JP2002514237A - ビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールコポリマーの製造方法 - Google Patents

ビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールコポリマーの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 ビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールコポリマーを製造するための改良法を開示する。重合期間の間、フリーラジカル開始剤を段階的に添加すると、全部のフリーラジカル開始剤を最初に添加する従来法と比べて、得られるポリマーの収率が実質的に増加する。ヒドロキシル価が50〜150mgKOH/gの範囲のスチレン−アリルアルコールコポリマーを製造するようにモノマー比を調整する場合に高い収率が得られる。本発明の方法により製造されたコポリマーは有用な塗料用樹脂である。

Description

【発明の詳細な説明】 ビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールコポリマーの製造方法 関連出願の相互参照 本出願は、1996年10月21日出願の米国特許出願第08/734,28 4号の一部継続出願である。 発明の属する利用分野 本発明は、スチレン−アリルアルコールコポリマーのようなビニル芳香族モノ マー/アリル系アルコールコポリマーに関するものである。特に、本発明は、塗 料産業においてヒドロキシ官能性樹脂としてとりわけ有用である、これらコポリ マーを高収率で得るための改良方法に関するものである。 発明の背景 ビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールコポリマーはよく知られている( 米国特許第2,630,430号、第2,894,938号および第2,940 ,946号を参照のこと)。スチレンとアリルアルコールのコポリマー(SAA コポリマー)は、ポリエステル、脂肪酸エステルエマルジョン、アルキドおよび ウラルキド塗料、メラミン樹脂およびポリウレタンにとって特に有用な樹脂状ポ リオールである。スチレン−アリルアルコールコポリマーは、バッチ法で、反応 器にスチレンとアリルアルコールとフリーラジカル開始剤を添加して、この混合 物を、これらのモノマーを重合させるのに有効な温度(通常は100〜300℃ )で加熱することにより製造できる。 比較的低いヒドロキシル含量(ヒドロキシル価=50〜150mgKOH/g )を有するSAAコポリマーは知られている(例えば、米国特許第2,894, 938号、実施例1を参照のこと)が、こうしたポリマーの有用性はこれまでむ しろ限られていると考えられていた(米国特許第5,444,141号および第 2,940,946号を参照のこと)。当業者であれば、十分な架橋や良好な塗 布性を得るには、SAAヒドロキシル基のより高い濃度が必要であると考えるも のである。 本発明者らは最近、ビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールコポリマーの 製造方法を開示した(米国特許第5,444,141号)。この方法は、ヒドロ キシル価が約180〜280mgKOH/gの範囲にあるSAAコポリマーを製 造するのに適しており、かかるヒドロキシル価の範囲は商業上価値があると一般 的に認められている。商業上有用な樹脂としては、「SAA 100」(ヒドロ キシル価=200mgKOH/g)および「SAA 101」(ヒドロキシル価 =260mgKOH/g)といった樹脂状ポリオールがある。本発明者らは、こ れらSAAコポリマーの収率は、フリーラジカル開始剤を反応混合物に段階的に 添加するとき著しく向上することを証明した。本発明者らは、ヒドロキシル価が 180〜280mgKOH/gの生成物について30〜40%のポリマー収率を 報告した。 米国特許第5,444,141号において、本発明者らは、SAAコポリマー の収率は、「目標とするほとんどの最終用途に有用でない生成物である、より高 いスチレン含量、より低いヒドロキシル価などを有する生成物を製造することを 犠牲にしてのみ」向上させることができる、と述べた。 しかし、いくつかの塗料用途では、より低いヒドロキシル価をもつヒドロキシ 官能性樹脂が実際に有利である。一部の塗料成分はヒドロキシル基を高含量で含 むSAAコポリマーと相溶性でない。低ヒドロキシル含量は、必要とされる比較 的高価な架橋剤(例えば、ポリイソシアネート)の量を低下させるにも有利であ りうる。 要するに、ビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールコポリマー、特にスチ レンーアリルアルコールコポリマーを製造するための改良方法が必要とされてい る。ヒドロキシル基含量の低い樹脂から利益を得ると思われる塗料用途が開発さ れつつあり、こうした用途に適した樹脂が必要になっている。それゆえ、かかる 樹脂の製造方法にも関心がもたれている。好ましくは、こうした方法は、実施し やすく、慣用の装置を使用し、費用効果のよいものであろう。好適な方法は、ヒ ドロキシル価が50〜150mgKOH/gの範囲のSAAコポリマーを良好な 収率で製造するものである。 発明の概要 本発明は、ビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールコポリマーを製造する ための半バッチ法を提供する。この方法は、アリル系アルコール、全使用量の1 0〜30%のビニル芳香族モノマー、および全使用量の45〜75%のフリーラ ジカル開始剤を反応器に添加することを含んでなる。この混合物を約125〜約 185℃の範囲内の温度で加熱する。残りの70〜90%のビニル芳香族モノマ ーと25〜55%のフリーラジカル開始剤は、速度を次第に遅くして反応混合物 に段階的に添加する。この方法で用いるビニル芳香族モノマー対アリル系アルコ ールのモル比は約0.6〜約5の範囲内とする。 得られる生成物は、数平均分子量が約2000〜約10,000の範囲で、ヒ ドロキシル価が約50〜約150mgKOH/gの範囲のビニル芳香族モノマー /アリル系アルコールコポリマーである。 驚いたことに、重合期間中にフリーラジカル開始剤を段階的に添加することを 含めて、これらの条件を選択すると、フリーラジカル開始剤を最初に全部反応器 に添加する従来の方法からの収率と比較して、ビニル芳香族モノマー/アリル系 アルコールコポリマーの収率がかなり増加することが見いだされた。ビニル芳香 族モノマー対アリル系アルコールのモル比は、必要なヒドロキシル価と数平均分 子量をもつ生成物が得られるように調整する。 本方法により製造されたコポリマーは、ポリエステル、脂肪酸エステルエマル ジョン、アルキドおよびウラルキド塗料、メラミン樹脂およびポリウレタンにと って有用である。これらの塗料系は、例えば、木材用仕上塗料、工業用塗料、自 動車用塗料など、多くの最終用途を有する。本発明の方法は、ヒドロキシル含量 が比較的低いSAAコポリマーの製造に適しており、かかるコポリマーはそれら の相溶性または費用効果のために塗料産業において受け入れられつつあるコポリ マーである。 発明の詳細な説明 本発明は、ビニル芳香族モノマーとアリル系アルコールから誘導されるコポリ マーの半バッチ式製造法を提供する。 本発明において有用なビニル芳香族モノマーは、芳香環に−CH=CH2基が 結合されている芳香族化合物である。適当なビニル芳香族モノマーとして、スチ レン、アルキル置換スチレン(例:4−メチルスチレン、4−t−ブチルスチレ ン、2,6−ジメチルスチレン)、ハロゲン化スチレン(例:4−クロロスチレ ン、ジクロロスチレン、ジブロモスチレン、トリブロモスチレン)、ビニルナフ タレンなどと、これらの混合物があるが、これらに限らない。より大きい架橋度 を所望する場合は、ジビニルベンゼンのようなジ−またはポリビニル芳香族モノ マーを含めてもよいが、モノビニル芳香族モノマーだけを使用することが好まし い。スチレンとハロゲン化スチレンが好適なビニル芳香族モノマーである。 本方法ではアリル系アルコールも使用される。好適なアリル系アルコールは一 般構造CH2=CR−CH2−OHを有し、ここでRは水素またはC1−C10アル キル基である。適当なアリル系アルコールとして、例えば、アリルアルコール、 メタリルアルコール、2−エチル−2−プロペン−1−オール、2−ペンチル− 2−プロペン−1−オールなどと、これらの混合物が挙げられる。アリルアルコ ールとメタリルアルコールが特に好ましいものである。 適当なアリル系アルコールとして、式CH2=CR’−CH2−(A)n−OH のアルコキシル化アリル系アルコールも含まれ、ここでR’は水素またはメチル であり、AはC2−C4オキシアルキレン基であり、そしてnはアルコキシル化ア リル系アルコール中のオキシアルキレン単位の平均数で、約1〜約5の範囲の数 値である。適当なプロポキシル化アリルアルコールは、例えば、米国特許第3, 268,561号および第4,618,703号に記載されるように、アリルア ルコールと5当量までのプロピレンオキシドとを塩基性触媒の存在下で反応させ ることにより製造できる。nが約1〜約2の範囲にあるプロポキシル化アリルア ルコールが特に好ましいものである。 本方法で用いるビニル芳香族モノマーとアリル系アルコールのモル比は重要で ある。これは所望のヒドロキシル価と数平均分子量をもつコポリマー生成物を得 るように調整される。米国特許第5,444,141号に記載の方法とは対照的 に、本発明の方法でのビニル芳香族モノマー対アリル系アルコールのモル比は約 0.6〜約5の範囲に維持される。より好ましい範囲は約0.6〜約2であり、 約0.7〜約1.2の範囲が最も好ましいものである。モノマー供給原料中に過 剰のビニル芳香族モノマーが存在してもよいが、アリル系アルコールの反応性が 比較的低いこととモノマーが段階的に添加されることの理由で、反応混合物中に は通常過剰のアリル系アルコールが存在する。 本発明の方法ではフリーラジカル開始剤が用いられる。適当なフリーラジカル 開始剤は当業者には公知の過酸化物およびアゾ型の開始剤である。高温過酸化物 開始剤が好適である。例として、ジ−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルヒド ロペルオキシド、t−ブチルペルベンゾエート、クメンヒドロペルオキシドなど が挙げられる。 フリーラジカル開始剤はビニル芳香族モノマーとアリル系アルコールを共重合 させるのに有効な量で用いられる。実際の使用量は、どのフリーラジカル開始剤 を用いるか、どのモノマーが存在するか、反応温度、所望の反応時間、所望の分 子量、ポリマーの官能価といった多くの要因に応じて変化する。一般的に、フリ ーラジカル開始剤の全使用量は、モノマーの全重量に基づいて約1重量%より多 くする。好ましくは、モノマーの全重量に基づいて約2〜約25重量%の範囲の 量を用いる。より好ましい範囲は約3〜約15重量%である。 一般的に、本発明の方法は以下のように実施される。最初に、反応器にアリル 系アルコール(好ましくはアリルアルコール)、全使用量の10〜30%(好ま しくは20〜25%)のビニル芳香族モノマー、および全使用量の45〜75% (好ましくは60〜70%)のフリーラジカル開始剤を添加する。この混合物を 約125〜約185℃、好ましくは約135〜約165℃の範囲の温度に加熱す る。次に、残りの70〜90%(好ましくは75〜80%)のビニル芳香族モノ マーと25〜55%(好ましくは30〜40%)のフリーラジカル開始剤を、重 合の進行中に、速度をだんだん遅くして反応混合物に段階的に添加する。ビニル 芳香族モノマーとフリーラジカル開始剤の導入の仕方は重要でない。したがって 、例えば、ビニル芳香族モノマーとフリーラジカル開始剤を別々に添加しても、 これら2つを反応直前に混合して一つの流れとして添加してもよい。安全性の理 由のため、特に大規模反応においては、ビニル芳香族モノマーとフリーラジカル 開 始剤を別々に添加することが好ましい。 ビニル芳香族モノマー対アリル系アルコールのモル比は、所望のヒドロキシル 価と数平均分子量をもつコポリマーを製造するのに効果的な方法で約0.6〜約 5の範囲に調整する。得られるビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールのコ ポリマーは、数平均分子量が約2000〜約10,000の範囲で、ヒドロキシ ル価が約50〜約150mgKOH/gの範囲である。より好ましいコポリマー は、数平均分子量が約2000〜約4,000の範囲で、ヒドロキシル価が約1 05〜約145mgKOH/gの範囲である。フリーラジカル開始剤を段階的に 添加すると、コポリマーの収率が増加する。 本発明の方法は、ヒドロキシル基含量が比較的低いスチレン−アリルアルコー ル(SAA)コポリマー、すなわち、ヒドロキシル価が約50〜約150mgK OH/gの範囲にあるもの、を製造するのによく適合する。多くの点で、本方法 は本発明者らが米国特許第5,444,141号(その教示内容を参考としてこ こに組み入れる)において記載した「SAA 100」および「SAA 101 」樹脂状ポリオールの製造方法に似通っている。決定的な相違点は、所望のヒド ロキシル価と数平均分子量をもつ生成物を得るためにビニル芳香族モノマーとア リル系アルコールのモル比を調整することである。 SAAコポリマーの従来の製造方法では、アリルアルコールと過酸化物開始剤 を含有する反応混合物に次第に遅い速度でスチレンを段階的に添加することが必 要である(米国特許第2,940,946号、実施例Iを参照のこと)。通常、 重合の開始時に反応器に過酸化物開始剤を全部添加しており、ポリマーの収率は 典型的には20%(「SAA 101」製品)から30%(「SAA 100」 製品)である。米国特許第5,444,141号で報告した結果に基づくと、従 来の方法で製造される低ヒドロキシル含量の樹脂の予想収率は45〜50%また はそれ以下である。 予期せざることに、本発明者は、ビニル芳香族モノマーとフリーラジカル開始 剤の両方を反応混合物に次第に遅い速度で段階的に添加する場合には、ビニル芳 香族モノマー/アリル系アルコールコポリマーの収率が実質的に増加することを 見いだした。本発明の方法を用いてヒドロキシル価が約50〜約150mgKO H/gの範囲のSAA樹脂状ポリオールを製造すると、コポリマーの収率は約6 7%であり(下記の実施例1を参照のこと)、これは、最初にフリーラジカル開 始剤を反応器に全部添加する従来法から予想された収率よりも著しく高い収率で ある。この大幅な収率増加により、本方法はより一層経済的に魅力のある方法と なっている。 米国特許第5,444,141号(以後「’141特許」という)において、 本発明者らは、この発明の方法で「SAA 100」および「SAA 101」 樹脂状ポリオールを製造するためにスチレンとアリルアルコールのモル比が調整 されると説明した。本発明の方法で低ヒドロキシル含量のSAA樹脂状ポリオー ルを製造するためには、スチレン対アリルアルコールのモル比を約0.6〜約5 の範囲、好ましくは約0.6〜約2の範囲、最も好ましくは約0.7〜約1.2 にすべきである。本発明の方法は、スチレン対アリルアルコール比を調整するこ とを除いて’141特許で記載した方法に類似しているが、この参考文献は、本 発明の方法で製造されるような高スチレン、低OH含量の生成物は産業界で特に 有用でないと教示している。 本発明は、全部のフリーラジカル開始剤を重合開始時に反応器に添加する従来 法より得られる収率よりも著しく高い収率(典型的には30〜50%またはそれ 以上)でスチレン−アリルアルコールコポリマーを得ることを可能にする。この 収率の増加は、より高い作業効率、回収および再循環する未反応モノマーの減少 、そして各サイクルからのより多い生成物を意味する。重要な点は、この方法が コポリマーの構造、分子量またはヒドロキシル官能価に悪影響を及ぼさずに収率 を増加させること、すなわち、得られる生成物がさまざまな最終用途の目標規格 値を満たすことである。 本発明の方法により製造されたビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールコ ポリマーは種々の誘導体を製造するのに有用な中間体である。本発明の方法を用 いて製造したコポリマーはアルキド樹脂に用いることができる。このポリマーを 、場合によりグリセリンや他のポリオールと組み合わせて、脂肪酸で部分的にま たは完全にエステル化すると、アルキド樹脂が得られる。さらに、このポリマー はウラルキド組成物、メラミン系塗料、ポリウレタン、および不飽和ポリエステ ル 樹脂にも有用である。こうした応用例は米国特許第5,382,642号に詳述 されており、その教示内容を参考としてここに組み入れる。本発明の方法により 製造されたコポリマーは、例えば、木材用仕上塗料、工業用塗料、自動車用塗料 など、多くの最終用途に有用である。 本発明の方法により製造されたコポリマーは他のSAAコポリマーと比べて溶 解度の点で有利である。以下の実施例5に示すように、ヒドロキシル基含量が比 較的低いSAA樹脂状ポリオールは、市販されている「SAA 100」および 「SAA 101」樹脂状ポリオールよりも芳香族炭化水素中にずっと可溶性で ある。芳香族炭化水素は多くの塗料用途において常用されているものである。し たがって、本発明の方法は、芳香族炭化水素を使用する塗料において有用なSA Aコポリマーの簡便な製造方法を提供する。 多くの塗料用途にとって、ヒドロキシル価が低いヒドロキシ官能性樹脂は有利 である。いくつかの塗料成分は高含量のヒドロキシル基を有するSAAコポリマ ーと不相溶性である。実施例6に示すように、AIRTHANE ASN-540M NCO-末端基付 きポリエステルプレポリマー(Air Products社の製品)と本発明の方法で製造し た低ヒドロキシル含量SAAコポリマーとをベースにした2成分ポリウレタン塗 料は優れた特性を備えている。これに対して、比較例7に示すように、「SAA 100」樹脂状ポリオールはプレポリマーと相溶性でなく、満足のゆく塗料が 得られない。 本発明の方法で製造したコポリマーはまた、コストの面でも有利でありうる。 通常、架橋剤は最も高価な塗料成分である。本発明のコポリマーはヒドロキシル 価が比較的低いので、ポリイソシアネートやメラミン樹脂のような高価な架橋剤 の割合を減らすことができる。かくして、ヒドロキシル含量が比較的低いSAA 樹脂状ポリオールを用いることができれば、配合物のコストが下がるだろう。 以下の実施例は単に本発明を例示するものである。当業者であれば、本発明の 精神および請求の範囲に含まれる多くの変更を理解できよう。 実施例1 スチレン−アリルアルコールコポリマーの製造 (数平均分子量約3500、ヒドロキシル価約125mgKOH/g) ジ−t−ブチルペルオキシドの段階的添加 モノマー用および開始剤用の添加ポンプ、攪拌機、オイル加熱ジャケット、温 度コントローラー、窒素または真空流入口を設けた5リットルのステンレス鋼反 応器にアリルアルコール(1000g)、スチレン(353g)、およびジ−t −ブチルペルオキシド(76g)を添加した。窒素で3回パージした後、反応器 を密封し、内容物を145℃に加熱した。スチレン(1225g)をモノマー添 加ポンプに入れ、ジ−t−ブチルペルオキシド(35.8g)を開始剤添加ポン プに入れた。スチレンとジ−t−ブチルペルオキシドを145℃で次第に遅い速 度で7時間にわたり反応器に段階的に添加した。スチレン対アリルアルコールの モル比は0.88であった。 添加速度は次のとおりである。スチレンについて:最初の1時間目は246g /h、2時間目は235g/h、3時間目は207g/h、4時間目は179g /h、5時間目は150g/h、6時間目は129g/h、そして7時間目は8 9g/h。ジ−t−ブチルペルオキシドについて:最初の1時間目は8.0g/ h、2時間目は6.5g/h、3時間目は6.0g/h、4時間目は5.0g/ h、5時間目は4.5g/h、6時間目は3.5g/h)そして7時間目は2. 5g/h。 145℃でさらに0.5時間加熱した。未反応のモノマーを減圧蒸留で生成物 から除去した。最後の痕跡量の未反応モノマーは水を加えて減圧下でストリッピ ングして除いた。生成物のスチレン−アリルアルコールコポリマー1492g( モノマーの全重量に対する収率67%)を単離し、特性決定をおこなった(ヒド ロキシル価=124mgKOH/g;Mn=3400;Mw=9090)。 比較例2 スチレン−アリルアルコールコポリマーの製造 (数平均分子量約1500、ヒドロキシル価約200mgKOH/g) ジ−t−ブチルペルオキシドの段階的添加(「SAA 100」コポリマー) 添加ポンプ、水蒸気加熱ジャケット、温度コントローラー、窒素または真空流 入口を設けた1リットルのステンレス鋼反応器にアリルアルコール(500g) 、スチレン(67g)、およびジ−t−ブチルペルオキシド(16g)を添加し た。窒素で3回パージした後、反応器を密封し、内容物を145℃に加熱した。 ジ−t−ブチルペルオキシド(8g)をスチレン(234g)と混合し、この混 合物を145℃で次第に速度を遅くしながら7時間にわたり反応器にポンピング した。スチレン対アリルアルコールのモル比は0.34であった。 添加速度は次のとおりである:最初の1時間目は50g/h、2時間目は45 g/h、3時間目は40g/h、4時間目は35g/h、5時間目は30g/h 、6時間目は24g/h、そして7時間目は18g/h。145℃でさらに0. 5時間加熱した。 未反応のモノマーを減圧蒸留で生成物から取り除いた。最後の痕跡量の未反応 モノマーは水を加えて減圧下でストリッピングして除いた。生成物のスチレン− アリルアルコールコポリマー322g(モノマーの全重量に対する収率40%) を単離し、特性決定をおこなった(ヒドロキシル価=199mgKOH/g;M n=1500;Mw=3400)。 比較例3 スチレン−アリルアルコールコポリマーの製造 (数平均分子量約1500、ヒドロキシル価約200mgKOH/g) 全部のジ−t−ブチルペルオキシドを重合開始時に添加する (「SAA 100」コポリマー) 実施例1のように設置した1リットルのステンレス鋼反応器にアリルアルコー ル(500g)、スチレン(67g)、およびジ−t−ブチルペルオキシド(1 6g)を添加した。窒素で3回パージした後、反応器を密封し、内容物を135 ℃に加熱した。スチレン(134g)を135℃で次第に速度を遅くしながら5 時間にわたり反応器にポンピングした。スチレン対アリルアルコールのモル比は 0.22であった。 添加速度は次のとおりである:最初の1時間目は48g/h、2時間目は32 g/h、3時間目は24g/h、4時間目は18g/h、そして5時間目は12 g/h。135℃でさらに0.5時間加熱した。 未反応のモノマーを減圧蒸留で生成物から取り除いた。最後の痕跡量の未反応 モノマーは水を加えて減圧下でストリッピングして除いた。生成物のスチレン− アリルアルコールコポリマー208g(モノマーの全重量に対する収率30%) を単離し、特性決定をおこなった(ヒドロキシル価=195mgKOH/g:M n=1430;Mw=3400)。 比較例2および3は、重合開始時に全部のフリーラジカル開始剤を添加する方 法(比較例3)と比べて、ジ−t−ブチルペルオキシドを重合期間中段階的に添 加する方法(比較例2)からは33%(約30%から40%へ)の収率増加が得 られることを示している。両比較例の目的生成物は「SAA 100」製品、す なわち、ヒドロキシル価が約200mgKOH/gで、数平均分子量が約150 0のスチレン−アリルアルコールコポリマーである。 比較例4 スチレン−アリルアルコールコポリマーの製造 (数平均分子量約1200、ヒドロキシル価約260mgKOH/g) ジ−t−ブチルペルオキシドの段階的添加(「SAA 101」コポリマー) 実施例1のように設置した1リットルのステンレス鋼反応器にアリルアルコー ル(500g)、スチレン(43g)、およびジ−t−ブチルペルオキシド(1 2g)を添加した。窒素で3回パージした後、反応器を密封し、内容物を145 ℃に加熱した。ジ−t−ブチルペルオキシド(6g)をスチレン(151g)と 混合し、この混合物を145℃で次第に速度を遅くしながら7時間にわたり反応 器にポンピングした。スチレン対アリルアルコールのモル比は0.22であった 。 添加速度は次のとおりである:最初の1時間目は34g/h、2時間目は29 g/h、3時間目は26g/h、4時間目は23g/h、5時間目は19g/h 、 6時間目は15g/h、そして7時間目は11g/h。145℃でさらに0.5 時間加熱した。 未反応のモノマーを減圧蒸留で生成物から取り除いた。最後の痕跡量の未反応 モノマーは水を加えて減圧下でストリッピングして除いた。生成物のスチレン− アリルアルコールコポリマー209g(モノマーの全重量に対する収率30%) を単離し、特性決定をおこなった(ヒドロキシル価=251mgKOH/g;M n=1100;Mw=2260)。 実施例1および比較例2〜4は、フリーラジカル開始剤の段階的添加が一般的 に収率を向上させ(比較例2および3)、かつ、目的生成物が約50〜約150 mgKOH/gの範囲のヒドロキシル価をもつスチレン−アリルアルコールコポ リマーであるときは、段階的添加法からコポリマーの高収率(67%)が得られ ることを示している。 実施例5 溶解度の比較 実施例1の方法で製造したSAA樹脂状ポリオールをキシレンまたはAROMATIC 100溶剤(Exxon Chemical社の製品)中に溶解して、50重量%の固形分の溶液 を得た。両溶液とも透明で、樹脂状ポリオールはこれらの芳香族炭化水素中に完 全に可溶性であった。これに対して、「SAA 100」および「SAA 10 1」樹脂状ポリオールはどちらも、同じ方法で混合したとき、非常に濁った不透 明混合物を形成し、このことは、これら市販の樹脂状ポリオールが芳香族炭化水 素中に完全には溶解しないことを示している。 実施例6 2成分ポリウレタン透明塗料の調製 クリヤコートのパートAは、実施例1のSAAコポリマー(プロピレングリコ ールメチルエーテルアセテート中の70%溶液892.5g)、メチルイソブチ ルケトン(125g)、BYK 300シリコーン表面添加剤(1.49g、BY K Chemie社製)、およびMETACURE T-120触媒(0.75g、Air Products社製) の混合物から成っていた。この混合物の一部(100g)を追加のメチルイソブ チルケトン(40g)で希釈し、次にこの溶液をAIRTHANE ASN-540M NCO-末端基 付きポリエステルプレポリマー(88.8g)から成るパートBと混合した。 このクリヤコート溶液は透明で、68s(EZ Cup #2)の粘度を有していた。 このポットライフ(粘度を倍増するのに要する時間)は70分であった。このク リヤコートをアルミニウム製または鋼製のパネルに塗布した。パネルを空気で3 0分フラッシュした後、130℃で30分間焼き付けた。乾燥した塗膜は次の物 理的性質を有していた。すなわち、クロス−ハッチ接着:5;鉛筆硬度:H;耐 衝撃性、直接:32in./1b.;耐衝撃性、裏面:<8in./1b.;光 沢(アルミニウム製パネル):20°:110;60°:124。 比較例7 2成分ポリウレタン透明塗料の試行調製 パートAは、比較例2の「SAA 100」コポリマー(プロピレングリコー ルメチルエーテルアセテート中の70%溶液790g)、メチルイソブチルケト ン(75g)、BYK 300シリコーン流れ助剤(1.71g)、およびMETA CURE T-120触媒(0.85g)の混合物から成っていた。この混合物の一部(1 00g)を追加のメチルイソブチルケトン(40g)で希釈し、次にこの溶液を AIRTHANE ASN-540M NCO-末端基付きポリエステルプレポリマー(156g)から 成るパートBと混合した。 このクリヤコート溶液は不透明になり、パートAとBを混合した後すぐに相分 離が起こった。この混合物は塗料の製造には適していなかった。 実施例6および比較例7は、本発明の方法で製造したSAA樹脂状ポリオール が2成分ポリウレタン塗料配合物において優れた塗膜を形成しうるが、市販のS AA樹脂、例えば「SAA 100」樹脂状ポリオールはいつでも適合性である とは限らないことを示している。 表1.スチレン−アリルアルコールコポリマーの製造:ポリマーの収率に及ぼす 生成物のヒドロキシル価およびフリーラジカル開始剤の段階的添加の効果C=比較例 DTBP=ジ−t−ブチルペルオキシド
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ビニル芳香族モノマー/アリル系アルコールコポリマーの製造方法であって 、次の工程: a)アリル系アルコール、全使用量の10〜30%のビニル芳香族モノマー 、および全使用量の45〜75%のフリーラジカル開始剤を反応器に添加する 工程; b)この反応混合物を約125〜約185℃の範囲の温度で加熱する工程; および c)数平均分子量が約2000〜約10,000の範囲で、ヒドロキシル価 が約50〜約150mgKOH/gの範囲のビニル芳香族モノマー/アリル系 アルコールコポリマーを製造するのに有効な方法でビニル芳香族モノマー対ア リル系アルコールのモル比を調整しつつ、残りの70〜90%のビニル芳香族 モノマーと25〜55%のフリーラジカル開始剤を、速度を次第に遅くして反 応混合物に段階的に添加する工程; を含んでなり、 その際、上記方法で用いるビニル芳香族モノマー対アリル系アルコールのモ ル比を約0.6〜約5の範囲内とし、フリーラジカル開始剤の段階的添加の結 果としてコポリマーの収率が増加する、上記方法。 2.ビニル芳香族モノマーがスチレン、アルキル化スチレン、およびハロゲン化 スチレンよりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。 3.アリル系アルコールがアリルアルコール、メタリルアルコール、およびアル コキシル化アリルアルコールよりなる群から選択される、請求項1に記載の方 法。 4.アリル系アルコールが式: CH2=CH−CH2−(A)n−OH 〔式中、Aはオキシプロピレン基であり、nはアリル系アルコール中のオキシ プロピレン基の平均数で、約1〜約2の範囲の数値である〕を有する、請求項 1に記載の方法。 5.フリーラジカル開始剤がt−ブチルペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオ キシド、t−ブチルペルベンゾエート、およびクメンヒドロペルオキシドより なる群から選択される、請求項1に記載の方法。 6.フリーラジカル開始剤をモノマーの全重量に対して約3〜約15重量%の範 囲の量で使用する、請求項1に記載の方法。 7.前記方法で用いるビニル芳香族モノマー対アリル系アルコールのモル比が約 0.6〜約2の範囲内である、請求項1に記載の方法。 8.前記方法で用いるビニル芳香族モノマー対アリル系アルコールのモル比が約 0.7〜約1.2の範囲内である、請求項1に記載の方法。 9.スチレン/アリルアルコールコポリマーの製造方法であって、次の工程: a)アリルアルコール、全使用量の10〜30%のスチレン、および全使用 量の45〜75%のフリーラジカル開始剤を反応器に添加する工程; b)この反応混合物を約125〜約185℃の範囲の温度で加熱する工程; および c)数平均分子量が約2000〜約10,000の範囲で、ヒドロキシル価 が約50〜約150mgKOH/gの範囲のスチレン/アリルアルコールコポ リマーを製造するのに有効な方法でスチレン対アリルアルコールのモル比を調 整しつつ、残りの70〜90%のスチレンと25〜55%のフリーラジカル開 始剤を、速度を次第に遅くして反応混合物に段階的に添加する工程; を含んでなり、 その際、上記方法で用いるスチレン対アリルアルコールのモル比を約0.6 〜約5の範囲内とし、フリーラジカル開始剤の段階的添加の結果としてコポリ マーの収率が増加する、上記方法。 10.最初に全使用量の20〜25%のスチレンと全使用量の60〜70%のフリ ーラジカル開始剤を反応器に添加する、請求項9に記載の方法。 11.反応混合物を約135〜約165℃の範囲の温度で加熱する、請求項9に記 載の方法。 12.得られるスチレン/アリルアルコールコポリマーは数平均分子量が約200 0〜約4000の範囲で、ヒドロキシル価が約105〜約145mgKOH/ gの範囲である、請求項9に記載の方法。 13.フリーラジカル開始剤がt−ブチルペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオ キシド、t−ブチルペルベンゾエート、およびクメンヒドロペルオキシドより なる群から選択される、請求項9に記載の方法。 14.フリーラジカル開始剤をモノマーの全重量に対して約3〜約15重量%の範 囲の量で使用する、請求項9に記載の方法。 15.前記方法で用いるスチレン対アリルアルコールのモル比が約0.6〜約2の 範囲内である、請求項9に記載の方法。 16.前記方法で用いるスチレン対アリルアルコールのモル比が約0.7〜約1. 2の範囲内である、請求項9に記載の方法。 17.スチレン/アリルアルコールコポリマーの製造方法であって、次の工程: a)アリルアルコール、全使用量の20〜25%のスチレン、および全使用 量の60〜70%のフリーラジカル開始剤を反応器に添加する工程; b)この反応混合物を約135〜約165℃の範囲の温度で加熱する工程; および c)数平均分子量が約2000〜約4000の範囲で、ヒドロキシル価が約 105〜約145mgKOH/gの範囲のスチレン/アリルアルコールコポリ マーを製造するのに有効な方法でスチレン対アリルアルコールのモル比を調整 しつつ、残りの75〜80%のスチレンと30〜40%のフリーラジカル開始 剤を、速度を次第に遅くして反応混合物に段階的に添加する工程; を含んでなり、 その際、上記方法で用いるスチレン対アリルアルコールのモル比を約0.6 〜約2の範囲内とし、フリーラジカル開始剤の段階的添加の結果としてコポリ マーの収率が増加する、上記方法。 18.前記方法で用いるスチレン対アリルアルコールのモル比が約0.7〜約1. 2の範囲内である、請求項17に記載の方法。
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