JP2002522052A - 長い保持時間を有するオーブンベークドフレンチフライ - Google Patents

長い保持時間を有するオーブンベークドフレンチフライ

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JP2002522052A JP2000564466A JP2000564466A JP2002522052A JP 2002522052 A JP2002522052 A JP 2002522052A JP 2000564466 A JP2000564466 A JP 2000564466A JP 2000564466 A JP2000564466 A JP 2000564466A JP 2002522052 A JP2002522052 A JP 2002522052A
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french fries
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piece
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ウエイミン シウ スザンナ
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ジェイ. ケスター ジェフリー
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Abstract

(57)【要約】 少なくとも約10分の間カリカリ感を維持する被覆フレンチフライドポテト。このフレンチフライは、少なくとも0.1mmのデンプンを基剤とした表面被覆物を有し、長い保持時間の後、少なくとも約170のテクスチャ値を有する。この保持時間は、(1)加熱ランプ下で4分の保持、(2)フードサービス用小分け袋に入れ、加熱ランプ下で3分の保持、および(3)密閉した持ち帰り用袋内での少なくとも3分の保持を基に測定している。このパーフライは、オーブン仕上げ時に独自の触感を提供する特定の性質を有する。この被覆オーブン仕上げフレンチフライは、約28%から約50%のバルク水分、および約8%から約25%の総脂肪を有する。オーブン仕上げフレンチフライドポテトを調理するために用いるパーフライドポテト片は、デンプン懸濁液で被覆される。この被覆物は、成分の1つとして、水溶解度の低いデンプン部分を有する。水溶解度の低いデンプン部分は、約30%未満の水溶解度指数を有する。このパーフライは通常のオーブンで、約10分未満で仕上げることができる。強制空気対流式オーブンでパーフライを仕上げるために必要とされる時間は、約5分未満である。この被覆パーフライドポテト片は、約30%から約55%のバルク水分、約6%から約25%の総脂肪を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、長い保持時間を有する被覆フレンチフライドポテトに関する。より
詳細には、本発明は、少なくとも約10分の保持時間後、ディープフライドフレ
ンチポテトの特質および特徴に近い、オーブン仕上げおよび/または再加熱可能
な被覆フレンチフライドポテトに関する。
【0002】 (発明の背景) フレンチフライは、もっとも人気のあるインスタント食品のひとつである。一
般にフレンチフライと呼ばれるフレンチフライドポテト片は、非常に人気が高い
ので、ほとんどのファーストフードレストランで供されている。しかしながら、
フレンチフライはフライ後すぐに購入されない、または食されないことがあるの
で、購買者は品質の劣る製品を消費する可能性がある。典型的にこれは、消費者
が消費する前に長時間にわたってフレンチフライを保持すること(すなわち、持
ち帰り用の袋の中で)および/またはファーストフードレストランがフレンチフ
ライを供する前に長時間、加熱ランプの下でフレンチフライを保持することに起
因する。
【0003】 オーブン仕上げフレンチフライの保持時間を延長するために多くの努力が為さ
れてきた。保持時間を延長するための一般的な方法は、フレンチフライの外面に
被覆物を付与することである。被覆物は主として、ディープフライドフレンチフ
ライのカリカリ感を増すために用いられてきた。被覆物はオーブン仕上げフレン
チフライのカリカリ感を増すためにも用いられてきたが、被覆オーブン仕上げフ
レンチフライの製造にはいくつかの問題が伴う。
【0004】 1つの問題は、被覆オーブン仕上げフレンチフライが、ディープファットフラ
イによる仕上げに比べて、より長い仕上げ時間を実質的に必要とすることである
。より長い仕上げ時間のために、オーブン仕上げは、ファーストフードレストラ
ンにおける「インスタント食品」にとって望ましくないものとなる。
【0005】 他の問題は、被覆オーブン仕上げおよび/または再加熱可能なフレンチフライ
が、ディープフライドフレンチフライの持つ望ましいディープフライド風味およ
び触感を持たないことである。
【0006】 したがって、保持した後もカリカリしたままである、カリカリしたオーブン仕
上げおよび/または再加熱可能なフレンチフライを製造することが求められてい
る。
【0007】 本発明の目的は、迅速に調理することのできるオーブン仕上げフレンチフライ
を提供することである。
【0008】 本発明の他の目的は、配布される前に長時間保持することのできる、オーブン
仕上げおよび/または再加熱可能なフレンチフライを提供することである。
【0009】 さらに本発明の他の目的は、ディープフライドフレンチフライの風味および触
感を備え、ディープフライドフレンチフライの保持安定性を有するオーブン仕上
げおよび/または再加熱可能なフレンチフライを提供することである。
【0010】 本発明のこれらの目的、および他の目的は、本明細書の開示により明らかにな
るであろう。
【0011】 (発明の概要) 本発明は、被覆パーフライ、およびそれらから調理されたオーブン仕上げフレ
ンチフライに関する。このパーフライは、約30%から約55%のバルク水分を
有し、30%未満の水溶解度指数を有する水溶解性の低いデンプン部分を含む懸
濁液で被覆されている。パーフライの被覆物は、少なくとも約0.10mmの計
算された厚さを有する。このオーブン仕上げフレンチフライは、約28%から約
50%のバルク水分、および約8%から約25%の総脂肪を含み、通常のオーブ
ンにおいて約10分未満、および強制空気オーブンにおいて約5分未満で、被覆
パーフライから調理することができる。このオーブン仕上げフレンチフライは、
少なくとも約10分の保持時間の後、少なくとも170のテクスチャ値を有する
ことで特徴づけられる。
【0012】 このオーブン仕上げフレンチフライは、(たとえば、保持後に)再加熱されて
もよく、ディープフライドフレンチフライの触感を維持する。このオーブン仕上
げおよび再加熱フレンチフライは、長時間カリカリしたままである。オーブン仕
上げ/再加熱フレンチフライは、揚げたばかりのディープファットフライドフレ
ンチフライとほとんど区別がつかない。
【0013】 (発明の詳細な説明) 本発明は主として、被覆パーフライ、およびすぐに食べられるオーブン仕上げ
または再加熱可能なフレンチフライの特質に関わる。このすぐに食べられるフレ
ンチフライは、少なくとも約10分の長い保持時間の後、ディープフライドフレ
ンチフライとほとんど区別がつかない。
【0014】 本発明のオーブン仕上げフレンチフライは、官能的性質、特に外皮のカリカリ
感、内部の芯のしっとり感、ある期間にわたるカリカリ感の維持に関して、1つ
または複数の長所を提供する。このオーブン仕上げのフライは、ディープフライ
ドフレンチフライと実質的に同じ触感上の二分性を有する。外面(すなわち、外
皮)は適度にカリカリしていて、過度に油っぽくなく、内側部分(すなわち、芯
)は十分に火が通っていて、柔らかく、粉を吹いていて、しっとりしている。
【0015】 本発明の被覆オーブン仕上げフレンチフライは、オーブンで迅速に仕上げるこ
とができ、長い保持時間の後、このフレンチフライをディープフライドフレンチ
フライとほとんど区別できないものにする触感上の特質を備えているという点で
、市販および従来技術のオーブン仕上げフレンチフライと区別することができる
。本発明のオーブン仕上げフレンチフライはまた、主観的な評価(すなわち、専
門の官能パネリスト)によっても市販のオーブンフライと区別することができる
【0016】 定義 本明細書で用いる「ディープフライドフレンチフライ」という用語は、熱い油
に浸漬することによって、すぐに食べられる状態に仕上げ調理されたポテト片を
指す。
【0017】 本明細書で用いる「パーフライ」、「パーフライド」、および「パーフライ(
複数)」という用語は、少なくとも1回のフライ工程(たとえば、ディープフラ
イ)に供されているが、すぐに食べられる状態までには完全に調理されていない
ポテト片を指す。
【0018】 本明細書で用いる「完全に調理された」は、「仕上げられた」という意味であ
る。
【0019】 本明細書で用いる「オーブン仕上げする」という用語は、トースタ、オーブン
トースタ、強制空気対流式オーブン、高速気流式オーブン、熱風衝突式オーブン
、赤外線オーブン、対流式/赤外線一体型オーブン、電子オーブン、電子オーブ
ン/対流式一体型オーブン、または通常の家庭用オーブンで調理することによっ
て、すぐに食べられる状態に製品を変えることを指す。
【0020】 本明細書で用いる「通常のオーブン」という用語は、強制空気を持たない調理
装置を指す。
【0021】 本明細書で用いる「仕上げフレンチフライ」および「仕上げフライ」という用
語は、上述のオーブン仕上げ技術によって仕上げされたすぐに食べられるポテト
片、および完全に調理され、単に再加熱されたポテト片を指す。
【0022】 本明細書で用いる「再加熱可能」という用語は、仕上げられたすぐに食べられ
る製品を、トースタ、オーブントースタ、強制空気対流式オーブン、高速気流式
オーブン、熱風衝突式オーブン、赤外線オーブン、対流式/赤外線一体型オーブ
ン、電子オーブン、電子オーブン/対流式一体型オーブン、または通常の家庭用
オーブンで加熱する(すなわち、温める)ことを指す。
【0023】 本明細書で用いる「脂肪」または「油」という用語は、部分的または完全に水
素化、または他の方法で改質されていてよい、たとえばダイズ油、トウモロコシ
油、綿実油、カノーラ油、ヒマワリ油、パーム油、ココナッツ油、魚油、ラード
、および獣脂などの本質的にトリグリセリドからなる天然または合成の脂肪およ
び油を含む一般的な意味における食用脂肪物質、ならびに部分的または完全に非
消化性の材料であってもよい、本明細書で脂肪代替物と呼ぶトリグリセリドに類
似の性質を有する無毒性の脂肪材料を指す。「脂肪」および「油」という用語は
、互換的に用いられる。
【0024】 本明細書で用いる「仕上げ」という用語は、調理工程にかけられ、部分的に調
理された製品から完全に調理されたすぐに食べられる状態に変わった製品を指す
【0025】 本明細書で用いる「調整油」という用語は、フライ風味が発現するような時間
、あらかじめフライに用いられた油を指す。
【0026】 本明細書で用いる「オーブン仕上げ」という用語は、オーブンベーク工程にか
けられ、部分的に調理された製品から完全に調理されたすぐに食べられる状態に
変わった製品を指す。
【0027】 本明細書で用いる「オーブンベークする」という用語は、強制空気対流式オー
ブン、熱風衝突式オーブン、赤外線オーブン、赤外線オーブンと対流式オーブン
の組合わせ、トースタ、オーブントースタ、電子オーブン、電子オーブンと強制
空気対流式オーブンの組合わせ、または通常の家庭用オーブン、またはそれらの
任意の組合わせなどのオーブンで焼くことを指す。
【0028】 本明細書で用いる「力テクスチャ値」という用語は、圧縮試験において最初の
1/3の間に記録された力変形曲線下の最大力(グラム)を指す(より詳しくは
、分析試験方法の項を参照)。
【0029】 本明細書で用いる「面積テクスチャ値」という用語は、圧縮試験において最初
の1/3の間に記録された力変形曲線下の面積(グラム・秒)を指す(より詳し
くは、分析試験方法の項を参照)。
【0030】 本明細書で用いる「テクスチャ値」という用語は、力テクスチャ値および/ま
たは面積テクスチャ値を指す。
【0031】 本明細書で用いる「水溶解度指数」という用語は、(水溶性デンプンのグラム
数)/(水溶性デンプン+水不溶性デンプンのグラム数)として測定されたデン
プンの溶解度を指す。水不溶性デンプンのグラム数は、本明細書に記載の熱プロ
ファイルの完了後に測定される。
【0032】 すべてのパーセントは、別に指示のない限り質量による。
【0033】 本発明の顕著な特徴は、1つには、パーフライの重大な物理的性質の認識に帰
するものである。より詳細には、本発明は被覆仕上げフレンチフライに関して、
一定の力テクスチャ値および/または面積テクスチャ値(本明細書ではテクスチ
ャ値と呼ぶ)を得るために、デンプンを基剤とした被覆物のデンプンの溶解度が
一定範囲の値であること、および被覆パーフライのバルク水分が一定であること
が必要であると認識する。この必要な特質を有するパーフライはさらに、テクス
チャ値を維持するため(約10分の保持後)、および最適な美味性を有する仕上
げフレンチフライを提供するために必要である。
【0034】 この仕上げフレンチフライの独自な性質は、パーフライの性質とデンプンを基
剤とした被覆物の性質との間のバランスによって得られるものであると考えられ
る。ディープフライされた触感および長い保持時間を有する仕上げフレンチフラ
イを製造するためには、フレンチフライの外側の外皮における水移動の作用を制
御しなければならない。デンプンを基剤としたこの被覆物は、保持している間に
カリカリ感が失われるのを防ぐために、高水分のフレンチフライの中心部(芯)
から外側の外皮への水分移動を防ぐことができる成分を含む。これが、長い保持
時間の後に外皮がねっとりとするのを防ぐ。
【0035】 このパーフライが必要なバルク水分および脂肪量を有することが重要である。
バルク水分および脂肪量は、(1)水移動の制御を助け、(2)カリカリした外
皮を生じさせ、かつ(3)オーブンで迅速に仕上げることのできるパーフライを
製造するために制御されるべきである。
【0036】 被覆パーフライ 本発明の一実施形態は、通常のオーブンにおいて約10分以下、または強制空
気オーブンにおいて約5分以下でオーブン仕上げすることのできる被覆パーフラ
イドポテト片である。この被覆パーフライドポテト片は、約30%から約55%
のバルク水分を含む。好ましくは、バルク水分は約38%から約52%、より好
ましくは約44%から約50%の範囲である。本発明のパーフライはさらに、約
6%から約25%、好ましくは約8%から約22%、より好ましくは約10%か
ら約20%、もっとも好ましくは約12%から18%の脂肪を含む。
【0037】 このパーフライはデンプンを基剤とした表面被覆物を含む。デンプンを基剤と
した被覆物を形成するために用いられる懸濁液は、約15%から約50%、好ま
しくは約35%から約45%、より好ましくは約38%から約43%の総固形分
を含み、残余は水である。この固形分は少なくとも約40%、好ましくは少なく
とも約50%、より好ましくは少なくとも約60%の、約30%未満の水溶解度
指数を有する水溶解度の低いデンプン部分からなる。この固形分は、ある適用例
用いるデンプンを基剤とした被覆物を特化するために有効な量で、追加成分、た
とえば、デンプン、穀粉、ガム、膨張剤、調味料、香辛料、防腐剤、懸濁剤、デ
ンプン−脂質複合体を形成できる乳化剤(たとえば、モノ、およびジグリセリド
の直鎖エステル、ポリグリセロールエステル、プロピレングリコールモノエステ
ル、ソルビタンエステル、ポリソルベートエステル、スクロース部分エステル、
脂肪酸の石鹸、および脂肪酸)、粘性剤、塩、デキストリン、着色剤、およびタ
ンパク質を含むことができる。
【0038】 理論による拘束を望むものではないが、デンプンを基剤とした被覆物において
水溶解度の低いデンプンを用いることが重要であると考えられる。これらのデン
プンは、高水分の内部の芯から外側の乾燥した外皮部に水分が移動するとき、デ
ンプンの分子構造への水分子の分子間浸透を防ぐことができる。この作用は、仕
上げフレンチフライをオーブンから取り出した後にとりわけ重要である。外側の
外皮のガラス(カリカリした)相からゴム(カリカリしていない)相への移行を
防ぐことによって、このフレンチフライはカリカリのままとなる。外側の外皮の
ガラス相から非ガラス状態への移行は、フレンチフライを仕上げ後に保持したと
きに認められるカリカリとした触感の損失の原因である。被覆物中の水溶解度の
低いデンプン部分は、長い保持時間を有するフレンチフライのために重要な機能
性質を被覆物に提供することが見出された。
【0039】 本明細書で用いる「水溶解度の低いデンプン部分」とは、約30%以下の水溶
解度指数を備えたデンプンを指す。好ましくは、水溶解度の低いデンプン部分は
約20%未満、より好ましくは約15%未満の水溶解度指数を有する。この水溶
解度の低いデンプン部分は、ゲル化条件に近い熱プロファイルに曝露されたとき
(たとえば、水分存在下での高温曝露)、デンプンが水への溶解に十分に抵抗性
のままであることで特徴づけられる。
【0040】 水溶解度の低いデンプン部分として使用に適したデンプンは、種々のデンプン
源から誘導することができる。これらのデンプンは、水溶解性を低減するために
改質してもよいことが理解されるべきである。デンプンを基剤とした被覆剤にお
いて水溶解度の低いデンプン部分として用いられるデンプンは、塊茎、豆果、穀
類および穀粒、たとえばトウモロコシデンプン、コムギのデンプン、コメのデン
プン、ロウ質のトウモロコシデンプン(waxy corn starch)、
オートムギのデンプン、キャッサバのデンプン、ロウ質のオオムギデンプン、ロ
ウ質のコメデンプン、グルテン状のコメデンプン、スイートライスのデンプン、
ポテトのデンプン、タピオカのデンプン、およびそれらの混合物から選択するこ
とができる。このデンプンは、天然デンプン、化学的に改質されたデンプン(た
とえば、架橋、脂質複合デンプン、エステル化デンプン、酸化デンプン)、アミ
ロース含量を高めるために遺伝子組み換えした植物源から誘導されたデンプン(
たとえば、高アミロース種トウモロコシのデンプン)、熱処理デンプン、分画デ
ンプン、これらのデンプンの誘導体、およびそれらの混合物であってよい。水溶
解度の低いデンプン部分成分として用いられる好ましいデンプンは、高アミロー
スデンプン、化学的改質デンプン、およびそれらの混合物である。好ましくは、
デンプンを基剤とした被覆物に用いられる任意の高アミロースデンプンは、少な
くとも約30%、より好ましくは少なくとも約50%、もっとも好ましくは少な
くとも約70%のアミロース含量を有する。本明細書で用いる「高アミロースデ
ンプン」は、トウモロコシのハイブリッド種からのデンプン、ならびに付加、分
離アミロースを含む、または少なくとも約30%のアミロースを含むデンプンを
得るために酵素的に縮鎖された他のデンプンを含む。
【0041】 特に好ましいのは、高アミローストウモロコシ、化学的改質トウモロコシ、化
学的改質ポテト、およびそれらの混合物からなる群から選択されたデンプンであ
る。
【0042】 上述の水溶解度の低いデンプン部分に加えて、デンプンを基剤とした被覆物を
形成するために用いる懸濁液はさらに、塊茎、豆果、穀類および穀粒(たとえば
、タピオカ、トウモロコシ、コムギ、コメ、ポテト、オーツムギ)、およびそれ
らの混合物から選択された他のデンプンを含むこともできる。
【0043】 穀粉もデンプンを基剤とした被覆組成物において有用である。適した穀粉には
、米粉、ポテト粉、トウモロコシ粉、マーサトウモロコシ粉、タピオカ粉、ソバ
粉、小麦粉、オートムギ粉、マメ粉、オオムギ粉、およびそれらの混合物が含ま
れる。デンプンを基剤とした被覆組成物はそのような穀粉を含むことができるが
、デンプンに比べて、穀粉は総組成のより小さな部分である。これらの穀粉は通
例、デンプンを基剤とした被覆組成物に存在する総固形分の約0%から約30%
、好ましくは約10%から約25%、より好ましくは約15%から約20%を占
めるであろう。
【0044】 ガムまたは他の粘度変性剤も、デンプンを基剤とした被覆物を形成する組成物
に用いることができる。これらの粘度変性剤は、被覆組成物の粘性を高める。粘
度変性剤は、生のポテト片における被覆物の含浸率を高めるためにも用いること
ができる。デンプンを基剤とした被覆組成物に用いられるガムには、一般にガム
と呼ばれる成分(セルロース誘導体、ペクチン物質)、ならびに植物ガムが含ま
れる。本発明での使用に適したガムの例には、グアーゴム、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸塩、キサンタンガ
ム、ゲランガム、カラゲナンガム、アラビアゴム、トラガカントゴム、多様な解
重合度およびメチル化度を有するペクチン酸、およびそれらの混合物が含まれる
。特に好ましいガムは、キサンタンガムである。
【0045】 ガムまたは他の粘度変性剤はデンプンを基剤とした被覆物において、総固形分
の約5.0%までの量、好ましくは約0%から約0.5%の量、より好ましくは
約0.005%から約0.02%の量で用いることができる。
【0046】 デンプンを基剤とした被覆組成物はさらに、膨張剤を含むことができる。適し
た膨張剤には、重炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウムアルミニウム、硫酸ナトリ
ウムアルミニウム、ピロリン酸ナトリウム、リン酸二カルシウム、無水リン酸モ
ノカルシウム、およびそれらの混合物が含まれる。もっとも好ましい膨張剤は、
重炭酸ナトリウムとピロリン酸ナトリウムの混合物を含む。
【0047】 膨張剤は、総固形分の約0%から約3.0%、好ましくは約0.5%から約2
.5%、より好ましくは約1.0%から約2.0%の量で、デンプンを基剤とし
た被覆組成物に存在することができる。
【0048】 デンプンを基剤とした被覆組成物はさらに、任意の天然デンプン基剤(たとえ
ば、タピオカ、トウモロコシ、コムギ、コメ、およびポテト)からのデキストリ
ンを含むことができる。使用に適したデキストリンは典型的に、少なくとも約2
5のデキストロース当量(D.E.)を有する。
【0049】 他の任意選択の成分を、デンプンを基剤とした被覆物を製造するために用いら
れる組成物に含むことができる。任意選択の成分には、着色剤、塩、調味料、ビ
タミン、ミネラル、抗酸化剤、防腐剤、乳化剤、乳化安定剤、およびタンパク質
が含まれる。
【0050】 パーフライする前に生のポテト片を被覆する懸濁液を生成するために、デンプ
ンを基剤とした被覆組成物の固形分に水を添加する。水の量は所望する被覆物の
性質に応じて適切に調節する。被覆物の濃度は、約5%から約30%の範囲、好
ましくは約10%から約25%の範囲、より好ましくは18%から約23%の範
囲の含浸率を有するデンプン基剤被覆物を製造するように調節されるべきである
。含浸率は、デンプンを基剤とした被覆物中の固形分の量および/またはデンプ
ンを基剤とした被覆物の粘度に応じて多様であってよい。
【0051】 被覆パーフライの調理 被覆パーフライの調理において、最初に生のポテトをフレンチフライ製造技術
として典型的な通常の予備処理の工程に供する。生のポテトを(1)洗い、(2
)任意選択で皮をむき、(3)所望の大きさおよび形を有する細片に切り、(4
)ブランチする(たとえば、蒸気ブランチング、温水ブランチング、加熱)。好
ましくは、ブランチングは生のポテト片を適切な時間、適切な温度で水および/
または蒸気に供することによって行う。時間と温度は種々の要因(たとえば、ポ
テトの種類、ポテトの糖量)に応じて多様となり、当分野の技術者によって決定
可能である。フレンチフライを調理するためのポテトの洗浄、皮むき、切断、お
よびブランチングの手順は、「Potato Processing」、Wil
liam F.TalburtおよびOra Smith著、第4版、1987
年、AVI Publishing Company Inc.コネティカット
州ウエストポートにより出版の503〜509頁に論じられている。
【0052】 この被覆パーフライは、フレンチフライの調理に適していると知られる種々の
生のポテトから調理することができる。好ましくは、このパーフライドポテト片
は、Russet Burbank、Shepody、またはKatahdin
種のポテトから調理する。ポテト片は多様な形状および大きさであってよい。し
かしながら、当分野で「シューストリング」として知られる、比較的薄くて長い
ポテト片を使用するのが好ましい。本明細書で用いる「シューストリングポテト
片」とは、断面が約3/16インチ(約0.48cm)から約5/16インチ(
約0.79cm)角、長さが約2.5インチ(約6.35cm)から約5.0イ
ンチ(約12.7cm)のポテト片を指す。より厚切りのポテト片、たとえば「
クリンクルカット」片、まっすぐに切った厚いポテト片(「レギュラーカット」
としても知られる)、および「ステーキフライ」カットも、本明細書に記載の発
明に用いることができる。
【0053】 ブランチングに続いて、ポテト片を当分野で知られる追加の任意選択の処理に
かけてもよい。たとえば、ポテト片の変色を防ぐキレート剤、ピロリン酸ナトリ
ウム(SAPP)でポテト片を処理することができる。次の処理で所望レベルの
茶色の発色が得られるように、ポテト片の表面にデキストロースを塗布すること
もできる。任意選択で、仕上げフレンチフライの塩味感を増すために、塩水溶液
として塩を塗布することもできる。さらに、ポテト片は部分的に乾燥してもよく
、好ましくは華氏約110度(43.4℃)未満の温度で、約10%から約15
%の水分損失をもたらす。
【0054】 ブランチング、および所望であれば任意選択の処理、および乾燥の後、約30
%未満の水溶解度指数を有するデンプン成分を含むデンプンを基剤とした懸濁液
でポテト片を被覆する。デンプンを基剤とした被覆物は、当分野で知られる任意
の適した方法によってポテト片に塗布することができる。適した方法の例には、
ポテト片上にデンプンを基剤とした被覆物を噴霧する、はけで塗る、および/ま
たは注ぐこと、またはデンプン基剤被覆物にポテト片を浸漬することが含まれる
【0055】 次に被覆ポテト片を、華氏約325度(162.7℃)から華氏約420度(
214.6℃)の温度で、油中でパーフライし、バルク水分含量を約60%とす
る。次にパーフライを冷凍する。冷凍パーフライを再びフライし、バルク水分含
量を約30%から約55%の範囲とする。パーフライの水分含量を低減するため
に、様々な方法を用いることができる。水分を減らす1つの方法は、1回のフラ
イ工程を用いることであり、それにより華氏約280度(137.8℃)から華
氏約380度(193.3℃)、好ましくは華氏約325度(162.8℃)か
ら華氏約365度(185℃)、もっとも好ましくは華氏約335度(168.
3℃)から華氏約355度(179.4℃)の温度で、ポテト片のバルク水分を
約30%から約55%の範囲に低減するのに十分な時間、被覆ポテト片を油に浸
漬する。ポテト片を熱油で包む加熱油噴霧、または油泡を用いるフライなどの、
他のフライ技術を用いることもできる。
【0056】 水分の低減は、2回フライ法で達成することもできる。被覆パーフライドポテ
ト片を、1986年12月30日、Doengesに発行の米国特許第4632
838号、Bednar他に発行の米国特許第5,242,699号、1990
年2月13日、Bonnett他に発行の米国特許第4,900,576号、お
よび1986年5月20日、Pinegarに発行の米国特許第4,590,0
80号に一般的に記載されているように、(1)フライし、冷却し、冷蔵または
冷凍し、再びフライするが、このパーフライは約30質量%から約55質量%の
最終バルク水分含量を有する。米国特許第4,632,838号、米国特許第5
,242,699号、米国特許第4,900,576号、および米国特許第4,
590,080号を、本発明に矛盾しない範囲で、参照により本明細書に組み込
む。好ましくは、最初のフライ温度は、2回目のフライ温度よりも高い。フライ
ヤーの温度は、華氏約280度(137.8℃)から華氏約380度(193.
3℃)の範囲である。所与の任意のフライ段階に必要とされる実際の時間は、特
定の油の温度、ポテト片の寸法および温度、バッチの大きさ、フライ釜の容量、
およびポテト片の初期水分含量を含むいくつかの要因によって決定され、当分野
の技術者によって決定可能である。
【0057】 本発明の被覆パーフライは、少なくとも60%のバルク水分、好ましくは約7
0%から約64%のバルク水分を含む市販のパーフライを用いて調製することも
できる。これらの市販の調理されたパーフライは多くの処理段階(すなわち、パ
ーフライおよび冷凍、複数回のパーフライおよび冷凍)に供されている可能性が
あることを忘れてはならない。したがって、市販の調理されたパーフライドポテ
ト片を用いる時、そのパーフライが被覆および次のフライの前に、60%以上の
水分含量を有することが重要であると考えられる。
【0058】 本発明のパーフライを調理するのに用いることのできる他の方法は、デンプン
基剤被覆物を付着した後、真空条件下で被覆ポテト片をパーフライすることを含
む。
【0059】 このポテト片は、当分野で知られる食用の脂肪および油中でパーフライするこ
とができる。適した脂肪および油には、部分的または完全に水素化、または他の
方法で改質されていてよい、本質的にトリグリセリドからなる天然または合成の
脂肪および油が含まれる。ダイズ油、綿実油、ピーナッツ油、トウモロコシ油、
パーム油、カノーラ油、ナタネ油、ヒマワリ種子油、ラード、獣脂、および他の
類似の油など、多くの油が使用に適している。オリーブ油、アボカド油、サフラ
ワー油、ゴマ油、クルミ油、コメ油、米ぬか油などの油を用いることもできる。
トリグリセリドの物性に匹敵する物性を有する無毒性の合成トリグリセリドを含
む脂肪および油であって、これらの材料(無毒性の合成トリグリセリドを含む脂
肪および油)はたとえば、ポリオールポリエステルまたはそれらの混合物などの
ように部分的に非消化性、または非消化性であることができる。使用に適したも
のはさらに、バージンオイル、遺伝子的品種改良油、生物工学的若しくは微生物
を源とする油、または望ましくない特徴を除去するために処理された油である。
油の望ましくない特徴を除去するために特に好ましい方法は、1986年12月
12日、Scavone他に発行の米国特許第4,789,554号に記載され
ており、参照により本明細書中に組み込まれる。油は単独で、または混合物とし
て用いることができる。
【0060】 「脂肪」および「油」という用語は、特に指示がない限り、本明細書で互換的
に用いられる。「脂肪」または「油」という用語は、部分的または完全に水素化
されていてもよい、本質的にトリグリセリドからなる天然または合成の脂肪およ
び油を含む一般的な意味における食用脂肪物質、ならびに部分的または完全に非
消化性の材料であってよい、本明細書では非消化性脂肪と呼ぶトリグリセリドに
類似の性質を有する無毒性の脂肪材料を指す。低カロリー脂肪、および食用非消
化性脂肪、油または脂肪代替物もこの用語に含まれる。
【0061】 「非消化性脂肪」という用語は、部分的または完全に非消化性の食用脂肪材料
、たとえばOLEANOなどのポリオール脂肪酸ポリエステルを指す。
【0062】 特に好ましいのは、1970年5月12日発行、Mattson他の米国特許
第3,600,186号、1977年1月25日発行、Jandacekの第4
,005,195号、1977年1月25日発行、Jandacek他の第4,
005,196号、1977年7月5日発行、Mattsonの第4,034,
083号、および1980年12月23日発行、Volpenhein他の第4
,241,054号に記載のものなどの非消化性脂肪であり、これらすべてを参
照により本明細書中に組み込む。
【0063】 本明細書で用いる「ポリオール」という用語は、少なくとも2つの遊離ヒドロ
キシル基を含む任意の脂肪族または芳香族化合物を含むものである。ポリオール
には、糖(すなわち、単糖、二糖、および三糖)、糖アルコール、他の糖誘導体
(すなわち、アルキルグルコシド)、ジグリセロールおよびトリグリセロールな
どのポリグリセロール、ペンタエリトリトール、ソルビタンなどの糖エーテル、
およびポリビニルアルコールが含まれる。適した糖の特定の例は、マンノース、
ガラクトース、アラビノース、キシロース、リボース、アピオース、ラムノース
、プシコース、フルクトース、ソルボース、タガトース、リブロース、キシルロ
ース、およびエリトルロースである。本発明での使用に適したオリゴ糖には、た
とえば、マルトース、コージビオース、ニゲロース、セロビオース、ラクトース
、メリビオース、ゲンチオビオース、ツラノース、ルチノース、トレハロース、
スクロース、およびラフィノースが含まれる。本発明での使用に適した多糖には
、たとえば、アミロース、グリコーゲン、セルロース、キチン、イヌリン、アガ
ロース、チラン(zylans)、マンナン、およびガラクタンが含まれる。糖
アルコールは厳密な意味では炭水化物ではないが、天然に産出する糖アルコール
は炭水化物と非常に密接な関係があるので、それらも本発明での使用に好ましい
。本発明の使用に適している天然の糖アルコールは、ソルビトール、マンニトー
ル、およびガラクチトールである。本発明での使用に適した材料の特に好ましい
類には、単糖、二糖、および糖アルコールが含まれる。好ましい非エステル化ポ
リオールには、グルコース、フルクトース、グリセロール、アルコキシル化ポリ
グリセロール、糖エーテル、および参照により組み込む1996年6月14日発
行、Sekula他の米国特許第5,516,544号に記載の結合アルコキシ
ル化グリセリンが含まれる。特に好ましいポリオールはスクロースである。好ま
しいアルコキシル化ポリオールは、参照により本明細書中に組み込まれる以下の
米国特許、1993年12月28日発行、Cooperの米国特許第5,273
,772号、1994年2月22日発行、Cooperの米国特許第5,288
,884号、1994年3月29日発行、Cooperの米国特許第5,298
,637号、1994年11月8日発行、Handwerker他の米国特許第
5,362,894号、1994年12月20日発行、Ferenz他の米国特
許第5,374,446号、1995年2月7日発行、Cooperの米国特許
第5,387,429号、1995年6月27日発行、Ferenzの米国特許
第5,427,815号、1995年11月14日発行、Cooperの米国特
許第5,466,843号、米国特許第5,516,544号、1996年12
月31日発行、Mazurekの米国特許第5,589,217号、および19
97年1月28日発行、Mazurekの米国特許第5,597,605号に記
載されている。より好ましいアルコキシル化グリセリンは結合アルコキシル化グ
リセリンであり、前に本明細書に組み込んだ以下の特許、第5,374,446
号、第5,427,815号、および第5,516,544号に記載されている
。特に好ましいアルコキシル化グリセリンは、前に参照により組み込んだ米国特
許第5,516,544号に記載されているものである。
【0064】 「ポリオール脂肪酸ポリエステル」は、少なくとも2つの脂肪酸エステル基を
有するポリオールを意味する。ポリオールのヒドロキシル基がすべてエステル化
されている必要はないが、非消化性であるという目的のために、二糖分子が3個
以下の非エステル化ヒドロキシル基を含むことが好ましい。典型的に、ポリオー
ルの実質的にすべての、たとえば少なくとも約85%のヒドロキシル基がエステ
ル化されている。スクロースポリエステルの場合、典型的にポリオールのヒドロ
キシル基の約7から8個がエステル化されている。
【0065】 ポリオール脂肪酸エステルは、典型的に少なくとも4個の炭素原子から、26
個までの炭素原子を有する脂肪酸基を典型的に含む。これらの脂肪酸基は天然に
産出する脂肪酸または合成脂肪酸から誘導することができる。脂肪酸基は飽和ま
たは不飽和であることができ、位置異性体または幾何異性体(たとえば、シスま
たはトランス異性体)を含み、すべてのエステル基が同一であることができ、あ
るいは異なる脂肪酸の混合物であることができる。
【0066】 液体非消化性油も、本発明の実施に用いることができる。約37℃以下の完全
融点を有する液体非消化性油には、液体ポリオール脂肪酸ポリエステル(197
7年1月25日発行、Jandacekの米国特許第4,005,195号参照
)、トリカルバリル酸の液体エステル(1985年4月2日発行、Hammの米
国特許第4,508,746号参照)、マロン酸およびコハク酸の誘導体などの
ジカルボン酸の液体ジエステル(1986年4月15日発行、Fulcherの
米国特許第4,582,927号参照)、α分枝鎖カルボン酸の液体トリグリセ
リド(1971年5月18日発行、Whyteの米国特許第3,579,548
号参照)、ネオペンチル部を含む液体エーテルおよびエーテルエステル(196
0年11月29日発行、Minichの米国特許第2,962,419号参照)
、ポリグリセロールの液体脂肪ポリエーテル(1976年1月13日発行、Hu
nter他の米国特許第3,932,532号参照)、液体アルキルグリコシド
脂肪酸ポリエステル(1989年6月20日発行、Meyer他の米国特許第4
,840,815号参照)、2つのエーテル結合ヒドロキシポリカルボン酸(た
とえば、クエン酸またはイソクエン酸)の液体ポリエステル(1988年12月
19日発行、Huhn他の米国特許第4,888,195号参照)、液体エステ
ル化プロポキシル化グリセリンなど、エポキシド伸長ポリオールの液体エステル
を含む種々の液体エステル化アルコキシル化ポリオール(1989年8月29日
発行、White他の米国特許第4,861,613号、1995年3月21日
発行、Cooper他の米国特許第5,399,729号、1996年12月3
1日発行、Mazurekの米国特許第5,589,217号、および1997
年1月28日発行、Mazurekの米国特許第5,597,605号参照)、
液体エステル化エトキシル化糖および糖アルコールエステル(Ennis他の米
国特許第5,077,073号参照)、液体エステル化エトキシル化アルキルグ
リコシド(1991年10月22日発行、Ennis他の米国特許第5,059
,443号参照)、液体エステル化アルコキシル化多糖(1993年12月28
日発行、Cooperの米国特許第5,273,772号参照)、液体結合エス
テル化アルコキシル化ポリオール(1995年6月27日発行、Ferenzの
米国特許第5,427,815号、および1994年12月20日発行、Fer
enz他の米国特許第5,374,446号参照)、液体エステル化ポリオキシ
アルキレンブロックコポリマー(1994年5月3日発行、Cooperの米国
特許第5,308,634号参照)、開環オキソラン単位を含む液体エステル化
ポリエーテル(1995年2月14日発行、Cooperの米国特許第5,38
9,392号参照)、液体アルコキシル化ポリグリセロールポリエステル(19
95年3月21日発行、Harrisの米国特許第5,399,371号参照)
、液体部分エステル化多糖(1990年9月25日発行、Whiteの米国特許
第4,959,466号参照)、ならびに液体ポリジメチルシロキサン(たとえ
ば、Dow Corningから入手できる液状シリコン)が含まれる。液体非
消化性油成分に関する上述の特許をすべて参照により本明細書中に組み込む。固
体非消化性脂肪または他の固体材料を、受動的オイルロスを防ぐために、液体非
消化性油に添加することができる。特に好ましい非消化性脂肪組成物には、19
96年、Corriganに発行の米国特許第5,490,995号、1996
年、Corrigan他に発行の米国特許第5,480,667号、1995年
、Johnston他に発行の米国特許第5,451,416号、および199
5年、Elsen他に発行の米国特許第5,422,131号に記載のものが含
まれる。1995年、Seiden他に発行の米国特許第5,419,925号
は、本発明で用いることのできる低カロリートリグリセリドとポリオールポリエ
ステルの混合物を記載しているが、典型的に好ましいものに比べより消化性の脂
肪を提供している。
【0067】 好ましい非消化性脂肪は、スクロースポリエステルなど、トリグリセリドに類
似の性質を有する脂肪材料である。好ましい非消化性脂肪、OLEANOは、T
he Procter and Gamble Companyにより製造され
ている。これらの好ましい非消化性脂肪は、1992年2月4日発行、Youn
g他の米国特許第5,085,884号、および1995年6月6日、Else
n他に発行の米国特許第5,422,131号に記載されている。
【0068】 被覆ポテト片をパーフライし、バルク水分を約30%から約55%の範囲にし
た後、この被覆パーフライド片はすぐにオーブン仕上げしてもよく、または貯蔵
の目的で冷蔵または冷凍してもよい。パーフライの冷蔵または冷凍は、当分野で
知られている方法で実施することができる。たとえば、パーフライドポテト片は
華氏約−20度(−29℃)未満の温度で冷気噴射に供してもよく、あるいは液
体窒素などの液体冷媒にポテト片を浸漬することもできる。任意の通常の冷凍方
法を用いることができる。パーフライドポテト片を急速に、すなわち20分未満
で冷凍することが好ましい。このパーフライドポテト片は、冷蔵または冷凍する
前または後に、脂肪または油の薄い層で化粧掛けすることもできる。この化粧掛
け油はパーフライドポテト片の表面に油を噴霧することによって塗布することが
でき、あるいは油浴に浸漬することによってパーフライドポテト片を化粧掛けす
ることができる。この化粧掛け油は風味油であってよい。
【0069】 食品小売店などでこの被覆パーフライを消費のために調理する時、パーフライ
ドポテト片はオーブンで、好ましくは約0.50分から約10分間で調理され、
オーブンは華氏約325度(162℃)から華氏約600度(316℃)の温度
である。被覆パーフライをほぼ単一層に並べた状態で、強制空気対流式または熱
風衝突式オーブンでそのような仕上げベークをするために好ましい時間は、華氏
約350度(176.7℃)から華氏約500度(260℃)の温度で、約0.
5分から約5.0分、好ましくは約1.0から約4.0分、より好ましくは約1
.5分から約3.0分である。このフライは別法として、消費者の家庭のオーブ
ンで仕上げることができる。ほとんどの家庭の消費者はディープファットフライ
ヤーを所有していないので、高品質のベークドフレンチフライの真価を非常によ
く認識するであろう。本発明の仕上げフレンチフライは、通常の家庭用オーブン
で約15分以下、好ましくは約12分以下、より好ましくは約10分以下、もっ
とも好ましくは約8分以下、被覆パーフライをベークすることによって調理でき
る。
【0070】 オーブンから取り出すと同時に、風味および食感をさらに高めるために、被覆
ベークドフライに任意選択で油および/または塩を塗布してもよい。この油は他
の成分、たとえば、アミノ酸、還元糖、調味料、着色剤、ビタミン(たとえば、
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンK)などを含むことができる。好ましくは、
被覆ベークドフライに塗布される油は、風味油または調整油である。この油はベ
ークドフライの表面に、当分野で知られる方法によって、たとえば表面に温油を
噴霧する、あるいは温油のタンクにフライを迅速に浸漬することによって塗布す
ることができる。
【0071】 バルク水分、脂肪含量、およびデンプンを基剤とする被覆物は、このパーフラ
イの重要な特質である。これらの特質は、本発明のオーブン仕上げフレンチフラ
イを製造するために重要である。特に重要なのは、(1)デンプンを基剤とした
被覆物の水溶解度の低いデンプン部分の性質、(2)パーフライ中の水分布、(
3)仕上げフレンチフライの被覆物の厚さ、および(4)長時間にわたる外皮の
カリカリ感(テクスチャ値)の維持である。
【0072】 これらの特質を制御することによって、長い保持時間を有するすぐに食べられ
る仕上げフレンチフライを調理することができる。この仕上げフライに生じる触
感上の二分性は、ディープフライによって仕上げたフレンチフライに存在するも
のと非常に類似している。
【0073】 仕上げフレンチフライ この仕上げフライはさらに、少なくとも0.10mm、好ましくは少なくとも
約0.30mm、より好ましくは少なくとも約0.60mmの推定の被覆厚さを
有する。保持後の外側デンプン層の厚さ、力テクスチャ値および/または面積テ
クスチャ値は、被覆物中の固形分の量を増やすことによって、および/または被
覆物の粘度を増大することによって(たとえば、懸濁剤/粘性剤を用いて)被覆
物の含浸率を上げることで増大することができる。
【0074】 保持後のテクスチャ値 本発明の重要な特質は、典型的に持ち帰りの状態で起こる条件下で保持後の仕
上げフレンチフライのテクスチャ値である。この値は、バルク水分含量、外皮外
側部の水分、外皮内側部の水分、外皮の厚さ、仕上げ後の保持時間の長さ、フレ
ンチフライが保持される条件、およびフライの他の物理的性質など、要因の組み
合わせによって決まる。仕上げ直後にフレンチフライが保持される条件が、得ら
れるテクスチャ値にとって特に重要である。
【0075】 テクスチャ値は、長方形でとがっていないスチールプレートプローブを装備し
たテクスチャナライザを用いて決定する。圧縮試験は、プレートでフレンチフラ
イを圧縮し、抵抗力を測定することで実施する(詳細は分析試験方法の項を参照
)。力(グラム)対時間(秒)のデータをプロットして、力変形曲線を作成する
。圧縮試験の最初の1/3における平均最大力(グラム)および平均面積(グラ
ム・秒)という、力変形曲線から得られた2つのテクスチャパラメータをフレン
チフライの触感を特徴づけるために用いる。これらのパラメータの両方がフレン
チフライのカリカリ感と相互に関連していることが見出され、いずれもテクスチ
ャ値と呼ぶことができる。本発明の仕上げフレンチフライは、特有の触感上の二
分性を示し、少なくとも約10分の保持後の、少なくとも約170のテクスチャ
値(すなわち、最大力または面積)によって特徴づけられる。好ましくは、保持
後のテクスチャ値は約200から約1000、より好ましくは約220から約6
00、さらに好ましくは約240から約500である。さらに、本発明のオーブ
ン仕上げフレンチフライは、平均面積の平均最大力に対する比が、少なくとも1
.0、好ましくは1.04以上、より好ましくは1.08以上、さらに好ましく
は1.12以上、もっとも好ましくは1.16以上である。本明細書に記載の焼
き時間の制限に従って調理された市販の被覆パーフライからは、本発明の仕上げ
フライに見られる二分性という触感上の特徴を欠くオーブン仕上げフライがもた
らされる。典型的に、本明細書に記載の焼き時間制限に従って調理された市販お
よび従来技術のオーブンフライの平均最大力(グラム)および平均面積(グラム
・秒)は、保持後170以下であり、平均面積の平均最大力に対する比は約1.
0以下である。
【0076】 本発明の被覆オーブン仕上げフレンチフライは、保持後少なくとも約10分、
より好ましくは少なくとも約12分、もっとも好ましくは約14分間、少なくと
も約170、好ましくは少なくとも約200、より好ましくは少なくとも約22
0、もっとも好ましくは少なくとも約240のテクスチャ値を維持する。
【0077】 バルク水分 本発明の他の重大な特質は、被覆オーブン仕上げフレンチフライのバルク水分
含量である。バルク水分は、本発明によるフライ中の水の総量である。本発明の
被覆オーブン仕上げフレンチフライは、約28%から約50%のバルク水分を有
する。本発明によるシューストリングカットの仕上げフレンチフライは、約28
%から約46%、好ましくは約33%から約44%、より好ましくは約34%か
ら約40%のバルク水分を有する。本発明のより厚切りの被覆オーブン仕上げフ
レンチフライ(たとえば、レギュラーカット、クリンクルカット、およびステー
キフライ)は典型的に、約35%から約50%、好ましくは約38%から約48
%、より好ましくは約40%から約46%のバルク水分を有する。
【0078】 約50%をはるかに超えるバルク水分を有する被覆仕上げフレンチフライは、
所望の触感上の二分性をもたらすのに十分な外皮構造が得られないであろう(す
なわち、フライはカリカリ感に欠ける)。約28%よりはるかに小さいバルク水
分では、仕上げフライは乾燥しすぎることがある。本発明の仕上げフライのバル
ク水分を約28%と50%の間のレベルに保つことで、低水分でカリカリとした
外皮部、ならび高水分の内部の両方を持ち、保持後も外皮がカリカリのままであ
る仕上げフライの製造が可能となる。本発明の製品のバルク水分は、以下に記載
のとおり測定する。
【0079】 総脂肪 食用油、天然油、またはトリグリセリドに類似の性質を有する脂肪材料は一般
に、本発明で開示した種類の仕上げフレンチフライの表面上および外皮部内に存
在する。食用の脂肪および油は、仕上げフレンチフライの風味、なめらかさ、お
よび触感に寄与する。仕上げフレンチフライの表面上および外皮部内に存在する
食用脂肪および油は、当分野の技術者によく知られている。食用油は、上記の「
被覆パーフライの調理」に記載している。これらの食用油の例には、これに限定
されるものではないが、牛脂、ラード、綿実油、カノーラ、ダイズ油、トウモロ
コシ油、パーム油、魚油、ベニバナ油、ヒマワリ油、ココナッツ油、ピーナッツ
油、中鎖トリグリセリド、短鎖または中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸(たとえば、カプ
レニン様)の組合わせを含有する構造トリグリセリドなど、またはこれらの組合
わせが含まれる。この油は調整または風味付けされていてよく、「Flavor
ed Vegetable Oils as a Substitute fo
r Beef Tallow in Deep Frying Applica
tions」、Food Technology、90〜94頁(1989年)
、および米国特許第5104678号(Yang他)を参照されたい。
【0080】 この油は部分的に、または完全に水素化、または別の方法で改質されていてよ
い。さらに、トリグリセリドに類似の性質を有する無毒性の脂肪材料、たとえば
、スクロースポリエステルおよびThe Procter and Gambl
e CompanyのOleana、および低カロリー脂肪、ポリオール脂肪酸
ポリエステル、多様にエステル化されたポリオールポリエステル、または通常の
脂肪と脂肪代替物の組合わせも、仕上げフレンチフライの表面上および/または
外皮部内に存在することもできる。
【0081】 好ましい油のなかには、部分的に水素化されたダイズ油およびトウモロコシ油
がある。本発明の仕上げフライは、約8%から約25%の総脂肪を含む。本発明
のシューストリングフレンチフライは、典型的に約12%から約25%の総脂肪
、好ましくは約13%から約23%の脂肪、より好ましくは約14%から約20
%の総脂肪を有する。厚切りオーブン仕上げフレンチフライ(たとえば、レギュ
ラーカット、クリンクルカット、およびステーキフライ)は、典型的に約8%か
ら約22%の量の総脂肪を有する。好ましくは、厚切りオーブン仕上げフレンチ
フライは約10%から約20%、より好ましくは約12%から約18%の総脂肪
量を有する。
【0082】 好ましくは、本発明の仕上げフレンチフライに存在する総脂肪または油は、約
0.8%以下の遊離脂肪酸量を有する。
【0083】 追加成分 任意の所望の味に風味を高める、または風味を変えるために、塩、コショウ、
バター、タマネギ、またはニンニクなどの調味剤を、パーフライ、または被覆仕
上げフライに添加してもよい。当分野の技術者は、前述の調味剤のリストが決し
て包括的なものではなく、本発明の実施において使用に適した多岐にわたる添加
剤を示唆したものに過ぎないことを容易に理解するであろう。
【0084】 当分野で知られている他の成分も、パーフライドポテト片をフライおよび/ま
たは被覆するために用いる食用脂肪および油に添加することができ、TBHQな
どの抗酸化剤、クエン酸などのキレート剤、ジメチルポリシロキサンなどの消泡
剤、およびビタミンA、D、E、Kなどのビタミンを含む。
【0085】 分析試験方法 本発明のパーフライドポテト片およびオーブン仕上げフレンチフライの要素を
特徴づけるために、多くのパラメータを用いる。それらは特定の実験分析手順に
よって定量化される。各手順を以下に詳しく記載する。
【0086】 水溶解度指数の決定法 Rapid Visco Analyzer Series4(Newpor
t Scientific Pty.Ltd.Instrument Supp
ort Group 1/2 Apollo Street、Warriewo
od NSW 2102、オーストラリア製)を用いてデンプンを加熱する。デ
ンプン3グラム対蒸留水25グラムの比率で(すでにデンプン中に存在する水分
を調整)蒸留水を用いてデンプンを加熱する。デンプンと蒸留水の混合物を、本
明細書に参照により組み込む「Operation Manual for t
he Series4 Rapid Visco Analyser」1995
年6月発行、Newport Scientific Pty.Ltd.版権の
16〜17頁に略述されている標準1試験手順を用いて分析する。
【0087】 熱プロファイルが完了した後、3〜5グラムの混合物試料を抜き取り、超遠心
分離機において25℃で60分、60,000rpmで遠心分離する。この試料
は透明な上層(水溶性デンプンを含有)と濁った下層(水不溶性デンプンを含有
)を含むであろう。各層の量を秤量する。確実に均一となるように、各層を個別
に混合する。熱質量分析によって各層の水分パーセントを測定する。Perki
n−Elmer Thermal Gravimetric Analyzer
(TGA−7型)で、各層からの試料3〜20mgを室温から約300℃に加熱
することによって(ドライ窒素雰囲気中、1分当たり10℃の加熱速度で)、水
分を分析する。水分パーセントは、室温と200℃の間の損失質量パーセントと
して算出する。この層のデンプンパーセントは、100パーセントから水分パー
セントを引いたものである。水溶解度指数を以下のように算出する。
【0088】 水溶性デンプンのグラム数 可溶性デンプンの総グラム数は、採取した透明層のグラム数に透明層で測定さ
れたデンプン%を乗じることによって算出する。
【0089】 不溶性デンプンのグラム数 不溶性デンプンの総グラム数は、採取した濁った下層のグラム数に濁った層で
測定されたデンプン%を乗じることによって算出する。
【0090】 水溶解度指数 水溶解度指数は次のように算出する。 (水溶性デンプン(グラム))/(水溶性デンプン(グラム)+水不溶性デン
プン(グラム))×100
【0091】 被覆物の含浸率決定法 含浸率%=(パーフライの質量(被覆後)−パーフライの質量(被覆前))/
(パーフライの質量(被覆後))×100
【0092】 テクスチャ測定前の仕上げフレンチフライの保持方法 持ち帰り時に発生する典型的な類型の条件を模擬実験するために以下のプロト
コルを用いる。仕上げ後すぐに、フレンチフライをフードサービス用保持容器の
加熱ランプ下に4分間置く。次にこのフライを、市販のフードサービス用小分け
袋(〜3オンス(約85g))に袋詰めし、保持装置の加熱ランプ下でさらに3
分間保持する。この保持時間の後、4個のフレンチフライの小分け袋を密閉持ち
帰り用袋に入れ、上部を折り返してこの袋を密閉する。密閉した紙袋を、通常の
室温条件下で、少なくとも約3分間保持する。保持時間の総計は、約10分から
約14分まで多様であってよい。この保持時間の直後に、以下に記載する方法に
従ってテクスチャを測定する。
【0093】 保持後のテクスチャ値決定法 テクスチャ値は、テクスチャナライザを用いることによって決定する。フライ
のカリカリ感と相互に関連する仕上げフレンチフライのテクスチャ値は、TA−
XT2 Texture Analyzer(25−1ロードセルを装備した0
5.16型、Texture Technologies Corp.、ニュー
ヨーク州Scarsdale)で測定する。このテクスチャナライザは標準的な
パーソナルコンピュータ(たとえば、IBM 433DX)に接続されており、
XT.RA Dimension(バージョン3.7H、Texture Te
chnologies Corp.、ニューヨーク州Scarsdale)と呼
ばれるソフトウェアプログラムによってデータを記録する。
【0094】 テクスチャナライザは、メインアームに垂直に固定される長方形でとがってい
ないスチールプレートプローブ(厚さ2.5〜3.0mm、幅70mm、長さ9
0mm)を備えて構成される。単一のフレンチフライの「圧縮試験」を行い、力
(グラム)対時間(秒)のプロットを生成し、そこからテクスチャ値を得る。
【0095】 テクスチャナライザのセットアップおよび較正の手順 1.テクスチャナライザを以下のようにセットアップする。 モード: 圧縮の力測定 オプション: スタートに戻る 力の単位: グラム 時間の単位: 秒 距離フォーマット: ひずみ 試験前速度: 2.0mm/秒 プローブ試験速度: 1.0mm/秒 試験後速度: 10mm/秒 ひずみ: 85.0% トリガータイプ: オート10
【0096】 2.テクスチャ法を以下のように設定する。 グラフのタイプ:力対時間 自動目盛り: オフ 力の最大目盛り: 5000グラム 力の最小目盛り: 0グラム ピーク確認: オン 力の閾値: 20グラム ファイルの種類: ロータス1−2−3 ディスプレイおよびエキスポート:プロットポイント 捕捉速度: 200pps 力の単位: グラム 接触面積: 1.00mm 接触力: 5.0グラム
【0097】 3.較正台に5kgのおもりを置いて力を較正し、テクスチャナライザのキーパ
ッド上の「較正」ボタンを押す。
【0098】 4.シューストリングカットのフライの場合、プレートからのプローブ開始距離
10mmとして、ベースプレートからのプローブ距離を較正する(厚切りまたは
ステーキフライの場合にはプローブ開始距離を15mmに増す)。プローブの底
面が必ずベースプレートの表面と平行であるようにする。
【0099】 試料測定の手順 1.上述の保持プロファイルを用いて、測定前にフレンチフライを保持し、単一
のフレンチフライをテクスチャナライザのベースプレート上に平らに置く(プロ
ーブの幅に対して垂直に配向)。ベースプレートに接触するようにフレンチフラ
イの両端を手で押さえながら、圧縮試験を開始する(プローブ速度1.0mm/
秒)。 2.得られた力(グラム)対時間(秒)のデータを、後の分析用に保存する。同
一のバッチから、さらに9個のフライ試料を同一の手法で試験する。各バッチか
ら10個のフライ試料を、無作為に選択する。10個のフライ試料のテクスチャ
分析は、3〜4分以内に完了するべきである(工程1の後、3〜4分)。 3.工程1〜2を、フレンチフライの新しいバッチごとに繰り返す。一般に、各
種類のフレンチフライごとに5から10のバッチをこの方法で評価する。
【0100】 データ分析 1.個々のフレンチフライ試料ごとの、「力対時間」のプロットを以下について
評価する。 ・試験の最初の1/3以内における最大力(グラム) ・試験の最初の1/3以内における曲線下の面積(グラム・秒) (たとえば、圧縮試験を完了するのに6秒を要する場合、最大力および面積は
0から2秒の時間から得られる) 2.所与のバッチから選択された10個のフレンチフライ試料すべてに関する「
力対時間」データの分析後、10個の最大力の値を平均し、10個の面積の値を
平均する。エクセルに書かれたコンピュータプログラムによって、各フライ試料
の力対時間データを分析するタスク、およびフライの各バッチの最大力および面
積値を平均するタスクが自動化される。 3.特定のフレンチフライ種の残存するバッチについて類似の方法で分析する(
5から10のバッチを試験する。バッチあたり10個のフライを分析する)。次
に各バッチの最大力および面積の値を平均し、特定のフライの種類に関して最大
力(グラム)および面積(グラム・秒)の全体平均を得る。 4.本発明の目的のために、最大力または面積のいずれの全体平均もフレンチフ
ライのテクスチャ値と呼ぶことができる。最大力の全体平均を本明細書では力テ
クスチャ値と呼び、面積の全体平均を本明細書では面積テクスチャ値と呼ぶ。両
方の測定値が、仕上げフレンチフライのカリカリ感と相互に関連している。
【0101】 被覆物の厚さ(mm)の推定値決定法 すぐに食べられるフレンチフライのデンプン被覆物の厚さ(mm)は、以下の
ように算出される推定値に基づく。
【0102】
【数1】
【0103】 上式で、 X=フレンチフライの平均断面寸法(インチ)(たとえば、断面の幅および高
さの平均)、 Y=生のポテトによって添加されたポテト固形分のポンド数、 Z=被覆物から添加された被覆物固形分のポンド数であって、 ここで25.4は、インチをミリメートルに換算するための換算係数である。
【0104】 バルク水分含量試験 パーフライドポテト片および仕上げフレンチフライの水分含量は、以下のよう
に強制空気オーブン法によって求める。 1.ポテト片またはフレンチフライの代表試料を、ブレンダまたは通常のフード
プロセッサで均一に粉砕する。 2.およそ5グラムの粉砕した試料を、あらかじめ風袋を量った金属皿または皿
に、正確に秤量する(質量「A」)。 3.試料が入っている金属皿を、105℃で2時間、強制空気対流式オーブンに
置く。 4.2時間後、乾燥試料が入っている金属皿を取り出し、無水硫酸カルシウムな
どの乾燥剤を用いて、デシケータ中で室温に冷ます。 5.乾燥試料の入った皿を再秤量し、皿の風袋質量を減じることによって、乾燥
試料の質量(質量「B」)を算出する。 6.以下のように試料の水分パーセントを算出する。 水分%=[(A−B)/(A)]×100
【0105】 総脂肪含量試験 パーフライドポテト片および仕上げフレンチフライの総脂肪含量を、以下の溶
媒抽出法によって求める。
【0106】 装置 1.Soxtec HT6抽出システム。装置は加熱ブロックおよび冷却コンデ
ンサを含む。 2.冷却コンデンサ用再循環水浴 3.加熱ブロック用再循環油浴 4.抽出ビーカ 5.抽出円筒濾紙、26mm(Fisher TC1522−0018) 6.窒素パージガス 7.真空乾燥オーブン 8.化学天秤(4桁) 9.分注ピペット(50ml)
【0107】 材料 1.塩化メチレン(Baker 9315−33) 2.沸石(Chemware PTFE Fisher 09−191−20)
3.シリコーン油(Fisher TC1000−2779) 4.グラスウール(Fisher 11−390)
【0108】 手順 1.ポテト片またはフレンチフライの代表試料を、ブレンダまたは通常のフード
プロセッサで均一に粉砕する。 2.1片のグラスウール(円筒濾紙内で試料片を含有するのに十分な大きさ)お
よび抽出円筒濾紙を正確に秤量し(4桁)、円筒濾紙+グラスウールの質量(質
量「A」)を記録する。 3.粉砕した試料を円筒濾紙に充填し、あらかじめ秤量したグラスウール片で覆
う。 4.粉砕した試料+円筒濾紙+グラスウールの質量(質量「B」)を正確に秤量
し(4桁)、記録する。 5.抽出ビーカ内に2個以上の沸石を置き、抽出ビーカ+沸石の質量(質量「C
」)を秤量し(4桁)、記録する。 6.充填した円筒濾紙を抽出装置上に置き、円筒濾紙を洗浄位置に上げる。 7.50mlの塩化メチレンを、あらかじめ秤量した沸石入り抽出ビーカのそれ
ぞれにピペットで分注する。 8.加熱油浴を110℃に、冷却水浴を28.3℃に設定し、温度を平衡に保つ
。 9.充填した円筒濾紙を溶媒の入った抽出ビーカに下ろし、コンデンサの活栓を
開放位置にした状態で、溶媒内で60分間沸騰させる。 10.円筒濾紙を洗浄位置に上げ、60分間洗浄する。 11.コンデンサの活栓を閉鎖位置にして、溶媒を60分間蒸発させる。蒸発を
促進するために、窒素パージガスを出す。 12.あらかじめ120℃に温めた真空オーブンにビーカを移し、30分間、十
分な真空(圧力約30mmHg以下)とする。 13.ビーカを室温に冷まし、ビーカ+沸石+抽出脂肪の質量(質量「D」)を
秤量し(4桁)、記録する。 14.以下のように総脂肪パーセントを算出する。 脂肪%=[(D−C)/(B−A)]×100
【0109】 開示の実施形態はあらゆる点において、限定的ではなく例示的なものであると
考えられる。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示される。
【0110】 実施例1 生のRussetポテトを選別し、洗浄し、皮をむく。ポテト片をシュースト
リング片に切り、次に温水中で3.5分間、華氏165度(79.3℃)でブラ
ンチする。次に塩、デキストロース、およびピロリン酸ナトリウム溶液を、ポテ
ト片上に噴霧する。その後、約10%の水分損失をもたらすのに十分な時間、華
氏165度(73.8℃)の温度で、ポテト片を予備乾燥する。
【0111】 予備乾燥後、被覆物のタンクにポテト片を浸漬することによって、被覆物を塗
布する。被覆物のデンプンおよび固形分組成の特徴を、それぞれ以下の表1およ
び表2に記載する。
【0112】 デンプンを基剤としたこの被覆物は41.5%の固形分含量を有し、残余は水
である。この衣の含浸率は18%であり、算出される理論上の外皮の厚さは0.
65mmとなる。
【0113】 次にこのフレンチフライを、華氏375度(190.6℃)の温度でディープ
ファットフライし、水分を約60%とする。このパーフライをその後、衝風フリ
ーザ内で20分間、華氏−15度(−26.1℃)で冷凍する。冷凍後、この生
成物を華氏320度(160.0℃)の温度で150秒間、油で再びフライし、
最終バルク水分含量を47%とする。生成物を(上述のとおり)再び冷凍する。
【0114】 次にこのフレンチフライを、華氏395度(201.7℃)で2分間、高速気
流式オーブンでベークすることによって仕上げる。次に油を噴霧し、塩をかける
【0115】 ベークした後、フレンチフライを通常のフードサービス用保持容器内で加熱ラ
ンプ下に4分間置く。このフライを次に、市販のフードサービス用小分け袋に袋
詰めし、加熱ランプ下でさらに3分間保持する。この後、袋に詰めたフライを、
密閉持ち帰り用袋に入れる(1つの紙袋当たり4個の小袋)。この紙袋を、7分
間保持する(加熱ランプから離して室温で)。
【0116】 このフレンチフライは15%の脂肪、および37.7%の水分を有し、保持後
のテクスチャ値は214である。
【0117】
【表1】
【0118】
【表2】
【0119】 実施例2 64%の水分を有する市販のパーフライを、水性のデンプンを基剤とした被覆
物溶液に浸漬する。被覆物固形分の組成を、以下の表3に記載する。
【0120】 この被覆物は20%の固形分含量を有し、残余は水である。被覆片を水切りす
る。含浸率は約10%であり、算出される被覆層の厚さは約0.15mmとなる
。水切りしたポテト片を、華氏320度(160.0℃)の温度で、油中でフラ
イし、最終バルク水分含量を47%とする。生成物を衝風フリーザ内で20分間
、華氏−15度(−26.1℃)で冷凍する。このパーフライを、華氏395度
(190.5℃)の温度で2分と16秒間、高速空気衝突式オーブンで仕上げる
。仕上げ後、塩と油の両方をフレンチフライに塗布する。このフレンチフライを
、本明細書の分析の項に記載した保持プロトコルを用いて、合計で14分間保持
する。このフレンチフライは、15%の脂肪含量、および37.1%の水分含量
を有し、保持後のテクスチャ値は237である。
【0121】
【表3】
【0122】 実施例3 生のRussetポテトを選別し、洗浄し、皮をむく。ポテト片をシュースト
リング片に切り、次に温水中で3.5分間、華氏165度(79.3℃)でブラ
ンチする。次に塩、デキストロース、およびピロリン酸ナトリウム溶液を、ポテ
ト片上に噴霧する。その後、約10%の水分損失をもたらすのに十分な時間、華
氏165度(73.8℃)の温度で、このポテト片を予備乾燥する。
【0123】 予備乾燥後、被覆物のタンクにポテト片を浸漬することによって、被覆物を塗
布する。被覆物のデンプンおよび固形分組成の特徴を、それぞれ以下の表4およ
び表5に記載する。
【0124】 デンプンを基剤としたこの被覆物は41.5%の固形分含量を有し、残余は水
である。この衣の含浸率は18%であり、算出される理論上の外皮の厚さは0.
65mmとなる。
【0125】 次にこのフレンチフライを、華氏375度(190.6℃)の温度で、The
Procter & Gamble Companyから入手できるOlea
na中でディープファットフライし、水分を約60%とする。このパーフライを
その後、衝風フリーザ内で20分間、華氏−15度(−26.1℃)で冷凍する
。冷凍後、この生成物を華氏320度(160.0℃)の温度で150秒間、O
lean中で再びフライし、最終バルク水分含量を47%とする。生成物を(上
述のとおり)再び冷凍する。
【0126】 次にこのフレンチフライを、華氏395度(201.7℃)で2分間、高速気
流式オーブンでベークすることによって仕上げる。次に塩をかける。
【0127】 ベークした後、フレンチフライを通常のフードサービス用保持容器内で加熱ラ
ンプ下に4分間置く。このフライを次に、市販のフードサービス用小分け袋に袋
詰めし、加熱ランプ下でさらに3分間保持する。この後、袋に詰めたフライを、
密閉持ち帰り用袋に入れる(1つの紙袋当たり4個の小袋)。この紙袋を、7分
間保持する(すなわち、加熱ランプから離して)。
【0128】 このフレンチフライは、The Procter & Gamble Com
panyから入手できるOleana13%、および水分38.0%を有し、保
持後のテクスチャ値は225である。
【0129】
【表4】
【0130】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ティモシー アラン スカボーン アメリカ合衆国 45140 オハイオ州 ラ ブランド アッシュウッド ドライブ 2520 (72)発明者 スザンナ ウエイミン シウ アメリカ合衆国 45208 オハイオ州 シ ンシナティー エドワーズ ロード ナン バー9 3448 (72)発明者 デービッド アラン ボルカー シニア アメリカ合衆国 45052 オハイオ州 ノ ース ベンド ウォー アドミラル ドラ イブ 8337 (72)発明者 ジェフリー ジェイ. ケスター アメリカ合衆国 45069 オハイオ州 ウ ェスト チェスター ヒドゥン リッジ ドライブ 6933 (72)発明者 スーザン エフ. コーリング アメリカ合衆国 83713 アイダホ州 ボ イジー ウェスト アルバニー ドライブ 11955 Fターム(参考) 4B016 LC06 LE03 LG06 LK01 LK06 LK09 LK12 LP07 LP10 LP11

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 約30%から約55%のバルク水分、約6%から約25%の
    脂肪を含むパーフライドポテト片であって、前記パーフライドポテト片がデンプ
    ンを基剤とした表面被覆物を有し、デンプンを基剤とした被覆物が水溶解度の低
    いデンプン部分を含むことを特徴とするパーフライドポテト片。
  2. 【請求項2】 約38%から約52%のバルク水分を有することを特徴とす
    る請求項1に記載のパーフライドポテト片。
  3. 【請求項3】 約44%から約50%のバルク水分を有することを特徴とす
    る請求項1に記載のパーフライド片。
  4. 【請求項4】 デンプンを基剤とした被覆物が、天然デンプン、熱処理デン
    プン、遺伝子的改質デンプン、分画デンプン、化学的改質デンプン、およびそれ
    らの混合物からなる群から選択された水溶解度の低いデンプン部分を含むことを
    特徴とする請求項1に記載のパーフライドポテト片。
  5. 【請求項5】 水溶解度の低いデンプンが、ポテトデンプン、タピオカデン
    プン、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、およびそれらの
    混合物からなる群から選択され、水溶解度の低いデンプン部分がさらに少なくと
    も30%のアミロースを含むことを特徴とする請求項4に記載のパーフライドポ
    テト片。
  6. 【請求項6】 デンプンを基剤とした被覆物がさらに、ガム、膨張剤、穀粉
    、乳化剤、他のデンプン、およびデキストリンを含むことを特徴とする請求項4
    に記載のパーフライドポテト片。
  7. 【請求項7】 デンプンを基剤とした被覆物が、約15%から約50%の固
    形分を含み、固形分の少なくとも40%が、30%未満の水溶解度指数を有する
    水溶解度の低いデンプン部分からなることを特徴とする請求項4に記載のパーフ
    ライドポテト片。
  8. 【請求項8】 約8%から約22%の脂肪を有するパーフライドポテト片で
    あって、デンプンを基剤とした被覆物中の固形分の少なくとも60%が、30%
    未満の水溶解度指数を有する水溶解度の低いデンプン部分からなることを特徴と
    する請求項7に記載のパーフライドポテト片。
  9. 【請求項9】 脂肪が非消化性脂肪であることを特徴とする請求項8に記載
    のパーフライドポテト片。
  10. 【請求項10】 ビタミン、調味料、着色剤、塩、およびそれらの混合物を
    さらに含むことを特徴とする請求項8に記載のパーフライドポテト片。
  11. 【請求項11】 (a)約28%から約50%のバルク水分、 (b)約8.0%から約25%の総脂肪、 (c)力テクスチャ値または面積テクスチャ値の少なくとも1つが、少なくと
    も約10分の保持時間後に、少なくとも約170である力テクスチャ値および面
    積テクスチャ値、および (d)水溶解度の低いデンプン部分を含むデンプンを基剤とした被覆物 を含むフレンチフライドポテト片であって、 フレンチフライがオーブンで、約10分以下で調理されることを特徴とするフ
    レンチフライドポテト片。
  12. 【請求項12】 デンプンを基剤とした被覆物が、約20%未満の水溶解度
    指数を有する水溶解度の低いデンプン部分を含むことを特徴とする請求項11に
    記載のフレンチフライドポテト片。
  13. 【請求項13】 フレンチフライが通常のオーブンで調理されることを特徴
    とする請求項11に記載のフレンチフライドポテト片。
  14. 【請求項14】 フレンチフライが強制空気対流式オーブンで調理され、フ
    レンチフライドポテト片が約5分以下で調理されることを特徴とする請求項11
    に記載のフレンチフライドポテト片。
  15. 【請求項15】 デンプンを基剤とした被覆物が、パーフライする前に、約
    15%から約50%の固形分を含み、固形分の少なくとも40%が、30%未満
    の水溶解度指数を有する水溶解度の低いデンプン部分からなることを特徴とする
    請求項11に記載のフレンチフライドポテト片。
  16. 【請求項16】 デンプンが、ポテトデンプン、コムギデンプン、タピオカ
    デンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、およびそれらの混合物からな
    る群から選択されることを特徴とする請求項14に記載のフレンチフライドポテ
    ト片。
  17. 【請求項17】 力テクスチャ値または面積テクスチャ値の少なくとも1つ
    が、少なくとも約14分の保持時間後に少なくとも約170である、力テクスチ
    ャ値および面積テクスチャ値を有することを特徴とする請求項15に記載のフレ
    ンチフライドポテト片。
  18. 【請求項18】 脂肪が非消化性脂肪であることを特徴とする請求項17に
    記載のフレンチフライドポテト片。
  19. 【請求項19】 水溶解度の低いデンプン部分が、天然デンプン、遺伝子的
    改質デンプン、化学的改質デンプン、分画デンプン、およびそれらの混合物から
    なる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載のフレンチフライドポ
    テト片。
  20. 【請求項20】 調味料、着色剤、ビタミン、塩、およびそれらの混合物を
    さらに含むことを特徴とする請求項17に記載のフレンチフライドポテト片。
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