JP2002523377A - 粘液過剰分泌の治療のための組換えボツリヌス菌毒素 - Google Patents

粘液過剰分泌の治療のための組換えボツリヌス菌毒素

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Abstract

(57)【要約】 慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、およびCOPDに関連する他の臨床的症状における原因因子である、粘液過剰分泌を治療する方法は、粘液分泌細胞または粘液分泌を制御もしくは指示するニューロンにおいてエキソサイトーシスを阻害する化合物を投与する工程を含む。粘液分泌細胞による粘液分泌を阻害することによって、および/または粘液分泌を制御もしくは指示する神経細胞からの神経伝達物質放出を阻害することによって、粘液分泌を阻害する、粘液の過剰分泌の治療における使用のための化合物も記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、粘液過剰分泌の治療、そのための組成物、およびこれらの組成物の
製造に関する。本発明は、特に、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、および
COPDを含むその他の臨床症状における慢性気管支炎の治療に関するが、これ
らに限定されない。
【0002】 粘液は、気道の内表面をおおう防御的粘弾性液体の薄いフィルムである。これ
は、1〜2%水溶液であり、その主な成分は、ムチンとして知られる複合糖質で
ある。ムチンを含む粘液は、粘液分泌細胞、大気道の表面上皮杯細胞、および粘
膜下腺の粘液細胞によって分泌される。ムチン放出は、構成的分泌、調節された
分泌、およびプロテアーゼ細胞表面活性の3つのメカニズムによって生じる。こ
れらのうち、外部刺激に応答し、そしてCOPDおよび喘息における治療的介入
に従うのは、調節された分泌である。調節された分泌には、気道表面上にその内
容物を放出するための、細胞外部と顆粒とのドッキングおよび融合による、細胞
内顆粒からの放出が含まれる。顆粒の融合は、上皮細胞の形質膜と、または細胞
表面で融合した多顆粒複合体による放出を導く他の顆粒の膜とのいずれかであり
得る。ムチンの調節された分泌は、体液性因子によっておよび神経メカニズムに
よって制御される。ヒトにおける神経メカニズムには、アドレナリン性交感神経
経路からの寄与は小さく、コリン性副交感神経系成分の寄与が大きい。ムチン分
泌、特に病理学的症状である過剰分泌を調節する他の重要な神経経路は、非アド
レナリン性非コリン性(NANC)経路である。NANC成分には、ニューロペ
プチドおよび非ペプチド伝達物質を含む順行性経路、および感覚C線維からの逆
行性線維を含む局所感覚遠心経路が含まれる。
【0003】 COPDは、普通の呼吸症状であり、西洋では中年における第4の最も主要な
普通の死亡原因である。COPDは、気腫および慢性気管支炎の2つの関連する
疾患を含み、これは普通同時に生じる。慢性気管支炎の病理学的根拠は、粘液の
過剰分泌である。過剰な慢性気管支分泌は、喀痰を引き起こし、そして数日から
多年にわたり持続し得る。COPDの粘液過剰分泌により、最大呼吸流が減少し
そして努力肺排出が遅くなる、小気道閉塞になる。気管支拡張薬によるCOPD
の損なわれた気道機能がわずかに回復することはあるが、粘液過剰分泌に対する
有効な治療は現在のところない。
【0004】 粘液過剰分泌はまた、喘息の病理生理学に著しく寄与する因子である。これは
、喘息持続状態の重要な要因であり、慢性徴候および喘息の罹病率に寄与する。
喘息の粘液過剰分泌は、特に、重篤なおよび慢性の症例において、現在の治療で
は十分に制御されない。
【0005】 WO95/17904は、種々の病気および関連痛を治療するためのボツリヌス菌ホロ毒
素の使用を記載している。特に、発汗、流涙、および粘液分泌を含む副交感神経
性制御分泌のような症状を治療する方法が記載されている。
【0006】 WO97/13410は、複合分子の生物学的活性を改良するためのアミド化結合の使用
を記載している。
【0007】 WO96/33273は、末梢感覚求心性機能を改変し得る、クロストリジウム菌神経毒
素成分を含む複合体を記載している。
【0008】 したがって、これらの病状を引き起こすまたは病状に導く粘液過剰分泌を治療
、減少、または防ぐことが望まれている。
【0009】 したがって、本発明は、粘液分泌細胞による粘液分泌を阻害する工程および/
または粘液分泌を制御または指示する神経細胞からの神経伝達物質の放出を阻害
する工程を含む、粘液過剰分泌を治療する方法を提供する。第2の局面では、本
発明はさらに、粘液過剰分泌の治療における使用ための化合物を提供し、この化
合物は、(i)粘液分泌細胞による粘液分泌を阻害すること、または(ii)粘
液分泌を制御または指示する神経細胞からの神経伝達物質の放出を阻害すること
によって、粘液分泌を阻害する。
【0010】 本発明の利点は、粘液過剰分泌および関連疾患状態の有効な治療のための薬剤
が、ここで提供されおよび使用され、いままでこのような薬剤が利用可能ではな
かった罹病者に苦痛の軽減を与えることである。
【0011】 したがって、本発明は、分泌プロセス、すなわち、粘液分泌細胞による粘液分
泌および粘液分泌を調節する神経伝達物質の分泌の一方または他方または両方を
阻害することによる、粘液過剰分泌の治療のための新しい異なるアプローチを示
す。本発明の薬剤は、粘液過剰分泌を減少させ、および/またはCOPDおよび
喘息、ならびに粘液過剰分泌が原因要素である何らかの他の疾患における過剰分
泌を防ぐ。
【0012】 本発明の化合物は、代表的には、粘液分泌細胞または粘液分泌を制御もしくは
指示するニューロンにおけるエキソサイトーシスを阻害する。この化合物は、粘
液過剰分泌に罹病している患者に投与され、そして特定の細胞におけるエキソサ
イトーシスの阻害により、粘液の分泌が減少する。粘液過剰分泌によって引き起
こされるまたは悪化する特定の疾患状態は、気道に局在するので、本発明の実施
態様は、気道へまたは気道の選択された領域もしくは部位への、粘液分泌細胞に
おけるエキソサイトーシスまたは粘液分泌を制御もしくは指示するニューロンに
おけるエキソサイトーシスを阻害する化合物の局所投与を含む。
【0013】 本発明の実施態様の化合物は、粘液分泌細胞におけるエキソサイトーシスを阻
害するかまたは神経細胞におけるエキソサイトーシスを阻害するかの阻害ドメイ
ンからなるかまたは阻害ドメインを含むポリペプチドであり、それによって、粘
液または1つ以上の粘液成分のエキソサイトーシスを直接的に阻害するか、ある
いは、次に粘液分泌を導くあるいは刺激する神経伝達物質のエキソサイトーシス
を阻害することによって粘液分泌を間接的に阻害する。阻害ドメインは、クロス
トリジウム菌神経毒素の軽鎖、またはエキソサイトーシスを阻害する軽鎖のフラ
グメントもしくは改変体を適切に含み得る。
【0014】 化合物は、好ましくは、阻害ドメインを細胞にトランスロケートするトランス
ロケートドメインをさらに含む。このドメインは、ボツリヌス菌ポリペプチドの
領域、または阻害ドメインを細胞にトランスロケートするこの領域のフラグ
メントもしくは改変体を含み得る。
【0015】 化合物は、好ましくは、(i)粘液分泌細胞、または(ii)粘液分泌を制御
もしくは指示する神経細胞に結合する標的ドメインを含む。したがって、この化
合物は、これらの細胞タイプに特異的になる。また、投与経路の選択を通して化
合物を標的化することによって達成される、比較的非特異的であるが粘液分泌を
阻害する化合物についても適宜用いられる。このような化合物は、好ましくは、
気道、特に肺において粘液分泌上皮細胞に投与される。本発明の非特異的化合物
は広範なタイプの多くの細胞においてエキソサイトーシスに影響を及ぼし得ると
同時に、一般的に、刺激されるこれらの細胞のみが影響を受け、そしてこれらの
刺激された細胞は、代表的な病状において、粘液を分泌しそして疾患に寄与して
いる細胞である。
【0016】 現在のところ、適切な標的ドメインとしては、サブスタンスP、VIP、β アドレナリンレセプターアゴニスト、ガストリン放出ペプチド、およびカルシト
ニン遺伝子関連ペプチドから選択されるドメインが挙げられるが、これらに限定
されない。本発明の好ましい実施態様において標的される細胞は、(a)ムチン
を分泌する細胞、例えば、上皮杯細胞および粘膜下顆粒粘液分泌細胞、(b)粘
液の水性成分を分泌する細胞、例えば、クララ細胞および漿液細胞、および(c
)粘液分泌を制御または指示する細胞、例えば、「感覚遠心性」C線維またはN
ANC神経系線維から選択される。化合物は、すべて同じ細胞のタイプを標的と
する実質的に純粋な調製物として投与され得るか、またはそれぞれ異なる細胞を
標的とする化合物の混合物であり得る。
【0017】 本発明の特定の実施態様の化合物は、第1、第2、および第3のドメインを含
む。第1のドメインは、エキソサイトーシスに必須の1つ以上の小胞または形質
膜関連タンパク質を切断するように改造される。このドメインは、一旦標的され
た細胞に送達されると、エキソサイトーシスを防ぐ。第2のドメインは、この化
合物を細胞にトランスロケートする。このドメインは、第1のドメインを細胞に
送達する。第3のドメインは、標的細胞に結合する。すなわち、(i)粘液分泌
細胞、または(ii)粘液分泌を制御もしくは指示する神経細胞に結合する。第
3のドメインは標的部分(「TM」)といい得る。化合物は、毒素に由来し得、
そしてこのような化合物は、クロストリジウム菌神経毒素を含まず、そして毒素
に変換され得るどのようなクロストリジウム菌神経毒素前駆体も含まないことが
好ましい。ボツリヌス菌および破傷風菌毒素は、本発明の化合物のためのドメイ
ンの適切なソースである。
【0018】 使用において、本発明の特定の実施態様の薬剤は、多くの異なる機能を有する
。この薬剤は、粘液の分泌および/またはこの分泌の調節に関与する気道におけ
る関連の分泌細胞および/またはニューロンに特徴的なおよびこれらにある程度
の特異性を有する表面構造(結合部位{BS})に結合する。この薬剤は、細胞
に侵入し、エンドサイトーシスのプロセスによってこの細胞に結合する。ある細
胞表面BSのみがエンドサイトーシスを受け、そして好ましくは、薬剤が結合す
るBSはこれらのうちの1つである。薬剤は、サイトゾルに侵入し、粘液の分泌
および/またはこの分泌の調節に関与する気道における関連の分泌細胞および/
またはニューロンに存在するエキソサイトーシス機構を改変する。
【0019】 驚くべきことに、粘液過剰分泌の治療のための本発明の薬剤は、クロストリジ
ウム菌神経毒素またはそのフラグメントを改変することによって作成され得る。
クロストリジウム菌神経毒素類は、H鎖(HC、約100kDa)を結合およびトラン
スロケートするレセプターにジスルフィド結合した触媒性L鎖(LC、約50kDa
)を共通構造として有している。HCポリペプチドは、2つの異なる機能的ドメ
インのすべてまたは一部を含むと考えられている。HCのカルボキシ末端側の半
分(約50kDa)(Hドメインと称する)は、標的ニューロン上の細胞表面レセ
プターへの高い親和性での神経毒素の神経特異的結合に関連するが、Hドメイ
ンと称するアミノ末端側の半分(約50kDa)は、神経毒素の少なくともいくつか
の部分の細胞膜を横切るトランスロケーションを媒介し、そのためLCの機能的
活性が標的細胞内に発現されると考えられる。Hドメインはまた、低pHの条
件下で、脂質膜にイオン透過性チャンネルを形成する特性を有し、これは、いく
つかの様式で、そのトランスロケーション機能に関連し得る。
【0020】 ボツリヌス菌神経毒素A型(BoNT/A)について、これらのドメインは、H
ついてはアミノ酸残基872〜1296、Hについてはアミノ酸残基449〜871、LC
については残基1〜448にあると考えられる。トリプシンでの切断は、BoNT/Aの
ドメインを効果的に分解して、もはやニューロンに結合および侵入し得ない
LHと称する非毒性フラグメントを生成する。このように生成されたLH
ラグメントもまた、親ホロ毒素および単離されたLCの両方と比較して増強され
た溶解度の特性を有する。
【0021】 したがって、神経毒素分子内のドメインの機能的定義は、以下のように提供す
ることができる:
【0022】 (A)クロストリジウム菌神経毒素軽鎖: エキソサイトーシスプロセスに関連する小胞および/または形質膜関連タンパ
ク質に高い基質特異性を示すメタロプロテアーゼ。特に、1つ以上のSNAP-25、
VAMP(シナプトブレビン/セルブレビン)、およびシンタキシンを切断する
【0023】 (B)クロストリジウム神経毒素重鎖Hドメイン: 軽鎖活性の機能的発現が標的細胞内で生じるように、神経毒素分子の一部のト
ランスロケーションを可能にする重鎖の一部。 結合ドメインを介する特異的細胞表面レセプターへの神経毒素の結合に続く、
標的細胞へのエンドペプチダーゼ活性のトランスロケーションに関与するドメイ
ン。 低pHの条件下で脂質膜にイオン透過性孔の形成に関与するドメイン。 軽鎖単独の溶解度に比較して全体のポリペプチドの溶解度を上昇させることに
関与するドメイン。
【0024】 (C)クロストリジウム菌神経毒素重鎖Hドメイン。 毒素の細胞へのインターナリゼーションの前に、クロストリジウム菌毒素の中
毒作用に関連する細胞表面レセプターへの天然のホロ毒素の結合に関与する、重
鎖の一部。
【0025】 これらの毒素についての細胞認識マーカーの本体は、現在理解されておらず、
そして特異的レセプター種は未だ同定されていないが、Kozakiらは、シナプトタ
グミンが、ボツリヌス菌神経毒素B型に対するレセプターであり得ることを報告
している。おそらく、神経毒素のそれぞれは、異なるレセプターを有する。
【0026】 H鎖のH領域が除去または改変されている、クロストリジウム菌神経毒素、
または2つのクロストリジウム菌神経毒素のハイブリッドを、粘液の分泌および
/またはこの分泌の調節に関与する気道における関連の分泌細胞および/または
ニューロンの表面上のBSに結合する、新しい分子または部分(標的部分(TM
))に共有結合することによって、粘液分泌を阻害し得る新規な薬剤が生成され
る。本発明のさらに驚くべき局面は、クロストリジウム菌神経毒素の軽鎖、また
はエンドペプチダーゼ活性を含むL鎖のフラグメントが、L鎖、またはエンドペ
プチダーゼ活性を含むL鎖のフラグメントの、粘液の分泌および/またはこの分
泌の調節に関与する気道における関連の分泌細胞および/またはニューロンの細
胞質へのインターナリゼーションにも影響を与え得るTMに共有結合すれば、こ
れもまた、粘液分泌を阻害し得る新規な薬剤を生成する。
【0027】 したがって、本発明は、クロストリジウム軽鎖と等価の第1のドメイン、およ
びクロストリジウム菌毒素重鎖のHの機能的局面を提供するが、クロストリジ
ウム菌毒素のHドメインの機能的局面を欠く第2のドメイン、および標的粘液
分泌細胞または粘液分泌制御細胞に結合する第3のドメインを含む化合物を提供
し得る。
【0028】 本発明の目的のために、本発明のポリペプチドの第2のドメインによって示さ
れるべきクロストリジウム菌毒素重鎖のHの機能的特性は、化合物が標的細胞
に近づいたとき、第1のドメインを標的細胞へトランスロケーションすることで
ある。HドメインまたはHドメインの機能に対する以下の参考文献は、この
特性についての参考文献である。第2のドメインは、クロストリジウム菌毒素重
鎖のHドメインが他の特性を示すことを要求されない。したがって、本発明の
第2のドメインは、比較的不溶性であり得るが、天然毒素のトランスロケーショ
ン機能を保持し得る−これは、溶解性がその投与に必須ではない場合、または必
要な溶解性が、そのドメインおよび1つ以上の他の成分から作られた組成物に対
してその1つ以上の他の成分によって与えられる場合の使用のためである。
【0029】 本発明のポリペプチドは、組換え核酸、好ましくはDNAの発現によって得ら
れ得、そして1つのポリペプチドであり、切断された別々の軽鎖および重鎖ドメ
インになることをいうわけではない。したがって、ポリペプチドは、組換え技法
を使用して便利におよび大量に利用可能である。
【0030】 第1のドメインは、必要に応じて、クロストリジウム菌毒素軽鎖のフラグメン
トまたは改変体を含む。フラグメントは、必要に応じて、エキソサイトーシスに
必須の小胞または形質膜関連タンパク質を切断する能力を実質的に保持する限り
、軽鎖のN末端またはC末端フラグメントであるか、または内部フラグメントで
ある。クロストリジウム菌毒素の軽鎖の活性に必要なドメインは、J. Biol. Che
m., Vol.267, No. 21, 1992年7月、14721-14729頁に記載される。改変体は、軽
鎖またはフラグメントとは異なるペプチド配列を有するが、これも小胞または形
質膜関連タンパク質を切断し得る。これは、軽鎖またはそのフラグメントの挿入
、欠失、および/または置換によって便利に得られる。以下に記載の本発明の実
施態様では、改変体配列は、(i)クロストリジウム菌毒素軽鎖またはフラグメ
ントのN末端伸長、(ii)少なくとも1つのアミノ酸の変更によって改変され
たクロストリジウム菌毒素軽鎖またはフラグメント、(iii)クロストリジウ
ム菌毒素軽鎖またはフラグメントのC末端伸長、または(iv)(i)〜(ii
i)のうちの2つ以上の組み合わせを含む。
【0031】 以下の実施例に記載の本発明の実施態様では、毒素軽鎖および毒素重鎖の一部
は、ボツリヌス菌毒素A型由来である。以下の実施例に記載の本発明のさらなる
実施態様では、毒素軽鎖および毒素重鎖の一部は、ボツリヌス菌毒素B型由来で
ある。ポリペプチドは、1つの毒素タイプの軽鎖またはフラグメントまたは改変
体、およびもう1つの毒素タイプの重鎖またはフラグメントまたは改変体を含む
【0032】 本発明のポリペプチドにおいて、この第2のドメインは、好ましくは、クロス
トリジウム菌毒素重鎖H部分またはクロストリジウム菌毒素重鎖H部分のフ
ラグメントもしくは改変体を含む。フラグメントは、Hドメインの機能を保持
する限り、必要に応じて、N末端またはC末端または内部フラグメントである。
その機能に関与するH内の領域の教示は、例えば、Biochemistry 1995, 34, 1
5175-15181頁およびEur. J. Biochem., 1989, 185, 197-203頁に提供される。改
変体は、Hドメインまたはフラグメントとは異なる配列を有するが、これもH ドメインの機能を保持する。これはHドメインまたはそのフラグメントの挿
入、欠失、および/または置換によって便利に得られる。以下に記載の本発明の
実施態様では、これは、(i)HドメインまたはフラグメントのN末端伸長、
(ii)HドメインまたはフラグメントのC末端伸長、(iii)少なくとも
1つのアミノ酸の変更によって改変されたHドメインまたはフラグメントへの
改変、または(iv)(i)〜(iii)のうちの2つ以上の組み合わせを含む
。クロストリジウム菌毒素は、好ましくは、ボツリヌス菌毒素または破傷風菌毒
素である。
【0033】 したがって、本発明のこれらのポリペプチドは、代表的には、2つ以上のポリ
ペプチド、第1および第2のドメインを含み、ジスルフィド架橋によって結合し
て混成分子を形成し、そしてさらに第3のドメインに結合する。。
【0034】 TMは、気道における粘液の分泌に関与する関連の神経および/または分泌細
胞上のBSに対する特異性を提供する。薬剤のTM成分は、抗体、モノクローナ
ル抗体、抗体フラグメント(Fab、F(ab)'、Fv、ScFvなど)、レ
クチン、ホルモン、サイトカイン、成長因子、またはペプチドを含む(しかしこ
れらに限定されない)、多くの細胞結合分子の1つを含み得る。
【0035】 神経毒素分子のH部分がHとして知られるH鎖の他の部分から除去されて
、Hフラグメントが神経毒素のL鎖にジスルフィド結合したまま残りLH
して知られるフラグメントを提供し得ることは、当業者に公知である。したがっ
て、本発明の1つの実施態様では、クロストリジウム菌神経毒素のLHフラグ
メントは、1つ以上のスペーサー領域を含み得る結合を使用して、TMに共有結
合される。
【0036】 クロストリジウム菌神経毒素のHドメインは、例えば、化学的改変によって
、変異または改変されて、神経筋接合部でのレセプターに神経毒素を結合する能
力を減少または好ましくは無能化し得る。この改変されたクロストリジウム菌神
経毒素は、次いで、1つ以上のスペーサー領域を含み得る結合を使用して、TM
に共有結合される。
【0037】 クロストリジウム菌神経毒素の重鎖は、そのHドメインが、例えば、化学的
改変によって、変異または改変されて、神経筋接合部において神経毒素がレセプ
ターに結合する能力を減少または好ましくは無能化されて、異なるクロストリジ
ウム菌神経毒素のL鎖と組み合わせられ得る。このハイブリッドの、改変された
クロストリジウム神経毒素は、次いで、1つ以上のスペーサー領域を含み得る結
合を使用して、TMに共有結合される。
【0038】 本発明のもう1つの実施態様では、クロストリジウム菌神経毒素のHドメイ
ンは、異なるクロストリジウム菌神経毒素のL鎖と組み合わせられる。このハイ
ブリッドのLHは、次いで、1つ以上のスペーサー領域を含み得る結合を使用
して、TMに共有結合される。本発明のさらなる実施態様では、クロストリジウ
ム菌神経毒素の軽鎖、またはエンドペプチダーゼ活性を含む軽鎖のフラグメント
は、1つ以上のスペーサー領域を含み得る結合を使用して、粘液の分泌および/
またはこの分泌の調節に関与する気道における関連の分泌および/または神経細
胞の細胞質へのL鎖またはエンドペプチダーゼ活性を含むL鎖のフラグメントの
インターナリゼーションに影響を与え得るTMにも、共有結合される。
【0039】 薬剤は、必要に応じて、何らかの所望のスペーサー領域の他に、適切なTMを
含む融合タンパク質として、組換え発現される。組換え発現した薬剤は、神経毒
素の1つの血清型をコードする遺伝子に全体的に由来し得るか、または1つ以上
の血清型をコードする遺伝子に由来するキメラであり得る。本発明のもう1つの
実施態様では、必要とされるLHは、種々のクロストリジウム菌タイプ由来の
LおよびHのハイブリッドであり得るが、TMとの融合タンパク質として組換
え発現され、そして1つ以上のスペーサー領域を含み得る。
【0040】 クロストリジウム菌神経毒素の軽鎖、またはエンドペプチダーゼ活性を含む軽
鎖のフラグメントは、TMとの融合タンパク質として組換え発現され得る。この
TMは、粘液の分泌および/またはこの分泌の調節に関与する気道における関連
の分泌および/または神経細胞の細胞質へのL鎖またはエンドペプチダーゼ活性
を含むL鎖のフラグメントのインターナリゼーションにも影響を与え得る。発現
した融合タンパク質はまた、1つ以上のスペーサー領域を含み得る。
【0041】 本発明に記載の神経毒素フラグメントは、タンパク質の開裂を含む(しかしこ
れに限定されない)タンパク質技術分野で周知の方法によって、または遺伝子操
作方法論によって調製され得る。このフラグメントは、好ましくは、非毒性フラ
グメントである。複合体は、化学的または共有リンカーを使用する、それ自体化
学物質であり得る。本発明の複合体は、当業者に公知の従来の方法によって調製
され得る。
【0042】 第3の局面では、本発明は、粘液過剰分泌の治療に使用するための組成物を提
供し、この組成物は、 本発明の第2の局面のいずれかに記載の化合物;および 薬学的に受容可能な賦形剤、アジュバント、および/または噴射剤の少なくと
も1つ、を含み、 そして、この組成物は、患者の気道への投与用である。
【0043】 エアロゾル投与は、好ましい投与経路であるが、本発明には、気道における上
皮に化合物を送達するあらゆる投与も含まれる。経鼻投与は任意であるが、頬内
は好ましい。したがって、化合物は、エアロゾルまたは噴霧器による経口投与用
に、または従来の賦形剤、アジュバント、および/または噴霧剤を使用する吸入
用の乾燥粉末として処方され得る。したがって、本発明はさらに、本発明の化合
物および薬学的に受容可能なキャリアを含む薬学的組成物を提供する。
【0044】 使用において、化合物は、ヒト用薬学的キャリア、希釈剤、および/または賦
形剤とともに薬学的組成物中で用いられるが、組成物の正確な形態は、投与様式
に依存する。化合物は、例えば、エアロゾルまたは噴霧可能な溶液の形態で用い
られ得る。
【0045】 以下にさらに詳細に記載される本発明の特定の実施態様では、本発明のポリペ
プチドは、サブスタンスP、およびボツリヌス菌毒素AのL鎖および重鎖H
域を含む。使用において、これは、エアロゾルによって患者に投与され得る。ポ
リペプチドの溶液は、調製され、そして直径1〜5ミクロンの噴霧された粒子の
肺への吸入用の噴霧器を使用して、エアロゾルに変換される。
【0046】 本発明の化合物の投与のための用量範囲は、所望の治療効果を生じる範囲であ
る。必要な用量範囲は、複合体の正確な性質、投与経路、処方の性質、患者の年
齢、患者の症状の性質、範囲、または重篤度、禁忌、およびもしあるならば主治
医の判断に依存する。しかし、必要な用量の広い変動は、複合体の正確な性質に
依存して予測されるべきである。これらの用量レベルの変動は、当業者に十分に
理解されるように、最適化のために標準の経験的ルーチンを使用して調節され得
る。
【0047】 液体単位投与形態は、化合物および発熱物質を含まない滅菌媒体を利用して調
製される。化合物は、使用される媒体および濃度に依存して、媒体に溶解または
懸濁され得る。溶液の調製において、化合物は、媒体に溶解され得、溶液は、必
要ならば塩化ナトリウムの添加によって等張にし、無菌技法を用いて滅菌フィル
ターによる濾過によって滅菌し、そして適切な滅菌バイアルまたはアンプルに充
填および密封する。あるいは、溶液安定性が適切であれば、密封した容器中の溶
液は、オートクレーブによって滅菌され得る。好都合に、緩衝化剤、溶解化剤、
安定化剤、保存剤もしくは抗菌剤、懸濁化もしくは乳化剤のような添加剤および
/または局所麻酔剤は、媒体に溶解され得る。
【0048】 使用前に適切な媒体に溶解または懸濁される乾燥粉末は、滅菌分野における無
菌技法を使用して、滅菌前の薬物物質および他の成分を滅菌容器に充填すること
によって調製され得る。あるいは、薬物および他の成分は、滅菌分野の無菌技法
を使用して適切な容器中に送達され得る。次いで、生成物は凍結乾燥され、そし
て容器は無菌的に密封される。
【0049】 呼吸器を介する投与に適切な組成物としては、エアロゾル、噴霧可能な溶液、
または吹入用の微細粉末が挙げられる。後者の場合には、50ミクロン以下、特
に10ミクロン以下の粒子サイズが好ましい。このような組成物は、従来の方法
で製造されそして従来の投与デバイスと組み合わせて用いられ得る。
【0050】 本発明のさらなる局面では、粘液過剰分泌、喘息、またはCOPDを治療する
ための医薬品の製造における、粘液分泌細胞または粘液分泌を制御もしくは指示
するニューロンにおけるエキソサイトーシスを阻害する化合物の使用が提供され
る。
【0051】 本発明は、さらに、薬学的組成物の製造方法を提供し、 クロストリジウム菌神経毒素を得、そして上記毒素のH部分を除去または無
能化するように上記毒素を改変する工程;または H部分が除去または無力化されているクロストリジウム菌神経毒素を得る工
程;および 上記毒素を、(i)粘液分泌細胞、または(ii)粘液分泌を制御もしくは指
示する神経細胞に結合する標的部分と連結する工程、 を含む。
【0052】 本発明はさらに、薬学的組成物の製造方法を提供し、 粘液分泌細胞または粘液分泌を制御もしくは阻害する神経細胞においてエキソ
サイトーシスを阻害する阻害ドメイン;および 上記阻害ドメインを上記細胞にトランスロケートするトランスロケートドメイ
ン、 を有する第1の成分を得る工程;および 上記第1の成分を、(i)粘液分泌細胞、または(ii)粘液分泌を制御もし
くは指示する神経細胞に結合する第2の成分と連結する工程、 を含む。
【0053】 第1および第2の成分は、好ましくは、1つ以上の賦形剤、アジュバント、お
よび噴霧剤と組み合わせて、経口投与可能な組成物に処方される。
【0054】 本発明の特定の実施態様は、ここで、添付の図面を参照して以下の実施例で例
示される。
【0055】 (実施例1:サブスタンスP−LH/A複合体の調製方法) 凍結乾燥したペプチドを、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)中で再水和し、
最終濃度を10mMにした。この溶液のアリコートを、使用まで−20℃で保存し
た。LH/Aを、PBSE(1mM EDTAを含むPBS)で脱塩した。得られる
溶液(3〜5mg/ml)を、DMSO中10mMのSPDPのストック溶液の添加によって
3または4倍モル過剰のSPDPと反応させた。室温にて3時間後、PD-10カラ
ム上でPBSEで脱塩することによって、反応を停止した。
【0056】 誘導体化したLH/Aの一部を、この溶液から取り出し、そしてDTTで還
元した(5mM、30分)。この試料を、280nmおよび343nmで分光学的測定によって
分析して、誘導体化の程度を測定した。達成した誘導体化の程度は、代表的には
2mol/molであった。
【0057】 誘導体化したLH/AのバルクとサブスタンスPペプチドとを、ペプチドが
4倍モル過剰であるような割合で混合した。複合体化反応を、4℃にて16時間以
上行った。
【0058】 生成混合物を遠心分離して、出現したあらゆる沈殿物を浄化した。上清をPB
Sで平衡化したPD-10カラムにアプライし、そしてタンパク質画分を、PBSの
添加によって溶出した。タンパク質のメインピークの後に溶出したペプチドおよ
び反応副生成物を捨てた。
【0059】 複合体混合物を、濃縮器(排除限界分子量10000)による遠心分離によって、
1mg/ml以上まで濃縮した。濃縮した複合体混合物を、SDS-PAGEおよびウエスタ
ンブロッティング(抗サブスタンスP抗体でプローブした)によって分析して、
サブスタンスPペプチドのLH/Aへの結合を確認した。
【0060】 サブスタンスPペプチドをSPDPリンカーを介してLH/Aと共有結合さ
せる方法が記載される。スルフィドリル残基を、サブスタンスP残基のC末端に
組み込むが、この場合、Cys残基の添加による。別のリンカーが利用可能であ
り、類似の誘導体化化学を利用するが結合した種間の非還元性共有結合を生じる
リンカーが挙げられる。
【0061】 この特定の実施例に使用したサブスタンスPペプチド配列は、RPKPQQF
FGLMCであるが、代わりの配列、例えば、N末端Cysを有するサブスタン
スPであるCRPKPQQFFGLMも適切である。
【0062】 記載した方法は、遊離のLH/Aから複合体を精製するためにどのようなタ
グ付け系(例えば、ポリHis)の使用も行わない。これは、ペプチドのレセプ
ター結合機能を損なわないように、オピオイドペプチドLH/Aの調製のため
の成功した方法であることを証明している。類似のアプローチは、サブスタンス
P−LH/Aの合成に適用され得る。
【0063】 図1は、実施例1のサブスタンスP−LH/A複合体の調製を例示する。図
1に示す結果では、示した濃度でのLH/AおよびサブスタンスP−LH
A試料を、ニトロセルロースにアプライし、そしてウサギ抗サブスタンスP抗体
(上の2列)でプローブした。LH/A(第1列)よりもむしろ複合体(第2
列)との交差反応が出現したことは、サブスタンスPがLH/Aに結合したこ
とを示す。下のコントロール列は、LH/Aの存在を例示する。
【0064】 図2は、複合体化したサブスタンスP−LH/Aのウエスタンブロット検出
を示す。サブスタンスP−LH/A(レーン3)およびLH/A(レーン2
)の試料を、分子量マーカー(レーン1)とともに電気泳動した。ラット抗サブ
スタンスP抗血清によるサブスタンスPの検出は、複合体レーンにおいて約10
0kDa分子量のタンパク質を示したが、LH/Aのみのレーンにはこのよう
なバンドはなかった。したがって、複合体化したLH/Aは、サブスタンスP
を含む。
【0065】 (実施例2:広い特異性薬剤の調製のための方法) WGA−LH/Aの複合体化および精製。WGA(リン酸緩衝化生理食塩水
(PBS)中10mg/ml)を、周囲温度で1時間、等濃度のSPDP(ジメチルス
ルホキシド(DMSO)中10mM)と反応させた。反応副生成物をPBSでの脱塩
によって除去し、ジチオトレイトールを用いて架橋剤を還元した。次いで、チオ
ピリドンおよびDTTを、PBSでの脱塩によって除去して、WGA1モルあた
り1モルの−SHが組み込まれた誘導体化WGA(dWGA)を得た。
【0066】 PBSE(1mM EDTAを含むPBS)中3〜5mg/mlの濃度のLH/Aを、3
または4倍モル過剰のSPDP(DMSO中10mM)と反応させた。周囲温度にて3時
間後、PD-10カラム上PBSEで脱塩することによって、反応を停止した。
【0067】 誘導体化WGA(dWGA)および誘導体化したLH/A(dLH/A)
を、3:1のモル比で混合した。4℃にて16時間後、混合物を遠心分離して、出
現したあらゆる沈殿物を浄化した。上清を限外濾過によって濃縮し、FPLC(
登録商標)クロマトグラフィーシステム(Pharmacia)においてSuperoseTM12
カラムに適用した。カラムを、PBSで溶出し、そして(遊離のdWGAから分
離した)高分子量複合体物質を含む画分をプールし、そしてPBS洗浄したN−
アセチルグルコサミン−アガロース(GlcNAc-アガロース)にアプライした。W
GA−LH/A複合体をGlcNAc-アガロースに結合し、そしてPBS中0.3M
N−アセチルグルコサミンの添加によってカラムから溶出した。溶出プロファイ
ルは、280nmでフォローし、そして複合体を含む画分をプールし、PBSに対し
て透析し、そして使用まで4℃にて保存した。
【0068】 図3は、WGA−LH/A精製スキームのSDS-PAGE分析を示す。タンパク質
画分を、4〜20%ポリアクリルアミドSDS-PAGEにかけ、クーマシーブルーで染色
した。レーン6〜8を、0.1M DTTの存在下で流した。レーン1(および7)お
よび2(および8)は、それぞれ誘導体化したWGAおよび誘導体化したLH /Aを表す。レーン3〜5は、それぞれ複合体混合物、Superose-12クロマトグ
ラフィー後、およびGlcNAc-アフィニティークロマトグラフィー後を表す。レー
ン6は、還元した最終物質を表す。概算分子量(kDa)を、図に示す。
【0069】 (実施例3:神経培養物の調製および維持ならびに神経伝達物質放出の阻害) PC12細胞を、懸濁液中で増殖したストックから、24ウェル(マトリゲル
コートした)プレート(NUNCTM)上に4×10細胞/ウェルの密度で接種した
。細胞を、RPMI、10%ウマ血清、5%ウシ胎児血清、1% L−グルタミン
中で、使用前に1週間培養した。SH-SY5Y細胞を、24ウェルプレート(FALCON
TM)上に5×10細胞/ウェルの密度で接種した。細胞を、使用前に1週間、
HAM-F12:MEM(1:1 v/v)、15%ウシ胎児血清、1% MEM非必須アミノ酸、2mM
L−グルタミン中で培養した。胚脊髄(eSC)ニューロンを、14〜15日齢胎児
Sprague Dawleyラットから切除した脊髄から調製し、そして既述の方法を改変し
て使用して21日間培養後に使用した。
【0070】 神経伝達物質放出の阻害。PC12細胞またはSH-SY5Y細胞を、平衡塩類溶液
(BSS:137mM NaCl、5mM KCl、2mM CaCl、4.2mM NaHCO、1.2mM MgCl、0
.44mM KHPO、5mM グルコース、20mM HEPES、pH 7.4)で洗浄し、そして0.2m
M アスコルビン酸および0.2mM パルギリンを含むBSS中[H]-ノルアドレナ
リン(2μCi/ml、0.5ml/ウェル)を1時間負荷した。細胞を、4回洗浄し(15
分間隔で1時間)、次いで基礎放出を、BSS(5mM K)との5分インキュベ
ーションによって測定した。次いで、細胞を、100mM K(適宜減少したNa を有するBSS)で5分間減極し、刺激された放出を測定した。反応液(superf
usate、0.5ml)を、氷上のチューブに移し、そして簡単に遠心分離して、すべて
の剥離した細胞をペレットにした。付着細胞を、2M酢酸/0.1%トリフルオロ
酢酸(250μl/ウェル)で可溶化した。放出および非放出放射標識の量を、それ
ぞれ澄明にした反応液(superfusate)および細胞ライセートの液体シンチレー
ションカウントによって測定した。総取り込みを、放出および保持された放射活
性の和で求め、そして放出割合を算出した((放出されたカウント/総取り込み
カウント)×100)。
【0071】 eSCニューロンに、30分間、[H]-グリシンを負荷した後、伝達物質の基
礎およびカリウム刺激放出の測定を行った。0.2M NaOHで溶解した細胞の試料を
使用して、総カウントを測定し、これから放出%を算出した。
【0072】 図4〜6は、培養した神経細胞からの神経伝達物質放出の阻害を示す。WGA
−LH/A(黒印)およびLH/A(白印)のある範囲の濃度に3日間曝露
したPC12(図4)、SH-SY5Y細胞(図5)、およびeSCニューロン(図6
)を、刺激した[H]-ノルアドレナリン放出(SH-SY5YおよびPC12細胞)ま
たは[H]-グリシン放出(eSC)能力について評価した。結果を、未処理コ
ントロールと比較した阻害の割合で表す。各濃度を、3つ組で評価した。各細胞
タイプについて、用量応答曲線は、少なくとも3つの実験を示す。示される各点
は、少なくとも3つの測定値の平均±平均のSEである。
【0073】 図7は、eDRGサブスタンスPのWGA−LH/A阻害およびeSC[
H]-グリシン放出の用量応答曲線を示す。細胞を3日間複合体に曝露した。代表
的な曲線を示す。平均IC50eDRG:0.32±0.05μg/ml(n=4)、eSC
:0.06±0.01μg/ml(n=3)。
【0074】 本発明に記載した薬剤は、COPDおよび喘息を含む粘液過剰分泌に関連する
症状の治療のために、直接的にまたは薬学的に受容可能な塩としてのいずれかで
、インビボで使用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のサブスタンスP−LH/A複合体の調製を例示する図である。
【図2】 複合体化したサブスタンスP−LH/Aのウエスタンブロット検出を示す図
である。
【図3】 WGA−LH/A精製スキームのSDS-PAGE分析を示す図である。
【図4】 培養した神経細胞からの神経伝達物質放出の阻害を示すグラフである。
【図5】 培養した神経細胞からの神経伝達物質放出の阻害を示すグラフである。
【図6】 培養した神経細胞からの神経伝達物質放出の阻害を示すグラフである。
【図7】 WGA−LH/AがeDRGニューロンからの放出を阻害するが、eDRG
ニューロンに対する特異性を有さないことを示すグラフである。
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月1日(2001.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 11/00 A61P 11/06 11/06 43/00 105 43/00 105 C07K 14/195 C07K 14/195 19/00 19/00 A61K 37/02 (72)発明者 クイン,コンラッド パドレイグ イギリス国 エスピー4 0ジェイジー ウィルトシャー,ソールズベリー,ポート ン ダウン(番地なし),シーエイエムア ール(センター フォー アプライド マ イクロバイオロジー アンド リサー チ),マイクロバイオロジカル リサーチ オーソリティ内 (72)発明者 フォスター,ケイス アラン イギリス国 エスピー4 0ジェイジー ウィルトシャー,ソールズベリー,ポート ン ダウン(番地なし),シーエイエムア ール(センター フォー アプライド マ イクロバイオロジー アンド リサー チ),マイクロバイオロジカル リサーチ オーソリティ内 (72)発明者 チャドック,ジョン アンドリュー イギリス国 エスピー4 0ジェイジー ウィルトシャー,ソールズベリー,ポート ン ダウン(番地なし),シーエイエムア ール(センター フォー アプライド マ イクロバイオロジー アンド リサー チ),マイクロバイオロジカル リサーチ オーソリティ内 Fターム(参考) 4C076 AA24 BB27 CC15 CC26 4C084 AA02 AA03 AA06 AA07 BA41 BA44 CA04 DC50 MA13 MA52 MA56 MA59 NA05 ZA591 ZB211 ZC411 4C087 AA01 AA02 AA04 AA05 BC68 CA16 CA33 MA13 MA52 MA56 MA59 NA05 NA14 4H045 AA11 AA30 BA10 BA40 BA72 CA11 DA83 EA20 EA21 FA32 FA83 GA20

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)粘液分泌細胞による粘液の分泌を阻害すること、およ
    び/または(ii)粘液分泌を制御または指示する神経細胞からの神経伝達物質
    放出を阻害することによって、粘液分泌を阻害する化合物であって、該神経細胞
    がC線維の末梢終末ではなく、該化合物が、粘液分泌細胞からの粘液分泌を阻害
    するかまたは粘液分泌を制御するまたは指示する神経細胞からの神経伝達物質放
    出を阻害する毒素のフラグメントまたは誘導体を含み、該化合物がクロストリジ
    ウム菌神経毒素ホロ毒素ではない、化合物。
  2. 【請求項2】 前記粘液分泌細胞または神経細胞においてエキソサイトーシ
    スを阻害し、それによって粘液または1つ以上の粘液成分のエキソサイトーシス
    を阻害するかまたは神経伝達物質のエキソサイトーシスを阻害する、請求項1に
    記載の化合物。
  3. 【請求項3】 クロストリジウム菌神経毒素の軽鎖、またはエキソサイトー
    シスを阻害する、該軽鎖のフラグメントもしくは改変体からなるあるいはこれら
    を含む阻害ドメイン、を含有する、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 (i)粘液分泌細胞、および/または(ii)粘液分泌を制
    御または指示する神経細胞に結合する標的ドメインをさらに含む、請求項1から
    3のいずれかの項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 前記標的ドメインが、サブスタンスP、VIP、βアドレ
    ナリンレセプターアゴニスト、ガストリン放出ペプチド、およびカルシトニン遺
    伝子関連ペプチドから選択されるドメインを含む、請求項4に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 前記細胞に前記阻害ドメインをトランスロケートするトラン
    スロケートドメインをさらに含む、請求項1から5のいずれかの項に記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】 前記トランスロケートドメインが、ボツリヌス菌ポリペプチ
    ドのH領域、または前記細胞へ前記阻害ドメインをトランスロケートする、該
    領域のフラグメントもしくは改変体、を含有する、請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかの項に記載の化合物;および賦形
    剤、アジュバント、および噴射剤の少なくとも1つを含む組成物であって、 該組成物が、患者の気道への該化合物の経鼻または経口投与用である、組成物
  9. 【請求項9】 エアロゾル投与用の処方である、請求項8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 粘液過剰分泌の治療用医薬品の製造における、請求項1か
    ら7のいずれかの項に記載の化合物または請求項8または9に記載の組成物の使
    用。
  11. 【請求項11】 喘息の治療用医薬品の製造における、請求項1から7のい
    ずれかの項に記載の化合物または請求項8または9に記載の組成物の使用。
  12. 【請求項12】 慢性閉塞性肺疾患の治療用医薬品の製造における、請求項
    1から7のいずれかの項に記載の化合物または請求項8または9に記載の組成物
    の使用。
  13. 【請求項13】 請求項1から7のいずれかの項に記載の化合物の製造方法
    であって、 クロストリジウム菌神経毒素を得、そして該毒素のH部分を除去または無力
    化するように該毒素を改変し、それによって第1の成分を提供する工程;または H部分が除去または無力化されているクロストリジウム菌神経毒素を得、そ
    れによって第1の成分を提供する工程;および 該第1の成分を、(i)粘液分泌細胞または(ii)粘液分泌を制御もしくは
    指示する神経細胞に結合する第2の成分と連結する工程、 を包含する、方法。
  14. 【請求項14】 請求項1から7のいずれかの項に記載の化合物の製造方法
    であって、 以下のドメイン: 粘液分泌細胞または粘液分泌を制御もしくは阻害する神経細胞においてエキ
    ソサイトーシスを阻害する阻害ドメイン;および 該阻害ドメインを該細胞にトランスロケートするトランスロケートドメイン
    、 を有する第1の成分を得る工程;および 該第1の成分を、(i)粘液分泌細胞または(ii)粘液分泌を制御もしくは
    指示する神経細胞に結合する第2の成分と連結する工程、 を包含する、方法。
  15. 【請求項15】 薬学的組成物の製造方法であって、 クロストリジウム菌神経毒素を得、そして該毒素のH部分を除去または無力
    化するように該毒素を改変し、それによって第1の成分を提供する工程;または H部分が除去または無力化されているクロストリジウム菌神経毒素を得、そ
    れによって第1の成分を提供する工程; 該第1の成分を、(i)粘液分泌細胞または(ii)粘液分泌を制御もしくは
    指示する神経細胞に結合する第2の成分と連結する工程;および 経鼻または経口投与可能な組成物中に、1つ以上の賦形剤、アジュバント、お
    よび噴射剤と組み合わせて、該第1および第2の成分を処方する工程、 を包含する、方法。
  16. 【請求項16】 薬学的組成物の製造方法であって、 以下のドメイン: 粘液分泌細胞または粘液分泌を制御もしくは阻害する神経細胞においてエキ
    ソサイトーシスを阻害する阻害ドメイン;および 該阻害ドメインを該細胞にトランスロケートするトランスロケートドメイン
    を有する第1の成分を得る工程; 該第1の成分を、(i)粘液分泌細胞または(ii)粘液分泌を制御もしくは
    指示する神経細胞に結合する第2の成分と連結する工程;および 経鼻または経口投与可能な組成物中に、1つ以上の賦形剤、アジュバント、お
    よび噴射剤と組み合わせて、該第1および第2の成分を処方する工程、 を包含する、方法。
  17. 【請求項17】 請求項1から7のいずれかの項に記載の化合物または請求
    項8または9に記載の組成物を含む、粘液過剰分泌を治療するための組成物。
  18. 【請求項18】 請求項1から7のいずれかの項に記載の化合物または請求
    項8または9に記載の組成物を含む、喘息を治療するための組成物。
  19. 【請求項19】 請求項1から7のいずれかの項に記載の化合物または請求
    項8または9に記載の組成物を含む、慢性閉塞性肺疾患を治療するための組成物
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