JP2002509938A - 3’,3’−n−二置換マクロライドlhrhアンタゴニスト - Google Patents

3’,3’−n−二置換マクロライドlhrhアンタゴニスト

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JP2002509938A JP2000541179A JP2000541179A JP2002509938A JP 2002509938 A JP2002509938 A JP 2002509938A JP 2000541179 A JP2000541179 A JP 2000541179A JP 2000541179 A JP2000541179 A JP 2000541179A JP 2002509938 A JP2002509938 A JP 2002509938A
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フレイ,ライザ・メリー
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Abstract

(57)【要約】 黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)のアンタゴニストである式(I)の3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−二置換−6−O−メチル−11−デオキシ−11,12−環状カルバメートエリスロマイシンA誘導体を開示する。該化合物を含む医薬組成物、該化合物の使用方法、および該化合物の製造方法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)のアンタゴニストであ
る一種のマイクロライド化合物と、該化合物を含む医薬組成物と、該化合物の使
用方法と、該化合物の製造方法とに関する。特に本発明は、LHRHのアンタゴ
ニストである3’,3’−N−ビス−デスメチル−3’,3’−N−二置換−6
−O−メチル−11−デオキシ−11,12−環状カルバメートエリスロマイシ
ンA誘導体に関する。
【0002】 (発明の背景) ゴナドトロピン類、濾胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)
、および絨毛性ゴナドトロピン(CG)は、排卵、精子形成、および性ステロイ
ドの生合成に必要である。LHRHとしても知られるある種の視床下部ホルモン
のゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)は、哺乳動物におけるFSHおよび
LHの両方の分泌調節をつかさどるものである。
【0003】 LHRHは、構造: pyro−Glu−His−Trp−Ser−Tyr−Gly
Leu−Arg−Pro−Gly10−NH を有するデカペプチドであり、式中の上付き文字はデカペプチド鎖中の各アミノ
アシル残基の位置を示している。
【0004】 LHRHは、視床下部から放出され、脳下垂体の受容体と結合し、これによっ
てLHおよびFSHが放出され、続いてこれらは性腺に作用してステロイド性ホ
ルモンの合成を刺激する。LHRHの拍動性放出およびそれによるLHおよびF
SHの放出によって哺乳動物およびヒトの生殖周期が調節される。LHRHアゴ
ニストを急激に投与すると、哺乳動物およびヒトの両方の場合でLHおよびステ
ロイド性性ホルモンの量が増加する。逆説的であるが、LHRHアゴニストの習
慣的な投与はLHおよびステロイド性性ホルモンの量を抑制する。その結果、L
HRHアゴニストの複数回投与による影響として、雌のエストロゲン形成ならび
に雄のテストステロン生成の抑制が起こる。LHRHアンタゴニストの急性また
は習慣的な投与のいずれの場合でも、動物とヒトの両方で同じ影響が観察される
【0005】 近年、相当な研究努力がLHRHアンタゴニストの発見に費やされてきた。こ
れらの努力によって、急性または習慣的な投与によって哺乳動物のLHおよび生
殖ホルモンが抑制される多数のペプチドLHRHアンタゴニストが合成された。
例えば、M.J.カーテン(Karten)の「GnRHおよびGnRH類似体
の作用機序(Modes of Action of GnRH and Gn
RH analogs)」W.F.クローリー(Crowley)およびP.M
.コーン(Conn)編集、277ページ(1992)を参照にされたい。この
文献では、LHRHアンタゴニストが、性ステロイドの抑制が重要な働きをする
避妊、春期発動期の遅れなどの種々の症状の治療、良性前立腺過形成の治療、ホ
ルモン依存性前立腺腫瘍の待期療法または寛解、停留睾丸、女性の多毛症、胃運
動性疾患、月経困難症、および子宮内膜症の治療に有用であると報告している。
【0006】 現在のLHRHアンタゴニストはデカペプチドであり、これらは経口的バイオ
アベイラビリティーが低いために、静脈的または皮下的のいずれかで投与される
。非ペプチドの複素環式アンタゴニストは、例えばWO95/280405号、
WO95/29900号、WO97/22707号、WO97/21704号お
よびWO97/21703などの文献に報告されており、これらを参照にされた
い。非ペプチドLHRHアンタゴニストは、経口バイオアベイラビリティーの向
上による利点が予想され、分子がより小さい。
【0007】 しかし、LHRHアンタゴニストとしてのマクロライド化合物の文献による報
告は知られていない。マクロライド抗生物質およびマクロライドプロキネティッ
ク剤(prokinetic agent)は公知である。例えば、11,12
−環状カルバメート部分を含むエリスロマイシンから誘導されるマクロライド抗
生物質が欧州特許第248 279 A2号に開示されている。効果的な抗菌薬
である3’−N置換エリスロマイシン誘導体が欧州特許第0 559 896
A1号に記載されている。大環式ラクトン(マクロライド)プロキネティック剤
は公知である。胃腸運動促進剤として使用される12−員環マクロライドを開示
しているJ.S.ジダ(Gidda)らの欧州特許第出願第0349100号(
1990年1月3日公告)を参照にされたい。大村および伊藤の米国特許第4,
677,097号(1987年6月30日発行)、欧州特許出願第215,35
5号(1987年3月25日公告)、および欧州特許出願第213,617号(
1987年3月11日公告)は、消化管収縮運動の刺激薬として有用なエリスロ
マイシンA、B、C、およびDの誘導体を開示している。さらに、T.スナズカ
(Sunazuka)らによるChem.Pharm.Bull.37(10)
:2701−2709(1989)は、胃腸運動刺激活性を有する8,9−アン
ヒドロエリスロマイシンA−6,9−ヘミアセタールおよび9,9−ジヒドロ−
エリスロマイシンA−6,9−エポキシドの第4級誘導体を開示している。
【0008】 これらの引用文献のいずれも、LHRHアンタゴニストとして有効な本発明の
新規な3’,3’−N−ビス−デスメチル−3’,3’−N−二置換−6−O−
メチル−11−デオキシ−11,12−環状カルバメートエリスロマイシンA誘
導体は開示していない。
【0009】 3’−N−デスメチル−3’−N−一置換−6−O−メチル−11−デオキシ
−11,12−環状カルバメートエリスロマイシンA誘導体は、所有者が同じで
本出願と同時に出願された米国特許出願に開示されている。本発明の3’,3’
−N−ビス−デスメチル−3’,3’−N−二置換−6−O−メチル−11−デ
オキシ−11,12−環状カルバメートエリスロマイシンA誘導体は本明細書で
開示される。
【0010】 (発明の要約) 1つの態様では、本発明は、式:
【0011】
【化11】 を有する化合物またはその医薬上許容できる塩またはエステルに関し、式中、 Aは、 (a)−C、 (b)−N、および (c)−O、からなる群より選択され、 XおよびYは、各出現時にそれぞれ独立に、 (a)水素、 (b)ハロゲン、 (c)トリフルオロメチル、 (d)アルコキシ、 (e)アルキル、 (f)アリール、および (g)置換アリール、からなる群より選択され; RおよびR’は、 (a)アルキル、 (b)シクロアルキル、 (c)複素環、 (d)置換複素環、 (e)アルキルシクロアルキル、 (f)置換アルキルシクロアルキル、 (g)アルキルアリール、 (f)アルキル複素環、 (i)アルケニル、 (h)アルキニル、 (i)−C(S)−NHR、C(NR)−NHR(式中、Rは水素、
アルキル、またはアリールである)、および (j)−(CH−C(CH−R(式中、mは2、3、4、また
は5であり、Rはアルキル、アルコキシ、アリール、または置換アリールであ
る)、からなる群より選択され、 RおよびRは、各出現時にそれぞれ独立に、 (a)水素、 (b)メチル、であるか、あるいは AがCである場合は、RおよびRを合わせたものが環状部分を形成し、 AがNである場合は、Rはなく、 n=1、2、または3である。
【0012】 別の態様では、本発明は、化合物式Iの調製方法に関する。該方法は、 (a)式:
【0013】
【化12】 の化合物を、ナトリウムヘキサメチルジシラジドおよびカルボニルジイミダゾー
ルと反応させて、式:
【0014】
【化13】 の化合物を得る段階と、 (b)段階(a)で得た化合物を式:
【0015】
【化14】 のアミノ化合物と反応させた後、2’,4”−保護水酸基を脱保護し、式:
【0016】
【化15】 の化合物を得る段階と、 (c)段階(b)で得た化合物を塩基の存在下でヨウ素で処理して3’−アミ
ノを段階的にデスメチル化して式:
【0017】
【化16】 の化合物を得る段階と、 (d)段階(c)で得た3’,3’−N−ビスデスメチル化化合物をアルキル
化剤によってアルキル化する段階とを含む。
【0018】 本発明の方法の別の態様では、該方法は、 (c)段階(b)で得た化合物を選択的にデスメチル化して式:
【0019】
【化17】 の化合物を得る段階と、 (d)段階(c)で得た3’−N−デスメチル化化合物をアルキル化剤によっ
てアルキル化して式:
【0020】
【化18】 の化合物を得る段階と、 (e)段階(d)で得た化合物を、塩基の存在下でヨウ素で処理して3’−ア
ミノをデスメチル化して式:
【0021】
【化19】 の化合物を得る段階と、 (f)段階(e)で得た3’−N−デスメチル化化合物をアルキル化剤によっ
てアルキル化する段階とを含む。
【0022】 本発明の化合物は、抗菌活性をほとんどまたはまったく示さないが、これらの
化合物はLHRH受容体と結合し、LHRHアンタゴニストとして有効である。
従って、これらの化合物は、前立腺癌、子宮内膜症、性早熟、性ホルモンの関連
する他の種類の疾患の治療に有効である。
【0023】 従って、本発明の別の態様では、本発明は、LHRHアンタゴニストとして有
用であり、哺乳動物のLH、テストステロン、エストラジオール、およびエスト
ロゲンを抑制する医薬組成物に関する。
【0024】 さらに別の態様では、本発明は、治療の必要なホストに治療上有効量のLHR
H化合物と治療上有効量の抗アンドロゲン剤とを組み合わせて投与することを含
む雄または雌の哺乳動物の性ホルモン量を抑制する方法に関する。
【0025】 (発明の詳細な説明) 本明細書で使用する「低級アルキル」または「アルキル」という用語は、1〜
20個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味し、時にはCx〜
Cy−アルキルと表記され、式中のxおよびyはそれぞれアルキル基中の最小炭
素原子数および最大炭素原子数を表す。低級アルキルの例としては、限定するも
のではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2
,2−ジメチルブチル、2−メチルペンチル、2,2−ジメチルプロピル、n−
ヘキシルなどが挙げられる。
【0026】 本明細書で使用する「アルコキシ」または「低級アルコキシ」という用語は、
エーテル結合によって酸素原子と結合する上記定義の低級アルキル基を意味する
。アルコキシの例としては、限定するものではないが、メトキシ、エトキシ、イ
ソプロポキシ、n−ペンチルオキシ、t−ブトキシ、n−オクチルオキシなどが
挙げられる。このアルコキシ基は、限定するものではないが、炭素で構成される
5または6員環であり窒素、酸素などの1または2個のヘテロ原子を含んでもよ
い環も含むことができる。
【0027】 本明細書で使用する「アルケニル」という用語は、2〜20個の炭素原子、好
ましくは4〜12個の炭素原子、特に約8〜10個の炭素原子を含み、1つ以上
の炭素−炭素二重結合、好ましくは約1〜3個の二重結合も含む分岐鎖または直
鎖の炭化水素鎖を意味する。本発明の化合物は、既知の配置のいずれかである場
合があるし、異性体の混合物として存在する場合もある。
【0028】 本明細書で使用する「アルキニル」という用語は、2〜20個の炭素原子、好
ましくは4〜12個の炭素原子、特に約8〜10個の炭素原子を含み、1つ以上
の炭素−炭素三重結合、好ましくは約1個の三重結合も含む分岐鎖または直鎖の
炭化水素鎖を意味する。本発明の化合物は、既知の配置のいずれかである場合が
あるし、異性体の混合物として存在する場合もある。
【0029】 本明細書で使用する「シクロアルキル」という用語は、環に3〜7個の炭素原
子を有する飽和単環式炭化水素基を意味し、限定するものではないが、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど
が挙げられる。環式基は、例えば低級アルキル基、水酸基、ハロゲン、またはア
ミノ基で任意に置換されてもよい。
【0030】 本明細書で使用する「アルキルシクロアルキル」という用語は、低級アルキル
基に結合した上記定義のシクロアルキル基を意味する。アルキルシクロアルキル
基は、アルキル基を介して親部分と結合し、そのアルキル基は1〜6個の炭素原
子で構成される。例としては、限定するものではないが、シクロプロピルメチル
、シクロプロピルエチル、シクロブチルメチルなどが挙げられる。
【0031】 本明細書で使用する「アリール」という用語は、1つ以上の芳香環を有する単
環構造、縮合二環構造、または縮合三環構造を意味し、限定するものではないが
、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、フェナントレニル、ビフェニレ
ニル、インダニル、インデニルなどが挙げられる。
【0032】 本明細書で使用する「置換アリール」という用語は、基の1、2、または3個
の水素原子が独立に、Cl、Br、F、I、OH、シアノ、メルカプト、ニトロ
、C〜C−アルキル、ハロ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキ
シ、チオ−C〜C−アルコキシ、メトキシメトキシ、アミノ、C〜C
アルキル−アミノ、ジ(C〜C−アルキル−)アミノ、ホルミル、カルボキ
シ、アルコキシカルボニル、C〜C−アルキル−CO−O−、C〜C
アルキル−CO−NH−、またはカルボキサミドで置き換えられることによって
置換された上記定義のアリール基を意味する。但し、テトラフルオロフェニル、
およびペンタフルオロフェニルも「置換アリール」の定義に含まれる。
【0033】 本明細書で使用する「アリールアルキル」という用語は、前述の定義のアルキ
ル基に結合した前述の定義のアリール基を意味する。アリールアルキル基は、親
部分とアルキル基を介して結合し、そのアルキル基は1〜6個の炭素原子を有す
る。アリールアルキル基中のアリール基は、前述の定義のように置換されてもよ
い。例としては、限定するものではないが、3−(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピル、1−メチル−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピル、4−ヒドロキ
シベンジルなどが挙げられる。
【0034】 本明細書で使用する「複素環」、「複素環式」、「ヘテロ環」という用語は、
酸素、窒素、および硫黄から選択される1つのヘテロ原子を含む3または4員環
;あるいは1、2、または3個の窒素原子、1つの窒素原子と1つの硫黄原子、
または1つの窒素原子と1つの酸素原子を含む5、6、または7員環の任意のも
のを意味する。5員環は0〜2個の2重結合を有し、6および7員環は0〜3個
の二重結合を有する。窒素ヘテロ原子は、任意に第4級化することができる。「
複素環式」という用語は、上記複素環の任意のものがベンゼン環またはシクロヘ
キサン環あるいは別の複素環と縮合した2環式基も含む(例えば、インドリル、
キノリル、イソキノリル、テトラヒドロキノリルなど)。複素環としては、アゼ
チジニル、ベンズイミダゾリル、1,4−ベンゾジオキサニル、1,3−ベンゾ
ジオキソリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ジヒ
ドロイミダゾリル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフラニル、ジオキサニル、ジオ
キソラニル、フリル、ホモピペリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミ
ダゾリジニル、インドリニル、インドリル、イソキノリニル、イソチアゾリジニ
ル、イソチアゾリル、イソオキサゾリジニル、イソオキサゾリル、モルホリニル
、ナフチリジニル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、ピペラジニル、ピペリジ
ニル、ピラジニル、ピラゾリニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピ
ロリニル、ピロリル、キノリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニ
ル、チアゾリジニル、チアゾリル、およびチエニルが挙げられる。
【0035】 複素環は、非置換でもよいし、あるいは水酸基、ハロ、オキソ(=O)、アル
キルイミノ(RN=、式中Rは低級アルキル基である)、シクロアルキル、
アリール、アリールアルキル、および低級アルキルから独立に選択される置換基
で一置換または二置換されてもよい。さらに、窒素含有複素環はN−保護するこ
とができる。
【0036】 本明細書で使用する「(複素環)アルキル」という用語は、前述の定義の低級
アルキル基に結合した前述の定義の複素環式基を意味する。(複素環)アルキル
基は、アルキル基を介して親部分と結合し、そのアルキル基は1〜6個の炭素原
子を有する。例としては、限定するものではないが、2−ピリジルメチル、4−
ピリジルメチル、2−ピリジルエチル、3−(3−ピリジル)プロピル、3−(
2−ピリジル)プロピル、3−(4−ピリジル)プロピル、2−フリルメチルな
どが挙げられる。
【0037】 本明細書で使用する「置換(複素環)アルキル」という用語は、前述の複素環
アルキル基において、複素環式基またはアルキル基の1、2、または3個の水素
原子が独立に、Cl、Br、F、I、OH、シアノ、メルカプト、ニトロ、C 〜C−アルキル、ハロ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、チ
オ−C〜C−アルコキシ、ヒドロキシアルキル、メトキシメトキシ、アミノ
、C〜C−アルキル−アミノ、ジ(C〜C−アルキル)アミノ、カルボ
キシアルデヒド、カルボキシ、アルコキシカルボニル、C〜C−アルキル−
CO−O−、C〜C−アルキル−CO−NH−、またはカルボキサミドで置
き換えられることによって置換されたものを意味する。例としては、限定するも
のではないが、3−[(5−メチル)−2−ピリジル]プロピル、3−[(6−
メチル)−2−ピリジル]プロピル、4−[(6−メチル)−2−ピリジル]ブ
チル、(5−ニトロ)−2−チエニルメチルなどが挙げられる。
【0038】 本明細書で使用する「ヘテロアリール」という用語は、5〜10個の環原子を
有し、その環原子の1つはS、O、およびNから選択され、0、1、または2個
の環原子はS、O、およびNから独立に選択される追加のヘテロ原子であり、残
りの環原子は炭素である環状芳香族基を意味し、この基は任意の環原子を介して
分子の残りの部分と結合するものであり、例えば、ピリジニル、ピラジニル、ピ
リミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル
、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チエニル、フラニル
、キノリニル、イソキノリニル、などが挙げられる。
【0039】 本明細書で使用する「置換ヘテロアリール」という用語は、分子上の1、2、
または3個の水素原子が独立に、Cl、Br、F、I、OH、C〜C−アル
キル、C〜C−アルコキシ、メトキシメトキシ、アミノ、またはC〜C −アルキル−アミノで置き換えられることによって置換される上記定義のヘテロ
アリール基を意味し、例えば4−オキソ−1H−キノリンなどはモノオキソ置換
ヘテロアリール化合物とも呼ばれる。
【0040】 本明細書で使用する「非プロトン性溶媒」という用語は、プロトン活性に対し
て比較的不活性である、すなわちプロトン供与体として作用しない溶媒を意味す
る。例としては、限定するものではないが、例えば、ヘキサンおよびトルエンな
どの炭化水素、塩化メチレン、塩化エチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭
化水素、テトラヒドロフラン、およびN−メチル−ピロリジノンなどの複素環式
化合物、ジエチルエーテルおよびビス−メトキシメチルエーテルなどのエーテル
類、ならびにジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、および酢酸エ
チルなどの他の多様な化合物が上げられる。このような化合物は当業者には公知
であり、例えば反応物質の溶解性、反応物質の反応性、および好ましい温度範囲
などの因子に依存して個々の溶媒またはそれらの混合物が特定の化合物および反
応条件に好適となりうることは当業者にとっては明らかであろう。非プロトン性
溶媒に関するさらなる考察は、有機化学の教科書または専門のモノグラフに見る
ことができ、例えば、有機溶媒の物理的性質および精製方法第4版(Organ ic Solvents Physical Properties and Methods of Purification ,4th ed.)、ジョン
・A・リディック(John A.Riddick)ら編著、Techniqu
es of Chemistry Series.Vol.II、John W
iley & Sons(NY)(1986年)に見ることができる。
【0041】 本明細書で使用する「医薬上許容できる塩」という用語は、健全な医学的判断
の範囲内で、過度の毒性、刺激性、アレルギー反応等がなく、妥当な損益比と釣
り合いの取れた、ヒトまたは下等動物の組織と接触させるための使用に好適であ
る塩を意味する。医薬上許容できる塩は当技術分野において公知である。例えば
、S.M.バーグ(Berge)らは、J.Pharmaceutical S ciences ,66:1−19(1977)に医薬上許容できる塩の詳細を記
載しており、この記載内容を本明細書に引用して組み込む。これらの塩は、本発
明の化合物の最終的な単離または精製の間にその場で調製することができるし、
あるいは遊離塩基を好適な有機酸または無機酸と反応させることによって単独に
調製することもできる。医薬上許容できる非毒性酸付加塩の例としては、アミノ
基と、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、および過塩素酸などの無機酸、あるい
は酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、またはマロン酸
などの有機酸とによって形成される塩、あるいはイオン交換などの技術を使用し
た他の方法で生成する塩が挙げられる。他の医薬上許容できる塩としては、アジ
ピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスル
ホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ塩、ショウノ
ウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩
、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン
酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン
酸塩、ヨウ化水素塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩
、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン
酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸
塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過
硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩
、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシア
ン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが挙げられ
る。代表的なアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩としては、ナトリウム、
リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの塩が挙げられる。さらな
る医薬上許容できる塩としては、適切な場合には、非毒性アンモニウム塩、第4
級アンモニウム塩、ならびにハロゲン化物、水酸化物、カルボン酸塩、硫酸塩、
リン酸塩、硝酸塩、低級アルキルスルホン酸塩、およびアリールスルホン酸塩な
どの対イオンを使用して形成されるアミン陽イオンが挙げられる。
【0042】 本明細書で使用する「医薬上許容できるエステル」という用語は、生体内で加
水分解するエステル類を意味し、人体内で容易に崩壊して親化合物またはその塩
が残るエステル類が含まれる。好適なエステル基としては、例えば医薬上許容で
きる脂肪族カルボン酸、特にアルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸、およ
びアルカン二酸から誘導されるエステル基が挙げられ、各アルキルまたはアルケ
ニル部分が6個以下の炭素原子を有すると好都合である。エステル類の具体例と
しては、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、
アクリル酸エステル、およびエチルコハク酸エステルが挙げられる。
【0043】 本発明の化合物中には多数の不斉中心が存在しうる。他に明記した場合を除け
ば、本発明では、種々の立体異性体およびそれらの混合物を意図している。従っ
て、結合が波線で表される場合は、複数の立体配置の混合物、または指定したあ
るいは指定していない配置の個々の異性体が存在しうるということを意図してい
る。
【0044】 (好ましい実施態様) 本発明の好ましい化合物は、RおよびR’がアルキル、アルケニル、シクロア
ルキル、複素環、(複素環)アルキル、またはアルキルシクロアルキルであり、
XおよびYが独立にクロロ、フルオロ、ジオキサラノ、水素、またはアルコキシ
であり、Aが−Cであり、RおよびRが水素またはシクロプロピルであり、
nが1である化合物を含む。
【0045】 本発明の代表的な化合物は、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ
)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート
)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11−
デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6
−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]−
6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11−
デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]−6−O−
メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’−N−イソプ
ロピル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ
)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート
)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−プロピ
ル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]
−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−イソプロピル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチ
ルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カル
バメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−エチル−3’−N−イソプロピル
−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]−
6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチルメチル−3’−N−
シクロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフ
ェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環
状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−メトキシフェネチルアミノ)]
−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−フルオロフェネチルアミノ)]
−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11−
デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロ−3−フルオロフェネチルアミノ
)]−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロ−3−フルオロフェネチ
ルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カル
バメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11−
デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ
)]−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチ
ルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カル
バメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロペンチル−3’−N−シク
ロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−
ジフルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11
,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジフルオロフェネチルアミ
ノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメー
ト), 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11−
デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジフルオロフェネチルアミノ)]−
6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’−N−シクロ
プロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フ
ルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,1
2−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビス[3−(3−ピリジル
)プロピル]−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フル
オロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12
−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(4−ヒドロキシメチル−2−フリル)メチル−11−デオキシ−11−[カ
ルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル
−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−3−(4−ピリジル)プロピル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3
−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ
シンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−シクロプロピルメチル−3
’−N−4−(ヒドロキシメチル−2−フリル)メチル−11−デオキシ−11
−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−
メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(2−フリル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ
−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−
11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−[6−メチル−(2−ピリジル)]メチル−11−デオキシ−11−[カルボ
キシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エ
リスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビス−(1−メチルシクロプロピ
ル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオ
ロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−
(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビス−(1−メチルシクロプロピ
ル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネ
チルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カ
ルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−(1−メチルシクロプロピル)メ
チル−3’−N−シクロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリス
ロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−(1−メチルシクロプロピル)メ
チル−3’−N−シクロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
ンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−シクロ
プロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フ
ルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,1
2−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−シクロ
プロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフ
ェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環
状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−(1−
メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−
クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
ンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−(1−
メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,
4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−1
1,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(ビスシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3
−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ
シンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(ビスシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3
,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−
11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(2,2−ジメチルプロピル)−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3
−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ
シンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(2,2−ジメチルプロピル)−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3
,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−
11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−[3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−1−メチル]プロピル−
11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチル
アミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバ
メート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−[3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−1−メチル]プロピル−
11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)
]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)
、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’−N−(1−
メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−
クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
ンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’−N−(1−
メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,
4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−1
1,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(1−エチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリス
ロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(1−エチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
ンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(1−フェニルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキ
シ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリ
スロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(1−フェニルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキ
シ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ
シンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−エチル−3’−N−(1−メチル
シクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ
−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−
11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−エチル−3’−N−(1−メチル
シクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジ
クロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,1
2−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソブチル−3’−N−(1−メ
チルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−ク
ロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシン
A−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソブチル−3’−N−(1−メ
チルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4
−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11
,12−(環状カルバメート) 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(1−アリルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリス
ロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(1−アリルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
ンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(1−ベンジルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキ
シ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリ
スロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(1−ベンジルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキ
シ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ
シンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビス−(1−メチルシクロブチル
)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロ
フェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(
環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビス−(1−メチルシクロブチル
)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネチ
ルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カル
バメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(1−メチルシクロブチル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−
(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロ
マイシンA−11,12−(環状カルバメート)、および 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
−(1−メチルシクロブチル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−
(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシン
A−11,12−(環状カルバメート) からなる群より選択される。
【0046】 本発明のより好ましい化合物は、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビスシクロプロピルメチル−11
−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミ
ノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメー
ト)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビスシクロブチル−11−デオキ
シ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−
6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビス−(1−メチルシクロ
プロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−
フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,
12−(環状カルバメート)、および 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−(1−
メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−
クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
ンA−11,12−(環状カルバメート)、 である。
【0047】 LHRHアゴニストおよびアンタゴニストの作用および有用性 本発明のLHRHアゴニストおよびアンタゴニスト化合物は、性早熟、前立腺
癌、良性前立腺過形成(BPH)、子宮内膜症、子宮繊維腫、乳癌、座瘡、月経
前症候群、多嚢胞性卵巣症候群、ならびにヒトおよび哺乳動物のいずれかの性の
性腺ホルモン産生の過剰または欠乏に起因する疾患の治療に有用である。本発明
のLHRHアンタゴニストは、雌および雄の両方の生殖の調節にも有用である。
本発明の化合物は、雄のテストステロンおよびジヒドロテストステロン(DHT
)ならびに雌のエストロゲンおよびエストラジオールの量の抑制に有用である。
【0048】 本発明の方法を実施する際は、本発明の化合物または本発明の化合物を含む医
薬組成物の有効量を、そのような治療を必要または希望するヒトまたは哺乳動物
に投与する。これらの化合物または組成物は、具体的な最終用途に依存して、経
口的、非経口的(皮下、筋肉内、および静脈内投与を含む)、経膣(特に避妊の
場合)、直腸、口腔内(舌下的を含む)、経皮的または鼻腔内を含む任意の種々
の経路で投与することができる。任意の所与の症状における最も好適な経路は、
特定の有効成分の使用、関与する被検者、および医師の判断に依存する。本発明
の化合物または組成物は、後により詳細に説明するような持続性製剤、デポ剤、
またはインプラント製剤によって投与することもできる。
【0049】 一般的には、本明細書で前述した目的で使用して雄または雌の哺乳動物に性ホ
ルモン量を調節するためには、約1〜200mg/kg体重/日の間、好ましく
は1〜30mg/kg体重/日の間の量の有効成分を投与すると好都合である。
この投与は、最も効果的な結果を得るために、1日1回投与、数回の適用に分配
、または持続性投与によって行うことができる。
【0050】 これらの化合物および組成物の正確な投薬量および投与計画は、治療を受ける
個々の被検者の必要性、治療の種類、苦痛または要求の程度、および医師の判断
に必然的に依存する。一般的に、非経口的投与は他の投与方法よりも少ない投薬
量が必要であり、これは吸収性により大きく依存する。
【0051】 本発明のさらなる態様は、有効成分としての本発明の化合物と医薬上許容でき
る非毒性担体との混合物を含む医薬組成物に関する。前述したように、このよう
な組成物は、特に液体溶液または懸濁液の形態の非経口(皮下、筋肉内、または
静脈内)投与用、特にクリームおよび坐剤などの半固体形態の経膣または直腸投
与用、特に錠剤またはカプセル剤の経口または口腔投与用、あるいは特に散剤、
点鼻薬またはエアゾールなどの鼻腔内投与用に調製することができる。
【0052】 本発明の組成物は、単位服用量形態で好都合に投与することができ、レミント
ン薬学(Remington’s Pharmaceutical Scien
ces)、マック・パブリッシング・カンパニー(Mack Publishi
ng Company)、ペンシルバニア州イーストン(Easton)(19
70年)などに記載されるような医薬分野において公知である任意の方法で調製
することができる。非経口投与のための製剤は、一般的な賦形剤として、滅菌水
または食塩水、ポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコール、植物
由来の油、水素化ナフタレン類などを含むことができる。吸入投与のための製剤
は固形として、乳糖などの賦形剤を含むことができ、あるいは点鼻剤の形態で投
与するための水性または油性液剤とすることもできる。口腔内投与の場合は、代
表的な賦形剤として、糖類、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、アルファ化デンプンなどが挙げられる。
【0053】 本発明の化合物を長期(例えば、1回の投与で1週間〜1年の期間)にわたっ
て被検者に送達できることが特に望ましい。種々の持続性形態、デポ剤、または
インプラントの投与形態を使用することができる。例えば、剤形は、体液に対す
る溶解度が低い本発明の化合物の医薬上許容できる非毒性塩、例えば(a)リン
酸、硫酸、クエン酸、酒石酸、タンニン酸、パモ酸、アルギン酸、ポリグルタミ
ン酸、ナフタレンモノスルホン酸またはナフタレンジスルホン酸、ポリガラクツ
ロン酸などの多塩基酸との酸付加塩、(b)亜鉛、カルシウム、ビスマス、バリ
ウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、コバルト、ニッケル、カドミウムなど
の多価金属陽イオンとの塩、またはN,N’−デベンジルエチレンジアミンまた
はエチレンジアミンなどから生成する有機陽イオンとの塩、あるいは(c)タン
ニン酸亜鉛塩などの(a)および(b)の組み合わせを含むことができる。さら
に、本発明の化合物、または好ましくは上記のような比較的不溶性の塩は、注射
剤に好適なものとして、例えばモノステアリン酸アルミニウムゲルと、例えばゴ
マ油とのゲルとして処方することもできる。特に好ましい塩は、亜鉛塩、タンニ
ン酸亜鉛塩、パモ酸塩などである。注射剤用の持続性デポ製剤の他の種類のもの
は、米国特許第3,773,919号などに記載されるポリアクリル酸/ポリグ
リコール酸ポリマーなどの遅分解性非毒性非抗原性ポリマー中に分散させるかカ
プセル化するかした本発明の化合物または塩を含む。本発明の化合物、または好
ましくは上記のような比較的不溶性の塩は、特に動物に使用する場合に、コレス
テロールマトリックスのペレットに調剤することもできる。さらに別の持続性デ
ポ剤またはインプラント製剤、例えばリポソームは、文献によって公知となって
いる。例えば、持続および制御されたドラッグデリバリーシステム(Susta
ined and Controlled Release Drug Del
ivery Systems)、J.R.ロビンソン(Robinson)編著
、マーセル・デッカー社(Marcel Dekker,Inc.、ニューヨー
ク)(1978年)を参照にされたい。LHRH型化合物に関する詳細な参考文
献としては、例えば米国特許第4,010,125号に見ることができる。
【0054】 LHRHアンタゴニスト活性 本発明の代表的な化合物について、LHRHラット下垂体受容体結合(pK )、およびラット下垂体細胞からのLH抑制のアンタゴニスト有効性(pA
を生体外試験によって評価した。これらの試験には、F.ハビブ(Haviv)
ら、J.Med.Chem.,32:2340−2344(1989)に記載さ
れる方法を使用した。受容体結合親和性(pK)は、解離平衡定数の対数に負
号を付けたものである。本発明の代表的化合物におけるpKの結果を表1に示
す。
【0055】
【表1】
【0056】 pA値は、アンタゴニスト濃度の対数に負号を付けたものであり、アンタゴ
ニストのロイプロリドにより得られる応答曲線を2倍の高濃度に移動させたもの
となる。ロイプロリドは、pyro−Glu−His−Trp−Ser −Tyr−D−Leu−Leu−Arg−Pro−NHEtの構造を
有するLHRHアゴニストであり、米国特許第4,005,063号に開示およ
び請求がなされている。通常pA値が7.0以上であれば、良好なLHRHア
ンタゴニスト有効性であることを示している。代表的な化合物のpA値を以下
の表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】 合成方法 本発明の化合物および方法は、本発明の化合物を調製することができる方法を
説明する以下の合成図式1から6と関連させることによってより理解できるであ
ろう。本発明の化合物は、市販の試薬または合成した試薬を使用して調製される
【0059】 略語 以下の図式および実施例において使用した略語は、Acはアセチルであり、A
PCIは大気圧化学イオン化であり、CDIはカルボニルジイミダゾールであり
、CHCNはアセトニトリルであり、CIまたはDCIは脱着化学イオン化で
あり、DMFはジメチルホルムアミドであり、ESIはエレクトロスプレーイオ
ン化であり、EtOAcは酢酸エチルであり、FABは高速原子衝撃であり、F
TIRはフーリエ変換赤外分光法であり、HPLCは高速液体クロマトグラフィ
ーであり、IRは赤外分光法であり、MeOHはメタノールであり、MHzはメ
ガヘルツであり、MICは顕微鏡であり、MSは質量スペクトルであり、NaH
MDSはナトリウムヘキサメチルジシラジドであり、NMRは核磁気共鳴であり
、Rは保持因子であり、Rは保持時間であり、TBAFはフッ化テトラブチ
ルアンモニウムであり、THFはテトラヒドロフランであり、TLCは薄層クロ
マトグラフィーであり、TMSはトリメチルシリルであり、TMSClは塩化ト
リメチルシリルであり、DCMはジクロロメタンである。
【0060】 出発物質の6−O−メチル−エリスロマイシンA(クラリスロマイシン、B
IAXIN(登録商標)としてアボット・ラボラトリーズ(Abbott La
boratories)より入手可能)は、T.W.グリーン(Greene)
およびP.G.M.ウッツ(Wuts)による有機合成における保護基第2版( Protective Groups in Organic Synthes is ,2nd.ed.)、ジョン・ワイリー・アンド・サン(John Wil
ey& Son,Inc.)(1991年)に記載されるような好適な水酸基保
護試薬との反応によって2’位および4”位が保護される。水酸基保護試薬とし
ては、例えば、非プロトン溶媒中における、無水酢酸、無水安息香酸、クロロギ
酸ベンジル、ヘキサメチルジシラザン、または塩化トリアルキルシリルが挙げら
れる。
【0061】
【化20】
【0062】
【化21】
【0063】 図式1に示される6−O−メチルエリスロマイシンAの2’−および4”−
水酸基の保護は、連続的または同時に行うことができ、これによって化合物
式中Rは水酸基保護基である)を得ることができる。好ましい保護基Rはト
リメチルシリルまたはアセチルである。
【0064】 非プロトン性溶媒の例としては、ジクロロメタン、クロロホルム、DMF、テ
トラヒドロフラン(THF)、N−メチルピロリジノン、ジメチルスルホキシド
、ジエチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、これらの混合物、あるいはこれら
の溶剤のうちの1つとエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタ
ン、アセトニトリル、酢酸エチル、アセトンなどとの混合物が挙げられる。非プ
ロトン性溶媒は、反応に悪影響を与えないものであり、好ましくはジクロロメタ
ン、クロロホルム、DMF、テトラヒドロフラン(THF)、N−メチルピロリ
ジノン、またはそれらの混合物である。
【0065】 保護された化合物を、非プロトン性溶媒中0から25℃においてナトリウム
ヘキサメチルジシラジドまたは水素化ナトリウムで処理し、さらにカルボニルジ
イミダゾールで処理して、化合物を得る。
【0066】 化合物3を、無溶剤またはアセトニトリル中25から80℃において式:
【0067】
【化22】 のアミノ化合物で処理した後、脱保護すると化合物で表されるN−置換環状カ
ルバメートが生成する。2’−および4”−水酸基保護基の脱保護は、T.W.
グリーン(Greene)およびP.G.M.ウッツ(Wuts)による有機合
成における保護基第2版(Protective Groups in Org anic Synthesis ,2nd.ed.)、ジョン・ワイリー・アンド
・サン(John Wiley& Son,Inc.)(1991年)に記載の
方法によっておこなった。
【0068】 本発明の方法の実施態様の1つでは、3’−N−ジメチル基のデスメチル化は
、段階的に行われ、酢酸ナトリウムなどの好適な塩基と光源または熱源の存在下
で化合物をヨウ素で処理した後、チオ硫酸ナトリウムで不活性化し、第1メチ
ル基が徐々に除去され、化合物5が得られる。第2メチル基は、ヨウ素、リン酸
三カリウムなどの中程度の塩基、および光源を使用することによって除去され、
ビスデスメチルアミンが得られる。N−デスメチル化は、化合物を、クロロ
ギ酸ベンジル、クロロギ酸アリル、クロロギ酸ビニルなどのクロロギ酸エステル
試薬と反応させることによっても行うことができる。
【0069】 3’−N−ビスデスメチル化合物のアルキル化は、シアノホウ水素化ナトリ
ウムまたはトリアセトキシホウ水素化ナトリウムなどの水素化金属の存在下、あ
るいはPd/C触媒の存在下、プロトン性または非プロトン性溶媒中の水素雰囲
気下、適切なアルデヒドまたはケトンと反応させることによって行われる。化合
の調製に使用可能なアルデヒドおよびケトンとしては、例えば、シクロプロ
ピルカルボキシアルデヒド、アセトン、n−プロパナール、シクロヘキサノン、
シクロペンタノン、イソバレルアルデヒド、シクロブタノン、イソプロピルアル
デヒド、2−ピリジルカルボキシアルデヒド、4−チアゾールカルボキシアルデ
ヒドが挙げられる。
【0070】 3’,3’−N−ビスデスメチル化合物のアルキル化は、当技術分野におい
て公知の方法によって、塩基の存在下で適切なアルキル化剤と反応させることに
よって行って、化合物を得ることもできる。化合物の調製に使用可能なアル
キル化剤としては、臭化エチルなどの低級アルキルハロゲン化物、ハロ置換低級
アルキルハロゲン化物、シアノ置換低級アルキルハロゲン化物、水酸基置換低級
アルキルハロゲン化物、塩化メチルアリルなどの他の低級アルケニルハロゲン化
物、臭化プロパルギルなどの低級アルキニルハロゲン化物、低級シクロアルキル
ハロゲン化物、低級シクロプロピルメチルなどの低級シクロアルキルメチルハロ
ゲン化物、およびハロゲン化ベンジルが挙げられる。
【0071】 本発明の方法の別の実施態様では、図式2に示されるようにデスメチル化とア
ルキル化の両方が連続的に行われる。化合物の第1のデスメチル化を前述のよ
うに行って化合物を得て、次にこれを前述の方法によってモノアルキル化して を得る。次に第2のデスメチル化を前述のように行って化合物を生成した後
、アルキル化して化合物を得る。
【0072】
【化23】
【0073】 図式3は、図式1に示した一般的図式の特定の実施態様を示している。図式3
に示すように、2’−アセチル−6−O−メチルエリスロマイシンA10を塩化
トリメチルシリルで処理して化合物11を得る。化合物11を、ナトリウムヘキ
サメチルジシラジドとカルボニルジイミダゾールで処理して、12−O−アシル
イミダゾール誘導体が得られ、続いてこれを3,4−ジクロロフェネチルアミン
と反応させると11,12−環状カルバメート誘導体が生成する。このようにし
て得た11,12−環状カルバメートをメタノールで処理して化合物12を得る
。当技術分野において公知の方法によって4”−保護水酸基を脱保護して化合物 13 を得る。酢酸ナトリウムの存在下で化合物13をヨウ素で処理した後、反応
混合物を重炭酸ナトリウムで不活性化して、化合物14を得る。第2のデスメチ
ル化を、14をヨウ素、リン酸三カリウム、および光源を使用して処理すること
で行い、ビスデスメチルアミン15を得る。メタノールおよび酢酸中シアノホウ
水素化ナトリウムの存在下で、シクロプロパンカルボキシアルデヒドと反応させ
ることによって3’−窒素の二アルキル化を行い、最終化合物16を得る。
【0074】
【化24】
【0075】
【化25】
【0076】 図式4は、図式2に示される一般的実施例の特定の実施態様を示しており、2
’−アセチル−6−O−メチルエリスロマイシンA10を塩化トリメチルシリル
で処理して化合物11を得ることを含んでいる。化合物11を、ナトリウムヘキ
サメチルジシラジドおよびカルボニルジイミダゾールで処理して、12−O−ア
シルイミダゾール誘導体を得て、続いてこれを4−クロロフェネチルアミンと反
応させて、11,12−環状カルバメート誘導体を得る。このようにして得た1
1,12−環状カルバメートをメタノールで処理して化合物17を得る。当技術
分野において公知の方法によって4”−保護水酸基の脱保護を行い化合物18
得る。酢酸ナトリウムの存在下で化合物18をヨウ素で処理し、続いて反応混合
物に重炭酸ナトリウムを加えて反応を停止させて化合物19を得る。第1アルキ
ル化を、メタノールおよび数滴の酢酸中のシアノホウ水素化ナトリウムの存在下
でアセトンと反応させることによって行い、最終生成物の化合物20を得る。第
2の脱アルキル化を、ヨウ素、酢酸ナトリウム、および光源を用いて20を処理
することで行い、デスメチルアミン21を得る。3’−窒素のアルキル化を、メ
タノールおよび酢酸中のシアノホウ水素化ナトリウムの存在下でシクロブタノン
と反応させることによって行い、最終生成物の化合物22を得る。
【0077】
【化26】
【0078】
【化27】
【0079】 図式5は、本明細書に記載される実施例の調製方法の第3の例を示している。
この実施例では、異なるアルキル基を連続的にアミン23に付加して25を生成
している。
【0080】
【化28】
【0081】 これまでの説明は、説明のために提示され、かつ本発明の概念の範囲を限定す
るものではない以下の実施例を参照すればより理解できるであろう。
【0082】 実施例 実施例1 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチ ル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)] −6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 6−O−メチルエリスロマイシンA(アボット・ラボラトリーズ(Abbot
t Laboratories)よりBIAXINとして市販される)を、文献
に記載の方法によって2’位を水酸基保護基で保護した。
【0083】 段階1:2’−O−Ac−4”−O−トリメチルシリル−6−O−メチル−エ リスロマイシンA(図式3の化合物11) 2’−O−Ac−6−O−メチル−エリスロマイシンA(45g、57mmo
l)を450mlのCHClに溶解し、氷/水浴で0℃まで冷却した。ピリ
ジン(13.8ml、171mmol)を一度に加えた後、TMSCl(14.
5ml、114mmol)を15分間かけて滴下した。乾燥管を取り付けて反応
混合物を1時間撹拌した後、TLC(CHCl:MeOH=9:1)の結果
から新しいより極性の低い物質に完全に転化したことが分かった。0.5MのN
aHPOを500ml加えて反応を停止させ、その有機層を分離し、H
(300ml)、NaHCO(飽和)(300ml)、HO(300ml)
、およびブライン(100ml)で洗浄した後、乾燥(NaSO)し、ろ過
して、濃縮した。残留物をCHCNから結晶化させて、11を48g(98%
)を得た:融点235〜237℃(CHCN);R=0.5(CHCl :MeOH=9:1):MS(ESI)(M+H)m/z 862;13
NMR(75MHz,CDCl)δ221.0、175.6、169.9、1
00.0、96.0、80.5、80.3、78.3、77.8、76.4、7
4.1、73.2、72.0、69.0、67.1、65.2、62.7、50
.3、49.4、45.1、44.9、40.5、38.7、38.6、37.
1、35.6、30.9、22.1、21.5、21.4、20.9、19.7
、19.2、17.8、15.9、15.8、12.1、10.4、8.9、0
.8。
【0084】 段階2:4”−O−トリメチルシリル−11−デオキシ−11−[カルボキシ −(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ ンA−11,12−(環状カルバメート)(図式3の化合物12) 上記段階で得た化合物11(6.0g、6.96mmol)を10mlの無水
THFに溶解した後、50mlのDMFで希釈した。得られた溶液を氷/水浴で
冷却し、1,1−カルボニルジイミダゾール(5.64g、34.8mmol)
を一度に加えて反応させた後、1.0g(25mmol)のNaH(60%懸濁
液)を複数回に分けて加えた。反応混合物を周囲温度まで温め、N雰囲気下で
1時間撹拌した後、TLC[EtOAc:MeOH=95:5、Ce(IV)に
より可視化]から、より極性の高いUV反応性の物質に完全に転化したことを確
認した。注意深く水を加えて反応を停止させ、続いてEtOAc(300ml)
と水(300ml)の間で分配させた。その有機相を集め、水(2×300ml
)、およびブライン(200ml)で洗浄した後、乾燥(NaSO)し、濃
縮した。得られた無色泡状物質の一部を採取して、質量スペクトル分析を行った
結果、所望の値(M+H)m/z 938を示した。残りの物質はCHCN
(25ml)に溶解し、5.0g(26mmol)の3,4−ジクロロフェネチ
ルアミンを加えて処理し、N雰囲気下55℃で撹拌した。48時間後、TLC
[EtOAc:MeOH=95:5、Ce(IV)により可視化]によって、よ
り極性の低い物質に完全に転化したことが確認され、この物質を周囲温度まで冷
却することによって沈殿させた。得られた沈殿物をCHCNから再結晶させて
、無色針状の保護された環状カルバメート5.74gを得た:MS(ESI)(
M+H)m/z 1059;13C NMR(75MHz,CDCl)δ2
16.4、176.3、170.1、157.2、139.3、132.2、1
31.1、130.3、130.1、128.4、100.2、96.3、82
.8、80.5、79.9、79.0、77.5、76.2、73.2、67.
4、65.4、62.8、60.3、50.5、49.6、45.5、45.3
、44.8、41.0、39.0、38.7、38.5、35.7、32.6、
31.0、22.2、21.9、21.6、20.2、19.3、18.8、1
6.1、14.3、14.1、10.2、9.2、1.9、0.8。
【0085】 保護された環状カルバメート(5.74g、5.42mmol)を250ml
のメタノールに懸濁させ、得られた懸濁液を乾燥管を取り付けて55℃に加熱し
た。24時間後、TLC[CHCl:MeOH=9:1、Ce(IV)によ
り可視化]によって、新しいより極性の高い物質に完全に転化したことが確認さ
れ、これを周囲温度まで冷却して結晶化させた。得られた固形物をMeOH/水
から結晶化させて、5.24gの化合物12(化合物11から74%)を得た:
融点112〜114℃;R=0.65(CHCl:MeOH=9:1);
MS(ESI)(M+W)m/z 1017;HRMSm/z(M+H)
算値999.5116、実測値999.5110;H NMR(300MHz
,CDCl)δ7.46(d,7=2Hz,Ar H)、7.35(d,J=
8Hz,Ar H)、7.19(dd,J=8,2Hz,Ar H)、4.91
(d,J=4.4Hz,1H)、4.56(d,J=7Hz,1H,C−1’
CH)、3.75(d,J=10Hz,1H,C−3 CH)、3.70(s,
1H,C−11 CH)、3.67(d,J=8Hz,1H,C−5 CH)、
3.31(s,3H,C−6 OCH)、3.07(s,3H,C−6 OC
)、2.38(d,J=15Hz,1H,C−2” CH)、2.28(s
,6H,C−2’ N(CH)、1.43(s,3H,C−6 CH
、1.40(s,3H,C−12 CH)、1.07(d,J=23Hz,3
H,C−10 CH)、0.82(t,J=7Hz,3H,C−15 CH )、0.16(s,9H,C−4” OSi(CH);13C NMR(
75MHz,CDCl)δ216.1、176.5、157.2、139.3
、132.1、131.0、130.2、130.0、128.4、102.4
、96.6、82.8、80.6、79.9、79.0、78.0、76.1、
73.1、71.1、68.0、65.2、64.7、60.3、50.6、4
9.6、45.5、45.3、44.8、40.0(2C)、39.1、38.
9、35.6、32.6、28.6、22.1、21.8、21.7、20.1
、19.2、18.8、16.0、14.1、14.0、10.2、9.0、0
.8。
【0086】 段階3:11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネチ ルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カル バメート)(図式3の化合物13) 上記段階で得たトリメチルシリルエーテル12(5.24g、5.15mmo
l)を50mlのTHFに溶解し、5.4mlのTBAF(1M/THF、2.
6mmol)で処理し、周囲温度で撹拌した。2時間後新しいより極性の高い物
質に完全に転化したことをTLC[CHCl:MeOH:NHOH=90:
8:1、Ce(IV)により可視化]により確認した。反応混合物をEtOAc
(300ml)と水(300ml)の間で分配させた。有機相をNaHCO
飽和、200ml)、水(200ml)、およびブライン(200ml)で洗浄
した後、乾燥(NaSO)し、濃縮した。得られた残留物をCHCNから
結晶化させ、4.82gの化合物13(99%)を得た:R=0.45(CH
Cl:MeOH:NHOH=90:8:1);融点240〜243℃;MS
(FAB)(M+H)m/z 945;H NMR(300MHz,CDC
)δ7.45(d,J=2Hz,1H,Ar H)、7.35(d,J=8
Hz,lH,Ar H),7.19(dd,J=8.2Hz,1H,Ar H)
、4.44(d,J=7Hz,1H,C−1’ CH)、3.75(d,J=1
0Hz,1H,C−3 CH)、3.69(s,1H,C−11 CH)、3.
33(s,3H,C−3”OCH)、3.07(s,3H,C−6 OCH )、2.29(s,6H,C−3’ N(CH)、2.19(d,J=1
0Hz,1H,C−4” OH)、1.44(s.3H,C−6 CH)、1
.40(s,3H,C−12 CH)、1.31(d,J=6Hz,3H,C
−6” CH)、1.26(s,3H,C−3” CH)、1.15(d,
J=7Hz,3H,C−8 CH)、1.12(d,J=8Hz,3H,C−
4 CH)、1.02(d,J=7Hz,3H,C−10 CH)、0.8
3(t,J=8Hz,3H,C−15 CH);13C NMR(75MHz
,CDCl)δ216.2、176.4、157.2、139.3、132.
1、131.0、130.2、130.1、128.4、102.9、96.2
、82.8、80.1、78.9、77.9、77.8、76.2、72.6、
70.9、68.9、65.8、65.6、60.3、50.6、49.5、4
5.5、45.3、44.8、40.2(2C)、39.0、38.9、34.
8、32.6、28.5、21.9、21.5(2C)、20.2、18.9、
18.7、16.0、14.2、14.1、10.2、9.0;IR(KBr)
ν3430、2970、2940、1760、1735、1710、1460、
1420、1380、1235、1170、1070、1055、1010、1
000cm−1;C4774Cl13・0.5HOの分析計算値:
C59.11;H7.91;N2.93。実測値:C59.13;H8.12;
N2.89。
【0087】 段階4:3’−N−デスメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3 ,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA− 11,12−(環状カルバメート)(図式3の化合物14) 上記段階で得た化合物13の2.5g(2.65mmol)を50mlのメタ
ノールに溶解し、1.80gのNaOAc・3HO(13.25mmol)お
よび0.71gのI(2.78mmol)で処理した。反応温度を還流温度に
維持して、溶液に500Wハロゲン作業ランプを照射した。2時間後、新しいよ
り極性の高い物質に完全に転化したことがTLCによって確認された。過剰のI は、1MのNaを滴下して不活性化させた。反応混合物を濃縮し、
得られた残留物をEtOAc(200ml)とNaHCO(飽和)(200m
l)の間で分配させた。有機相をブライン(100ml)で洗浄し、乾燥(Na SO)し、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラム(CHC
:MeOH:NHOH=90:8:1で溶離)で精製し、1.75gの非
晶質固体の化合物14(71%)を得た:R=0.33(CHCl:MeO
H:NHOH=90:8:1);融点136〜142℃(CHCN/H
);MS(FAB)(M+H)m/z 931;H NMR(300MHz
,CDCl)δ7.45(d,J=2Hz,1H,Ar H)、7.35(d
,J=8Hz,1H,Ar H)、7.19(dd,J=8.2Hz,1H,A
r H)、4.42(d,J=7Hz,1H,C−1’ CH)、3.74(d
,J=9Hz,1H,C−3 CH)、3.69(s,1H,C−11 CH)
、3.32(s,3H,C−3” OCH)、3.07(s,3H,C−6
OCH)、2.42(s,3H,C−3’ NCH)、1.44(s,3H
,C−6 CH)、1.41(s,3H,C−12 CH)、1.31(d
,J=6Hz,3H,C−6” CH)、1.26(s,3H,C−3” C
)、1.16(d,J=7Hz,3H,C−8 CH)、1.07(d,
J=8Hz,3H,C−4 CH)、1.03(d,J=7Hz,3H,C−
10 CH)、0.82(t,J=7Hz,3H,C−15 CH);13 C NMR(75MHz,CDCl)δ216.2、176.2、157.1
、139.2、132.2、131.0、130.3、130.2、128.4
、102.4、96.2、82.7、80.5、78.8、77.8、77.7
、76.3、75.0、72.7、68.6、65.7、60.3、50.7、
50.6、49.5、45.4、45.3、44.8、39.0、38.9、3
8.8、37.3、34.8、33.3、32.6、21.9、21.5、21
.3、20.1、18.9、18.7、16.0、14.2、14.1、10.
2、9.6;IR(KBr)ν3420、2970、2940、1760、17
35、1710、1460、1420、1380、1235、1170、106
5、1050、1010、1000cm−1;C4672Cl13
0.75HOの分析計算値:C56.39;H7.44;N2.81。実測値
:C56.63;H7.36;N2.78。
【0088】 段階5:3’,3’−N−ビスデスメチル−11−デオキシ−11−[カルボ キシ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマ イシンA−11,12−(環状カルバメート)(図式4の化合物15) 2.07g(2.19mmol)の化合物14の溶液を50mlのメタノール
に溶解し、これに2.32gのKPO(11.0mmol)を5mlのH Oに溶解した溶液を滴下して処理した後、1.11gのI(4.38mmol
)を一度に加えた。この溶液に、反応を還流温度に維持しながら、500Wハロ
ゲン作業ランプを照射した。0.75時間後、ヨウ素の色が消失し、新しいより
極性の高い物質に部分的に転化したことが逆相HPLCより確認された。この反
応混合物を体積が1/3になるまで濃縮し、酢酸エチル(400ml)と飽和重
炭酸ナトリウム溶液(100ml)の間で分配させた。その有機層を水(300
ml)およびブライン(300ml)で洗浄した後、乾燥(NaSO)し、
ろ過し、濃縮した。得られた残留物を、再び上記反応条件で反応させた。1時間
後、ヨウ素の色が消失し、新しいより極性の高い物質に全体が転化したことが逆
相HPLCによって確認された。反応混合物を体積が1/3になるまで濃縮し、
酢酸エチル(400ml)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(100ml)の間で分
配させた。その有機層を水(300ml)およびブライン(300ml)で洗浄
した後、乾燥(NaSO)し、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をCH CNから結晶化させて、1.25gの化合物15(62%)を得た:融点223
〜225℃(EtOAc);MS(FAB)(M+H)m/z 917;
NMR(300MHz,CDCl)δ7.46(d,J=2Hz,Ar H
)、7.35(d,J=8Hz,Ar H)、7.19(dd,J=8.2Hz
,Ar H)、4.39(d,J=7Hz,C−1’ CH)、4.04〜3.
98(m,1H,C−5” CH)、3.32(s,3H,C−3” OCH )、2.68〜2.61(m,1H,C−8 CH)、1.44(s,3H,C
−6 CH)、1.41(s,3H,C−12 CH)、1.06(d,J
=8Hz,3H,C−4 CH)、1.03(d,J=7Hz,3H,C−1
0 CH)、0.83(t,J=7Hz,3H,C−15 CH);13
NMR(75MHz,CDCl)δ216.0、176.1、157.1、
139.1、132.1、130.9、130.2、130.1、128.3、
102.3、96.1、82.7、80.5、78.8、77.8、77.7、
77.3、76.3、72.6、68.5、65.7、60.3、52.4、5
0.6、49.3、45.3、45.2、44.7、41.3、38.9、38
.7、34.7、32.5、21.8、21.4、21.0、20.0、18.
8、18.6、15.9、14.2、14.1、10.1,9.6;IR(KB
r)ν3440、2970、2930、1760、1735、1165、106
5、1010cm−1
【0089】 段階6:3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロ ピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルア ミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメ ート)(図式3の化合物16) 290mg(0.32mmol)の上記段階で得た化合物15を、15mlの
メタノールに溶解し、シクロプロパンカルボキシアルデヒド(460mg、6.
6mmol)、シアノホウ水素化ナトリウム(80mg、1.3mmol)、お
よび酢酸(7滴、pH5〜6まで)で処理し、混合物を周囲温度で撹拌した。2
4時間後、TLC[CHCl:MeOH=98:2、Ce(IV)により可視
化]によって、新しい極性のより低い化合物に完全に転化したことが確認された
。反応混合物を濃縮し、得られた残留物を酢酸エチル(159ml)と水(15
0ml)の間で分配させた。その有機層を水(150ml)、およびブライン(
150ml)で洗浄した後、乾燥(NaSO)し、ろ過し、濃縮した。得ら
れた残留物をシリカゲルカラム(CHCl:MeOH:NHOH=90:8
:1で溶離)で精製し、アセトニトリルから結晶化させて、微細針状の化合物1
6を180mg(56%)得た:MS(FAB)(M+H)m/z 1025
H NMR(300MHz,CDCl)δ7.46(d,J=2Hz,1
H)、7.35(d,J=8,1H)、7.20(dd,J=8,1.8,1H
)、4.93(d,J=5,1H)、4.90(dd,J=9,2.2,1H)
、4.49(d,J=7,1H)、4.05〜4.02(m,1H)、3.90
〜3.81(一連のm,3H)、3.75(d,J=10,1H)、3.70(
s,1H)、3.67(d,J=7,1H)、3.51〜3.48(m,1H)
、3.34(s,3H)、3.17〜3.12(一連のm,2H)、3.07(
s,3H)、3.05〜2.87(一連の多重線,5H)、2.64〜2.59
(一連のm,3H)、2.38(d,J=15,1H)、2.22(d,J=7
,lH),2.19(d,J=7,1H)2.14(d,J=10,1H)、1
.94〜1.87(一連の多重線,2H)、1.78〜1.76(一連のm,2
H)、1.66〜1.52(一連のm,4H)、1.43(s,3H)、1.4
0(s,3H)、1.31(d,J=6,3H)、1.26〜1.20(一連の
多重線,9H)、1.17〜1.15(一連のm,6H)、1.03(d,J=
7.0,3H)、0.86〜0.81(一連のm,5H)、0.57(t,J=
10.0,2H).0.47(t,J=10.0,2H)、0.13〜0.11
(m,4H);13C NMR(CDCl)δ216.3、176.3、15
7.2、139.3、132.2、131.0、130.3、130.1、12
8.4、103.1、96.0、82.8、80.3、78.9、77.8、7
6.2、72.6、70.4、69.1、65.8、61.7、60.4、54
.5、50.6、49.5、45.6、45.3、44.8、39.1、39.
0、39.0、34.8、32.6、30.3、21.9、21.5、21.5
、20.2、18.9、18.6、16.0、14.2、14.1、10.4、
10.2、9.0、5.5、2.7;C5382Cl13の分析計算
値:C62.04;H8.05;N2.73。実測値:C61.66;H8.1
0;N2.59。
【0090】 実施例2 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11 −デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]−6−O −メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) シクロブタノンをシクロプロパンカルボキシアルデヒドの代わりに使用したこ
とを除けば、実施例1に記載の手順に従って表題化合物を調製した。シリカゲル
カラムで精製して、非晶質固体を得た:R=0.58(CHCl:MeOH
:NHOH=94:5:1);IR(KBr)ν3440、2960、292
5、1755、1730、1460、1380、1165、1105、1065
、1050cm−1H NMR(300MHz,CDCl)δ7.45(
d,J=2Hz,1H)、7.34(d,J=8Hz,1H)、7.19(dd
,J=8,2Hz,1H)、4.92(d,J=5Hz,1H)、4.89(d
d,J=11,2Hz,1H)、4.40(d,J=7Hz,1H)、4.02
〜3.99(m,1H)、3.88〜3.78(m,2H)、3.72(d,J
=10Hz,1H)、3.69(s,1H)、3.65(d,J=7,1H)、
3.47〜3.44(m,1H)、3.33(s,3H)、3.31〜3.26
(一連のm,2H)、3.12(q,J=7Hz,2H)、3.07(s,3H
)、3.05〜2.84(一連の多重線,6H)、2.65〜2.61(m,1
H)、2.50(ブロードな一重線,1H)、2.38(d,J=7Hz,1H
)、2.14〜1.43(一連の多重線,21H)、1.41(s,3H)、1
.40(s,3H)、1.30(d,J=6Hz,3H)、1.24〜1.20
(一連の多重線,11H)、1.15(d,J=7Hz,3H)、1.11(d
,J=7Hz,3H)、0.82(t,J=7Hz,3H);13C NMR(
75MHz,CDCl)δ216.4、176.3、157.2、139.2
、132.1、131.0、130.2、130.1、128.4、103.3
,95.9、82.8、80.3、78.8、77.8、77.7、76.2、
72.6、70.7、69.2、65.7、60.3、58.8、54.3、5
0.6、49.5、45.5、45.2、44.7、39.0、38.9、38
.8、34.8、32.6、31.2、30.0、29.7、21.9、21.
5、20.1、18.9、18.6、16.0、15.6、14.2、14.1
、10.2、9.0:MS(FAB)(M+H)m/z 1025;C53 82 Cl13の分析計算値:C62.04;H8.05;N2.73。
実測値:C61.94;H8.24;N2.61。
【0091】 実施例3 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビシクロプロピルメチル −11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]− 6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 4−クロロフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルアミンの代わりに
使用したことを除けば、実施例1に記載のようにして表題化合物を調製した。生
成物をCHCN/HOから結晶化させた:R=0.38(8%MeOH/
DCM,0.1%NHOH);IR(KBr)ν3440、2970、294
0、1765、1735、1715、1490、1460、1420、1380
、1330、1280、1235、1170、1130、1110、1095、
1070、1055、1015、1000cm−1H NMR(300MH
z,CDCl)δ7.30〜7.22(一連のm,4H)、4.96〜4.9
2(一連のm,2H)、4.40(d,J=67.1Hz,1H)、4.04〜
3.97(m,1H)、3.87〜3.80(m,2H)、3.75〜3.70
(一連のm,3H)、3.64(d,J=7.5Hz,1H)、3.50〜3.
40(m,1H)、3.34(s,3H)、3.28〜3.20(m,2H)、
3.20〜3.09(m,2H)、3.07(s,3H)、3.06〜2.80
(一連のm,5H)、2.68〜2.57(m,1H)、2.54〜2.43(
m,1H)、2.38(d,J=15.3Hz,1H)、2.10(d,J=1
0.2Hz,1H)、2.08〜1.98(一連のm,3H)、1.97〜1.
82(一連のm,6H)、1.80〜1.74(m,2H)、1.67〜1.5
0(一連のm,7H)、1.42(s,3H)、1.40(s,3H)、1.2
9(d,J=6.1Hz,3H)、1.25(s,3H)、1.22(d,J=
6.4Hz,3H)、1.20(d,J=5.8Hz,3H)、1.15(d,
7=7.1Hz,3H)、1.13(d,J=7.8Hz,3H)、1.02(
d,J=6.8Hz,3H)、0.83(t,J=7.3Hz,3H);13
NMR(75MHz,CDCl)δ216.2、176.3、157.2、
137.5、131.9、130.3、128.5、103.4、96.0、8
2.8、80.4、78.9、77.9、77.8、76.3、72.7、70
.9、69.3、65.8、60.4、58.9、50.7、49.5、45.
6、45.3、45.0、39.1、39.0、34.9、32.9、32.7
、31.2、30.1、22.0、21.5、20.2、18.9、18.6、
16.0、15.7、14.2、14.1、10.3、9.0;MS(FAB)
(M+H)m/z 991;C5383ClN13の分析計算値:C6
4.19;H8.44;N2.82。実測値:C64.10;H8.54;N2
.79。
【0092】 実施例4 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11 −デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]−6−O −メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 4−クロロフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルアミンの代わりに
使用したことを除けば、実施例2に記載のようにして表題化合物を調製した。生
成物をCHCN/HOから結晶化させた:R=0.38(8%MeOH/
DCM,0.1%NHOH);IR(KBr)ν3440、2970、294
0、1765、1735、1715、1490、1460、1420、1380
、1330、1280、1235、1170、1130、1110、1095、
1070、1055、1015、1000cm−1H NMR(300MH
z,CDCl)δ7.30〜7.22(一連のm,4H)、4.96〜4.9
2(一連のm,2H)、4.40(d,J=67.1Hz,1H)、4.04〜
3.97(m,1H)、3.87〜3.80(m,2H)、3.75〜3.70
(一連のm,3H)、3.64(d,J=7.5Hz,1H)、3.50〜3.
40(m,1H)、3.34(s,3H)、3.28〜3.20(m,2H)、
3.20〜3.09(m,2H)、3.07(s,3H)、3.06〜2.80
(一連のm,5H)、2.68〜2.57(m,1H)、2.54〜2.43(
m,1H)、2.38(d,J=15.3Hz,1H)、2.10(d,J=1
0.2Hz,1H)、2.08〜1.98(一連のm,3H)、1.97〜1.
82(一連のm,6H)、1.80〜1.74(m,2H)、1.67〜1.5
0(一連のm,7H)、1.42(s,3H)、1.40(s,3H)、1.2
9(d,J=6.1Hz,3H)、1.25(s,3H)、1.22(d,7=
6.4Hz,3H)、1.20(d,J=5.8Hz,3H)、1.15(d,
J=7.1Hz,3H)、1.13(d,J=7.8Hz,3H)、1.02(
d,J=6.8Hz,3H)、0.83(t,J=7.3Hz,3H);13
NMR(75MHz,CDCl)δ216.2、176.3、157.2、
137.5、131.9、130.3、128.5、103.4、96.0、8
2.8、80.4、78.9、77.9、77.8、76.3、72.7、70
.9、69.3、65.8、60.4、58.9、50.7、49.5、45.
6、45.3、45.0、39.1、39.0、34.9、32.9、32.7
、31.2、30.1、22.0、21.5、20.2、18.9、18.6、
16.0、15.7、14.2、14.1、10.3、9.0;MS(FAB)
(M+H)m/z 991;C5383ClN13の分析計算値:C6
4.19;H8.44;N2.82。実測値:C64.10;H8.54;N2
.79。
【0093】 実施例5 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’−N−イソ プロピル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミ ノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメー ト) 段階1:4”−O−トリメチルシリル−11−デオキシ−11−[カルボキシ −(4−クロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA− 11,12−(環状カルバメート)(図式4の化合物17) 実施例1で得た化合物11(10.2g、11.8mmol)を、10mlの
無水THFに溶解した後、60mlのDMFで希釈した。得られた溶液を氷/水
浴で冷却して、1,1’−カルボニルジイミダゾール(9.8g、60.4mm
ol)を一度に加えて処理し、続いて1.8g(45mmol)のNaH(60
%懸濁液)を数回に分けて加えた。反応混合物を周囲温度まで温め、N雰囲気
下で1時間撹拌した後、TLC[EtOAc:MeOH=95:5、Ce(IV
)により可視化]によって、より極性の高いUV活性の物質に完全に転化したこ
とが確認された。注意深く水を加えて反応を停止させ、次にEtOAc(300
ml)と水(300ml)の間で分配させた。その有機相を集めて、水(3×3
00ml)およびブライン(200ml)で洗浄した後、乾燥(NaSO
し、濃縮した。得られた無色泡状物質の一部を取り出して質量スペクトル分析を
行うと所望の(M+H)m/z値の938を示した。物質の残りは10mlの
THFに溶解し、CHCN(40ml)で希釈し、18.0g(115.7m
mol)の4−クロロフェネチルアミンで処理し、N雰囲気下50℃で撹拌し
た。18時間後、TLC[CHCl:MeOH=9:1、Ce(IV)によ
り可視化]によって、より極性の低い物質に完全に転化したことが確認できた。
次に反応混合物をEtOAc(300ml)と0.5NのNaHPO(40
0ml)の間で分配させた。その有機相を集め、別の0.5NのNaHPO (400ml)、水(5×300ml)、およびブライン(200ml)で洗浄
した後、乾燥(NaSO)し、濃縮した。得られた残留物をCHCNから
再結晶させて、無色針状の7.4g(化合物11から61%)の保護された環状
カルバメートを得た。この保護された環状カルバメートを75mlのメタノール
に懸濁させ、得られた懸濁液を乾燥管を取り付けて50℃に加熱した。18時間
後にTLC[CHCl:MeOH=9:1、Ce(IV)により可視化]を
行うと、新しい極性のより高い物質に完全に転化したことが確認され、この物質
を周囲温度まで冷却することによって結晶化させた。得られた固形物をCH
Nから結晶化させて、6.75gの化合物17(化合物11から58%)を得た
:Rf=0.45(CHCl:MeOH=9:1);MS(DCI)(M+
H)m/z 983。
【0094】 段階2:11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミ ノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメー ト)(図式4の化合物18) 段階1で得たトリメチルシリルエーテル17(6.75g、6.87mmol
)を、50mlのTHFに溶解し、7.5mlのTBAF(1M/THF、7.
5mmol)で処理して、周囲温度で撹拌した。1時間後のTLC[CHCl :MeOH=9:1,Ce(IV)により可視化]から、新しい極性のより高
い物質に完全に転化したことが分かった。反応混合物をEtOAc(300ml
)と10%NaHCO(100ml)の間で分配させた。その有機相を水(2
×300ml)、およびブライン(200ml)で洗浄した後、乾燥(Na
)し、濃縮した。得られた残留物をCHCNから結晶化させて、6.04
の化合物18(97%)を得た:R=0.15(CHCl:MeOH=9
:1);MS(DCI)(M+H)m/z 911。
【0095】 段階3:3’−N−デスメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4 −クロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11, 12−(環状カルバメート)(図式4の化合物19) 上記段階で得た6.04gの化合物18(6.63mmol)を、60mlの
メタンールに溶解し、4.52gのNaOAc・3HO(33.2mmol)
および1.69gのI(6.66mmol)で処理した。還流温度に反応温度
を維持しながら、この溶液に500Wハロゲン作業ランプを照射した。3時間後
にTLC(CHCl:MeOH:NHOH=90:8:1)を行うと、新し
い極性のより高い物質に完全に転化したことが分かった。過剰のIを、1Mの
NaHSOを滴下することによって不活性化した。反応混合物を濃縮し、得ら
れた残留物をCHCl(300ml)とHO(300ml)の間で分配さ
せた。その有機相をNaHCO(飽和)(300ml)、ブラインで洗浄し、
乾燥(NaSO)し、ろ過し、濃縮して5.41g(91%)の化合物19
を得た:R=0.15(CHCl:MeOH:NHOH=90:8:1)
;MS(DCI)(M+H)m/z 897。
【0096】 段階4:3’−N−デスメチル−3’−N−イソプロピル−11−デオキシ− 11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エ リスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)(図式4の化合物20) 5.40g(6.03mmol)の化合物19を50mlのメタノールに溶解
し、アセトン(7.0g、120mmol)、シアノホウ水素化ナトリウム(4
54mg、7.23mmol)、および酢酸(pH5〜6まで滴下)で処理して
、その混合物を周囲温度で撹拌した。24時間後にTLC[CHCl:MeO
H=98:2、Ce(IV)により可視化]を行うと、新しい極性のより低い物
質に完全に転化したことが分かった。反応混合物を濃縮し、得られた残留物をC
Cl(300ml)と水(250ml)の間で分配させた。その有機層を
NaHCO(飽和)(200ml)、およびブライン(150ml)で洗浄し
た後、乾燥(NaSO)し、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲ
ルカラム(CHCl:MeOH:NHOH=90:8:1で溶離)で精製し
、アセトニトリルから結晶化させて4.23g(75%)の化合物20を得た:
=0.80(CHCl:MeOH:NHOH=90:8:1);MS(
DCI)(M+H)m/z 939。
【0097】 段階5:3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−11− デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]−6−O− メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)(図式4の化 合物21) 1.6gの化合物20(1.7mmol)を50mlのメタノールに溶解し、
1.16gのNaOAc・3HO(8.5mmol)および0.48gのI (1.88mmol)で処理した。還流温度に維持しながら、その溶液に500
Wハロゲン作業ランプを照射した。3時間後にTLC(CHCl:MeOH:
NHOH=90:8:1)を行った結果、新しい極性のより高い物質に完全に
転化したことが分かった。過剰のIを、1MのNaHSOを滴下することで
不活性化した。反応混合物を濃縮し、得られた残留物をCHCl(300m
l)およびNaHCO(飽和)(300ml)の間で分配させた。その有機相
をHO(300ml)、ブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、ろ過し
、濃縮して、1.13g(71%)の化合物21を得た:R=0.50(CH
Cl:MeOH:NHOH=90:8:1);MS(DCI)(M+H) m/z 925。
【0098】 段階6:3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’− N−イソプロピル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネ チルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カ ルバメート)(図式4の化合物22) 上記段階で得た110mg(0.119mmol)の化合物21を50mlの
メタノールに溶解し、シクロブタノン(1.0g、14.3mmol)、シアノ
ホウ水素化ナトリウム(15mg、0.24mmol)、および酢酸(pH5〜
6まで滴下)で処理し、その混合物を周囲温度で撹拌した。72時間後にTLC
[CHCl:MeOH=98:2、Ce(IV)により可視化]を行うと、新
しい極性のより低い物質に転化したことが確認された。反応混合物を濃縮し、得
られた残留物をEtOAc(100ml)と水(100ml)の間で分配した。
その有機層をブライン(50ml)で洗浄した後、乾燥(NaSO)し、ろ
過し、濃縮した。その残留物をシリカゲルカラムを使用し、CHCl:MeO
H:NHOH(90:8:1)で溶離させて精製し、65mg(56%)の化
合物22を得た:R=0.95(CHCl:MeOH:NHOH=90:
8:1);MS(ESI)(M+H)m/z 979;HRMSm/z(M+
H)計算値979.5662、実測値979.5660;C5283ClN 13の分析計算値:C63.75;H8.53;N2.85。実測値:C6
3.48;H8.71;N2.79。
【0099】 実施例6 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−プロ ピル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ) ]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) プロピオンアルデヒドをシクロブタノンの代わりに使用したことを除けば、実
施例5に記載のようにして表題化合物を調製した:R=0.35(CHCl :MeOH:NHOH=90:8:1);MS(ESI)(M+H)m/z
967。
【0100】 実施例7 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’− N−イソプロピル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネ チルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カ ルバメート) シクロプロパンカルボキシアルデヒドをシクロブタノンの代わりに使用したこ
とを除けば、実施例5に記載のようにして表題化合物を調製した:融点211〜
213℃(CHCN);R=0.85(CHCl:MeOH=9:1)
;MS(FAB)(M+H)m/z 979;HRMSm/z(M+H)
算値979.5662、実測値979.5659;IR(KBr)ν3440、
2965、2930、1760、1735、1715、1460、1380、1
235、1170、1090、1065、1055、1015cm−113
NMR(CDCl)δ216.4、176.4、157.2、137.4、
131.8、130.3、128.4、103.0、95.9、82.7、80
.2、78.8、77.9、77.7、76.2、72.6、70.5、69.
1、65.7、60.3、59.6、50.7、49.5、49.2、47.5
、45.6、45.2、45.0、39.0、38.9(2C)、34.8、3
4.3、32.8、22.9、21.9、21.5、21.4、20.2、18
.9、18.6、16.0、14.2、14.1、11.1、10.3、9.0
、5.7、2.5;C5285ClN13の分析計算値:C,C63.7
5;H8.53;N2.85。実測値:C63.45;H8.36;N2.72
【0101】 実施例8 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−エチル−3’−N−イソプロピ ル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)] −6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) アセトアルデヒドをシクロブタノンの代わりに使用したことを除けば、実施例
5に記載のようにして表題化合物を調製した:融点225〜229℃(CH
N/HO);R=0.70(CHCl:MeOH=9:1);MS(E
SI)(M+H)m/z953;IR(KBr)ν3440、2960、29
30、1760、1735、1715、1460、1380、1235、117
0、1100、1090、1065、1055、1015cm−113C N
MR(CDCl)δ216.2、176.3、157.2、137.5、13
1.9、130.3、128.5、103.0、96.0、82.7、80.2
、78.9、77.9、77.8、76.3、72.7、70.6、69.1、
65.8、60.4、59.9、50.7、49.5、47.9、45.6、4
5.3、45.0、39.1、39.0(2C)、38.2、34.9、34.
5、32.9、22.9、21.9、21.5、21.4、20.1、19.0
、18.9、18.7、15.9、15.7、14.2、14.1、10.3、
8.9。
【0102】 実施例9 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチルメチル−3’−N −シクロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロ フェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−( 環状カルバメート) シクロブチルカルボキシアルデヒドをアセトンの代わりに使用し、シクロプロ
パンカルボキシアルデヒドをシクロブタノンの代わりに使用したことを除けば、
実施例5に記載のようにして表題化合物を調製した:R=0.65(CH
:MeOH=9:1);MS(APCI)(M+H)m/z 1005;
IR(KBr)ν3440、2970、2930、1760、1735、171
0、1460、1580、1380、1235、1170、1100、1090
、1065、1055、1015cm−113C NMR(CDCl)δ2
16.2、176.3、157.1、137.4、131.8、130.3、1
28.4、103.0,95.9、82.7、80.2、78.8、77.9、
77.7、76.2、72.6、70.4、69.0、65.7、62.0、6
0.3、55.4、54.9、50.6、49.4、45.5、45.2、44
.9、39.0(2C)、38.9、34.8、34.3、32.8、30.1
、27.0、26.6、21.9、21.5、21.4、20.1、18.8、
18.6、18.5、16.0、14.2、14.1、10.3、10.2、8
.9、5.4、2.6。
【0103】 実施例10 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチ ル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−メトキシフェネチルアミノ) ]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 4−メトキシフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルアミンの代わり
に使用したことを除けば、実施例1に記載のようにして表題化合物を調製した。
生成物をCHCN/HOから結晶化させた:R=0.53(8%MeOH
/DCM,0.1%NHOH);IR(KBr)ν3440、2965、29
35、1755、1735、1705、1610、1515、1455、138
0、1325、1250、1235、1165、1110、1070、1050
、1010、1000cm−1H NMR(300MHz,CDCl)δ
7.24(d,J=8.8Hz,2H)、6.83(d,J=8.8Hz,2H
)、4.98(dd,J=10.9,2.4Hz,1H)、4.92(d,J=
4.4Hz,1H)、4.49(d,J=67.2Hz,1H).4.08〜3
.97(m,1H)、3.90〜3.78(m,2H)、3.78(s,3H)
、3.73(s,2H)、3.66(d,J=7.2Hz,1H)、3.55〜
3.44(m,1H)、3.33(s,3H)、3.18〜3.10(m,2H
)、3.09(s,3H)、3.07〜2.78(一連のm,5H)、2.70
〜2.56(一連のm,3H)、2.37(d,J=15.3Hz,1H)、2
.21(d,J=7.1Hz,1H)、2.17(d,J=6.8Hz,1H)
、2.13(d,J=10.2Hz,1H)、2.02〜1.86(m,2H)
、1.77(d,J=6.5Hz,1H)、1.68〜1.46(一連のm,4
H)、1.42(s,3H)、1.40(s,3H)、1.30(d,J=6.
1Hz,3H)、1.25(s,3H)、1.22(d,J=7.1Hz,3H
)、1.20(d,J=6.1Hz,3H)、1.15(d,J=7.1Hz,
3H)、1.14(d,J=7.8Hz,3H)、1.02(d,J=6.7H
z,3H)、0.92〜0.78(一連のm,2H)、0.83(t,J=7.
5Hz,3H)、0.60〜0.53(m,2H)、0.50〜0.41(m,
2H)、0.16〜0.08(一連のm,4H);13C NMR(75MHz
,CDCl)δ216.1、176.2、158.1、157.2、131.
0、129.9、113.8、103.1、95.9、82.6、80.3、7
8.8、77.9、77.8、76.3、72.6、70.4、69.0、65
.7、61.7、60.4、55.2、54.5、50.7、49.5、45.
5、45.4、45.3、39.0、34.8、32.6、30.3、22.0
、21.5、21.5、20.2、18.9、18.6、16.0、14.3、
14.1、10.4、10.3、9.0、5.5、2.7;MS(FAB)(M
+H)m/z 987;C548614・0.4HOの分析計算値
:C65.22;H8.80;N2.82。実測値:C65.23;H8.52
;N2.74。
【0104】 実施例11 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチ ル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−フルオロフェネチルアミノ) ]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 4−フルオロフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルアミンの代わり
に使用したことを除けば、実施例1に記載のようにして表題化合物を調製した。
シリカゲルカラム(3%MeOH/DCM/0.2%NHOH)を用いて生成
物を非晶質固体として単離した:融点207〜210℃(分解):IR(KBr
)ν3440、2960、2930、2870、2820、1755、1730
、1710、1505、1455、1420、1375、1325、1280、
1230、1220、1165、1125、1105、1075、1065、1
050、1010、995cm−1H NMR(300MHz,CDCl )δ7.32〜7.25(一連のm,2H)、6.99〜6.93(一連のm,
2H)、4.98〜4.92(一連のm,2H)、4.49(d,J=7.1H
z,1H)、4.06〜4.00(m,1H)、3.87〜3.80(m,2H
)、3.75(d,J=9.5Hz,1H)、3.72(s,1H)、3.66
(d,J=7.1Hz,1H)、3.53〜3.44(m,1H)、3.34(
s,3H)、3.19〜3.11(m,2H)、3.08(s,3H)、3.0
7〜2.81(一連のm,5H)、2.68〜2.56(一連のm,3H)、2
.38(d,J=15.3Hz,1H)、2.23〜2.12(一連のm,3H
)、1.98〜1.83(m.2H)、1.79〜1.75(m,2H)、1.
68〜1.48(一連のm.5H)、1.42(s,3H)、1.40(s,3
H)、1.30(d,J=6.4Hz,3H)、1.25(s,3H)、1.2
3(d,J=5.4Hz,3H)、1.20(d,J=5.8Hz,3H)、1
.16(d,J=5.8Hz,3H)、1.14(d,J=7.4Hz,3H)
、1.03(d,J=6.8Hz,3H)、0.92〜0.81(一連のm,2
H)、0.83(t,J=7.5Hz,3H)、0.62〜0.52(m,2H
)、0.51〜0.42(m,2H)、0.16〜0.08(一連のm,4H)
13C NMR(300MHz,CDCl)δ216.2、176.3、1
57.2、134.7、130.4、130.3、115.2、114.9、1
03.2、96.0、82.7、80.3、78.9、78.0、77.8、7
6.3、72.7、70.5、69.1、65.8、61.8、60.5、54
.6、50.7、49.5、45.6、45.3、45.2、39.1、39.
1、39.0、34.9、32.7、30.4、22.0、21.5、20.2
、18.9、18.6、16.0、14.3、14.1、10.4、10.3、
9.0、5.5、2.7;MS(FAB)(M+H)m/z 975。
【0105】 実施例12 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11 −デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロ−3−フルオロフェネチルアミ ノ)]−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 4−クロロ−3−フルオロフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルア
ミンの代わりに使用したことを除けば、実施例2に記載のようにして表題化合物
を調製した。シリカゲルクロマトグラフィー(3%MeOH/DCM/0.2%
NHOH)を使用して生成物を非晶質固体として単離した:R=0.43(
8%MeOH/DCM,0.1%NHOH);IR(KBr)ν3440、2
970、2940、2880、1760、1735、1710、1580、14
95、1460、1425、1380、1330、1285、1240、117
0、1105、1070、1055、1015、1000cm−1H NM
R(300MHz,CDCl)δ7.32〜7.26(m,1H)、7.16
(dd,J=10.2,2.1Hz,1H)、7.07(dd,J=8.1,1
.3Hz,IH)、4.93〜4.88(m,2H)、4.40(d,J=7.
1Hz,1H)、4.06〜3.96(m,1H)、3.91〜3.70(一連
のm,3H)、3.69(s,1H)、3.64(d,J=7.1Hz,1H)
、3.51〜3.41(m,1H)、3.34(s,3H)、3.30〜3.0
8(一連のm,4H)、3.06(s,3H)、3.06〜2.82(一連のm
,5H)、2.68〜2.56(m,1H)、2.55〜2.44(m,1H)
、2.37(d,J=14.9Hz,1H)、2.10(d,J=10.5Hz
,1H)、2.08〜1.81(一連のm,9H)、1.79〜1.72(m,
2H)、1.68〜1.46(一連のm,9H)、1.42(s,3H)、1.
40(s,3H)、1.29(d,J=6.1Hz,3H)、1.25(s,3
H)、1.22(d,J=6.4Hz,3H)、1.20(d,J=5.8Hz
,3H)、1.15(d,J=7.8Hz,3H)、1.12(d,J=7.8
Hz,3H)、1.02(d,J=6.8Hz,3H)、0.82(t,J=7
.5Hz,3H);13C NMR(300MHz,CDCl)δ216.4
、176.4、157.2、140.0、139.9、130.3、125.4
、117.3、117.0、103.4、96.0、82.8、80.3、78
.9、77.9、77.7、76.2、72.6、70.8、69.2、65.
7、60.3、58.8、54.4、50.7、49.5、45.6、45.2
、44.8、39.0(2C)、38.9、34.8、32.8、32.5、3
1.2、30.1、21.9、21.5、20.1、18.9、18.6、16
.0、15.7、14.2、14.1、10.2、9.0;MS(FAB)(M
+H)m/z 1009;C5382ClFN13の分析計算値:C6
3.05;H8.19;N2.77。実測値:C63.06;H8.50;N2
.68。
【0106】 実施例13 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチ ル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロ−3−フルオロフェネ チルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カ ルバメート) 4−クロロ−3−フルオロフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルア
ミンの代わりに使用したことを除けば、実施例1に記載のようにして表題化合物
を調製した。シリカゲルクロマトグラフィー(3%MeOH/DCM/0.2%
NHOH)によって生成物を非晶質固体として単離した:R=0.44(8
%MeOH/DCM+0.1%NHOH);IR(KBr)ν3440、29
70、2940、2880、1760、1735、1715、1585,149
5、1460、1425、1380、1330、1285、1240、1170
、1125、1110、1090、1070、1055、1015、1000c
−1H NMR(300MHz,CDCl)δ7.32〜7.26(m
,1H)、7.16(dd,J=10.2,2.1Hz,1H)、7.07(d
d,J=8.1,1.3Hz,1H)、4.94〜4.88(m,2H)、4.
49(d,J=6.8Hz,1H)、4.08〜3.98(m,1H)、3.9
2〜3.78(m,2H)、3.74(d,J=9.8Hz,1H)、3.70
(s,1H)、3.66(d,J=7.5Hz,1H)、3.54〜3.43(
m,1H)、3.33(s,3H)、3.20〜3.07(m,2H)、3.0
6(s,3H)、3.05〜2.82(一連のm,5H)、2.70〜2.56
(m,3H)、2.34(d,J=15.6Hz,1H)、2.24〜2.10
(一連のm,3H)、1.98〜1.84(m,2H)、1.80〜1.72(
m,2H)、1.71〜1.46(一連のm,5H)、1.42(s,3H)、
1.40(s,3H)、1.30(d,J=6.1Hz,3H)、1.25(s
,3H)、1.22(d,J=57.1Hz,3H)、1.21(d,J=5.
8Hz,3H)、1.16(d,J=7.1Hz,3H)、1.13(d,J=
6.8Hz,3H)、1.02(d,J=6.8Hz,3H)、0.91〜0.
78(一連のm,2H)、0.82(t,J=7.3Hz,3H)、0.63〜
0.52(m,2H)、0.52〜0.41(m,2H)、0.18〜0.08
(一連のm,4H);13C NMR(75MHz,CDCl)δ216.4
、176.4、159.7、157.2、156.3、140.0、139.9
、130.3、125.4、117.3、117.0、103.1、96.0、
82.8、80.2、78.9、77.9、77.7、76.2、72.6、7
0.4、69.1、65.8、61.7、60.3、54.5、50.7、49
.5、45.6、45.3、44.8、39.0(2C)、34.8、32.8
、30.2、21.9、21.5、20.2、18.9、18.6、16.0、
14.2、14.1、10.4、10.2、9.0、5.5(2C)、2.7(
2C);MS(FAB)(M+H)m/z 1009;C5382Cl 13・0.2C14・0.2HOの分析計算値:C63.17;
H8.33;N2.72。実測値:C63.02;H8.63;N2.63。
【0107】 実施例14 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11 −デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミ ノ)]−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルア
ミンの代わりに使用したことを除けば、実施例2に記載のようにして表題化合物
を調製した:H NMR(300MHz,CDCl)δ7.39(dd,J
=2,7Hz,1H,Ar H)、7.22〜7.19(m,1H,Ar H)
、7.04(dd,J=9Hz,1H,Ar H)、4.41(d,J=7Hz
,1H,C−1’ CH)、4.03〜4.00(m,1H,C−5” CH)
、3.74(d,J=10Hz,1H,C−3 CH)、3.70(s,1H,
C−11 CH)、3.65(d,J=7Hz,1H,C−5CH)、3.47
〜3.44(m,1H,C−5’ CH)、3.34(s,3H,C−3” O
CH)、3.08(s,3H,C−6 OCH)、2.64〜2.63(m
,1H,C−8 CH)、2.37(d,J=15Hz,1H,C−2” CH
)、2.10(d,J=10Hz,1H,C−4” OH)、1.43(s,3
H,C−6 CH)、1.40(s,3H,C−12 CH)、1.30(
d,J=6,3H,C−6” CH)、1.15(d,J=7Hz,3H,C
−2 CH)、1.13(d,J=7Hz,3H,C−4 CH)、1.0
3(d,J=7Hz,3H,C−10 CH)、0.83(t,J=7Hz,
3H,C−15 CH);13C NMR(CDCl)δ216.3、17
6.3、157.7、157.2、155.8、136.0、136.0、13
1.0、128.6、128.5、116.4、116.2、103.0、96
.0、82.8、80.3、78.9、77.9、77.8、76.2、72.
6、70.8、69.2、65.7、60.3、58.8、54.3、50.7
、49.5、45.6、45.2、45.0、39.0、39.0、38.9、
34.8、32.5、32.5、31.2、30.0、21.9、21.5、2
0.1、18.9、18.6、16.0、15.6、14.2、14.1、10
.2、8.9;MS(ESI)(M+H)m/z 1009;C5382
lFN13の分析計算値:C63.05;H8.19;N2.77。実測値
:C62.89;H8.14;N2.81。
【0108】 実施例15 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチ ル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネ チルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カ ルバメート) 3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルア
ミンの代わりに使用したことを除けば、実施例1に記載のようにして表題化合物
を調製した:H NMR(300MHz,CDCl)δ7.40(dd,J
=2,7Hz,1H)、7.23〜7.20(m,1H)、7.05(dd,J
=9Hz,1H)、4.95〜4.91(一連のm,2H)、4.50(d,J
=7Hz,1H)、4.06〜4.02(m,1H)、3.90〜3.78(一
連のm,2H)、3.76(d,J=10Hz,1H)、3.71(s,1H)
、3.67(d,J=7Hz,1H)、3.51〜3.41(m,1H)、3.
34(s,3H)、3.17〜3.12(一連のm,2H)、3.08(s,3
H)、3.05〜2.84(一連のm,5H)、2.67〜2.60(一連のm
,3H)、2.39(d,J=15Hz,1H)、2.23〜2.19(一連の
m,2H)、2.13(d,J=10Hz,1H)、1.95〜1.87(一連
のm,2H)、1.80〜1.77(一連のm,2H)、1.66〜1.52(
一連のm,4H)、1.44(s,3H)、1.40(s,3H)、1.31(
d,J=6Hz,3H)、1.26(s,3H)、1.24〜1.21(一連の
m,6H)、1.17〜1.14(一連のm,6H)、1.03(d,J=7H
z,3H)、0.84(t,J=7Hz,3H)、0.60〜0.56(m,2
H)、0.49〜0.45(m,2H)、0.14〜0.12(一連のm,4H
);13C NMR(75MHz,CDCl)δ216.3、176.3、1
57.8、157.2、155.8、136.0、131.0、128.6、1
28.5、116.4、116.2、103.1、96.0、82.8、80.
3、78.9、77.9、77.8、76.3、72.7、70.6、69.1
、65.8、61.8、60.4、54.5、50.7、49.5、45.6、
45.3、45.0、39.1、39.0、34.9、32.5、30.3、2
1.9、21.5、20.2、18.9、18.6、16.0、14.2、14
.1、10.4、10.2、9.0、5.5、2.7;MS(ESI)(M+H
m/z 1009;C5382ClFN13・0.25(CHCl )の分析計算値:C62.04;H8.06;N2.71。実測値:C62.
44;H8.34;N2.66。
【0109】 実施例16 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロペンチル−3’−N−シ クロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4 −フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11 ,12−(環状カルバメート) シクロペンタノンをアセトンの代わりに使用し、シクロプロピルカルボキシア
ルデヒドをシクロブタノンの代わりに使用し、4−フルオロ−3−クロロフェネ
チルアミンを4−クロロフェネチルアミンの代わりに使用したことを除けば、実
施例5に記載のようにして表題化合物を調製した;MS(ESI)(M+H) m/z 1095。
【0110】 実施例17 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビシクロプロピルメチル −11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジフルオロフェネチルアミ ノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメー ト) 3,4−ジフルオロフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルアミンの
代わりに使用したことを除けば、実施例1に記載のようにして表題化合物を調製
した。生成物をCHCN/HOから結晶化させた:融点209〜211℃(
CHCN/HO);IR(KBr)ν3442、2972、2938、28
83、2831、1761,1735、1711、1609、1519、145
8、1424、1379、1326、1282、1235、1211、1167
、1126、1106、1089、1067、1052、1012、1000c
−1H NMR(300MHz,CDCl)δ7.22〜7.03(一
連のm,3H)、4.95〜4.90(一連のm,2H)、4.49(d,J=
7.1Hz,1H)、4.09〜3.97(m,1H)、3.92〜3.79(
m,2H)、3.74(d,J=9.5Hz,1H)、3.70(s,1H)、
3.66(d,J=7.5Hz,1H)、3.54〜3.44(m,1H)、3
.34(s,3H)、3.18〜3.11(m,2H)、3.10〜2.80(
一連のm,5H)、3.07(s,3H)、2.68〜2.57(m,3H)、
2.38(d,J=15.2Hz,1H)、2.23〜2.15(m,2H)、
2.14(d,J=10.2Hz,1H)、1.98〜1.74(一連のm,4
H)、1.71〜1.47(一連のm,4H)、1.43(s,3H)、1.4
0(s,3H)、1.30(d,J=6.4Hz,3H)、1.25(s,3H
)、1.23(d,J=6.1Hz,3H)、1.21(d,J=6.1Hz,
3H)、1.16(d,J=6.1Hz,3H)、1.14(d,J=7.1H
z,3H)、1.02(d,J=7.2Hz,3H)、0.91〜0.80(一
連のm,2H)、0.83(t,J=7.3Hz,3H)、0.62〜0.52
(m,2H)、0.51〜0.41(m,2H)、0.17〜0.07(一連の
m,4H);13C NMR(75MHz,CDCl)δ216.29、17
6.37、157.19、152.5〜146.5(m,2C)、136.5〜
135.5(m,1C)、125.0〜124.7(m,1C)、117.9〜
116.8(m,2C)、103.16、96.02、82.78、80.29
、78.94、77.96、77.83、76.27、72.68、70.49
、69.08、65.81、61.81、60.44、54.55(2C)、5
0.64、49.48、45.59、45.33、45.03、39.12、3
9.05、39.02、34.89、32.71、30.37、21.97、2
1.52、21.49、20.18、18.88、18.65、16.01、1
4.22、14.12、10.40、10.23、9.00、5.48(2C)
、2.69(2C);MS(FAB)(M+H)m/z 993;C53 13・0.2HOの分析計算値:C63.86;H8.33;N
2.81。実測値:C63.87;H8.29;N2.80。
【0111】 実施例18 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11 −デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジフルオロフェネチルアミノ)] −6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 3,4−ジフルオロフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルアミンの
代わりに使用したことを除けば、実施例2に記載のようにして表題化合物を調製
した。生成物をCHCN/HOから結晶化させた:融点220〜222℃(
CHCN/HO);IR(KBr)ν3446、2977、2938、28
83、1745、1734、1713、1607、1518、1459、142
5、1378、1327、1284、1236、1168、1103、1094
、1070、1055、1013、1001cm−1H NMR(300M
Hz,CDCl)δ7.23〜7.03(一連のm,3H)、4.94〜4.
89(一連のm,2H)、4.46(d,J=7.4Hz,1H)、4.07〜
3.97(m,1H)、3.92〜3.78(一連のm,2H)、3.75(d
,J=9.1Hz,1H)、3.70(s,1H)、3.67(d,J=7.8
Hz,1H)、3.54〜3.44(m,1H)、3.33(s,3H)、3.
24〜3.11(m,2H)、3.10〜2.80(一連のm,5H)、3.0
7(s,3H)、2.68〜2.55(m,2H)、2.47〜2.40(m,
1H)、2.37(d,J=15.2Hz,1H)、2.31(s,3H)、2
.31〜2.19(m,1H)、2.15(d,J=10.1Hz,1H)、1
.98〜1.72(一連のm,4H)、1.68〜1.46(一連のm,4H)
、1.43(s,3H)、1.40(s,3H)、1.30(d,J=6.1H
z,3H)、1.25(s,3H)、1.22(d,J=6.1Hz,3H)、
1.22(d,J=6.1Hz,3H)、1.15(d,J=7.4Hz,3H
)、1.13(d,J=7.5Hz,3H)、1.02(d,J=6.8Hz,
3H)、0.89〜0.78(m,1H)、0.83(t,J=7.3Hz,3
H)、0.58〜0.46(m,2H)、0.15〜0.07(m,2H); C NMR(75MHz,CDCl)δ216.35、176.43、15
7.20、152.5〜146.5(m,2C)、136.5〜135.5(m
,1C)、125.0〜124.7(m,1C)、117.9〜116.8(m
,2C)、103.02、96.13、82.77、80.19、78.94、
77.92、77.89、76.26、72.63、70.55、68.96、
65.78、64.61、60.34、58.59、50.67、49.49、
45.56、45.30、44.99、39.09(2C)、39.01、36
.91、34.85、32.69、29.42、21.93、21.49、20
.18、18.89、18.68、16.03、14.23、14.13、10
.25、10.04、9.01、4.41、3.36;MS(FAB)(M+H
m/z 953;C507813の分析計算値:C63.01
;H8.25;N2.94。実測値:C63.08;H8.28;N2.89。
【0112】 実施例19 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’−N−シク ロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4− フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11, 12−(環状カルバメート)(図式5の化合物25) 3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミンを3,4−ジクロロフェネチルア
ミンの代わりに使用したことを除けば実施例5に記載のようにして調製した化合
物23の140mg(0.16mmol)の溶液を5mlのメタノールに溶解し
、シクロブタノン(20mg、0.29mmol)、シアノホウ水素化ナトリウ
ム(40mg、0.65mmol)、および酢酸(pH5〜6まで)で処理し、
その混合物を周囲温度で撹拌した。48時間後にTLC[CHCl:MeOH
=98:2、Ce(IV)により可視化]を行うと、新しい極性のより低い物質
に完全に転化したことが分かった。反応混合物を濃縮し、その残留物を酢酸エチ
ル(150ml)とNaHCO(飽和)(150ml)の間で分配させた。そ
の有機層をNaHCO(飽和)(2×150ml)、およびブライン(150
ml)で洗浄した後、乾燥(NaSO)し、ろ過し、濃縮した。その残留物
をシリカゲルカラム(CHCl:MeOH=9:1で溶離)で精製して135
mgの化合物24(88%)を得た:MS(FAB)(M+H)m/z 95
5。
【0113】 135mg(0.14mmol)の化合物24の溶液を4mlのメタノールに
溶解し、シクロプロパンカルボキシアルデヒド(20mg、0.29mmol)
、シアノホウ水素化ナトリウム(140mg、2.3mmol)、および酢酸(
pH5〜6)で処理し、その混合物を周囲温度で撹拌した。48時間後にTLC
[CHCl:MeOH=98:2、Ce(IV)により可視化]を行うと、新
しいより極性の低い物質に完全に転化したことが分かった。反応混合物を濃縮し
、得られた残留物を酢酸エチル(100ml)とNaHCO(飽和)(100
ml)の間で分配させた。その有機層をNaHCO(飽和)(2×150ml
)、およびブライン(100ml)で洗浄した後、乾燥(NaSO)し、ろ
過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラム(CHCl:MeOH=
9:1で溶離)で精製して、化合物25を得た:MS(FAB)(M+H)
/z 997;C5282ClFN13の分析計算値:C63.05;H
8.19;N2.77。実測値:C62.92;H8.13;N3.07。
【0114】 実施例20 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビス−[3−(2−ピリ ジル)−プロピル]−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロ ロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12− (環状カルバメート) 3−(2−ピリジル)プロパナールをシクロプロパンカルボキシアルデヒドの
代わりに使用したことを除けば、実施例1に記載のようにして表題化合物を調製
した。粗生成物をシリカゲルカラム(CHClからMeOH:CHCl=2
:98)で精製して、非晶質固体を得た。IR(MIC)ν2970、2938
、1758、1734、1458、1423、1168、1128、1104、
1067、1053、1012、997cm−113C(CDCl)δ21
6.34、176.43、157.23、149.68、147.47、139
.35、135.86、132.20、131.06、130.30、128.
45、102.92、96.23、82.86、80.40、78.92、78
.17、77.85、76.26、72.89、70.77、68.89、65
.91、62.59、60.36、50.72、49.58、49.27、45
.59、45.30、44.84、39.02、35.01、32.66、30
.67、30.56、30.40、21.46、21.41、20.21、18
.94、18.75、16.07、14.22、14.17、10.28、9.
14。MS(APCI)m/z 1157(M+H)
【0115】 実施例21 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’− N−4−ヒドロキシメチル−(2−フリル)メチル−11−デオキシ−11−[ カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリ スロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 化合物15を化合物23の代わりに使用し、4−ヒドロキシメチル−2−フル
アルデヒドをシクロブタノンの代わりに使用したことを除けば、実施例19に記
載のようにして表題化合物を調製した:MS(FAB)(M+H)m/z 1
153。
【0116】 実施例22 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’− N−[3−(4−ピリジル)プロピル]−11−デオキシ−11−[カルボキシ −(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ ンA−11,12−(環状カルバメート) 3−(4−ピリジル)−プロパナールを4−ヒドロキシメチル−2−フルアル
デヒドの代わりに使用したことを除けば、実施例21に記載のようにして表題化
合物を調製した。粗生成物をシリカゲルカラム(CHClからMeOH:CH
Cl=2:98)で精製して、結晶質固体を得た:融点115〜6℃;IR(
フィルム)ν3442、2970、2937、1755、1458、1168、
1067、1053、1011cm−113C NMR(CDCl)δ21
6.28、176.33、157.17、151.13、149.49、139
.27、132.16、131.02、130.25、130.12、128.
38、123.82、102.94、96.04、82.80、80.33、7
8.87、77.87、77.81、76.25、72.69、70.60、6
8.94、65.78、62.50、60.34、55.14、50.65、4
9.47、48.91、45.54、45.27、44.79、39.08、3
8.99、34.83、32.91、32.61、30.46、29.67、2
1.90、21.46、21.44、20.17、18.89、18.65、1
6.03、14.18、14.12、10.23、9.04、8.51、5.3
8、2.88;MS(APCI)(M+H)m/z 1090。
【0117】 実施例23 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’− N−(4−ヒドロキシメチル−2−フリル)メチル−11−デオキシ−11−[ カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチ ル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 4−ヒドロキシメチル−2−フルアルデヒドをシクロブタノンの代わりに使用
したことを除けば、実施例19に記載のようにして表題化合物を調製した:MS
(FAB)(M+H)m/z 1137。
【0118】 実施例24 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’− N−(2−フリル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロ ロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA −11,12−(環状カルバメート) フルアルデヒドをシクロブタノンの代わりに使用したことを除けば、実施例1
9に記載のようにして表題化合物を調製した:MS(FAB)(M+H)m/
z 1107。
【0119】 実施例25 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’− N−(6−メチル−2−ピリジル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキ シ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリ スロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 6−メチル−2−ピリジルカルボキシアルデヒドをシクロブタノンの代わりに
使用したことを除けば、実施例19に記載のようにして表題化合物を調製した:
MS(FAB)(M+H)m/z 1132。
【0120】 実施例26 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビス−(1−メチルシクロプロ ピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フル オロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12 −(環状カルバメート) 1−メチルシクロプロパンカルボキシアルデヒドをシクロプロパンカルボキシ
アルデヒドの代わりに使用したことを除けば、実施例15に記載のようにして表
題化合物を調製した:MS(FAB)(M+H)m/z 1036。
【0121】 実施例27 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビス−(1−メチルシク ロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロ ロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12− (環状カルバメート) 1−メチルシクロプロパンカルボキシアルデヒドをシクロプロパンカルボキシ
アルデヒドの代わりに使用したことを除けば、実施例1に記載のようにして表題
化合物を調製した:MS(FAB)(M+H)m/z 1052。
【0122】 実施例28 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−(1−メチルシクロプロピル) メチル−3’−N−シクロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキ シ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリ スロマイシンA−11,12−(環状カルバメート) 1−メチルシクロプロパンカルボキシアルデヒドをシクロブタノンの代わりに
使用したことを除けば、実施例19に記載のようにして表題化合物を調製した:
MS(FAB)(M+H)m/z 1022。
【0123】 実施例29 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−(1−メチルシクロプロピル) メチル−3’−N−シクロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキ シ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ シンA−11,12−(環状カルバメート) 3,4−ジクロロフェネチルアミンを3−クロロ−4−フルオロフェネチルア
ミンの代わりに使用したことを除けば、実施例28に記載のようにして表題化合
物を調製した:MS(FAB)(M+H)m/z 1038。
【0124】 実施例30 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−シク ロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4− フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11, 12−(環状カルバメート) アセトンを1−メチルシクロプロパンカルボキシアルデヒドの代わりに使用し
たことを除けば、実施例28に記載のようにして表題化合物を調製した:MS(
FAB)(M+H)m/z 996。
【0125】 実施例31 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−シク ロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロ フェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−( 環状カルバメート) アセトンを1−メチルシクロプロパンカルボキシアルデヒドの代わりに使用し
たことを除けば、実施例29に記載のようにして表題化合物を調製した:MS(
FAB)(M+H)m/z 1012。
【0126】 実施例32 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−(1 −メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3 −クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ シンA−11,12−(環状カルバメート) アセトンをシクロプロパンカルボキシアルデヒドの代わりに使用したことを除
けば、実施例28に記載のようにして表題化合物を調製した:MS(FAB)(
M+H)m/z 1010。
【0127】 実施例33 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−(1 −メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3 ,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA− 11,12−(環状カルバメート) アセトンをシクロプロパンカルボキシアルデヒドの代わりに使用したことを除
けば、実施例29に記載のようにして表題化合物を調製した:MS(FAB)(
M+H)m/z 1026。
【0128】 実施例34 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピル−3’−N−イ ソプロピル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルア ミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメ ート) [(1−エトキシシクロプロピル)オキシ]トリメチルシランをシクロブタノ
ンの代わりに使用したことを除けば、実施例5に記載のようにして表題化合物を
調製した:MS(FAB)(M+H)m/z 965。
【0129】 実施例35〜60 これまでの実施例で記載した方法に従い、表3に開示される実施例35〜60
の化合物を調製した。
【0130】
【表3】
【0131】
【表4】
【0132】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ハビブ,フオーチユナ アメリカ合衆国、イリノイ・60015、デイ アフイールド、オツクスフオード・ロー ド・1125 (72)発明者 ランドルフ,ジヨン アメリカ合衆国、イリノイ・60060、マン デレイン、アシユブルツク・ドライブ・ 1216 (72)発明者 モート,ニコラス・エイ アメリカ合衆国、イリノイ・60085、ウオ ーキーガン、ノース・アベニユー・721 (72)発明者 ドルトン,クリストフアー・アール アメリカ合衆国、イリノイ・60060、マン デレイン、ベツドフオード・ロード・70 (72)発明者 ブルンコ,ミラン アメリカ合衆国、イリノイ・60044、レイ ク・ブラフ、ハイデン・サークル・13317 (72)発明者 カミンスキー,ミツシエル・エイ アメリカ合衆国、イリノイ・60087、ビー チ・パーク、ガンスター・ロード・37070 (72)発明者 クローフオード・ブラツドリイ・ダブリユ アメリカ合衆国、イリノイ・60031、ガー ニー、ノーフオーク・コート・5322 (72)発明者 フレイ,ライザ・メリー アメリカ合衆国、イリノイ・60060、マン デレイン、ベツドフオード・ロード・70 (72)発明者 グリア,ジヨナソン アメリカ合衆国、イリノイ・60645−4222、 シカゴ、ノース・サクラメント・アベニユ ー・6757 Fターム(参考) 4C057 CC03 DD01 KK13 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 EA13 MA01 MA04 NA14 ZA81 ZB26 ZC10 ZC11

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、 Aは、 (a)−C、 (b)−N、および (c)−O、からなる群より選択され、 XおよびYは、各出現時にそれぞれ独立に、 (a)水素、 (b)ハロゲン、 (c)トリフルオロメチル、 (d)アルコキシ、 (e)アリル、 (f)アリール、および (g)置換アリール、からなる群より選択され、 RおよびR’は、 (a)アルキル、 (b)シクロアルキル、 (c)複素環、 (d)置換複素環、 (e)アルキルシクロアルキル、 (f)置換アルキルシクロアルキル、 (g)アルキルアリール、 (f)アルキル複素環、 (g)アルケニル、 (h)アルキニル、 (i)−C(S)−NHR、C(NR)−NHR(式中、Rは水素、
    アルキル、またはアリールである)、および (j)−(CH−C(CH−R(式中、mは2、3、4、また
    は5であり、Rはアルキル、アルコキシ、アリール、または置換アリールであ
    る)、からなる群より選択され、 RおよびRは、各出現時にそれぞれ独立に、 (a)水素、 (b)メチル、であるか、あるいは AがCである場合は、RおよびRを合わせたものが環状部分を形成し、 AがNである場合は、Rは存在せず、 n=1、2、または3である)で表される化合物またはそれらの医薬上許容で
    きる塩またはエステル。
  2. 【請求項2】 RおよびR’がアルキル、アルケニル、シクロアルキル、複
    素環、(複素環)アルキル、またはアルキルシクロアルキルであり、XおよびY
    が独立にクロロ、フルオロ、ジオキサラノ、水素、またはアルコキシであり、A
    が−Cであり、RおよびRが水素またはシクロプロピルであり、nが1であ
    る請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシ
    クロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロ
    ロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−
    (環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11−
    デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6
    −O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
    −11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]−
    6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11−
    デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]−6−O−
    メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’−N−イソプ
    ロピル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ
    )]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート
    )、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−プロピ
    ル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]
    −6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −イソプロピル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチ
    ルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カル
    バメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−エチル−3’−N−イソプロピル
    −11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフェネチルアミノ)]−
    6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチルメチル−3’−N−
    シクロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロフ
    ェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環
    状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
    −11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−メトキシフェネチルアミノ)]
    −6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
    −11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−フルオロフェネチルアミノ)]
    −6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11−
    デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロ−3−フルオロフェネチルアミノ
    )]−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
    −11−デオキシ−11−[カルボキシ−(4−クロロ−3−フルオロフェネチ
    ルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カル
    バメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11−
    デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ
    )]−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
    −11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチ
    ルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カル
    バメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロペンチル−3’−N−シク
    ロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−
    ジフルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11
    ,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロプロピルメチル
    −11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジフルオロフェネチルアミ
    ノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメー
    ト)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビスシクロブチル−11−
    デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジフルオロフェネチルアミノ)]−
    6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’−N−シクロ
    プロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フ
    ルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,1
    2−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビス[3−(3−ピリジル
    )プロピル]−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フル
    オロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12
    −(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビスシクロプロピルメチル−3’
    −N−(4−ヒドロキシメチル−2−フリル)メチル−11−デオキシ−11−
    [カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メ
    チル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −[3−(4−ピリジル)プロピル]−11−デオキシ−11−[カルボキシ−
    (3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロ
    マイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −[4−(ヒドロキシメチル−2−フリル)]メチル−11−デオキシ−11−
    [カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メ
    チル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(2−フリル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ
    −4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−
    11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −[6−メチル−(2−ピリジル)]メチル−11−デオキシ−11−[カルボ
    キシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エ
    リスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビス−(1−メチルシクロプロピ
    ル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオ
    ロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−
    (環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビス−(1−メチルシクロプロピ
    ル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネ
    チルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カ
    ルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−(1−メチルシクロプロピル)メ
    チル−3’−N−シクロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
    −(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリス
    ロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−(1−メチルシクロプロピル)メ
    チル−3’−N−シクロプロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
    −(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
    ンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−シクロ
    プロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フ
    ルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,1
    2−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−シクロ
    プロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフ
    ェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環
    状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−(1−
    メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−
    クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
    ンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−(1−
    メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,
    4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−1
    1,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(ビスシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3
    −クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ
    シンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(ビスシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3
    ,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−
    11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(2,2−ジメチルプロピル)−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3
    −クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ
    シンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(2,2−ジメチルプロピル)−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3
    ,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−
    11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −[3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−1−メチル]プロピル−
    11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチル
    アミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバ
    メート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −[3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−1−メチル]プロピル−
    11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)
    ]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)
    、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’−N−(1−
    メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−
    クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
    ンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロブチル−3’−N−(1−
    メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,
    4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−1
    1,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(1−エチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
    −(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリス
    ロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(1−エチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
    −(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
    ンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(1−フェニルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキ
    シ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリ
    スロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(1−フェニルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキ
    シ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ
    シンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−エチル−3’−N−(1−メチル
    シクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ
    −4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−
    11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−エチル−3’−N−(1−メチル
    シクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジ
    クロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,1
    2−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソブチル−3’−N−(1−メ
    チルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−ク
    ロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシン
    A−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソブチル−3’−N−(1−メ
    チルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4
    −ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11
    ,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(1−アリルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
    −(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリス
    ロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(1−アリルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ
    −(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
    ンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(1−ベンジルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキ
    シ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリ
    スロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(1−ベンジルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキ
    シ−(3,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイ
    シンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビス−(1−メチルシクロブチル
    )メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロ
    フェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(
    環状カルバメート、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビス−(1−メチルシクロブチル
    )メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3,4−ジクロロフェネチ
    ルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カル
    バメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N
    −(1−メチルシクロブチル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−
    (3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロ
    マイシンA−11,12−(環状カルバメート)、および 3’,3’−N−デスメチル−3’−N−シクロプロピルメチル−3’−N−(
    1−メチルシクロブチル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3
    ,4−ジクロロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−
    11,12−(環状カルバメート)、 からなる群より選択される化合物。
  4. 【請求項4】 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビスシクロプ
    ロピルメチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フル
    オロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12
    −(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−ビスシクロブチル−11−デオキ
    シ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−
    6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,12−(環状カルバメート)、 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’,3’−N−ビス−(1−メチルシクロ
    プロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−クロロ−4−
    フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシンA−11,
    12−(環状カルバメート)、および 3’,3’−N−ビスデスメチル−3’−N−イソプロピル−3’−N−(1−
    メチルシクロプロピル)メチル−11−デオキシ−11−[カルボキシ−(3−
    クロロ−4−フルオロフェネチルアミノ)]−6−O−メチル−エリスロマイシ
    ンA−11,12−(環状カルバメート) からなる群より選択される請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 治療上有効量の請求項1に記載の化合物と医薬上許容できる
    担体とを組み合わせたものを含むLH放出を抑制する医薬組成物。
  6. 【請求項6】 LH放出を抑制する治療の必要な哺乳動物のLH放出を抑制
    する方法であって、治療上有効量の請求項1に記載の化合物を該哺乳動物に投与
    することを含む方法。
  7. 【請求項7】 式: 【化2】 (式中、 Aは、 (a)−C、 (b)−N、および (c)−O、からなる群より選択され、 XおよびYは、各出現時にそれぞれ独立に、 (a)水素、 (b)ハロゲン、 (c)トリフルオロメチル、 (d)アルコキシ、 (e)アルキル、 (f)アリール、および (g)置換アリール、からなる群より選択され、 RおよびR’は、 (a)アルキル、 (b)シクロアルキル、 (c)複素環、 (d)置換複素環、 (e)アルキルシクロアルキル、 (f)置換アルキルシクロアルキル、 (g)アルキルアリール、 (f)アルキル複素環、 (g)アルケニル、 (h)アルキニル、 (i)−C(S)−NHR、C(NR)−NHR(式中、Rは水素、
    アルキル、またはアリールである)、および (j)−(CH−C(CH−R(式中、mは2、3、4、また
    は5であり、Rはアルキル、アルコキシ、アリール、または置換アリールであ
    る)、からなる群より選択され、 RおよびRは、各出現時にそれぞれ独立に、 (a)水素、 (b)メチル、であるか、あるいは AがCである場合は、RおよびRを合わせたものが環状部分を形成し、A
    がNである場合は、Rは存在せず、 n=1、2、または3である)で表される化合物またはそれらの医薬上許容で
    きる塩またはエステルの調製方法であって、 (a)式: 【化3】 の化合物を、ナトリウムヘキサメチルジシラジドおよびカルボニルジイミダゾー
    ルと反応させて式: 【化4】 の化合物を得る工程と、 (b)工程(a)で得た化合物を、式: 【化5】 のアミノ化合物と反応させた後、2’,4”−保護水酸基の脱保護を行って式: 【化6】 の化合物を得る工程と、 (c)工程(b)で得た化合物を塩基の存在下でヨウ素で処理することによっ
    て3’−アミノのデスメチル化を段階的に行い、式: 【化7】 の化合物を得る工程と、 (d)工程(c)で得た3’,3’−N−ビスデスメチル化化合物をアルキル
    化剤によってアルキル化する工程とを含む方法。
  8. 【請求項8】 工程(a)の反応が非プロトン性溶媒中0〜25℃で行われ
    る請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 工程(b)の反応が無溶剤またはアセトニトリル中25〜8
    0℃で行われる請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記デスメチル化が、塩基と光源または熱源との存在下、
    工程(b)で得た化合物をヨウ素と反応させることによって行われる請求項7に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記デスメチル化が、工程(b)で得た化合物を、クロロ
    ギ酸ベンジル、クロロギ酸アリル、およびクロロギ酸ビニルからなる群より選択
    されるクロロギ酸エステルと反応させることによって行われる請求項7に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 工程(d)のアルキル化が、水素化金属の存在下、または
    Pd/C触媒の存在下、プロトン性または非プロトン性溶媒中水素雰囲気下で、
    工程(c)で得た化合物をアルデヒドまたはケトンと反応させることによって行
    われる請求項7に記載の方法。
  13. 【請求項13】 工程(d)のアルキル化が、塩基の存在下で工程(c)で
    得た化合物をハロゲン化アルキルと反応させることによって行われる請求項7に
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 Rがアルキル、アルケニル、シクロアルキル、複素環、(
    複素環)アルキル、またはアルキルシクロアルキルであり、XおよびYが各出現
    時において独立にクロロ、フルオロ、ジオキサラノ、水素、またはアルコキシで
    あり、Aが−Cであり、RおよびRが各出現時において独立に水素であるか
    あるいは両者を合わせたものがシクロプロピル部分を形成し、nが1である請求
    項7に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記アルキル化剤がシクロペンタノンであり、前記アルキ
    ル化がメタノール中シアノホウ水素化ナトリウムの存在下で行われる請求項7に
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記方法が、 (c)工程(b)で得た前記化合物を選択的にデスメチル化して、式: 【化8】 の化合物を得る工程と、 (d)段階(c)で得た3’−N−デスメチル化化合物をアルキル化剤によっ
    てアルキル化して、式: 【化9】 の化合物を得る工程と、 (e)段階(d)で得た化合物を塩基の存在下でヨウ素で処理することによっ
    て3’−アミノのデスメチル化を行い、式: 【化10】 の化合物を得る工程と、 (f)工程(e)で得た3’−N−デスメチル化化合物アルキル化剤によって
    アルキル化する工程と、を含む請求項7に記載の方法。
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