JP2002525271A - ポリマーの抗微生物処理 - Google Patents

ポリマーの抗微生物処理

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JP2002525271A JP2000570411A JP2000570411A JP2002525271A JP 2002525271 A JP2002525271 A JP 2002525271A JP 2000570411 A JP2000570411 A JP 2000570411A JP 2000570411 A JP2000570411 A JP 2000570411A JP 2002525271 A JP2002525271 A JP 2002525271A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、持続性かつ回復可能な抗微生物ポリマーおよびこれを調製するための方法を提供する。幾つかの例において、このポリマーは織物である。これらの織物は、優れた染色堅牢度および洗濯堅牢度を有する。本発明の抗微生物織布は、スポーツウェア、抗臭カーペット、フィルム、プラスチック、玩具および医療用途に適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の相互参照) 本出願は、1998年9月11日に出願された米国特許出願第09/151,
891号に対して優先権を主張し、この教示は本明細書で全ての目的のために参
考として援用される。
【0002】 (発明の背景) 抗微生物材料(例えば、織布、ポリマーおよび子供用玩具でさえ)は、疫学的
疾患および病原体に関する公的関心により著しくポピュラーになってきている。
抗微生物織布に関して、これらの潜在的兆候の公的意識の結果として、国内およ
び国際的市場が著しく成長してきている。(Center for Disea
se Control and Prevention,Infection
Control and Biosafty,Medical Data In
ternational.Report#RP−701530,1992;およ
びA.J.Rigbyら,Textile Horizons,1993年12
月,42−46を参照のこと)。抗微生物衣類は、医療、ならびに外科医のガウ
ン、キャップ、マスク、患者ドレープ、包帯、ワイプおよび種々のサイズのカバ
ークロスのような用途のための他の施設の用途で使用され得る(A.J.Rig
byら,Textile Horizons,1993年12月,42−46を
参照のこと)。
【0003】 抗微生物織物材料の需要は高いが、幾つかのこのような織物が入手可能であり
、特に細菌の広範囲スペクトルに対して効果的であるものおよび複数回の洗浄後
も有効であるものが入手可能である(Vigo,T.L.,Biotechno
logy and Bioactive Polymers、C.Gebele
inら編;D.W.Kudner,Textile Chemist and
Colorist,Vol.28,No.5,1996,28−30およびJ.
S.Choら,Textile Research Journal.67(1
2),1997,875−880を参照のこと)。持続機能性織物の研究および
開発が近年活発になってきており、ポリマーに殺菌剤として抗生物質を組み込む
新規な方法が進歩している。しかし、抗微生物機能の大部分が徐放モデルを使用
することによって達成されている。このモデルは、材料の表面に殺生活性剤を滲
出させ、それにより、微生物を不活性化させることによって作用する。しかし、
この方法は、従来の様式で再生可能ではないため、殺生特性の持続性を制限する
【0004】 1999年3月16日にGangらに発行された米国特許第5,882,36
7号は、革新的な化学仕上げ法を使用することによって持続性かつ再生可能なセ
ルロース材料を記載する。この発明において、綿およびポリエステル/綿織布の
処理は、ヒダントイン誘導体によって仕上げられ、そして塩素洗濯漂白を用いて
、処理した織布を洗浄することによって殺生特性が付与された。ヒダントイン環
のアミドおよびイミド結合の塩素化は、殺生性N−ハラミン部位を生成する。こ
の部位が微生物に曝露される場合、このN−ハラミンはそれらの前駆体形態に戻
る。次いで織物の殺生特性は、塩素漂白を使用することによって再生され得る。
この塩素再生可能仕上げ法の主な利点は、その持続性、簡便さおよび経済性であ
る。
【0005】 しかし、N−ハラミン化学は、着色した織布に適用され得ない。塩素漂白の使
用は、織物を脱色する。従って、非漂白再生剤は、特定の用途、特に着色した材
料に対して所望される。理想的には、経済性および簡便さの理由により、機能性
薬剤として水を使用する再生プロセスが設計され得る。
【0006】 以上の点で、持続性かつ再生可能な抗微生物性の着色した織物に対する当該分
野における要求が残存する。本発明は、特に持続性かつ再生可能な抗微生物ポリ
マーおよび織物を提供することによってこのような要求を打開する。
【0007】 (発明の要旨) 本発明は、耐久性でありそしてリフレッシュ可能な抗微生物ポリマー、特に織
物(例えば、ナイロンおよびポリエステル織布)を提供し、そしてこれらを調製
する方法を提供する。これらの織物は、優れた染色堅牢度および洗濯堅牢度を有
する。本発明の抗微生物ポリマーは、スポーツウェア、抗臭気カーペット、フィ
ルム、プラスチックおよび医療用途に適する。
【0008】 1つの実施態様において、本発明は、以下を含む抗微生物ポリマー組成物に関
する:a)着色料を有するポリマー材料;およびb)この着色料に付着される抗
微生物剤。この着色料は、染料または顔料であり得る。1つの実施態様において
、このポリマーは織布のような織物である。特定の好ましい局面において、染料
のような着色料は、殺菌剤をこのポリマーにしっかりと付着するために、コネク
タ、架橋、連結として使用される。他の局面において、この染料は、色のシェー
ディング(color shade)および溶解性の要件を容易にするために使
用され得る、スルホン基、ヒドロキシ基およびアミノ基のような助色団を含む。
特定の実施態様において、この抗微生物剤は、両親媒性の分子である。好ましく
は、抗微生物剤は、4級アンモニウム塩である。
【0009】 別の実施態様において、本発明は、以下を含むポリマーを抗微生物性にするた
めのプロセスに関する:a)ポリマーを着色料で染色し、着色料が付着されたポ
リマーを形成する工程;およびb)抗微生物剤を着色料に付着し、それによって
、このポリマーを抗微生物性にする工程。この着色料は、染料または顔料であり
得る。
【0010】 微生物に暴露した後に、抗微生物ポリマー、特に織物は、単純に水で洗浄する
ことによって再生され得る。これらの抗微生物織物は、衛生用、医療用、および
運動用の衣服ならびに抗臭気カーペットのような抗臭気織布に特に有用である。
【0011】 別の実施態様において、この抗微生物剤は、着色料の補助なしでこのポリマー
に付着され得る。本発明の他の特徴、目的および利点ならびにその好ましい実施
態様は、以下の詳細な説明から明らかである。
【0012】 (発明の詳細な説明および好適な実施態様) 本発明は、耐久性でありそしてリフレッシュ可能な抗微生物ポリマー(例えば
、プラスチック、フィルムおよび織物)を提供する。この織物には、繊維、糸ま
たは織布が挙げられるが、これには限定されない。これらの織物は、優れた染色
堅牢度および洗濯堅牢度を有する。このように、本発明は、a)着色料を有する
ポリマー、およびb)この着色料に付着された抗微生物剤を含む抗微生物ポリマ
ー組成物に関する。好ましい実施態様において、このポリマーは、織物である。
【0013】 織物は、社会において最も至る所にある材料である。本発明に適切な織物には
、セルロース、綿、亜麻、大麻、黄麻およびラミーのような植物由来の天然繊維
が挙げられるが、これらには限定されない。これらには、タンパク質に基づく、
動物由来のポリマーが挙げられ、羊毛、モヘヤ、ビクーナおよび絹が挙げられる
が、これには限定されない。織物はまた、レーヨン、リオセル(lyocell
)、アセテート、トリアセテートおよびアズロンのような天然の有機ポリマーの
基づく、人造繊維が挙げられる。本発明の使用に適切な織物は、合成有機ポリマ
ーを含み、これには、アクリル、アラミド、ナイロン、オレフィン、ポリエステ
ル、スパンデックス、ビニヨン、ビニルおよびグラファイトが挙げられるが、こ
れらには限定されない。織物にはまた、ガラス、金属、セラミックのような無機
物質が挙げられる。
【0014】 本発明に適切なポリマー性プラスチックには、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹
脂が挙げられる。熱可塑性樹脂には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、およびポリビニルクロリドが挙げられるが、これらには限定されない。熱
可塑性樹脂にはまた、ポリアミドイミド、ポリエーテルスルホン、ポリアリール
スルホン、ポリエーテルイミド、ポリアリーレート(polyarylate)
、ポリスルホン、ポリカーボネートおよびポリスチレンが挙げられる。さらなる
熱可塑性樹脂には、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリテ
トラフルオロエチレン、ナイロン−6,6、ナイロン6,12、ナイロン−11
、ナイロン−12、アセタール樹脂、ポリプロピレン、ならびに高密度および低
密度ポリエチレンが挙げられるが、これらには限定されない。
【0015】 本明細書中で使用される、「抗微生物(antimicrobial)」、「
殺菌(microbicidal)」、または「殺生(biocidal)」と
いう用語は、少なくともいくつかのタイプの微生物を殺すか、あるいは少なくと
もいくつかのタイプの微生物の増殖または繁殖を阻害する能力をいう。本発明に
従って調製されるポリマーは、病原性の微生物の幅広いスペクトルに対して、殺
菌活性(抗微生物性)を有する。例えば、このポリマーが織物である場合、この
織物は、代表的なグラム陽性細菌(例えば、Staphylococcus a
ureus)およびグラム陰性細菌(Escherichia coli)に対
して殺菌活性を有する。さらに、このような織物の殺菌活性は、容易に再生可能
である。
【0016】 染料分子のような着色料は、織物と抗微生物剤との間のコネクタまたは架橋と
して使用される。種々の合成ポリマーに適切な染料分子は、優れた洗濯堅牢度お
よび耐久性を有する。使用され得る染料には、酸性染料、分散染料、直接染料、
および反応染料が挙げられるが、これらには限定されない。好ましい実施態様に
おいて、酸性染料が使用される。適切な酸性染料には、Acid Black染
料、Acid Blue染料、Acid Orange染料、Acid Red
染料、Acid Violet染料、およびAcid Yellow染料が挙げ
られるが、これらには限定されない。図1は、本発明の使用に適切な種々の酸性
染料を列挙する。
【0017】 図2を参照すると、種々の分散染料は、本発明における使用に適切である。こ
れらの分散染料には、Disperse Blue 1、Disperse Y
ellow 7およびDisperse Yellow 9が挙げられるが、こ
れらには限定されない。当業者は、本発明の使用に適切な種々の他の分散染料を
知っている。
【0018】 1つの実施態様において、酸性染料は、好ましくは、ナイロン66、ナイロン
6、羊毛、および絹とともに使用される。別の実施態様において、分散染料は、
ナイロン66、ナイロン6、NOMEX、アセテート、トリアセテート、アクリ
ル、ポリエステル、ポリプロピレン、および混紡織布とともに使用される。分散
染料はまた、着色フィルム、玩具、コンピューターキーボードおよび抗微生物材
料が必要とされる他のポリマー製品のようなプラスチック製品における使用に適
切である。
【0019】 特定の実施態様において、染料分子のような着色料はまた、助色団を含み、こ
れには、スルホン基、ヒドロキシル基、4級基(quaternary gro
up)およびアミノ官能性基が挙げられるが、これらには限定されない。これら
の助色団は、着色料の色および溶解性の要件を容易にする。さらに、これらの反
応性基は、殺菌剤をとりつける(anchor)ために役立つ。この染料の助色
団は、繊維のようなポリマーを化学的に修飾するために役立つ。次いで、これら
の染料分子は、官能基を繊維のようなポリマー上に持ってきて、次いで、殺生剤
を連結することによる架橋として役立つ。例えば、スルホネート基は、4級塩の
ようなカチオン性種とイオン結合を形成し得、また、その逆も同様である。別の
例において、アミノ基およびヒドロキシル基は、アルキルハライド、エポキシド
、およびアセチル基と反応性である。それゆえ、染料分子は、官能基をポリマー
上に持ってくるための架橋として働き、その結果、殺生剤に対する付着点として
役立つ。
【0020】 このように、1つの実施態様において、着色料と抗微生物剤との間の連結は、
酸性染料上のスルホネートアニオンと両親媒性分子(例えば、抗微生物剤の4級
アンモニウム塩)との間のイオン結合形成である。別の実施態様において、この
連結は、分散染料上のアミノまたはヒドロキシル基と抗微生物剤のエポキシまた
はアルキルハライド構造との間の共有結合である。両方の場合において、4級ア
ンモニウム塩は、抗微生物剤として使用される。
【0021】 特定の好ましい局面において、本発明の抗微生物剤は、両親媒性分子である。
これらの両親媒性分子は、親水性部分と疎水性部分の両方を含む。これらの両親
媒性分子には、4級アンモニウム塩、糖脂質およびホスホグリセリドが挙げられ
るが、これらには限定されない。1つの好ましい実施態様において、この抗微生
物剤は、4級アンモニウム塩(QAS)である。いくらかのQASは、Aldr
ich Chemical Co,Milwaukee,Wisconsinか
ら市販されている。適切な4級アンモニウム塩には、以下が挙げられるが、これ
らには限定されない:ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド(DTAB)、
N−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルドデシルアン
モニウムクロリド、1,3−ビス−(N,N−ジメチルドデシルアンモニウムク
ロリド)−2−プロパノール、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド(DT
AC)、N−(1−(2,3−ジオレオイルオキシ)プロピル)−N,N,N−
トリメチルアンモニウムクロリド(DOTAP)、N−(1−(2,3−ジオレ
イルオキシ)プロピル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(DO
TMA)、ジメチルジオクタデシルアンモニウムブロミド(DDAB)、N,N
−ジオレイル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(DODAC)および1
,2−ジオレオイルオキシ−3−(N,N,N−トリメチルアミノ)プロパンク
ロリド(DOTAP)。好ましくは、この4級アンモニウム塩は、ドデシルトリ
メチルアンモニウムブロミド(DTAB)、N−(3−クロロ−2−ヒドロキシ
プロピル)−N,N−ジメチルドデシルアンモニウムクロリド、1,3−ビス−
(N,N−ジメチルドデシルアンモニウムクロリド)−2−プロパノールである
【0022】 1つの好ましい実施態様では、モノ−およびビス−4級アンモニウム塩が、T
−S Kimら、J.Am.Oil Chem.Society 73:1 6
7−71の方法を使用して調製される。そこでは、エピクロロヒドリンおよび種
々のジクロロ化合物を使用して調製される、種々のモノ−およびビス−4級アン
モニウム塩が記載される(図3を参照のこと)。
【0023】 種々の織物は、本発明を実行するために好ましい。これらには、繊維、糸、あ
るいは天然または合成織布が挙げられるが、これらには限定されない。種々の織
布には、ナイロン織布、ポリエステル、アクリル織布、NOMEX(登録商標)
、トリアセテート、アセテート、綿、羊毛およびこれらの混合物が挙げられるが
、これらには限定されない。NOMEXは、芳香族ポリアミド物質から作製され
、DuPont(Wilmington、Delaware)から入手できる。
NOMEXは、消火活動装備に使用される。
【0024】 どんな理論にも束縛されることなく、QASのような両親媒性分子は、たとえ
、これらが細菌との接触に伴って不活性となったとしても、損傷されず、そして
なおも他の微生物と接触し得る限り殺生性であると考えられる。このQASは、
微生物細胞に挿入され、その後、死んだ細菌細胞によって覆われて、不活性とな
ると考えられる。QASが新しい細菌と接触できないので、さらなる殺生活性が
なくなる。QASの殺生活性が減少するが、これらはなおもこの染料、従って織
物に付着している。QASによって殺された細菌細胞が、例えば、洗濯によって
除去され得る場合、この抗微生物特性は、リフレッシュされるかまたは再生され
得る(図4Aを参照のこと)。このように、1つの実施態様において、本発明は
、ポリマー抗微生物剤を作製するプロセスに関し、このプロセスは、4級アンモ
ニウム塩をポリマーに付着し、これによって、このポリマーを抗微生物性にする
工程を包含する。
【0025】 図4Bを参照すると、4級アンモニウム塩およびアニオン染料は、化学的相互
作用において使用され得ることが考えられる。この化学に基づいて、アニオン染
料で染色された織布は、4級アンモニウム塩で処理され得、耐久性の抗微生物剤
活性がうまく達成される。
【0026】 アニオン染料は、クーロン力により、陽性の4級アンモニウム塩と相互作用し
得、このような相互作用は、染色されたおよび染色されていない織布上の塩のア
ド−オン速度、ならびに洗浄を繰り返した後のサンプルの重量損失から反映され
得る。さらに、ポリアミド構造は、4級アンモニウム塩との水素結合またはファ
ンデルワールス相互作用を形成し得、これは、染色されていない織布上の塩のア
ド−オンに至り得る。分散染料は、反応性4級アンモニウム塩と共有結合し得、
これらの塩には、N−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)−N、N−ジメ
チルドデシルアンモニウムクロリドが挙げられるが、これには限定されない。
【0027】 本発明の殺菌織物について種々の用途がある。例えば、この殺菌織物は、医療
分野ならびに関連する保健医療および衛生分野における職員に、殺生性保護衣類
を提供し得る。再生可能でありかつ再使用可能である殺生性材料は、医療用織物
としての、現在使用される使い捨ての不織布と置き換えられ得、これによって、
病院の維持費用および廃棄手数料がかなり減少する。本発明の織物の殺菌の性質
は、女性用衣服、下着、ソックス、および他の衛生目的のために有利に使用され
得る。さらに、殺菌の性質は、臭気のない、微生物のいないカーペットを作製す
るために、カーペット地材料に与えられ得る。さらに、生物工学および薬学的工
業に必要とされるような全ての微生物のいない環境は、空気、液体、および固体
媒体からの任意の混入物を防ぐために、本発明の殺菌織物の使用から利益を得る
【0028】 従って、別の実施態様において、本発明は、織物のような抗微生物ポリマーを
再生するプロセスに関連する。このプロセスにおいて、水が4級アンモニウム塩
の抗微生物機能についてのリフレッシュ剤である。
【0029】 なお別の実施態様において、本発明は、ポリマーを抗微生物性にするプロセス
に関し、これには、ポリマーを着色料で染色し、着色料がそこに付着されたポリ
マーを形成する工程;および抗微生物剤をこの着色料に付着し、これによってこ
のポリマーを抗微生物性にする工程を包含する。好ましい実施態様において、こ
のポリマーは、織物である。
【0030】 このプロセスにおいて、種々の着色料が使用され得る。これらには、顔料およ
び染料分子が挙げられるが、これらには限定されない。着色料は、織物と抗微生
物剤との間のコネクターとして使用される。種々の合成ポリマーに適切な染料分
子は、優れた洗濯堅牢度および耐久性を有する。使用され得る染料には、酸性染
料、分散染料、直接染料および反応染料が挙げられるが、これには限定されない
。好ましい実施態様において、酸性染料が使用される。適切な酸性染料には、A
cid Black染料、Acid Blue染料、Acid Orange染
料、Acid Red染料、Acid Violet染料、およびAcid Y
ellow染料が挙げられるが、これらには限定されない。
【0031】 別の実施態様において、分散染料が使用される。種々の分散染料が本発明の用
途に適している。これらの分散染料には、Disperse Blue染料、D
isperse Yellow染料およびDisperse Red染料が挙げ
られるが、これらには限定されない。当業者は、本発明の使用に適切な種々の他
の分散染料を知っている。
【0032】 特定の実施態様において、染料分子のような着色料はまた、スルホン、ヒドロ
キシルおよびアミノ官能基のような助色団を含む。これらの助色団は、着色料の
色および溶解性の要件を容易にする。
【0033】 当業者は、水性処理溶液の種々の成分の濃度が特定の使用される成分および所
望される結果に依存して広範囲に変化され得ることを、容易に理解する。典型的
には、この着色料は、「織布重量に対して」(o.w.f)約0.1重量%〜約
15重量%の濃度で存在する。さらに典型的には、この着色料は、約0.2重量
%〜約5重量%、より好ましくは、約0.5重量%〜約2重量%の範囲の濃度で
存在する。
【0034】 織物材料のようなポリマーは、約80℃〜約100℃で、約1時間〜約3時間
着色料溶液中で染色される。より典型的には、約90℃〜約95℃で、約80分
間〜約90分間である。リカー(liquor)比(織布対染料溶液の比(w/
w)である)は、約1:100〜約1;25、そしてより好ましくは、約1:7
5〜約1:45、もっとも好ましくは、1:50の範囲である。染料浴のpHは
、約pH=1〜pH=6、より好ましくは、pH=2〜約pH=5に、弱酸(酢
酸が挙げられるが、これには限定されない)を用いて調節される。次いで、織布
のような染色されたポリマーは、染色およびキュアリング後に、AATCC標準
界面活性剤で洗浄される。キュアリング温度は、約90℃〜約150℃、より好
ましくは、100℃〜約125℃、もっとも好ましくは、115℃〜約125℃
に設定される。キュアリング時間は、約5分〜約30分、より好ましくは、10
分〜約20分である。
【0035】 次いで、抗細菌仕上げ浴は、4級アンモニウム塩のような抗微生物剤を蒸留水
中に溶解することによって調製される。pH値は、約pH=1〜約pH=6、よ
り好ましくはpH=2.0〜約pH=5に、酢酸のような弱酸を用いて調節され
る。染色された織物は、抗細菌剤溶液に浸され、約50%〜約120%、より好
ましくは、約60%〜約100%の湿潤積み込み(wet pick up)ま
で詰められ、次いで、高温で長時間キュアリングされる。抗微生物剤は、典型的
には、約0.1%〜約30%の範囲の濃度で、より好ましくは、約0.2%〜約
10%の範囲の濃度で存在する。
【0036】 別の実施態様において、織物(例えば、織布)を酸性染料により染色し、次い
で、4級アンモニウム塩溶液中で処理する。ここで、処理は、加圧染色機(pr
essurized dyer)で、またはパッディング(padding)、
次いで高温での硬化により実施する。別の実施態様は、槽中での4級アンモニウ
ム塩と酸性染料との混合工程、および織布を同時に直接染色または処理する工程
を含む。
【0037】 分散染料を用いる場合、この処理は、まず分散染料で織布を染色すること、次
いで4級アンモニウム塩溶液中に染色した織布を浸漬すること、およびこの織布
を60〜120%の湿度ピックアップ率までパッデイングすることによりなされ
得る。この織布を約150〜170℃で5〜15分間硬化させ、次いで洗浄する
。分散染料または分散顔料を、水性溶液中で、塩基性条件(pH>10)下に、
反応性4級アンモニウム塩と混合し得る。この混合物を撹拌し、そして約30分
間加温し、次いで織布重量に対して(o.w.f.)1重量%まで希釈する。織
布を、溶液中に浸し、60〜120%の湿度ピックアップ率でパッディングし、
そして150〜170℃で約5〜30分間硬化させるか、または加圧染色機の溶
液中に浸漬し、そして120℃、20atm圧力で30分間処理するか、いずれ
かをし得る。次いで、この織布を洗浄し、そして乾燥して試験用に準備する。
【0038】 なお別の実施態様では、本発明は、ポリマー抗菌剤を製造するための以下を含
むプロセスに関する:このポリマーへの抗菌剤の付着工程、これにより上記ポリ
マー抗菌剤を製造する工程。好ましくは、このポリマーは、織物であり、そして
なおより好ましくは、この織物はNOMEXまたはナイロンである。本実施態様
において、抗菌剤は、着色料をともなわずに、織物に直接付着する。この着色料
は好ましくは、分散染料であり得る。
【0039】 別の実施態様では、本発明は、ポリマー抗菌剤を製造するためのプロセスに関
し、このプロセスは、以下を含む: 着色料および抗菌ポリマーを形成するための抗菌剤を含有する溶液でのポリマ
ー染色工程。この局面において、この着色料は、好ましくは分散染料である。
【0040】 本発明は、特定の実施例の方法によって、より詳細に記載される。以下の実施
例は、例示的目的のために提供され、そしてどのような様式でも本発明を限定す
ることは意図しない。
【0041】 (実施例) (A.材料および方法) ナイロン6,6フィラメントTaffeta(#306A)をTestfab
rics Inc.Middlesex,NJから購入し、そしてAATCC標
準界面活性剤124での徹底的な洗い上げ後に用いた。Acid Red 88
、Acid Red 18、Acid Violet 7、Acid Blue
113およびAcid Orange 7を、Aldrich Chem.C
o.,Milwaukee,Wisconsinから購入した。ドデシルトリメ
チルアンモニウムブロミド(DTAB)を、Aldrich Chemical
Companyから購入した。他のQASを、T.S.Kimら、J.Am.
Oil Chem.Soc.,73:67〜71に概説されるような手順に従っ
て調製した。
【0042】 (B.染色) ナイロン織布を織布重量に対して(o.w.f.)1重量%の染料溶液で、9
5℃で90分間染色した。溶液比は、1:50であり、そして染料槽のpHを酢
酸でpH=3.5に調整した。染色した織布を、染色後にAATCC標準界面活
性剤で洗浄し、次いで120℃で15分間、硬化させた。
【0043】 (C.抗菌仕上げ) 蒸留水中に4級アンモニウム塩を溶解することにより、抗菌仕上げ槽を準備し
た。pH値を酢酸でpH=4に調整した。染色したナイロン織布を抗菌剤溶液に
浸し、約60%の湿度ピックアップまでパッディングし、そして上昇した温度で
長時間の間、硬化させた。
【0044】 (D.洗浄力試験) 仕上げた織布を、AATCC試験方法61−1994に従って、Launde
r−Ometer中で洗浄し、洗浄耐久性を評価した。このAATCC試験方法
によるLaunder−Ometer洗浄試験の1サイクルは、家庭の洗濯工程
における約5回の機械洗浄に匹敵する。
【0045】 (E.抗菌性試験) 抗菌特性は、Staphylococcus aureus(ATCC 65
38、グラム陽性細菌)、およびEscherichia coli(ATCC
2666、グラム陰性細菌)に対して量的に評価した。このプロトコールは、
以下のAATCC試験方法100−1993を用いた。この方法に従って、25
0mLのジャー(jar)中で、1.0±0.1mLの接種物を用いて、約1グ
ラムの輪状織布の布切れを、接種した。この接種物は、細菌の1.0×104
106/mLクローン形成単位(CFU)を含有する栄養性ブロス培養物であっ
た。布切れを異なる時間で細菌と接触させた後、100mLの滅菌蒸留水をジャ
ーに注いで、活性を中和した。次いで、このジャーを激しく振盪し、そして溶液
を101、102、103および104に希釈した。希釈した溶液を栄養性寒天上に
プレートし、そして37℃で18時間インキュベートした。寒天プレート中の細
菌の生存可能なクローンを計数した。細菌数の減少率を以下の式を用いて算出し
た。
【0046】 細菌数の減少率(%)=A−B/A×100、 ここで、以下である:A=非処理の織布から計数される細菌数、B=処理した織
布から計数される細菌数。
【0047】 (実施例1) 本実施例は、染料と抗菌剤との間の相互作用を示す。
【0048】 表1に関しては、サイズは異なるが、同じ相互作用部位を有する、3つの類似
のドデシル4級アンモニウム塩を、殺生剤として用いた。4級アンモニウム塩は
、正に荷電した窒素イオンを有する。これらの正に荷電したイオンは、細胞膜を
損傷し、それにより微生物の不活化を生じると考えられている。殺生効果に加え
て、正に荷電したイオンは、負に荷電した基(例えば、アニオン性染料のクラス
に見られる基)とのイオン性相互作用を確立し得る。このような、繊維の内部の
分子間の相互作用は、殺生剤の耐久力を上昇する結合力として利用され得る。酸
性染料および直接染料は、通常、スルホン酸基を含む。このアニオン性の可溶性
基は4級窒素と相互作用的である。
【0049】 表1は、洗浄後の、染色した織布および非染色織布上のアンモニウム塩のアド
−オン率および重量減少を含む試験の結果を示す。このナイロン織布を、まず、
2つの異なる酸性染料を織布重量に対して(o.w.f.)1重量%の濃度で用
いて染色し、次いで4級アンモニウム塩で処理する。染色した織布と非染色織布
との間の差異の限度は、イオン性分子間相互作用の存在を示すのに十分である。
DTABは、最小の分子サイズ、およびこれによる染料との強力な相互作用によ
り、全ての試験サンプル上で最高のアド−オン率を有した。しかし、モノマー(
単量体)性の塩(図3を参照)(サイズはより小さく、しかし相対的にかさ高い
)は、この3つの塩中の織布において最低のアド−オン率を有した。ダイマー(
二量体)塩(図3Bを参照のこと)は、より正の荷電を含み、そして立体障害を
有するので、2つのより小さい塩の間で挙動した。
【0050】
【表1】 過剰な洗浄後、織布の布切れの重量減少は、アド−オン率よりもなお有意であ
った。織布サンプルの重量減少は、仕上げおよび洗浄後、その総重量の変化に基
づいて計算される。非染色織布は、染色した織布よりもより劇的に重量を減少し
た。さらに、非染色織布は試験中に、擦り減りさえした。このことは、織布から
の塩の離脱および耐磨耗性の低下を示す。着色料(染料)と塩との相互作用が、
質量変化における差異の主な原因であった。染料のサイズはまた、塩との相互作
用に重要な役割を果たし得る。これは、Acid Blue 113およびAc
id Red 88染色した織布上のアド−オン率から判明し得る。Acid
Blue 113のサイズは、Acid Red 88のほぼ2倍であり、これ
により、織布内部の染料分子および殺生剤については利用可能である、限られた
空間に多くのダイマー性4級アンモニウム塩を保持し得ない。
【0051】 (実施例2) 本実施例は、異なる染料の効果を示す。
【0052】 ナイロン織布に、図1に示す異なる酸性染料、およびモノマー性4級アンモニ
ウム塩をチャレンジした。このサンプルを織布重量に対して(owf)1重量%
の染料溶液で染色し、次いで6重量%の塩溶液で処理して、類似の、塩のアド−
オン率を得た。表2は、反復したLaunder−Ometer洗浄後の、E.
coliおよびS.aureusに対するサンプルの抗菌性の結果を示す。結局
、全ての染料が、機能の耐久性に対して類似の効果を示した。なぜなら、それら
の染料は構造的に非常に近く、これが、提唱された機構をさらに確実にするから
である。全てのコントロール織布を、7回洗浄後に断片化した。これらの結果は
、処理した織布がS.aureusに対してより効果的であったことを示す。
【0053】
【表2】 (実施例3) 本実施例は、処理した織布の耐久性試験を示す。
【0054】 機能的織布の真の手技をより良好にシュミレートするために、いくつかの試験
手順を評価した。試験の最初のシリーズを、織布サンプルのあらゆる細菌への曝
露後、加速方法または穏やかな洗濯方法を用いて実行した。Launder−O
meterおよびTerg−0−Tometerの両方を用い、そしてAATC
C試験方法−61を洗浄手順後に行った。Launder−Ometerにより
洗浄したサンプルの抗菌性効果は、Terg−0−Tometerにより洗浄し
たサンプルに比較して、比較的低かった(表3)。なぜなら、Launder−
Ometerの洗浄条件は、非常に激しく、従って織布上の4級アンモニウム塩
のより大きい低下を生じたからである。
【0055】
【表3】 図5に示す試験結果は、同じ織布サンプル上の一連の連続細菌チャレンジによ
り得た。織布の布切れを、1.0×106クローン形成単位(CFU)のE c
oliを含む、1.0mLの栄養性ブロスに曝露した。そして前の曝露の後に、
このサンプルを容器から取り出し、そして風乾し、次いでさらに1.0mL接種
物の細菌溶液でチャレンジした。それぞれの曝露中、織布の布切れを100mL
の蒸留水中で1回のみリンスし、どんな化合物も用いることなく、活性表面を露
出させた。このサンプルを、濃縮した細菌溶液への7回の曝露について試験し、
そしてなお微生物に対する完全な滅菌を示した。
【0056】 (実施例4) 本実施例は、酸性染料で染色したナイロン66およびナイロン6の、4級アン
モニウム塩での仕上げを示す(図3、全種を参照のこと)。
【0057】 ナイロン66(#306A、Taffeta、Testfabrics In
c.,Middlesex,NJ)織布およびナイロン6(#361および#3
22、Testfabrics Inc.)織布を、まず、織布重量に対して(
o.w.f.)1重量%の酸性染料(例えば、Aicd Red 88、Aci
d Violet 7およびAcid Red 18)で、それぞれ、95℃、
90分間染色した。液体比は1:50であり、そして染料槽のpHを、酢酸でp
H=3.5に調整した。次いで、染色した織布をAATCC標準界面活性剤12
4で洗浄し、そして120℃で15分間硬化した。染料および非染色織布の仕上
げを、8〜10%の4級アンモニウム塩を含有する溶液中にサンプルを浸すこと
により実行し、約60%の湿度ピックアップにパッディングし、そして120℃
でそれぞれ30分間および60分間硬化した。この4級アンモニウム塩溶液のp
Hを、酢酸で4〜5に調節した。次いで、処理した織布を洗浄し、そして試験用
に乾燥した。
【0058】 (実施例5) 本実施例は、AATCC試験方法100−1993に従い、Staphylo
coccus aureus(グラム陽性細菌)、およびEscherichi
a coli(グラム陰性細菌)に対して量的に評価した抗菌性特性を示す。
【0059】 この手順において、250mLのジャー中に、1.0±0.1mLの接種物を
用いて、約1グラムの輪状織布の布切れに、接種する。この接種物は、細菌の1
.0×104/mLをこえるクローン形成単位を含有する栄養性ブロス培養物で
あった。この布切れを0.5時間、1時間、3時間、7時間または18時間、細
菌と接触させた後、100mLの蒸留水をジャーに注いだ。次いで、このジャー
を激しく振盪し、そして溶液を101、102、103、および104に希釈した。
希釈した溶液を栄養性寒天上にプレートし、そして37℃で18時間インキュベ
ートした。寒天プレート中の細菌数を計数した。細菌数の減少率を、対数低下に
基づいて記載した。6の対数低下は、接触による106CFUの細菌の織布性の
殺傷を示し、つまり、99.9999%殺傷と等価である。1の対数低下は、9
0%の細菌の殺傷に等しい。
【0060】
【表4】 (実施例6) 本実施例は、製造した分散染料染色した織布(例えば、ナイロン66、ナイロ
ン6、トリアセテート、アセテート、ポリエステルおよびNOMEX)の、モノ
マー性4級アンモニウム塩での仕上げを示す(図3を参照のこと)。
【0061】 ポリエステル織布の10.00グラムを、Disperse Blue 1を
用いて、織布重量に対して1重量%の濃度で、かつ10:1の溶液:織布比で、
染色し、そして染色した織布を洗浄し、そして仕上げのために乾燥した。この仕
上げプロセスは、10%のモノマー性4級アンモニウム塩を含有する溶液中に織
布を浸漬することにより実行される。次いで、この織布を約60%の湿度ピック
にパッディングし、150℃で15分間硬化し、3回リンスし、そして室温で乾
燥した。
【0062】
【表5】 (実施例7) 本実施例は、製造した織布であるNylon66、Nylon6、トリアセテ
ート、アセテート、ポリエステルおよびNOMEXの、分散性染料およびモノマ
ー性4級アンモニウム塩の混合産物での仕上げを示す(図3を参照のこと)。
【0063】 Disperse Yellow 7の反応性産物および単一4級アンモニウ
ム塩を含有する仕上げ溶液を、100mLの0.1N NaOH溶液中に1部分
のDisperse Blue 1および1.5部分の単一4級アンモニウム塩
を溶解することにより調製し、次いで100℃で30分間反応させた。この織布
を50mLの溶液中に浸漬し、そして圧力リアクタ内で120℃で20kg/c
2の圧力下で30分間仕上げた。処理後、この織布をリンスし、試験のために
乾燥させた。
【0064】 この実施態様において、この処理は、反応性4級アンモニウム塩(例えば、モ
ノマー)を有する分散染料または顔料の産物の10〜50%を含有する溶液中に
織布を浸すことにより実行され得、次いで、この織布は60〜120%の湿度ピ
ックアップ率までパッディングされ、そして150℃〜170℃で、5〜15分
間硬化される。処理した織布を洗浄し、そして特性試験のために乾燥する。表現
、「TNTC」は、「多すぎて計数不能(too numerous to c
ount)」を意味する。
【0065】
【表6】 (実施例8) 本実施例は、分散染料で染色した織布および非染色の織布(例えば、Nylo
n66、Nylon6、トリアセテート、アセテート、NOMEX、およびポリ
エステル/綿混紡)の、モノマー性4級アンモニウム塩での抗菌性仕上げを示す
。10.00グラムのポリエステル織布(#)を、Disperse Blue
1を用いて、浴の重量に対して(o.w.b.)1重量%の濃度で、かつ溶液
:織布の比10:1で染色した。そして染色した織布を、同じ量の非染色織布と
一緒に、pH5〜12で、10%のモノマーを含有する50mLの仕上げ溶液に
浸漬した。次いで、織布を約60%の湿度ピックまでパッディングし、150℃
で15分間硬化させ、3回リンスし、そして室温で乾燥した。
【0066】
【表7】 本明細書において言及された全ての刊行物、特許および特許出願は、本明細書
において、全ての目的のために全体として本明細書中に参考として援用される。
本発明は、好ましい実施態様およびその実施例について記載してきたが、本発明
の範囲は、記載される実施態様のみには限定されない。当業者に明白なように、
上記の本発明に対する改変および適応が、上記の特許請求の範囲により規定され
そして制限される本発明の精神および範囲から逸脱することなくなされ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の使用に適切な酸性染料の例を示す。
【図2】 図2は、本発明の使用に適切である、種々の分散染料の構造の例を示す。
【図3】 図3は、本発明の使用に適切である、4級アンモニウム塩の例である。
【図4A】 図4Aは、本発明の基礎になる可能なメカニズムを記載する種々の式を示す。
【図4B】 図4Bは、本発明の基礎になる可能なメカニズムを記載する種々の式を示す。
【図5】 図5は、リンスおよびE.coliへの暴露を繰り返した後の、殺生の結果を
示す(S1=モノマー1.98%のアド−オンを有する織布サンプル、S2=モ
ノマー3.14%のアド−オンを有する織布サンプル)。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月14日(2000.2.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月27日(2000.11.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】
【表5】 (実施例7) 本実施例は、製造した織布(例えば、ポリエステル(ツイル)、ポリエステル
(ニット)およびポリエステル(#767))の、分散性染料およびモノマー性
4級アンモニウム塩の混合産物での仕上げを示す(図3を参照のこと)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,GB,G D,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,Y U,ZA,ZW Fターム(参考) 3B154 AA02 AA08 AA12 AB20 BA08 BD01 BE05 DA30 4H011 AA02 AA03 BB04 BC23 DA10 DC10 DG02 DH02 DH06 DH10 4L033 AA02 AA03 AA05 AA07 AA08 AB05 AC10 BA86

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗微生物ポリマー組成物であって、以下: a)染料を有するポリマーであって、ここで該染料が酸性染料、分散染料およ
    び直接染料から選択される群のメンバーである、ポリマー;および b)該染料に付着した抗微生物剤 を含有する、抗微生物ポリマー組成物。
  2. 【請求項2】前記ポリマーが織物である、請求項1に記載の抗微生物組成物
  3. 【請求項3】前記ポリマーがプラスチックである、請求項1に記載の抗微生
    物組成物。
  4. 【請求項4】前記抗微生物剤が前記染料に共有結合によって付着される、請
    求項1に記載の抗微生物組成物。
  5. 【請求項5】前記織物材料が、植物由来の繊維、動物由来のポリマー、天然
    有機ポリマー、合成有機ポリマーおよび無機物質からなる群から選択されるメン
    バーである、請求項2に記載の抗微生物組成物。
  6. 【請求項6】前記織物材料が、セルロース、綿、亜麻、大麻、黄麻、ラミー
    、羊毛、モヘア、ビクーナ、絹、レーヨン、リオセル、アセテート、トリアセテ
    ートおよびアズロン、アクリル、アラミド、ナイロン、オレフィン、ポリエステ
    ル、スパンデックス、ビニヨン、ビニルおよびグラファイト、NOMEX、金属
    、セラミックならびにそれらの混合物からなる群から選択されるメンバーである
    、請求項5に記載の抗微生物組成物。
  7. 【請求項7】前記プラスチックが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
    チレン、およびポリ塩化ビニルポリアミドイミド、ポリエーテルスルホン、ポリ
    アリールスルホン、ポリエーテルイミド、ポリアリーレート、ポリスルホン、ポ
    リカーボネートおよびポリスチレン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテ
    ルケトン、ポリテトラフルオロエチレン、ナイロン−6,6、ナイロン−6,1
    2、ナイロン−11、ナイロン−12、アセタール樹脂、ポリプロピレン、なら
    びに高密度および低密度ポリエチレンからなる群から選択されるメンバーである
    、請求項3に記載の抗微生物組成物。
  8. 【請求項8】前記染料が、Acid Black染料、Acid Blue
    染料、Acid Orange染料、Acid Red染料、Acid Vio
    let染料、およびAcid Yellow染料からなる群から選択されるメン
    バーである、請求項1に記載の抗微生物組成物。
  9. 【請求項9】前記Acid Red染料が、Acid Red1、Acid Red4、Acid Red27、Acid Red71、Acid Red
    88、Acid Red106、Acid Red114、Acid Red1
    50、Acid Red151およびAcid Red183からなる群から選
    択されるメンバーである、請求項8に記載の抗微生物組成物。
  10. 【請求項10】前記Acid Violet染料が、Acid Viole
    t5、Acid Violet7、Acid Violet9、Acid Vi
    olet17およびAcid Violet19からなる群から選択されるメン
    バーである、請求項8に記載の抗微生物組成物。
  11. 【請求項11】前記Acid Blue染料が、Acid Blue9、A
    cid Blue25、Acid Blue29、Acid Blue45、A
    cid Blue80、Acid Blue110、Acid Blue147
    およびAcid Blue161からなる群から選択されるメンバーである、請
    求項8に記載の抗微生物組成物。
  12. 【請求項12】前記Acid Orange染料が、Acid Orang
    e5、Acid Orange6、Acid Orange8、Acid Or
    ange10、Acid Orange51およびAcid Orange63
    からなる群から選択されるメンバーである、請求項8に記載の抗微生物組成物。
  13. 【請求項13】前記Acid Yellow染料が、Acid Yello
    w9、Acid Yellow17、Acid Yellow23、Acid
    Yellow24、Acid Yellow25、Acid Yellow29
    、Acid Yellow38、Acid Yellow40およびAcid
    Yellow65からなる群から選択されるメンバーである、請求項8に記載の
    抗微生物組成物。
  14. 【請求項14】前記Acid Black染料がAcid Black48
    である、請求項8に記載の抗微生物組成物。
  15. 【請求項15】前記染料が分散染料である、請求項1に記載の抗微生物組成
    物。
  16. 【請求項16】前記染料が分散染料であり、これが、Disperse B
    lue1、Disperse Yellow7およびDisperse Yel
    low9からなる群から選択されるメンバーである、請求項15に記載の抗微生
    物組成物。
  17. 【請求項17】前記抗微生物剤が4級アンモニウム塩である、請求項1に記
    載の抗微生物組成物。
  18. 【請求項18】前記4級アンモニウム塩が、ドデシルトリメチルアンモニウ
    ムブロミド(DTAB)、N−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)−N,
    N−ジメチルドデシルアンモニウムクロリド、1,3−ビス−(N,N−ジメチ
    ル−ドデシルアンモニウムクロリド)−2−プロパノール、ドデシルトリメチル
    アンモニウムクロリド(DTAC)、N−(1−(2,3−ジオレオイルオキシ
    )プロピル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(DOTAP)、
    N−(1−(2,3−ジオレオイルオキシ)プロピル)−N,N,N−トリメチ
    ルアンモニウムクロリド(DOTMA)、ジメチルジオクタデシルアンモニウム
    ブロミド(DDAB)、N,N−ジオレイル−N,N−ジメチルアンモニウムク
    ロリド(DODAC)および1,2−ジオレオイルオキシ−3−(N,N,N−
    トリメチルアミノ)プロパンクロリド(DOTAP)からなる群から選択される
    メンバーである、請求項17に記載の抗微生物組成物。
  19. 【請求項19】ポリマーを抗微生物性にするためのプロセスであって、該プ
    ロセスは以下: a)ポリマーを染料で染色し、該ポリマーに付着した該染料を有するポリマー
    を形成する工程であって、ここで該染料が酸性染料、分散染料および直接染料か
    ら選択される群のメンバーである、工程;および b)抗微生物剤を該染料に付着し、それによって該ポリマーを抗微生物性にす
    る工程、 を包含する、プロセス。
  20. 【請求項20】前記ポリマーが織物である、請求項19に記載のポリマーを
    抗微生物性にするためのプロセス。
  21. 【請求項21】前記ポリマーがプラスチックである、請求項19に記載のポ
    リマーを抗微生物性にするためのプロセス。
  22. 【請求項22】前記織物材料が、植物由来の繊維、動物由来のポリマー、天
    然有機ポリマー、合成有機ポリマーおよび無機物質からなる群から選択されるメ
    ンバーである、請求項20に記載のポリマーを抗微生物性にするためのプロセス
  23. 【請求項23】前記織物材料が、セルロース、綿、亜麻、大麻、黄麻、ラミ
    ー、羊毛、モヘア、ビクーナ、絹、レーヨン、lyocell、アセテート、ト
    リアセテートおよびアズロン、アクリル、アラミド、ナイロン、オレフィン、ポ
    リエステル、スパンデックス、ビニヨン、ビニルおよびグラファイト、NOME
    X、金属、セラミックならびにそれらの混合物からなる群から選択されるメンバ
    ーである、請求項22に記載の織物材料を抗微生物性にするためのプロセス。
  24. 【請求項24】前記プラスチックが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
    スチレン、およびポリ塩化ビニルポリアミドイミド、ポリエーテルスルホン、ポ
    リアリールスルホン、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリスルホン、ポ
    リカーボネートおよびポリスチレン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテ
    ルケトン、ポリテトラフルオロエチレン、ナイロン−6,6、ナイロン−6,1
    2、ナイロン−11、ナイロン−12、アセタール樹脂、ポリプロピレン、なら
    びに高密度および低密度ポリエチレンからなる群から選択されるメンバーである
    、請求項21に記載のポリマーを抗微生物性にするためのプロセス。
  25. 【請求項25】前記染料が、Acid Black染料、Acid Blu
    e染料、Acid Orange染料、Acid Red染料、Acid Vi
    olet染料、およびAcid Yellow染料からなる群から選択されるメ
    ンバーである、請求項19に記載のポリマーを抗微生物性にするためのプロセス
  26. 【請求項26】前記Acid Violet染料が、Acid Viole
    t5、Acid Violet7、Acid Violet9、Acid Vi
    olet17およびAcid Violet19からなる群から選択されるメン
    バーである、請求項25に記載のポリマーを抗微生物性にするためのプロセス。
  27. 【請求項27】前記Acid Blue染料が、Acid Blue9、A
    cid Blue25、Acid Blue29、Acid Blue45、A
    cid Blue80、Acid Blue110、Acid Blue147
    およびAcid Blue161からなる群から選択されるメンバーである、請
    求項25に記載のポリマーを抗微生物性にするためのプロセス。
  28. 【請求項28】前記Acid Orange染料が、Acid Orang
    e5、Acid Orange6、Acid Orange8、Acid Or
    ange10、Acid Orange51およびAcid Orange63
    からなる群から選択されるメンバーである、請求項25に記載のポリマーを抗微
    生物性にするためのプロセス。
  29. 【請求項29】前記Acid Yellow染料が、Acid Yello
    w9、Acid Yellow17、Acid Yellow23、Acid
    Yellow24、Acid Yellow25、Acid Yellow29
    、Acid Yellow38、Acid Yellow40およびAcid
    Yellow65からなる群から選択されるメンバーである、請求項25に記載
    のポリマーを抗微生物性にするためのプロセス。
  30. 【請求項30】前記Acid Black染料がAcid Black48
    である、請求項25に記載の織物材料を抗微生物性にするためのプロセス。
  31. 【請求項31】前記抗微生物剤が4級アンモニウム塩である、請求項19に
    記載のポリマーを抗微生物性にするためのプロセス。
  32. 【請求項32】前記4級アンモニウム塩が、ドデシルトリメチルアンモニウ
    ムブロミド(DTAB)、N−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)−N,
    N−ジメチル−ドデシルアンモニウムクロリド、1,3−ビス−(N,N−ジメ
    チルドデシルアンモニウムクロリド)−2−プロパノール、ドデシルトリメチル
    アンモニウムクロリド(DTAC)、N−(1−(2,3−ジオレオイルオキシ
    )プロピル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(DOTAP)、
    N−(1−(2,3−ジオレオイルオキシ)プロピル)−N,N,N−トリメチ
    ルアンモニウムクロリド(DOTMA)、ジメチルジオクタデシルアンモニウム
    ブロミド(DDAB)、N,N−ジオレイル−N,N−ジメチルアンモニウムク
    ロリド(DODAC)および1,2−ジオレオイルオキシ−3−(N,N,N−
    トリメチルアミノ)プロパンクロリド(DOTAP)からなる群から選択される
    メンバーである、請求項31に記載のポリマーを抗微生物性にするためのプロセ
    ス。
  33. 【請求項33】前記染料が織布に対して約0重量%〜約5重量%の濃度で適
    用される、請求項19に記載のポリマーを抗微生物性にするためのプロセス。
  34. 【請求項34】抗微生物組成物であって、以下: a)着色料を有するポリマー;および b)該着色料に付着された抗微生物剤であって、ここで該抗微生物剤が脂肪族
    4級アンモニウム塩である、抗微生物剤、 を含有する、抗微生物組成物。
  35. 【請求項35】前記4級アンモニウム塩が、ドデシルトリメチルアンモニウ
    ムブロミド、N−(3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチル
    ドデシルアンモニウムクロリド、1,3−ビス−(N,N−ジメチル−ドデシル
    アンモニウムクロリド)−2−プロパノール、ドデシルトリメチルアンモニウム
    クロリド、N−(1−(2,3−ジオレオイルオキシ)プロピル)−N,N,N
    −トリメチルアンモニウムクロリド、N−(1−(2,3−ジオレオイルオキシ
    )プロピル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド、ジメチルジオク
    タデシルアンモニウムブロミド、N,N−ジオレイル−N,N−ジメチルアンモ
    ニウムクロリド、および1,2−ジオレオイルオキシ−3−(N,N,N−トリ
    メチルアミノ)プロパンクロリドからなる群から選択されるメンバーである、請
    求項34に記載の抗微生物組成物。
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