JP2002512188A - 抗酸化剤及び神経保護剤としてのカンナビノイド類 - Google Patents
抗酸化剤及び神経保護剤としてのカンナビノイド類Info
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Abstract
Description
学的化合物及び組成物に関する。その化合物及び組成物は、急性の虚血性神経学
的障害または慢性の神経変性性疾患を治療する際に用いることができる。
こ数年、科学的探索の強い対象となっている。脳は代謝的要求が高いこと、また
十分な酸素が数分程度奪われた場合(低酸素症)に永久的な神経学的障害が起こる
可能性があることがわかっている。酸素がない場合(無酸素症)には、ミトコンド
リアのATPの産生が脳の代謝的要求と釣り合わず、組織の損傷が起こる。このプ
ロセスは、NMDA(N-メチル-D-アスパルテート)、AMPA(α-アミノ-3-ヒドロキシ-5
-メチル4-イソキサゾールプロピオネート)及びカイネートの受容体を刺激する神
経伝達物質であるグルタミン酸塩が神経から放出されることによって悪化する。
これらの受容体が活性化すると、神経へのカルシウムの流入、及び膜やDNAや酵
素のような重要な細胞構造を損傷する潜在的な毒物である反応性の酸素種の産生
が起き始める。
傷によって引き起こされる急性の虚血状態の場合でさえも、脳組織は完全に酸素
が奪われてしまうことが滅多に起こらないことを意味する。そのため低酸素症の
障害とグルタミン酸塩の毒性による追加の障害とが組み合わさって、細胞死を起
こす最終的な原因となると考えられている。したがってグルタミン酸塩の毒性に
よる追加の障害を緩和できるのであれば、神経的な損傷も少なくできると思われ
る。抗-酸化剤及び抗-炎症剤は損傷を減少させる目的で提案されたのであるが、
それらは脳(血液脳関門によって保護されている)のような構造への到達度が乏し
い場合がよくある。
るため、研究の努力は、最終的に細胞死や組織のえ死に至らしめるカルシウムの
流入を仲介したこれらの受容体を妨害するようにそれらの受容体のアンタゴニス
トを用いることに焦点があてられてきた。培養したニューロンを用いたインビト
ロにおける研究では、グルタミン酸塩受容体のアンタゴニストは神経毒性を減少
させるが、NMDA及びAMPA/カイネート受容体のアンタゴニストは異なる結果を示
すことが明らかになった。NMDAに対するアンタゴニストは、グルタミン酸塩にさ
らされている期間中に存在していると神経毒性を抑制するが、グルタミン酸塩が
除去されてしまうと効果が小さくなる。対照的にAMPA/カイネート受容体のアン
タゴニストはグルタミン酸塩にさらされている期間中はNMDAアンタゴニストほど
の効果はないが、グルタミン酸塩がなくなった後ではずっと効果的である。
ニストであることが知られる一群のカンナビノイドに焦点があてられてきた。米
国特許第5,538,993号(3S,4S-デルタ-6-テトラヒドロカンナビノール-7-オン酸類
)、米国特許第5,521,215号(立体特異性の(+)THCエナンチオマー類)、及び米国
特許第5,284,867号(ジメチルヘプチルベンゾピラン類)に、これらのカンナビノ
イド類がNMDA受容体の遮断薬としての効果を有することが報告されている。米国
特許第5,434,295号には、[3R,4R]-7-ヒドロキシ-Δ6-THC(HU-210として知られ
ている)の1,1ジメチルヘプチル(DMH)相同体が、天然のΔ9THCよりも2オーダー大
きなカンナビノイド様の活性を有する強い効力のカンナビノイド受容体拮抗薬で
あることが開示されている。HU-210ジメチルヘプチルカンナビノイドには、倦怠
、口渇、頭痛、及び血圧効果などの重篤な副作用がある。J. Pharmacol. Sci. 6
0: 1433-1457 (1971)参照。ジメチルヘプチル基を持つこの合成のカンナビノイ
ドを受容した被験者は顕著な精神運動遅滞を起こした経験をもっており、また起
立位を呈することが難しく、不可能であった。
ている)はカンナビノイド受容体に対する親和性は低いが、NMDA受容体アンタゴ
ニストの神経保護作用は維持している。
たカンナビノイド類のうちの別のものであるが、この保護作用はカンナビノイド
受容体で相互作用することにより仲介されることがわかっており、そのため望ま
しくない向精神性の副作用が伴うと考えられる。
る神経保護作用において役割を果たしており、カンナビノイドは少なくとも、神
経保護作用を持つためにNMDA受容体でアンタゴニストとなるべきであるという教
示が当技術分野において明かである。したがってカンナビジオール(2-[3-メチ
ル-6-(1-メチルエテニル)-2-シクロヘキセン-1-イル]-5-ペンチル-1,3-ベンゼ
ンジオールまたはCBD)は神経保護作用の全くないカンナビノイドであり、それは
神経保護作用として利用することは考えられない。カンナビジオールは抗てんか
ん薬として研究されており(Carlini et al., J. Clin. Pharmacol. 21: 417S-42
7S, 1981、Kaler et al., J. Clin. Pharmacol. 21: 437S-448S, 1981、Consroe
et al., J. Clin. Pharmacol. 21: 428S-436S, 1981参照)、そしてそれは眼内
圧を低めることが見出されている(Colasanti et al., Exp. Eye Res. 39: 251-2
59, 1984及びGen. Pharmac. 15: 479-484, 1984参照)。
、毒性や重篤な副作用の兆候がないことが観察されており(Cunha et al., Pharm
acology 21: 175-185, 1980)、それは700mg/日という大量の急性用量であっても
そうであるが(Consroe et al., Pharmacol. Biochem. Behav. 40: 701-708, 199
1)、カンナビジオールはNMDA受容体では不活性である。したがって、緑内障や発
作を治療する際に使用できるにもかかわらず、中枢神経系で損傷を誘導するグル
タミン酸塩を抑制するために用いることのできる神経保護剤とは考えられていな
い。
連疾患を治療する際に概して有用な新規な種類の抗酸化剤を提供することである
。
非常に高用量であっても実質的に非-毒性であり、かつ例えば血液脳関門を通過
するといった良好な組織浸透性を備えているような一群の薬物を提供することに
ある。
DA受容体の拮抗作用を有していないとしても、神経保護剤として機能できること
が判明した。この発見は、NMDA、AMPA及びカイネート受容体で完全に独立して拮
抗作用を奏する、一般的にいうならばカンナビノイド類(そして特定するとカン
ナビジオール)の、以前には予期されていない抗酸化性の特徴を本発明者らが認
識したためになし得たものであった。したがって本発明には、例えば神経の低酸
素症のような酸化性ストレスによって引き起こされた疾患を、酸化性ストレスに
よって引き起こされた疾患を有する被験者に予防上または治療的有効量のカンナ
ビノイドを投与することによって抑制したり治療したりする方法が含まれる。
受容体のアゴニスト以外のカンナビノイドであってもよい。またカンナビノイド
はHU-211以外であってもよいし、あるいは以前に報告されている別のいずれかの
NMDA受容体拮抗薬であってもよい。効力のあるカンナビノイド受容体アゴニスト
では、カンナビノイド受容体が50nMまたはそれ以下にEC50があるが、特定の態様
では190nMもしくは250nMまたはそれ以下にEC50がある。開示した態様においては
カンナビノイドは精神活性がなく、高用量であっても精神毒性がない。いくつか
の特定して開示した態様では、カンナビノイドは、
の置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のカルボキシル基、置換ま
たは非置換のアルコキシ基、置換または非置換のアルコール、及び置換または非
置換のエーテル類からなる群より選択され、並びにR6-R7はHまたはメチル基であ
る。特定の態様において、環内に窒素原子はなく、および/またはその環上にア
ミノ置換基もない。
には0から3個の二重結合があってもよい。C環は芳香族であり、またB環はピラン
であってもよい。特定の態様において、ジベンゾピラン類及びシクロヘキセニル
ベンゼンジオール類である。また本発明の特定の態様のカンナビノイド類は液体
可溶性が高く、特定の態様では単に苦労なく水溶液に溶解できる(例えば10mg/ml
またはそれ以下)。利用可能な態様において、中性のpHでオクタノール/水の分配
比率が5000またはそれ以上であり、例えば6000またはそれ以上である。このよう
に高い液体溶解性があるため、その分配容積(Vd)が1.5L/kgまたはそれ以上、例
えば3.5L/kg、7L/kg、または理想的には10L/kgまたはそれ以上であって、例えば
少なくとも20L/kgであることによって反映されるように、CNSへのその薬物の浸
透が高くなる。また特定の態様では、例えばカルボキシル誘導体のように、CNS
に浸透できる水溶性の高い誘導体であってもよい。
であって例えば非置換のC1-C3アルキル基、水酸基、アルコキシ基、特に例えば
メトキシ基やエトキシ基のような低級アルコキシ基、置換または非置換のアルコ
ール、及び置換または非置換のカルボキシル基、例えばCOOH及びCOCH3からなる
群より選択される。また他の態様では、R7-18は置換または非置換のアミノ基、
及びハロゲンであってもよい。
M以上かそれに等しいIC50である)、またカンナビノイド受容体によって仲介され
る精神作用活性も実質的にない(例えば300μM以上またはそれに等しいくらいで
あり、例えば1μM以上のカンナビノイド受容体であって、かつKiが250nM以上、
特定すると500-1000mM、例えば1000nM以上でIC50がある)が、フェントン反応や
サイクリックボルタンメトリーによって明らかにされるように抗酸化作用を有し
ている。
ル基、低級のアルコール(例えばメチルアルコール)またはカルボキシル基(例え
ばカルボキシル酸)及び酸素(=Oで示されるように)であり;R20は水素または水
酸基であり、R21は水素、水酸基、またはメトキシ基であり;R22は水素または水
酸基であり;R23は水素または水酸基であり;R24は水素または水酸基であり;R2 5 は水素または水酸基であり;かつR26は置換もしくは非置換のアルキル基(例え
ば、n-メチルアルキル基)、置換もしくは非置換のアルコール、または置換もし
くは非置換のカルボキシル基である。
びR29は独立して、H、例えばCH3のような非置換の低級アルキル基、及びCOCH3の
ようなカルボキシル基からなる群より選択される。この定義に含まれる非精神活
性(non-psychoactive)であるカンナビノイド類の特定の例は、カンナビジオール
及び
できるように治療的有効量のカンナビノイドを患者に投与することによって、被
験者の中枢神経系における虚血性または神経変性性疾患を抑制したり治療したり
するために用いられる。このカンナビノイドは先に列挙した化合物のうちのどれ
かであってもよいし、またはさらに特定すると次の化合物である。
びCOCH3のようなカルボキシル基からなる群より選択され、とりわけこの式では
、 a)R27=R28=R29=H b)R27=R29=H、R28=CH3 c)R27=R28=CH3、R29=H d)R27=R28=COCH3、R29=H e)R27=H、R28=R29=COCH3 である。R27=R28=R29=Hの場合、その化合物はカンナビジオールである。R27
=R29=HかつR28=CH3の場合、その化合物はCBDモノメチルエーテルである。R27 =R28=CH3かつR29=Hである場合、その化合物はCBDジメチルエーテルである。R 27 =R28=COCH3かつR29=Hである場合、その化合物はCBDジアセテートである。R 27 =HかつR28=R29=COCH3の場合、その化合物はCBDモノアセテートである。虚
血性または神経変性性疾患には例えば、虚血性梗塞、アルツハイマー病、パーキ
ンソン病、ダウン症候群、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)痴呆症、心筋梗塞、また
は冠状動脈のバイパス移植(CABG)などの心臓/肺バイパス装置を必要とする開放
心臓外科手術の後で永続性の神経学的欠陥を残す可能性のある、手術内部や手術
周辺の低酸素障害の治療及び抑制が含まれる。
よって、神経学的疾患を治療する際に用いられるカンナビノイドを選択する工程
も含まれる。カンナビノイドが抗酸化剤であると決定された後、例えば神経血管
性の血栓塞栓症によって引き起こされたタイプのような中枢神経系における血管
虚血状態などの神経学的疾患を治療する目的で、カンナビノイドからなる有効量
の抗酸化剤が投与される。同様に本発明の方法には、ある疾患が酸化性ストレス
によって引き起こされたどうかを決定する工程、そしてかりにその疾患が酸化性
ストレスによって引き起こされたのであれば、治療効果のある酸化剤量でそのカ
ンナビノイドを投与する工程が含まれる。
ナーゼの両方の酵素活性を選択的に阻害する抗酸化性で神経保護性の化合物(例
えばカンナビジオールのような)を同定する工程、及び投与する工程が含まれる
。付け加えてこのような化合物は、NMDA拮抗作用は小さく、またカンナビノイド
受容体活性も小さい。リポキシゲナーゼ酵素に対する望ましい効果を持った化合
物を選択するためのアッセイ法、及び神経学的または虚血性の疾患を治療すべく
同定された化合物を使用する方法も提供される。このような疾患には、例えば脳
における血栓塞栓症のような中枢神経系での血管虚血の発生、また心筋における
血管虚血の事象が含まれる。その化合物の有用な投与法には、虚血性障害が起き
ている最中とその後の両方での投与が関与すると思われる。
によってより明確に理解されると思われる。
作用するカンナビノイド類を含む、例えば薬学的組成物のような抗酸化性化合物
及び組成物を提供する。また本発明は、虚血(組織の低酸素症)などの病的状態を
阻止したり治療したりする際に、また癌の化学療法、毒物、照射、または酸化性
ストレスの他の原因のような薬剤などの酸化剤にさらされた被験者に、この抗酸
化剤を用いる方法も含む。本明細書に記載された組成物及び方法はまた、移植し
た器官での酸化性の損傷を抑制するため、虚血性の組織(例えば心疾患)の再潅流
を後で行って再酸化の障害を抑制するため、また障害の酸化性即ちフリーラジカ
ル機構によって仲介される何らかの他の状態に対して用いられる。本発明の特定
の態様では、この化合物及び組成物は、虚血性の心血管及び神経血管症状を治療
する際や神経変性性疾患を治療する際に用いられる。しかしながら本発明はまた
、非-神経学的疾患における抗酸化治療としても用いることができる。
る最終的な電子受容体としての役割などの、多くの生化学反応に関係している。
しかしながら種々の形態の反応性の酸素種や他のフリーラジカルの濃度が過剰で
あると、膜脂質の過酸化反応、核酸塩基の水酸化反応、及びスルフヒロリル基や
他のタンパク質部分の酸化反応などの重く有害な生物学的結果となる可能性があ
る。生物学的な抗酸化剤には、トコフェロール類及びトコトリエネオール類、カ
ロテノイド類、キノン類、ビリルビン、アスコルビン酸、尿酸、及び金属結合性
タンパク質が含まれる。しかしながらこれらの内生的な抗酸化系は、永久的な酸
化性の損傷を組織に生じさせる病理学的工程によって壊滅的になることがある。
安定であって半減期が短い。反応性の酸素種(ROS)は、連続的な一価の反応によ
って過酸化水素(H2O2)及び水酸基ラジカル(・OH)を生成する酸素ラジカル(例え
ば、・O2超酸化物ラジカル)を命名した集合用語である。水酸基ラジカルは連鎖
反応を引き起こし、核酸と相互作用できる。他のROSには、酸化窒素ラジカル(NO ・ )及び過酸化窒素ラジカル(NOO・)、並びに他の過酸化ラジカル(RO2 ・)及びア
ルコキシラジカル(RO・)が含まれる。ある種の病理学的条件ではこれらの毒性の
ある代謝物の産生が増加するため、タンパク質、脂質及びDNAにおける反応性の
高い分子の作用によって細胞の損傷が引き起こされると考えられている。特定す
るとROSは、組織が虚血になった場合、特に後で再灌流された場合に蓄積すると
考えられている。
病、HIV痴呆症、及び多くの他の酸化関連疾患のような慢性の神経変性性疾患に
おいて起こるような、生物系での酸化的損傷を抑制したり減少させたりする抗酸
化性の能力やフリーラジカルを捕捉する性質を所有している。
酸素種が生成したり、それらにさらされたりして少なくとも部分的に発生した病
理学的状態を意味する。ほとんどの病理学的状態が多因性であること、またいず
れか特定の状態に対して有力な原因因子を割り当てること、即ち同定することが
困難な場合が多いことは当業者にとって明らかである。これらの理由のため、「
酸化関連疾患」という用語はフリーラジカルまたはROSがその疾患の病理に関与
する状態として認められている病理学的状態を含み、その場合、フリーラジカル
の阻害剤(例えば、デスフェロキサミン)、捕捉剤(例えば、トコフェロール、グ
ルタチオン)または触媒(例えば、超酸化ジスムターゼ、カタラーゼ)を投与する
と、その病理学的状態を治療あるいは抑制する場合において症状が減少したり、
生存性が高まったり、または他の検出可能な臨床的利点を提供したりして検出可
能な利点を生み出すことが示される。
、炎症性疾患、全身性エリテマトーデス、心筋虚血または心筋梗塞、脳内に虚血
または梗塞をもたらす可能性のある脳血管障害(例えば血栓塞栓性または出血性
卒中など)、外傷性出血(例えば、CNSの低酸素症または無酸素症に至る可能性の
ある循環血液量減少性発作(hypovolemic stroke)、脊椎の外傷、ダウン症候群、
自己免疫疾患(例えば慢性関節リウマチや糖尿病など)、白内障形成、ブドウ膜炎
、肺気腫、胃潰瘍、酸素の毒性、腫瘍形成、望ましくない細胞のアポトーシス、
放射線病、及び他の疾患のようなフリーラジカル関連疾患が含まれる。本発明は
、CNSの酸化関連疾患を治療する場合にとくに利点があると考えられる。という
のは、カンナビノイドには血液脳関門を通過し、脳で抗酸化剤の効果を発揮する
能力があるためである。特定の態様において本発明の薬学的組成物は、パーキン
ソン病、アルツハイマー病及びHIV痴呆症、脳炎、そして無呼吸、呼吸停止また
は心停止から起こりうる低酸素性または無酸素性の神経障害で起こりうるタイプ
の自己免疫神経変性性疾患、並びに溺れたり、脳の手術や外傷(例えば脳震盪や
脊椎のショックなど)によって引き起こされる無酸素症において、神経学的な損
傷を抑制したり、阻止したり、または治療したりするために用いられる。
含む混合物中に存在する場合に、基質である生物分子の酸化を有意に遅らせたり
抑制したりする物質である。抗酸化剤は、生物学的に重要な反応性のフリーラジ
カルや他の反応性の酸素種(・O2 -、H2O2、・OH、HOCl、フェリル(ferryl)、ペル
オキシル、ペルオキシ亜硝酸塩(peroxynitrite)、及びアルコキシル)を捕捉する
ことによって、またはそれらの形成を抑制することによって、またはフリーラジ
カルもしくは他の反応性の酸素種を反応性の小さな種に触媒的に変換することに
よって作用できる。相対的な反応性の抗酸化剤の活性は、実施例5(及び図3)で電
圧(x軸)が相対的な抗酸化剤活性の指標となっているように開示されたタイプの
サイクリックボルタンメトリーによって測定できる。初めのピークが起きている
電圧は電子が供与される電圧を示し、それは言い替えると抗酸化活性の指標であ
る。
量的な構造活性関係(QSAR)法即ち分子モデルを用いて同種のものの能力及び効力
を予測する方法、そして製薬的な化学で用いられる他の方法などのさまざまな方
法によって決定できる。酸化的損傷は一般的に蓄積するため、効力に関して最小
のしきい値レベル(または用量)はない。しかしながら特定の疾患の状態に対して
検出可能な治療効果や予防効果をもたらすための最小用量は確立することができ
る。
ァ(Cannabis sativa)(マリファナ)より見出される化学的な化合物(例えばカンナ
ビノール、THCまたはカンナビジオールなど)であり、その代謝産物や合成アナロ
グは精神活性作用特性を有している場合もあるし、有していない場合もある。し
たがってカンナビノイド類には、カンナビノイド受容体に対して有意に高い親和
性(例えばKi<250nM)を持つ化合物(THCなど)と、カンナビノイド受容体に対して
有意な親和性を持たない化合物(カンナビジオール、CBDなど)が含まれる(限定す
るわけではない)。またカンナビノイドには、特徴的なジベンゾピラン環構造(TH
Cで見られるタイプの環構造)を持つ化合物と、ピラン環を持たないカンナビノイ
ド(例えばカンナビジオール)とが含まれる。したがってカンナビノイドの部分的
な列挙として、THC、CBD、ジメチルヘプチルペンチルカンナビジオール(DMHP-CB
D)、6,12-ジヒドロ-6-ヒドロキシ-カンナビジオール(参照文献として組み入れら
れる米国特許第5,227,537号に記載されている)、参照文献として組み入れられる
米国特許第4,876,276号に記載されている(3S,4R)-7-ヒドロキシ-Δ6-テトラヒド
ロカンナビノールの相同体及び誘導体、(+)-4-[4-DMH-2,6-ジアセトキシ-フェ
ニル]-2-カルボキシ-6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプト-2-エン、及び参照
文献として組み入れられた米国特許第5,434,295号に開示された他の4-フェニル
ピネン誘導体、並びに参照文献としてさらに組み入れられたConstoreら、J. Cli
n. Pharmacol. 21: 4288-436S, 1981に以下のどれもが開示されている(-)CBD-モ
ノメチルエーテルや(-)CBDジメチルエーテルのようなカンナビジオール(-)(CBD)
アナログ、(-)CBDジアセテート、(-)3'-アセチル-CBDモノアセテート、及び±AF
11が含まれる。他の多くのカンナビノイドは、参照文献としてこれも組み入れら
れるAgurellら、Pharmacol. Rev. 38:31-43, 1986に同様に開示されている。
が仲介する精神作用性」を意味する。そのような効果には、陶酔感、ふらふら感
、運動調整の減少、及び記憶障害が含まれる。精神作用は、CBDの不安緩解効果
などの非-カンナビノイド受容体仲介性効果は含まないことを意味する。
、15-または12-リポキシゲナーゼのような特定のリポキシゲナーゼに対するリポ
キシゲナーゼ酵素活性の相対レベルを意味する。酵素活性を50%まで減少させる
のに必要とされる阻害剤の濃度が、同じ割合で第2のリポキシゲナーゼ酵素の活
性を減少させるのに必要とされる量よりも少なくとも約5倍小さい場合(同じ条件
下で、即ち温度、基質濃度などが同じ)に、「選択的にリポキシゲナーゼ酵素を
阻害する」と言われる。
る化合物である。十分な濃度のアンタゴニストが存在している場合には、アゴニ
ストは受容体を活性化できない。したがってアンタゴニストは、NMDA(実施例3に
記載されているとおり)またはAMPA、及びカイネート(実施例4に記載されている
とおり)によって仲介された神経毒性を減少させることが可能である。
も長く活性化すると、NMDA、AMPAおよびカイネート受容体の場合(実施例3及び4
参照)のように神経毒性を引き起こす可能性がある。
個から20個の炭素原子を含む環状、分枝状、または直鎖状のアルキル基を意味す
る。この用語はさらに、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソブチル
基、t-ブチル基、ペンチル基、ピバリル基、ヘプチル基、アダマンチル基、及び
シクロペンチル基のような基によって代表される。アルキル基は非置換か、ある
いは例えばハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、トリフルオ
ロメチル基、アシルオキシ基、水酸基、メルカプト基、カルボキシル基、アリー
ルオキシ基、アリールオキシ基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリ
ール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、モルホリノ基、ピ
ペリジノ基、ピロリジン-1-イル、ピペラジン-1-イル、または他の官能基である
ような少なくとも一つまたはそれ以上の置換基で置換されているかいずれであっ
てもよい。
または直鎖状の一価のアルキルラジカルを意味する。この用語は更に、メチル、
エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、t-ブチル、i-ブチル(または2-メ
チルプロピル)、シクロプロピルメチル、i-アミル、n-アミル、ヘキシル及びヘ
プチルのようなラジカルによって代表される。また低級アルキル基は非置換であ
っても置換であってもよく、置換されたアルキル基の特定の例は、1,1-ジメチル
ヘプチルである。
基(例えばメチル、エチルまたはプロピルアルコール)である。アルコールは直線
状か、イソプロピルアルコールのような分枝状のいずれかである。
は-CORを意味し、ここでRはアルキル基、低級アルキル基またはカルボン酸また
はエステルである。
縮合環(例えばナフチルまたはアントリル)を持つ一価の不飽和芳香族性炭素環状
基のことであり、それは任意で非置換であるか、あるいは例えば、ハロゲン、ア
ルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、アシルオキ
シ基、水酸基、メルカプト基、カルボキシル基、アリールオキシ基、アリール基
、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジア
ルキルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリジン-1-イル、ピペラジ
ン-1-イル、または他の官能基などで置換されているかいずれであってもよい。
の場合アルコキシ基は構造-O-Rを持っていて、ここでのRは置換または非置換の
アルキル基である。非置換のアルコキシ基ではRが非置換のアルキル基である。
「置換されたアルコキシ」という用語は構造-O-Rを持つ置換基で、Rが非-妨害性
の置換基で置換されたアルキルであるような基を指す。「アリールアルコキシ」
という用語は、構造式-O-R-Arを持つ基であって、Rがアルキル基、そしてArが芳
香族置換基であるような基を指す。アリールアルコキシ基は置換されたアルコキ
シ基の部分集合である。有用な置換されたアルコキシ基の例としては、ベンジル
オキシ基、ナフチルオキシ基、及びクロロベンジルオキシ基が挙げられる。
族置換基であるような基を指す。特定のアリールオキシ基はフェノキシ基である
。
環状置換基であって一個の環(例えば、モルホリノ、ピリジル、またはフリル)を
持つかあるいは多数の縮合環(例えば、インドリジニルまたはベンゾ[b]チエニ
ル)を持っていて、かつN、O、P、またはSとして定義された少なくとも一つのヘ
テロ原子を環内に持っている置換基であり、それは任意で非置換であってもよい
し、あるいは例えば、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、
トリフルオロメチル基、アシルオキシ基、水酸基、メルカプト基、カルボキシル
基、アリールオキシ基、アリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリール基、
アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ
基、ピロリジン-1-イル、ピペラジン-1-イル、または他の官能基などで置換され
ていてもよい。
て、Arが芳香族置換基であるような基を指す。HetArはヘテロアリール基であっ
て、Rは直鎖状または分枝した鎖状の脂肪族置換基である。アリールアルキル基
の例としては、ベンジル基及びフルフリル基が含まれる。アリールアルキル基は
任意で非置換であってもよいし、あるいは例えば、ハロゲン、アルキル基、アル
コキシ基、アルキルチオ基、トリフルオロメチル基、アシルオキシ基、水酸基、
メルカプト基、カルボキシル基、アリールオキシ基、アリール基、アリールアル
キル基、ヘテロアリール基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基
、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピロリジン-1-イル、ピペラジン-1-イル、また
は他の官能基などで置換されていてもよい。
ード置換基を意味する。
'及びR''は独立して水素、アルキル基またはアリール基である。「4級アミン」
という用語は正に荷電した置換基である-N+R'R''を意味し、ここでのR'R''及び
R''は独立して選択され、アルキル基またはアリール基である。特定のアミノ基
は-NH2である。
療上の効果や予防上の効果を誘導できる、化学的な化合物または組成物を意味す
る。
こと、(+)及び(-)の両方の立体異性体も含む。
al Terms (1985)及びThe Condensed Chemical Dictionary (1981)に例示されて
いるように、当技術分野で慣習的な使用法に従って用いられる。
用性のカンナビノイド類は両方とも、カンナビノイド受容体が依存しないメカニ
ズムで死を誘導するグルタミン酸塩からニューロンを保護できることを示してい
る。またカンナビノイド類は、ニューロンでROS毒性を抑制することが可能な効
力のある抗酸化剤であることが示されている。
l, Co. (St. Louis, MO)より購入した。シクロチアジド、グルタメテルジックリ
ガンド及びMK-801はTocris Cookson(UK)から入手した。ジヒドロローダミンはMo
lecular Probes (Eugene, OR)によって提供された。t-ブチルヒドロペルオキシ
ド、テトラエチルアンモニウムクロライド、クエン酸鉄及び亜ジチオン酸ナトリ
ウムはすべて、Aldrich(WI)より購入した。全ての培養培地はGibco/BRL(MD)の製
品であった。
膜の微量遠心管中で10mMのエタノール溶液を蒸発させることによって調製した。
ジメチルスルホキシド(DMSO、最終容積の0.05%以下)をエタノールに添加して、
脂肪親和物がその管の壁面で完全に乾燥するのを阻止した。蒸発させた後で1ml
の培養培地を添加して、その薬物を高性能の音波プローブを用いて分散した。そ
の溶液が過剰加熱したり泡を発生したり絶対にしないよう、特別な注意を払った
。分散した後で、適当な量の培養培地と混合し、全ての溶液がシリコン被膜のガ
ラス管内で最終的な容量になるように作成した。
方法により調製した。胎児を妊娠17日目のウィスターラット(Wistar rat)からセ
サリアン切開法(Cesarian section)によって取り出し、その胎児の脳を燐酸緩衝
塩中においた。それから皮質を切りとって小片に切断し、パパインとともに37℃
で9分間インキュベートした。この時間が経過した後でその組織を、火炎仕上げ
をしたパスツールピペットを用いる過程により解離し、得られた細胞上清を、10
mg/mlのウシ血清アルブミンと10mg/mlのオボムコイド(トリプシン阻害剤)のイー
グルの緩衝塩溶液からなる傾斜をかけて遠心分離して分けた。続いてそのペレッ
トを、高グルコースで、10%の胎児のウシ血清、2mMのグルタミン、100IUのペニ
シリン、及び100μg/mlのストレプトマイシン(DMEM)を含みフェノールレッドを
含まないダルベッコ改変イーグル培地に再懸濁した。細胞を計数し、トリパンブ
ルー排除テストを用いて存続力についてテストを行ってから、ポリ-D-リジン被
膜の24マルチウェルプレートに植え付けた。96時間後、10μMのフルオロデオキ
シウリジンと10μMのウリジンを添加して、グリア細胞の生長を止めた。このプ
ロトコールによって、非常にニューロンの豊富な培養物が得られた。
型毒性プロトコールにおいてグルタミン酸塩への暴露に用いた。培地は24時間処
理して、生後2日目の子供のウィスターラットから得たI型の星状細胞からなるコ
ンフルエント層で覆って馴化した。皮質を切り取って小片に切断し、0.25%のト
リプシンを用いて酵素消化した。続いて組織を、火炎仕上げをしたパスツールピ
ペットを用いる過程により解離し、得られた細胞懸濁液を未処理の75cm2T-フラ
スコに植え付けた。24時間後、その培地を移して、付着していない細胞を除去し
た。星状細胞が一旦コンフルエントに達した時点で、細胞を4つのフラスコに分
割した。実験用の培地はこれらの星状細胞に24時間さらすことによって馴化し、
それから使用するまで-20℃で凍結した。星状細胞の培養物は、2カ月以上経過す
る前にDMEMを馴化するために用いた。
すると考えられる。NMDArが仲介する毒性を調べるために、培養したニューロン(
14〜18日間培養したもの)を、マグネシウムを含まない塩溶液中で250μMのグル
タミン酸塩に10分間さらした。その塩溶液は、125mMのNaCl、25mMのグルコース
、10mMのHEPES(pH7.4)、5mMのKCl、1.8mMの塩化カルシウム、及び5%のウシ血清
アルブミンから構成されていた。グルタミン酸塩にさらした後で細胞を塩水で二
度洗浄し、馴化したDMEM中で18時間培養した。その培地に含まれるラクテートデ
ヒドロゲナーゼ(LDH)のレベルを、細胞の損傷の指標として用いた。
い)を添加することによって完全に抑制できた。しかしながら図1Aには、カンナ
ビジオールも2〜4μM(特定すると約3.5μM)のEC50で神経毒性を抑制した(最大保
護は88±9%)ことが示されている。
ート受容体は続くリガンド結合の感受性を急速に減少させる。AMPA及びカイネー
ト受容体が仲介する毒性を調べるために、ニューロンを7〜13日間培養し、続い
て100μMのグルタミン酸塩および50μMのシクロチアジド(AMPA受容体の感受性減
少を抑制するために用いられる)にさらした。細胞を分析する前に、500nMのMK-8
01(NMDArアンタゴニスト)存在下で18〜20時間グルタミン酸塩とともに培養した
。また特定のAMPA及びカイネート受容体のリガンドを、AMPA及びカイネート受容
体が仲介する事象に対するカンナビノイドの効果を別個に調べるために用いた。
フルオロウィラルジイン(1.5μM)は受容体が仲介する毒性を調べるために用いた
AMPAの作用物質であり、また4-メチルグルタミン酸塩(10μM)はカイネートの作
用物質である。カイネート受容体活性を特別に調べる場合には、シクロチアジド
を0.15mg/mlのコンカナバリン-Aと置き換えた。
が図1Bに図示されており、そこでは培地中に含まれるLDHが細胞の損傷の指標と
して用いられた。カンナビジオールの神経保護効果は、NMDAが仲介する毒性モデ
ルで観察された保護効果(図1A)と同様であった。カンナビジオールはEC50が2〜4
μM(特定すると約3.3μM)で神経毒性を抑制した(最大保護は80±17%)。比較で
きる結果が、AMPA受容体リガンドであるフルオロウィラルジインまたはカイネー
ト受容体特異性リガンドである4-メチル-グルタミン酸塩のいずれかを用いて得
られた(データは示されていない)。したがってカンナビジオールは、NMDA、AMPA
またはカイネート受容体によって仲介される毒性に対して同様に保護する。
るリガンド(及び作用物質)である。カンナビノイド受容体でのTHCの作用は、イ
ンビトロでNMDArの毒性からニューロンを保護するTHCの能力を解釈するために提
案された。しかしながらAMPA/カイネート受容体毒性アッセイ法では、THCとカン
ナビジオールは類似の保護作用を持っており(図2A)、そのことはカンナビノイド
の神経保護作用がカンナビノイド受容体活性に依存しないことを示している。こ
のことは、培養培地にカンナビノイド受容体のアンタゴニストであるSR-141716A
を包含させることにより確認された(図2BにおけるSR)。SR-141716Aの説明につい
ては、Mansbachら、Psychopharmacology 124: 315-22, 1996参照。THCの神経保
護作用もカンナビジオールのその作用もいずれもカンナビノイド受容体のアンタ
ゴニストによって影響を受けなかった(図2B)。
しニューロンを保護するかどうかを調べるために、カンナビジオール及び他のカ
ンナビノイド類の抗酸化性の特徴を評価した。サイクリックボルタンメトリーは
さまざまな電位で電子を受容したり供与したりする化合物の能力を測定する手段
であって、それを数種の天然及び合成のカンナビノイドの酸化電位を測定するた
めに用いた。これらの研究は、EG&G Princeton Applied Reserch potentiostat/
galvanostat(Model 273/ PAR 270 software, NJ)を用いて行った。作用電極は、
白金製の対電極と、銀/塩化銀の参照電極を備えたガラスカーボンディスクであ
った。アセトニトリル中のテトラエチルアンモニウムクロライド(0.1M)を電解質
として用いた。サイクリックボルタンメトリーの走査は、毎秒100mVの走査速度
で+0から1.8Vで行った。カンナビジオール(CBD)、THC、HU-211、及びBHTの還元
能力はこの様式で測定した。アナンダマイドはカンナビノイド様の構造を持たな
いカンナビノイド受容体のリガンドであって、非応答性の対照として用いた。そ
れぞれの実験は2回ずつ繰り返し、本質的に同じ結果となった。
のBHTと同じ電位で電子を供与した。アナンダマイド(アラキドニルエタノールア
ミド)はこれらの電位では酸化しなかった(図3)。カンナビジオール、ナビロン、
及びレバナントロドールなどの数種の他の天然及び合成のカンナビノイドについ
てもテストしたが、それらもカンナビジオール及びTHCと同様の酸化プロフィー
ルを示した(データは示されていない)。
れらがBHTと比べられるような抗酸化性の特徴を所有することを示した。BHTの抗
酸化作用は、鉄がROSを生成するのを触媒するフェントン反応で調べた。カンナ
ビジオール(CBD)とテトラヒドロカンナビノール(THC)は、ジヒドロローダミンが
蛍光化合物のローダミンに酸化するのを抑制する能力について評価した。酸化体
は、水:アセトニトリルが50:50(v/v)の溶液中でt-ブチルヒドロペルオキシド
の鉄触媒(クエン酸鉄を還元したジチオナイト)によって生成した。ジヒドロロー
ダミン(50μM)は300μMのt-ブチルヒドロペルオキシドと0.5μMの鉄とともに、5
分間インキュベートした。この時間後、酸化反応をスペクトロフルオロメトリー
(励起=500nm、放出=570nm)によって評価した。種々の濃度のカンナビノイドと
BHTが、ジヒドロローダミンの酸化を抑制する能力について実験するために含ま
れた。
ヒドロローダミンの酸化を抑制したが、このことはカンナビノイドがBHTと比べ
られるような抗酸化能力を有することを示している。
、ニューロンも酸化剤であるt-ブチルヒドロペルオキシドとさまざまな濃度のカ
ンナビジオールとともにインキュベートした(図5A)。t-ブチルヒドロペルオキシ
ドの酸化体は、水性溶媒と有機溶媒の両方に溶解するために選択され、サイトソ
ルの区画と膜細胞の区画の両方で酸化を容易に行う。細胞毒性は培養培地に放出
するラクテートデヒドロゲナーゼ(LDH)を測定することによって、障害の原因か
ら18-20時間後に評価した。全ての実験はそれぞれのポイントで3回または4回行
った値を用いて処理し、全てのプレートは陽性対照(グルタミン酸塩単体)とベー
スラインの対照を含んでいた。アッセイ法は、XTTに基づく代謝活性のアッセイ
法と比較することによって有効にされた。図5Aに示されているようにカンナビジ
オールは、用量と相関した様式で、約6μMのEC50でROSの毒性に対してニューロ
ンを保護した。観察された最大の保護は、88±9%であった。
抗酸化剤と比較した。ニューロンは100μMのグルタミン酸塩と等モル(5μM)のカ
ンナビジオール、α-トコフェロール、BHTまたはアスコルビン酸塩に接触させた
(図5B)。全ての抗酸化剤はグルタミン酸塩の毒性を減少させたが、カンナビジオ
ールはα-トコフェロールまたはアスコルビン酸塩のいずれかよりも保護作用が
有意に大きかった。この化学系においてカンナビジオールとBHTとが同様の抗酸
化性の能力を持っており(図4)、神経培養物においてそれらが匹敵するほどの保
護作用を持つこと(図5B)は、カンナビジオールの神経保護作用が抗酸化剤の効果
によるものであることを意味する。
した。その動物を麻酔から醒めさせて、2時間自由に動くのを許した。この時間
が経過した後、緩やかな麻酔をかけてその縫合を除去してから48時間、その動物
を回復させた。続いてその動物を神経学的な欠陥についてテストし、屠殺してか
らその梗塞容積を計算した。梗塞容量を調べるために動物に麻酔をかけ、全血を
採取してから代謝的に活性な染料(3-フェニルテトラゾリウムクロライド)をその
体内を通して送りだした。全ての生きている組織はその染料によってピンクに染
色されたが、梗塞した組織の病的な領域は白色のままであった。続いて脳を24時
間ホルムアルデヒドで固定化し、スライスしてから梗塞容量を測定した。
エムルホール620(emulphor 620)(乳化剤):5%のエタノールビヒクルに入れて腹
腔内注入(ip)により投与した。2回目のipは10mg/kgの用量のカンナビジオールを
同じビヒクルを用いて8時間後に投与した。対照動物は薬物の入っていないビヒ
クルを注入により受け入れた。IV用量は、1回目の代謝を経過して減少したため
に3〜5分の1以下であろうと予測できた。
あったことを示しており、また動物の神経学的な状態に実質的な改善が伴ってい
た。
は、保護作用がグルタミン酸塩の神経毒性とフリーラジカルが誘導する細胞死の
両方に対抗して達成できるらしいことを証明している。THC、即ちカンナビスの
精神作用の本源も、カンナビジオールと同様の能力でグルタミン酸塩神経毒性を
遮断した。どちらの場合も神経保護作用は、カンナビノイド受容体のアンタゴニ
ストが存在することによって影響を受けなかった。したがってこれらの結果は驚
くべきことに、カンナビノイドがカンナビノイド受容体によって仲介されない有
用な治療効果を持っていること、そのため精神作用性の副作用が必然的に伴わな
いことを明らかにしている。またカンナビジオールは抗てんかん剤及び不安緩解
剤としても作用し、それによって神経学的疾患を治療する場合に特に有用となり
、その際には神経解剖上の欠陥を発作(例えば蜘蛛膜下出血)の前に処理するとよ
い。
っていて、中枢神経系への良好な浸透性を備えていることである。これらの化合
物のうちのいくつかの分配容量は70kgのヒトで少なくとも100L(1.4L/kg)、更に
特定すると少なくとも250L、そして最も特定すると70kgのヒトで500Lまたは700L
(10L/kg)である。また特定の化合物の脂肪親和性は、脳やCNSの他の部分への優
れた浸透性を持つTHC、カンナビジオールまたは他の化合物の脂肪親和性とほぼ
同じ大きさである。
(心的状態が既に変性している患者における鈍感化など)に遭遇することなく非常
に高用量の薬物を使用できるようになるため、そのような副作用のないカンナビ
ノイドは本発明の特に有用な態様である。例えば、カンナビジオールの治療用抗
酸化剤の血中レベルは、重要な毒性がないと5〜20mg/kgであってもよいが、この
レベルで精神作用のあるカンナビノイドの場合に血中レベルが上がると、鈍感化
、頭痛、結膜の炎症、及びそのほかの問題が発生すると考えられる。本発明の化
合物の特定の例では、カンナビノイド受容体に対する親和性が低く、例えばKiが
250nM以上の大きさであって、例えばKi≧500〜1000nMである。Ki≧1000nMの化合
物は特に有用であり、その化合物はカンナビノイド受容体によって仲介される精
神作用が実質的にない。
わらず、カンナビジオールは等しい能力でグルタミン酸塩の毒性を遮断する。カ
ンナビジオールおよびTHCは、ジヒドロローダミンの酸化を阻害する能力および
それらのサイクリックボルタンメトリーのプロフィールの両方において、抗酸化
剤のBHTと匹敵するほどであることを示した。また数個の合成カンナビノイドもB
HTと同様のプロフィールを示すが、カンナビノイドと構造的に関連しないアナン
ダマイドは示さなかった。これらの発見は、カンナビノイドが非生理学的な状況
で抗酸化剤として作用することを示しているが、このことは生きている細胞にお
いて、カンナビジオールが過酸化水素の誘導した神経毒性を弱めることを示した
ことによって確認された。抗酸化剤としてのカンナビジオールの能力は、別の3
つの通常用いられる化合物と、等モルでそれを比較することによって調べた。
経保護作用は抗酸化剤の能力のあるBHTと比較できるほどであるが、α-トコフェ
ロールまたはアスコルビン酸塩のいずれかを用いて観察された神経保護作用より
は有意に大きい。この予期しない優れた抗酸化作用(BHTの持つ腫瘍促進作用がな
い)は、カンナビジオール、及び他のカンナビノイドを酸化関連疾患を治療(予防
を含む)する際に抗酸化剤として使用できること、そしてそれらが神経保護剤と
して特に有用であることを初めて示す。精神作用のないカンナビノイドの治療上
の能力は特に将来有望であるが、それは精神毒性がなく、THCのような精神作用
のあるカンナビノイドを用いた場合よりも高い用量で投与できるためである。ま
た前記の研究は、ヒトに慢性的に投与される場合や、かなり急性用量(700mg/日)
で与えられる場合であっても、カンナビジオールが毒性がないことを示している
。
-LOに対するカンナビジオール(CBD)の効果を調べるためのインビトロ及びインビ
ボでのアッセイ法について記載する。
ol(PA)より購入したウサギ15-LO、Cayman chemicals(MI)より購入したブタ12-LO
を10μM(最終濃度)のリノレン酸を含む溶液にした。)を5Uずつ添加した後で234n
mにおける吸収が時間依存性で変化するのを測定することによって検査した。
.1%メチルセルロース)中に12μMのリノレン酸ナトリウム(ナトリウム塩)を入れ
た攪拌溶液2.5mlを収容するキュベットを用いて行った。反応は0.5mlの酵素溶液
(溶液A中に10U/mlの酵素を入れた)を添加することによって開始し、60秒間記録
した。リポキシゲナーゼはミカエリス-メンテン速度論を示さず、最初の「遅延
」(下地)フェーズの後に生成物を阻害して終了する直線的なフェーズが続いた。
これらの複雑化の要因は、60秒間の記録時間のうち「急勾配」の20秒間を終えて
から酵素活性(吸収の変化)を評価することで減少した。記録では、参照波長の28
0nmでの値を差し引いた234nmでの吸収を検出した。アラキドン酸ではなくリノレ
ン酸を基質として用いたが、それはその生成物が酵素に対して阻害性が低く、そ
のため長い「直線フェーズ」が現れるためである。
ベースの遠心分離法により軟膜調製物(NIH血液バンク)より精製した。使用する
前に細胞を3回洗浄して汚染されている細胞型を減少させた。培養した好塩基性
の白血病細胞(RBL-2H3)を5-リポキシゲナーゼの供給源として用いた。
87で刺激した。脂質を抽出して逆相HPLCにより分離した。生成物の形成を、信じ
られる標準とともに溶出させてピークの領域として評価したところ、210nmまた
は280nmのいずれかよりも大きな吸収が236nmにあり、その形成がリポキシゲナー
ゼ阻害剤によって阻害された。
アラキドン酸と種々の濃度のカンナビジオール、また40μMのノルジヒドログア
イアレチックアシッド(nordihydroguaiaretic acid:リポキシゲナーゼ阻害剤)
とともに15分間予備培養した。血小板および白血球も80μMのマノアリド(Biomol
)とともに予備培養してホスホリパーゼA2の活性を抑制した。生成物の形成は、5
μMのA23187を添加して37℃で10分間培養することによって開始した。その培養
を終えた時点で15%の1M HClと10ng/mlのプロスタグランジンB2(内部標準物質)
を添加して反応を停止した。脂質を1容量のエチルエーテルを用いて抽出し、そ
れを窒素気流の下で乾燥した。サンプルを50%のアセトニトリル:50%のH2O中
で再構成してから、63%のアセトニトリル:37%のH2O:0.2%の酢酸から90%の
アセトニトリル(0.2%の酢酸)になるまで傾斜を付けて流して13分間逆相HPLCを
行って分離した。
イコサテトラノイックアシッド、即ち、アラキドン酸(エイコサテトラノン酸)に
12-リポキシゲナーゼを作用させた生成物)の能力を、実施例3で説明したように
測定した。12-HETE(0.5μg/ml)を、虚血が起きている最中(グルタミン酸塩とと
もに培養しているとき)か虚血の後(細胞を洗浄したあとでDMEMとともに培養して
いるとき)のいずれかで、または虚血の最中と虚血の後の両方で添加した。
を比較した。図6A及びBに示すように、CBDは598nMのEC50で15-LOの競合的阻害剤
としての能力を持っている。しかしながらCBDは12-LO酵素に対しては効果がなか
った。
Aに示したようにCBDは、培養したラットの好塩基性の白血病細胞(RBL-2H3)にお
いて1.92μMのEC50で5-LOを阻害した。しかしながらCBDは12-HETE(12-LOの生成
物)の産生によってモニターしたところ、ヒト白血球または血小板のいずれでも(
図7B及びC)、12-LOに対しては効果がなかった。インビトロでの酵素研究で用い
たブタの12-LOと血小板の12-LOは構造的及び機能的に異なるが、白血球の12-LO
は同じである。
る。NMDArの毒性から保護する最良の保護作用を達成するために、12-HETEを虚血
の最中と虚血後の両方で投与した。
の選択的阻害剤として作用するが、12-LOに対しては効果がなかった。重要なこ
とであるがこれは、12-LOの生成物である12-HETEが、NMDArが仲介する毒性から
ニューロンを保護する際に重要な役割を果たしているらしいことについての初め
の証明(図8)である。この保護作用の機構は現時点ではわかっていないが、12-HE
TEはカリウムチャンネル作用に影響を与える能力があるため、重要な神経モジュ
レーターであることは知られている。
患を阻害する治療法を含む。この方法は、酸化関連疾患の生長や進行を阻害する
ために、本発明の抗酸化剤やその抗酸化剤と他の製薬上の薬剤の一つまたはそれ
以上とを組み合せたものを、薬学的に悪影響を及ぼさない担体中に入れて有効量
で患者に投与する工程を含む。この治療法は、そのような疾患にかかるリスクが
有意である人口グループの中の患者に予防的に用いることもできるが、患者はそ
の状態の決定的な診断法などのより特異性の高い基準を用いて選別してもよい。
何らかの外来のカンナビノイドを投与すると、カンナビノイドを投与しなかった
患者に比較して酸化関連疾患の進行を阻害できる。しかしながら抗酸化剤の効果
はカンナビノイドの容量とともに増加する。
の薬剤の薬学的に許容される組成物を含有できる。滅菌食塩水やグルコース溶液
のような一般的な担体のうちのどれかを本発明によって供給した薬剤とともに用
いるとよい。投与ルートには、経口ルート、頭蓋内腔ルート(icv)、包膜内ルー
ト(it)、静脈内ルート(iv)、腹腔ルート、直腸ルート、局所的な眼のルート、結
膜下のルート、鼻腔のルート、耳のルート、舌下ルート(舌の下)及び粘膜ルート
が含まれるが、これらに限定するわけではない。本発明の抗酸化剤は、例えば食
塩水媒体のような静脈内注入用の便利な媒体や、血漿媒体に入れて静脈内投与す
ることができる。またこのような媒体には、例えば浸透圧を調節するための薬学
的に許容される塩、シクロデキストリンのような液状の担体、血清アルブミンの
ようなタンパク質、メチルセルロースのような親水性の薬剤、洗浄剤、緩衝剤、
保存剤などの便利な製薬上の補助的材料を含んでいてもよい。カンナビノイド類
の多くは溶解性が低いため、ゴマ油に懸濁させてもよい。
物を例えば薬学的なエアロゾル、即ちRemington: The Science and Practice of
Pharmacy (第19版、1995)の第95章により十分に記載されたタイプの溶液、懸濁
液、乳化液、粉末及び半固体状の調製剤を用いた薬学的なエアロゾルにした吸入
剤として投与してもよい。特定の吸入剤の形態は、懸濁剤または分散剤(ソルビ
タントリオレエート、オレイルアルコール、オレイン酸、またはレシチンのよう
な薬剤、及び12/11または12/114のような推進剤)中に活性成分を入れて計量さ
れた容量の吸入剤である。
いる薬学的に許容される担体、アジュバント及び対向イオン(counterions)とと
もに調製できる。この組成物は好ましくは、例えば錠剤、ピル剤、粉末剤、液状
の溶液剤もしくは懸濁剤、注入可能であるが溶解しない溶液、例えば単位用量の
容器、または用量計量済みの吸入剤のような、固体状、半固体状及び液体状の剤
形で単位用量の形態になっている。カンナビジオールに対して効果的なヒト経口
服用量の範囲は、約1〜40mg/体重1kg、例えば5〜20mg/kgの範囲でいろいろ変
えるように、さらに特定すると約20mg/kgの用量で計画される。
水や軟膏のような薬学的に不活性で生理学的に許容される担体に配合して点眼す
る剤形で投与するとよい。ベンザルコニウムクロライドのような従来よりある保
存剤もその配合剤に添加することができる。眼軟膏では活性成分は、抗菌性の保
存剤とともに、例えば白色ワセリンやミネラルオイルのような適当な基剤と混合
する。適当な薬学的担体について知られているのと同様に、これらの服用形態に
調合する特殊な方法についても当技術分野では公知である。Remington: The Sci
ence and Practice of Pharmacy, 19th Ed., Mark Publishing Co. (1995)、特
にPart 7参照。
なされたらすぐに投与されるのが理想である。例えば心筋梗塞が心電図によって
、または心臓障害(例えばCKMB)の特徴である酵素の増加によって確認されたら直
ちに、治療的有効量のカンナビノイド薬物を投与する。また脳卒中の特徴である
兆候(運動または感覚の異常)、あるいは神経血管性の血栓塞栓症の特徴である分
布状態に大脳梗塞がなっていることをX線写真により確認した後で服用量を投薬
してもよい。カンナビジオールの場合では、例えばその薬物は活性成分が5mg/k
gの用量で連続的に静脈内注入しながら投与できるし、あるいは時間毎にその用
量を筋肉内注射して投与してもよい。
カンナビノイドの例を挙げている。
。
酸化剤として用いることが可能ないくつかのカンナビノイドの例が列記されてい
る。特に有用な例は化合物CBD、カンナビジオールである。
変は、当業者には明らかであると思われる。そのような改変は、特許請求の範囲
に記載した本発明の範囲内であると考えるべきである。
において細胞の損傷(LDH放出によって測定した場合)を誘導したNMDAを示すグラ
フであり、それは細胞培養物中でカンナビジオールの濃度を増加させると細胞の
損傷に対して保護できることを示している。 図1Bは図1Aに類似のグラフであるが、損傷(グルタミン酸塩及びAMPA/カイネー
トの受容体に効力のある薬剤、シクロチアジドまたはコンカナバリンAによって
誘導された)を仲介したAMPA/カイネート受容体も培養培地中のカンナビジオール
の存在によって濃度依存性の態様で減少することを示している。
酸塩と5μMのカンナビジオール(CBD)か5μMのTHCが存在する場合の細胞の損傷(L
DHの放出によって測定した場合)を示す棒グラフであり、それはCBD及びTHCが同
様に保護作用のあることを示している。 図2Bは図2Aに類似の棒グラフであるが、CBD(5μM)またはTHC(5μM)の神経保護
作用を変えることがわかっていないSR 141716Aが存在する場合に評価した細胞損
傷を示しており、そのグラフはその効果がカンナビノイド受容体によって仲介さ
れた通常のカンナビノイドの効果ではないことを示している。
BHT、及びカンナビノイド受容体に結合する非-カンナビノイドアナンダミド(ア
ラキドイルエタノアミド)についてのサイクリックボルタンメトリーによって検
出した酸化還元電位を示すグラフである。
トすることによって、それらの物質の抗酸化性の特徴を表すグラフであり、そこ
で蛍光が減衰することは抗酸化活性がより大きいことを示している。
ブチルペルオキシドが減少することを示すグラフであり、それはカンナビジオー
ルが生きた細胞において効果的な抗酸化剤であることを証明している。 図5Bは、神経に毒性を誘導したグルタミン酸塩に対抗する数種の抗酸化剤の抗
酸化作用を比較する棒グラフであり、それはCBDが優れた抗酸化作用を持つこと
を示している。
Oの酵素活性に対するCBDの効果(234nmにおける吸収の変化によって測定した場合
)を示すグラフであり、それはCBDが15-LOは阻害するが、12-LO酵素は阻害しない
ことを明らかにしている。 図6Bは、15-LOに対するCBDの阻害効果が競合的であることを証明するグラフで
ある。
く全細胞で行ったものであって、培養したラットの好塩基性白血病細胞(RBL-2H3
)から得られる5-LOの酵素活性に対するCBDの効果(236nmにおける吸収の変化によ
って測定した場合)を示しており、このグラフはCBDが5-LOを阻害することを証明
している。 図7Bは、ヒト白血球(12-LOタイプ1)による12-HETEの形成(12-LOの産生)に対す
るCBDの効果(236nmにおける吸収の変化によって測定した場合)を示すグラフであ
る。 図7Cは図7Bに類似のグラフであって、ヒト血小板(12-LOタイプ2)による12-HET
Eの形成に対するCBDの効果(236nmにおける吸収の変化によって測定した場合)を
示している。
毒性から最も効果的に皮質のニューロンを保護できることを明らかにした棒グラ
フである。
Claims (32)
- 【請求項1】 酸化的ストレスによって引き起こされた疾患を有する被験者
に治療的有効量のカンナビノイドを投与する工程を含む、酸化性ストレスによっ
て引き起こされた疾患を治療する方法。 - 【請求項2】 カンナビノイドが非精神活性性(non-psychoactive)である、
請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 カンナビノイドが10L/kgまたはそれ以上の分配容積を有する
、請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 カンナビノイドがNMDA及びAMPA受容体でのアンタゴニストで
はない、請求項2記載の方法。 - 【請求項5】 カンナビノイドが下記の式を有する、請求項1記載の方法: 【化1】 式中、RがH、置換もしくは非置換のアルキル基、カルボキシル基、アルコキシ基
、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、ハロゲンまたはアミノ
基からなる群より選択される。 - 【請求項6】 RがH及び置換もしくは非置換のアルキル基、またはカルボキ
シル基、アルコキシ基からなる群より選択される、請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 カンナビノイドが下記の式からなる群より選択される、請求
項2記載の方法: 【化2】 式中、Aがシクロヘキシル基及び置換または非置換のアリール基、 【化3】 からなる群より選択されるがピネンではなく; R1がH、置換または非置換のアルキル基、及び置換または非置換のカルボキシ
ル基からなる群より選択され; R2がH、低級の置換または非置換のアルキル基、及びアルコキシ基からなる群
より選択され; R3がH、低級の置換または非置換のアルキル基、及び置換または非置換のカル
ボキシル基からなる群より選択され; R4がH、水酸基及び低級の置換または非置換のアルキル基からなる群より選択
され;並びに R5がH、水酸基及び低級の置換または非置換のアルキル基からなる群より選択
される。 - 【請求項8】 R1が低級のアルキル基、COOH、及びCOCH3からなる群より選択
され; R2がH、非置換のC1-C5アルキル基、水酸基、メトキシ基及びエトキシ基からな
る群より選択され; R3がH、非置換のC1-C3アルキル基、及びCOCH3からなる群より選択され; R4が水酸基、ペンチル基、ヘプチル基及びジメチルヘプチル基からなる群より
選択され; R5が水酸基及びメチル基からなる群より選択される、請求項7記載の方法。 - 【請求項9】 カンナビノイドが、 【化4】 または 【化5】 または 【化6】 からなる群より選択され、式中、R1、R2及びR3は、H、CH3、及びCOCH3からなる
群より独立して選択される、請求項1記載の方法。 - 【請求項10】 カンナビノイドが、 【化7】 からなる群より選択され、 式中、a)R1=R2=R3=H b)R1=R3=H、R2=CH3 c)R1=R2=CH3、R3=H d)R1=R2=COCH3、R3=H e)R1=H、R2=R3=COCH3 である、請求項9記載の方法。
- 【請求項11】 カンナビノイドが、 【化8】 または 【化9】 からなる群より選択され、 式中、R19がH、低級アルキル基、低級アルコール、またはカルボキシル基であ
り、R20がHまたはOHであり、かつR21-R25が独立してHまたはOHである、請求項2
記載の方法。 - 【請求項12】 R1がH、CH3、CH2OH、またはCOOHであり、かつR20-R25が独立
してHまたはOHである、請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 カンナビノイドが、 【化10】 または 【化11】 であり、 式中、R19及びR20はHであり、かつR26がアルキル基である、請求項2記載の方
法。 - 【請求項14】 カンナビノイドがカンナビジオールである、請求項10記載の
方法。 - 【請求項15】 請求項5記載のカンナビノイドの治療的有効量を被験者に投
与する工程を含む、被験者の中枢神経系における虚血性または神経変性性疾患を
治療する方法。 - 【請求項16】 カンナビノイドが精神活性性カンナビノイドでない、請求項
13記載の方法。 - 【請求項17】 虚血性または神経変性性疾患が、虚血性梗塞、アルツハイマ
ー病、パーキンソン病、及びヒト免疫不全ウイルス痴呆症、ダウン症候群、並び
に心疾患からなる群より選択される、請求項15記載の方法。 - 【請求項18】 カンナビノイドが抗酸化剤であるかどうかを決定する工程を
含む、神経学的疾患を治療する際に使用できるカンナビノイドを選択するアッセ
イ法。 - 【請求項19】 カンナビノイドが抗酸化剤であるかどうかを決定するために
請求項18項記載のアッセイ法を用いる工程、そしてそれが抗酸化剤である場合に
そのカンナビノイドを投与する工程を含む、神経学的疾患または虚血性疾患を治
療する方法。 - 【請求項20】 神経学的疾患または虚血性疾患が、中枢神経系または心筋に
おける血管虚血事象である、請求項19記載の方法。 - 【請求項21】 神経学的疾患が脳における血栓塞栓症である、請求項20記載
の方法。 - 【請求項22】 疾患が酸化性ストレスから引き起こされるかどうかを決定す
る工程、および該疾患が酸化性ストレスから引き起こされたのであれば治療的に
有効な抗酸化量でカンナビノイドを投与する工程を含む、カンナビノイドを用い
て疾患を治療する方法。 - 【請求項23】 カンナビノイドが、少なくとも1.5L/kgの分配容積を有し、
かつカンナビノイド受容体において実質的に活性がない、請求項22記載の方法。 - 【請求項24】 カンナビノイドが、少なくとも10L/kgの分配容積を有する、
請求項23記載の方法。 - 【請求項25】 カンナビノイドが、12-リポキシゲナーゼの酵素活性よりも5
-及び15-リポキシゲナーゼの酵素活性を選択的に阻害する、請求項1記載の方法
。 - 【請求項26】 カンナビノイドが12-リポキシゲナーゼの酵素活性よりも実
質的に顕著に5-及び15-リポキシゲナーゼの酵素活性を選択的に阻害するかどう
かを決定する工程を含む、神経学的疾患の治療において使用するカンナビノイド
を選択するアッセイ法。 - 【請求項27】 カンナビノイドが12-リポキシゲナーゼの酵素活性よりも実
質的に顕著に5-及び15-リポキシゲナーゼの酵素活性を阻害するかどうかを決定
するために請求項26記載のアッセイ法を用いる工程、そしてそれが12-リポキシ
ゲナーゼよりも実質的に顕著に5-及び15-リポキシゲナーゼの酵素活性を阻害す
る場合にそのカンナビノイドを投与する工程を含む、神経学的疾患または虚血性
疾患を治療する方法。 - 【請求項28】 神経学的疾患または虚血性疾患が、中枢神経系または心筋に
おける血管虚血事象である、請求項27記載の方法。 - 【請求項29】 神経学的疾患が脳における血栓塞栓症である、請求項28記載
の方法。 - 【請求項30】 カンナビノイドが、虚血性障害が起きている間及びその後で
投与される、請求項27記載のアッセイ法。 - 【請求項31】 カンナビノイドが12-リポキシゲナーゼの酵素活性よりも実
質的に顕著に5-及び15-リポキシゲナーゼの酵素活性を選択的に阻害するかどう
かを決定する工程、及び該カンナビノイドが低いNMDA拮抗作用を有するかどうか
を決定する工程をさらに含む請求項18記載のアッセイ法。 - 【請求項32】 カンナビノイドが、潜在的なカンナビノイド受容体活性を有
するかどうかを決定する工程をさらに含む、請求項31記載の方法。
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