JP2001001501A - インキ供給装置及びインキ供給方法 - Google Patents

インキ供給装置及びインキ供給方法

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JP2001001501A
JP2001001501A JP11174572A JP17457299A JP2001001501A JP 2001001501 A JP2001001501 A JP 2001001501A JP 11174572 A JP11174572 A JP 11174572A JP 17457299 A JP17457299 A JP 17457299A JP 2001001501 A JP2001001501 A JP 2001001501A
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Japan
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ink
fountain
roller
ink supply
ink fountain
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Satoshi Nobukawa
聡 信川
Hitoshi Isono
仁 磯野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ供給装置及びインキ供給方法に関し、
インキ引き出し膜厚の早期安定化を可能にする。 【解決手段】 インキ元ローラ1と、インキ元ローラ1
とともにインキ壺6を形成するインキ壺形成部材2とを
そなえ、インキ元ローラ1の回転によりインキ元ローラ
1とインキ壺形成部材2との隙間からインキ壺6内に蓄
えられたインキを下流に供給するインキ供給装置30に
おいて、インキ壺6内にインキ元ローラ1と近接して配
設され、インキ元ローラ1の回転に応じてインキ元ロー
ラ1の周面との間でインキ壺6内のインキにせん断歪み
を発生させるせん断歪み発生部材31をそなえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット輪転印
刷機や枚葉印刷機等の印刷機にそなえられるインキ供給
装置及びインキ供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット輪転印刷機や枚葉印刷機等の
印刷機には、図3に示すように、インキ元ローラ1の前
にインキ壺6を配置したインキ供給装置10が設備され
ている。インキ壺6は、インキ元ローラ1の周面と、イ
ンキ壺6の底部を形成する複数のインキ供給ブレード2
と、インキ供給ブレード2の両側面にそなえられ前端を
インキ元ローラ1の周面に摺接する2枚の側板7(図3
では奥側のみ図示)とから構成されている。そして、イ
ンキ元ローラ1とインキ供給ブレード2の先端との隙間
からインキ壺6内のインキ27がインキ元ローラ1に供
給され、インキ元ローラ1と同等速度又はやや高速度で
回転するインキ受けローラ11を介して下流のローラ群
に転移されるようになっている。
【0003】インキ供給ブレード2は、装置横幅方向に
複数並設されており、隣合うインキ供給ブレード2,2
及び両端のインキ供給ブレード2と側板7とは互いに摺
接し、インキ供給ブレード2の後端部はボルト2aによ
りインキ供給ブレード2の下方に配設された支持台9に
固定されている。支持台9にはインキ量調節装置8がそ
なえられている。インキ量調節装置8は、各インキ供給
ブレード2の先端下面に係合するインキ供給ブレード押
しキー5と、インキ供給ブレード押しキー5を付勢する
バネ4と、バネ4の付勢力を調整する負荷調整ネジ3と
をそなえている。そして、負荷調整ネジ3の締め量を適
宜調整してインキ供給ブレード押しキー5によりインキ
供給ブレード2の先端下面を押し付けることで、インキ
供給ブレード2の先端部を撓ませ、それによりインキ供
給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間を調節して供
給するインキ膜25の厚さを調節するようになってい
る。なお、インキ供給ブレード2に加えられる押し付け
力は、印刷中において色合わせの必要がない場合には一
定の力が加わるように設定されている。
【0004】図4は、上述した従来のインキ供給装置1
0をそなえたオフセット輪転印刷機の印刷ユニットの概
略構成を示す側面図である。図4に示すように、上方か
らインキ供給装置10,インキ元ローラ1,インキ受け
ローラ11,複数のローラ12〜19からなるインキロ
ーラ群,版胴20,ブラン胴21,圧胴22がそなえら
れている。そして、インキ供給装置10のインキ壺6か
ら供給されるインキをインキ元ローラ1に接触して回転
するインキ受けローラ11を介してインキローラ群(ロ
ーラ12〜19)に転移し、インキローラ群によりイン
キを練り伸ばしながら、印刷する版が周方向に巻かれて
いる版胴20、さらに版胴20と同じ周長を持つブラン
胴21へと転写し、ブラン胴21と圧胴22との間で圧
力をかけながら紙面23に印刷するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インキ壺6
から供給されたインキローラ1上のインキ膜25はすべ
てがインキ受けローラ11に転移されるのではなく、そ
の一部のインキ26は消費されずにインキ壺6内に戻
り、再びインキ壺6内のフレッシュなインキ27ととも
にインキ供給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間か
ら供給されていく。このとき、消費されずにインキ壺6
内に戻ってきたインキ26とフレッシュなインキ27と
の物性の違いにより、供給されるインキ膜25の厚さが
変化して紙面23の印刷濃度にばらつきが生じてしまう
という不具合があった。
【0006】これは、インキの物性値のうち、弾性的挙
動の尺度となる物性値(例えば、法線応力差)はインキ
に生じたせん断歪み量に依存することによるものであ
る。例えば、図5は横軸にインキに生じたせん断歪み量
を対数軸で表し、縦軸にインキの弾性的挙動の尺度とな
る物性値を表したものであるが、図5に示すように、イ
ンキに生じたせん断歪み量が大きい程、インキの弾性的
挙動の尺度となる物性値は小さくなる(即ち、インキの
弾性的挙動は小さくなる)。
【0007】ここで、インキ壺6内部にある高せん断歪
みが発生していないフレッシュなインキ27と、消費さ
れずにインキ壺6内に戻ってきたインキ26とを比較す
ると、インキ壺6内に戻ってきたインキ26は、インキ
供給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間を通過する
際に高せん断歪みが発生するため、フレッシュなインキ
27とでは生じたせん断歪み量に大きな差がある(図4
中に、フレッシュなインキ27に生じたせん断歪み量を
A で示し、インキ26が受けたせん断歪み量をXB
示す)。
【0008】このため、生じたせん断歪み量の差(XB
−XA )に応じて、インキの弾性的挙動の尺度となる物
性値にも差が生じ(図4中に、フレッシュなインキ27
の物性値をYA で示し、インキ26の物性値をYB で示
す)、弾性的挙動の強いフレッシュなインキ27はイン
キ供給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間を通過し
にくくなり,供給されるインキ膜25の厚さ(インキ引
き出し膜厚)が変化して紙面23の印刷濃度にばらつき
が生じてしまうのである。この現象はインキ壺6内のイ
ンキの物性値が均一になるまで生じると考えられ、イン
キの物性値が均一になるまでの間は安定した印刷を行な
うことができないという課題があった。
【0009】本発明は上述の課題に鑑み創案されたもの
で、インキ引き出し膜厚の早期安定化を可能にした、イ
ンキ供給装置及びインキ供給方法を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明のインキ供給装置は、インキ
元ローラと、該インキ元ローラとともにインキ壺を形成
するインキ壺形成部材とをそなえ、該インキ元ローラの
回転により該インキ元ローラと該インキ壺形成部材との
隙間から該インキ壺内に蓄えられたインキを下流に供給
するインキ供給装置において、該インキ壺内に該インキ
元ローラと近接して配設され、該インキ元ローラの回転
に応じて該インキ元ローラの周面との間で該インキ壺内
のインキにせん断歪みをかけるせん断歪み発生部材をそ
なえたことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の本発明のインキ供給装置
は、請求項1記載のインキ供給装置において、該せん断
歪み発生部材が、該インキ元ローラの回転軸と同軸の支
持部材により支持され、該支持部材の該回転軸周りの回
動により該インキ元ローラの周方向に移動可能に構成さ
れたことを特徴としている。請求項3記載の本発明のイ
ンキ供給装置は、請求項2記載のインキ供給装置におい
て、該インキ壺内のインキ液面の高さを検出する検出手
段と、該検出手段により検出されたインキ液面の高さに
応じて該支持部材を回動させる回動手段とをそなえたこ
とを特徴としている。
【0012】請求項4記載の本発明のインキ供給装置
は、請求項1又は2記載のインキ供給装置において、該
インキ壺内のインキ液面の高さを検出する検出手段と、
該検出手段により検出されたインキ液面の高さに応じて
該インキ壺内にインキを補給するインキ補給手段とをそ
なえたことを特徴としている。請求項5記載の本発明の
インキ供給方法は、インキ元ローラとインキ壺形成部材
とから形成されるインキ壺内に蓄えられたインキにせん
断歪みを発生させる工程と、このせん断歪みが発生した
インキを、該インキ元ローラを回転させることにより該
インキ元ローラと該インキ壺形成部材との隙間から下流
に供給する工程とをそなえたことを特徴としている。
【0013】請求項6記載の本発明のインキ供給方法
は、請求項5記載のインキ供給方法において、該インキ
供給と並行して、該インキ壷からのインキの供給に応じ
て変動する該インキ壺内のインキ液面の高さを検出し、
検出したインキ液面の高さに応じて該インキ壺内にイン
キを補給することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1,図2は本発明の一実施形態
としてのインキ供給装置を示すものであり、ここでは図
3に示した従来のインキ供給装置に新たにインキレール
及びインキ液面管理装置を設けることにより新たなイン
キ供給装置を構成している。以下、図1を用いて本イン
キ供給装置の構成について説明する。なお、前記した従
来のインキ供給装置と同一の部位については図中同一の
符号を付して示している。
【0015】図1に示すように、本インキ供給装置30
は、インキ元ローラ1の周面とインキ供給ブレード(イ
ンキ壺形成部材)2と側板7とから形成されたインキ壺
6をそなえており、印刷中にはインキ壺6にインキ27
を溜めてインキ元ローラ1に供給するようになってい
る。インキ供給ブレード2は装置幅方向に複数個密接し
て並設されており、インキ供給ブレード2の後端部はボ
ルト2aによりインキ供給ブレード2の下方に配設され
た支持台9に固定されている。側板7は両側からインキ
供給ブレード2を挟むように支持台9に固設されてお
り、その前端はインキ元ローラ1の周面に摺接してい
る。
【0016】また、支持台9にはインキ量調節装置8が
そなえられている。インキ量調節装置8は、各インキ供
給ブレード2の先端下面に係合するインキ供給ブレード
押しキー5と、インキ供給ブレード押しキー5を付勢す
るバネ4と、バネ4の付勢力を調整する負荷調整ネジ3
とをそなえている。そして、負荷調整ネジ3の締め量を
適宜調整してインキ供給ブレード押しキー5によりイン
キ供給ブレード2の先端下面を押し付けることで、イン
キ供給ブレード2の先端部を撓ませ、それによりインキ
供給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間を調節して
供給するインキ膜25の厚さを調節するようになってい
る。
【0017】上記の構成に加え、本インキ供給装置30
では、さらに、インキ壺6の内部にインキレール(せん
断歪み発生部材)31をそなえている。インキレール3
1は装置の幅方向(インキ元ローラ1の周面の母線方
向)に長い板状の部材であり、図2に示すように、イン
キ元ローラ1の回転中心軸と平行にインキ壺6の幅方向
一杯に延設されている。また、インキレール31のイン
キ元ローラ1側の側面31aはインキ元ローラ1と同心
の円筒面状に形成されており、インキ元ローラ1との隙
間はインキ供給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間
に等しいかやや大きく設定されている。
【0018】また、インキレール31は両側を2本のア
ーム(支持部材)32,32により支持されている。ア
ーム32はインキ元ローラ1の両端部外側にそれぞれそ
なえられており、その一端がインキレール31に固定さ
れ、他端はインキ元ローラ1の回転中心軸周りに可動に
軸支されている。したがって、アーム32,32を回動
させることで、インキレール31はインキ元ローラ1の
円周方向に移動可能になっている。また、図示しないロ
ック機構によりアーム32,32の回動を拘束すること
により、インキ壺6内でのインキレール31の位置固定
が可能になっている。
【0019】さらに、本インキ供給装置30では、イン
キ壺6内のインキ液面を管理するためのインキ液面管理
装置40がそなえられている。インキ液面管理装置40
は、インキ壺6内のインキ液面の高さ(インキ液面まで
の距離)を検出する液面検出センサ(検出手段)41
と、この液面検出センサ41の検出結果に応じてインキ
壺6内にインキを補給するインキ補給手段とをそなえ、
このうち、インキ補給手段は、インキ壺6内にインキを
補給するインキ供給管42と、図示しないインキ溜めか
らインキ供給管42にインキを送り出すインキ供給ポン
プ43と、インキの補給量を調整する絞り弁44とをそ
なえて構成されている。そして、液面検出センサ41に
より検出したインキ液面高さをフィードバックしながら
インキ供給ポンプ43,絞り弁44によりインキの補給
量を調整するようになっている。
【0020】本発明の一実施形態としてのインキ供給装
置は上述のように構成されているので、インキ元ローラ
1の回転に伴いインキ壺6内のインキ27はインキ元ロ
ーラ1とインキ元ローラ1に付設されたインキレール3
1との隙間を通過する。このとき、インキレール31は
静止しており、且つインキレール31とインキ元ローラ
1との隙間はインキ供給ブレード2とインキ元ローラ1
との隙間に略等しく設定されているので、インキ27に
はインキ供給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間を
通過する時と同等の高いせん断歪みが発生することにな
る。
【0021】したがって、インキ壺6内のフレッシュな
インキ27は、インキ供給ブレード2とインキ元ローラ
1との隙間から引き出される以前に予め高せん断歪みが
生じることになり、インキ供給ブレード2とインキ元ロ
ーラ1との隙間を通過して高せん断歪みが生じた状態で
消費されずにインキ壺6に戻ってきたインキ26との弾
性的挙動の尺度となる物性値(例えば、法線応力差)の
差が小さくなる。このため、インキ壺6内のインキ27
の物性値は早期に均一(予め高せん断歪みが生じた状
態)になり、インキ供給ブレード2とインキ元ローラ1
との隙間からインキ元ローラ1の周面に供給されるイン
キ膜25の厚さ(インキ引き出し膜厚)は早期に安定す
る。
【0022】また、インキ壺6内部のインキ面が下がっ
た場合にも、高せん断歪みが生じていないフレッシュな
インキ27がインキレール31とインキ元ローラ1との
隙間を通過するようにインキレール31とインキ液面と
の位置関係を保つ必要があるが、インキ液面管理装置4
0が液面検出センサ41によりインキ液面の高さを検出
し、検出したインキ液面高さをフィードバックしながら
インキ供給ポンプ43,絞り弁44によりインキの補給
量を調整するので、インキ壺6内のインキ液面高さは常
に一定に保たれる。
【0023】このように、本インキ供給装置によれば、
インキ壺6内にインキレール31をそなえることにより
インキ壺6内のフレッシュなインキ27にインキ供給ブ
レード2とインキ元ローラ1との隙間から引き出される
以前に予め高せん断歪みを発生させることができるの
で、インキ供給ブレード2とインキ元ローラ1との隙間
から供給されるインキ膜25の物性値を均一にすること
ができ、インキ引き出し膜厚の早期安定化が可能になる
という利点がある。
【0024】また、インキレール31はアーム32,3
2を回動させることにより、インキ元ローラ1の円周方
向に移動可能であるので、インキ壷6内を清掃する時に
はインキレール31を円周方向に動かすことで清掃の邪
魔になることがなく、清掃効率を上げることが可能にな
るという利点もある。さらに、本インキ供給装置によれ
ば、インキ液面管理装置40によりインキ壺6内のイン
キ液面の高さを一定に保つことができるので、インキ液
面がインキレール31よりも下がることがなく、常にイ
ンキ壺6内のインキ27をインキレール31とインキ元
ローラ1との隙間を通過させることができるという利点
もある。
【0025】なお、本発明は上述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変
形は勿論可能である。例えば、インキレール31はアー
ム32,32により支持するのではなく、インキ壷6の
側板7,7間に掛け渡すようにしてもよい。この場合
も、完全に固定するのではなく側板7,7に対して着脱
可能にすれば、インキ壷6の清掃時の邪魔になることは
ない。
【0026】また、上述の実施形態では、インキレール
31とインキ元ローラ1との隙間は一定距離に設定され
ているが、例えばインキレール31のアーム32,32
により支持されている部分に位置調整機構をそなえてイ
ンキ元ローラ1との隙間を調整できるようにしてもよ
い。この場合には、隙間の設定によって発生させるせん
断歪みの大きさを調整することができるという利点があ
る。
【0027】また、インキ液面の高さの検出方法として
は、上述のような液面検出センサを用いる方法に限定さ
れず、インキ液面にフロートを浮かべてフロートの上下
動に基づきインキ液面の高さを検出するようにしてもよ
い。さらに、上述の実施形態では、インキ液面がインキ
レール31よりも下がることがないように、インキ壺6
内のインキ液面の高さを一定に保つようにしているが、
逆にインキレール31をインキ壺6内のインキ液面の高
さに応じて移動させるようにしてもよい。つまり、イン
キ液面の高さを液面検出センサ(検出手段)により検出
し、検出したインキ液面の高さに応じてアーム32,3
2をモータ(回動手段)等により回動させ、インキレー
ル31をインキ元ローラ1の周面に沿って下げていくよ
うにするのである。このような構成によっても、インキ
液面がインキレール31よりも下がることを防止して、
インキ壺6内のインキ27をインキレール31とインキ
元ローラ1との隙間を通過させることができる。
【0028】なお、本インキ供給装置は、オフセット輪
転印刷機に限らず、枚葉印刷機等のインキ壺を有するイ
ンキ供給装置をそなえた印刷機であれば適用可能であ
る。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明のインキ供給装置によれば、せん断歪み発生部材に
よりインキ壺内のフレッシュなインキに予めせん断歪み
を発生させることができるので、インキ壺形成部材とイ
ンキ元ローラとの隙間から供給されるインキの弾性的挙
動の尺度となる物性値を均一にすることができ、インキ
引き出し膜厚の早期安定化が可能になるという利点があ
る。
【0030】また、請求項2記載の本発明のインキ供給
装置によれば、せん断歪み発生部材はインキ元ローラの
周方向に移動可能であるので、インキ壷内を清掃する時
にはせん断歪み発生部材を周方向に動かすことで清掃の
邪魔になることがなく、清掃効率を上げることが可能に
なるという利点がある。また、請求項3記載の本発明の
インキ供給装置によれば、インキ液面の高さに応じてせ
ん断歪み発生部材をインキ元ローラの周方向に移動する
ことができるので、せん断歪み発生部材とインキ液面と
の位置関係を常に適正な関係に保つことができるという
利点がある。
【0031】さらに、請求項4記載の本発明のインキ供
給装置によれば、インキ液面の高さに応じてインキ壺内
にインキを補給することができるので、せん断歪み発生
部材とインキ液面との位置関係を常に適正な関係に保つ
ことができるという利点がある。また、請求項5記載の
本発明のインキ供給方法によれば、インキ壺内のフレッ
シュなインキに予めせん断歪みを発生させることができ
るので、インキ壺形成部材とインキ元ローラとの隙間か
ら供給されるインキの弾性的挙動の尺度となる物性値を
均一にすることができ、インキ引き出し膜厚の早期安定
化が可能になるという利点がある。
【0032】さらに、請求項6記載の本発明のインキ供
給方法によれば、インキ液面の高さに応じてインキ壺内
にインキを補給することができるので、インキ液面の高
さをインキ壺内のフレッシュなインキにせん断歪みを発
生させることが可能な適正な高さに保つことができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置の
構成を示す模式的側面図である。
【図2】本発明の一実施形態としてのインキ供給装置の
構成を示す模式的上面図である。
【図3】従来のインキ供給装置の構成を示す模式的側面
図である。
【図4】従来のインキ供給装置をそなえたオフセット輪
転印刷機の構成を示す模式的側面図である。
【図5】インキが受けたせん断歪み量と弾性的挙動の尺
度となる物性値との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 インキ元ローラ 2 インキ供給ブレード(インキ壺形成部材) 6 インキ壷 8 インキ量調節装置 27 インキ 30 インキ供給装置 31 インキレール(せん断歪み発生部材) 32 アーム(支持部材) 40 インキ液面管理装置 41 液面検出センサ(検出手段) 42 インキ補給手段を構成するインキ供給管 43 インキ補給手段を構成するインキ供給ポンプ 44 インキ補給手段を構成する絞り弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ元ローラと、該インキ元ローラと
    ともにインキ壺を形成するインキ壺形成部材とをそな
    え、該インキ元ローラの回転により該インキ元ローラと
    該インキ壺形成部材との隙間から該インキ壺内に蓄えら
    れたインキを下流に供給するインキ供給装置において、 該インキ壺内に該インキ元ローラと近接して配設され、
    該インキ元ローラの回転に応じて該インキ元ローラの周
    面との間で該インキ壺内のインキにせん断歪みを発生さ
    せるせん断歪み発生部材をそなえたことを特徴とする、
    インキ供給装置。
  2. 【請求項2】 該せん断歪み発生部材が、 該インキ元ローラの回転軸と同軸の支持部材により支持
    され、該支持部材の該回転軸周りの回動により該インキ
    元ローラの周方向に移動可能に構成されたことを特徴と
    する、請求項1記載のインキ供給装置。
  3. 【請求項3】 該インキ壺内のインキ液面の高さを検出
    する検出手段と、 該検出手段により検出されたインキ液面の高さに応じて
    該支持部材を回動させる回動手段とをそなえたことを特
    徴とする、請求項2記載のインキ供給装置。
  4. 【請求項4】 該インキ壺内のインキ液面の高さを検出
    する検出手段と、 該検出手段により検出されたインキ液面の高さに応じて
    該インキ壺内にインキを補給するインキ補給手段とをそ
    なえたことを特徴とする、請求項1又は2記載のインキ
    供給装置。
  5. 【請求項5】 インキ元ローラとインキ壺形成部材とか
    ら形成されるインキ壺内に蓄えられたインキにせん断歪
    みを発生させる工程と、 このせん断歪みが発生したインキを、該インキ元ローラ
    を回転させることにより該インキ元ローラと該インキ壺
    形成部材との隙間から下流に供給する工程とをそなえた
    ことを特徴とする、インキ供給方法。
  6. 【請求項6】 該インキ供給と並行して、該インキ壷か
    らのインキの供給に応じて変動する該インキ壺内のイン
    キ液面の高さを検出し、検出したインキ液面の高さに応
    じて該インキ壺内にインキを補給することを特徴とす
    る、請求項5記載のインキ供給方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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