JP2002509574A - 残留アリルモノマー低含有率のヒドロキシ官能価アクリル樹脂を製造する方法 - Google Patents

残留アリルモノマー低含有率のヒドロキシ官能価アクリル樹脂を製造する方法

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Abstract

(57)【要約】 アクリレート、ヒドロキシアルキルアクリレート、およびアリルモノマーを基材とするヒドロキシ官能価樹脂を製造する方法を開示する。この方法で肝要なことは、ヒドロキシアルキルアクリレートモノマーを、減圧ストリッピングなしで約1wt%よりも少ない残留未反応アリルモノマーを含む樹脂を生成させるのに有効な量とやり方で、供給することである。アリルモノマーを減圧ストリッピングする必要をなくすことにより、プロセス費用が減少し、また新しい樹脂の合成が可能になる。このヒドロキシ官能価樹脂は、メラミン、ポリイソシアネート、またはエポキシによって容易に橋かけされ、熱硬化性ポリマーを与える。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 残留アリルモノマー低含有率のヒドロキシ官能価アクリル樹脂を 製造する方法 発明の分野 本発明はヒドロキシ官能価アクリル樹脂に関する。より詳しくは、本発明はア クリレートおよびアリルモノマーから割合に低分子量の樹脂を製造する方法に関 する。この樹脂は多くの熱硬化性ポリマー用途、特にポリウレタン、メラミン、 およびアルキド塗料に有用である。発明の背景 割合に低分子量(Mn=約1000〜5000)のヒドロキシ官能価アクリル樹 脂は、高性能塗料および他の熱硬化性ポリマーの製造のための反応性中間体とし て有用なものである。この樹脂は、メラミン、ポリイソシアネート、エポキシ、 およびその他の橋かけ剤によって橋かけされ、有用な熱硬化性樹脂を与える。 本件の出願人は、最近、アリル系アルコールまたはアルコキシル化アリル系ア ルコールと通常のアクリレートモノマーとから成る反復単位を含む新しいヒドロ キシ官能価アクリル樹脂を公表した(米国特許第5,475,073号、第5, 525,693号、および第5,571,884号明細書を参照されたい)。こ の樹脂は通常の多くの熱硬化性ポリマーに対して有用である(米国特許第5,5 34,598号および5,480,943号明細書参照)。従来公知のアクリル 樹脂の場合と異なり、これらの樹脂の製造には、反応性と分子量を制御するため の反応溶剤または連鎖移動剤が必要でない。これらの樹脂は、ヒドロキシアルキ ルアクリレートの代わりにアリルアルコールおよび通常のアクリレートモノマー が使用されるので、安価である。また、これらの樹脂はきわめて低粘度であり、 したがってハイソリッドの低VOC配合物の製造に有効である。 アリルアルコールと他のアリル系モノマーとから誘導されるヒドロキシ官能価 アクリル樹脂は、価格と配合の利点とにも関わらず、いくつかの欠点を有する。 第一に、分子量と反応性との調節を容易にするアリルモノマーの使用の利点が、 すべてのアリルモノマーを妥当な時間内に完全に反応させることが困難であるこ とのためにいくぶん割り引かれる。通常、過剰のアリルモノマーが重合過程の全 体にわたって反応混合物中に保持され、過剰の未反応アリルモノマーは減圧スト リッピングおよび/または水、水蒸気、もしくは不活性ガスによるストリッピン グによって除去される。米国特許第5,475,073号明細書の例は、未反応 アリルモノマーの除去のために減圧ストリッピングが必要であることを示してい る。不都合なことに、減圧ストリッピングはサイクル時間を増大させ、かつユー ティリティコストを増加させるものである。減圧ストリッピングに適合させるた めに市販の反応器を改造することは、しばしば費用がかかり、また実際的でない 。さらに、この工程を実施可能なものとするためには、ストリッピングされたア リルモノマーを再循環・再使用しなければならない。 アリルモノマーを減圧ストリッピングすることの必要性は、使用できるアリル モノマーの種類と使用できる樹脂のタイプとを制限するものでもある。たとえば 、米国特許第5,475,073号明細書の教えるところによれば、平均として 一つまたは二つのオキシプロピレン単位を含むプロポキシル化アリルアルコール しか使用できない。より高級なアルコキシル化アリル系アルコールはポリマーか ら簡単にはストリッピングできないからである。二つよりも多くのオキシアルキ レン単位を有するアルコキシル化アリルアルコールが含まれうるようにするのが 好ましい。より多様なヒドロキシ官能価アクリル樹脂が製造できるからである。 もう一つの大きな欠点は、大部分第二ヒドロキシル基を含むアリルモノマーか ら誘導される先行技術の方法で製造される樹脂、たとえばプロポキシル化アリル アルコールを基材とする樹脂に関するものである。これらの樹脂は、硬化が遅い ことがあり、特に室温硬化が好ましい用途(たとえば、自動車再仕上げ塗り(r efinishing))においてそうでありうる。 要するに、ヒドロキシ官能価アクリル樹脂を製造するための改良された方法が 必要である。好ましくは、この改良された方法は、先行技術の、アリルモノマー を基材とするアクリル樹脂の製造方法(米国特許第5,571,884号明細書 )の利点、すなわち低原料費、溶剤または連鎖移動剤なしの重合、低粘度生成物 、を保持するものであろう。しかしまた、有用な方法は室温でも迅速に硬化する 樹脂を与えるようなものであろう。理想的には、この方法は、アリルモノマーの 減圧ストリッピングおよび再循環の必要性をなくし、また高級なアルコキシル化 アリル系アルコールの使用を許容するものであろう。発明の要約 本発明はヒドロキシ官能価アクリル樹脂を製造する方法である。この方法は、 遊離基開始剤の存在下で、アクリレートモノマー、アリルモノマー、およびヒド ロキシアルキルアクリレートモノマーを共重合させることから成る。アクリレー トモノマーは、C1〜C20アルキルまたはアリールアクリレートまたはメタクリ レートである。アリルモノマーは、アリル系アルコール、アルコキシル化アリル 系アルコール、アリルエステル、アリルカーボネート、およびアリルエーテルか ら選択される。エチレン系モノマーが随意に加えられる。反応生成物は、約20 〜約500mgKOH/gの範囲内のヒドロキシル価を有するヒドロキシ官能価 アクリル樹脂である。この方法で肝要な点は、減圧ストリッピングなしで、樹脂 の量に対して約1wt%よりも少ない残留未反応アリルモノマーを含む樹脂を製 造するのに有効な量とやり方で、ヒドロキシアルキルアクリレートまたはメタク リレートモノマーを加えることである。 ここでの意外な発見によれば、アリルモノマーと通常のアクリレートとからヒ ドロキシ官能価アクリル樹脂を製造する方法において、重合をヒドロキシアルキ ル(メト)アクリレートモノマーの存在下で実施することにより、アリルモノマ ーの減圧ストリッピングと再循環の必要性をなくすことができる。意外なことに 、ヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマーは、アリルモノマーの重合 を非常に低濃度まで継続させることを可能にし、事実上減圧ストリッピングの必 要がなくなる。減圧ストリッピングの必要がないため、二つよりも多くのオキシ アルキレン単位を有するアルコキシル化アリル系アルコールを容易に樹脂内に導 入することができる。この方法のさらなる利点は、第一ヒドロキシル基官能価を 有し、したがって改良された室温硬化特性を有する樹脂の製造である。さらに、 本発明の方法はこれらの利点を与え、しかもなお、ヒドロキシ官能価アクリル樹 脂を製造するための出願人の最近の技術の利点、すなわち低費用、溶剤と連鎖移 動剤の非存在、および低粘度生成物、を保持するものである。 発明の詳細な説明 本発明の方法は、アクリレートモノマー、アリルモノマー、ヒドロキシアルキ ルアクリレートモノマーを共重合させて、ヒドロキシ官能価アクリル樹脂を生成 させることから成る。 本発明の方法での使用に適するアクリレートモノマーは、通常のC1〜C20ア ルキルまたはアリールアクリレートまたはメタクリレート(以下まとめて“(メ ト)アクリレート”と呼ぶ)である。ヒドロキシ官能価アクリレートモノマーは 含まれない。好ましいモノマーは、C1〜C10アルキルまたはアリール(メト) アクリレートである。例としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート 、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、その他、 およびこれらの混合物がある。樹脂のガラス転移温度の制御のためには、いくつ かのアクリレートおよびメタクリレートの混合物を使用するのがしばしば有効で ある。 本発明の方法では、アリルモノマーが使用される。適当なアリルモノマーの例 としては、アリル系アルコール、アルコキシル化アリル系アルコール、アリルエ ステル、アリルカーボネート、およびアリルエーテルがある。本発明の方法で有 効なアリル系アルコールは好ましくは一般構造CH2=CR−CH2−OHを有し 、この式で、Rは、水素およびC1〜C5アルキルから成るグループから選択され る。適当なアリル系アルコールとしては、たとえば、アリルアルコール、メタリ ルアルコール、2−エチル−2−プロペン−1−オール、その他、およびこれら の混合物がある。アリルアルコールおよびメタリルアルコールが好ましい。 アルコキシル化アリル系アルコールも本発明の方法で使用するのに適当なモノ マーである。好ましいアルコキシル化アリル系アルコールは一般構造 CH2=CR−CH2−(A)n−OHを有する。この式で、Aはオキシアルキレ ン基であり、Rは水素およびC1〜C5アルキルから成るグループから選択される 。nは、アルコキシル化アリル系アルコールに含まれるオキシアルキレン基の平 均数であり、1〜50の値を有する。好ましいオキシアルキレン基は、オキシエ チレン、オキシプロピレン、オキシブチレン、およびこれらの混合物である。も っとも好ましいのは、平均1〜10個のオキシアルキレン基を有するエトキ シル化およびプロポキシル化アリル系アルコールである。 適当なアルコキシル化アリル系アルコールは、たとえば米国特許第3,268 ,561号および4,618,703号明細書に記載されているように、塩基触 媒の存在下で、アリル系アルコールを、約50当量までの、一つ以上のアルキレ ンオキシドと反応させることによって製造することができる。これらの明細書を 参照されたい。当業者には明らかなように、適当なアルコキシル化アリル系アル コールは、たとえばJ.Am.Chem.Soc.71(1949)1152に 述べられているように、酸触媒作用下でも製造することができる。 アリルエステルも本発明の方法で使用することができる。好ましいアリルエス テルは、一般構造CH2=CR−CH2−O−CO−R’を有し、この式で、Rは 水素およびC1〜C5アルキルから成るグループから選択され、R’は、水素、ま たは飽和もしくは不飽和の線状、枝分かれ、もしくは環状C1〜C30アルキル、 アリール、もしくはアラルキル基である。適当なアリルエステルとしては、たと えば、アリルホルメート、アリルアセテート、アリルブチレート、アリルベンゾ エート、メタリルアセテート、アリル脂肪酸エステル、その他、およびこれらの 混合物がある。特に好ましいのは、アリルアルコールおよびメタリルアルコール から誘導されるアリルエステルである。もっとも好ましいのは、アリルアルコー ルおよびメタリルアルコールのC1〜C5アルキルエステルである。 好ましいアリルカーボネートは一般構造CH2=CR−CH2−O−CO2R’ を有し、この式で、Rは水素およびC1〜C5アルキルから成るグループから選択 され、R’は、飽和線状、枝分かれ、または環状C1〜C30アルキル、アリール 、またはアラルキル基である。適当なアリルカーボネートとしては、たとえばメ チルアリルカーボネート、エチルメタリルカーボネート、その他、およびこれら の混合物がある。少量のビス(アリル)カーボネートたとえばビス(アリル)カ ーボネートも含まれることができる。 好ましいアリルエーテルは一般構造CH2=CR−CH2−O−R’を有し、こ の式で、Rは水素およびC1〜C5アルキルから成るグループから選択され、R’ は、飽和線状、枝分かれ、または環状C1〜C30アルキル、アリール、またはア ラルキル基である。適当なアリルエーテルとしては、たとえばアリルメチル エーテル、アリルエチルエーテル、アリルt−ブチルエーテル、アリルメチルベ ンジルエーテル、その他、およびこれらの混合物がある。 本発明の方法で使用するC1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アクリレ ートモノマーとアリルモノマーとの相対量は、多くの要因、たとえば、必要な、 樹脂の親水性の大きさとヒドロキシル含有率の大きさ、使用モノマーの性質、特 定の最終用途に対する適性、および他の要因によって変化する。好ましくは、本 発明の方法で製造されるヒドロキシ官能価アクリル樹脂は、(樹脂の量に対して )約40〜約90wt%の、C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アクリ レートモノマーから誘導される反復単位、および約5〜約60wt%の、アリル モノマーから誘導される反復単位を含む。より好ましくは、この樹脂は、約50 〜約80wt%の、C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アクリレートモ ノマーから誘導される反復単位、および約10〜約50wt%の、アリルモノマ ーから誘導される反復単位を含む。 本発明の方法では、ヒドロキシアルキルアクリレートまたはメタクリレートモ ノマーを使用する。好ましいヒドロキシアルキル(メト)アクリレートは、一般 構造H−(A)n−O−(C=O)−CR=CH2を有し、ここで、Aはオキシ アルキレン基(好ましくはオキシエチレンまたはオキシプロピレン)であり、n は1〜5(好ましくは1)の値を有し、Rは水素またはC1〜C5アルキル基であ る。特に好ましいヒドロキシアルキル(メト)アクリレートは、ヒドロキシエチ ルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリ レート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、その他、およびこれらの混合物が ある。 本発明の方法で使用するヒドロキシアルキル(メト)アクリレートの量は、多 くの要因、たとえば目標とする、樹脂のヒドロキシル価、必要な、樹脂の第一ヒ ドロキシル基含有率、使用モノマーの性質、必要な、樹脂の親水性、および他の 要因によって変化する。好ましくは、使用するヒドロキシアルキル(メト)アク リレートの量は、使用するヒドロキシ官能価モノマーの総量に対して少なくとも 約5wt%である。(この総量は、使用する、アリル系アルコール、アルコキシ ル化アリル系アルコール、およびヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノ マーの合計である。)たとえば、ヒドロキシアルキル(メト)アクリレートを、 存在する唯一のヒドロキシ官能価モノマーとすることができる(たとえば、非ヒ ドロキシ官能価モノマーたとえばアリルエステルまたはアリルエーテルを唯一の アリルモノマーとして使用する場合)。本発明の方法で製造される樹脂は、好ま しくは、樹脂の量に対して、約60wt%までのヒドロキシ官能価モノマーを含 む。 本発明の共重合法では、随意に、一つ以上のエチレン系モノマーが使用される 。このエチレン系モノマーは、しばしば、樹脂溶解度を制御し、物理的性質を向 上させ、あるいは費用を小さくするために加えられる。エチレン系モノマーは、 加えられる場合、好ましくは約0.1〜約50wt%の範囲内の量だけ使用され る。より好ましい範囲は、約1〜約25wt%である。好ましいエチレン系モノ マーとしては、たとえば、ビニル芳香族モノマー、不飽和ニトリル、ビニルエス テル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、不飽和無水 物、不飽和ジカルボン酸、アクリル酸とメタクリル酸、アクリルアミドとメタク リルアミド、フルオロアルキルアクリレートとフルオロアルキルメタクリレート 、共役ジエン、その他、およびこれらの混合物がある。随意のエチレン系モノマ ーをこの方法で使用する場合、好ましくは、C1〜C20アルキルまたはアリール (メト)アクリレートモノマーに比例させて加える。 本発明の方法は遊離基開始剤の存在下で実施する。当業者に周知の過酸化物、 ヒドロペルオキシド、およびアゾ開始剤が好ましい。好ましい開始剤は、約10 0℃よりも高い分解温度を有する。適当な過酸化物開始剤としては、たとえば、 t−ブチルペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、ジ−t−ブチルペル オキシド、t−ブチルペルベンゾエート、クメンヒドロペルオキシド、ジクミル ペルオキシド、その他がある。必要な遊離基開始剤の量は一定していないが、一 般に、使用モノマーの総量に対して、約0.1〜約10wt%の範囲内にある。 好ましくは、使用遊離基開始剤の量は約1〜約5wt%の範囲内にある。一般に 、遊離基開始剤は重合の進行中に少しずつ加えるのが好ましい。やはり好ましく は、遊離基開始剤の添加速度を、C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)ア クリレートモノマーの添加速度に対応させる。 本発明の方法によって製造される樹脂は、ヒドロキシル官能価を有する。好ま しくは、この樹脂は、約2〜約30の範囲内の平均ヒドロキシル官能価を有する 。より好ましい範囲は約3〜約15である。好ましくは、この樹脂は、約20〜 約500mgKOH/gの範囲内のヒドロキシル価を有し、より好ましい範囲は 約50〜約200mgKOH/gである。 本発明の方法で製造される樹脂は、好ましくは、約500〜約50,000の 範囲内の数平均分子量を有し、より好ましい範囲は、約1000〜約10,00 0、もっとも好ましい範囲は、約1000〜約5000である。 本発明の方法で製造される樹脂のガラス転移温度(Tg)は、広い範囲にわた って変えることができる。好ましくは、この樹脂は約−50〜約100℃のTg を有する。より好ましい範囲は約−40〜約60℃である。 本発明の方法は、広い温度範囲で実施することができる。一般に、反応温度は 、約60〜約300℃の範囲内にある。より好ましい範囲は、約90〜約200 ℃であり、もっとも好ましい範囲は、約100〜約180℃である。 本発明の方法は、反応溶剤の非存在下で首尾よく実施することができるが、必 要であれば、溶剤を使用することができる。有用な溶剤は、遊離基重合反応を妨 害しないかまたは他の形でモノマーと反応するようなものである。適当な溶剤と しては、たとえば、エーテル、エステル、ケトン、芳香族炭化水素と脂肪族炭化 水素、アルコール、グリコールエーテル、グリコールエーテルエステル、その他 、およびこれらの混合物がある。 好ましくは、少なくとも約50%のC1〜C20アルキルまたはアリールアクリ レートまたはメタクリレートを、重合時に、少しずつ反応混合物に加える。アク リレートを少しずつ添加することにより、ポリマー中のヒドロキシル基の均一分 布の確実な実現が助けられる。一般にアクリレートモノマーはアリルモノマーに 比してずっと反応性が大きく、したがって重合時間の大部分において、反応器内 に過剰のアリルモノマーが存在するのが好ましい。 ヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマーは、減圧ストリッピングな しで(樹脂の量に対して)約1wt%よりも少ない残留未反応アリルモノマーを 含むヒドロキシ官能価アクリル樹脂を生成させるのに有効な量とやり方とで加え る。この結果を実現するために、ヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノ マーの少なくとも一部は、重合の後期段階に反応混合物に加える。好ましくは、 重合の終了時に、反応器内でヒドロキシアルキル(メト)アクリレートと未反応 アリルモノマーとの重量比を約2:1〜約3:1の範囲内に保つのに十分なヒド ロキシアルキル(メト)アクリレートを加える。たとえば、反応混合物が重合の 終了時または終了時近くに約5wt%の未反応アリルモノマーを含む場合、重合 を、約10〜約15wt%のヒドロキシアルキル(メト)アクリレートによって 終了するのが好ましい。 下記の例1に示す一つの好ましい実施態様の場合、すべてのアリルモノマーが 最初に装入される。通常のアクリレートモノマー、エチレン系モノマー、および 遊離基開始剤の一部分は最初に反応器に装入されるが、残りの大部分は、重合中 、速度を減少させながら少しずつ加えられる。次に、すべてのヒドロキシアルキ ル(メト)アクリレートモノマーを残りのアクリレートモノマー、エチレン系モ ノマー、および遊離基開始剤と混合して、この混合物を割合に一定の速度で加え て重合を終了させる。[注意:大規模製造の場合、安全のために、遊離基開始剤 はそれだけ別にして加えるのが好ましい。]ヒドロキシアルキル(メト)アクリ レートモノマーが存在しない場合、相当の量(通常5〜30wt%)の未反応ア リルモノマーが生成物中に残留する(たとえば、比較例4参照)。しかし、ここ での予想外の発見によれば、重合をヒドロキシアルキル(メト)アクリレートが 存在したまま終了することにより、意外にも、アリルモノマーの重合を非常に低 い濃度まで継続させることができ、したがって減圧ストリッピングの必要が実質 的に消滅する。 例6は、もう一つの好ましい実施態様を示す。この場合、すべてのアリルモノ マーが最初に装入される。通常のアクリレートモノマー、エチレン系モノマー、 および遊離基開始剤の一部は、例1と同様に最初に反応器に装入され、残りは速 度を減少させながら重合中に少しずつ加える。同時に、ヒドロキシアルキル(メ ト)アクリレートモノマーを、割合に一定の速度で加える。反応器に供給するヒ ドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマーの量は、他のモノマーと異なり 、時間とともに増大し、重合終了時に最大となる。 肝要なことは、アリルモノマーの実質的に完全な重合を達成するのに十分なヒ ドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマーを重合の後期段階で使用するこ とである。ヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマーの正確な使用量お よび導入の仕方は、多くの要因に依存するが、これらの要因は当業者の支配下に ある。重要な考慮事項は、使用するアリルモノマーの量である。使用するアリル モノマーの割合が大きい場合、必要なヒドロキシアルキル(メト)アクリレート の量も大きくなりうる。考慮すべきもう一つの要因は、樹脂中での第一ヒドロキ シル官能基(functionality)の必要な分布である。第一ヒドロキ シル基の均一な分布が必要な場合、ヒドロキシアルキル(メト)アクリレートた とえばヒドロキシエチルアクリレートを、重合過程全体にわたって導入する必要 がありうる(たとえば、例6に示すように)。 本発明の方法を使用した場合、重合の終了時に存在する残留未反応アリルモノ マーの量は、減圧ストリッピングの使用なしで、樹脂の量に対して約1wt%よ りも小さい。好ましくは、残留アリルモノマーの量は、樹脂の量に対して、約0 .5wt%よりも小さい。存在するアリルまたは他のモノマーの濃度をさらに低 下させるために、この方法とともに減圧ストリッピング手順を使用することがで きるが、そのような減圧ストリッピングの必要性をなくすのが本発明の方法の顕 著な利点である。 減圧ストリッピングの排除により、サイクル時間が減少し、ユーティリティコ ストが節約できる。本発明の方法からは、アリルモノマーの再循環と再使用との 必要がなくなることのため、さらなる節約がもたらされる。ポリマーの減圧スト リッピングの必要がなくなるため、本発明の方法では、使用可能なアリルモノマ ーの選択範囲が広がり、したがってより高級なアルコキシル化アリル系アルコー ルを基材とする新しい樹脂の合成が可能になる。たとえば、本発明の方法によれ ば、従来法では実用的には製造できなかった、3〜50個のオキシアルキレン単 位を有するプロポキシル化アリルアルコールを製造することができる。 本発明の方法のもう一つの利点は、均一に分布したヒドロキシル基を有するア クリルポリマーを製造する能力である。アリルモノマーが存在しない場合、ヒド ロキシアルキル(メト)アクリレートは、ホモ重合し、不均一分布のヒドロキシ ル基を有するポリマーを生じる傾向がある。均一分布したOH基を含む橋かけ性 のポリマーは、物理的性質と機械的性質とが改良された熱硬化性樹脂を与えると 期待される。 本発明の方法によって製造される樹脂は、樹脂中の第一および第二ヒドロキシ ル末端基の量と分布を制御するために、微調整することができる。たとえば、プ ロポキシル化アリルアルコール(第二OH基)とヒドロキシエチルアクリレート (第一OH基)との比率を変えることにより、熱硬化性樹脂用途たとえばメラミ ンまたはポリウレタン塗料のために必要なレベルの反応性を有する樹脂を製造す ることができる。第二ヒドロキシル基の含有率が高いために室温での硬化が遅い 塗料樹脂は、たとえば、樹脂中のヒドロキシエチルアクリレートの比率を大きく することにより、改良することができる(たとえば、例7および比較例8参照) 。 本発明の方法によって製造される樹脂は、各種の熱硬化性ポリマー用途におい て有用である。これらの用途では、通常、ヒドロキシ官能価樹脂を橋かけ剤と反 応させて熱硬化性ポリマーを製造する。例としては、ポリエステル、ポリウレタ ン、メラミン、アルキド、ウラルキド、およびエポキシがある。これらの熱硬化 性樹脂技術は、一般に当業者にはよく知られており、米国特許第5,534,5 98号および5,480,943号明細書により詳しく説明されている。これら の明細書を参照されたい。 下記の例は単に本発明を説明するためだけのものである。当業者は、本発明の 意図と特許請求の範囲とを逸脱することなく、多くの変形を考えることができる 。 例1 アリルアルコールモノプロポキシレート(138g)を、攪拌機、加熱マント ル、温度制御器、窒素パージ装置、凝縮器、および供給ポンプを備えた1リット ルの反応器に装入した。別の容器で、スチレン(35g)、メチルメタクリレー ト(35g)、ブチルメタクリレート(241g)、ブチルアクリレート(49 g)、およびt−ブチルペルベンゾエート(20g)を混合し、窒素で脱酸素し て、5℃に冷却した。この混合物の一部分(50g)を、反応器に装入し、残り を供給ポンプに装入した。窒素で三回パージしてから、反応器を密閉し、内容物 を145℃に加熱した。供給ポンプ内の混合物を、少しずつ重合反応器に供給し た。このとき、供給速度を次のように減少させた。すなわち、第1時間100g 、第2時間80g、第3時間65g、第4時間50g、第5時間35g。第5時 間のあと、供給ポンプに、スチレン(17.5g)、メチルメタクリレート(1 7.5g)、ブチルメタクリレート(120.5g)、ブチルアクリレート(2 4.5g)、ヒドロキシエチルアクリレート(69g)、およびt−ブチルペル ベンゾエート(10g)の混合物を装入した。この混合物を、145℃において 、2時間かけて、一定の速度で、反応器に供給した。このモノマー添加の完了後 、さらに0.5時間、145℃での加熱を継続した。減圧ストリッピング法は使 用しなかった。[注意:大規模製造の場合、遊離基開始剤は、安全のために、そ れだけ別に加えるのが好ましい。] 生成されたポリマー(676g)は、Mw=13,400、Mn=3860、ガラ ス転移温度=−15℃、およびヒドロキシル価(固体樹脂)121mgKOH/ gを有する。残留モノマーの含有率(wt%)は、アリルアルコールモノプロポ キシレート0.32、ヒドロキシエチルアクリレート0.030、ブチルアクリ レート0.030、ブチルメタクリレート0.26、スチレン0.004、メチ ルメタクリレート0.022であった。 例2 例1の手順に従ったが、次の変更を加えた。(1)145℃ではなく135℃ で、重合を実施した。(2)ヒドロキシエチルアクリレートと他のモノマーとの 混合物の添加が完了したあと、加熱を、0.5時間ではなく、1時間継続した。 生成されたポリマー(697g)は、Mw=10,900、Mn=4100、ガラ ス転移温度=−17℃、およびヒドロキシル価(固体樹脂)126mgKOH/ gを有する。残留モノマーの含有率(wt%)は、アリルアルコールモノプロポ キシレート0.48、ヒドロキシエチルアクリレート検出されず、ブチルアクリ レート検出されず、ブチルメタクリレート0.19、スチレン0.030、メチ ルメタクリレート0.024であった。 例3 例1の手順に従ったが、ヒドロキシエチルアクリレートではなく、ヒドロキシ エチルメタクリレート(69g)を使用した。 生成されたポリマー(680g)は、Mw=13,400、Mn=3860、ガラ ス転移温度=−15℃、およびヒドロキシル価(固体樹脂)119mgKOH/ gを有する。 比較例4 アリルアルコールモノプロポキシレート(138g)を、攪拌機、加熱マント ル、温度制御器、窒素パージ装置、凝縮器、および供給ポンプを備えた1リット ルの反応器に装入した。別の容器で、スチレン(35g)、メチルメタクリレー ト(35g)、ブチルメタクリレート(254g)、ブチルアクリレート(49 g)、およびt−ブチルペルベンゾエート(30g)を混合し、窒素で脱酸素し て、5℃に冷却した。この混合物の一部分(45g)を、反応器に装入し、残り を供給ポンプに装入した。窒素で三回パージしてから、反応器を密閉し、内容物 を145℃に加熱した。供給ポンプ内の混合物を、少しずつ重合反応器に供給し た。このとき、供給速度を次のように減少させた。すなわち、第1時間86g、 第2時間75g、第3時間65g、第4時間48g、第5時間37g、第6時間 28g、第7時間19g。モノマー添加の完了後、145℃でさらに1時間加熱 を継続した。 ポリマー生成物を、160℃以下で減圧ストリッピングし、約45gの未反応 アリルアルコールモノプロポキシレートを集めた。生成されたポリマーは、Mw= 10,520、Mn=3220、ガラス転移温度=−24℃、およびヒドロキシル 価(固体樹脂)118mgKOH/gを有する。 例5 アリルアルコールモノプロポキシレート(138g)を、例1のように装備し た1リットルの反応器に装入した。別の容器で、スチレン(35g)、メチルメ タクリレート(35g)、ブチルメタクリレート(241g)、ブチルアクリレ ート(49g)、メタクリル酸(48g)、およびt−ブチルペルベンゾエート (20g)を混合し、窒素で脱酸素して、5℃に冷却した。この混合物の一部分 (56g)を、反応器に装入し、残りを供給ポンプに装入した。窒素で三回パー ジしてから、反応器を密閉し、内容物を135℃に加熱した。供給ポンプ内の混 合物を、少しずつ重合反応器に供給した。このとき、供給速度を次のように減少 させた。すなわち、第1時間113g、第2時間90g、第3時間73g、第4 時間56g、第5時間39g。第5時間のあと、供給ポンプに、スチレン(10 .9g)、メチルメタクリレート(10.9g)、ブチルメタクリレート(75 .4g)、ブチルアクリレート(15.3g)、ヒドロキシエチルアクリレート (43.2g)、メタクリル酸(15g)、およびt−ブチルペルベンゾエート (10g)の混合物を装入した。この混合物を、135℃において、2時間かけ て、一定の速度で、反応器に供給した。このモノマー添加の完了後、さらに1時 間、135℃での加熱を継続した。減圧ストリッピング法は使用しなかった。 生成されたポリマー(740g)は、Mw=17,350、Mn=5530、ガラ ス転移温度=−15℃、酸価(固体樹脂)40mgKOH/g、およびヒドロキ シル価(固体樹脂)151mgKOH/gを有する。残留モノマーの含有率(w t%)は、アリルアルコールモノプロポキシレート0.28、ヒドロキシエチル アクリレート検出されず、ブチルアクリレート検出されず、ブチルメタクリレー ト0 26、スチレン0.037、メチルメタクリレート0.067であった。 例6 アリルアルコールモノプロポキシレート(285g)、メチルアミルケトン( 500g)、およびt−ブチルペルオキシド(80g)を、攪拌機、油加熱ジャ ケット、温度制御器、窒素パージ装置、および二つの供給ポンプを備えた5リッ トルのステンレス鋼反応器に装入した。別の容器で、スチレン(143g)、メ チルメタクリレート(143g)、ブチルメタクリレート(1064g)、およ びブチルアクリレート(204g)を混合し、窒素で脱酸素した。この混合物の 一部分(229g)を、反応器に装入し、残りを第一の供給ポンプに装入した。 ヒドロキシエチルアクリレート(285g)を窒素でパージしてから、第二の供 給ポンプに装入した。窒素で三回パージしてから、反応器を密閉し、内容物を1 35℃に加熱した。第一の供給ポンプ内の混合物を、少しずつ重合反応器に供給 した。このとき、供給速度を次のように減少させた。すなわち、第1時間310 g、第2時間280g、第3時間250g、第4時間200g、第5時間150 g、第6時間135g。また一方では、第二の供給ポンプから、ヒドロキシエチ ルアクリレートを、47.5g/hrの一定速度で、この混合物に添加した。こ のモノマー添加の完了後、さらに0.5時間、135℃での加熱を継続した。減 圧ストリッピング法は使用しなかった。 生成されたポリマーは、Mw=9800、Mn=4080、ガラス転移温度=−1 0℃、およびヒドロキシル価(固体樹脂)138mgKOH/gを有する。残留 モノマーの含有率(wt%)は、アリルアルコールモノプロポキシレート0.1 0、ヒドロキシエチルアクリレート0.11、ブチルアクリレート0.05、ブ チルメタクリレート0.06、スチレン0.01、メチルメタクリレート0.0 3であった。 例7 例6の樹脂溶液(15g)を、メチルアミルケトン(2g)、t−ブチルアセ テート(2g)、LUXATE HT2090 HDIトライマー(5.4g) ARCO Chemical Companyの製品)、およびジブチルスズジ ラウレート(メチルアミルケトンに溶かした、2%溶液、0.005g)と混合 した。塗料溶液を、厚さ76.2μm(3ミル)の試験パネルに塗布して、乾燥 時間を試験した。“Bi−Cycle”の乾燥時間記録計を使用した。この塗膜 は、指触乾燥するのに4時間、完全乾燥するのに5.5時間、硬化乾燥するのに 7時間を要した。 比較例8 例7の手順に従ったが、樹脂溶液を比較例4によって製造した点が異なる。塗 膜は指触乾燥するのに24時間よりも長い時間を要した。 以上の例は単に説明を意図するだけのものである。以下の請求項が本発明の範 囲を定める。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アクリレートモノマーを、ア リル系アルコール、アルコキシル化アリル系アルコール、アリルエステル、アリ ルカーボネート、およびアリルエーテルから成るグループから選択される一つ以 上のアリルモノマーと、エチレン系モノマーの随意の存在下、また遊離基開始剤 とヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマーの存在下で、共重合させて 、約20〜約500mgKOH/gの範囲内のヒドロキシル価を有するヒドロキ シ官能価アクリル樹脂を生成させることから成る方法であって、 ヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマーを、減圧ストリッピングなし で樹脂の量に対して約1wt%よりも少ない残留未反応アリルモノマーを含むヒ ドロキシ官能価アクリル樹脂を生成させるのに有効な量とやり方で加えることを 特徴とする方法。 2. C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アクリレートモノマーが、C1 〜C10アルキル(メト)アクリレートから成るグループから選択される、請求項 1の方法。 3. アルキルモノマーがアリルアルコールである請求項1の方法。 4. アリルモノマーが、式CH2=CR−CH2−(A)n−OHのアルコキシ ル化アリル系アルコールであり、この式において、Aがオキシアルキレン基、R が水素またはC1〜C5アルキル基、またnがオキシアルキレン基の平均数であっ て、約1〜約50の範囲内の値を有する、請求項1の方法。 5. エチレン系モノマーが、ビニル芳香族モノマー、不飽和ニトリル、ビニル エステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、不飽和 無水物、不飽和ジカルボン酸、アクリル酸とメタクリル酸、アクリルアミドとメ タクリルアミド、フルオロアルキルアクリレートとフルオロアルキルメタクリレ ート、および共役ジエンから成るグループから選択される一つ以上のモノマーで ある、請求項1の方法。 6. ヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマーが、ヒドロキシエチル アクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレ ート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、およびこれらの混合物から成るグル ープから選択される、請求項1の方法。 7. ヒドロキシ官能価アクリル樹脂が、約50〜約200mgKOH/gの範 囲内のヒドロキシル価を有する、請求項1の方法。 8. 少なくとも約50wt%のC1〜C20アルキルまたはアリール(メト)ア クリレートモノマーが、重合時に、反応混合物に少しずつ加えられる、請求項1 の方法。 9. ヒドロキシ官能価アクリル樹脂が、該樹脂の量に対して約40〜約90w t%の、C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アクリレートモノマーから 誘導される反復単位、前記樹脂の量に対して約5〜約60wt%の、アリルモノ マーから誘導される反復単位、また使用するヒドロキシ官能価モノマーの総量に 対して少なくとも約5wt%のヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマ ーを含む、請求項1の方法。 10.ヒドロキシ官能価アクリル樹脂が約500〜約50,000の範囲内の数 平均分子量を有する請求項1の方法。 11.請求項1の方法によって製造されるヒドロキシ官能価アクリル樹脂。 12.(a)アリル系アルコール、アルコキシル化アリル系アルコール、アリル エステル、アリルカーボネート、およびアリルエーテルから成るグループから選 択されるアリルモノマーを、反応器に装入し、 (b)遊離基開始剤、C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アクリ レートモノマー、および随意のエチレン系モノマーの主要部分を、段々減少する 速度で、反応器に少しずつ供給しつつ、反応器の内容物を約60〜約300℃の 範囲内の温度に加熱して、前記モノマーを共重合させ、 (c)ヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマーと、遊離基開始 剤、C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アクリレートモノマー、および 随意のエチレン系モノマーの残りの小部分とを、反応器に加えることによって重 合を終了させ、このときヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノマーを、 減圧ストリッピングなしで樹脂の量に対して約1wt%よりも少ない残留未反応 アリルモノマーを含むヒドロキシ官能価アクリル樹脂を生成させるのに有効な量 とやり方で使用すること、 から成ることを特徴とする方法。 13. C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アクリレートモノマーが、 C1〜C10アルキル(メト)アクリレートから成るグループから選択される請求 項12の方法。 14. アリルモノマーが、アリルアルコールまたは式CH2=CR−CH2−( A)n−OHのアルコキシル化アリル系アルコールであり、この式において、A がオキシアルキレン基、Rが水素またはCl〜C5アルキル基、またnがオキシ アルキレン基の平均数であって、約1〜約50の範囲内の値を有する、請求項1 2の方法。 15. エチレン系モノマーが、ビニル芳香族モノマー、不飽和ニトリル、ビニ ルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、不飽 和無水物、不飽和ジカルボン酸、アクリル酸とメタクリル酸、アクリルアミドと メタクリルアミド、フルオロアルキルアクリレートとフルオロアルキルメタクリ レート、および共役ジエンから成るグループから選択される一つ以上のモノマー である、請求項12の方法。 16. ヒドロキシ官能価アクリル樹脂が、約20〜約500mgKOH/gの 範囲内のヒドロキシル価を有する、請求項12の方法。 17. ヒドロキシ官能価アクリル樹脂が、該樹脂の量に対して約40〜約90 wt%の、C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アクリレートモノマーか ら誘導される反復単位、前記樹脂の量に対して約5〜約60wt%の、アリルモ ノマーから誘導される反復単位、また使用するヒドロキシ官能価モノマーの総量 に対して少なくとも約5wt%のヒドロキシアルキル(メト)アクリレートモノ マーを含む、請求項12の方法。 18. 請求項12の方法によって製造されるヒドロキシ官能価アクリル樹脂。 19. (a)アリル系アルコール、アルコキシル化アリル系アルコール、アリ ルエステル、アリルカーボネート、およびアリルエーテルから成るグループから 選択されるアリルモノマーを、反応器に装入し、 (b)遊離基開始剤、C1〜C20アルキルまたはアリール(メト)アク リレートモノマー、および随意のエチレン系モノマーを、段々減少する速度で、 反応器に少しずつ供給しつつ、反応器の内容物を約60〜約300℃の範囲内の 温度に加熱して、前記モノマーを共重合させ、 (c)ステップ(b)と同時に、実質的に一定の速度で、ヒドロキシア ルキル(メト)アクリレートモノマーを、反応器に供給し、このときヒドロキシ アルキル(メト)アクリレートモノマーを、減圧ストリッピングなしで樹脂の量 に対して約1wt%よりも少ない残留未反応アリルモノマーを含むヒドロキシ官 能価アクリル樹脂を生成させるのに有効な量とやり方で使用すること、 から成ることを特徴とする方法。 20.請求項19の方法によって製造されるヒドロキシ官能価アクリル樹脂。
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