JP2002520306A - N−第3−ブチルヒドロキシルアミンの新規な塩 - Google Patents

N−第3−ブチルヒドロキシルアミンの新規な塩

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JP2002520306A JP2000559079A JP2000559079A JP2002520306A JP 2002520306 A JP2002520306 A JP 2002520306A JP 2000559079 A JP2000559079 A JP 2000559079A JP 2000559079 A JP2000559079 A JP 2000559079A JP 2002520306 A JP2002520306 A JP 2002520306A
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C239/00Compounds containing nitrogen-to-halogen bonds; Hydroxylamino compounds or ethers or esters thereof
    • C07C239/08Hydroxylamino compounds or their ethers or esters
    • C07C239/10Hydroxylamino compounds or their ethers or esters having nitrogen atoms of hydroxylamino groups further bound to carbon atoms of unsubstituted hydrocarbon radicals or of hydrocarbon radicals substituted by halogen atoms or by nitro or nitroso groups

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 低級カルボン酸とのN−第3−ブチルヒドロキシルアミンの新規な塩が、これを製造する方法とともに開示されている。この塩は、合成においてそれを有用にする有利な特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明はN−第3−ブチルヒドロキシルアミンの新規な塩およびこれの製造方
法に関する。この塩は有機合成の中間体として有用である。
【0002】
【発明の背景】
N−第3−ブチルヒドロキシルアミンを含め、N−アルキルヒドロキシルアミ
ンは、有機合成、特にニトロン、ヒドロキサム酸およびC−ニトロソ化合物の製
造における中間体として重要である(J.S.Roberts in D.H.R.BartonおよびW.D
.Ollis、Comprehensive Organic Chemistry、2巻、196〜201ページ、Pergamon
Press、1979年)。
【0003】 N−アルキルヒドロキシルアミンの合成方法は技術上周知である(J.S.Rober
ts in D.H.R.BartonおよびW.D.Ollis、Comprehensive Organic Chemistry、2
巻、185〜194ページ、Pergamon Press、1979年)。このような化合物を合成する
ために最も普通な方法には、ヒドロキシルアミンそのものより酸化水準がより高
い対応する窒素含有化合物を還元することが含まれる。従って、ニトロ、ニトロ
ソおよびオキシム誘導体の還元がすべて用いられてきた。
【0004】 W.D.Emmons(J.Amer.Chem.Soc.、1957年、79、5739〜5754ページ)は、対
応するイミン誘導体を過酢酸によって酸化することによるいろいろなオキサジリ
ジンの製造について述べている。これらのオキサジリジンを水性の酸によりさら
に加水分解することにより、N−アルキルヒドロキシルアミンの有用な別の製造
経路が得られる。
【0005】 関連するプロセスで、N−第3−ブチルヒドロキシルアミンのようなN−アル
キルヒドロキシルアミンはイミノエーテルを過酸で酸化し、得られるアルコキシ
オキサジリジンを引き続いて加水分解することにより製造されることができる(
D.ThomasおよびD.H.Aue、Tetrahedron Letters、1973年、1807〜1810ページ)
【0006】 ヒドロキシルアミンは基礎的な化合物であり、また無機酸例えば塩化水素およ
び臭化水素とともに塩を生成する。有機強酸例えば蓚酸およびトリフルオロメタ
ンスルホン酸との塩もまた知られている。 遊離の塩基としてN−アルキルヒドロキシルアミンは一般に特に安定ではなく
、例えば空気酸化する傾向がある。このため、このような化合物の一般的に一層
安定な酸付加塩を製造できるのが好都合である。このような塩はN−アルキルヒ
ドロキシルアミンの保存の手段として特に便利である。
【0007】 Bayer(DE 35 35 451;EP 0 217 269)は、ある種のアリールアルジミンを過
プロピオン酸と反応させ、これによって生成するオキサジリジンを加水分解する
ことによりN−アルキル置換ヒドロキシルアンモニウムクロライドを製造する方
法を述べている。このような塩酸塩は特に有利であると考えられる。従って、塩
酸塩以外の塩例えば対応する硫酸塩または硫酸水素塩は、しばしばほんの僅かに
結晶性であるかまたは全く結晶性でなく、このことはこれらを製造し、単離しそ
して取り扱うことをかなり複雑化する要因であると述べられている。 N−第3−ブチルヒドロキシルアミンは、低級カルボン酸例えば酢酸と安定な
塩を生成することが驚くべきことに現在見いだされている。このような塩は有利
な特性を示し、本出願の主題である。
【0008】
【発明の開示】
本発明者らはその発明に従って式(I) (CH3)3CNHOH.RCO2H (I) (式中Rは水素またはC1〜C4のアルキルである)の塩を提供する。 特に、Rは式(I)の化合物がN−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムア
セテートであるようにメチル基を表すのが好ましい。
【0009】 特記しないかぎり、ここで『C1〜C4のアルキル』という用語は、炭素原子を
1〜4個有する直鎖または分枝鎖のアルキル基を意味する。このような基の例に
は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチルお
よびt−ブチルがある。
【0010】 本発明者らはその発明に従って、N−第3−ブチルヒドロキシルアミン、(C
3)3CNHOHを、Rが上記に定義した基である低級カルボン酸、RCO2Hと
反応させることからなる式(I)の塩の製造方法をさらに提供する。 本発明の1つの態様では、エチルアセテート、イソプロピルアセテート、n−
ブチルアセテート、ジイソプロピルエーテルまたはメチルt−ブチルエーテルの
ような好適な溶媒中の、塩酸塩のような塩から遊離塩基を発生させることにより
生成されるか、合成によって直接つくられるかのいずれかのN−第3−ブチルヒ
ドロキシルアミンの溶液が、適当な量の酢酸のような低級カルボン酸によって好
適な温度で処理される。
【0011】 好ましい1態様では、エチルアセテートと酢酸ナトリウムとがN−第3−ブチ
ルヒドロキシルアンモニウムクロライドの水溶液中に添加される。 好ましい別の態様では、エチルアセテート、酢酸および水酸化ナトリウムがN
−第3−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩の水溶液中に添加される。 いずれの方法でも、N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムアセテートが
その場でつくられ、有機(エチルアセテート)層を分離し、続いて蒸発させるこ
とにより単離することができる。
【0012】 新規の塩であるN−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムアセテートは水性
相から有機相へと分別することができるのは特に驚くべきであり、有利である。 必要なら式(I)の新規な塩は当該技術で周知の技術を用いて精製することが
できる。従って、この塩はトルエンまたはエチルアセテートのような好適な溶媒
から、または好適な溶媒混合物から再結晶することができる。
【0013】 しかしながら、新規な塩のN−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムアセテ
ートも減圧での蒸留によって精製し得るのは、最も驚くべきであり、有利である
。 N−第3−ブチルヒドロキシルアミン、(CH3)3CNHOHは文献から周知で
あり、それ自体知られた方法によって製造されることができる。
【0014】 従って、N−第3−ブチルヒドロキシルアミンは2−メチル−2−ニトロプロ
パン、(CH3)3CNO2を例えば亜鉛アマルガムまたはアルミニウムアマルガム
によって還元することにより製造することができる(J.March、Advanced Organ
ic Chemistry、1985年(第3版)、1103〜1104ページ;Organic Syntheses、52
巻、77〜82ページ)。プロセス規模で製造する場合、このような方法は、出発物
質として必要な2−メチル−2−ニトロプロパンそのものを製造するのに比較的
費用がかかり、また還元過程はそれが潜在的に極めて発熱性であるため、特に慎
重な制御を必要とするという欠点を有する。
【0015】 N−第3−ブチルヒドロキシルアミンはスキームIに要約されるようなEmmons
によって述べられている一般的な方法(下記参照)を用いることにより製造する
のが便利である。このスキームにおいて、R1は水素を表すのが好都合であり、
また1つまたはそれ以上の好適な他の置換基を表すこともできる。このスキーム
によれば、N−第3−ブチルアミン(2)はベンズアルデヒド(3)と反応して
イミン(4)が生成され、次いでこれが過酸によって酸化されオキサジリジン(
5)が生成される。次に、オキサジリジン(5)は、水性の酸を使用することに
より直接に加水分解されるか、あるいは別に、最初ニトロン(6)へと再構成さ
れ、次いでこれ自体が加水分解されてよい。いずれの場合も加水分解によって、
塩としてのN−第3−ブチルヒドロキシルアミンと、容易に分離されることがで
きるベンズアルデヒドとの混合物が得られる。この方法の利点は出発物質(2)
および(3)の双方が比較的安価であることである。さらにまたベンズアルデヒ
ド(3)は最終的な加水分解の際に再生され、そして簡便に分離されて循環され
ることができる。加えて、メタクロロ過安息香酸のような過酸がイミンを酸化す
るのに使用されるなら、これから生成されるメタ−クロロ安息香酸もまた回収さ
れ、引き続いて再度酸化されることができる。
【0016】
【化1】
【0017】 式(I)の新規な塩は一般に、対応する遊離の塩基のN−第3−ブチルヒドロ
キシルアミンとは異なり保存に際して、特に空気酸化に対して、良好な安定性を
示す結晶性の化合物である。 必要なら、単に塩基で処理することによりN−第3−ブチルヒドロキシルアミ
ンが式(I)の塩から発生されてよい。
【0018】 N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムクロライドと比較するとき、式(
I)の新規な塩は、それが熱に対して驚くほどより大きい安定性を有するという
特別な利点を有する。従って、N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムクロ
ライドを示差走査熱分析によって調べると、この塩が+136℃の開始温度をも
って極度の発熱過程をうける(ΔH=―1312J/g)ことが示された。対照
的に、N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムアセテートは同一な条件下で
処理される場合、著しい発熱過程をうけない。 さらに、N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムクロライドは、むしろ吸
湿性であって、周囲から水分を容易に取り込む。この不利な点はN−第3−ブチ
ルヒドロキシルアンモニウムアセテートでは左程明らかではない。
【0019】 以下の非限定的な実施例によって本発明を例示する。 1Hについては200MHzで13Cについては50MHzでNMRスペクトル
をBruker計測器で記録した。化学シフトのデータはテトラメチルシラン(TMS
)からのダウンフィールドでppm単位で示す。
【0020】
【実施例】
実施例1 N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムアセテート N−第3−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(56g、0.43モル、97%
)を水(226g)中に溶解し、アルゴンガス下にある三つ口の1Lのガラス瓶
中に装入した。エチルアセテート(246g)および炭酸カリウム(79g、0
.57モル、1.3当量)を添加し、混合物を+20℃で1時間激しく撹拌した。
両方の相を分液漏斗にサイホンで移した。水性相を分離して除去し、エチルアセ
テート(100ml)でもう1回抽出した。有機相を一緒にし、酢酸(28.1g
、0.47モル、1.09当量)を添加した。溶媒を蒸発させて除去した。得られ
る透明で黄緑色の油状物を追加的なエチルアセテート(203g)で処理し、再
び濃縮した。瓶を冷蔵庫内に入れた。生成物は2時間後に結晶性に変化していた
。この物質は容易に破砕され僅かに黄色を帯びた粉末(63.4g、90%)を
得た。この物質はトルエンまたはエチルアセテートを溶媒として使用して再結晶
することができた。示差走査熱分析により+67.7℃の吸熱の融点が示された
。パワーX線回折分析により高度の結晶性が示された。 1H NMR(d3−アセトニトリル)δ 8.33(s,2H), 1.92(s,3H)および1.21(s,9
H) 13C NMR(d3−アセトニトリル)δ 177.5, 57.0, 23.1および21.3
【0021】 実施例2 N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムアセテート N−第3−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩(19.7g、98%、0.15モ
ル)を水(40g)に+20℃で溶解した。エチルアセテート(118g)およ
び酢酸ナトリウム(19.3g、0.24モル、1.5当量)を添加した。最初ス
ラリーを生成したが、次いで溶解した。2時間後青色を帯びた有機相を分離し、
濃縮して不透明な黄色の油状物を得た(20.6g、88%)。これを冷蔵庫内
に放置すると固化した。 クロマトグラフィー純度(GC):97.0面積%。
【0022】 実施例3 a) N−ベンジリデン−第3−ブチルアミン トルエン(330g)、ベンズアルデヒド(66.0g、0.62モル)および
第3−ブチルアミン(50.0g、0.68モル、1.1当量)をDean-Starkトラ
ップに連結されている1Lの反応瓶内に入れた。瓶を130℃に保ったPEG4
00油浴中で加熱した。7時間の還流の後、GCは99.7%の転化が達成され
たことを示した。反応混合物を冷却し、そして後続する工程で直接使用した。 別の実験で生成物を蒸発によって単離し、以下のように特性付けした。 クロマトグラフィー純度(GC):ベンズアルデヒド0.2面積%、N−ベン
ジリデン−第3−ブチルアミン99.8面積% 1H NMR(CDCl3)δ 1.29(s,9H), 7.37(m,3H), 7.73(s,2H)および8.26(s,1
H) 13C NMR(CDCl3)δ 29.6, 57.1, 127.8, 128.4, 130.0, 137.1および155.0 MS m/z 146(M+−15,100%)、161(M+, 6%)
【0023】 b) 2−第3−ブチル−3−フェニルオキサジリジン 炭酸ナトリウム(65.6g、0.62モル、1当量)を水(400g)中に溶
解し、+20℃に冷却した。メタ−クロロ過安息香酸(149.8g、75%、
0.65モル、1.05当量)をトルエン(300g)およびエタノール(150
g)の中に溶解し、徐々に+20℃に加熱した。次に冷水浴(温度<+10℃)
中に浸漬された2Lの反応瓶内にある上記の(a)で製造したN−ベンジリデン
−第3−ブチルアミンのトルエン溶液中に炭酸ナトリウム水溶液を添加した。次
にメタ−クロロ過安息香酸溶液を+20℃で30分間ゆっくり添加した。GC分
析により、メタ−クロロ過安息香酸溶液の添加が完了した後30分して完全な転
化が起きたことが示された。次いで水性相を廃棄し、有機相をガラスのフィルタ
ーを通じて濾過し、以下の反応工程に直接送り込んだ。別の実験で生成物を単離
しそして以下のように特性付けした。 クロマトグラフィー純度(GC):ベンズアルデヒド1.9面積%、2−第3
−ブチル−3−フェニルオキサジリジン98.1面積%。 1H NMR(CDCl3)δ 1.17(s, 9H), 4.68(s, 1H)および7.33〜7.46(m, 5H) 13C NMR(CDCl3)δ 25.2, 58.3, 73.5, 127.4, 128.3, 129.6, 133.2および1
35.5 MS m/z 57(100%), 177(M+, 1%)
【0024】 c) N−第3−ブチルフェニルニトロン 工程(b)からの反応混合物約600mlをDean-Starkトラップを備えた1Lの
反応瓶中に入れ、PEG400油浴(+130℃)中で一晩(13時間)加熱し
た。GCによるとこのときオキサジリジンはなんら残らなかった。暗褐色の溶液
を冷水浴(温度<+10℃)を用いて+20℃に冷却し、次いでK200フィル
ター紙を通じて濾過した。濾液をロタベーパー(rotavapor)(+50℃)上で
蒸発させると暗赤褐色の油状物(93.9g)が残留した。この油状物はほとん
ど直ちに結晶化した。 1H NMR(CDCl3)δ 1.61(s,9H), 7.38〜7.55(m, 3H), 7.55(s, 1H)および8.2
7〜8.32(m, 2H) 13C NMR(CDCl3)δ 28.2, 70.6, 128.2, 128.6, 129.9および130.9 MS m/z 57(100%)、177(M+,19%)
【0025】 d) N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムアセテート N−第3−ブチルフェニルニトロン(44.8g、0.25モル)を500mlの
瓶内のトルエン(134g)中に溶解した。硫酸(27.5g、95〜97%、
0.27モル、1.1当量)を水(134g)中に希釈し、そして反応瓶にいれた
。次いで2相の混合物を+50℃に加熱し、約2時間激しく撹拌した。このとき
0.2面積%のN−第3−ブチルフェニルニトロンしか残留しないことがGCに
より示された。+20℃まで冷却した後、暗赤色の有機相を廃棄し、透明で黄色
い水性相をトルエン(46g)で1回抽出した。次いで残留する水相に酢酸(1
4.8g、0.25モル、1.0当量)を添加し、続いて水相のpHが約5.5にな
るまで水酸化ナトリウム(45%水溶液)を添加した。次いでエチルアセテート
(224g)を添加し、混合物を激しく撹拌した。次いで有機相を分離し、水性
相をエチルアセテートでもう1回抽出した。次に、一緒にした有機留分を蒸発さ
せて油状物(35.2g)を残留させた。この物質を減圧下の蒸留によって精製
した。19ミリバール/+78℃において安定な蒸留点が得られた。+70℃よ
り低い留分1は2.7gを含み、また+70℃〜+80℃の間で収集した留分2
は極めて粘性の油状物(28.7g、76%)を含んだ。これは放置すると白い
固体として結晶化した。 pKa 6.4 クロマトグラフィー純度(GC):99.4面積% 1H NMR(d4−メタノール)δ1.27(s, 9H), 1.95(s, 3H)および5.51(s, NO-H) 13C NMR(d4−メタノール)δ 22.9, 24.1, 59.0および180.2
【0026】 実施例4 N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムアセテート 2−第3−ブチル−3−フェニルオキサジリジン(30.3g、98.2面積%
、0.17モル)をエタノール(90g)に溶解した。硫酸(25.7g、95
〜97%、0.25モル、1.5当量)を水(90g)で希釈し、500mlの反応
瓶に入れた。反応混合物を+20℃で20時間撹拌し、このときGCにより分析
すると、5.8面積%のオキサジリジンが残留することが示された。週末にかけ
て反応混合物を撹拌し続けると完全な転化が行われた。溶媒を蒸発させ、濃縮物
を水(90g)とエチルアセテート(90g)とに分別した。有機相を廃棄し、
新しいエチルアセテート(150g)と酢酸(10.8g、0.18モル、1.1
当量)とを添加し、続いて水性相のpHが5.5になるまで水酸化ナトリウム(
45%水溶液)を添加した。次に有機相を分離し、K200フィルターを通じて
濾過し、濃縮して油状物(17.3g)を得た。この物質を20ミリバールで蒸
留し、+72℃を越えて溜出する留分を収集して、透明な油状物(11.5g、
45%)を得た。これは直ちに結晶化した。クロマトグラフィー純度(GC):
99.5面積%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) (CH3)3CNHOH.RCO2H (I) (式中Rは水素またはC1〜C4のアルキルである)の塩。
  2. 【請求項2】 N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムアセテートであ
    る請求項1に記載の塩。
  3. 【請求項3】 N−第3−ブチルヒドロキシルアミン、(CH3)3CNHOH
    を、Rが請求項1に定義した通りである低級カルボン酸、RCO2Hと反応させ
    ることからなる請求項1に記載の塩の製造方法。
  4. 【請求項4】 好適な溶媒中のN−第3−ブチルヒドロキシルアミン、(C
    3)3CNHOHの溶液を酢酸と反応させることからなるN−第3−ブチルヒド
    ロキシルアミンアセテートの製造方法。
  5. 【請求項5】 N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムクロライドの水
    溶液をエチルアセテートの存在下で酢酸ナトリウムで処理することからなるN−
    第3−ブチルヒドロキシルアミンアセテートの製造方法。
  6. 【請求項6】 N−第3−ブチルヒドロキシルアンモニウムクロライドの水
    溶液をエチルアセテートの存在下で酢酸と水酸化ナトリウムで処理することから
    なるN−第3−ブチルヒドロキシルアミンアセテートの製造方法。
  7. 【請求項7】 エチルアセテート層を分離し、続いてエチルアセテートを蒸
    発によって除去することからなる、請求項5または6に従って製造されるN−第
    3−ブチルヒドロキシルアミンアセテートを単離する方法。
  8. 【請求項8】 減圧で蒸留することからなるN−第3−ブチルヒドロキシル
    アミンアセテートを精製する方法。
JP2000559079A 1998-07-10 1999-07-06 N−第3−ブチルヒドロキシルアミンの新規な塩 Pending JP2002520306A (ja)

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