JP2004193105A - 三極型電界放出素子及びそれを用いた電界放出ディスプレイ - Google Patents

三極型電界放出素子及びそれを用いた電界放出ディスプレイ Download PDF

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    • Y10S977/95Electromagnetic energy

Abstract

【課題】 炭素ナノチューブを用いながらも駆動電圧の増加を防止し、かつ漏れ電流特性及び電子ビームの集束度を確保すること。
【解決手段】 絶縁性基板401上に設けられた下部電極(カソード)402と、下部電極402上に一定間隔の格子形態で設けられた炭素ナノチューブ混合物405と、炭素ナノチューブ混合物405の位置に対応する多数の孔を備え、その孔の上部の直径が下部の直径より小さい絶縁性メッシュゲート板403と、メッシュゲート板403の上部面に設けられた取り出し電極(ゲート)404と、取り出し電極404上に垂直方向に設けられたスペーサ406と、スペーサ406を媒介として陰極板パネルと所定間隔で離隔されて設けられた陽極板パネルを備えている。陽極板パネルには、上部電極(アノード電極)407とその上部に設けられた透明基板408とが備えられている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、三極型電界放出素子及びそれを用いた電界放出ディスプレイに関し、より詳細には、炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子及びそれを用いた電界放出ディスプレイに関する。
電界放出ディスプレイ(Field Emission Display;FED)は、CRT、LCDなどの長所を全て揃えたディスプレイとして注目されつつ研究開発が活発に進められている次世代ディスプレイである。電界放出ディスプレイには、電界放出素子が用いられるが、電界放出素子は、微細チップから電子が電界場に放出される原理を用いたものであって、その中でも三極型電界放出素子が最も広く用いられている。一方、三極型電界放出素子は、FEDだけでなく、電子銃や増幅器などに応用されている。
FEDの基本理論は、真空マイクロエレクトロニクスに基づいている。真空マイクロエレクトロニクスの最大長所は、既存の真空管素子とは異なって真空中において電子が電界放出されるということである。このような理論に基づいて、米国のスピント(Spindt)博士が微細な金属チップを用いる場合、電界放出が大きく向上するというスピントカソード理論を見出して、FEDの基礎理論を完成した。
FEDは、陰極板パネルと陽極板パネルとから構成されているが、基本的に陰極板から放出された電子が陽極板の蛍光体にぶつかって画像を表すようにする。FEDの陰極板パネルは、電子を放出するマイクロチップ(Field Emitter Array;FEA)から構成されており、陽極板パネルは、蛍光体が塗布されて人が見られる画像を提供する。
図1は、従来のスピント型(Spindt Type)三極型電界放出素子の断面構成図である。
図1によれば、従来のスピント型三極型電界放出素子は、絶縁性基板101上に、順に積層された下部電極(カソード)102及び抵抗層103と、抵抗層103上に順に積層され複数の孔を備える絶縁膜104及び取り出し電極105と、絶縁膜104及び取り出し電極(ゲート)105に形成された複数の孔内に配置されたチップ106から構成された陰極板パネルを備えている。
また、従来のスピント型三極型電界放出素子を用いたFEDは、上部電極(アノード)108及び透明基板109からなる陽極板パネルを備えている。陽極板パネルと陰極板パネルは、スペーサ107を媒介として一定間隔に離隔されており、このような三極型電界放出素子をFEDに応用する場合、上部電極108の表面には蛍光物質が塗布されている。
このような従来のスピント型三極型電界放出素子は、絶縁膜104に小サイズ(1μm以下)の孔を形成し、その上に犠牲分離膜(図示せず)を形成した後に、電子ビーム蒸着法を利用して自己整列方式でチップ106を形成する工程を用いて製造している。この場合、工程の際微細パターンを形成しなければならないという困難さがあり、電子ビーム蒸着法を通した自己整列方式を用いるため、大面積のFEDの応用には難さが伴う。
したがって、さらに容易な工程により大面積のFEDを製作するための努力がなされており、これに最も好適な物質として台頭しているものが炭素ナノチューブである。炭素ナノチューブは、mm級以下の非常に小さな直径を有しているのに対して、長さがμm級で長いため、電子放出源としては非常に好適な構造を有している。
図2は、従来の炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子の断面構成図である。
図2によれば、従来の炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子は、絶縁性基板201、下部電極(カソード)202、抵抗層203、絶縁膜204、取り出し電極(ゲート)205、炭素ナノチューブ混合物206、スペーサ207、上部電極(アノード)208、透明基板209から構成されている。すなわち、図1に示された電界放出素子と比較する場合、チップ106が炭素ナノチューブ混合物206に置き換えられた点のみ異なり、その他の構成は同様である。
このような従来の炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子は、炭素ナノチューブをバインダー物質と混合して予め形成された孔の内部に塗布する工程を用いて製造している。しかし、実際炭素ナノチューブを電界による電子放出源として用いる場合、駆動電圧を低くするためには、三極型電極構造を有するべきであるが、図1に示されたスピント型チップに比べて自己整列方式により取り出し電極を形成することが困難であるという問題点がある。
また、従来の炭素ナノチューブを利用した三極型電界放出素子は、炭素ナノチューブから放出された電子が取り出し電極205に流れ込んで漏れ電流を形成する場合が多く発生する。また、放出された電子ビームが上部電極208に到る時、放出の際に比べて広く広がる現象が発生するようになる。このような現象は、電界放出素子の特性を阻害し、特に、FEDへの応用時に大きい問題を発生させ得る。
図3は、従来の他の炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子の断面構成図である。
図3によれば、図示された電界放出素子は、絶縁性基板301、取り出し電極(ゲート)302、絶縁膜303、下部電極(カソード)304、炭素ナノチューブ混合物305、スペーサ306、上部電極(アノード)307、透明基板308から構成されている。
すなわち、図2に示された電界放出素子と比較すると、陽極板パネル側は変化がないが、陰極板パネル側で電極の位置が変化された。陰極板の構成を見ると、絶縁性基板301上に取り出し電極302及び絶縁膜303が設けられ、絶縁膜303の上部に下部電極304が配置され、下部電極304上に炭素ナノチューブ混合物305が設けられている。
図示された電界放出素子においては、取り出し電極302が炭素ナノチューブ混合物305の下部に位置している。この場合、炭素ナノチューブから放出された電子は、取り出し電極302に流れ込む現象は防止できるが、実際駆動においてオン/オフ(On/Off)状態の差が大きくならず、図2において示された電界放出素子に比べて駆動電圧が大きくなる短所がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、炭素ナノチューブを用いながらも駆動電圧の増加を防止すると共に、漏れ電流特性及び電子ビームの集束度も確保し得る三極型電界放出素子及びそれを用いた電界放出ディスプレイを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、本発明は、炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子において、絶縁性基板上に設けられた下部電極と、該下部電極上に設けられた炭素ナノチューブ混合物アレイと、該炭素ナノチューブ混合物アレイの位置に対応して多数の孔を備え、該孔の上部のサイズが下部のサイズより小さい絶縁性メッシュゲート板と、該絶縁性メッシュゲート板上に設けられた取り出し電極と、該取り出し電極と一定間隔で離隔されて設けられた上部電極と、前記取り出し電極と前記上部電極との間に設けられた第1スペーサとを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、電界放出ディスプレイにおいて、絶縁性基板と、該絶縁性基板上に設けられた下部電極と、該下部電極上に設けられた炭素ナノチューブ混合物アレイと、該炭素ナノチューブ混合物アレイの位置に対応して多数の孔を備え、該孔の上部のサイズが下部のサイズより小さい絶縁性メッシュゲート板と、該絶縁性メッシュゲート板上に設けられた取り出し電極と、該取り出し電極と一定間隔で離隔されて設けられた上部電極と、前記取り出し電極と前記上部電極との間に設けられたスペーサと、前記上部電極の表面に設けられた蛍光物質と、前記上部電極の上部に設けられた透明基板とを備えたことを特徴とする。
炭素ナノチューブを用いた電界放出素子の場合、駆動電圧を低くするためには、三極型電極構造を適用しなければならない。この場合、取り出し電極が電子放出源に対してどのような構造を有するかにより動作特性が大きく変わる。本発明では、取り出し電極がその上部に提供され、炭素ナノチューブ混合物アレイの位置に対応して多数の孔を備えるが、孔の上部のサイズが下部のサイズより小さい絶縁性メッシュゲート板を用いて放出された電子ビームの集束度も大きく高め、漏れ電流を抑制する。一方、本発明は、補助電極を追加するか、各電極の形態を最適化して電子ビームの集束度及び漏れ電流特性を最適化できる。
以上説明したように、本発明によれば、炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子の問題点として指摘される漏れ電流問題を緩和させ、電子ビームの集束度を改善する効果がある。特に、本発明の三極型電界放出素子を電界放出ディスプレイに適用する場合、炭素ナノチューブ素材の特徴である大面積化が可能となり、三極型電界放出素子の特徴である低い駆動電圧を実現でき、漏れ電流がないので消費電力を最小化でき、電子ビームの集束度が高いため、動作特性に優れたディスプレイを具現できる。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図4は、本発明に係る炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子の一実施例を説明するための断面構成図である。
図4によれば、本実施例に係る炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子は、絶縁性基板401上に設けられた下部電極(カソード)402と、下部電極402上に一定間隔の格子形態で設けられた炭素ナノチューブ混合物405と、炭素ナノチューブ混合物405の位置に対応する多数の孔を備え、その孔の上部の直径が下部の直径より小さい絶縁性メッシュゲート板403と、メッシュゲート板403の上部面に設けられた取り出し電極(ゲート)404と、取り出し電極404上に垂直方向に設けられたスペーサ406と、スペーサ406を媒介として陰極板パネルと所定間隔離隔されて設けられた陽極板パネルを備えている。また、陽極板パネルには、上部電極(アノード電極)407とその上部に設けられた透明基板408とが備えられ、FEDへの応用時上部電極407の表面には蛍光物質が塗布されている。
以下、上述した本実施例に係る三極型電界放出素子の製造過程について説明する。
まず、絶縁体またはガラスから構成された絶縁性基板401上に導電体、または金属からなる下部電極402を形成する。その上に炭素ナノチューブとバインダーとが混合されている炭素ナノチューブ混合物405をスクリーンプリントなどの方法により形成する。
そして、絶縁体または数百μmの厚さのガラス板からなり、炭素ナノチューブ混合物405が置かれた位置に孔が形成されているメッシュゲート板403を準備する。この場合、メッシュゲート板403に形成された孔は、その上部の直径が下部の直径に比べて小さい形態になるようにする。
次いで、メッシュゲート板403上に導電体または金属薄膜404を蒸着して取り出し電極404として用いる。取り出し電極404は、メッシュゲート板403上に形成されるので、取り出し電極404もメッシュ形態を示す。
次いで、取り出し電極404が形成されたメッシュゲート板403を炭素ナノチューブ混合物405が形成されているカソード電極402上にメッシュゲート板403の孔と炭素ナノチューブ混合物405とが整列されるように位置させる。
次いで、取り出し電極404上に真空シーリング作業のためのスペーサ406を設け、その表面に蛍光物質が形成されている上部電極(アノード)407と、透明絶縁体またはガラスからなる透明基板408をスペーサ406の上部に載せ、真空シーリングを実施する。
FEDを製作する場合には、上部電極407の表面に蛍光物質を塗布するステップを追加する。このように製作されたFEDの下部電極402に低電圧または接地電圧を接続し、取り出し電極404に適当な電圧(100V以下)を印加して電界を形成することにより、炭素ナノチューブから電子が放出されるようにし、上部電極407に高電圧(数kV)を印加して放出された電子を加速させ、蛍光体を励起させることによりディスプレイが可能となる。
図5A(a),(b)乃至図5I(a),(b)は、各々のメッシュゲート板の構造に係る電子放出特性を示す図である。
まず、図5A(a),(b)は、メッシュゲート板に形成されている孔の上部の直径が下部の直径に比べて大きい場合(従来技術)を示す図である。構造を簡略に表示するため、カソード501と絶縁体502、ゲート(取り出し電極)503、アノード504のみを示し、この時形成される等電位線505を示した。図5A(a)は、アノード504により形成される電界Eanodeの大きさがゲート503により形成される電界Egateより小さい場合であり、図5A(b)は、その逆の場合である。
図5Aを見ると、メッシュゲート板の孔の中心部Aから放出される電子ビームと周辺部Bから放出される電子ビームの全てが広く広がる形態を有することが確認できる。これは等電位線505の形態を見ると容易に説明できるが、電子の放出面であるカソード501の周辺での等電位線505の形態が上方に凸な形態を示しているので、カソード501から出発した電子が互いに遠くなる形態に進行することが容易に推察できる。特に、周辺部Bから放出される電子の場合、その現象がより激しくなってゲート503への漏れ電流に対する危険も相当に大きいと見られる。
図5B(a),(b)の場合には、図5A(a),(b)とは異なってメッシュゲート板602に形成されている孔の上方の直径が下方の直径に比べて小さい場合である。等電位線605を見ると、図5Aの場合での等電位線505に比べてカソード601の周辺において上方へ凸な程度が多く減少したことが確認できる。その結果、放出された電子ビームの広がる程度が相当に減少し、周辺部Bから放出された電子ビームがゲート603側に抜け出る傾向も相当に減少した。符号604はアノードを示すものである。
以下に説明する図5C(a),(b)乃至図5I(a),(b)は、図5B(a),(b)に示されたメッシュゲート板の孔の形態を基本とする変形例を示す図である。
図5C(a),(b)の場合には、図5B(a),(b)に比べてメッシュゲート板702に形成されている孔の下方の直径をより大きくした場合である。カソード701の周辺で等電位線705が上方に凸な傾向がさらに減少し、その結果、放出された電子ビームが中央側に集束される効果がより一層大きくなることが確認できる。符号703はゲート、704はアノードを各々示す。
図5D(a),(b)を図5C(a),(b)と比較すると、メッシュゲート板803の下部面に低電圧、または接地電圧を印加するための補助電極802を追加に形成した場合である。図5A、図5B、図5Cで検討したように、電子が放出される地域での等電位線がどのような形態に形成されるかに応じて電子ビームの集束程度が変わり、漏れ電流も影響を受ける。図5Dで追加に導入した補助電極802は、等電位線806がさらに扁平な形態を有するようにする。電子ビームの形態を見ると、特に中心部Aから放出される電子ビームの集束がよくなっていることが確認できる。符号801はカソード、804はゲート、805はアノードを各々示す。
図5E(a),(b)は、図5D(a),(b)において導入したメッシュゲート板904の下部面に設置されている補助電極902の以外にメッシュゲート板904の孔の側面にも低電圧、または接地電圧を印加するための補助電極903を設けた場合である。ここで、メッシュゲート板904の下部面に設けられた補助電極902とメッシュゲート板904の孔の側面に設けられた補助電極903は、相互接続されて同じ電圧を印加され得るし、別の電圧を印加されることもできる。等電位線907を見ると、電界の大きさの変化とは関係せず孔の内部において常に下方へ凸な形態の等電位線が保持されていることが確認できる。
その結果、周辺部Bから放出された電子ビームの場合にも非常によく集束されることが確認でき、特に、ゲート905への漏れ電流がほとんど発生しないことと予想される。しかし、この場合、孔の内部で補助電極903の影響が大きくて、特に周辺部Bから放出された電子ビームの場合、反対側への偏向が発生することが確認できる。符号901はカソード、906はアノードを各々示す。
図5F(a),(b)及び図5G(a),(b)は、図5E(a),(b)の場合に現れる電子ビーム偏向現象を減少させるため、メッシュゲート板(1004及び1104)の孔の内部に形成された補助電極の長さを調節した場合を示す図である。図5Fの場合には、全体孔の高さの半分に該当する高さまでのみ補助電極1003を位置させ、図5Gの場合には、全体孔の高さの1/4程度に該当する高さまで補助電極1103を位置させた。その結果、図5Gの場合に中心部Aと周辺部Bから放出された電子ビーム全てが中心側によく偏向されて放出されている形態を示している。この結果から孔の内部に配置する補助電極(1003及び1103)の高さを適切に調節することにより、放出された電子ビームの偏向を防止することが可能であることが確認できる。
補助電極(1003及び1103)の適切な高さは、印加電圧のレベルにより変わる。符号1001及び1101はカソード、1002及び1102はメッシュゲート板の下部電極、1005及び1105はゲート、1006及び1106はアノード、1007及び1107は等電位線を各々示す。
図5H(a),(b)及び図5I(a),(b)は、メッシュゲート板(1203及び1303)とカソード(1201及び1301)の位置関係に係る電子ビームの形態を示す図である。この場合、メッシュゲート板(1203及び1303)の下部面に低電圧、または接地電圧が印加される補助電極(1202及び1302)が配置されているため、補助電極(1202及び1302)の高さにより電子が放出される位置での等電位線(1206及び1306)の形態が変わるようになる。
結果的に、図5Iの場合が、図5Hの場合に比べて等電位線(1206及び1306)が下方に凸な程度がより大きくなることが確認でき、図5Iの場合が、図5Hの場合に比べて電子ビームの集束度が優れていることが確認できる。補助電極(1202及び1302)とカソード(1201及び1301)との間の間隔をおくため、メッシュゲート板(1203及び1303)の下部にスペーサを配置できる。もちろんこの場合にも、メッシュゲート板(1203及び1303)の孔の側面に補助電極をさらに配置できる。符号1204及び1304はゲート、1205及び1305はアノード、1206及び1306は等電位線を各々示す。
なお、本発明は、上述した実施例として開示した範囲に限定されるものではない。本発明に係る技術的思想から逸脱しない範囲内で多くの改良、変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。
例えば、上述した実施例では、主に三極型電界放出素子をFEDに応用する場合を一例として説明したが、上部電極の変形を通して電子銃や増幅器などにも応用することが可能である。
従来のスピント型(Spindt Type)三極型電界放出素子の断面構成図である。 従来の炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子の断面構成図である。 従来の他の炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子の断面構成図である。 本発明に係る炭素ナノチューブを用いた三極型電界放出素子の一実施例を説明するための断面構成図である。 (a),(b)は、各々のメッシュゲート板の構造に係る電子放出特性を示す図(その1)である。 (a),(b)は、各々のメッシュゲート板の構造に係る電子放出特性を示す図(その2)である。 (a),(b)は、各々のメッシュゲート板の構造に係る電子放出特性を示す図(その3)である。 (a),(b)は、各々のメッシュゲート板の構造に係る電子放出特性を示す図(その4)である。 (a),(b)は、各々のメッシュゲート板の構造に係る電子放出特性を示す図(その5)である。 (a),(b)は、各々のメッシュゲート板の構造に係る電子放出特性を示す図(その6)である。 (a),(b)は、各々のメッシュゲート板の構造に係る電子放出特性を示す図(その7)である。 (a),(b)は、各々のメッシュゲート板の構造に係る電子放出特性を示す図(その8)である。 (a),(b)は、各々のメッシュゲート板の構造に係る電子放出特性を示す図(その9)である。
符号の説明
401 絶縁性基板
402 下部電極(カソード)
403 絶縁性メッシュゲート板
404 取り出し電極(ゲート)
405 炭素ナノチューブ混合物
406 スペーサ
407 上部電極(アノード電極)
408 透明基板
501,601,701,801,901, 1001,1101,1201,1301 カソード
502 絶縁体
503,603,703,804,905,1005,1105,1204,1304 ゲート
504,604,704,805,906,1006,1106,1205,1305 アノード
505,605,806,907,1007,1107,1206,1306 等電位線
602,702,803,904,1004,1104,1203,1303 メッシュゲート板
802,902,903,1003,1103,1202,1302 補助電極
1002,1102 下部電極

Claims (7)

  1. 絶縁性基板上に設けられた下部電極と、
    該下部電極上に設けられた炭素ナノチューブ混合物アレイと、
    該炭素ナノチューブ混合物アレイの位置に対応して多数の孔を備え、該孔の上部のサイズが下部のサイズより小さい絶縁性メッシュゲート板と、
    該絶縁性メッシュゲート板上に設けられた取り出し電極と、
    該取り出し電極と一定間隔で離隔されて設けられた上部電極と、
    前記取り出し電極と前記上部電極との間に設けられた第1スペーサと
    を備えたことを特徴とする三極型電界放出素子。
  2. 前記絶縁性メッシュゲート板の下部に設けられた第1補助電極を備えたことを特徴とする請求項1に記載の三極型電界放出素子。
  3. 前記絶縁性メッシュゲート板の前記孔の側面に設けられた第2補助電極を備えたことを特徴とする請求項2に記載の三極型電界放出素子。
  4. 前記第2補助電極は、前記孔の下部の一部に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の三極型電界放出素子。
  5. 前記第1及び第2補助電極は、前記下部電極に印加される電圧と同じ電圧を印加されることを特徴とする請求項3に記載の三極型電界放出素子。
  6. 前記下部電極と前記第1補助電極との間を離隔させるため、前記絶縁性メッシュゲート板の下部に設けられた第2スペーサを備えたことを特徴とする請求項2に記載の三極型電界放出素子。
  7. 絶縁性基板と、
    該絶縁性基板上に設けられた下部電極と、
    該下部電極上に設けられた炭素ナノチューブ混合物アレイと、
    該炭素ナノチューブ混合物アレイの位置に対応して多数の孔を備え、該孔の上部のサイズが下部のサイズより小さい絶縁性メッシュゲート板と、
    該絶縁性メッシュゲート板上に設けられた取り出し電極と、
    該取り出し電極と一定間隔で離隔されて設けられた上部電極と、
    前記取り出し電極と前記上部電極との間に設けられたスペーサと、
    前記上部電極の表面に設けられた蛍光物質と、
    前記上部電極の上部に設けられた透明基板と、
    を備えたことを特徴とする電界放出ディスプレイ。
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