)および超安定性Zeolith Y(登録商標)のような Uni
on Carbide社のフォージャサイト;Mobil Oil Co.社からのZeolith Beta(登録
商標)およびZeolith ZSM-12(登録商標);ならびに Norton社からのZeolith M
ordenit(登録商標)である。
【0046】 天然に存在する適切な層状ケイ酸塩は、「酸性土(Saure Erden)」とも呼ば
れ、たとえばベントナイトまたはモンモリロナイトであって、巨大技術で採掘さ
れ、粉砕され、鉱酸で処理され、焼成される。特に適切な、天然に存在する層状
ケイ酸塩は、Fulcat 22A(登録商標)、Fulcat 22B(登録商標)、Fulcat 20(
登録商標)、Fulcat 30(登録商標)もしくはFulcat 40(登録商標)のような、
Laporte Adsorbents Co.社のFulcat型;またはFulmont XMP-3(登録商標)もし
くはFulmont XMP-4(登録商標)のようなLaporte Adsorbents Co.社のFulmont型
である。本発明のための特別に好ましい触媒は、Fulcat 22B(登録商標)である
。しかし、他のFulcat型やFulmont型も、たとえば酸性中心のように、個々のタ
イプの間の小さな差異を与えるのみなので、同様に好ましいクラスに分類される
。
れ、たとえばベントナイトまたはモンモリロナイトであって、巨大技術で採掘さ
れ、粉砕され、鉱酸で処理され、焼成される。特に適切な、天然に存在する層状
ケイ酸塩は、Fulcat 22A(登録商標)、Fulcat 22B(登録商標)、Fulcat 20(
登録商標)、Fulcat 30(登録商標)もしくはFulcat 40(登録商標)のような、
Laporte Adsorbents Co.社のFulcat型;またはFulmont XMP-3(登録商標)もし
くはFulmont XMP-4(登録商標)のようなLaporte Adsorbents Co.社のFulmont型
である。本発明のための特別に好ましい触媒は、Fulcat 22B(登録商標)である
。しかし、他のFulcat型やFulmont型も、たとえば酸性中心のように、個々のタ
イプの間の小さな差異を与えるのみなので、同様に好ましいクラスに分類される
。
【0047】 改質された層状ケイ酸塩は、「柱状粘土(Pillared Clays)」とも呼ばれ、上
記の天然に存在する層状ケイ酸塩から、ケイ酸塩層の間の酸素に、さらに、たと
えばジルコニウム、鉄、亜鉛、ニッケル、クロム、コバルトまたはマグネシウム
を含むことによって導き出される。この触媒の種類は、文献に、たとえばJ. Cla
rkら、J. Chem. Soc. Chem. Commun. 1989, 353-1354に記載され、広く用いられ
ているけれども、ごく少数の企業で製造されている。特に好ましい改質された層
状ケイ酸塩は、たとえばFirma Contract ChemicalsのEnvirocat EPZ-10(登録商
標)、Envirocat EPZG(登録商標)またはEnvirocat EPIC(登録商標)である。
記の天然に存在する層状ケイ酸塩から、ケイ酸塩層の間の酸素に、さらに、たと
えばジルコニウム、鉄、亜鉛、ニッケル、クロム、コバルトまたはマグネシウム
を含むことによって導き出される。この触媒の種類は、文献に、たとえばJ. Cla
rkら、J. Chem. Soc. Chem. Commun. 1989, 353-1354に記載され、広く用いられ
ているけれども、ごく少数の企業で製造されている。特に好ましい改質された層
状ケイ酸塩は、たとえばFirma Contract ChemicalsのEnvirocat EPZ-10(登録商
標)、Envirocat EPZG(登録商標)またはEnvirocat EPIC(登録商標)である。
【0048】 式(I)の化合物を製造する特別に好ましい方法は、触媒が、スルホン酸、特
にp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはショウノウ−10−スルホ
ン酸を意味する。
にp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはショウノウ−10−スルホ
ン酸を意味する。
【0049】 使用する触媒の、使用するメチルアミンに対するモル量比は、0.001:1
〜1:1、特に0.01:1〜0.5:1、たとえば0.05:1〜0.1:1
が、目的にかなっている。
〜1:1、特に0.01:1〜0.5:1、たとえば0.05:1〜0.1:1
が、目的にかなっている。
【0050】 触媒のメチルアミンに対するモル量比1:1とは、メチルアミンを塩、たとえ
ばメチルアミン塩酸塩の形態で、本発明の方法に使用できることを意味する。
ばメチルアミン塩酸塩の形態で、本発明の方法に使用できることを意味する。
【0051】 式(1)の化合物を製造する特に興味深い方法は、式(1)の化合物を、製造
の際に、反応溶媒から連続的に晶出させ、続いて濾別することである。
の際に、反応溶媒から連続的に晶出させ、続いて濾別することである。
【0052】 式(1)の化合物を製造する特別に興味深い方法は、濾液を、さらに式(1)
の化合物の製造に仕込んで、反応させることである。それによって、式(2)の
化合物およびメチルアミンの消費量を補う。好ましくは、濾液を2〜10回、再
循環させる。
の化合物の製造に仕込んで、反応させることである。それによって、式(2)の
化合物およびメチルアミンの消費量を補う。好ましくは、濾液を2〜10回、再
循環させる。
【0053】 その結果、本発明の方法は、式(1)の化合物の製造のために、連続法が適し
ている。
ている。
【0054】 方法を実施する間、水を、場合によっては、たとえばモレキュラーシーブか、
またはオルトギ酸トリメチルのようなオルトエステルなどの追加の吸水剤で、吸
収することができる。
またはオルトギ酸トリメチルのようなオルトエステルなどの追加の吸水剤で、吸
収することができる。
【0055】 精製工程(b)は、プロトン性、特にアルコール性の溶媒中で実施される。特
に好ましい溶媒は、式(3)に相応し、特にエタノールまたはイソプロパノール
である。
に好ましい溶媒は、式(3)に相応し、特にエタノールまたはイソプロパノール
である。
【0056】 一つの特に好ましい実施態様においては、精製工程(b)を、反応工程(a)
と同一の溶媒中で実施する。
と同一の溶媒中で実施する。
【0057】 一つの好ましい変化した方法は、セルトラリンイミン(式(1)の化合物)の
再結晶による精製を、還流下に行うことである。そのために、撹拌機と還流冷却
器を備える適切な反応容器中で、通常、セルトラロン2〜10%とスルホン酸0
.01〜0.3%で汚染された、異性体的に純粋なセルトラリンイミンを、適切
なアルコール中に仕込む。反応生成物を、不活性ガス雰囲気中で撹拌しながら、
澄明な溶液になるまで、還流温度に加温する。溶液を分離温度に応じて冷却し、
それによって生成物が、ゆっくりと析出する。懸濁液を濾過し、フィルターケー
クを溶媒で洗浄して、乾燥する。イミンの収率は、80〜90%の間であり、セ
ルトラロン部分は0.1〜0.3%(HPLC)、触媒の汚染は0.001%以
下、そして水分は0.1〜0.3%である。
再結晶による精製を、還流下に行うことである。そのために、撹拌機と還流冷却
器を備える適切な反応容器中で、通常、セルトラロン2〜10%とスルホン酸0
.01〜0.3%で汚染された、異性体的に純粋なセルトラリンイミンを、適切
なアルコール中に仕込む。反応生成物を、不活性ガス雰囲気中で撹拌しながら、
澄明な溶液になるまで、還流温度に加温する。溶液を分離温度に応じて冷却し、
それによって生成物が、ゆっくりと析出する。懸濁液を濾過し、フィルターケー
クを溶媒で洗浄して、乾燥する。イミンの収率は、80〜90%の間であり、セ
ルトラロン部分は0.1〜0.3%(HPLC)、触媒の汚染は0.001%以
下、そして水分は0.1〜0.3%である。
【0058】 一つのさらなる変化した方法は、セルトラリンイミンの再結晶を、加圧下で行
うことである。そのために、撹拌機を備えた適切な加圧反応器に、粗セルトラリ
ンイミンと溶媒を仕込む。反応器を窒素で不活性にして密閉する。撹拌器を始動
させ、反応混合物を、澄明な溶液になるまで所望の反応温度に加温する。溶液を
、相応する分離温度まで冷却し、それによって生成物が、ゆっくりと析出する。
懸濁液を濾過し、フィルターケークを溶媒で洗浄して、乾燥する。
うことである。そのために、撹拌機を備えた適切な加圧反応器に、粗セルトラリ
ンイミンと溶媒を仕込む。反応器を窒素で不活性にして密閉する。撹拌器を始動
させ、反応混合物を、澄明な溶液になるまで所望の反応温度に加温する。溶液を
、相応する分離温度まで冷却し、それによって生成物が、ゆっくりと析出する。
懸濁液を濾過し、フィルターケークを溶媒で洗浄して、乾燥する。
【0059】 選択されたアルコールの溶液温度は、50〜150℃の範囲であり、好ましく
は70〜140℃の範囲である。
は70〜140℃の範囲である。
【0060】 上記の溶媒の沸点に応じて、常圧または加圧下における溶解実験を、通常の条
件で、しかし還流下で実施することができる。
件で、しかし還流下で実施することができる。
【0061】 沸点より上の溶解温度については、通常、0〜10barの範囲のゲージ圧力、
好ましくは0〜3barの範囲のゲージ圧力である圧力下における、溶解実験を実
施することができる。
好ましくは0〜3barの範囲のゲージ圧力である圧力下における、溶解実験を実
施することができる。
【0062】 冷却速度は、0.05〜10℃/min、好ましくは0.1〜1℃/minの範囲であ
る。
る。
【0063】 分離温度は、−20〜40℃、好ましくは0〜25℃の範囲である。
【0064】 澄明な溶液中の粗セルトラリンイミンの濃度は、5〜40重量%、好ましくは
15〜20重量%の範囲である。
15〜20重量%の範囲である。
【0065】 工程の間に、着色された汚染物質の除去のために、活性炭または吸着樹脂のよ
うな吸着剤を添加することができる。これは、澄明な溶液の1〜10%の量にな
り、結晶化工程の前に高温で濾過によって除去される。
うな吸着剤を添加することができる。これは、澄明な溶液の1〜10%の量にな
り、結晶化工程の前に高温で濾過によって除去される。
【0066】 本発明は、光学的に純粋なcis−および/もしくはtrans−セルトラリンまたは
cis−およびtrans−セルトラリンのエナンチオマー的に濃縮された混合物の製造
方法であって、下記の反応工程(I)〜(III): (I)式(2)の純セルトラリンケトンの、式(1)のセルトラリンイミンへの
、請求項1による転換; (II)それに続いての、貴金属触媒またはそれに加えて銅―またはニッケルに基
づく触媒による、ラセミcis−およびtrans−セルトラリンからcis−セルトラリ
ンが濃縮された混合物への、cis−選択的水素化反応;および (III)それに続いての、所望のエナンチオ的に純粋なcis−異性体の選択的製造
のための、マンデル酸に基づくラセミ体分割 を含むことを特徴とする方法に関する。
cis−およびtrans−セルトラリンのエナンチオマー的に濃縮された混合物の製造
方法であって、下記の反応工程(I)〜(III): (I)式(2)の純セルトラリンケトンの、式(1)のセルトラリンイミンへの
、請求項1による転換; (II)それに続いての、貴金属触媒またはそれに加えて銅―またはニッケルに基
づく触媒による、ラセミcis−およびtrans−セルトラリンからcis−セルトラリ
ンが濃縮された混合物への、cis−選択的水素化反応;および (III)それに続いての、所望のエナンチオ的に純粋なcis−異性体の選択的製造
のための、マンデル酸に基づくラセミ体分割 を含むことを特徴とする方法に関する。
【0067】 純セルトラリンケトンから出発して、請求項1に記載した方法に従って、セル
トラリンイミンを製造する。該イミンは、それに続く、たとえば炭素、酸化アル
ミニウム、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウムなどのような
各種の担体をもつ貴金属触媒、またはそれに加えてさらに、銅―またはニッケル
を基礎とする触媒によるcis選択的水素化よって、cis−セルトラリンに富む、ci
s−およびtrans−セルトラリンのラセミ混合物に変化する。
トラリンイミンを製造する。該イミンは、それに続く、たとえば炭素、酸化アル
ミニウム、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウムなどのような
各種の担体をもつ貴金属触媒、またはそれに加えてさらに、銅―またはニッケル
を基礎とする触媒によるcis選択的水素化よって、cis−セルトラリンに富む、ci
s−およびtrans−セルトラリンのラセミ混合物に変化する。
【0068】 それに続く、マンデル酸に基づくラセミ体分割において、所望のエナンチオ的
に純粋なcis−異性体を、選択的に結晶化することができる。
に純粋なcis−異性体を、選択的に結晶化することができる。
【0069】 光学的に純粋なアミンは、発生した水酸化ナトリウムとともに、適切な溶媒中
で塩酸塩として、所望の同質異像形態に変化する。
で塩酸塩として、所望の同質異像形態に変化する。
【0070】 下記の実施例は、本発明をさらに説明する。部またはパーセントによる表示は
、重量による。
、重量による。
【0071】 例1:触媒なし、吸水剤なしでの式(101)の化合物の製造
【0072】
【化7】
【0073】 50ml丸底フラスコに、エタノール20mlを仕込んだ。これに、撹拌しながら
さらにメチルアミンの33%エタノール溶液3.16g(34.4mmol)および
4−(3,4−ジクロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリ
ノン(US−4,536,518の例1(E)によって製造した)5.0g(1
7.2mmol)を順次加えた。続いて丸底フラスコを栓で密栓し、予熱した油浴で
60℃に加熱した。約30分後に、1〜4分の間に澄明な溶液が観察された。続
いて式(101)の化合物の生成物の結晶化が始まった。約40時間後に、95
%を越える転換率に到達した(HPLC)。反応混合物を冷却して濾過した。残
留物をエタノール各25mlで3回洗浄し、続いて真空乾燥器で、70℃/0.1
〜0.2mbarで乾燥した。 その結果、式(101)の化合物4.41g(84%)を得た。 融点:145〜147℃。
さらにメチルアミンの33%エタノール溶液3.16g(34.4mmol)および
4−(3,4−ジクロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリ
ノン(US−4,536,518の例1(E)によって製造した)5.0g(1
7.2mmol)を順次加えた。続いて丸底フラスコを栓で密栓し、予熱した油浴で
60℃に加熱した。約30分後に、1〜4分の間に澄明な溶液が観察された。続
いて式(101)の化合物の生成物の結晶化が始まった。約40時間後に、95
%を越える転換率に到達した(HPLC)。反応混合物を冷却して濾過した。残
留物をエタノール各25mlで3回洗浄し、続いて真空乾燥器で、70℃/0.1
〜0.2mbarで乾燥した。 その結果、式(101)の化合物4.41g(84%)を得た。 融点:145〜147℃。
【0074】 例2:触媒としてのp−トルエンスルホン酸による式(101)の化合物の製造 50ml丸底フラスコに、エタノール20mlを仕込んだ。これに、撹拌しながら
さらに乾燥p−トルエンスルホン酸(100〜110℃および100〜200mb
arで乾燥)0.60g(3.44mmol)、メチルアミンの33%エタノール溶液
3.16g(34.4mmol)および4−(3,4−ジクロロフェニル)−3,4
−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン(US−4,536,518の例1(E
)によって製造した)5.0g(17.2mmol)を順次加えた。続いて丸底フラ
スコを栓で密栓し、予熱した油浴で60℃に加熱した。約30分後に、1〜4分
の間に澄明な溶液が観察された。続いて式(101)の生成物の結晶化が始まっ
た。約3時間後に、95%を越える転換率に到達した(HPLC)。反応混合物
を冷却して濾過した。残留物をエタノール各25mlで3回洗浄し、続いて真空乾
燥器で、70℃/0.1〜0.2mbarで乾燥した。その結果、式(101)の化
合物14.57g(87%)を得た。 融点:145〜147℃。
さらに乾燥p−トルエンスルホン酸(100〜110℃および100〜200mb
arで乾燥)0.60g(3.44mmol)、メチルアミンの33%エタノール溶液
3.16g(34.4mmol)および4−(3,4−ジクロロフェニル)−3,4
−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン(US−4,536,518の例1(E
)によって製造した)5.0g(17.2mmol)を順次加えた。続いて丸底フラ
スコを栓で密栓し、予熱した油浴で60℃に加熱した。約30分後に、1〜4分
の間に澄明な溶液が観察された。続いて式(101)の生成物の結晶化が始まっ
た。約3時間後に、95%を越える転換率に到達した(HPLC)。反応混合物
を冷却して濾過した。残留物をエタノール各25mlで3回洗浄し、続いて真空乾
燥器で、70℃/0.1〜0.2mbarで乾燥した。その結果、式(101)の化
合物14.57g(87%)を得た。 融点:145〜147℃。
【0075】 例3:濾液の再利用(循環法)下における、触媒としてのp−トルエンスルホン
酸による式(101)の化合物の製造 50ml丸底フラスコに、エタノール20mlを仕込んだ。これに、撹拌しながら
さらに乾燥p−トルエンスルホン酸(100〜110℃および100〜200mb
arで乾燥)0.6g(3.44mmol)、メチルアミンの33%エタノール溶液1
2.9g(140.2mmol)および4−(3,4−ジクロロフェニル)−3,4
−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン(US−4,536,518の例1(E
)によって製造した)5.0g(17.2mmol)を順次加えた。続いて丸底フラ
スコを栓で密栓し、予熱した油浴で30℃に加熱した。この温度で、澄明な溶液
は観察されなかった。約5時間40分後に、95%を越える転換率に到達した(
HPLC)。反応混合物を冷却して濾過した。残留物を、メチルアミンの33%
エタノール溶液で1回洗浄した。濾液(反応媒体)に、4−(3,4−ジクロロ
フェニル)−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン〔US−4,536
,518の例1(E)によって製造した〕5.0g(17.2mmol)を新しく加
え、そして上記のようにさらなる反応サイクルを行った。3回のさらなる反応サ
イクルの後に、残留物を一つにまとめ、エタノールで3回洗浄し、続いて真空乾
燥器で、70℃/0.1〜0.2mbarで乾燥した。 その結果、式(101)の化合物22.5g(86%)を得た。融点:145
〜147℃。
酸による式(101)の化合物の製造 50ml丸底フラスコに、エタノール20mlを仕込んだ。これに、撹拌しながら
さらに乾燥p−トルエンスルホン酸(100〜110℃および100〜200mb
arで乾燥)0.6g(3.44mmol)、メチルアミンの33%エタノール溶液1
2.9g(140.2mmol)および4−(3,4−ジクロロフェニル)−3,4
−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン(US−4,536,518の例1(E
)によって製造した)5.0g(17.2mmol)を順次加えた。続いて丸底フラ
スコを栓で密栓し、予熱した油浴で30℃に加熱した。この温度で、澄明な溶液
は観察されなかった。約5時間40分後に、95%を越える転換率に到達した(
HPLC)。反応混合物を冷却して濾過した。残留物を、メチルアミンの33%
エタノール溶液で1回洗浄した。濾液(反応媒体)に、4−(3,4−ジクロロ
フェニル)−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン〔US−4,536
,518の例1(E)によって製造した〕5.0g(17.2mmol)を新しく加
え、そして上記のようにさらなる反応サイクルを行った。3回のさらなる反応サ
イクルの後に、残留物を一つにまとめ、エタノールで3回洗浄し、続いて真空乾
燥器で、70℃/0.1〜0.2mbarで乾燥した。 その結果、式(101)の化合物22.5g(86%)を得た。融点:145
〜147℃。
【0076】 例4:触媒としてのスカンジウムトリストリフラート、吸水剤としてのモンモリ
ロナイトによる式(101)の化合物の製造 50ml丸底フラスコに、エタノール20mlを仕込んだ。これに、撹拌しながら
さらにメチルアミンの33%エタノール溶液14.2g(155mmol)、乾燥し
たG62モンモリロナイト(吸水剤)3.0g、Sc(OTf)3〔スカンジウム
トリストリフラート〕50mg(0.3%、0.13mmol)および4−(3,4−
ジクロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン(US−4
,536,518の例1(E)によって製造した)15.0g(55mmol)を順
次加えた。続いて丸底フラスコを栓で密栓し、予熱した油浴で60℃に加熱した
。約20時間後に、95%を越える転換率に到達した(HPLC)。反応混合物
を冷却して濾過した。残留物をテトラヒドロフラン中に加えた。溶解しなかった
モンモリロナイトを濾別して、テトラヒドロフランで洗浄した。濾液を、真空ロ
ータリーエバポレーターで濃縮した。 その結果、式(101)の化合物13.5g(86%)を得た。 融点:145〜147℃。
ロナイトによる式(101)の化合物の製造 50ml丸底フラスコに、エタノール20mlを仕込んだ。これに、撹拌しながら
さらにメチルアミンの33%エタノール溶液14.2g(155mmol)、乾燥し
たG62モンモリロナイト(吸水剤)3.0g、Sc(OTf)3〔スカンジウム
トリストリフラート〕50mg(0.3%、0.13mmol)および4−(3,4−
ジクロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン(US−4
,536,518の例1(E)によって製造した)15.0g(55mmol)を順
次加えた。続いて丸底フラスコを栓で密栓し、予熱した油浴で60℃に加熱した
。約20時間後に、95%を越える転換率に到達した(HPLC)。反応混合物
を冷却して濾過した。残留物をテトラヒドロフラン中に加えた。溶解しなかった
モンモリロナイトを濾別して、テトラヒドロフランで洗浄した。濾液を、真空ロ
ータリーエバポレーターで濃縮した。 その結果、式(101)の化合物13.5g(86%)を得た。 融点:145〜147℃。
【0077】 例5:触媒としてのスカンジウムトリストリフラート、吸水剤としてのオルトギ
酸トリメチルによる式(101)の化合物の製造 50ml丸底フラスコに、エタノール20mlを仕込んだ。これに、撹拌しながら
さらにメチルアミンの33%エタノール溶液4.73g(50mmol)、オルトギ
酸トリメチル(吸水剤)2.55g、Sc(OTf)3〔スカンジウムトリストリ
フラート〕100mg(2.0%、0.26mmol)および4−(3,4−ジクロロ
フェニル)−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン(US−4,536
,518の例1(E)によって製造した)5.0g(17.2mmol)を順次加え
た。続いて丸底フラスコを栓で密栓し、予熱した油浴で60℃に加熱した。約6
時間後に、95%を越える転換率に到達した(HPLC)。反応混合物を冷却し
て濾過した。残留物をエタノール各4mlで3回洗浄し、続いて真空乾燥器で、7
0℃/0.1〜0.2mbarで乾燥した。その結果、式(101)の化合物4.5
g(86%)を得た。 融点:145〜147℃。
酸トリメチルによる式(101)の化合物の製造 50ml丸底フラスコに、エタノール20mlを仕込んだ。これに、撹拌しながら
さらにメチルアミンの33%エタノール溶液4.73g(50mmol)、オルトギ
酸トリメチル(吸水剤)2.55g、Sc(OTf)3〔スカンジウムトリストリ
フラート〕100mg(2.0%、0.26mmol)および4−(3,4−ジクロロ
フェニル)−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン(US−4,536
,518の例1(E)によって製造した)5.0g(17.2mmol)を順次加え
た。続いて丸底フラスコを栓で密栓し、予熱した油浴で60℃に加熱した。約6
時間後に、95%を越える転換率に到達した(HPLC)。反応混合物を冷却し
て濾過した。残留物をエタノール各4mlで3回洗浄し、続いて真空乾燥器で、7
0℃/0.1〜0.2mbarで乾燥した。その結果、式(101)の化合物4.5
g(86%)を得た。 融点:145〜147℃。
【0078】 例6:触媒なしであるが、吸水剤としてのオルトギ酸トリメチルによる式(10
1)の化合物の製造 50ml丸底フラスコに、エタノール20mlを仕込んだ。これに、撹拌しながら
さらにメチルアミンの33%エタノール溶液4.73g(50mmol)、オルトギ
酸トリメチル(吸水剤)2.55gおよび4−(3,4−ジクロロフェニル)−
3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン(US−4,536,518の例
1(E)によって製造した)5.0g(17.2mmol)を順次加えた。続いて丸
底フラスコを栓で密栓し、予熱した油浴で60℃に加熱した。約7時間後に、9
5%を越える転換率に到達した(HPLC)。反応混合物を冷却して濾過した。
残留物をエタノール各4mlで3回洗浄し、続いて真空乾燥器で、70℃/0.1
〜0.2mbarで乾燥した。その結果、式(101)の化合物4.5g(86%)
を得た。 融点:145〜147℃。
1)の化合物の製造 50ml丸底フラスコに、エタノール20mlを仕込んだ。これに、撹拌しながら
さらにメチルアミンの33%エタノール溶液4.73g(50mmol)、オルトギ
酸トリメチル(吸水剤)2.55gおよび4−(3,4−ジクロロフェニル)−
3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタリノン(US−4,536,518の例
1(E)によって製造した)5.0g(17.2mmol)を順次加えた。続いて丸
底フラスコを栓で密栓し、予熱した油浴で60℃に加熱した。約7時間後に、9
5%を越える転換率に到達した(HPLC)。反応混合物を冷却して濾過した。
残留物をエタノール各4mlで3回洗浄し、続いて真空乾燥器で、70℃/0.1
〜0.2mbarで乾燥した。その結果、式(101)の化合物4.5g(86%)
を得た。 融点:145〜147℃。
【0079】 例7〜14:各種の溶媒/触媒の組合せによるセルトラリンイミンの製造 50ml丸底フラスコに、それぞれの溶媒(a)20mlを仕込んだ。メチルアミ
ンの33%エタノール溶液2.9gに、触媒(b)0.33当量(使用したケト
ンに対して)を加えた。それぞれ指定された温度に、4時間加熱した。HPLC
プローブを取りだし、さらに16時間加熱して、式(101)の固体生成物を濾
過した。続いてHPLCプローブを、生成物からも母液からも取り除いた。
ンの33%エタノール溶液2.9gに、触媒(b)0.33当量(使用したケト
ンに対して)を加えた。それぞれ指定された温度に、4時間加熱した。HPLC
プローブを取りだし、さらに16時間加熱して、式(101)の固体生成物を濾
過した。続いてHPLCプローブを、生成物からも母液からも取り除いた。
【0080】 実験パラメーターと結果を、表1に挙げる。
【0081】
【表1】
【0082】 例15:触媒としてのメタンスルホン酸によるセルトラリンイミンの製造 セルトラロン(240.0g、0.825mmol)を純エタノール(800ml)
とともに、撹拌機およびガス導入口を備えた適切な反応容器に仕込んだ。懸濁液
を0℃に冷却し、メチルアミン(55.0g、1.762mmol)を液面下に、す
なわち溶媒の表面の下に導入した。それからメタンスルホン酸(10ml)を、注
射器で5分間に注入した。
とともに、撹拌機およびガス導入口を備えた適切な反応容器に仕込んだ。懸濁液
を0℃に冷却し、メチルアミン(55.0g、1.762mmol)を液面下に、す
なわち溶媒の表面の下に導入した。それからメタンスルホン酸(10ml)を、注
射器で5分間に注入した。
【0083】 反応体を加熱して、イミンへの転換率(>94%)が得られるまで、50℃で
3時間および70℃で1時間撹拌した。
3時間および70℃で1時間撹拌した。
【0084】 それから、反応混合物を10℃に冷却し、濾過して、冷エタノールで洗浄した
(2x250ml)。粗フィルターケークをそのまま真空で一夜乾燥し、乾燥N−
メチルセルトラリンイミン213gを得た。
(2x250ml)。粗フィルターケークをそのまま真空で一夜乾燥し、乾燥N−
メチルセルトラリンイミン213gを得た。
【0085】 得られたイミンの性質と回収率(HPLCで測定): セルトラリン回収率88%。 該イミンは、 セルトラロン1.8% 水0.1% メタンスルホン酸0.05%(CEで測定) を含有する。
【0086】 例16:エタノールからの再結晶によるセルトラリンイミンの精製 撹拌機、窒素導入口および還流冷却器を備えた適切な反応容器に、例15から
の、エタノール200ml中のセルトラリンイミン12gを仕込んだ。撹拌機を始
動させ、澄明な溶液が存在するまで、反応混合物を還流温度に加温した。溶液を
ゆっくりと20℃に冷却し、そのことによって生成物を析出させた。懸濁液を濾
過し、フィルターケークを溶媒で洗浄して、乾燥した。
の、エタノール200ml中のセルトラリンイミン12gを仕込んだ。撹拌機を始
動させ、澄明な溶液が存在するまで、反応混合物を還流温度に加温した。溶液を
ゆっくりと20℃に冷却し、そのことによって生成物を析出させた。懸濁液を濾
過し、フィルターケークを溶媒で洗浄して、乾燥した。
【0087】 下記の組成(HPLC)のセルトラリンイミン10.6gを得た。 セルトラリンイミンの回収率88%: 該イミンは、 セルトラロン0.2% 水<0.05% メタンスルホン酸<0.001%(CEで測定) を含有する。
【0088】 再結晶により、生成物の純度が改良され、水または触媒残渣のような、邪魔な
汚染物が分離された。
汚染物が分離された。
【0089】 例17:触媒なしのセルトラリンイミンの製造(例1参照) イミンの性質と回収率(HPLCで測定): セルトラリンイミン回収率84%。 該イミンは、 セルトラロン5% 水0.1% を含有する。
【0090】 例18:触媒なしの製造によるセルトラリンイミンの再結晶 例16からのイミンの再結晶を、活性炭480mgを添加して行った。還流を1
時間行った後、高温(T>70℃)で澄明に濾過を行い、ついで冷却した。 下記の結果が得られた: セルトラリンイミン回収率88%。 該イミンは、 セルトラロン0.2% 水<0.05% を含有する。
時間行った後、高温(T>70℃)で澄明に濾過を行い、ついで冷却した。 下記の結果が得られた: セルトラリンイミン回収率88%。 該イミンは、 セルトラロン0.2% 水<0.05% を含有する。
【0091】 例19:沸点を越える温度によるエタノール中のセルトラリンイミンの再結晶 撹拌機を備えた適切な加圧反応容器に、エタノール20ml中の、例18からの
セルトラリンイミン10gを仕込んだ。撹拌しながら、反応混合物を、澄明な溶
液が存在するまで、110〜115℃に加温した(圧力範囲2〜5bar)。溶液
をゆっくりと20℃に冷却し、そのことによって生成物を析出させた。懸濁液を
濾過し、フィルターケークを溶媒で洗浄して、乾燥した。
セルトラリンイミン10gを仕込んだ。撹拌しながら、反応混合物を、澄明な溶
液が存在するまで、110〜115℃に加温した(圧力範囲2〜5bar)。溶液
をゆっくりと20℃に冷却し、そのことによって生成物を析出させた。懸濁液を
濾過し、フィルターケークを溶媒で洗浄して、乾燥した。
【0092】 下記の組成(HPLC)のセルトラリンイミン8.6gを得た。 セルトラリンイミンの回収率86%: 該イミンは、 セルトラロン0.9% 水<0.05% メタンスルホン酸<0.001%(CEで測定) を含有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4H006 AA02 AC59 AC83 AD15 AD17 AD30 BA09 BA33 BA52 BA66 BA67 BA71 BA72 BB14 BB15 BB19 BB40 BC31 BC51 4H039 CA71 CD40
Claims (26)
- 【請求項1】 式(1): 【化1】 (式中、 R1、R2およびR3は、互いに独立して、水素、ハロゲン、トリフルオロメチ
ルまたはC1〜C4アルコキシを意味する) の化合物の製造方法であって、 (a)式(2): 【化2】 (式中、R1、R2およびR3は、式(1)で挙げられた意味を有する)の化合物
を、プロトン性溶媒中でメチルアミンと反応させ、そして (b)得られた式(1)の化合物を、再結晶による精製を行う、および/または
触媒の存在において反応工程(a)を行う ことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 (a)式(2)の化合物を、プロトン性溶媒中でメチルアミ
ンと反応させ、そして (b)得られた式(1)の化合物を、再結晶による精製を行う ことを特徴とする、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 (a)式(2)の化合物を、プロトン性溶媒中で、触媒の存
在においてメチルアミンと反応させて式(1)の化合物とすることを特徴とする
、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 (a)式(2)の化合物を、プロトン性溶媒中で、触媒の存
在においてメチルアミンと反応させて式(1)の化合物とし、そして (b)得られた式(1)の化合物を、再結晶による精製を行う ことを特徴とする、請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 R1が、水素または塩素を意味することを特徴とする、請求
項1〜4のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項6】 R2およびR3が、互いに独立して、水素、塩素または臭素を
意味することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項7】 R1が、水素を意味し、そしてR2およびR3が、塩素を意味
することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項8】 プロトン性溶媒が、a価のアルコールを意味し、aが、数1
、2、3または4を意味することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項記
載の方法。 - 【請求項9】 プロトン性溶媒が、式(3): (3)X(OH)a (式中、aが、数1、2、3または4を意味する)を意味し、そして aが1のとき、 Xは、C1〜C8アルキル、C5〜C8シクロアルキルもしくは−CH2CH2(O
CH2CH2)bR4を意味し、 bは、0、1もしくは2を意味し、そして R4は、C1〜C4アルコキシを意味し;または aが2のとき、 Xは、C2〜C8アルキレンもしくは−CH2CH2(OCH2CH2)b−を意味
し;または aが3のとき、 Xは、C3〜C8アルカントリイルまたはN(CH2CH2−)3を意味し;また
は aが4のとき、 Xは、C4〜C8アルカンテトライルを意味する ことを特徴とする、請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 プロトン性溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノール、エチレングリコール、メチルセルソルブ、シクロヘキ
サノール、ジエチレングリコールまたはトリエタノールアミンであることを特徴
とする、請求項9記載の方法。 - 【請求項11】 プロトン性溶媒が、エタノールまたはイソプロパノールで
あることを特徴とする、請求項10記載の方法。 - 【請求項12】 触媒が、プロトン酸、ルイス酸、ケイ酸アルミニウム、イ
オン交換樹脂、ゼオライト、天然に存在する層状ケイ酸塩、または改質された層
状ケイ酸塩であることを特徴とする、請求項1または3〜11のいずれか1項記
載の方法。 - 【請求項13】 触媒が、スルホン酸を意味することを特徴とする、請求項
12記載の方法。 - 【請求項14】 触媒が、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸また
はショウノウ−10−スルホン酸であることを特徴とする、請求項13記載の方
法。 - 【請求項15】 製造する間に、式(1)の化合物を連続的に反応媒体から
晶出し、続いて濾別することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項記載
の方法。 - 【請求項16】 さらに式(1)の化合物を製造する合成のために、濾液を
使用することを特徴とする、請求項15記載の方法。 - 【請求項17】 式(2)の化合物のメチルアミンに対するモル比が、1:
1〜1:100であることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項記載の
方法。 - 【請求項18】 精製工程(b)を、プロトン性溶媒中で実施することを特
徴とする、請求項1、2または4〜17のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項19】 プロトン性溶媒が、式(3)の化合物であることを特徴と
する、請求項18記載の方法。 - 【請求項20】 プロトン性溶媒が、エタノールまたはイソプロパノールで
あることを特徴とする、請求項19記載の方法。 - 【請求項21】 精製工程(b)を、反応工程(a)と同一の溶媒中で実施
することを特徴とする、請求項1、2または4〜20のいずれか1項記載の方法
。 - 【請求項22】 精製工程(b)を、還流下で実施することを特徴とする、
請求項1、2または4〜21のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項23】 精製工程(b)を、高圧で実施することを特徴とする、請
求項1、2または4〜22のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項24】 精製工程(b)を、温度50〜150℃で実施することを
特徴とする、請求項1、2または4〜23のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項25】 式(1)の化合物が、異性体的に純粋であり、精製工程(
b)の前に、式(2)の化合物2〜10%およびスルホン酸0.01〜0.3%
が混入していることを特徴とする、請求項1〜24のいずれか1項記載の方法。 - 【請求項26】 光学的に純粋なcis−および/もしくはtrans−セルトラリ
ンまたはcis−およびtrans−セルトラリンのエナンチオマー的に濃縮された混合
物の製造方法であって、下記の反応工程(I)〜(III): (I)式(2)の純セルトラリンケトンの、式(1)のセルトラリンイミンへの
、請求項1による転換; (II)それに続いての、貴金属触媒またはそれに加えて銅―またはニッケルに基
づく触媒による、ラセミcis−およびtrans−セルトラリンからcis−セルトラリ
ンが濃縮された混合物への、cis−選択的水素化反応;および (III)それに続いての、所望のエナンチオ的に純粋なcis−異性体の選択的製造
のための、マンデル酸に基づくラセミ体分割 を含むことを特徴とする方法。
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