JP2003225991A - インキ供給方法およびインキ供給装置 - Google Patents

インキ供給方法およびインキ供給装置

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JP2003225991A JP2002025069A JP2002025069A JP2003225991A JP 2003225991 A JP2003225991 A JP 2003225991A JP 2002025069 A JP2002025069 A JP 2002025069A JP 2002025069 A JP2002025069 A JP 2002025069A JP 2003225991 A JP2003225991 A JP 2003225991A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インキ着けローラ上におけるインキ膜をより薄
い均一な薄膜にでき、しかも、好適な制御性でインク着
けローラへの転移量も調整できるインキ供給方法および
装置を提供する。 【解決手段】版胴に装着された印刷版にインキを供給す
るインキ供給装置であって、版胴に装着された印刷版に
当接してインキを供給する、表面の最も粗な部分と滑ら
かな部分との算術平均粗さRaの差が1.5μm以下、
および/または、表面の最も粗な部分の算術平均粗さR
aが3.5以下であるインキ着けローラを用い、インキ
着けローラにインキを供給するローラとインキ着けロー
ラとの間に周速度差をもたせることにより、前記課題を
解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版胴に巻き付けら
れた印刷版にインキを供給するインキ供給の技術分野に
属し、詳しくは、簡易な構成で、インキ供給量を好適に
制御し、かつ、印刷版への安定したインキ供給を可能に
するインキ供給方法およびインキ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷装置において、版胴に巻き付けられ
た印刷版にインキを供給するインキ供給装置(以下、イ
ンカーとする)は、一般的に、インキ壺とインキ出しロ
ーラからなる供給手段、インキ移しローラ、インキ練り
ローラ(インキ練りローラ群)、インキ着けローラ等で
構成される。このようなインカーにおいては、インキ出
しローラがインキ壺からインキを引き出してインキ移し
ローラに移し、インキ移しローラがインキ練りローラに
インキを移し、インキ練りローラが練ったインキをイン
キ着けローラに移し、インキ着けローラが版胴に巻き付
けられた印刷版にインキを供給する。
【0003】インカーには、濃度ムラ等の無い適正な印
刷物を得るために、インキ着けローラの表面に、厚さ数
μm程度のインキの薄膜を安定して形成できることが要
求される。ここで、従来より慣用されているインカー
(コンベンショナルインカー)では、インキ移しローラ
からインキ練りローラへのインキ供給が間欠的であるた
め、インキ着けローラ上で適正なインキ薄膜を得るため
に、多数のインキ練りローラが必要となる。
【0004】そのため、装置の複雑化や大型化、コスト
アップ等を避けることができず、さらに、メンテナンス
性も悪いという問題がある。しかも、装置が複雑で、多
数のインキ練りローラを有するがために、インキ着けロ
ーラに適正量のインキを供給するための、インキ出し量
の調整や湿し水給水量の調整が複雑で難しく、熟練を有
するという問題点も有る。
【0005】一方で、インキ壺からのインキ供給を連続
的にすると共に、インキ出しローラやインキ着けローラ
に、インキ薄膜の膜厚制御かつ均一化手段を設けること
により、インキ練りローラを無くし、あるいは、インキ
練りローラを大幅に簡略化したインカーも、各種、提案
されている(特開昭58−45955号、同58−65
663号、同58−84771号等の各公報参照)。
【0006】ここで、インカーでは、全てのインキが下
流(版胴)に向かって移動しているわけではなく、上流
に戻るインクも存在する。このように、インキ練りロー
ラを無くした(簡略化した)インカーでは、インキ壺と
版胴とが近接しているため、インキの戻りによって、版
胴に付着した紙粉等がインキ壺に混入して、インキを汚
染してしまう場合が有る。また、湿し水を用いる系で
は、インキ壺と湿し水装置とが近接するため、インキの
過乳化や、過乳化したインキの戻りによるインキ壺への
湿し水の混入が発生し易く、甚だしい場合には、インキ
壺で分離した水が多量にインキ出しローラ付着するロー
ラストリッピングが発生し、インキ着けローラにインキ
を正適に供給できなくなってしまう。これを防止するた
めには、湿し水装置の精密な調整が必要となるが、その
安定領域は非常に狭く、しかも、使用するインキと湿し
水との組み合わせによっては、調整が不可能な場合もあ
る。
【0007】このような問題点を解決するために、特開
昭61−280938号および同63−162244号
の各公報には、インキ壺からインキ着けローラにインキ
を供給する手段として、周速度を、インキ着けローラに
向かって(インキ流れ方向の下流に向かって)、順次、
大きくしてなる2本〜3本のローラからなるインキ均一
化手段を設けたインカー(インキング装置)が開示され
ている。同公報に開示される装置では、このような構成
を有することにより、前述のインキの戻り等を防止でき
ると共に、均一なインキ薄膜をインキ着けローラに移す
ことができ、しかも、キーレス化にも対応可能なインカ
ーを実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開昭
61−280938号公報に開示されるインカーでは、
インキ均一化手段の最下流のローラ、すなわち、インキ
着けローラにインキを供給するローラ(以下、インキ供
給ローラとする)と、インキ着けローラとの間にも、周
速度差が存在している。同公報では特に言及してはいな
いが、本発明者の検討によれば、インキ供給ローラとイ
ンキ着けローラとの間の周速度差を調整することで、イ
ンキ着けローラへのインキ転移量の調整すなわち印刷濃
度調整も可能である。
【0009】ところが、インキ供給ローラとインキ着け
ローラとに周速度差をつけてインキを移すと、このよう
な利点がある反面、均一なインキ薄膜が形成できない場
合があり、さらに、周速度差によるインキ着けローラへ
のインク転移量の制御が不安定になってしまう場合もあ
るという、難点もある。
【0010】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、版胴に巻き付けられた印刷版にイ
ンキを供給するインキ供給において、インキ供給ローラ
とインキ着けローラとの周速度差を利用することによ
り、インキ着けローラ上におけるインキ膜を均一な薄膜
にでき、しかも、良好な制御性で、インキ着けローラへ
のインキ転移量の調整もできるインキ供給方法、およ
び、これを実施するインキ供給装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のインキ供給方法の第1の態様は、版胴に装
着された印刷版にインキを供給するに際し、印刷版に当
接してインキを供給するインキ着けローラとして、表面
の最も粗い部分と最も滑らかな部分との算術平均粗さR
aの差が1.5μm以下のローラを用い、かつ、インキ
着けローラと、インキ着けローラにインキを供給するロ
ーラとの間に300mm/sec以下の周速度差をつけ
て、印刷版にインキを供給することを特徴とするインキ
供給方法を提供する。
【0012】また、本発明のインキ供給方法の第2の態
様は、版胴に装着された印刷版にインキを供給するに際
し、印刷版に当接してインキを供給するインキ着けロー
ラとして、表面の最も粗い部分の算術平均粗さRaが
3.5μm以下のローラを用い、かつ、インキ着けロー
ラと、インキ着けローラにインキを供給するローラとの
間に300mm/sec以下の周速度差をつけて、印刷
版にインキを供給することを特徴とするインキ供給方法
を提供する。
【0013】また、本発明のインキ供給装置の第1の態
様は、版胴に装着された印刷版にインキを供給するイン
キ供給装置であって、前記版胴に装着された印刷版に当
接してインキを供給する、表面の最も粗い部分と最も滑
らかな部分との算術平均粗さRaの差が1.5μm以下
であるインキ着けローラと、前記インキ着けローラに当
接してインキを供給するインキ供給ローラと、前記イン
キ供給ローラおよびインキ着けローラの周速度差の調整
手段とを有することを特徴とするインキ供給装置を提供
する。
【0014】さらに、本発明のインキ供給装置の第2の
態様は、版胴に装着された印刷版にインキを供給するイ
ンキ供給装置であって、前記版胴に装着された印刷版に
当接してインキを供給する、表面の最も粗い部分の算術
平均粗さRaが3.5μm以下であるインキ着けローラ
と、前記インキ着けローラに当接してインキを供給する
インキ供給ローラと、前記インキ供給ローラおよびイン
キ着けローラの周速度差の調整手段とを有することを特
徴とするインキ供給装置を提供する。
【0015】このような本発明において、前記インキ着
けローラは、表面の最も粗い部分の算術平均粗さRaが
3.5μm以下であり、かつ、表面の最も粗い部分と滑
らかな部分との算術平均粗さRaの差が1.5μm以下
であるのが好ましい。また、本発明において、前記イン
キ供給ローラ(インキ着けローラにインキを供給するロ
ーラ)は、インキ溜からインキを引き出すインキ出しロ
ーラであるのが好ましく、さらに、一定膜厚のインキ層
をインキ出しローラの表面に形成するための、インキ計
量供給手段を有するのが好ましい。また、本発明におい
て、前記インキがエマルジョンインキであるのが好まし
く、前記インキ着けローラに付着したエマルジョンイン
キのエマルジョンを破壊するエマルジョン破壊手段を有
するのが好ましく、さらに、前記エマルジョン破壊手段
は、エマルジョン破壊の程度を調整する調整機構を有す
るのが好ましい。ここで、この調整機構を有するエマル
ジョン破壊手段は、前記インキ着けローラに当接するロ
ーラと、このローラの当接圧調整手段とを有する構成、
もしくは、前記インキ着けローラに当接する回転方向お
よび回転速度が可変なローラであるのが好ましい。さら
に、本発明において、前記インキ溜内のインキを攪拌す
るインキ攪拌手段を有するのが好ましく、また、前記イ
ンキ着けローラと版胴との直径が略同一であるのが好ま
しい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインキ供給方法お
よびインキ供給装置について、添付の図面に示される好
適実施例を基に、詳細に説明する。
【0017】図1に、本発明のインキ供給方法を実施す
る、本発明のインキ供給装置の一例の概念図を示す。図
1に示されるインキ供給装置10(以下、インカー10
とする)は、基本的に、インキ出しローラ14を有する
インキ計量供給部12、インキ着けローラ16、およ
び、インキ出しローラ14とインキ着けローラ16の回
転制御部18を有して構成される。このようなインカー
10は、エマルジョンインキ(インキ成分と、湿し水と
して作用する水成分とを、分散、乳化してなる、1液型
インキ)を用いる印刷装置20に装着されるものであ
り、図中に網点で示すインキ壺内のエマルジョンインキ
(以下、単にインキとする)を、インキ出しローラ14
が引き出してインキ着けローラ16に移し、このインキ
をインキ着けローラ16から版胴22に巻き付けられた
印刷版に移すことにより、所定膜厚のインキを印刷版に
供給するものである。
【0018】なお、本発明において、エマルジョンイン
キには特に限定はなく、各種のものが利用可能である。
具体的には、特公昭49−26844号、同49−27
124号、同49−27125号、同61−52867
号等の各公報や、特開昭53−27803号、同53−
29807号、同53−36307号、同53−363
08号、同54−106305号、同54−14611
0号、同57−212274号、同58−37069
号、同58−211484号等の各公報に開示されるエ
マルジョンインキが、好適に例示される。
【0019】印刷装置20は、通常の印刷装置と同様
に、版胴22に巻き付けられた印刷版に乗ったインキを
ゴム胴(ブランケット胴)24に転写し、このインキ
を、圧胴26よってゴム胴24に押圧されつつ、両者に
よって挟持搬送される紙等の被印刷体Pに転写すること
により、印刷を行う。なお、図示例は、説明を簡略化す
るために、本発明のインカー10を単色の印刷装置20
に利用しているが、本発明のインカーは、公知の構成に
よって、2色以上の多色刷りの印刷装置に利用してもよ
いのは、もちろんである。
【0020】また、本発明のインキ供給装置は、図示例
のようにエマルジョンインキを印刷版に供給するものに
限定はされず、湿し水を用いる通常のインキを供給する
インキ供給装置にも好適に利用可能であり、また、水が
不要な水無しタイプの印刷版にインキを供給するインキ
供給装置にも利用可能である。但し、図示例のインカー
10のような比較的ローラ数の少ないインカーを用い
て、湿し水を用いる通常の印刷を行う場合には、前述の
ように、過乳化したインキの戻りによるインキ壺への湿
し水の混入によって、インキ着けローラにインキを適正
に供給できなくなってしまうという現象が起こり易い。
この現象を回避するためには、湿し水装置の精密な調整
が必要であるが、その安定領域は非常に狭く、調整が不
可能な場合もあるのも、前述のとおりである。この解決
方法としては、エマルジョンインキを用い、湿し水の使
用を不要とするのが有効である。ここで、表面粗さの差
の小さい、または、表面粗さが低いインキ着けローラを
用い、かつ、インキ着けローラとインキ着けローラにイ
ンキを供給するローラとの間の周速度差の調整を行う本
発明によれば、ローラ数が少なくても、より制御性が良
好な安定したインキ供給が可能である。すなわち、本発
明においては、装置コストやサイズ、構成の簡易性等の
点で、ローラ数の少ないインカーが好適で、従って、エ
マルジョンインキとの組み合わせが、特に有利である。
【0021】インキ計量供給部12は、インキ出しロー
ラ14やブレード32(図2(A)参照)等で構成され
る、基本的に公知のインキ壺(インキ溜)であって、イ
ンキ出しローラ14が一定膜厚のインキをインキ壺から
引き出し(すなわち、インキをメータリングして引き出
し)、このインキを、インキ出しローラ14と当接して
回転するインキ着けローラ16に移すものである。すな
わち、図示例のインカー10においては、インキ壺から
インキを引き出すインキ出しローラ14が、インキ着け
ローラ16に当接してこれにインキを移すローラで、本
発明におけるインキ供給ローラを兼ねる。
【0022】図示例においては、図2(A)に示される
ように、インキ計量供給部12は、ブレード32の先端
とインキ出しローラ14との間隔cを調節することによ
り、インキ出しローラ14が引き出すインキの膜厚(供
給量)を調節する。しかしながら、本発明において、イ
ンキ計量供給手段(メータリング手段)は、図示例のよ
うなインキ出しローラ14とブレード32とを利用する
ものに限定はされず、後述する、インキ出しローラ14
とインキ着けローラ16との周速度差を調整可能にでき
るものであれば、各種のものが利用可能である。
【0023】一例として、アニックスローラとドクター
ブレードとを用い、アニックスローラがインキを引き出
し、ドクターブレードが不要なインキを掻き取ることに
より所定量のインキを供給する、インキ計量供給手段が
例示される。あるいは、図2(B)に示されるように、
インキ出しローラ14と離間して配置され、その間隔c
ならびに回転速度が調整可能な調節ローラ34を用い、
両ローラの間隔cおよびを調節ローラ34の回転速度を
調整することによって、一定膜厚のインキを引き出すも
のであってもよい。さらに、図2(C)に示されるよう
に、インキ出しローラ14と当接して配置され、当接圧
(ニップ圧)ならびに回転速度が調整可能な調節ローラ
36を用い、当接圧およびを調節ローラ36の回転速度
を調整することによって、一定膜厚のインキを引き出す
ものであってもよい。
【0024】ところで、インキを連続供給する図示例の
ようなインカー10においては、インキ出しローラ14
の回転速度が比較的速いため、インキ壺内において、イ
ンキ出しローラ14の軸線方向に延在して、インキの固
まり(いわゆる、インキロール)が生じる場合がある。
インキロールは、インキ壺内でのインキの流動を阻害す
るため、インキの定量供給を妨害する。また、特に、図
示例のような(エマルジョン)インキを用いる系では、
インキロールが生じると、インキ出しローラで引き出さ
れるインキのインキ成分と水性成分とのバランスが変化
して、印刷性能に悪影響を与える。
【0025】このような不都合を防止するため、本発明
においては、インキ壺内のインキを攪拌するインキ攪拌
手段を有するのが好ましい。インキ攪拌手段としては、
各種のものが利用可能である。具体的には、インキ壺内
のインキロールが生成する範囲内に設置される、インキ
出しローラ14と並行な回転軸を有する攪拌ローラや、
邪魔板等が、好適に例示される。なお、攪拌ローラは、
インキ出しローラ14に対して0mm〜5mmの間隔を
有して配置されるのが好ましい。また、邪魔板は、板
状、角柱状、円柱状等の各種の形状が利用可能であり、
攪拌効率を向上するために、インキ出しローラ14の回
転方向に対応して複数段を有してもよく、インキ出しロ
ーラ14の回転軸方向に分割して同回転方向に異なる位
置に配置してもよい。
【0026】インキ着けローラ16は、インキ出しロー
ラ14から移されたインキを、版胴に巻き付けられた印
刷版に移すローラである。なお、ゴーストの発生を防止
するために、インキ着けローラ16の直径は、版胴22
の直径と略同一とするのが好ましい。図示例において、
インキ着けローラ16は、表面の最も粗い部分の算術平
均粗さRaが3.5μm以下で、かつ、表面の最も粗い
部分と最も滑らかな部分との算術平均粗さRaの差が
1.5μm以下である。この点については、後に詳述す
る。
【0027】前述のように、インカー10は(エマルジ
ョン)インキを供給するインキ供給装置である。このイ
ンキは、インキ成分と水成分とを分散、乳化したもので
あるため、このままでは、印刷版面において、インキ成
分と水成分とが分離せず、両者が適正に画像部と非画像
部とに被着しない場合がある。そのため、図示例におい
ては、好ましい態様として、インキ着けローラ16が保
持するインキのエマルジョンを破壊して、インキ成分と
水成分とを分離するエマルジョン破壊手段28を有して
いる。
【0028】エマルジョン破壊手段28には、特に限定
はなく、各種の方法が利用可能である。一例として、イ
ンキ着けローラ16に付着するインキに剪断力を与え、
エマルジョンを破壊する手段が例示される。このような
エマルジョン破壊手段としては、インキ着けローラ16
に当接して従動方向もしくは逆方向に回転するローラが
好適に例示される。さらに、エマルジョンの破壊を好適
にするために、特開昭53−36308号公報等に例示
されるように、剪断力を付与する手段に加え、インキの
冷却手段を併用してもよく、あるいは、冷却手段のみを
エマルジョン破壊手段として用いてもよい。
【0029】ここで、印刷版に写るインキ成分の量は、
当然、印刷する画像に応じて異なるものであり、それに
応じて、インキ着けローラ16等に付着したエマルジョ
ン中における水成分の割合が変動し、適正な印刷ができ
なくなる場合がある。また、後述するが、本発明のイン
カー10においては、インキ着けローラ16と、インキ
出しローラ14との間に周速度差をもたせる。従って、
この間でもエマルジョンの破壊が生じ、しかも、周速度
差が変化すれば、それに応じてエマルジョン破壊の程度
も変動する。その結果、印刷版に供給される水成分の量
が変化して、同様に、適正な印刷ができなくなる場合が
ある。そのため、インカー10においては、印刷版に供
給する水成分の量を適正にするために、エマルジョン破
壊手段28は、エマルジョン破壊の程度を制御する制御
手段を有するのが好ましい。
【0030】このような制御手段としては、例えば、エ
マルジョン破壊手段28として、前記インキ着けローラ
16に当接するローラを用いる場合であれば、ローラの
回転方向および回転速度の調節手段や、ローラの当接圧
(ニップ圧)の調節手段等が好適に例示される。なお、
エマルジョン破壊の程度は、例えば、印刷版非画像部上
の水性成分の量を測定し、それに応じて、回転速度や当
接圧等を制御することで、調節すればよい。
【0031】回転制御部18は、インキ着けローラ16
およびインキ出しローラ14の回転速度を調節する部位
であり、基本的に、インキ着けローラ16の回転速度
(周速度)を印刷速度に応じた所定速度として、インキ
出しローラ14の回転速度を調節することにより、両者
の間に、所望の周速度差をもたせる。前述のように、イ
ンキ着けローラ16とインキ出しローラ14(インキ着
けローラ16に当接してインキを移すインキ供給ロー
ラ)との間の周速度差の調整により、インキ着けローラ
16へのインク転移量(インク薄膜の厚さ=印刷濃度)
の調整も可能になる。なお、この周速度差は、インキ着
けローラ16側を高速としてもたせても、インキ出しロ
ーラ14側を高速にしてもたせてもよい。
【0032】本発明において、調整可能な周速度差の範
囲には、特に限定は無い。ここで、周速度差が大きいほ
ど、インク転移量(濃度)の制御性は良好になるが、そ
の反面、後述する濃度ムラが発生し易くなる。また、周
速度差が大きいほど、磨耗および加熱しやすいためロー
ラに与えるダメージが大きく、さらに、誤ってインキが
ない状態で運転した場合に、瞬時にローラが破損する可
能性が高くなる。以上の点を考慮すると、インカー10
における周速度差の調整範囲は、0mm/sec(周速
度差無し)〜300mm/secが好ましく、特に、0
mm/sec〜200mm/secが好ましい。
【0033】本発明において、各ローラの回転速度の調
節方法には、特に限定はなく、例えば、印刷装置等で利
用されている公知の手段を利用すればよい。さらに、周
速度差は、通常の周速度差無しと予め設定された1つの
周速度差とを切り換えるものであってもよく、予め決め
られた設定値で周速度差(周速度差無しを含む)を段階
的に変更できるものであってもよく、周速度差無しを含
んで連続的に周速度差を変更できるものであってもよ
い。
【0034】前述のように、インキ着けローラ16と、
インキ出しローラ14とが、周速度差を有する状態で、
インキ着けローラ16にインキを移すことにより、イン
キ転移量の調整を行うことができる。その反面、両者が
周速度差を有すると、均一なインキ薄膜が形成できない
場合があり、さらに、インク転移量の制御性も不安定な
場合があるのも、前述のとおりである。
【0035】その点について、本発明者は、鋭意検討を
重ねた。その結果、このように周速度差を有する状態で
インキ着けローラ16にインキを移す場合には、湿し水
を用いる通常のインキやエマルジョンインキなどの1液
型インキなどのインキ種によらず、インキ着けローラ1
6へのインキ転移量が、インキ着けローラ16の表面粗
さに大きく影響され、インキ着けローラ16の表面粗さ
が小さいほどインキの転移性が良く、表面粗さが大きく
なるにしたがって転移性が悪くなることを見いだした。
加えて、表面粗さがインキの転移性に与える影響は、周
速度差が無い場合には、ほとんど無視できるが、周速度
差が大きくなるにしたがって、その影響が顕著になるこ
とも見いだした。
【0036】本発明は、上記知見を基に完成されたもの
であり、インキ出しローラ14とインキ着けローラ16
との周速度差の調整手段を有すると共に、第1の態様に
おいては、インキ着けローラ16表面の最も粗い場所と
最も滑らかな場所との算術平均粗さRaの差(以下、
「算術平均粗さの差ΔRa」とする)を1.5μm以下
とし、第2の態様においては、インキ着けローラ16表
面の最も粗い場所の算術平均粗さRa(以下、「最大算
術平均粗さRa−m」とする)を3.5μm以下とした
構成を有する。
【0037】前記周速度差を有する場合におけるインキ
の転移量は、インキ着けローラ16の表面粗さに依存す
るので、この表面粗さにムラがあれば、インキ着けロー
ラ16上におけるインキ薄膜の厚さは、表面粗さに応じ
て変動して均一にならず、これに応じて画像濃度ムラが
生じてしまう。本発明者の検討によれば、インキ着けロ
ーラ16の算術平均粗さの差ΔRaを1.5μm以下と
することにより、インキ着けローラ16の全域に均一な
厚さのインキ薄膜を形成して、濃度ムラが無い、画像質
な印刷物を安定して作成することが可能になる。
【0038】他方、インキ着けローラ16の表面粗さが
インキの転移性に与える影響は、周速度差が大きくなる
にしたがって顕著になる。従って、この表面粗さが大き
いと、周速度差を利用したインキ着けローラ16上にお
けるインキ転移量(インキ膜厚)の制御性が、顕著に悪
化する。本発明者の検討によれば、インキ着けローラ1
6表面の最大算術平均粗さRa−mを3.5μm以下と
すれば、インキ転移量の制御を好適に行って、目的とす
る濃度を有する高画質な印刷物を安定して作成すること
が可能になる。
【0039】従って、本発明のインカー10によれば、
インキ着けローラ16上におけるインキを、均一な厚さ
のより薄い膜にして、しかも、良好な制御性で、インキ
着けローラ16のインキ膜厚の調整すなわち印刷濃度の
調整を行うことができ、濃度ムラの無い、濃度が適正
な、高画質な印刷物を得ることができる。
【0040】なお、本発明において、算術平均粗さRa
は、「JIS B 0601」に準拠して測定すればよ
い。また、ローラのような回転体の場合、その製作およ
び使用方法から、使用あるいは未使用にかかわらず、周
方向の粗さは、ほぼ均一である。すなわち、本発明にお
ける算術平均粗さの差ΔRaは、通常、軸芯(回転軸)
の延在方向と同方向に生じ易く、インキ出しローラ14
とインキ着けローラ16との間に周速度差をつけて印刷
を行った際には、インキ着けローラ16の表面粗さに起
因する印刷紙面上における濃度ムラは、印刷方向(軸芯
と直交方向)には小さく、印刷方向と直交する方向に大
きく出る。従って、インキ着けローラ16の表面におけ
る算術平均粗さの差ΔRaおよび最大算術平均粗さRa
−mは、ローラ表面における軸芯に平行な1ライン上で
算術平均粗さRaを測定すれば、得ることができる。
【0041】本発明においては、上記効果が、より良好
に得られる等の点で、インキ着けローラ16表面の算術
平均粗さの差ΔRaは1μm以下とするのが好ましい。
また、同様の理由で、インキ着けローラ16表面の最大
算術平均粗さRaーmは2.5μm以下とするのが好ま
しい。なお、本発明のインキ供給装置においては、上記
算術平均粗さの差ΔRa、および、最大算術平均粗さR
a−mの両条件を共に満たすのが好ましいのは、もちろ
んである。
【0042】以上、本発明のインキ供給方法およびイン
キ供給装置について詳細に説明したが、本発明は、上記
実施態様に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において、各種の変更や改良を行ってもよいのは、も
ちろんである。
【0043】例えば、図1に示されるインカー10は、
本発明の特性を生かして、より装置を簡略化できる好ま
しい態様として、インキ壺からインキを引き出すインキ
出しローラ14がインキ供給ローラとなっているが、本
発明は、これに限定はされず、インキ出しローラとイン
キ着けローラとの間に、1本以上のインキ練りローラを
有してもよい。この構成の場合には、最下流の、インキ
着けローラに当接してインキを移すインキ練りローラ
が、本発明におけるインキ供給ローラとなり、従って、
周速度差の調整手段は、両者の間の周速度差を調整す
る。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げ、本発明をより
詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定
されるものではないのは、もちろんである。
【0045】[エマルジョンインキの調製] (1)ワニスの調製 以下に示す材料を攪拌/混合して、ワニスA、ゲルワニ
スB、およびワニスCの3種のワニスを調製した。 ワニスA:マレイン化石油樹脂(ネオポリマー120 日本石油(株)製) 47重量部 スピンドル油 53重量部 ゲルワニスB:ロジン変性フェノール樹脂(タマノール354 荒川科学工業 (株)製) 34重量部 マシン油 31重量部 スピンドル油 31重量部 アルミニウムステアレート 4重量部 ワニスC:ギルソナイト 25重量部 マシン油 75重量部
【0046】(2)油性インキ成分の調製 上記3種のワニスを含む以下の材料を攪拌/混合して、
エマルジョンインキの油性インキ成分を調製した。 カーボンブラック 14重量部 炭酸カルシウム(白艶華DD 白石工業(株)製) 5重量部 ワニスA 28重量部 ゲルワニスB 7重量部 ワニスC 11重量部 アマニ油 4重量部 マシン油 6重量部 スピンドル油 24重量部 シアニンブルー 1重量部
【0047】(3)親水性成分の調製 以下に示す材料を攪拌/混合して、エマルジョンインキ
の親水性成分を調製した。 精製水 10重量部 プロピレングリコール 55重量部 グリセリン 34重量部 界面活性剤((ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル) リポノック スNCE ライオン油脂(株)製) 1重量部
【0048】(4)エマルジョンインキの調製 上記(2)で調整した油性インキ成分100重量部と、
上記(3)で調整した親水性成分70重量部とを攪拌/
混合して、W/O型エマルジョンインキを調製した。
【0049】[実施例]図1に示される印刷装置20を
用いて印刷を行った。印刷は、版胴24にベタ画像の印
刷版(富士写真フイルム社製 VS)を装着し、インキ
として上記W/O型エマルジョンインキを用い、さら
に、被印刷物Pとしてコート紙を用いて、5000枚/
hrの印刷速度で行った。また、インカー10のインキ
計量供給部12において、ブレード32とインキ出しロ
ーラ14との間隔cを調節して、インキ出しローラ14
とインキ着けローラ16との間に周速度差が無い状態に
おいて、紙面印刷濃度(設定濃度)が1.5となるよう
にインキ出し量を調節した。
【0050】なお、インカー10のインキ着けローラ1
6として、下記表に示す17種のローラを用意した。ロ
ーラ表面の算術平均粗さRaは、ローラの軸芯と平行な
任意の1ライン上の全長(320mm)に渡って、カッ
トオフ長さ2.5mm、評価長さ5mmで、連続的に測
定(全64カ所)を行い、各ローラ毎に、最も粗い部分
および最も滑らかな部分、ならびに、その算術平均表面
粗さRaを抽出した。
【0051】
【表1】
【0052】上記条件におけるベタ画像の印刷を、前記
17種のインキ着けローラ16を交換すると共に、各イ
ンキ着けローラ16毎に、インキ出しローラ14とイン
キ着けローラ16との間の周速度差を−400mm/s
ec〜400mm/secで各種変更して行った。な
お、ローラの周速度差は、インキ着けローラ16の周速
度は版胴22と同速度、すなわち印刷速度と一致させ、
インキ出しローラ14の回転速度を変えることにより設
けた。また、周速度差は、マイナスの場合が、インキ出
しローラ14がインキ着けローラ16よりも高速の場合
である。
【0053】得られた各の印刷物について、前記インキ
着けローラ16の最も粗い部分に対応する紙面上の印刷
濃度と、同最も滑らかな部分に対応する紙面上の印刷濃
度とを測定して、下記のようにして、濃度制御性および
濃度ムラを評価した。
【0054】[濃度制御性]インキ着けローラ16の最
も粗い部分に対応する紙面上の印刷濃度と、設定印刷濃
度(周速度差が無い場合の印刷濃度1.5)との濃度差
を求めた。この値が大きいほど、インキ出しローラ14
とインキ着けローラ16との間に周速度差を与えた場合
における濃度制御性が優れると考えられる。この濃度差
が0.3以上の場合を○; 濃度差が0.2以上0.3
未満の場合を△; 濃度差が0.2未満の場合を×;
と評価した。
【0055】[濃度ムラ]インキ着けローラ16の最も
粗い部分に対応する紙面上の印刷濃度と、最も滑らかな
部分に対応する紙面上の印刷濃度との濃度差を求める。
この濃度差が0.075未満の場合を○; 濃度差が
0.075以上0.125未満の場合を△; 濃度差が
0.125以上の場合を×; と評価した。結果を、下
記表2に示す。なお、表2においては、各実施例(比較
例)の上段が濃度制御性の評価、下段が濃度ムラの評価
である。
【0056】
【表2】
【0057】表2に示されるように、インキ着けローラ
16の最大算術平均粗さRaを3.5μm以下とし、か
つ、インキ着けローラ16とインキ出しローラ14との
間に周速度差を設けることにより、濃度制御が可能であ
り、特に、インキ着けローラ16の最大算術平均粗さR
aを2.5μm以下とすることにより、良好な濃度制御
性を得られる。また、インキ着けローラ16とインキ出
しローラ14との間に周速度差を設けた場合であって
も、インキ着けローラ16の算術平均粗さRaの差を
1.5μm以下とすることにより、濃度ムラの無い印刷
物を得ることができ、特に、算術平均粗さRaの差を1
μm以下とすることにより、濃度ムラが極めて少ない高
画質な印刷物を得ることができる。さらに、この濃度ム
ラは、特に周速度差が±300mm/sec以内の範囲
で、良好に抑えられることも示されている。
【0058】なお、印刷速度を9000枚/hrに変更
した以外は、全く同様にして印刷物を作成し、得られた
印刷物を用いて、全く同様にして濃度制御性と濃度ムラ
の評価を行った。その結果、上記実施例1〜14、なら
びに、比較例1〜3と、全く同様の結果が得られた。こ
の結果から、インキ着けローラ16とインキ出しローラ
14との間に周速度差を設けた場合における濃度制御性
および濃度ムラは、印刷速度には依存せず、周速度差、
および、インキ着けローラの表面粗さのみによって決ま
るものであることが分かる。以上の結果より、本発明の
効果は明らかである。
【0059】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、版胴に巻き付けられた印刷版にインキを供給す
るインキ供給において、インキ着けローラ上におけるイ
ンキ膜をより薄い均一な薄膜とでき、しかも、インキ着
けローラへのインキ転移量の制御すなわち印刷物の濃度
調整も良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインキ供給装置を利用する印刷装置
の概念図である。
【図2】 (A)は、図1に示されるインキ供給装置の
インキ計量供給部の概念図、(B)および(C)は、本
発明のインキ供給装置に用いられるインキ計量供給手段
の別の例を示す概念図である。
【符号の説明】
10 インカー(インキ供給装置) 12 インキ計量供給部 14 インキ出しローラ(インキ供給ローラ) 16 インキ着けローラ 18 回転制御部 20 印刷装置 22 版胴 24 ゴム胴 26 圧胴 28 エマルジョン破壊装置 32 ブレード 34,36 調節ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴に装着された印刷版にインキを供給す
    るに際し、 印刷版に当接してインキを供給するインキ着けローラと
    して、表面の最も粗い部分と最も滑らかな部分との算術
    平均粗さRaの差が1.5μm以下のローラを用い、か
    つ、インキ着けローラと、インキ着けローラにインキを
    供給するローラとの間に300mm/sec以下の周速
    度差をつけて、印刷版にインキを供給することを特徴と
    するインキ供給方法。
  2. 【請求項2】版胴に装着された印刷版にインキを供給す
    るに際し、 印刷版に当接してインキを供給するインキ着けローラと
    して、表面の最も粗い部分の算術平均粗さRaが3.5
    μm以下のローラを用い、かつ、インキ着けローラと、
    インキ着けローラにインキを供給するローラとの間に3
    00mm/sec以下の周速度差をつけて、印刷版にイ
    ンキを供給することを特徴とするインキ供給方法。
  3. 【請求項3】版胴に装着された印刷版にインキを供給す
    るインキ供給装置であって、 前記版胴に装着された印刷版に当接してインキを供給す
    る、表面の最も粗い部分と最も滑らかな部分との算術平
    均粗さRaの差が1.5μm以下であるインキ着けロー
    ラと、前記インキ着けローラに当接してインキを供給す
    るインキ供給ローラと、前記インキ供給ローラおよびイ
    ンキ着けローラの周速度差の調整手段とを有することを
    特徴とするインキ供給装置。
  4. 【請求項4】版胴に装着された印刷版にインキを供給す
    るインキ供給装置であって、 前記版胴に装着された印刷版に当接してインキを供給す
    る、表面の最も粗い部分の算術平均粗さRaが3.5μ
    m以下であるインキ着けローラと、前記インキ着けロー
    ラに当接してインキを供給するインキ供給ローラと、前
    記インキ供給ローラおよびインキ着けローラの周速度差
    の調整手段とを有することを特徴とするインキ供給装
    置。
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