JPH10140003A - 低い光沢を示す熱成形品およびこれの製造用組成物 - Google Patents

低い光沢を示す熱成形品およびこれの製造用組成物

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JPH10140003A
JPH10140003A JP9311017A JP31101797A JPH10140003A JP H10140003 A JPH10140003 A JP H10140003A JP 9311017 A JP9311017 A JP 9311017A JP 31101797 A JP31101797 A JP 31101797A JP H10140003 A JPH10140003 A JP H10140003A
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thermoplastic
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JP9311017A
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Charles G Schmid
チヤールズ・ジー・シユミド
Donald P Nardi
ドナルド・ピー・ナーデイ
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Bayer Corp
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Bayer Corp
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • C08L75/08Polyurethanes from polyethers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い光沢を示す熱成形品およびこれの製造用
組成物。 【解決手段】 ポリエーテル−ポリオールを基としてい
て90以下のショアA硬度を示す熱可塑性ポリウレタン
とグラフト化ポリブタジエンゴムの樹脂ブレンド物を含
めた熱可塑性組成物を開示する。本発明の組成物では、
上記ブレンド物に含めるポリウレタンの量をグラフト化
ポリブタジエンゴムの量よりも相対的に多くする。この
組成物は、低い光沢を示すことに加えて「柔らかな触
感」を有することを特徴とする製品を熱成形で製造する
場合に用いるに特に適切である。また、熱可塑性ポリウ
レタンとグラフト化ポリブタジエンゴムのブレンド物が
入っている熱可塑性組成物から調製した熱成形品が示す
60度光沢を低くする方法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、熱可塑成形用組成物、より詳
細には、低い60度光沢値(gloss value)
を示す製品の熱成形で用いるに適切な組成物に関する。
【0002】
【発明の要約】ポリエーテル−ポリオールを基としてい
て90以下のショアA硬度を示す熱可塑性ポリウレタン
とグラフト化(grafted)ポリブタジエンゴムの
樹脂ブレンド物を含めた熱可塑性組成物を開示する。本
発明の組成物では、上記ブレンド物に含めるポリウレタ
ンの量をグラフト化ポリブタジエンゴムの量よりも相対
的に多くする。この組成物は、低い光沢を示すことに加
えて「柔らかな触感」を有することを特徴とする製品を
熱成形で製造する場合に用いるに特に適切である。ま
た、熱可塑性ポリウレタンとグラフト化ポリブタジエン
ゴムのブレンド物が入っている熱可塑性組成物から調製
した熱成形品が示す60度光沢を低くする方法も開示す
る。
【0003】
【発明の背景】オレフィン系不飽和モノマー類から作ら
れたグラフトポリマー類と熱可塑性ポリウレタン(本明
細書ではTPU)を含めた成形用組成物は公知である。
良好な機械的特性、最も注目すべきは良好な耐引裂き性
を示す上記種類の組成物が米国特許第3,049,50
5号に開示されている。また、TPUが主要量で入って
いる関連組成物を開示している米国特許第4,317,
890号も注目される。上記特許では、ポリエーテル−
ポリオールを基とするTPUとポリエステル−ポリオー
ルを基とする相対物の間の区別は全く成されていない。
ポリエーテル−ポリオールから生じさせたTPUとAB
Sと加工補助用添加剤であるアクリルポリマー(acr
ylic polymer)を含めた組成物が米国特許
第4,179,479号に開示されている。この資料に
は、光沢値に関する事項も上記組成物から調製した熱成
形品に関する事項も全く開示されていない。ドイツ特許
出願公開第3,931,419号には射出成形組成物が
開示されていて、その組成物は向上した強度、膨張係
数、耐摩擦性、耐ガソリン性および耐加水分解性を示す
と述べられている。このように、熱成形に関する事項も
低い光沢を達成することに関する事項も全く開示されて
いない。米国特許第4,317,890号および4,3
42,847号の両方に、TPUとABSを含有する組
成物が開示されているが、これに関連して、ポリエーテ
ルポリオールを基とするTPUとポリエステルポリオー
ルを基とする相対物の間の決定的な差を認識している証
拠は全く見られない。
【0004】また、高い引張り応力を示す熱加工可能ポ
リウレタンと塊重合ABSを含む組成物を開示している
米国特許第5,491,194号も関連特許であり、そ
の組成物は、乳化重合ABSを基とする匹敵する組成物
に比べて向上した耐溶媒性と高い耐衝撃と堅さを示すと
述べられている。そこに開示されている組成物に入って
いるポリウレタン成分は、それの引張り応力が少なくと
も150,000psiであることを特徴とする。更
に、関連ゴム(ABSを包含)とポリエステル−ポリオ
ールを基とするTPUが入っている組成物を開示してい
る米国特許第5,055,525号も関連特許である。
その組成物は低温で衝撃強度を示すと述べられている。
実際、コラム6の34行以降に示されている開示には、
本発明の文脈でポリエーテルポリオールを基とするTP
Uを用いることとは離れた教示が成されている(そのT
PUでは、ソフトセグメント(soft segmen
t)内容物の50パーセント以上がエーテル結合繰り返
し単位で構成されている)。
【0005】本発明は、低い光沢と「柔らかな触感」を
示す熱成形品の製造で用いるに特に適切な熱可塑性組成
物に向けたものである。このような製品は、最近、自動
車の内装部品の製造で利用されるようになってきてい
る。
【0006】
【発明の詳細な記述】本発明は、低い60度光沢値を示
す熱成形品の製造で用いるにポリエーテル−ポリオール
を基とする熱可塑性ポリウレタンを含めた本発明の組成
物が適切であることを見い出したことを基礎とする。こ
の光沢値はポリウレタンがポリエステル−ポリオールを
基とするポリウレタンである相当する組成物から同じ様
式で作られた製品で測定した値よりも低いことを確認し
た。本発明の熱可塑性組成物に、(i)ポリエーテル−
ポリオールを基としていて90以下、好適には約65か
ら87のショアA硬度を示す熱可塑性ポリウレタンが約
51から85重量%で(ii)(a)エチレン系不飽和
ニトリルおよび(b)エチレン系不飽和エステルから成
る群から選択される少なくとも1員とモノビニル芳香族
モノマーから作られたコポリマーを含むグラフト相(g
rafted phase)を有するグラフト化ポリブ
タジエンゴムが約15から49重量%である樹脂ブレン
ド物を含める。上記パーセントは上記ブレンド物の重量
を基準にしたパーセントである。重要なことは、本組成
物はこれにアクリルポリマー成分が全く入っていないこ
とを特徴とする点である。好適な態様では、上記ブレン
ド物に熱可塑性ポリウレタンを55から85%、より好
適には60から80%含める。
【0007】本発明の追加的態様は熱可塑性組成物に向
けたものであり、この組成物は、この組成物から成形し
た熱成形品が低い光沢値を示すことを特徴とする。この
組成物に、(i)ポリエーテル−ポリオールを基として
いて90以下、好適には約65から87のショアA硬度
を示す熱可塑性ポリウレタンが約51から85重量%、
好適には55から85重量%、最も好適には60から8
0重量%で(ii)(a)エチレン系不飽和ニトリルお
よび(b)エチレン系不飽和エステルから成る群から選
択される少なくとも1員とモノビニル芳香族モノマーか
ら作られたコポリマーを含むグラフト相を有するグラフ
ト化ポリブタジエンゴムが約15から49重量%、好適
には15から45重量%、最も好適には20から40重
量%である樹脂ブレンド物を含める。重要なことは、本
組成物はこれにアクリル系ポリマー成分が全く入ってい
ないことを特徴とする点である。上記パーセントは上記
ブレンド物の重量を基準にしたパーセントである。光沢
が低いことは、ポリエステル−ポリオールを基とするポ
リウレタンを含む組成物から調製した相当する製品に比
較して光沢が低いことである。
【0008】本発明の追加的態様は、低い60度光沢値
を示す熱成形品に向けたものである。この成形品を、
(i)ポリエーテル−ポリオールを基としていて90以
下、好適には約65から87のショアA硬度を示す熱可
塑性ポリウレタンが約51から85重量%、好適には5
5から85重量%、最も好適には60から80重量%で
(ii)(a)エチレン系不飽和ニトリルおよび(b)
エチレン系不飽和エステルから成る群から選択される少
なくとも1員とモノビニル芳香族モノマーから作られた
コポリマーを含むグラフト相を有するグラフト化ポリブ
タジエンゴムが約15から49重量%、好適には15か
ら45重量%、最も好適には20から40重量%である
樹脂ブレンド物を含む熱可塑性組成物から調製する。上
記パーセントは上記ブレンド物の重量を基準にしたパー
セントである。光沢が低いことは、ポリエステル−ポリ
オールを基とするポリウレタンを含む組成物から調製し
た相当する製品に比較して光沢が低いことである。
【0009】本発明のさらなる追加的態様は、(i)ポ
リエステル−ポリオールを基としていて90以下、好適
には約65から87のショアA硬度を示す熱可塑性ポリ
ウレタンが約51から85重量%で(ii)(a)エチ
レン系不飽和ニトリルおよび(b)エチレン系不飽和エ
ステルから成る群から選択される少なくとも1員とモノ
ビニル芳香族モノマーから作られたコポリマーを含むグ
ラフト相を有するグラフト化ポリブタジエンゴムが約1
5から49重量%であるブレンド物を含む熱可塑性組成
物から調製した熱成形品が示す60度光沢を低くする方
法に向けたものである。本発明の方法は、上記ポリエス
テル−ポリオールを基とするポリウレタンの少なくとも
一部をポリエーテル−ポリオールを基とする相当する熱
可塑性ポリウレタンで置き換えることを含む。上記パー
セントは上記ブレンド物の重量を基準にしたパーセント
である。
【0010】本発明の組成物から製造した製品(最も注
目すべきは熱成形品)は低い光沢と柔らかな触感品質を
示すことを特記する。この柔らかな触感特性は上記樹脂
成分の硬度が低い結果であると考えている。
【0011】本発明の文脈で適切な、ポリエーテル−ポ
リオールを基とする熱可塑性ポリウレタン樹脂(本明細
書ではTPU−PE)は、ジイソシアネートとヒドロキ
シエーテルポリオールと鎖伸長剤(chain ext
ender)から作られた実質的に線状の熱可塑材であ
る。これらは、ヒドロキシエーテルポリオールに由来す
る構造単位を含むこととショアAとして測定して90に
等しいか或はそれ以下の硬度を示すことを特徴とする。
このような硬度は、また、TPU−PEの引張り応力が
低くて50,000psiであることとウレタンの密度
が典型的にTPU−PE 1kg当たり3.0モルに等
しいか或はそれ以下であることを反映したものである。
TPU−PEの製造では、成分A(ジイソシアネート)
と成分B(長鎖ポリエーテルポリオールおよび鎖伸長
剤)の相対量をイソシアネートとイソシアネート反応性
化合物の当量比が約0.95から1.05になるように
選択する。TPU−PEの硬度はまたこれの製造で用い
る鎖伸長剤の種類および量を利用することでも調節可能
であることが知られていて、鎖伸長剤の量を少なくすれ
ばするほど一般に柔らかさが増す。TPU−PE樹脂は
公知であり、商業的に容易に入手可能である。市販樹脂
の中で、とりわけ、バイエル社(BayerCorpo
ration)の製品であるTexin 985熱可塑
性ポリウレタンを挙げることができる。本文脈におい
て、ポリエステル−ポリオールを基とする熱可塑性ポリ
ウレタン(本明細書では時としてTPU−PSと呼ぶ)
は、それの構造にポリエステル−ポリオールに由来する
単位が主に入っている点が異なる以外は全ての面でTP
U−PEと同じ樹脂である。TPU−PE樹脂の合成
(およびTPU−PS樹脂の合成)は公知であり、例え
ば米国特許第3,214,411号(これの明細は引用
することによって本明細書に組み入れられる)などに開
示されている。
【0012】ヒドロキシエーテルポリオール類は、好適
には、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドおよ
びテトラヒドロフランから成る群から選択される少なく
とも1員から誘導された数平均分子量が約600から3
000のポリオール類である。適切なポリオール類は、
例えば米国特許第3,963,697号、3,984,
607号および4,035,213号(これらの明細は
引用することによって本明細書に組み入れられる)など
に開示されている。
【0013】本発明に従って用いるに適切な有機ジイソ
シアネート類には公知の脂肪族、環状脂肪族および芳香
族ジイソシアネート類が含まれる。ジフェニルメタンジ
イソシアネート異性体、特に4,4’−ジイソシアナト
ジフェニルメタンが最も好適な有機ジイソシアネートで
あるが、他の好適なジイソシアネート類には、ナフチレ
ン−1,5−ジイソシアネート、3,3’−ジメチル−
4,4’−ジイソシアナト−ビフェニル、1,4−ジイ
ソシアナトベンゼンおよび相当する水添生成物、トルエ
ンジイソシアネート類、エチレンジイソシアネート、エ
チリデンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネー
ト、ブチレンジイソシアネート、シクロペンチレン−
1,3−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4
−ジイソシアネート、アゾベンゼン−4,4’−ジイソ
シアネート、ジフェニルスルホン−4,4’−ジイソシ
アネート、ジクロロヘキサメチレンジイソシアネート、
テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1−
クロロベンゼン−1,4−ジイソシアネート、フルフリ
リデンジイソシアネートなどが含まれる。
【0014】上記ポリオールと有機ポリイソシアネート
と鎖伸長剤を個別に好適には約60℃から約135℃の
温度に加熱しておいてもよく、そしてその後、このポリ
オールと鎖伸長剤を実質的に同時に上記ポリイソシアネ
ートと混合してもよい。好適には、上記鎖伸長剤とポリ
オールを各々前以て加熱しておいて、それらを最初に混
合した後、その結果として生じた混合物を、加熱してお
いたポリイソシアネートと混合する。このような方法が
好適であり、その理由は、ポリイソシアネートの導入に
先立って鎖伸長剤とポリオールが反応を起こすことはな
くそしてそのようにするとそれらとポリイソシアネート
の混合を迅速に行うことが助長されるからである。
【0015】有利には、適切な任意触媒、例えば第三級
アミンおよび米国特許第2,620,516号、2,6
21,166号および2,729,618号(これらは
全部引用することによって本明細書に組み入れられる)
に挙げられている如き触媒を反応混合物に添加すると、
反応速度が速くなり得る。
【0016】本発明に関連して用いるに有用な他の熱可
塑性ポリウレタン製造技術が、J.H.Saunder
sおよびK.C.Frisch著「Polyureth
anes:Chemistry and Techno
logy」、2巻、299−452頁、Intersc
ience Publishers、ニューヨーク(1
964)(引用することによって本明細書に組み入れら
れる)の本文に開示されている。
【0017】この熱可塑性ポリブレンド物(polyb
lends)の調製では、上記および他の熱可塑性ポリ
ウレタン類、例えば米国特許第2,621,166号、
2,729,618号、3,214,411号、2,778,
810号および4,376,834号、カナダ特許第75
4,233号、733,577号および842,325号
(これらは全部引用することによって本明細書に組み入
れられる)などに開示されているポリウレタン類も使用
可能であり、これらもここに記述する発明に関して用い
るに適切である。
【0018】本発明に関連して用いるに適切なグラフト
化ポリブタジエンゴムは本技術分野で公知であり、その
ようなグラフト化ゴムは商業的に容易に入手可能であ
る。そのような適切なグラフト化ゴムは、特にバイエル
社から商標LustranのABSとして商業的に入手
可能である。
【0019】本明細書で用いるに適切なゴム改質の塊
状、溶液、塊状/懸濁または塊状/溶液重合モノビニル
芳香族/エチレン系不飽和ニトリルグラフトコポリマー
類(本明細書では総括的に「グラフト化ポリブタジエン
ゴム」と呼ぶ)には、その中に個々別々のゴム状ポリマ
ー粒子が分散していて、その粒子は基質として働き、そ
の基質に上記モノビニル芳香族コポリマーの一部が上相
グラフト質(grafted superstrat
e)としてグラフト化しており、そして上記モノビニル
芳香族コポリマーの残りが連続マトリックス相を構成し
ていてその中にこの上に示したグラフト化ゴム粒子が分
散している。典型的には、上記コポリマー類のマトリッ
クス相がこの上に示したゴム改質組成物全重量の約40
から約95パーセント(好適には約60から約80パー
セント)を構成しておりそして上記グラフト化コポリマ
ー成分がその残りを構成している。このグラフト化コポ
リマー成分の上相グラフト質とグラフト化用(graf
table)ゴム基質の比(即ちグラフトとゴムの比率
または「G/R」比)を典型的には約0.1:1から約
2:1(好適には約0.25:1から約0.8:1)に
する。上記コポリマー内に分散しているゴム状ポリマー
粒子の全体体積平均粒子サイズを典型的には約0.08
から約10ミクロン(好適には約0.05から約5ミク
ロン)にする。
【0020】上述したゴム改質モノビニル芳香族/エチ
レン系不飽和ニトリルコポリマー類で用いるに適切なモ
ノビニル芳香族モノマー類には、スチレン、アルキル置
換スチレン類、例えばα−アルキル−スチレン(例えば
α−メチルスチレン、α−エチルスチレンなど)、種々
の環置換スチレン類、例えばオルソもしくはパラ−メチ
ルスチレン、オルソ−エチルスチレン、2,4−ジメチ
ルスチレンなど、環置換ハロ−スチレン類、例えばクロ
ロ−スチレン類、2,4−ジクロロ−スチレンなどが含
まれる。典型的には、上記モノビニル芳香族モノマー
(特にスチレン)で上記モノビニル芳香族コポリマーの
約55から約99重量パーセントを構成させ、好適には
それの約60から95重量パーセント(より好適には約
65から約90重量パーセント)を構成させる。上記モ
ノビニル芳香族コポリマー類は、通常、典型的に25℃
を越えるガラス転移温度を示す堅い固体状(即ち非エラ
ストマー状)材料である。
【0021】この示したモノビニル芳香族コポリマー類
に入れる少量の(即ちそれの約1から約45重量パーセ
ント、好適には5から40重量パーセント、より好適に
は10から35重量パーセントを構成する)構成要素と
して典型的に用いるに適切なエチレン不飽和ニトリルモ
ノマー材料には、アクリロニトリル、メタアクリロニト
リル、エチルアクリロニトリル、フマロニトリルなどが
含まれる。
【0022】この示したゴム改質モノビニル芳香族コポ
リマー類に、また、任意に追加的モノマー材料を含める
ことも可能であり、そのような追加的モノマー材料を典
型的には比較的少量、例えばゴム改質モノビニル芳香族
コポリマーの重量を基準にして約1から約25重量パー
セント(好適には約2から約15重量パーセント)の量
で含めてもよい。そのような適切な任意モノマー材料の
例には、エチレン系不飽和無水物、例えば無水マレイン
酸など、エチレン系不飽和アミド類、例えばアクリルア
ミド、メタアクリルアミドなど、エチレン系不飽和カル
ボン酸のエステル(特に低級、例えばC1−C6アルキル
エステル)、例えばメタアクリル酸メチル、アクリル酸
2−エチルヘキシルなど、エチレン系不飽和ジカルボン
酸イミド類、例えばN−アルキルもしくはN−アリール
マレイミド類、例えばN−フェニルマレイミドなどが含
まれる。
【0023】上述した塊状重合モノビニル芳香族コポリ
マーのマトリックス相部分に、好適には、D.R.Pa
ulおよびS.Newman編集のPolymer b
lends、Academic Press、45−4
8頁、1978に記述されている方法に従って計算し
て、約9.0から約10.2(好適には約9.2から1
0.0)の溶解度パラメーターを持たせる。
【0024】分散ゴム粒子として用いるに適切なゴム状
ポリマー材料[塊状重合のゴム改質モノビニル芳香族コ
ポリマー成分内に存在させる材料、および乳化重合のグ
ラフト化ゴム濃縮材料内に存在させる材料の両方とも]
には、1,3−共役アルカジエンモノマー類から作られ
たホモポリマー類;上記1,3−共役アルカジエンを約
60から約99重量パーセントと1種以上のモノエチレ
ン系不飽和モノマー類、例えばモノビニル芳香族モノマ
ー類(例えばスチレンなど)およびエチレン系不飽和ニ
トリル類、例えばアクリロニトリル、メタアクリロニト
リルなど、アクリル酸アルキルもしくはメタアクリル酸
アルキルモノマー類、例えばメタアクリル酸メチルなど
を約1から約40重量パーセント用いて作られたコポリ
マー類;エチレン/プロピレンコポリマーゴム、エチレ
ン/プロピレン/非共役ジエンのゴム状コポリマー類;
ゴム状のアクリレートホモポリマー類およびコポリマー
類などが含まれる。本明細書で用いるに特に好適なゴム
状コポリマー類には、1,3−ブタジエンを約60から
100重量パーセントとスチレンもしくはアクリロニト
リルを0から40重量パーセント用いて作られたポリマ
ー類が含まれる。この示したゴム状ポリマー材料は典型
的に−20℃またはそれ以下のガラス転移温度を示す種
類の材料であり、好適には、上記材料に−30℃以下の
ガラス転移温度を持たせる。
【0025】本発明の目的にとって特に重要ではない
が、本明細書で用いる塊状重合のゴム改質モノビニル芳
香族コポリマー類にこの上で考察した分散ゴムポリマー
粒子を典型的には約1から35重量パーセント(好適に
は約5から25重量パーセント)含めると特記すること
ができるであろう。乳化重合のグラフト化ゴム濃縮材料
の場合には、それに含める分散ゴムポリマーの含有量
を、グラフト化ゴム濃縮物の重量を基準にして典型的に
は約35から約85重量パーセント(好適には約40か
ら約85重量パーセント、最も好適には約45から約8
0重量パーセント)にする。
【0026】上述した塊状重合のモノビニル芳香族グラ
フトコポリマーは、便利な通常の塊状、溶液、塊状/懸
濁または塊状/溶液グラフト重合方法のいずれかを用い
て適切に製造可能であり、これの製造を所望のゴム状ポ
リマー材料存在下で行う。
【0027】本明細書で用いるに適切なグラフト化ゴム
濃縮材料には、ゴム含有量が比較的高い乳化重合のグラ
フト化コポリマー材料が含まれ、それに含有させる上相
グラフト質ポリマーは、本明細書の上で詳しく考察しそ
して塊状重合のグラフトコポリマー材料に関連して記述
した種類のモノビニル芳香族/エチレン系不飽和ニトリ
ルのコポリマーである。また、本明細書では、上相グラ
フト質ポリマーがこの上で考察したモノビニル芳香族/
不飽和ニトリルのコポリマーとは異なる材料もグラフト
化ゴム濃縮材料として用いるに適切であり、従って、そ
れには、上相グラフト質ポリマーがアクリレートもしく
はメタアクリレートポリマー、例えばポリメタアクリル
酸メチル、種々のメタアクリル酸メチルコポリマーなど
であるゴム濃縮材料も含まれる。このようなグラフト化
ゴム濃縮組成物は、よく知られている種々の乳化グラフ
ト重合方法および技術に従って便利に製造可能であり、
そしてこれらもまた商業的に入手可能で、例えばRoh
m and HaasからParaloid(商標)E
XL−3607(これはブタジエンゴムにポリメタアク
リル酸メチルをグラフト化させた材料である)などが商
業的に入手可能である。
【0028】特に重要ではないが、この示した塊状重合
のゴム改質モノビニル芳香族コポリマー材料を主要量
(例えば約50から約95重量パーセント、好適には約
60から約90重量パーセント)で用いそしてそれと組
み合わせてこの上に示したゴム含有量が比較的高い乳化
重合のゴム改質グラフトコポリマー材料を少量(例えば
約5から50重量パーセント、好適には約10から40
重量パーセント)[上記重量パーセントはこの上に示し
た異なる2種類のゴム改質グラフトコポリマー材料の重
量のみを一緒にした重量を基準にした重量パーセントで
ある]用いるのが一般に望ましい。この乳化重合のグラ
フトコポリマー材料に関する分散ゴム粒子に典型的には
約0.08から約0.8ミクロンの全体重量平均粒子サ
イズを持たせて、その粒子で、当該ゴム改質モノビニル
芳香族コポリマー内に分散している全ゴムポリマー粒子
含有量の約10から約90重量パーセント(好適には約
20から80重量パーセント)を構成させる。上記乳化
重合グラフトコポリマー粒子の粒子サイズ分布は一頂分
布であってもよいか、或は望まれるならば、特別な場合
として二頂もしくは多頂分布であってもよい。塊重合成
分の場合には、分散ゴム状ポリマー粒子に典型的には約
0.5から約10ミクロン(好適には約0.8から約7
ミクロン)の重量平均粒子サイズを持たせ、その粒子で
分散ゴムポリマー粒子全含有量の一般に約10から約9
0重量パーセント(好適には約20から80重量パーセ
ント)を構成させ、そしてまたこれの粒子サイズ分布も
一頂、二頂もしくは多頂分布であってもよい。
【0029】この上に示したように、典型的には、上述
した塊状重合のモノビニル芳香族グラフトコポリマー材
料で主題ポリマーブレンド組成物の約19から約64重
量パーセントを構成させる。しかしながら、好適な場合
として、上記材料で上記組成物の約20から約60重量
パーセント(より好適には約35から約55重量パーセ
ント)を構成させる。典型的には、上記乳化重合のグラ
フト化ゴム濃縮物で主題ポリマーブレンド物の1から約
30重量パーセントを構成させ、好適にはそれの約5か
ら約20もしくは24重量パーセントを構成させる。
【0030】このゴム成分の粒子サイズは、Horib
a Particle SizeAnalyzerモデ
ルCapa 700を用いて測定した粒子サイズであ
り、それの測定を勾配モードを用いて約25℃で行っ
た。
【0031】本発明のブレンド物の調製を、通常は、本
技術分野でよく知られている手順に従い、よく知られて
いる装置を用いて、押出し加工機、好適には2軸押出し
加工機で実施する。
【0032】適切な熱可塑性ポリウレタンの重要な特性
であるショアA硬度は、本技術分野で充分に認識されて
いる材料特性であり、これの測定をASTM D−22
40に従って行った。
【0033】
【実施例】本発明の代表的な組成物を押出し加工片とし
て調製して用いた。この片を熱成形して、これに関連す
る特性を測定した。この組成物の調製で用いた樹脂成分
を以下に詳述する。
【0034】TPU−PEは、ポリエーテルポリオール
を基としていてソフトセグメントを約61%有するショ
アA硬度が86の熱可塑性樹脂であるTexin 98
5ポリウレタンを指す。
【0035】TPU−PSは、ポリエステルポリオール
を基としていてソフトセグメントを約66%有するショ
アA硬度が86の熱可塑性樹脂であるTexin 28
5ポリウレタンを指す。
【0036】ABS−1は、ブタジエン含有量が約14
重量%でS/AN比が約70/30で体積平均粒子サイ
ズが約5ミクロンの塊重合ABSを指す。
【0037】ABS−2は、ブタジエン含有量が約13
重量%でS/AN比が約75/25で体積平均粒子サイ
ズが約1ミクロンの懸濁重合ABSを指す。
【0038】ABS−3は、ブタジエン含有量が約13
重量%でS/AN比が約75/25で体積平均粒子サイ
ズが約0.8ミクロンの塊重合ABSを指す。
【0039】ABS−4は、ポリブタジエン含有量が約
15重量%でS/AN比が約70/30で体積平均粒子
サイズが約5ミクロンの塊重合ABSを指す。
【0040】ABS−5は、ポリブタジエン含有量が約
13重量%でS/AN比が約75/25で体積平均粒子
サイズが約5ミクロンの懸濁重合ABSを指す。
【0041】ABS−6は、ポリブタジエン含有量が3
8重量%でS/AN比が約70/30で体積平均粒子サ
イズが約0.2ミクロンの乳化重合ABSを指す。
【0042】下記の通常手順を用いた押出し加工で寸法
が約12インチx5インチx0.065”の片を調製し
た。次に、この片の熱成形を1.3、1.8および2.
3の延伸比で行った。この熱成形品の光沢値をASTM
D 2457に従って測定しそしてショアA硬度値を
ASTM D 2240に従って測定した。以下の表に
評価結果を要約する。表1に示す光沢(60度)データ
は、TPUを60%とABSを40%含めた組成物を以
下に示す延伸比で熱成形した成形品が示す光沢データを
指す。
【0043】
【表1】
【0044】2番目の組の実験では、本発明の代表的な
組成物を調製して押出し加工で片に成形した。この片の
熱成形をこの上に示した如く行った。この組成物から作
成した熱成形品が示す光沢(60度)を、ポリエステル
−ポリオールを基とするTPU(TPU−PS)を含め
た相当する同様な組成物(本発明の範囲外である)との
比較で以下(表2)に示す。この示す比率は、該組成物
に含めた樹脂成分間の重量比(TPUとABSの重量
比)である。次に、この片の熱成形をいろいろな延伸比
(1.3、1.8および2.3)で行った。60度光沢
値を以下の表2に報告する。
【0045】
【表2】
【0046】この結果は本発明に関連してTPU−PE
が重要であることを明らかに示している。このTPU−
PEを含めた組成物から作成した熱成形品を特徴付ける
光沢値は、TPU−PSを含めた相当する製品のそれよ
りもかなり低い。
【0047】本発明を説明の目的でこの上に詳述してき
たが上記詳述は単にその目的で行ったものであることそ
してそれに関して請求の範囲で制限可能なものを除き本
発明の精神および範囲から逸脱しない変更は本分野の技
術者によって成され得ると理解されるべきである。
【0048】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0049】1. (i)ポリエーテル−ポリオールを
基としていて90以下のショアA硬度を示す熱可塑性ポ
リウレタンを約51から85重量%と、 (ii)(a)エチレン系不飽和ニトリルおよび(b)
エチレン系不飽和エステルから成る群から選択される少
なくとも1員とモノビニル芳香族モノマーから作られた
コポリマーを含むグラフト相を有するグラフト化ポリブ
タジエンゴムを約15から49重量%、含む樹脂ブレン
ド物で上記パーセントが上記ブレンド物の重量を基準に
したパーセントである樹脂ブレンド物を含んでいてアク
リルポリマー成分を含まない熱可塑性組成物であって、
それから調製した熱成形品が、ポリエステルポリオール
を基とする熱可塑性ポリウレタンを含む相当する組成物
から同じ様式で調製した熱成形品よりも低い60度光沢
値を示すことを特徴とする組成物。
【0050】2. 上記ショアA硬度が約65から87
である第1項の組成物。
【0051】3. 上記ブレンド物に上記(i)がこの
ブレンド物の重量を基準にして55から85%の量で存
在している第1項の組成物。
【0052】4. 上記ゴムがそれの重量平均粒子サイ
ズが約0.08から10ミクロンであることを特徴とす
る第1項の組成物。
【0053】5. (i)ポリエーテル−ポリオールを
基としていて65から87のショアA硬度を示す熱可塑
性ポリウレタンをブレンド物の重量を基準にして60か
ら80%と、 (ii)約0.8から7ミクロンの重量平均粒子サイズ
を有する粒子形態のゴムを含む塊重合ABSを上記ブレ
ンド物の重量を基準にして20から40%、含む樹脂ブ
レンド物を含んでいてアクリルポリマー成分を含まない
熱可塑性組成物であって、それから調製した熱成形品
が、ポリエステルポリオールを基とする熱可塑性ポリウ
レタンを含む相当する組成物から同じ様式で調製した熱
成形品よりも低い60度光沢値を示すことを特徴とする
組成物。
【0054】6. 低い60度光沢値を示す熱成形品で
あって、 (i)ポリエーテル−ポリオールを基としていて87以
下のショアA硬度を示す熱可塑性ポリウレタンを約51
から85重量%と、 (ii)(a)エチレン系不飽和ニトリルおよび(b)
エチレン系不飽和エステルから成る群から選択される少
なくとも1員とモノビニル芳香族モノマーから作られた
コポリマーを含むグラフト相を有するグラフト化ポリブ
タジエンゴムを約15から49重量%、含む樹脂ブレン
ド物で上記パーセントが上記ブレンド物の重量を基準に
したパーセントである樹脂ブレンド物を含んでいて、上
記値が、ポリエステルポリオールを基とする熱可塑性ポ
リウレタンを含む相当する組成物から同じ様式で作られ
た熱成形品が示す値よりも低い熱成形品。
【0055】7. 上記(ii)がABS樹脂である第
6項の成形品。
【0056】8. 上記ブレンド物に上記(i)が55
から85重量%の量で存在している第6項の成形品。
【0057】9. (i)ポリエステル−ポリオールを
基としていて87以下のショアA硬度を示す熱可塑性ポ
リウレタンを約51から85重量%と(ii)(a)エ
チレン系不飽和ニトリルおよび(b)エチレン系不飽和
エステルから成る群から選択される少なくとも1員とモ
ノビニル芳香族モノマーから作られたコポリマーを含む
グラフト相を有するグラフト化ポリブタジエンゴムを約
15から49重量%含むブレンド物で上記パーセントが
上記ブレンド物の重量を基準にしたパーセントであるブ
レンド物を含有する熱可塑性組成物から成形した熱成形
品が示す60度光沢を低くする方法であって、上記ポリ
ウレタンの少なくとも一部を、相当する量の、ポリエー
テル−ポリオールを基としていて相当する硬度を示す熱
可塑性ポリウレタンで置き換えることを含む方法。
【0058】10. 上記ブレンド物に上記(i)を5
5から85重量%の量で存在させる第9項の方法。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)ポリエーテル−ポリオールを基と
    していて90以下のショアA硬度を示す熱可塑性ポリウ
    レタンを約51から85重量%と、 (ii)(a)エチレン系不飽和ニトリルおよび(b)
    エチレン系不飽和エステルから成る群から選択される少
    なくとも1員とモノビニル芳香族モノマーから作られた
    コポリマーを含むグラフト相を有するグラフト化ポリブ
    タジエンゴムを約15から49重量%、含む樹脂ブレン
    ド物で上記パーセントが上記ブレンド物の重量を基準に
    したパーセントである樹脂ブレンド物を含んでいてアク
    リルポリマー成分を含まない熱可塑性組成物であって、
    それから調製した熱成形品が、ポリエステルポリオール
    を基とする熱可塑性ポリウレタンを含む相当する組成物
    から同じ様式で調製した熱成形品よりも低い60度光沢
    値を示すことを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 上記ゴムがそれの重量平均粒子サイズが
    約0.08から10ミクロンであることを特徴とする請
    求項1の組成物。
  3. 【請求項3】 (i)ポリエーテル−ポリオールを基と
    していて65から87のショアA硬度を示す熱可塑性ポ
    リウレタンをブレンド物の重量を基準にして60から8
    0%と、 (ii)約0.8から7ミクロンの重量平均粒子サイズ
    を有する粒子形態のゴムを含む塊重合ABSを上記ブレ
    ンド物の重量を基準にして20から40%、含む樹脂ブ
    レンド物を含んでいてアクリルポリマー成分を含まない
    熱可塑性組成物であって、それから調製した熱成形品
    が、ポリエステルポリオールを基とする熱可塑性ポリウ
    レタンを含む相当する組成物から同じ様式で調製した熱
    成形品よりも低い60度光沢値を示すことを特徴とする
    組成物。
  4. 【請求項4】 (i)ポリエステル−ポリオールを基と
    していて87以下のショアA硬度を示す熱可塑性ポリウ
    レタンを約51から85重量%と(ii)(a)エチレ
    ン系不飽和ニトリルおよび(b)エチレン系不飽和エス
    テルから成る群から選択される少なくとも1員とモノビ
    ニル芳香族モノマーから作られたコポリマーを含むグラ
    フト相を有するグラフト化ポリブタジエンゴムを約15
    から49重量%含むブレンド物で上記パーセントが上記
    ブレンド物の重量を基準にしたパーセントであるブレン
    ド物を含有する熱可塑性組成物から成形した熱成形品が
    示す60度光沢を低くする方法であって、上記ポリウレ
    タンの少なくとも一部を、相当する量の、ポリエーテル
    −ポリオールを基としていて相当する硬度を示す熱可塑
    性ポリウレタンで置き換えることを含む方法。
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