JP2002524319A - 圧密化セルロール系製品の製造のための装置及び蒸気噴射法 - Google Patents

圧密化セルロール系製品の製造のための装置及び蒸気噴射法

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Abstract

(57)【要約】 セルロース系複合製品、及び、セルロース系材料に樹脂バインダーを混合して混合物を形成し、その後、そのセルロース系材料/樹脂バインダー混合物からマットを形成し、そしてマットをプレス成形装置において熱、蒸気及び圧力の下に圧縮して圧密化セルロース系製品を形成することによって該セルロース系複合製品を製造する蒸気噴射プレス法が開示される。蒸気噴射盤は、隣接する蒸気分配プレートを介して蒸気をマットに噴射させるために細長い開口を含む。蒸気分配プレートは蒸気噴射盤開口と流体連通状態にある溝を含み、そして圧縮間にマット全体に均一且つ完全な蒸気分配を達成するために蒸気噴射盤の開口の上に配置される。蒸気は同じ蒸気噴射盤を通して噴射されそして除去されるので、対向するプレス盤は、圧密化セルロース系製品の主表面に様々な型押模様を提供するように織地状の表面にされ又は深い輪郭を付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、一般には、圧密化セルロース系製品の製造に関する。特に、本発明
は、対向する圧盤の表面を織地状に又はしぼ付け模様にすることができるように
圧縮しようとするセルロース系製品全体に優秀な蒸気分配を達成しながら単一の
圧盤を介して蒸気を噴射排出させるような蒸気噴射プレス成形操作を使用して圧
密化セルロール系製品を製造することに関する。
【0002】関連技術の簡単な説明 フェノール基材樹脂の如き合成樹脂接着剤は、圧密化セルロール系製品(例え
ば、ウエファーボード、チップボード、延伸ストランドボード、又はファイバー
ボード)のような複合製品の製造においてバインダーとして広く使用されている
。かかる複合体は種々の方法によって形成することができ、そして複合体の意図
する最終用途に依存して様々な所望の形状及び寸法で製造することができる。し
かしながら、一般的には、圧密化セルロール系製品は、フェノール−ホルムアル
デヒド樹脂のようなフェノール樹脂にセルロール系繊維又はセルロール系粒子の
ような充填剤を混合し、次いでその充填剤を熱及び圧力を提供するプレスにおい
て一緒に結合させることによって形成される。様々な方法が米国特許53670
40及び5637658、並びに目下出願中の米国特許出願No.08/888
878(1997年7月7日出願)に記載されているので、必要ならばそれらの
開示を参照されたい。
【0003】 圧密化セルロール系製品の主な製造法は“乾式”法である。乾式法では、セル
ロール系繊維のような充填剤は、一般には、ガス流れ中で又は機械的手段によっ
て樹脂バインダーで被覆される。例えば、繊維化装置(例えば、加圧リファイナ
ー)から供給される繊維は、ブローライン混合操作においてフェノール−ホルム
アルデヒド樹脂のような熱硬化性合成樹脂で被覆されることができるが、この操
作では、合成樹脂が空気の乱流の助けを借りて繊維と混合される。しかる後、ブ
ローラインからの樹脂被覆繊維は、例えばチューブ様の乾燥機において予備プレ
ス乾燥を受け、次いで、繊維を支持部材(例えば、成型用ワイヤ)上に空気搬送
することによってランダム配列させてマットにされる。形成されたマット(好ま
しくは、約10重量%未満の水分を有する)は、次いで、プレスにおいて一対の
熱盤の間で熱及び圧力の下にプレス成形されて熱硬化性樹脂を硬化させ且つマッ
トを圧縮して一体的な圧密化構造にする。圧密化構造は、圧縮間に製品の外面に
所望の型押模様を得るようにプレス盤のうちの1つの表面を織地状にすることに
よって外面上に浮き彫りにされることができる。
【0004】 湿乾法では、ブローラインからの樹脂混合繊維が搬送媒体としての水と混合さ
れ、そして支持部材上で湿ったスラリーとしてマットに形成され、そこで水は機
械的手段によって約60%又はそれ以下の含水量まで除去される。形成されたマ
ットは、次いで、マルチデッキ空気乾燥機を通して機械的に搬送され、ここで含
水量は更に約10%以下に減少される。マットは、次いで、上記の“乾式”法と
同様の熱及び圧力の下にプレス成形される。
【0005】 蒸気噴射プレス成形は、例えば、圧密化セルロール系複合製品の乾式及び湿乾
法製造において使用することができる圧縮行程である。蒸気噴射プレス成形では
、蒸気は、圧盤に孔(例えば、穿孔)を設けることによって圧盤の片方又は両方
を通して噴射され、しかして蒸気は合成樹脂及び充填剤を含むマットを貫通して
流れる。蒸気は、充填剤の表面で凝縮しそしてマットを加熱する。蒸気によって
マットに伝達された熱、並びに圧盤からマットに伝達された熱は樹脂を硬化させ
る。通常のプレス成形操作と比較すると、蒸気噴射プレス成形は、例えば、より
短いプレス時間、より厚めのパネルのより迅速で満足な硬化、及びより均一な物
理的特性を有する製品の如き種々の利益を提供することができる。
【0006】 しかしながら、従来のフェノール系樹脂を含有するマットの蒸気噴射プレス成
形は、不良結合形成及び/又は接着剤不足のような望ましくない特性を示す最終
複合製品をもたらす場合が多い。優良結合形成を確実にするには、マット全体に
フェノール系樹脂を均一に分散させるのが望ましい。しかしながら、フェノール
系樹脂は水溶性であるので、かかる樹脂を含有するマットを蒸気プレス成形する
と、蒸気がしばしば凝縮して樹脂を可溶化する。可溶化した樹脂は、樹脂がもは
や均一に分散されない程にマットの領域に望ましくなく移行し、しかして樹脂不
足領域及びかかる領域における不良結合形成を有する製品をもたらす。また、不
良結合形成は、予備硬化(即ち、マットが一体的圧密化構造としてその最終寸法
まで圧縮される前に樹脂が硬化するような場合)及び水分抑制(即ち、マットの
コア又は内部に存在する水がマット温度をして水の蒸発温度である100℃を超
えないように防止し、これによって樹脂の硬化を遅らせるような場合)という公
知の現象にも基因する。樹脂の過剰浸透によって引き起こされる接着剤不足は形
成された製品の表面近くで生じる可能性があり、ここで樹脂は望ましくないこと
にマットの表面から洗い落とされてマットの縁に又はマットのコアに移行する。
生成物の表面近くでの樹脂の不在、それ故に、接着剤不足の存在は、製品のフレ
ーキングを引き起こす。
【0007】 セルロール系製品を圧密化するのに使用される蒸気噴射プレス成型法及び装置
に遭遇する他の問題は、セルロール系材料の均一な加熱を達成するために圧縮し
ようとするセルロール系材料の全容積にわたって蒸気の完全浸透を達成するのが
困難であることである。次の米国特許、即ち、シェン氏の3891738、ボッ
トガー氏の4605467及びハス氏の4850847は、プレス成形しようと
するセルロース系材料を通して蒸気の完全流通を達成しようとして1つの圧盤を
通して蒸気の噴射そしてもう1つの圧盤を通して蒸気の排出を行うことを教示し
ている。ガウリッタ氏他の5195428及び5158012は、圧盤の長手方
向に対して横断して伸びる平行流路を通して蒸気噴射を行うことを教示し、そし
て蒸気は、蒸気の完全貫流を達成するために圧盤の反対側から排出される。ゲイ
マー氏の4393019及びタイラー氏の4517147は、プレス成形しよう
とするセルロース系材料の上下で開口付き圧盤を使用することを教示する。
【0008】 ナイバーグ氏の4162877、コービン氏他の3280237及びムンク氏
他の5078938は1つの圧盤からだけ蒸気を噴射させることを開示し、そし
て例えば直径1〜5mmの複数の小円形開口の如き蒸気分配手段を含む。また、
コービン氏の’237特許は、仕上ボードのより平滑な表面を残す過熱蒸気の拡
散用の複数の細い通路を提供するために、プレス成形しようとするマットと接触
させて開口の下側に配置された焼結金属プレートを使用することを教示している
。ホットプレス圧密化の間に蒸気を使用することを開示する他の特許は、ハス氏
の5028286及び5134023である。マキネン氏の3686383は、
セルロース系材料内の水分から現場での蒸気発生を開示し、そして蒸気が逃げる
ためのワイヤメッシュを開示している。ヘルド氏の4895508は、フトー氏
の3619450と同様に、連続セルロース系ボード形成においてローラーに取
り付けられた圧力バンドに形成された円形若しくは溝形状の開口、又は半連続ボ
ード製造においてボードに隣接して垂直方向に配置された孔を開示している。
【0009】 先に記載したカービン氏他の’237特許に開示されるように、ホットプレス
圧縮しようとするセルロール系製品に蒸気を分配させる場合に遭遇する他の問題
は、セルロール系製品に隣接する蒸気噴射開口によってプレス成形操作間に繊維
が開口に入り、かくして、サンダー仕上又は他の機械平滑工程を必要とする可能
性があるでこぼこな(非平滑な)表面をもたらすことである。カービン氏他の’
237特許には記載されていないけれども、焼結金属プレートは優秀な蒸気分配
を可能にし且つ圧密化製品の平滑面を提供するが、焼結プレートは極めて遅い蒸
気流量を示し、従って所要のボード温度及び蒸気飽和を得るのに要する時間は工
業的には禁止的になり、又は圧縮しようとするセルロール系材料の不完全な蒸気
接触をもたらす。
【0010】 蒸気分配開口が十分な蒸気噴射を提供するのに十分なだけ大きい、即ち、ナイ
バーグ氏の4162877特許の1〜5mm開口であるときに遭遇する他の問題
は、開口内で圧密化されるセルロール系材料が孔付き蒸気分配プレートから製品
を分離する際に極端な困難をもたらすことである。それ故に、工業的に受け入れ
できる時間でセルロール系材料全体に十分な蒸気分配を達成し、しかも、蒸気分
配プレートから容易に分離される十分なだけ平滑な表面を達成する蒸気噴射法及
び装置を得ることは極めて困難な仕事である。蒸気入口に隣接した主生成物面上
に平滑な表面を達成し、しかも織地状の表面にした又はしぼ付け模様にした対向
する主製品面を得ながら、工業的に受け入れ可能な時間で十分な蒸気分配を達成
することはより一層困難である。
【0011】 上記にかんがみ、先に記載した問題を打破するセルロール系製品の製造法を提
供することは望ましいことであろう。特に、フェノール系樹脂の如き通常の樹脂
バインダー及び蒸気噴射プレス成形操作を使用して圧密化セルロール系製品を製
造する方法であって、しかも従来のセルロール系複合製品製造法の利益を保持し
且つその不利益を打破する圧密化セルロール系製品の製造法を提供することが望
ましいであろう。
【0012】発明の概要 本発明の目的は、上記問題のうちの1つ又はそれ以上を打破することである。
【0013】 本発明の1つの重要な面に従えば、セルロール系材料含有製品のホットプレス
圧縮のための方法及び装置が提供されるが、この場合には、製品の圧縮間に蒸気
がセルロール系材料に工業的に受け入れ可能な時間で噴射され、しかも蒸気が噴
射される製品の主表面において比較的平滑な表面が達成され、かくして製品は製
品接触蒸気分配プレートから容易に分離されることができる。本発明のこの重要
な面は、蒸気噴射圧縮間にしぼ付け(エンボス)され又は織地状の表面にされる
ことができるセルロール系材料含有製品を提供しながら達成され、十分な裏面平
滑性を得るのに裏面サンダー仕上又は他の機械加工をほとんど又は全く必要とせ
ず、優秀な機械加工、耐水性及び寸法安定性を有し、縮れに対する向上した抵抗
性を有し、所要の樹脂バインダー量を減少し、そして、例えば約0.60〜約0
.90の比重を有する製品に対して蒸気噴射を行わない圧縮と比較して短縮され
たプレスサイクル時間で圧密化を提供する。
【0014】 従って、本発明は、セルロース系複合製品及びその製造法を提供する。一般的
には、この方法は、セルロース系材料にフェノール樹脂の如き樹脂バインダーを
混合して混合物を形成し、この混合物からマットを形成し、そしてそのマットを
プレス成形装置において熱、スチーム及び圧力の下に圧縮して製品を作る各工程
を含む。
【0015】 本発明の更なる目的及び利益は、当業者には、以下の詳細な説明を添付図面及
び特許請求の範囲と関連させて通読するときに明らかになるであろう。
【0016】発明の具体的な説明 本発明に従えば、圧密化セルロース系製品は、樹脂バインダーとセルロース繊
維又はセルロース粒子のようなセルロース系材料とを混合することによって作ら
れる。マットが形成され、そしてこのマットはプレス成形装置において熱、蒸気
及び圧力の下に圧縮される。樹脂バインダー及び/又はセルロース系材料に対し
て、好ましくはマットの圧縮段階に先立って沈殿剤(好ましくは酸)を随意成分
として付与することができるが、これについては以下でより詳細に説明する。
【0017】 本発明の1つの方法に従えば、フェノール系樹脂がセルロース系材料と混合さ
れて混合物を形成し、次いで随意として混合物に酸化合物が付与される。この酸
化合物は、公知の手段によってフェノール系樹脂/セルロース系材料の混合物に
吹き付けることができる。この方法は、樹脂バインダー/セルロース系材料の混
合物から支持部材上にマットを形成し、そしてマットをプレス成形装置に導入す
る工程を更に含む。マットは、プレス成形装置において熱、蒸気及び圧力の下に
圧縮されて圧密化した一体製品を形成する
【0018】 本発明の方法の他の任意の具体例では、酸化合物が初期にセルロース系材料と
混合されて混合物を形成し、次いでその混合物にフェノール系樹脂が添加される
。このフェノール系樹脂は、セルロース系材料/酸混合物に吹き付けることがで
きる。この方法は、酸化合物含有混合物から支持部材上にマットを形成し、そし
てマットをプレス成形装置に導入する工程を更に含む。酸化合物含有マットは、
プレス成形装置において熱、蒸気及び圧力の下に圧縮されて圧密化した一体製品
を形成する。
【0019】 本発明と共に使用されるセルロース系充填剤は、好ましくは、セルロース繊維
又はセルロース粒子である(例えば、チップ、ストランド又はフレーク)。
【0020】 本発明に従って使用するのに好ましい樹脂としては、変性フェノール系樹脂を
含めたフェノール系樹脂が挙げられる。フェノール系樹脂は粉末状の高分子量の
形態にあってよいが、粉末形態のものは典型的には製造するのに費用がかかり、
従って、樹脂の水性形態のものが好ましい。
【0021】 多くの好適なフェノール系樹脂が市場で入手可能である。一般には、フェノー
ル系樹脂は、フェノール系成分とアルデヒドとをアルカリ化合物の存在下に反応
させた反応生成物である。本発明に従って使用するためのフェノール系樹脂のフ
ェノール系成分としては、フェノール、クレゾール、キシレノール、他の置換フ
ェノール、及び/又はこれらの混合物を挙げることができる。置換フェノールの
例としては、o−クレゾール、p−クレゾール、p−第三ブチルフェノール、p
−ノニルフェノール、p−ドデシルフェノール、及び二官能性キシレノール(例
えば、3,5−キシレノール)が挙げられる。本発明の方法の工業的規模の実施
では、クレゾールとフェノールとキシレノールとの混合物(通常、クレゾール酸
として知られる)がその豊富さや比較的低いコストの故に有用になる場合がある
【0022】 本発明に従って使用するためのフェノール系樹脂のアルデヒド成分はアルデヒ
ドそれ自体に限定されず、フェノール系樹脂の製造に関連して有用であると斯界
で知られるすべてのアルデヒド、ホルムアルデヒド及びそれらの誘導体を包含す
る。かくして、本明細書で樹脂のアルデヒド成分と言えば、それは、アルデヒド
、ホルムアルデヒド及びそれらの混合物を包含する。ホルムアルデヒドが好まし
いアルデヒドである。ホルムアルデヒドの誘導体としては、例えば、p−ホルム
アルデヒド、ヘキサメチレンテトラミン、アセトアルデヒド、グリオキサール及
びフルフルアルデヒドが挙げられる。
【0023】 フェノール系成分に対するアルデヒド成分の比率は、フェノール系成分1モル
当たりアルデヒド約2.0モル又はそれ以下の範囲、より特定的には、フェノー
ル系成分1モル当たりアルデヒド約0.5〜約1.2モル、例えば、フェノール
系成分1モル当たりアルデヒド約0.8〜約1.0モルの範囲内であってよい。
二官能性フェノール系化合物(例えば、3,5−キシレノール)を使用する場合
には、当量モル比(即ち、アルデヒドとの反応に有効なフェノール環の遊離位置
の数に対するアルデヒドのモル数の比率)は、約0.4:1〜約0.66:1の
範囲内であってよい。
【0024】 先に記載したように、本発明に従って使用するためのフェノール系樹脂の製造
は、(a)フェノールのメチロール化を達成し、(b)アルデヒドとフェノール
系樹脂との間の反応を促進させ、そして(c)形成した樹脂を可溶化するのに使
用されるアルカリ性化合物(時には、“苛性”とも称される)の存在下に行われ
るのが好ましい。種々の好適なアルカリ性化合物が斯界において知られており、
その例としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又はそれらの混
合物が挙げられる。苛性をより高い割合で使用することもでき、そして当業者は
好適な苛性レベルを選択することができるけれども、フェノール系化合物/アル
デヒド混合物に添加される苛性の量は、フェノール系化合物1モル当たりアルカ
リ性化合物約0.05モル〜約0.2モルの範囲内であってよい。かかる量の苛
性は、一般に、形成した生成物の極めて有益な特性を保証し、しかも十分に速い
樹脂硬化を可能にする。
【0025】 随意として、ある量のジヒドロキシベンゼン変性剤(例えば、レゾルシノール
)をフェノール系樹脂に加えることもできる。ジヒドロキシベンゼンの例として
は、レゾルシノール、ヒドロキノン及びカテコールが挙げられる。また、非置換
及び置換レゾルシノール、並びにそれらの混合物を使用することもできる。フェ
ノール系樹脂と変性剤との間の反応は、所望の鎖長に達して変性フェノール系樹
脂を生成するまで、苛性の更なる添加を行わずに行われるのが好ましい。レゾル
シノールが好ましい変性剤化合物であるけれども、フェノール/ホルムアルデヒ
ド樹脂と反応させることができる他の変性剤化合物としては、アミノフェノール
及びフェニレンジアミンが挙げられる。アモノフェノールの例としては、o−ヒ
ドロキシアニリン、m−ヒドロキシアニリン及びp−ヒドロキシアニリンが挙げ
られる。フェニレンジアミンの例としては、o−フェニレンジアミン、m−フェ
ニレンジアミン及びp−フェニレンジアミンが挙げられる。変性剤化合物を含め
るときには、それは、レゾルシノール1モル当たりフェノール化合物約1モル〜
約10モル、そして好ましくはレゾルシノール1モル当たりフェノール化合物約
5モル〜約10モルの範囲で存在するのが好ましい。アルデヒド対全フェノール
(即ち、フェノール系成分+ジヒドロキシベンゼン変性剤)のモル比は好ましく
は約1:1よりも大きく、より好ましくはフェノール1モル当たりホルムアルデ
ヒド約1モル〜約1.8モル、そして最も好ましくはフェノール1モル当たりホ
ルムアルデヒド約1.1モル〜約1.4モルの範囲にある。
【0026】 本発明に従えば、樹脂バインダー好ましくはフェノール系樹脂バインダーとセ
ルロース系材料とからなるマットが一旦形成されると、マットは、適当なプレス
成形装置に導入される。このプレス成形装置は、斯界に周知の如く複数の製品を
コーレスローダー(caulless loader)によって同時に圧縮するために複数のプ
レス開口を有するのが好ましい。
【0027】 プレス開口部の各々は、マットの内外に蒸気を輸送する手段を提供するために
下方のプレス熱盤の上に蒸気噴射盤及び溝付き蒸気分配プレートを含む。各蒸気
噴射盤への蒸気の供給及び排出は、回り継手(スイベル)を嵌合したリンク管を
介して各蒸気噴出盤に連結されたマニホルドを含む蒸気供給排出集成体によって
行われる。蒸気供給排出集成体全体は、プレス熱盤を加熱するために別個の蒸気
供給手段を備えた各々の下方プレス熱盤の上面に装備される。
【0028】 プレス開口部の上方プレス面には止めフレーム又は止め棒及び生成物接触表面
プレートが備えられ、そしてこの接触表面プレートは上方プレス熱盤の下方面に
取り付けられたキャリヤプレートに付設される。生成物接触表面プレートは、所
望の製品表面に応じてしぼ付けされても又は平滑であってもよい。
【0029】 噴射された蒸気は、キャリヤプレートに付設された止めフレームによってマッ
トに対して制限することができる。この止めフレームは、図1及び2の左側部分
に示されるようにプレス開口部内にオートクレーブを形成するようにマットを完
全に包囲する(キャビティプレス成形)。マット全体は、噴射蒸気の完全処理を
受ける。止めフレームに装備された弾性(例えば、ゴム)シール部材によって蒸
気圧シールが達成される。また、止めフレームの厚さによって、最終製品の厚み
の調整が達成される。
【0030】 別法として、噴射された蒸気は、高いリブ又はダムによってマットに対して制
限することができる。このリブ又はダムは、図1及び2の右側部分に示されるよ
うに表面プレートと一体に形成されるのが好ましい(ダムプレス成形)。この高
いダムは、プレスを完全に閉じたときにせき止められた領域内に蒸気制限クロー
ジャーを形成するためにマットをその全周囲にわたって圧縮するように計算され
た寸法を有する。せき止められた領域内のマットのみが噴射蒸気の完全処理を受
ける。ダムによって圧縮されたマットの圧密化周辺は、噴射蒸気の横方向流れに
よって浸透され得ないシールを形成する。この配置例では、製品の最終厚みは、
キャリヤプレートの長手側のみに付設された止め棒の厚さによって決定される。
【0031】 蒸気をマットに制限する止めフレーム法は“キャビティプレス成形”と称する
ことができ、そして周囲ダム法は“ダムプレス成形”と称することができる。各
方法には利益及び不利益が存在するが、しかし両方の方法ともマット内への噴射
蒸気の封じ込めに対して有効なシールを提供する。
【0032】 マットをコーレスローダーによって各プレス開口部内に配置した後、プレスは
、止めフレーム又は止め棒の厚さによって決定されるようなその最終位置まで閉
じられる。マットは、プレスを蒸気噴射の前に閉じることによってその最終厚さ
まで圧縮される。プレスの圧締及びマットの圧縮の間に、マットのキャビティは
大気に対して解放しており、従って、溝付き蒸気分配プレート及び蒸気噴射盤、
結合管及びマニホルド装置、並びに蒸気噴射配管に含まれる排出弁によってマッ
ト及びプレスキャビティから空気を大気に排出させることができる。
【0033】 プレスがその最終位置に閉じられ、そしてプレスの液圧が、プレスの圧締力を
して、マットの圧縮及び最大噴射キャビティ蒸気圧によって及ぼされる対抗力を
十分な安全率まで超えさせるレベルに増大すると、蒸気の噴射が開始される。
【0034】 製品の厚さや最終用途に依存して好ましいプレスキャビティ蒸気圧は、約33
5°F〜約425°Fの飽和蒸気温度に対応して約100〜約300psigの
範囲内で変動してよい。好ましいプレス熱盤蒸気圧は、約450°F〜約475
°Fの飽和蒸気温度に対応して公称は約400〜約500psigの範囲内であ
り、そして絶えず一定に保たれる。
【0035】 蒸気がマットに噴射されそして樹脂の硬化時間が経過した後、噴射蒸気供給弁
は閉じられ、そして圧力は蒸気排出弁のその後の解放のために減圧弁によって予
定のレベルまで徐々に下げることができる。排出弁の容量は、減圧弁の容量をは
るかに超える。また、プレス熱盤からの伝導による熱伝達によって起こりうるピ
ーク蒸気圧をキャビティ内に制限するために減圧弁を背圧制御器と共に使用する
こともできる。
【0036】 プレスの解放に先立って、キャビティ蒸気圧は、約5psig以下にそして好
ましくは約3psig以下に減圧されるのが好ましい。一般的に言って、キャビ
ティの減圧は、加圧の約2倍の長さを必要とする。一旦キャビティ圧が受け入れ
できるレベルに減圧されると、プレスは、次のマットの装入のために開かれるこ
とができる。
【0037】 マットを約0.60〜約0.90の範囲内の比重の製品及び約0.50〜約1
.0インチの製品厚みにプレス成形する場合には、本発明の蒸気噴射法に従えば
約3〜5分の範囲内の全プレス時間(マットの装入、プレス及びマットの取り出
しを含めて)で達成可能であり、このプレス時間は、乾式又は湿式法の製品を得
るために蒸気噴射を行わずに熱の伝達が熱盤のみからの伝導によるような従来の
プレス成形法のプレス時間と比較して全く予測されないものである。
【0038】 蒸気噴射プレス成形のプロセスパラメーター及び装置については、ケイ・ウオ
ルター氏のSteam Pressing Experience from Operating Plants and Future Pos
sibility(G.Siempelkamp GmbH and Co.)、並びに米国特許5195428、5
134023及び4850849に詳細に記載されているので、必要ならばそれ
らを参照されたい。
【0039】 全く驚いたことに、また予想外にも、本発明は、セルロース系材料とフェノー
ルホルムアルデヒド樹脂の如きバインダー樹脂とを含むマットを蒸気噴射プレス
成形することによって優秀なセルロール系複合製品を提供することが見い出され
た。
【0040】 ここで添付図面、最初に図1及び2を説明すると、本発明の方法及び装置に従
って熱プレスにおいてセルロース系材料と樹脂バインダーとの圧縮間に蒸気を噴
射するための新規で改良されたプレス成形装置10が示されている。図1に示さ
れるように、プレス成形装置は、圧密化セルロール系製品18の主上面17にし
ぼ付け模様を付与するために主上面17と接触する輪郭付けエンボスプレート1
6を有する支持プレート14を含む上方プレス熱盤12と、ダムプレス成形のた
めに蒸気噴射盤24と接触する(又はそれと一体的な)下方プレス熱盤22と、
一対の圧盤止め26(図1の右手側には1つだけが示されている)と、又は、キ
ャビティプレス成形では、支持プレート14と蒸気噴射盤24との間に蒸気捕捉
シールを形成するためにそれらの周囲を囲んで延びる弾性シール29(図1の左
手側)を有する止めフレーム28とを含む。しぼ付け(エンボス)プレート16
の全周囲を囲み且つそれと一体に形成された高いリブ又はダム19(図1及び2
の右手側)は、製品18のある領域をその全周囲を囲んで圧縮することによって
ダムプレス成形のための蒸気捕捉シールを形成する。上方及び下方プレス熱盤1
2及び22は、上方及び下方プレス熱盤12及び22をそれぞれ加熱するために
、蒸気流入口流路33及び35とそれぞれ流体連通状態の蒸気流路31及び32
を含む。プレス熱盤12及び22は、支持プレート14及びエンボスプレート1
6(プレスの上方部)を介して、また蒸気噴射盤24及び蒸気分配プレート44
(プレスの下方部)を介して熱をマットに伝達する。
【0041】 蒸気噴射盤24は、蒸気噴射盤24の上面において開放した複数の幅方向又は
横断方向蒸気噴射流路38に蒸気を長手方向又は縦方向に分配させるために、長
手方向蒸気噴射盤導管36に流体相互関連づけられ且つ蒸気噴射盤24内で一体
的に配置された複数の内部蒸気流入/流出導管34を含む。図3に最もよく示さ
れるように、蒸気噴射盤導管36は、複数の平行流体相互関連蒸気噴射盤流路又
は開口38に通じ、そしてそれと一体的に形成され且つ流体連通状態にある。蒸
気噴射盤流路38は、溝付き蒸気分配プレート44の主下面の領域と本質上同じ
範囲の領域にわたって蒸気噴射盤24の上面全体に蒸気流れを提供するために蒸
気噴射盤24の幅を横切って配置される。長手方向蒸気噴射盤導管36は、蒸気
噴射盤導管36と蒸気噴射盤流路38との間を横切ってそれに流体連通を提供す
るように配置された一連の連結口40を介して蒸気噴射盤24の上面で幅方向に
伸びる蒸気噴射流路38に流体相互連結される。
【0042】 図3に最もよく示されるように、開放蒸気噴射盤流路38を含めて蒸気噴射盤
24の上面50は、参照数字44によって総体的に示される溝付き蒸気分配プレ
ートを受けて配置させるためのくぼみ42を含むように形成される。蒸気分配プ
レート44は、図3において蒸気噴射盤24においてくぼみ42内で適所に配置
して示される、分配プレート44を貫通して伸びる離置された平行溝46を含む
ように形成される。蒸気分配プレート溝46は、溝付き蒸気分配プレート44の
上面全体に蒸気を分配させるために蒸気噴射盤流路38と流体連通状態にある。
図3では、蒸気分配プレート溝46は、横方向に形成された蒸気噴射盤流路38
に対して長手方向で90°の角度で形成されて示されているが、しかし蒸気噴射
盤流路38に対して他の角度で形成することもできる。本発明の全利益を得るた
めには、蒸気噴射盤流路38は、約5mm〜約20mmそして好ましくは約10
mmの幅を有する。
【0043】 本発明の重要な特徴に従えば、蒸気分配プレート44にある溝46は、図示さ
れるように蒸気噴射盤流路38をある角度(分配プレート溝46は、蒸気噴射盤
流路38と整列状態にない)でそして好ましくは90°の角度で横切る。本発明
の全利益を得るためには、蒸気分配プレート44にある溝46は、約0.2mm
〜約1.0mm好ましくは約0.5mm〜約0.9mmの幅を有し、そして多か
れ少なかれ蒸気噴射盤流路38の長手方向間隔(例えば、約90mm)と同じ長
さを有し、そして好ましくは約50mm〜約150mmの長さである。好ましい
具体例では、蒸気分配プレート溝46は、幅0.7mmで、長さ90mmであり
、そして図3に示されるように複数の平行オフセット列において約7mm〜約1
5mmそして好ましくは約11mmの間隔で配置される。
【0044】 全く予想外にも、蒸気噴射盤流路38を横切る分配プレート溝46は、圧縮し
ようとするマット16の下面48の全体にわたって蒸気の均一で侵入型の供給を
提供し、そして圧縮しようとするマット全体に蒸気の均一で完全な分配を提供し
、しかも熱プレス成形装置10から最終の圧密化セルロール系製品を取り出す際
の問題を生じる程のセルロース系材料を捕捉しない。
【0045】 蒸気分配プレート44にある溝46は、セルロース系材料及びバインダーに対
して十分な蒸気を提供するためにはマット16の下面において少なくとも6%の
開放領域、好ましくは約8%〜約10%の開放領域を提供すべきであることが分
かった。他の点では、蒸気分配プレート溝46と蒸気噴射盤流路38との寸法及
びそれらの間の交差角度は、本発明の利益を達成しながら広範囲にわたって変動
することができる。
【0046】 上記の説明は本発明の理解のためにのみ提供されるので、それから不必要な限
定を読みとるべきではない。当業者には、本発明の範囲内で幾多の変更修正が明
らかになるであろうからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の蒸気噴射プレス成形装置の幅方向断面図である。図面の左手
側は“キャビティプレス成形”プレスシールを示し、そして図面の右手側は“ダ
ムプレス成形”プレスシールを示す。
【図2】 図2は、本発明の蒸気噴射プレス成形装置の長手方向断面図である。図面の左
手側は“キャビティプレス成形”プレスシールを示し、そして図面の右手側は“
ダムプレス成形”プレスシールを示す。
【図3】 図3は、本発明の蒸気噴射装置の下方熱圧盤、蒸気噴射盤及び蒸気分配プレー
トの各部分の一部切欠上面図であって、蒸気噴射盤及びその上に重なった蒸気分
配プレートが示され、そして蒸気噴射盤の上面に形成された蒸気分配流路が破線
で示されている。図面の上方部分は“キャビティプレス成形”プレスシールを示
し、そして図面の下方部分は“ダムプレス成形”プレスシールを示す。
【符号の説明】
10 プレス成形装置 12 上方プレス熱盤 14 支持プレート 16 エンボスプレート 18 圧密化セルロール系製品 19 リブ又はダム 22 下方プレス熱盤 24 蒸気噴射盤 26 圧盤止め 28 止めフレーム 29 弾性シール 36 蒸気噴射盤導管 38 蒸気噴射盤流路 44 蒸気分配プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 61/08 C08L 61/08 // B29K 61:04 B29K 61:04 103:00 103:00 B29L 7:00 B29L 7:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G D,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,Z A,ZW

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系複合製品の製造法において、 (a)セルロース系材料に樹脂バインダーを混合して混合物を形成し、 (b)工程(a)の混合物からマットを形成し、 (c)蒸気を通過させるための複数の開口を有する蒸気噴射盤を含めた一対の
    熱盤を含むプレス成形装置においてマットを蒸気及び圧力の下に圧縮し、 (d)該蒸気噴射盤に隣接させて且つ該混合物と接触させて溝付き蒸気分配プ
    レートを設け、該溝付き蒸気分配プレートは、蒸気噴射盤にある開口と交差する
    溝を有し、該蒸気分配プレートにある溝は、該複合製品の主隣接表面の少なくと
    も6%に相当する蒸気噴射開放領域を提供し、 (e)該溝付き蒸気噴射盤にある開口及び蒸気分配プレートにある溝を介して
    蒸気を噴射させ、これによって該混合物と該蒸気との完全な接触を達成して該混
    合物を構造一体性を有するセルロース系製品に圧密化すると共に該樹脂バインダ
    ーを硬化させ、そして (f)プレス成形装置の蒸気噴射側から蒸気を排出させる、 各工程を含むことからなるセルロース系複合製品の製造法。
  2. 【請求項2】 樹脂バインダーがフェノール系樹脂からなる請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 フェノール系樹脂が、フェノール、クレゾール、置換フェノ
    ール及びそれらの混合物よりなる群から選択されるフェノール系化合物と、ホル
    ムアルデヒド、p−ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフルアルデヒド
    及びグリオキサールよりなる群から選択されるアルデヒドとの反応生成物からな
    る請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 フェノール系樹脂がフェノール−ホルムアルデヒドからなる
    請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 蒸気分配プレートにある溝が0.2〜1.0mmの幅及び少
    なくとも50mmの長さを有する請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 蒸気分配プレートにある溝の幅が約0.5〜約0.9mmで
    ある請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 蒸気分配プレートにある溝が0.7mmの幅及び少なくとも
    50mmの長さを有し、そして約7〜約15mmの間隔で配置される請求項6記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 (a)セルロース系材料にフェノール系樹脂を混合して混合
    物を形成し、 (b)工程(a)の混合物からマットを形成し、 (c)マットをプレス成形装置において熱、蒸気及び圧力の下に圧縮してセル
    ロース系複合製品を形成し、そして (d)マットの圧縮間にマットに熱及び圧力を適用しながら、蒸気噴射盤にあ
    る開口及び隣接する蒸気分配プレートにある交差溝を介して蒸気をマットに配給
    し、ここで該溝は1mm未満の幅を有し、しかも蒸気分配プレートに隣接するマ
    ットの主表面の面積に対して少なくとも6%の開放領域を提供する、 各工程からなるセルロース系複合製品の製造法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の方法によって製造されたセルロール系複合製
    品。
  10. 【請求項10】 セルロース系材料及び該セルロース系材料用の樹脂バイン
    ダーを含有するマットに蒸気を噴射するための装置において、 (a)複数の蒸気受け通路を含む蒸気噴射盤であって、その上面に、蒸気の流
    通のために該蒸気受け通路のうちの1つ又はそれ以上と流体連通状態にある複数
    の開口を有する蒸気噴射盤を含めた対向する熱盤を含むプレス、 (b)蒸気噴射盤の開口の上に配置された蒸気分配プレートであって、その厚
    みを貫通して伸びる複数の溝を含み、該蒸気分配プレートにある溝は、該蒸気分
    配プレートから蒸気を受けて該蒸気を蒸気分配プレートから該マットの主表面に
    流すために蒸気噴射盤にある開口と交差するように配置されている蒸気分配プレ
    ート、 を含み、しかも、 (c)該蒸気分配プレートにある溝は、マットに隣接して少なくとも6%の開
    放領域を提供する、 ことからなる蒸気噴射装置。
  11. 【請求項11】 溝付きプレートにある溝が0.2〜1.0mmの幅及び少
    なくとも50mmの長さを有する請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 蒸気分配プレートにある溝の幅が約0.5〜約0.9mm
    である請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 蒸気分配プレートにある溝が0.7mmの幅及び少なくと
    も50mmの長さを有し、そして約7〜約15mmの間隔で配置される請求項1
    2記載の装置。
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