JP2002521246A - エンボスローラーの製造方法及び製造装置 - Google Patents

エンボスローラーの製造方法及び製造装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、エンボスローラーを製造する方法及び装置に関する。本発明は、表面のパターン及び状態を予め調べることによって接続跡を伴わずにエンボスローラーを製造して、良好なパターン品質を持つローラーを得ることに関する。マスターロールの製造によって、複数のエンボスローラーを製造し、エンボスローラーが摩耗したときに、他のローラーをすぐに製造することができ、これは均一な品質及び大量生産にとっては重要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [技術分野] 本発明はエンボスローラーを製造する方法に関する。ここでこのエンボスロー
ラーは、様々な物品、例えば人工皮革又は熱可塑性樹脂の表面にエンボス処理を
連続的に行うために使用するものである。また本発明は特に、マスターローラー
を使用してエンボスローラーを製造する方法に関し、この方法によって、エンボ
スローラーの製造工程を短くするのと同時に、同じパターンの多数のエンボスロ
ーラーを製造することが可能になる。
【0002】 [背景技術] 一般に、天然皮革等の表面パターンを人工的に再現するためには、合成樹脂プ
レート又はスチールプレートにオリジナルのパターンの凹凸を付けて、これを製
品に押しつけ、それによってオリジナルパターンを製品の表面に再現する。
【0003】 多くのこの様な方法が使用されており、またこの様にして製造された様々なエ
ンボスローラーが現在使用されている。
【0004】 しかしながら上述のようなエンボスローラーの製造方法においては、製造工程
に制約が多く且つ困難であり、また製造されるローラーの表面の精密さにも問題
があり、高品質のローラーの製造に関しては十分ではなかった。
【0005】 例えば、韓国特許公開第82-2341 号明細書のエンボスローラー製造方法を参照
【0006】 上記の技術によれば、エンボスローラーの製造方法は以下のようなものである
。初めに、シリコーンを原版の表面に適用することによって凹凸を付けられたシ
リコーンシートを製造する。そして、これらのシリコーンシートを筒の内側に連
続的に取り付け、もう1つの筒を挿入し、シリコーンシートとこの新しい筒との
間隔が5mmになるようにする。そして、可塑性化学物質及びエポキシグリース
の混合物をシリコーンシートと筒との間に挿入して硬化させる。上述の混合物が
硬化した後で、外側の筒及びシリコーンシートを取り外すと、内側の筒の外側表
面のエンボス処理された造形エポキシ樹脂ローラが得られる。このローラーの表
面には、シリコーンシートの接続部分の跡が存在し、これは除去しなければなら
ない。
【0007】 このローラーは再びもう1つの外側の筒に入れてシリコーンを注入する。この
シリコーンを硬化させてエポキシ樹脂ローラーから取り外すと、凹凸を付けられ
たシリコーン管が得られる。
【0008】 その後、シリコーン管を筒に入れて、そこにローラーを挿入し、管とローラー
との間に接着剤を注入して硬化させる。この方法は、ローラーの外側表面にシリ
コーン管を取り付けることによって、エンボスローラーを製造する。
【0009】 この方法によって製造したエンボスローラーでは、オリジナルパターンの表面
は順次再現されており、また接続跡が残らないので、原版のパターンを製品に再
現することができる。
【0010】 しかしながら、上述の従来の方法は主に、エンボスローラーの表面が接続跡を
伴わずに原版と同様な凹凸のパターンを持つようにするために開発されている。
【0011】 従って、パターンが同じ原版によるものであっても、代々のコピーの劣化は克
服できない欠点である。また、シリコーンエンボスローラーを製造する前者の方
法は1度に1つのエンボスローラーしか製造することができない。従って、ロー
ラーをもはや使用することができなくなった場合(シリコーンは早く摩損する性
質があるので、100,000 kmにわたってエンボスローラーを使用した後では表面
が摩損してもはや使用することができないことによる)、もう1つのシリコーン
エンボスローラーを得るために上述の製造方法を繰り返さなければならないとい
う不便さをこうむる。
【0012】 再製造方法においては、パターンは初期のパターンとは異なっている可能性が
ある。これは、大量の需要(300,000 〜400,000 m)を程度の需要を満たすこと
ができないという問題をもたらす。
【0013】 [発明の概略] 従って、本発明の目的は、エンボスローラーの製造の前にパターンの形状及び
表面の状態を調べて補正を行いって、接続跡を伴わない良好なパターンのローラ
ーを製造するようにして、エンボスローラーを製造する方法を提供することであ
る。
【0014】 更に本発明の目的は、マスターローラーの製造によって、複数の同じシリコー
ンエンボスローラーを製造することを可能にし、またエンボスローラーが摩損し
た場合にマスターローラーからすぐにエンボスローラーを製造して、均一な製品
の大量生産を可能にすることである。これはこの製造方法の目的である。
【0015】 本発明において「エンボスローラー」とは、適用して硬化させた凹凸のあるシ
リコーンを表面に持つローラー状の筒を意味している。
【0016】 本発明において「シリコーン管」とは、湾曲させてその縁をつなぎ合わせて環
状にしたシリコーンシートを意味しており、管を湾曲させる様式に依存して、こ
のシリコーンの表面パターンは管の内側又は外側のいずれかを形成する。
【0017】 本発明において「合成樹脂」とは、上述のシリコーン管と同様なものであるが
、その材料が合成樹脂であるものを意味している。
【0018】 本発明において「マスターロール」とは、エンボス処理造形物のエンボスロー
ラーを製造するために使用する凹凸を持つマザーローラーを意味している。
【0019】 [好ましい態様の詳細な説明] 以下では、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0020】 本発明のエンボスローラーの製造は、図1によって全体を通して説明されてい
る。
【0021】 製造方法の説明は以下のようなものである。
【0022】 皮革のパターンの形はその場所によって異なるので、合成皮革の製造において
使用する天然合皮の場所を初めに選択しなければならない。選択した原版は洗浄
及び清浄化しなければならず、またシリコーンを原版に適用する前にシリコーン
を混合して減圧下に配置する。この様にシリコーンを減圧下に配置するのは、混
合されたシリコーン中に気泡が存在すると、原版とシリコーンとの接触面におい
て気泡が発生し、それによって望ましくないデザインがもたらされるためである
【0023】 一般的に、シリコーンは25セルシウス度において24時間以内で硬化する。
従って、シリコーンが完全に硬化する24時間後に、原版を取り外して、凹凸を
付けられたシリコーンシートを得る。
【0024】 シリコーンシートの凹凸を付けられた表面に合成樹脂を注いでこの樹脂を硬化
させる。ここでは、この合成樹脂にも減圧処理を行って気泡を除去しなければな
らない。本発明において使用する合成樹脂は、PVC又はポリウレタンのような
なめらかな特徴を持ち、0.5〜2mmの厚さを維持するものでなければならな
い。
【0025】 シリコーンシートに適用した合成樹脂が硬化して合成樹脂シートを形成したら
、これをシリコーンシートから分離しなければならない。取り外された合成樹脂
シートは、オリジナルのものと同様なエンボス処理をした造形を持たなければな
らない。
【0026】 この合成樹脂シートの製造方法は反復的に行わなければならず、また同じパタ
ーン及びサイズの複数のエンボス処理造形樹脂シートを製造してつなぎ合わせな
ければならない。これらの合成樹脂シートをつなぎ合わせる前に、これらのシー
トに切断処理を行わなければならない。
【0027】 つなぎ合わせた合成樹脂シートが全体としての調和をもたらすようするために
、合成樹脂の結合端部を切断して連続的になるようにしなければならない。また
、切断した合成樹脂シートは、接触表面によって共に付着させなければならない
。これと同様に、複数の合成樹脂シートをつなぎ合わせる場合、最終的に合成樹
脂シートは初めの原版の数倍の大きさになる。
【0028】 再び、つなぎ合わせた大きい合成樹脂シートの表面に減圧処理したシリコーン
を適用して硬化させる。合成樹脂シートから硬化したシリコーンを取り外すと、
最初のシリコーンシートよりも大きく凹凸が原版と逆のシリコーンシートが得ら
れる。
【0029】 上述のシリコーンシートにおいては、原版のパターンが明確であるだけでなく
、合成樹脂に起因する接続跡も見出すことができる。これは、シリコーンを合成
樹脂に適用する場合、シリコーンが合成樹脂の接続部分に進入し、それによって
それらの跡が硬化したシリコーンシートの表面において見出せるようになること
による。
【0030】 従って、合成樹脂シートからシリコーンシートを取り外した後で、適当な道具
及び化学物質を使用して、硬化したシリコーンから接続跡を取り除いて、凹凸が
原版と逆の、きれいなシリコーンシートを得る。
【0031】 この工程の後で、製造しようとするエンボスローラーの120%よりも大きい
、凹凸が原版と逆のシリコーンシートが得られ、このシリコーンシートに合成樹
脂を適用する。
【0032】 上述の合成樹脂に加硫した後で、この合成樹脂をシリコーンシートから取り外
すと、原版に起因する複数のつなぎ合わされたパターンを持ち且つ接続跡がない
大きい合成樹脂シートが得られる。
【0033】 ここで製造された合成樹脂シートを丸めて管を作り、そしてこれを筒状の型に
内側に配置して適合させなければならない。このシートは丸めてパターンが内側
に向くようにし、そして縁を接続して筒状の型の内側に正確に配置しなければな
らない。
【0034】 この場合、合成樹脂シートの外側表面と型の内側表面とは、しっかりと適合す
るようにし、それによって筒状の型の内側で空回りしないようにしなければなら
ない。
【0035】 上述の型の中に鉄の棒を挿入して、この鉄の棒と合成樹脂の管との距離が5〜
20mmになるようにする。その後、シリコーンをこの鉄の棒と樹脂の管との空間
に注入する。上述の場合においては、この空間を狭くするとシリコーンの冷却効
果が改良され、より良い可塑性をもたらす。
【0036】 図1に示されているように、筒状の型の端部に蓋を取り付けて、この蓋の孔に
鉄の芯の軸を通すと、この軸を適合させることができ、それによって樹脂シート
と棒との距離が一定になる。また、この蓋は筒状の型を完全に密封している。
【0037】 片側の蓋の注入口を通して、減圧処理したシリコーンを合成樹脂シートと鉄の
棒との間に注入すべきである。他方の端部の蓋には内側の残留空気のための導出
口が存在し、空気はシリコーンによって押し出される。このことは気泡の形成を
防止する。
【0038】 筒状の型の内側のシリコーンを完全に加硫した後で、型及び合成樹脂管を取り
外すと、鉄の芯の外側に適用されている硬化したエンボス造形シリコーンが得ら
れる。これがエンボスローラーである。
【0039】 上述のシリコーンローラーには合成樹脂の管の接続跡が存在する。適当な道具
及び化学物質を使用してこの接続跡を完全に除去すると、完全に再現されたエン
ボス造形シリコーンエンボスローラーが得られる。
【0040】 上述の方法は最も基本的であり且つ適当な本発明の方法である。また、製造さ
れる製品は人工皮革に限定されず、シート、フィルム等、熱可塑性合成樹脂から
作られるもの、及び表面パターンを持つ全ての製品を含む。
【0041】 本発明は以下のようなマスターローラーの製造方法も含む。
【0042】 上述の方法によって製造した最終的なシリコーンエンボスローラーの表面にな
めらかな合成樹脂を適用し、この樹脂を完全に硬化させる。
【0043】 加硫の後で、シリコーンエンボスローラーに適用された合成樹脂でできた管を
取り外して裏返し、凹凸が逆になっている面が外側を向くようにする。上述の合
成樹脂管は接続部分を持たないので、外側に向けたときに裂けることはない。
【0044】 この合成樹脂管はマスターローラーであり、シリコーンエンボスローラーがも
はや使用できなくなったときに、このマスターローラーによって同じパターンを
持つエンボスローラーを製造して、このエンボスローラーを使用して同じパター
ンの製品を再び製造することができる。
【0045】 エンボスローラーの再製造工程に注目すると、完成したマスターローラーはそ
のパターンが内側を向くようにして、筒状の型の内側に挿入する。後の処理は、
型にシリコーンを注入してエンボスローラーを製造するのと同様である。
【0046】 マスターローラーを使用して多くのシリコーンローラーを製造すると、同じパ
ターンを大量に再現すること、及び均一な品質の信頼可能な製品を製造すること
が可能になる。
【0047】 他方で、マスターローラーからシリコーンローラーを製造する他の例を以下で
示す。
【0048】 初めに、マスターロールをそのままにしてパターン面が外側を向いているよう
にし、このロールを鉄の棒に乗せる。そして、マスターロールを回転させて、シ
リコーンを適用して、このシリコーンを硬化させる。凹凸が原版と逆の硬化した
シリコーンを取り外し、それを裏返して表面パターンが外側を向くようにして管
状に丸める。このシリコーン管を筒状の型に挿入する。このシリコーン管はこの
様にして挿入されたので、その表面は型の内側と接触している。その後、鉄の棒
を型に挿入する。このシリコーン管と棒との距離は5〜20mmであるべきである
。シリコーンを注入しそしてそれを硬化させる。この場合、このシリコーンは管
と棒とを接触させるようにして存在しているので、これはゆっくりと注入しなく
てもよい。筒状の型を取り外すと、シリコーン管は鉄の棒に付着しており、それ
によってエンボスローラーが得られる。
【0049】 この場合のように、マスターロールを製造すると、必要に応じて多くのエンボ
スローラーを製造することが可能になる。またこれは、シリコーンローラーを反
復的に製造するコスト及び労力を減少させる。
【0050】 上述の方法によって製造されるマスターロールはなめらかな合成樹脂から製造
することができる。従って、保存においては鉄の棒にこのマスターロールを取り
付けて、このマスターロールを折りたたまないようにしなければならない。しか
しながらこの場合には、空間的な制限があり、またその重量のためにこのローラ
ーの扱いが困難である。従って、本発明のもう1つの例は、比較的軽いマスター
ロールによってこれらの欠点を改良する。
【0051】 軽いマスターロールを製造するために、原版の表面に減圧処理したシリコーン
の混合物を適用しなければならない。シリコーンが硬化した後で、これを原版か
ら取り外して、凹凸が原版と逆のシリコーンシートを得る。上述のシリコーンシ
ートの模様に合成樹脂を注いで、この合成樹脂を硬化させる。ここで使用する合
成樹脂は加硫合成樹脂、例えばメラミン、エポキシ、加硫ウレタン等である。こ
の合成樹脂が硬化した後で、この合成樹脂をシリコーンシートから取り外する。
この様にして得られたエンボス造形合成樹脂の表面にシリコーンを適用してこの
シリコーンを硬化させる。
【0052】 上述のようにして凹凸が原版と逆のシリコーンシートが得られる。この製造方
法を反復して、同じパターンと大きさの、凹凸を付けられた複数のシリコーンシ
ートを得る。それぞれのシリコーンシートを切断して、パターンを適合させて複
数のシリコーンシートを共につなぎ合わせる。この様にして複数のシリコーンシ
ートをつなぎ合わせることによって、原版よりも大きい大きさの、凹凸が原版と
逆のシリコーンシートを得ることができる。再び、減圧処理した加硫合成樹脂を
、つなぎ合わせたシリコーンシートの表面に適用して、この合成樹脂を硬化させ
る。このシリコーンシートから合成樹脂を取り外すと、この合成樹脂シートの表
面には、オリジナルパターンのみでなくシリコーンシートに起因する接続跡も存
在する。従って、シリコーンシートから合成樹脂シートを取り外した後で、適当
な化学種及び道具を使用して、硬化した合成樹脂シートから接続跡を取り除く。
この処理の後で、マスターロールの120%よりも大きいエンボス造形合成樹脂
シートがもたらされ、この合成樹脂シートにシリコーンを適用し、そしてこのシ
リコーンを硬化させる。シリコーンシートから合成樹脂シートを取り外すと、接
続跡を伴わずに連続したオリジナルパターンを持つ凹凸を付けられたシリコーン
シートが得られる。
【0053】 上述のシリコーンシートを切断して、筒状の型の内側に正確に適合させ、且つ
シートを丸めてパターンが内側を向くようにし、縁を取り付けて管が筒状の型の
中に適合するようにする。鉄の棒を挿入して、この棒と管との間の距離が約5〜
10mmになるようにし、そして棒と管との空間になめらかな合成樹脂を流し込む
。上述のように、型の両端に蓋を取り付け、導入口を通して加硫合成樹脂を注入
し、導出口を通して空気を抜き出す。
【0054】 これ以外に、筒を回転させて遠心力を使用し、硬化した合成樹脂マスターロー
ルを製造することもできる。これは以下で説明する。
【0055】 筒状の型の内側において合成樹脂が完全に硬化した後で、型、シリコーン管、
及び鉄の棒を取り外すと、硬化したエンボス造形合成樹脂マスターロールが得ら
れる。このマスターロールの表面にはシリコーン管接続部分の跡が存在し、適当
な道具及び化学物質を使用してこれらを完全に取り除くと、パイプ状の加硫合成
樹脂マスターロールが得られる。
【0056】 このパイプ状の硬化した合成樹脂マスターロールは鉄の棒を必要とせず、従っ
て保存が容易である。またこれはオリジナルパターンを損なっていないので、ほ
とんど同一性を維持することができる。硬化したマスターロールからのシリコー
ンロールの製造は、上述の方法と同様な方法によって行う。
【0057】 上述の遠心力を使用してマスターロールを製造する方法は以下のようなもので
ある。この方法は、シリコーン管を丸めて内側を向く様にし、そしてそれを鉄の
棒と共に筒状の型に挿入することを必要としない。代わりに、硬化する合成樹脂
を注入するのと同時に、内側にシリコーン管を伴う型を回転させて、遠心力によ
って樹脂を均等に適用する。これはパイプ状の硬化したマスターロールをもたら
す。
【0058】 マスターロール製造装置は図2に示すようなものである。これは、ブラケット
(10)を備えて筒状の型が回転できるようになっており、モーター(20)を
ブラケット(10)の横に備えており、回転棒(30)がモーター(20)の回
転軸に接続されており、ローラー(40)が回転棒(30)に備え付けられてお
り、このローラー(40)は筒状の型(50)の外側に接触してモーター(20
)の回転を筒状の型(50)に伝え、そして蓋(70)は筒状の型(50)の両
端に備え付けられて、筒状の型(50)に注入される合成樹脂が漏れるのを防い
でいる。これが、マスターロール製造装置の構造である。
【0059】 上述のモーター(20)に速度変化が可能なモーター(20)を使用し、適用
する硬化合成樹脂(60)が筒状の型(50)の内側の温度に敏感に反応する場
合、筒状の型(50)の回転速度を変化させることができる。
【0060】 従って、温度が上昇して接着速度が低下した場合、モーターの速度を増加させ
るべきであり、温度が低下して接着速度が上昇した場合、モーターの速度を低下
させるべきである。
【0061】 上述のマスターロール製造装置に筒状の型を備え付け、硬化する合成樹脂の混
合物を注入してモーターを始動させる。このモーターの回転は棒及びこの棒に取
り付けられたローラーに伝わって筒に達する。従って、型の回転による遠心力に
よって凹凸が原版と反対のシリコーン管に合成樹脂を適用し、そしてこの合成樹
脂をゆっくりと硬化させる。この合成樹脂が完全に硬化した後で、筒状の型及び
シリコーン管を取り外すと、硬化した合成樹脂のマスターロールが得られる。こ
のマスターロールはシリコーン管に起因する接続跡を有しており、この接続跡を
適当な道具及び化学物質を使用して完全に取り除いて、パイプ状の硬化した合成
樹脂マスターロールを得る。
【0062】 他方で、シリコーンは接着性を持たないので、エンボスローラーの製造におい
ては、使用する鉄の棒の形状は非常に重要である。これは、鉄の棒とシリコーン
の表面とが完全に付着していないと、ローラを押しつけたときにこれらが離れて
製品に欠陥がもたらされるためである。
【0063】 従って本発明の特徴は、鉄の棒の表面にシリコーンの付着のための物体を備え
付けることでもある。
【0064】 図3において示されるように、この構造は鉄の棒(80)の外側表面に鉄の爪
(90)を備え付けたものである。この鉄の爪はシリコーンに突き刺さる。シリ
コーンの厚さは約5〜20mmなので、この鉄の爪の直径は4〜8mmであるべきで
あり、これらの爪の間隔は10〜40mmであるべきである。適用されるシリコー
ンはこの爪の間を流れ、シリコーンはしっかりと固定される。
【0065】 本発明の他の例においては、この付着のための物体をワイヤーネット又は表面
に孔を持つシートによって補助することができる。ワイヤーの場合には、開いて
いる空間は約2〜50mmであるべきであり、この範囲を逸脱するべきではない。
これは、この間隔が小さすぎるとシリコーンの注入において気泡が発生すること
があり、またこの間隔が大きすぎると、この部分のシリコーンが落下して欠陥を
もたらすことがある。
【0066】 織物を用いる場合、初めに前記付着のための物体を取り付け、そしてこの織物
を棒に付着させる。ここで使用する織物は0.5〜2mmであるべきであり、この
付着のための物体は完全に乾燥させるようにすべきである。
【0067】 これと同様に、異なる種類の付着のための物体を鉄の棒の表面に適用して、シ
リコーンを鉄の棒の表面に適用するときに、シリコーンがゆるむのを防止するこ
とができる。
【0068】 上述のように、エンボスローラーを製造する前に表面の状態及びパターンを調
査して接続跡が残らないようにすること、及びマスターロールを使用して、製品
の大量生産を可能にする複数のエンボスローラーを製造することが本発明によっ
て可能になる。更に、鉄の棒とシリコーンとの接続部を増加させることによって
、シリコーンがゆるむ機会を減少させて、製品の品質の劣化を防止する。本発明
は特定の態様に関して特に示して説明してきたが、特許請求の範囲において示さ
れる本発明の範囲及び本発明の本質から離れずに、その形状及び詳細に様々な変
更を行えることは当業者によって理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明のエンボスローラーの製造方法を説明するフローチャートであ
る。
【図2】 図2は、本発明のエンボスローラーを製造するために使用するマスターローラ
ーを製造する装置の構造概略図である。
【図3】 図3は、本発明によって製造するエンボスローラーの筒の表面に付着させるシ
リコーン接着剤の概略図である。
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月23日(2000.3.23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 エンボスローラーの製造方法及び製造装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 [技術分野] 本発明はエンボスローラーを製造する方法に関する。ここでこのエンボスロー
ラーは、様々な物品、例えば人工皮革又は熱可塑性樹脂の表面にエンボス処理を
連続的に行うために使用するものである。また本発明は特に、マスターローラー
を使用してエンボスローラーを製造する方法に関し、この方法によって、エンボ
スローラーの製造工程を短くして、同時に同じパターンの多数のエンボスローラ
ーを製造することが可能になる。
【0002】 [背景技術] 一般に、天然皮革等の表面パターンを人工的に再現するためには、合成樹脂プ
レート又はスチールプレートの表面にオリジナルパターンの凹凸を付けて、これ
を製品に押しつけ、それによってオリジナルパターンと同一のパターンを製品の
表面に再現する。
【0003】 多くのこの様な方法が開発されており、ここではオリジナルパターンの凹凸を
合成樹脂等の表面に付けている。加えて、この様にして製造された様々なエンボ
スローラーが現在使用されている。
【0004】 しかしながら上述のようなエンボスローラーの製造方法においては、製造工程
に制約が多く且つ困難であり、また製造されるローラーの表面の精密さにも問題
があり、高品質のローラーの製造に関しては十分ではなかった。
【0005】 例えば、韓国特許公開第82-2341 号明細書においては、原版にシリコーンを適
用することによって凹凸を付けられたシリコーンシートを製造する。多くのこれ
らのシリコーンシートを筒の内側に連続的に取り付けて、内側の筒とこのシリコ
ーンシートとの間隔が5mmになるようにしている。その後、エポキシ樹脂及び可
塑剤の混合物をこの間隔に注入して硬化させる。
【0006】 上述の混合物が硬化した後で、外側の筒及びシリコーンシートを取り外す。そ
して、内側の筒の外側表面に付着したエンボス処理エポキシ樹脂ローラーを得る
。このローラーの表面には、シリコーンシートの接続部分の跡が残っている。
【0007】 このローラーは再びもう1つの外側の筒に入れてシリコーンを注入する。この
シリコーンを硬化させてエポキシ樹脂ローラーから取り外すと、凹凸を付けられ
たシリコーン管が得られる。その後、シリコーン管を筒に入れて、そこにローラ
ーを挿入し、管とローラーとの間に接着剤を注入して硬化させる。この方法は、
ローラーの外側表面にシリコーン管を取り付けることによって、エンボスローラ
ーを製造する。
【0008】 この方法によって製造したエンボスローラーでは、オリジナルパターンの表面
は順次再現されており、また接続跡が残らないので、オリジナルパターンを製品
に再現することができる。
【0009】 しかしながら、上述の従来の方法は主に、エンボスローラーの表面が接続跡を
伴わずに原版と同じ凹凸のパターンを持つようにするために開発されている。従
って、パターンが同じ原版によるものであっても、代々のコピーの劣化は克服で
きない欠点である。
【0010】 また、シリコーンエンボスローラーを製造するこの方法は一度に1つのエンボ
スローラーしか製造することができない。従って、ローラーをもはや使用するこ
とができなくなった場合(シリコーンは早く摩損する性質があるので、100,000
mにわたってエンボスローラーを使用した後では表面が摩損してもはや使用する
ことができないことによる)、もう1つのシリコーンエンボスローラーを得るた
めに上述の製造方法を繰り返さなければならないという不便さをこうむる。
【0011】 再製造方法においては、パターンは初期のパターンとは異なっている可能性が
ある。これは、大量の需要(300,000 〜400,000 m)を満たすことができないと
いう問題をもたらす。
【0012】 [発明の概略] 従って、本発明は上述の問題を解決するものであって、接続跡を伴わない良好
なパターンのローラーを得るために、エンボスローラーの製造の前にパターンの
形状及び表面の状態を調べて補正を行うことを含む。更に本発明の目的は、シリ
コーンエンボスローラーが摩耗した又は裂けた場合に、マスターローラー(マス
ターロール)からエンボスローラーを直接に製造するために、均一なエンボスロ
ーラーの製造を可能にするエンボスローラーの製造方法を提供することである。
【0013】 本発明において「エンボスローラー」とは、適用して硬化させた凹凸のあるシ
リコーンを表面に持つローラー状の筒を意味している。
【0014】 本発明において「シリコーン管」とは、湾曲させてその縁をつなぎ合わせて環
状にしたシリコーンシートを意味しており、管を湾曲させる様式に依存して、こ
のシリコーンの表面パターンは管の内側又は外側のいずれかを形成する。
【0015】 本発明において「合成樹脂管」とは、上述のシリコーン管と同様なものである
が、その材料が合成樹脂であるものを意味している。
【0016】 本発明において「マスターローラー」とは、エンボス処理造形物のエンボスロ
ーラーを製造するために使用する凹凸を持つマザーローラーを意味している。
【0017】 [好ましい態様の詳細な説明] 以下では、添付の図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0018】 本発明のエンボスローラーの製造は、図1によって全体を通して説明されてい
る。
【0019】 製造方法の説明は以下のようなものである。皮革のパターンの形はその場所に
よって異なるので、合成皮革の製造においては、比較の原版から再現する場所を
初めに選択しなければならない。選択した原版は洗浄及び清浄化しなければなら
ず、またシリコーンを原版に適用する前にこのシリコーンを混合して減圧下に配
置する。この様にシリコーンを減圧下に配置するのは、混合されたシリコーン中
に気泡が存在すると、原版とシリコーンとの接触面において気泡が発生し、それ
によって望ましくないデザインがもたらされるためである。
【0020】 一般的に、シリコーンは25℃の室温において24時間以内で硬化し、シリコ
ーンが完全に硬化する24時間後に、硬化したシリコーンを原版から取り外して
、凹凸を付けられたシリコーンシートを得る。
【0021】 凹凸を付けられたシリコーンシートの表面に合成樹脂を注いでこの樹脂を硬化
させる。ここでは、この合成樹脂にも減圧処理を行って気泡を除去すべきである
。ここで使用する合成樹脂は、PVC又はポリウレタンのようななめらかな特徴
を持ち、0.5〜2mmの厚さを維持するものでなければならない。
【0022】 シリコーンシートに適用した合成樹脂が硬化して合成樹脂シートを形成したら
、これをシリコーンシートから分離しなければならない。この取り外された合成
樹脂シートは、原版と同様なエンボス処理造形を持たなければならない。
【0023】 この合成樹脂シートの製造方法を反復的に行って、同じパターン及びサイズの
複数のエンボス処理造形樹脂シートを製造し、そしてこれらをつなぎ合わせなけ
ればならない。これらの合成樹脂シートをつなぎ合わせる前に、これらのシート
に切断処理を行わなければならない。
【0024】 つなぎ合わせた合成樹脂シートが全体としての調和をもたらすようするために
、合成樹脂の結合端部は、パターンが連続的になるように切断しなければならな
い。また、切断した合成樹脂シートは、接触表面によって互いに付着させなけれ
ばならない。これと同様に、複数の合成樹脂シートをつなぎ合わせる場合、最終
的に合成樹脂シートは初めの原版の大きさよりも大きくになる。
【0025】 再び、つなぎ合わせた大きい合成樹脂シートの表面に減圧処理したシリコーン
を適用して硬化させる。合成樹脂シートから硬化したシリコーンを取り外すと、
最初のシリコーンシートよりも大きく凹凸が原版と逆のシリコーンシートが得ら
れる。
【0026】 上述のシリコーンシートにおいては、原版のパターンが明確であるだけでなく
、合成樹脂に起因する接続跡も見出すことができる。これは、シリコーンを合成
樹脂に適用する場合、シリコーンが合成樹脂の接続部分に進入し、それによって
それらの跡が硬化したシリコーンシートの表面において見出せるようになること
による。
【0027】 従って、合成樹脂シートからシリコーンシートを取り外した後で、適当な道具
及び化学物質を使用して、硬化したシリコーンから接続跡を取り除いて、凹凸が
原版と逆の、きれいなシリコーンシートを得る。
【0028】 この工程の後で、製造しようとするエンボスローラーの120%よりも大きい
、凹凸が原版と逆のシリコーンシートが得られ、このシリコーンシートに合成樹
脂を適用する。
【0029】 上述の合成樹脂を加硫した後で、この合成樹脂をシリコーンシートから取り外
すと、原版に起因する複数のつなぎ合わされたパターンを持ち且つ接続跡がない
大きい合成樹脂シートが得られる。
【0030】 ここで製造された合成樹脂シートを丸めて管を作り、そしてこれを筒状の型の
内側に適合させるように配置しなければならない。このシートはパターンが内側
に向くようにして丸め、そして縁を接続して筒状の型の内側に正確に配置しなけ
ればならない。
【0031】 この場合、合成樹脂シートの外側表面と型の内側表面とをしっかりと適合する
ようにし、それによって合成樹脂シートが筒状の型の内側で空回りしないように
する。
【0032】 上述の型の中に鉄の棒を挿入して、この鉄の棒と合成樹脂の管との距離が5〜
20mmになるようにする。その後、シリコーンをこの鉄の棒と合成樹脂の管との
空間に注入する。上述の場合においては、この空間を狭くするとシリコーンの冷
却効果が改良され、より良い可塑性をもたらす。
【0033】 図1に示されているように、筒状の型の端部に蓋を取り付けて、この蓋の孔に
鉄の芯の軸を通すと、この軸を適合させることができ、それによって樹脂シート
と棒との距離が一定になる。また、この蓋は筒状の型を完全に密封している。
【0034】 片側の蓋の注入口を通して、減圧処理したシリコーンを合成樹脂シートと鉄の
棒との間に注入すべきである。他方の端部の蓋には内側の残留空気のための導出
口が存在し、空気はシリコーンによって押し出される。このことは気泡の形成を
防止する。
【0035】 筒状の型の内側のシリコーンが完全に加硫した後で、型及び合成樹脂管を取り
外すと、鉄の芯の外側に適用されている硬化したエンボス造形シリコーンが得ら
れる。これがエンボスローラーである。
【0036】 上述のシリコーンローラーには合成樹脂の管の接続跡が存在する。適当な道具
及び化学物質を使用してこの接続跡を完全に除去すると、完全に再現されたエン
ボス造形シリコーンエンボスローラーが得られる。
【0037】 上述の方法は最も基本的であり且つ本発明の適当な方法である。また、製造さ
れる製品は人工皮革に限定されず、シート、フィルム等、熱可塑性合成樹脂から
作られるもの、及び表面パターンを持つ全ての製品を含む。
【0038】 本発明は以下のようなマスターローラーの製造も含む。ここでは、上述の方法
によって製造した最終的なシリコーンエンボスローラーの表面になめらかな合成
樹脂を適用し、この合成樹脂を完全に硬化させる。
【0039】 加硫の後で、シリコーンエンボスローラーに適用された合成樹脂でできた管を
、取り外して凹凸が逆になっている面が外側を向くようにして裏返す。この合成
樹脂管は接続部分を持たないので、裏返したときに裂けることはない。
【0040】 この合成樹脂管はマスターローラーであり、シリコーンエンボスローラーがも
はや使用できなくなったときに、このマスターローラーによって同じパターンを
持つエンボスローラーを製造し、このエンボスローラーを使用して同じパターン
の製品を再び製造することができる。
【0041】 エンボスローラーの再製造工程に注目すると、完成したマスターローラーはそ
のパターンが内側を向くようにして、筒状の型の内側に挿入する。後の処理は、
型にシリコーンを注入してエンボスローラーを製造するのと同様である。
【0042】 マスターローラーを使用して多くのシリコーンローラーを製造すると、同じパ
ターンを大量に再現すること、及び均一な品質の信頼可能な製品を製造すること
が可能になる。
【0043】 他方で、マスターローラーからシリコーンローラーを製造する他の例を以下で
示す。
【0044】 初めに、マスターローラーをそのままにしてパターン面が外側を向いているよ
うにし、このマスターローラーを鉄の棒に取り付ける。そして、マスターローラ
ーを回転させてシリコーンを適用し、このシリコーンを硬化させる。凹凸が原版
と逆の硬化したシリコーンを取り外し、それを裏返して表面パターンが外側を向
くようにして管状に丸める。このシリコーン管を筒状の型に挿入する。このシリ
コーン管はこの様にして挿入されたので、その表面は型の内側と接触している。
その後、鉄の棒を型に挿入する。このシリコーン管と棒との距離は5〜20mmで
あるべきである。シリコーンを注入しそしてそれを硬化させる。この場合、この
シリコーンは管と棒とを接触させるようにして存在しているので、これはゆっく
りと注入しなくてもよい。筒状の型を取り外すと、シリコーン管は鉄の棒に付着
しており、それによってエンボスローラーが得られる。
【0045】 この場合のように、マスターローラーを製造すると、必要に応じて多くのエン
ボスローラーを製造することが可能になる。またこれは、シリコーンローラーを
反復的に製造するコスト及び労力を減少させる。
【0046】 上述の方法によって製造されるマスターローラーはなめらかな合成樹脂から製
造することができる。従って、保存においては鉄の棒にこのマスターローラーを
取り付けて、このマスターローラーを折りたたまないようにしなければならない
。しかしながらこの場合には、空間的な制限があり、またその重量のためにこの
ローラーの扱いが困難である。従って、本発明のもう1つの例は、比較的軽いマ
スターローラーによってこれらの欠点を改良する。
【0047】 軽いマスターローラーを製造するために、原版の表面に減圧処理したシリコー
ンの混合物を適用しなければならない。シリコーンが硬化した後でこれを原版か
ら取り外して、凹凸が原版と逆のシリコーンシートを得る。上述のシリコーンシ
ートの模様に合成樹脂を注いで、この合成樹脂を硬化させる。ここで使用する合
成樹脂は加硫合成樹脂、例えばメラミン、エポキシ、加硫ウレタン等である。こ
の合成樹脂が硬化した後で、この合成樹脂をシリコーンシートから取り外する。
この様にして得られたエンボス造形合成樹脂の表面にシリコーンを適用してこの
シリコーンを硬化させる。
【0048】 上述のようにして凹凸が原版と逆のシリコーンシートが得られる。この製造方
法を反復して、同じパターンと大きさの、凹凸を付けられた複数のシリコーンシ
ートを得る。それぞれのシリコーンシートを切断して、パターンを適合させて複
数のシリコーンシートを共につなぎ合わせる。この様にして複数のシリコーンシ
ートをつなぎ合わせることによって、原版よりも大きい大きさの、凹凸が原版と
逆のシリコーンシートを得ることができる。再び、減圧処理した加硫合成樹脂を
、つなぎ合わせたシリコーンシートの表面に適用して、この合成樹脂を硬化させ
る。このシリコーンシートから合成樹脂を取り外すと、この合成樹脂シートの表
面には、オリジナルパターンのみでなくシリコーンシートに起因する接続跡も存
在する。従って、シリコーンシートから合成樹脂シートを取り外した後で、適当
な化学種及び道具を使用して、硬化した合成樹脂シートから接続跡を取り除く。
この処理の後で、マスターローラーの120%よりも大きいエンボス造形合成樹
脂シートがもたらされ、この合成樹脂シートにシリコーンを適用し、そしてこの
シリコーンを硬化させる。シリコーンシートから合成樹脂シートを取り外すと、
接続跡を伴わずに連続したオリジナルパターンを持つ凹凸を付けられたシリコー
ンシートが得られる。
【0049】 上述のシリコーンシートを切断して、筒状の型の内側に正確に適合させ、且つ
パターンが内側を向くようにしてシートを丸める。縁を付着させて管が筒状の型
の中に適合するようにする。鉄の棒を挿入して、この棒とシリコーン管との間の
距離が約5〜10mmになるようにし、そしてこの棒とシリコーン管との空間にな
めらかな合成樹脂を流し込む。上述のように、型の両端に蓋を取り付け、導入口
を通して加硫合成樹脂を注入し、導出口を通して空気を抜き出す。
【0050】 これ以外に、筒を回転させて遠心力を使用し、硬化した合成樹脂マスターロー
ラーを製造することもできる。これは以下で説明する。
【0051】 筒状の型の内側において合成樹脂が完全に硬化した後で、型、シリコーン管、
及び鉄の棒を取り外すと、硬化したエンボス造形合成樹脂マスターローラーが得
られる。このマスターローラーの表面にはシリコーン管接続部分の跡が存在する
。この接続部分の跡を、適当な道具及び化学物質を使用してこれらを完全に取り
除くと、パイプ状の加硫合成樹脂マスターローラーが得られる。
【0052】 このパイプ状の硬化した合成樹脂マスターローラーは鉄の棒を必要とせず、従
って貯蔵が容易である。またこれはオリジナルパターンを損なっていないので、
ほとんど同一性を維持することができる。この硬化したマスターローラーからの
シリコーンローラーの製造は、上述の方法と同様な方法によって行う。
【0053】 上述の遠心力を使用してマスターローラーを製造する方法は以下のようなもの
である。この方法では、シリコーン管を丸めて凹凸を付けられた面が内側を向く
様にし、そしてそれを鉄の棒と共に筒状の型に挿入することを必要としない。代
わりに、硬化する合成樹脂を注入するのと同時に、内側にシリコーン管を伴う型
を回転させて、遠心力によって樹脂を均等に適用する。これはパイプ状の硬化し
たマスターローラーをもたらす。
【0054】 マスターローラー製造装置は図2に示すようなものである。これは、ブラケッ
ト(10)を備えて筒状の型(50)が回転できるようになっており、モーター
(20)をブラケット(10)の横に備えており、回転棒(30)がモーター(
20)の回転軸に接続されており、ローラー(40)が回転棒(30)に備え付
けられており、このローラー(40)は筒状の型(50)の外側に接触してモー
ター(20)の回転を筒状の型(50)に伝え、そして蓋(70)を筒状の型(
50)の両端に備え付けて、筒状の型(50)に注入される合成樹脂が漏れるの
を防いでいる。これが、マスターローラー製造装置の構造である。
【0055】 上述のモーター(20)に速度変化が可能なモーター(20)を使用し、それ
によって適用する硬化合成樹脂(60)が筒状の型(50)の内側の温度に敏感
に反応する場合、筒状の型(50)の回転速度を変化させることができる。
【0056】 従って、温度が上昇して接着速度が低下した場合、モーターの速度を増加させ
るべきであり、温度が低下して接着速度が上昇した場合、モーターの速度を低下
させるべきである。
【0057】 上述のマスターローラー製造装置に筒状の型を備え付け、硬化する合成樹脂の
混合物を注入してモーターを始動させる。このモーターの回転は棒及びこの棒に
取り付けられたローラーに伝わって筒に達する。従って、型の回転による遠心力
によって凹凸が原版と反対のシリコーン管に合成樹脂を適用し、そしてこの合成
樹脂をゆっくりと硬化させる。この合成樹脂が完全に硬化した後で、筒状の型及
びシリコーン管を取り外すと、硬化した合成樹脂のマスターローラーが得られる
。このマスターローラーはシリコーン管に起因する接続跡を有しており、この接
続跡を適当な道具及び化学物質を使用して完全に取り除いて、パイプ状の硬化し
た合成樹脂マスターローラーを得る。
【0058】 また他方で、シリコーンは接着性を持たないので、エンボスローラーの製造に
おいては、使用する鉄の棒の形状は非常に重要である。これは、鉄の棒とシリコ
ーンの表面とが完全に付着していないと、ローラを押しつけたときにこれらが離
れて製品に欠陥がもたらされるためである。
【0059】 従って本発明の特徴は、鉄の棒の表面にシリコーンの付着のための物体を備え
付けることでもある。
【0060】 図3において示されるように、この構造は鉄の棒(80)の外側表面に鉄の爪
状のもの(90)を備え付けたものである。この鉄の爪はシリコーンに突き刺さ
る。シリコーンの厚さは約5〜20mmなので、この鉄の爪の直径は4〜8mmであ
るべきであり、これらの爪の間隔は10〜40mmであるべきである。適用される
シリコーンはこの爪の間を流れ、シリコーンはしっかりと固定される。
【0061】 本発明の他の例においては、この付着のための物体をワイヤーネット又は表面
に孔を持つシートによって補助することができる。ワイヤーの場合には、開いて
いる空間は約2〜50mmであるべきであり、この範囲を逸脱するべきではない。
これは、この間隔が小さすぎるとシリコーンの注入において気泡が発生すること
があり、またこの間隔が大きすぎると、この部分のシリコーンが落下して欠陥を
もたらすことがあるためである。
【0062】 織物を用いる場合、初めに接着剤を適用し、そしてこの織物を棒に付着させる
。ここで使用する織物は0.5〜2mmであるべきであり、この接着剤は完全に乾
燥させるようにすべきである。
【0063】 これと同様に、異なる種類の付着のための物体を鉄の棒の表面に適用して、シ
リコーンを鉄の棒の表面に適用するときに、このシリコーンがゆるむのを防止す
ることができる。
【0064】 上述のように本発明によれば、エンボスローラーを製造する前に表面の状態及
びパターンを調査して接続跡が残らないようにすること、及びマスターローラー
を使用して製品の大量生産を可能にする複数のエンボスローラーを製造すること
が可能になる。更に、鉄の棒とシリコーンとの接続を強化することによって、シ
リコーンがゆるむ機会を減少させて、製品の品質の劣化を防止する。本発明は特
定の態様に関して特に示して説明してきたが、特許請求の範囲において示される
本発明の範囲及び本発明の本質から離れずに、その形状及び詳細に様々な変更を
行えることは当業者によって理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明のエンボスローラーの製造方法を説明するフローチャートであ
る。
【図2】 図2は、本発明のエンボスローラーを製造するために使用するマスターローラ
ー製造装置構造概略図である。
【図3】 図3は、本発明のシリコーンの付着のための部材を有する鉄の棒の概略図であ
る。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧処理をしたシリコーンの混合物を原版に適用し、このシ
    リコーンが硬化した後で、このシリコーンを取り外して、凹凸が前記原版と逆の
    シリコーンシートを得る工程、 減圧処理をしたなめらかな合成樹脂を前記シリコーンの凹凸が原版と逆の前記
    表面に適用し、そしてこの合成樹脂が硬化した後で、前記シリコーンシートを取
    り外してエンボス処理造形合成樹脂シートを得る工程、 複数の合成樹脂シートを製造し、そしてそれらを切断してそれらのパターンが
    適合するようにし、それらを互いにつなぎ合わせる工程、 減圧処理をしたシリコーンを前記合成樹脂シートに適用し、このシリコーンが
    硬化した後で、前記合成樹脂シートを取り外して、凹凸が原版と逆の大きいシリ
    コーンシートを得る工程、 適当な道具及び化学物質によって、前記大きいリコーンシートの接続跡を取り
    除き、そして痕跡がない凹凸が原版と逆のシリコーンシートを製造する工程、 前記シリコーンシートに合成樹脂を適用し、そしてこの合成樹脂が硬化した後
    で、シリコーンシートを取り外して、接続跡がない連続的なパターンを持つ合成
    樹脂シートを得る工程、 前記合成樹脂シートを切断し、それによって筒状の型に正確に適合するように
    し、且つこのシートを丸め、それによってパターンが管の内側を向くようにし、
    また縁を取り付け、そしてこの管を前記型に挿入し、更にこの型に鉄の棒を入れ
    、そしてこの合成樹脂と鉄の棒との間にシリコーンを注ぐ工程、 前記シリコーンが硬化した後で前記筒状の型を取り除き、前記鉄の棒の外側の
    合成樹脂の管が、凹凸が原版と逆の硬化したシリコーンのエンボスローラーにな
    るようにする工程、 適当な道具及び化学物質を使用して、前記シリコーンエンボスローラーの接続
    跡を取り除く工程、 を含むエンボスローラーの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂を、PVC及びポリウレタンを包含するなめら
    かな合成樹脂より選択する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 切断を行う前記工程において、接続する表面に従って前記シ
    ートを切断し、そしてこれらのシートをつなぎ合わせ、それによって複数の合成
    樹脂シートのパターンを共に適合させる請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂と前記鉄の棒との間にシリコーンを注ぐ前記工
    程において、両端に蓋を配置し、この蓋の孔に鉄の棒を通すようにし、そして片
    方の端部の蓋の導入口を通して減圧処理したシリコーンを注入し、また他方の導
    出口を通して空気を吸い出すようにして、シリコーンを完全に満たすようにする
    工程を含む請求項1に記載のエンボスローラー製造方法。
  5. 【請求項5】 なめらかな合成樹脂を完成したシリコーンエンボスローラー
    の表面に適用し、この合成樹脂を硬化させ、エンボス処理造形物のこの硬化した
    合成樹脂を取り外してそれが外側を向くようにして、パターンを外側に向ける工
    程を含むマスターローラーの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法によって製造したマスターロールを裏
    返しにし、それによってパターンが内側を向くようにし、このロールを筒状の型
    に挿入し、そして鉄の棒を挿入し、前記マスターロールと鉄の棒との間にシリコ
    ーンを注入し、このシリコーンが硬化した後で、前記型と前記マスターロールを
    取り外し、それによって前記鉄の棒に付いており凹凸が原版と逆のシリコーンエ
    ンボスローラーを得る工程、 を含むマスターローラーからエンボスローラーを製造する方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の方法によって製造したマスターローラーに
    鉄の棒を挿入し、この鉄の棒を回転させそしてこのマスターローラーの表面にシ
    リコーンを適用してこのシリコーンを硬化させ、このシリコーンを取り外して裏
    返しにすることによって、表面パターンが外側を向くようにしてシリコーン管を
    作り、そしてこのシリコーン管を筒状の型に挿入し、その後、鉄の棒とシリコー
    ン管との間の距離が5〜20mmになるようにして鉄の棒をシリコーン管に挿入し
    、そしてこの鉄の棒とシリコーン管との間にシリコーンを注入し、このシリコー
    ンを硬化させて前記型を取り外す工程、 を含む、マスターローラーからエンボスローラーを製造する方法。
  8. 【請求項8】 減圧処理したシリコーンの混合物を原版の表面に適用し、こ
    のシリコーンを硬化させ、そしてシリコーンを取り外してシリコーンシートを得
    る工程、 減圧処理した合成樹脂を前記シリコーンシートの表面に適用し、この合成樹脂
    を硬化させ、シリコーンを取り外してエンボス処理造形合成樹脂シートを得る工
    程、 シリコーンを前記合成樹脂シートに適用し、そしてこのシリコーンを硬化させ
    取り外して、凹凸が原版と逆のシリコーンシートを得る工程、 前記工程によって複数のシリコーンシートを製造してパターンに従って切断し
    、そしてこれらのシートを接続して大きいシリコーンシートを作る工程、 前記シリコーンシートに減圧処理した加硫合成樹脂を適用し、そしてこの合成
    樹脂を硬化させ、そしてシリコーンシートを取り外して、大きい加硫合成樹脂シ
    ートを得る工程、 適当な道具及び化学物質を使用して前記合成樹脂シートに残る接続跡を除去し
    、それによって接続跡がないエンボス造形合成樹脂シートを得る工程、 接続跡を持たず連続したパターンを持つエンボス造形シリコーンシートを得る
    ために、前記合成樹脂シートにシリコーンを適用し、このシリコーンを硬化させ
    て取り外す工程、 前記シリコーンシートを切断し、それによってこのシリコーンシートを筒状の
    型に適合するようにし、且つ前記シートを丸めて管状にし、それによってパター
    ンが内側を向くようにし、また縁を取り付け、そして、この管を前記型に挿入し
    、そしてこのシリコーンシートとの間隔が5〜10mmになるようにして鉄の棒を
    挿入し、そしてシリコーンシートと鉄の棒との間に硬化させる合成樹脂を注入す
    る工程、 管状の加硫合成樹脂管を得るために、前記型と前記鉄の芯を取り外す工程、 適当な道具及び化学物質を使用して、前記合成樹脂に残る接続跡を除去する工
    程、 を含む硬化したマスターローラーの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記棒と前記シリコーンとの間に硬化する合成樹脂を注入す
    る工程が、筒状の型を回転させ、回転しているシリコーン管の表面に硬化させる
    樹脂を注ぎ、それによって遠心力で前記シリコーン管に樹脂を均等に適用するこ
    とを含む請求項8に記載の硬化したマスターローラーの製造方法。
  10. 【請求項10】 型を回転させることができるように備え付けたブラケット
    (10)、前記ブラケット(10)の横に取り付けたモーター(20)、前記モ
    ーター(20)の回転軸に取り付けた回転棒(30)、筒状の型に接触し、前記
    モーター(20)の回転を前記筒状の型(50)に伝える前記回転棒(30)の
    横に備え付けられたローラー(40)、前記筒状の型(50)の両端に備え付け
    られて、この筒状の型(50)に注入する合成樹脂(60)が漏れるのを防ぐ蓋
    (70)、 を有するマスターロールの製造装置。
  11. 【請求項11】 前記鉄の棒の表面にシリコーンの付着のための物体が存在
    して前記シリコーンが外れないようになっている請求項1,4,7又は8に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 前記シリコーンの付着のための物体が、前記鉄の棒(80
    )の表面に長手方向に取り付けられた複数の鉄の爪(90)を含む請求項11に
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記シリコーンの付着のための物体がワイヤーネットを含
    む請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記シリコーンの付着のための物体が織物を含む請求項1
    1に記載の方法。
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