JP2002517702A - ガスバーナーの調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ガスバーナーの調整装置に関する。ガスバーナーの調整装置は、ガス流及び燃焼空気流をバーナーに供給するために使用される。その際、ガス流は燃焼空気圧に依存して調整可能である。公知の調整装置では、圧力測定は、ダイアフラムを用いて、つまり、ニューマチックに行われる。このニューマチックな圧力測定により、公知の調整装置の使用領域が制限される。本発明の調整装置では、ガス流を送給する第１の管路（１０）と燃焼空気流を送給する第２の管路（１２）との間にセンサ（１６）が設けられており、センサ（１６）は、電気乃至電子信号（１９）を発生し、この信号は、ガス弁（１１）の調整のために使用される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、請求項１の上位概念に記載のガスバーナー用の調整装置に関する。

【０００２】 ガスバーナー用の調整装置は、ガス／空気混合物の調量用、即ち、ガス流及び
燃焼空気流をバーナーに供給するために使用される。その際、ガス弁を通ったガ
ス流は、燃焼空気圧に依存して調整可能である。

【０００３】 上述の形式のガスバーナー用の調整装置は、従来技術、例えば、ヨーロッパ特
許出願公開第０３９０９６４号公報から十分に公知である。そこに記載されてい
る調整装置では、ダイアフラムを用いて、つまり、ニューマチックな手段を用い
て圧力調整が行われる。この圧力測定に依存して、ガス弁を通るガス流が調整さ
れる。しかし、このニューマチックな手段には、公知の調整装置の使用領域が全
て制限されるという多大な欠点がある。つまり、ダイアフラム及び当該ダイアフ
ラムとガス弁との間に作用する力のヒステリシス特性により、作動領域、従って
使用領域が制限される。更に、所要の小さな調整力とダイアフラムの作動許容偏
差との共働作用により、温度変動等の障害作用の結果、公知の調整装置の使用領
域が制限される。

【０００４】 ガスバーナー用の別の調整装置は、ドイツ連邦共和国特許公開第２４２７８１
９号公報及びドイツ連邦共和国特許公開第４３１７９８１号公報から公知である
。

【０００５】 これに基づいて、本発明の課題は、上述の欠点を回避し、従って、比較的広範
囲な使用領域を有するガスバーナー用の調整装置を提供することである。

【０００６】 本発明によると、この課題は、請求項１記載の要件を有する、つまり、 ａ） ガス流を送給する第１の管路と燃焼空気流を送給する第２の管路との間に
センサが設けられており、 ｂ） センサは、第１の測定点が、ガス流を送給する第１の管路に接続されてお
り、第２の測定点が、燃焼空気流を送給する第２の管路に接続されており、 ｃ） 第１の測定点は、ガスの流れ方向で見てガスノズルの前側に配設されてお
り、第２の測定点は、燃焼空気の流れ方向で見てノズル位置の前側に配設されて
おり、 ｄ） センサによって形成された電気乃至電子信号が、ガス弁の調整のために使
用される ようにしたガスバーナーの調整装置により解決される。

【０００７】 本発明の別の有利な実施例は、従属請求項及び以下の説明から得られる。以下
、本発明の有利な実施例について図を用いて詳細に説明する。図では： 図１は、本発明の第１の実施例による、別の構成群を有する本発明の調整装置
の略図、 図２は、本発明の第２の実施例による、別の構成群を有する本発明の調整装置
の同様の略図を示す。

【０００８】 本発明は、ガスバーナー用の調整装置に関する。図示していないバーナーには
、ガス／空気混合物が供給される。図示していないバーナーにガス流を供給する
ために、第１の管路１０が設けられており、この第１の管路は、ガス流をバーナ
ーに送給する。第１の管路１０には、ガス弁１１が配設されている。

【０００９】 図示していないバーナーへの燃焼空気の供給は、第２の管路１２を介して行わ
れる。第２の管路１２は、従って、燃焼空気流をバーナーに送給する。第２の管
路１２には、送風機１３が配属されている。送風機１３の回転数により、燃焼空
気圧、従って、燃焼空気流が決められる。燃焼空気流を送給する第２の管路１２
内に、絞り部又はスロットル位置１４が設けられている。

【００１０】 図１，２によると、ガス流を送給する第１の管路１０は、燃焼空気の流れ方向
でスロットル位置１４の後ろ側で、燃焼空気を送給する第２の管路１２内に通じ
ている。ガスノズル１５は、第１の管路１０を第２の管路１２の領域内に終端す
る。流れ方向でガスノズル１５の後ろ側には、従って、ガス／空気混合物が形成
される。

【００１１】 図１に示された実施例では、１：１ガス／空気混合調整が調量される、即ち、
１ミリバール（ｍｂａｒ）の燃焼空気圧の上昇時に同様にガス圧が１ミリバール
（ｍｂａｒ）だけ上昇する。このために、本発明によると、ガス流を送給する第
１の管路１０と燃焼空気流を送給する第２の管路１２との間にセンサ１６が設け
られている。センサ１６は、差圧センサ、例えば、流量計、風速計等として構成
されている。

【００１２】 第１の測定点１７では、ガス流を送給する第１の管路１０にセンサ１６が接続
されている。第２の測定点１８では、燃焼空気流を送給する第２の管路１２にセ
ンサ１６が接続されている。ガスの流れ方向には、第１の測定点１７がガスノズ
ル１５の前側に位置付けられている。第２の測定点１８は、燃焼空気の流れ方向
でスロットル位置１４の前側に配設されている。

【００１３】 既述のように、図１の実施例で、１：１ガス／空気混合調整する必要がある場
合、ガス圧は、燃焼空気圧に相応する必要がある。つまり、センサ１６が流量計
乃至風速計として構成されている場合、センサ１６による流量はゼロであるよう
にするということである。例えば、燃焼空気圧がガス圧に較べて低減すると、セ
ンサ１６は、第１の管路１０の流れを第２の管路１２の方向にする。燃焼空気圧
がガス圧に較べて増加すると、センサ１６は、第２の管路１２の流れを第１の管
路１０の方向にする。従って、流量並びに流れ方向に基づいて、センサ１６によ
って、燃焼空気圧とガス圧との圧力比を検出することができる。

【００１４】 センサ１６は、上記の圧力比に依存して、電気乃至電子信号１９を発生し、こ
の信号は、ガス弁１１の調整のために使用される。図１によると、電気乃至電子
信号１９は、制御又は調整装置２０に供給され、この装置は、信号１９から、ガ
ス弁１１に配属された調整駆動部２２用の調整信号２１を形成する。

【００１５】 従って、図１に図示された調整装置を用いて、燃焼空気圧に追従され、その際
、ガス弁１１を通るガス流を調整して、１：１ガス／空気混合調整が達成される
ようにされる。センサ１６が、燃焼空気圧とガス圧との間の圧力差ゼロを検出し
た場合、信号１９は、圧力差ゼロに相応し、ガス弁１１は、変化せずに作動する
ことができる。センサ１６がガス圧に較べて高い燃焼空気圧を検出した場合、セ
ンサ１６を用いて形成された電気乃至電子信号１９は、ガス弁１１を制御して、
ガス流が上昇するように制御される。このために、調整装置２０は、信号１９が
、再度圧力差ゼロに相応する値にされるように、ガス弁１１の調整駆動部２２用
の調整信号２１を形成する。これに対して、センサ１６が、ガス圧に較べて低減
された燃焼空気圧を検出すると、センサ１６を用いて形成された電気乃至電子信
号により、ガス弁１１が、ガス流が低減するように制御される必要がある。

【００１６】 ガス弁１１は、任意に構成してもよい。最も簡単な場合、ガス弁１１の調整駆
動部２２は、ガス弁１１が、各状態オン／オフ乃至オフ／オン間で２値的に切り
換えられるように制御乃至調整される。従って、ガス圧に較べて高い燃焼空気圧
では、調整信号２１が形成され、この調整信号に基づいて調整駆動部２２がガス
弁１１を開く、乃至、作動する。これに対して、ガス圧に較べて低い燃焼空気圧
の場合、調整駆動部２２の調整信号２１に基づいて、ガス弁１１が閉じられ、乃
至、非作動状態にされる。これにより形成された発振信号により、調整システム
の正常な作動についての情報が得られ、従って、安全信号として利用することが
できる。発振するセンサ信号が生じている限り、ガス弁１１の前に接続されてい
る図示されていない安全弁を作動乃至開くことができる。

【００１７】 この状態から偏差がある場合、ガス弁１１を制御して、ガス弁１１が状態オン
／オフ乃至オフ／オン間で任意の開放位置になることができるように制御するこ
ともできる。

【００１８】 図１に図示されている調整装置は、ガス弁１１が閉じられている場合には、空
気量測定のために使用することができる。このことは、以下のように構成して達
成される。つまり、センサ１６が第２の測定点１８で第２の管路１２に、即ち、
燃焼空気の流れ方向でスロットル位置１４の前側に配設されており、更に、セン
サ１６が第１の測定点１７で第１の管路１０、つまり、閉じられたガス弁１１の
場合ガスノズル１５を介して燃焼空気の流れ方向で、スロットル位置１４の後ろ
側に配設されている状態から達成される。従って、閉じられたガス弁１１の場合
、センサ１６を用いて、圧力差をスロットル位置１４を介して測定することがで
き、従って、空気量測定を実行することができる。

【００１９】 空気量測定は、送風機１３のパラメータ領域を燃焼空気供給部及び燃焼ガス排
出部の構成に依存して調整することができるように使用することができる。空気
量測定を、ガスバーナーの安全運転に必要な最小燃焼空気供給の監視及び調整に
利用してもよい。

【００２０】 図２の実施例の調整装置の場合、図１の実施例に較べて、ガス流と空気流との
間の異なった変換比を達成することができ、つまり、１：Ｎガス／空気混合調整
を達成することができる。このために、ガス流を送給する第１の管路１０と燃焼
空気流を送給する第２の管路１２との間に連結管路２３が設けられており、その
際、連結管路２３の内部に、２つの狭隘部２４，２５が配設されている。狭隘部
２４，２５は、スロットル位置である。

【００２１】 管路１０，１２に関する、連結管路２３内での狭隘部２４，２５の位置は、副
次的な意義しかない。しかし、各管路の流れ抵抗は、各狭隘部２４，２５の流れ
抵抗よりも遙かに小さくなければならない。

【００２２】 連結管路２３は、図２によると、燃焼空気流を送給する第２の管路１２に燃焼
空気の流れ方向で見てスロットル位置１４の後ろ側で接続されている。これに対
して、ガス流を送給する第１の管路１０には、連結管路２３がガスの流れ方向で
見てガスノズル１５の前側で接続されている。

【００２３】 図２の実施例では、センサ１６は、図１の実施例の場合と同様に、第１の管路
１０と第２の管路１２との間に設けられている。しかし、図２の実施例では、第
１の測定点１７は、連結管路２３の領域内で各狭隘部２４，２５の間に設けられ
ている。更に、第２の測定点１８は、第２の管路１２の領域内で燃焼空気の流れ
方向で見てスロットル位置１４の前側に設けられている。

【００２４】 図２の実施例の場合も、調整装置２０は、ガス弁１１の調整駆動部２２用の調
整信号２１を形成し、その際、センサ１６の信号１９が、圧力差ゼロに相応する
値にされる。しかし、連結管路２３を装置２１，２５と共に装置構成することに
よって、前述のようにすることにより、１：Ｎガス／空気混合調整を実施するこ
とができ、即ち、燃焼空気圧を１ミリバール上昇すると、ガス圧をＮミリバール
だけ高めることができる。

【００２５】 従って、図２の調整装置を用いると、１：Ｎガス／空気混合調整が可能である
。つまり、図２の実施例では、ガス圧を燃焼空気圧に関して増加することができ
る。この増加の程度は、狭隘部２４，２５によって決められる。

【００２６】 更に、狭隘部２４，２５は、可変乃至変化可能に構成することができる点を指
摘しておく。この場合には、狭隘部２４乃至２５の変化乃至調整によって、燃焼
空気流とガス流との変換比乃至増加の程度を変えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施例による、別の構成群を有する本発明の調整装置の略図

【図２】 本発明の第２の実施例による、別の構成群を有する本発明の調整装置の同様の
略図

【符号の説明】 １０ 管路 １１ ガス弁 １２ 管路 １３ 送風機 １４ スロットル位置 １５ ガスノズル １６ センサ １７ 測定点 １８ 測定点 １９ 信号 ２０ 調整装置 ２１ 調整信号 ２２ 調整駆動部 ２３ 連結管路 ２４ 狭隘部 ２５ 狭隘部

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年１月２０日（２０００．１．２０）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Ｌａａｒｄｅｒｈｏｏｇｔｗｅｇ 18− 20，ＮＬ−1101 ＥＡ Ａｍｓｔｅｒｄａ ｍ Ｚ．Ｏ．，Ｎｅｔｈｅｒｌａｎｄｓ Ｆターム(参考） 3K003 AA01 AB03 AB06 AC02 BB01 BC03 CA01 CC01 DA03

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガス／空気混合物の調量用、即ち、ガス流及び燃焼空気流を
   バーナーに供給するためのガスバーナーの調整装置であって、少なくとも１つの
   ガス弁（１１）を有しており、その際、前記ガス弁（１１）を通る前記ガス流が
   前記燃焼空気圧に依存して調整可能である調整装置において、 ａ） ガス流を送給する第１の管路（１０）と燃焼空気流を送給する第２の管路
   （１２）との間にセンサ（１６）が設けられており、 ｂ） 前記センサ（１６）は、第１の測定点（１７）が、前記ガス流を送給する
   第１の管路（１０）に接続されており、第２の測定点（１８）が、前記燃焼空気
   流を送給する前記第２の管路（１２）に接続されており、 ｃ） 前記第１の測定点（１７）は、前記ガスの流れ方向で見てガスノズル（１
   ５）の前側に配設されており、前記第２の測定点（１８）は、前記燃焼空気の流
   れ方向で見てスロットル位置（１４）の前側に配設されており、 ｄ） 前記センサ（１６）によって形成された電気乃至電子信号（１９）が、ガ
   ス弁（１１）の調整のために使用される ことを特徴とする調整装置。
2. 【請求項２】 センサ（１６）によって発生された電気乃至電子信号（１９
   ）に依存して、ガス弁（１１）に配属された調整駆動部（２２）用の調整信号（
   ２１）が形成される請求項１記載の調整装置。
3. 【請求項３】 調整信号（２１）は、当該調整信号（２１）が少なくとも２
   つの信号状態間で発振する場合に、安全弁が開かれるように、安全信号として使
   用される請求項２記載の調整装置。
4. 【請求項４】 第１の管路（１０）と第２の管路（１２）との間に延在して
   いる連結管路（２３）が設けられており、その際、前記連結管路（２３）の内部
   に有利には２つの狭隘部（２４，２５）が設けられている請求項１〜３迄の何れ
   か１記載の調整装置。
5. 【請求項５】 連結管路（２３）は、燃焼空気流を送給する第２の管路（１
   ２）に、前記燃焼空気の流れ方向で見てスロットル位置（１４）の後ろ側で結合
   されている請求項４記載の調整装置。
6. 【請求項６】 ガス流を送給する第１の管路（１０）に、前記ガスの流れ方
   向で見てガスノズル（１５）の前側で結合されている請求項４又は５記載の調整
   装置。
7. 【請求項７】 第１の測定点（１７）は、連結管路（２３）の領域内の第１
   の狭隘部（２４）と第２の狭隘部（２５）との間に配設され、第２の測定点（１
   ８）は、第２の管路（１０）の領域内の、燃焼空気の流れ方向で見てスロットル
   位置（１４）の前側に配設されている請求項４から６迄の何れか１記載の調整装
   置。
8. 【請求項８】 狭隘部（２４，２５）の少なくとも１つが、調整可能乃至可
   変に構成されている請求項４から７迄の何れか１記載の調整装置。
9. 【請求項９】 センサ（１６）は、差圧センサ、殊に、流量計として構成さ
   れている請求項１から８迄の何れか１記載の調整装置。
10. 【請求項１０】 調整装置は、空気量測定のために使用され、その際、前記
    空気量測定は、燃焼空気供給部及び燃焼ガス排出部の構造に依存して送風機（１
    ３）のパラメータ領域の調整のために使用される請求項１から９迄の何れか１記
    載の調整装置。
11. 【請求項１１】 空気量測定は、ガスバーナーを一層安全確実に運転するの
    に必要な最小燃焼空気供給を監視及び調整するために使用される請求項１から１
    ０迄の何れか１記載の調整装置。
12. 【請求項１２】 空気量測定用の請求項１から９迄の何れか１記載の調整装
    置の使用。