JP2002523425A - ビオスタチン(tt−232トリアセテート)およびその類似体の製造方法 - Google Patents

ビオスタチン(tt−232トリアセテート)およびその類似体の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明はポリマー担体上での固相合成により、保護基で誘導体化されたアミノ酸を使用してペプチドを段階的に構成することによってビオスタチン(TT−232)を合成するための方法に関する。該方法によれば保護基は分離され、かつペプチドは固相から分離される。ジスルフィド結合は、できる限りペプチドが固相に結合して残っている間に、適当な溶剤の存在下に完全または部分的に合成されたペプチドの酸化によって閉鎖させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は固相合成によるビオスタチン(Biostatin)の合成のための方法に関
する。
【0002】 ペプチドの合成のためには種々の方法が当業者に知られている。これらはシェ
ミアキン(Shemyakin)による液相法(Tetrahedron Lett. (1965), 2323 f.)、
および最初にメリフィールド(Merrifield)によって記載された固相法(R. B.
Merrifield, J. Am. Chem. Soc. 85 (1963) 2149)である。
【0003】 固相合成および液相合成の方法はこれまで進展しており、かつ著しく改善され
ており、これらには、例えば“Peptide, Chemie und Biologie”(Hans Dieter J
akubke, Spektrum Akademischer Verlag Heidelberg-Berlin-Oxford, 1996, ISB
N 3-8274-0000-7)に示される。このテキストブックは古典的な合成方法もメリ
フィールドのペプチド合成法も記載している。目下のところ、第一にペプチド合
成のために溶液中のペプチド合成が使用される。但し、特に少なくとも1つのジ
スルフィド架橋を形成すべきであるペプチドの合成において溶液中の合成に関し
ては、これらのジスルフィド架橋を高度な希釈における酸化によって形成しなけ
ればならないという該方法に必備の欠点が存在する。これは典型的な溶液中のペ
プチド合成法において個々の反応中心の必須の位置的分離を生じさせ、かつそれ
によって効果的な環化を可能にするために必要である。
【0004】 ペプチドのビオスタチン(TT−232)はソマトスタチンの類似体であり、
インビトロおよびインビボでの強力な抗腫瘍活性を有する。
【0005】 ソマトスタチンは、成長ホルモンの形成および他の内分泌分子、例えばグルカ
ゴン、インスリンおよびガストリンの分泌を阻害する天然に存在するテトラデカ
ペプチドである。ソマトスタチンは幾つかの細胞機能を阻害または調節し、かつ
更に重要な内因性の抗増殖活性を発揮することが確認されている。更にこれはソ
マトスタチンおよびその類似体の腫瘍に対する阻害作用を示す。昨年に幾つかの
ソマトスタチン類似体が開発された。これらは天然のホルモンよりも長期の作用
時間およびより良好な抗腫瘍作用を有する。それ故、腫瘍選択的なソマトスタチ
ン類似体を開発することに多大な労力を費やし、その際に、特に容易に製造でき
ることも重要である。
【0006】 これらの類似体の1つは、以下の配列:
【0007】
【化1】
【0008】 を有する5−環構造を有する分子である。
【0009】 該分子はTT−232もしくはビオスタチンと呼ばれる。このソマスタチン類
似体は事実上、成長ホルモンの遊離に対する阻害作用を有さないが、インビボお
よびインビトロでの強力な抗腫瘍作用を示し、かつアポトーシスを誘発させる。
該化合物は種々のヒトの腸腫瘍細胞系統のチロシンキナーゼ活性を阻害し、その
際、この阻害は細胞増殖に見られる阻害と非常によく一致している。
【0010】 オクタペプチド誘導体もしくはヘプタペプチド誘導体の製造は、例えばEP−
A−0505680号に記載されている。しかし、そこには両方のシステイン残
基を介する効果的な環化のためにペプチドをまず固相から分離し、溶液を激しく
希釈しかつ次いで酸化を惹起させる。しかし、この種類の製造は更なる濃縮工程
および精製工程を必要とする。
【0011】 従って本発明の課題は、ビオスタチンをジスルフィド酸化の後に特に容易にか
つ高い収量で遊離ペプチドアミドが得られる方法を提供することである。
【0012】 本発明の更なる課題は、得られた生成物の容易な後処理を実施できるような方
法でビオスタチンの製造を可能にすることである。
【0013】 前記課題は、ビオスタチン(TT−232)の合成のために本発明の第1の方
法においてポリマー担体上での固相合成によりペプチドを段階的に構成すること
によって、保護基で誘導体化されたアミノ酸を使用して、その後に保護基を脱離
させ、かつペプチドを固相から溶離させ、その際、ジスルフィド架橋を、完全ま
たは部分的に構成されたペプチドを該ペプチドが固相上に依然として結合して存
在する間は適当な溶剤の存在下で酸化させることによって設けて解決される。
【0014】 本発明の方法の範囲において使用される固相合成は当業者に自体公知の方法に
おいて実施してよい。このために適当な固相材料、必要な試薬、バッファー、反
応条件およびアミノ酸に使用されるべき保護基は当業者に公知である。
【0015】 本発明による方法はビオスタチン中でのジスルフィド架橋の形成の際の反応中
心の位置的分離が、酸化を該ペプチドが固相に依然として結合している間に実施
する場合には十分に保証されていることが確認されていることに基づいている。
【0016】 本発明の範囲において、架橋されるべきスルフヒドリル基を有するビオスタチ
ンのその部分の合成の後に直接的に酸化およびそれによるジスルフィド架橋の形
成をもたらし、次いでペプチドを合成し終えることも、また完全なペプチドを合
成し、次いで酸化を実施することも可能である。しかしながら酸化はペプチドが
固相に結合して存在している間に実施せねばならないことが重要である。
【0017】 本発明の範囲においては、ペプチドの保護基の脱離の前に酸化を実施すること
が有利である。
【0018】 酸化のために、今までも既に溶液中で実施される方法に関して知られている全
ての酸化剤を使用してよい。適当な酸化剤は、従って当業者に知られている。こ
のような酸化剤の例は、銀塩、水銀塩またはタリウム塩、ヨウ素、ペルオキシド
または酸素である。これらの酸化剤を適当な溶剤または溶剤混合物の存在下に使
用する。
【0019】 本発明の範囲においては、特に有利には酸化剤として、例えば酢酸溶液中また
はN,N−ジメチルホルムアミドをベースとする溶剤中でヨウ素が使用される。
【0020】 最終的な酸化の後に、ポリマーに結合したペプチドを種々の溶剤もしくは溶剤
混合物で洗浄を実施する。このために、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、
メタノール、酢酸および水または錯形成試薬または還元剤、例えば特にチオスル
フェートまたはアスコルビン酸の溶液も使用できる。
【0021】 本発明による方法は、有利には酸不安定性のアンカー基(acid labile anchor
ing bond, ALAB)を有する固相上で実施する。特に有利には固相としてポリマー
、ポリスチレンが使用される。有利にはまた変性樹脂、例えばアミノメチルポリ
スチレン(AMPS)、ベンズヒドリルアミン−ポリスチレン(BHA−PS)
およびメチルベンズヒドロールアミノ−ポリスチレン(MBHA−PS)を使用
してもよい。この固相は、この場合は固相合成のために慣用の形で使用してよい
。有利には固相は球体、いわゆる“ビーズ”の形で使用される。
【0022】 適当なアンカー基は、ペプチドをポリマー担体から容易に分離可能な固相化学
において慣用のアンカーである。本発明の範囲においてはペプチドをアミドとし
て分離可能なアンカー基が特に有利である。酸不安定性のアンカー基で誘導体化
されたポリマー(ALAB−P)の例は5−(9−アミノ)キサンテン−2−イ
ル)オキシヴェリル(oxyveryl)−4′−メチル−ベンズヒドリルアミノ−ポリ
スチレンおよび4−(2′,4′−ジメトキシフェニル)−アミノメチル−フェ
ノキシアセチル−4′′−メチル ベンズヒドリルアミノ−ポリスチレンである
【0023】 特に有利なアンカー基は、他の4−ヒドロキシメチル−安息香酸(HBMA)
、9−アミノ−キサンテニル−3−ヒドロール(hydrol)(XANT)またはp
[(R,5)−α−(1−(9H−フルオレン−9−イル)メトキシホルムアミ
ド]−2,4−ジメトキシベンジル]−フェノキシ−酢酸[MEOBP]である
。本発明の範囲においてはキサント群およびMEOBP群が最も有利である。
【0024】 該合成は、本発明による方法において、有利にはFmoc/t−ブチル−スト
ラテジーを使用して実施する。このことは、ペプチドの構成のために必要なアミ
ノ酸がアミノ基でFmoc−保護基によって誘導体化され、かつ側鎖群でt−ブ
チル基によって誘導体化されていることを意味する。Fmoc保護基は、この場
合は一時的な保護基である。それというのもペプチドの合成の際に脱離され、か
つ合成され固相に結合しているペプチドのN−末端にFmoc基がとどまるにす
ぎないからである。
【0025】 システインのスルフヒドリル基は、有利にはトリチル保護基またはAcm保護
基によって誘導体化される。更に、配列の合成においてN−末端の最後のアミノ
酸をN−α−Boc保護されたアミノ酸誘導体として使用することが特に有利で
ある。
【0026】 本発明による合成法の範囲においては、以下の工程: 1. ポリマー担体のアンカーおよび/または第1のアミノ酸誘導体による負荷 工程 2. ペプチド配列の合成工程 3. ジスルフィド架橋の結合工程 4. ポリマー担体からのペプチドの分離工程および/または保護基の脱離工程 5. 保護基の脱離(4の工程においてまだ実施されていない場合) を進行させる。
【0027】 合成されたペプチド中に含まれる保護基の脱離のために、文献から公知の方法
、例えば希釈されたピペリジン溶液の添加を使用してよい。
【0028】 ポリマー担体からのペプチドの分離を、同様に自体公知の方法によって実施す
る。酸不安定性のアンカー基の場合に分離は、特に有利には濃トリフルオロ酢酸
または希トリフルオロ酢酸によって酸性的に実施する。
【0029】 固相から溶離するペプチドの保護基の脱離は、一般に同様に酸の添加によって
、有利にはまたしてもトリフルオロ酢酸を使用して実施する。ペプチドの分離の
後に、所望であれば更なる精製工程および/または濃縮工程を実施してよい。こ
の場合有利には、精製は分取HPLCによって実施してよい。
【0030】 本発明の方法による合成は特に有利な実施態様においてFmoc−トレオニン
(t−ブチルエーテル)アミドから出発する。これは酸不安定性のキサンテニル
−アンカー基を介してポリスチレン−固相に共有結合する。
【0031】 次いで個々の保護アミノ酸を添加して、固相に結合していて保護されたペプチ
ドを形成させる。ジスルフィド架橋の形成のために、次いでヘプタペプチドを固
相上でヨウ素/N,N−ジメチルホルムアミドまたは酢酸の添加によって酸化さ
せ、かつ環化されたヘプタペプチドを担体の酸処理によって溶離させる。同時に
ペプチドの側鎖の全ての保護基を脱離させる。
【0032】 本発明の更なる目的は、ビオスタチン(TT−232)を、溶液中のペプチド
合成により保護基で誘導体化されたアミノ酸の使用下にペプチドを段階的に構成
することによって合成し、その際、ジスルフィド架橋を完全または部分的に構成
されたペプチドの酸化によって適当な溶剤の存在下に設け、かつ溶剤の除去およ
び場合により生成物の洗浄の後にビオスタチンを得る方法である。
【0033】 本発明による方法は従来の技術と比較して非常に効果的かつ簡単な溶液中での
ペプチド合成によるビオスタチンの製造を可能にする。特に、保護基としてDd
z(3,5−ジメトキシベンジル−α,α−ジメチルオキシカルボニル)または
2[(3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキシカルボニル]−プロピル)で
誘導体化されたアミノ酸をペプチド合成に使用する有利な方法の実施において生
成物の高い収量が容易に得られる。本発明による方法は、更にペプチド合成の完
了後に酸化を容易な方法で実施できるという利点を有する。本発明の範囲におい
ては、全ての保護基の脱離の前に酸化を実施するのが有利であるが、但し酸化の
前に保護基を脱離させる方法の実施も、これらの変法による収量は幾らか少ない
が同様に可能である。
【0034】 本発明の特記される利点は、実施される酸化およびそれによる両者のシステイ
ン残基を介する分子内の閉環後に反応溶液を蒸発させることができ、このように
して生成物が得られるということである。場合により生成物を、例えばエーテル
でなおも洗浄し、かつ次いで再び吸引濾過し、かつ乾燥させる。
【0035】 本発明による方法において、有利には以下の合成工程を順次に実施する: 1. Ddz−保護されたCys(Acm)のt−ブチル−保護されたトレオ ニンアミドへのカップリング工程 2. 保護基Ddzのトリフルオロ酢酸による置換工程 3. Ddz−保護されたリジン(Z)の付加工程 4. Ddz−保護基のトリフルオロ酢酸による置換工程 5. Ddz−保護されたD−Trpの付加工程 6. Ddz−保護基のトリフルオロ酢酸による除去工程 7. Ddz−保護されたTyr(Tbu)の付加工程 8. Ddz−保護基の除去工程およびトリフルオロ酢酸による置換工程 9. Ddz−保護されたCys(Acm)の付加工程 10. Ddz−保護基のトリフルオロ酢酸による除去工程 11. Boc−保護されたD−Pheの付加工程 12. Bocのトリフルオロ酢酸による置換工程 13. 酸化工程ならびに溶剤の蒸発および洗浄による生成物の後処理工程。
【0036】 有利な実施態様においては、酸化は完全に保護されたペプチドで実施されるが
、それに対して別の実施態様においては工程11で部分的にAcm−基がシステ
インに残留するだけであるように事前に保護基を除去する。
【0037】 本発明による第2の目的である本発明による方法は溶液中での簡単なペプチド
合成を可能にし、その場合、酸化も後処理も非常に容易に実施される。なおもt
−ブチル保護されているビオスタチンの酸化によって、理論値の約70〜80%
の特に高い収率が得られる。
【0038】 本発明による方法の他の実施態様は例4および例5から判明する。
【0039】 以下の実施例は本発明を更に説明すべきである。
【0040】 例1: 段階1、Fmoc−保護基のリンカーからの脱離 395gのFmoc−MEOBP−MBHA樹脂(負荷量0.84ミリモル/
g)を1.5lのN,N−ジメチルホルムアミドの使用下にフリット床(Bodenf
rit)を備えた反応容器中に移し、振盪によって混合し、5分後に吸引濾過する
。振盪を全ての洗浄工程および反応工程の間に維持する。これに引き続いてDM
F−洗浄工程を実施し、更に1.5lのN,N−ジメチルホルムアミドを反応容
器中に充填し、5分後にN,N−ジメチルホルムアミドを吸引濾過する。1.5
lのN,N−ジメチルホルムアミド中の50%ピペリジン(v/v)を添加する
。5分後にピペリジン溶液を吸引濾過し、かつ再び1.5lのN,N−ジメチル
ホルムアミド中の50%ピペリジン(v/v)を添加する。30分後にピペリジ
ン溶液を吸引濾過し、再び1.5lのN,N−ジメチルホルムアミド中の50%
ピペリジン(v/v)を添加する。5分後にピペリジン溶液を吸引濾過し、引き
続き5回のDMF−洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0041】 段階2、Fmoc−Thr(tBu)のカップリング Fmoc脱離(段階1)の最後のDMF−洗浄工程の間に、以下の溶液:37
5mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の267.1g(672ミリモル)の
Fmoc−Thr(tBu)、250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の
104.4g(672ミリモル)のHOBt・H2Oおよび750mlのN,N
−ジメチルホルムアミド中の215.8gのTBTUを調製する。調製した溶液
を反応容器中で脱遮断されたリンカーポリマー(段階1)に添加し、次いで22
8.7mlのDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間後に樹脂試料を取り
出し、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験(Kaisertest
)は完全な変換を示し、これに4回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0042】 段階3、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階1に記載されるように脱離させる。その際、DMFで
湿らせた樹脂の場合には膨潤プロセスの導入を省く。
【0043】 段階4、Fmoc−Cys(Trt)のカップリング Fmoc−脱離(段階3)の最後のDMF−洗浄工程の間に、以下の溶液:3
75mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の393.6g(672ミリモル)
のFmoc−Cys(Trt)、250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中
の104.4g(672ミリモル)のHOBt・H2Oおよび750mlのN,
N−ジメチルホルムアミド中の215.8gのTBTUを調製する。調製した溶
液を反応容器中で脱遮断されたリンカーポリマー(段階3)に添加し、次いで2
28.7mlのDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間後に、樹脂試料を
取り出し、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は不完全
な変換を示し、これに以下の溶液:250mlのN,N−ジメチルホルムアミド
中の196.8g(336ミリモル)、125mlのN,N−ジメチルホルムア
ミド中の52.2g(336ミリモル)のHOBt・H2Oおよび375mlの
N,N−ジメチルホルムアミド中の107.9gのTBTUの使用下の後カップ
リングを実施する。これらの溶液を反応容器中に添加し、次いで114.3ml
DIEAの添加を実施する。1時間の反応時間後に樹脂試料を取り出し、洗浄し
、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は完全な変換を示し、これ
に4回のDMF−洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0044】 段階5、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階3に記載されるように脱離させる。
【0045】 段階6、Fmoc−Lys(Boc)のカップリング Fmoc−脱離(段階5)の最後のDMF洗浄工程の間に、以下の溶液:50
0mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の314.9g(672ミリモル)の
Fmoc−Lys(Boc)、250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の
104.4g(672ミリモル)のHOBt・H2Oおよび750mlのN,N
−ジメチルホルムアミド中の215.8gのTBTUを調製する。調製した溶液
を反応容器中で脱遮断されたリンカーポリマー(段階5)に添加し、次いで22
8.7mlのDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間の後に樹脂試料を取
り出し、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は不完全な
変換を示し、これに以下の溶液:250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中
の157.4g(336ミリモル)のFmoc−Lys(Boc)、125ml
のN,N−ジメチルホルムアミド中の52.2g(336ミリモル)のHOBt
・H2Oおよび375mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の107.9gの
TBTUの使用下の後カップリングを実施する。これらの溶液を反応容器中に添
加し、次いで114.3mlのDIEAの添加を実施する。1時間の反応時間の
後に樹脂試料を取り出し、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼ
ル試験は完全な変換を示し、これに4回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施す
る。
【0046】 段階7、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階3に記載されるように脱離させる。
【0047】 段階8、Fmoc−D−Trpのカップリング Fmoc−脱離(段階7)の最後のDMF洗浄工程の間に、以下の溶液:50
0mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の286.8g(672ミリモル)の
Fmoc−D−Trp、250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の104
.4g(672ミリモル)のHOBt・H2Oおよび750mlのN,N−ジメ
チルホルムアミド中の215.8gのTBTUを調製する。調製した溶液を反応
容器中で脱遮断されたリンカーポリマー(段階7)に添加し、次いで228.7
mlのDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間の後に樹脂試料を取り出し
、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は不完全な変換を
示し、これに以下の溶液:250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の14
3.3g(336ミリモル)のFmoc−D−Trp、125mlのN,N−ジ
メチルホルムアミド中の52.2g(336ミリモル)のHOBt・H2Oおよ
び375mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の107.9gのTBTUの使
用下の後カップリングを実施する。これらの溶液を反応容器中に添加し、次いで
114.3mlのDIEAの添加を実施する。1時間の反応時間の後に樹脂試料
を取り出し、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は完全
な変換を示し、これに4回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0048】 段階9、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階3に記載されるように脱離させる。
【0049】 段階10、Fmoc−Tyr(tBu)のカップリング Fmoc−脱離(段階9)の最後のDMF洗浄工程の間に、以下の溶液:50
0mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の308.8g(672ミリモル)の
Fmoc−Tyr(tBu)、250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の
104.4g(672ミリモル)のHOBt・H2Oおよび750mlのN,N
−ジメチルホルムアミド中の215.8gのTBTUを調製する。調製した溶液
を反応容器中で脱遮断されたリンカーポリマー(段階9)に添加し、次いで22
8.7mlのDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間の後に樹脂試料を取
り出し、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は不完全な
変換を示し、これに以下の溶液:250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中
の154.4g(336ミリモル)のFmoc−Tyr(tBu)、125ml
のN,N−ジメチルホルムアミド中の52.2g(336ミリモル)のHOBt
・H2Oおよび375mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の107.9gの
TBTUの使用下の後カップリングを実施する。これらの溶液を反応容器中に添
加し、次いで114.3mlDIEAの添加を実施する。1時間の反応時間の後
に樹脂試料を取り出し、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル
試験は完全な変換を示し、これに4回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施する
【0050】 段階11、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階3に記載されるように脱離させる。
【0051】 段階12、Fmoc−Cys(Trt)のカップリング Fmoc−脱離(段階11)の最後のDMF洗浄工程の間に、以下の溶液:5
00mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の393.6g(672ミリモル)
のFmoc−Cys(Trt)、250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中
の104.4g(672ミリモル)のHOBt・H2Oおよび750mlのN,
N−ジメチルホルムアミド中の215.8gのTBTUを調製する。調製した溶
液を反応容器中で脱遮断されたリンカーポリマー(段階11)に添加し、次いで
228.7mlのDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間の後に樹脂試料
を取り出し、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は不完
全な変換を示し、これに以下の溶液:250mlのN,N−ジメチルホルムアミ
ド中の196.8g(336ミリモル)のFmoc−Cys(Trt)、125
mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の52.2g(336ミリモル)のHO
Bt・H2Oおよび375mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の107.9
gのTBTUの使用下の後カップリングを実施する。これらの溶液を反応容器中
に添加し、次いで114.3mlDIEAの添加を実施する。1時間の反応時間
の後に樹脂試料を取り出し、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイ
ゼル試験は完全な変換を示し、これに4回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施
する。
【0052】 段階13、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階3に記載されるように脱離させる。
【0053】 段階14、Boc−D−Pheのカップリング Fmoc−脱離(段階1)の最後のDMF洗浄工程の間に、以下の溶液:50
0mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の178.3g(672ミリモル)の
Boc−D−Phe、250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の104.
4g(672ミリモル)のHOBt・H2Oおよび750mlのN,N−ジメチ
ルホルムアミド中の215.8gのTBTUを調製する。調製した溶液を反応容
器中で脱遮断されたリンカーポリマー(段階11)に添加し、次いで228.7
mlのDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間の後に樹脂試料を取り出し
、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は不完全な変換を
示し、これに以下の溶液:250mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の89
.1g(336ミリモル)のBoc−D−Phe、125mlのN,N−ジメチ
ルホルムアミド中の52.2g(336ミリモル)のHOBt・H2Oおよび4
00mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の107.9gのTBTUの使用下
の後カップリングを実施する。これらの溶液を反応容器中に添加し、次いで11
4.3mlDIEAの添加を実施する。1時間の反応時間の後に樹脂試料を取り
出し、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は完全な変換
を示し、これに4回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0054】 段階15、Boc2Oによる置換 段階14から得られる生成物を4lのN,N−ジメチルホルムアミドと混合し
、かつ20分間撹拌する。次いで400gのBoc2Oを添加し、5分後に5分
間の間隔で3回に分けて200mlずつDIEAを添加する。1000分後に吸
引濾過し、これに3lずつのDMF洗浄工程(前記参照)を5回実施し、類似の
MeOH洗浄工程をそれぞれ2.5lのMeOHを使用して3回実施する。高真
空中での16時間の乾燥後に833gのポリマーに結合しているペプチドが得ら
れる。
【0055】 段階16、ジスルフィド架橋の結合 段階15からのポリマー結合している833gのペプチド(0.37ミリモル
のペプチド/ペプチド−担体結合体のg)に6lのN,N−ジメチルホルムアミ
ド中の416.5gのヨウ素の溶液を添加する。60分後に吸引濾過し、かつ8
lのN,N−ジメチルホルムアミドと混合する。60分後に吸引濾過し、8lず
つのDMFでの洗浄工程(前記参照)を4回実施する。以下の手順を3回実施す
る:8lのN,N−ジメチルホルムアミドおよび2lの10%のNa2S2O3溶
液を添加する。5分後に吸引濾過し、8lのN,N−ジメチルホルムアミドおよ
び2lの水からなる混合物での洗浄工程を3回実施し、かつ8lずつのDMFで
の洗浄工程を2回実施する。引き続き3回ずつ水、メタノール、水およびメタノ
ールで洗浄し、一晩中、高真空中で乾燥させる。秤量672.4g(0.45ミ
リモルのペプチド/ペプチド−担体結合体のg) 段階17、ポリマーからの分離 672.4gの、ポリマーに結合している段階16からのペプチドを6lのト
リフルオロ酢酸(分離試薬)中のそれぞれ120mlのm−クレゾールおよび水
の溶液を添加し、かつ室温で30分間振盪する。次いでこれを吸引濾過し、かつ
樹脂を再び分離試薬と混合する。最初の後分離物を30分後に吸引濾過し、1時
間もしくは2時間の後分離を実施する。それぞれの濾液を回転蒸発装置中で30
℃の水浴温度において水流ポンプ(Wasserstrahlvakuum)中で蒸発させる。残滓
を3lのエーテルと一緒に撹拌する。P3−フリットを通して吸引濾過し、かつ
各1.5lのエーテルで3回洗浄する。高真空中での16時間の乾燥後に、全体
で231.85gのペプチドが得られる。
【0056】 収率:全段階を通して理論量の13.4%、分離に対して14.8% 例2: 段階1、Fmoc−保護基のリンカーからの脱離 3.64gのFmoc−XANT樹脂(負荷量0.55ミリモル/g)を25
mlのN,N−ジメチルホルムアミドの使用下にボーデンフリット(Bodenfrit
)を備えた反応容器中に移し、振盪させ、5分後に吸引濾過する。全ての洗浄工
程および反応工程の間に振盪を維持する。これに引き続いてDMF−洗浄工程を
実施し、更に25mlのN,N−ジメチルホルムアミドを反応容器中に充填し、
5分後にN,N−ジメチルホルムアミドを吸引濾過する。25mlのN,N−ジ
メチルホルムアミド中の50%ピペリジン(v/v)を添加する。5分後にピペ
リジン溶液を吸引濾過し、かつ再び25mlのN,N−ジメチルホルムアミド中
の50%ピペリジン(v/v)を添加する。25分後にピペリジン溶液を吸引濾
過し、再び25mlのN,N−ジメチルホルムアミド中の50%ピペリジン(v
/v)を添加する。5分後にピペリジン溶液を吸引濾過し、引き続き5回のDM
F−洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0057】 段階2、Fmoc−Thr(tBu)のカップリング Fmoc脱離(段階1)の最後のDMF−洗浄工程の間に、2.39g(6ミ
リモル)のFmoc−Thr(tBu)、1.12g(7.2ミリモル)のHO
Bt・H2Oおよび2.12g(6.6ミリモル)のTBTUを15mlのN,
N−ジメチルホルムアミド中に溶解させる。この溶液を反応容器中で脱遮断され
たリンカーポリマー(段階1)に添加し、次いで2.04ml(12ミリモル)
のDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間後に樹脂試料を取り出し、洗浄
し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は完全な変換を示し、こ
れに5回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0058】 段階3、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階1に記載されるように脱離させる。その際、DMFで
湿らせた樹脂の場合には膨潤プロセスの導入を省く。
【0059】 段階4、Fmoc−Cys(Trt)のカップリング Fmoc−脱離(段階3)の最後のDMF−洗浄工程の間に、3.51g(6
ミリモル)のFmoc−Cys(Trt)、1.12g(7.2ミリモル)のH
OBt・H2Oおよび2.12g(6.6ミリモル)のTBTUを15mlのN
,N−ジメチルホルムアミド中に溶解させる。この溶液を反応容器中で脱遮断さ
れたリンカーポリマー(段階3)に添加し、次いで2.04ml(12ミリモル
)のDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間後に、樹脂試料を取り出し、
洗浄し、かつ遊離アミノ酸に関して調査する。カイゼル試験は完全な変換を示し
、これに5回のDMF−洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0060】 段階5、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階3に記載されるように脱離させる。
【0061】 段階6、Fmoc−Lys(Boc)のカップリング Fmoc−脱離(段階5)の最後のDMF洗浄工程の間に、2.81g(6ミ
リモル)のFmoc−Lys(Boc)、1.12g(7.2ミリモル)のHO
Bt・H2Oおよび2.12g(6.6ミリモル)のTBTUを15mlのN,
N−ジメチルホルムアミド中に溶解させる。この溶液を反応容器中で脱遮断され
たリンカーポリマー(段階5)に添加し、次いで2.04ml(12ミリモル)
のDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間の後に樹脂試料を取り出し、洗
浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は完全な変換を示し、
これに5回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0062】 段階7、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階3に記載されるように脱離させる。
【0063】 段階8、Fmoc−D−Trpのカップリング Fmoc−脱離(段階7)の最後のDMF洗浄工程の間に、2.56g(6ミ
リモル)のFmoc−D−Trp、1.12g(7.2ミリモル)のHOBt・
H2Oおよび2.12g(6.6ミリモル)のTBTUを15mlのN,N−ジ
メチルホルムアミドに溶解させる。この溶液を反応容器中で脱遮断されたリンカ
ーポリマー(段階7)に添加し、次いで2.04ml(12ミリモル)のDIE
Aの添加を実施する。2時間の反応時間の後に樹脂試料を取り出し、洗浄し、か
つ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は完全な変換を示し、これに5
回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0064】 段階9、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階3に記載されるように脱離させる。
【0065】 段階10、Fmoc−Tyr(tBu)のカップリング Fmoc−脱離(段階9)の最後のDMF洗浄工程の間に、2.76g(6ミ
リモル)のFmoc−Tyr(tBu)、1.12g(7.2ミリモル)のHO
Bt・H2Oおよび2.12g(6.6ミリモル)のTBTUを15mlのN,
N−ジメチルホルムアミドに溶解させる。調製した溶液を反応容器中で脱遮断さ
れたリンカーポリマー(段階9)に添加し、次いで2.04ml(12ミリモル
)のDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間の後に樹脂試料を取り出し、
洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は完全な変換を示し
、これに5回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0066】 段階11、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc−保護基を段階3に記載されるように脱離させる。
【0067】 段階12、Fmoc−Cys(Trt)のカップリング Fmoc−脱離(段階11)の最後のDMF洗浄工程の間に、3.51g(6
ミリモル)のFmoc−Cys(Trt)、1.12g(7.2ミリモル)のH
OBt・H2Oおよび2.12g(6.6ミリモル)のTBTUを15mlのN
,N−ジメチルホルムアミド中に溶解させる。この溶液を反応容器中で脱遮断さ
れたリンカーポリマー(段階11)に添加し、次いで2.04ml(12ミリモ
ル)のDIEAの添加を実施する。2時間の反応時間の後に樹脂試料を取り出し
、洗浄し、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は完全な変換を示
し、これに5回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0068】 段階13、Fmoc−保護基の脱離 Fmoc保護基を段階3に記載のように脱離させる。
【0069】 段階14、Boc−D−Pheのカップリング Fmoc−脱離(段階13)の最後のDMF洗浄工程の間に、1.59g(6
ミリモル)のBoc−D−Phe、1.12g(7.2ミリモル)のHOBt・
H2Oおよび2.12g(6.6ミリモル)のTBTUを15mlのN,N−ジ
メチルホルムアミド中に溶解させる。この溶液を反応容器中で脱遮断されたリン
カーポリマー(段階13)に添加し、次いで2.04ml(12ミリモル)のD
IEAの添加を実施する。2時間の反応時間の後に樹脂試料を取り出し、洗浄し
、かつ遊離アミノ基に関して調査する。カイゼル試験は完全な変換を示し、これ
に5回のDMF洗浄工程(前記参照)を実施する。
【0070】 段階15、ジスルフィド架橋の結合 段階14からのポリマー結合している5gのペプチド(0.30ミリモルのペ
プチド/ペプチド−担体結合体のg)に6lの50mlのN,N−ジメチルホル
ムアミド中の2.5gのヨウ素の溶液を添加する。60分後に吸引濾過し、かつ
50mlのN,N−ジメチルホルムアミドと混合する。60分後に吸引濾過し、
50mlずつのDMFでの洗浄工程(前記参照)を4回実施する。以下の手順を
3回実施する:16mlのN,N−ジメチルホルムアミドおよび4mlの10%
のNa2S2O3溶液を添加する。5分後に吸引濾過し、N,N−ジメチルホルム
アミドでの洗浄工程を3回実施する。引き続き3回ずつ水、メタノール、水およ
びメタノールで洗浄し、一晩中、高真空中で乾燥させる。秤量4.1g(0.3
4ミリモルのペプチド/ペプチド−担体結合体のg) 段階16、ポリマーからの分離および引き続いての保護基の脱離 1gのポリマーに結合しているペプチドをそれぞれ10分間ずつ、それぞれジ
クロロメタン中の1%トリフルオロ酢酸5mlと10回混合する。引き続きジク
ロロメタン中の5%トリフルオロ酢酸で3回分離する。分離溶液をプールし、蒸
発させ、かつ30分間2.5mlのトリフルオロ酢酸中で撹拌する。次いで20
mlのエーテル中で沈殿させ、P3−フリットを通して吸引濾過し、かつそれぞ
れ10mlのエーテルで3回洗浄する。16時間の高真空中での乾燥後に332
mgのペプチドが得られる。
【0071】 収率: 全ての段階を通して理論値の23.9% 分離に対して33.0% 例3:タリウム−トリフルオロアセテートによるジスルフィド−酸化 まず固相合成を例1に記載のように実施するが、BHA−PS(負荷1ミリモ
ル/g)上でこれにMEOBP−リンカーを負荷させる。Fmoc−Cys(T
rt)の代わりにFmocCys(Amc)を使用する。
【0072】 136mgのTl(TFA)3を1mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に
溶解させ(酸化溶液)、0.5gのポリマーに結合しているペプチド(0.38
ミリモルのペプチド/ペプチド−担体結合体のg)を3mlのN,N−ジメチル
ホルムアミドと一緒に5分間振盪し、次いで0.725mlの酸化溶液を添加す
る。25℃での30分間の振盪後に吸引濾過し、かつ5mlずつの以下の溶液:
3×N,N−ジメチルホルムアミド、3×MeOH、1×N,N−ジメチルホル
ムアミド中の10%のHAc、1×H2O中の5%EDTA、1×N,N−ジメ
チルホルムアミド中の10%HAc、1×H2O中の5%EDTA、1×1×N
,N−ジメチルホルムアミド中の10%HAc、1×H2O中の5%EDTA、
1×H2O、3×MeOH中の10%HAc、3×H2O中の10%HAc、3×
N,N−ジメチルホルムアミド、3×MeOH、3×H2O、3×MeOHで洗
浄する。高真空中で一晩乾燥させる。秤量420mg(0.40ミリモルのペプ
チド/ペプチド−担体結合体のg)。
【0073】 0.25mlのトリエチルシランを10mlのトリフルオロ酢酸と一緒に混合
する(分離試薬)。0.4gのポリマーに結合しているペプチドを3mlの分離
試薬と一緒に30分間振盪し、次いで吸引濾過し、かつ2.5mlの分離試薬を
添加する。30分間の振盪後に吸引濾過し、かつ樹脂をそれぞれ2.5mlの分
離試薬でなお1および2時間処理する。濾液を蒸発させ、それぞれ3mlのエー
テルで擦り、その際に生じる沈殿をP3−フリットを通して吸引濾過し、それぞ
れ2mlのエーテルで3回洗浄する。高真空中での16時間の乾燥の後に全体で
119mgのペプチドが得られる。
【0074】 収率:全段階を通して理論量の8.6% 分離に対して8.6% 例4:溶液中でのTT232の合成 1. Ddz−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2 1Lの丸底フラスコ中で、22.8g(55ミリモル)のDdz−Cys(A
cm)および9.32g(60ミリモル)HOBTを300mlの酢酸エチル中
に溶解させる。撹拌した溶液に18.46g(57.5ミリモル)のTBTUお
よび27.45ml(0.25モル)のNMMを添加する。更に5分間の撹拌の
後に8.71g(50ミリモル)のThr(tBu)−NH2の添加を実施する
。これを一晩撹拌する。反応溶液を150mlのベンジンと混合し、かつ1×1
00mlのVE−水、3×100mlの飽和NaHCO3溶液、1×100ml
のVE−水、3×100mlの0.1NのHCl、1×100mlのブラインお
よび1×100mlの飽和NaHCO3溶液で洗浄し、10gの硫酸マグネシウ
ム上で乾燥させ、回転蒸発装置上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で
蒸発させる。25.2gの非晶質の生成物が得られる(収率:理論量の88%)
【0075】 2. TFA*Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2 18.3g(32ミリモル)のDdz−Cys(Acm)−Thr(tBu)
−NH2をDCM中の200mlの5%トリフルオロ酢酸中に溶解させ室温で1
時間撹拌する。200mlのトルエンの添加後に、回転蒸発装置上で約20ミリ
バールおよび40℃の水浴温度で蒸発させ、かつ引き続き100mlの酢酸エチ
ルで同時蒸留(codestillieren)する。残滓を高真空中での乾燥後に30mlの
VE−水、15mlの酢酸エチルおよび30mlのジエチルエーテルからの混合
物中に取り出す。これらの相を分液漏斗中で分離し、有機相をそれぞれ10ml
のVE−水でなお2回抽出する。合した水相を3×10mlの酢酸エチル/ジエ
チルエーテル1:2(v/v)で洗浄し、かつ凍結乾燥させる。11.8gの非
晶質の生成物が得られる(収率:理論量の80%)。
【0076】 3. Ddz−Lys(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2 丸底フラスコ中で12g(26ミリモル)のTFA*Cys(Acm)−Th
r(tBu)−NH2、14.34g(28.5ミリモル)のDdz−Lys(
Z)および4.84g(31.1ミリモル)のHOBtを100mlの酢酸エチ
ル中に溶解させる。撹拌した溶液に9.58g(29.8ミリモル)のTBTU
および14.3ml(0.13モル)のNMMを添加する。これを一晩撹拌する
。澄明な反応溶液を約50mlのベンジンと混合し、かつ1×50mlのVE−
水、3×50mlの飽和NaHCO3溶液、1×50mlのVE−水、3×50
mlの0.1NのHCl、1×50mlのVE−水および12×20mlの3%
のNaCO3溶液で洗浄し、5gの硫酸マグネシウム上で乾燥させ、かつ回転蒸
発器上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で蒸発させる。21.9gの
ガラス状に凝固した生成物が得られる(収率:理論量の100%)。
【0077】 4. TFA*Lys(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2 6g(7.2ミリモル)のDdz−Lys(Z)−Cys(Acm)−Thr
(tBu)−NH2をDCM中の40mlの5%トリフルオロ酢酸中に溶解させ
、かつ室温で1時間撹拌する。40mlのトルエンの添加後に、回転蒸発器上で
約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で蒸発させ、かつ引き続き40mlの
DMEで同時蒸留させる。残滓を高真空中で乾燥させる。3gのフォーム状物が
得られる(収率:定量(quant))。
【0078】 5. Ddz−D−Trp−Lys(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu
)−NH2 DCHA−塩からのDdz−D−Trpの遊離: 6.56g(11ミリモル)のDdz−D−Trp*DCHAを20mlの酢
酸エチル中で懸濁し、かつ分液漏斗中で3×20mlの0.1NのHClおよび
2×10mlのVE−水で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、
かつ回転蒸発器上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で蒸発させる。
【0079】 丸底フラスコ中で5.22g(7.2ミリモル)のTFA*Lys(Z)−C
ys(Acm)−Thr(tBu)−NH2、前記で得られたDdz−D−Tr
pおよび1.57g(10ミリモル)HOBTを40mlのDME中に溶解させ
る。撹拌した溶液に3.0g(9.4ミリモル)のTBTUおよび3.4ml(
0.031モル)のNMMを添加する。これを一晩撹拌する。澄明な反応溶液を
回転蒸発器上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で蒸発させ、40ml
の酢酸エチル中に取り出し、かつ約10mlのベンジンと混合する。次いで1×
20mlのVE−水および1×20mlの3%のNa2CO3溶液で洗浄する。生
成物が沈殿し、これを吸引濾過し、PE/EE2:1で洗浄する。高真空中での
乾燥後に4.3gの生成物が得られる(収率:理論量の65%)。
【0080】 6. TFA*D−Trp−Lys(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu
)−NH2 11.2g(11ミリモル)Ddz−D−Trp−Lys(Z)−Cys(A
cm)−Thr(tBu)−NH2をDCM中の64mlの5%のトリフルオロ
酢酸中に溶解させ、かつ室温で1時間撹拌する。64mlのトルエンの添加後に
、回転蒸発器上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で蒸発させ、引き続
き60mlのDMEで同時蒸留させる。残滓を高真空中での乾燥の後にエーテル
で擦る。沈殿物を吸引濾過し、高真空中で乾燥させる。ベージュの固体10gが
得られる(収率:100%)。
【0081】 7. Ddz−Tyr(tBu)−D−Trp−Lys(Z)−Cys(Acm
)−Thr(tBu)−NH2 CHA−塩からのDdz−Tyr(tBu)の遊離 7.38g(13.2ミリモル)のDdz−D−Trp*DCHAを30ml
の酢酸エチル中で懸濁させ、かつ分液漏斗中で3×30mlの0.1NのHCl
および2×20mlのVE−水で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥
させ、回転蒸発器上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で蒸発させる。
【0082】 丸底フラスコ中で10g(11ミリモル)TFA*D−Trp−Lys(Z)
−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2、前記で得られたDdz−Ty
r(tBu)および2.39g(15.4ミリモル)のHOBTを80mlのN
,N′−ジメチルホルムアミド中に溶解させる。撹拌した溶液に4.59g(1
4.3ミリモル)のTBTUおよび6ml(0.055モル)のNMMを添加す
る。これを一晩撹拌する。このバッチを回転蒸発器上で約40℃の水浴温度で蒸
発させ、かつ100mlの酢酸エチル中に取り出す。次いで1×20mlのVE
−水、3×30mlの飽和NaHCO3溶液、1×20mlのVE−水、3×3
0mlの0.1Nの冷HCl、1×100mlのブラインおよび3×20mlの
3%のNa2CO3溶液で洗浄し、約5gの硫酸マグネシウム上で乾燥させ、回転
蒸発器上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で蒸発させる。11.8g
の非晶質の生成物が得られる(収率:理論量の87%)。
【0083】 8. TFA*Tyr(tBu)−D−Trp−Lys(Z)−Cys(Acm
)−Thr(tBu)−NH2 11.8g(9.5ミリモル)のDdz−Tyr(tBu)−D−Trp−L
ys(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2をDCM中の50m
lの5%トリフルオロ酢酸中に溶解させ、かつ室温で1時間撹拌する。50ml
のトルエンの添加後に、回転蒸発器上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温
度で蒸発させ、引き続き50mlのDMEで同時蒸留させる。残滓を高真空中で
の乾燥の後にエーテルで擦る。沈殿物を吸引濾過し、かつ高真空中で乾燥させる
。10.7gのベージュの固体が得られる(収率:100%)。
【0084】 9. Ddz−Cys(Acm)−Tyr(tBu)−D−Trp−Lys(Z
)−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2 丸底フラスコ中で4.73g(11ミリモル)のDdz−Cys(Acm)、
10.7g(50ミリモル)のTFA*Tyr(tBu)−D−Trp−Lys
(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2および2.07g(13
ミリモル)のHOBTを75mlのN,N′−ジメチルホルムアミド中に溶解さ
せる。撹拌した溶液に3.97g(12.4ミリモル)のTBTUおよび5.2
ml(0.048モル)のNMMを添加する。一晩の撹拌の後に、このバッチを
回転蒸発器上で約40℃の水浴温度で蒸発させ、酢酸エチル中に取り出し、かつ
1×30mlのVE−水、3×30mlの飽和NaHCO3溶液、1×20ml
のVE−水、3×20mlの0.1NのHCl、1×20mlのVE−水、3×
30mlの飽和NaHCO3溶液および1×20mlのVE−水で洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥させ、かつ回転蒸発器上で約20ミリバールおよび40℃
の水浴温度で蒸発させる。9.3gのフォーム状物が得られる(収率:理論量の
70%)。
【0085】 10. TFA*Cys(Acm)−Tyr(tBu)−D−Trp−Lys(
Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2 8.9g(6.3ミリモル)Ddz−Cys(Acm)−Tyr(tBu)−
D−Trp−Lys(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2をD
CM中の35mlの5%トリフルオロ酢酸中に溶解させ、かつ室温で1時間撹拌
する。35mlのトルエンの添加後に、回転蒸発器上で約20ミリバールおよび
40℃の水浴温度で蒸発させ、引き続き60mlのDMEで同時蒸留させる。残
滓を高真空中での乾燥の後に30mlのエーテルで擦り、吸引濾過し、洗浄し、
かつ高真空中で乾燥させる。6.9gの固体が得られる(収率:84%)。
【0086】 11. Boc−D−Phe−Cys(Acm)−Tyr(tBu)−D−Tr
p−Lys(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2 丸底フラスコ中で640mg(2.4ミリモル)のBoc−D−Phe、2.
61g(2ミリモル)のTFA*Cys(Acm)−Tyr(tBu)−D−T
rp−Lys(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2および43
0mg(2.8ミリモル)のHOBTを10mlのN,N′−ジメチルホルムア
ミド中に溶解させる。撹拌した溶液に830mg(2.6ミリモル)のTBTU
および550μl(10ミリモル)のNMMを添加する。一晩の撹拌の後に、こ
のバッチを回転蒸発器上で約40℃の水浴温度で蒸発させ、酢酸エチル中に取り
出し、1×10mlのVE−水、3×15mlの飽和NaHCO3溶液、1×1
0mlのVE−水、3×10mlの0.1NのHCl、1×10mlの飽和Na
HCO3溶液および1×10mlのVE−水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾
燥させ、回転蒸発器上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で蒸発させる
。2.1gの非晶質の残滓が得られる(収率:理論量の73%)。
【0087】 12. TFA*D−Phe−Cys(Acm)−Tyr−D−Trp−Lys
−Cys(Acm)−Thr−NH2 1.44g(1ミリモル)のBoc−D−Phe−Cys(Acm)−Tyr
(tBu)−D−Trp−Lys(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu)
−NH2を7.5mlのトリフルオロ酢酸中に溶解させ、かつ室温で16時間撹
拌する。DCコントロール(DC-Kontroll)後に75mlのジエチルエーテル中
で沈殿させる。沈殿物を吸引濾過し、洗浄し、かつ高真空中で乾燥させる。1.
26gの粉末が得られる(収率:88%)。
【0088】 13. TT−232トリフルオロアセテート 1lの丸底フラスコ中で300mlの酢酸(96%)を初充填し、0.215
g(0.15ミリモル)TFA*D−Phe−Cys(Acm)−Tyr−D−
Trp−Lys−Cys(Acm)−Thr−NH2を激しく撹拌しながら緩慢
に添加する。この溶液をアルゴンで脱ガスする。22℃で滴下漏斗を介して6m
lのMeOH中の92mg(0.36ミリモル)のヨウ素の溶液を、反応溶液が
持続的に淡橙色を呈するまで緩慢に滴加する。1時間後に反応溶液が脱色される
まで5mlのVE−水中の53mg(0.3ミリモル)のアスコルビン酸の溶液
を添加する。この溶液を回転蒸発器上で40℃の水浴温度で蒸発させ、残滓を高
真空中での乾燥後に5mlのエーテルで擦り、吸引濾過し、洗浄し、かつ高真空
中で乾燥させる。280mgの固体が得られる(HPLCによる基準との比較に
よって53%の含有率が示される)。
【0089】 例5 例4と相応して扱うが、ジスルフィド架橋の結合を保護されたペプチド上で行
う。
【0090】 1. t−ブチル保護されたTT232 100mlの酢酸(96%)に丸底フラスコ中で72mg(0.05ミリモル
)のBoc−D−Phe−Cys(Acm)−Tyr(tBu)−D−Trp−
Lys(Z)−Cys(Acm)−Thr(tBu)−NH2を激しく撹拌しな
がら緩慢に添加する。この溶液をアルゴンで脱ガスする。22℃で滴下漏斗を介
して6mlのMeOH中の92mg(0.36ミリモル)のヨウ素の溶液を、反
応溶液が持続的に淡橙色を呈するまで滴加する。1時間後に、反応溶液が脱色さ
れるまで5mlのVE−水中の53mg(0.3ミリモル)のアスコルビン酸の
溶液を添加する。この溶液を回転蒸発器上で40℃の水浴温度で蒸発させ、残滓
を5mlの酢酸エチルおよび2mlのVE−水中に取り出し、橙色の相を3×2
mlの飽和NaHCO3溶液、1×2mlのVE−水、1×2mlの0.1Nの
HClおよび1×10mlのVE−水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ
、かつ回転蒸発器上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で蒸発させる。
高真空中で乾燥させた後に、45mgの残滓が得られる(収率:理論量の71%
)。
【0091】 2. TT232トリフルオロアセテート 39mg(0.03ミリモル)のt−ブチル保護されたTT232を230μ
lのトリフルオロ酢酸中に溶解させ、かつ室温で16時間撹拌する。次いで回転
蒸発器上で約20ミリバールおよび40℃の水浴温度で蒸発させる。残滓を高真
空中での乾燥の後に1mlのエーテルで擦り、吸引濾過し、洗浄し、かつ高真空
中で乾燥させる。33mgの生成物が得られる(収率:77%)。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月8日(2000.11.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZA,ZW (72)発明者 アクセル リッフェルト ドイツ連邦共和国 ザントハウゼン ケプ ラーシュトラーセ 23 (72)発明者 クリスティアン ビル ドイツ連邦共和国 ネッカーゲミュント バーンホフシュトラーセ 130 Fターム(参考) 4H045 AA10 AA20 BA01 BA16 EA28 FA33 FA58 FA61 FA81

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー担体上での固相合成により、保護基で誘導体化され
    たアミノ酸を使用してペプチドを段階的に構築し、その後に保護基を脱離させ、
    かつペプチドを固相から溶離させ、その際、ペプチドが依然として固相上に結合
    して存在する間に適当な溶剤の存在下に、完全または部分的に構築されたペプチ
    ドの酸化によってジスルフィド架橋を生成させるビオスタチン(TT−232)
    の合成方法。
  2. 【請求項2】 酸化を完全なペプチドの構築の後に生じさせる、請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 酸化を保護基の脱離の前に実施する、請求項1または2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 酸化のために、銀塩、水銀塩またはタリウム塩、ヨウ素、ペ
    ルオキシドまたは酸素、特にヨウ素を酢酸溶液またはN,N−ジメチルホルムア
    ミド中で使用する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 固相として酸不安定性アンカー基を有するポリスチレンを使
    用する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 酸不安定性アンカー基がキサンチル基またはMEOBP基で
    ある、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 合成のために、アミノ基ではFmoc基により、かつ側鎖で
    は第三級ブチル基により保護されているアミノ酸を使用する、請求項1から6ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 保護基を有していてよい、スルフヒドリル基を有するアミノ
    酸を使用する、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 ポリマーからのペプチドの分離および保護基の脱離を同時に
    生じさせる、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 製造されたペプチドの精製を固相からの除去後に実施する
    、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 溶液中のペプチド合成により、保護基で誘導体化されたア
    ミノ酸の使用下に段階的にペプチドを構築することによってビオスタチン(TT
    −232)を製造するための方法において、適当な溶剤の存在下に、完全または
    部分的に構築されたペプチドの酸化によってジスルフィド架橋を生成させ、かつ
    ビオスタチンを溶剤の除去後、および場合により洗浄後に得ることを特徴とする
    方法。
  12. 【請求項12】 酸化を全ての保護基の脱離前に実施する、請求項11記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 1つ以上のアミノ酸のための保護基としてDdzを使用す
    る、請求項11または12記載の方法。
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PCT/EP1999/006131 WO2000011032A2 (de) 1998-08-20 1999-08-20 Verfahren zur herstellung von biostatin (tt-232 triacetat) und seine analoga

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FR2451915A1 (fr) * 1979-03-23 1980-10-17 Clin Midy Nouveau procede de preparation de la somatostatine
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