JP2002520769A - 光放出中心のシフトを減少させるための強度調節を備えたフラットパネルディスプレイ - Google Patents

光放出中心のシフトを減少させるための強度調節を備えたフラットパネルディスプレイ

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モリス、デイビッド・エル
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 フラットパネルディスプレイの第1のプレート構造(10)によって放出される電子が第2のプレート構造(12)を発光させるために該第2のプレートに衝当する強さを調節して、プレート構造の中間に位置するスペーサーシステム(14)の存在などによって引き起こされ得る好ましくない電子の軌跡の変化による画像の劣化を抑える。第1のプレート構造の電子放出領域(20)は、選択的に電子を放出するように多数の横方向に離間した電子放出部分(20及び20)を有する。第1のプレート構造の電子集束システムは、対応する集束開口(40P及び40P)を有し、電子放出部分によって放出された電子がそれらの開口をそれぞれ通過する。放出された電子が衝当すると、第2のプレート構造の発光領域(22)が光を放出してディスプレイの画像のドットの少なくとも一部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の属する技術分野 本発明は、CRT型のフラットパネルディスプレイに関する。
【0002】 背景 フラットパネルCRTディスプレイは、基本的には電子放出装置と、発光装置
とからなる。一般にカソードと呼ばれる電子放出装置は、比較的広範囲に電子を
放出する電子放出領域を含む。放出された電子は、適宜発光装置の対応する領域
に配置された発光装置に向かう。電子が衝当すると、発光装置はディスプレイの
画像面に画像を形成する光を放出する。
【0003】 電子放出装置と発光装置とが一体となって、1気圧より相当低い圧力に保持さ
れた密閉されたエンクロージャを形成する。ディスプレイの内外の圧力差は通常
は約1気圧である。少なくとも10cmである広い画像領域のフラットパネル
CRTディスプレイにおいて、通常電子放出装置及び発光装置は、それら自体で
は内外の圧力差に耐えることができない。従って、従来から、スペーサ(または
サポート)システムが、空気圧や他の圧力によってディスプレイが損壊しないよ
うに密閉されたエンクロージャの内側に配置されている。
【0004】 通常スペーサシステムは、画面から直接見えないように横方向に間隔をおいて
配置された一群のスペーサからなる。しかしながら、スペーサシステムの存在に
よってディスプレイ内を通る電子の流れに影響を及ぼす場合がある。例えば、電
子がスペーサシステムに衝当する場合があり、スペーサシステムに電荷を与える
ことになる。これによってスペーサシステムに隣接する電界が変化する。従って
、電子の軌跡がその影響を受け、画像面に形成される画像の劣化につながる場合
が多い。
【0005】 スペーサシステムを、電子の流れにとって電気的に透明となるように作成する
様々な技術が研究されてきた。例えば、米国特許第5,532,548号及び第
5,675,212号を参照されたい。これらの多くの技術は、スペーサシステ
ムによる画像の劣化をかなり低減させることができるが、それでもスペーサシス
テムによって引き起こされる電子の偏向の結果によって、発生する画像の劣化が
起こることがある。スペーサシステムを、電子の流れからは電気的に完全に見え
ないようすることは極めて難しい。従って、スペーサシステムによって引き起こ
された好ましくない電子の軌跡の変化があっても、画像の劣化を減少させる技術
が待ち望まれている。
【0006】 本発明の要約 本発明において、第1プレート構造によって放出される電子は、ディスプレイ
の対向側に位置する第2プレート構造に衝当して、第2プレート構造が発光する
ようになっているが、両プレート構造間に位置するスペーサシステムの存在等に
よって引き起こされる好ましくない電子の軌跡の変化によって引き起こされ得る
画像の劣化を減少するように、放出される電子の強度が調節される。第1プレー
ト構造は、電子を放出するための電子放出領域を有する。第2プレート構造は、
電子が衝当した際に光を放出するための光放出要素を有する。
【0007】 電子放出領域から放出された電子は、或る強度をもって光放出要素に衝当する
が、該電子衝当強度は、第2プレート構造に沿った位置に中心を有する。それに
よって発生する光は光放出要素によって放出されるが、その強度は第2プレート
構造に沿った位置に光放出中心を有する。光放出中心は、一次方向の電子衝当中
心のシフトによって、一次方向にシフトする。一次方向に電子衝当中心がシフト
するのは、一般的にスペーサシステムの存在によって一次方向に電子が偏向され
るからである。一次方向の電子の偏向及びそれによる一次方向についての電子衝
当中心のシフトは、ディスプレイ製造中の様々な誤差からも発生し得る。
【0008】 一次方向の中心のシフトを特定する有用なパラメータとしては、(a)一次方
向の光放出中心シフト量を、(b)一次方向の電子衝当中心シフト量で除したも
のとして定義される一次方向中心シフト比Rがある。本発明の一実施形態によ
れば、一次方向の電子衝当中心シフト量の大きさが適正な範囲である場合は、一
次方向中心シフト比Rは0.5以下である。一次方向中心シフト比Rを、こ
の程度に低く保つことにより、一次方向の光放出中心シフト量を、一次方向の電
子衝当中心シフト量に対して僅か、通常は極めて僅かとすることができる。従っ
て、例えばスペーサシステムによって引き起こされる電子の偏向から発生する電
子衝当中心のシフトは、光放出中心のシフト及び、それによる画像の劣化をかな
り抑制するようなものとなる。
【0009】 中心シフトが、通常は一次方向に直交する方向とは別方向に起こる場合、別の
有用なパラメータとしては、別方向の中心シフト量に対する一次方向の中心シフ
ト量の比として与えられる相対的中心シフト比R/Rがある。Rは、上記
した一次方向中心シフト比に他ならない。別方向についての中心シフト比である
は、(a)別方向についての光放出中心シフト量を、(b)別方向について
の電子衝当中心シフト量で除したものである。本発明の別の実施形態によれば、
一次方向及び別方向についての電子衝当中心のシフト量の程度が好適な範囲であ
る場合、相対的中心シフト比R/Rは0.75以下である。
【0010】 上記したような基準を満たすように相対的中心シフト比R/Rを保つよう
にすれば、電子偏向の平均的な程度は、前記した別方向よりも一次方向について
の方がかなり大きいという事実を好適に利用することができる。特に、スペーサ
システムは、通常、前記した別方向には電子衝当中心の大きなシフトを引き起こ
さない。従って、発生する電子の偏向によって大きな画像の劣化にはつながらな
い。上記した条件のもとで一次中心シフト比が0.5以下で、また上記した条件
のもとで別方向の中心シフト比Rが比較的大きく、従って、上記した条件のも
とで相対的中心シフト比R/Rが0.75以下である場合、フラットパネル
ディスプレイは、電子が第2プレート構造に衝当することにより光を発生する際
に、別方向についても極めて効率的に動作する。
【0011】 本発明の別の実施形態によれば、前記第2プレート構造に概ね直交し、前記光
放出要素を通過し、前記一次方向に延在する仮想面に沿って、前記光放出要素に
衝当する電子の強度が、極小値を有する10%移動平均強度プロフィールを有す
る。光放出要素を横切る特定の方向についての10%移動平均強度とは、光放出
要素の特定の点における強さが、その点の中心を通る線に沿って、その特定の方
向における光放出要素の平均寸法の10%の範囲で平均した強度で特徴付けられ
る平均強度を意味する。実際の電子衝当強度について10%移動平均を用いるこ
とにより、測定誤差による強度のばらつきを含む局部的な強度のばらつきが減り
、高度に特徴的な電子衝当強度を表現することができる。電子衝当強度の10%
移動平均の極小値は、前記10%移動平均強度プロフィールの最大値の95%以
下であり、典型的には90%以下である。電子衝当強度の10%移動平均の極小
値をこのように小さく保つことにより、一次方向の電子衝当中心のシフト量が適
正な範囲である場合、一次方向中心シフト量Rは0.5以下となる。同様に、
一次方向及び別方向についての電子衝当中心のシフト量が適正な範囲にある場合
、相対的中心シフト比R/Rは通常0.75以下となる。従って、例えばス
ペーサシステムによって引き起こされる電子の偏向から発生する電子衝当中心の
シフトは、光放出中心のシフト及び、それによる画像の劣化をかなり抑制するよ
うなものとなる。
【0012】 本発明のフラットパネルディスプレイは、通常、電子放出領域の二次元アレイ
と、同様に配置された光放出要素の二次元アレイとを含む。その結果、多数の光
放出要素全体の平均強度は、1つの光放出要素全体の移動平均強度に置き換える
ことができる。このように平均化する別法を用いると、光放出要素の中心を通る
一次方向に延在する仮想面に沿って光放出要素に衝当する電子の強度は、極小値
を有する複合平均強度を有する。電子衝当強度の10%移動平均の極小値と同様
に、多数の光放出要素についての複合平均電子衝当強度の極小値は、光放出中心
の平均シフトの程度を相当小さくし、実質的に画像の劣化を抑制する。
【0013】 本発明の別の実施形態によれば、フラットパネルディスプレイの電子放出領域
は、選択的に電子を放出するための複数の横方向に離隔して設けられた電子放出
部分を有する。ディスプレイは、前記電子放出部分によって放出された電子を集
束するための電子集束システムを有する。この電子集束システムは、前記電子放
出部分の上方に位置する複数の互いに同様の集束開口を有し、前記電子放出部分
から放出された電子が、それぞれ前記集束開口を通過する。
【0014】 前記電子放出領域に対向する光放出要素は、前記電子放出部分から放出された
電子が衝当することにより、前記画像のドットの少なくとも一部を表示するべき
光を放出する。このようにして、複数の集束開口を通過して、画像のドットの少
なくとも一部を形成する電子を利用することによって、ディスプレイは、上記し
た強度プロフィールを容易に達成することができる。従って、ディスプレイの画
像が高度に改善される。従って、本発明によって実質的な進歩が提供される。
【0015】 好適な実施例の説明 図面及び好適な実施例の説明に用いた同様の参照符号は、同一或いは非常に類
似した要素を示す。
【0016】 本発明は、ディスプレイのスペーサシステムの存在などの影響によって引き起
こされる好ましくない電子の軌跡の変化によって起こり得る画像の劣化を低減す
るように、ディスプレイのバックプレート構造から放出された後、ディスプレイ
のフェースプレートに衝当する電子の強さを調整するフラットパネルCRTディ
スプレイを提供する。本発明のフラットパネルCRTディスプレイの電子放出は
、通常は電界放出の原理に基づいて起こる。
【0017】 以下の説明において、用語「電気的に絶縁」(又は「誘電体」)とは、一般に
1010Ωcmを超える抵抗を有する材料のことである。用語「電気的に非絶縁
」とは、1010Ωcm以下の抵抗を有する材料のことである。電気的に非絶縁
の材料は、(a)抵抗が1Ωcm未満の導電性の材料と、(b)抵抗が1Ωcm
から1010Ωcmの範囲の電気的に抵抗性の材料とに分けられる。同様に、用
語「電気的に非導電性」とは、1Ωcm以上の抵抗を有する材料であり、電気的
に抵抗性の材料及び電気的に絶縁性の材料を含む。これらの分類は、電界が10
V/μm以下の条件の下で決定された。
【0018】 実質的に厚さが一様で平坦であり、かつ孔のない要素の場合、要素の厚さに直
交する特定の横方向の要素の平均寸法は、その要素と同じ横方向の領域を占有し
、特定の方向に延在する長方形の長さ或いは幅が要素の形状と最も一致する長方
形(正方形を含む)の長さまたは幅である。要素の特定方向の寸法がそれと直交
する寸法より大きい場合、その要素のその寸法は長方形の長さである。同様に、
要素の特定方向の寸法がそれと直交する寸法より短い場合、その要素の寸法は長
方形の幅である。
【0019】 図1は、本発明に従って電子が衝当する強さを調節することができる電界放出
フラットパネルCRTディスプレイ(電界放出ディスプレイとも呼ばれる)を例
示する。図1の電界放出ディスプレイ(「FED」)は、電子放出バックプレー
ト構造10と、光放出フェースプレート構造12と、ディスプレイにかかる外圧
に耐え、プレート構造10と12との間の間隔を実質的に一定に維持するプレー
ト構造10と12との間に位置するスペーサシステムとを含む。図1のFEDに
おいて、スペーサシステムは、実質的に相対的に平坦な壁状の横方向に離間した
スペーサ14からなる。各スペーサ壁14は、図1の面に実質的に垂直に延びて
いる。プレート構造10及び12は、環状の外周壁(図示せず)を介して互いに
連結され、スペーサ壁14が位置する高度に真空に密閉されたエンクロージャ1
6を形成する。
【0020】 バックプレート構造10は、エンクロージャ16に向いた実質的に同一の横方
向に離間した電子放出領域20の行と列からなる二次元のアレイを含む。電子放
出領域20は、プレート構造10の電気的に絶縁のバックプレート(別々には示
さず)の上に位置する。通常、各電子放出領域20は、コーン型またはフィラメ
ント型、ランダムな形状の粒子などの様々な形状の多数の電子放出要素からなる
。プレート構造10はまた、領域20によって放出された電子を集束するための
システム(別々には示さず)を含む。
【0021】 列方向は、図面の面に平行な図1の水平方向に延在する。従って、図1は、一
列の電子放出領域20を例示する。行方向は、図1の面の中に延在する。図1の
向きにおいて、スペーサ壁14は行方向の横方向に延在する。各スペーサ壁14
は、バックプレート構造10の外面から実質的に垂直に見て、領域20の列の一
組の間に位置するバックプレート構造10と接触する。それぞれ連続したスペー
サ壁14の組は、多数の領域20の列によって隔離されている。
【0022】 フェースプレート構造12は、燐光体などの発光材料で形成された概ね同一の
横方向に離間した光放出要素22の行及び列からなる二次元アレイを含む。光放
出要素22は、プレート構造12の電気的に絶縁な透明なフェースプレート(別
々には図示せず)の上に位置する。各光放出要素22は、対応する電子放出領域
20の1つに直接対向して位置する。従って、各スペーサ壁14は、フェースプ
レート構造12の外面から実質的に垂直に見て、一組の光放出要素22の間の当
該フェースプレート構造と接触する。要素22によって放出された光が、通常は
時間と共に変化する目的の画像をフェースプレート構造12の外面のディスプレ
イ画像面に形成する。
【0023】 図1のFEDは、白黒ディスプレイでもカラーディスプレイでもよい。各光放
出要素22と対応する電子放出領域20は、白黒の場合はピクセルを、カラーの
場合はサブピクセルを形成する。通常カラーピクセルは、赤及び緑、青の3つの
サブピクセルからなる。各ピクセルによって、ディスプレイの画像のドットが形
成される。従って、各要素22によって放出された光は、白黒の場合は画像のド
ットを形成し、カラーの場合は画像のドットの一部を形成する。
【0024】 通常は黒い材料からなる暗い境界領域24は、フェースプレート上の各光放出
領域22を横方向に囲む。境界領域24は、ブラックマトリクスと呼ばれる。光
放出要素22と比べて、ブラックマトリクス24は、バックプレート構造10の
領域20から放出された電子が衝当しても実質的に光を放出しない。フェースプ
レート構造12は、光放出領域22によって占有された横方向の領域からなる活
性領域とブラックマトリクス24とを有する。
【0025】 構成要素22及び24に加えて、フェースプレート構造12は、要素22及び
24の上又は下に位置するアノード(別々には図示せず)を含む。ディスプレイ
が動作中に、電子が光放出要素22に引きつけられるようにアノードに電位が与
えられる。
【0026】 図2は、カラーのFEDのフェースプレート構造12を横切る光放出要素22
の典型的なレイアウトを示す。図2の文字「R」及び「G」、「B」はそれぞれ
、赤及び緑、青の光を放出する要素22を示す。図2において、列方向は水平方
向に延在し、行方向は垂直方向に延在する。一列の中の全ての要素22は、同じ
色の光を放出する。通常は正方形である各カラーピクセルは、1行の要素22の
中に3つの連続する要素22を含む。
【0027】 各光放出要素22は、列方向の長さl及び行方向の幅wを有し、要素の長
さlの方が要素の幅wより長い。行方向において、それぞれの連続した組に
なった要素22は、列方向の寸法wのブラックマトリクスの行ストリップによ
って離間されている。各スペーサ壁14の列方向の厚さは概ねtである。各ス
ペーサ壁14は、最も近い2つの行の要素22から概ね等距離となるように、ブ
ラックマトリクスの行ストリップ上の中央に位置する。
【0028】 ディスプレイが動作中は、電子放出領域20が、選択的にフェースプレート構
造12に向かう電子を放出するように制御される。各領域20によってそのよう
に放出された電子は、対応する光を放出する光放出要素22に衝当するのが望ま
しい。図1の要素26は、領域20の1つから対応する要素22に向かう典型的
な電子の軌跡を例示する。電子の中には、ブラックマトリクス24等のディスプ
レイの他の部分に衝当するものが必ずある。
【0029】 特定の領域20から放出された後、フェースプレート構造12に衝当する電子
は、電子が衝当する横方向の位置によって変化する衝当電子強度(または局部電
流密度)Iでプレート構造12に衝当する。衝当電子強度Iの単位は、A/
などの単位面積当たりの電流単位で示される。図2のレイアウトは、x座標
とy座標がそれぞれ列方向及び行方向に延在するxy座標系を用いて例示されて
いる。衝当電子強度Iは、xとyの関数である。それぞれの特定の領域20に
よって放出された電子において、衝当する電子の強度I(x、y)は中心を有
し、その中心はx軸及びy軸に沿ったそれぞれの位置x及びyは以下の式に
よって求められる。
【0030】
【数1】
【0031】
【数2】 ここでAは、フェースプレート構造12の活性領域である。
【0032】 特定の領域20から放出された電子が衝当すると、同様にxとyの関数である
光放出強度Iで対応する要素22が光を放出する。光放出強度Iの単位は、
lm/m等の単位面積当たりの光単位で示される。各光放出要素22において
、光放出強度I(x、y)は中心を有し、その中心はx軸及びy軸に沿ったそ
れぞれの位置x及びyは以下の式によって求められる。
【0033】
【数3】
【0034】
【数4】 ここで、Aは光放出要素22の横方向の領域である。図2を参照すると、要素
領域Aはl×wに等しい。
【0035】 衝当電子強度Iが相対的低い場合は、光放出強度Iは各光放出要素22の
領域Aを横切る衝当電子強度Iに概ね比例する。衝当電子強度Iが低い場
合は、式3及び式4は以下のように変更できる。
【0036】
【数5】
【0037】
【数6】 衝当電子強度Iが高くなると、各光放出要素22の飽和が起こる。光放出の
飽和に近づにつれ、光放出強度Iは、衝当電子強度Iよりゆっくりと上昇す
る。衝当電子強度Iが高い場合、式5及び式6はよい近似ではないかもしれな
いが、本発明の原理は強さIが高い値でも当てはまる。
【0038】 通常スペーサ壁14に沿った電界は、プレート構造10と12との間の自由空
間、即ちスペーサ壁14が存在しない場合の同じ位置に存在し得る電界とは異な
る。従って、スペーサ壁14はバックプレート構造10からフェースプレート構
造12に至る電子の軌跡に影響を及ぼす。スペーサ壁14の形状によって、電子
は偏向されて最も近いスペーサ壁14に向かったり離れたりし得る。スペーサ壁
による電子の偏向の程度は、通常、スペーサ壁14に最も近い領域20から放出
された電子において大きい。スペーサ壁によって引き起こされた偏向の程度及び
方向によって、或る電子はブラックマトリクス24に衝当し、また或る電子はス
ペーサ壁14自体に衝当し得る。また、電子の偏向は、プレート構造10と12
との整合不良及び電子集束システムの整合不良、壁部14自体の整合不良などの
様々なタイプのディスプレイの製造上の誤差によって起こり得る。
【0039】 スペーサシステム又は/及びディスプレイの製造誤差等によって引き起こされ
る電子の偏向の主な影響は、各光放出要素20についての電子衝当中心位置x 及びy及び光放出の中心位置x及びyにおける発生したシフトは容易に測
定することができる。xEU及びyEU、xLU、yLUのそれぞれが、I
心のシフトがなくI中心のシフトがない場合の中心位置x及びy、x
の値を示すものとする。同様に、xES及びyES、xLS、yLSのそれ
ぞれが、I中心のシフトが起こりI中心のシフトが起こった場合の中心位置
及びy、x、yの値を示すものとする。
【0040】 中心位置x及びy、x、yのシフトΔx及びΔy、Δx、Δy はそれぞれ、以下のように求めることができる。
【0041】
【数7】
【0042】
【数8】
【0043】
【数9】
【0044】
【数10】
【0045】 一般化するために、列(x)方向と行(y)方向はそれぞれ、一次方向及び別
の方向と呼ぶ。一次(x)方向にシフトする電子衝当中心シフトΔxに対する
、光放出中心シフトΔxの比Rは、重要なパラメータである。別の重要なパ
ラメータとしては、別の(y)方向にシフトする電子衝当中心シフトΔyに対
する光放出中心シフトΔyの比Rがある。一次中心シフト比R及び別の中
心シフトR比は、以下のように求められる。
【0046】
【数11】
【0047】
【数12】
【0048】 シフトした中心位置xES及びxLS、yES、yLSとシフトしない中心位
置xEU及びxLU、yEU、yLU、は、式1及び2、或いは式3及び式4か
低い衝当電子強度Iの式5及び式6のどちらかによって決定される。通常シフ
ト比R及びRはそれぞれ、電子衝当中心シフトΔx及びΔyで変化し、
また光放出の中心シフトΔx及びΔyでも変化する。
【0049】 概ね図1に示されるように構成された基準となるカラーFEDは、図2に示さ
れたような実質的に長方形に形成された複数の光放出要素22と、相対的に均一
な電子放出密度を持ち、横方向において概ね同様に長方形に形成された複数の電
子放出領域20とを有するものとする。基準となるFEDの分析によって、フェ
ースプレート構造12が、実質的に図3a及び図3b、図4aA、図4bBに示
されるように概ねベル型の強度プロフィールを有することが示された。図3a及
び図3b、図4a、図4bのそれぞれの強度はま、即ち電子が衝当する強度I である。光放出要素22に対応する領域内では、図3a及び図3b、図4a、図
4bの強度はまた、低い衝当電子強度Iにおける光が放出される強度Iを概
ね示す。
【0050】 図3a及び図3bは、基準となるFEDのスペーサ壁14に最も近い光放出要
素22を通り、x(一次)方向に延在する好適な位置に沿った座標xにおいて、
電子光放出強度IEが変化する様子を示す。この要素22は、ここでは壁部近接
要素22と呼ぶ。図2に用いた向きを参照すると、図3a及び図3bのx及び
はそれぞれ、壁部近接要素22の左側の端部及び右側の端部の位置xである
。x及びxはそれぞれ、壁部近接要素22に最も近接したスペーサ壁14の
左端部及び右端部の位置xである。xは、壁部14の反対側にある最も近い光
放出要素22の右端部の位置xである。
【0051】 図3aは、電子衝当中心位置xのシフトがない場合を示す。図3bは、スペ
ーサ壁14によって中心位置xがシフトする場合を示す。図3a及び図3bは
、衝当電子強度Iが、壁部近接光放出要素22の最大の強さとなる点を通過す
る位置に沿っている。中心位置x及びyがシフトしない場合、通常最大値y の強さは、壁部近接要素22の中心(領域の中心)において概ね発生する。従
って、図3aは、フェースプレート構造12の外面に概ね平行な図2の壁部近接
要素22の中心を通り、x方向に延在する仮想面30に沿った強さIの変化を
示す。
【0052】 中心xがシフトすると、強度の最大値Iの位置が、通常は電子衝当中心シ
フトΔxに概ね等しいシフト量、x方向にシフトする。中心位置yのシフト
が同時に起こると、強度の最大値Iの位置も、通常は電子衝当中心シフトΔy に概ね等しいシフト量、y方向にシフトする。このため、図3bは、フェース
プレート構造12に概ね平行な図2の壁部近接要素22を通り、x方向に延在す
る別の仮想面30に沿った強度Iの変化を示す。面30は、中心シフトΔ
に概ね等しい距離、面30に対して垂直方向にシフトしている。シフトΔy が0の場合、面30及び30は同じ面であり、図3a及び図3bがこの面に
沿っていることになる。面30及び30は、図2に直線で示されている。
【0053】 基準となるFEDのシフトxがない場合は、図3aのベル型の強度プロフィ
ールは、壁部近接要素22の左端部及び右端部の位置x及びxにおいて、比
較的釣り合っている。従って、壁部近接要素22のシフトしない中心位置xEU 及びxLAは、端部xとxとの概ね中間位置、即ち図3aの強度プロフィー
ルのピークで発生する。この点は、x軸に沿った中心位置xで示されている。
【0054】 基準となるFEDのxがシフトした場合の強度プロフィールは、図3aの強
度プロフィールに類似したベル型を有するが、スペーサ壁14の存在または/及
び上記したディスプレイの製造誤差によって起こる電子の偏向によってシフトし
ている。図3bには示さないが、壁部14により近い電子の軌跡は、壁部14か
ら離れた電子の軌跡より壁部14の存在による影響を受けるため、図3bのシフ
トされたベル型はややゆがんでいる。
【0055】 図3a及び図3bにおいて、それぞれの強度曲線の下側にある領域の大部分が
、端部位置xとxとの間にある。この結果及び位置xとxとの間の曲線
部分の激しいピーク特性により、電子衝当中心シフトΔxのシフト量が、要素
22に向かう電子の25%或いはそれ以上の実質的な部分が壁部隣接要素22に
衝当しないで非効率的な電子から光りへの変換が起こらないように十分に小さい
場合は、図3bのシフトした光放出中心位置xLSを決定するために行った、壁
部近接要素22の領域Aの式3の積分の値は、図3bのシフトした電子衝当中
心位置xESを決定するために行った、式1のより広い領域の積分の値と概ね同
じになる。図3bの強度曲線の光放出中心シフトΔxは、電子衝当中心シフト
Δxよりシフト量がやや小さい。従って、基準となるFEDの一次中心シフト
比Rは、適正な効率で電子が光に変換するようにΔxの大きさが十分に小さ
い場合、1よりやや小さいが、1にかなり近い。
【0056】 言い換えれば、スペーサ壁14の存在または/及び上記した製造誤差よって起
こる電子の偏向によって、基準となるFEDの壁部近接要素22から放出された
光の中心が、壁部近接要素22に衝当する電子の中心と同様に、概ねx方向即ち
壁部14に垂直な方向にシフトされる。通常、電子の偏向の程度は、壁部14に
最も近い光放出要素22から放出された電子がより大きいため、通常は光放出中
心のシフトが、光放出中心の各列において、均一ではない。また、壁部14によ
って起こる電子の偏向の程度が時間で変わる場合、光放出中心の位置も時間で変
わる。従って、各列の光放出中心が前後に移動する。これらの影響によって、基
準となるFEDの画像が劣化する。
【0057】 図4a及び図4bは、基準となるFEDの壁部近接要素22を通り、y(別の
)方向に延在する好適な位置に沿った座標yでどのように衝当電子強度Iが変
化するかを示す。図2の向きを用いると、図4a及び図4bのy及びyのそ
れぞれは、壁部近接要素22の下側及び上側の端部位置yである。yは、隣接
する光放出要素22の1つの上側の端部位置yである。
【0058】 図4aは、電子衝当中心位置yのシフトがない場合を示す。図4bは、中心
位置yがシフトした場合を示す。図3a及び図3bと同様に、図4a及び図4
bは、壁部隣接光放出要素22において、衝当電子強度Iが最大値に達する点
を通る位置に沿っている。通常、強度最大値Iは、xのシフトがない場合、
壁部近接要素22の概ね中心であるため、図4aは、フェースプレート構造12
の外面に概ね垂直な図2の壁部近接要素22の中心を通り、y(別の)方向に延
在する仮想面32に沿った強度Iの変化を示す。
【0059】 上記したように、中心位置xのシフトの発生によって、強度最大値Iの位
置が、概ね中心シフトΔx、x方向にシフトする。従って、図4bは、フェー
スプレート構造12に概ね垂直な図2の壁部近接要素22を通り、y方向に延在
する仮想面32に沿った強度yの変化を示す。面32は、中心シフトΔx に概ね等しい距離、面32に対して水平方向にシフトする。面32及び32 は、図2に直線で示されている。
【0060】 基準となるFEDの場合、y方向の中心シフトの特徴は、x方向のそれにかな
り類似している。壁部近接要素22のシフトしない電子衝当中心位置yEUは、
図4aのベル型強度プロフィールの概ねピークで発生する。この点は、y軸に沿
った位置yとして示されている。シフトしない中心位置yLU及びyは概ね
同じ位置である。
【0061】 基準となるFEDで任意のy中心シフトが起こるとし、電子衝当中心シフト
ΔyEのシフト量が、要素22に向かう電子の実質的な部分が壁部隣接要素22
に衝当しないことによる、非効率的な動作を避けるように十分に小さい場合、シ
フトした光放出中心位置yLSは、図4bに示されているように、シフトした電
子衝当中心位置yESに極めて近い。光放出中心シフトΔyは、シフト量が電
子衝当中心シフトΔyよりやや小さい。従って、別の方向の中心シフト比R は、Δyのシフト量が適正な効率で電子が光に変換されるように十分に小さい
場合は、1よりやや小さいが、極めて1に近い。基準となるFEDのΔx及び
Δyの大きさが共に十分に小さく好適な効率で光に変換される場合、基準とな
るFEDの相対的中心シフト比R/Rは1に近い。
【0062】 図5a及び図5bには、スペーサ壁14の存在又は/及び上記したタイプのデ
ィスプレイの製造誤差等の影響から発生する電子の偏向による、画像の劣化を実
質的に低減するために、図1及び図2のFEDの本発明に従ったx(一次)方向
における、強度プロフィールの形が示されている。図5a及び図5bの強度プロ
フィールが、比較のために、基準となるFEDの図3a及び図3bの強度プロフ
ィールように、それぞれフェースプレート構造12と実質的に同じ方向に沿って
いる。従って、図5aは、壁部近接光放出要素22の中心を通り、x方向に延在
する面30に沿って、どのように衝当電子強度Iが変化するかを示す。図5b
は、壁部近接要素22を通り、x方向に延在する面30に沿って、どのように
が変化するかを示す。
【0063】 図6a及び図6bは、x方向の強度プロフィールが、図5a及び図5bに概ね
示されたような曲線の場合の、図1及び図2のFEDのy方向における強度プロ
フィールを示す。比較のために、図6a及び図6bの強度プロフィールは、基準
となるFEDの図4a及び図4bの強度プロフィールと同様に、実質的に同じ位
置にそれぞれ沿っている。従って、図6aは、壁部近接要素22の中心を通り、
y方向に延在する面30に沿って、どのように衝当電子強度Iが変化するかを
示す。図6bは、壁部近接要素22を通り、y方向に延在する面32に沿った
の変化を示す。
【0064】 図3a及び図3b、図4a、図4bと同様に、図5a及び図5b、図6a、図
6bの強度は、明確に衝当電子強度Iを示す。光放出要素22に一致する領域
内では、図5a及び図5b、図6a、図6bの強度は、衝当電子強度Iの値が
比較的低い場合、一般に光放出強度Iを示す。
【0065】 図5a及び図6aはそれぞれ、中心x及びyのシフトがない場合のI
分布を示す。壁部近接要素22はスペーサ壁14に近いため、通常、完全にx がシフトしない状態は、壁部近接要素22については起こらない。xシフトが
0の状態は、様々な方法で壁部近接要素22に対して間接的に測定することがで
きる。或る方法は、スペーサ壁14が存在しないモデルをコンピュータで好適に
作成することを含む。別の方法は、壁部14又は/及び基準要素22に衝当する
電子の軌跡への上記した製造上の誤差の影響が小さくなる、壁部14から離れて
位置する基準光放出要素22を測定する。例えば、基準要素22は、連続する2
の壁部14の間に概ね等距離で位置し得る。
【0066】 図5bは、スペーサ壁14の存在または/及び上記したディスプレイの製造上
の誤差によって起こる電子の偏向によって、中心位置xがシフトする場合を示
す。図6bは、中心位置yがシフトした場合を示す。通常、壁部14によって
、中心yが大きくシフトすることはない。従って、図6bに示されるyのシ
フトは、製造誤差から起こる整合不良などの別の影響によって起こるか或いはあ
る影響によって、y方向にIの中心ンどのようにシフトするかを単に示す。
【0067】 図5aの強度プロフィールは、図3aの基準となるベル型強度プロフィールよ
りかなり平坦であるが、両方のプロフィールは、中心xがシフトしない場合に
当てはまる。図5aの平坦な強度曲線は、横方向の形状及び/または電子放出領
域20の電子放出密度、及び/又は電子集束システムによる集束を好適に調整す
ることによって達成される。
【0068】 図5aの強度プロフィールの平坦さは、端部位置xから端部位置xの壁部
近接要素22の長さLに沿った、衝当電子強度Iの標準偏差σを測定する
ことができる。図5aの強度曲線は、x方向の壁部近接要素22の中心を通る面
30に沿い、壁部近接要素22のx方向の中心線に沿った標準偏差σは、端部
位置xとxとの間の要素22のx方向の中心線に沿った衝当電子強度I
平均値IEAの20%以下であるのが普通である。この関係は、中心xのシフ
トがない場合にも当てはまる。
【0069】 図5aのx方向の強度プロフィールは、標準偏差σが小さくなると平坦にな
る。xのシフトが0の場合、壁部近接要素22のx方向の中心線に沿った標準
偏差σは、その要素22のx方向中心線に沿った平均衝当電子強度IEAの1
0%以下であることが好ましく、更に好ましいのは5%以下である。前述した平
坦基準は、特に壁部近接要素22のx方向の中心線についてであるが、通常はx
方向のその要素22を通って延在する任意の直線についても当てはまる。
【0070】 図5aのI強度プロフィールもまた、位置x及びxにおける壁部近接要
素22の両端部を幾らか超えた、x方向の平坦さが高められた部分を有する。壁
部近接要素22の外側のx方向の平坦さが高められた強度は、x方向の要素22
から離れた所定の延長距離lにおいて、衝当電子強度Iの平均値IEOを測
定できる。図5aにおいて、壁部近接要素22のx方向の中心線を通り、面30
に沿った延長距離lは、端部位置xから該位置xの手前の位置xまでの
距離、或いは端部位置xから該位置xの先の位置xまでの距離である。中
心xのシフトがない場合の壁部近接要素22のx方向の中心線に沿った、外側
平均衝当電子強度IEOは、延長距離lが要素22の長さlの少なくとも1
0%の場合、通常は内側平均電子衝当強さIEAの少なくとも50%である。中
心xのシフトがゼロの壁部近接要素22のx方向の中心線に沿った、外側平均
強度IEOは、距離lが要素の長さlの少なくとも10%の場合、好ましく
は内側平均強度IEAの少なくとも80%である。
【0071】 壁部近接要素22に対応する領域20によって放出された電子の衝当電子強度
は、中心xのシフトがない場合及びx中心シフトが通常の中心xシフ
トが最大の場合も、x方向即ち同じ列の最も近い別の光放出要素22に到達する
前に、実質的にゼロに低下する。電子衝当中心シフトΔxが高い値に近付いた
場合でも、壁部近接要素22に対応する領域20から放出された電子が、同じ列
の最も近い別の光放出要素22に衝当しないのが望ましい。しかしながら、時折
の予期しない電子の同じ列の最も近い光放出要素22への衝当は、同じ列の要素
22は全て同じ色の光を放出するため、通常は許容できる。
【0072】 いかなる場合も、衝当電子強度Iは、x中心シフトがゼロの場合は、x方
向の壁部近接スペーサ22から離れた、所定の効果的な末端距離lに到達する
前に、内側平均強度IEAの10%以下に低下する。図5aにおいて、壁部近接
要素22のx方向の中心線を通り、面30に沿った末端距離lは、端部位置x から該位置xの手前の位置xまでの距離、或いは端部位置xから該位置
の先の位置xまでの距離である。距離lは、通常は、x方向の最も近い
別の光放出要素22までの距離lの80%以下であり、好ましくは50%以下
であり、更に好ましくは30%以下である。距離lを相対的に短くすることに
よって、x方向の電子が光に変換される効率が相対的に高くなる。
【0073】 図5aの強度プロフィールは、壁部近接要素22の左端部及び右端部における
位置x及びxについて、相対的に釣り合っている。この強度プロフィールの
対称性及び相対的な平坦さにより、シフトしない中心軸xEU及びxLUの双方
は、端部位置xとxとの概ね中間の位置xとなる。図5aの強度プロフィ
ールがより平坦なのは、平均して、位置xから離れた壁部近接要素22への電
子の衝当が、図3aの強度プロフィールより起こりやすいためである。
【0074】 中心xがシフトした場合の図5bの強度プロフィールは、図5aに類似した
平坦な曲線であるが、スペーサ壁14又は/及び上記したディスプレイの製造誤
差による電子の偏向によってシフトしている。中心xのシフトが、図5bの右
側に示されているが、左側にシフトする場合もある。平坦さが増したため、図5
bの端部位置xとxとの間の曲線部分は、電子衝当中心シフトΔxのシフ
ト量が大きすぎない場合は、図5aの位置xとxとの間の曲線部分とほぼ同
じである。光放出中心位置xを決定するために、壁部近接要素22の領域A を式3で積分したため、シフトしていない値xLU及びシフトした値xLSが比
較的近い値となる。従って、図5bの強度曲線の光放出中心シフトΔxは、Δ
のシフト量が大きすぎない場合は、電子衝当中心シフトΔxより相当小さ
くなる。
【0075】 特に、一次方向の中心シフト比Rは、一次方向の中心シフトΔxのシフト
量が0から壁部近接要素22の長さlの少なくとも2%の範囲の場合、通常は
0.5以下である。壁部近接要素22の形状は、通常は長方形であるが、長方形
でなくてもよい。長さlは、x(一次)方向の壁部近接要素22の平均寸法で
あり、一次方向のxのシフト量が0から壁部近接要素22の平均寸法の少なく
とも2%までの範囲の場合、シフト比Rは0.5以下とる。
【0076】 一次中心シフト比Rは、Δxのシフト量が一次シフト範囲の場合、好まし
くは0.35以下であり、更に好ましくは0.25以下である。一次シフト範囲
の上限値は、x方向の壁部近接要素22の平均寸法の少なくとも5%が好ましく
、更に好ましいのは少なくとも10%である。長さlが概ね200μmの典型
的な場合、2%及び5%、10%における一次シフト範囲の上限値は、それぞれ
概ね4及び10、20μmである。
【0077】 即ち、スペーサ壁14の存在などの影響によって中心xのシフトが起こる場
合、図5aの強度プロフィールを用いれば、光放出中心xのシフトは、中心x のシフトよりかなり小さくなる。各列の光放出中心の間の不均一な間隔及び光
放出中心の各列の前後の移動を含む上記した問題は、図5aの強度プロフィール
を用いれば、相当緩和することができる。
【0078】 中心yのシフトがない場合の図6aの強度プロフィールは概ねベル型であっ
て、図6の強度プロフィールにかなり類似しているが、ピークの強度が、図4a
より図6aの方が小さいという点が異なる。ピークの強度の違いは、y方向の中
心シフトの特徴に大きな影響を与えることはない。図4a及び図4bに対して図
6a及び図6bを比較すると、図6aの強度プロフィールにおけるy方向の中心
シフトの特徴は、図4aの強度プロフィールに現れるものとかなり類似している
【0079】 図6aのプロフィールで全てのy中心シフトが実際に起こり、電子衝当中心
のシフトΔyのシフト量が、電子から光への変換が適正に行われる程小さい場
合は、シフトした光放出中心位置yLSは、図6bを用いて説明したように、シ
フトした電子衝当中心位置yESに極めて近い。図6bのベル型は、図3b及び
図4bのベル型の強度プロフィールに類似しているが、壁部14に近い電子が、
壁部14から離れた電子より壁部14による影響を受けるため、(図6bに図示
しないが)やや歪んでいる。光放出中心シフトΔyもまた、電子衝当中心シフ
トΔyよりややシフト量が小さい。
【0080】 その結果、別の方向の中心シフト比Rは、1よりやや小さいが、極めて1に
近い。もちろん、これは、電子衝当中心シフトΔyが十分に小さい場合である
。詳しくは、中心シフトΔyのシフト量が、別の方向のシフト範囲について、
0から壁部近接要素22の幅Wの2%或いはそれ以上である。壁部近接要素2
2が長方形でなくてもよいため、図6aの強度プロフィールのシフト比Rは、
Δyのシフト量が、別の方向のシフト範囲について、0からy(別の)方向の
壁部近接要素22の平均寸法の2%までの場合、通常は1よりやや小さいが、極
めて1に近い。
【0081】 別の方向のシフト範囲の上限値は、y方向の壁部近接要素22の平均寸法の1
0%或いはそれ以上でもよい。しかしながら、スペーサ壁14によって起こり得
る中心yのシフトは通常はかなり小さい。従って、光放出中心シフトΔy
、衝当中心シフトΔyとほぼ同じ大きさであり、大きな画像の劣化は起こらな
い。上記した条件の下で、別の方向の中心シフト比Rが1に極めて近いため、
電子がフェースプレート構造12に衝当して起こるy方向の光放出の効率はかな
り高い。電子衝当中心シフトΔx及びΔyのシフト量がそれぞれ、上記した
一次方向の範囲及び別の方向の範囲である場合は、図5a及び図6aの複合強度
プロフィールの相対的中心シフト比R/Rは通常は0.75以下である。 従って、Δxのシフト範囲が、0からx方向の壁部近接要素22の平均寸法の
少なくとも2%、好ましくは少なくとも5%、更に好ましくは少なくとも10%
であり、Δyのシフト範囲が、ゼロからy方向の壁部近接要素22の平均寸法
の少なくとも2%、可能性として少なくとも10%の場合は、R/Rの最大
値は0.75である。これは、一次方向の中心シフト比Rが1より相当小さい
ためである。
【0082】 図5a及び図6aの複合強度プロフィールの相対的中心シフト比R/R
、上記した条件の場合、好ましくは0.5以下であり、更に好ましくは0.35
以下である。従って、図5a及び図6aの複合強度プロフィールによって、スペ
ーサ壁に向かって或いはスペーサ壁から離れて偏向される電子による画像の劣化
が、壁部14に平行な性能特性を阻害することなく画像の劣化を低減することが
できる。
【0083】 スペーサ壁14の存在或いは/及び上記したタイプの製造誤差などの影響によ
って起こる電子の偏向による画像の劣化を更に低減するべく、図1及び図2のx
(一次方向)方向の強度プロフィールの曲線をどのように図5a及び図5bのよ
うに延長するかが、図7a及び図7bに示されている。x方向の強度プロフィー
ルが概ね図7a及び図7bに示されたような曲線の場合、図8a及び図8bは、
概ね図1及び図2のFEDのy(別の)方向の強度プロフィールを示す。図7a
及び図7b、図8a、図8bの強度は、明確に衝当電子強度Iを示している。
光放出要素22に対応する領域内で、衝当電子強度Iが比較的小さい値の場合
、図7a及び図7b、図8a、図8bの強さは、概ね光放出強度Iを示す。
【0084】 図7a及び図7bの強度プロフィールは、図5a及び図5bと同様にフェース
プレート構造12のそれぞれ同じ位置に沿っているため、図3a及び図3bの基
準となるプロフィールと同様に、プレート構造12のそれぞれ同じ位置に沿って
いる。従って、図7aは、図2の壁部近接光放出要素22の中心を通り、x方向
に延在する面30に沿った衝当電子強度Iの変化を示す。図7bは、壁部近接
要素22を通り、x方向に延在する面30に沿った変化Iを示す。上記した
ように、面30は、概ね中心シフトΔy、垂直方向に互いに離れている。シ
フトΔyが0の場合は、図7a及び図7bは、面30が面30に重なったx
方向の同じ面に沿っている。
【0085】 同様に、図8a及び図8bの強度プロフィールが、図6a及び図6bと同様に
、フェースプレート構造12のそれぞれ同じ位置に沿っているため、図4a及び
図4bの基準となるプロフィールと同様に、フェースプレート構造12のそれぞ
れ同じ位置に沿っている。従って、図8aは、図2の壁部近接要素20の中心を
通り、y方向に延在する面32に沿った衝当電子強度Iの変化を示す。図8b
は、壁部近接要素22を通り、y方向に延在する面32に沿った変化Iを示
す。上記したように、面32と面32は、概ね中心シフトΔx、水平方向に
互いに離れている。
【0086】 図7a及び図8aは、中心x及びyのシフトがない場合の本発明に従った
の分布を示す。通常は壁部近接要素22では起こらない、xのシフトが0
の場合についての上記した記載は、図7aのIのプロフィールについて当ては
まる。図7bは、スペーサ壁14の存在又は/及び上記したディスプレイの製造
誤差の発生によって起こる電子の偏向が、中心位置xをシフトさせる場合を示
す。図8bは、中心位置yがシフトした場合を示す。通常は壁部14によるy のシフトは大きくないため、図8bに示されるyのシフトは、製造上の製造
誤差等の1つ以上の影響から起こる、或いはある種の欠陥によるy方向のI
シフトを示す。
【0087】 xのシフトが0の場合の図7aの本発明の強度プロフィールは、二つの瘤の
間に実質的な極小値を持つ二つの瘤のような形である。二瘤型プロフィールは、
壁部近接光放出要素22の左端部及び右端部における位置x及びxが釣り合
っている。従って、シフトしない強度位置xEU及びxIUの双方が、端部位置
とxとの概ね中間の位置xにおいて発生する。また、ニ瘤型の極小値は
、位置x或いはその近傍である。
【0088】 図7aの二瘤の強度の極大値は、壁部近接要素22即ち端部位置xとx
間に位置する。強度Iは、x方向、即ち同じ列の中の壁部近接要素22に最も
近い別の光放出要素22に到達する前に、実質的に0に低下する。これは、図7
aに示される中心xがシフトしない場合に起こり、図7bに示されるxの中
心のシフトが、通常は正常な最大値まで起こる。実際、x方向の最も近い別の要
素22に到達する相当前に、通常は、強度Iは実質的に0に低下するため、ニ
瘤型プロフィールの場合、x方向の電子が光に変換される効率がかなり高い。図
5a及び図5bに示された例と同様に、任意の特定の列の要素22によって放出
される光が同じ色なので、電子が壁部近接要素22と同様に、同じ列の最も近い
別の光放出要素22への電子の時々の衝当は許容できる。
【0089】 中心xがシフトした場合の図7bの強度プロフィールは、図7aのニ瘤型形
状に類似しているが、スペーサ壁14又は/及び上記したディスプレイの製造誤
差によって引き起こされた電子の偏向によってシフトしている。図7bにおいて
、xが右側にシフトしているが、xのシフトは右にも起こり得る。図7a及
び図7bの強度プロフィールは、図3a及び図3bより通常はやや平坦であるが
、図5a及び図5bの強度プロフィールほど平坦ではない。
【0090】 図7aの強度プロフィールの極小値の存在により、一次方向の中心シフト比R が0.5以下となり、電子衝当中心シフトΔxのシフトが上記した一次方向
のシフト範囲である場合は、最大値は通常図5aのプロフィールで発生する。図
5aのプロフィールと同様に、図7aの例の一次方向の中心シフト比Rは、Δ
のシフトが一次方向のシフト範囲である場合、好ましくは0.35以下であ
り、更に好ましくは0.25以下である。実際、ニ瘤型の形状、特に最小値を含
む部分を好適に調整することにより、図7aに示されたタイプのニ瘤型の強度プ
ロフィールは、図5aに示された平坦な強度プロフィールより、容易にRの値
が低くなり得る。図10a及び図10bについて以下に説明するように、ニ瘤型
強度プロフィールの一次方向の中心シフト比Rは、理想的な値である0に相当
近づくことができる。
【0091】 図8a及び図8bの強度プロフィールは、それぞれシフトしないy中心位置
及びシフトしたy中心位置であって、図6a及び図6bの対応する強度プロフ
ィールにかなり類似し、即ち、図4a及び図4bの対応する強度プロフィールに
酷似している。1つの際だった違いは、ピークの強度が、図8a及び図8bにお
いて図6a及び図6bより小さく、即ち、図4a及び図4bより小さくなる。上
記したように、ピークの強度の違いは、y方向の中心シフトのプロフィールに大
きな影響を与えることはない。従って、図6aの強度プロフィールのy中心シフ
トについての上記の記載は、通常は図8aの強度プロフィールに当てはまる。詳
細には、図8aの強度プロフィールの別の方向の中心シフト比Rが、電子衝当
中心シフトΔyのシフトが上記した別の方向のシフト範囲である場合、1より
やや小さいが、1に相当近い。従って、電子がフェースプレート構造12の衝当
することによる、y方向における、光放出の効率は極めて高い。
【0092】 図7a及び図8aの複合強度プロフィールの相対的中心シフト比R/R
、電子衝当中心シフトΔx及びΔyの大きさがそれぞれ、上記した一次方向
及び別の方向の範囲である場合、通常は0.75以下であり、通常は、最大値が
図5a及び図6aの複合強度プロフィールで発生する。これは、図7aのニ瘤型
プロフィールの一次方向の中心シフト比Rが1より相当小さいために起こる。
【0093】 図5a及び図6aの複合強度プロフィールと同様に、図7a及び図8aの複合
プロフィールの相的中心シフト比R/Rは、Δx及びΔyがそれぞれ、
一次方向及び別の方向のシフトの範囲である場合は、好ましくは0.5以下であ
り、更に好ましくは0.35以下である。図7aのニ瘤型プロフィールは、図5
aの平坦なプロフィールより容易に一次方向の中心シフト比Rの低い値が得ら
れるため、図7a及び図8aの複合強度プロフィールは、図5a及び図6aの複
合強度プロフィールより容易に相対的中心シフト比R/Rの低い値が得られ
る。従って、図7a及び図8aの複合強度プロフィールは、壁部14に平行な性
能特性を損なうことなく、スペーサ壁14に向かって或いは離れて偏向する電子
にとって起こり得る画像の劣化を本質的に低減し得る。
【0094】 図7aに示された強度プロフィールの曲線は、幾分単純化されている。製造上
のばらつきやそのほかの好ましくない影響によって、図7aの強度プロフィール
を具現する実際の強度プロフィールは、その形状が幾分ギザギザする可能性があ
る。実際のギザギザしたプロフィールは、例えば、多数のスパイク状に上下する
強度を含み得る。
【0095】 ギザギザした強度プロフィールの部分的なばらつきは、強度プロフィールに対
して10%移動平均を適用することで平坦化することができる。強度などのパラ
メータの10%移動平均プロフィールにおいて、実際のプロフィールにおける任
意の点のパラメータの値は、その点の中心線に沿ったパラメータの平均値に置き
換えられる。ここで、線の長さはプロフィールの特性寸法の10%である。x(
一次)方向の壁部近接光放出要素22の強度プロフィールの場合、特性寸法(ch
aracteristic dimension)は、x方向の壁部近接要素22の平均寸法、即ち壁部
近接要素22の図示した長方形の長さlが丁度選択される。フェースプレート
構造12、或いはバックプレート構造10に概ね垂直な面を通り、x方向におけ
る壁部近接要素22を横切る10%移動平均強度プロフィールにおいて、任意の
点における10%移動平均強度は、(a)その点の手前の長さlの5%の距離
と(b)その点の後の長さlの5%の距離を通るx方向における衝当電子強度
の平均である。
【0096】 図9は、図7aの強度プロフィールに10%移動平均を適用した結果を示す。
図9の実線は、図7aの実際の強度プロフィールを示す。図9の点線は、面30
を通り、壁部近接要素22を横切るx方向の対応する10%移動平均強度プロフ
ィールである。
【0097】 図9に示されているように、10%移動平均を用いることによって、高いI の値がやや低くなり、低いIの値がやや高くなる。しかしながら、10%移動
平均した強度プロフィールは、実際のIプロフィールにその形状が相当類似し
ている。図9の実際のIプロフィールが比較的なめらかであるが、x方向にお
ける実際のIプロフィールが、上記したタイプのギザギザした概ねニ瘤型型の
場合に、図9に示されるプロフィールに相当類似した10%移動平均した強度プ
ロフィールが発生する。10%移動平均によって、測定誤差及び他のノイズによ
って起こるばらつきを含む局部的なIの大きなばらつきが実質的に取り除かれ
、その一方、Iプロフィールの必須の特徴を維持する。
【0098】 図9の10%移動平均強度プロフィールを用いることによって、x方向の衝当
電子強度Iの或る強度のパラメータを定量的に示すことができる。10%移動
平均強度プロフィールは、図7aの理想的な強度プロフィールに類似したニ瘤型
である。10%移動平均強度プロフィールにおける極小値は、瘤と瘤の間の位置
で概ね発生する。
【0099】 極小値における10%移動平均強度プロフィールの値は、10%移動平均プロ
フィールの極大値の95%未満であるのが普通である。即ち、極小値における1
0%移動平均強さの値は、10%移動平均強度の最大値より少なくとも5%小さ
い。10%移動平均プロフィールが、端部位置x及びxについて概ね釣り合
っているため、10%移動平均強度の最大値は、どちらかの瘤の頂点の10%移
動平均強度の値である。極大値の10%移動平均強さの値が、好ましくは10%
移動平均強度の最大値の90%以下であり、更に好ましくは80%以下である。
【0100】 ギザギザした強度プロフィールでもそのギザギザしたプロフィールを相当忠実
に反映して、なめらかな強度プロフィールに変換する移動平均法を用いる代わり
に、多数の要素22、例えば構造12の全ての要素に対して強度の平均化を行え
るように、フェースプレート構造12が概ね同様な光放出要素22のアレイを含
むという事実を利用して、同じような結果が得られる。この目的のため、図3a
及び図3b、図4a、図4b、図5a、図5b、図6a、図6b、図7a、図7
b、図8a、図8bのそれぞれにおける強度プロフィールは、これらの図面の様
々な所定の条件で、全ての光放出要素22の複合平均強度プロフィールとなり得
る。これら8枚の図面のそれぞれの強度プロフィールは、要素22の複合平均衝
当電子強度I である。要素22に対応する領域内で、これらの図面における
強度は、低い平均衝当電子強度I での要素22の複合平均光放出強度I を示す。
【0101】 同様に、図3a及び図3b、図4a、図4b、図5a、図5b、図6a、図6
b、図7a、図7b、図8a、図8bにおけるそれぞれの距離或いは中心パラメ
ータは、全ての光放出要素22の対応する平均距離または中心パラメータを示す
。従って、例えば、8枚の図面における中心シフトΔx及びΔy、Δx
Δyはそれぞれ、要素22の平均電子衝当中心シフトΔx 及びΔy
平均光放出中心シフトΔx 及びΔy を示す。従って、式11及び式12
は、それぞれ以下のようになる。
【0102】
【数13】
【0103】
【数14】
【0104】 上式において、R 及びR のそれぞれは、要素22の平均一次方向シフト
比及び平均別方向中心シフト比である。平均中心シフトΔxE*及びΔy
Δx 、Δy は、要素22に対して中心シフトΔx及びΔy、Δx 、Δyをそれぞれ直線的に平均して決定される。
【0105】 図5a及び図5b、図6a、図6b、図7a、図7b、図8a、図8bの本発
明の強度プロフィールの上記した全ての特徴は、前記した平均パラメータを用い
て、対応する平均プロフィールに直接変換することができる。詳しくは、一次方
向の平均中心シフト比R は、平均電子衝当中心シフトΔx のシフト量が
、一次方向において、平均シフトが0からx(一次)方向の光放出要素22の平
均寸法の少なくとも2%まで、好ましくは5%まで、更に好ましくは10%まで
の範囲である場合、通常は0.5以下であり、好ましくは0.35未満であり、
更に好ましくは0.25以下である。同様に、別の方向の平均中心シフト比R は、別の方向における平均電子衝当中心シフトΔy のシフト量が0から別
の方向の要素22の平均寸法の少なくとも2%まで、可能性としては少なくとも
10%までの範囲の場合、1よりやや小さいが、1に極めて近い。従って、得ら
れる平均相対的中心シフト比R /R は、平均中心シフトΔx 及びΔ
のシフト量がそれぞれ一次方向及び別の方向の平均シフト範囲である場合
には、通常は0.75以下であり好ましくは、0.5以下であり更に好ましくは
0.35以下である。
【0106】 上記した複合平均法が、図7a及び図7b、図8a、図8bの本発明の強度プ
ロフィールに当てはまる場合は、以下のようになる。図7aに示された平均衝当
電子強度I の複合プロフィールは、光放出要素22の中心の概ね平均位置で
極小値となる。極小値におけるI プロフィールの値は、通常は複合I
均強度プロフィールの強度最大値の95%以下であり、好ましくは90%以下で
あり、更に好ましくは80%以下である。
【0107】 強度平均法に用いる光放出要素22の最小数は、要素22が二次元のアレイに
配列されているため4つである。好ましくは少なくとも10個の要素22、更に
好ましくは100個以上の要素22が、強度平均法に用いられる。場合によって
は、平均法は、フェースプレート構造12の全ての要素22にではなく、一行或
いは一列の要素22について行われる。
【0108】 上記したように、壁部近接要素22のx方向において、ニ瘤型Iプロフィー
ルを用いると、電子衝当中心シフトΔxが一次方向のシフト範囲である場合、
一次方向の中心シフト比Rが0に近づき得る。図10a及び図10bは、ニ瘤
型を用いて、一次方向の中心シフト比Rを0より小さくする別の例を示す。図
10aは、xシフトが0の場合を示す。図10bは、光放出中心シフトΔx が、衝当中心シフトΔxの反対側にシフトしたxシフトを示す。従って、一
次方向の中心シフト比Rはマイナスとなる。このような例は、単純に二つの瘤
の形を調整して得ることができる。マイナスのR値は、同じ大きさのプラスの
値より好ましくなく、図10a及び図10bの例は、実質的な極小値を有す
る様々な強度プロフィールが可能であることを示すためである。
【0109】 本発明の極小値を実質的に有する衝当電子強度プロフィールは、壁部近接光放
出要素22をx方向に横切る3つ或いはそれ以上(通常は偶数)の瘤を有し得る
。4つ或いはそれ以上の偶数の瘤がある場合、半数の瘤が位置xの一側に位置
する。瘤の別の半数は位置xの他側に位置し、xシフトが0の場合、通常は
瘤の最初の半数に対して実質的に対称である。実質的な強度の極小値は、中央の
二つの瘤の中間位置x或いはその近辺に発生する。別の強度の極小値は、隣接
する瘤からなるそれぞれの瘤の組の中間に発生する。このような例における強度
プロフィールは、通常は、特に中央の2つの瘤の間の強度極小値について、ニ瘤
型の例で記述した10%移動平均特性を有する。同様に、強度平均法が全ての光
放出要素22に対して行われた場合、この例の複合平均強度プロフィールは上記
したニ瘤型の特徴を有する。従って、画像の劣化を実質的に低減できる。
【0110】 本発明の図7a及び図7bの強度プロフィールを達成するために本発明に従っ
て形成された、図1及び図2のFEDの一般的な実施例の一部の側断面図が図1
1に示されている。図11のバックプレート構造10の一部の断面のレイアウト
が図12aに示されている。図11のフェースプレート構造12の一部の断面の
レイアウトが図12bに示されている。図12a及び図12bの面11−11は
、図2の面30に対応する。図12a及び図12bの一点鎖線は、1つのスペー
サ壁14の相対位置を示す。
【0111】 それぞれの光放出要素22は、対応する電子放出領域20の対向側に位置し、
図11及び図12bの実施例における各領域20は横方向に離間した電子放出部
分20及び2、..20のN個からなることに注意されたい。電子放出領
域20が活性化されると、その領域20の全ての部分20−20が同時に電
子を放出する。各領域20の部分20−20から放出された電子は、対応す
る光放出要素22に衝当して、FEDが白黒の実施例の場合には画像のドットを
生成し、実施例がカラーの場合には画像のドットの一部を形成する。
【0112】 各領域20における電子放出部分20−20は、様々な方法で横方向に離
間することができる。各領域20における少なくとも二つの部分20−20 が、通常は列(一次)方向に互いに離間される。複数の整数であるNは通常は2
であり、図11及び図12aにこの例が示されている。従って、図11及び図1
2aにおける各領域20は、列方向に互いに離間した部分20と20からな
る。
【0113】 図11及び図12のFEDにおけるバックプレート構造10は、真上から見る
と概ねワッフル型に形成された電子集束システム40を含む。システム40は、
各領域20における部分20−20によって放出された電子の大部分が対応
する標的の光放出要素22に衝当するように、該領域20によって放出された電
子を集束する。電子集束システム40は、バックプレート構造10の内側の表面
の一部を形成する上部表面を有する。
【0114】 横方向に離間した複数の集束開口42Pの複数の列と行からなるアレイが、電
子集束システム40を垂直方向に貫通する。複数からなる各集束開口42Pは、
それぞれ異なった電子放出領域20に対応する。複数からなる各集束開口42P
は、対応する電子放出領域20に十分にカバーする横方向の領域を占有する。従
って、それぞれのスペーサ壁14は、バックプレート構造10に対して概ね垂直
方向から見ると、通常は集束システム40の上側の表面に沿って、複数からなる
集束開口42Pの一組の列の間に位置するバックプレート構造10に接触する。
【0115】 複数からなる各集束開口42Pはそれぞれ、対応する電子放出領域20の部分
20−20に位置し、横方向に離間した集束開口42P及び42P..
42PのN個からなる。それぞれの領域20における少なくとも二つの部分2
−20が、列方向において横方向に離間しているため、複数からなる各集
束開口42Pにおいて、少なくとも二つの集束開口42P−42Pが、列方
向において互いに離間している。図11及び図12Aに示された典型的な例にお
いて、複数からなる各集束開口42Pは、列方向に互いに離間し、対応する電子
放出領域20の部分20及び20の上方に位置する集束開口42P及び4
2Pからなる。
【0116】 複数からなる各集束開口42Pにおいて、各集束開口42P−42Pの間
の横方向の領域は、これらの集束開口42P−42Pの全高に渡って存在す
る。従って、複数からなる各42Pの開口42P−42Pは、電子集束シス
テム40の他の42P全てにおいて、互いに横方向に隔離されている。図12a
及び図12bに、この例が示されている。
【0117】 別法では、複数からなる各42Pにおける集束開口42P−42Pは、そ
れらの高さの一部に渡って互いに横方向に隔離されている。例えば、複数からな
る各42Pにおける開口42P−42Pは、それぞれの頂部は横方向に互い
に離間されるが、これらの頂部の下側では互いに連結させることもできる。即ち
、複数からなる各42Pにおける開口42P−42Pは、システム40の上
側表面の下部で互いに連結されている。この別法では、複数からなる各42Pに
おける開口42P−42Pは、これらの高さの一部に渡って横方向に離間さ
れているため、これらの開口42P−42Pは、電気的(或いは静電気的)
に分離され、物理的に横方向に隔離されているとみなすことができる。
【0118】 複数からなる各42Pにおいて、それぞれの集束開口42PIの平均した横方
向の領域は、通常、対応する電子放出領域20の部分20iより大きい。この時
iは1からNの整数である。各電子放出部分20iは通常、行(別の)方向にお
いて、その集束開口42Pの横方向の概ね中心に位置する。それぞれの部分20 i は、列方向において、その集束開口42Piの横方向の概ね中心に位置し得る。
別法では、図11及び図12aの例に示されているように、それぞれの部分20 i の中心は、対応する開口42Piの中心から横方向にややずれていることもある
。いかなる場合も、それぞれの集束開口の42Piは、バックプレート構造10
に対して概ね垂直方向から見ると、その電子放出部分20iを横方向に囲む。
【0119】 実質的に同じ大きさの横方向に長方形の電子放出部分20iが図12aに示さ
れている。同様に、電子放出部分20Iより大きく、実質的に同じ大きさである
横方向に長方形の集束開口42Piが、図12aに示されている。部分20i及び
開口42Piの長方形は、行方向より列方向に長い。別法では、この長方形を列
方向より行方向に長くすることもできる。また、部分20i及び開口42Piは、
長方形以外の横型でもよい。例えば、円形及び長円形、台形などがある。
【0120】 ディスプレイが動作中に、活性化された各電子放出領域20の部分20−2
によって放出された電子はそれぞれ、対応する複数からなる42Pの集束開
口42Pi−42Pを通過する。電子集束システム40は、放出された電子の
軌跡を好適に制御する。
【0121】 各電子放出領域20の各部分20は、概ねベル型或いは比較的平坦な強度プ
ロフィールで、対応する光放出要素22に衝当する電子を放出する。各領域20
の各部分20−20は、互いに間隔が十分離れているため、該各部分20 −20による衝当電子強度は、対応する要素22に沿った横方向に離間した各
点で最大値に達する。各領域20の部分20−20の衝当電子強度の合計が
、全衝当電子強度Iとなる。主として各領域20の各部分20−20によ
って生成された衝当電子強度が、横方向において、ピーク値が離れているため、
強さIは、図3a及び図3b、図4a、図4bに示された基準となるFEDの
ロフィールより、対応する光放出要素22全体により広く分布する。各複数から
なる42Pの集束開口42P−42Pの形及び大きさ、及び各領域20にの
部分20−20の複数である整数N及び形状、形、大きさを好適に選択する
ことによって、図7a及び図7b、図8a、図8bのニ瘤型の強度プロフィール
、及び図5a及び図5b、図6a、図5bの平坦な強度プロフィールを達成する
ことができる。
【0122】 特に図11及び図12a、図12bの例を参照すると、各電子放出領域20の
部分20及び20によって放出された電子は、列(一次)方向において横方
向に離間した一組の位置でピークの値に到達するそれぞれの強度で、対応する光
放出要素22に衝当する。これらの部分20及び20によって生じた衝当電
子強度の合計は、図7a及び図7b、図8a、図8bの強度プロフィールとなる
。バックプレート構造10に投影、即ち、バックプレート構造10(またはフェ
ースプレート構造12)に対して概ね垂直方向から見ると、光放出要素22の図
7aのIプロフィールの極小値は、対応する電子放出領域20の部分20
20との間の位置に発生する。
【0123】 図13は、図11及び図12a、図12bのFEDにおけるバックプレート構
造10部分の本発明に従った実施例の断面のレイアウトを示す。図13の一点鎖
線は、1つのスペーサ壁14の相対位置を示す。互いに直交する図13のバック
プレート構造10の一部の側断面が、それぞれ図14a及び図14bに示されて
いる。図13及び図14bの面14a−14aは、図12a及び図12bの面1
1−11に対応し、即ち図2の面30に対応する。
【0124】 図13及び図14a、図14bのバックプレート構造10は、通常は透明な材
料からなる電気的に絶縁性の薄くて平坦なバックプレート50から形成される。
横方向に離間し、概ね平行な金属のエミッタ電極52のグループが、バックプレ
ート10の上に位置する。エミッタ電極52は、実質的に行方向に延在し、行電
極を構成する。それぞれのエミッタ電極52は、対応しかつ異なる電子放出領域
20の列の下側に位置する。図13及び図14aに二つの電極52が示されてい
る。図13において、各電極52の横方向の境界が、破線で示されている。
【0125】 一群のエミッタ電極開口54が、各エミッタ電極52に貫通している。各電極
52の開口54はそれぞれ、上方の電子放出領域20に対応する。バックプレー
ト構造10に対して概ね垂直方向から見ると、それぞれのエミッタ電極開口54
は、対応する領域20の部分20と20との間に横方向に位置する。開口5
4は、エミッタ電極52と以下に記載する上方の制御電極との間に発生し得る、
短絡の修理に利用される。開口54を短絡の修理のために利用する方法は、Sp
indt他による1999年4月19日に出願された国際出願PCT/US99
/08663に記載されており、引用することをもってその内容を本明細書の一
部とする。
【0126】 電気抵抗層56は、エミッタ電極52の上に位置する。抵抗層56は図14a
及び図14bに示されているが、図面が見にくくならないように図13には示し
ていない。層56は、エミッタ電極開口54、及び各電極52間の領域のバック
プレート50に至る。図14a及び図14bの例において、層56はパターン形
成されて、概ね制御電極の下側に位置し、横方向に離間した電気抵抗部分となっ
ている。誘電体層58は、抵抗層56の上層をなす。
【0127】 横方向に離間し、実質的に平行な金属の複合制御電極60の一群が、誘電体層
58の上に位置する。制御電極60は、実質的に列方向に延在し、列電極を構成
する。制御電極60とエミッタ電極52は実質的に直角に交差する。それぞれの
制御電極60は、異なったそれぞれのエミッタ電極52の上に位置する領域20
の1つからの電子の放出を制御する。
【0128】 各制御電極60は通常、主制御電極62と、エミッタ電極52のN倍数の隣接
するゲート電極64の一群とからなる。主制御電極62は、領域20が電子を放
出する領域に十分に渡って列方向に延在する。図13において、断面のレイアウ
トに直接見える主制御部分62を除いて、主制御部分62の横方向の境界線が点
線で示されている。
【0129】 ゲート部分64は、エミッタ電極52の上方の主制御部分62を貫通する主制
御開口66に位置する。図14a及び図14bは、主制御部分62の上に延在す
るゲート部分64を例示している。別法では、ゲート部分64は、主部分62の
下に延在してもよい。ゲート部分64は、図13、図14a及び図14bでは横
方向に離間しているように例示されているが、主制御部分62に隣接するゲート
部分64を、主制御部分62に沿って互いに連結させることもできる。
【0130】 ここでは、それぞれの電子放出領域20の各部分20iは、誘電体層58を貫
通する開口に位置する複数の電子放出要素68からなる。それぞれの部分20i
の各電子放出要素68は、対応しかつ異なった1つのゲート部分64を貫通する
各ゲート開口によって露出されている。要素68は、図14a及び図14bに示
されるように通常は実質的に円錐形である。要素68は、フィラメント及びラン
ダムな形状の粒子など、他の形状にしてもよい。
【0131】 それぞれの電子放出領域の部分20Iの電子放出要素によって占有された横方
向の領域は、バックプレート構造10に対して概ね垂直方向から見ると、対応し
かつ異なった1つの主制御開口66によって横方向に外囲されている。従って、
要素68は横方向に離間した各セットに配置され、それぞれのセットが対応する
主制御開口66によって横方向に画定された電子放出部分20iを形成する。
【0132】 ワッフル型の電子集束システム40は、非導電性のベース集束構造70と、該
ベース集束構造70上に部分的に位置する薄い電気的に非絶縁性の集束コーティ
ング72とからなる。集束コーティング72が薄厚であって、ベース集束構造7
0の横方向の外形に実質的に従うため、構造70のレイアウトのみを図13に例
示する。集束開口42Piの位置で、開口が構造70を貫通する。図14の例で
は、集束コーティング72は、構造70のこれらの開口の途中までしか延在しな
い。従って、これらの開口の残りの部分が、集束開口42Piを構成する。
【0133】 通常、ベース集束構造70は、電気的に絶縁性の材料からなるが、制御電極6
0が互いに電気的な接続を起こさない程度に、十分に高い抵抗を持つ電気的に抵
抗性の材料から形成することもできる。集束コーティング72は、通常は金属で
ある導電性の材料から形成される。ある適用例では、集束コーティング72は、
電気的に抵抗性の材料で形成される。いかなる場合も、集束コーティング72の
電気抵抗は、通常は構造70より極めて低い。別法では、電子集束システム40
は、電気的に導電性の上側部分と電気的に絶縁性の下側部分とから形成すること
ができる。
【0134】 図13及び図14a、図14bの構成において、それぞれの集束開口42Pi
は、バックプレート構造10に対して概ね垂直方向から見ると、対応しかつ異な
った1つの主制御開口66を横方向に外囲する。主制御開口66は横方向に電子
放出部分20iを画定するため、バックプレート構造10に対して概ね垂直方向
に見ると、それぞれの集束開口42Piが対応する部分20iを横方向に外囲する
。また、電子集束システム40の一部が、エミッタ電極開口54の上に位置する
。図13及び図14a、図14bの例において、開口54の上に位置するシステ
ム40の部分が、横方向に十分に薄いため、それぞれの複数の集束開口(ここで
は1組)の集束開口42P及び42Pが、真上から見ると、対応する電子放
出領域部分20と20との間に位置する特定のエミッタ電極開口54の上に
部分的に位置する。
【0135】 FEDが動作中に、好適な集束開口の電位が、集束コーティング72に加えら
れる。通常は、集束コーティング72の電気抵抗が、ベース集束構造70より十
分に小さいため、コーティング72が大部分の電子の集束を制御する。集束構造
70は、集束コーティング72を物理的に支持する。
【0136】 図13及び図14a、図14bは、複数からなる各42Pの集束開口42PI
の全てが、それらの全高さに渡って互いに横方向に分離されている電子集束シス
テム40の例を示す。複数からなる各42Pに於ける集束開口42Piが、それ
らの全高さの一部に沿って互いに連結されている変更例では、集束コーティング
72が大部分の電子の集束を制御するため、該集束コーティング72を介して接
続がなされる。この変更例に於けるそれぞれの複数からなる42Pの集束開口4
2Piの間の領域に於いて、ベース部集束構造70の高さは全高さではない。
【0137】 各電子放出領域20を部分20と20からなる電子放出領域として形成す
る場合、図13及び図14a、図14bのバックプレート構造10は、通常は以
下の方法で形成される。まず、エミッタ電極52がバックプレート構造10の上
に形成され、抵抗層56と誘電体層58が形成される。次に、主制御部分62が
形成され、次にゲート部分64が形成される。ゲート部分64が、主制御部分6
2のセグメントの上ではなく下に形成される場合は、最後の2つの工程が逆にな
る。
【0138】 この時、電子放出要素68及び電子集束システム40を形成するために様々な
工程を用いることができる。例えば、ベース集束構造70は、光によってパター
ン形成可能な電気的に絶縁性の材料から形成することができる。米国特許第5,
559,389号または第5,564,959号に記載されたタイプの荷電粒子
トラッキング法に従って、ゲート部分64及び誘電体層58を形成することもで
きる。ゲート部分64の開口を介して、誘電体層58の開口の中に電気的に導電
性の材料を体積して、電子放出要素を概ね円錐形に形成することができる。最後
に、集束コーティング72を、ベース集束構造70の上に形成する。
【0139】 次の工程では、バックプレート構造10を環状の外周壁(図示せず)でフェー
スプレート構造12に連結して、FEDを形成する。この製造工程の際に、スペ
ーサ壁14をプレート構造10と12との間に挿入する。組み立てられ、密閉さ
れたディスプレイは、内圧が非常に低く、典型的には1.33×10−5Pa(
10−7トル)以下となるように組立てる。
【0140】 図13及び図14a、図14bに示されるように形成されたバックプレート構
造10を含むFEDは、以下のように動作する。フェースプレート構造12のア
ノードが、制御電極60及びエミッタ電極52に対して高い正の電圧が維持され
る。一行の電子放出領域20(通常は一度に一列)が、その行に対するエミッタ
電極52を選択された適正な電位を加えることで選択される。それぞれの選択さ
れた行に於ける各領域20は、それぞれの制御電極60が活性化に好適な電位が
加えられて選択される。そのように選択された各ゲート部分64は、対応する領
域20の部分20及び20に於ける電子放出要素68から電子を引き出し、
得られる電子電流の値を制御する。
【0141】 「頂部」及び「上側」、「横方向の」等の向きに関する用語は、本発明の様々
な部品がどのように結合するか読者が分かり易いように、座標系を確立するべく
本発明の説明に用いた。
【0142】 実際には、本発明のFEDの各構成部品は、ここで用いた向きについての用語
によって示されたものとは異なる向きに配置されることもある。向きに関する用
語は説明を容易にするために用いられたのであり、ここで用いた方向に関する用
語によって示されたものとは異なる向きの実施例も本発明の範囲である。
【0143】 本発明は特定の実施例を用いて説明してきたが、この説明は例示目的のためで
あり、請求項によって規定された本発明の範囲を制限するものではない。例えば
、シフト移動平均は10%ではなく比較的小さなパーセントを使用することもで
きる。選択されるパーセントは、5%から20%の範囲であれば満足できる。所
定の方向の或る点に於ける強度移動平均は、(a)例えば1次方向に於ける光放
出要素22の平均寸法である特徴的な寸法の選択されたパーセントのその点の前
の1/2の距離と、(b)特徴的な寸法の選択されたパーセントのその点の先の
1/2の距離に渡るその距離の平均強度である。
【0144】 スペーサシステムは、比較的平坦な壁型ではなく他の形にすることもできる。
例えば、ポストや平坦な壁の組み合わせ等である。これらの他のスペーサ形状の
ために中心yのシフトが著しいシフト量となる場合は、画像の劣化を緩和する
ために、図6aまたは図8aの強度プロフィールを、図5aまたは図7aに類似
の変更されたプロフィールに置き換えることもできる。
【0145】 中心位置x及びy、x、yが、バックプレート構造10の垂直方向に
投影され返される可能性もある。そのように投影された場合、シフトが無い場合
のそれぞれの中心位置xまたはy、x、yは、その領域20の形状によ
って、対応する電子放出領域20の内側或いは外側に位置し得る。上記した方法
とは逆に、電子放出領域20のそれぞれの列が一度に一列選択され、選択された
各列の選択された領域20が活性化される。これに関して、列及び行の定義は任
意であり、逆にしてもよい。逆にした場合、1次(x)方向が行方向になり、別
の(y)方向が列方向になる。一般に、フェースプレート構造12に対して実質
的に垂直方向から見ると、1次方向は、スペーサ壁と光放出要素とを通る。別の
方向は1次方向に直交する。
【0146】 光放出要素22は長方形でなくても良い。要素22は、長円形や長方形のよう
な8角形でも良い。それぞれの領域20の部分20−20によって放出され
る電子を、電子集束システム40の代わり或いはそれに加えて、バックプレート
構造部材の対応する開口をそれぞれ通過させてもよい。
【0147】 電界放出には、一般に表面伝導放出(surface conduction emission)と呼ば
れる現象が含まれる。本発明のフラットパネルCRTディスプレイに於ける電界
放出装置は、熱電子放出或いは光電子放出に従って動作する電子エミッタに置き
換えても良い。従って、当業者は、請求の範囲で規定した本発明の範囲及び精神
を逸脱することなく、様々な変更等を加えることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従って調節することができる強さ分布を備え、電子がフェースプレー
ト構造に衝当するのに応答して光を放出し画像を形成するフェースプレート構造
を有するフラットパネルCRTディスプレイの一部の模式的な側断面図である。
【図2】 図1のフラットパネルディスプレイのフェースプレート構造の一部の一実施例
の断面のレイアウト図である。図2の断面は、図1の面2−2に沿って切り取ら
れたものである。図1の断面は、図2の面1−1に沿って切り取られたものであ
る。
【図3a】 強度中心のシフトが0の場合のディスプレイのスペーサシステムの壁部に垂直
な横方向の距離の関数である、基準となるフラットパネルCRTディスプレイの
フェースプレート構造の一部に沿った強度を表すベル型のプロフィールである。
【図3b】 強度中心のシフトが0でない場合のディスプレイのスペーサシステムの壁部に
垂直な横方向の距離の関数である、基準となるフラットパネルCRTディスプレ
イのフェースプレート構造の一部に沿った強度を表すベル型のプロフィールであ
る。
【図4a】 強度中心のシフトが0の場合のスペーサ壁に平行な横方向の距離の関数である
、前記した基準となるフラットパネルディスプレイのフェースプレート構造の一
部に沿った強度を表すベル型のプロフィールである。
【図4b】 強度中心のシフトが0でない場合のスペーサ壁に平行な横方向の距離の関数で
ある、前記した基準となるフラットパネルディスプレイのフェースプレート構造
の一部に沿った強度を表すベル型のプロフィールである。
【図5a】 強度中心のシフトが0の場合のディスプレイのスペーサシステムの壁部に対し
て垂直な横方向の距離の関数である、図1及び図2のフラットパネルディスプレ
イのフェースプレート構造の一部に沿った強度を表すプロフィールであり、本発
明に従った形となっている。
【図5b】 強度中心のシフトが0でない場合のディスプレイのスペーサシステムの壁部に
対して垂直な横方向の距離の関数である、図1及び図2のフラットパネルディス
プレイのフェースプレート構造の一部に沿った強度を表すプロフィールであり、
本発明に従った形となっている。
【図6a】 強度中心のシフトが0の場合のスペーサ壁に平行な横方向の距離の関数である
、図5a及び図5bの強度のプロフィールを有するフラットパネルディスプレイ
のフェースプレート構造の一部に沿った強度を表すベル型のプロフィールである
【図6b】 強度中心のシフトが0でない場合のスペーサ壁に平行な横方向の距離の関数で
ある、図5a及び図5bの強度のプロフィールを有するフラットパネルディスプ
レイのフェースプレート構造の一部に沿った強度を表すベル型のプロフィールで
ある。
【図7a】 強度中心のシフトが0の場合のディスプレイのスペーサシステムの壁部に対し
て垂直な横方向の距離の関数である、図1及び図2のフラットパネルディスプレ
イのフェースプレート構造の一部に沿った強度を表すプロフィールであり、本発
明に従った形である。
【図7b】 強度中心のシフトが0でない場合のディスプレイのスペーサシステムの壁部に
対して垂直な横方向の距離の関数である、図1及び図2のフラットパネルディス
プレイのフェースプレート構造の一部に沿った強度を表すプロフィールであり、
本発明に従った形である。
【図8a】 強度中心のシフトが0の場合のスペーサ壁に平行な横方向の距離の関数である
、図7a及び図7bの強度プロフィールを有するフラットパネルディスプレイの
フェースプレート構造の一部に沿った強度を表すベル型のプロフィールである。
【図8b】 強度中心のシフトが0でない場合のスペーサ壁に平行な横方向の距離の関数で
ある、図7a及び図7bの強度プロフィールを有するフラットパネルディスプレ
イのフェースプレート構造の一部に沿った強度を表すベル型のプロフィールであ
る。
【図9】 図7aの強度を表すプロフィールと、それに対応する10%移動平均強度のプ
ロフィールとを比べたグラフである。
【図10a】 強度中心のシフトが0の場合のディスプレイのスペーサシステムの壁部に垂直
な横方向の距離の関数である、図1及び図2のフラットパネルディスプレイのフ
ェースプレート構造の一部に沿った強度を表すプロフィールであり、本発明に従
った形である。
【図10b】 強度中心のシフトが0でない場合のディスプレイのスペーサシステムの壁部に
垂直な横方向の距離の関数である、図1及び図2のフラットパネルディスプレイ
のフェースプレート構造の一部に沿った強度を表すプロフィールであり、本発明
に従った形である。
【図11】 図7a及び図8aの強度プロフィールを達成するために、本発明に従って具現
した図1及び図2のフラットパネルディスプレイの一般的な実施例の一部の側断
面図である。
【図12a】 図11のフラットパネルディスプレイのバックプレート構造の一部の断面であ
るレイアウト図である。図11の断面図は、図12a及び図12bの面11−1
1に沿って切り取られたものである。該図12aの断面図は、図11の面12a
−12aに沿って切り取られたものである。
【図12b】 図11のフラットパネルディスプレイのフェースプレート構造の一部の断面で
あるレイアウト図である。図11の断面図は、図12a及び図12bの面11−
11に沿って切り取られたものである。該図12bの断面図は、図11の面12
b−12bに沿って切り取られたものである。
【図13】 本発明に従って具現した図12のフラットパネルディスプレイのバックプレー
ト構造の一部の断面のレイアウト図である。図13の断面図は、ディスプレイの
電子集束システムの電気的に非導電性材料の部分である。しかしながら、図を簡
潔にするために、電子集束システムの非導電性材料は図13において影がつけら
れていない。
【図14a】 図13のフラットパネルディスプレイのバックプレート構造の一部を具現した
図14bに対して垂直な側断面図である。図13の断面図は、該図14a及び図
14bの面13−13に沿って切り取られたものである。該図14aの断面図は
、図13及び図14bの面14a−14aに沿って切り取られたものである。
【図14b】 図13のフラットパネルディスプレイのバックプレート構造の一部を具現した
図14aに対して垂直な側断面図である。図13の断面図は、図14a及び該図
14bの面13−13に沿って切り取られたものである。該図14bの断面図は
、図13及び図14aの面14b−14bに沿って切り取られたものである。
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月22日(2001.3.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),JP,KR (72)発明者 フィールド、ジョン・イー アメリカ合衆国カリフォルニア州95223・ ドリントン・ドアーズクロッシング 678 (72)発明者 ダンフィ、ジェームズ・シー アメリカ合衆国カリフォルニア州95125・ サンノゼ・ミネソタアベニュー 1502 (72)発明者 パン、ローレンス・エス アメリカ合衆国カリフォルニア州95032・ ロスガトス・キングストンヒルウェイ 251 (72)発明者 モリス、デイビッド・エル アメリカ合衆国カリフォルニア州95132・ サンノゼ・エルグランデコート 3644 (72)発明者 ベッサー、ロナルド・エス アメリカ合衆国カリフォルニア州94087・ サニーベイル・サスカチェワンドライブ 1486 (72)発明者 スピント、クリストファー・ジェイ アメリカ合衆国カリフォルニア州94025・ メンロパーク・ヒルサイドアベニュー 115 Fターム(参考) 5C031 DD17 5C032 AA01 CC10 5C036 CC06 CC16 EE02 EE04 EF01 EF06 EF09 EG02 EG12 EG19 EG36 EH04 5C041 AB19 AC50 AE02

Claims (76)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットパネルディスプレイであって、 電子を放出するための電子放出領域を有する第1プレート構造と、 電子が衝当したときに光を放出するための光放出要素を有する第2プレート構
    造とを有し、 電子衝当の中心が、前記第2プレート構造の沿う或る位置を占めるように、電
    子放出領域によって放出される電子が或る強さをもって第2プレート構造に衝当
    し、それによって、光放出の中心が、前記第2プレート構造の沿う或る位置を占
    めるように、前記光放出要素が或る強さをもって光を放出するようにされ、前記
    電子衝当中心の一次方向のシフトによって、前記光放出の中心が前記一次方向に
    シフトし、 前記電子衝当中心の一次方向のシフト量が、前記光放出要素に適合する範囲内
    であるときには、当該ディスプレイに於ける一次方向中心シフト比Rが0.5
    以下であって、ここで、一次方向中心シフト比Rとは、(a)前記光放出中心
    の前記一次方向のシフト量を、(b)前記電子衝当中心の前記一次方向のシフト
    量で除したものであることを特徴とするディスプレイ。
  2. 【請求項2】 電子衝当中心の一次方向のシフト量が前記範囲内であると
    きには、前記一次方向中心シフト比Rが0.35以下であることを特徴とする
    請求項1に記載のディスプレイ。
  3. 【請求項3】 電子衝当中心の一次方向のシフト量が前記範囲内であると
    きには、前記一次方向中心シフト比Rが0.25以下であることを特徴とする
    請求項2に記載のディスプレイ。
  4. 【請求項4】 前記第2プレート構造に概ね直交し、前記光放出要素を通
    過し、前記一次方向に延在する仮想面に沿って、前記光放出要素に衝当する電子
    の強度が、極小値を有する10%移動平均強度プロフィールを有することを特徴
    とする請求項1に記載のディスプレイ。
  5. 【請求項5】 前記極小値が、前記10%移動平均強度プロフィールの最
    大値の95%以下であることを特徴とする請求項4に記載のディスプレイ。
  6. 【請求項6】 前記極小値が、前記10%移動平均強度プロフィールの最
    大値の90%以下であることを特徴とする請求項4に記載のディスプレイ。
  7. 【請求項7】 前記電子放出領域が、前記一次方向に沿って間隔をおいて
    設けられた1対の電子放出部を有することを特徴とする請求項4に記載のディス
    プレイ。
  8. 【請求項8】 前記極小値が、前記第1プレート構造に対して概ね直交す
    る方向から見たときに、横方向について、前記両電子放出部の間の位置の投影位
    置に発生することを特徴とする請求項7に記載のディスプレイ。
  9. 【請求項9】 前記シフト量範囲が、0から前記一次方向についての前記
    光放出要素の平均寸法の少なくとも2%である上限値までに渡ることを特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれかに記載のディスプレイ。
  10. 【請求項10】 前記シフト量範囲上限値が、前記一次方向についての前
    記光放出要素の平均寸法の少なくとも5%であることを特徴とする請求項9に記
    載のディスプレイ。
  11. 【請求項11】 前記両プレート構造間に位置するスペーサを更に有し、
    前記両プレート構造のいずれかに対して概ね直交し、前記一次方向に延在する仮
    想面が、前記スペーサ及び前記光放出要素を通過するように、前記スペーサの位
    置が定められていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のディス
    プレイ。
  12. 【請求項12】 前記スペーサが概ね壁状をなし、前記仮想面が壁に対し
    て概ね直交することを特徴とする請求項11に記載のディスプレイ。
  13. 【請求項13】 前記第2プレート構造が、前記第2プレート構造に沿っ
    て前記光放出要素を横方向から外囲する外縁領域を有し、該外縁領域が、前記電
    子放出領域からの電子が衝当したときに、前記光放出要素に比較して、概ね光を
    放出しないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のディスプレイ。
  14. 【請求項14】 前記光放出要素は、前記一次方向に直交する方向よりも
    、前記一次方向の平均寸法が大きいことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    に記載のディスプレイ。
  15. 【請求項15】 前記電子放出領域が、それぞれ複数の電子放出要素を有
    することを特徴とする請求項14に記載のディスプレイ。
  16. 【請求項16】 フラットパネルディスプレイであって、 電子を放出するための電子放出領域を有する第1プレート構造と、 電子が衝当したときに光を放出するための光放出要素を有する第2プレート構
    造とを有し、 電子衝当の中心が、前記第2プレート構造に沿う或る位置を占めるように、電
    子放出領域によって放出される電子が或る強さをもって第2プレート構造に衝当
    し、それによって、光放出の中心が、前記第2プレート構造に沿う或る位置を占
    めるように、前記光放出要素が或る強さをもって光を放出するようにされ、前記
    電子衝当中心の一次方向のシフトによって、前記前記光放出の中心が前記一次方
    向にシフトし、 前記光放出の中心が前記一次方向とは別の方向にもシフト可能であって、前記
    電子衝当中心の一次方向及び前記別方向のシフト量が、それぞれ前記光放出要素
    に適合する範囲内であるときには、当該ディスプレイに於ける相対的中心シフト
    比R/Rが0.75以下であって、ここで、Rは、(a)前記光放出中心
    の前記一次方向のシフト量を、(b)前記電子衝当中心の前記一次方向のシフト
    量で除したものであって、Rは、(a)前記光放出中心の前記別方向のシフト
    量を、(b)前記電子衝当中心の前記別方向のシフト量で除したものであること
    を特徴とするディスプレイ。
  17. 【請求項17】 前記電子衝当中心の一次方向及び前記別方向のシフト量
    が、それぞれ前記範囲内であるときには、前記相対的中心シフト比R/R
    0.5以下であることを特徴とする請求項16に記載のディスプレイ。
  18. 【請求項18】 前記電子衝当中心の一次方向及び前記別方向のシフト量
    が、それぞれ前記範囲内であるときには、前記相対的中心シフト比R/R
    0.35以下であることを特徴とする請求項17に記載のディスプレイ。
  19. 【請求項19】 前記第2プレート構造に概ね直交し、前記光放出要素を
    通過し、前記一次方向に延在する仮想面に沿って、前記光放出要素に衝当する電
    子の強度が、極小値を有する10%移動平均強度プロフィールを有することを特
    徴とする請求項16に記載のディスプレイ。
  20. 【請求項20】 前記極小値が、前記10%移動平均強度プロフィールの
    最大値の95%以下であることを特徴とする請求項19に記載のディスプレイ。
  21. 【請求項21】 前記極小値が、前記10%移動平均強度プロフィールの
    最大値の90%以下であることを特徴とする請求項19に記載のディスプレイ。
  22. 【請求項22】 前記電子放出領域が、前記一次方向に沿って間隔をおい
    て設けられた1対の電子放出部を有することを特徴とする請求項19に記載のデ
    ィスプレイ。
  23. 【請求項23】 前記極小値が、前記第1プレート構造に対して概ね直交
    する方向から見たときに、横方向について、前記両電子放出部の間の位置の投影
    位置に発生することを特徴とする請求項22に記載のディスプレイ。
  24. 【請求項24】 前記電子放出領域が、それぞれ複数の電子放出要素を有
    することを特徴とする請求項22に記載のディスプレイ。
  25. 【請求項25】 前記シフト量範囲が、0から前記一次方向についての前
    記光放出要素の平均寸法の少なくとも2%である上限値までに渡り、更に、0か
    ら前記別方向についての前記光放出要素の平均寸法の少なくとも2%である上限
    値までに渡ることを特徴とする請求項16乃至24のいずれかに記載のディスプ
    レイ。
  26. 【請求項26】 前記シフト量範囲上限値が、前記一次方向についての前
    記光放出要素の平均寸法の少なくとも5%であり、更に前記別方向についての前
    記光放出要素の平均寸法の少なくとも5%であることを特徴とする請求項25に
    記載のディスプレイ。
  27. 【請求項27】 前記別方向が、前記一次方向に対して概ね直交すること
    を特徴とする請求項16乃至24のいずれかに記載のディスプレイ。
  28. 【請求項28】 前記両プレート構造間に位置するスペーサを更に有し、
    前記両プレート構造のいずれかに対して概ね直交し、前記一次方向に延在する仮
    想面が、前記スペーサ及び前記光放出要素を通過するように、前記スペーサの位
    置が定められていることを特徴とする請求項16乃至24のいずれかに記載のデ
    ィスプレイ。
  29. 【請求項29】 前記スペーサが概ね壁状をなし、前記仮想面が壁に対し
    て概ね直交することを特徴とする請求項28に記載のディスプレイ。
  30. 【請求項30】 前記第2プレート構造が、前記第2プレート構造に沿っ
    て前記光放出要素を横方向から外囲する外縁領域を有し、該外縁領域が、前記電
    子放出領域からの電子が衝当したときに、前記光放出要素に比較して、概ね光を
    放出しないことを特徴とする請求項16乃至24のいずれかに記載のディスプレ
    イ。
  31. 【請求項31】 衝当電子強度が、前記光放出要素が光放出飽和するよう
    なレベル以下である場合には、前記光放出要素から放出される光の強度が、前記
    光放出要素に衝当する電子の強度に概ね比例することを特徴とする請求項16乃
    至24のいずれかに記載のディスプレイ。
  32. 【請求項32】 前記電子衝当中心の前記一次方向についてのシフトが概
    ね無い状態では、前記光放出要素に衝当する電子の強度が、前記一次方向に延在
    する前記光放出要素の中心線に沿って前記光放出要素に衝当する電子の平均強度
    の20%以下であるような標準偏差を有することを特徴とする請求項16乃至2
    4のいずれかに記載のディスプレイ。
  33. 【請求項33】 前記光放出要素に衝当する電子の強度の標準偏差が、前
    記一次方向に延在する前記光放出要素の中心線に沿って前記光放出要素に衝当す
    る電子の平均強度の10%以下であることを特徴とする請求項32に記載のディ
    スプレイ。
  34. 【請求項34】 前記電子衝当中心の前記一次方向についてのシフトが概
    ね無い状態では、前記電子放出領域から放出される電子のうちの、前記第2プレ
    ート構造の前記光放出要素外の部分に衝当する電子の平均強度が、前記一次方向
    に延在する前記光放出要素の中心線に沿う或る距離に渡って、前記一次方向に延
    在する前記光放出要素の中心線に沿って前記光放出要素に衝当する電子の平均強
    度の少なくとも50%であって、前記距離が、前記一次方向に延在する前記光放
    出要素の中心線に沿って測った前記光放出要素の長さの少なくとも10%である
    ことを特徴とする請求項16乃至24のいずれかに記載のディスプレイ。
  35. 【請求項35】 前記電子衝当中心の前記一次方向についてのシフトが概
    ね無い状態では、前記第1プレート構造から放出され、前記一次方向に延在する
    前記光放出要素の中心線に沿って前記第2プレート構造の前記光放出要素外の部
    分の材料に衝当する電子の平均強度が、前記光放出要素から所定距離離隔するま
    でに、前記一次方向に延在する前記光放出要素の中心線に沿って前記光放出要素
    に衝当する電子の平均強度の10%以下に減少し、前記所定距離が、前記一次方
    向に延在する前記光放出要素の中心線に沿って測った、前記第2プレート構造の
    隣接する光放出要素までの距離の80%以下あることを特徴とする請求項16乃
    至24のいずれかに記載のディスプレイ。
  36. 【請求項36】 電子衝当中心の一次方向のシフト量が前記一次方向範囲
    内であるときには、Rが0.5以下であることを特徴とする請求項16乃至2
    4のいずれかに記載のディスプレイ。
  37. 【請求項37】 電子衝当中心の一次方向のシフト量が前記一次方向範囲
    内であるときには、Rが0.35以下であることを特徴とする請求項36に記
    載のディスプレイ。
  38. 【請求項38】 前記光放出要素は、前記別方向よりも、前記一次方向の
    平均寸法が大きいことを特徴とする請求項16乃至24のいずれかに記載のディ
    スプレイ。
  39. 【請求項39】 フラットパネルディスプレイであって、 電子を放出するための二次元アレイをなす電子放出領域を有する第1プレート
    構造と、 電子が衝当したときに光を放出するための同様の二次元アレイをなす光放出要
    素を有する第2プレート構造とを有し、 前記光放出要素が、それぞれ前記電子放出領域のいずれかに対応し、 電子衝当の中心が、前記第2プレート構造の沿う或る位置を占めるように、前
    記各電子放出領域から放出される電子が或る強さをもって第2プレート構造に衝
    当し、それによって、光放出の中心が、前記第2プレート構造の沿う或る位置を
    占めるように、前記光放出要素が或る強さをもって光を放出するようにされ、 前記第2プレート構造に概ね直交し、前記光放出要素を通過し、前記一次方向
    に延在する仮想面に沿って、前記光放出要素に衝当する電子の複合平均強度プロ
    フィールが極小値を有し、 前記電子衝当中心の一次方向の平均シフト量が、前記光放出要素に適合する範
    囲内であるときには、前記一次方向についての前記光放出中心の平均シフト量の
    、前記一次方向についての前記電子衝当中心の平均シフト量に対する比R
    0.5以下であることを特徴とするディスプレイ。
  40. 【請求項40】 前記極小値が、前記複合平均強度プロフィールの最大値
    の95%以下であることを特徴とする請求項39に記載のディスプレイ。
  41. 【請求項41】 前記各電子放出領域が、前記一次方向に沿って間隔をお
    いて設けられた1対の電子放出部を有することを特徴とする請求項39に記載の
    ディスプレイ。
  42. 【請求項42】 前記電子衝当中心の一次方向の平均シフト量が前記一次
    方向範囲内であるときには、前記比R が0.5以下であることを特徴とする
    請求項39に記載のディスプレイ。
  43. 【請求項43】 前記複合平均強度プロフィールを決定するための前記光
    放出要素の数が少なくとも10であることを特徴とする請求項39に記載のディ
    スプレイ。
  44. 【請求項44】 前記光放出要素が、それぞれ概ね同様のものからなるこ
    とを特徴とする請求項39に記載のディスプレイ。
  45. 【請求項45】 前記シフト量範囲が、0から前記一次方向についての前
    記光放出要素の平均寸法の少なくとも2%である上限値までに渡ることを特徴と
    する請求項39乃至44のいずれかに記載のディスプレイ。
  46. 【請求項46】 フラットパネルディスプレイであって、 電子を放出するための二次元アレイをなす電子放出領域を有する第1プレート
    構造と、 電子が衝当したときに光を放出するための同様の二次元アレイをなす光放出要
    素を有する第2プレート構造とを有し、 前記光放出要素が、それぞれ前記電子放出領域のいずれかに対応し、 電子衝当の中心が、前記第2プレート構造の沿う或る位置を占めるように、前
    記各電子放出領域から放出される電子が或る強さをもって第2プレート構造に衝
    当し、それによって、光放出の中心が、前記第2プレート構造の沿う或る位置を
    占めるように、前記光放出要素が或る強さをもって光を放出するようにされ、 前記電子衝当中心の一次方向のシフトによって、前記光放出の中心が前記一次
    方向のシフトし、前記光放出の中心が前記一次方向とは別方向にもシフト可能で
    あって、 前記第2プレート構造に概ね直交し、前記光放出要素を通過し、前記一次方向
    に延在する仮想面に沿って、前記光放出要素に衝当する電子の複合平均強度プロ
    フィールが極小値を有し、 前記電子衝当中心の一次方向及び前記別方向のシフト量が、それぞれ前記光放
    出要素に適合する範囲内であるときには、当該ディスプレイに於ける相対的中心
    シフト比R /R が0.75以下であって、ここで、R は、(a)前
    記光放出中心の前記一次方向のシフト量を、(b)前記電子衝当中心の前記一次
    方向のシフト量で除したものであって、R は、(a)前記光放出中心の前記
    別方向のシフト量を、(b)前記電子衝当中心の前記別方向のシフト量で除した
    ものであることを特徴とするディスプレイ。
  47. 【請求項47】 前記極小値が、前記複合平均強度プロフィールの最大値
    の95%以下であることを特徴とする請求項44に記載のディスプレイ。
  48. 【請求項48】 前記各電子放出領域が、前記一次方向に沿って間隔をお
    いて設けられた1対の電子放出部を有することを特徴とする請求項44に記載の
    ディスプレイ。
  49. 【請求項49】 前記各電子放出領域が、それぞれ複数の電子放出要素を
    有することを特徴とする請求項48に記載のディスプレイ。
  50. 【請求項50】 前記電子衝当中心の一次方向及び前記別方向のシフト量
    が、それぞれ前記一次方向及び前記別方向の範囲内であるときには、前記相対的
    中心シフト比R /R が0.5以下であることを特徴とする請求項43に
    記載のディスプレイ。
  51. 【請求項51】 電子衝当中心の一次方向のシフト量が前記一次方向範囲
    内であるときには、前記一次方向中心シフト比R が0.5以下であることを
    特徴とする請求項46に記載のディスプレイ。
  52. 【請求項52】 前記複合平均強度プロフィールを決定するための前記光
    放出要素の数が少なくとも10であることを特徴とする請求項46に記載のディ
    スプレイ。
  53. 【請求項53】 前記光放出要素が、それぞれ概ね同様のものからなるこ
    とを特徴とする請求項46に記載のディスプレイ。
  54. 【請求項54】 前記シフト量範囲が、0から前記一次方向についての前
    記光放出要素の平均寸法の少なくとも2%である上限値までに渡り、更に、0か
    ら前記別方向についての前記光放出要素の平均寸法の少なくとも2%である上限
    値までに渡ることを特徴とする請求項46乃至53のいずれかに記載のディスプ
    レイ。
  55. 【請求項55】 画像を表示するためのフラットパネルディスプレイであ
    って、 (a)選択的に電子を放出するための複数の横方向に離隔して設けられた電子放
    出部分を有する電子放出領域及び(b)前記電子放出部分によって放出された電
    子を集束するための電子集束システムを有する第1プレート構造と、 前記電子放出領域に対向し、前記電子放出部分から放出された電子が衝当する
    ことにより、前記画像のドットの少なくとも一部を表示するべき光を放出する光
    放出要素を有する第2プレート構造とを有し、 前記電子集束システムが、前記電子放出部分の上方に位置する複数の互いに同
    様の集束開口を有することにより、前記電子放出部分から放出された電子が、そ
    れぞれ前記集束開口を通過することを特徴とするディスプレイ。
  56. 【請求項56】 前記電子放出部分が、それぞれ概ね同時に電子を放出す
    ることを特徴とする請求項55に記載のディスプレイ。
  57. 【請求項57】 前記電子放出部分が、それぞれ複数の電子放出要素を有
    することを特徴とする請求項55に記載のディスプレイ。
  58. 【請求項58】 前記電子放出要素が、それぞれ少なくとも部分的に円錐
    状をなすことを特徴とする請求項57に記載のディスプレイ。
  59. 【請求項59】 前記第1プレート構造が更に、 エミッタ電極と、 前記エミッタ電極に重合され、前記電子放出部分の前記電子放出要素が概ね位
    置する絶縁開口を有する絶縁体と、 前記絶縁体に重合され、前記エミッタ電極を横切り、前記光放出要素を露出さ
    せるべき制御開口を有する制御電極とを有し、 前記電子放出要素が、複数の横方向に離隔して設けられたセットに振り分けら
    れ、前記セットが、前記電子放出部分の異なるものを構成することを特徴とする
    請求項55に記載のディスプレイ。
  60. 【請求項60】 前記エミッタ電極が、前記第1プレート構造に対して概
    ね直角な方向から見たときに、少なくとも2つの前記電子放出部分間に位置する
    ように設けられた、少なくとも1つのエミッタ電極開口を有することを特徴とす
    る請求項59に記載のディスプレイ。
  61. 【請求項61】 前記各集束開口が、前記少なくとも1つのエミッタ電極
    開口にオーバーラップすることを特徴とする請求項60に記載のディスプレイ。
  62. 【請求項62】 前記制御電極が、 それぞれ前記電子放出部分の異なるものに対応するように設けられた互いに同
    様の複数の主開口を有する本体と、 前記本体に接触し、前記本体よりも薄厚であって、前記本体の全体をカバーす
    るように設けられ、それぞれ前記制御開口からなるゲート開口を有する少なくと
    も1つのゲート部とを有することを特徴とする請求項59に記載のディスプレイ
  63. 【請求項63】 前記第1プレート構造に対して概ね直角な方向から見た
    ときに、前記各集束開口が、それぞれ前記主開口の1つに対応し、かつ異なるも
    のを横方向から外囲することを特徴とする請求項59に記載のディスプレイ。
  64. 【請求項64】 前記電子集束システムが、ベース集束構造及び該ベース
    集束構造に重合する集束被覆を有し、前記集束被覆が、前記ベース集束構造より
    も低い平均電気抵抗率を有し、前記集束開口が、前記集束被覆内を横方向に離れ
    た位置間にて延在することを特徴とする請求項55に記載のディスプレイ。
  65. 【請求項65】 前記集束開口が、概ね前記電子集束システムの全体に渡
    って、互いに横方向に分離されていることを特徴とする請求項55に記載のディ
    スプレイ。
  66. 【請求項66】 前記電子集束システムは、少なくとも横方向に離れた位
    置にて前記集束開口が貫通する上面を有し、前記電子集束システム上面の下側で
    は、少なくとも2つの前記集束開口が互いに結合されていることを特徴とする請
    求項55に記載のディスプレイ。
  67. 【請求項67】 前記両プレート構造間に位置するスペーサを更に有する
    ことを特徴とする請求項55乃至66のいずれかに記載のディスプレイ。
  68. 【請求項68】 前記スペーサが概ね壁状をなすことを特徴とする請求項
    67に記載のディスプレイ。
  69. 【請求項69】 画像を表示するためのフラットパネルディスプレイであ
    って、 (a)選択的に電子を放出するための複数の横方向に離隔して設けられた電子放
    出部分をそれぞれ有する複数の横方向に離隔して設けられた電子放出領域のアレ
    イ及び(b)前記電子放出部分によって放出された電子を集束するための電子集
    束システムを有する第1プレート構造と、 前記電子放出領域に対向し、前記電子放出部分から放出された電子が衝当する
    ことにより、前記画像のドットの少なくとも一部を表示するべき光を放出する複
    数の光放出要素のアレイを有する第2プレート構造とを有し、 前記電子集束システムが、対応しかつ異なる前記電子放出領域の前記電子放出
    部分の1つの上方にそれぞれ位置する複数の横方向に離隔して設けられた互いに
    同様の集束開口のアレイを有することにより、前記各電子放出領域の前記電子放
    出部分から放出された電子が、それぞれ対応する前記集束開口を通過することを
    特徴とするディスプレイ。
  70. 【請求項70】 前記各電子放出領域の前記電子放出部分が、それぞれ概
    ね同時に電子を放出することを特徴とする請求項69に記載のディスプレイ。
  71. 【請求項71】 前記第1プレート構造が更に、 複数の横方向に離隔して設けられたエミッタ電極のグループと、 前記エミッタ電極に重合され、前記電子放出部分の前記電子放出要素が概ね位
    置する絶縁開口を有する絶縁体と、 前記絶縁体に重合され、前記エミッタ電極を横切り、前記光放出要素を露出さ
    せるべき制御開口を有する制御電極のグループとを有し、 前記電子放出要素が、複数の横方向に離隔して設けられたセットに振り分けら
    れ、前記セットが、前記電子放出部分の異なるものを構成することを特徴とする
    請求項69に記載のディスプレイ。
  72. 【請求項72】 前記各エミッタ電極が、前記第1プレート構造に対して
    概ね直角な方向から見たときに、対応する前記電子放出領域の少なくとも2つの
    前記電子放出部分間に位置するように設けられた、それぞれ前記電子放出領域の
    1つに対応するように設けられた複数のエミッタ電極開口を有することを特徴と
    する請求項71に記載のディスプレイ。
  73. 【請求項73】 前記制御電極が、前記エミッタ電極に対して概ね直交す
    るように延在することを特徴とする請求項71に記載のディスプレイ。
  74. 【請求項74】 前記電子集束システムが、ベース集束構造及び該ベース
    集束構造に重合する集束被覆を有し、前記集束被覆が、前記ベース集束構造より
    も低い平均電気抵抗率を有し、前記集束開口が、横方向に離れた位置にある前記
    集束被覆内を貫通することを特徴とする請求項69に記載のディスプレイ。
  75. 【請求項75】 前記両プレート構造間に位置する少なくとも1つのスペ
    ーサを更に有し、該スペーサが、前記第1プレート構造に対して概ね直角な方向
    から見たときに、横方向について前記集束開口間の位置にて前記第1プレート構
    造に接触し、前記第2プレート構造に対して概ね直角な方向から見たときに、横
    方向について前記光放出要素間の位置にて前記第2プレート構造に接触すること
    を特徴とする請求項69乃至74のいずれかに記載のディスプレイ。
  76. 【請求項76】 前記各スペーサが概ね壁状をなすことを特徴とする請求
    項75に記載のディスプレイ。
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