JP2002514056A - ワクチン - Google Patents

ワクチン

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Abstract

(57)【要約】 予防及び治療ワクチンが開示されている。単純疱疹ウィルス感染を予防又は治療するためのワクチンが開示されている。単純疱疹ウィルス感染を防止する方法及び単純疱疹ウィルスに感染した個体を治療する方法並びに単純疱疹ウィルス用の予防及び治療ワクチン用の組成物及び作成方法が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 ワクチン 技術分野 本発明は単純疱疹ウィルス用ワクチンを含む予防および治療用ワクチン、単純 疱疹ウィルス感染予防方法および単純疱疹ウィルスに感染した個体の治療方法、 並びに単純疱疹ウィルス予防および治療用ワクチン組成物および作成方法に関す るものである。 背景技術 単純疱疹ウィルス(HSV)には単純疱疹ウィルス1(HSV1)と単純疱疹ウィル ス2(HSV2)の両方が含まれるが、このウィルスに感染した者だけでなく集団中 の非感染メンバーにとっても重大な健康上の関心事である。症状を軽減するとと もに、休眠ウィルスが活性化し生殖組織または口腔組織に腫れ物として現れるウ ィルスの能力の増強を低減または除去するのに有効な治療用組成物および治療方 法を見つけるために多大の努力が費やされてきた。さらに、非感染個体における 感染を予防するためのワクチンは開発中である。開発中のワクチンの1つのタイ プは、サブユニットワクチンが精製糖タンパクD(gD)を含有するものである 。このgDタンパクはHSV-1(gD-1)またはHSV-2(gD-2)から誘導してもよい。 かかる組成物及びワクチンにはいくつかの利点があるけれども、個体をHSV感 染に対して予防的に免疫するための有効な組成物及び方法並びにHSV感染個体の 治療方法に対する需要が依然として存在する。かかる予防剤および治療剤を製造 するための組成物および方法に対する需要がある。 発明の概要 本発明はHSV2 gD2を含む単離された単純疱疹ウィルス遺伝子および該遺伝子の 修飾形体に関する。HSV2 gD2の修飾形体には機能性膜貫通領域及び/又は機能性 シグナルペプチドを欠失しているものがある。 本発明は真核生物細胞内で発現するのに必要な調節要素に作用的にリンクされ たHSV2 gD2またはHSV2 gD2の修飾物のいずれかをコードするヌクレオチド配列を 包含するプラスミドに関する。 本発明は個体にHSV2 gD2に対する免疫応答を誘導する方法であって、個体に真 核生物細胞内で発現するのに必要な調節要素に作用的にリンクされたHSV2 gD2ま たはHSV2 gD2の修飾物のいずれかをコードするヌクレオチド配列を包含するプラ スミドを投与する工程を包含する方法に関する。 本発明はHSVに感染した個体の治療方法であって、個体に、真核生物細胞内で 発現するのに必要な調節要素に作用的にリンクされたHSV2 gD2またはHSV2 gD2の 修飾物のいずれかをコードするヌクレオチド配列を包含するプラスミドを投与す る工程を包含する治療方法に関する。 本発明は個体のHSV感染予防方法であって、個体に、真核生物細胞内で発現す るのに必要な調節要素に作用的にリンクされたHSV2 gD2またはHSV2 gD2の修飾物 のいずれかをコードするヌクレオチド配列を包含するプラスミドを投与する工程 を包含する、HSVに個体が感染するのを予防する方法に関する。 本発明は真核生物細胞内で発現するのに必要な調節要素に作用的にリンクされ たHSV2 gD2またはHSV2 gD2の修飾物のいずれかをコードするヌクレオチド配列を 包含するDNAワクチンに関する。ある実施形態では、該ワクチンはHSV2 gD2また はその修飾形体をコードするヌクレオチド配列を包含するプラスミドを包含する 。ある実施形態では、該ワクチンはポリヌクレオチド機能エンハンサーその他の 促進組成物を包含する促進DNAワクチンである。 図面の簡単な説明 図1A−1DはgD構築物を示す。 図2はGenbankからのHSV gDの配列を示す。 図3A−3EはHSV gD2コーディング配列にgD2欠失をもつ種々の挿入断片および プラスミドを示す。 図4A−4Eは免疫化マウスにおける体液性免疫応答を示す。示されたgD2発現ベ クターで免疫されたマウスにおける抗gD2特異血清抗体を79日目に標準ELISAに より測定した。血清サンプルは1:100に希釈した。 図5は抗体のイソタイピングを示す。79日目におけるIgG1およびIgG2 gD2 −特異抗体の相対レベルを標準ELISAにより測定した。 図6A-6Eは免疫後のマウス脾臓細胞のリンパ増殖性免疫応答を示す。40μgD NAで免疫したマウスからの105個の全脾臓細胞を20ng gD2/ウェルで培養した 。4日インキュベーションした後、細胞を1μCiの3H-チミジンを用いて18時間イ ンキュベートした。ついでリンパ増殖を3H-チミジン取り込みの関数として測定 した。 図7は本発明による構築物を示す。 発明の詳細な説明 本発明は改良DNAワクチンおよびワクチンプロトコル、並びにこれらを作成す るための組成物および方法に関する。本発明は改良DNA抗−HSVワクチンおよびワ クチンプロトコル、並びにこれらを作成するための組成物および方法に関する。 本発明はワクチンに導入できるHSV2 gG2 cDNAを提供する。さらに、本発明はワ クチンに導入できる修飾されたHSV2 gD2をコードする配列を提供する。ある実施 形態では、修飾されたHSV gD2は機能性シグナルペプチドを欠失している。ある 実施形態では、修飾されたHSV gD2は機能性膜貫通領域(TMR)を欠失している。 ある実施形態では、修飾されたHSV gD2は機能性シグナルペプチドと機能性膜貫 通領域を欠失している。 野生型−または全長構築物はシグナルペプチドを含有しており、これがgDポリ ペプチドを小胞体に送りそこでgDポリペプチドがグリコシル化される。gDポリペ プチドは分泌経路を通って細胞表面まで移動しC-末端近傍に位置する疎水性領域 である膜貫通領域(TMR)を介して表面膜と連絡を保つ。 TMR欠失を構築したのは細胞から分泌され抗原供与細胞により取り上げられ利 用されるようにして、gDに対する体液性免疫応答を増強するためである。細胞性 免疫応答も増強されることがある。我々は、この構築物を転移された細胞はそれ を培地中に分泌し、細胞膜に結合したgDは検出しえないこと、を示した。 シグナルペプチド欠失は細胞質に局在するように、そしておそらくはミスフォ ールドされるように構築された。これによりプロテオソームにgDをより多く輸送 する手段が与えられ、MHCクラス1分子とより多くのgD由来ペプチドが複合体を 形成することができることとなる。これによりgDに対する細胞性免疫応答が増強 される。2種類のシグナルペプチド欠失型構築物がある。一方はTMRをもち、他 方はもたない。両タイプのタンパクは細胞質に局在していると推測されているが 、疎水度の差に基づいて細胞質内の分布には差があるかも知れない。 我々は、これらの構築物でトランスフェクションされた細胞は細胞質に局在す るgDを発現することを示した。細胞膜と結合したgDは検出できず、トランスフェ クションされた細胞の培地にもgDが検出されない。発現されたgDの分子量からグ リコシル化されていないことがわかる。 図1AはHSV2 gD2タンパクの図を示す。ある実施形態では、調節配列の規制下に おいて、このタンパクをコードするヌクレオチド配列がワクチンに含められる。 ある好適な実施形態では、ワクチンはDNAワクチンである。 図1BはTMR欠失をもつHSV2 gD2タンパクの図を示す。ある実施形態では、全TMR が欠失している。ある実施形態では、TMRコーディング配列のほとんどを欠失し ていることにより機能が阻害されている。ある実施形態では、調節配列の規制下 において、このタンパクをコードするヌクレオチド配列がワクチンに含められる 。ある好適な実施形態では、ワクチンはDNAワクチンである。 図1Cはシグナルペプチド欠失をもつHSV2 gD2タンパクの図を示す。ある実施形 態では、全シグナルペプチドが欠失している。ある実施形態では、シグナルペプ チドの機能はシグナルペプチドコーディング配列のほとんどを欠失することによ り阻害される。ある実施形態では、調節配列の規制下において、このタンパクを コードするヌクレオチド配列がワクチンに含められる。ある好適な実施形態では 、ワクチンはDNAワクチンである。 図1DはTMR欠失とシグナルペプチド欠失をもつHSV2 gD2タンパクの図を示す。 ある実施形態では、全TMR機能が欠失している。ある実施形態では、TMR機能は、 TMRコーディング配列のほとんどを欠失することにより阻害される。ある実施形 態では、全シグナルペプチドが欠失している。ある実施形態では、シグナルペプ チドの機能は、シグナルペプチドコーディング配列のほとんどを欠失することに より阻害される。ある実施形態では、調節配列の規制下の、このタンパクをコー ドするヌクレオチド配列がワクチンに含められる。ある好適な実施形態では、ワ クチンはDNAワクチンである。 図4A−4E、図5、および図6A−6EはHSV gDタンパクのTMRを除去することにより IgG抗体イソタイプがIgG2aからIgG1にシフトした。このシフトは優勢なTH1から 優勢なTH2応答へのシフト、または細胞性から抗体応答へのシフトを示す代替マ ーカーであると考えられる。これら細胞により放出されるサイトカインもそれに 応じて異なっていると推測される。 TMRをコードする配列またはふつう膜に錨着されている任意のタンパクの膜結 合領域、例えば他の疱疹ウィルス・エンベロープ・タンパクHSV1,HSV2,EBV,C MV,HZV、を欠失または変異させることにより類似の効果を達成することができ る。上に挙げたウィルスは一部分にすぎず、当業者は本発明を実施するために用 いることができる他のウィルスを容易に選択することができる。さらに、他の使 用可能なタンパクとしては、細胞エンベロープ結合タンパクが使用できる。同様 に、TMRまたは他の膜保持シグナルを除去もしくは他の方法により欠失させると 、分泌経路に入るが、細胞エンベロープに結合したホスト細胞タンパクだけでな く、他のウィルスからの内部細胞質保持シグナルのような他の膜保持シグナルを 含むタンパクを、分泌させることができよう。さらに、シグナルペプチドを付加 し、かつ膜または細胞コンパートメント局在シグナルを除去することにより、細 胞またはウィルスのコードする、細胞エンベロープに結合しないタンパクが分泌 されるように設計することができる。 所望により、該構築物を以下のように変化させることにより、TH2応答が優性 となるシフトを生じるような分泌を達成することができる。 1)TMRまたは膜結合領域を除去又は変異させる; 2)シグナルまたはリーダー配列を加える; 3)付加されたプロテアーゼ部位において膜結合領域を切るプロテアーゼを一緒に 共発現する; 4)自己切断するインテインをコードする配列を付加する。インテインをコードす る配列はTMRを遺伝子の残部から分離する切断が起きるように遺伝子内に挿入さ れよう。このようにすれば、免疫エピトープを含有するが、依然としてTMRが細 胞エンベロープにタンパクを錨着する際に機能しないようにすることができるTM Rタンパク発現が維持されるであろう。 細胞内にタンパクを保持することを望むならば、シグナルまたはリーダー配列 を除去してもよく、特異的にER(小胞体)にターゲットを絞ることを望むならば 、ER保持シグナルおよび分泌性ペプチドのための配列を付加してもよい。 主としてTh1からTh2へ免疫応答をシフトする能力のおかげで改良されたワクチ ンプロトコルの設計が可能となる。ある実施形態では、主たるそしておそらく最 初の増強はTh1応答を生じるように設計される。該最初の増強または後続の増強 をTh2応答を駆動するように設計して、被接種者に対する保護を改善するように してもよい。 ある好適な実施形態では、図1A−1Dに記載の構築物がDNAワクチンに導入され る。DNAワクチンは米国特許第5,589,466号公報及び同第5,593, 971号公報(引用によりここに導入される)、PCT/US90/01515、PCT/US93/023 38、PCT/US93/048131、PCT/US94/00899、及びこれらに引用されている優先権出 願(それぞれ引用によりここに導入される)、および1996年5月6日出願の 米国特許出願第08/642,045号(引用によりここに導入される)に記載されている 。これらの出願に記載されている送達プロトコルに加えて、DNAを送達する別方 法が米国特許第4,945,050号公報及び同第5,036,006号公報(引用によりここに導 入される)に記載されている。 DNAワクチン技術を使用して、遺伝子発現に必要な調節要素に作用的にリンク された、図1A−1Dに記載のコーディング配列を包含するプラスミドDNAが個体に 投与される。個体の細胞はプラスミドDNAを取り込み、コーディング配列が発現 される。このようにして生成した抗原は免疫応答が対象とするターゲットとなる 。該抗原を対象とする免疫応答は個体にHSVに対して予防上または治療上有益で あった。 DNAワクチンには裸ワクチンおよび促進化ワクチンがある。さらに、それらは 組織に物質を投与するためのいくつかの異なる装置を含む広範囲の技法により投 与することができる。公表された文献にはDNAワクチン技術の諸相を記載するい くっかの総説を含み、該技術を用いて得られた結果の多くの報告のいくつかを引 用している。引用によりここに導入される下記の総説(各総説にそれぞれ引用さ れている文献も、それぞれ引用によりここに導入される)はDNAワクチン技術を 論じている:McDonnelW.M and F.K.Askari 1996 New Engl.J.Med.334(1)42- 45;Robinson,A.1995 Can.Med.Assoc.J.152(10):1629-1632;Fynan, E.F.et al.1995 Int.J.Immunopharmac.17(2)79-83;Pardoll,D.M.and A.M .Beckerleg 1995 Immunity 3:165-169;and Spooner et al.1995 Gene Therapy 2:173-180. 本発明によれば、図1A−1Dに記載された挿入物のコーディング配列がプラスミ ドに挿入され、ついでこのプラスミドがワクチン組成物に用いられる。 ここで用いられているように、挿入物という用語は、図1A−1Dに記載されたgD 2タンパクをコードするヌクレオチド配列を意味し、非機能性TMR及び/又は非機 能性シグナルペプチドを包含するgD2タンパクをコードするヌクレオチド配列を 含む。 ここで用いられているように、遺伝子構築物という用語は真核細胞内で挿入物 を発現させるのに必要な調節要素に作用的にリンクされた挿入物を包含するプラ スミドを意味する。DNA発現のための調節要素はプロモーターおよびポリアデニ ル化シグナルを含む。さらに、Kozak領域のような他の要素も遺伝子構築物に含 めてもよい。開始シグナル及び終止シグナルはコーディング配列の一部であると しばしば考えられる必要な調節要素である。本発明の遺伝子構築物のコーディン グ配列は機能的な開始及び終止シグナルを含む。 本発明はHSVに対する免疫応答を誘導するために個体の細胞内に遺伝材料を導 入する方法に関する。これらの方法は該個体の組織に、発現に必要な調節要素に 作用的にリンクされた、図1A−1Dに示すもののようなコーディング配列を含むDN Aを投与する工程を包含する。 本発明は図1A−1Dに示すもののような挿入物のコーディング配列を含むDNAワ クチンとして有用な遺伝子構築物を提供する。 ある実施形態では、Watson et al.1983 Gene 26:307-312(引用によりここに 導入される)に報告されているcDNAを用いて挿入物を構築する。この配列はGene bank寄託番号K01408(引用によりここに導入される)で公表されており、図2に 示されている。Watsonクローンのコーディング配列は268−1449である。シグナ ルペプチドをコードする配列は268−342を含む。TMRは1249−1446にコードされ ている。 ある実施形態では、挿入物は全コーディング配列を包含する。ある実施形態で は、挿入物は全コーディング配列のみからなる。 ある実施形態では、挿入物は全コーディング配列を包含するが、フレームシフ トまたは欠失もしくは挿入により、タンパクの残部に影響せずに、シグナルペプ チドが作用不能となっている。ある実施形態では、シグナルペプチドをコードす る配列が欠失し、挿入物が残るコーディング配列を包含している。ある実施形態 では、例えば、287−1449、297−1449、307−1449、317−1449、327−1449およ び337−1449のような、シグナルペプチドをコードする完全配列より少ない配列 が含まれている。 ある実施形態では、挿入物は全コーディング配列を包含するが、フレームシフ トまたは欠失もしくは挿入により、TMRが作用不能となっているが、タンパクの 残部には影響しない。ある実施形態では、TMRをコードする配列が欠失し、挿入 物が残るコーディング配列を包含している。ある実施形態では、例えば、268−1 426、268−1406、268−1386、268−1366、268−1346、268−1326、268−1306、2 68−1286、268−1266および268−1246のような、TMRをコードする完全配列より 少ない配列が含まれている。 ある実施形態では、挿入物は全コーディング配列を包含するが、フレームシフ トまたは欠失もしくは挿入により、シグナルペプチドが作用不能となっており、 かつフレームシフトまたは欠失もしくは挿入により、TMRが作用不能となってい るが、タンパクの残部に影響しない。ある実施形態では、シグナルペプチドをコ ードする配列が欠失しており、挿入物は欠失または作用不能TMRをもつ残りのコ ーディング配列を包含している。ある実施形態では、シグナルペプチド及びTMR が欠失している。ある実施形態では、挿入物は278-1426、288-1386、298-1346、 308-1306、318-1266、328-1246及び342-1248からなる。 ある実施形態では、挿入物はPCT/US94/00899(1994年1月26日出願、1994年8月 4日にWO 94/16737として国際公開、引用によりここに導入される)に記載のプラ スミドに挿入される。ある実施形態では、挿入物は米国特許出願第08/642,045号 (1996年5月6日出願、引用によりここに導入される)に記載のプラスミドに挿入 される。 本発明によれば、個体をHSV1及びHSV2を含む、HSV、特にHSV2、に対して予防 的及び/又は治療的に免疫する組成物および方法が提供される。遺伝材料、すな わち挿入物、は目的タンパク、すなわちgD2、をシグナルペプチド及び/又はTMR と一緒にあるいはこれらなしにコードする。遺伝材料は個体の細胞により発現さ れ免疫応答が誘発される免疫原ターゲットとして働く。 本発明はHSV2 gD2タンパクに対する免疫応答を誘発するのに有用である。誘発 された免疫応答はHSV1 gD1タンパクと交差反応することがある。本発明は個体を HSV、特にHSV2に対して、HSV2 gD2に対する免疫応答によりHSVに対する保護免疫 が与えられるように免疫するのに有用である。本発明は、ウィルスタンパクを発 現している感染細胞に指向させることができる、HSV2 gD2に対する免疫応答を誘 発することにより、感染した個体中のHSVと戦うのに有用である。 本発明によれば、DNAは調節要素に作用的にリンクされた非修飾または修飾HSV 2 gD2タンパクをコードする。DNA発現のための調節要素はプロモーター及びポリ アデニル化シグナルを含む。さらに、Kozak領域のような他の要素も遺伝子構築 物に含まれていてもよい。 ここで用いられているように、「発現可能型」という用語は、個体の細胞中に 存在するときは挿入物が発現されるように挿入物に作用的にリンクされた必要な 調節要素を含有する遺伝子構築物をいう。 細胞に取り込まれたときは、遺伝子構築物(複数)は機能性染色体外分子とし て細胞中に残留し、及び/又は細胞のDNAに組み込まれてもよい。DNAを細胞に導 入してそこでプラスミドまたは複数のプラスミドの形で別個の遺伝材料として残 るようにしてもよい。あるいはまた、染色体に組み込み可能な線状DNAを細胞に 導入してもよい。DNAを細胞に導入するときは、DNAの染色体への組み込みを促進 する試薬を添加してもよい。組み込みを促進するのに有用なDNA配列をDNA分子に 含めてもよい。あるいはまた、RNAを細胞に投与してもよい。遺伝子構築物を動 原体、末端小粒及び複製起点を含む線状ミニ染色体として提供することも企図さ れている。遺伝子構築物は弱毒化された生きている微生物または細胞内で生存し ている組み換え微生物ベクターの一部として残留していてもよい。遺伝子構築物 は、遺伝材料が細胞の染色体に組み込まれているかあるいは染色体外に留まる組 み換えウィルスワクチンのゲノムの一部であってもよい。 遺伝子構築物は核酸分子の遺伝子発現に必要な調節要素を含む。該要素はプロ モーター、開始コドン、終止コドンおよびポリアデニル化シグナルを含む。さら に、エンハンサーが、免疫原ターゲットタンパクをコードする配列の遺伝子発現 にしばしば必要とされる。これらの要素が所望のタンパクをコードする配列に作 用的にリンクされていること及び該調節要素が被投与個体において作用可能なも のであることが必要である。 開始コドン及び終止コドンは一般に免疫原ターゲットタンパクをコードするヌ クレオチド配列の一部であると考えられている。しかしながら、これらの要素は 遺伝子構築物を投与された個体において機能することが必要である。開始コドン 及び終止コドンはコーディング配列と読み枠を合わせて組み立てられていなけれ ばならない。 用いたプロモーター及びポリアデニル化シグナルは個体の細胞内で機能する必 要がある。 本発明を、特にヒトに対する遺伝子ワクチンの生産において、実施するのに有 用なプロモーターの例としては、シミアンウィルス40(SV40)由来プロモーター 、マウス乳ガンウィルス(MMTV)プロモーター、ヒト免疫不全ウィルス(HIV) 、例えばHIV長末端反復(LTR)プロモーター、モロニーウィルス、ALV、サイト メガロウィルス(CMV)、例えばCMV即時型プロモーター、エプスタイン・バール ウィルス(EBV)、ラウス肉腫ウィルス(RSV)並びにヒト遺伝子由来のプロモー ター、例えばヒトアクチン、ヒトミオシン、ヒトヘモグロビン、ヒト筋肉クレア チンおよびヒトメタロチオネインがあるが、これらに限定されない。 本発明を、特にヒトに対する遺伝子ワクチンの生産において、実施するのに有 用なポリアデニル化シグナルは、SV40ポリアデニル化シグナルおよびLTRポリア デニル化シグナルを含むがこれらに限定されない。特に、pCEP4プラスミド(イ ンビトロジェン社、サンジエゴ市、CA)中のSV40ポリアデニル化シグナルが用い られる。 DNA発現に必要な調節要素以外にも、他の要素もDNA分子中に含めてもよい。そ のような追加要素としてはエンハンサーがある。エンハンサーはヒトアクチン、 ヒトミオシン、ヒトヘモグロビン、ヒト筋肉クレアチン及びCMV、RSV及びEBV由 来のもののようなウィルス性エンハンサーを含む群から選ぶことができるが、こ れらに限定されない。 遺伝子構築物は、該構築物を染色体外に維持しかつ細胞内で複数コピーの該構 築物を生産するためにヒト複製起点を備えていてもよい。インビトロジェン社( サンジエゴ市、CA)からのプラスミドpCEP4およびpREP4はエプスタイン・バール ウィルス複製起点および組み込みなしに高コピーエピソーム複製を生じる核抗原 EBNA-1コード領域を含有する。 なんらかの理由で遺伝子構築物を受領した細胞を除去したいときは、細胞破壊 をターゲットとする追加要素を追加してもよい。発現可能型のヘルペスチミジン キナーゼ(tk)遺伝子を遺伝子構築物に含めてもよい。医薬gangcyclovirを個体 に投与してその医薬がtk産生細胞の選択的殺傷を引き起こすようにして、遺伝子 構築物を用いた細胞の選択的破壊手段を提供することもできる。 タンパク産生を最大にするために、該構築物が投与される細胞における遺伝子 発現によく適合した調節配列を選択してもよい。さらに、細胞内でもっとも効率 的に転写されるコドンを選択してもよい。当業者は細胞内で機能するDNA構築物 を生産することができる。 本発明の方法は個体の組織に核酸分子を投与する工程を包含する。ある好適な 実施形態では、核酸分子は筋肉内、鼻腔内、腹腔内、皮下、皮内、または局所投 与されるか、あるいは膣、直腸、尿道、頬、舌下からなる群から選ばれる粘膜組 織の洗浄により投与される。 ある実施形態では、核酸分子は促進剤の投与と連係して細胞に送達される。促 進剤はポリヌクレオチド機能エンハンサーまたは遺伝子ワクチン促進剤とも呼ば れる。促進剤は米国特許出願第08/008,342号(1993年1月26日出願)、米国特許 出願第08/029,336号(1993年3月11日出願)、米国特許出願第08/125,012号(199 3年9月21日出願)及び国際出願第PCT/US94/00899号(1994年1月26日出願)(こ れらは引用によりここに導入される)に記載されている。さらに、促進剤はPCT 出願第PCT/US95/04071号(3/30/95出願)(引用によりここに導入される)に記 載されている。核酸分子と連係して投与される促進剤は核酸分子との混合物とし て投与してもよく、あるいは別個に、核酸分子の投与と同時、前または後に投与 してもよい。さらに、トランスフェクション剤及び/又は複製剤及び/又は炎症 剤として働き、かつ促進剤とともにもしくは促進剤なしに共投与できる他の剤と しては、成長因子、サイトカイン、およびリンホカイン、例えば−intafe ron、γ−インタフェロン、血小板由来成長因子(PDGF)、GC-SF、GM-CSF、T NF、表皮成長因子(EGF)、IL-1、IL-2、IL-4、IL-6、IL-8、IL-10およびB7. 2並びに線維芽細胞成長因子、免疫刺激複合体(ISCOMS)のような界面活性剤、 フロイント不完全アジュバント、モノホスホリルリピッドA(MPL)を含むLPS類 似体、ムラミルペプチド、キノン類似体、およびスクワレンおよびスクワレンの ような小胞、およびヒアルロン酸も該遺伝子構築物と連係して使用・投与される 。 ある実施形態では、本発明の遺伝子構築物は安息香酸エステル類、アニリド類 、アミジン類、ウレタン類およびそれらの塩酸塩類からなる群から選ばれる、局 所麻酔剤のファミリーのような促進剤とともに処方されるか投与される。 促進剤は、ある実施形態では、下記の式の一つをもつ化合物であってもよい。 Ar-R1-O-R2-R3 または Ar-N-R1-R2-R3 または R4-N-R5-R6 または R4-O-R1-N-R7 式中、 Arはべンゼン、p-アミノベンゼン、m-アミノベンゼン、o-アミノベンゼン、置 換ベンゼン、置換p-アミノベンゼン、置換m-アミノベンゼン、置換o-アミノベン ゼン、ここに前記アミノベンゼン化合物のアミノ基はアミノ、C1-C5アルキルア ミン、C1-C5,C1-C5ジアルキルアミンであってもよく、置換化合物中の置換基は ハロゲン、C1-C5アルキルおよびC1-C5アルコキシである; R1はC=Oである; R2はC1-C10アルキルであり、分岐アルキルを含む; R3は水素、アミン、C1-C5アルキルアミン、C1-C5,C1-C5ジアルキルアミンであ る; R2+R3は環状アルキル、C1-C10アルキル置換環状アルキル、環状脂肪族アミン 、C1-C10アルキル置換環状脂肪族アミン、ヘテロ環、C1-C10アルキルN-置換ヘテ ロ環を含むC1-C10アルキル置換ヘテロ環である; R4はAr、R2またはC1-C5アルコキシ、環状アルキル、C1-C10アルキル置換環状 アルキル、環状脂肪族アミン、C1-C10アルキル置換環状脂肪族アミン、ヘテロ環 、C1-C10アルキル置換ヘテロ環及びC1-C10アルキルN-置換ヘテロ環を含むC1-C10 アルコキシ置換ヘテロ環である; R5はC=NHである; R6はAr、R2またはC1-C5アルコキシ、環状アルキル、C1-C10アルキル置換環状 アルキル、環状脂肪族アミン、C1-C10アルキル置換環状脂肪族アミン、ヘテロ環 、C1-C10アルキル置換ヘテロ環及びC1-C10アルキルN-置換ヘテロ環を含むC1-C10 アルコキシ置換ヘテロ環である;そして R7はAr、R2またはC1-C5アルコキシ、環状アルキル、C1-C10アルキル置換環状 アルキル、環状脂肪族アミン、C1-C10アルキル置換環状脂肪族アミン、ヘテロ環 、C1-C10アルキル置換ヘテロ環及びC1-C10アルキルN-置換ヘテロ環を含むC1-C10 アルコキシ置換ヘテロ環である。 エステルの例としては:ピペロカイン、メプリルカイン及びイソブカインのよ うな安息香酸エステル類;プロカイン、テトラカイン、ブテタミン、プロポキシ カイン及びクロロプロカインのようなパラ−アミノ安息香酸エステル類;メタブ タミン及びプリマカインのようなメタ−アミノ安息香酸類;およびパレトキシカ インのようなパラ−エトキシ安息香酸エステル類がある。アニリドの例としては 、リドカイン、エチドカイン、メピバカイン、ブピバカイン、ピロカインおよび プリロカインがある。そのような化合物の他の例としては、ジブカイン、ベンゾ カイン、ジクロニン、プラモキシン、プロパラカイン、ブタカイン、ベノキシネ ート、カルボカイン、メチル・ブピバカイン、ブタシン・ピクレート、フェナカ イン、ジオタン、ルッカイン、イントラカイン、ヌペルカイン、メタブトキシカ イン、ピリドカイン、ビフェナミン、および植物由来の二環類、例えばコカイン 、シンナモイルコカイン、トルキシリンおよびコカエチレン並びにそのような化 合物のすべてと塩酸塩との複合体がある。 好適な実施形態では、促進剤はブピバカインである。ブピバカインとメピバカ インの相違点は、ブピバカインがメピバカインのN-メチル基の代わりにN-ブチル 基をもつことである。化合物はそのNにおいてC1-C10を有してもよい。化合物は プロカインおよびクロロプロカインのように、ハロゲンで置換されていてもよい 。アニリド類が好ましい。 促進材は遺伝子構築物より前に、と同時に、またはの後に投与される。促進剤 と遺伝子構築物を同じ組成物に処方してもよい。 ブピバカイン−HC1は化学的には2−ピペリジンカルボキサミド、1-ブチル-N- (2,6-ジメチルフェニル)-モノハイドロクロライド、モノハイドレートという 名称であり、アストラ・ファーマシューティカル・プロダクツ・インコーポレー テッド(ウェストボロ、MA)、サノフィ・ウィンスロップ・ファーマシューティ カルス(ニューヨーク、NY)、イーストマン・コダック(ロチェスター、NY)を 含む多くの供給元から製薬用途に広く市販されている。ブピバカインはメチルパ ラベンとともにまたは含まずに、そしてエピネフリンとともにまたは含まずに商 業的に処方されている。そのような処方のいずれを用いてもよい。製剤用途に本 発明で使用できる0−25%、0.5%および0.75%の濃度で市販されている。 別の濃度、特に望ましい効果を奏する0.05%−1.0%の濃度のものを所望によ り調製してもよい。本発明によれば、約250μgないし約10mgのブピバカインが 投与される。ある実施形態では、約250μgないし約7.5mgが投与される。ある実 施形態では、約0.05mgないし約5.0mgが投与される。ある実施形態では約0.5mgな いし約3.0mgが投与される。ある実施形態では約5ないし50μgが投与される。例 えば、ある実施形態では等張の製薬用担体中の約50μlないし約2ml、好ましくは 50μlないし約1500μl、さらに好ましくは約1mlの0.25−0.50%ブピバカイン−H C1及び0.1%メチルパラベンがワクチンと同じ部位に、ワクチンの投与の前に、 と同時にまたは投与後に投与される。同様に、ある実施形態では、等張の製薬用 担体中の約50μlないし約2ml、好ましくは50μlないし約1500μl)さらに好まし くは約1mlの0.25−0.50%ブピバカイン−HC1がワクチンと同じ部位にワクチンの 投与の前、と同時にまたはの後に投与される。ブピバカインおよび任意の他の同 様に作用する化合物、特に関連する局所麻酔剤のファミリーのものを細胞による 遺伝子構築物の取り込みの所望の促進が得られる濃度で投与してもよい。 本発明のある実施形態では、個体はまず促進剤を注射してから遺伝子構築物を 投与される。すなわち、遺伝子構築物投与前の例えば約1週間ないし10日までに 、個体はまず促進剤を注射される。ある実施形態では、個体は遺伝子構築物投与 の前または後の約1ないし5日間、ある実施形態では遺伝子構築物の投与前又は 後の24時間、に促進剤を注射される。あるいはまた、促進剤が使用される場合は 遺伝子構築物の投与と同時に、数分前又は後に、投与される。従って、促進剤及 び遺伝子構築物は組み合わせて単一の製薬組成物としてもよい。 ある実施形態では、遺伝子構築物は促進剤なしで、すなわち、遺伝子構築物が 促進剤の投与と連係して投与されない投与プロトコルを用いて促進剤を含まない 処方で投与される。 ヘルペス・シンプレックス2糖タンパクD(gD)遺伝子はウィルス・エンベロ ープおよび感染細胞の原形質膜と結合する糖タンパクをコードする。gDによりコ ードされるシグナルペプチドは、形成されつつあるポリペプチドを小胞体のルー メンに向けて輸送し、そこでポリペプチドは分泌経路に入り、グリコシル化され 、折り畳まれる。タンパクは膜貫通領域またはTMRと呼ばれる疎水性のC-末端ド メインを介して原形質膜に結合した状態を維持する。 ヘルペス・シンプレックス2糖タンパクD(gD)遺伝子を発現するプラスミド を用いたDNA免疫は、体液性及び細胞性免疫応答をいくつかの動物モデルにおい て誘発することが示されている。マウスでは、最初のgD−発現プラスミドにより 生じた免疫応答は主としてTH1または細胞性応答であることが見出された。我々 が証明したのは、遺伝子を修飾してワクチンのプラスミド成分により優勢的に分 泌型のgDが発現されるようにすると、免疫中にTH2または体液性応答が含まれる ようにできることである。コードされたタンパクは天然のgD2タンパクとは、TMR をコードする最後の66個のアミノ酸が欠失している点だけが異なる。我々の証明 したところによると、TMR−欠失タンパクをコードするように操作された構築物 は、トランスフェクションされた細胞の培地内に優勢的に分泌されるタンパクを 発現する。少量のタンパクだけが細胞−結合性である。高濃度の可溶性抗原がTh 2応答を刺激することが示されているが、低薬用量の可溶性抗原ではIL-12の産生 が刺激され、Th1応答が導かれる(Abbas,A.K.,Murphy,K.M.,Sher,A.(1996) .Functional diversity of helper Tlymphocytes.Nature 381:787-793)。抗原 の分泌に有利に設計された構築物はTh2免疫応答を促進するであろう。 従って、本発明は、所望のTH1またはTH2免疫応答を誘発する抗原タンパクを発 現する能力を有する操作されたポリヌクレオチド構築物、そのような操作された ポリヌクレオチド構築物を含有しこれらを発現する能力を有するプラスミドその 他のベクター構築物、および所望のTH1またはTH2免疫応答を達成するためにその ような構築物で動物を免疫する方法に関する。望ましい一実施形態では、本発明 は遺伝子または一群の遺伝子を操作して、コードされたタンパクが細胞から分泌 され、TH2応答を可能とする遺伝子操作方法に関する。他の望ましい実施形態で は、本発明は、ほ乳類を最初に少なくとも一回、TH1応答を誘発するタンパクを コードするプラスミドで免疫し、引き続き行われる免疫は該タンパクが効率的に 分泌できるようにするプラスミド系を用いて該応答がその後TH2応答にむけて促 進されるように行う、免疫方法に関する。ある応用例では、本発明はほ乳類をま ずTH2応答を誘発するポリヌクレオチドワクチンで免疫し、ついでTH1応答を促進 するワクチンで増強する方法に関する。本発明の他の実施形態では、TH1およびT H2応答の双方を促進する一種または二種以上のワクチン組成物を用いた同時また は同時期免疫によりTH1およびTh2応答の双方が達成される。 本発明の構築物は以下のようにして操作することかできる: ある好適な実施形態では、修飾された構築物はTMR欠失を含み発現された抗原 タンパクの細胞外区画への分泌が増強されることにより、TH2又は体液性免疫応 答が増強される。他の好適な実施形態では、修飾された構築物はシグナルまたは リーダーペプチド欠失を含み、細胞質ゾル分画への細胞内局在が生じることによ り、TH1または細胞性免疫応答が増強される。他の好適な実施形態では、シグナ ル欠失およびTMR欠失の双方が作出され、免疫原タンパクの発現が細胞質ゾル分 画に局在することにより、TH1または細胞性免疫応答が増強される。 以下に記載するのは細胞関連タンパクの分泌を可能にする方法の一覧である。 まず最初に必要なのは、分泌経路に入らない細胞関連タンパクについて、タンパ クのアミノ末端のシグナルペプチドを操作することである。これはこれらのタン パクのあるものについては効率的な分泌に必要とされるすべてであるかも知れな いが、他のものはさらなる修飾が必要である。例えば、普通は分泌されないある タンパクは膜と相互作用するドメインを含有し、この相互作用によりこれらのタ ンパクの分泌が阻害されていることがある。あるいはまた、これらのタンパクは タンパクを核のようなある細胞下分画に局在させるモチーフを含有していること があり、これらの配列もまたタンパクの効率的な分泌を阻害していることがあり 得る。従って、これらのドメインを欠失または変異により破壊することが必要で あろう。多くの場合、これらの配列は既に知られており、他の場合は、既知のド メインおよび局在ドメインに対する相同性を、該配列を走査することにより、同 定することができる。他の場合には、未同定阻害配列をマッピングし、選択に基 づく変異アプローチにより破壊することができる。 ふつう分泌経路には入るが膜保持ドメインまたはタンパクを分泌経路内のサブ 分画に局在させるドメインを介して細胞と結合しているタンパクについては、最 初に必要なことはこれらのドメインを除去することである。これらは欠失又は変 異により除去できる。ある場合には、これらのタンパクによりコードされている 天然のシグナルペプチドがタンパクをER内に輸送するのに効率的でないことがあ る。これらの場合、天然のシグナルペプチドの代わりに異種シグナルペプチドを 用いることができる。異種シグナルペプチドの一例としては、HSV2 gD遺伝子に よりコードされたものがある。 配列の欠失は構築物内の配列の欠失または変異によってもよい(図7)。ある いはまた、阻害配列が区別されたドメインとして存在し(すなわち、タンパク中 に霜降り肉状に散らばっていない)かつタンパクのC-末端に局在し、そして構築 物中にこれらの配列を維持することが免疫原性の目的から望ましい場合には、該 構築物はこれらの配列が分泌を決定されているタンパクの一部に共有結合されな いように操作することができる。これは分泌されるべきタンパクの部分と分泌を 阻害する配列をもつタンパクの部分との間にプロテアーゼ部位をコードすること により行うことができる。このプロテアーゼ部位はワクチンタンパクを発現する 細胞に固有のプロテアーゼ用の切断部位であろう。あるいはまた、該プロテアー ゼはコードされているワクチンタンパクと同じ構築物上にまたはワクチンプラス ミドと共注入される別のプラスミド上にトランス状態で提供することができよう 。この場合、切断はワクチンプラスミドを発現する細胞内に天然に生じるプロテ アーゼに依存しないであろう。ポリオ3Cプロテアーゼ(2)またはインテイン(3 )のような自己切断プロテアーゼを分離すべきタンパクのドメイン同士の間に含 めることも利用できる。プロテアーゼ法ではドメインを除去できない場合がある 。例えば、細胞下局在ドメインは前駆体ポリペプチドの一部として(タンパク分 解に先だって)最初に発現され、実際上形成されつつあるポリペプチドのERへの 輸送を妨げるであろう。この場合、該ドメインは欠失または部位特異的変異によ り除去する必要がある。また、所望のタンパク分解反応がER内で起きるか確認す る必要があろう。 目的とする分泌についての他の考察点は細胞外分画におけるタンパクの安定性 である。タンパクが不安定であるならば、他のペプチドまたはタンパクと、例え ば融合タンパクとして融合することにより、その安定性と抗原性を増加させるこ とも可能である。ある場合には、融合タンパクが集まって血清に安定な粒子にな るようにすることができる。 本発明は、また、集合して粒子を形成する融合タンパクを発現するように操作 されたポリヌクレオチド構築物並びにそのようなポリヌクレオチド構築物を用い て免役する方法に関する。かかるタンパクは安定であるだけでなく、APCs(抗原 供与細胞)により優先的に取り込まれ、かつMHCクラス1およびクラス2分子の 双方により提示されるように加工されうるサイズである。 主として分泌されるタンパクをコードするように修飾された本発明の構築物は 、ウィルス、寄生生物および細菌感染に対する予防ワクチンにおけるように、TH 2または体液性応答が必要とされる多数の抗原に対して適している。発現される ように選択されたタンパクはウィルス粒子、寄生生物、細菌または芽胞を構成す る抗原タンパクであろう。しかしながら、感染生物自体の一部でないが、特に感 染細胞の細胞膜と結合するタンパクも発現のターゲットであってもよいであろう 。というのは、これらの抗原に対する体液性応答は補体経路またはADCC経路によ り細胞死という結果を生じることがあると考えられるからである。 実施例 実施例1 挿入TMRはHSV2 gD2の5’フランキング配列の37個のヌクレオチドおよびHSV g D2リーダーペプチドをコードする配列および成熟タンパクの最初の302個のアミ ノ酸からなる。66個のアミノ酸がカルボキシ末端から削除されている。この構 築物は3’HSV gD2フランキング配列の1ヌクレオチドを有する。 この挿入物をAPL-400-004ベクターにクローニングして図3Aに示すAPL-400-004 TMRを生産する。 ある実施形態では、第二の構築物、APL-400-024 TMRを調製する。該プラスミ ドは、米国特許出願第08/642,045号(1996年5月6日出願)のカナマイシン抵抗キ メラ構築物をAPL-400-004 TMRベクターのカナマイシン抵抗遺伝子の代わりに有 する以外はAPL-400-004 TMRと同等である。 実施例2 挿入物L-1はHSV2 gD2のATGに隣接する真性5’フランキング配列の9bp及びこれ に続くATGおよびアミノ酸26から始まる成熟タンパクをコードする領域に対する コーディング配列からなる。リーダーペプチドを包含する最初の25個のアミノ 酸に対するコーディング配列は削除されている。この挿入物は終止コドンに隣接 する約550bpの3’フランキング配列も含む。 この挿入物をAPL-400-004ベクターにクローニングして図3Bに示すAPL-400-004 L-1を生産し、さらに真性フランキング(5’)配列の39bp5’を包含し、これは TAベクター(PCR II、インビトロジェン)由来である。 ある実施形態では、第二の構築物、APL-400-024 L-1を調製する。該プラスミ ドは、米国特許出願第08/642,045号(1996年5月6日出願)のカナマイシン抵抗キ メラ構築物をAPL-400-004ベクターのカナマイシン抵抗遺伝子の代わりに有する 以外はAPL-400-004 L-1と同等である。 実施例3 挿入物L-IIはHSV2 gD2のATGに隣接する真性5’フランキング配列の41bp及びこ れに続くATGおよびアミノ酸26から始まる成熟タンパクをコードする領域に対す るコーディング配列からなる。リーダーペプチドを包含する最初の25個のアミ ノ酸に対するコーディング配列は削除されている。この挿入物は終止コドンに隣 接する約550bpの3’配列も含む。 この挿入物をAPL-400-004ベクターにクローニングして図3Cに示すAPL-400-004 L-IIを生産する。 ある実施形態では、第二の構築物、APL-400-024 L-IIを調製する。該プラスミ ドは、米国特許出願第08/642,045号(1996年5月6日出願)のカナマイシン抵抗キ メラ構築物をAPL-400-004ベクターのカナマイシン抵抗遺伝子の代わりに有する 以外はAPL-400-004 L-IIと同等である。 実施例4 挿入物L-3はHSV2 gD2のATGに隣接する真性5’フランキング配列の41bp及びこ れに続くATGおよびKozak部位を保存するためのATG後の6bp、そしてアミノ酸26か ら始まる成熟タンパクをコードする領域に対するコーディング配列からなる。リ ーダーペプチドを包含する最初の25個のアミノ酸に対するコーディング配列は 削除されている。この挿入物は終止コドンに隣接する約550bpの3’配列も含む。 この挿入物をAPL-400-004ベクターにクローニングして図3Dに示すAPL-400-004 L-3を生産する。 ある実施形態では、第二の構築物、APL-400-024 L-3を調製する。該プラスミ ドは、米国特許出願第08/642,045号(1996年5月6日出願)のキメラカナマイシン 抵抗構築物をAPL-400-004ベクターのカナマイシン抵抗遺伝子の代わりに有する 以外はAPL-400-004 LO-3と同等である。 実施例5 挿入物L-3TMRはHSV2 gD2のATGに隣接する真性5’フランキング配列の41bp及び これに続くATG及びKozak部位を保存するためのATG後の6bp、そしてアミノ酸26か ら始まる成熟タンパクをコードする領域に対するコーディング配列からなる。リ ーダーペプチドを包含する最初の25個のアミノ酸に対するコーディング配列及 び膜貫通領域を包含する成熟タンパクのカルボキシ末端の66個のアミノ酸に対す るコーディング配列は削除されている。この挿入物は終止コドンに続く約1bpの3 ’配列も含む。 この挿入物をAPL-400-004ベクターにクローニングして図3Eに示すAPL-400-004 L-3TMRを生産する。 ある実施形態では、第二の構築物、APL-400-024 L-3TMRを調製する。該プラス ミドは、米国特許出願第08/642,045号(1996年5月6日出願)のカナマイシン抵抗 キメラ構築物をAPL-400-004ベクターのカナマイシン抵抗遺伝子の代わりに有す る以外はAPL-400-004 L-3TMRと同等である。 実施例6 マウスを0日目および14日目に20μgDNA/0.4%ブピバカインで筋肉内(I.M.) 免疫した。マウスから14日目及び42日目に採血し、血清を抗gD抗体の存否につい て検査した。TMR欠失で免疫されたマウスは体液性応答が全長HSV gD構築物で免 疫されたマウスよりも高いことがわかった。いずれかシグナルペプチド欠失物で 免疫したマウスにも血清転換(セロコンバージョン)は検出されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),AL,AM,AT,AU,A Z,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN ,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB, GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ヘロルド,カスリーン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19147, フィラデルフィア,フルトン・ストリート 229 シー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.機能性膜貫通領域及び/又は機能性シグナルペプチドを欠くHSV2 gD2タンパ クをコードする、単離された単純疱疹ウィルスHSV2 gD2遺伝子。 2.請求の範囲第1項記載の単純疱疹ウィルスHSV2 gD2遺伝子を包含し、該遺伝 子は真核細胞において発現するのに必要な調節要素に作用的にリンクされている プラスミド。 3.個体に請求の範囲第2項記載のプラスミドを投与する工程を包含する個体に おけるHSV2 gD2に対する免疫応答誘発方法。 4.個体に請求の範囲第2項記載のプラスミドを投与する工程を包含するHSVに 感染した個体の治療方法。 5.個体に請求の範囲第2項記載のプラスミドを投与する工程を包含する、個体 のHSV感染防止方法。
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