JP2002518210A - ウェブオフセット印刷機上において用紙ひずみ付与により印刷見当ずれを補正するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 用紙などの、動いているウェブすなわち被印刷物に、測定量分のひずみを付与し、印刷操作中のウェブすなわち被印刷物の横方向の引っ張りを補正するための印刷ウェブひずみ付与装置を開示する。該装置は、ガスノズル（１０）を有する垂直方向に調節可能なポスト（１）を備え、該ガスノズル（１０）は、ポスト（１）の先端部にまたは先端部に隣接して配置され、ガスクッションを発生させることを目的としている。ポスト用支持囲い部（３）は、囲い部（３）に連結された圧縮ガス源（１４）を備えている。ポストは支持囲い部内で長手方向に滑動可能であり、これにより、第１の操作モードでは、ポストが、上昇し先端部が被印刷物（２）に接近して、その結果、前記引っ張りにより補正されるひずみを付与するか、または、第２の停止モードでは、上向きの力が被印刷物に掛からないように、ポストが前記被印刷物から引き下ろされるかのいずれかである。第１のモードにおいて、引っ張りにより補正されるひずみ付与は、ガスクッションが、好ましくは空気クッションが存在する、ポストの先端部と該先端部で動いている被印刷物との間で、垂直方向に調節可能なポストにより生じる上向きの力によるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （発明の属する技術分野） 本発明は印刷機に関するものである。特に、限定はしないが、本発明は、改良
された装置を開示しており、該装置は、ウェブオフセット工程中または他の印刷
工程中に、用紙である被印刷物の引っ張りを補正する。以下の記述は、用紙をオ
フセット印刷することについて述べているが、本発明は、必ずしもオフセット印
刷に限定はせず、例えばテキスタイル印刷など他の印刷形式に、必要に応じて、
本発明で実施化された原理を、適宜適用することにより利点を得ることができる
。

【０００２】 （発明の背景） ウェブオフセット印刷工程には、湿し用薬液を同時に用いることと同様に、印
刷版に圧力と張力を用紙である被印刷物に掛けることが含まれる。これらの効果
を組み合わせることにより、被印刷物が、印刷圧が掛かるごとに横方向に引っ張
られる。引っ張りの程度は、１メートル幅のウェブ上で、小さい端数で１ミリメ
ートルから大きい端数で２ミリメートルまで、種々変わる可能性がある。このこ
とは、結果として多色印刷機械における実質的な問題となる。すなわち、多色印
刷機械では、４色またはそれ以上の色が連続して印刷されるが、それでは、画像
が相互に実際に重ね合わせられないという問題である。

【０００３】 現在、ウェブ通路の下に小型の「バスル型車輪」を設置することが知られてお
り、この「バスル型車輪」は、第２及び次の画像印刷の直前に、用紙をひずませ
るように、上方に突出している。該車輪の高さは、ウェブを、種々の引っ張りを
行うために補正するのに十分な測定量分だけ、ひずませるように実際に調節され
る。ただし、このシステムには、車輪が、ウェブをひずませるために被印刷物と
実際に接触してしまうという欠点がある。従って、車輪により、それ以前に印刷
されたウェットインクによる跡が残ってしまうので、車輪を用いても、後でトリ
ミングする領域が生じてしまい無駄になりかねない。さらに、生産速度が最大の
時において、車輪により掛かるひずみ力が、限度を大きく超えてしまうことがよ
くあるので、停止させる際の速度または運転を開始する際の速度で、被印刷物が
破れてしまう。従って、これらの車輪の位置は、被印刷物の速度とともにモニタ
ーし変更する必要がある。

【０００４】 固定ノズルからのガス噴射を用いてウェブをひずませることも公知であるが、
この方法では、該噴出により大量の圧縮空気が排出されるので、典型的な印刷機
械では、２０本ものノズルについて、圧力を常時モニターし調節しなければなら
ず、管理が難しいことが分かった。

【０００５】 本発明の目的は、印刷ウェブまたは印刷被印刷物において引っ張りを制御する
ための装置を提供することにより、前述した欠点のいくつかまたは全て改善する
ことである。なお、該印刷ウェブまたは印刷被印刷物において、ウェブと高さ調
節可能なポストの先端部との間に空気クッションまたは他の適宜のガスクッショ
ンが配置されている。少なくとも、本発明は、今提示した、印刷ウェブにおける
引っ張りを制御する方法及び装置の代替となる方法及び装置を提供する。

【０００６】 （発明の概要） 本発明によれば、用紙などの動いているウェブすなわち被印刷物へ測定量分の
ひずみを付与するための印刷ウェブひずみ付与装置が提供される。該装置は、印
刷操作中にウェブすなわち被印刷物の横方向への引っ張りに対する補正を行うも
のであり、前記装置は、ガスノズルを有する垂直方向に調節可能なポストと、ポ
スト用支持囲い部と連結された圧縮ガス源を有するポスト用支持囲いとを備える
ものであって、 ガスノズルは、ポストの先端部に配置されているかまたは隣接しており、ガス
クッションを発生させるためのものであり、前記ポストは、前記支持囲い部内で
長手方向に滑動可能であるので、前記先端部は、第１の操作モードで、先端部が
前記被印刷物に接近するように上昇し、これにより、前記ガスクッション、特に
空気クッションが存在する、ポストの先端部と動いている被印刷物との間で、垂
直方向に調節可能なポストにより掛けられた上向きの力を適用することにより、
前記ポストが前記引っ張りにより補正されるひずみを付与するか、または、第２
の停止モードで、前記ポストが、上向きの力が被印刷物に掛からないように、前
記被印刷物から引き出されるかのいずれかである。

【０００７】 ノズルは、被印刷物上の空気クッションの形状及び効果を改善するように、動
いているウェブ状被印刷物の通路を横断する溝孔形状に形成されるのが好ましい
。

【０００８】 支持囲い部は、中で前記ポストが滑動できるシリンダを備えるのが好ましい。

【０００９】 前記支持囲い部は、前記囲い部内のポストの位置、すなわち、操作モード時に
囲い部に対してポストが調節される相対的高さに従って、前記ノズルから噴出す
るガス量及び／またはガス圧を変化させるための装置を備えるのが好ましい。前
記ガスのガス量及び／またはガス圧を変更するための前記装置は、ポストが被印
刷物に近づくにつれて段々開口していく一連のポートを備えるのがさらに好まし
い。このように、ポストの高さに関わらず、前記ポストと前記被印刷物との間に
開口部が適宜維持される。これは、ポストの高さが高くなっていくにつれて（す
なわち、被印刷物のひずみ付与が大きくなっていくにつれて）、前記被印刷物に
より抵抗が増す事になるからである。もし開口部を適宜維持していなければ、被
印刷物をポストの先端部へ引き下ろす結果につながる。ガス流の変化は、装置自
体の操作を行った結果として達成されるものであり、外部の空気圧の供給を調節
する必要はない。

【００１０】 従って、好ましい実施形態において、ポストは、内部中央管を備えている。内
部中央管の一方の側は、前記ノズルと連通し、もう一方の側は、前記装置を使用
中には、前記圧縮ガス源と連通しており、該実施形態において、前記ガス量及び
／またはガス圧を変化させるための前記装置は、ガス流路に間隔をあけて配置さ
れた、好ましくは異なる直径の複数のポートを備え、該ポートのうち１つまたは
それ以上のポートは、ポストの高さが高くなるにつれて段々開口していく。前記
装置を使用中に、前記ポストを転置することには、前記圧縮ガス源と連通するポ
ートの数またはポートの選択を変更し、これにより、前記ノズルから噴出される
ガス量及び／またはガス圧を増加させる効果がある。

【００１１】 本発明の一実施形態において、ポストと、ポストと一体化した下方向に下がる
軸と、ポストが延び得る高さを調節する、ポストに連結された調節装置とを備え
るポスト組立体が提供されるのが好ましい。ポストの基部に作用するガス圧によ
り、操作位置にポストを上昇させるための装置が提供される。例えば、前記ポス
ト基部と、前記支持囲い部の下側先端部に適宜固定された密閉カラーとの間に形
成され、圧縮空気が導入されるチャンバを備えることにより、これが達成される
。保持装置が、密閉カラーを固定するように、前記支持囲い部の下側先端部に締
め付け固定される。ガス圧の付加が停止されて減圧されると、ポストは、ポスト
組立体に作用するコイルスプリングにより停止位置へ戻るのが好ましい。密閉カ
ラーは、ポスト組立体を下方向に移動させるものに限定するものではないことが
理解してもらえるだろう。

【００１２】 操作モード中に（すなわち、ガス圧がポスト上作用する際に）、ポストが延び
る高さを限定する装置は、ポストに直接作用するねじ調節設備という形の調節装
置として備えられることが好ましい。これは本実施形態において達成される。す
なわち、本実施形態において、ポストは、密閉カラーを貫通する下方向に下がる
軸を備え、また前記軸の下側端部のねじ山により連結されており、前記ねじ山は
、調節ノブの内側に配置された対応するねじ山と噛み合っており、前記調節ノブ
を徐々に回転させて、前記ポストの先端部の支持囲い部上方への延長分量を変化
させることができ、このようにして、ガス圧の影響下でポストの上昇可能な高さ
が決定される。

【００１３】 さらに、上述の保持装置により、回転可能な調節ノブが上方向に移動するのを
機械的に制止することができ、これにより、ポスト組立体が上方向に移動するの
が制限され、また、調節ノブの関連位置によりポスト自体の上昇可能な範囲が決
定される。コイルスプリングは、保持装置の下側面と調節ノブの上側面との間に
配置されるのが都合がよい。保持装置または調節ノブのいずれかまたは両方の中
に、スプリングを収容するための凹部を適宜備えるなど、このような構成に機械
的に相当するものがいくつか可能であることが容易に理解してもらえるだろう。
実際に、調節ノブ自体が保持装置の凹部内に部分的に配置される場合、正確な調
節が容易にできるように目盛りを組み込むことができる。

【００１４】 本実施形態において、構成要素は装置を形成するように相互に作用する。該構
成要素において、ポストは、所望の範囲に調整可能な連続移動ストロークを行い
、また所定の調整可能な高さの間で操作可能であり、この結果、印刷中に被印刷
物が所定分量ひずむ。ポストが非作動状態になると、ポストは、停止位置すなわ
ち原位置に確実に戻るだろう。

【００１５】 一方でポストを上げるように圧縮ガスを個別に供給し、またもう一方でポスト
の先端部でガスクッションを供給することが概して好ましいが、一度の供給によ
り、上述の中央管を下方向に上述のチャンバ内へ延ばすことにより、両方の機能
を実行することもできることが、さらに理解してもらえるだろう。しかしながら
、この構成により、圧縮ガス流速をさらに正確に制御する必要があるという限定
が生じる。

【００１６】 他の実施形態において、停止位置へポストを上下降させ、ポストが上昇する高
さの調節を行う装置は、ガス圧、戻しコイルスプリング、及び調節ばねではなく
モータにより達成される。

【００１７】 このように、本他の実施形態の好ましい一形態において、ポスト自体は、内部
ねじ山領域を備え、内部ねじ山領域は、モータに装着されたリードねじに対する
ねじ山により係合しており、リードねじは、前記支持囲い部の基部に固定されて
おり、これにより、モータが回転し、それに従って固定されたリードねじも回転
するので、前記ねじ山上のポストが転置し、この結果、支持囲い部内でポストが
上下動して外れるか、または、ポストが前記被印刷物に接近することになる。前
述した、ポストが上昇可能である高さ調節と、ポストが停止位置と操作位置との
間を上昇して戻る機構との両方が、確実な駆動装置としてのモータを用いること
により達成されることが理解してもらえるだろう。

【００１８】 （発明を実施するための最良の形態） 図１をざっと参照すると、動いているウェブすなわち被印刷物へ測定量分のひ
ずみを付与するための装置を図示している。該装置は、ウェブ状被印刷物２の下
に配置され、固定シリンダ３の中を滑動することができる直立するエアポスト１
を備えている。ウェブ状被印刷物の通路は、ここでは、ページに対して直角とみ
なされている。

【００１９】 ポスト１の上部に内部空気通路４がある。ポスト１の下部は、外側がねじ山形
状の対応の軸５に嵌合するようにねじ山が形成されており、ポスト１の下部に固
定ナット６により軸５が固定される。この軸５は、シリンダ３に取り付けられた
密閉ブッシュ７内で垂直方向に滑動させることができる。

【００２０】 コイルスプリング１６が固定されているポスト１及び軸５は、コイルスプリン
グ１６の偏りにまかせて動く。調節ノブ８は、ねじ山により下部の軸５に係合し
ている。ノブ８は、スプリング１６のハウジングとして機能し、別個の構成要素
として形成されている。ノブ８を回転させることにより、圧縮空気が入口１３に
よりチャンバ１２へ供給されると、シリンダ３内におけるポスト１のポテンシャ
ル行程が増減する。

【００２１】 ポスト１は、止めねじ９によりシリンダ内で回転しないように固定されている
。ただし、ポストは、スロット９Ａの長さに沿って垂直方向に滑動させることが
できる。図７に関連してさらに詳細に記述するように、空気通路４の上部は溝孔
の形成されたノズル１０で終わっている。

【００２２】 シリンダ３には別個の空気入口１４が組み込まれており、シリンダ３は常に低
圧力の空気を供給することにより加圧されている。入口１４は、ポスト１がチャ
ンバ１２内の空気圧により垂直方向に作動する場合に限り、ポート１１及び１１
Ａと連通するようになる。

【００２３】 チャンバ１２に空気圧を適用する前に、ポスト１は、コイルスプリング１６の
重量と動きにより、実質的に固定シリンダ３へ引き込まれる（図１を参照）。空
気圧が入口１３を通じてチャンバ１２へ適用されると、この圧力はポスト１の底
側領域上で上方向に作用する。その結果、図２に図示したように、ポスト１は、
軸５を伴い、ノブ８とともに、被印刷物２Ａに向かって垂直方向に上昇する。ね
じ山形状の軸５上及びポスト１の近接における調節ノブ８の関連位置により異な
るが、ポスト１は、ノブ８の上端がスラスト軸受１５に接するまで、すなわち、
戻りブロック１７の形状の保持装置の対向する端部に隣接するまで、垂直方向に
上昇するだろう。

【００２４】 スラスト軸受１５の目的は、ノブ８を空気圧の作用に反して滑らかに回転させ
ることである。従って、図３に示すように、ポスト１の上方ストローク及びそれ
に続く被印刷物２Ａへの接近は、ノブ８の回転により段階的に制御されるだろう
。ウェブ状被印刷物２Ｂをより大きくひずませる必要がある場合、図３に図示す
るように、軸５とポスト１は、ノブ８をさらに回転させることにより、固定シリ
ンダ３に対して相対的に高く上昇させることができる。

【００２５】 （図２に図示するように）ポスト１が固定シリンダ３内で垂直方向に上昇する
と、ポート１１は低圧空気入口１４と連通するようになり、空気が内部空気通路
４へ流れ、従って、これにより、溝孔が形成されたノズル１０においてガスクッ
ションが形成される。ノブ８が回転しポスト１が上昇すると、（図３に示すよう
に）空気入口１４がより大きな直径のポート１１Ａと連通することにより、溝孔
が形成されたノズル１０から噴出するガス量が増加する。このようにガス量が増
加することにより、歪んだ被印刷物２Ｂにより増加した抵抗を打ち消す。ポスト
１の作動位置が高くなり空気クッションによる圧力が増すことにより、結果とし
て、被印刷物２Ｂのひずみ付与程度が大きくなる。

【００２６】 入口１３において空気の供給が終了すると、図１に示すように、ポスト１は、
ポスト１自体の重量とスプリング１６の偏りの作用下で再度シリンダ３内へ引っ
込む。操作において、ポスト１の高さは、モニタされ調節され、必要に応じて、
作業者が、所定の印刷工程のために所望の引っ張りにより補正されるひずみを付
与する。

【００２７】 図４から６に第２の実施形態を図示し、また、図１から３の構成要素に機能の
点で対応する主な構成要素に、同じ番号を付けているが、ただしアクセント記号
「’」を追加している。本実施形態において、図１から３に図示した第１の実施
形態における軸５は、シリンダ３’の最下部に同様に固定されているステップモ
ータ１８の軸に留められたリードねじ１９に入れ替えている。第１の実施形態の
場合のように空気供給圧によってではなく、ステップモータ１８が回転するとリ
ードねじ１９も回転し、その結果、ポスト１’が固定シリンダ３’から機械的に
外れる。しかしながら、それでもなお、ポスト１’が上昇する程度は、ポート１
１’及び／または１１Ａ’が低圧空気供給部１４’（図５及び６を参照）と連通
するかどうか、すなわち、ノズル１０から出ていく空気量／圧により、決定され
る。

【００２８】 図７に示すように、ノズル１０’は、被印刷物上の空気クッションの形状と効
果を改善するように、ウェブ状被印刷物の通路を横切る溝孔形状に形成されるの
が好ましい。

【００２９】 操作において、本第２の実施形態を用いた、ポスト１’のレベルと空気クッシ
ョンの対応圧力とは、モニタ及び調節され、必要に応じて、マイクロ処理装置に
より、所定の印刷工程のために、所望の引っ張りにより補正されるひずみを付与
する。

【００３０】 操作の原理は、同一のひずみ能力特性を有する本発明の両実施形態に共通であ
ること、この点に注意すべきである。第１の実施形態では、操作中の手作業によ
る調節が必要であり、第２の実施形態では、端末から同様に遠隔制御される設置
されたステップモータにより行われる調節をしなければならない。２つの実施形
態は、共通の構成要素を共有しており、それは、すなわち、シリンダ、ノズルポ
ストである。重要な違いが１つあり、それは、第１の実施形態では、前記ポスト
を外す目的で、ノズルポスト内の内部ねじ山領域を利用して非回転軸５を固定す
るのに対し、第２の実施形態では、内部ねじ山領域を用いてステップモータに取
り付けられた回転リードねじを係合させるという点である。第１の実施形態の場
合、高さ調節は、軸の対向する端部の調節ノブの位置を調節することにより達成
される。他方のノブは、単に該装置において手作業による調節を行う代わりとし
て、ステップモータの延長軸上に備わっている。

【００３１】 従って、開示した少なくとも実施形態の形式の本発明により、オフセット印刷
機に対して新規の及び有用な改良が提供されることが理解してもらえるだろう。
しかしながら、開示した実施形態は、本発明の現在好ましい形態に過ぎず、当業
者であれば理解するであろう種々の変更を広く行うことができることは、明らか
である。例えば、取り付け組立部品と同様に、ポストの形状及び構成は、実施及
び設計の仕様により変更可能である。さらに、現在、本装置は鋼鉄及び／または
アルミニウムから製造されているが、本発明では、さらに広範囲に及ぶ他の適当
な材料を用いる。

【００３２】 「垂直の」、「直立する」、「下の」、「横方向の」など本明細書の表現はそ
の目的として、図示したような位置で使用される装置のことを意味しているが、
必然的な限定をするものではない。装置の操作は、配置の仕方に関わらず、効果
的に行うことが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による第１の実施形態を正面から見た断面図であって、第１の実施形態
では、圧縮ガスを使用し、ポストと、ポストに取り付けられたねじ調節装置とを
上昇させるが、該ポストは原位置すなわち停止位置で図示されている。

【図２】 ポストが操作位置に上昇している図１の実施形態を図示した図である。なお、
ポストは中間位置で調節される。

【図３】 ポストが操作位置に上昇している図１の実施形態を図示した図である。なお、
ポストは上方位置で調節される。

【図４】 本発明による第２の実施形態を正面から見た断面図であり、第２の実施形態に
おいて、モータを利用して、ポストを上昇させポストの高さを調節するが、図で
は、ポストは原位置すなわち停止位置で図示されている。

【図５】 ポストが操作位置に上昇した図４の実施形態を図示する図である。なお、ポス
トは中間位置で調節される。

【図６】 ポストが操作位置に上昇した図４の実施形態を図示する図である。なお、ポス
トは上方位置で調節される。

【図７】 共通の方向から見た両方の実施形態の平面図である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年３月１日（２０００．３．１）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項１９

【補正方法】変更

【補正内容】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ 【要約の続き】 で、垂直方向に調節可能なポストにより生じる上向きの 力によるものである。

Claims (21)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 測定量分のひずみを、用紙などの動いているウェブすなわち
   被印刷物に付与し、印刷操作中の横方向の引っ張りを補正するための印刷ウェブ
   ひずみ付与装置であって、 前記装置は、ガスノズルを有する垂直方向に調節可能なポストと、前記ポスト
   用の支持囲い部とを備え、 該ガスノズルは、前記ポストの先端部に、または先端部に隣接して配置され、
   ガスクッションを発生させるためのものであって、 前記支持囲い部は、前記ポストに連結された圧縮ガス源を有し、 前記ポストは、前記支持囲い部内を長手方向に滑動可能であり、これにより、
   第１の操作モードにおいて、前記先端部が、前記被印刷物に接近するように上昇
   して、その結果、垂直方向に調節可能なポストにより生じる上向きの力を適用す
   ることにより、前記ガスクッション、特に空気クッションが存在する、前記ポス
   トの先端部と前記動いている被印刷物との間で、前記ポストが前記引っ張りによ
   り補正されるひずみを付与し、第２の停止モードにおいて、上向きの力が前記被
   印刷物上に掛からないように、前記ポストが前記被印刷物から引き下げられる印
   刷ウェブひずみ付与装置。
2. 【請求項２】 前記ノズルは、前記被印刷物上の前記空気クッションの形状
   及び効果が改善されるように、前記動いているウェブ状被印刷物の通路を横断し
   ている溝孔形状で形成される請求項１に記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
3. 【請求項３】 前記支持囲い部は、前記ポストがその中で滑動可能であるシ
   リンダである請求項１または２のいずれかに記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
4. 【請求項４】 前記支持囲い部は、前記ノズルから噴出するガス量及び／ま
   たはガス圧を変化させるための手段である請求項１から３のいずれかに記載の印
   刷ウェブひずみ付与装置。
5. 【請求項５】 前記ガス量及び／またはガス圧を変化させるための前記装置
   は、前記ポストの高さに関わらず、前記ポストと前記被印刷物との間の空隙を適
   宜維持するために、前記ポストが前記被印刷物に接近するにつれて徐々に開口し
   ていく一連のポートを含む請求項４に記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
6. 【請求項６】 前記ポストは、内部中央管を含み、該内部中央管の一方の端
   部は前記ノズルと連通しており、もう一方の端部は、前記装置を使用中は、前記
   圧縮ガス源と連通しており、また、前記ガス量及び／またはガス圧を変化させる
   ための前記手段は、間隔を置いて前記ガス通路に配置された、好ましくは異なる
   直径の複数のポートを含み、１つまたはそれ以上の該ポートは、前記ポストの高
   さが高くなるにつれて徐々に開口していく、請求項１から５のいずれかに記載の
   印刷ウェブひずみ付与装置。
7. 【請求項７】 前記装置を使用中に、前記ポストを転置することは、前記圧
   縮ガス源と連通しているポートの数またはポートの選択を変更し、従って、前記
   ノズルから噴出するガス量及び／またはガス圧を変化させる作用する請求項６に
   記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
8. 【請求項８】 ポストと、該ポストと一体化した下方向に下がる軸と、該ポ
   ストに連結された調節手段とを有するポスト組立体を備え、前記調節手段は、前
   記ポストの延長可能な高さを調節する請求項１から７のいずれかに記載の印刷ウ
   ェブひずみ付与装置。
9. 【請求項９】 前記ポストを前記操作位置に上昇させる手段として、前記ポ
   ストの基部にガス圧を作用させる手段を備える請求項８に記載の印刷ウェブひず
   み付与装置。
10. 【請求項１０】 前記ポストの基部と密閉カラーとの間に形成されたチャン
    バを備え、前記密閉カラーは、前記支持囲い部の下側先端部に適宜固定され、そ
    の中に向かって、圧縮空気が導入される請求項９に記載の印刷ウェブひずみ付与
    装置。
11. 【請求項１１】 保持手段が、密閉カラーを固定するように、前記支持囲い
    部の下側先端部に締め付け固定された請求項１０に記載の印刷ウェブひずみ付与
    装置。
12. 【請求項１２】 前記ガス圧の付加が停止され減圧されると、前記ポストが
    、前記ポスト組立体上で作動するコイルスプリングにより停止位置に戻る請求項
    ９から１１のいずれかに記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
13. 【請求項１３】 操作モード中に（すなわち、前記ガス圧が前記ポストに作
    用する際に）、前記ポストが延びる高さを制限する手段として、前記ポストに直
    接作用するねじ調節装置の形状の調節手段を備える請求項９から１２のいずれか
    に記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
14. 【請求項１４】 前記ポストは、密閉カラーを貫通する下方向に下がる軸を
    備え、また、前記ポストは、前記軸の下側端部のねじ山により連結されており、
    前記軸の下側端部のねじ山は、調節ノブの内部に配置された対応するねじ山と噛
    み合っており、前記調節ノブを、徐々に回転させて、前記支持囲い部の上方への
    前記ポストの先端部の延伸分量を変化させることができ、このようにして、前記
    ガス圧の作用下で前記ポストの上昇可能な高さが決定される請求項１３に記載の
    印刷ウェブひずみ付与装置。
15. 【請求項１５】 前記保持手段は、さらに、前記回転可能な調節ノブを上方
    向に移動しないように機械的に制止し、これにより、前記ポスト組立体が上方向
    に移動するのが制限され、また前記調節ノブの関連位置により、前記ポスト自体
    が上昇可能な程度が決定される請求項１３または１４のいずれかに記載の印刷ウ
    ェブひずみ付与装置。
16. 【請求項１６】 前記コイルスプリングは、前記保持装置の下側面と前記調
    節ノブの上側面との間に配置されるのが都合のよい請求項１２から１６のいずれ
    かに記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
17. 【請求項１７】 前記調節ノブ自体は、前記保持手段の凹部内に部分的に配
    置され、また正確な調節を容易に行えるように目盛りが組み込まれた請求項１６
    に記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
18. 【請求項１８】 圧縮ガスが別個に供給され、一方では前記ポストを上げ、
    また、もう一方では前記ポストの先端部に前記ガスクッションを形成する請求項
    １から１７のいずれかに記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
19. 【請求項１９】 前述のチャンバ内へ下方向に延びる前記中央管を備えるこ
    とにより、圧縮ガスを一度供給すると、前記ポストを上昇させる機能と、前記ポ
    スト内で高さ調節を行う機能との両方が実行されるが、ただし、圧縮ガス流速を
    さらに正確に制御する必要があるために、この構成では制限が生じてしまう請求
    項６から１７のいずれかに記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
20. 【請求項２０】 前記ポストを上昇させること、停止位置へ下降させること
    、及び前記ポストが上昇する高さを調節することは、モータにより達成される請
    求項１から７のいずれかに記載の印刷ウェブひずみ付与装置。
21. 【請求項２１】 前記ポスト自体は、ねじ山によりリードねじに係合する内
    部ねじ山領域を備え、前記リードねじはモータに取り付けられ、前記モータは前
    記支持囲い部の基部に固定され、これにより、前記モータ、そして固定されたリ
    ードねじが回転することにより、前記ねじ山上において前記ポストが転置され、
    その結果、前記支持囲い部内で前記ポストが上下動して、前記ポストが前記被印
    刷物から引き下ろされるか、または前記被印刷物に接近する請求項２０に記載の
    印刷ウェブひずみ付与装置。