JP2002528355A - 液体アプリケータのディスペンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 細長い棒状物品（２５）のためのディスペンサ（１１）である。ディスペンサは、トラップ室を回転可能なシリンダを持つハウジング（１２）を有し、積層された棒状物品（２５）の底部から一つトラップに重力により捕捉し、シリンダによって下向き位置に正確に移動して、棒状物品がシュート（６３２）に落下する。ハウジング（１２）は、棒状物品（２５）を収容したカートリッジ（１０）が装着され、使用時にハウジングの上端に挿入される。シリンダは、複数の離間したディスク（２３）で構成され、各ディスクは、放射方向に延びるノッチ（２４）を有しており、相互に整列され、取り出される棒状物品（２５）のための細長いトラップを規定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 楊枝等の細長い棒状の目的物を格納し、取り出すために多くの従来技術による
発明が開発されている。こうした装置の多くは、レストランの支払いカウンタで
見とめることができる。こうした装置の一つは、D'Agostinoに付与されたアメリ
カ特許第２，００４，８０５号において実施され、開示されている。特許権者は
、突き当て部４６で終端された収容シュート４３を有する楊枝取り出し容器を開
示しており、シュートと突き当て部には切り欠きが設けられており、楊枝が容易
に取り出せるように構成されている。

【０００２】 通常、細長い棒状の目的物の取り出し容器は、傾斜壁を有する底部に終端を有
するマガジン形式の容器に設けられている。傾斜壁は、棒の束と平行なシリンダ
周りに端部を有する。シリンダは、一乃至複数の細長いトラップを有しており、
該トラップが貯留された棒の底部またはその近傍に位置したときに落下する棒を
収容するように構成されたシリンダの細長い溝によってトラップを構成している
。シリンダは、トラップがシュート上に反転して棒がトラップからシュート上に
落下し、シュートを排出及び取り出し位置まで転がり落ちる位置に回転する。こ
うした装置の例は、Ｊａｃｋｓｏｎに付与されたアメリカ特許第１，２１２，３
５７号及びＳｅｅｇａｒ等に付与されたアメリカ特許第２，３８７，４７０号に
開示されている。

【０００３】 より最近のこの種の装置は、Ｌａｉｎｌｏｗに付与されたアメリカ特許第５，
５０９，５２２号の細長い棒状物品の取り出し容器に示されている。この特許に
おいては、所定量の細長い棒状物品が透明なカートリッジに収容され、このカー
トリッジが、取り出し容器内に配置するために反転される。傾斜壁によって、細
長い棒状物品は回転可能なシリンダが配置された頂部に向けられる。シリンダは
、棒状物品を取り出すために対向して配置されるトラップ室に有しており、重力
で排出する位置に搬送される。

【０００４】 本発明は、細長い液体アプリケータのディスペンサ（取出し容器）に関するも
のである。アプリケータは、ハンドル部とその一端のノブで構成される。ノブは
フロック加工されたバスル状の繊維を有している。ディスペンサは、交換可能な
透明カートリッジ状の収容容器とともに取り付けられ、収容容器は、アプリケー
タが装填されると共にその一端が開放され、この開放端部は開口先端部に離脱可
能なフィルム膜（シール膜）が貼着されている。開口が上向きなるようにカート
リッジが配置された時に、除去される。

【０００５】 ディスペンサは、上下を反転した状態で配置され、カートリッジは一側から残
りの部分に滑り込む。カートリッジを配置したディスペンサは、１８０度回転さ
れて取り出しモードで動作可能な状態となる。ディスペンサは、二つの細長いト
ラップ室の両側に有する水平で回転可能なシリンダ（軸）を有している。シリン
ダは、細長い軸上に離間して配置される複数のディスクで構成されている。少な
くとも二つのディスクは、放射方向外向きに延びるカム面を有しており、カム面
はシリンダが位置する底頂部の下向き傾斜壁内に離間してもうけられたスロット
（細長い小さい穴）に回転して進入する。カム面は、取り出しのために対向して
配置されるトラップ室に落下するときのアプリケータの絡まりを防止する。トラ
ップ室か、シリンダか何れかの方向に１８０度回転すると、これによってアプリ
ケータを、トラップ室のシリンダからシュートに投入する。シュートは、ディス
ペンサの底部においてほぼ水平に延びるエプロン部を終端に有している。取り出
されるアプリケータは、シュートの端部の突き当て部で止まり、この位置から取
り出して使用される。カートリッジが空になると、そのカートリッジは取り除か
れ、新しく装填されたカートリッジと交換される。

【０００６】

【実施例】

本発明によるディスペンサの全体は、図１の参照符号１１で示されている。デ
ィスペンサ１１には、透明で、長方形状のカートリッジ１０が上端に取り付けら
れる。ディスペンサは、特に図５において最もよく示されているように長方形状
のハウジング１２を有している。ハウジング１２は、長方形状の上向きの開口１
３を有している。ハウジングは、長辺側１６，１７から延びてスロット１８を形
成する細長く下向きの傾斜した底壁の傾斜壁１４，１５を有している。

【０００７】 軸２０は、スロット１８内に配置される。軸２０は、ハウジング１２を通り、
ハウジング１２の短辺側壁２１及び２２から外側に延びている。軸２０は、軸２
０と一体で、軸２０よりも幾分大径の複数の相互に離間したディスク２３を有し
ている。

【０００８】 各ディスク２３は、少なくとも一つの放射方向に整列したノッチ２４を有して
おり、それらは全体としてトラップ室を形成し、このトラップ室には図１２，図
１３，図１４に最もよく示されているように、通常、カートリッジ１０に収容さ
れた細長い棒状物品２５がハウジング１２の傾斜壁１４，１５に沿って重力によ
って落下する。

【０００９】 少なくとも二つのディスク２３は、放射方向に延びる延長部２６を有しており
、ノッチ２７，２８内に延びると共に、各傾斜壁１４，１５内に進入する。これ
らの延長部２７，２８は、傾斜壁１４，１５の周囲に棒状物品２５が蓄積されて
詰まりが生じることを防止する。

【００１０】 ハウジング１２は、下向きに延びるＵ字形状の部分３０を有しており、底部３
１において終端している。受容傾斜シュート３２は、底部３１の上側に取り付け
られ、Ｕ字形状の部分３０及び長辺側１６，１７の下側壁(below wall)によって
規定される開口を通して延びている。シュート３２は、Ｕ字形状の部分３０の上
側の突き当て部３３に終端して、図１４に示すように取り出される棒状物品２５
を保持するように形成される。シュート３２は、ノッチ３４を有しており、棒状
物品２５の取り出しを容易とする。

【００１１】 ディスペンサのハウジングは、棒状物品２５を収容したカートリッジ１０を容
易に装填できる。図２は、上向き状態のカートリッジ１０を示している。カート
リッジは、外向きに延びるフランジ４０を有する長方形状の収容室を構成してい
る。フランジには、カバーフィルム（シール膜）４１が接着固定され、このカバ
ーフィルム４１は図３に示すように部分的に剥がされる。図４は、これに続く装
着過程を示している。ハウジング１２は反転され、カートリッジ１０は長手方向
にスライドして、フランジ４０は、長辺側１６，１７の両端部の壁の溝４２内を
スライドする。カートリッジ１０が所定位置までスライドすると、ハウジング１
２は図１に示す通常の位置に戻される。取り出される棒状の物品は、重力により
傾斜壁１４，１５によって規定される空間を埋める。軸２０が何れかの端部にお
いて回転されて、ノッチを棒状物品が落入するように位置させる。軸は、回転を
継続して捕捉した棒状物品を、図１２，図１３，図１４に示すように移動させて
、ディスクのノッチは下向きに配置され、棒状物品はノッチを離れてシュートに
落下する。

【００１２】 全ての棒状物品が取り出されると、カートリッジ１０が、ハウジング１２から
スライドして取り外される。ハウジング１２には、図４に示すように反転された
状態において、新しい、装填されたカートリッジ１０が装着される。

【００１３】 ハウジングは、熱可塑性材料の射出成形により形成される。カートリッジは、
透明であり、装填したカートリッジ１０の交換を要求する前に、棒状物品の量を
確認することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 アプリケータカートリッジを装着した本発明によるディスペンサの斜視図であ
る。

【図２】 ディスペンサに装着されるアプリケータを収容したカートリッジを反転して示
す斜視図である。

【図３】 カバーを部分的に取り除いた状態の図２と同様のカートリッジの斜視図である
。

【図４】 カバー全体を除去したアプリケータを装填したカートリッジをスライドして受
け入れるディスペンサを反転して示す斜視図である。

【図５】 カートリッジのない状態で、前壁の一部を除去して、取り出し構造のトラップ
室を示すディスペンサの斜視図である。

【図６】 取り出し用のトラップ室の詳細を示す拡大図である。

【図７】 トラップ室を所定角度回転した図６と同様の拡大図である。

【図８】 図７よりも大きい角度回転したトラップ室を示す、図６，図７と同様の拡大図
である。

【図９】 室の弧状変位の進行を示すトラップ室の概略平面図である。

【図１０】 室の弧状変位の進行を示すトラップ室の概略平面図である。

【図１１】 室の弧状変位の進行を示すトラップ室の概略平面図である。

【図１２】 トラップ室の取り出し動作を示す概略断面図である。

【図１３】 トラップ室の取り出し動作を示す概略断面図である。

【図１４】 トラップ室の取り出し動作を示す概略断面図である。

【符号の説明】

１０ カートリッジ １１ ディスペンサ １２ ハウジング １４ 傾斜壁 １５ 傾斜壁 ２０ 軸 ２３ ディスク ２４ ノッチ ２５ 細長い棒状物品 ３２ 受容傾斜シュート ３４ ノッチ ４０ フランジ ４１ カバーフィルム

【手続補正書】

【提出日】平成１３年５月１１日（２００１．５．１１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の細長い棒状物品を収容する別体のリザーバカートリッジを有し、該リザ
   ーバカートリッジは、前記棒状物品が落下する下向き開口を有しており、ディス
   ペンサは、上向き開口するハウジングを備え、前記上向に開口するハウジングは
   、前記カートリッジの下向き開口部の手段と摺動可能に接合する手段を有する端
   縁部を有し、前記カートリッジと前記ハウジングを接合状態に保持し、前記ハウ
   ジングは離間した端部壁を有しており、前記ハウジングは、前記端部壁間の細長
   い漏斗状手段を有し、前記漏斗状手段は、傾斜し、スロット内において相互終端
   する細長い二つの傾斜した壁を有し、取り出しトラップ室は、前記端部壁間の前
   記スロット内に回転可能に取り付けられたシリンダ手段を含み、前記シリンダ手
   段は、軸上に軸方向に整列された離間した複数のディスクによって構成され、前
   記取り出しトラップ室は、前記ディスクの整列された切り欠き部によって区画形
   成され、少なくとも二つのディスクは、外方に延びる延長部を有しており、前記
   傾斜壁は、シリンダ手段が回転するときに、前記延長部を受け入れるように構成
   された対向配置されたスロットを有し、前記ハウジングは、シリンダ手段の下側
   に取り付けられた受容シュートを有しており、前記棒状物品がシリンダ手段が回
   転されたときに、重力により受容される細長い棒状物品のディスペンサ。
2. 【請求項２】 受容シュートは切り欠き部を有し、棒状物品は、手で取り出すことができる請
   求項１に記載のディスペンサ。
3. 【請求項３】 受容シュートは棒状物品が終端に停止される突き当て手段を有している請求項
   ２に記載のディスペンサ。
4. 【請求項４】 上向きのハウジングのエッジ部は長方形状であり、前記エッジ部は三辺に延び
   るスロットを有し、前記カートリッジは、下向き開口の回りに外向きに延びるフ
   ランジを有し、前記スロットと前記フランジは接合してカートリッジをハウジン
   グと共に保持する請求項１，２又は３に記載のディスペンサ。