JPH119829A - パチンコ球の計数可能な給仕皿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】物品の運搬と物品とパチンコ球との交換が迅速
に行える給仕皿を提供すること。 【解決手段】パチンコ球と交換する物品を載せて持ち運
ぶパチンコ球の計数可能な給仕皿１０であり、物品を載
せる皿部１１と、皿部に周設したパチンコ球を計数する
管状体であり、内部に収めたパチンコ球が目視可能な計
数管部１２と、それに連通し、パチンコ球の投入と、計
数管部内からのパチンコ球の戻し出し可能な投入戻し部
１３と、計数管部の末端部と連通させ、皿部の下面側に
設けたパチンコ球貯留部１４と、計数管部内のパチンコ
球を所定数ずつ仕切ることのできる仕切り手段と、を具
備し、計数管部は、パチンコ球が１つずつ通れる大きさ
で、投入戻し部から末端部に向けて下方に傾斜するよう
設け、パチンコ球貯留部には、貯留したパチンコ球を排
出させる球排出部１５を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ球と交換
する物品を載せて持ち運ぶパチンコ球の給仕皿に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ店内で行われている飲食
物やタバコ等のデリバリーサービスは、サービスワゴン
等に物品を載せて店内を移動していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遊技機
島の間の通路が狭い場合には通路を歩行する遊技客の邪
魔になるという問題点があった。

【０００４】また、遊技客から注文を受けてから注文品
を運ぶオーダーサービスに対しては迅速な対応ができな
いという問題点もあった。

【０００５】また、物品の運搬にサービスワゴンを用い
ずに給仕皿を用いる場合は、給仕皿の他に、物品と交換
するパチンコ球の球数を計数する計数皿も手に持たなけ
ればならず、不便であった。

【０００６】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、給仕皿にパチンコ球の計数が可能
な手段を設けることで、物品の運搬と物品とパチンコ球
との交換が迅速に行える給仕皿を提供することを目的と
している。

【０００７】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、次の各項に存する。

【０００８】［１］ パチンコ球と交換する物品を載せ
て持ち運ぶパチンコ球の計数可能な給仕皿（１０）であ
って、物品を載せる皿部（１１）と、該皿部（１１）に
周設したパチンコ球を計数するための管状体であり、内
部に収めたパチンコ球が目視可能な計数管部（１２）
と、該計数管部（１２）に連通し、計数管部（１２）へ
のパチンコ球の投入と、該計数管部（１２）内のパチン
コ球の戻し出し可能な投入戻し部（１３）と、前記計数
管部（１２）の末端部と連通させ、前記皿部（１１）の
下面側に設けたパチンコ球貯留部（１４）と、前記計数
管部（１２）内のパチンコ球を所定数ずつ仕切ることの
できる仕切り手段と、を具備し、前記計数管部（１２）
は、パチンコ球が１つずつ通れる大きさで、前記投入戻
し部（１３）から前記末端部に向けて下方に傾斜するよ
うに設け、前記パチンコ球貯留部（１４）は、貯留した
パチンコ球を排出させるための球排出部（１５）を設け
たことを特徴とするパチンコ球の計数可能な給仕皿（１
０）。

【０００９】［２］ 前記仕切り手段は、前記計数管部
（１２）に所定数のパチンコ球が収まる間隔を空けて設
けた切込み（１６、１６…）と、当該切込み（１６、１
６…）から前記計数管部（１２）内に差し込んでパチン
コ球の通過を阻止する挿脱自在のシャッター部材（１
７）と、を有して成ることを特徴とする項１に記載のパ
チンコ球の計数可能な給仕皿（１０）。

【００１０】［３］ 前記計数管部（１２）は少なくと
もその上部から内部に収めたパチンコ球を目視可能なよ
うに、上部に透明性のある部分を設けたことを特徴とす
る項１または２に記載のパチンコ球の計数可能な給仕皿
（１２）。

【００１１】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。

【００１２】前記の給仕皿（１０）によれば、パチンコ
球と交換するための物品を運ぶときは、皿部（１１）を
上にしてそこに物品を載せればよい。

【００１３】パチンコ球と物品を交換するときは、交換
を望む遊技者から適当な数のパチンコ球を受け取って、
給仕皿（１０）の皿部（１１）を設けた側に設けられた
投入戻し部（１３）へ投入する。投入したパチンコ球
は、計数管部（１２）の傾斜に沿って前記計数管部（１
２）の末端部へと転がる。なお、予め前記計数管部（１
２）の末端部にある切込みにシャッター部材（１７）を
差し込んでパチンコ球が前記皿部（１１）の下面側に設
けたパチンコ球貯留部（１４）に流入しないようにして
おく。

【００１４】その後、前記計数管部（１２）に設けられ
た切込み（１６、１６…）で、物品の交換に必要なパチ
ンコ球の数を区切る切込み（１６）にシャッター部材
（１７）を差し込む。そのとき、余分のパチンコ球が計
数管部（１２）に入っているときは、物品を渡した後に
給仕皿（１０）を適宜傾けたり回転させたりすれば投入
戻し部（１３）から余分のパチンコ球を排出させること
ができるので、足りない分を差し引いて排出したパチン
コ球を返却すればよい。

【００１５】シャッター部材（１７）で仕切ったパチン
コ球の数が物品の交換に必要な数に足りないときは、投
入戻し部（１３）側に残っているパチンコ球を投入戻し
部（１３）側から出して必要な数だけ差し引いてパチン
コ球を返却すればよい。また、投入戻し部（１３）側に
残っているパチンコ球ではまだ物品の交換数に足りない
ときは足りない分だけ受け取って投入戻し部（１３）へ
投入する。

【００１６】その後、前記計数管部（１２）の末端部の
切込みとパチンコ球の数を区切るために切込み（１６）
に差し込んだシャッター部材（１７）を抜けば、パチン
コ球はパチンコ球貯留部（１４）内へと流入する。

【００１７】このように、給仕皿にパチンコ球の計数が
可能な手段を設けることで、物品の運搬と物品とパチン
コ球との交換を迅速に行うことができる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。

【００１９】図１から図３は本発明の一の実施の形態を
示している。

【００２０】本実施の形態にかかる給仕皿１０は、パチ
ンコ遊技場において、物品とパチンコ球との交換による
デリバリーサービスやオーダーサービスの際に、物品を
運搬する給仕皿として用いるものである。

【００２１】給仕皿１０は、物品を載せる皿部１１と、
皿部１１に周設したパチンコ球を計数するための管状体
であり、内部に収めたパチンコ球Ｐが目視可能な計数管
部１２と、計数管部１２に連通し、計数管部１２へのパ
チンコ球Ｐの投入と、計数管部１２内のパチンコ球Ｐの
戻し出し可能な投入戻し部１３と、計数管部１２の末端
部と連通させ、皿部１１の下面側に設けたパチンコ球貯
留部１４と、計数管部１２内のパチンコ球Ｐを所定数ず
つ仕切ることのできる仕切り手段と、を具備して構成さ
れている。

【００２２】皿部１１は略円形に形成されており、表面
は載せた物品が滑らないように微細な凹凸を形成したエ
ンボス加工がなされている。あるいは、ラバーを吊着し
てもよい。

【００２３】図１に示したように、計数管部１２は、皿
部１１の周囲に沿って略一周するように設けられてい
る。図２に示すように皿部１１の周縁にはパチンコ球Ｐ
の投入戻し部１３が設けられており、計数管部１２の一
端部との間に仕切り等を配置せずに直接に連通してい
る。計数管部１２の末端部側は投入戻し部１３の下方に
至っている。

【００２４】計数管部１２の内部の横断面は１個のパチ
ンコ球のみが通れる大きさに形成されている。計数管部
１２を円筒状にした場合、その内径は約１２ミリメート
ルである。

【００２５】図２に示したように、計数管部１２の底面
は投入戻し部１３から末端部に向けて緩やかに下方に傾
斜するように設けられており、投入したパチンコ球Ｐが
末端側から自然に一列に並ぶように形成されている。

【００２６】計数管部１２は収納したパチンコ球Ｐを目
視できるよう、例えば透明のアクリル樹脂あるいは半透
明のプラスチック等で形成されている。図１および図２
に示したように、計数管部１２の上面側には４ケ所に切
込みが形成されている。切込み１６は隣り合う各切込み
１６間にパチンコ球Ｐが所定数ずつ収まるように設けら
れている。

【００２７】各切込み１６は、シャッター部材１７を差
し込んで、計数管部１２内に収めたパチンコ球Ｐを所定
数ずつ仕切り、パチンコ球Ｐの計数を容易にするために
形成したものである。

【００２８】ここで、末端部近くの切込み１６Ｅは、シ
ャッター部材１７を差し込んで、計数の間、後に述べる
パチンコ球貯留部１４へのパチンコ球Ｐの流入を止めて
おくためのものである。

【００２９】なお、図１には末端部側の切込み１６Ｅと
隣の切込み１６との間に１０個のパチンコ球Ｐが示され
ているが、図示したパチンコ球Ｐの数は例示に過ぎずこ
れに限定されるものではない。また、図示したパチンコ
球Ｐの大きさと給仕皿１０の大きさとは実際の大きさの
比に対応しておらず、目視による理解をより明瞭にする
ためにパチンコ球Ｐを実際の割合よりも大きく描いてあ
る。

【００３０】切込み１６Ｅより先で、投入戻し部１３の
下に位置する計数管部１２の末端部は、物品と交換する
計数後のパチンコ球Ｐを収納するためのパチンコ球貯留
部１４と直接に連通している。パチンコ球貯留部１４
は、底部の開口に開閉可能な排出シャッター１５ａを備
えた球排出部１５が設けられており、内部に貯留したパ
チンコ球を排出させることができる。

【００３１】なお、計数管部１２の上面には切込の他に
パチンコ球の数を瞬時に認識可能なように目盛や数字を
付けてもよい。

【００３２】あるいは、パチンコ球１個分の間隔を空け
て切込み１６を設け、パチンコ球１個ごとに仕切ること
ができるようにしてもよい。

【００３３】図３に示したものは、切込み１６、１６Ｅ
に差し込むシャッター部材１７を例示するもので、切込
み１６、１６Ｅに差し込んでパチンコ球を仕切って止め
る板状の球止め部１７ｂと、該球止め部１７ｂが略垂直
に形成されており、挿着時に計数管部１２の上部に当接
するベース部１７ａと、挿着時に計数管部１２を両側面
から挟み込むための挟持部１７ｃ、１７ｃとから構成さ
れている。

【００３４】なお、シャッター部材１７は挟持部１７ｃ
を設けなくてもよい。また、計数管部１２内でパチンコ
球を仕切る球止め部１７ｂは、板状に限らず、ピン状の
ものであってもよい。

【００３５】次に作用を説明する。

【００３６】本実施の形態の給仕皿１０によれば、パチ
ンコ球と交換するための物品等を運ぶときは、皿部１１
を上にしてそこに物品を載せればよい。給仕皿１０を持
つ位置は特に決まっておらず、物品を載せた状態で運び
やすい所を持てばよい。

【００３７】なお、予め計数管部１２の末端部にある切
込み１６Ｅにシャッター部材１７を差し込んでパチンコ
球が皿部１１の下面側に設けたパチンコ球貯留部１４に
流入しないようにしておく。

【００３８】シャッター部材１７を切込み１６Ｅに差し
込むには、球止め部１７ｂを１６Ｅに差し込み、挟持部
１７ｃで計数管部１２の両側を挟持させ、さらにベース
部１７ａが計数管部１２の上部に当接するまで押し込め
ばよい。

【００３９】パチンコ球と物品を交換するときは、交換
を望む遊技者に物品を渡し、遊技者からは適当な数のパ
チンコ球を受け取って、給仕皿１０の皿部１１を設けた
側の投入戻し部１３の開口１３ａへ投入する。投入した
パチンコ球は、計数管部１２の傾斜に沿って計数管部１
２の末端部へと転がる。

【００４０】その後、計数管部１２に設けられた切込み
１６、１６…で、物品の交換に必要なパチンコ球の数よ
り少なく、その数に最も近い切込み１６にシャッター部
材１７を差し込んでパチンコ球を計算する。そのとき、
余分のパチンコ球が計数管部１２に入っているときは、
物品を渡した後に給仕皿１０を適宜傾けたり回転させた
りすれば投入戻し部１３から余分のパチンコ球を排出さ
せることができるので、排出したパチンコ球から足りな
い分を差し引いて返却すればよい。

【００４１】シャッター部材１７で仕切ったパチンコ球
の数が物品の交換に必要な数に足りないときは、投入戻
し部１３側に残っているパチンコ球を投入戻し部１３側
から出して必要な数だけ差し引いてパチンコ球を返却す
ればよい。また、投入戻し部１３側に残っているパチン
コ球ではまだ物品の交換数に足りないときは足りない分
だけ受け取って投入戻し部１３へ投入する。

【００４２】なお、切込み１６をパチンコ球１個ごとに
仕切ることができるように形成してあるものの場合、多
めのパチンコ球を受け取って計数管部１２内に入れ、該
当する数のところの仕切りにシャッター部材１７を挿着
してあまったパチンコ球は投入戻し部１３から取り出し
て返却すればよい。

【００４３】その後、計数管部１２の末端部の切込みと
パチンコ球の数を区切るために切込み１６に差し込んだ
シャッター部材１７を抜けば、パチンコ球はパチンコ球
貯留部１４内へと流入する。

【００４４】パチンコ球貯留部１４内に貯留したパチン
コ球は、底部の開閉可能な排出シャッター１５ａを開い
てパチンコ球貯留部１４の外へ排出させることができ
る。

【００４５】このように、給仕皿にパチンコ球の計数が
可能な手段を設けることで、物品の運搬と物品とパチン
コ球との交換を迅速に行うことができる。

【００４６】

【発明の効果】本発明にかかる給仕皿によれば、パチン
コ球を計数する手段が組み込まれているので、パチンコ
球の計数皿等の携帯を必要とせず、遊技機間の通路が狭
い等の環境の如何にかかわりなく迅速なデリバリーサー
ビスやオーダーサービスをすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一形態にかかる給仕皿を示す平面図で
ある。

【図２】本発明の一形態にかかる給仕皿を示す側面図で
ある。

【図３】本発明の一形態にかかる給仕皿の切込みに差し
込むシャッター部材を例示する斜視図である。

【符号の説明】

１０…給仕皿 １１…皿部 １２…計数管部 １３…投入戻し部 １４…パチンコ球貯留部 １５…球排出部 １６…切込み １６Ｅ…切込み １７…シャッター部材 Ｐ…パチンコ球

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ球と交換する物品を載せて持ち運
   ぶパチンコ球の計数可能な給仕皿であって、 物品を載せる皿部と、 該皿部に周設したパチンコ球を計数するための管状体で
   あり、内部に収めたパチンコ球が目視可能な計数管部
   と、 該計数管部に連通し、計数管部へのパチンコ球の投入
   と、該計数管部内のパチンコ球の戻し出し可能な投入戻
   し部と、 前記計数管部の末端部と連通させ、前記皿部の下面側に
   設けたパチンコ球貯留部と、 前記計数管部内のパチンコ球を所定数ずつ仕切ることの
   できる仕切り手段と、を具備し、 前記計数管部は、パチンコ球が１つずつ通れる大きさ
   で、前記投入戻し部から前記末端部に向けて下方に傾斜
   するように設け、 前記パチンコ球貯留部は、貯留したパチンコ球を排出さ
   せるための球排出部を設けたことを特徴とするパチンコ
   球の計数可能な給仕皿。
2. 【請求項２】前記仕切り手段は、前記計数管部に所定数
   のパチンコ球が収まる間隔を空けて設けた切込みと、当
   該切込みから前記計数管部内に差し込んでパチンコ球の
   通過を阻止する挿脱自在のシャッター部材と、を有して
   成ることを特徴とする請求項１に記載のパチンコ球の計
   数可能な給仕皿。
3. 【請求項３】前記計数管部は少なくともその上部から内
   部に収めたパチンコ球を目視可能なように、上部に透明
   性のある部分を設けたことを特徴とする請求項１または
   ２に記載のパチンコ球の計数可能な給仕皿。