JP2002519918A - 線形化および集積化された周波数復調器 - Google Patents

線形化および集積化された周波数復調器

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JP2002519918A JP2000557539A JP2000557539A JP2002519918A JP 2002519918 A JP2002519918 A JP 2002519918A JP 2000557539 A JP2000557539 A JP 2000557539A JP 2000557539 A JP2000557539 A JP 2000557539A JP 2002519918 A JP2002519918 A JP 2002519918A
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frequency
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ピーター、ストロート
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04L27/10Frequency-modulated carrier systems, i.e. using frequency-shift keying
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    • HELECTRICITY
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    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D3/00Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations
    • H03D3/02Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations by detecting phase difference between two signals obtained from input signal

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高集積化が可能な線形的な周波数復調器を提供すること。 【解決手段】 周波数変調された信号を復調するアプローチは、移相器回路網を用いて周波数変調された信号を処理して該周波数変調された信号の中心周波数の近傍で比較的一定の振幅を有し、動作周波数範囲に亘って比較的直線的な位相変化を示す復調された信号を生成することに関する。本発明の実施の形態は、N個の全通過フィルタからなる移相器回路網とローパスベッセルフィルタを有する移相器回路網とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号処理に関し、より具体的には、周波数変調された信号を復調す
る処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
周波数変調(FM)は、変調波に応じて電波の周波数を変更する変調方法であ
る。周波数が変更される電波を搬送波と称し、変調波を信号と呼ぶ。周波数変調
された電磁波は一定の振幅を有し、振幅変調された電磁波に比べて、自然および
人工の電磁放射源の双方からの影響を受けにくい。振幅変調された電磁波の場合
は、このような自然および人工の電磁放射源によって静電気が生ずることがある
。このような好ましい性能特性によって、FMは、ラジオのような広い範囲の通
信システムに用いられ、また、最近では、無線コンピュータや無線電話のような
パーソナルコミュニケーションシステム(PCS)に用いられている。
【0003】 FMに基づいたシステムにおける最も重要な特性は、周波数変調された情報か
らいかに正確に当初の情報に戻すことが可能であるかという点にある。周波数変
調された情報から当初の情報に戻す処理は、復調と呼ばれる。理想的なFMシス
テムにおいては、周波数変調された信号を復調することによって、当初変調され
た情報のみが得られる。例えば、1KHzの信号を変調し、その後、復調した場
合には、1KHzの信号のみが生成される。しかしながら、実際には、復調処理
においては当初の信号のみが復調されるだけではなく、他の調波についても復調
される。前述した例においては、変調された情報は、2KHz、3KHz、4K
Hzのような部分信号を含む可能性がある。このような他の情報は、FMシステ
ムの性能に悪い影響を及ぼすため望ましいものではない。従って、不所望の調波
による歪みの出力レベルを必要な情報の出力レベルよりも大幅に抑えることが理
想的である。
【0004】 図1に周波数変調された信号を復調するための従来のFM遅延線路復調器10
0を示す。復調器100は、リミッタ102、移相器104、リミッタ106、
混合器108、およびフィルタ110を備える。s(t)で示され、中心周波数がf IF である周波数変調された入力信号は、リミッタ102に供給される。従来技
術において公知であるように、リミッタは入力信号を処理し、該入力信号に存在
する振幅がどのように変化した場合であっても、一定かつ所定の振幅を有する出
力信号を生成する。復調器内部の回路が振幅の変化に対して感度が高いときに、
FM復調器内でリミッタが用いられる。
【0005】 リミッタ102は、入力信号s(t)を処理し、移相器104および混合器108
の双方に対して一定かつ所定の振幅を有する制限された入力信号s(t)1を供給す
る。従来技術において公知であり、以下により詳細に説明するが、混合器108
は信号の振幅の変化に対して感度が高いため、混合器108に供給される信号は
すべて、比較的一定の振幅を有していなければならない。
【0006】 移相器104は、周波数に依存したs(t)の位相シフトを行い、位相シフトさ
れた信号s(t)を生成する。位相シフトは、s(t)の中心周波数fIFで90度に
なることが理想的である。以下により詳細に説明されるように、信号s(t)は、
移相器104によって加えられた振幅および周波数の歪みを含むという特徴を有
する。リミッタ106は、信号s(t)を処理して所定かつ一定の振幅を有する位
相シフトされた信号s(t)を生成し、この信号s(t)を混合器108に供給する
。混合器108は、信号s(t)と信号s(t)とを乗算し、変調信号m(t)と二
重の周波数期間2fIFとを含んだ信号s(t)を生成する。信号s(t)は、フィ
ルタ110によって処理され、信号m(t)が選択されて出力される。フィルタ
110は、通常は、ノイズを含む高周波数成分を除去するローパスフィルタであ
る。
【0007】 従来より、移相器104は、抵抗器・コンデンサ・インダクタ(RCL)回路
として構成されている。図2に、従来の移相器104のRCL構成を示す。移相
器104は、入力電圧(VIN)と出力電圧(VOUT)との間に接続された抵
抗器200とコンデンサ202とを備える。インダクタ204は、VOUTとグ
ラウンド206との間に接続される。図4において示される移相器104の動作
は以下の等式を満たすような特徴を有する。
【0008】
【数1】
【数2】 従来の移相器104のRCL構成は、理想的な移相器と比べると幾つかの短所
を有している。第一に、比較的低い中心周波数(fIF)を有する変調された信
号を処理するために用いられる場合には、上記計算式に示されるように、「L」
のために大きなリアクタンスを得ることが困難である。例えば、Qが0.1であ
り、実際の抵抗が10Kオームの場合には、5mHのインダクタンスが必要となる
ため、集積化が困難となり、集積化される用途においては一般的に実用的ではな
い。用語「Q」は、当業界において、RCL回路の品質因子(Q特性:Quality
Factor)を示すものとして良く理解されている。上記等式(2)の計算において
比較的に大きいリアクタンスを得るためには、Lの値は比較的大きいものでなけ
ればならない。このため、大きな個別インダクタ部品を形成させるための大きな
空間が必要となり、集積化された半導体装置において実施することは困難である
【0009】 第二に、移相器104のRCL構成においては、所望しない量の振幅および位
相(AM−PM)の歪みが生ずるためにリミッタ106を用いることが必要とな
り、復調器100が有用となる用途が制限される。移相器104によって提供さ
れる非線形状の位相シフト特性により、復調された信号m(t)は、約60KH
zのような低い中心周波数で比較的低いSINADを有することになる。この用語「S
INAD」は、当業界において良く理解されたものであり、グラウンドの調波と統合
された高調波(2f、3f等: fは、m(t)の周波数を示す)との出
力(dB)比率を示すのに有用な数値である。移相器104の振幅および周波数
の歪みについて、図3および図4のグラフを参照してより詳細に説明する。
【0010】 図3は移相器104のRCL回路の変換関数302を周波数の関数として示し
たものである。グラフ300によって示されるように、周波数範囲304(2Δ
f)での中心周波数(fIF)に対する移相器104の動作により、移相器10
4によって位相シフトされた出力信号s(t)の振幅に変化306(ΔH)が生み
出される。従って、s(t)の振幅はfIF−ΔfからfIF+Δfの周波数範囲
に亘って変化する(歪められる)。混合器108は、振幅に対する感度が極めて
高いため、移相器104の位相シフトされた出力信号s(t)はリミッタ106に
よって一定の振幅を有する信号s(t)を生成するように処理されなければならな
い。
【0011】 図4のグラフ400は、移相器104によって位相シフトされた出力信号s(t) の周波数(Hz)に対する位相変化(度)をライン402によって示している
。ライン402によって示されているような移相器104の非線形動作によって
、復調された信号m(t)(図1参照)は、比較的低いSINADを有することにな
るため、復調器100は、高品質の無線通信のような高いSINADの用途には一般
的に適さないものとなる。比較のために、グラフ400には、周波数に対する理
想的な線形的な位相シフトを示すライン404が含まれている。
【0012】 FM信号を復調する必要性と従来のアプローチにおける制約とを踏まえて、イ
ンダクタを必要とせずに無線通信の用途のために十分に高いSINADを有する復調
された信号を生成するFM信号を復調するアプローチを行うことが強く望まれて
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの側面は、周波数変調された入力信号を処理して出力信号を生成
るする復調器が、所定の振幅を有する制限された振幅の信号を生成するために、
周波数変調された入力信号に対して応答性を有するリミッタを備えることである
。移相器回路網は、リミッタに連結され、複数のフィルタを備える。移相器回路
網は、制限された振幅の信号に対して応答性を有し、位相シフトされた、制限さ
れた振幅の信号を生成する。信号混合器は、リミッタおよび移相器回路網の双方
に連結され、制限された振幅の信号と位相シフトされ制限された振幅の信号との
双方に対して応答性を有し、制限された振幅の信号成分と位相シフトされ制限さ
れた振幅の信号成分とを有する出力信号を生成する。
【0014】 本発明の別の側面によると、周波数変調された信号を処理して出力信号を生成
るする方法は、周波数変調された信号を処理することによって所定の振幅を有す
る制限された振幅の信号を生成するステップと、複数の全通過フィルタを用いて
制限された振幅の信号を処理することによって位相シフトされ制限された振幅の
信号を生成するステップと、制限された振幅の信号と位相シフトされ制限された
信号とを処理することによって制限された振幅の信号成分と位相シフトされ制限
された振幅の成分とを有する出力信号を生成するステップとを有する。
【0015】 本発明の他の側面によると、周波数変調された入力信号を処理して出力信号を
生成する復調器は、所定の振幅を有する制限された振幅の信号を生成するために
周波数変調された入力信号に対して応答性を有する第一のリミッタを備える。リ
ミッタには、第一の位相シフトされ制限された振幅の信号を生成するために制限
された振幅信号に対して応答性を有するローパスベッセルフィルタが連結される
。ローパスベッセルフィルタには、第二の位相シフトされ制限された振幅の信号
を生成するために、第一の位相シフトされ制限された振幅の信号に対して応答性
を有する第二のリミッタが連結される。第一のリミッタおよび第二のリミッタの
双方に対し、制限された振幅の信号成分と位相シフトされ制限された振幅の信号
成分とを有する出力信号を生成するために、制限された振幅の信号および第二の
位相シフトされ制限された振幅の信号に対して応答性を有する信号混合器が連結
される。
【0016】 本発明の他の側面および特徴は、以下の説明および請求項から明らかになるで
あろう。
【0017】
【発明の実施形態】
本発明の実施の形態は例示的に示されるものであり、制限されるものではない
。添付図面において、同一の要素に対しては同一の参照符号が付されている。
【0018】 以下において、説明のために、本発明の完全な理解を可能とするために具体的
な詳細が記載される。しかしながら、これらの具体的な詳細によらずに本発明が
実施されることが理解されよう。不必要に本発明を曖昧にすることを回避するた
め、他の例においては、公知の構造および装置がブロック図によって描かれてい
る。
【0019】 周波数変調された信号を復調するアプローチは、移相器回路網を用いて周波数
変調された信号を処理することによって、周波数変調された信号の中心周波数の
近傍で比較的に一定の振幅を有し、動作周波数範囲に亘って比較的に線形的に位
相変化する復調信号を生成することに関する。復調された信号は比較的に高いSI
NADを有することから、本アプローチは、電気通信や無線電話のような高いSINAD
を必要とする用途に適切なものとなる。さらに、本アプローチは、移相回路網に
インダクタを使用する必要がないため、復調器が小型となり、集積回路の用途に
非常に適したものとなる。本発明の実施の形態は、限定するものではないが、N
個の全通過フィルタを備える移相器回路網と、ローパスベッセルフィルタを備え
る移相器回路網とを含む。これらの移相器回路網の双方について、以下に詳細に
説明する。
【0020】 本発明の実施の形態に係わる周波数変調された信号を復調するための復調器5
00を図5に示す。復調器500は、リミッタ502、移相器回路網504、混
合器506およびフィルタ508を備える。リミッタ502は、入力信号s(t)を
処理し、一定かつ所定の振幅を有する制限された入力信号s(t)を生成し、移相
器回路網504および混合器506の双方に供給する。移相器回路網504は、
s(t)の中心周波数fIFでs(t)の周波数に依存した90度の位相シフトを行
い、位相シフトされた信号s(t)を生成する。混合器506は、s(t)とs(t) とを結合し、信号m(t)と高周波数成分を含む信号、即ち、fIF、2fIF 、3fIF等におけるs(t)とを含む信号S(t)3を生成する。信号s(t)は、フ
ィルタ508によって処理され、s(t)の高次成分、即ち、fIF、2fIF
3fIF等におけるs(t)を除去して出力信号m(t)を生成する。
【0021】 好ましい実施の形態において、復調器500は、図示されている接続線のそれ
ぞれが、供給除去比を高めるために互いに180度の逆位相になっている二つの接
続線を含む差動回路として構成されるものである。しかしながら、図5において
は、図面を簡略化するため、接続線は単一の線として描かれている。
【0022】 図6は、本発明の実施の形態に係わる移相器回路網504の全通過フィルタ回
路網を示すブロック図である。本実施の形態によると、移相器回路網504は、
s(t)の振幅または周波数の歪みが最小になるように周波数変調された信号s(t) の90度の位相シフトを共に行うN個の全通過フィルタ600を備える。以下
により詳細に説明されるように、好ましくは、全通過フィルタ600は、同量の
位相シフト、即ち、90/N度の位相シフトをそれぞれ行うが、それぞれが異な
る量の位相シフトを行うようにしてもよい。第一の全通過フィルタ600は、入
力信号s(t)を処理し、位相シフトされた信号s(t)’を生成する。位相シフト
された信号s(t)’は、位相シフトされた信号s(t)”を生成する第二の全通過
フィルタ600によって処理される。この処理は、最後の全通過フィルタが信号
s(t)を生成するまで続けられる。このアプローチによって、少なくとも90度
までは、s(t)の中心周波数(fIF)に至るまで比較的に線形状のs(t)の位
相変化が生み出される。
【0023】 図7は本発明の実施の形態に係わる異なる個数の全通過フィルタ600を用い
て構成された移相器回路網504における周波数(Hz)を関数とする位相変化
(度)の線形性を示すチャート700である。チャート700には、本発明に係
わる一個から五個の全通過フィルタ600を用いて構成される移相器回路網の位
相変化の線形性を示す位相変化曲線702のセットが含まれている。位相変化曲
線702は、位相器回路網504の実際の正確な応答を必ずしも示すものではな
いが、異なる個数の全通過フィルタ600を用いて構成された移相器回路網50
4の比較的な線形性を示しており、移相器回路網504における全通過フィルタ
600の個数が増えるに従って移相器回路網504の線形性が一般的に向上する
ことを示している。理想的には、移相器回路網504は、s(t)の中心周波数(
IF)において、s(t)の90度の位相シフトを行う。
【0024】 曲線704は、s(t)の中心周波数(fIF)において、s(t)の90度の位
相シフトを完全に行う単一の全通過フィルタ600を用いて構成された移相器回
路網504の位相変化の線形性を概ね示している。曲線706は、s(t)の中心
周波数(fIF)において、s(t)の45度の位相シフトをそれぞれ行う二個の
全通過フィルタ600を用いて構成された移相器回路網504の位相変化の線形
性を概ね示している。曲線708は、s(t)の中心周波数(fIF)において、
s(t)の30度の位相シフトをそれぞれ行う三個の全通過フィルタ600を用い
て構成された移相器回路網504の位相変化の線形性を概ね示している。曲線7
10は、s(t)の中心周波数(fIF)において、s(t)の22.5度の位相シ
フトをそれぞれ行う四個の全通過フィルタ600を用いて構成された移相器回路
網504の位相変化の線形性を概ね示している。曲線712は、s(t)の中心周
波数(fIF)において、s(t)の18度の位相シフトをそれぞれ行う五個の全
通過フィルタ600を用いて構成された移相器回路網504の位相変化の線形性
を概ね示している。
【0025】 従って、90度の位相シフトを達成するために使用される全通過フィルタの個
数が多い程、移相器回路網504の線形性が向上する。曲線712に示されるよ
うに、本発明の実施の形態に係わる五個の全通過フィルタ600を用いて構成さ
れた移相器回路網504によって、比較的に線形的な位相変化の応答、即ち、比
較的に低いPMの歪みが達成される。さらに、五個の全通過フィルタ600を用
いた構成によって、変調された信号の中心周波数(fIF)近傍において振幅の
歪みが十分に小さくなるため、復調器500は移相器回路網504と混合器50
6との間のリミッタステージが不要となる。本発明の一つの実施の形態によると
、移相器回路網504に五個の全通過フィルタ600を用いた構成では、無線通
信のような多くの通信に適切な約60デシベル(dB)のSINADを有する復調さ
れた信号が生成される。五個の全通過フィルタ600を用いた構成によって提供
される比較的に線形状の位相変化の応答は、各々の全通過フィルタ600をそれ
ぞれの線形範囲で動作させることによって達成され、結果として、移相器回路網
504の全体の歪みが低減される。単一の全通過フィルタを用いた構成において
は、隅の部分は非線形動作領域に存在するため、復調された信号のSINADが低減
される。一方、五個の全通過フィルタを用いた構成においては、隅の部分が全通
過フィルタ600の線形領域に移動する。
【0026】 同一の回路要素を用いた単一の全通過フィルタ600の設計が全ての全通過フ
ィルタ600に使用することが可能であるため、同一量の位相シフトを行う全通
過フィルタ600を用いることが都合が良い。しかしながら、特定の用途の条件
に従って、各々の全通過フィルタの行う位相シフトの量を異なるものしてもよい
【0027】 本発明の一つの実施の形態によれば、移相器回路網504における全通過フィ
ルタ600が異なる量の位相シフトを行い、全体の位相シフトの量(90度)が
同一となる。例えば、特定の五個の全通過フィルタ600を用いた構成において
は、五個の全通過フィルタ600のうち四個が20度の位相シフトを行い、五番
目の全通過フィルタ600が10度の位相シフトを行う。さらに他の位相シフト
の組み合わを用いることも可能である。
【0028】 図8は、本発明の実施の形態に係わる全通過フィルタ600の回路構成を示し
ている。全通過フィルタ600は、第一の抵抗器とコンデンサ(RC)のペア6
02と、第二のRCのペア604と、入力信号s(t)と出力信号s(t)’との間
に直列に接続された出力バッファ606とを含む。出力信号s(t)’は、全通過
フィルタ600によって処理された後のs(t)を表している。第一のRCのペア
602は、s(t)とグラウンド611との間の抵抗器610と直列に接続された
コンデンサ608を含む。第二のRCのペア604は、s(t)とグラウンド61
1との間のコンデンサ614に直列に接続された抵抗器612を含む。好ましく
は、出力バッファ606は、非反転入力(+)と反転入力(−)を備え、ゲイン
が1である単一ゲイン増幅器である。出力バッファ606の非反転入力(+)は
コンデンサ608と抵抗器610との間のノード616に接続されている。(−
)で示された出力バッファ606の反転入力は、抵抗器612とコンデンサ61
4との間のノード618に接続されている。出力バッファ606は、出力におい
てs(t)’を生成する。図8に示された全通過フィルタ600の回路構成におけ
る動作は以下の等式を満たすような特徴を有する。
【0029】
【数3】
【数4】
【数5】 Q=1 …(6) コンデンサ608、抵抗器610、抵抗器612、およびコンデンサ614の
成分の値は、アプリケーションの特定の用途に応じて選択される。このような用
途の一つにおいて、図8のように構成される全通過フィルタ600は、s(t)
中心周波数fIFが約60KHzであるとき、s(t)’は30dBのSINADを生
み出す。この適用例において、コンデンサ608、抵抗器610、抵抗器612
、およびコンデンサ614の成分の値は次のようになる。コンデンサ608は5
pF、抵抗器610は100Kohm、抵抗器612は100Kohm、コンデ
ンサ614は5pFである。
【0030】 本発明の実施の形態は、特に、使用される成分の値に応じて、約10KHzか
ら約200KHzの周波数を有する復調された信号に適用することが可能である
。しかしながら、本発明を異なる周波数を有する変調された信号に適用すること
も可能である。
【0031】 例えば、移動電話のような幾つかの電気通信の用途においては、30dBのSI
NADでは、例えば、群遅延スプレッドのような適切な性能に要求される出力マー
ジンを十分に供給することが不可能である。そのため、図6に示された上述した
本発明の実施の形態に従って、s(t)およびm(t)における歪みを低減するた
めに、複数の全通過フィルタ600が用いられる。
【0032】 五個の全通過フィルタ600を含む移相器回路網504の動作は、以下の等式
を満たすような特徴を有する。
【0033】
【数6】
【数7】 図8に示されているような五個の全通過フィルタ600を含む移相器回路網5
04は、s(t)の中心周波数fIFが約60KHzであるとき、s(t)’について
約55dBのSINADを生成するため、復調器500が無線電話のような多くの電
気通信に適したものとなる。図8に示されているような五個の全通過フィルタ6
00を含む移相器回路網504は、移相器回路網504と混合器506との間の
インダクタまたはリミッタの使用を必要としないという利点を有し、移相器回路
網504が、構成部品のために限られた空間しか利用できないという集積回路の
問題解決に特に有用となる。
【0034】 図9は、他の実施の形態に係わる移相器回路網504を示している。移相器回
路網504は、ローパスベッセルフィルタ900とリミッタ902を有するよう
に構成される。ローパスベッセルフィルタ900は、入力信号s(t)を処理し、
比較的低い群遅延の歪みを有する位相シフトされた信号s(t)’を生成する。リ
ミッタ902は、ローパスベッセルフィルタ900によって供給された信号s(t) ’における振幅の変化を補償することによって信号s(t)’を処理して出力信
号s(t)を生成する。
【0035】 図9のローパスベッセルフィルタ900の構成によると、出力信号s(t)の線
形性は、ローパスベッセルフィルタ900の次数によって変化する。三次のロー
パスベッセルフィルタ900により比較的歪みが小さい、信号s(t)の中心周波
数(fIF)まで、少なくとも90度に亘る線形的な位相変化が生成されること
が判明している。ローパスベッセルフィルタ900は、図8の全通過フィルタ6
00と同様の変換機能を有する。特定の用途の条件に応じて他の次数のベッセル
フィルタを用いることもできる。
【0036】 図10は、本発明の実施の形態に係わるgmセルを使用した三次のローパスベ
ッセルフィルタ900の回路構成を示している。相互コンダクタンスセルまたは
電圧から電流への変換器としても知られているgmセルは、当業界において公知
であり、入力電圧を出力電流に変換するために用いられる。簡略化のため、図1
0において、全てのgmセルは単一の信号入力と単一の信号出力を有するように
示されている。当業界においては公知であり、図11(a)および図11(b)
に示されているようにgmセルは、実際には二つの入力と二つの出力を有する。
図11(a)は、図10のgmセル902、904、および906に用いられる
従来の非反転型gmセル1100を示している。図11(b)は、反転出力を有
する従来の反転型gmセル1102を記号により示している。
【0037】 ローパスベッセルフィルタ900は、入力信号s(t)と出力信号s(t)との間
の出力バッファ908に直列に接続された非反転型gmセル902、904およ
び906を含む。さらに、ローパスベッセルフィルタ900は、反転型gmセル
910、912、914および916を含む。反転型gmセル910は、非反転
型gmセル904の入力と非反転型gmセル902との間のノード917に並列
に接続されている。反転型gmセル912は、非反転型gmセル906の出力と
出力バッファ908の入力との間のノード918に並列に接続されている。反転
型gmセル914は、ノード917とノード919との間の非反転型gmセル9
04に並列に接続されている。反転型gmセル916は、ノード918とノード
919との間の非反転型gmセル906に並列に接続されている。
【0038】 さらに、ローパスベッセルフィルタ900は、コンデンサ920、922およ
び924を含む。コンデンサ920は、ノード917とグラウンド925との間
に接続されている。コンデンサ922は、ノード919とグラウンド925との
間に接続されている。コンデンサ924は、ノード918とグラウンド925と
の間に接続されている。
【0039】 本発明の他の実施の形態によると、図10、図11(a)および図11(b)
に示されているように、調整入力926が各々のgmセル902、904、90
6、910、912、914および916に接続されている。簡略かつ明瞭にす
るために、調整入力926は、ローパスベッセルフィルタ900に接続された単
一の接続部として示されているが、実際には、図11Aおよび図11Bに示され
ているように各々のgmセル902、904、906、910、912、914
および916に接続されている。調整入力926は、ローパスベッセルフィルタ
900における成分の各値および/または寄生容量の変化を考慮するため、gm
セル902、904、906、910、912、914、および916の電圧か
ら電流への変換動作を調節する。調整入力926によって、ローパスベッセルフ
ィルタ900の動作が「調整」されることによって、入力信号s(t)の中心周波
数(fIF)で該入力信号s(t)の90度の位相シフトが行われる。重要なこと
は、調整入力926によって、c/gmの時定数を基準クロックを用いて調整し
、調整入力926の電圧の位相が90度変換された状態を維持するように調節す
る他の回路(図示せず)の動作の際にローパスベッセルフィルタ900を動的に
調整することが可能となることである。
【0040】 図10に示されたような基準化されたフォーパスベッセルフィルタ900の動
作は、以下の式を満たすような特徴を有する。
【0041】
【数8】 コンデンサ920、922および924の値は特定のアプリケーションの要求
に応じて選択される。このようなアプリケーションの一つによると、コンデンサ
920、922および924の値は集積化される用途に適切な約1〜約15ピコ
ファラッド(pf)になる。
【0042】 図12は、本発明の実施の形態に係わるgmセル1200の回路構成を示して
いる。gmセル1200は、ノード1204とノード1206との間に接続され
た電流源1202を含む。ノード1204は、例えば、2.7ボルトの電圧源に
接続される。さらに、gmセル1200は、ノード1206とノード1210と
の間に接続されたNPN型のトランジスタ1208を含む。ノード1210とグ
ラウンド1214との間には、NMOSFETトランジスタ1212が接続され
る。
【0043】 gmセル1200は、ノード1204とノード1218との間に接続された電
流源1216を含む。NPN型トランジスタ1220は、ノード1218および
ノード1222との間に接続される。NMOSFETトランジスタ1224はノ
ード1222とグラウンド1214との間に接続される。電流源1202は、矢
印1226によって示される方向に流れるバイアス電流を生成する。電流源12
16は、矢印1228によって示される方向に流れるバイアス電流を生成する。
【0044】 gmセル1200は、ノード1206に負の出力電流(IOUT-)を供給し、ノ
ード1218に正の出力電流(IOUT+)を供給する。調整入力926は、NPN
型トランジスタ1208および1220のゲート入力に接続されている。NMOSFE
Tトランジスタ1212のゲート入力1230は、gmセル1200の正の入力
電圧(VIN+)に接続されている。NPN型トランジスタ1224のゲート入
力1232は、gmセル1200の負の入力電圧(VIN−)に接続されている
【0045】 ローパスベッセルフィルタ900の実施の形態では三次のベッセルフィルタが
示され、説明されているが、特定の用途の条件に応じて他の次数のベッセルフィ
ルタを用いることも可能である。例えば、直線性の条件がそれほど厳しくない用
途においては、入力信号s(t)の中心周波数までの周波数に渡って出力信号s(t) のより直線的でない位相シフトを行ってしまう可能性があるが、二次ベッセル
フィルタのようなより低い次数のベッセルフィルタを用いることも可能である。
他の用途においては、異なる位相変化に亘ってより厳しい直線性が要求されるこ
ともあり、五次ベッセルフィルタのようなより高い次数のベッセルフィルタを用
いることも可能である。
【0046】 本明細書において記載された技術によって周波数変調された信号を復調する上
で、従来のアプローチに優位する幾つかの利点が提供される。最も重要な点は、
本明細書に記載された実施の形態により、比較的最小の振幅または周波数の歪み
しか含まない入力信号の中心周波数(fIF)に至って90度となる直線的な位
相変化になることである。インダクタを使用する必要がなくなるため、より集積
回路の用途に特に有用な縮小された寸法で構成することが可能となる。全通過フ
ィルタの実施の形態では、移相器回路網504の後段に追加のリミッタを使用す
る必要がないため、必要な構成部品の数がさらに少なくなる。最後に、調整入力
926によってローパスベッセルフィルタ900の動作が動的に調整されること
から、入力信号s(t)の中心周波数(fIF)で該入力信号s(t)の90度の位
相シフトを行うことが可能となる。
【0047】 上記の明細書において、本発明は特定の実施の形態を参照して説明された。し
かしながら、本発明の広い精神と範囲とから逸脱することなく、種々の変形およ
び改変を施すことが可能であることは明らかである。従って、本明細書および図
面は、限定するものというよりは、例示的なものとみなされよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 周波数変調された信号を復調するための従来の復調器を示すブロック図である
【図2】 図1のブロック図において使用される従来の移相器の抵抗器・コンデンサ・イ
ンダクタ(RCL)回路の構成を示すブロック図である。
【図3】 図2のRCL回路における変換関数を示す図である。
【図4】 図2のRCL回路の位相シフトされた出力信号の周波数に対する位相変化を示
す図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係わる周波数変調された信号を復調するための復調器を
示すブロック図である。
【図6】 本発明の一つの実施の形態に係わる移相器回路網を示すブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係わる図6の移相器回路網の周波数(Hz)を関数とす
る位相変化(の度)の線形性を示すチャート図である。
【図8】 本発明の実施の形態に係わる全通過フィルタの構成を概略的に示した回路図で
ある。
【図9】 本発明の別の実施の形態に係わる移相器回路網を示すブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態に係わる全通過ベッセルフィルタを概略的に示した回路図
である。
【図11】 (a)は本発明の実施の形態に係わる非反転型gmセルのブロック図、(b)
は本発明の実施の形態に係わる反転型gmセルのブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態に係わるgmセルの回路構成を概略的に示す回路図である
【符号の説明】
500 復調器 502 リミッタ 504 移相器回路網 506 混合器 508 フィルタ 600 全通過フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, Th e Netherlands Fターム(参考) 5J098 AA01 AA11 AA14 AB02 AB32 AD03 AD26 DA01 DA09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路における使用に適した低歪移相器回路網において、 カスケード接続された複数の全通過フィルタを備え、前記全通過フィルタの各
    々が中心周波数で90度より小さい位相シフトを行い、前記カスケード接続され
    た複数の全通過フィルタが中心周波数で全体として90度の位相シフトを行うこ
    とを特徴とする低歪移相器回路網。
  2. 【請求項2】 N個の全通過フィルタを備え、前記全通過フィルタの各々が90/N度の位相
    シフトを行うことを特徴とする請求項1に記載の記載の低歪移相器回路網。
  3. 【請求項3】 カスケード接続された複数の全通過フィルタを備え、前記全通過フィルタの各
    々が中心周波数で90度より小さい位相シフトを行い、前記カスケード接続され
    た複数の全通過フィルタが中心周波数で全体として90度の位相シフトを行う低
    歪移相器回路網を含むことを特徴とするFM復調器。
  4. 【請求項4】 周波数変調された入力信号に対して応答性を有し、制限された振幅の信号を生
    成するリミッタを含み、 前記低歪移相器回路網が前記リミッタから前記制限された振幅の信号を受け取
    って位相シフトされた、制限された振幅の信号を生成し、 前記リミッタに連結された第一の入力と前記移相器回路網に連結された第二の
    入力とを有し、前記制限された振幅の信号と前記位相シフトされ制限された振幅
    の信号との双方に対して応答性を有して復調された出力信号を生成する混合器を
    含むことを特徴とする請求項3に記載のFM復調器。
  5. 【請求項5】 前記移相器回路網がN個の全通過フィルタを備え、前記全通過フィルタの各々
    が90/N度の位相シフトを行うことを特徴とする請求項4に記載のFM復調器
  6. 【請求項6】 前記移相器回路網がN個の全通過フィルタを備え、前記全通過フィルタの各々
    が90/N度の位相シフトを行うことを特徴とする請求項3に記載のFM復調器
  7. 【請求項7】 周波数変調された入力信号を処理して復調された出力信号を生成する復調器に
    おいて、 周波数変調された入力信号に対して応答性を有して所定の振幅を有する制限さ
    れた振幅の信号を生成するリミッタと、 前記リミッタに連結され、各々が中心周波数で所定の位相シフトを行って線形
    領域で動作する複数のカスケード接続されたフィルタを備え、制限された振幅の
    信号に対して応答性を有し、前記複数のフィルタの位相シフトの合計に等しい位
    相シフトを中心周波数において有する位相シフトされ制限された振幅の信号を生
    成する移相器回路網と、 前記リミッタと前記移相器回路網との双方に連結され、前記制限された振幅の
    信号と前記位相シフトされ制限された振幅の信号との双方に対して応答性を有し
    、制限された振幅の信号成分と位相シフトされ制限された振幅の信号成分とを有
    する復調された出力信号を生成する信号混合器と、を備えることを特徴とする復
    調器。
  8. 【請求項8】 混合器に連結され、前記出力信号に対して応答性を有してフィルタされた出力
    信号を生成するフィルタを備えることを特徴とする請求項7に記載の復調器。
  9. 【請求項9】 前記複数のフィルタが、前記制限された振幅の信号に対して合計で90度の位
    相シフトを行うように構成された複数の全通過フィルタからなることを特徴とす
    る請求項7に記載の復調器。
  10. 【請求項10】 前記複数の全通過フィルタが、前記制限された振幅の信号に対して各々が18
    度の位相シフトを行うように構成された五個の全通過フィルタからなることを特
    徴とする請求項9に記載の復調器。
  11. 【請求項11】 周波数変調された入力信号を処理して出力信号を生成する復調器において、 周波数変調された入力信号に対して応答性を有して所定の振幅を有する制限さ
    れた振幅の信号を生成するリミッタと、 前記リミッタに連結され、前記制限された振幅の信号に対して応答性を有して
    第一の位相シフトされた、制限された振幅の信号を生成するローパスベッセルフ
    ィルタと、 前記ローパスベッセルフィルタに連結され、前記第一の位相シフトされた、制
    限された振幅の信号に対して応答性を有して第二の位相シフトされた、制限され
    た振幅の信号を生成する第二のリミッタと、 前記第一のリミッタと前記第二のリミッタに接続され、前記制限された振幅の
    信号と前記第二の位相シフトされ制限された振幅の信号とに対して応答性を有し
    、制限された振幅の信号成分と位相シフトされ制限された振幅の信号成分とを有
    する出力信号を生成する信号混合器と、を備えることを特徴とする復調器。
  12. 【請求項12】 混合器に連結され、前記出力信号に対して応答性を有してフィルタされた出力
    信号を生成するフィルタを備えることを特徴とする請求項11に記載の復調器。
  13. 【請求項13】 前記ローパスベッセルフィルタが三次のローパスベッセルフィルタであること
    を特徴とする請求項11に記載の復調器。
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