JP2002509446A - サンプル中の遺伝毒性化合物の存在を測定するための診断システム及び方法 - Google Patents

サンプル中の遺伝毒性化合物の存在を測定するための診断システム及び方法

Info

Publication number
JP2002509446A
JP2002509446A JP55096499A JP55096499A JP2002509446A JP 2002509446 A JP2002509446 A JP 2002509446A JP 55096499 A JP55096499 A JP 55096499A JP 55096499 A JP55096499 A JP 55096499A JP 2002509446 A JP2002509446 A JP 2002509446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microorganism
signal
genotoxic
sample
reporter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP55096499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4272265B2 (ja
Inventor
デル ルリ,ダニエル ヴァン
アニェ ルイ ジャン ボスコ ルニエル,リュク
タガヴィ,サフィ
ジルベール ジスラン コルビシェ,フィリップ
フィリパヌ エドゥアル ヴェルシェヴ,ルュク
Original Assignee
ヴラームス インステリング ヴール テクノロギシュ オンデルゾーク(ヴィアイティーオー)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヴラームス インステリング ヴール テクノロギシュ オンデルゾーク(ヴィアイティーオー) filed Critical ヴラームス インステリング ヴール テクノロギシュ オンデルゾーク(ヴィアイティーオー)
Publication of JP2002509446A publication Critical patent/JP2002509446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4272265B2 publication Critical patent/JP4272265B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/02Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving viable microorganisms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6897Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids involving reporter genes operably linked to promoters

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は以下のものからなる診断システムに関する:環境傷害に暴露されるとレポーター活性を増大させることができる形質転換された微生物(ただし前記微生物はアッセイ可能なシグナルを生ずるレポーター分子をコードするレポーターコード核酸配列に遺伝子工学的操作によって連結されているストレス誘導可能なプロモーター配列を持つ)、及びアッセイ可能なシグナルを生ずるレポーター分子をコードするレポーターコード核酸配列に遺伝子工学的操作によって連結されている、構成的であってストレス誘導可能でないプロモーター配列を持つ形質転換された微生物。

Description

【発明の詳細な説明】 サンプル中の遺伝毒性化合物の存在を 測定するための診断システム及び方法発明の属する分野 本発明はサンプル中の遺伝毒性化合物の存在を測定するための診断システム及 び方法に関する。発明の背景及び従来技術の現状 国際特許出願PCT/EP96/01745は組換え核酸配列、前記核酸配列 を含む宿主微生物及びサンプル中の遺伝毒性化合物の存在を検出するための前記 宿主微生物の使用を記載している。前記の細菌を用いる遺伝毒性試験は生物発光 に基づいており、遺伝毒性化合物の容易で極めて迅速かつ低コストの検出を可能 にする。この試験はエイムス試験及びSOS染色試験と少なくとも同じぐらい敏 感であり、遺伝毒性の速度(kinetics)の測定及び試験化合物又は材料の毒性の 同時評価を可能にすることが示されている(van der Lelie等,1997)。それ故 、VITOTOX(登録商標)と称されるこの新規の試験は多様な目的のための 短時間で遺伝毒性及び毒性を測定できる有用な試験とみなされていた。 この試験はSOSシステムの一部分であるrecN遺伝子の転写制御下にあるヴィ ブリオ・フィシェリ(Vibrio fischerl)のluxオペロンを含む細菌に基づいてい る。遺伝毒性化合物の存在下での細菌の培養後、recNプロモーターが脱抑制され 、その結果luxオペロンが発現する。この発現は遺伝毒性の関数としての光生産 をもたらす。元来、この試験は様々な改変されたエシェリキア・コリ(Escheric hia coli)及びサルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)株を用 いて行われていた。サルモネラ・チフィムリウム株(TA98,TA100及びTA104)の 方がよく用いられていた。というのもこの細菌は変異原性の試験のためによく知 られており、しかも必要とあらば同じ細菌を古典的なエイムス試験のためにも用 いることができるからである。recNプロモーターアップ突然変異(promoterup m utation)(recN2-4)を用いた構築物はすべての株において最良の結果を生じた 。更に、すべてのサルモネラ属細菌株は極めて匹敵し得る結果を与えるの で、他の雑種株よりも時折ほんの少し敏感であることが示されているTA104構築 物(TA104(recN2-4)と称する)のみを用いることが提案されていた(van der Lelie等,1997)。 しかし、いくつかの化合物は光生産に直接作用する(例、アルデヒド、有機溶 媒)か又は細菌の代謝を増大させ、偽陽性の結果を作り出す。発明の目的 本発明は従来技術の欠点を有しない、サンプル中の遺伝毒性化合物の存在の如 き環境傷害の検出のための新規の診断システム及び方法を提供することを目的と する。 本発明の主目的は偽陽性及び偽陰性の結果を除外する新規の診断システム及び 方法を提供することである。 本発明の更なる目的は中間化合物又は活性化学化合物、化粧品化合物及び/又 は薬品化合物の予備確認研究として、化学、化粧品又は薬品産業分野において得 られる遺伝毒性化合物のスクリーニングのために用いることができるような診断 システム及び方法を提供することである。 本発明の最後の目的は極めて少量のサンプルに基づいて自動的なスクリーニン グを可能にするような診断システム及び方法を提供することである。発明の詳細な説明 本発明は以下のものからなる診断システムに関する: − 環境傷害に暴露されると、好ましくは遺伝毒性化合物に暴露されるとレポ ーター活性を増大させることができる形質転換された微生物(ただし前記微生物 はアッセイ可能なシグナルを生ずるレポーター分子をコードするレポーターコー ド核酸配列に遺伝子工学的操作によって(operatively)連結されているストレ ス誘導可能なプロモーター配列を持ち、好ましくは前記プロモーター配列は遺伝 毒性化合物によって誘導可能である)、及び − アッセイ可能なシグナルを生ずるレポーター分子をコードするレポーター コード核酸配列に遺伝子工学的操作によって連結されている、構成的であってス トレス誘導可能でないプロモーター配列を持つ形質転換された微生物(好ましく は前記構成的プロモーター配列は前記遺伝毒性化合物によって誘導可能でない) 。 形質転換された微生物は両方とも生物発光性微生物であり、シグナルは光生産 としてアッセイされることができることが好ましい。他の可能性はペルオキシダ ーゼ、アルカリホスファターゼ、β−gal及びgus遺伝子配列であり、その場合シ グナルは色彩変化として又は化学発光光生産として色彩分析機又は光電倍増管装 置を用いてアッセイされる。 有利には本発明の診断システムは二つの形質転換された生物発光性微生物から なり、第一の生物発光性微生物は遺伝毒性化合物の存在下で「活性化され(acti vated)」、光生産としてアッセイ可能なシグナルを生じ、一方第二の生物発光 性微生物の光生産はサンプル中の遺伝毒性化合物の存在によって影響を受けない 。 光生産としてアッセイ可能なシグナルを生ずるレポーターをコードする核酸配 列は従来技術において既に記載されている。好ましくは本発明による形質転換さ れた生物発光性微生物はluxA及びluxB遺伝子を含む発現性lux遺伝子複合体とし ても同定されるルシフェラーゼA及びB遺伝子、又は翻訳luxAB融合遺伝子を含 む。形質転換された生物発光性微生物は再生利用される制限脂肪酸基質の生産に 要求されるルシフェラーゼC,D及びE遺伝子をも含んでいてもよい。 本発明の好ましい実施態様によれば診断システムはSigma 70コンセンサス配列 (TTGACA(-35)……17/18 bp……TATAAT(-10))を持つ構成的であってストレス誘 導可能でないプロモーター配列を持つ形質転換された生物発光性微生物を含み、 その転写はプロモーターレベルで正の調節又は負の調節を受けていない。前記プ ロモーターコンセンサスはHoopes BC及びMcClure WR(1987):Strategies in R egulation of Transcriptional Initiation;in“Escherichia Coli and Salmon ella typhimurium”,Cellular and Molecular Biology,FC Neidhart,JL Ingr aham,KB Low,B Maganasik,M Schaechter,HE Umbaeger(eds.),American Soc iety for Microbiology,Washington D.C.,pp 1231-1240に記載されている。 本発明の好ましい実施態様によれば、形質転換された生物発光性微生物はイー ・コリ(E.coli)又はサルモネラ・チフィムリウムからなる群から選択され、 有利には好適なエイムス試験用微生物であり、好ましくはTA98,TA100,TA102, TA104,TA1535,TA1538,TA7001〜TA7006,及びTA7041〜TA7046からなる群から 選択されるか、及び/又は寄託番号LMG P−18318の微生物を持つ。寄 託番号LMG P−18318を持つ微生物は以下「pr1」株として称される。 有利には本発明による診断システムの形質転換された生物発光性微生物中のス トレス誘導可能なプロモーター配列はgroEL,dnaK,grpE,phoA,glnA,lon,ly sU,rpoD,clpB,clpP,uspA,katG,uvrA,frdA,micF,fabA,lac,his,sodA ,sodB,soi-28,recA,xthA,narG,recF,recJ,recN,recO,recQ,ruv,uvr D,ars,cad,mer,pco及びsfiAからなる群から選択される。 本発明の好ましい実施態様によればストレス誘導可能なプロモーター配列はre cN、有利にはrecN2-4である。前記微生物は「recN2-4」株として以下称される。 好ましい実施態様においては本発明による診断システムはストレス誘導可能な プロモーター配列を持つ形質転換された生物発光性微生物を含み、前記ストレス 誘導可能なプロモーター配列はSOS調節プロモーター配列であり、好ましくは 40より高い誘導比率を持ち、かつ有利にはプロモーター強度又は調節を改善す る突然変異を含む(ただし前記突然変異はSOS調節を破壊しない)。 突然変異したrecNプロモーター配列の特別な例は国際特許出願PCT/EP9 6/01745に記載されている。この文献はここに参考文献として組入れる。 前記ストレス誘導可能なプロモーター配列はプロモーターアップ突然変異、好 ましくは国際特許出願PCT/EP96/01745に記載されている前記プロ モーターの−35領域のプロモーターアップ突然変異をも含む。 本発明は診断キットにも関し、前記キットは本発明の診断システムの要素、及 び所望により必要な付加的な反応剤、希釈剤及び/又は前記診断のための固体支 持体(例えば緩衝溶液、β−gal遺伝子配列の使用に基づく診断のためのX−ga 1(5−ブロモ−4−クロロ−3−インドイル−β−ガラクトシド)の如き特異 的マーカーを含む溶液、ペルオキシダーゼ遺伝子配列の使用に基づく診断のため のルミノール等)を含む。 本発明は環境ストレス又は傷害の診断のための、好ましくはサンプル中の遺伝 毒性化合物の存在を決定するための一般的方法にも関する。前記方法は本発明の 診断システムを前記環境傷害に暴露させるステップ(好ましくは診断システムを サンプル中に存在する遺伝毒性化合物に暴露させるステップを含む)、そしてシ グナル、好ましくは前記診断システムの発光の変化を測定するステップを含む。 本発明は上記方法に基づいてサンプル中の化合物の遺伝毒性の速度を測定する 方法にも関し、そこでは誘導可能な形質転換された微生物及び構成的な形質転換 された微生物の両方の発光の測定を様々な時点で、好ましくは連続的に行い、そ れに加えて前記時点で形質転換された微生物についてのシグナル対ノイズ(S/ N)比率を測定し、誘導可能な微生物のS/N比率を構成的微生物のS/N比率 で割ってこれらのデータをプロットする(ただし前記プロットはサンプル中の遺 伝毒性化合物の遺伝毒性の修正された速度を表す)ステップを行う。 有利には本発明の診断システム及び方法は以下に記述する通りエイムス及び/ 又はSOS染色試験及び方法と組合せることができる。 本発明は以下のステップを含む環境傷害の分析方法にも関する: − 上述のように前記環境傷害の診断を行い、 − 両方の形質転換された微生物のシグナル対ノイズ比率を計算し、 − 少なくとも一つの計算されたシグナル対ノイズ比率が0.8より低い場合 、前記環境傷害を毒性として分類し、 − ストレス誘導可能なプロモーター配列を含む微生物のシグナル対ノイズ比 率が0.8〜1.2の間である場合、前記環境傷害を影響なしとして分類し、そ して − ストレス誘導可能なプロモーター配列を含む微生物のシグナル対ノイズ比 率が1.2より高くかつ構成的プロモーター配列を含む微生物のシグナル対ノイ ズ比率よりも少なくとも50%高い場合、前記環境傷害を誘導的であり(induci ng)かつ遺伝毒性があるとして分類する。 本発明はサンプル中の化合物が遺伝毒性及び/又は毒性であるかどうかを測定 するための装置にも関し、前記装置は前記サンプルによって誘導される上述した ような診断システム、前記診断システムからのシグナルをアッセイすることがで きる検出装置を含む検出システムを含む(ただし前記検出システムは上述したよ うな分析方法を行うようにプログラムされたコンピューターに接続されている) 。 本発明は以下の図面を参照しつつ、以下の非制限的な例において詳細に説明さ れる。図面の簡単な説明 図1はrecN2-4及びpr1株におけるエピクロロヒドリンについてのシグナル対ノ イズ比率を示す。 図2はrecN2-4及びpr1株におけるZnCl2についてのシグナル対ノイズ比率を示 す。 図3はrecN2-4及びpr1株におけるアジ化ナトリウムについてのシグナル対ノイ ズ比率を示す。 図4はrecN2-4及びpr1株におけるニフロキサアザイド(nifuroxazide)につい てのシグナル対ノイズ比率を示す。 図5は本発明による診断試験の起こり得る結果を区分するための決定図を示す 。 図6は本発明による装置を示す。発明の詳細な説明 材料及び方法 エイムス試験及びSOS染色試験 SOS染色試験及びエイムス試験は周知のかつ幅広く用いられている細菌を用 いた遺伝毒性試験である(例、Quillardet & Hofnung,1993;Mersch-Sunderman n等,1994;Mortelmans等,1986)。「古典的」なエイムス試験はMaron及びAmes (1983)によって記述された標準プロトコールを用いてサルモネラ・チフィムリ ウム株TA98及びTA100を用いて機械的に行われた。SOS染色試験はOrgeni cs ltd(Yavne,Israel)から試験キットとして購入された。試験は製造者の指 示に示される通りに行われた。VITOTOX(登録商標)試験 サルモネラ・チフィムリウム株 recNプロモーター領域はイー・コリのrecN遺伝子の一部分であり(Rostas等, 1987)、二つのLexA結合部位を含む。一方のLexA結合部位は−35領域と重複し 、他方は−10領域及びrecNプロモーターの転写開始点と重複する。イー・コリ recNプロモーターは発現ベクターpMOL877のluxCDABEオペロンの上流にクローニ ングされた(van der Lelie等,1997)。これはpMOL1066を生じた。recNプロモ ーターは細菌のSOSシステムの制御下にあるので、luxオペロンの発現はSOS 調節されるようになった。これは遺伝毒性の存在下、光生産を生ずる。いくつか のrecNプロモーター誘導体もpMOL877にクローニングされた。LexA2部位を欠くも のはpMOL1067を生じ、プロモーターアップ突然変異を持つもの(pMOL1068)及び 両方の組合せであるもの(pMOL1069)も生じた。すべての構築物はエイムス試験 株TA98,TA100及びTA104に導入され、遺伝毒性化合物を検出することができた。 しかし、最良の結果は株TA104(pM0L1068)で得られたので、この株がいわゆる VITOTOX(登録商標)試験において更に用いられた。それは前に詳しく記 述され、recN2-4PCR断片を含んでいるため、TA104 recN2-4と称された(van der Lelie等,1997)。TA104 recN2-4(試験株)以外にいわゆるTA104 pr1株が「コ ントロール株」として今や追加される。プラスミドpMOL1046はluxCDABE発現ベク ター中のアルカリゲネス・エウトロフス(Alcaligenes eutrophus)CH34からの 無作為EcoRI消化DNA断片でクローニングすることによって構築された(pMOL877 )。エー・エウトロフス(A.eutrophus)CH34(ATCC 43123)は亜鉛工場のデ カンテーションタンク由来のグラム陰性非病原性土壌細菌である(Mergeay等,1 985,J.Bact)。イー・コリ1106への形質転換(Murray等,1977,Mol.Gen .Genet.)後、クローンは光生産について選択された。測光器において定量され る通りの最高の光生産を与える最良の構成的に光を放出するクローンは様々なプ ラスミド形質転換体の中から次に選択され(=プラスミドpM OL1046)、エス・チフィムリウム(S.typhimurium)株TA104に導入された。こ れは「pr1」株と命名された。それは構成的プロモーターの制御下にluxCDABE遺 伝子を含んでいるので、光生産は遺伝毒性化合物によって影響を受けない。pr1 株はrecN2-4株と同時に用いられ、培養されて全く同様に処理される。試験手順 1. 培養 細菌は869培地で37℃で回転振盪機で一晩インキュベートされた;これは Luria Broth培地に匹敵する通常の増殖培地であり、細菌の増殖に最適なように 余分のCaCl2が添加されており、van der Lelie等(1997,Mutation Res.)に記 載されている。翌朝、細菌懸濁液は869培地に10倍に希釈され、50μlの 希釈物は2.5mlの869培地に接種され、回転振盪機(170rpm)で37 ℃でもう一時間インキュベートされた。 2. 96ウェルプレートの調製 その間に96ウェルプレートがS9混合物あり(2−AF)又はS9混合物な し(4−NQO)での遺伝毒性試験のための陽性コントロール、様々な濃度の試 験化合物又は溶媒10μlを含むように調製された。Maron及びAmes(1983,Mut ation Res.)に従って調製されたS9混合物は代謝活性化後にのみ遺伝毒性と なる化合物の存在を検出するために用いられる。S9混合物は使用直前に調製さ れた。S9混合物ありの試験のためには140μlの細菌(recN2-4又はpr1)が 860μlの貧869培地及び400μlのS9混合物に添加された。この混合 物から90μlがウェルに既に存在する10μlの溶液に添加された。S9混合 物なしの試験のためには1260μlの貧869培地が140μlの細菌懸濁液 に添加され、混合物のうち90μlが次に10μlの試験化合物又はコントロー ルを含むウェルに移された。 3. 遺伝毒性及び毒性の測定 96ウェルマイクロプレート測光計(BertholdからのLuminoscan)が試験化合 物への暴露に続く光生産の測定に用いられた。各々のウェルからの光放出は5分 ごとに5時間にわたって測定された(30℃、1秒/ウェル、300秒毎の60 サイクル)。測定の完了後、データはMS Excelマイクロシートに移され、暴露さ れた細胞の光生産を未暴露の細胞の光生産で割ったものであるシグナル対ノイズ 比率(S/N)が各測定について計算された。S/Nが少なくとも二つの濃度に ついて2より高くかつ明瞭な用量−効果関係が観察された場合、化合物は遺伝毒 性があるとみなされた。TA104 pr1株が導入された二番目の実験においては、S /NはRecN2-4及びpr1株について別々に計算され、recN2-4及びpr1株の最大S/ N値と平均S/N値の間の比率(rec/pr1)も計算された。すべての計算は60 分のインキュベーションと240分のインキュベーションの間で行われた。ここ において、recN2-4株におけるS/Nが溶媒コントロール値の1.5倍より大き い(しかも最初に行われたように2ではなく)ものの、この増大が(非遺伝毒性 誘導メカニズムの指標である)pr1株における匹敵し得る増大によって伴われて いない場合にのみ、化合物は遺伝毒性があるとみなされる。pr1株に対するrecN2 -4のS/N比率が1.5(実験背景上の限定セット)と等しいか又は1.5より 高い場合、化合物は遺伝毒性があるとみなされる。このようにして「偽陽性」の 結果は回避されることができる。 「偽陰性」の結果はrecN2-4株のS/N比率が0.8〜1.2の間にあるがpr1 センサーのS/N比率が0.8より低い場合に同定され得る。これは遺伝毒性で あると同時に毒性でもあるサンプルについて通常あてはまる。 pr1株は毒性の評価についても極めて有用である。細菌毒性は光放出が用量依 存的に実質的に減少しており、試験の開始30分以内に0.8より低いS/N比 率となった場合に推定される。 システムの自動化は図6に記載の如き装置を用いて可能である。上述の通り診 断システムから放出されるシグナルのための少なくとも一つの検出器を含む検出 装置(2)は上述の通りのそして図5に分類される通りの分析方法に従って検出 データを受け取って処理するコンピュータ(1)に接続されている。このように してサンプルの自動化された分析及び毒性及び/又は遺伝毒性としての分類が可 能である。試験化合物 TA104 recN2-4株のみを用いて以前に評価されたいくつもの商業的に入手可能 な周知化合物(van der Lelie等,1997参照)は本研究においてはTA104 recN2-4 及びTA104 pr1株を用いて再評価された。それらは表1に与えられている。 結果 VITOTOX(登録商標)試験を用いて以前に報告された結果はサルモネラ ・チフィムリウム株TA104 recN2-4で得られたものであった(van der Lelie等, 1997)。試験を更に改良するため、我々はpr1株を導入した。recN2-4株において 得られた結果は、増大した光生産が遺伝毒性によるのではあり得ないpr1株にお いて得られた結果と比較して評価されるべきである。それ故、recN2-4株におけ る光生産の増大はこれがpr1株における光生産の匹敵し得る増大によって伴われ ていない場合にのみ遺伝毒性の指標として解釈することができる。 両方の細菌株を用いて我々は以前に研究された化学物質を再評価した。結果は 表1に与えられている。表はrecN2-4試験株において最大S/N値が2より大き くなる濃度並びに最大及び平均recN2-4 S/Nとpr1 S/Nの間の比率が1.5 以上になる(rec/pr1)濃度を与える。最後に表は試験されてpr1 S/N曲線に よって評価される用量範囲内の毒性の存在をも示す。知られた遺伝毒性化合物は 実際に遺伝毒性があるとして評価され、一方、非遺伝毒性化合物は所定の用量範 囲において必要なS/N比率を示さなかったことが分かる。結果のいくつかの例 は図1−4において図示された(S9混合物なしの試験の例)。図1はrecN2-4 及びpr1株におけるエピクロロヒドリンについてのS/N曲線を与える。recN2-4 株においてはS/N値は256ppmの用量で2よりも大きくなるが、pr1株におい てはS/N値は1から大きくははずれなかった。図2は遺伝毒性はないが7.4 μMより高い濃度でサルモネラ・チフィムリウムTA104にとっては毒性があるZnC l2についての結果を与える。アジ化ナトリウムは図3において第三の例として与 えられている。ここではS/N比率はrecN2-4及びpr1株の両方において2よりも かなり高く、毒性の指標が時間と共に得られる(S/N<0.8)。図4はニフ ロキサアザイドについて得られた結果を示す。recN2-4株については低用量は高 用量よりも明らかにずっと遺伝毒性があったが、pr1株は光生産において用量依 存性の減少を示し、毒性があることを示した。考察 VITOTOX(登録商標)試験は遺伝毒性化合物を検出する敏感で迅速な方 法である(van der Lelie等,1997)。しかし、(最初に行われていたように)r ecN2-4株のみが用いられた場合、いくつかの解釈の誤りが起こり得る。本発明は pr1株の使用に基づいている。pr1株を加える価値はいくつかの例によって示され た。図1においては所定の用量範囲においては毒性ではない遺伝毒性化合物(エ ピクロロヒドリン)の例が与えられている。recN2-4株のみから得られた結果に 基づくと、「ノイズ」値の2倍を越える光生産における用量依存性の増大が観察 されたので(S/N>2)、化合物は遺伝毒性であると結論するかもしれない。 pr1株の算入のみがこの評価を確認することができる。もしもpr1株において光生 産の増大が見出されたならば、これは遺伝毒性以外の他の誘導メカニズム(例、 未暴露培養物の「ノイズレベル」と比較すると「ノイズレベル」を増大させる細 胞増殖の増大)によるものであると結論付けることができたはずであった。しか し、これは真相ではなかった。光生産の減少はなかったので、毒性の徴候はなか った。これは図2の曲線によって示される通りZnCl2については明らかに正しか った。recN2-4株についての図は3.7μMの用量は遺伝毒性でも毒性でもない が、高い用量では低用量におけるある種の回復に引き続く毒性効果を示唆する光 放出の減少が観察されたことを示す。このことは回復が58.8μMのZnCl2ま での用量においてより一層目に見えるpr1株によって確認される。117.5μ M以上のZnCl2では、回復はもはや不可能である。このようにZnCl2は非遺伝毒性 であり、低用量においてのみいかなる毒性を持たないように見えることが示され た。 導入部及び材料及び方法セクションにおいて示唆された通り、VITOTOX (登録商標)試験はSOSシグナルの検出に本質的に基づいている。それ故、そ れはエイムス試験よりもSOS染色試験と一致する結果を理論的に生み出す。そ れでもいくつかの差異が以前に見出されている。例えば発明者らはアジ化ナトリ ウムについて「陽性」の応答を報告しているがこの化合物はSOS染色試験にお いては通常「陰性」の結果を与える(van der Lelie等,1997)。この矛盾に対 する一つの理由はVITOTOX(登録商標)試験はエイムス試験のサルモネラ ・チフィムリウムTA104株を用いているので(大部分の薬品化合物と)同様の特 性(例えばDNA修復能力の減少及び複合分子の透過性の増大)を持つということ があり得る。これは多くの事例において確かに有効な説明ではあるものの、アジ 化ナトリウム(N3Na)の如き小分子についてはたぶん有効な説明ではないであろ う。ここにおいてSOS染色試験の結果との差異についての別の理由を予測する ことができる。例えばrecN2-4株において見出されるような光生産の増大は遺伝 毒性以外の他の誘導メカニズムによるものであるとすることができる。pr1株の 導入によってこの憶説を証明することができる。図3から分かる通り、recN2-4 株において観察される光生産は遺伝毒性によるものではない。というのも、pr1 株においても光放出の増大が観察され、これはSOS応答によるものではあり得 ないからである。従って、アジ化ナトリウムは我々の試験では非遺伝毒性として 解釈される。それはrecN2-4株のみが用いられた場合には「偽陽性」の結果を与 える「化合物」の良い例である。 発明者らは一層多くの薬品化合物を試験し、他の細菌試験と比較した。異なる 試験によって得られた結果は多くの場合、相互に完全に一致していた。VITO TOX(登録商標)試験においては最小検出可能濃度がエイムス又はSOS染色 試験よりも1−100倍低いので、VITOTOX(登録商標)試験はエイムス 又はSOS染色試験よりもずっと敏感である。 pr1株を用いる他の利点は遺伝毒性以外に毒性がrecN2-4株のみを用いる場合よ りもより良く評価することができるということである。毒性しきい値付近の用量 レベルで調査される遺伝毒性化合物は遺伝毒性と毒性の「中間」のS/N比率を recN2-4株において示すことがあり得る。というのも(遺伝毒性による)光生 その化合物は遺伝毒性でもなければ毒性でもない(偽陰性の結果)として解釈さ れるであろう。pr1株は光放出の減少を明らかに示すので、その化合物が所定の 用量で既に毒性であるということが示唆される。このことはニフロキサアザイド が一例としてとられている図4において少なくともいくらかの用量について示さ れている。用量依存性毒性のため、低用量が最大の遺伝毒性応答を与えたことが 分かる。pr1株についてのS/N曲線は0.16ppmまでの低用量のみが毒性で なかったことを明らかに示唆する。高用量は遺伝毒性と組合された毒性を示す( 例、0.32ppm)か又は毒性が強すぎて遺伝毒性を示さない(最高用量)かも しれない。 recN2-4及びpr1株は両方とも化合物の毒性濃度を検出することができることが 示された。しかし、毒性試験においてはpr1株の方がずっと有用である。という のもS/N曲線は遺伝毒性によって影響を受けることがあり得ないので毒性(又 はその不在)のみを反映するからである。毒性評価のみに関心がある人にとって はpr1株は完璧なツールを明らかに提供する。我々は現在、pr1株を用いた場合の 化学物質及び複合混合物の毒性評価をMicrotox(登録商標)試験を用いた場合の それと比較している。後者は現在最もよく用いられており国際的に受け入れられ ている微生物毒性試験であり、同様に生物発光に基づいている(Hasting,1 ば、VITOTOX(登録商標)試験はMicrotox(登録商標)試験と同様の結果 を与えるが、前者の方が行うのがより容易でありしかも一層敏感であることが多 い。従ってVITOTOX(登録商標)試験又はそのpr1要素は少なくともこれ らの予備結果が確認できる場合、極めて価値のある毒性試験である。 結論としてTA104 recN2-4及びTA104 pr1サルモネラ・チフィムリウム株は極め て価値のある遺伝毒性及び/又は毒性試験システムを提供するということを強調 することができる。両方の株は遺伝毒性試験のために一緒に用いられるべきであ るが、pr1株は毒性試験のみに必要である。VITOTOX(登録商標)試験は 化学物質の(遺伝)毒性に関して極めて迅速(2−4時聞以内)でかつ極めて敏 感な解答を提供すること、及びそのために新規化学物質及び中間生成物のスクリ ーニング及び予備スクリーニングにおいて極めて有用であることが示された。試 験は96ウェルプレートで行われるので、一日当たり8の化学物質(代謝酵素画 分S9の添加あり及び添加なしで)、又は一週間当たり40の化学物質を調査す ることが少なくとも可能である。測定は自動的に行われ、データの収集及びデー タの処理もほとんど完全に自動化することができる。マイクロプレートの自動化 はこの速度を10倍大きくすることができるであろう。例えばプレート当たり のウェルの数を増大させることによるスケールアップも明らかである。従って人 件費は最大限に削減される。 最後に、追加的でかつ極めて重要な利点は極めて少量の試験化合物しか必要で ない(20mg未満)ということである。このことは薬品産業にとっては特に重 要である。というのもそこでは発見段階においてはほんの数100ミリグラムの 化合物しか利用できないからである。かかる新規化学物質を(大部分の)他の試 験システムでスクリーニングすることは全く不可能である。 株「pr1」の寄託はブダペスト条約に従って寄託番号LMG P−18318 Universiteit Gent,K.L.Ledeganckstraat 35,B-9000 Gent,Belgiumにおいて 行われた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/15 G01N 33/50 Z 33/50 (C12N 1/21 //(C12N 1/21 C12R 1:19) C12R 1:19) (C12N 1/21 (C12N 1/21 C12R 1:42) C12R 1:42) C12N 15/00 A (72)発明者 タガヴィ,サフィ ベルギー,ベ―4000 リエージュ,ボワト ポスタル 71,ケ ド ロム 85 (72)発明者 コルビシェ,フィリップ ジルベール ジ スラン ベルギー,ベ―2400 モル,ボーレタン 222 (72)発明者 ヴェルシェヴ,ルュク フィリパヌ エド ゥアル ベルギー,ベ―1160 ブリュッセル,ゲブ ローデル ゴメルラーン 36

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 以下のものからなる診断システム: − 環境傷害に暴露されるとレポーター活性を増大させることができる形質転 換された微生物(ただし前記微生物はアッセイ可能なシグナルを生ずるレポータ ー分子をコードするレポーターコード核酸配列に遺伝子工学的操作によって連結 されているストレス誘導可能なプロモーター配列を持つ)、及び − アッセイ可能なシグナルを生ずるレポーター分子をコードするレポーター コード核酸配列に遺伝子工学的操作によって連結されている、構成的であってス トレス誘導可能でないプロモーター配列を持つ形質転換された微生物。 2. シグナルが光生産及び/又は色彩変化としてアッセイされる請求の範囲1 のシステム。 3. 形質転換された生物発光性微生物がイー・コリである請求の範囲1又は2 のシステム。 4. 形質転換された生物発光性微生物がサルモネラ・チフィムリウム、好まし くは好適なエイムス試験用微生物であり、有利にはTA98,TA100,TA102,TA104 ,TA1535,TA1538,TA700l〜TA7006,及びTA7041〜TA7046から選択されるか、及 び/又は寄託番号LMG P−18318の微生物を持つ請求の範囲1又は2の システム。 5. ストレス誘導可能なプロモーター配列が、groEL,dnaK,grpE,phoA,gln A,lon,lysU,rpoD,clpB,clpP,uspA,katG,uvrA,frdA,micF,fabA,lac ,his,sodA,sodB,soi-28,recA,xthA,narG,recF,recJ,recN,recO,rec Q,ruv,uvrD,ars,cad,mer,pco及びsfiAからなる群から選択される請求の範 囲1〜4のいずれかのシステム。 6. 構成的であってストレス誘導可能でないプロモーター配列がSigma 70コン センサス配列(TTGACA(-35)……17/18bp……TATAAT(-10))を持つ配列であり、 その転写がプロモーターレベルで正の調節又は負の調節を受けていない請求の範 囲1〜5のいずれかのシステム。 7. レポーターコード核酸配列がルシフェラーゼA及びB遺伝子又はluxAB翻 訳融合遺伝子を含む請求の範囲1〜6のいずれかのシステム。 8. レポーターコード核酸配列がルシフェラーゼA及びB遺伝子、及び再生利 用される制限脂肪酸基質の生産に要求されるルシフェラーゼC,D及びE遺伝子 を含む請求の範囲1〜7のいずれかのシステム。 9. 環境傷害がサンプルへの遺伝毒性及び/又は毒性化合物の存在である請求 の範囲1〜8のいずれかのシステム。 10. 請求の範囲1〜9のいずれかの診断システムの要素、及び所望により必 要な付加的な反応剤、希釈剤及び/又は固体支持体を含む診断キット。 11. 以下のステップを含む、環境傷害の診断のための、好ましくはサンプル 中の遺伝毒性及び/又は毒性化合物の存在を決定するための方法: − 請求の範囲1〜8のいずれかの診断システムを前記環境傷害に暴露させ、 そして − 前記診断システムの形質転換された生物発光性微生物のシグナルを測定す る。 12. サンプル中の化合物の遺伝毒性の速度を測定する方法であって、誘導可 能な形質転換された微生物及び構成的な形質転換された微生物の両方の発光の測 定を様々な時点で、好ましくは連続的に行い、それに加えて前記時点で形質転換 された微生物についてのシグナル対ノイズ(S/N)比率を測定し、誘導可能な 微生物のS/N比率を構成的微生物のS/N比率で割ってこれらのデータをプロ ットする(ただし前記プロットはサンプル中の遺伝毒性化合物の遺伝毒性の修正 された速度を表す)ステップを行う方法。 13. 以下のステップを含む環境傷害の分析方法: − 請求の範囲11に記載されたように前記環境傷害の診断を行い、 − 両方の形質転換された微生物のシグナル対ノイズ比率を計算し、 − 少なくとも一つの計算されたシグナル対ノイズ比率が0.8より低い場合 、前記環境傷害を毒性として分類し、 − ストレス誘導可能なプロモーター配列を含む微生物のシグナル対ノイズ比 率が0.8〜1.2の間である場合、前記環境傷害を影響なしとして分類し、そ して − ストレス誘導可能なプロモーター配列を含む微生物のシグナル対ノイズ比 率が1.2より高く、かつ構成的プロモーター配列を含む微生物のシグナル対ノ イズ比率よりも少なくとも50%高い場合、前記環境傷害を誘導的でかつ遺伝毒 性があるとして分類する。 14. 以下のものを含むサンプル中の化合物が遺伝毒性及び/又は毒性である かどうかを測定するための装置: 前記サンプルによって誘導される請求の範囲1〜9のいずれかに記載の診断シ ステム、 前記診断システムからのシグナルをアッセイすることができる検出装置(2) を含む検出システム(ただし前記検出システムは請求の範囲11〜13のいずれ かによる分析方法を行うようにプログラムされたコンピューター(1)に接続さ れている)。
JP55096499A 1998-04-14 1999-04-12 サンプル中の遺伝毒性化合物の存在を測定するための診断システム及び方法 Expired - Lifetime JP4272265B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP98870081A EP0950717A1 (en) 1998-04-14 1998-04-14 Diagnostic system and method for determining the presence of a genotoxic compound in a sample
EP98870081.1 1998-04-14
PCT/BE1999/000049 WO1999053092A1 (en) 1998-04-14 1999-04-12 Diagnostic system and method for determining the presence of a genotoxic compound in a sample

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002509446A true JP2002509446A (ja) 2002-03-26
JP4272265B2 JP4272265B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=8237025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP55096499A Expired - Lifetime JP4272265B2 (ja) 1998-04-14 1999-04-12 サンプル中の遺伝毒性化合物の存在を測定するための診断システム及び方法

Country Status (13)

Country Link
US (1) US6472152B1 (ja)
EP (2) EP0950717A1 (ja)
JP (1) JP4272265B2 (ja)
CN (1) CN1227367C (ja)
AT (1) ATE351922T1 (ja)
AU (1) AU3694499A (ja)
BR (1) BR9906356A (ja)
CA (1) CA2290354C (ja)
DE (1) DE69934847T2 (ja)
DK (1) DK0977896T3 (ja)
ES (1) ES2281173T3 (ja)
PT (1) PT977896E (ja)
WO (1) WO1999053092A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506380A (ja) * 2004-07-16 2008-03-06 シーエックスアール・バイオサイエンシズ・リミテッド 細胞のストレスの検出

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6642057B1 (en) * 1989-03-30 2003-11-04 Solomon Zaromb Methods for the detection of harmful substances or traces thereof
AUPP438598A0 (en) 1998-06-29 1998-07-23 Garvan Institute Of Medical Research NPY-Y7 receptor gene
DE10061872A1 (de) * 2000-12-12 2002-06-20 Lichtenberg Frate Hella Hefestamm zur Prüfung der Geno- und Zytotoxizität komplexer Umweltkontaminationen
US7455375B2 (en) 2001-08-23 2008-11-25 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Removable media storage method and device for a data storage system
KR20030040923A (ko) * 2001-11-17 2003-05-23 광주과학기술원 산화적 손상과 관련된 유해성 탐지를 위한 재조합발광박테리아 대장균DH5@/pSodaLux(EBHJ1)[KCTC10098BP]
DE602005023517D1 (de) * 2004-11-24 2010-10-21 Hoffmann La Roche Verfahren zur bestimmung von genotoxizität

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0573500B2 (en) * 1991-03-01 2002-05-02 Vito Fused genes and their use for determining the presence of metals or of xenobiotic compounds
AU687353B2 (en) * 1992-07-06 1998-02-26 President And Fellows Of Harvard College Methods and diagnostic kits for determining toxicity utilizing bacterial stress promoters fused to reporter genes
IL107815A (en) * 1992-12-04 2003-12-10 Du Pont Genetic constructs comprising a stress-responsive promoter linked to a lux reporter operon and methods of use in environmental testing
DE69413491T2 (de) * 1993-10-22 1999-03-11 Toyoda Chuo Kenkyusho Kk Verfahren zum Nachweis von Mutagenen unter Verwendung eines Lumineszensgens
WO1996016187A1 (en) * 1994-11-23 1996-05-30 E.I. Du Pont De Nemours And Company Lyophilized bioluminescent bacterial reagent for the detection of toxicants
CA2252699C (en) * 1996-04-25 2010-06-22 Vlaamse Instelling Voor Technologisch Onderzoek (Vito) Recombinant nucleic acid sequences and methods for determining both genotoxicity and mutagenicity of a sample and the kinetics of the genotoxicity

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506380A (ja) * 2004-07-16 2008-03-06 シーエックスアール・バイオサイエンシズ・リミテッド 細胞のストレスの検出

Also Published As

Publication number Publication date
EP0977896A1 (en) 2000-02-09
CN1227367C (zh) 2005-11-16
CN1263561A (zh) 2000-08-16
EP0950717A1 (en) 1999-10-20
DE69934847T2 (de) 2007-11-08
CA2290354A1 (en) 1999-10-21
EP0977896B1 (en) 2007-01-17
WO1999053092A1 (en) 1999-10-21
BR9906356A (pt) 2000-09-19
CA2290354C (en) 2009-09-22
ES2281173T3 (es) 2007-09-16
DE69934847D1 (de) 2007-03-08
PT977896E (pt) 2007-04-30
DK0977896T3 (da) 2007-05-21
ATE351922T1 (de) 2007-02-15
US6472152B1 (en) 2002-10-29
AU3694499A (en) 1999-11-01
JP4272265B2 (ja) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Billard et al. Bioluminescence-based assays for detection and characterization of bacteria and chemicals in clinical laboratories
Carroll et al. An enhanced GFP reporter system to monitor gene expression in Borrelia burgdorferi
Paitan et al. Monitoring aromatic hydrocarbons by whole cell electrochemical biosensors
EP0922106B1 (en) Light emitting biosensor
EP0793729B1 (en) Lyophilized bioluminescent bacterial reagent for the detection of toxicants
Prest et al. The construction and application of a lux‐based nitrate biosensor
JP2002509446A (ja) サンプル中の遺伝毒性化合物の存在を測定するための診断システム及び方法
Aviat et al. Expanding the genetic toolbox for Leptospira species by generation of fluorescent bacteria
EP0469021B1 (en) Determination of factors affecting gene regulation and/or gene replication
EP0649905A1 (en) Methods of detection of mutagens using luminescence gene
EP0639641A2 (en) Streptococcus thermophilus strains and their use
JPH0412118B2 (ja)
Kotova et al. Inducible specific lux-biosensors for the detection of antibiotics: Construction and main parameters
US6956113B2 (en) Bioluminescent assays and bacterial strains useful therein
AU2007200488B2 (en) Diagnostic system and method for determining the presence of a genotoxic compound in a sample
AU724155B2 (en) Recombinant nucleic acid sequences and methods for determining both genotoxicity and mutagenicity of a sample and the kinetics of the genetoxicity
CN114736976B (zh) 用于鉴定干酪乳杆菌的专用引物与试剂盒
DE19544374C1 (de) Plasmid und damit transformierter Mikroorganismus für ein Verfahren zur luminometrischen Bestimmung der mutagenen und/oder karzinogenen Potenz eines Agens
US6602666B2 (en) Recombinant nucleic acid sequences and methods for determining both genotoxicity and mutagenicity of a sample and the kinetics of the genotoxicity
US20050070006A1 (en) Method for detecting mutagenic substances
CN114591993A (zh) 快速鉴定Tn5转座酶活性的方法
AU722016B2 (en) Biosensors
Matejczyk Specific for DNA damages gfp microbial biosensor as a tool for genotoxic action assessment of environmental pollution
Albano Green fluorescent protein as a quantitative and real time indicator of gene induction during oxidative stress in Escherichia coli
TOWNER Detection of TEM, B-Lactamase Genes Using DNA Probes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term