JP2002526271A - 加工材の表面に圧縮残留応力層を設けるバニシ加工法及び装置 - Google Patents

加工材の表面に圧縮残留応力層を設けるバニシ加工法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のバニシ加工法またはショットピーニング法によるよりも遥かに長い圧縮応力保持期間の残留圧縮応力層を加工材の表面に形成する。 【解決手段】 本発明バニシ加工方法を実行する装置100は、単一点バニシ加工プロセスを用いて、最少量の冷間加工と表面硬化をもって深い圧縮を提供する。ことに、加工材144の表面178に沿ってバニシ加工しようとする領域が定められ、自由回転バニシ加工ボール114が加工材144の表面に押し付けられて、この表面に深い圧縮層を有する局部的変形領域を生じさせる。ついで、バニシ加工ボール114は実質的に非重複パターンで表面上を転動する。バニシ加工装置100の好適な実施形態は、ボール座110と一緒になった先端部材104を有するソケット108と、ボール座110内に配置されたバニシ加工ボール114と、先端部材104と一体に形成されたロッド部材106と、従来県の工具ホルダにソケット108を支持するソケット支持体102とを包含する。ソケット108には、外部のリザーバからボール座110へ潤滑流体を差し向けて、バニシ加工ボール114を自由に回転させるとともに、所定量の潤滑流体を加工材144の表面178へ差し向ける手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バニシ加工法及び装置、特に、加工材の表面に圧縮残留応力の層を
設けるバニシ加工法及び装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
本発明は、バニシ加工作業、詳しくは、加工材の表面に圧縮残留応力の層を誘
起させて比較的良好な仕上げ状態及び改善された物理的性質を備えた部品を提供
するバニシ加工法及び装置にに関する。
【0003】 表面残留応力は、使用中の部品の疲労及び応力腐蝕性能に大きく影響すること
が知られている。例えば研磨、旋盤加工、または溶接のような製作工程において
発生する引っ張り残留応力が、疲労寿命を減じ、広い範囲の材料における腐蝕疲
労及び応力腐蝕割れに対する感度を増すことは周知である。加工材の表面に誘起
される圧縮残留応力が、疲労寿命を増し、腐蝕疲労及び応力腐蝕割れの感度を減
じることは周知である。しかしながら、応力腐蝕、割れ、疲労、及び腐蝕疲労に
対する感受性を減じる表面圧縮層の利点は、圧縮層が使用時間の経過に伴って弛
緩されると喪失される。
【0004】 金属部品の表面に圧縮応力を誘起させるのに現在多くの方法があり、その中の
特定の方法では、加工材の寸法及び形状、その強度及び剛性、仕上げ面の所望品
質、仕上げ部品の所望の物理的特性、及び作業遂行費用を包含するいくつもの要
因に依存している。
【0005】 バニシ加工は、表面仕上げ、疲労寿命、及び腐蝕抵抗性を改善するのに用いら
れてきた。今までに受け入れられているバニシ加工のやり方は、材料の表面をわ
ざと冷間加工させるように構成材の表面を繰り返し変形させて、降伏強度を増大
させるものである。圧縮応力は、引っ張り状態にある材料の表面を屈従させて変
形に伴う圧縮の状態に戻すことにより生じる。しかしながら不幸なことに、過剰
な冷間加工が、引っ張り表面残留応力を生じ、この表面を過荷重及び熱緩和に感
じ易くする。
【0006】 加工材の表面に圧縮応力を誘起させるのに業界で通常用いられている方法はシ
ョットピーニングであり、この方法では、金属またはセラミックの複数個のペレ
ットを機械的にまたは空気圧により投射して加工材の表面に衝突させる。このよ
うな方法は、比較的費用がかからず、多くの場合に好適で、加工材の全面に及ば
すことができるが、屡々衝突領域が重複する。このような衝突領域の重複は、冷
間加工量を多くし、表面圧縮層が応力弛緩に感じ易くなる。さらに、ショットピ
ーニングは、上位仕上げを要する部分、局部圧縮応力領域、さらには、より深い
ところまで圧縮応力が浸透することを要する部分に用いるのには適していない。
【0007】 加工材の表面に圧縮応力を誘起させるに業界で通常用いられている、ショット
ピーニングと似た他の方法としては、重力ピーニングがある。この方法では、ペ
レットが所定の高さ位置から加工材の表面へとシュートを通って落下させられる
。重力ピーニングは、表面を変形させるのに少数の大きなペレットを用いるが、
加工材は実質的な量の冷間加工にさらされ続ける。さらに、ショットピーニング
法に似て、重力ピーニングは、屡々上位仕上げを要する部分、局部圧縮応力領域
、さらには、より深いところまで圧縮応力が浸透することを要する部分に用いる
のには適していない。
【0008】 加工材の表面に圧縮応力を誘起させるに業界で通常用いられている他の方法と
しては、バニシ加工による方法がある。この方法によれば、バニシ加工アセンブ
リの接触部分が加工材の表面に押し付けられ、これにより、この表面を慎重に冷
間加工し、表面の荒さを少なくし、表面硬度を増し、これにより部品の疲労強度
を改善する。加工材の表面は、表面形状において高低をなくすに充分な圧力をも
ってバニシ加工アセンブリの接触部分を表面の上に多数回通過させることによっ
て広く冷間加工され、所望の表面硬度が達成され、従って所望残留圧縮応力が達
成されるものと現在に至るまで信じられてきた。
【0009】 加工材の表面を冷間加工するに用いられるバニシ加工装置は、典型的には、複
数の円筒形のローラまたはボールを包含し、これらのローラーまたはボールが、
加工材の表面を冷間加工して圧縮応力を生じさせるに充分な圧力をもって表面に
接触する。しかしながら、このようなバニシ加工装置は、典型的には円筒形また
は偏平な形の加工材への適用にかぎられる。また、多数回の通過は、屡々過剰な
冷間加工を結果して、引っ張り残留応力を発生させ、圧縮層を弛緩にさらすこと
となる。
【0010】 加工材の表面を潤滑することにより、バニシ加工から生じる表面被害量は著し
く減少させることができることもまた知られている。しかしながら不幸なことに
、現在に至るまで、潤滑剤の適用は、作業員の手または別体のアプリケータを用
いて実行されねばならない。このため、加工材とバニシ加工装置の接触部分との
加工材の接触点とバニシ加工装置の接触点とにおける適度の潤滑が妨げられてい
る。
【0011】 この結果、部品の表面に圧縮応力の層を誘起させることによりこの部品の物理
的性質を改善するための比較的費用のかからない方法及びこの方法を実行する装
置であって、複雑に曲がった表面に用いるに効果的であり、かつ従来のバニシ加
工法またはショットピーニング法によっては得られなかったような長い圧縮応力
保持期間を提供するような方法及び装置に対する要望が存在する。
【0012】
【発明の開示】
本発明の新規な方法及びこの方法を実行する装置は、単一点バニシ加工のプロ
セスを用いて最少量の冷間加工及び表面硬化により圧縮残留応力の層を誘起させ
、従来のバニシ加工法またはショットピーニング法を用いて得られていたような
圧縮応力保持期間よりも遥かに長い圧縮応力保持期間を提供するものである。こ
とに、加工材の表面に沿うバニシ加工すべき領域は限定され、接触バニシ加工手
段の単一点を有するバニシ加工装置が、加工材の表面に押し付けられて、この表
面内に深い圧縮層を有する変形領域を生じさせるのである。ついで、バニシ加工
装置は、このバニシ加工装置の各通過により形成される変形領域が重複しないよ
うにして、バニシ加工しようとする領域を横切って所定パターンで通過させられ
る。
【0013】 本発明の他の好適な実施形態においては、圧縮応力は、本発明のバニシ加工装
置を用いる方法により部品の表面に誘起される。特に、この方法はさらに、加工
材の表面に対して押し付ける力を予め定めて調節し、バニシ加工の作業に必要な
潤滑冷却の量を定め、所用潤滑流体の正しい量を加工材の表面に提供するように
流体圧力を調節し、制御ユニットをプログラミングして加工材の上を複数回通過
して最少の冷間加工及び表面硬化をもって最大の圧縮残留応力を提供するように
バニシ加工装置に指示する工程を包含する。
【0014】 本発明の他の好適な実施形態においては、本発明のバニシ加工法を実行するバ
ニシ加工装置は、ボール座を合体させた先端部分と、前記ボール座内に配設した
バニシ加工ボールと、前記先端部分と一体に形成されソケットとなるロッド部分
と、従来型の工具ホルダに前記ソケットを支持するソケット支持部分とを包含す
る。ソケットは、リザーバからボール座へ潤滑流体を差し向けてバニシ加工ボー
ルを自由に回転させ、所定量の潤滑流体を加工材の表面へ差し向けることを可能
とする手段を備えている。
【0015】 作動においては、潤滑流体は、ソケットの先端部分へ差し向けられて、バニシ
加工ボールをバニシ加工しようとする加工材の表面に向けて外方に押し出すよう
にする。流体圧力が均等化されてバニシ加工ボールが潤滑流体の薄層上に常時浮
遊してバニシ加工ボールが自由回転流体軸受のように機能し、充分な量の潤滑流
体が加工材の表面へ移送されて潤滑及び冷却を提供するようになるまで、毛細管
作用がバニシ加工ボールの外面の周りに潤滑流体を引き寄せる。
【0016】 本発明の他の好適な実施形態においては、本発明バニシ加工法を実行するバニ
シ加工装置は、加工材の表面に加えられる圧縮力を調節する手段を備えている。
【0017】 本発明の他の好適な実施形態においては、本発明バニシ加工法を実行するバニ
シ加工装置は、バニシ加工ボールの動き、位置及び圧縮力を自動的に制御する制
御装置に接続されている。
【0018】 したがって、本発明の第1の目的は、改善された仕上げ及び改善された物理的
特性を備えた部品を提供する方法を実行する方法及び装置を提供することにある
【0019】 本発明の他の主要な目的は、部品の表面に圧縮応力層を誘起させる方法を実行
する方法及び装置を提供することにある。
【0020】 本発明の他の主要な目的は、比較的費用をかけずに部品の表面に圧縮応力層を
誘起させる方法を実行する方法及び装置を提供することにある。
【0021】 本発明の他の主要な目的は、比較的よく限定された局部的圧縮応力領域を有す
る圧縮応力層を誘起させる方法を実行する方法及び装置を提供することにある。
【0022】 本発明の他の主要な目的は、部品の表面に圧縮応力層を誘起させ、従来のバニ
シ加工法やショットピーニング法を用いて得られた圧縮応力の保持期間よりも遥
かに長い保持期間を提供する方法を実行する方法及び装置を提供することにある
【0023】 本発明の他の主要な目的は、表面の最小限の冷間加工及び加工材硬化をもって
部品の表面に圧縮応力領域を有する圧縮応力層を誘起させる方法を実行する方法
及び装置を提供することにある。
【0024】 本発明の他の主要な目的は、バニシ加工作業中加工材表面を潤滑し冷却する流
体を金属部品の加工表面に自動的に提供し、部品の表面に圧縮応力層を誘起させ
る方法を実行する方法及び装置を提供することにある。
【0025】 本発明の他の主要な目的は、加工材の表面に所定の圧縮力を提供するように調
節することができ、部品の表面に圧縮応力層を誘起させる方法を実行する方法及
び装置を提供することにある。
【0026】 本発明のこれらの目的及びその他の目的は、以下の本文、添付図、及び請求項
の記載から明らかとなろう。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明のバニシ加工法は、単一点バニシ加工のプロセスを用いて、冷間加工及
び表面硬化の量を最小限としながら深くまでの圧縮を提供することにある。こと
に、加工材の表面に沿うバニシ加工しようとする領域が定められ、接触バニシ加
工手段の単一点を有するバニシ加工装置が、加工材の表面に対して押し付けられ
て変形領域を生じさせ、表面の内部に深い圧縮層を生じさせる。ついで、バニシ
加工手段を、バニシ加工しようとする領域を横切って所定パターンを描いて通過
させて、バニシ加工手段の各通過により形成される変形領域が重複しないように
する。単一通過で施される単一点バニシ加工法または圧縮力を減じた多数回通過
は、表面の引っ張り変形に伴って圧縮残留応力を生じさせ、最小限の冷間加工で
深い圧縮を生じさせることが意外にも見い出された。
【0028】 図1及び図2には、本発明のバニシ加工法を実行するバニシ加工装置100の
好適な実施形態が示されており、このバニシ加工装置は、ソケット108を形成
するように略円筒形のロッド部材106に一体に形成された略円筒形の先端部材
104と、従来の工具ホルダ(図示してない)にソケットを支持させるソケット
支持体102とを包含している。
【0029】 先端部材104は、ボール座110内に配置されているバニシ加工ボール11
4の表面112に適合する本質的に球形状を有するボール座110を包含する。
ボール座110の寸法は、バニシ加工ボール114の直径により決定され、ボー
ル座110の支持面118とバニシ加工ボール114との間に小間隙116を与
えるように選定される。バニシ加工ボール114は、加工材よりも高い降伏強度
を有し加工材の最大変形を許容させる比較的高い弾性係数を有する各種材料から
選定され得る。典型的な材料としては、限定するわけではないが、焼き入れ鋼、
タングステンカーバイド及びその他の類似材料を包含する。先端部材104の外
周辺表面120は、テーパ付き外部部分122と保持キャップ130の内部ねじ
面128に整合するねじ切り外面126を有する円筒形の中間部分124と、中
間部分124よりも若干大きな直径の内部部分132とを包含している。ソケッ
ト108の先端部分104はさらに、ボール座110と流れ連通し、ボール座1
10から先端部分104を通って、外部流体供給源138へ接続されている取付
金具136まで延びている流体通路134を備えている。
【0030】 保持キャップ130は、先端部材104の寸法と形状に適合したものとされ、
先端部材104の外周辺面120に長手方向に沿って配置され、これを取り囲む
ようにされている。保持キャップ130の外周辺面142の前部部分140ハテ
ーパを付けられ、加工材144の任意の形状との干渉を最小限とするようにされ
ており、ボール座110内のバニシ加工ボール114を緩く保持するための半径
方向内方に延びる保持端縁146を包含している。図3において、いくつかのチ
ャネル148が保持端縁146の表面150に沿って間隔を隔てており、ここを
通って軸線方向に侵入している。その目的を以下に述べる。
【0031】 バニシ加工装置100のソケット支持体102は、バニシ加工ソケット108
のロッド部材106を受けるための第1の端部156と、ねじ切り内面160を
有する第2の端部158とを有する長手方向に延びる孔154を包含しているス
ライド152を包含する。ねじには、例えばベルビュばねまたは圧縮ばねまたは
その他の同様な手段のような機械的ばね手段166を介してバニシ加工ソケット
108のロッド部材106に結合された内端部164を有する圧力調節ねじ16
2が受けられている。ロッド部材106をスライド152の第1の端部156内
に鎖錠するために、ソケット支持体102の外周辺表面168は、第1及び第2
の凹所170を備えている。これら凹所のそれぞれは、半径方向に延びる開口1
72を有し、この開口がロッド部材106の半径方向に延びる開口174(図2
)と協働して鎖錠ピン176を受けている。これらの凹所及び鎖錠ピン176の
形状は、ソケット108が加工材144へ軸線方向に広がったり後退したりして
、ソケット108を容易にソケット支持体102に着脱することを可能とするよ
うな形状とされている。しかし、例えば掛け金、鎖錠ねじ、及びその類似物のよ
うな他の鎖錠手段もまた、ロッド部材106をスライド152の孔154内に保
持するのに利用することができよう。
【0032】 図3において、スライド152は、例えば従来の旋盤ポストの凹所内のような
バニシ加工装置100の動きを制御する任意の固定部分に容易に装架され得るよ
うな略四角形横断面を有する。しかしながら、例えば円形横断面のような他の横
断面形状もまた選択することができよう。さらに、ソケット支持体には、従来の
工具支持固定部分に装架するためのフランジまたはその他の公知手段を設けても
よい。
【0033】 上述の部品がどのように相関するかを理解されるように、バニシ加工装置10
0の動作を述べる。作業中、潤滑流体は、従来型の流体ポンプシステム(図示し
てない)を用いて外部潤滑流体供給源138から取付金具136及び流体通路1
34を介して小間隙116内に圧送され、バニシ加工ボール114を外方に押し
出して、このバニシ加工ボール114の最前部先端が保持キャップ130の保持
端縁146を僅かに越えて延びるようにする。ついで、毛細管作用が、流体圧力
が均等化されてバニシ加工ボール114を潤滑流体の薄膜上に連続して浮遊させ
これにより自由回転流体軸受を形成するまで、潤滑流体をバニシ加工ボール11
4の外面112の周りに引き寄せる。ついで、ソケット108は、バニシ加工ボ
ール114の最前部先端が加工材表面178に接触するまで加工材144の表面
178に向けて前進せしめられる。流体圧力をさらに調節することにより、所望
量の潤滑流体がバニシ加工ボール114の周りに侵入し、保持端縁146内の流
体チャネル148を通って流れ出て、加工材144の表面178に移送されて、
バニシ加工のための所望の潤滑と冷却を与える。
【0034】 バニシ加工作業中に加工材144の表面178へ加えられる本来の圧力すなわ
ち圧縮力は、調節ねじ162を注意深く締めたり緩めたりすることで与えられる
。バニシ加工ボール114は、ばね手段166を介して調節ねじ162に結合さ
れているので、調節ねじ162を締めたり緩めたりすることは、ばね手段166
を軸線方向に圧縮したり伸ばしたりし、バニシ加工ボール114により加工材1
44の表面178の上に呈せられる所定の力に対応することとなる。さらに、バ
ニシ加工ボール114は、公知のばね特性を有するばね手段166を介して結合
されているので、加工材表面178の僅かな変化は、バニシ加工作業に影響を及
ぼすことなくばね手段166により吸収される。したがって、バニシ加工ボール
114により加工材144の表面178に呈せられる圧力すなわち圧縮力は、精
密に制御され得る。ついで、バニシ加工作業は、加工材の動きまたはバニシ加工
頭部の動きを制御する、図示してない従来型の電子制御ユニットにより制御され
る。
【0035】 図4に示す本発明の他の好適な実施形態では、調節ねじがシリンダピストンア
センブリ182のフォロワロッド180に置き換わっている。フォロワロッド1
80を内方又は外方に動かすことにより、ばね張力は対応して増減し、加工材1
44の表面178へバニシ加工ボール114により加えられる圧力すなわち圧縮
力は対応的に調節される。
【0036】 本発明方法を実行する装置は、単一点バニシ加工のプロセスを利用し、これに
より、バニシ加工ボールの最前部先端は、転動運動をしながら加工材の表面場を
通過して、冷間加工及び表面硬化を最小限の量としながら深い圧縮を与えるよう
にする。単一回の通過または減少した圧縮力での多数回の通過で行われる単一点
バニシ加工法は、最小限の冷間加工を伴う深い圧縮を生じるような、表面の引っ
張り変形に続く圧縮残留応力の生成に効果あることが意外にも見い出されたので
ある。さらに、バニシ加工ボールを自由回転流体軸受として機能させることは、
複雑な曲面を容易にバニシ加工することを可能とする。
【0037】 図5ないし図10を参照すると、残留応力分布(図5)及び関連する冷間加工
のパーセント(図6)が、従来のバニシ加工と本発明の単一点バニシ加工法とを
比較して示されている。図7及び図9は、本発明の単一点バニシ加工法と従来の
ショットピーニング法及び従来の重力ピーニング法とについて、試料の表面層の
圧縮残留応力の弛緩量(425℃において1時間後)及びこの試料に関連する冷
間加工のパーセント(図8と図10)をそれぞれ示している。表面下の残留応力
及び冷間加工パーセントの測定方法は、当業界において公知であり、1987年
オハイオ州メタルス パークのアメリカン ソサイティ フォ メタルス発行、ダブ
リュ.ビー.ヤング編集の”レジデュアル ストレス イン デザイン,プロセス
アンド マテリアル セレクション”の第11ー19頁、ポール エス.プレヴィ
執筆の「ニッケル合金における表面下残留応力及び冷間加工分布の測定」の項に
記載されている。本発明の単一点バニシ加工法は、従来のショットピーニング又
は重力ピーニングのいずれよりも遥かに少ない冷間加工及び表面加工硬化を生じ
るものである。意外にも、本発明により開発された、最小限の冷間加工を伴う残
留圧縮応力増加は、例えばショットピーニングのような大抵の従来法よりも、よ
り深い深さにまで及んでいることが見い出された。さらに、約3.5パーセント
以下、好適には約2.0パーセント以下の表面の冷間加工が、従来の冷間加工及
び表面硬化プロセスに比較して、高められた温度における圧縮残留応力の保持期
間を、より長くし、周期的負荷における急速弛緩を、より少なくし、引っ張り又
は圧縮過負荷中の残留応力フィールドの変更を最少化することを、意外にも見い
出したのである。これに加えて、バニシ加工法及び本発明方法を実行する装置は
自動的に、加工材の接触点及びバニシ加工頭部の接触部分における潤滑及び冷却
を提供し、これにより、バニシ加工作業を妨げたりすることなく加工材の表面の
変形を最小限とする。
【0038】 バニシ加工プロセス及び本発明のバニシ加工プロセスのための装置は、様々な
形状の加工材に用いることができる。例えば、図11においては、1つ以上の表
面178a及び178bを有する加工材144は、それぞれソケット支持体10
2に取り付けたソケット108を有する1つ以上の数のバニシ加工装置100を
用いるものとして示されている。図示のように、ソケット支持体102は、加工
材144の両表面178a及び178bを同時にバニシ加工できるように、かつ
バニシ加工力が直接的に対向し、かつバランスするようにして加工材144がソ
ケット108間に支持されるように配設されている。
【0039】 本発明のバニシ加工プロセスを実行する装置の他の実施形態では、図12に示
すように、おおよそ円筒形の内面178を有する加工材144が、それぞれソケ
ット支持体102に取り付けたソケット108を有する1対の軸線方向に対向す
るバニシ加工装置100を用いてバニシ加工される。
【0040】 図13には、本発明のバニシ加工プロセスを実行する装置の他の実施形態が示
めされている。この装置では、例えばタービンの鳩尾状のスロットやタービン機
械に用いられるコンプレッサディスクで見られるような複雑な形状面が容易にバ
ニシ加工される。既に前述したが詳細は図示しなかった1対のソケット108が
、これらソケット108が予め選定した角度で外向きに指向するようにして、そ
れぞれのソケット支持体102a及び102bの突出部184に装架されるもの
として示されている。ソケット支持体102a及び102bは、従来型のピン1
86またはその他の類似手段により回転可能にピン止めされ、ソケット108を
加工材144の表面178に係合する位置へと容易に枢動できるようにされてい
る。ソケット支持体102a及び102bはそれぞれ、従来型のネジ付きワッシ
ャ193によりその場に取り付けられたボルト192のネジ付きの柄部分190
を受ける孔188を包含している。ばね手段194が、ボルト192の柄部分1
90の周囲に位置させられており、1つのソケット支持体102aの外面196
と柄部分190にねじ込んだナット198との間に捕捉され、ナット198を回
転から妨げるが、加工材表面の僅かな変化に応答してこれを吸収するようにソケ
ット支持体102a及び102bを僅かに枢動させることを許容している。
【0041】 したがって、本発明方法を実行する方法及び装置は、加工材に圧縮力を提供し
、最小限の冷間加工と最小限の表面硬化をもって単純なまたは複雑な加工材表面
形状の良好に限界された局部領域に圧縮応力を誘起させる、比較的高価でなく効
果的な手段を提供する。冷間加工の量と表面硬化の量を最小限とすることにより
、本発明方法は、高められた温度における圧縮残留応力の保持期間をより長くし
、周期的負荷下の弛緩をより少なくし、引っ張りまたは圧縮過荷重間の残留応力
のフィールドの変更を最小限とすることが、意外にも見い出されたのである。し
たがって、バニシ加工業界の慣行と教示とは逆に、本発明方法を実行する方法及
び装置は、加工材の表面に圧縮応力層を誘起させる一方、冷間加工と表面硬化の
量を最小限とする。
【0042】 本発明をその実施形態について図示し詳述したが、その形態及び詳細について
様々な変更を、本発明の精神及び請求の範囲記載の範疇から逸脱することなくな
しうることは、当業者にとって理解されうるところであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバニシ加工装置の好適な実施形態の長手方向の断面図である。
【図2】 図1のバニシ加工装置のソケットの長手方向断面図で、略円筒形のロッド部材
と一体に形成した略円筒形の先端部材を示す図である。
【図3】 図1のバニシ加工装置のボールバニシ加工頭部の端面図で、バニシ加工ボール
と複数の突出するチャネルを有する保持キャップの保持端縁を示す図である。
【図4】 バニシ加工装置の他の好適な実施形態の長手方向断面図で、加工材の表面に対
するバニシ加工ボールの圧縮力を調節するホロワロッドの使用を示す図である。
【図5】 従来のバニシ加工と本発明の単一点バニシ加工法とにより加工材の表面に誘起
された残留圧縮応力層を示すグラフである。
【図6】 図5に示すように生じた残留圧縮応力層に関連する冷間加工のパーセントを示
すグラフである。
【図7】 従来のショットピーニング及び本発明の単一点バニシ加工法により加工材の表
面に誘起された残留圧縮応力層と、高められた温度における1時間後の残留圧縮
応力保持とを示すグラフである。
【図8】 図7の残留圧縮応力層に関連する冷間加工のパーセントを示すグラフである。
【図9】 従来の重力ピーニングと本発明の単一点バニシ加工法により加工材の表面に誘
起された残留圧縮応力層と高められた温度において1時間経過後の残留圧縮応力
保持とを示すグラフである。
【図10】 図9の残留圧縮応力層に関連する冷間加工のパーセントを示すグラフである。
【図11】 図1のバニシ加工装置1つ以上を示す部分側面図である。
【図12】 図1のバニシ加工装置1つ以上を示す部分側面図で、加工材の内面のバニシ加
工方法を示す図である。
【図13】 図1のバニシ加工装置の他の実施形態を示す部分側面図で、例えばタービンの
鳩尾形スロットまたはコンプレッサディスクのような鋭角面を有する加工材の表
面をバニシ加工する方法を示す図である。
【符号の説明】
100 バニシ加工装置 102、102a、102b ソケット支持体 104 先端部材 106 ロッド部材 108 ソケット 110 ボール座 112 表面 114 バニシ加工ボール 116 小間隙 118 支持面 120 外周辺表面 122 テーパ付き外部部分 124 中間部分 126 ねじ切り外面 128 内部ねじ面 130 保持キャップ 132 内部部分 134 流体通路 136 取付金具 138 外部流体供給源 140 前部部分 142 外周辺面 144 加工材 146 保持端縁 148 チャネル 150 表面 152 スライド 154 孔 156 第1の端部 158 第2の端部 160 ねじ切り内面 162 圧力調節ねじ 164 内端部 166 機械的ばね手段 168 外周辺面 170 凹所 172、174 開口 176 鎖錠ピン 178 表面 180 フォロワロッド 182 シリンダピストンアセンブリ 184 突出部 186 ピン 188 孔 190 ねじ付きの柄部分 192 ボルト 193 ワッシャ 194 ばね手段 196 外面 198 ナット
───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 ボール114を自由に回転させるとともに、所定量の潤 滑流体を加工材144の表面178へ差し向ける手段が 設けられている。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工材の表面に圧縮応力層を誘起させる方法において、 圧縮応力を受ける表面領域を定め、 変形領域を生じるバニシ加工作業を実行して、関連する冷間加工約3.5パーセ
    ント以下で前記加工材の表面内に深い圧縮層を誘起させる工程を包含する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、前記関連する冷間加工が約2
    .0パーセント以下である方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、前記バニシ加工作業が、単一
    点バニシ加工手段を有するバニシ加工装置により実行される方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、前記単一点バニシ加工手段が
    、前記定められた表面領域を横切って所定のパターンで通過して、前記単一点バ
    ニシ加工手段の各通過により形成された変形領域が実質的に重複しないようにす
    る工程をさらに包含する方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の方法において、前記バニシ加工作業を実行す
    るのに要する潤滑及び冷却の量を予め定め、 前記加工材の表面に前記バニシ加工作業を実行するのに要する潤滑流体の前記所
    定量を自動的に供給する工程をさらに包含する方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の方法において、前記バニシ加工装置が、前記
    加工材の表面を横切って所定のパターンでの前記単一点バニシ加工手段の通過を
    制御する制御手段を備えている方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の方法において、前記バニシ加工装置が、前記
    加工材の表面に対して前記単一点バニシ加工手段により加えられる力を調節する
    手段を包含する方法。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の方法において、前記単一点バニシ加工手段が
    、 ボール座を合体している先端部材を有するソケットと、 前記ボール座内に配置されているバニシ加工ボールとを包含する方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法において、前記バニシ加工装置がさらに
    、 前記先端部材と一体に成型したロッド部材と、 従来型の工具ホルダに前記ソケットを支持するソケット支持体と、 前記バニシ加工ボールを自由に回転させるようにリザーバから前記ボール座へ潤
    滑流体を差し向ける手段と、 前記加工材の表面へ前記予め定めた量の潤滑流体を自動的に供給する手段とを包
    含する方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の方法において、前記潤滑流体が前記ソケッ
    トの前記先端部材内に差し向けられて、バニシ加工ボールを前記加工材の表面に
    向けて外方に押し出すようにする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の方法において、毛細管作用がバニシ加工
    ボールの外面の周りに潤滑流体を引き出し、流体圧力が均等化されてバニシ加工
    ボールが潤滑流体の薄層上に常時浮遊して、これによりバニシ加工ボールが自由
    回転流体軸受のように機能するようにするようにする方法。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の方法において、前記ソケット支持体が、 前記ソケットの前記ロッド部材を受ける第1の端部とねじ付き内面を有する第2
    の端部とを有する長手方向に延在する孔を包含するスライドと、 前記孔の前記ねじ付き内面に受けられ、ばねを介して前記ソケットの前記ロッド
    部材に結合された内端を有する調節ねじとを包含する方法。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の方法において、前記ソケット支持体が、 前記ソケットの前記ロッド部材を受ける第1の端部とシリンダピストンアセンブ
    リのフォロワロッドを受ける第2の端部とを有する長手方向に延在する孔を包含
    するスライドを包含する方法。
  14. 【請求項14】 最少量の冷間加工と表面硬化をもって加工材の表面に圧縮
    応力を誘起させる方法において、 圧縮横領を受ける表面領域を定め、 ボール座と該ボール座内に配置された自由回転のバニシ加工ボールとを一緒にす
    る先端部材を有するソケットを包含するバニシ加工装置によりバニシ加工作業を
    実行し、 前記加工材の表面に対して前記バニシ加工ボールの最先端を押しつけ、 前記定められた表面領域の上で前記バニシ加工ボールを転動させて、約3.0パ
    ーセント以下の冷間加工で前記表面内に深い圧縮層を誘起させる工程を包含する
    方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の方法において、前記冷間加工が約2.0
    パーセント以下である方法。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の方法において、前記バニシ加工装置が、
    前記加工材の表面を横切る所定のパターンでの前記バニシ加工ボールの通過を制
    御する制御手段を備えている方法。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の方法において、前記バニシ加工装置がさ
    らに、 前記先端部材と一体に形成したロッド部材と、 従来型の工具ホルダに前記ソケットを支持するソケット支持体と、 リザーバから前記ボール座へ潤滑流体を差し向け手前記バニシ加工ボールを前記
    加工材の表面に向けて外方に押し付けて前記バニシ加工ボールを自由に回転する
    ようにする手段と、 前記加工材の表面へ前記潤滑流体を自動的に送給する手段とを包含する方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の方法において、前記ソケット支持体が、
    前記ソケットの前記ロッド部材を受ける第1の端部とねじ付き内面を有する第2
    の端部とを有する長手方向に延在する孔を包含するスライドと、 前記孔の前記ねじ付き内面に受けられ、ばねを介して前記ソケットの前記ロッド
    部材に結合された内端を有する調節ねじとを包含する方法。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の方法において、前記ソケット支持体が、
    前記ソケットの前記ロッド部材を受ける第1の端部とシリンダピストンアセンブ
    リのフォロワロッドを受ける第2の端部とを有する長手方向に延在する孔を包含
    するスライドを包含する方法。
  20. 【請求項20】 最少量の冷間加工と表面硬化をもって加工材の表面に圧縮
    応力を誘起させる装置において、 略円筒形のロッド部材と一体に形勢された略円筒形の先端部材を有するソケット
    と、該ソケットを従来型の工具ホルダに支持するソケット支持体とを包含し、前
    記先端部材が、ボール座内に配置したバニシ加工ボールの表面に適合する基本的
    に球形状のバール座を包含し、 リザーバからの潤滑流体を前記バニシ加工ボールに差し向けて、前記バニシ加工
    ボールを加工材の表面に向けて外方に押し、さらに、前記潤滑流体を前記バニシ
    加工ボールの外面の周囲に供給して前記バニシ加工ボールが前記潤滑流体の薄膜
    上に浮遊するようにする手段を包含し、 前記ソケット支持体が、前記ロッド部材を受ける第1の端部とねじ付き内面を有
    するねじ付き端部とを有する長手方向に延在する孔を有するスライドを包含し、
    調節ねじが前記孔の前記ねじ付き内面内に受けられており、前記調節ねじが機械
    的ばね手段を介して前記ロッド部材へ結合させた内端部を包含している装置。
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