JP2002510917A - 移動ステーションへの接続を制御する方法 - Google Patents

移動ステーションへの接続を制御する方法

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JP2002510917A JP2000541842A JP2000541842A JP2002510917A JP 2002510917 A JP2002510917 A JP 2002510917A JP 2000541842 A JP2000541842 A JP 2000541842A JP 2000541842 A JP2000541842 A JP 2000541842A JP 2002510917 A JP2002510917 A JP 2002510917A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、移動ステーションが、第1無線ネットワークコントローラ(RNC)RNC1により制御されるネットワークエリアから、第2無線ネットワークコントローラRNC2により制御されるネットワークエリアへ移動したときの状態における送信リンク最適化の実現に係る。この手順に関連したシグナリングは、2つのRNCと移動交換センター(MSC)との間で実行される。移動ステーションは、使用される無線リソースが同じままであるから、シグナリングに関与する必要はない。この手順の目的は、使用される無線アクセスネットワーク(RAN)において送信リンクの利用を最適化すると共に、制御側RNCと無線インターフェイスとの間の送信遅延を最小にすることである。これは、移動ステーションの接続を制御するエンティティをRNCから第2のRNCへ再配置し、そしてMSCと第2のRNCとの間の送信リンクを最適化することにより実現される。このような制御エンティティは、例えば、マクロダイバーシティ合成機能、無線リソース制御ブロック、及びそれに関連したユーザ平面エンティティを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、セルラーテレコミュニケーションネットワークにおいて送信リンク
を最適化する方法に係る。
【0002】
【背景技術】
図1は、ハードハンドオーバー中に、即ち移動ステーション10がその使用ベ
ースステーション20(1つ又は複数)を切り換えるときに、時々生じる状態の
一例を示している。このような状態は、例えば、移動ステーションがセルラーテ
レコミュニケーションシステムにおいてあるセルから別のセルへ移動するときに
生じる。図1は、2つの状態を示し、即ち移動ステーション10がまだ第1セル
のエリアにいるときの状態Aと、移動ステーション(MS)が第2セルのエリア
へ移動したときの状態Bとを示す。又、図1は、無線ネットワークコントローラ
(RNC)30、31により制御されるベースステーション(BS)20も示し
ている。無線ネットワークコントローラは、移動交換センター(MSC)40に
接続される。第1の状態においては、移動ステーション10が文字Aで示された
位置にあり、第1のRNC30により制御されるベースステーション20に接続
される。無線ネットワークコントローラ30は、合成ユニット33及び分割ユニ
ット34を備えている。合成ユニット33は、ベースステーションから到来する
同じベアラに属するアップリンク信号を合成し、そして分割ユニットは、ダウン
リンク信号を2つ以上のベースステーションへ複写する。又、RNC30は、移
動ステーション10との通信に必要なプロトコルを実行するプロトコル制御ブロ
ックも備えている。RNC30は、アップリンクデータをMSC40へ送信する
と共にダウンリンクデータをそこから受信し、MSC40は、テレコミュニケー
ションネットワークの他部分と通信する。
【0003】 移動ステーションが文字Bで示された位置へ移動すると、移動ステーション1
0は、ベースステーション20への無線リンクを確立する。ハンドオーバーシグ
ナリング中に、第1のRNC30、即ち図1のRNC1は、RNC2を経てこの
RNC2により制御されるベースステーション20へ必要な接続B’を確立する
と共に、RNC1により制御されるベースステーション20への以前の接続A’
を解除する。制御側RNC、即ち図1のRNC1は、一般に、コントロールRN
Cと称する。他方のRNC、即ち図1のRNC2は、一般に、ドリフトRNCと
称する。更に、UMTS(ユニバーサル・モービル・テレコミュニケーション・
システム)に対するある仕様では、2つのRNC間のインターフェイスをIur
インターフェイスと称し、そしてMSCとRNCとの間のインターフェイスをI
uインターフェイスと称する。これらのインターフェイス名をここでも使用する
ことにする。
【0004】 図1のシステム、即ちコントロールRNC及びドリフトRNCの使用は、状態
Bにおいて、送信リンクが、状態Aのように1つだけではなく、2つのRNCを
経てルート指定されることから幾つかの欠点を招く。送信リンクの数が増加する
につれて、リンクによって生じる遅延も増加する。遅延の増加は、ネットワーク
がスピーチのような一定遅延サービスに対して厳密な遅延要求を満足しなければ
ならないときに、ネットワーク全体により多くの需要を課する。更に、使用中の
送信リンクの数が増加するので、ネットワークの負荷も増加する。
【0005】
【発明の開示】
本発明の目的は、移動ステーションが、第1の無線ネットワークコントローラ
により制御されるエリアから、第2の無線ネットワークコントローラにより制御
される第2のエリアへ移動したときに、セルラーテレコミュニケーションネット
ワークにおける送信リンクを最適化することである。本発明の別の目的は、移動
ステーションが、第1の無線ネットワークコントローラにより制御されるエリア
から、第2の無線ネットワークコントローラにより制御される第2エリアへ移動
したときの状態において、制御側無線ネットワークコントローラとベースステー
ションとの間の送信遅延を減少する方法を実現することである。本発明の更に別
の目的は、移動ステーションが、第1の無線ネットワークコントローラにより制
御されるエリアから、第2の無線ネットワークコントローラにより制御される第
2のエリアへ移動したときの状態において、ネットワーク負荷を減少する方法を
実現することである。本発明の更に別の目的は、上述した問題を軽減することで
ある。
【0006】 これらの目的は、接続制御エンティティを第1の無線ネットワークコントロー
ラから第2の無線ネットワークコントローラへ再配置して、第2の無線ネットワ
ークコントローラが制御側無線ネットワークコントローラになるようにすると共
に、使用されている移動交換センターと、第2の無線ネットワークコントローラ
との間のリンクを最適化することにより達成される。 本発明によるハンドオーバー方法は、ハンドオーバー方法に向けられた独立請
求項の特徴部分に記載したことを特徴とする。本発明による接続設定方法は、接
続設定方法に向けられた独立請求項の特徴部分に記載したことを特徴とする。本
発明によるシステムは、システムに向けられた独立請求項の特徴部分に記載した
ことを特徴とする。従属請求項は、本発明の更に別の効果的な実施形態を記述す
る。
【0007】 本発明は、移動ステーションが、第1の無線ネットワークコントローラ(RN
C)RNC1により制御されるネットワークエリアから、第2の無線ネットワー
クコントローラRNC2により制御されるネットワークエリアへ移動した状態に
おいて、送信リンクの最適化を実現することについて説明する。この手順に関連
したシグナリングは、2つのRNCと移動交換センター(MSC)との間で実行
される。移動ステーションは、使用する無線リソースが同じままであるから、シ
グナリングに関与する必要はない。この手順の目的は、使用されている無線アク
セスネットワーク(RAN)における送信リンクの利用を最適化し、そして制御
側RNCと無線インターフェイスとの間の送信遅延を最小にすることである。こ
れは、移動ステーションの接続を制御するエンティティを第1RNCから第2R
NCへ再配置し、そしてMSCと第2RNCとの間の送信リンクを最適化するこ
とにより実現される。このような制御エンティティは、例えば、マクロダイバー
シティ合成機能、無線リソース制御ブロック、及びそれに関連したユーザプレー
ンエンティティを含む。
【0008】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、同様のエンティティが同じ参照番号で示された添付図面を参照し本発明
を詳細に説明する。 図2、3及び4を参照して、本発明の効果的な実施形態を説明する。図2は、
移動ステーション10(MS)がベースステーション20への接続を有し、ベー
スステーションは、移動ステーションへの接続を制御するRNC30ではなくR
NC31により制御される初期状態を示している。このスタート状態では、RN
C1 30が移動ステーションへの接続を制御するが、接続は、移動ステーショ
ンが現在位置するエリアのベースステーションを制御するRNC2 31を経て
ルート指定される。この状態は、例えば、移動ステーションが、RNC1 30
により制御されるセル内に位置する間に接続を開始し、そしてそのセルから、R
NC2 31により制御される別のセルへ移動するときに生じる。移動交換セン
ター40(MSC)は、ネットワークの他部分(図2には示さず)からRNCへ
の接続を与える。RNCは、更に、合成及び分割ユニット33、34を含む。合
成ユニット33は、ベースステーションから到来する同じベアラに属するアップ
リンク信号を合成し、そして分割ユニットは、ダウンリンク信号を2つ以上のベ
ースステーションへ複写する。MSCは、とりわけ、スイッチングブロック41
を備えている。図3は、ハンドオーバー後の図2のシステムを示す。本発明の効
果的な実施形態に基づくハンドオーバーに関連したシグナリングが図4に示され
ている。
【0009】 MSへの接続を制御即ち管理するRNCは、RLC(無線リンク制御)、MA
C(媒体アクセス制御)及びRRC(無線リソース制御)プロトコルのような幾
つかのプロトコルを用いてMSと通信する。RNCは、これらのプロトコルを実
行するための幾つかの機能的ブロック32を備えている。これらの機能的ブロッ
クは、以下、プロトコル制御ブロック32と称する。これらのプロトコル制御ブ
ロックは、ネットワークの仕様により設定されたプロトコルルールに従い、そし
て各プロトコルの現在状態に関連した情報及び他の関連情報を記憶するメモリを
備えている。これらのプロトコル制御ブロックは、通常、各プロトコルに関連し
た手順を考慮したコンピュータプログラムとして実現される。
【0010】 スタート状態では、移動ステーションは、RNC2から無線リソースを得てい
る。というのは、MSが現在使用するベースステーション(BS)を制御するの
がRNC2だからである。RNC1とRNC2との間のインターフェイス、即ち
Iurインターフェイスにおける接続は、移動ステーションがRNC1により制
御されるセルからRNC2により制御されるセルへ移動したときに、RNC1に
より設定される。これらの接続は、レッグの識別子で識別される。ベースステー
ションからRNCへのリンクは、当該ベースステーションを制御するRNC、こ
の場合はRNC2、により設定される。
【0011】 実際に、MSは、他のRNCからの無線リソースを使用してもよい。簡単化の
ために、図2に示す初期状態は、RNC2により制御されるベースステーション
からの接続しか含まない。本発明の1つの実施形態では、他のRNCからの無線
リソースが、以下に述べるRNCハンドオーバーを実行する前に解放される。し
かしながら、本発明は、このような実施形態に限定されるものではない。本発明
の他の実施形態では、他のRNCからの無線リソースは、RNCハンドオーバー
中に不変のままとされてもよい。
【0012】 ハンドオーバー手順は、RNC1 30がMSC40に送信するHO_REQ
UIREDメッセージによって開始される(100)。このメッセージは、ハン
ドオーバーを設定するのに必要な情報、即ちターゲットRNCの識別、RNC1
とRNC2との間のIurインターフェイス接続に対するレッグ識別子、並びに
プロトコル及び使用中プロトコルの現在状態を指定するプロトコル制御プロック
情報を含む。
【0013】 好ましくは、HO_REQUIREDメッセージを送信した後、RNC1は、
HO_REQUIREDメッセージにおいて指定された接続(1つ又は複数)の
特性を変更することが許されない。さもなくば、RNC2が接続を引き継ぐ前に
、RNC2が接続の状態に関して正しい情報をもつよう確保するために、RNC
1とRNC2との間により多くのシグナリングが必要となる。 HO_REQUIREDメッセージを受信すると、MSCは、ターゲットRN
Cへの新たなIu接続を形成し始める。又、MSCは、HO_REQUESTメ
ッセージをRNC2へ送信し(110)、このメッセージは、ハンドオーバーを
設定するのに必要な同じ情報を含む。
【0014】 通常のIu接続設定手順は、ターゲットRNCへの新たなIu接続を形成する
のに使用できる。Iu接続の設定は、選択されたIu接続設定手順に基づきHO
_REQUESTメッセージをRNC2へ送信する前、又はほぼ同時に、又はそ
の後に、行なうことができる。又、MSCは、それ自身、即ちMSCのスイッチ
ングブロックをして、データを失うことなく、新たに確立された対応部分への各
古いIu接続を切り換えられるように準備する。図4は、HO_REQUEST
メッセージをRNC2へ送信した後にIu接続の設定120が行なわれる本発明
の実施形態に対応する。
【0015】 MSCは、MSCとターゲットRNCとの間のIu接続を形成するのに適した
唯一のエンティティではない。本発明の別の実施形態では、RNC2は、MSC
からHO_REQUESTメッセージを受信した後に、RNC2とMSCとの間
の新たなIu接続の設定を実行する。 MSCは、HO_REQUIREDメッセージにおいて受信されそしてHO_
REQUESTメッセージにおいてRNC2へ通された情報に、更に別の情報、
即ち少なくともハンドオーバー識別子を追加する。MSCがMSCとターゲット
RNCとの間に新たなIuインターフェイスリンクを形成処理する本発明の実施
形態では、MSCは、ターゲットRNCが確立されたIuリンクを特定のハンド
オーバーに使用できるようにするために、ターゲットRNCへ通される情報に新
たなIuリンクの識別子を追加する。
【0016】 ターゲットRNC即ちRNC2は、現在アクティブなIurインターフェイス
レッグのどれをハンドオーバー手順に含ませるべきか識別するために、HO_R
EQUESTメッセージで指定されたIurレッグ識別子を使用する。ターゲッ
トRNC2は、移動ステーションへの接続に対してプロトコル制御ブロックを形
成し(130)、そしてそれらの状態を、メッセージに含まれたプロトコル制御
ブロック情報に基づいて設定する。その後、プロトコル制御ブロックは、ハンド
オーバー実行後にMSの制御を引き継ぐことができ、そして動作を開始するトリ
ガーを待機するように設定される。
【0017】 又、HO_REQUIRED及びHO_REQUESTメッセージは、RNC
1自体をアクティブなベースステーションに識別するためにRNC1によりどの
識別子が使用されたかに関する情報を含むのが好ましい。この情報は、RNC2
がそれ自体をベースステーションに識別すると共にベースステーションがRNC
2からのデータを受け入れ且つRNC1からのデータを無視できるようにするた
めに、RNC2が接続を引き継いだ後に必要となる。 又、RNC1により送信されたHO_REQUIREDメッセージは、本発明
のある実施形態では、ハンドオーバーの実行時間に対する時間基準計画も含む。
しかしながら、実行時間を指定する他の方法も、以下に説明する。
【0018】 RNC2は、各アップリンクベアラに対する合成ユニット及び各ダウンリンク
ベアラに対する分割ユニットを形成し(130)、その後、RNC2は、新たな
Iuリンクをそれに対応する分割及び合成ユニットに接続する。合成ユニットは
、同じベアラを受信したベースステーションからの単一ベアラに属する信号を合
成するユニットである。分割ユニットは、ベアラを多数のベースステーションへ
送信のために分配するユニットである。
【0019】 又、RNC2は、HO_REQUESTメッセージのレッグ識別子で識別され
た現在Iurリンクに接続されたアップリンク合成ユニットから到来するデータ
流を、新たなIuリンクに接続された新たなアップリンク合成ユニットへ切り換
えるようにそれ自身を準備する。しかしながら、RNC2は、他のやり方でデー
タ流を切り換えるようにそれ自身を準備することもできる。例えば、本発明の別
の効果的な実施形態では、RNC2は、アップリンクデータ流を複写し、そして
新たに形成されたIuリンクに接続された新たに形成された合成ユニットにその
複写を向けて、合成ユニットがデータをまだ出力しないように指令する。このよ
うな準備の後に、RNC2は、合成ユニットがデータを出力するのを許すだけで
新たなIuリンクを経てデータの送信をスタートすることができる。 又、MSCにより送信されるHO_REQUESTメッセージは、本発明のあ
る実施形態では、ハンドオーバーの実行時間に対する時間基準計画を含む。しか
しながら、実行時間を特定する他のやり方も、以下に説明する。
【0020】 RNC2は、ダウンリンクデータユニットの送信時間を正しく調整できるよう
にするためにベースステーションのタイミングに関する情報を必要とし、これに
より、データユニットは、所望のCDMA無線フレームに含まれるように正しい
時間にベースステーションにより受信される。RNC2の新たなプロトコル制御
ブロックは、RNC1により決定されたタイミング情報を、HO_REQUES
Tメッセージのプロトコル制御ブロック情報の一部分として受け取る。ベースス
テーションに対する送信遅延はRNC2において異なるので、タイミング情報を
チェックする必要がある。タイミング情報は、通常、各ベースステーションにお
けるフレームタイミングの情報と、RNCからベースステーションへの送信遅延
とを含む。現在のセルラーネットワークシステム及びUMTS仕様は、例えば、
ベースステーションタイミング及び送信遅延に関する情報を得るための種々の方
法を規定しており、本発明の実施形態ではそのいずれの方法も使用できる。それ
故、これらの方法は、ここでは詳細に説明しない。RNC1は、HO_REQU
ESTメッセージのタイミング情報において、当該ベアラのインターリーブ周期
の長さ及びスタートフレームに関する情報、即ち移動ステーションに対してネッ
トワークにより提供されるサービスに関する情報も含むのが好ましい。このサー
ビス情報は、RNC2によりチェックされる必要はない。
【0021】 移動ステーションが2つ以上のRNCを通るアクティブな接続を有する状態で
は、ターゲットRNC即ちRNC2は、ここに示す例では、他のRNCへの及び
そこからの新たなIurリンクも形成する。 それに続く段階では、RNC2は、HO_REQUEST_ACKメッセージ
をMSCに送信する(140)ことによりハンドオーバーの準備が完了したこと
をMSCに通知する。このメッセージは、RNC2がそれ自身で準備したハンド
オーバーの識別子を含む。又、RNC2により送信されるHO_REQUEST
_ACKメッセージは、本発明のある実施形態では、ハンドオーバー実行時間に
対する時間基準計画も含む。しかしながら、実効時間を特定する他のやり方も、
以下に説明する。 RNC2からHO_REQUEST_ACKメッセージを受信した後に、MS
Cは、RNC1への古いIu接続から、RNC2への新たなIu接続へ切り換わ
るようにそれ自身準備する(150)。
【0022】 先ず、MSCにおけるアップリンク接続の切り換えについて説明する。本発明
の1つの実施形態では、MSCは、新たなIuアップリンク接続におけるアクテ
ィビティが検出されたときに、直ちに切り換えを行うようにMSCのスイッチン
グ要素に指令する。本発明の別の効果的な実施形態では、MSCは、ハンドオー
バーに関与するIuリンクをRNC1及びRNC2からMSCへ接続するマルチ
ポイント−ポイント接続を設定する。多当事者接続の実施形態では、いずれかの
RNCから到来するデータがMSCにより意図された行先へ転送される。1つの
実施形態では、MSCは、RNC1及びRNC2の両方からアップリンクデータ
を受け取りそしていずれかの入力にデータが受け取られたときにデータを出力す
る合成手段を形成することにより、多当事者接続を設定する。このような合成手
段は、このような機能を遂行するようにMSCのスイッチングユニットのスイッ
チング要素を設定することにより形成できる。本発明の別の効果的な実施形態で
は、合成ユニットは、データの選択も実行し、両方の入力から同じデータが到着
する場合には、2つのデータ流のいずれを合成手段の出力へコピーするか選択す
る。それ故、合成手段は、両方の入力から同じデータが受け取られる場合に複写
を取り去る。合成ユニットは、受信したデータユニットの各々が正しくないかど
うかチェックしそして正しいデータユニットを選択することにより、この選択を
行うことができる。
【0023】 次いで、MSCのダウンリンク構成について説明する。MSCは、RNC2へ
のデータの送信を開始する。本発明の効果的な実施形態では、MSCは、ダウン
リンクデータを複写し、そしてそれらを古いIuリンクを経てRNC1へ送信す
ると共に新たなIuリンクを経てRNC2へ送信する。データ複写を用いるこの
実施形態では、データが複写されることを指示する情報がダウンリンクデータユ
ニットに追加されるのが好ましい。複写データを識別するこの情報は、ベースス
テーションがRNC1及びRNC2の両方から同じデータを受信する場合に、ベ
ースステーションにおけるデータ処理を簡単化する。 本発明の別の実施形態では、MSCがダウンリンクデータ送信をRNC1のI
uリンクからRNC2のIuリンクへ単に切り換えるだけである。この実施形態
は、図4の段階150の説明に対応する。
【0024】 本発明の効果的な実施形態では、ハンドオーバー実行時間が次のように決定さ
れる。RNC2は、ダウンリンクデータがMSCから到来することを検出すると
(160)、移動ステーションへの接続の制御を引き継ぎ、そして移動ステーシ
ョンから到来するアップリンクデータを、新たなIuアップリンクを経てMSC
へ直接送信し始める。RNC2のスイッチングブロックは、全てのアップリンク
データを新たなアップリンク合成ユニットに切り換え、そして古いIurリンク
を経てRNC1に向けてアップリンクデータを転送するのを停止する。同様に、
RNC2は、RNC1から到来するダウンリンクデータをベースステーションに
向けて転送するのも停止する。この実施形態は、図4の段階160の説明に対応
する。
【0025】 本発明の別の効果的な実施形態では、ハンドオーバー実行の厳密な時間が次の
ように見出される。第1のデータユニットが新たなIuリンクを経てRNC2に
到着すると、プロトコル制御ブロックは、既に述べたタイミング情報を検査し、
そしてどのCDMAフレームにおいてデータユニットが送信されるか決定する。
プロトコル制御ブロックは、全てのベアラについてこの検査及び決定を実行し、
そしてベースステーションに向けて送信されるべき第1データユニットは、実際
のハンドオーバー実行時間を決定する。 又、ハンドオーバー実行時間は、ベアラインターリーブ周期に基づいて決定す
ることもできる。この手順は、以下で説明する。
【0026】 本発明のある実施形態では、RNCハンドオーバー実行時間は、ハードハンド
オーバー手順の間に、即ち移動ステーションが使用ベースステーションを切り換
えるときに、移動ステーションによって決定することができる。ハードハンドオ
ーバー手順に関連したRNCハンドオーバー手順は、以下に述べる。 データユニットは、プロトコル制御ブロックにより、データユニットを全ての
ベースステーションに複写する2つ以上の分割ユニットを経て、ベースステーシ
ョンへ送信される。又、プロトコル制御ブロックは、レート情報や、CDMAフ
レームに必要とされるフレーム制御ヘッダ(FCH)のような必要なヘッダ情報
も形成する。
【0027】 本発明の効果的な実施形態では、RNC2のプロトコル制御ブロックにより形
成された全ての情報は、RNC2を情報の形成者として識別するRNC識別子に
よりマークされ、ハンドオーバー実行後に情報が発生されたことをベースステー
ションが決定できるようにする。この識別子は、例えば、各データ及びヘッダユ
ニットにアタッチされるCDMAフレームラベルに含ませることができる。この
識別子は、新たなRNCによって選択されるのが効果的である。同じ識別子が選
択されるのを防ぐために、古いサービスRNC即ちRNC1は、ハンドオーバー
のシグナリング中に、例えば、上述したHO_REQUIREDメッセージにお
いて新たなサービスRNCにその識別子を指示する。しかしながら、RNC識別
子は、本発明のある実施形態では、MSC又は他の何らかの制御エンティティに
より指定することができる。従って、同じ接続に関連し、同じCDMAフレーム
(1つ又は複数)をターゲットとしそして異なるサービスRNC識別子を有する
データユニット又は制御情報をベースステーションが受信すると、ベースステー
ションは、古いサービスRNC識別子でマークされたデータユニット及び制御情
報を破棄する。
【0028】 移動ステーションが2つ以上のRNCを通るアクティブな接続を有する状態に
おいては、ターゲットRNC、この例ではRNC2は、他のRNCへの及びそこ
からの新たに形成されたIurリンクとの間でデータのやり取りを開始する。 上記の段階が完了した後に、RNC2は、HO_COMPLETEメッセージ
をMSCに送信し(170)、このメッセージは、RNC2がハンドオーバーを
首尾良く完了したことを確認する。HO_COMPLETEメッセージを受信す
ると、MSCは、RNC1への及びそこからの古い接続を解除し、そしてCLE
AR_COMMANDメッセージを送信することにより(190)、RNC1に
も接続を解除するよう指令する。本発明のある実施形態では、RNC1は、接続
を解除しそして他の必要なクリーンアップ手順を実行した後にCLEAR_CO
MPLETEメッセージを送信することにより応答する。
【0029】 本発明のある実施形態では、MSCは、確認メッセージHO_COMPLET
E_ACKをRNC2へ返送することもできる。 図2及び3を参照して説明したハンドオーバー手順は、本発明の1つの実施形
態に過ぎない。ハンドオーバー手順は、他の多数のシグナリングシーケンスでも
実現できる。例えば、RNC1は、必ずしも、MSCを経てHO_REQUIR
EDメッセージをルート指定する必要はない。本発明の更に別の実施形態では、
RNC1は、HO_REQUIREDメッセージをRNC2に直接送信すること
によりハンドオーバーを開始し、そして個別のHO_REQUIRED_MSC
メッセージをMSCに送信して、ハンドオーバーの準備を開始するようにMSC
に指令する。別の例として、本発明のある実施形態では、RNC1は、HO_R
EQUIREDメッセージをRNC2に直接送信し、その後、RNC2は、それ
に対応するメッセージをMSCへ送信して、ハンドオーバーの必要性をMSCに
通知する。
【0030】 ここでは、種々の機能的エンティティ間で送信される種々のコマンドに対して
幾つかの名前が使用される。このようなコマンド名の一例は、HO_REQUI
REDである。本発明は、特定のコマンド名に限定されるものではなく、コマン
ド名は、本発明の異なる実施形態において異なってもよい。又、MSC及びRN
Cのような種々の機能的エンティティの名前は、異なるセルラーネットワークに
おいて異なってもよい。ここで使用する名前は、第3世代の移動セルラーネット
ワークに対する特定の例示的設計において使用されるもので、本発明を何ら限定
するものではない。
【0031】 インターリーブ周期の構成 典型的に、セルラーネットワークは、ユーザに種々のサービスを提供する。サ
ービスの送信レート、許容ビットエラー率又は最大遅延のようなデータ送信要件
は、しばしばサービスごとに異なる。これらの異なる要件により、異なるベアラ
に対して異なるインターリーブ周期が使用される。インターリーブ周期が1の状
態では、1つのデータユニットが各フレームに送信される。インターリーブ周期
が2の状態では、データユニットの半分が1つのフレームに送信される。一般に
、nを1と特定の最大限界との間の整数とすれば、インターリーブ周期はnフレ
ーム又は他の基本的な時間単位である。一般的なケースでは、データユニットの
1/n部分が1つのフレームにおいて送信される。極めて頻繁に行われることと
して、データ送信レートを著しく低下しないようにするために、1つのフレーム
において2つ以上のデータユニットからこのような部分が2つ以上送信される。
接続のインターリーブ周期の長さは、接続の設定中及びインターリーブ周期のス
タートフレーム中にセットされる。
【0032】 本発明の効果的な実施形態においては、各ベアラのタイミングは、できるだけ
多数のベアラのインターリーブ周期ができるだけ頻繁に同じフレームにおいてス
タートするように設定される。任意であるが、このタイミングは、全てのベアラ
のインターリーブ周期が、できるだけ小さな繰返し周期で、時々同じフレームに
おいてスタートするように設定される。この種のタイミングは、RNCハンドオ
ーバーを簡単化する。というのは、ベアラのインターリーブ周期がスタートする
フレームの始めにハンドオーバーを実行できるからである。このようにインター
リーブ周期を設定しないと、ハンドオーバー中に指定のインターリーブ周期を越
えないようにするために、種々のベアラの送信間に厳密な時間同期が必要とされ
る。
【0033】 インターリーブ周期のスタート点は、インターリーブ周期のスタートフレーム
を簡単なルールで推定して、必要な計算を最小限にできるように設定されるのが
好ましい。例えば、インターリーブ周期は、インターリーブ周期の長さを法とす
るグローバルなフレーム番号が、所定数、例えば1又は好ましくは0となるよう
なフレームにおいてスタートするように設定されるのが好都合である。グローバ
ルなフレーム番号とは、送信フレームを識別する数である。グローバルなフレー
ムの番号付け構成は、セルラーテレコミュニケーションシステムにおいて一般的
に使用されている。
【0034】 本発明の更に別の効果的な実施形態では、インターリーブ周期の長さは、プロ
セスを更に簡単化するようにルールに基づいて調整される。好ましくは、インタ
ーリーブ周期の長さは、2の累乗、例えば、2、4、8又は16フレーム等々に
設定される。長さが2の累乗であるときに、インターリーブ周期の長さを法とす
るグローバルフレーム番号が0である場合には、計算が非常に簡単になる。 ここでの説明及び請求の範囲では、インターリーブ周期の長さは、CDMAフ
レームのような送信フレームの数として指定される。 RNCハンドオーバーは、インターリーブ周期がスタートするときに、このよ
うなフレームにおいて実行されるよう好都合にタイミングどりできるが、本発明
によるインターリーブ周期の整列は、他のやり方でも利用できる。例えば、イン
ターリーブ周期の整列は、RNCハンドオーバーが必要でないときでも、通常の
ハードハンドオーバーも簡単化する。
【0035】 ハードハンドオーバー手順により推進されるRNCハンドオーバー 本発明の効果的な実施形態では、RNCハンドオーバーは、いわゆるハードハ
ンドオーバー、即ち1つのベースステーションから別のベースステーションへの
移動ステーションのハンドオーバーによって開始され、この場合、ベースステー
ションは、異なるRNCの制御のもとにある。図5は、本発明の効果的な実施形
態に使用されるシグナリングの一例を示す。この例は、移動ステーションが、R
NC1で制御されるセルからRNC2で制御されるセルへ移動するときの状態に
対応する。
【0036】 明瞭化のために、図5には、移動ステーションとハードハンドオーバーに関連
したネットワークとの間の典型的な全てのシグナリングは示されていない。図5
は、RNCハンドオーバーに直接関連したシグナリングのみを示している。又、
図5に示された信号及び手順段階のほとんどは、図4に関連して既に説明したの
で、これら信号及び手順段階の詳細な説明は、ここでは、繰り返さない。 先ず、RNC1 30は、HO_REQUIREDメッセージをMSC40に
送信し(100)、このメッセージは、図4に関連して述べた情報を含むのが好
ましい。MSCは、対応するHO_REQUESTメッセージをRNC2 31
に送信し、そしてハンドオーバーの準備を開始する(120)。RNC2がHO
_REQUESTメッセージを受信すると、RNC2は、ハンドオーバーに必要
な準備を行う(130)。RNC2がハンドオーバーの準備を整えると、確認メ
ッセージHO_REQUEST_ACKをMSCに送信する(140)ことによ
りMSCに通知する。
【0037】 この確認を受け取ると、MSCは、RNC2を経てダウンリンクデータの送信
を開始する。MSCは、図5の例に対応して、RNC1及びRNC2の両方にデ
ータを送信するのが好都合である。本発明の他の実施形態では、MSCは、ダウ
ンリンクデータ送信をRNC1からRNC2へ切り換えて、RNC1へのダウン
リンクデータ送信を終わらせることができる。 次いで、MSCは、ハンドオーバーを実行できることを指示するHO_COM
MANDメッセージをRNC1へ送信する(152)。RNC1は、それに対応
するHO_COMMANDメッセージを移動ステーションへ送信する(154)
。このHO_COMMANDメッセージを受信した後に、移動ステーションは、
HO_ACCESS_REQUESTメッセージをRNC2へ送信する(156
)ことによりいつでもハンドオーバーをトリガーすることができる。
【0038】 本発明の別の効果的な実施形態では、RNC2は、HO_COMMANDメッ
セージを形成し、そしてこのメッセージを、それがMSCへ送信するHO_RE
QUEST_ACKメッセージに含ませる。その後、MSCは、HO_COMM
ANDメッセージをRNC1に単に転送する。 本発明の更に別の効果的な実施形態では、HO_COMMANDメッセージは
、アクセス要求又はアクセス要求後のアクティビティに使用するための無線リソ
ースに関する情報を含む。このような情報は、例えば、アクセス要求を行なうべ
きチャンネルを指定するチャンネル情報を含む。このような情報は、更に、ハン
ドオーバー後の通信のためにRNC2により移動ステーションに対してどのチャ
ンネルが受信されたかに関する情報も含む。
【0039】 図5の例では、移動ステーションは、いつハンドオーバーを実行すべきかを判
断する。しかしながら、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。例
えば、ハードハンドオーバーをトリガーするいかなる既知の方法を使用してもよ
い。それ故、本発明の他の実施形態では、RNC1は、ハードハンドオーバー、
ひいては、RNCハンドオーバーに対する実行時間を判断するエンティティとし
て働く。本発明の他の実施形態では、RNC2がこのエンティティとして働く。
例えば、RNC1及びRNC2がハンドオーバーの準備を実行し、その後、RN
C1がRNC2にメッセージを送信し、RNC2がいつでもハンドオーバーを実
行できることをRNC2に通知する。ハードハンドオーバーは、MSCによって
も実行できるので、本発明のある実施形態では、MSCも、実行時間を判断でき
る。
【0040】 RNC2は、HO_ACCESS_REQUESTメッセージを受け取ると、
移動ステーションへの接続の制御を引き継ぐことによりハンドオーバーを実行す
る。本発明のある実施形態では、RNC2は、HO_DETECTメッセージを
送信し(162)、RNC2が移動ステーションを検出したことをMSCに通知
する。このようなメッセージは、GSMシステムにおいて使用される。しかしな
がら、HO_DETECTメッセージの送信は、本発明の全ての実施形態におい
て必要ではない。というのは、本発明は、GSMシステムに何ら限定されないか
らである。
【0041】 上記の段階を完了した後に、RNC2は、HO_COMPLETEメッセージ
をMSCに送信し(170)、このメッセージは、RNC2がハンドオーバーを
首尾良く完了したことを確認する。HO_COMPLETEメッセージを受信す
ると、MSCは、RNC1への及びそこからの古い接続を解除し、そしてCLE
AR_COMMANDメッセージを送信する(190)ことによってRNC1も
接続を解除するよう指令する。本発明のある実施形態では、RNC1は、接続を
解除しそして他の必要なクリーンアップ手順を実行した後にCLEAR_COM
PLETEメッセージを送信することにより応答する。 本発明のある実施形態では、MSCは、確認メッセージHO_COMPLET
E_ACKをRNC2へ返送することができる(180)。
【0042】 本発明の更に別の実施形態 本発明のある実施形態では、2つ以上の移動交換センター(MSC)がハンド
オーバーに含まれる。これは、例えば、RNC1が第1MSCの制御のもとにあ
り、そしてRNC2が第2MSCの制御のもとにあるケースである。2つ以上の
移動交換センター又はそれに対応するエンティティを伴う別の例は、システム間
ハンドオーバーである。例えば、移動ステーションが、GSMシステムのような
第1セルラーシステムのセルから、W−CDMAベースのシステムのような第2
セルラーシステムのセルへ移動するときには、各システムの当該無線ネットワー
クコントローラが特定システムのMSC又はそれに対応するエンティティにより
制御される。図4及び5を参照して既に説明した種々のシグナリングシーケンス
は、このような状態にも使用できるが、RNCが、同じMSCではなく、それら
の各制御側MSCに対してメッセージを送信及び受信するようにのみ変更がなさ
れる。関連MSCは、あるシグナリングも実行することが必要であり、例えば、
MSC間ハンドオーバーを実行することが必要である。しかしながら、種々のM
SC間ハンドオーバー方法が当業者に知られているので、このシグナリングに付
いては、ここでは、詳細に説明しない。MSC間ハンドオーバーは、例えば、P
CT特許出願WO95/08898号に開示されている。
【0043】 本発明のある実施形態では、単一のRNCが、2つ以上のMSCへの及びそこ
からの接続を有してもよい。例えば、移動ステーションは、各々異なるMSCを
通る2つ以上の接続を有することができる。このような状態は、例えば、現在開
発中のUMTSシステムにおいて、2つ以上のコール又は接続が2つ以上のコア
ネットワークから単一の無線アクセスネットワークを経て受け取られたときに生
じる。このような実施形態では、ハンドオーバー手順に関与するRNCが、各々
の関連MSC又は対応コアネットワークエンティティと共に上記のシグナリング
を中継するのが好ましい。
【0044】 本発明は、ベースステーションへ送信されるデータユニットにRNC識別子を
アタッチすることによりデータユニットのソースRNCを識別することに限定さ
れない。本発明の更に別の効果的な実施形態では、ベースステーションは、デー
タユニットを送信したRNCを、データユニットがベースステーションによって
受信されたところの送信チャンネルから確認する。例えば、RNC2がベースス
テーションへの新たなAAL2層接続を設定する場合には、接続設定シグナリン
グが、ベースステーションに、RNC2から新たな接続が到来することを通知す
る。その後、ベースステーションは、データユニットの明確なタグがなくても、
新たなAAL2接続から受け取ったデータユニットがRNC2から到来したこと
を知る。又、ソースRNCは、あるAAL5チャンネル、あるPCM通信リンク
チャンネル、又は他の特定のチャンネルによって識別することもできる。同様に
、ベースステーションは、ある第2チャンネルからのデータユニットがRNC1
から到来することを知ることができる。従って、ベースステーションが第1無線
ネットワークコントローラからのデータユニット及び第2無線ネットワークコン
トローラからのデータユニットを受信し、そして上記データユニットが同じ送信
フレームにおいて送信されるように指令されたときには、上記ベースステーショ
ンは、第1無線ネットワークコントローラから受信した上記データユニットを破
棄する。
【0045】 更に別の効果的な実施形態では、これらソースRNC識別方法を組合せて使用
することもできる。例えば、RNC1は、データユニットにアタッチされたRN
C識別子により識別することができ、そしてRNC2は、データユニットをベー
スステーションに送信する通信チャンネルによって識別することができる。 上記の例では、移動ステーションは、2つ以上のベースステーションに同時に
関連するが、本発明は、移動ステーションが多数のベースステーションへの接続
をもつことのできるシステムのみに限定されない。本発明による方法は、コント
ロール及びドリフト無線ネットワークコントローラ又はそれに対応するエンティ
ティを通る接続のルートを使用するいかなるセルラーテレコミュニケーションシ
ステムにも使用できる。
【0046】 無線ネットワークコントローラのような所与の機能的エンティティの名前は、
異なるセルラーテレコミュニケーションシステムの状況においてしばしば相違す
る。例えば、GSMシステムでは、RNCに対応する機能的エンティティは、ベ
ースステーションコントローラ(BSC)である。それ故、請求の範囲における
無線ネットワークコントローラという用語は、特定のセルラーテレコミュニケー
ションシステムにおけるエンティティに使用される用語に関わりなく、全ての対
応する機能的エンティティを包含するものとする。 以上の説明に鑑み、当業者であれば、本発明の範囲内で種々の変更がなされ得
ることが明らかであろう。本発明の好ましい実施形態を詳細に説明したが、本発
明の真の精神及び範囲内で多数の変更や修正がなされ得ることが明かであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 公知システムにおいてハードハンドオーバー後に生じる状態を示す図である。
【図2】 本発明の効果的な実施形態に基づく方法を説明するためのスタート状態を示す
図である。
【図3】 本発明の効果的な実施形態に基づく方法を実行した後の最終状態を示す図であ
る。
【図4】 本発明の効果的な実施形態に基づくシグナリングを示す図である。
【図5】 本発明の効果的な実施形態に基づくシグナリングを示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月27日(2000.5.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの無線ネットワークコントローラを有するセ
    ルラーテレコミュニケーションシステムにおいて移動ステーションへの少なくと
    も1つの接続をハンドオーバーするための方法において、 少なくとも1つの通信プロトコルを制御する少なくとも1つのプロトコル制御
    ブロックの状態情報を送信し、このプロトコルは、移動ステーションと無線ネッ
    トワークコントローラとの間で第1無線ネットワークコントローラから第2無線
    ネットワークコントローラへのデータの通信を支配し、そして 上記少なくとも1つの通信プロトコルの制御を上記第1無線ネットワークコン
    トローラから上記第2無線ネットワークコントローラへ再配置する、 という段階を含むことを特徴とするハンドオーバー方法。
  2. 【請求項2】 上記第1無線ネットワークコントローラは、ダウンリンクデ
    ータユニットにRNC識別子をアタッチして、上記データユニットを受信するベ
    ースステーションに上記データユニットのソースを通知し、そして 上記第2無線ネットワークコントローラは、ダウンリンクデータユニットにR
    NC識別子をアタッチして、上記データユニットを受信するベースステーション
    に上記データユニットのソースを通知する、 という段階を更に含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ベースステーションが、上記第1無線ネットワークコントロ
    ーラの識別子により識別されたデータユニット、及び上記第2無線ネットワーク
    コントローラの識別子により識別されたデータユニットを受信し、そして上記デ
    ータユニットが同じ送信フレームにおいて送信されるよう指令された場合には、
    上記ベースステーションが、上記第1無線ネットワークコントローラの識別子に
    より識別されたデータユニットを破棄する請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ベースステーションは、上記第1及び第2の無線ネットワー
    クコントローラの一方から通信リンクを経てデータユニットを受信し、そして 上記ベースステーションは、上記データユニットがどの通信チャンネルを経て
    受信されたかに基づいて上記第1又は第2の無線ネットワークコントローラのど
    ちらが上記データユニットを送信したか識別する、 という段階を更に含む請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ベースステーションが上記第1無線ネットワークコントロー
    ラからのデータユニット及び上記第2無線ネットワークコントローラからのデー
    タユニットを受信し、そしてこれらデータユニットが同じ送信フレームにおいて
    送信されるよう指令された場合には、上記ベースステーションは、上記第1無線
    ネットワークコントローラから受信した上記データユニットを破棄する請求項4
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記第2無線ネットワークコントローラは、ハンドオーバー
    実行時間を決定する請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記移動ステーションは、ハンドオーバー実行時間を決定す
    る請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ハンドオーバーは、少なくとも2つのベアラのインターリー
    ブ周期がスタートするところの送信フレームの始めに実行される請求項1に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 セルラーテレコミュニケーションシステムにおいて移動ステ
    ーションの接続を設定する方法において、移動ステーションへの新たな接続が開
    かれるときに、上記接続のインターリーブ周期のスタート時間を、移動ステーシ
    ョンの接続のインターリーブ周期のスタート時間を整列する第1所定ルールに基
    づいて設定することを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 上記第1ルールに基づき、上記接続のインターリーブ周期
    のスタートフレームを、上記インターリーブ周期の長さを法とするグローバルフ
    レーム番号が所定数であるところのフレームに設定する請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 上記所定数はゼロである請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 上記インターリーブ周期の長さは、接続のインターリーブ
    周期がスタートするところのフレームの周波数を増加する第2所定ルールに基づ
    いて設定される請求項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】 上記第2所定ルールに基づき、上記インターリーブ周期の
    長さを2の累乗に設定する請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 セルラーテレコミュニケーションネットワークの移動ステ
    ーションへの接続を制御するシステムにおいて、 移動ステーションへの接続を制御する第1無線ネットワークコントローラと、 上記第1無線ネットワークコントローラ内にあって、少なくとも1つの接続を
    制御する少なくとも1つの通信プロトコルを制御するためのプロトコル制御ブロ
    ックと、 第2無線ネットワークコントローラとを備え、 上記第1無線ネットワークコントローラは、上記プロトコル制御ブロックの状
    態を指定する情報を上記第2無線ネットワークコントローラへ送信するように構
    成され、そして 上記第2無線ネットワークコントローラは、上記情報の受信に応答して、上記
    少なくとも1つの接続の制御を引き継ぐように構成されたことを特徴とするシス
    テム。
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