JP2002526322A - 自動二輪車用ピボット式フットレスト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 運転者の体重を支えるようになっている本体（１４０）を有する自動二輪車用フットレストであって、本体（１４０）は自動二輪車のフレームに接続されるシャフト（１２０）を中心に部分的に回転でき、その結果、使用に際して、自動二輪車のフレームに対する足の角度に関わらず、運転者の足が本体（１４０）の表面のかなりの部分と接触する表面を表すように、フットレストの本体（１４０）の角位置を変化させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は自動二輪車に関し、より詳細には、自動二輪車用フットレストの改良
に関する。本明細書では、自動二輪車について言及する時は、２輪及び３輪のオ
ートバイを含み、更に自動二輪車と同じ方法で乗られる４輪の全ての形の車両を
含む。

【０００２】 （背景技術） 公知のように、ほとんどの自動二輪車のアッセンブリは運転者がまたがって座
るシートを有するフレームを含む。運転者が乗車する時に足を置くために、一対
のフットレストがフレームの下端の両側に支持される。しばしば、後輪ブレーキ
またはギアシフト等、自動二輪車の特定の部品を操作するための制御装置がフッ
トレストに近接して配置される。これはオペレータが希望する時に制御装置を足
で賦活できるようにする。

【０００３】 目的とするアプリケーションに応じて、自動二輪車のフットレストの外観が変
化するのは一般的なことである。全体的なその基本的なデザインは同じである、
つまり、フットレストは運転者の足を支持するために適切な位置で不活性の突起
を提供する。

【０００４】 従来の自動二輪車用フットレストのデザインは固有の欠点を有している。

【０００５】 例えば、オフロード用に作られた自動二輪車用フットレストは、あらゆる条件
下で運転者の足がフットレストを掴むのを助けるように、積極的な歯デザインで
作成される。しかしながら、しばしばフットレストのグリップポイントが、運転
者の足の最大限可能な表面積で絶えず接触したままでいられないことがある。例
えば、車両が不安定な状態に遭遇するか、及び／または足の角度、特に足の裏の
角度がフットレストの角度より小さくなったり、あるいは大きくなる体の位置に
、運転者が移動する場合である。このようなことが発生すると、足の部分がフッ
トレストから離れる。運転者の足が足ぶみ制御を操作するために動かなければな
らない時にも、このグリップの減少が発生する。

【０００６】 更に、現在の製造デザインは、一部のアプリケーションにおいて、高い衝撃状
況の間、運転者の足に置かれる荷重分布を助けるために、フットレストの幅を広
くする必要性を認めている。しかしながら、足の角度がフットレストの表面の角
度に対して正しくなければ、荷重がフットレストの全表面に亘って均一に吸収・
分布され得ないし、それは足場を失い、また制御を失うことになり得る。

【０００７】 本発明の主な目的は、自動二輪車用の改良されたフットレストを提供すること
である。

【０００８】 本発明の更に別の目的は、運転者の足元の確かさ及び制御を向上させる自動二
輪車用フットレストを提供することである。

【０００９】 （発明の開示） 本発明は、その最も幅広い態様において、自動二輪車用フットレストを含み、
それはその上部表面が運転者の足を受け入れるように適合され、その長さの少な
くともかなりの部分を貫通する孔を有する本体部分と、自動二輪車のフレームに
結合されるマウントと、マウントから外向きに伸び、その上に本体部分を受け入
れるシャフトとを有し、それによって本体がシャフトの軸を中心に回転できる。

【００１０】 本発明は、自動二輪車の運転者が軽快で、制御された淀みのない方法で所望の
体の位置を得られるようにする、自動二輪車用フットレストを提供する。これは
最も望ましいことである。なぜなら、運転者の体の位置が、そのハンドリングと
グリップに根本的に影響する自動二輪車の或る領域にかかる、重心とウエートバ
イアスとを決定するからである。この余分な助けが、運転者がエネルギーを蓄え
、疲労を減らし、それによって高いレベルの精神集中を保持するのを助ける。

【００１１】 本発明を理解しやすくするために、実例によって、また添付図面に関連して、
発明の２つの実施形態を説明する。

【００１２】 図１〜４に示した実施形態はフットレストアッセンブリ１０を示し、それは基
本的に、自動二輪車１２のフレームの一部に受け入れられるような形状に作るこ
とができる。これらのマウントは自動二輪車の特定のタイプに特有のものである
が、一般的なマウントがあってもよい。

【００１３】 図２に示すように、マウントは２本のアームを有することができ、それらは自
動二輪車の部品１４のいずれかの側に配置されるようになっており、アーム１３
と部分１４を通る孔１５があり、それらの孔は保持ピン１６を受け入れるように
なっており、保持ピン１６にはスプリングワッシャ１７と、標準のワッシャ１８
と割りピン１９とを設けることができる。

【００１４】 必要であれば、マウントはボルト等によって自動二輪車に対して保持されても
よい。マウントから伸びるように、フットレストシャフト２０があり、それは図
示するように、リターンスプリング２１と、サークリップ２２と、ワッシャ２３
と、シール２４と、一対のベアリング２５と、別のシール２６と、ワッシャ２７
とサークリップ２８とを有する。

【００１５】 シャフト２０はその上を通るグリース溝２９を有していてもよい。

【００１６】 フットレスト本体３０はそこを通る中央孔３１を有し、その孔は、説明するよ
うに、シャフト２０とベアリングアッセンブリ２５とを受け入れるように設計さ
れている。本体３０は上部表面３２を有し、図示するように、それは幾つかの比
較的積極的な突起３３を有している。

【００１７】 これらの形状は自動二輪車の使用方法に依存するであろう。自動二輪車が基本
的に道路上でまた良性の条件で使用されるものである場合、突起はこれらの状況
下で優れたグリップを可能にするのに充分でありさえすればよい。自動二輪車が
オフロードで、また競争状態で使用される場合、図示したものと同様の突起３３
が好ましいかもしれない。

【００１８】 自動二輪車がもっとレジャー向きに使用される場合は、フットレスト３０の上
に置くことができるゴムインサート３４を提供することができる。

【００１９】 組立に際しては、リターンスプリング２１をまずシャフト２０上に位置付け、
レスト本体３０とマウント１１上のつまみ４０間に締め付ける。

【００２０】 ニードルベアリング２５はその関連する油止めシール２４、２６と、ワッシャ
２３，２７と共に、レスト本体３０の両端内に、または隣接して装着することが
できる。

【００２１】 サークリップ２２は溝４１に入り、これはベアリングとレスト本体３０とのア
ッセンブリの内向きの動きを制限し、これを位置付けた後、サークリップ２８を
溝４２に接続して、アッセンブリを適所に保持する。

【００２２】 図５〜８の実施形態は基本的に最初の実施形態に類似した形態であるが、或る
局面において異なっている。

【００２３】 この場合、マウント１１１にはシャフト１２０が設けられ、シャフトはその内
端にキー１２１が設けられ、キー１２１はシャフト内に入れられてもよいし、シ
ャフト形成の一部として形成されてもよい。

【００２４】 フットレスト本体１４０の孔１２２には凹所１２３が設けられ、その凹所１２
３はキー１２１と略同じ長さと、シャフトに対して本体の必要な動きを提供する
のに充分ではあるが、キーが凹所１２３の両端に当たった時にはストップとして
作用する、角度のある長さとを有する。

【００２５】 その外端において、シャフトはスレッド１２６を有する平らな部分１２５を有
し、この配置では、ロックナット１２７がスレッド１２６の上を通過することが
でき、また後述するように、ばね１３０を有し、それはシャフト上の平ら部１２
５の上を通るようになっている中央孔３２を有する本体１３１を有することがで
き、従ってばねの中央が回転するのが防止され、またそこから伸びる一対のアー
ム１３３を有する。

【００２６】 フットレスト本体１４０を配置した後、ばね１３０を適所に置き、更にナット
１２８をスレッド１２６の上に締め付ける。

【００２７】 ２本のアーム１３３は、図７に見られるように、変形した外端を有することが
でき、それはレスト本体の前方・後方端のまわりに、またはその下に横たわるこ
とができる。

【００２８】 図７から解るように、ばねは各回転方向で、ばねのばね板の一方が変形して、
概して本体１４０を中央位置へともたらそうとするバイアス作用があるので、本
体の回転に対する抵抗力を提供する。

【００２９】 前述のように、凹所１２３とキー１２１がシャフトに対する本体の回転運動に
対するリミットとして作用する。

【００３０】 操作に際して、両実施形態は同じような方法で効果的に作用する。いずれの場
合にも、レスト本体は通常中央の通常位置に保持され、まっすぐ乗った場合、運
転者の足がこの位置でレストの上にある。

【００３１】 しかし、乗車中に、または極度のコーナリングに際して障害物に近づいた時の
体、あるいはギアチェンジまたはフットブレーキを操作するために使用されると
きの足等、運転者が体または足の位置を動かす必要がある場合、運転者のブーツ
の底が姿勢制御中にレスト本体全体と効果的に接触したままであるように、レス
ト本体が回転することができる。つまり、運転者に関する限り、安定性を達成す
るのに必要である場合、レスト上のグリップが失われない。

【００３２】 姿勢制御が完了すると同時に、その中央位置に戻ろうとする体の偏りの下での
動きがあり、中央位置が達成されるであろう。

【００３３】 デザインによって、運転者の足からの直接的な圧力によって前方及び後方へと
旋回するであろう、便利な耐久性のある自動二輪車用フットレストを提供する本
発明によって、従来の自動二輪車用フットレストに関連する問題が克服されるか
、または最小にされるであろう。この旋回動作のために、フットレストの全表面
が運転者の足の動きに追随することができる。これはグリップポイントの最大限
可能な接触が達成されることを保証する。

【００３４】 更にこのフットレストの旋回動作は、より制御された淀みない方法でオペレー
タが乗車位置を変更できる一方、より大きな足元の確かさを維持することができ
るようにする。

【００３５】 またこのフットレストの旋回動作は、足踏み制御、つまりリアブレーキとギア
シフトの使用に際してオペレータを助ける。

【００３６】 更に、自動二輪車が不安定な状態に遭遇し、自動二輪車の前部と後部を交互に
上下させる場合、フットレストの旋回動作は、自動二輪車がフットレストの軸上
の運転者の下で揺動できるようにし、フットレストの全表面が再び運転者の足の
下側と絶えず接触したままであるようにするので、最大限可能なグリップと荷重
分布を達成する。

【００３７】 ここでは発明の２つの特定の実施形態について説明してきたが、ここで使用し
た機械的配置は抜てきの１つであって、制限的なものではなく、機械的配置や、
レスト本体のサイズや突起の形成は、発明の範囲から逸脱することなく変化させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は自動二輪車のフレームの一部に添付されたフットレストの第1実施形態
を示す斜視図である。

【図２】 図２は図１のフットレストの分解図である。

【図３】 図３は図1及び図２のフットレストの側面図である。

【図４】 図４は図２の線４−４に沿った断面図である。

【図５】 図５はフットレストの第２形態の斜視図である。

【図６】 図６はその実施形態の一部分解図である。

【図７】 図７は図５の線７−７に沿った断面図である。

【図８】 図８は図５の線８−８に沿った断面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ， ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，Ｓ Ｌ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動二輪車用フットレストであって、その上部表面が運転者
   の足を受け入れるように適合され、その長さの少なくともかなりの部分を貫通す
   る孔を有する本体部分と、自動二輪車のフレームに結合されるマウントと、マウ
   ントから外向きに伸び、その上に本体部分を受け入れるシャフトとを有し、それ
   によって本体がシャフトの軸を中心に回転できることを特徴とするフットレスト
   。
2. 【請求項２】 シャフトに対する本体部分の回転角が制限される手段が設け
   られる、請求項１に記載のフットレスト。
3. 【請求項３】 その長さに沿って長手方向に途中まで伸びるキーがシャフト
   に設けられ、本体部分内の孔が前記キーと協働するように適合された長手方向の
   凹所を有し、それによって前記キーの幅に対する凹所の幅によって移動範囲が限
   定されることを特徴とする、請求項２に記載のフットレスト。
4. 【請求項４】 前記キーはマウントとの結合点に隣接してシャフトに形成さ
   れ、またこれに対応する位置の本体部分内の孔に形成される、請求項３に記載の
   フットレスト。
5. 【請求項５】 通常の乗車中に、レストの本体部分が本体部分の好ましい位
   置へと偏らされる、前記請求項のいずれか一項に記載のフットレスト。
6. 【請求項６】 シャフトのまわりに通された螺旋バネによってその偏りが達
   成される、請求項５に記載のフットレスト。
7. 【請求項７】 シャフトの少なくとも片側から外向きに伸びる板ばねによっ
   てその偏りが達成される、請求項５に記載のフットレスト。
8. 【請求項８】 通常の乗車中に、本体部分の好ましい位置のいずれかの側で
   本体部分が回転できる、前記請求項のいずれか一項に記載のフットレスト。
9. 【請求項９】 本体部分がその好ましい位置のいずれの側でも、略同じ角度
   で回転することができる、請求項８に記載のフットレスト。
10. 【請求項１０】 請求項１から９のいずれか一項に記載のフットレストを有
    する自動二輪車。