JP2002527560A - 熱可塑性ポリウレタンとasa材料のブレンド - Google Patents

熱可塑性ポリウレタンとasa材料のブレンド

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JP2002527560A JP2000575943A JP2000575943A JP2002527560A JP 2002527560 A JP2002527560 A JP 2002527560A JP 2000575943 A JP2000575943 A JP 2000575943A JP 2000575943 A JP2000575943 A JP 2000575943A JP 2002527560 A JP2002527560 A JP 2002527560A
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Abstract

(57)【要約】 (A)50〜95質量%の少なくとも1種の熱可塑性ポリウレタンと、(B)5〜50質量%の、下記の(B1)及び(B2)を基礎とする少なくとも1種のASA材料:(B1)10〜90質量%の、下記の(B11)及び(B12)を基礎とするグラフトゴム:(B11)50〜95質量%の、下記の(B111)〜(B113)を用いて製造されたグラフトベース:(B111)70〜99.9質量%の少なくとも1種のアルキルアクリレート、(B112)0.1〜30質量%の少なくとも1種の2官能架橋剤、及び(B113)0〜29.9質量%の別の共重合可能なモノマー;及び(B12)5〜50質量%の、下記の(B121)〜(B123)を基礎とするグラフトシェル:(B121)75〜85質量%の少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー、(B122)15〜25質量%の少なくとも1種の共重合可能な不飽和極性モノマー、好ましくはアクリロニトリル及び/又はメタクリロニトリル、及び(B123)0〜25質量%の少なくとも1種の別の共重合可能なコモノマー;及び(B2)10〜90質量%の少なくとも1種の、下記の(B21)〜(B23)を用いて製造された共重合体:(B21)76〜85質量%の少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー、(B22)15〜24質量%の少なくとも1種の共重合可能な不飽和極性モノマー、及び(B23)0〜9質量%の少なくとも1種のコモノマー、とからなり、前記(A)及び(B)の質量%が、成分(A)及び(B)の合計量に対する値であり、前記(B1)及び(B2)の質量%が、成分(B)に対する値であり、前記(B11)及び(B12)の質量%が、成分(B1)に対する値であり、前記(B111)、(B112)及び(B113)の質量%が、成分(B11)に対する値であり、前記(B121)、(B122)及び(B123)の質量%が、成分(B12)に対する値であり、そして前記(B21)、(B22)及び(B23)の質量%が、成分(B2)に対する値であるブレンド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、(A)50〜95質量%の少なくとも1種の熱可塑性ポリウレタン
と、 (B)5〜50質量%の、下記の(B1)及び(B2)を基礎とする少なくと
も1種のASA材料: (B1)10〜90質量%の、下記の(B11)及び(B12)を基礎とする
グラフトゴム: (B11)50〜95質量%の、下記の(B111)〜(B113)を用いて
製造されたグラフトベース: (B111)70〜99.9質量%の少なくとも1種のアルキルアクリレート
、 (B112)0.1〜30質量%の少なくとも1種の2官能架橋剤、及び (B113)0〜29.9質量%の少なくとも別の共重合可能なモノマー;及
び (B12)5〜50質量%の、下記の(B121)〜(B123)を基礎とす
るグラフトシェル: (B121)75〜85質量%の少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー、好
ましくはスチレン及び/又はスチレン誘導体、、 (B122)15〜25質量%の少なくとも1種の共重合可能な不飽和極性モ
ノマー、好ましくはアクリロニトリル及び/又はメタクリロニトリル、及び (B123)0〜25質量%の少なくとも1種の別のコモノマー; 及び (B2)10〜90質量%の、少なくとも1種の下記の(B21)〜(B23
)を用いて製造された共重合体: (B21)76〜85質量%の少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー、好ま
しくはスチレン及び/又はスチレン誘導体、 (B22)15〜24質量%の少なくとも1種の共重合可能な不飽和極性モノ
マー、好ましくはアクリロニトリル及び/又はメタクリロニトリル、及び (B23)0〜9質量%の少なくとも1種のコモノマー、 とからなり、 前記(A)及び(B)の質量%が、成分(A)及び(B)の合計量に対する値
であり、前記(B1)及び(B2)の質量%が、成分(B)に対する値であり、
前記(B11)及び(B12)の質量%が、成分(B1)に対する値であり、前
記(B111)、(B112)及び(B113)の質量%が、成分(B11)に
対する値であり、前記(B121)、(B122)及び(B123)の質量%が
、成分(B12)に対する値であり、そして前記(B21)、(B22)及び(
B23)の質量%が、成分(B2)に対する値であるブレンド、に関する。
【0002】 本発明は、上記ブレンドを製造する方法、そして本発明のブレンドを押出、射
出成形又はカレンダリング(カレンダ処理)することにより、ケーブル被覆、フ
ィルム、ホース、繊維形材、靴の甲、靴の本底、工業成形体、消費材、あらゆる
種類の成形体、被覆材、蛇腹、動物用耳札(ear tag)及び/又はブロー成形体を
製造する方法、並びにこのようにして得られる生成物に関する。
【0003】 熱可塑性ポリウレタン(以下TPUsとも言う)とアクリロニトリル−スチレ
ン−アクリレート共重合体(以下ASAsとも言う)とのブレンドは、一般に文
献に記載され公知である。材料として、これらは良好な粘弾性とともに高い強度
有するために注目されている。このため、DD−A301057、DE−A28
54407、DE−A4211415及びDE−A3938817には、TPU
とアクリレート共重合体とのブレンドが記載されている。TPUと、グラフトゴ
ム及び共重合体を基礎とするASA材料とを含むブレンドは、これらの文献には
記載されていない。EP−A475220には、TPU、ASA及び熱可塑性樹
脂のブレンドを含み、きわめて良好な機械安定性、きわめて良好な耐光性、耐熱
性及び耐化学薬品性を有し、ガスを発生しないと言われるフィルムが記載されて
いる。ASA材料が28質量%とのきわめて高比率のアクリロニトリルを用いた
これらのブレンドの不利は、その劣った流動特性、特に多くの用途において特に
望まれる靭性が不満足な点である。
【0004】 本発明の目的は、TPU及びASA材料を基礎とするブレンドを、流動特性及
び靭性の点から最適化することにある。
【0005】 本発明者等は、上記目的が、冒頭に記載したブレンドにより達成されることを
見いだした。
【0006】 本発明のブレンド中のグラフトゴムB1及び共重合体B2を基礎とするASA
材料は、本発明によりその流動挙動、特に靭性に関して改良することが可能とな
った。これは、B1及びB2の基となるモノマーの質量比率を最適化することに
より達成された。驚くべきことに、特に定義された、スチレンに比較してアクリ
ロニトリルを低比率にすることにより、靭性が改良される。この実質的利点を得
るために、本発明に従い規定されたように、B12及びB2の両方においてアク
リロニトリルを15〜25質量%との低比率にすることは、先行技術から予見す
ることはできない。なぜなら、当該技術者は、靭性は通常アクリロニトリル含有
量を増加させ、スチレン含有量を減少させることにより向上することを知ってい
るからである。たとえば、スチレン−アクリロニトリル共重合体は、アクリロニ
トリルなしで製造された同じ分子量のポリスチレンより、脆性が低く、靭性が高
い。
【0007】 本発明のブレンド中の成分に関して、下記のように言うことができる: 本発明のブレンドのTPU(A)として、 (a)イソシアネートを、(b)イソシアネートに対して反応性を有する化合物
及び必要により(c)鎖延長剤と、(d)触媒及び/又は(e)助剤及び/又は
添加剤の存在又は非存在下に、成分(a)のイソシアネート基の、成分(b)及
び必要により(c)の、イソシアネートと反応性を有する基の合計に対する比が
、通常1:0.9〜1:1.1となるように、反応させることにより、公知の方
法で得ることができる慣用のTPUsを一般に使用することができる。
【0008】 a)イソシアネートとして、脂肪族ジイソシアネート、脂環式ジイソシアネー
ト及び特に芳香族ジイソシアネートを用いることが好ましい。特に好ましい例と
しては、脂肪族ジイソシアネート、たとえばヘキサメチレン1,6−ジイソシア
ネート、2−メチルペンタメチレン1,5−ジイソシアネート、2−エチルブチ
レン1,4−ジイソシアネート、又は上述のC−アルキレンジイソシアネート
の少なくとも2種の混合物、ペンタメチレン1,5−ジイソシアネート及びブチ
レン1,4−ジイソシアネート;脂環式ジイソシアネート、たとえば1−イソシ
アナト−3,3,5−トリメチレン−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン(
イソホロンジイソシアネート)、1,4−及び/又は1,3−ビス(イソシアナ
トメチル)シクロヘキサン(HXDI)、シクロヘキサン1,4−ジイソシアネ
ート、1−メチルシクロヘキサン2,4−及び2,6−ジイソシアネート及び対
応する異性体混合物、ジシクロヘキシルメタン4,4’−,2,4’−及び2,
2’−ジイソシアネート及び対応する異性体混合物;及び好ましくは芳香族ジイ
ソシアネート、たとえばトリレン2,4−ジイソシアネート、トリレン2,4−
及び2,6−ジイソシアネートの混合物、3,3’−ジメチルビフェニル4,4
’−ジイソシアネート(TODI)、p−フェニレンジイソシアネート(PDI
)、m−,p−キシリレンジイソシアネート(XDI)、ジフェニルメタン4,
4’−,2,4’−及び2,2’−ジイソシアネート(MDI)、ジフェニルメ
タン2,4’−及び4,4’−ジイソシアネートも混合物、ウレタン変性液状ジ
フェニルメタン4,4’−及び/又は2,4’−ジイソシアネート、1,2−ビ
ス(4−イソシアナトフェニル)エタン(EDI)及びナフチレン1,5−ジイ
ソシアネートをあげることができる。中でも、ナフチレン1,5−ジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン4,4’−ジイソシアネート、ヘキサメチレン1
,6−ジイソシアネート、ジフェニルメタン4,4’−ジイソシアネート含有量
が96質量%を超えるジフェニルメタンジイソシアネート異性体混合物、及び特
にジフェニルメタン4,4’−ジイソシアネート及びヘキサメチレン1,6−ジ
イソシアネートが好ましい。
【0009】 b)イソシアネートと反応性を有する好適な物質(b)の例としては、500
〜8000の分子量を有するポリヒドロキシ化合物、好ましくは公知のポリエー
テルオール及び/又はポリエステルオールを挙げることができる。しかしながら
、ヒドロキシル含有ポリマー、例えばポリアセタール(例、ポリオキシメチレン
)、特に水不溶性ホルマール(例、ポリブタンジオールホルマール及びポリヘキ
サンジオールホルマール)、脂肪族ポリカーボネート、特にジフェニルカーボネ
ート及び1,6−ヘキサンジオールをエステル交換により製造されたもので、上
述の分子量を有するものも適当である。上述のポリヒドロキシ化合物は、個々の
成分として、又は混合物の形で使用することができる。
【0010】 TPU又はTPUsを製造するための混合物は、少なくとも大部分は、2官能
イソシアネート反応性物質に通常基づいており、即ち成分(d)の平均官能価は
好ましくは1.8〜2.6、特に好ましくは1.9〜2.2の範囲である。従っ
て、TPUsは大部分は非分岐構造を有し、即ち主として非架橋構造を有してい
る。
【0011】 1,2−プロピレンオキシド及びエチレンオキシドを基礎とするポリエーテル
オールを用いることが好ましく、このポリエーテルオールにおいては、OH基の
50%を超える量、好ましくは60〜100%が、第1級OH基であり、エチレ
ンオキシドの少なくとも1部が、末端ブロックとして、特にポリオキシテトラメ
チレングリコール(ポリテトラヒドロフラン)として配置されている。
【0012】 TPUsの場合に実質的に線状であるポリエーテルオールは、通常500〜8
000、好ましくは600〜6000及び特に800〜3500の分子量を有す
る。これらは、個々に、或いは相互の混合物の形で使用することができる。
【0013】 適当なポリエステルオールは、例えば炭素原子数2〜12個、好ましくは4〜
8個の慣用ジカルボン酸(例、コハク酸、グルタル酸、スベリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、アジピン酸、フタル酸、イソフタル酸及び/又はテレフタル酸
)と、公知の多価アルコール(例、エタンジオール、1,3−プロパンジオール
、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,10−デカンジオール、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオー
ル、1,2−プロパンジオール、ジエチレングリコール及び/又はジプロピレン
グリコール)とから製造することができる。
【0014】 また、炭酸と、上述のジオール、特に炭素原子数4〜6のもの(例、1,4−
ブタンジオール及び/又は1,6−ヘキサンジオール)とのエステル、ω−ヒド
ロキシカルボン酸(例、ω−ヒドロキシカプロン酸)の縮合生成物、そして好ま
しくはラクトン(例、置換又は非置換ω−カプロラクトン)の重合生成物も好適
である。
【0015】 ポリエステルオールとして、アルキレン基の炭素原子数が2〜6個のアルカン
ジオールポリアジペート(例、エタンジオールポリアジペート、1,4−ブタン
ジオールポリアジペート、エタンジオール−1,4−ブタンジオールポリアジペ
ート、1,6−ヘキサンジオール−ネオペンチルグリコールポリアジペート)、
ポリカプロラクトンを、特に1,6−ヘキサンジオール−1,4−ブタンジオー
ルポリアジペートが好ましい。
【0016】 ポリエステルオールは、500〜6000、特に800〜3500の分子量(
重量平均)を有する。
【0017】 c)鎖延長剤(c)としては、通常60〜499、好ましくは60〜300の
分子量を有するものであるが、炭素原子数2〜12、好ましくは炭素原子数2、
4又は6のアルカンジオール(例、エタンジオール、1,6−ヘキサンジオール
及び特に1,4−ブタンジオール)、及びジアルキレンエーテルグリコール(例
、ジエチレングリコール及びジプロピレングリコール)が好ましい。しかしなが
ら、テレフタル酸と炭素原子数2〜4個のアルカンジオールとのジエステル{例
、ビス(エタンジオール)テレフタレート又はビス(1,4−ブタンジオール)
テレフタレート}、ヒドロキノンのヒドロキシアルキレンエーテル{例、1,4
−ジ(β−ヒドロキシエチル)ヒドロキノン}、(環状)脂肪族ジアミン{例、
4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、3,3’−ジメチル−4,4’−
ジアミノジシクロヘキシルメタン、1−アミノ−3,3,5−トリメチル−5−
アミノメチルシクロヘキサン、エチレンジアミン、1,2−及び1,3−プロピ
レンジアミン、N−メチルプロピレン−1,3−ジアミン、N,N’−ジメチル
エチレンジアミン}、及び芳香族ジアミン{例、2,4−及び2,6−トルエン
ジアミン、3,5−ジエチル−2,4−及び−2,6−トルエンジアミン及び第
1級、オルト−ジアルキル−、−トリアルキル−及び/又は−テトラアルキル−
置換4,4’−ジアミノジフェニルアミン、を使用することも可能である。
【0018】 好ましく使用される鎖延長剤は、アルキレン基の炭素原子数が2〜6個のアル
カンジオール、特に1,4−ブタンジオール、及び/又は炭素原子数4〜8個の
ジアルキレングリコールである。
【0019】 TPUsの特有の硬度及びTPUsの融点を調整するために、形成成分(b)
及び(c)のモル比(b):(c)を、通常1:0.8〜1:10、好ましくは
1:1〜1:6.4の範囲で変化させ、TPUsの硬度及び融点をジオール含有
量を増加させながら向上させる。
【0020】 下記成分を基礎とするTPUsを使用することが好ましい:即ち、(a)ジフ
ェニルメタン4,4’−ジイソシアネート(MDI)、及び/又はヘキサメチレ
ンジイソシアネート、(b)ポリオキシテトラメチレングリコール、1,2−プ
ロピレンオキシド及びエチレンオキシドを基礎とするポリエーテルオール及び/
又はアルキレン基の炭素原子数が2〜6個のアルカンジオールポリアジペートを
基礎とするポリエステルオール、及び(c)1,2−エタンジオール、1,4−
ブタンジオール及び/又は1,6−ヘキサンジオールであって、成分(a)のイ
ソシアネート基の、成分(b)及び(c)のイソシアネート反応性基の合計に対
する比が、1:0.9〜1:1.1の範囲が好ましく、そして(b)と(c)を
、(b):(c)が1:1〜1:6.4のモル比で使用することが特に好ましい
【0021】 (d)好適な触媒、特にジイソシアネート(a)のNCO基と形成成分(b)
のヒドロキシル基との反応を促進するもので、公知であり、慣用の第3級アミン
、例えばトリエチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホ
リン、N,N’−ジメチルピペラジン、2−(ジメチルアミノエトキシ)エタノ
ール、ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等;特に有機金属化合物、例えば
チタン酸エステル、鉄化合物(例、鉄(III)アセチルアセトネート)、錫化合物
(例、二酢酸錫、オクタン酸錫、ラウリン酸錫、又は脂肪族カルボン酸のジアル
キル錫塩(例、二酢酸ジブチル錫、二ラウリン酸ジブチル錫、等)を挙げること
ができる。触媒は、通常ポリヒドロキシ化合物(b)100部に対して0.00
2〜0.1部の量で使用される。
【0022】 (e)触媒以外に、慣用助剤及び/又は添加剤を形成成分に添加することもで
きる。例えば、界面活性剤、フィラー、難燃剤、核剤、酸化防止剤、安定剤、滑
剤、及び離型剤、染料及び顔料、阻害剤、加水分解、光、熱及び退色に対する阻
害剤又は安定剤、無機及び/又は有機のフィラー、強化材料及び可塑剤を挙げる
ことができる。
【0023】 さらに、上述の助剤及び添加剤に関する詳細は専門文献に見ることができる。
【0024】 例えば、上述の出発成分からのTPUsの製造は、一般に公知であり、多数記
載されている。例えば、(a)、(b)及び必要により(c)、(d)及び/又
は(e)を含む反応混合物は、公知のワンショット成形法により、あるいはプレ
ポリマー法より、例えば反応押出機及び/又は慣用ベルト装置において、反応す
ることができる。こうして製造されたTPUsは、次いでペレット化、又は顆粒
化され、成分Bと共に処理して、本発明のブレンド、好ましくは均一なブレンド
を得ることができる。
【0025】 TPUsA又はA及びBを含むブレンドは、(a)イソシアネートを、(b)
イソシアネートに対して反応性の化合物、及び必要により(c)鎖延長剤と、(
d)触媒及び/又は(e)助剤及び/又は添加剤の存在又は非存在下に、且つ請
求項1に記載のB1、B2又はBの存在下に反応させ、そして次いで適宜(反応
がB1又はB2の存在下に行われ且つ成分BがB1及びB2を含む場合)、反応
中に存在しない成分B1又はB2を反応生成物に混合する、ことにより製造する
ことが好ましい。
【0026】 B1、B2又はBの存在下でのAの製造は、慣用条件下、反応押出機中で行う
ことが好ましい。例えば、B1、B2又はBを、反応押出機のホッパーに導入し
、Aを製造するための出発材料を、同時に或いは押出機の下流地点で、分割して
又は個々に、好ましくは十分に混合された状態で添加することができる。
【0027】 同様に、このようにして得られるブレンドは、著しく改良された特性を有する
【0028】 成分Bの出発材料及び製造方法に関して、下記の点を例を用いて述べることが
できる。
【0029】 アクリレートポリマーB11を製造するためのモノマーB111として、アル
キル基の炭素原子数が1〜8個の通常のアルキルアクリレート、例えばメチルア
クリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、特にアルキル基の炭素原子数が4〜8個が好ましく
、特にn−ブチルアクリレート及び/又はエチルへキシルアクリレートを挙げる
ことができる。グラフトベースB11の製造において、上記アクリレートは個々
に、又は予めの混合物として使用することができる。
【0030】 少なくとも2官能、好ましくは2〜3−官能の好適な架橋剤B112は、例え
ば2個以上の共重合可能なエチレン性2重結合(1,3の間隔位置で共役してい
ないもの)を含むモノマーである。好適な架橋剤モノマーの例としては、ジビニ
ルベンゼン、ジアリルマレート、ジアリルフマレート及び/又はジアリルフタレ
ート、好ましくはトリシクロデカニルアクリレート及び/又はトリシクロペンタ
ジエニルアクリレートを挙げることができる。
【0031】 使用可能な別の共重合可能なモノマーB113として、例えばスチレン、α−
メチルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、フェニルマレイミド
、アクリルアミド、及び/又はビニルメチルエーテルを使用することができる。
【0032】 グラフトベースB11にグラフトされるシェル(殻)B12を製造するために
、適当な芳香族ビニルモノマーB121は、好ましくはスチレン及び/又はスチ
レン誘導体、例えばスチレン、アルキルスチレン、好ましくはα−メチルスチレ
ン、及び環−アルキル置換スチレン、例えばp−メチルスチレン及び/又はte
rt−ブチルスチレンである。
【0033】 共重合可能な不飽和極性モノマーB122の例としては、アクリロニトリル及
び/又はメタクリロニトリルを挙げることができる。
【0034】 使用可能な別の共重合可能なモノマーB123として、例えば下記の化合物、
即ちアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、プロピルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート、フェニルマレイミド、アクリルアミド、及び/又はビニルメチルエーテ
ルを使用することができる。
【0035】 B1、B11及び/又はB12の製造において慣用助剤及び/又は添加剤を使
用することも可能であり、例として、乳化剤、例えばアルキルスルホン酸又はア
リールスルホン酸のアルカリ金属塩(例、アルキルスルホネート、脂肪アルコー
ルスルホネート)、炭素原子数10〜30個の高級脂肪酸の塩又は樹脂石鹸;重
合開始剤、例えば慣用の過硫酸塩(例、過硫酸カリウム)、又は公知のレドック
ス組成物;重合助剤、例えばpHが6〜9に調整された慣用の緩衝物質(例、重
炭酸ナトリウム及び/又はピロリン酸ナトリウム)、及び/又は分子量調節剤(
例、メルカプタン、テルピネオール及び/又はα−メチルスチレンダイマー)を
挙げることができる。分子量調節剤は、通常反応混合物に対して0〜3質量%の
量で使用される。
【0036】 ASA材料の製造は、一般に専門文献に公知であり、例えばDE−A1260
135の3頁13行〜4頁23行、及びUS3055859の2頁62行〜4頁
10行に記載されており、2段グラフトについて、DE−A3149358、6
頁16行〜8頁5行、DE−A3227555の6頁16行〜8頁5行に記載さ
れている。本発明に従い使用されるASA材料を製造するために、グラフトベー
スB11として機能するゴム状アクリレートポリマーをまず製造することができ
る。例えばB111の乳化重合により、例えばB111と少なくとも2官能の架
橋剤B112、必要によりB113を、例えば水性乳濁液で、20〜100℃、
好ましくは50〜80℃で、それ自体公知の方法で重合させることにより、ゴム
状アクリレートポリマーを製造することができる。芳香族ビニルモノマーB12
1と、共重合可能不飽和極性モノマーB122及び必要によりB123との混合
物を、その後このポリアクリレートラテックスにグラフトすることができ、この
グラフト共重合は同様に水性乳濁液で行われることが好ましい。
【0037】 ゴム弾性成分B11はまた、EP−B534212、4頁46行〜5頁43行
に記載されているように、硬質コア(核)にグラフトすることができるが、必要
によりB12において述べたモノマーにより架橋することができる。硬質コアは
B12について述べたモノマーから形成されている。
【0038】 このコアは、>25℃のガラス転移温度を有する硬質コアであり、B12の割
合が既に述べたように、B1の質量に対して5〜50質量%である。
【0039】 さらに特に好ましい態様において、グラフトは、EP−B3149358、6
頁16行〜8頁5行、又はEP−B3227555、6頁16行〜8頁5行に記
載のように、2段階で行うことができる。即ち、芳香族ビニルモノマーB121
をまず、グラフトベースB11の存在下に重合させることができる。その後、第
2段階で、少なくとも1種の芳香族ビニルモノマーB121と、少なくとも1種
の共重合可能不飽和極性モノマーB122及び必要によりB123を含む混合物
を用いて、グラフト共重合を行うことができる。ASA材料で使用され、存在す
る種々の成分の量は、既に冒頭に記載した。
【0040】 良好な機械特性を有するASA材料を得るために、グラフトベースとして機能
するポリアクリレートを架橋する。即ちアクリレートの重合による製造は、少な
くとも2官能、架橋モノマーB112の存在下に行われる。
【0041】 グラフトベースB11の粒径は、0.04〜10μm、さらに0.05〜2μ
m、特に0.07〜1μmの範囲が好ましい。グラフトゴムの粒径は、0.05
〜15μm、さらに0.06〜5μm、特に0.08〜1.2μmの範囲が好ま
しい。
【0042】 本発明のブレンドに追加的に存在し、そして硬質マトリックスと考えられる成
分B2は、本発明に従い、成分B21、B22及び必要によりB23を基礎とす
るものである。
【0043】 成分B21として、例えば、下記のモノマー:一般に公知の芳香族ビニルモノ
マー、好ましくはスチレン及び/又はスチレン誘導体(例、スチレン、アルキル
スチレン)、好ましくはα−メチルスチレン及び環−アルキル置換スチレン(例
、p−メチルスチレン及び/又はtert−ブチルスチレン)を使用することが
可能である。
【0044】 成分B22として使用することができるモノマーの例としては、下記のもの:
即ち、この目的に一般に公知の共重合可能不飽和モノマー、例えばアクリロニト
リル、メタクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、アルキル基の炭素原子
数が1〜4個のアルキル(メタ)アクリレート(例、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、プロピルアクリレート、メチルメタクリレート及び/又はエチ
ルメタクリレート)、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、アクリルアミド及
び/又はビニルメチルエーテル、好ましくはアクリロニトリル及び/又はメタク
リロニトリルを挙げることができる。
【0045】 B2に付加的に存在しても良い成分B23としては、例えばこの目的で一般に
公知のモノマー、例えばエチルへキシルアクリレート、ステアリルアクリレート
及び/又はアルキルアクリルアミドを使用することができる。
【0046】 B2の製造は、例えばDE−A3149358、9頁18行〜32行、及びD
E−A3227555、9頁18行〜32行に記載のように、一般に公知の方法
で行うことができる。例えば、B21、B22及び必要によりB23を、塊状、
溶液、懸濁液、又は水性乳濁液において、慣用温度及び圧力で、公知の装置を用
いて一般に公知の共重合により、行うことができる。上記装置としては、例えば
Kunststoff-Handbuch, Vieweg-Daumiller, 第V巻(Polystyrene), Carl-Hanser-V
erlag, Munich 1969, 124頁12行以下に記載されている。
【0047】 本発明のブレンド中に存在する成分B1及びB2を、熱可塑性ポリウレタンA
と混合する前に、強烈に混合することができる。成分を、好適な機械(押出機、
混練機、インジェクション成形機、プレス、カレンダ等)で、高温、好ましくは
170〜250℃、特に180〜230℃で混合される。
【0048】 (A)及び(B)に加えて、本発明のブレンドは、さらに助剤及び/又は添加
剤を含むことが有利であり得る。本発明のブレンドは、50〜100質量%のA
及びB、及び0〜50質量%の助剤及び/又は添加剤を含むことが特に好ましい
。含んでも良い助剤及び/又は添加剤の例としては、可塑剤、帯電防止剤、光安
定剤、滑剤、発泡剤、カップリング剤、他の相溶性のある熱可塑性樹脂{例えば
ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
)、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン又はポリ塩化ビニル}、フィラー、界面活性剤、難燃
剤、染料及び顔料、酸化、加水分解、光、熱又は退色に対する安定剤、及び/又
は強化材料を挙げることができる。これらの助剤及び/又は添加剤は、上記のよ
うにTPUsの製造に使用しても、或いはブレンドの製造における成分(A)及
び/又は(B)に添加しても良い。
【0049】 光安定剤として、全ての慣用の光安定剤が使用可能であり、例えばベンゾフェ
ノン、桂皮酸、有機ホスフィット(有機亜リン酸塩)、及びホスホニット(ホス
ホン酸塩)、及びさらに立体障害アミンを挙げることができる。
【0050】 使用可能な滑剤の例としては、炭化水素(例、オイル、パラフィン、ポリエチ
レンワックス、ポリプロピレンワックス)、炭素原子数6〜20個の脂肪アルコ
ール、ケトン、カルボン酸(例、脂肪酸、モンタン酸)又は酸化ポリエチレンワ
ックス、カルボキシアミド及びカルボン酸エステル(例、アルコールとしてエタ
ノール、脂肪アルコール、グリセロール、エタンジオール又はペンタエリスリト
ールと、酸成分として長鎖カルボン酸から誘導されるもの)を挙げることができ
る。
【0051】 安定剤として、慣用の酸化防止剤、例えばフェノール性酸化防止剤(例、アル
キル化モノフェノール)、b−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオン酸のエステル及び/又はアミド、及び/又はベンゾトリ
アゾールを使用することができる。使用できる酸化防止剤の例としては、EP−
A698637及びEP−A669367に記載されている。フェノール性酸化
防止剤の特別な例としては2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル、ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]及びN,N’−ジ−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミ
ンを挙げることができる。上述の安定剤は、個々に、又は混合物として使用する
ことができる。
【0052】 成分(A)及び(B)をブレンドする際、成分は流動可能な、軟化又は溶融状
態で存在していることが好ましい。成分の均一混合を、(A)及び(B)の融点
を超える温度で行うことが好ましい。成分を混合する温度は、通常160〜25
0℃、好ましくは190〜240℃、特に好ましくは200〜235℃の範囲で
ある。均一な生成物を形成するための成分のブレンドは、加熱と撹拌、混練又は
磨砕(rolling)を、連続又は不連続で、好ましくは脱気しながら容易にする慣用
装置を用いて行うことができる。成分(A)及び(B)は、慣用の押出機で混合
することが好ましく、そして成分(A)及び(B)を、予め混合して或いは個々
に(例えばホッパーを介して全て)押出機に導入するか、或いは押出機内に存在
する溶融又は固体の生成物に比例して、押出機の下流地点で導入することができ
る。
【0053】 成分、特にTPU、は処理前に乾燥することが好ましい。特に好ましい方法に
おいて、成分B1及びB2を別々に予備混合し(好ましくは押出機で)、そして
このように製造した化合物を、上記条件下で成分Aと混合する。
【0054】 溶融混合成分を、その後好ましくは符号を付け、完全又は部分冷却と同時に又
はその後、粉砕し、特に顆粒にする。こうして得られた生成物を、さらに射出成
形、押出、カレンダリング、プレス、ブロー成形等により、加工することが適当
である。
【0055】 本発明のブレンドは、好ましくはショアーD硬度が30〜100であり、例え
ば一般に公知の方法(例、射出成形、又はカレンダリング)でペレット化又は顆
粒化或いは加工し、ケーブル被覆、フィルム、ホース、繊維、形材、靴の甲、靴
の本底、工業成形体、消費材、あらゆる種類の成形体、被覆材、蛇腹、動物用耳
タグ及び/又はブロー成形体を製造することができる。
【0056】 本発明に従いこのように製造された、本発明のブレンドを含むケーブル被覆、
フィルム、ホース、繊維、形材、靴の甲、靴の本底、工業成形体、消費材、あら
ゆる種類の成形体、被覆材、蛇腹、動物用耳タグ及び/又はブロー成形体は、特
に、優れた靭性及び乾燥感(即ち低粘着性)を有する。
【0057】 これらの有利な点を、下記の実施例により説明する。
【0058】
【実施例】
[実施例] 成分Ai):Elastollan 1185 A{エラストラン(登録商標) 1185 A;Elasto
gran GmbH製(MDI、ブタンジオール及びポリテトラヒドロフランを基礎とす
るTPU、ショアA硬度95)}; 成分Aii):Elastollan C 85 A{エラストラン(登録商標) C 85 A;Elasto
gran GmbH製(MDI、ブタンジオール及びポリエステルを基礎とするTPU、
ショアA硬度95)}; 成分Aiii):Elastollan B 85 A{エラストラン(登録商標) B 85 A;Elast
ogran GmbH製(MDI、ブタンジオール及びポリエステルを基礎とするTPU、
ショアA硬度95)}; 成分B1:DE−A1260135の実施例1に記載のように、下記のモノマ
ー:98質量%のB111としてのポリブチルアクリレート及び2質量%のジシ
クロペンタジエニルアクリレートを基礎とする60質量%のグラフトベース、及
び75質量%のB121としてのスチレン及び25質量%のB122としてのア
クリロニトリルを基礎とする40質量%のグラフトシェルを用いて製造されたグ
ラフトゴム;グラフトゴムの粒径は約0.09μmであった; 成分B2i):67質量%のB21としてのスチレン及び33質量%のB22
としてのアクリロニトリルを用いて製造された共重合体;粘度数(室温にて0.
5%濃度トルエン溶液で測定):60ml/g; 成分B2ii):67質量%のB21としてのスチレン及び33質量%のB22
としてのアクリロニトリルを用いて製造された共重合体;粘度数(室温にて0.
5%濃度トルエン溶液で測定):80ml/g; 成分B2iii):81質量%のB21としてのスチレン及び19質量%のB2
2としのアクリロニトリルを用いて製造された共重合体;粘度数(室温にて0.
5%濃度トルエン溶液で測定):70ml/g。
【0059】 成分B2i、B2ii及びB2iiiを、Kunststoff-Handbuch, Editors Viewing-
Daumiller, volume V(Polystyrene), Carl-Hanser-Verlag, Munich, 1969, 124
頁12行以下の例に記載のように、溶液重合法で作製した。
【0060】 B2成分のそれぞれを、別々の実験において、成分B1と、1:1の質量比で
押出機(ZSK30−2軸スクリュー押出機、Fa. Werner & Pfleiderer製)で
、230℃にて綿密に混合した。
【0061】 B1とB2i、B2ii又はB2iiiとを含むこれらのブレンドBを、順に成分
Aと、1:1のA:B質量比で押出機(ZSK30−2軸スクリュー押出機、Fa
. Werner & Pfleiderer製)で、230℃にて綿密に混合した。
【0062】 成分B1及びB2の両方において、本発明で定義された低アクリロニトリル含
有量を有する実施例1の新規なブレンドは、比較生成物に比べて下記の特に有利
な特性を有するものである:
【0063】
【表1】
【0064】 MVI(Melt Volume Index:メルト・ボリューム・インデックス):220
℃、5kgで、ISO−1133に従い測定。 ヴィカット(Vicat):ISO−306に従い測定。 シャルピーノッチ付き衝撃強度:ISO−179−1eAに従い測定。 破壊テスト:DIN−53443に従い測定。 引張強度:ISO−527に従い測定。 伸び:ISO−527に従い測定。 引裂強度:ISO−527に従い測定。 破断点伸び:ISO−527に従い測定。
【0065】 測定結果から分かるように、本発明の目的、即ちTPUs及びASAを含むブ
レンドの機械特性、特にその靭性を顕著に改良するとの目的を、達成することが
できた。実施例1の新規ブレンドは、アクリロニトリルを高割合で、スチレンを
低割合にて製造された比較例2c及び3cのブレンドに比較して、相当改善され
た特性を示す。従って、測定された特性のそれぞれ、特にノッチ付き衝撃強度、
伸び及び破断点伸びは、本発明により大幅に改良することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エベルレ,ヴォルフガング ドイツ、D−67071、ルートヴィッヒスハ ーフェン、マグデブルガー、シュトラー セ、104 (72)発明者 ブリュニング,イネス ドイツ、D−49356、ディープホルツ、リ ュダーシュトラーセ、25 (72)発明者 ショルツ,ギュンター ドイツ、D−49448、レムフェルデ、モル デシュトラーセ、10 Fターム(参考) 4F070 AA18 AA30 AA34 AA53 AB08 AB16 AC32 AC65 AE09 FA03 FB06 FB07 FC05 4F071 AA22X AA33X AA34X AA53 AA77 AE02 AF14 AF20 AF23 AF26 AF58 AH12 BA01 BB04 BB05 BB06 BB13 BC01 BC05 BC07 4J002 BC04X BG04X BG05X BG10X BN03X BN05X BN12X CK02W GC00 GK01 GQ01 GT00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)50〜95質量%の少なくとも1種の熱可塑性ポリウ
    レタンと、 (B)5〜50質量%の、下記の(B1)及び(B2)を基礎とする少なくと
    も1種のASA材料: (B1)10〜90質量%の、下記の(B11)及び(B12)を基礎とする
    グラフトゴム: (B11)50〜95質量%の、下記の(B111)〜(B113)を用いて
    製造されたグラフトベース: (B111)70〜99.9質量%の少なくとも1種のアルキルアクリレート
    、 (B112)0.1〜30質量%の少なくとも1種の2官能架橋剤、及び (B113)0〜29.9質量%の少なくとも1種の別の共重合可能なモノマ
    ー;及び (B12)5〜50質量%の、下記の(B121)〜(B123)を基礎とす
    るグラフトシェル: (B121)75〜85質量%の少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー、 (B122)15〜25質量%の、少なくとも1種の共重合可能な不飽和極性
    モノマー、好ましくはアクリロニトリル及び/又はメタクリロニトリル、及び (B123)0〜25質量%の少なくとも1種の別の共重合可能なコモノマー
    ;及び (B2)10〜90質量%の、少なくとも1種の下記の(B21)〜(B23
    )を用いて製造された共重合体: (B21)76〜85質量%の少なくとも1種の芳香族ビニルモノマー、 (B22)15〜24質量%の少なくとも1種の共重合可能な不飽和極性モノ
    マー、及び (B23)0〜9質量%の少なくとも1種のコモノマー、 とからなり、 前記(A)及び(B)の質量%が、成分(A)及び(B)の合計量に対する値
    であり、前記(B1)及び(B2)の質量%が、成分(B)に対する値であり、
    前記(B11)及び(B12)の質量%が、成分(B1)に対する値であり、前
    記(B111)、(B112)及び(B113)の質量%が、成分(B11)に
    対する値であり、前記(B121)、(B122)及び(B123)の質量%が
    、成分(B12)に対する値であり、そして前記(B21)、(B22)及び(
    B23)の質量%が、成分(B2)に対する値であるブレンド。
  2. 【請求項2】 50〜100質量%の請求項1に記載のブレンド、及び0〜
    50質量%の助剤及び添加剤を含む請求項1に記載のブレンド。
  3. 【請求項3】 (a)イソシアネートを、(b)イソシアネートに対して反
    応性を有する化合物及び必要により(c)鎖延長剤と、(d)触媒及び/又は(
    e)助剤及び/又は添加剤の存在又は非存在下に、且つ請求項1に記載のB1、
    B2又はBの存在下に反応させ、そして必要により、次いで反応中に存在しない
    成分B1又はB2を反応生成物に混合することにより熱可塑性ポリウレタンを製
    造することを特徴とする請求項1又は2に記載のブレンドの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法により得られるブレンド。
  5. 【請求項5】 請求項1、2及び4のいずれかに記載のブレンドを押出、射
    出成形又はカレンダリングすることにより、ケーブル被覆、フィルム、ホース、
    繊維、形材、靴の甲、靴の本底、工業成形体、消費材、あらゆる種類の成形体、
    被覆材、蛇腹、動物用耳札及び/又はブロー成形体を製造する方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2及び4のいずれかに記載のブレンドを含む、ケ
    ーブル被覆、フィルム、ホース、繊維、形材、靴の甲、靴の本底、工業成形体、
    消費材、あらゆる種類の成形体、被覆材、蛇腹、動物用耳札及び/又はブロー成
    形体。
  7. 【請求項7】 請求項1、2及び4のいずれかに記載のブレンドを、押出、
    射出成形又はカレンダリングによりケーブル被覆、フィルム、ホース、繊維、形
    材、靴の甲、靴の本底、工業成形体、消費材、あらゆる種類の成形体、被覆材、
    蛇腹、動物用耳札及び/又はブロー成形体を製造するために使用する方法。
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